稽古日誌:2009年9月

 9月、今年はいきなり涼しくなっております。

 先月末、健康診断の結果が返ってまいりました。 気になるγ-GTPは、大変遺憾ながら2年連続基準値オーバー。 それも、今年は3晩節酒して診断に望んだにもかかわらず 数値自体はゆるやかな右肩上がり。 これからも末永くアルコールとお付き合いしていくことを考えた場合、 この状態はちょっと無視できないわけで、 断腸の思いで休肝日を増やすことにしました。

 というわけで、今月から安ワイン道場は、月・火・木が休肝日です。 ただ、弱い人間ゆえ逃げ道は用意しておりまして、 休肝日が休日or休前日に当たる場合は飲んでオッケー、 飲み会の場合も不可抗力ゆえ飲んでオッケーとします、はい。

 右写真は、肥大した師範の肝臓の写真を貼るわけにもいかないんで、 フォルダにあった爽やかっぽい写真(8月頭の帰省中に撮影したもの)です。 でも、見ようによってはなんだか「冥土」っぽい写真な感じがしないでもないですが。

翌月分

27日(日)

 バスコートとウッドデッキ、昨日と今日で二度塗りを終えました。 結果、なんか塗装がテカテカしてかなりわざとらしい感じになっちゃいました。 写真で昨年と比べて見ても、改善効果が少ないことが歴然。 もう二度塗りは不要かもね。あと、そろそろ色を変えたほうが良いかな? ピニーだと黄色みが強すぎて、なんだか黄疸みたい。でもたっぷり塗料余ってるんだよなぁ。

 というわけで、来年の自分へ申し送り事項を。 刷毛は新品が1本あるし、塗料も多分残った分で大丈夫だから、買うのはマスキング・テープだけでオッケー。 マスキング・テープは、18m一本だとちょっと足りないんだけど、 道具入れに少しだけ残りがあるので一本でまかなえるはず。 あと、その日のうちの拭き上げは、生乾きのところに足跡が付いちゃうので要注意。 以上、よろしく。

Bourgogne 2005
ブルゴーニュ 2005
Dom. Bruno Clair
ドメーヌ・ブリュノ・クレール
Blanc
Bourgogne
ブルゴーニュ
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\2,0792009/07/30 ヴェリタス ラック・コーポレーション
 本日の夕食は、オクラの酢の物、マグロと酢ダコの刺身、豪州牛の和風ステーキ。 魚も肉もあるメニューなんだけど、全体的な傾向として白が向いてそうなんで、 ブルゴーニュ産のシャルドネをチョイス。 この造り手のこの銘柄は、2003年産と稽古済み。 その時はどうも品質に疑わしさがあったんだけど、今日のはどうかしら?と。
 さて抜栓。コルクは長くて立派なモノ。 色はかなり薄めで、この色だけからどこのなんだか判断は難しい、 っていうか色だけで判断なんて出来ないんですけどね。 香りは、シャルドネらしい蜜香と薄っすら樽香。 プチ師範代に言わせると『ドライヤーの温かいこんがりした風の匂い、赤ちゃんの髪の匂い、白ブドウとアルコール消毒液』 らしい。 味は、さすがにプチ師範代に任せるわけにはいかなくて、 師範の印象を書くと「軽めでカッチリ」。ってそれだけかよ!なんだけど。
 幸いにして2003年産と違い傷んだ感じはなくて、 結構良く出来たACブルゴーニュ白といった雰囲気。 でも改めて値段を見ると2,000円以上しているからね。これくらいのパフォーマンスはあって当然でしょう。
ショップへのリンク: Bourgogne 2005 [Dom. Bruno Clair]
75点道場にて

26日(土)

 今日明日と天気は気持ちの良い秋晴れとの予報。 じゃあってんで年に一度のバスコートとウッドデッキの床材塗装を実行。 左が塗装前のバスコート、右が同じく塗装前のウッドデッキ。 昨年と比べると、塗装前の傷みがかなり軽いので、 塗装前/塗装後での差分は判りにくいかも。 塗っていてもあまり浸透せず(塗料は浸透性のキリラデコール)、 標準使用量の半分も使わなくてすむくらいなんで、 実際上はもう毎年はやらなくても良いんじゃないかな?という雰囲気。

 ちなみに本日は、夕方から学童保育へ行って、まずはドッヂボールの練習、 その後8月に行われた学童合宿の反省会で外飲み。 ちゃんと生ビールのサーバーがあって、 今年の役員(二年生の父母)はどんだけ酒飲み?って感じ。 そんなこんなでワインは飲んでません・・・ってなんだか普通のブログだなこりゃ。


25日(金)

Tancas Rosso 2008
タンカス ロッソ 2008
Cantina Trexenta
カンティーナ・トレセンタ
Rosso
(VdT Rosso)
(ヴィーノ・ダ・タヴォーラ・ロッソ)
Sardegna (Italia)
サルデーニャ (イタリア)
\840 (通常価格:\1,155)2009/08/26 エノテカ・シャトー蔵出しワイン エノテカ
 本日のワインは、9月9日に稽古した イタリアはサルデーニャ産の赤と、造り手もヴィンテージも品種も同じもの。 「夏赤セール」ってので通常価格より安く買ったんだけど、その買値も同じ。 ただ、通常売価は9月9日に買ったものの方が高いにも関わらず、 お店のイチオシっぽかったのはコチラ。 そういうのって、『いったいどう違うんだろ?』と興味が沸いちゃうわけで、 普段はそんなことしないんだけど思わず両方購入。 まんまと店側の戦略に乗せられちゃったのかも知れません。
 色は、普通に濃くなく薄くなく、キレイに澄んだ紫色。 香りはとても弱い。 深く嗅ぐと、プラムとかみたいな、皮こそ紫色だけど中身は黄色な果物の香り。 味は、ほんのり甘くて酸味や渋味は控えめ。 その甘味がなんだかワザとらしくってねぇ。
 結局、前半1/3を飲んだ時点でそのままストレートで飲むのは諦めました。 残りのうち1/3は缶入りチューハイ(レモン味)で割って消費、 残った1/3は明日にキープ。
 あくまで想像の域を出ないけど、 なんかテーブル・ワインにありがちな醸造上の怪しき手練手管を駆使して、 一見良い感じのワインに仕上げました!みたいな、そういう雰囲気を感じてしまうワイン。 コレが通常価格1,000円以上なのはちょっとねぇ。買値の840円でも、もっとちゃんとしたワインがあると思います。 そういった意味では、9月9日に飲んだヤツの方がずっとマトモ。 こちらがイチオシになっていたのは単に利益率の問題かも、と勘ぐっちゃいます。
ショップへのリンク: Tancas Rosso 2008
54点道場にて

23日(水祝)

Chateau Cap de Faugeres 2004
シャトー・カップ・ド・フォジェール 2004
Ch. Faugeres
シャトー・フォジェール
Rouge
Cote de Castillon
コート・ド・カスティヨン
Bordeaux (France)
ボルドー (フランス)
\1,595 (単品価格:\2,079)2009/09/11 ヴェリタス ワインプレスインターナショナル
 シルバーウィークも今日が最終日、「あー遊んだ遊んだ」って感じで、満足感のある連休でありました。 さてさて夕食のメニューはエビフライ、ナスの揚げびたし、牛モツとキャベツの炒め物。 今日は夕方4時ごろからのんびり飲むんで、ワインはボルドー産のしっかりしてそうなモノをチョイス。 この銘柄とは、以前1997産のハーフボトルと稽古経験あり。 このワインの親玉の、Chateau Faugeres(シャトー・フォジェール)とは何度も稽古していて、 大変信頼していた銘柄だけど、あれよあれよという間に道場稽古範囲より上に行っちゃっいましたから、 おいそれとは買えませぬ。
 さて抜栓。コルクにはシャトーの名前、ヴィンテージ、AOCが記載されている。 ご立派ご立派。 ワインの色は、まるで南米産みたいな濃さと暗さ。 ネットリ感もたっぷりで、改めてラベルを見るとアルコール度数は14%。 ボルドーでそこまで度数高いのってあまり無いんじゃないかな? 香りは、煮詰めたプルーンにコーヒー、まさしくモダン・ボルドー。 なるほどミシェル・ロランのプロデュースというか、ロバート・パーカー受けしそうな香りの雰囲気。 これで味わいも分厚かったら「参りました」なんだけど、 骨格こそしっかりしているけど中身の充実度が足りないというか、 色や香りの濃さの割にはスレンダーな感じの味わい。 渋味もあるし甘味もあったりするんだけど、なんだかトータルの印象として。
 抜栓後2時間くらい経つと、痩せた感じだった味わいも膨らみを増してきます。 このくらいの価格帯でちゃんと開くのはうれしい限り。
 とりあえずこんな値段でこれくらいしっかりしたボルドーが飲めるのは有難いわけで。 「みんな同じ味わいになっちゃう」と言われたりもするミシェル・ロラン・プロデュースのワインだけど、 師範はキライじゃないです。
79点道場にて

22日(火祝)


 本日は、プチ師範代の通学仲間でご近所のKさん宅に呼ばれてバーベキュー大会。 ちなみにKさん一家は以前道場にも
お呼びしています。 その後ご自宅を新築されたんで、新居お披露目も兼ねての宴会であります。 参加者は、Kさん一家と師範一家、それに後からKnさん一家も加わっての三家族。

Chablis 1er Cru "Fourchaume" 2006
シャブリ・プルミエ・クリュ "フルショーム" 2006
La Chablisienne
ラ・シャブリジェンヌ
Blanc
Chablis 1er Cru
シャブリ1級畑)
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
(Kさんから) モトックス
 最初はまずビールからスタート。 その後出して頂いたのがこのワイン。すんなり出されたけど、 名門ドコロであるシャブリジェンヌの1級畑フルショームであります。 で、このワインを紙コップで飲むわけであります。 なんかさりげなさすぎというか、貧乏性な師範にとってはもったいないような気がしちゃうわけであります。
 という具合なんで、色はよくわかりません。 よくわかりませんが、白い紙コップの中に黄色い液体が入っていると、 なんとなく良からぬ状況が想像されてイケマセン。 香りは、極めてシャブリらしいミネラルの香りというか、硬質な雰囲気がビシバシ伝わってきます。 味わいも香りと同様で、キリッとした酸味と厚みのあるコクがあっていかにもシャブリであります。
 良いよねぇ、屋外でシャブリ。 紙コップでもその良さはしっかり伝わってきて、 多分3分の2くらいは師範が飲んじゃいました。 でも、この時のハイペースが後に効いてくるわけですが。
(78点)Kさん宅にて

Barolo "Niwasco" 2004
バローロ "ニワスコ" 2004
Bersano
ベルサーノ
Rosso
Barolo
バローロ
Piemonte (Italia)
ピエモンテ (イタリア)
(Kさんから) メルシャン
 Kさんは日本酒がお好きってことで、 シャブリの後はたしか「十四代 吟醸」だったかを頂いておりました。 日本酒、師範は良くわからんのですが、 すっきりしていてすっきりしすぎず、日本酒らしい日本酒だったように思います(超アバウト)。
いや待てよ、「八海山 吟醸」だったっけか?あぁ情けない記憶力の無さ。
 そんでもっておなかも落ち着いて、場所を屋外からリビングに移して、 改めて出して頂いたのがこの赤であります。 師範が持参したのは下のブルゴーニュだったんで、 傾向がバッティングしなくて良かった良かった、 であります。
 色は覚えておりません。 香りは、ボリュームたっぷりで人懐っこくて、いかにもイタリア~ンな香り。 味も、若いバローロとしては意外に柔らかくて人懐っこい感じ。 一般のバローロに感じる険しさはあまりなくて、 もっと南、トスカーナあたりのワインな雰囲気。
 やや控えめな感じではあるけど、料理に合わせて飲むにはちょうど良い赤でありました。 ただ、惜しむらくはこの時はすでに料理は食べ終わってたわけではありますが。
(80点)Kさん宅にて

Corton Bressandes 2001
コルトン・ブレッサンド 2001
La Pousse d'Or (Dom. Patrick Landanger)
ラ・プス・ドール (ドメーヌ・パトリック・ランダンジェ)
Rouge
Corton Bressandes (Corton Grand Cru)
コルトン・ブレッサンド (コルトン特級畑)
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\7,1192009/06/03 ヴェリタス ラック・コーポレーション
 さてようやく師範が持参したワインの登場であります。 銘柄は、ブルゴーニュはコルトンの特急畑ブレッサンド、造り手はプス・ドールの2001年産。 このワインはココココで稽古済み、 値段以上のクオリティがあると判断し、師範としては珍しく2本大人買いしたものの1本であります。 こういう、絶対ハズせない局面だと、すでに飲んだことがあるワインが安心だからね。
 で、戦略はアタリ、非常に美味しいワインでありました。 香りのボリュームはたっぷりで、樽と果実が溶け合って複雑かつエロティックな雰囲気。 味も渋味はすでにこなれていて上品な甘味があって、 酔っぱらってても(酔っぱらってるから?)クイクイ入っちゃいます。
 とっても美味いです、コレ。 Kさんにも大変気に入って頂けた模様。 安ワイン道場の稽古範囲を大きく逸脱する価格だけど、 このクオリティで7,000円ちょっとなのは非常にお買い得。また2本買い足しました。
ショップへのリンク: Corton Bressandes 2001 (La Pousse d'Or)
(90点)Kさん宅にて

 この後、例によって師範沈没。大変情けないわけではありますが、 酔っぱらって変なこと口走るよりは翌日の後悔が軽い、ということで自分を納得させております。 ともあれいろいろありがとうございました>Kさんご一家。

21日(月祝)


 静岡山梨方面へプチレジャーの二日目。

 朝食は、ホテル内にあるイートイン可能なのパン屋さんで。 大人がパン1個とサンドイッチ半分、子供らはパン1個、後は飲み物。 朝はこれくらいで十分だし、 天気のいい朝テラスで朝食ってのはたいへん気持ちの良いものでございます。

 朝食の後は、ホテル内のプール「イル・マーレ」へ。 最大60m、海浜を模した大きな屋内プールで、波も出してくれます。 また、プール脇にはジャグジーやサウナのエリアもあって、 師範みたいなオッサンでも楽しめます・・・っていうか、 利用者のほとんどは師範らみたいな子連れの家族みたい。 子供たちは超楽しいらしく、開館とほぼ同時の10時に入って、出たのはもう昼を回った午後1時30分ごろ。

 というわけで、なんだかんだでホテルを出たのが午後2時ごろ。 昼食は近辺のそば屋で食べようと思い、入ったのがホテルからほど近いところにあるそばきり 祥香という店。

 店の外観は、ヨーロッパの山小屋を想わせる建物に、 テラスにはカールスバーグのパラソルあり。 およそそば屋さんとは思えない感じ。 店内はキャパ20人くらいと狭めだけど、テラス席が4席あるのでトータルではそこそこの広さ。

 時刻はもう午後2時過ぎなんで、さすがにお客はほとんどいないと思ってたんだけど、 観光地をなめちゃいけません、この時間でも並んでました。 また、キャパの割には回転が悪くて、4組くらいの待ちだったんだけど入店できたのは30分後。

 ようやく席に着いたのが午後2時30分過ぎ、朝はパン1個半なんでとってもおなかがすいていた師範は、 ざるそば\950(右写真)とえのき明太ご飯\520を注文。 ちなみに師範代はとろろそば\1,300、子供らはそれぞれきつねうどん\1,050を ・・・って、きつねうどんが1,000円以上て。どんだけ観光地価格かよ、と。

 注文から品物が出てくるまで待つこと約30分。 そばもうどんもちゃんと手打ちで、それなりにおいしゅうございます。 お会計はほぼ5,000円。カードが使えるのは10,000円以上からのようでございます。

 食事終了はなんと午後3時30分、このあと八ヶ岳リゾートアウトレット(左写真)ってとこに立ち寄り。 子供らはクレープを食べて満足げ。師範代も欲しかったものがあったらしい。 師範は「サンクゼール・ワイナリー」ってのがあったんで伺ったけどなんら目ぼしいモノはなく戦利品無し。 そんなこんなで小淵沢ICから中央道に乗ったのが午後4時30分ごろ。

 さてそれからが大変。
 まず笹子トンネルを頭に約20kmの渋滞、その次に小仏トンネルを頭に約30kmの渋滞。 八王子ICで中央高速を降りて、八王子から相模原へ抜ける八王子バイパスもびっちり渋滞。 夕食のために相模原にある回転寿司に寄ったのは午後10時前。 一皿100円の安い回転寿司と生ビールでほっと一息、 その後のハンドルは師範代に任せて、道場到着はすでに11時を過ぎておりました。


20日(日)


 シルバーウィークを利用して、本日から一泊二日で静岡山梨方面へプチレジャー。 今年はちょこちょこ遊びに行くことが多くて、微力ながら内需拡大&景気回復に貢献しております。

 まず向かったのは、富士山のふもとにある富士サファリパーク。 プチプチ師範代が昔から連れてけ連れてけとうるさくてねぇ。 他の3人は、2002年の9月以来なので7年ぶり。

 行きの行程は、朝7時15分に家を出て近所のコンビニで朝食を買って、 東名高速は厚木の手前で事故渋滞、その後はほぼスイスイと流れて、 サファリパークに入場する所でやや混雑、到着は9時30分ごろ。

 園内はバスに乗ろうと思ってたけど、なんとバスのチケットはもう売り切れ。 今日は7時の開園で、8時30分には売り切れていた模様。残念。 サファリバスに乗ろうと考えている方は出発をお急ぎ下さい。 園内での車の流れもかなり渋滞していて、結局1周するのに1時間以上かかりました。 おかげで動物をゆっくり見られたんで、それはそれでウェルカムなわけだけどね。

 サファリを一周したら、車を駐車場に止めて「ふれあいゾーン」へ。 ここではポニーに乗馬したり、ウサギやモルモットをだっこしたり、 ヒツジに餌をあげたり、 とてもオッサン臭いカンガルーを見たり。 子供らも大満喫。

 時計を見るとほぼ12時、おなかもすいてきたので、 昼食は園内の喫茶アービーというところで。 基本的にテラス席で、天気のよい今日はやっぱりこういうところが良いでしょう、と。

 師範の注文は、キーマカレー\750(右写真)。 ちなみに師範代はハヤシライス\680、子供らはビーフシチュー\900を二人でシェア。 器もカトラリーもディスポーザルなプラスティック製で、 味も同様にかなりチープなんだけど、まぁこういうところなんでしかたがないかと。

 そんなこんなで富士サファリパークを出たのが午後1時30分前、 山中湖側へ抜ける一般道がかなり渋滞して、途中休憩をはさみつつ小淵沢への到着は午後4時30分ごろ。

 ちなみに、この時間に富士サファリパークに向かう側は超大渋滞。 東名裾野ICのそばからパークまでずーっと。 中の道路の進み方がアレなんで、いかんともしがたいところではあると、 きっと数時間オーダーの渋滞だろうな、と。 富士サファリパークに行かれる方は、お早めに行かれて吉、だと思います。

 さて今宵の宿は、山梨県は小淵沢にあるリゾナーレ小淵沢というところ。 例によって師範代の勤務先の契約保養施設で、 前回来たのは1998年11月以来なので、なんと11年ぶり。

 著名な建築家、マリオ・ベリーニが手がけたこの施設、 十数年を経過して古臭くなるかと思いきや、かえってなんだか味が出てきて、 なんかヨーロッパの観光地に居るような気分にさせられます・・・って、 宿側もそういう戦略なのでしょうけど。

 部屋もたいへん広くてゆったり。 こちらもあまり傷んだ感じがしないのは、デザインのセンスと、 家具その他の類が質の良いものを入れてあるからかも。 あ、テレビはブラウン管のアナログなんで、それだけはグッと古臭く感じちゃいますが。

 あと、細かいことだけど、このホテルのサービスで良いところは部屋のキーを2つくれること。 宿に宿泊していて、家族で別行動することってあるでしょ、 そういう時それぞれに鍵を持っていればとても便利。

 夕食は午後8時からしか取れなかったんで、 それまで結構時間があるのでショッピングゾーン「ピーマン通り」を散策。 そして一日の疲れを癒すにはもちろんビールであります。 左写真がピーマン通りで軽く一杯頂いた生ビール(\500)、 右写真は部屋で頂いた「よなよなエール」(\320)。 自動販売機に師範の大好きな「よなよなエール」が入っているあたりも、 なかなかやるな、と思いますです。

 散策してもまだまだ時間があって、夕食前にお風呂「もくもく湯」へ。 残念ながら温泉じゃなくて、泉質的な良さはないんだけど、雰囲気はなかなかよろしゅうございます。 特に、露天風呂のエリアは混浴(湯浴着要)になっていて、 子供らと一緒に入ることが出来てナイスです。 上を見上げると、杉か檜の木立を切り取った空間に星がいっぱい、あー極楽極楽。

 のんびりと風呂も入っていよいよ夕食、店はホテル内にあるYY grillというところ。 このホテル内にはもう一箇所ちゃんとしたイタリアン・レストランもあるんだけど、 プチプチ師範代はコース料理の間じっとしていられる様なおとなしい子ではないんで、 よりカジュアルなこちらを選択。

 このレストランのシステムは、前菜はバイキング形式で勝手に選べて、 メインは7種くらいの選択肢の中からひとつを選ぶ方式。 子供らも同様なんだけど、子供の場合は「前菜バイキングのみ」という選択肢もあり。

 さてその前菜バイキングなんだけど、これがなかなかどうしてバカにできない内容。 種類もいっぱいだし、味もまずまず。 そこいらのイタリア・レストランで、 「前菜盛り合わせ」なんていう名前で出てくるのくらいのレベルはあります。 全種類制覇したかったけど、そうするとメインが入らなくなるのでここはグッと我慢。

 そしてメインであります。師範のチョイスは、骨付き子牛のグリル マスタードソースだっけ? 子牛は柔らかくて脂っこくなくて、なかなかナイス。 ちなみに師範代もコレにしたかったみたいだけど、 同じものだとアレなんで「なんとか豚のソテー」みたいなやつを注文。 結果的にはコチラがアタリでした。すまん>師範代。

 気になるお値段は5,000円(税・サービス料込)。 結構美味しくて満足度は高いんだけど、 冷静に考えるとやっぱり値段も高いよね。 これが3,500円くらいだったら大満足なのになぁ。 でも、下のワインも入れてトータル17,200円はホテルの夕食としては順当かもです。

Grace "Gris de Kosyu" 2008
グレイス "グリド甲州" 2008
中央葡萄酒
勝沼 (日本)
(\4,200)2009/09/20 YY Grill
 ようやく本サイトのメイン、ワインの情報であります。 飲み物のリストには、グラスでもカラフェでもボトルでも注文できるのが赤/白それぞれ5種類 (国産と外国産が半々)、 ボトルだけのものが赤/白それぞれ2種類(国産だけ)。 スパークリングは200mlのものが3種類。 少ない量でも頼めるように配慮されているのはなかなか好感が持てます。 お値段は、一番安いボトルが確か3,200円、一番高くても7,000円台だったような。 カジュアルなレストランなんで、ワインのラインナップもカジュアルなもので揃えてあります。
 そんな中からの師範のチョイスは、せっかく山梨に来ているんだから地元のワインを頂きましょうってことで、 リストの中で一番安かった国産白であるコレを。 メインは肉なんだけど、なんとなく白が飲みたかったのよね。 国産だと白の方が失敗が少ないイメージもあるしね。
 色は、甲州種らしくほぼ無色。アルコール度数も12%と低めで、サラリとした外観。 香りも弱め。でも弱すぎるってことはなくて、 フルーツ感をそぎ落とした後に残ったコクとキレ、こちらもいかにも甲州種といった雰囲気。 味も、少なくとも薄ら甘くない点は好印象。 キリリとした味わいで、いろんな料理に合わやすい雰囲気。
 ドライに判断すると、「甲州らしい」という以外はとりわけ特徴もなく、 まぁ普通のワイン。 でもね、山梨に旅行に来て、その土地のワインをレストランの料理に合わせて飲んでいるわけですよ。 というわけでワイン本来の実力よりかなり上の満足感。あぁ極楽極楽。
73点リゾナーレ小淵沢内「YY Grill」にて

 食後は、部屋に戻って残ったワインを飲んで、 子供を寝かせつけようかな・・・としている間に師範はご就寝。 時間はまだ午後10時前だったと思います。 そんなに早く寝ちゃったもんで、翌朝のお目覚めは午前3時30分。 もう眠くないしやることないしで、今こうやって更新しております。 本日やたら情報量が多いのは、たっぷり更新時間があるからでございます。


19日(土)


 本日は、プチ師範代が通う小学校の運動会。 一昨年は灼熱地獄、昨年は雨だったんだけど、今年は暑くなく寒くなくの運動会日和。

 また、今年の徒競走はプチ師範代一等賞!いやーめでたいめでたい。 でも、足の速さの順である程度グループ分けされたレースなんで、 全体の中ではそんなに俊足なわけじゃありません。 このシステム、プチ師範代みたいに普通の子にはありがたいけど、 足の速い子には一等賞なかなか取れなくて辛いでしょうな。 師範らが子供の頃は確か身長順でのグループ分けだったなぁ。

Prosecco "Il Vino dei Poeti" Brut N.V.
プロセッコ "イル・ヴィーノ・デイ・ポエティ" ブリュット (ヴィンテージ無し)
Bottega
ボッテガ
Spumante
発泡
(Italia)
(イタリア)
\1,382 (単品価格:\1,806)2009/08/26 エノテカ・シャトー蔵出しワイン エノテカ
 そんなわけで、本日はプチ師範代一等賞記念、お祝いにスパークリングを空けちゃいます。 モノは、以前にも稽古したことがあるイタリア産のプロセッコ。 エノテカのウェブサイトでも実店舗でもよく見る、オシャレなラベルの一本。 ちなみに料理は、お弁当の残りの鶏唐揚げ、昨日の残りのおでん、それにホッケの干物と冷奴。
 色は、スパークリングとしてのみならず、白ワインとしても非常に薄め。 立ち昇る泡もなんとなく頼りなくて、正直言って液体の見た目はイマイチ。 さらに香りも弱め。深く嗅ぐと、良く熟れた柑橘類の香りが薄っすらと感じられるくらい。 味は、アルコール度数が11%と低いこともあってか、とてもスッキリサッパリ。 これはこれで良いんだけど、ちょっと物足りないのも事実。
 ほとんどクセの無い、とてもとてもシンプルなスパークリング。 唯一ボトルの外観はシャレてるんで、シャレついでにベリーニとかのカクテルベースにすると良いのかも ・・・と、褒めて伸ばすのであればそういうコメントになるけど、 真ッ正直に言えばややヘタレなワイン。
67点道場にて

16日(水)

Los Navales Verdejo 2008
ロス・ナバレス ベルデホ 2008
Vinedos de Nieva
ビニェドス・デ・ニエバ
Blanco
Rueda
ルエダ
Rueda (Espana)
ルエダ (スペイン)
\7772009/07/30 ヴェリタス ワインプレスインターナショナル
 本日の夕食は、サーモンとカンパチとイカの刺身、イカとブロッコリーのニンニク炒め。 イカがメインの夕食なんで、ワインはスペイン産の白を。 なんとなくスペインって、イカとかタコとかそういう料理が多そうじゃないですか。 また、スペインの白っていうと正直あまり良い印象は無いんだけど、 この「ベルデホ」という品種だけは好印象。さてこのワインはどうか、と。
 さて抜栓。コルクは屑を集成したものだけど、"DIAM"と書かれているんで、 いわゆる安コルクじゃなくて、ブショネ対策用の新しいタイプのものみたい (というのは、以前そういうワインとの稽古を報告したとき、 門下生の方に教えて頂きました)。 さてワインはというと、色は特段どうということは無いけど、 香りはすばらしい。まさに期待通りの華やかさ。フルーツと花とがブワーッと香って、 およそこの値段のワインじゃ無いっす。 そのかわり味はというと、やや薄いというか平べったいというか、 まるで赤血球のような真ん中の凹んだ味わい。 変に甘かったりコクがありすぎたりするより良いけど。
 とにかく香りはすばらしい。この香りだけに1,000円払う価値は十分にあります。 スペインのベルデホ、あとアルゼンチンのトロンテス、 このマイナーな2品種は香りの良い品種として覚えておいてよろしいかと。
ショップへのリンク: Los Navales Verdejo 2008
77点道場にて

13日(日)

Mercurey 2003
メルキュレ 2003
Claude Jordin
クロード・ジョルダン
Rouge
Mercurey
メルキュレ
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\2,0792009/07/15 お手軽ワイン館 野村ユニソン
 本日の夕食のメインは、豚ヒレカツ&鶏モモカツ。 それ以外には、マカロニサラダと昨日の残りの肉じゃが。 揚げ物大好き一家でございます。 ってかトンカツはヒレ肉が一番、チキンカツはモモ肉が一番です。 トンカツがロース肉でチキンカツがムネ肉、ってのはあり得ません。 ・・・と、そんなどーでも良いことは置いといて、本日のワインはブルゴーニュ赤でメルキュレ2003年産。 金曜に稽古したアルザスのピノがイマイチだったんで、 コイツにはかなり期待したんですが・・・
 コルクは、液面に触れる側がビッシリと濃紫色になっていて、期待感十分。 色もかなり濃い目。澄んだ静脈血のようなうす暗い濃赤紫色で、こちらも期待感十分な見た目。 いざ勝負!ってことで香りを嗅ぐと、残念なことにやや行き過ぎた熟成感というか、 バルサミコやリンゴ酢みたいなフルーツ由来の酢の香りがメイン。 あと、痩せたピノ・ノワールにありがちな生木の雰囲気も。 これで味がヘタッてると「逝っちゃった」ワインになるわけだけど、 幸い味はまだ健全な雰囲気を残していて、 甘味やフレッシュさこそ無いけど柔らかでふくよかなおばあちゃんみたいな味わい。
 悪くは無いんだけど、うーむ・・・って感じ。 やっぱりね、お手軽クラスのワインってヤツはね、 あまり長く置かずにサクッと飲んじゃうのがよろしいようですよ皆様。 というわけで、頂いたワインなんかが冷蔵庫やら水屋やらに眠っているご家庭はさっさと開けちゃいなさいな。
ショップへのリンク: Mercurey 2003 [Claude Jordin]
71点道場にて

12日(土)

La Parlma Brut N.V.
ラ・パルマ ブリュット (ヴィンテージ無し)
Vina La Rosa
ヴィーニャ・ラ・ローサ
Espumoso
発泡
(Chile)
(チリ)
\1,2902009/07/15 お手軽ワイン館 東亜商事
 いつの間にかもう秋、秋刀魚が美味しい季節でありますってことで、 本日の夕食は秋刀魚の塩焼き、肉じゃが、栗ご飯。 こういうメニューに普通の赤とか白を合わせるとあまり良いことが無いことは、 安ワイン道場13年の歴史の中で学んでおります。 そういうときは、そうスパークリングであります。 本日のチョイスはチリ産。 品種はシャルドネ97%、ピノ・ノワール3%。 スパークリング・ワインには珍しく13.5%という高いアルコール度数が表記されております。
 色は、薄いアメ色でシャンパーニュみたい。 泡立ちはかなりおとなしめ。底からツツーッと一筋だけの泡。 香りは、一般的なシャンパーニュに比べるとボリュームはおとなしめだけど、 傾向的には甘い柑橘類とバニラっぽい白い花(クチナシとかヒイラギモクセイとか)みたいな香りがふんわり。 味は、泡立ちの弱さも相まって甘酸っぱくてやさしい感じ。 アルコール感は普通のスパークリングとあまり変わらない。
 ちょっとおとなしいけど、 ヘンテコなスパークリングにありがちなエグ味とか金属っぽいキンキン感とかがなくて、 普通に楽しめるスパークリング。 1,280円という値段は極めて順当+αくらいでありましょう。 それにしてもスパークリング・ワインのオールマイティさはさすがですな。
ショップへのリンク: La Parlma Brut N.V.
74点道場にて

11日(金)

Pinot Noir "Hugel" 2004
ピノ・ノワール "ヒューゲル" 2004
Hugel et Fils
ヒューゲル・エ・フィス
Rouge
Alsace Pinot Noir
アルザス・ピノ・ノワール
Alsace (France)
アルザス (フランス)
\2,0792009/07/30 ヴェリタス ジェロボーム
 休肝日が週3日になると、 どうしても選ぶワインのグレードが上がっちゃいます。 飲む日は休肝日明けか休日のどちらかだから、なんとなく良いワインを飲みたくなっちゃうわけですな。 というわけで、本日は平日にも関わらず一本2,000円もするワインを開けちゃいます。 あぁお大尽お大尽。 ちなみにメニューは水餃子。一昨日同様、軽い赤が良かろうと思いましてね。
 色は、アルザス産と思えば濃いめで、なんとなく熟成ブルゴーニュのような、 ややレンガ色がかった赤紫。 香りは弱い。弱い上にフルーツの感じは完全に消え失せていて、 プチ師範代曰く「酢と味噌の香り」らしい。確かに。赤ワインビネガーで作った酢味噌はこんな感じかも。 味は、香りの印象と同じく酸味と枯れきった渋味。うむー。
 世間一般の評価はどうか知らないけど、師範的にはこのワインはもうほとんど終わりかけ。 2004年なのにこんだけ熟成感/ヘタリ感があるってのは、 よっぽど元のワインに力が無かったか、あるいは流通の過程で辛い目にあったか。 なんか残、少なくとも師範にとっては2.000円の価値は無いです。
ショップへのリンク: Pinot Noir "Hugel" 2004 [Hugel et Fils]
67点道場にて

9日(水)

Bingias Rosso 2008
ビンジャス ロッソ 2008
Cantina Trexenta
カンティーナ・トレセンタ
Rosso
(VdT Rosso)
(ヴィーノ・ダ・タヴォーラ・ロッソ)
Sardegna (Italia)
サルデーニャ (イタリア)
\840 (通常価格:\1,365)2009/08/26 エノテカ・シャトー蔵出しワイン エノテカ
 本日の夕食は、海老と屋上栽培オクラのニンニク炒め、 キャベツとホルモンの炒め物、ビア・ソーセージと一畳畑栽培のトマトのサラダ。 軽めのワインが良いと思い、選んだワインはイタリア・サルデーニャ産の赤。 サルデーニャってどこだったっけ?ってことで調べてみると、イタリアの島ですな。 つま先の前にあるのがシチリア島、スネの前にあるのがサルデーニャ島。 勉強になりました。 ちなみにブドウは、土着品種「モニカ」を使用、とのこと。
 さて抜栓。色は濃くなく薄くなく。 香りのボリュームは弱め。雰囲気としては、ツンッとトーンの高い果実香があって、 なんとなくブルゴーニュの廉価版みたいな雰囲気。 味は、渋味が穏やかで、そこそこ甘味があるバランス。 セラーから出して飲んでちょうど良かったんで、そのまま冷やしつつ最後まで。
 「軽いワインを」という狙いはアタリ。 でも、ただ軽いだけじゃなくて、そこそこ飲み応えもあって楽しめる。 ここにしてもシチリア島にしてもコルシカ島にしても、 イタリア/フランスの島嶼部って安くて品質の高いワインが多い印象がありますな。
ショップへのリンク: 夏赤セール第1弾 Bingias Rosso 2008
72点道場にて

6日(日)

Troia 2004
トロイア 2004
Cantina Diomede
カンティーナ・ディオメーデ
Rosso
(IGT)
(インディカッツィオーネ・ジェオグラフィカ・ティピカ)
Puglia (Italia)
プーリア (イタリア)
\1,8692009/07/15 お手軽ワイン館 モトックス
 本日の夕食はテラスで焼肉。メインの肉は、師範代の実家から頂いた佐賀牛のステーキ肉であります。 ワインは、週末モードでちょっと良いヤツで、イタリア産の気合の入ってそうな赤ワインを。 販売店のページには詳しい醸造法が載っていて、引用すると
醗酵:ステンレス・タンクにて醗酵、主醗酵後、ステンレス・タンクにてマロラクティック醗酵

熟成:オーク樽にて12ヶ月熟成(225L、フランス産、新樽比率60%)瓶熟成は12ヶ月以上

年間生産量:40,000本

とのことであります。
 色はかなり濃い目。イタリア半島のかかとにあたるプーリア州らしい、 南の方な雰囲気のある色合い。 香りは、ボリューム的には中程度よりちょっと弱め。 油粘土のような膏薬のような香りはいかにもイタリア産。 フレンチ・バリックで熟成されているとのことなんだけど、香りからは正直あまり伝わって来なかったり。 でも、味はかなりイイです。甘味酸味渋味のバランスが良くて、 ひっかかることなくクイクイ入ってくる雰囲気。
 香りはそれほどでもないけど、味吟醸なワイン。 イタリアって、基本的に良くわからん土地柄ではあるけど、 いわゆる名醸地を外してシンプルかつ確固たるポリシーがありそうな見た目なモノはアタリが多いような。 ともあれコレはなかなか美味しゅうございました。
ショップへのリンク: Troia 2004 [Cantina Diomede]
78点道場にて

5日(土)


 本日は、バンドのメンバーであるdsのF氏、KBのMz氏と「東京JAZZ 2009」へ(bのMw氏は仕事で欠席)。 場所は、有楽町にある東京国際フォーラム ホールA。 ちゃんとしたホールでライヴを聞くのって超久しぶり。

 早めに家を出て、昼食は現地で。 久しぶりに休日都心でお一人様ランチなんで、ちょいとイカシた店で食べりゃ良いんだけど、 根っからの安物好きがそれを許してくれません。 というわけで、入ったのはガード下にある「あろいな たべた」というタイ料理の店。 料理全品630円で、ランチのセットも630円。安物好きな師範のおメガネにばっちり適っております。

 店内、店外とも、雰囲気はまさに現地風。 東京のど真ん中にポッコリと染み出したタイの路地裏店といった風情。

 メニューはかなりいろいろあって、 説明は付いているけどエスニック初心者な師範にはいまいち味の想像がつかなかったり。 そんな中から、注文したのはセットのCだったか。お値段は当然630円。 内容は、ナスのカレーと小松菜のタイ風炒め物、あと豚肉だったかの炒め物と春雨的な一品とご飯が一皿に。 チープな雰囲気の中、これまたチープな食器で食べるわけだけど、 それがまた現地的。これはこれでよろしいんじゃないでしょうか。

 あ、景気付けに生ビールも飲んでます。ジョッキ一杯500円。 別に自分が演奏するわけじゃないんで、景気付ける必要も無いわけだけど、 まぁタイ料理をビール無しで食べるのは辛いものがあるからね。

 さて東京JAZZであります。まずは昼の部から。 コンサートタイトルは"Groove"。

神保彰 featuring エイブラハム・ラボリエル,オトマロ・ルイーズ and very special guest リー・リトナー
 それはまぁ器用な方々。リハーサルなんてちょっとしかやってないんだろうけど、 ばっちり合わせてくるあたりはさすが。あと、久しぶりに見るラボリエルは小沢一郎氏に激似。

ジョン・スコフィールド and the Piety Street Band
 アウトしているようなしてないような、 まるで落ちそうで落ちない梯子乗りの名人芸を見るようなジョンスコのソロは健在。 でもブルースってあんまり好きじゃないのね。なんか飽きるし。

東京スカパラダイスオーケストラ
 セッティングはもっとテキパキとやった方が良いと思います。

ジョージ・クリントン & PARLIAMENT / FUNKADELIC
 偉大なる不良老人とその仲間の、想像を超えたやりたい放題。 このステージ、NHKで放送するらしいけど大丈夫?

 昼の部が終わったら腹ごしらえ。 最初はホール前のピロティでビール買って乾杯。 食べ物は屋台でなんか調達しようと思ったけど、 当然ながらまったく席が空いてない。 紙コップでビール飲むのもアレだし、 『タイ料理行きましょう』ってことで昼に行った「あろいな たべた」へまた。 一日二回も行くなんてどんだけ好きなんだよ、って感じだけど、 他にピンと来る選択肢も無かったわけで。 料理4品、ビール2杯ずづ。腹ごしらえと時間つぶしにはピッタリでありました。

 以下は東京JAZZ夜の部であります。 コンサートタイトルは"Jazz is Beautiful"。

メロディ・ガルドー
 ヨーロッパの暗さとエスプリ。よく眠れました。

上原ひろみ
 聴く前は「ピアノ・ソロて・・・」と思ってたけど、 5000人の観客を前にたった一人で音の洪水。正確無比な力強い打鍵で本日の音数王。 はぁはぁ息が上がるまで弾くピアニストって珍しいかも。 良いほうに予想を裏切ってくれました。

L'Image (マイク・マイニエリ、スティーヴ・ガッド、トニー・レヴィン、ウォーレン・バーンハート、デヴィッド・スピノザ)
 要はサックスの居ないマイク・マイニエリ・クインテット。 独特の空気感はなかなか心地よいんだけど、ちょっと力抜けすぎかも。 「シャブシャブしすぎた高級シャブシャブ肉」でありました。

 代金は、昼の部/夜の部それぞれ8,500円、計17,000円。 内容から考えると正直ちと高かったかな。昼夜通しで10,000円くらいでしょう。

 ステージが終わったのはもう午後10時30分過ぎ。 『ちょろっと一杯』ってことで、有楽町駅南側ガード下の焼き鳥屋(店名失念)へ。 というわけで本日の食事はガード下3連発。 焼き秋刀魚とかアンコウの唐揚げとかレバー串焼きとかを肴にビールをガブガブ。 やっぱりライヴの後はあーだこーだ素人批評しながら酒飲むのが最高であります。

 その後、帰るのが面倒になった師範は、 最近都心に新居を構えたMz氏宅へお邪魔して飲み直し。 大変お世話になりました。

4日(金)

Chateau Ducluzeau 2005
シャトー・デュクリュゾー 2005
Ch. Ducluzeau (Mme Jean-Eugene Borie)
シャトー・デュクリュゾー (マダム・ジャン・ユージェヌ・ボリー)
Rouge
Listrac-Medoc (Cru Bourgeois)
リストラック・メドック (ブルジョワ級)
Bordeaux (France)
ボルドー (フランス)
\1,382 (単品価格:不明)2009/08/26 エノテカ・シャトー蔵出しワイン エノテカ
 休肝日を火水木とした最初の金曜日、 以前ほどの渇望感は無いものの、やっぱり休肝日空けのワインってのは楽しみであります。 そういった意味では「空腹は最大のご馳走」というのと同じく、 休肝日を増やしたほうがワインをおいしく飲める日が増えるのかも、とポジティブに解釈しております。
 さてさてそういうわけで、本日のワインはエノテカの「店長本気でお薦め6本セット」、 送料税込み\8,925からの1本。ボルドー産の赤で、 造り手はシャトー・デュクリュ・ボーカイユが1970年代に手に入れたシャトーらしい。 ちなみに料理は今シーズン初のすき焼き。早くももうそういう時期であります。
 さて抜栓。コルクは、シャトー名とヴィンテージが書かれた高級品。 色は、薄いわけじゃないけどボルドーとしてはちょっと赤みが強めかも。 なんて言ってますが、最近全然まじめにボルドー飲んでないんで、信憑性はほぼゼロかも。 香りは、なかなかのボリュームでカシスと消し炭があってまさにボルドー。 味わいも、しっかりしてはいるけど甘み控えめ果実味も控えめで、とってもボルドー、それも左岸っぽい。 なんだかストイックな優等生っぽい味わいは、 判る人には判るけど判らん人には愛想の無いワインに感じられるかも。
 抜栓後時間が経つと、いいボルドーらしく香りに複雑さと味わいに甘みが増してきて、 どんどん杯の進みが速くなる。そうじゃなくっちゃね、ワインってヤツは。
 とりわけスケールが大きいわけじゃなくて、特段これといった美点があるわけじゃないけど、 つつましくも質実剛健な感じがいかにもボルドーっぽくって、ジワジワと来る好印象感。 こういうワインをたくさん飲んでいた駆け出しの頃を思い出して「やっぱ良いよね、ボルドー」な気分に。
ショップへのリンク: 第42弾!店長本気でお薦め6本セット(ラインナップ変わってますが)、 Chateau Ducluzeau 2005 (Half)
76点道場にて

2日(水)

Ferngrove "Symbols" Sauvignon Blanc / Semillon 2007
ファーングローヴ "シンボルズ" ソーヴィニョン・ブラン/セミヨン 2007
Ferngrove Vineyards
ファーングローブ・ヴィンヤーズ
White
Frankland River / Western (Australia)
フランクランド・リヴァー/ウェスタン (オーストラリア)
\1,1002009/07/30 ヴェリタス ワインプレスインターナショナル
 すでに秋の雰囲気が漂う9月の初稽古日、 まだ道場在庫は白がダブついております。 そこで今宵のワインもまた白で、豪州産のボルドー品種モノ。 この銘柄は赤のカベルネ・メルローとは稽古済み。 赤は丸一本飲めずに残しちゃったわけですが・・・
 色はかなり薄め、というわけで見た感じは安ワインそのもの。 だけど、香りは凄いのよ。およそこんな値段のワインとは思えないボリュームで、 グラスの上に香りの柱が立っているのが見えるくらい(実際は見えませんが)。 香りの雰囲気は、ガソリンスタンドの灯油売り場の横でクチナシと沈丁花とカサブランカの花が乱れ咲いている という感じ。 これで味もいい感じだったら「大当たりワイン発見!」なんだけど、 残念ながらやたら甘重いのよ。 14%という高いアルコール度数もあって、どんどん杯の進みが重くなっていって、 赤の時と同様、グラス2杯分飲めずに終了。
 香りは抜群に良いし、しっかりしたワインであることは認めるけど、一人で一本飲むにはちょっとねぇ。 酒量を減らすことにした初日ということもあり、最後のほうは無理せず小瓶(乳児用飲料の瓶)に移して、 将来飲み足りない時か料理用にキープ。
71点道場にて

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by 師範