門下生報告(2022年)

 「動画でリアルタイムに双方向通信が当たり前の時代に、こんなアナクロなやりとりがあったのか!」なページです。


門下生第四十八号柳沢殿より (報告日:2022年10月2日)


Domaine de la Baume Syrah 2019
名称Domaine de la Baume Syrah 2019
等級IGP Pays d'Oc
稽古した日2022年10月2日
稽古した場所自宅(千葉県某市)
購入店京橋ワイン 楽天市場店
価格1,848円(税込)

 ワイン王国5つ星&リアルワインガイド安旨大賞という謳い文句に惹かれて購入しましたが、 後で調べてみたら安旨大賞に選ばれたのは2008年なのでずいぶん前の話でした。 価格的にもデイリーワインとしてはちょっと高めなのですが、でもこれお値段以上の価値があると思い投稿します。

 シラーは比較的良く飲んでいる品種ですが、南ローヌとかペイドックの、 グルナッシュとあまり違いが感じられないような甘めの安ワインばかり手にしていたように思います。 このワインもペイドックなのですが、甘すぎることもなく、北ローヌの真面目に作ったシラー、 例えばクローズ・エルミタージュあたりにも通じる白胡椒っぽさを感じます。 ペイドックでもお上品でそこそこフィネスもあるワインが造れるのですね。 ギガルのクローズ・エルミタージュが破戒価格ギリギリであることを考えると、明らかにお買い得です。

師範より

 ご報告ありがとうございます。
 この造り手のワインは、以前エールフランスのエコノミー席でも提供されていました。 フランス人のお眼鏡に叶ったワインを、安定して生産するところなのだろうと想像します。 シラーのフィネスが感じられる南仏のワイン、確かにちょっと貴重な気がします。 そうであれば、ボトルの形状でちょっと損をしていますね。 ここはやっぱりブルゴーニュタイプのなで肩ボトルを採用して欲しいところです。
 これから気温が下がってしっかりした赤が美味しくなる季節、選択肢の一つとさせて頂きます!


門下生第四十八号柳沢殿より (報告日:2022年7月24日)


Langhe Rosato 2021
名称Langhe Rosato 2021
造り手Roberto Sarotto
品種Nebbiolo
稽古した日2022年7月24日
稽古した場所自宅(千葉県某市)
購入店Tuscany
価格1,793円(税込)

 ロゼの連投です。芸がなくてすみません。
 こちらはイタリア・ピエモンテはランゲのロゼ。 もっと言えば、インポーターさんのコメントによるとバローロ地区のネッビオーロを使ったものとのこと。 つまるところバローロを醸造する際に副産物としてできたセニエからできたロゼということなのでしょう。

 造り手のRobert Sarottoは、2019年にPezoleというワインを報告したことがあります。 今回もそれを買おうと思ってお店のサイトに行ったところ、たまたまロゼを見つけたのでそちらも一緒に買い求めた次第。 画像からもお分かりのように色はやや薄め。 でも味わいはその辺のロゼは勝負にならないレベルで、居ずまいを正して飲みたくなる強さがあります。 ブラインドで飲んでネッビオーロだと当てられるほどの個性はありませんが、質の高さは保証します。 前回ご報告したスペインのロゼとほぼ同じ価格帯で、好みはあると思いますがワタクシとしてはこちらに軍配を上げます。

師範より

 ご報告ありがとうございます。日本ではなかなか売れないと言われるロゼ・ワインですが、 ここんとこ安ワイン者界隈ではロゼを見かけることが多くなった気がします。いよいよブーム到来でしょうか。
 さてご報告頂いた造り手のロベルト・サロット、 前回ご報告の赤とは追って稽古していますね。 今回ご報告のロゼも、シンプルだけど品の良い外観で高級感があります。 強さのあるネッビオーロのロゼ、なんかそれだけで美味しい感じがしますよ。 ちょっと今はセラーが溢れててえらいことになっていますので、秋口くらいに購入を検討したいと思います。 今後ともよろしくお願いします!


門下生第四十号Andy殿より (報告日:2022年7月3日)


Wente Cabernet Sauvignon Southern Hills 2018
名称Wente Cabernet Sauvignon Southern Hills 2018
産地Livermore Valley / Southern Hills
品種Cabernet Sauvignon
稽古した日2022年7月2日
価格2,000円~2,500円

 たまには門下生としての報告ということで、ブログの再利用で申し訳ないですが、 ウェンテのカベルネ・ソーヴィニヨンを報告します。
ウェンテはシャルドネだけじゃない、カベルネも超コスパ
 ウェンテって地味だし、インポーターの明治屋が商売する気があるのかないのかよくわからないところはあるのですが、 歴史的には超重要だしワインはしごくまっとうでよくできております。もっと評価されていいワイナリーだなあと思っています。

師範より

 たいへんお久しぶりでございます、19年ぶり3度目のご報告(前回はココ)ですね。
 今回はAndy殿のブログ 「カリフォルニアワインのお勝手口」 へのリンクをご教示頂く形でのご紹介でした。 今の時代(ってか既にだいぶ前の時代から)そういうのもアリなのかな?ということで対応しましたが、 コチラ側は結構面倒なので、今後に関しては考え中です。 メールでもツイッターやフェイスブックのDMでも良いですが、基本的には 「ワインに関する情報と飲んだ感想」をセットでお送り頂ければ幸いです。
 ちなみにウェンテ、12年前にグアムに旅行に行った際に稽古したり、 それより以前に米国の企業から手土産に何度か頂いたりしました。本国では結構メジャーなブランドなのでしょうね。


門下生第四十八号柳沢殿より (報告日:2022年6月26日)


Vina Zorzal 2020
名称Viña Zorzal 2020
産地Navarra, Spain
品種Garnacha
稽古した日2022年6月26日
稽古した場所自宅(千葉県某市)
購入店ヨドバシ・ドット・コム
価格1,760円(税込)

 急に暑くなってきました。これだけ暑いと辛口ロゼが飲みたくなります。
 師範は最近辛口ロゼに以前より厳しい評価を下されているような印象がありますが、これは先月NY Timesのロゼ特集記事で大絶賛していた一本です。 日本で取り扱いがないか調べてみたところ、嬉しいことにヨドバシ・ドット・コムにありました(ただしヴィンテージは1年違っていて、記事が取り上げていたのは2021でした)。 価格もアメリカで13ドルとのことなのでほぼ同じ。もしかするとドル価格は州付加価値税を含んでいない気もするので、とすればヨドバシ価格のほうが安い。 しかも我が家ではポイントをたくさん持っていたので出費ゼロで手に入れた次第。

 さてお味のほうですが、一口で言えば真面目に造ったガルナッチャ(グルナッシュ)のロゼというところ。 グルナッシュの赤にありがちな田舎臭さはありません。ニースの海岸沿いのカフェでサラダとかつまみながらいただくと良さそうな雰囲気(←妄想入ってます)。 ニース風サラダにはワインと相性が悪いゆで卵が入ってますが、これなら大丈夫かも。 我が家はこれから本マグロとサーモンの刺身でディナーをいただきます。サラダもあります。

P.S. ロゼワインにベストマッチだったのはノルウェー産のアトランティックサーモンの刺身でした。

師範より

 ご報告ありがとうございます。『辛口ロゼに厳しい評価を下している』印象がありますか。 本人は自覚していませんが「どれも普通に楽しめるロゼよねぇ」と雑に評価している可能性はあります。

 さてご報告頂いたワイン、なかなか色が濃いロゼですね。 内外価格差が無いのも嬉しいところ(今後も円安が続くとそうもいかないでしょうけど) これから夏にかけて、ロゼの需要が増えると思いますので参考になります。 梅雨も明けたしやっぱり暑い夏にはロゼですよ! ・・・なんて言ってますが、春には「花見にピッタリ」、秋には「紅葉の色です」、冬には「雪に映えるねぇ」 ・・・年中言ってます。でも辛口評価なんですよね(笑)


門下生第四十八号柳沢殿より (報告日:2022年5月7日)


Chateau Griviere 2010
名称Château Grivière 2010
等級AOC Medoc Cru Bourgeois
品種Merlot 60%, Cabernet Sauvignon 40%
稽古した日2022年5月7日
稽古した場所自宅(千葉県某市)
購入店うきうきワインの玉手箱
価格2,197円(税込)

 昨今の円安で輸入ワインの価格も高くなりそう。 我が家の近所にある某食品スーパーはワインの自社輸入もしているのですが、 来月から値上げするとのこと。 どうも安ワイン者にはアゲンストの風が吹いておりますが、師範におかれてはいかがお過ごしでしょうか。

 このワインは1ヶ月くらい前にうき玉で買ったもの。 多分セール価格だったらしく、今でも売ってますが若干高い値段がついてます。 それでもまだ十分に稽古範囲内ですし、現在の価格でもお買い得のように思います。 2010年ヴィンテージはメドックの優良年でしたので、クリュ・ブルジョアのワインはちょうど程よく熟成された感があります。 カベルネの杉っぽさとメルロの丸さがいい具合にバランスしていて、タンニンのこなれ方もマル。 高級ワインは(特に早飲みしたければ)悪いヴィンテージを、 安ワインはいいヴィンテージがお得と言われることが良くありますが、そのお手本のようなワインでした。

師範より

 ご報告ありがとうございます。昨今の円安と物流の混乱で、確かに安ワインも品薄&値上がり傾向にありますね。 ただ、高ワインに比べれば値上がりはまだ穏当なのがありがたいところです。

 さてご報告頂いたワイン、2010年産メドックのブルジョワ級で稽古範囲内なのは確かにお得感がありますね。 『安ワインはいいヴィンテージがお得』はその通りだと思います。 当該ワイン自体は稽古したことがありませんが、2010年のブルジョワ級メドックということで コレあたりか(但し稽古したのは2014年)、 ヴィンテージが1年後ですがコレに近い感じかと勝手に想像しています。

 うき玉さんにはまだ在庫があるようなので、次の購入機会に狙ってみます。ご報告ありがとうございました。


門下生第四十八号柳沢殿より (報告日:2022年3月6日)


Castle Rock Pinot Noir 2014
名称Castle Rock Pinot Noir 2014
産地Los Carneros, Sonoma County
稽古した日2022年3月6日
稽古した場所自宅(千葉県某市)
購入店ワインショップ ドラジェ 楽天市場店
価格2,090円(税込)

 今年はじめての投稿です。引き続きよろしくお願いいたします。

  2014年ヴィンテージのカリピノってのはやや珍しいかなと思い、ゲットしてみました。 色はピノとしてもかなり薄め。ロゼよりやや濃い目くらいの感じです。 香りは色から想像するよりかなり強めにきます。この辺りはいかにもカリピノらしさ満点。 味わいはさすがにかなり熟成が進んでいるからか、派手さはないもののいろんなニュアンスが感じられます(語彙力)。 若い頃はおそらくもっとお化粧が強かったけど、 熟成したことで変なクセがとれていい方向になったのではないかと勝手に推察します。

 最近ピノが高くなっていることを考慮すると、 この価格であればかなりお買い得でしょう。今でも買えますのでオススメします。

師範より

 ご報告ありがとうございます。今年もよろしくお願いします。
 確かに2014年産のカリフォルニア、それもピノ・ノワールは珍しいですね。 その上カーネロスあたりだとかなり冷涼な気候だと思うので、 いわゆる「ガツンとカリピノ!」ってんじゃない、柔らかいワインが想像されます。
 ちなみに「キャッスル・ロック」、なんか聞いたことある名前だなぁ、と思って出身地別名鑑を検索しても該当無し、 気のせいかと思ったら、今を去ること17年前にNY在住の門下生からご報告頂いていました。 道場に歴史アリ、です。
 ドラジェさんは(どうも品質的に疑問なワインが多かったので)最近ご無沙汰ですが、 次回の購入の際には選択肢に入れさせて頂きます。