先月のココに書いた温水管のウォーターハンマー現象、なぜか自然治癒して今は無くなった。 夏場ゆえ管が膨張して共鳴振動数が変化して・・・っていう一時的な治癒じゃなければ良いけど。 |
Valdo "Cuvee di Boj" N.V. ヴァルド "キュヴェ・ディ・ボイ" (ヴィンテージ無し) | Valdo ヴァルド | ||||||||||||||
Spumante 発泡 | Prosecco di Valdobbiadene プロセッコ・ディ・ヴァルドビアデーヌ | (Italia) (イタリア) \1,100 | 2002/08/03
| 信濃屋 横浜店 | キッコーマン
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8月も終わりだというのにまだまだ暑い関東地方。
でも、師範代の実家から初物の栗が届いた。
というわけで、
本日の夕食はアジのタタキ、アジの香草焼き、栗ごはんという夏と秋の折衷料理。
で、ワインはこれを。イタリアのDOC付きスプマンテだけど、どの地方のDOCかは不明。
それと、なんだか見た目や名前はカバっぽい。いやいや動物のカバみたいだ、ってんじゃなくて、
スペイン産みたいだ、って意味で。 | 色は薄い。ワラ半紙のようなちょっと古っぽい色。 泡は弱い。キメは細かいけど、ブワーッと湧き上がるような泡を期待すると裏切られる。 香りはいかにもスプマンテ。イタリア人の汗を爽やかに発泡させた、って感じ。 味は、想像通りの雰囲気で、苦みやエグみが隠し切れないなんとも田舎臭い雰囲気。 スプマンテやカバって、シャンパンとはかなり異質だと思う。 そういった意味では新大陸の発泡ワインの方がずっとシャンパン風。 「シャンパンじゃなくてこういう雰囲気好き」って人はいるのかなぁ? 68点 | 自宅にて
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Capsula Viola "Galestro" 2001 カプスラ・ヴィオラ "ガレストロ" 2001 | Marchesi Antinori マルケージ・アンティノリ | ||||||||||||||
Bianco 白 | Toscana (IGT) トスカーナ (インディカッツィオーネ・ジェオグラフィカ・ティピカ) | Toscana (Italia) トスカーナ (イタリア) \980 | 2002/08/14
| ナショナル麻布 | マキシアム・ジャパン
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毎年夏になると店頭にお目見えする、トスカーナの盟主アンティノリの夏限定ワイン。
毎年でないまでも、師範も時々購入(コレとか)。
以前とはラベルデザインが変わってよりポップになった気がするけど、
師範は前の(紫で統一した)やつが好きだったなぁ。
光沢のある紫のキャップシールになんだかワクワクしたもんです。 | 色は非常に薄い、というより白い。 まるで孟宗竹の内側みたいな、竹を割ったような(?)潔い白さ。 香りのボリュームはかなりのもの。見た目と大きくギャップがある。 パーッと華やかな柑橘類の香りと花の香り、 それと涼しげなハッカのような香りも同居していて、ホントに「夏向き」って感じ。 ただ、味はあんまり夏向きで無いかも。 良く言えばシッカリ、悪く言えばちょっとクドい。 基本線としては酸味をメインにコクを出している路線だけど、 そのコクがちょっとオーバーランしてイビツな苦味に感じられてしまう。 特に温度が上がると更にクドく感じてしまう。 ・・・とはいえこの価格でこの内容はなかなかのコスト・パフォーマンス。 じっくりと飲まず(グラスの中に長く滞在させず)、 よーく冷えたまんまガガーッと飲むのが正しいスタイルかと。 70点 | 自宅にて
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Merlot-Syrah 1998 メルロー・シラー 1998 | Dominique Laurent ドミニク・ローラン | ||||||||||||||
Rouge 赤 | Oc (VdP) オック (ヴァン・ド・ペィ) | Languedoc Roussillon (France) ラングドック・ルーション (フランス) \1,480 | 2002/08/23
| リカーズハセガワ 北口店 | 協和醗酵工業
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師範は一般的に月曜を休肝日としている。
ところが昨日は飲み会だったんで、順延ってことで本来は今日が休肝日。
でも、比較的早めに帰宅できた今日、
夕食のメニューは枝豆、キノコのソテー、鶏モモのロースト。
こういうメニューをまのあたりにして飲まないって手は無いよなぁ、
ってことで休肝日は更に順延してこのワインを抜栓。
モノは"ブルゴーニュの新星ドミニク・ローラン"が南仏で造るシリーズ。
以前同様の白を飲んでハズしたけど、
本来赤な造り手なんでコレも試して見るかな、と。 | 色はとても濃い。ブルゴーニュに本拠を置く造り手とは想像出来ない、 思いっきり南仏な濃さ。 香りからもブルゴーニュっぽさは微塵も感じられず(当たり前か?)、 シラーらしいスパイシーな香りが支配的。ついでに言うとメルローの香りもあまり判らない。 鶏モモのローストの皮目の(胡椒と塩とニンニクをかけて焼いた)部分に似た香りで、 そういった傾向のスパイシーさ。 味は、渋味ギッシリ、酸味シッカリ、甘味もそこそこ。 「武骨な濃さ」という意味ではやっぱり"ブルゴーニュ新星のドミニク・ローラン"に通じているのかも。 ドンと濃い割には破綻した感じもなくて、まずまず楽しめる南仏産。 でも、このワインに「要素」という意味でのドミニク・ローランを探しても見つからない。 あくまで「造りっぷり」がそうかな、って感じ。 ・・・なーんて大して知りはしないんだけど。 翌日、香りのスパイシーさはやや和らいで、 プロパンガスのような雰囲気が強くなった。 あ、「都市ガスのような」かも知れない。ガスすら嗅ぎ分けられない師範であります。 というわけで、休肝日はさらに順延。 71点 | 自宅にて
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料理は4,000円のお任せコースで、師範が食べたのは以下。
サービスは・・・シャンパンの注ぎ方がとっても雑だったり (ボトルで注文する人はあまりいないのかな?)、 グラスが空になっている時間が長かったり、といったことがあるにはあったけど、 不満に感じるほどでもない、というのが正直なところ。 まぁあんまりキッチリとしたサービスを期待する店ではないとは思うしね。
というわけで、飲んだワインは以下。
というような会でありました。
一軒屋のイタリアン、ってことで、なんとなく雰囲気はヨーロッパの田舎の店っぽい。
本場だったらオープンエアだろうな、と思うような空間に(極東の日本では)
ガラスの仕切りがされていてエアコンが効いている。
調度品といい、地面の傾き具合といい、
(ガラスの囲いが無ければ)ホントにヨーロッパの気軽な店っぽい雰囲気。
サービスの方も半数が欧米人、お客さんも半数は欧米人。
我々のテーブルの隣はフランス人のカップル、反対側は医学生と有名女子大生のカップル、
いわゆるそういう感じの店。
レストラン・ウェディングにも使われることの多い店らしいけど、
なるほどな、って雰囲気。
食べたのは、師範/師範代とも一人2,400円のコース。内容は以下(パスタ/メイン/お茶は選択式)。
で、店の方のサービスはあってないようなもの。
最初に店に入っても数十秒間放っておかれたし、料理の説明は一切無いし
(でもワインは注いでくれたなぁ)。
ほとんどのお客さんが1,200円のパスタ・ランチを食べてるんで、
そういうことを期待する店じゃないんだろうな、と。
酒はまず泡から。
そんでもって下のワインを注文。
料理/ワインともなかなか満足。
毎度毎度の深酒、大変楽しゅうございました。
店は、間口は狭いけど奥に長い構造で、キャパ的には40人くらい入るのかな。
ビシッと高級な感じではなくて、オープンキッチンでいかにもトラットリアといった風情の、
ワイワイと楽しむ系の店、って感じ。
この店、コース料理は無くて(ちなみにランチも営業してなくて)、アラカルトのみ。
「皆で取り分けて食べましょう」ってことで、お店のお薦めに従いつつ2皿分ずつオーダーした料理が以下。
特にこりゃすげぇ!とか、手が込んでる!とかいった料理では無いんだけど、
素材の味そのもので勝負といった感じで、店の雰囲気に合った料理だったと思う。
特に印象に残ったのはムール貝かな(始めのうちに食べたからか?)。
大ぶりでプリッとしていて臭みがなくて、なかなかイケる一皿。
この店のお薦めらしいパルミジャーノのリゾットも美味かったし、ポルチーニ茸も良い香り。
真鯛は一匹丸焼きで豪華だったんだけど、
私が食べた部分はちょっと火が入り過ぎていたように感じられたのが残念。
サービスは、店の雰囲気からもっと軽~いノリを想像してたんだけど、
思ったより落ち着いていて、いい歳なわれわれには丁度良いかな、って感じ。
ワインリストは、泡2種、白20種弱、赤20種弱で合計40種くらい。
安いやつで3,600円、高いやつが15,000円くらい、中心価格帯は5,000円強なんで、
比較的頼みやすい値段のラインナップ。
でも、安いものは酒屋で買えば1,000円強くらいだと思うんで、値付け的には標準的かな。
この後食後酒もそれぞれ飲んだ(内容失念、師範はポルトみたいな甘い赤)。
お支払いは、全部合わせて68,000円強、一人あたり14,000円弱。
店の雰囲気から考えればちょっとお高いかな、って気もするけど、
飲み食いした内容や場所柄を考えればこんなもんかな、って気もする。
まずまず満足かな。
ともあれ楽しい暑気払いでありました。また飲みましょう>皆様。
by
師範
Louis Roederer Brut Premier N.V.
ルイ・ローデレール ブリュット・プルミエ (ヴィンテージ無し)
Louis Roederer
ルイ・ローデレール
Champagne
発泡
Champagne
シャンパーニュ
Champagne (France)
シャンパーニュ (フランス)
(\8,000) 2002/08/26
ラ・プラージュ シェ・リュイ アルカン
ワインリストには泡3種、白20種弱、赤40種くらい、合計60種くらいのラインナップ(だったと思う)。
泡モノはこれとモエ・エ・シャンドンのロゼ(\9,500)とクレマン・ド・ブルゴーニュ(\3,000台)。
ご出産の前祝いも兼ねて、ってことだったんでやっぱりシャンパンは欠かせないでしょう、
と思って注文したんだけど、\8,000の値段を見てちょっと躊躇。
絶対額として高いよなぁ。
色はちょっと赤味が強い。ピノ・ノワールの比率が高いのかな?
かなり雑な注ぎ方(シャンパンの泡がグラスの口から溢れるのは初めて見た)
なんで、残念ながら泡はかなり飛んでしまいました。
温度もちょっと高めだったような。
香りや味は普通のシャンパン。
ルイ・ローデレールって(酒屋でも)普通の大手モノよりちょっと高めだけと、
その分の価値は師範には見出せない。もしかしてラベルの派手さで値段がアップ?
一番安いシャンパン、ってことでこれを選ばざるを得なかったけど、
ちょっと欲求不満気味のスタート。
クレマン・ド・ブルゴーニュでお茶を濁したほうが良かったかも。
(72点) フランス料理 "ラ・プラージュ シェ・リュイ"にて
Riesling 2000
リースリング 2000
Dom. Paul Blanck
ドメーヌ・ポール・ブランク
Blanc
白
Alsace Riesling
アルザス・リースリング
Alsace (France)
アルザス (フランス)
(\3,800) 2002/08/26
ラ・プラージュ シェ・リュイ アルカン
白は「香りの華やかそうなモノを」と思ってこれを。
値段もお手頃だし、
造り手のポール・ブランクは好きなアルザスの中でも特に信頼しているんで、
リストにこれを見つけて迷わずチョイス。
色は非常に薄い。でもまぁこんなもんでしょう。
香りは、期待通り非常に華やか。
アルザスのリースリングに期待する、
花がパーッと開くような甘い香りと揮発油のような香りがしっかり感じられる。
が、味がイマイチ。なぜか苦い。
甘味も酸味も上品なんで、残念なことにこの苦さが顕著に現れてしまっている。
これもちょっと残念だったなぁ。
女性陣はゆ~っくりと召し上がっていた(一名を除く)んで、
温度が上がってさらにこの苦味が幅を利かせてたんじゃないかと。
誠にゴメンナサイであります。
(69点) フランス料理 "ラ・プラージュ シェ・リュイ"にて
Mercurey 1er Cru "Clos du Roy" 1999
メルキュレ・プルミエ・クリュ "クロ・デュ・ロワ" 1999
Faiveley
フェヴレ
Rouge
赤
Mercurey 1er Cru
メルキュレ1級畑
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
(\5,800) 2002/08/26
ラ・プラージュ シェ・リュイ ラック・コーポレーション
赤は結構種類があるんだけど、その半分以上が10,000円以上。
特にボルドーは3/4くらいが10,000円以上だったような。
店の雰囲気に対して、ちょっと価格帯が高いんじゃないかなぁ、と思った。
というわけで、数はいろいろあるものの選べる範囲はあまり広くなくて、
リストに「お薦め」と書かれたモーリス・エカールのサヴィニ・レ・ボーヌ(\5,000)を注文。
でも残念ながら品切れ。同等品は?と注文して選んでもらったのがこのワイン。
色は1999産らしくかなり濃い。
香りもオッケー。木苺のようなフルーツ香と出過ぎない樽香が上品にまとまっている。
味は、若さゆえかちょっと渋味が荒い感じはするものの、
酸味もキレイでいかにもブルゴーニュらしい味わい。
こういうワインなんで、時間が経つと開くかと思ったんだけど、
残念ながらグラスの中ではどんどん酸味が強くなっていって、
甘味が感じられるまでには至らなかった。
ビックリするほど美味いわけじゃないけど、そこそこ期待通りで合格点。
レストランでこの値段なら決して高くないと思う。
ちなみにこのワインのグラスは、脚が長くて真ん丸いボウルのタイプが使われたんだけど、
あれって開口部が広くて香りが飛んでいっちゃいそうな気がするのは師範だけ?
(白のグラスはごく普通の小さなワイングラスでした)
(80点) フランス料理 "ラ・プラージュ シェ・リュイ"にて
元気にご出産なさいますことを心よりお祈り申し上げております。
25日(日)
Bourgogne Hautes Cotes de Nuits "Louis Auguste" 2000
ブルゴーニュ・オート・コート・ド・ニュイ "ルイ・オーグスト" 2000
Dom. David Duband
ドメーヌ・デヴィッド・デュバン
Rouge
赤
Bourgogne Hautes Cotes de Nuits
ブルゴーニュ・オート・コート・ド・ニュイ
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\2,350 2002/08/14
ナショナル麻布 中島菫商店
本日の夕食は、枝豆、モッツアレラ・トマト、トンカツ、ポテトサラダ(の残り)。
日本の食卓らしい、季節の品を入れつつイロイロ、って感じであります。
で、あらゆる文献を紐解いてもこういう料理にピッタリ合うワインなんてあるはずなく、
ただ「飲みたい」という理由のみで選んだワインはブルゴーニュ。お店のPOPによれば、
この造り手は"ブルゴーニュの暴れん坊"ジャイエ・ジルに教えを乞うた人らしい。
ジャイエ・ジルのオート・コート・ド・ニュイ並みのガッツを期待しつつ抜栓。
色はかなり濃いめ&青めの紫。若さゆえかちょっと濁ったような色合い。
香りは、抜栓直後は弱め。果実の香りがメインで、なかなか力の入った雰囲気をかもし出す香り。
でも、味がイマイチ。雰囲気は悪くないんだけど、とにかく酸が強い。
若いからとか、将来性とかの言葉が頭に飛来しつつも、現実に目の前のワインは酸っぱい。
時間が経つと、香りに甘い樽香が感じられるようになって、明らかに良い方に変化。
味も、当初の酸味は俄然影をひそめて、高級ブルゴーニュっぽいこなれたバランスに変化。
飲み手の師範自身が酸味に対する耐性が出来たのか、
ワイン自体が変化したのかはわからないけど、このワインの本領は抜栓後1時間以上経ってから、
だと思う。
抜栓直後は正直言って「騙された」って感じ。
師範が信頼しているサイトでも
高評価だったんで、「もしや熱による劣化か?」と心配したけど、
抜栓後時間が経ったらかなりイケるワインに変化してまずは満足。
でももう一段上を想像してた。
76点 自宅にて
24日(土)
La Bianchera 1998
ラ・ビアンチェラ 1998
Villa Lanata
ヴィッラ・ラナータ
Bianco
白
Langhe Chardonnay
ランゲ・シャルドネ
Piemonte (Italia)
ピエモンテ (イタリア)
\1,088 2002/08/03
関内サンタムール カツミ商会
サンマの新物が出初めた、ってことで本日の夕食はサンマの塩焼き、
サーモンのカルパッチョ、ポテトサラダ。
というわけで当然のごとくワインは白をチョイス。
このワイン、お店のお勧めってことで無料試飲の対象だった。
師範も飲んでみて、「うーんキュート!」と思い購入。
非常に重いボトルとか、ゴッホ風の絵があってちょっと凝ったラベルとか、
なかなかに期待できるたたずまい。
色はまぁ普通か。イタリアの1,000円くらいの白、ってことをバイアスすると、
ちょっと濃い目の黄色かも。
香りは、ラベルの絵通り(銘柄通り?)水仙を想起させるような、
すがすがしい花の香り。
口に含むと予想外に樽香が支配的。試飲の時点ではこんな樽は感じなかったんだけどなぁ。
味は、ピチピチとした酸や果実味がしっかりしていて、
ボトルの外観を裏切らない充実した内容。
時間が経つと、甘い蜜香と樽香のオンパレード。
予想外の展開だけど、これはこれでオッケーかも。
ピチピチシッカリ、な点は予想通り、非常に楽しめる内容。
でも、樽香は意外だったなぁ。サンマの塩焼きに樽香はちょっと・・・って感じだった。
とはいえシチュエーションを間違えなければかなりコストパフォーマンスの高いワインだと思う。
73点 自宅にて
22日(木)
Chateau de Ribebon 1998
シャトー・ド・リブボン 1998
Ch. de Ribebon (Alain Aubert)
シャトー・ド・リブボン (アラン・オーベール)
Rouge
赤
Bordeaux
ボルドー
Bordeaux (France)
ボルドー (フランス)
\951 2002/08/03
信濃屋 横浜店 モトックス
急に涼しくなったんで、急にこういうワインが飲みたくなったりして。
格付け的には単なるACボルドーで何の変哲も無いけど、
お店ではなんだかお薦めの口上が書いてあったような気がする(内容失念)。
表ラベルに"Eleve en Futs de Chene"と書いてあるのは良いとして、
インポーターが貼った裏ラベルにもフランス語のみでそう書いてある。
これくらいのワインを買う人で、これが「樽熟」って意味だってことを理解できる人は
そう多くないと思うんだけど。
色はボルドーとしてはかなり薄め。青さも感じなくてどことなくブルゴーニュのような赤紫。
香りは「うーん懐かしの安ボルドー」って感じで、
ツンとする酸っぱめの香りと煙たいような青臭いような香り。
味はあまりイケてない。かなり薄っぺらな感じで、渋味よりも酸味が強くて。
時間が経つと、酸味の向こうに甘味がちょっと感じられたりしてやや好転。
アペラシオン通り普通の安ボルドー。樽熟の効果はよくわからない。
開いて甘味が出てくるあたりは「腐ってもボルドー」なのかもだけど。
翌日、薄さは同じだけどちょっとまとまりが出た感じ。+1点。
65(+1)点 自宅にて
20日(火)
Diamond Grove California Chardonnay 2000
ダイヤモンド・グローヴ カリフォルニア・シャルドネ 2000
Golden State Vintners
ゴールデン・ステート・ヴァントナーズ
White
白
California (USA)
カリフォルニア (アメリカ合衆国)
\500 2002/07/31
やまや渋谷店 やまや
本日のワインはカリフォルニア産の白。
一昨日は300mlで380円の梅ワインを飲んで「結構イケてるかも」なんて考えてたけど、
容量にして2.5倍(750ml)、アルコール度数が2倍(13.5%)、
単にアルコール量を考えただけでも5倍も違うちゃんとしたワインが+120円。
安いなぁ、と。多少イケてない内容だったとしてもなんだか許せる気分で抜栓。
色はこのクラスにしては異例に濃い。
レモン色よりややゴールドがかったなかなか高級感のある色。
でも香りは弱め。パッと嗅いだ感じは水道水みたいなそっけないものだけど、
深く嗅ぐと蜜っぽさがあって、口に含むと樽も鼻から抜ける。
味はいかにもカリフォルニア。バンッと大げさに口の中で存在感を示して、
後味には荒い苦味やら鈍重な甘味やらを残す。
いかにもカリフォルニア的な白ワイン。パワーは感じるけど品が無い。
それにしても500円だったら安い。
だいたい1,000円くらいのものと十分比肩しうる内容。
69点 自宅にて
18日(日)
梅ワイン N.V.
梅ワイン (ヴィンテージ無し)
Asahi Beer Winery
アサヒビールワイナリー
白
白
(Japan)
(日本)
\380 (300ml) 2002/08/18
セブンイレブン 横浜保土ヶ谷2丁目店
夏休み最後の一日。夕飯は超久しぶりに焼肉屋で。
焼肉屋へ行くなんて、プチ師範代が動き出してから初めてのこと。
で、結果おとなしく食べてました。「こういうことも出来るようになったんだなぁ」とちょっぴり感慨深い。
良い子だったプチ師範代のご褒美にコンビニでアイスクリームを買って、
ついでに師範のご褒美?に買ったのがコレ。
「安ワイン道場」として掲載するかどうかは微妙な線の商品だけど、
モノ自体がワインを名乗ってるし、
過去にはブルーベリーワインとかも載せてるんで、まぁ良いかなと。
実際梅果汁を醗酵させて造られているらしい。
色はほぼ無色。過去にも「このワインは色が薄い」なんて書いているけど、
ここまで薄い色は珍しい。間違いなく濃い色の清酒より薄い色。
香り・・・これが思いのほか良いんだなぁ。
ボリュームも侮れないし、雰囲気も良好。
(当然の)梅の香りと、沈丁花のようなクチナシのようなユリのような、
キュートに甘い香りがはっきりとある。
味は甘味が支配的、っていうか単なる砂糖水のようなストレートな甘さのみ。
ベタッと甘いのは想像通りだけど、香りの良さは予想外。
(ワインマニアな人以外)誰が飲んでも「飲みやすい」と言うような、
非常に間口の広い雰囲気に仕上げているのはさすが。
シャンパン飲む前に気持ちを落ち着かせる一杯目とか、ベロベロに酔っ払った後の食後酒とか、
安ワイン者としてもなかなか使えるアイテムであるように感じた。
翌々日、普通のワイン飲んで「やっぱこれはホメ過ぎか」と。-4点。
69(-4)点 自宅にて
17日(土)
先週お世話になったN氏一家を誘って近所のプールへ。
家に帰ってちょいと一杯(・・のつもりで飲んで・・・)。
Villa Wolf Pinot Gris 2000
ヴィッラ・ヴォルフ ピノ・グリ 2000
Ernst Loosen
エルンスト・ルーゼン
Weiss
白
Pfalz (QbA)
プファルツ
Pfalz (Deuche)
プファルツ (ドイツ)
\1,436 2002/08/03
信濃屋 横浜店 モトックス
ビールを飲んだ後、冷やし中華に合わせて?選んだのがこの白。
ドイツらしからぬボトルと雰囲気。
なんでもシャトー・ディケムの樽のお下がりを醗酵に使っているとか。
ウスラ甘いドイツ産にはなかなか馴染めない師範も、
こういうヤツだったらいいのかなぁ、ということでチョイス。
色はかなり濃い。黄金色、っていうか黄金糖の色。
香りはあまり強くない。メインで感じるのはゴム靴工場の前を歩いたような、
ゴムとか油とかが一体化した香り。口に含むと樽の香りもプラス。
味はなんとも不思議な感じ。
大して厚みは無いんだけど、なんだかイロイロ雰囲気があって、
忘れた頃に蜜っぽさがフッと現れたりして。
とにかく風変わりなワイン。なんとなく外側が堅牢で固くて内側はほとんど中身が無い、
甲殻類とか昆虫類といった感じ。
あるいはドイツ産ということで、ドイツあたりの鎧のようなイメージか。
70点 自宅にて
Moutard "Grand Cuvee" Brut N.V.
ムータール "グラン・キュヴェ" ブリュット (ヴィンテージ無し)
Moutard Pere & Fils
ムータール・ペール・エ・フィス
Champagne
発泡
Champagne
シャンパーニュ
Champagne (France)
シャンパーニュ (フランス)
\2,755 2002/08/14
エノテカ 広尾店 エノテカ
昼食後は思い思いに昼寝したりして、午後遅くにに飲み再開。
心を新たに、ってことで(って自分に言い訳しつつ)シャンパーニュを抜栓。
大醸造家が多いシャンパーニュにあって、小規模造り手のものが最近もてはやされているらしく、
このワインもそういう"RM(レコルタン・マニピュラン)"モノ。
泡立ちの量、キメの細かさとも十分、さすがはシャンパーニュ。
色は薄め。色調としてはちょっと赤めかな。
ピノ・ノワール100%(ブラン・ド・ノワール)らしいけど、
色だけからではそれは見て取れない。
香りは弱め。シャンパーニュらしいイースト香が強いで無し、
リンゴのような甘い香りがあるで無し。
味もなんとなくストイック。キーンと沁み入るような酸味が中心。
温度が上がるとますます険しい傾向は強まる。
シャンパーニュの基本的な要素はちゃんと持っているとは思うけど、
いかんせん華やかさや楽しさに欠けて四角四面な感じ。
販売店のWeb Siteでは結構お薦めされてたんで期待してたんだけど。
70点 自宅にて
Savigny-les-Beaune 1999
サヴィニ・レ・ボーヌ 1999
Jean-Marc Pavelot
ジャン・マルク・パヴロ
Rouge
赤
Savigny-les-Beaune
サヴィニ・レ・ボーヌ
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\2.450 2002/08/03
横浜君嶋屋 オーデックス・ジャパン
3本目のワインは師範の在庫の中からN氏にチョイスして貰って。
で、選ばれたのがコレ。
知らない造り手の単なるサヴィニ・レ・ボーヌってことで、
師範的には最も推薦しないワインだったんだけど・・・
これがなかなかアタリなワイン。
グラスに注ぐとトヨ~ンと赤黒い感じの液体で、
見た目からもなかなかに高品質であることが感じ取れる。
香りは、ピチピチとした若い果実香がパーッと。
味もオッケー。やや酸が固い感じはあるけど、
ボーヌとは思えないようなミッチリとした凝縮感があって飲み応えがある。
時間が経つと流石に酸が勝ってくる。
「開く」って感じがあまり無いのは残念。
ともあれ予想外に美味いワイン。
期待していなかっただけに喜びもひとしお。
1999年のブルゴーニュって、今飲んでも結構美味いのが多いと思うけど、
「若飲みして吉」な作柄だったのかな?
82点 自宅にて
15日(木)
Crozes-Hermitage "La Touviere" 1999
クローズ・エルミタージュ "ラ・トゥーヴィエール" 1999
Boissy & Delaygue
ボワシー&ドレイグ
Rouge
赤
Crozes-Hermitage
クローズ・エルミタージュ
Cotes du Rhone (France)
クローズ・エルミタージュ(フランス)
\941 2002/08/03
関内サンタムール カツミ商会
夏休み二日目。プチ師範代の髪を切りに行った以外、なにもせずダラダラと過ごす。
夕食はトンカツ、例によってあんまり濃さはいらない気分の昨今、選んだワインがコレ。
久しぶりのローヌ赤だけど、
クローズ・エルミタージュなんていう村名付きで3桁の値段は安いと思う
・・・なんて書きつつ過去を振り返ると、初稽古なのね、クローズ・エルミタージュ。
色はかなり濃い。真紫色といった感じの濃さ。
香りは、シラーで出来たワインらしいスパイシーな香りとジャムのような香りがある。
味は、酸味3:渋味1:甘味1程度の比率で、それほど重さも無くて夏向きと言えば言えそうな雰囲気。
そこそこ主張があって、かつでしゃぱり過ぎなくて、サラッと飲むにはいい感じのワインだと思う。
でも、本日の師範はこのワインさえ重く感じる体調。やっぱ夏バテかなぁ。
若干体調の復帰した翌日再稽古。
ちょっと甘苦いジャムっぽくって、あんまり雑味も無くてなかなか良いのでは、って印象。
+2点。
69(+2)点 自宅にて
14日(水)
本日は、師範代が夏休み、ってことで師範も休みを取って、
とっても久しぶりに師範代と二人でランチ(プチ師範代には保育園に行ってもらって)。
クソ暑い真夏、フランス料理や寿司屋はちょっと、ってことでイタリア料理屋へ行くことに。
選んだ店は、広尾にあるイル・ブッテロ (Il Buttero)という店。
味的には普通。ただ、かなり量が多い。特筆すべきはパスタ(リゾット)の量。
コースの中の一皿、って感じじゃなくて、アラカルトで取ったようなボリューム。
比較的量をこなせる師範代も(入店時腹ヘリでパンを3つも食べたせいか)メインの一部を残すくらい量があって、
ここらへんも欧米人を意識してるのかな、って感じ。
印象的には、すっげー美味いって料理じゃないんだけど、
この内容でサービス料無しの2,400円は安いと思った。
この店のWeb Siteにある「予約」のページを
プリントアウトしていくと、グラス・スプマンテが貰えるってことで、
まずはソレで。
「絶対チョビッとだろうなぁ」と考えてたけど、
予想に反して結構なみなみと2つのグラスに注がれて出てきた。
抜栓直後らしく泡はシッカリ、酸味がキリリでなかなか好印象なスプマンテ(銘柄不明)。
Chardonnay Trentino 2000
シャルドネ・トレンティーノ 2000
Concilio
コンチリオ
Bianco
白
Chardonnay Trentino
シャルドネ・トレンティーノ
Trentino-Alto-Adige (Italia)
トレンティーノ・アルト・アディージェ (イタリア)
(\4,000) 2002/08/14
イル・ブッテロ ―
ワインリストは赤20種弱、白10種強。トータル40種くらいのラインナップ。
料理の内容から当然白を、ってことで白のリストしか見てないけど、
高くても10,000円程度、中心価格帯は4,000円台で比較的手頃な品揃え。
造り手とかが明記されていないんで、リストだけ見てもわからない
(っていうか造り手が書いてあっても師範にはわからない)んで、
お店の方に『4,000円前後でお薦めの白を』と注文。
お店の方の回答は、ジャスト4,000円のこのワイン。
「シャルドネで造られてるんで香りが華やかですよ」なんてことをチロっと言われてたけど、
少なくとも注文時点では師範には『4,000円くらいで』って頼んだんでジャスト4,000円のを選んだ
ようにしか感じられなかった。
・・・というわけで、イマイチ期待せずに飲んだんだけど、
これがなかなかどうしてイケてるワイン。
色はかなり濃くて、レモン色とオレンジ色の中間といった感じだし、
香りも良いシャルドネに期待する蜜香バンバン。樽もあって余韻も長くて、なかなかの存在感。
味は比較的サラリとした感じだけど、
こういう料理/雰囲気にはそのサラッと感が合っていた。
これでレストラン価格4,000円は安いと思う。
対応して頂いたお店の方、疑ってゴメンナサイ、って感じ。
輸入元のステッカーが無いけど、この店が個人輸入してるのかな?
そうであればこの店で飲む価値アリかも。
ただ、あえて苦言を呈すれば、まだスプマンテが大半残ってる時点で、
この白を大き目のグラスになみなみと2杯分注いでいかれたのにはちょっと困った。
飲む前にヌルくなっちゃうよ~って感じで(・・・って、ワインに対する苦言じゃないけど)
77点 イタリア料理 "イル・ブッテロ"にて
お会計は、2,400×2 + 4,000で8,800円(+消費税)。
ディナーは結構な値段するらしいんでアレだけど、
ランチ利用であれば(土地柄を考えれば)なかなかコスト・パフォーマンスの高い店だと思った。
13日(火)
Anjou "Chateau de Montgueret" 1999
アンジュ "シャトー・ド・モンゲレ" 1999
Ch. de Montgueret
シャトー・ド・モンゲレ
Rouge
赤
Anjou
アンジュ
Loire (France)
ロワール (フランス)
\980 2002/07/06
ザ・ガーデン 横浜そごう店 東亜商事
本道場では稽古比率の低いロワール産。
それもさらに登場回数の少ない赤。
無名ワインの謎の登竜門、パリ農業コンクール金賞受賞のステッカー有り。
夕食がウナギの蒲焼(例によってご近所の魚屋で捌いて焼かれた国産モノ)なんで、
あんまり赤くさくない感じの赤が良いかなぁ、と思いチョイス。
・・・というわけで、ややヘタレな赤を想像/期待してたんだけど・・・
色はかなり濃い。ボルドーの同クラスより濃く、なんとなく重油のようなテラテラした色。
香りもクラスを超えたボリューム感。
青臭さ、それもヨモギみたいな「オトコ臭い」青臭さじゃなくて、
三つ葉みたいな「清楚な」青臭さがムッと迫ってくるように感じる
(三つ葉の香りがする、ってわけじゃないし、「清楚な青臭さがムッと」って意味不明かもだけど)。
味も青い。でもなんだか爽やかで甘味もある。
甘い焼肉のタレをかけた青野菜をガシッと噛み締めたような感じか。
例えれば例えるほどワケワカランようになるワインだけど、
想像とは違ってかなり存在感のある赤。
結果、鰻丼とはあまり合わなかったけどね。
71点 自宅にて
10日(土)
いつものお知り合いである、
N氏夫妻と御曹司、O氏夫妻、師範一家(師範、師範代、プチ師範代)で暑気払い。
8人中飲む人4人、
場所もいつものN氏宅で。
Nicolas Feuillatte Premier Cru Rose Millesime 1996
ニコラ・フュイヤット プルミエ・クリュ ロゼ・ミレジム 1996
Nicolas Feuillatte
ニコラ・フュイヤット
Champagne
発泡
Champagne
シャンパーニュ
Champagne (France)
シャンパーニュ (フランス)
\2,980 2002/07/31
やまや渋谷店 やまや
一本目の泡は師範が持参。
ヴィンテージ・ロゼが3,000円以下ってのは怪しいと言えば怪しいけど、
エール・フランスの機内でも
使われている造り手だし、
まぁ怪しかろうがなんだろうが美味けりゃ儲けもん、って気分で。
昨年の年末にもこのメンバーでロゼ・シャンパーニュを
飲んでおり、
そいつ結構ハズシたんで「江戸の仇を長崎で討つ」意味もあってのチョイス。
色はタマネギの皮系の薄オレンジ色。ロゼ・シャンパンに求める色で合格点。
香りは期待したほど強くない。メインで感じるのはパンのようなイースト香。
味は比較的強い。「酸っぱ渋苦い」って感じ。
特に酸味が強く感じられて、それなりの迫力は感じられるけれども、あくまでそれなり。
後味の香ばしさはなかなかオッケー。
ヴィンテージ・ロゼ、って考えるとちょっと物足りないけど、
3,000円以下のシャンパーニュと考えれば文句の無いところ。
華やかな色が昼下がりの雰囲気にピッタリ。
(76点) N氏宅にて
Chateau Talbot "Caillou Blanc" 1999
シャトー・タルボ "カイユー・ブラン" 1999
Ch. Talbot
シャトー・タルボ
Blanc
白
Bordeaux
ボルドー
Bordeaux (France)
ボルドー (フランス)
\2,480 2002/07/31
やまや渋谷店 やまや
2本目の白も師範が持参。コンセプト的には「普段あんまり飲まないワイン」ってことで、
ボルドーの白をチョイス。モノはメドック4級、シャトー・タルボが造る辛口白。
先日の飲み会でお達者な方々にお伺いしたら
『ヒジョーに樽香が強いので良く冷やして飲んで吉』とのことだったんで、
言いつけ通りにしっかり冷やして食卓へ。
色は比較的濃い目。ブドウの色っていうより樽の色なのかも。
香りは、鼻で嗅ぐ分にはソーテルヌみたいな蜜っぽい甘さと揮発油っぽい雰囲気を感じるものだけど、
口に含むと樽香バンバン。他の香りは樽香にマスクされてしまう。
味に関してはあまり特徴無くて、良く言えばバランス良くて、って感じ。
香りに比べるとちょっとパンチに欠けるかな?
まぁ面白さを狙ったところではアタリ。
ただ、これ一本で、っていう状況だとちょっと辛いかな。
複数本ある中での賑やかし役としては十分合格。
(74点) N氏宅にて
Bourgogne "Cuvee Prestige" 2000
ブルゴーニュ "キュヴェ・プレスティージュ" 2000
Dom. Philippe Charlopin-Parizot
ドメーヌ・フィリップ・シャルロパン・パリゾ
Rouge
赤
Bourgogne
ブルゴーニュ
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
(\2,500位)
O氏より ヴァンシュールヴァン マスモト
今回のブルゴーニュ赤3本は全てO氏が持参。
3本とも同じ造り手、同じヴィンテージ。
飲み比べて格付けの違いを体感しようという、
安ワイン道場らしくない極めてアカデミックな企画。
で、一本目はACブルゴーニュ。
このワインは、昨年同じメンバーで1999を飲んだんだけど、
ACブルゴーニュらしからぬ内容にビックリした経験あり。
というわけで今回も大期待で抜栓。
色はブルゴーニュとしては濃い。
ボトルの外から見た感じではこのACブルが一番薄く感じるんだけど、
その差はボトル自体の色の差で、ワインとしてはどれも大差ない。
香りは、やや鋭利な感じの果実香が中心。
飲んだ印象もやや鋭利。酸が主体でスマートな雰囲気。
ACブルゴーニュとしては卓越した内容。
でも、こうやって上級のワインと並べて飲むとやっぱり印象は霞んでしまうなぁ。
去年ほどのビックリ感は無くて残念。
(80点) N氏宅にて
Gevrey Chambertin "Cuvee Vieilles Vignes" 2000
ジュヴレ・シャンベルタン "キュヴェ・ヴィエイユ・ヴィーニュ" 2000
Dom. Philippe Charlopin-Parizot
ドメーヌ・フィリップ・シャルロパン・パリゾ
Rouge
赤
Gevrey Chambertin
ジュヴレ・シャンベルタン
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
(\5,000位)
O氏より ヴァンシュールヴァン マスモト
ブルゴーニュ格付け比較の2本目は村名ジュヴレ・シャンベルタン。
このワインも同じメンバーで昨年1999と稽古済み。
この造り手はジュヴレ・シャンベルタン村に本拠を置いているらしいから、
お膝元の畑。
前述の如く色はあまり違いなし。ACブルより気持~ち濃いかな、ってくらい。
香りに歴然とした差があって、
木イチゴ系の果実香が丸く甘くて樽香もある。ミチッと凝縮した雰囲気の香り。
味もミッチリ濃い。酸味と渋味と甘味、
それぞれにパワフルで「良いブルゴーニュだなぁ」と素直に思える味。
時間が経つと、樽香が更に良い感じに変化した。コレよコレッ!って感じ。
やはり素晴らしいワイン。今回の3本ではナンバー・ワン。
「格付け=美味さ」ではないことを思い知らされた一本。
(87点) N氏宅にて
Clos Saint-Denis 2000
クロ・サン・ドニ 2000
Dom. Philippe Charlopin-Parizot
ドメーヌ・フィリップ・シャルロパン・パリゾ
Rouge
赤
Clos-Saint-Denis (Morey-Saint-Denis Grand Cru)
クロ・サン・ドニ (モレ・サン・ドニ 特級畑)
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
(\6,500位)
O氏より ヴァンシュールヴァン マスモト
ブルゴーニュ格付け比較の3本目、
今回のメインは特級畑のクロ・サン・ドニ。
さすがにこのワインは未経験。ACブルゴーニュや村名クラスでも凄いパワーの造り手ゆえ、
期待しないわけにはいきません。
期待に思いっきり鼻を膨らませて稽古に望んだわけですが・・・
別にダメなわけじゃない、っていうか上のジュヴレ・シャンベルタンと殆ど同レベルなんだけど、
なんかちょっと綺麗すぎるというか、品が良くて迫力面で負けてる感じ。
「特級だからパワフル」ってわけじゃ無いんですな。
そういった意味では、よりブルゴーニュらしいのかもだけど。
というわけで、師範的には上のジュヴレ・シャンベルタンに一票。
それにしても、こういう飲み方って正直もったいない気がするね。
それぞれ別の機会に飲めば3回良い思いが出来る、っていうか、
比較して飲むとなんだかアラ探しをしているみたいな気分になるから。
楽しくないわけじゃないけどね。
(85点) N氏宅にて
Peterson Dry Creek Valley Brandford Mountain Vineyard Zinfandel 1995
ピーターソン ドライ・クリーク・ヴァレー ブラッドフォード・マウンテン・ヴィンヤード ジンファンデル 1995
Hambrecht & Peterson Vineyards
ハンブレッヒト&ピーターソン・ヴィンヤーズ
Red
赤
Sonoma County (USA)
ソノマ・カウンティ (アメリカ合衆国)
\2,480 2002/07/31
やまや渋谷店 やまや
4人(っていうか3人半くらい)で6本ってのはちょっと多いかと思ったけど、
酒飲みにとって酒が無いって状態は極めて恐ろしい、
できることなら回避したいと考える状況なんで、保険の意味で持参したもの。
案の定あけちゃったけど。
モノは、大人数で飲むときに最近マイブームな米国のジンファンデル。
ちょっと古めのヴィンテージってのも面白げ。
抜栓する時に失敗して(っていうかコルクがボトルの内壁にくっついていた)
屑コルクが液面に浮いてしまった。そういうのってなんか残念。
で、結局一杯しか飲まずに沈没。
一杯だけの印象だと、
ジンファンデルに期待する「バーン!とした甘酸っぱさとホクホクした渋味」、ってんじゃなくて、
やや酸味の勝っていてツーンとした感じを受けた。
というわけで詳細不明。でも「また買いたい」ワインでも無かったように思う。
結構酸がきてるんで、残りは早めに飲み干して吉だと思う。>N氏。
(-点) N氏宅にて
調理技術の向上、とどまることを知らない勢いですな>N氏。
9日(金)
Pinot Grigio delle Venezie 2000
ピノ・グリージョ・デッレ・ヴェネツィエ 2000
Murari
ムラーリ
Bianco
白
Veneto (IGT)
ヴェネト (インディカッツィオーネ・ジェオグラフィカ・ティピカ)
Veneto (Italia)
ヴェネト (イタリア)
\500 2002/07/31
やまや渋谷店 やまや
一昨日も飲んだピノ・グリージョ。
もちろん造り手は違ってて、手出しの金額は9倍も違うんだけど、
多分中身の製造原価は倍も違わないと思う。
「ピノ・グリージョとはいったいどんなんだったか」ということを再確認するために、
あまり日をあけない本日稽古。
色はかなり薄い。薄いには薄いけど、色相的にはやや赤みがかっている。
確かこのブドウって、
マスカットみたいな緑色じゃなくて甲斐路みたいな薄紫色だったと思うけど、
そのせいなのかな?
香りは弱い。弱いながらも唾液が乾いたような独特の個性が感じられる。
味も軽い。軽いながらも化学調味料満載の吸い物のようなバランスを欠いたコクが感じられる。
先日の同じ品種とは趣を異にして、
ボリュームちょっぴり&ガサツながらも独特の個性が感じられる。
僅差だけど、敢えて差をつければこっちの方が師範的には楽しい。
この印象の差が、本質的なものか家とレストランという環境の差なのかは判然としないけど。
70点 自宅にて
7日(水)
本日は、ネット関連?のお知り合いと暑気払い。月曜に急遽企画して、集まったメンバーは
光弘さん、
がぶ飲み姫、
磯子さん、トビさん、師範の紳士淑女5名。
行った店は、恵比寿にあるイタリアン・レストラン"イル・ボッカローネ (Il Boccalone)"という店。
こジャレたレストランがひしめくこの界隈にあって、
比較的老舗にあたる店らしい。今回の発起人トビさんお薦めの店。
あとはエスプレッソを多めで。
で、ちょっと早めに着いたんでまず瓶ビールを飲んだ後、
「今日は5本にしときましょ」と最初にオトナな決断をして、以下のワインを注文。
最初の泡以外は、イタリア物に詳しい磯子さんが仕切り役で。
Franciacorta Brut N.V.
フランチャコルタ ブルット (ヴィンテージ無し)
Contadi Castaldi
コンターディ・カスタルディ
Spumante
発泡
Franciacorta
フランチャコルタ
Lombardia (Italia)
ロンバルディア (イタリア)
(\5,800) 2002/08/07
イル・ボッカローネ ウィンターローズ・ジャパン
泡のリストは2本のみ、このワインと同じ銘柄のロゼ(ロゼは1,000円Up)。
というわけで、全く悩む要素なくこれを注文。
いかにもイタリアの発泡ワインといった風情のラベルで、
泡飲みゴコロがくすぐられる。
色は比較的濃い目ではっきりしたレモン色。
泡立ちは控えめ。泡のキメは細かい。
香りや味は、見た目の印象を裏切らないキリッとしたレモンの風味が感じられる。
シャンパーニュみたいなイースト香や重さはあまりなくて、
すっきりしゃっきり系の発泡ワイン。
暑い夏の一杯目(実際はビールの後だけど)としてはなかなか良い感じ。
久しぶりの再開でワイワイ話しているうちにあっと言う間に無くなった。
(75点) イタリア料理 "イル・ボッカローネ"にて
Pinot Grigio "Klaus" 1999
ピノ・グリージョ "クラウス" 1999
Cantina Terlano
カンティーナ・テルラーノ
Bianco
白
Alto Adige Pinot Grigio
アルト・アディージェ・ピノ・グリージョ
Trentino-Alto-Adige (Italia)
トレンティーノ・アルト・アディージェ (イタリア)
(\4,500) 2002/08/07
イル・ボッカローネ ウィンターローズ・ジャパン
2本目は白で。
品種のピノ・グリージョはフランスで言うところのピノ・グリ。
スラッと細長いボトルといい、"Klaus"などという名前といい、
どことなくドイツの雰囲気が漂う一本。
トレンティーノ・アルト・アディージェ州ってイタリアの最も北、
オーストリアに接するあたりだからかな?
色はかなり薄め。まるで水みたい。
香りも味も弱め。
ピノ・グリって、独特の華やかな香りやナッツみたいなコクのある味を期待するけど、
このワインはどちらもあまり感じられない。
なんだか個性的な部分を削ぎ落として、誰にも嫌われない優等生ワインを造ってしまった、
って感じ。
スカスカ飲めてこれはこれで良いんだけど、やっぱりちょっと物足りない。
ボトルの見た目がイカシてるだけに余計に肩透かしを食らった感じ。
(69点)
イタリア料理 "イル・ボッカローネ"にて
Maretima "Prelibo" 1997
マレティマ "プレリーボ" 1997
Maretima
マレティマ
Rosso
赤
Toscana (IGT)
トスカーナ (インディカッツィオーネ・ジェオグラフィカ・ティピカ)
Toscana (Italia)
トスカーナ (イタリア)
(\4,800) 2002/08/07
イル・ボッカローネ ウィンターローズ・ジャパン
3本目からは赤で。
もともとはトビさんお勧めのワインを頼んだんだけど品切れで、
「同じサンジョヴェーゼで造られたワインならこれらがあります」、
って持ってこられた2本のうちの1本(もう1本はキアンティだった)。
サンジョヴェーゼ主体でメルローがブレンドされている、ってことだったような。
で、これがなかなかイケてました。
スミレのようなって言われる系?の華やかな香りと適度な樽香があって良い感じだし、
味わいも重からず軽からず、やや甘味と丸みを感じるナイスなバランス。
イタリアらしい人懐っこさにちょっぴりモダンな感じがプラスされていて、
狙いドコロがピシッと当たっている印象。
赤の一本目として正解なチョイス。
惜しむらくは温度がぬるかった(全くの常温だった)ってこと。
こういうワインはちょっと冷やしたほうが美味いと思う。
(80点)
イタリア料理 "イル・ボッカローネ"にて
Lagrein "Gries" Riserva 1999
ラグレイン "グリエス" リゼルヴァ 1999
Cantina Terlano
カンティーナ・テルラーノ
Rosso
赤
Alto Adige Lagrein Riserva
アルト・アディージェ・ラグレイン・リゼルヴァ
Trentino-Alto-Adige (Italia)
トレンティーノ・アルト・アディージェ (イタリア)
(\5,800) 2002/08/07
イル・ボッカローネ ウィンターローズ・ジャパン
赤の2本目は、先ほどの白と同じ造り手のもの。
ラグレインって品種は初耳。
イタリアには聞いたことない品種がいっぱいあって判りにくい。
造り手の名前もフランスより覚えにくい(師範だけ?)。
まぁそこらへんがイタリアワインのファンな方にはたまらんところだとも思うけど。
色は上のワインよりかなり明るめ。緯度・標高ともに高いところのブドウなのかな?
なんて想像。
香りや味はかなり意表を突かれた。
北イタリアっていうよりフランス南部、ローヌとかプロヴァンスとかラングドックっぽい雰囲気で、
どっちかというと暖かい南の方な印象。
かなり特徴があってパンチが効いてて、面白く飲めた。
いやー奥が深いっすな、イタリアワインは。
(77点)
イタリア料理 "イル・ボッカローネ"にて
Barbera d'Alba "Vin del Ross" 1997
バルベーラ・ダルバ "ヴィン・デル・ロス" 1997
Bussia Soprana
ブッシア・ソプラーナ
Rosso
赤
Barbera d'Arba
バルベーラ・ダルバ
Piemonte (Italia)
ピエモンテ (イタリア)
(\7,000) 2002/08/07
イル・ボッカローネ ウィンターローズ・ジャパン
最後の赤はトビさんのお勧めだっけ? よく覚えておりませんが。
この造り手のワイン、「師範は飲んだことある」と磯子さんに言われた。
本人は記憶に無かったんだけど、
確かに5年前イタリアでバローロを飲んでおりますな。
本人より覚えているなんてソラ恐ろしい人たち。
色はかなり濃かったと思う(あまり自信無し)。
香りを嗅いだ瞬間、『おぉーイタリア!』って感じた。
なぜそう感じたかはイマイチ覚えてないけど、華やかで樽も効いてて、
って部分は赤の1本目と近い傾向だったような。
ただ、味はこっちのほうがドシッと重くて飲み応えのあるワインだったような。
と、細かいことはよく覚えてないんだけど、
かなり満足度の高いワインだったことには違いない。
『バルベーラ・ダルバでこの内容は凄いね』などとトビさんと話していたから。
(82点)
イタリア料理 "イル・ボッカローネ"にて
6日(火)
Bourgogne Blanc 1999
ブルゴーニュ・ブラン 1999
Cave de Prisse-Sologny-Verze
カーヴ・ド・プリッス・ソロニー・ヴェルゼ
Rouge
赤
Bourgogne
ブルゴーニュ
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\1,250 2002/07/20
東戸塚 西武 サンリバティー
いやー暑い。ここまで暑い夏は久しぶりな気がする。
あんまり暑いんで、通常1本しか入れてない「Drink Readyな冷蔵庫白ワイン」を2本に増強
(師範はワインを冷蔵庫で冷やすことに肯定的。
匂いがつく? 振動が悪影響? なんじゃそりゃ。何年も保存するんじゃなきゃ関係ないって、って派)。
で、本来今日は扉ポケットに差したもう一本の方(一本500円)を飲むつもりだったんだけど、
なんだかいつものクセで冷蔵庫内の師範の領土である最上段から引っこ抜いて抜栓してしまったのがコレ。
この造り手、赤はそこそこ好印象だったんで、
本来は土日とかでジックリ飲みたかったんだけどね。
色は思いのほか濃い目のレモン色。
香りは、抜栓直後嗅いだ時はうっすらとリンゴの香りだけだったんだけど、
ちょっと時間が経つと蜜香が顕著に。さながら蜜入りリンゴ。
味も、抜栓直後は水のように口に入ってきて、口のなかでボッーと存在感を増すワインだったんだけど、
時間が経つにつれてその存在感が前のほうに出てきて、なかなかに迫力を感じるワインに変化。
抜栓後2時間も経つと、プチ熟成香なんかも感じられたりして、
結構イケるブルゴーニュ白に変化。
この値段の白でもこういうドラスティックな変化が味わえるんだなぁ、と感心させられるワイン。
最初は単なる上品な安白ブルなんだけど、
後半はそこそこ著名な造り手の村名クラスに匹敵しうるほどになった。
73点 自宅にて
4日(日)
Savigny-les-Beaune "Les Planchots" 1996
サヴィニ・レ・ボーヌ "レ・プランショ" 1996
J.Crotet
J・クロテ
Rouge
赤
Savigny-les-Beaune
サヴィニ・レ・ボーヌ
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\6,000(税込み:非売品) 2002/06/22
ゴトー酒店 ゴトー酒店
本日はプチ師範代二歳の誕生日。師範のソレも一緒にお祝い。
ということで、久しぶりに高級ワインをチョイス。
中身がピッチピチに詰められてて、キャップシールは封蝋、
ラベルに"ELEVE ET MIS EN BOUTEILLE PAR E.R. FLAGEY-ECHEZEAUX"の文字があって、
このE.R.ってのは、エマニュエル・ルジェ(アンリ・ジャイエの後継者)だそうで。
で、実はこのワイン、とっても昔に1993と稽古済。
1996産だともっとパワフルかも、ルジェさんもっと腕を上げたかも、ってのを期待して。
料理は、カリフラワーのサラダ、ヴィシソワーズ、アサリのワイン蒸し、骨付きラムの香草焼き、
レアチーズケーキ生フルーツ乗せ。
色は思ったより濃い。1993よりかなり濃いかも。ここらへんは1996産の実力が出てるのかな?
香りは、いわゆる果実香は強くなくてゴム/革/硫黄のような妖艶な香りが中心。
複雑さは結構あるけど、ボリュームや果実感にはちょっと欠ける香り。
味は、酸味が中心ではあるけど渋味も健在で、なにしろ余韻が長くて高級感タップリ。
とはいえ抜栓直後時点では「まぁこんなもんかな」程度の印象だったんだけど、
抜栓後2時間くらいたったらこのワインの本領発揮。
香りや味に良い感じの甘味が出てきて、ボリュームも数段上に変化して、
とにかく飲んでも飲んでも飲みたくなるワインに変化。
時間をかけて飲んで吉なワイン。
ホントに「全然別物」ってくらいに好転する。
そういった意味では、大勢でワイワイと飲むより、一人(ないしは二人くらい)で、
しみじみと誕生日を祝うような席にうってつけ。
84点 自宅にて
2日(金)
Hecula 2000
ヘクラ 2000
Bodegas Castano
ボデガス・カスターニョ
Tinto
赤
Yecla
ジェクラ
(Espana)
(スペイン)
\1,280 2002/07/12
リカーズ ハセガワ 八重洲北口店 中部貿易
八重洲地下街でお知り合い(磯子さん)にバッタリ会って、
ワイン買うときに付き合ってもらって。
彼が「非常に気になるワイン」と言われてたのがコレ。
なんでもこのワインはロバート・パーカーなる人の評価が90点、
さらに2001年産はもっと高い点数を付けているらしい。
師範はあまりパーカー氏の評価とか知らない
(「信じない」とかじゃなくて純粋に「知らない」。評価本とか持ってないし)ので、
だからどうなのかは良く判らないけど、濃くて重いワインが好きな人らしいし、
人様が美味いって言うのはやっぱり飲んでみたい、ってことで購入。
色は確かに濃い。ただ、ボルドーなんかよりは若干赤みを感じる濃さ。
香りのボリュームは結構ある。でも、なんだか青臭い。
アルコールの香りに青汁と畳表を混ぜたような雰囲気が結構幅を利かせている。
ボルドーっぽいイガラっぽさではなく、リオハっぽいヤニ臭さでもなく、
どっちかというと南仏系の雰囲気。
味も、酸味と渋味がシッカリで甘味もあって、
濃さということでは十分なんだけど、やっぱり田舎臭い荒っぽさは否めない。
抜栓後時間が経つと、香りに樽香、味に甘さがより出てきて複雑さは増す。
でもやっぱりなんだか青いなぁ。
ポテンシャルはあると思うんだけどね。
少なくとも現時点では師範としては「絶賛」ではなく「面白い」って程度の評価。
翌日の好転を期待して、ちょっと残して明日の昼にでも飲んで見よーっと。
翌日、青さが無くなってジャムみたいな甘酸っぱさでかなり良い感じに変化、プラス3点。
師範のポンコツ感覚器にも将来性がありそうに感じられる。
71(+3)点 自宅にて
前月分へ