稽古日誌:2005年8月

 先日受けた健康診断の結果が返って来た。 昨年の測定時より体重が3.5kg(ピーク時からは5kg)ほど軽くなったんで、 当然ながらBMIは改善。 あと中性脂肪がかなり減って、 これまでは基準値の上限からそれほど遠くないところにいたのに今回は反対に下限近く。 気になる肝機能関係は、γ-GTPは上限ぎりぎり(3月に献血した時は基準ド真ん中だったのに・・・)、 GOTとGPTもやや上昇傾向にあるのが気になるところ。 あと、最低血圧も基準ギリギリまで上昇。 ・・・と、必ずしも良い方に変化しているわけではないんで、 痩せることがストレートに体質改善に繋がるってもんじゃなさそうですな・・・ などと、カラダのことが気になるお年頃な師範であります。

翌月分

28日(日)

 というわけで師範/師範代両実家方面から帰ってまいりました。

Chateau Roques de Jeanlice 2003
シャトー・ロック・ド・ジャンリス 2003
Ch. Roques de Jeanlice (Christphe Quebec)
シャトー・ロック・ド・ジャンリス (クリストフ・ケベック)
Rouge
Bordeaux
ボルドー
Bordeaux (France)
ボルドー (フランス)
\1,463 (単品価格\1,764)2005/07/28 ヴェリタス ワインプレスインターナショナル
 夕食は久しぶりに自宅で。 料理は「アルモン料理」ってことで、解凍した鶏モモ肉のオーブン焼き。 ワインは「フランス名産地 赤3本セット」の一本で、 このワインの相当額は1,463円。 気分的にはもう少し軽めそうなワインが良かったんだけど、 帰省に備えて在庫を絞っていたためあいにくそういう丁度良い銘柄は無し。
 色はいかにもボルドーといった感じの青っぽい濃紫。 香りは、これがちっともボルドーっぽくない。 果実の香りがメインで、青草っぽい感じがあって、ちょっと田舎臭くて、 なんだか南仏産のワインみたいな香り。 味も香りの印象通りに南仏風。甘渋苦い傾向で、 ポテンシャル自体はしっかり感じられるものの、 なんだか荒っぽいというか粗雑というか、あまり洗練されていない雰囲気。
 抜栓後4時間くらい経っても全く傾向は変わらず。
 単にワインとして見たらそこそこイケてるのかもしれないけど、 ボルドーを名乗られるとちょっと違うような。 また、2,000円近い単品価格にも見合っていない内容であるように感じる。 もちろんそのあたりは個人の嗜好によるとは思うけど。
68点自宅にて

27日(土)

 昨日から再び師範代実家に逗留。 夕方は近所の夏祭りに行ったりして、夕食は師範代実家で。

Zeller Schwarze Katz Riesling 1999
ツェラー・シュヴァルツ・カッツ リースリング 1999
Albert Kallfelz
アルベルト・カルフェルツ
Weiss
Mosel-Saar-Ruwer
モーゼル・ザール・ルーバー
Mosel-Saar-Ruwer (Deutshe)
モーゼル・差ール・ルーバー (ドイツ)
(頂き物) 成城石井
 師範/師範代両実家への「孫顔見せツアー」も今日で最後の夕食。 メニューは、カニの爪とか山鹿牛のすき焼き風とか。 ワインは、義父の妹/師範代の叔母にあたるKねぇちゃん家から頂いたワインを頂戴することに。 モノは大独逸連邦共和国産の黒猫。 普通一般には非常にメジャーな銘柄だと思うけど、 当道場でに稽古回数は極めて少なく、 この春に同じく師範代実家で頂いたコレを記録するのみ。
 さて抜栓。コルクは異様に短いモノ。 ワインの色は非常に薄く、1999産とすれば清酒だってこれくらいの色にはなっていそうな色合い。 香りは、例によってゴムのような灯油のような、リースリングに典型的な香り。 味は、そこそこ甘い。でも、あまりいやらしく感じられる甘味ではなく、 食中酒としても十分いける程度。良く言えば控えめ、悪く言えば弱い味わいで、 日本の一般家庭の夕餉に合わせても万能選手な感じ。
 日ごろドイツワインには苦手意識があって、 一般的な市場流通量と比較すると明らかに少ない稽古回数。 でも、(値踏みするようでご無礼ではあるけど) 小売価格はきっと1,000円以下だろうことを考えると、 こういうワインも悪くは無いですな。
69点師範代実家にて


25日(木)

 本日は朝から師範実家近所の阿蘇神社へ厄入りのお祓いに。 ポンポコと太鼓叩いてゴニョゴニョと祝詞をあげてもらって、約10分程度で5,000円。 イイ商売だよなぁ、非課税だし。 もちろんこれだけの文化財のメンテナンス費用はバカにならないんだろうけど。

 午後からは近所の公営プール(アゼリア21)で泳いだりして、 夕食は師範実家で。

Casa de la Ermita 2002
カーサ・デ・ラ・エルミータ 2002
Bodegas Casa de la Ermita
ボデガス・カーサ・デ・ラ・エルミータ
Tinto
Jumilla
フミーヤ
Jumilla (Espana)
フミーヤ (スペイン)
\1,4492005/08/18 うきうきワインの玉手箱 モトックス
 師範実家最後の夕食は、メインは阿蘇牛のステーキ。 あと、イカゲソを焼いたのとかカナダ在住の父親の友人から届いた天然物の子持ち昆布とか。 天然の子持ち昆布、カナダ・インディアンにだけ採取が許されていて、 非常に希少価値が高いものだとか。 食べた感じは「ちょっとユルくて海の香りが強い数の子」って感じでしたが。 というような魚介類は置いといて、ワインは赤を。 このワインは、3年前に2000年産と稽古済み。 ガツン!とくるヤツを一本、ってことでチョイス。
 で、これが想像を裏切らない、というか想像を超えたガッツン具合。 色はコールタールのように濃く、 香りは樽と濃い色の果実香がミッチリで、 味に至ってはまるで酸味の効いた羊羹を食べているかのような存在感。 特に渋味が顕著。 魚卵やイカなんかとあわせようモンなら「ウヘェ」と吐き出したくなるような チャッキチャキの赤ワイン・テイスト。
 前回の印象と同じく、とにかく凄いパワーを持ったワイン。 このワインが1,000円台前半というのはすさまじくコストパフォーマンスが高いと思うけど、 じゃぁ飲んで美味いかというとちょいと疑問。 やっぱり日常の料理にはもう少しおとなしめのワインが合いそうな。
78点師範実家にて

24日(水)

 温泉一泊旅行の二日目。

 風呂は、昨日の夕食前に大露天風呂「山恵の湯」、夕食後に「庭園露天風呂」、 今朝の早朝に建物内の「大浴場」、朝食前にまた「山恵の湯」と、4回も。 それくらい入りたくなる風呂。

 朝食はダイニング・ホールで。 焼き鮭、湯豆腐、煮物、温泉玉子、味付け海苔、味噌汁、お変わり自由のご飯・・・ 典型的で微塵の隙も無い鉄壁の守りを誇るいわゆる普通の「旅館の朝食」。 あ、そういえば小さな湯飲みに入った液体状のヨーグルトがあった。 それだけはちょっぴり個性的。

 旅館を10時にチェックアウトして、途中で池山水源というところに寄って、 子供らはそこでヤマメ釣りなんかをして。

 昼食は宮地駅前の藤屋レストランで。 資生堂系の化粧品屋さんとオシャレ衣料の店とレストランが一緒になった、 いかにも田舎の駅前にありそうな店だけど、 比較的ちゃんとした料理が食べられるってんで、 師範家では年末に忘年会っぽく利用したりしている店。 土地柄、阿蘇牛のステーキとかがウリみたい。
 師範が注文したのは、豚しょうが焼きランチ(\840)。 牛がウリの店なのに豚なんて注文してスミマセン、って感じだけど、 食べたかったんだからしょうがない(シャレではなく)。 で、これがなかなかボリュームがあって美味い。 もちろん「豚のしょうが焼き定食」、それ以上でもそれ以下でもないんだけど、 豚の質や厚みや枚数に申し分なく、 このメニューを食べたい気持ちをキッチリ満足させてくれる内容。

 夕食は師範実家で。

Bourgogne Chardonnay "Clos du Chateau" 2002
ブルゴーニュ・シャルドネ "クロ・デュ・シャトー" 2002
Dom. du Chateau de Meursault
ドメーヌ・デュ・シャトー・ド・ムルソー
Blanc
Bourgogne
ブルゴーニュ
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\1,7642005/08/18 うきうきワインの玉手箱 リラックス
 義姉一家が帰ったんで、師範家と師範両親のみの夕餉、飲む人2人なんでこぢんまりと。 メニューは、池山水源の釣堀で釣ったヤマメの塩焼きとか。 ワインは白を。 3年前に1996産と稽古済み。 おだやかで良いワインだった印象があったので、ハズさない一本としてチョイス、 なんて、師範と親だけで飲むんで多少ハズしてもなんの問題も無いんだけど。
 色は普通(最近ソレばっかり)。 香りは弱め。鼻で嗅ぐ分には特段の個性は感じられず、 まぁACブルゴーニュらしいと言えばらしい香り。 ただ、口に含むと一転して高級感があり、 砂糖とバターの焦げたようなナッツのような、いい感じの果実香と香ばしい樽香が感じられる。 味も特段の個性は無いものの特に変なところもなく、 スルスルッと口元から喉を通っていく。
 ヴィンテージが変わっても変わらぬプチ高級感。 ボトルはとっても重いし瓶口の形も高級っぽいし、 ハッタリ・アイテムとして非常に使い勝手が良いのみならず、 普段用にもかなりイケていると思う。これで2,000円弱の値付けはお得。
78点師範実家にて


23日(火)

 本日は一泊二日で温泉へ。

 宿は、昨年も利用した、 大分と熊本の県境、九重山の山麓にある九重星生(ほっしょう)ホテル。 なんといってもこの宿の素晴らしい所は温泉山恵の湯。 広くて泉質の違う露天風呂がいくつもあって、とにかく極楽。 日帰り入浴も出来るらしいので、九重阿蘇観光に来られた方は是非 (詳細はコチラ へ・・・って別に師範はこの温泉の回し者じゃないけど)。

 夕食はホールのようなところの横にある大広間で。 前回大変残念だったのは、食事スペースの味気なさ。 いわゆる普通のホールみたいなところに会議机のようなテーブルを並べて、 結婚式場のような椅子が置かれた場所だった。 そんな環境じゃ何食べても美味さ半減っすよね。 今回は大広間。大人5人子供5人の団体には十分過ぎる、50畳くらいもある場所で。 これだと子供らが退屈しても安心安心。

 で、メニューは阿蘇牛の朴葉焼きをはじめとしたいわゆる旅館の夕食。 イチジクのゼリーやサーモンのカルパッチョ風パスタ?みたいなメニューもあって、 ちょっと頑張ってます、って感じは伝わる内容。 そんな中、やっぱり鯛やカンバチなんかの刺身もあった。山里の風情もあったもんじゃ無いけど、 これらの刺身が結構新鮮で美味いんだよなぁ。 よくよく考えれば別府や大分あたりの港から車で2時間足らずで来られるわけで、 新鮮な魚があっても不思議じゃないんだけど、 なんだか周りの景色からすると違和感が禁じえなかったりするんですな。 あと、酒のラインナップは非常に少ない。 ワインもあったけど、内容不明の赤と白がそれぞれグラスとボトルのみ (グラスが525円、ボトルが3000円前後)。 ここらへんももうちょっと改善されればなぁ。
 ・・・なんてな些細なことは置いといて、(旅館の夕食としては)量も質も納得の内容。

 この宿、風呂は抜群、料理もまずまず、部屋も(ちょっと古いけど)広くて言うことないんだけど、 唯一かつ直接的に五感に影響する不満点としては、トイレが臭うこと。 部屋のトイレもそうだし、大浴場に併設されたのもそう。 別に掃除が行き届いていないようには見えないんで、掃除の仕方の問題かも。


22日(月)

 本日は、師範代実家から師範実家への移動日。

 昼食は、師範代実家に来た際は毎度顔を出すうどん屋さん香梅で (今春の記録はココ)。 頼むメニューも毎度ほぼ同じ。
師範:ランチBセット(わかめうどん、親子丼、サラダ):\620 (右写真)
師範代:かけうどん:\300
プチ師範代:ざるうどん:\450
で、毎度のごとく柔らかいけど美味いうどんでありました。 師範代が「今日はちょっと塩気が強いかも」なんて言ってたけど、 夏だから麺自体の塩気が強かったのかも。 師範的には出汁の昆布がいつもより強く感じて、 いつもより柔らかい麺とのなじみが良かったように思う。

 その後、山奥にある師範実家に移動。

Riesling 2002
リースリング 2002
W.Gisselbrecht
W.ギッセルブレヒト
Blanc
Alsace Riesling
アルザス・リースリング
Alsace (France)
アルザス (フランス)
\2,0792005/08/18 うきうきワインの玉手箱 重松貿易
 夕飯は師範実家で。今回もワインはネットで買って送りつけてます。 で、一本目はアルザスの白を。 実は注文したのは 「ゲヴュルツトラミネール "レゼルヴ・スペシアル" 2002」だったのに届いたのはこのリースリング。 本来だったら返品すべきところなんだろうけど、 気付いたのが既に抜栓後だった(「なんかリースリングっぽいゲヴュルツだなぁ」と思った)し、 売値も同じみたいなんでそのまま飲んじゃうことに(一応後ほど販売店に連絡だけはすることに)。
 色は普通。香りは、上にも書いたけど灯油っぽさ大全開なリースリング香。 甥っ子(小学二年)に言わせると「最初リンゴの匂いがして、その後ゴムの匂いがする」 だそうな。なかなか的確に捉えております。 味は、甘くなく酸っぱくなく、丁度良いくらいのバランス。 2000円くらいのアルザス産としては結構上手に造られているんじゃないかな?
 最初は「間違ってんじゃん!」とややご立腹の師範だったけど、 飲み進めると結構美味いんでどうでも良くなって。 万人ウケでリスクを少なく、という意味ではゲヴュルツよりもこちらのリースリングで良かったのかも。
78点師範実家にて

Framingham Pinot Noir 2003
フラミンガム ピノ・ノワール 2003
Framingham Wine Company
フラミンガム・ワイン・カンパニー
Red
Marlborough (New Zealand)
マールボロー (ニュージーランド)
\2,0792005/08/18 うきうきワインの玉手箱 ペルノ・リカール・ジャパン
 飲む人は師範と義姉、師範父の3人、ってことで?もう一本赤も開けることに。 選んだのはニュージーランド産のピノ・ノワール。 ニュージーランドのピノって、 ブルゴーニュなんかと比べると深みに欠けるような部分が無いでも無いけど、 インパクトや存在感はバッチリだし、複数人で飲むにはハッタリが効いて良いかな、ということで。
 さて抜栓。打栓はコルクではなくてスクリュー・キャップ。 最近オーストラリアやニュージーランドのワインでは採用が増えてますね。 ちょっと味気ない気がするけど、抜栓なんて最初の一瞬、実際はあまり気にならないっすね。 で、色は、ピノとしては十分に濃い紫。 香りは想像通りのインパクト。パッツンパッツンのボリュームがある木イチゴっぽい果実香と、 ガンガンに効いた樽香がある。いやーわかりやすいっすね。 味は、やや甘苦い感じがしないでもないけど、 それほど嫌な感じはなく、派手な香りから想像されるレベルの範囲内。
 判りやすい美味しさを持った若くてイキの良いニューワールド・ピノ。 別段薀蓄屋ではない、というかアルコールであれば何でも良い系の一家なんで、 このチョイスは成功かな?
82点師範実家にて

 で、良い気分で早めにご就寝(翌朝プチ師範代に「イビキがガーゴーうるさい」と叱られる)。


20日(土)

 本日から一週間、師範/師範代の実家へ孫見せ興行。

 初日の昼食は羽田空港で。 空港のレストランって好んで行きたい所じゃないけど、 時間の都合上利用せざるを得ない場合があると思う。 というわけで、己の備忘録代わりに。
 今回利用したのは、羽田空港第一ターミナル中央・ガレリア4Fにあるイタリアン・レストラン ロイヤル・ドミニコ。 ファミレス・チェーンのロイヤル系列ということもあってか、 店内はイタリアン・レストランというよりまさにイタリアン・ファミレス。 ゆとりのある席配置で、荷物が多かったりしても大丈夫だし、 ベンチシートもあって子連れでも楽。 喫煙席と禁煙席は分かれていて、禁煙席側からは滑走路が見えて眺望は抜群。
 師範が注文したのはシーフードのジェノバ風スパゲティ(\1,050)と グラスワイン白(B&Gシャルドネ:\480)。 ちなみに師範代はスパゲティ・カルボナーラ(\980)をセット(+\480)で、 プチ師範代はお子様スパゲティ(\780)。
 師範のスパゲティ、 オリーヴオイルとニンニクがメインのサッパリしたタイプかと思ったら、 チーズだかクリームだかが効いたコッテリタイプのソース。 それはそれで美味いんだけど、なんか想像とは違っててウムムム・・・って感じ (ジェノヴェーゼってそんなんでしたっけ?)
 グラスワインは B&G(バルトン・エ・ゲスティエ)の南仏シャルドネだったんだけど、 前日に開けられたのか? フレッシュさに欠けてやや鈍重に感じた。60点。

 と、そんな感じの空港レストラン。

 飛行機はJALのムシキング・ジェット、男の子だったら大喜びするところでしょうな。 機内では、プチ師範代は怖がるしプチプチの方は大ハッスルで狭い席を動きまわって大変。 大声をあげたりしないのは救われているけど、願わくば寝てくれたまえよ、ご両人。

 そんなこんなでまずは師範代実家へ。


19日(金)

Bourgogne "Les Prielles" 2002
ブルゴーニュ "レ・プリエール" 2002
Vincent et Denis Berthaut
ヴァンサン・エ・ドニ・ベルトー
Rouge
Bourgogne
ブルゴーニュ
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\1,463 (単品価格\1,764)2005/07/28 ヴェリタス ワインプレスインターナショナル
 本日の料理は、鳥のクリームシチュー、カリフラワーのサラダ。 選んだワインは「フランス名産地 赤3本セット」の一本。 セット価格が送料込みで4,980円(税込み5,229円)、このワインの相当額は1,463円。 ドニ・ベルトーのワインは、Fixin 1998Cote de Nuits Villages 1996と稽古済み、 どちらもなかなか好印象(であったがゆえにこのセットを購入)。 このワインは格下のACブルゴーニュだけど、安いのが良いデキの2002年産なんで期待して。
 色はやや薄め。2002年産と若い割にはほんのり熟成感のある薄オレンジ色が混じっている。 香りは、ある意味ACブルゴーニュらしい果実香の痩せたゴム革系の香り。 と、そこまではどうってことない安ブルゴーニュそのものなんだけど、 味は結構イケている。決して濃くはなく、果実味がバンバンなわけでもなく、 どちらかというと薄くて軽い味わいながら、非常に端整かつスッと一本旨味のスジが通った味わい。 優しい滋味がしみじみと感じられ、ググッと高感度アップ。
 樽と果実味を前面に出したモダンなブルゴーニュとは対極にある、 薄くて軽くて滋味豊富なトラディショナル・スタイルなブルゴーニュ。 この傾向って上級クラスと同じ。一人で一本飲むんだったら結構歓迎したいスタイル。 で、こういうワインを飲む際の注意点として、冷やしすぎちゃいかんです。 夏場だからって冷蔵庫に長く入れてると、冷え過ぎて大事な旨味が感じられなくなるから。 供出温度は、室温よりやや冷たいかな?(20℃くらい?)が良いような気がする。
76点自宅にて

18日(木)

Cinzano Pinot Chardonnay N.V.
チンザノ ピノ・シャルドネ (ヴィンテージ無し)
Cinzano
チンザノ
Spumante
発泡
(Italia)
(イタリア)
(\780 : 200ml)2005/08/18 鳥かく サントリー
 本日は職場の飲み会。二次会は勤務先近所の居酒屋「鳥かく」にて。 一次会でさんざんビールを飲んで、二次会ではちょっと違うものでも飲みたいな、 と思っていたところ、飲み物のリストにこのスパークリング・ワインを発見。 200mlの小さなボトルで780円はちと高い気がしないでもないけど、 どうせ割り勘(スミマセン)、いっちゃえいっちゃえと。 料理は、焼き鳥とかいろいろあったけど、 お腹も膨れていたので、あまり食べずに。
 栓はコルクではなく捻ると開くタイプ(スクリューキャップのデカい版、みたいなやつ)。 グラスに注いで、まず顕著なのは泡の弱さ。 居酒屋に普通にある小さなグラスで飲んだけど、 グラスの中で泡が立ち昇るようすは無い。 香りは・・・あまり記憶に無いけど、記憶できるほどのものでもなかったような。 味は、かなり酸が強くて酸っぱい飲み口。 酸味の強い白ワインに、申し訳程度に泡を混ぜ込みました、って感じ。
 過去の稽古記録を調べてみたら、このワインは8年前にも稽古していた。 その時の印象は「すっきりしていて○」だそうな。 今回の印象は「すっきりし過ぎて×」。 ま、酒なんて飲む環境に左右されるものであります。
58点居酒屋「鳥かく」にて

17日(水)

Paringa Shiraz 2003
パリンガ シラーズ 2003
The ARH Australian Wine Company (David & Dena Hickinbotham)
ジ・ARH・オーストラリアン・ワイン・カンパニー (デイヴィッド&デナ・ヒッキンボーサム)
Red
South Australia (Australia)
サウス・オーストラリア (オーストラリア)
\1,6152005/07/22 エノテカ ウィング高輪店 エノテカ
 本日のワインは豪州産のシラーズ。 店頭で『ロバート・パーカー氏が絶賛した云々・・・』というPOPが踊っていたワイン。 裏ラベルの一部に、意味ありげに貼られた輸入元のステッカーを剥がすと、 "Imported by The Grateful Palate (Oxnard CA ...)"なる文字が現れる。 オーストラリアから一旦米国に輸出されたものをエノテカさんが再輸入した、ってことかな? かなり長旅をしたワインのようで。 ちなみに料理は、煮豚、煮豚とピーマンの卵とじ、豚シャブ風サラダ(サラダ風豚シャブ?)。
 色は間違いなく濃く、微塵の緩みもない青黒い紫。 香りは、想像したほどのボリュームはない。普通に嗅ぐと普通の赤ワイン、 深く嗅ぐとシラーズらしい香木のような雰囲気が漂う。 味は、口に含んだ瞬間は概ね想像通りで、渋味はしっかりあるけどカドがなく、 甘味もなんとなくあって。で、口に含んでちょいと時間が経つと、 想像だにしなかった酸味が結構びっくりするくらいの迫力でズゴーッと襲ってくる。 気になっていろんなサイトを徘徊したけど、 このワインにそういう特徴を見出しているところは無いので、 このワインだけがそうだったのかも。
 飲み慣れてくると、不思議なもので酸味はあまり気にならなくなる。 師範の経験上、人間(というか私)は味覚の中で酸味に最も慣れやすい傾向にあるような。 加えて香りとかも開いてきて、幸い抜栓直後とはかなり違う丸い感じのワインに変化。
 絶賛される方向とはちょっと違うと思うけど、 飲み始めの酸味はなかなか個性的で、普通一般の豪州産シラーズとはかなり違う雰囲気。 個性的だから美味いかというとそれはまた別問題で、 非常に個性的なお顔立ちの「片桐はいり」さんなんかは師範はあまり好きじゃなかったり。 もちろんこのワインはそこまで異端な個性をもっているわけではないけれども。 (この酸味がこのワインが本来意図したものかどうか不明なのでカッコ付き点数で)
(70点)自宅にて

14日(日)

"R" de Rieussec 2000
"エール"・ド・リューセック 2000
Ch. Rieussec
シャトー・リューセック
Blanc
Bordeaux
ボルドー
Bordeaux (France)
ボルドー (フランス)
\1,8302005/07/09 信濃屋 横浜店 サントリー
 師範の住むあたりはやや下町っぽい雰囲気を残した地域で、 本日は朝から町内会のお神輿かつぎ。かつぐのはプチ師範代で、もちろん子供神輿。 何度も休憩を入れながら2時間くらい町内を練り歩き、 休憩ごとに振る舞いジュースに振る舞いスイカ、大人にはビールの差し入れもあって 最後にはお菓子とおにぎりが。いやー素晴らしい。
 というわけで朝から汗をかいたので、夕飯はさっぱりと手巻き寿司で。 ワインは、ソーテルヌの一級格付け"シャトー・リューセック"が造る辛口白ワイン。 もう7年も前に1996と稽古済み、 その時はあまりヒットしなかった模様。 今回のは良年と言われる2000年産、今度こそ、と。
 色は普通で薄めのレモン色。 香りは、柑橘類のような爽やかな香りに加えて、ナッツのような香ばしい感じがあって、 口に含むとボルドーらしい焦がしの効いた樽が感じられる。 でも、香りのボリューム自体はいたって普通。 味は、酸味とコクがはっきりとしていて、目鼻立ちクッキリ。
 香りのボリュームとしては値段相応かそれ以下なんだけど、 全体的に醸し出す雰囲気はやはり名門の地を想わせる内容。 わかってる人にはわかるワイン、という感じかなぁ。もちろん師範は「わかってない人」側。 でもまぁそこそこ美味い。
75点自宅にて

11日(木)

Chateau de Nages Reserve 2003
シャトー・ド・ナージュ レゼルヴ 2003
Chateau de Nages (R. Gassier)
シャトー・ド・ナージュ (R.ガシエ)
Rouge
Costieres de Nimes
コスティエール・ド・ニーム
Languedoc Roussillon (France)
ラングドック・ルーション (フランス)
\1,0292005/07/28 ヴェリタス ワインプレスインターナショナル
 本日のワインは南仏産の赤。 裏ラベルには結構丁寧な説明があって(フランス語と英語)、 品種はグルナッシュ70%とシラー30%、自然に近い栽培法で、 木樽は使わず醸造されているらしい。 また、販売店のサイトによれば、 フランスのワイン評価誌「アシェット・ガイド」で最高の三ツ星だったとか。 そんな高評価のワインがこの値段。 そういう本の評価っていったいどういう基準で星付けてるんだろうね? 当然コストパフォーマンスを加味しているんだろうなぁ。 ちなみに料理はハンバーグとポテトサラダ。
 さて抜栓。コルクは抜き差ししやすい人工コルク。 かなり短いコルクでスクリューを打ち抜いちゃったけど、 コルク屑が落ちないのも人工モノの良さ。 色は非常に濃い。とってもストレートで容赦ない濃青紫。 香りは、まず感じられるのが醗酵乳っぽいというか、例えようによってはアカチャンのウンチのような香り。 その後ろからツンッとした果実香が付いてくる。 味は、甘味も酸味もあるにはあるけど、色から想像される通り顕著なのは渋味。 それらがみな背中向きに座ったり立ったり。
 抜栓後2時間くらいたってもまったく変化する様子は見せない。
 確かにポテンシャルはあると思う。でも今飲んでも「美味い」ワインでは無いなぁ。 飲んでいるというより飲まされているといった雰囲気で、 手足を縛られて口の中にフルーツとヨーグルトをグイグイ押し込まれているような感じ。 14%と高いアルコール度数もあって、1/3くらいは飲み干せずに残った。
 3杯分ちかく残り、バキュバンして冷蔵庫に保存した翌日に再稽古。 最初の一杯は「ん?柔らかくなった?」って気がしたけど、 ちゃんと飲むとやっぱり固い。 翌日まできっちり保っているのは見上げた根性。 でも、もうちょっとその根性を忘れてくれれば良かったのに。 ま、二日に分けてタップリ楽しめたってことで+2点。
68(+2)点自宅にて

10日(水)

Gavi "Bricco Battistina" 2004
ガヴィ "ブリッコ バッティスティーナ" 2004
Araldica Vini Piemontesi
アラルディカ・ヴィーニ・ピエモンテージ
Bianco
Gavi
ガヴィ
Piemonte (Italia)
ピエモンテ (イタリア)
\1,7102005/07/22 エノテカ ウィング高輪店 エノテカ
 "高ワイン道場"も終わり、通常の安ワイン道場生活へ復帰。 道場在庫には既に3,000円以上の「破戒ワイン」は一本もありません、ていうか2,400円が最高額。 もうこうなると保存なんてあんまり気にしなくて済むから気が楽といえば楽。 で、本日のワインは、そんな在庫の中でも比較的高級系の白ワインを。 造り手はコレと同じところ。 ギリリとした酸とシャープな味わいが特徴の(と師範が考えている)ピエモンテのガヴィだけど、 裏ラベルによれば一部分は新樽で熟成されているらしい。どんなワインか興味津々。 ちなみに料理は、カツオの刺身、豚肉のソテー、豚ニラ玉。
 色はかなり薄め。レモンより麦わらに近いアーシーな色合い。 香りは、ギュッと集中感のある柑橘系の香り。 樽の雰囲気はあまり感じず、鼻から感じる香りだけなら普通にガヴィっぽい雰囲気。 ただ、口に含むと多分樽由来のナッツっぽい感じがあるにはある。 味は、いわゆる普通のガヴィほどの酸味は無い。 でも、キュキュッと締まったコクがあって、 きちんと真面目に造られたワインであることはヒシヒシと伝わる。
 ストイックで筋肉質で、陸上競技のアスリート的なワイン。 飲み飽きることもなく一本じっくり楽しめる。 ただ、世界超一流のアスリートってほどでもなくて、 世界陸上の2次予選レースで7位敗退するような、 正直あまり印象に残らない感じは否めない。
70点自宅にて

8日(月)


  軽井沢での"高ワイン道場"も四日目、残念ながら今日は帰宅日。 右写真は今回稽古したワイン達の集合写真。 飲む人2人で3晩で9本、 食前には缶ビール(よなよなエール)を毎日1本飲んでもいるんで、 まぁ頑張った方でしょう。

 昨年までは木曜出発の日曜帰還という3泊4日のスケジュールにしてたけど、 今年からは同じ3泊4日でも金曜出発の月曜帰還。 だもんで最終日が平日なんでそんなに急いで出発せずともいいでしょう、 ってことで温泉でひとっ風呂浴びてから帰ることに。 温泉は、ここも毎年恒例、東御市にある「 アグリヴィレッジとうぶ 湯楽里館」へ。 料金も安く(大人500円/子供300円)、露天風呂からの景色も最高。 泉質も、無色無臭ながら肌がスベスベする感じがあって、 近辺の温泉の中では一番好き。
 食事は、温泉の休憩所みたいな大広間で。 師範が注文したのは地ビールカレー(\550)。 ここの温泉施設の横には"オラホビール"という地ビールのブルワリー兼レストランがあるので、 その地ビールを使ったものらしいけど・・・別に普通です。 カレーが普通なのは良いとして、 付いてきたサラダに何も味付けされていないのはちょっと普通じゃないような・・・。 ま、こういうところでは当然多くは望まないし、 例年のように高速のサービスエリアで高い金払って不味いものを食べるよりずっとマシ。

 湯楽里館を出たのが13:30過ぎ、 東部湯の丸ICから上信越道に乗って、関越の出口で10kmの故障車渋滞につかまって、 首都高でも時々流れが悪くなったりで帰り着いたのは17:30くらい。 全く渋滞につかまらなかった昨年が途中食事を入れて4時間、 今年はノンストップで4時間・・・と備忘録。


7日(日)

 軽井沢での"高ワイン道場"三日目。

 午前中は別荘でダラダラして、昼食は近所の和食ドライブインだるまで。 このお店、2年前に利用した時は普通の味なのにかなり強気の値付けで、 ちょっと敬遠したくなる感じだったんだけど、今回はかなり改善。 師範はとんかつ定食(\980)を注文。 柔らかくて厚みがある豚肉で揚げ方もなかなか上手、 駅ビルなんかによくあるとんかつチェーン店だと1,300円くらい取られそうな内容。 トンカツの下には金網が敷いてあって、 キャベツとドレッシングの水分がとんかつに影響しないようにしてある。 これはなかなか良いアイディアだと思ったなぁ。 師範の場合、キャベツをとんかつソースで食べるのはあまり好きでは無い。 どうしてもしょっぱくなるからね。その点この店はドレッシングで好印象だし、 かつドレッシングのかかったキャベツとカラリとしたトンカツを両立させる一工夫もポイント高い。 予想外に満足して店をあとに。
 今日の温泉は、ケーブルカーで行く展望風呂の 「菱野温泉常磐館 展望露天風呂『雲の助』」へ。 日帰り風呂の利用料金は、大人1,000円/子供500円。 ケーブルカーに子供たちは大喜び、景色の良い温泉で大人も良い気分。 風呂の後はテラスでジュースなんかを飲みながらくつろげるスペース(左写真)もあって快適度は高い。 泉質的には無色無臭で肌触りも普通のお湯と違いが無いのがちょっと残念だけど。

 最終日の料理は毎年バーベキュー。 今年はスコールのような夕立があってあいにくテラスで食べるのは出来なかったけど、 軒の深い建物なのでバーベキュー・コンロで焼くこと自体は問題なし。

Pierre Paillard "Grand Cru" Brut Millesime 1996
ピエール・パイヤール "グラン・クリュ" ブリュット ミレジム 1996
Pierre Paillard
ピエール・パイヤール
Champagne
発泡
Champagne
シャンパーニュ
Champagne (France)
シャンパーニュ (フランス)
\4,4802005/07/28 ヴェリタス ワインプレスインターナショナル
 バーベキューを食べながらのワインはやっぱりシャンパーニュから。 販売店のページによれば、 あるワイン評価誌で1万円台のプレステージ・ジャンパーニュを差し置いて94点を獲得したとか (この販売店、引用先を明示せず文章を引用しているのは著作権法的にいかがなものかと)。 ま、そんなことは置いといて、 そこそこの値段でプレステージ物並みのクオリティが得られるなら安いものと期待して抜栓。
 で、抜栓直後の香りは素晴らしい。 甘いリンゴのような香りがパッと拡がるあたりは確かにプレステージ物にも負けない感じ。 でも、その他は「そんなに凄いかなぁ」という印象は禁じえない。 やや熟成香が強く、ややコッテリした感じはあるけど、 素晴らしいシャンパーニュによくある焼きリンゴのような、 バターとリンゴが溶け合ったみたいなオホホホホ~って感じは無い。
 もちろん悪くは無くて、ノンヴィンテージのスタンダードなクラスとは一線を画す品質だけど、 それ以上でもなくて良く出来た普通のシャンパーニュ、ってとこ止まりかなぁ。 雑誌のコンテストでの点数ってのは信用できんっすな(もちろんこのページの点数も信用できんのだろうけど)
81点軽井沢別荘にて

Chambertin Clos de Beze 2001
シャンベルタン・クロ・ド・ベーズ 2001
Dom. Drouhin-Laroze
ドメーヌ・ドルーアン・ラローズ
Rouge
Chambertin Clos de Beze (Gevrey Chambertin Grand Cru)
シャンベルタン・クロ・ド・ベーズ(ジュヴレ・シャンベルタン特級畑)
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\8,3792005/07/28 ヴェリタス ワインプレスインターナショナル
 今年の"高ワイン道場"メインの片方がコレ、泣く子も黙る特級畑シャンベルタン・クロ・ド・ベーズ。 当道場でも過去2回ほど稽古して(一昨年昨年) 大当たり連発の恐るべき「超」特級畑。 ・・・って、『んなこと言われんでもわかっとるばい』という感じでしょうか。 今回の造り手は、昨年のフレデリック・エモナン同様、 メジャーな割になぜか比較的手頃な値段でこれらの特級畑を供給しているドルーアン・ラローズ。
 で、結果的には名前に恥じず、 やっぱり今回の他のブルゴーニュと比べても一枚上手だと感じる内容。 香りも味も、ほぼ申し分ない極楽ワイン。 ただ、香りのボリュームはそんなに凄くなく、 味わいはややタニックではあるけど、極楽気分を阻害するほどの欠点では無い。
 時間が経ったらさぞ開くかも・・・と思ったけど、 こういう美味しいワインはそう時間が経たないうちに無くなってしまうわけで。
 いやー、やっぱりブルゴーニュは畑ですな。 特にこういう誰もが認める一流畑だと、 どんな造り手でも一生懸命になるだろうから、結果間違いの無いワインが出来るような。
93点軽井沢別荘にて

Chateau Nenin 1990
シャトー・ネナン 1990
Ch. Nenin
シャトー・ネナン
Rouge
Pomerol
ポムロール
Bordeaux (France)
ボルドー (フランス)
\8,9252005/07/23 横浜君嶋屋 ラック・コーポレーション
 今年の"高ワイン道場"のもう一方のメインがコレ、ポムロールの名門「シャトー・ネナン」で、 ヴィンテージは良年かつ丁度良さげな古さの1990年産。 このワイン、販売店のワインセラーに6~7年寝かされていた (というかほぼ忘れられていた?)みたい。 写真では判りにくいと思うけど、いい感じに汚れたラベルがソレを物語ってます。
 期待を胸に抜栓。キャップシールは懐かしの鉛製。やっぱり切りやすいですな、鉛は。 色は、正直「これが15年前のワイン?」って思うほど若々しい青紫。 ほんの僅かにエッジがオレンジがかっているけど、 黙って出されれば近年産のワインだと勘違いしそうな色あい。 でも香りはバッチリ熟成系。黒蜜のような雰囲気はいかにも熟成ボルドーだけど、 恐るべきはそのボリューム。 今回のブルゴーニュ4本がどちらかというと「味吟醸系」でそれほど香りが立つのが無かったこともあると思うけど、 これほど香りのボリュームがあるボルドーはそうそう経験したことが無いくらい素晴らしい。 で、味はといえば「あぁ香りに精根使い果たしたのね」って感じでややおとなしめ。 香りが凄すぎて相対的におとなしく感じるのかも知れないけど。
 ともあれ良い値段する熟成ボルドーへの期待を裏切らない内容。 "高ワイン道場"最後の夜の最後のワインがハズレじゃなくてヨカッタヨカッタ。
90点軽井沢別荘にて

 やっぱり美味しいワインは沢山飲めるというか、 二人なのに(ビールも飲んでいるのに)3本キッチリ飲み干して極楽気分でご就寝。


6日(土)

 軽井沢での"高ワイン道場"二日目。

 午前中は子供らを連れてスカップ軽井沢というプールへ。
 ここは、長野オリンピック関連で造られたらしく、 冬場はカーリング用のリンクになる?らしい公共的な施設。 ゆえに入場料は大人400円、子供200円というお手頃価格。 プールには我々同様軽井沢に避暑に来たっぽい人たちが多く、 かなりの盛況(とはいえ人で溢れている、ってほどでもない)。 25mの大人用プールが一つ、子供用プールは半分が深さ60cmくらい、半分が30cmくらいに分かれていて、 浅い方には短い滑り台があって子供連れで結構楽しめる・・・とワインとは何も関係ないけど、 一応情報として。
 昼食は別荘からすぐ近くにあるNORO & 野の風工房 というイタリアン・レストランと手芸工房が併設されたようなところで。 場所は浅間サンラインから山側へ入った森の中、別荘からは歩いて7分程度。 建物は、いかにもそれっぽいログハウス風で、テラスでも食事をすることが可能。 ゆったりとテーブルが配置されていて、中とテラスを合わせても席は20席くらいかな?
 昼のメニューは、パスタランチ(\1,300)、ピザランチ(\1,500)、野の風膳(\1,600)とか。 あとコース料理(\2,500)もあった。 師範家はピザランチ・パスタランチ・野の風膳を1つずつ取って。
 師範が食べた野の風膳の内容は、 ローストポークと温野菜、 山菜の酢味噌和え、 冷奴、 野菜と揚げ豆腐の煮付け、 野菜サラダ、 芋の和え物、 野菜(の何だったか・・・)、 コンソメスープ、 古代米?のご飯、 チーズケーキ、 コーヒー。 皿数は多いけど、 (メインのロースとポークを除いて)それぞれはちょっとずつなんでボリューム的にはまぁ普通。 その分ご飯はお替わり自由。 野菜の種類が多く、非常にヘルシーな内容。 味付けもヘルシーで、 薄味嗜好の師範でさえも「もう少ししっかり味が付いていた方が・・・」と思う感じ。 でも、野菜は近辺で採れたものをきちんと選んで使われているみたいなんで、 野菜の素の味を楽しめるようにそうしてあるんだろな、と。
 ともあれこれだけ手がかかっていて1,600円は決して高くない。お薦めであります。

 時間も遅くなったんで本日は温泉無し、夕食は別荘で。

Chateau de Fieuzal (Blanc) 2002
シャトー・ド・フューザル (白) 2002
Ch. de Fieuzal
シャトー・ド・フューザル
Blanc
Pessac-Leognan
ぺサック・レオニャン
Bordeaux (France)
ボルドー (フランス)
\5,2292005/07/28 ヴェリタス サントリー
 本日の夕食メニューの前菜は、モッツァレラ・トマトとタラモサラダ。 ワインは、今日は泡無しで白から。 白は、毎年大抵ブルゴーニュのシャルドネか、あるいはアルザスあたりを持ってきてたけど、 今年はちょいと変化球でボルドーの白を。 モノは、未格付けながら実力的にはボルドー白ワインのトップクラス、 なんて言われているシャトー・ド・フューザルの白。
 色はとりわけ濃さの無い普通の白ワインの色。香りは弱い。 1,000円くらいの安ワインにも負けそうな薄っすらとしたボリューム。 口に含むと、まるでスコッチウィスキーのような焦がした樽の香りが感じられはするけど、 これが5,000円もするワインの香りだとは思えない。 味は、酸がキュッとしまって凝縮感はあるけど、そんなにどうということも無い味というか、 香りが弱いんで味がちゃんとしていても楽しさが無い。
 糞マズいわけじゃないけど、特段の美味しさは何も感じられないワイン。 初めて飲む銘柄なんで、これが本来の姿かどうかは知りかねるけど、 もしこれがそもそもこんなワインだったら師範にはこの値段は絶対受け入れられない。 1,000円以下でももっと楽しめるワインがあると思う ・・・っていうかやっぱりブショネか何かの劣化かなぁ。南無南無。
 一杯分残した翌日、やっぱり香りはまったく開かない。南無南無。
(63点)軽井沢別荘にて

Echezeaux 2002
エシェゾー 2002
Dom. Gros Frere et Soeur
ドメーヌ・グロ・フレール・エ・セール
Rouge
Echezeaux (Vosne Romanee Grand Cru)
エシェゾー (ヴォーヌ・ロマネ特級畑)
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\6,8042005/02/11 ヴェリタス ワインプレスインターナショナル
 気を取り直して赤に移行。 北米市場を意識したかのようなド派手なラベルでド派手なワインを造るグロ・フレール・エ・セール。 この造り手のワインは、昨年の"高ワイン道場"でもリシュブールが登場。 当然ながらとっても好印象。 今年持ってきたエシェゾーは、この年がファースト・ヴィンテージだとか。 ちなみに料理は、牛和風ステーキとか。
 色はそれほど濃くは無いんだけど、色調的には若さもあって真紫に近い赤紫色。 香りは、期待したほどのボリュームはない。それでもお約束の甘い感じの樽香と、 それに負けない程度には木イチゴっぽい香りもある。 あと、ブルゴーニュでも南のワインにありがちなケモノっぽさもやや前に出ている。 味は、一点を除いてばっちりピカピカ。バランスも良く、 濃さとコクと軽やかさを併せ持った素晴らしい内容。 で、NGな一点とはやや炭酸が感じられること。 このほのかなジリジリ感がせっかく柔らい飲み口に微妙なトゲを与えている。
 抜栓後時間が経つ、あるいはグラスの中にしばらく置くと、 この炭酸は消えうせて全く問題ないワインに変貌。 また、最初それほどでもなかった香りも徐々に開いてきた。
 炭酸のジリジリを除けば非常に素晴らしいワイン。 この造り手って、安いクラスだと樽がやたら目立つものが多いけど、 高級品になるとちゃんとそのあたりをわきまえたバランスになっているように思う。
90点軽井沢別荘にて

Pommard Premier Cru "Les Jarollieres" 1999
ポマール・プルミエ・クリュ "レ・クロワ・ノワール" 1999
La Pousse d'Or (Dom. Patrick Landanger)
ラ・プス・ドール(ドメーヌ・パトリック・ランダンジェ)
Rouge
Pommard 1er Cru
ポマール1級畑
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\5,6002005/04/24 長野東急 ラック・コーポレーション
 本日はブルゴーニュを2本で、コチラはN氏がご実家近くで買ってきたワイン。 前のワインとはヴィンテージも造り手も違うし畑も遠く離れたボーヌから。 "高ワイン道場"では敢えて水平とか垂直とか、比較するような要素を排除しています。 だって微妙な差なんかを一生懸命感じ取りながら飲むのって疲れるからね。
 で、このワインも前のワインに勝るとも劣らないくらいピッカピカのワインでした。 前述したように敢えて遠くから持ってきたつもりだったんだけど、 やっぱり同じブルゴーニュ、基本的なところは似てたり (なんていうとワイン・マニアな方からは「へっ」と鼻で笑われるだろうけど)。 特にこの2本の場合、 ケモノっぽいあたりが共通していて、香りよりも味に素晴らしさがあるあたりも共通している。 違いは、ニュイのエシェゾーは木イチゴや梅のようなトーンの高い味わいなのに対して、 ボーヌのコチラはイチゴジャムみたいなやや野太い感じがする点か。
 ・・・な~んてわかったようなことは置いといて、ともあれとっても美味いワインでした。 プス・ドールのワインは以前にも同じヴィンテージのコレを飲んでいるんだけど、 それよりも数段美味しかったような気がする。
91点軽井沢別荘にて

 いやー美味かった美味かった。今日の赤、それほど「超高級」ってわけでもないけど、 私らクラスにはこれくらいあれば十分。


5日(金)

 毎年恒例、N氏の奥方ご実家が所有する軽井沢別荘での"高ワイン道場"。 今年はO氏が渡米したってこととかもあって、参加はN氏ご一家と師範家のみ。

 朝6時15分に自宅を出発。例年通り首都高池袋線から東京外環まわりで。 上信越道に入ったらプチプチ師範代がご機嫌ナナメ、 パーキングエリアを各停でいって別荘到着は10時ちょうど(備忘録)。

 別荘に着いてちょっとダラダラして、昼食はこれまた毎年恒例の近所のそば屋きこりで。 場所は国道18号から浅間サンラインに入るところの角。
 師範の注文は天盛りそば (写真は、外の光が差し込んでるためホワイトバランスがずれてます。実際はもっと美味しそうな見た目)。 お値段は、税込み1,470円と決して安くないというか、 観光客の緩んだ財布の紐を見込んだかのような高めの価格設定。 でもそばは美味い。きちんと細くて、きちんと歯ごたえがあって、きちんとそばの香りがする。 以前に近辺の別のそば屋でも食べたけど、今のところこのあたりではココが一番な気がする。 もっと良い店をご存知な方はご教示よろしく。
 昼食の後は温泉へ。中軽井沢の駅から北の方にいったところにある千ヶ滝温泉。 話題の西武グループが開発したレジャー施設の中にあって、非常に広大。 お値段もやや強気の価格設定で、土日や夏季は大人1,500円/子供1,100円。 肝心の風呂は、内風呂が1つと露天風呂が2つ。サウナ風呂もあったと思う。 無色透明だけどやや硫黄っぽい(悪く言えばドブっぽい)匂いのする、温泉らしい温泉。 のんびりゆっくり入りたいところだけど、 プチ師範代といっしょなんでそうもいかずにカラスの行水。

 その後スーパー「つるや」で買い物をして、夕食は別荘で。本日の調理担当はN氏。

Billecart Salmon Brut Reserve N.V.
ビルカール・サルモン ブリュット・レゼルヴ (ヴィンテージ無し)
Billecart Salmon
ビルカール・サルモン
Champagne
発泡
Champagne
シャンパーニュ
Champagne (France)
シャンパーニュ (フランス)
\2,9802005/05/11 QUEEN'S ISETAN 品川店 アサヒビール
 "高ワイン道場"の幕開けは当然シャンパーニュから。 夕方、まだ日が明るいうちにテラスでプシュッと抜栓。 モノは随分以前に稽古済みのモノを。 今回調達したワインの中で唯一道場稽古範囲内の価格。
 色はそこそこ普通の薄麦わら色。泡のキメはえらく細かくて立ち昇る量も十分。 香りはかなり良いバランス。 リンゴのようなフレッシュな香りと、味噌のようなイーストっぽい香りが丁度良く溶け合っている。 味はややスクエアな印象というか、酸味がちょっと目立つ感じ。 それでもコクもしっかりしていて、美味いシャンパーニュには変わりない。
 やっぱり美味いっすね、ビルカール・サルモン。 道場稽古範囲で買えるネゴシアンもののスタンダード品としては、 一番好きかも。 ただ、惜しむらくは生産量(輸入量?)がそう多くないのかあまり見かけないのが残念。
80点軽井沢別荘にて

Pommard Premier Cru "Les Croix Noires" 1998
ポマール・プルミエ・クリュ "レ・クロワ・ノワール" 1998
Dom. de Courcel
ドメーヌ・ド・クールセル
Rouge
Pommard 1er Cru
ポマール1級畑
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\3,4802005/04/24 カーヴ・ド・リラックス サントリー
 飲む人二人なんで、泡の次はいきなり赤に。 モノは、ポマールの名門「ドメーヌ・ド・クールセル」の1級畑。 この方の畑/ヴィンテージ違いは 昨年の軽井沢でも稽古していて、とっても好印象。 ちなみに本日の料理は、ブルスケッタ各種 (バジル&トマト、ポテト&タコ、アボカド&マグロ、卵&ブロッコリー、ラタトウィユ風) サワラとサーモンのクリームソース。
 色はやや薄め。ちょっとだけ熟成感があって、わずかにオレンジがかったような色調。 香りはバッチリ。南部ブルゴーニュらしいイチゴジャムみたいなギュギュッと濃いフルーツ香と、 控えめだけどちゃんとアクセントになっている樽香。コレっすよコレ、って感じ。 味も悪くない。カドがなく柔らかでスルスル入る味わい。 ややボディの薄さを感じなくもないけど、この値段だったら納得の内容。
 なかなかアタリのポマール。この造り手とは相性が良いというか、 これまでハズしたことが無い。 道場の稽古範囲を若干超えるけど、それほど高価でもないんで、タマの贅沢にはお薦めの造り手。
86点軽井沢別荘にて

Sillano 1999
シラノ 1999
Carpineto
カルピネート
Rosso
Toscana (IGT)
トスカーナ (インディカッツィオーネ・ジェオグラフィカ・ティピカ)
Toscana (Italia)
トスカーナ (イタリア)
\4,7042005/07/28 ヴェリタス ワインプレスインターナショナル
 今回の「高ワイン道場」は1日3本がノルマ。飲む人二人なんでかなり厳しい稽古であります。 で、本日の3本目はあまり有名で無い造り手のトスカーナ産IGT。 いわゆる「マイナー・スーパー・タスカン」ですかな・・・ってそんな言葉無いけど。 品種は、この手のワインにお約束な、 サンジョヴェーゼとカベルネ・ソーヴィニョン。
 色は当然のように濃い。前のワインと比べると全く別の飲み物のよう。 香りは、いかにもカベルネ・ソーヴィニョンをイタリアで造りました的な、 笑っちゃうくらいソレっぽい香り。 やや個性的なのは、まるでヒノキ風呂のような、針葉樹みたいな木の香りがあること。 味はかなりパワフル。ガツンと来る渋味が顕著で、 「良い赤ワイン飲んどります」という気分は十分に満喫できるものの、杯の進みは遅い。
 想像を全く裏切らない、スーパー・タスカンらしいガッツ具合。 大勢で飲むんだったら良いけど、二人だとちょっと飲み疲れするかな? あと何年か置いといたら良くなるのかも。
 一杯分残した翌日、全くヘタたらないのと引き換えに渋味も健在なまま。
80点軽井沢別荘にて

 長い一日の疲れもあって、最後の方はどこまで起きてたんだか状態でご就寝。


4日(木)

La Cuvee Mythique (Blanc) 2003
ラ・キュヴェ・ミティーク (白) 2003
La Vegnerons de la Medhiterranee
ラ・ヴィニェロン・ド・ラ・メディテラネ
Blanc
Oc (VdP) ?
オック (ヴァン・ド・ペイ)かな?
Languedoc Roussillon (France) ?
ラングドック・ルーション (フランス)かな?
\1,2802005/07/09 信濃屋 横浜店 サッポロビール
 本日のワインは、銘柄は安ウマで有名な「キュヴェ・ミティーク」で、そこが最近出した白。 赤の方はコレとか複数回稽古済み。 で、このワイン、ラベルにはAOCの表記も無ければアルコール度数の記載も無い。 裏ラベルにきっとあるんだけど、それを上から隔すように輸入元のステッカーが貼ってある。 また、酸化防止剤としてビタミンCが使われている模様。 それってフランスの規格的に良いんだっけ? さらに、造り手名が赤とは違っていて、赤は"Les Vignerons du Val d'Oribieu"、 これは"La Vegnerons de la Medhiterranee"。 さらにさらに、このワインの販売に当たっては、 ロバート・パーカーのポイントを誤解を招く形で引用したとして、 輸入元のページで謝罪文が出されていた(現在は削除されている)。 なんだかこれまでの好評価にあやかってなりふりかまわず・・・ って感じがしないでもない。ちなみに料理は、アサリのバター焼きと豚の冷しゃぶ。
 色は、南仏の上等品らしいしっかりした黄色で、まさに風邪薬を飲んだ後のお小水の色。 香りは、赤のミティークと同じく樽がしっかり感じられる。 ただ、赤とはちょっと趣を異にするのは、樽以外の感じが弱いこと。 なんとなく無理やりな感じがしないでも無い。 味も、コクに関しては申し分ないけど、酸味に関しては明らかに不足していて、 凡百の「そこそこ南仏」となんら違いの無い味わい。
 正直なところ赤にあったようなプレミアム感はなくて、 1,000円超くらいの普通に頑張って造られた南仏産白、といった感じ。 値段相応、特に買って損するワインでもないけど、 別段得した感じもしないワイン。
69点自宅にて

3日(水)

Clos Luzanne 2001
クロ・ルザンヌ 2001
CWI
CWI
Rouge
Premieres Cotes de Bordeaux
プルミエール・コート・ド・ボルドー
Bordeaux (France)
ボルドー (フランス)
\6652005/07/09 関内 サンタムール カツミ商会
 本日のワインは、久しぶりに激安ボルドー赤を。 ただ、600円台なのにラベルにシリアルナンバーがあったり、 ボルドー・ワイン・コンクールで銅賞受賞のステッカーがあったりで、 なにやら良さげな雰囲気。 ちなみに料理は、きゅうりのぬか漬け、豆腐のバター焼き、春巻き。 春巻きはプチ師範代が巻いてくれた。プチ師範代、最近よく料理に協力してくれます。
 さて抜栓。コルクは値段に見合わぬキチンとしたもの。 色は、いかにもボルドーらしい濃い紫。 やや赤っぽい感じがするのは年期のなせる業か? 2001年なんてついこの前な気がするけど、それでももう4年も経ってるんですな。 で、香りにちょっとビックリ。非常にちゃんとしたボルドーの香りで、 カシス・リキュールのような果実香と煙たいような焦がした樽香がしっかり。 味も、酸味と渋味がしっかりして、甘味もほんのりあったりして、なかなか侮れないバランス。
 香り/味ともボリューム自体はそれほどでもないけど、全体的にはなかなか良く出来たボルドー。 これが665円ってのは正直信じがたいというか、その3倍の2000円くらいはしそうな雰囲気。 この輸入元(販売店)って、決してメジャーじゃないけど、 時々こういうピカピカ光る安ワインを扱ってたりするのが面白い。
78点自宅にて

前月分

by 師範