稽古日誌:2011年12月

 左写真は、道場庭先に植えているジューンベリーの紅葉。 今年は9月の台風の影響か(はたまたもっと別な影響か)、 葉の傷みが激しくてあまりキレイな紅葉ではありません。 道場のジューンベリーのみならず、近隣のサクラとか、 バラ科の植物一般に今年はダメっぽい感じです。

 それでもまた来春にはキレイな花を咲かせてくれ、 初夏にはジャムや果実酒に出来る実をつけてくれ、 夏には日差しを遮る葉を茂らせてくれるものと期待しております。 植物は偉いよねぇ、 誰に教わったわけでもないのに 毎年キチンと決まった時期には決まった変化を起こすんだから。

翌月分

31日(土)

 師範実家での三日目。

 本日の昼食は、近所のラーメン屋 尺間らーめんにて。 師範一家以外は熊本在住なので、別に熊本ラーメンなんて珍しくも無いんだろうけど、 食べたいんですよ師範と長女は、ということで三世代10人で訪店。 ちなみに昨年も同じ日に同じ店に来ています。

 そして師範の注文は、阿蘇高菜ラーメン \650也。 熊本ラーメンと言えばキクラゲが乗ってて欲しいのにそれが無いのは若干残念だけど、 美味いよね、熊本ラーメン。 そして師範代の注文はちゃんぽん \650、昨年と同じ。 今年は次女もちゃんぽんを一人前頼んで、さすがに余らせてたんで師範は両方楽しめました。

Philippe Lamarliere "Grand Reserve" Brut N.V.
フィリップ・ラマリエール "グランド・レゼルヴ" ブリュット (ヴィンテージ無し)
Philippe Lamarliere (Tribaut-Schloesser)
フィリップ・ラマリエール (トリボー・シュローセール)
Champagne
発泡
Champagne
シャンパーニュ
Champagne (France)
シャンパーニュ (フランス)
\1,9802011/12/25 ノムリエ ザ・ネット 徳岡
 大晦日の夜、真剣に見るわけでもない紅白歌合戦のテレビがついていて、 刺身とか握り寿司とかの夕食で、 夕食後は年越し蕎麦を食べて・・・という典型的な日本の年越しスタイル。 ただ、ちょっとだけ日本の典型と違うのは、お酒にシャンパーニュがあることでしょうか。 そのシャンパーニュは、最近の道場の定番、1,980円のフィリップ・ラマリエール。
 毎度飲んでいるんで特に今回どう、ということは無いんだけど、 やっぱりイイですな、このシャンパーニュ。 義姉曰く、香りは『藁の香り』=落ち着いた香り、だそうで。 味わいは『艶消しな味わい』=とがった部分の無い味わい、だそうで。 ともかく、ベーシックな価格帯のシャンパーニュとしては十分過ぎるくらいちゃんとしています。
 最近は2,000円以下で入手できるシャンパーニュもいくつかあるけど、 道場的にはやっぱりコレが一番のお気に入りということになりますかね。 あとは2,500円くらいで「ちょっとプレミアム」を探したいところであります。
ショップへのリンク: Philippe Lamarliere "Grand Reserve" Brut N.V.
80点師範実家にて

Corton "Clos de la Vigne au Saint" 1998
コルトン "クロ・ド・ラ・ヴィーニュ・オー・サン" 1998
Louis Latour
ルイ・ラトゥール
Rouge
Corton (Aloxe Corton Grand Cru)
コルトン (アロース・コルトン特級畑)
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\5,1452011/12/25 ノムリエ ザ・ネット エイ・エム・ズィー
 そして、このワインが今回の「実家向け送付ワイン」のメインの一本。 モノは、なんと13年も前、1998年産のコルトン特級畑。 昨秋くらいから、ルイ・ラトゥールのコルトン1998年2種(コレとコルトン・グランセ) をあちこちのネットショップで見かけます。 それも5,000円程度という比較的手ごろな値段で。 というわけで、こういう機会に稽古してみることにしました。
 色は、さすがに10年以上前のブルゴーニュということもあって、 紫というより濃い目の朱色に近い色合い。 それでもまだ枯れた感じはしないので、期待できる色合いです。 香りは、ボリューム的には中程度かな? フルーツ感は溶け消えて、革のような動物的な感じと、 熟成ボルドーなんかにもある煮豆っぽい雰囲気の香りがあります。 そして味は、渋味も酸味も柔らかいのは悪くない感じなんだけど、 惜しむらくは甘味がありません。 だもんでなんだかストイックな感じなんだよなぁ。
 しっかりとした熟成感はあるけど、 「やさしいおばあちゃん」というより「頑固じじい」に近い感じでしょうか。 やっぱり値段は正直だよなぁ。 5,000円で飲める熟成ブルゴーニュという意味ではアリだけど、 5,000円のワインとしてはまぁそれなりです。
78点師範実家にて

30日(金)

 師範実家での二日目。

 本日の夕食は、実家近くのかんぽの宿 阿蘇で。 極めて近い距離だけど送迎してもらって、 食事に温泉入浴も付いて一人4,000円の宴会コースとのことでございます。

 ここの食事は、これまで師範家的にはどちらかというと評価が低かったんだけど、 今回は結構マトモでした。調理担当の方が変わったのかな? 全体にやや味濃い目で田舎の会席料理的ではあるんだけど、 脱皮ガニの唐揚げ(左写真)とか、結構珍しいモノが食べられて満足です。 ただ、ココって山の中なんだよね。 カニの唐揚げにカニの味噌汁にカニ飯、やっぱり風情はないよなぁ。 もちろん、漁業の活発な天草あたりから車で2~3時間なんで、 魚料理が出ても不思議ではない地の利ではあるんだけどね。

 さてアルコールは、瓶ビール芋焼酎(黒霧島)を頂いておりました。 ワインなんかもあったのかな?確認してないんでわかりませんが。

Sana Herminia Sauvignon Blanc 2011
サンタ・エルミーニャ ソーヴィニョン・ブラン 2011
Henriquez Hnos
エンリケス・オノス
Blanco
Maule Valley マウレ・バレー Maule Valley (Chile)
マウレ・バレー (チリ)
\5002011/12/25 ノムリエ ザ・ネット ワールドリカープランニング
 さて実家に帰って呑み直し、ということでまたワインを開けます。 本日のチョイスはチリ産のソーヴィニョン・ブラン。 お値段はなんと500円ポッキリ。 最近のチリ産のソーヴィニョン・ブランって一様にクオリティが上がっているように感じるから、 うやうやしくテーブルに出すことで、 実家の連中を騙すことが出来るかな、と考えたわけですが。 (後で調べたら2年前に2009年産と稽古済みでした)
 色はほぼ無色です。 香りは、師範的にはハーブとパイナップルで典型的な南のソーヴィニョン・ブランな香りに感じたけど、 義姉曰くは『ゴムの匂いがする』とのこと。そう言われればそういう気もします。 そして味も、厚みはあるけどややガサツな印象で、 茎も葉っぱも一緒クタに醸造、な感じ(ホントにそうかは判りません)。
 ハウマッチ?との問いに対して、師範兄は『1,200円』、師範義姉は『698円』。 見抜かれてますなぁ。 ただ、500円の割にはそれなりに健闘しているというか、 荒っぽくはあるけど薄い感じはしないので、お買い得ではあると思います。
ショップへのリンク: Santa Herminia Sauvignon Blanc 2011
70点師範実家にて

29日(木)

 本日より一家で師範&師範代の実家がある九州方面へ帰省します。

 行きの羽田空港では、師範らの目の前を政府専用機が出発して行きました。 政府専用機もいつまでジャンボ・ジェットを使うのかね? 更新する予算を取るのもなかなか難しいご時世なんでしょうけどね。

 行きの飛行機は11:30羽田発のANA福岡行き。 窓からはちょうど富士山が見えました。 やっぱり富士は日本一の山ですなぁ。

 昼食は機内でお弁当。 師範は、野菜たっぷり和心弁当 \730(左写真)、となりの長女は石狩鮨 \880(右写真)。 このメニュー、夏の帰省の時と全く同じです。 進歩のない師範一家でございます。 そして、写真の撮り方までほぼ一緒。 わずかに和心弁当は今回が美味しそうに撮れて、石狩鮨は前回が美味しそう。 そして昨年の帰省の時も同じ。 この時は左右が逆です・・・って、どうでもいいですね。

 福岡空港に着いたら、 地下鉄とJRで師範代の実家へ。 右写真は博多駅で見かけた「ゆふいんの森」号。 別に乗ったわけじゃありませんが。 旅行中だと、飛行機とか列車とか富士山とか、 そういうのを意味無く写真に撮りたくなりません?

 さて師範代実家へ着いたら一息ついて、車を借りて師範実家へ。 師範実家到着は午後6時前でした。

Simi Sonoma County Chardonnay 2009
シミ ソノマ・カウンティ シャルドネ 2009
Simi Winery
シミ・ワイナリー
White
Sonoma County (USA)
ソノマ・カウンティ (アメリカ合衆国)
\2,4902011/12/25 ノムリエ ザ・ネット コンステレーション・ワインズ
 師範実家には師範母と兄一家(兄本人除く)が集まっております。 そして、まずはビールを飲んだあと、師範が送りつけたワインと稽古。 本日のチョイスはカリフォルニア産の白。 飲む人は、師範、師範義姉、師範母(1杯だけ)、師範父(仏前に)であります。
 色は、それほど濃くなく薄くなくなんだけど、なんとなくエキス分が多くてネットリしているようにも見えます。 香りは、いかにもカリフォルニアのシャルドネという感じで、 派手な花のような蜜香にビスケットのような樽香。 長女曰く『カステラの香り』だそうな。上手いこと言うね>長女。 そして味も、やや甘めでコッテリしてます。
 想像通りというか想像以上にカリフォルニアのシャルドネでした。 こういうワインは一人で飲むんだったらちょっとキツイけど、 複数人だとインパクトがあってよろしゅうございます。 やっぱり米国人ってそういうイメージあるよね、パーティみたいなのでパーっとってな感じで。
ショップへのリンク: Simi Sonoma County Chardonnay 2009
76点師範実家にて

28日(水)

 年末恒例一人大掃除大会の三日目。 本日は大掃除というより雑務の消化に充てて、 包丁研ぎ、引出しの整理、ソファーの皮の補修、テーブルの天板のメンテナンスなどを。

 道場のテーブルは、センという木材の無垢板(後で確認したら「セン」じゃなくて「タモ」でした。 どこで勘違いしたんだろ?)で、無塗装品を使ってます。 無塗装なんで、肌触りはとても良いんだけど、 残念ながら食べこぼしの油なんかが染みちゃうんですな。 それで、年に1度くらい天板をサンダーがけして(左写真)、 その後オイルを塗って仕上げます。 メンテしてすぐはまるで鏡のようにツルッツルで見た目に気持ちいいわけですわ(右写真)。 ただ、オイルを塗って乾くまでの2~3日は使えません。

 というわけで、テーブルが使えないのを口実に、本日夜も外食です。 行ったのは、ココス 横浜坂東橋店というファミリーレストラン。 この店じゃないけど、以前師範代と子供らで別のココスに行って、 結構満足したらしいので再度、ということに。

 師範が頼んだメニューは、ココス ビーフハンバーグステーキ&牡蠣グラタン \924(左写真)というもの。 ちなみに女性陣はベーシックなココス ビーフハンバーグステーキ \599を注文。 他にはハーブチキンとオニオンのサラダ \399ってのもつまみ代わりに取って、 主食は石窯パン \180を2個(これは美味かった)、 子供らはデザートにイチゴのもちもちクレープ \399と 苺のブラマンジェ \399も頼んでいます。

 当然アルコールも頂いております。 まずは瓶ビールの中瓶 \504を頂いて、その後に赤ワインのデカンタ \420(右写真)を。 フルボトルのワインもあったけど(\1,365:サンタ・ヘレナの安いヤツ)、さすがに遠慮しておきました。
 そして、このワインはどうだったかというと、案外イケてるんですな。 内容的には南米あたりのカスク・ワインじゃないかな? 深みの無い感じではあるけど、酸化もしてなくて甘めで大らかで、 これが375mlたっぷり飲めて420円はお得です。

 さてお会計は、4人分トータルでも5,000円ちょっと。 ま、ファミレスですから、お味という意味ではそれなりだけど、 払った金額を考えると値段相応以上の満足度があったような気がします。

Rigol Brut N.V.
リゴル ブリュット (ヴィンテージ無し)
C.B.L.S.A.
C.B.L.S.A.
Espumoso
発泡
Cava
カバ
(Espana)
(スペイン)
\550 (Half)2011/12/28 イオン天王町店 コルドンヴェール
 師範代の運転で道場へ帰って参りました。 当然ビール1本とワインのデカンタでは飲み足りないわけで、 こういうこともあろうかと昼のうちに近所のスーパーで買っておいた、 スペインの安カバ・ハーフを抜栓。 イオン系のスーパーにはまるで大根のごとく並べて売られているので(特にロゼ)、 ご存じの方も多いんじゃないかな? クリスマスは過ぎちゃったけど、これから年末年始にかけて、 安ワイン者な皆さんの参考になるかも、という意味も込めての稽古であります (ちなみにロゼとは昨年稽古済み)。
 色は、特にどうと言い例えようの無い、「安いスパークリングってこういう色だよね」な色あい。 泡立ちは荒くてボリューム弱め。 香りも弱めで、柑橘類のようなシャープな果実香がうっすらあります。 味は、良くも悪くも「これぞカバ」な、金属的でシャープな味わいが支配的。 "Metodo Tradicional"とは書かれているけど、シャンパーニュなんかとは別物の味わいです。
 で、されコレがアリかナシかと問われれば、正直言って微妙ですな。 ハーフで500円ちょっとで買えるスパークリングワインという存在自体はウェルカムなんだけど、 ちょっと内容的にストイックだよね、と。 確かブリュットじゃないセミ・セコ(やや甘口)があったと思うんだけど、 もしかするとそっちの方がバランス的に良いかもです。
68点道場にて

27日(火)

 さて年末恒例一人大掃除大会の二日目、本日の対戦相手は風呂掃除、 そしてエアコンや(台所以外の)換気扇のフィルタ清掃です。

 道場の場合、風呂は最後に入った人(大抵は師範)が浴槽を洗って壁を拭き上げて、 窓を開けて出てくるんで、特に大掃除といってもやることは無くて せいぜい排水口のカビ取りくらいだろうと思ってたけど、 やりだすと意外な部分が見つかるもんですな。 今回発見したのは浴室扉の下の溝。 道場の風呂は脱衣室と段差の無いタイプで、 排水用に溝を切ってアルミの蓋をしてあるわけだけど、 その蓋を開けたら下はヘドロ状の水カビだらけ。 ここは盲点だったなぁ。道場建立以来一度も洗ってなかった部分です。 でも、汚れ自体は簡単に取れるんでキレイさっぱり(右写真:蓋を開けたところ)。 ほーら、同じような浴室をお持ちのご家庭も気になってきたでしょ?

 ・・・って、暇な主夫ブログです、ハイ。

Serbal Chardonnay 2010
サーバル シャルドネ 2010
Bodega Atamisque
ボデガ・アタミスケ
Blanco
Mendoza (Argentina)
メンドーサ (アルゼンチン)
\8982011/12/08 ヴェリタス ワインプレスインターナショナル
 一日大掃除をした後、夕食の準備も師範が担当します。さらに朝食も昼食も師範が作ってます。 まさに「イケダン(イケてるダンナ)」ですなぁ・・・って自分で言うか。 で、本日は次女が二泊三日のスキー合宿から帰って来たので、久しぶりに親子4人の食卓です。 用意したメニューはカニ鍋。鍋は準備が簡単だからね。 そしてワインは、南米産の白をチョイスしました。 以前稽古したコレの下位銘柄なのかな?
 さて抜栓。色は薄めで、ちょっと黄緑色っぽさが感じられるような若々しい色合い。 アルコール度数は13.8%と高めだけど、見た目はサラリとしています。 香りは、フレッシュなリンゴみたいにフルーティな感じ。 樽香は無くてフレッシュ・フルーツ一押しな香り。 味は軽め。でも、良い感じにコクと酸味があって、普通にサクサク飲むには全く問題ない味わいのバランスです。
 南米産にありがちな、安くても変に甘かったり重かったりするんじゃなく、 値段なりのスッキリ感を味わわせてくれるワイン。 これくらいが良いんですよ、カニ鍋みたいな料理に合わせるんだったら。 「ボデガ・アタミスケ」さん、結構外さない造り手のようです。 実は「熱海助」って名前で日本人なのかな?(きっと違う)
ショップへのリンク: Serbal Chardonnay 2010 [Bodega Atamisque]
74点道場にて

26日(月)

 毎年のことですが、 師範の場合普段はあまり勤務先の休みが取れなくて、 結局年末にまとめて取る、という状況になっております。 というわけで、本日師範はお休み、よって年末恒例一人大掃除大会であります。

 そして今日の対戦相手は窓ガラス(と宅内のガラス&アクリル板&鏡類)。 道場の場合、設計の時に調子こいて窓を大きく取ったため、 普段明るいのは良いんだけど窓ふきはかなり重労働です。 ちょっとサーカスみたいな格好で拭き上げるんだけど、 歳とったら無理だろうなぁ。

 ともあれ右写真が拭き上げ完了後の二階と塔屋の窓の状態。 窓と空が一体化してなかなかよろしゅうございます。

 夕食は、次女がスキー教室で居ないことと、 一日大掃除した自分へのご褒美もあって、 寿司屋のカウンターを予約しました。 長女的には寿司屋カウンター・デビューであります。 店は、ここんとこちゃんとした和食を食べたい時には毎度利用させて頂いている、 磯子の鮨処なかの先月も伺ったばかりですが。

 料理はおまかせでお願いしましたが、レシートを見ると一人7,000円の「花コース」だったようです。 右写真は北海道は昆布森産の生ガキ。とても大きいのに身に緩さが無くて、さすがの一品。 他にも白子のポン酢とか、クエの焼き物とか、タコの柔らか煮とか、 こういうお店ならではの料理を堪能しました。
 お寿司屋さんなんで、当然寿司が美味しくなくちゃ始まらないわけですが、 美味いのよ、ここが。左写真は三重産の赤貝。 ちょっと小ぶりだけど、香りと味わいは申し分ありません (赤貝の名産地である東北の閖上にも早く復興して頂きたいですね)。 そして右写真は山口産のカワハギ。身の上に肝とポン酢の煮凝りが乗せられていて、 一口で味わいが完結した一品です。

 一通りのコースの後、師範&師範代は鯖と鰤を一貫ずつ、 長女は大間のマグロ赤身一貫を追加注文。今日は品数の多いコースだったんで、 それくらいでちょうどおなかいっぱいでした。 小学5年生の長女も、大人と同じ量のコース(+一貫)をしっかり食べ切っておりました。
 アルコールは、最初生ビール(\600)を頂いたあと、 佐久の花 純米吟醸を片口(\1,400)で。 その後、性懲りもなく白ワイングラス(\450)と赤ワイングラス(\450)を 一杯ずつ頂いて、最後にちょっと飲み足りなかったので清酒の燗酒(\500)を一合。 ワインはやっぱり若干酸化のニュアンスがあったりしたけれど、 いろいろ飲めて満足であります。

 さてお会計は、三人分の総額で28,000円弱。 食べた内容から考えて、もうちょっといくかなぁ(3万円台)と想像してたんで、 ちょっとお得な印象です (レシートには注文したものがきちんと記載されている明朗会計なので、 取りこぼしは無いと思われます)。 長女もカウンター・デビューを堪能しておりました。

25日(日)

Bourgogne Chardonnay 2007
ブルゴーニュ シャルドネ 2007
Dominique Laurent
ドミニク・ローラン
Blanc
Bourgogne
ブルゴーニュ
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\1,5802011/11/10 QUEEN'S ISETAN 品川店 山信商事(合同酒精)
 今日はクリスマス当日、特定の信仰対象を持たない(くどい?)師範家ですが、 クリスマスはローストビーフを焼きます。 そして、次女は今日から二泊三日でスポーツジムが主催するスキー教室に行っちゃったんで、 家族3人の食卓です。 さて選んだワインは、メインが肉であるにも関わらず白。 なぜかというと飲みたかったから、というか在庫の赤白比率的に白が多めだったから。 ドミニク・ローランのACブルゴーニュは、赤のピノ・ノワールは先日のN氏宅でも残り物を頂いて、 今月初めに道場でも稽古してて、結構好印象。 だもんで白もイケてるはずと思って抜栓。
 色は、薄めながらレモンっぽい感じがしっかりとあって、なかなか期待させてくれます。 香りは・・・残念ながらグラスに詰まった感じで出てきません。 「これはもしや・・・」と心配しつつ口に含むと、残念ながらブショネでした。チーン。 ただ、ブショってるレベルはそんなに酷くはないんで、 飲めないって程ではなくそれなりには楽しめますが。
 ま、ACブルゴーニュなんでそんなに高いワインというわけでもないから(といっても道場的にはお高めですが)、 ブショネ遭遇のショックも中程度だけど、 これが大枚はたいたワインだったりすると泣くに泣けないでしょうな。 ある確率で遭遇するんであれば、このクラスでこの程度のに当たっといて良かったのかも、 と思うことにしましょう。
(68点)道場にて

24日(土)

 本日はクリスマス・イヴ。 特定の信仰する宗教を持たない師範家では、 クリスマスはお祭りとしてチキンを焼いてケーキを食べます。 ただ、チキンは丸鶏じゃなくて骨付きモモ肉。 丸鶏は胸身が多くて若干食べ飽きするからね。 焼くならモモ肉が一番です。 そして、オーブンはガスに限ります。

 あとの料理は、合鴨のロースト(既製品)とか、 フォアグラのテリーヌ(既製品)とか、 レタスとトマトのサラダ(師範代作)とか、レタスと舞茸のスープ(長女作)とか。 ま、一般的な日本のクリスマスの食卓といった風情でありましょう。

Santenay 1er Cru "Le Passetemps" 2002
サントネー・プルミエ・クリュ "ル・パスタン" 2002
Philippe Brenot
フィリップ・ブルノ
Rouge
Santenay 1er Cru
サントネー1級畑
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\2,9802011/09/27 ドラジェ フィラディス
 昨日の今日ではありますが、やっぱりお祭りということでちょいと良いワインを開けます。 シャンパーニュにしようかとも思ったけど、やっぱりメインが肉だからね、 一本だけだったら赤でしょう、と、一人でどうでもいいことを悩みつつこのワインをチョイス。 モノは、知らない造り手の知らない一級畑。 ただ、販売店のサイトによれば、有名造り手に葡萄を供給しているヴィニュロンらしいし、 ヴィンテージも良年の2002年産なので、ひょっとしたら・・・という気持ちで抜栓。
 色は、良い感じに熟成し始めたという雰囲気で、 薄めのガーネット色がなかなかキレイであります。 香りは・・・弱い。キレイでシュッとしてて悪くないんだけど惜しむらくは弱い。 そして味も、酸味の筋がツーっと一本通っていて、 繊細かつ淡麗な感じはあるんだけど、こちらもいかんせんパワーにかけて弱い感じがするのが否めません。
 ・・・って、強さを求めるんだったらこんなブルゴーニュを飲むべきじゃないんだろうけど、 やっぱり無い物ねだりをしちゃうわけですな。 というわけで、「ひょっとしたら・・・」はひょっとしませんでしたが、 ぎりぎり稽古範囲であることを考えればまぁ合格点ではあります。
76点道場にて

 ちなみに子供たちと師範代は、 先日の山梨旅行の際にミサワ・ワイナリーで買った、 1,000円以上もするマスカットベリーAの葡萄ジュースで乾杯。 これが見た目は上のブルゴーニュとそっくりなのね。 そして結構美味いんだな、これが。 わざわざ発酵なんてさせなくても良いじゃん、 と「安ワイン道場師範」の立場を根本から揺るがす事実。

23日(金祝)

 本日は、いつもの飲み仲間N氏宅にて忘年会。 参加者はN氏一家、O氏、師範一家。飲む人は男性のみ3名。

 スタートしたのが午後3時、終了したのが午後11時頃、 途中休憩も挟みつつ、ダラダラと飲んだり食べたり。 料理は、ローストチキンとか、ほうれん草のキッシュとか、サーモンのサラダとか、 ナスとジャコとか、カスレとか、いろいろ出して頂きました。

Linard-Gontier Brut N.V.
リナール・ゴンティエ ブリュット (ヴィンテージ無し)
Linard-Gontier (Union Vinicole des Coteaux de Bethon)
リナール・ゴンティエ (ユニオン・ヴィニコール・デ・コトー・ド・ブトン)
Champagne
発泡
Champagne
シャンパーニュ
Champagne (France)
シャンパーニュ (フランス)
\1,9802011/12/08 ヴェリタス ワインプレスインターナショナル
 一本目のシャンパーニュは師範が持参したもの。 最近2,000円を切るシャンパーニュを見かけるようになりました。 安ワイン者にとっては嬉しいことですな、というわけでこれも1,980円、 勢い余って2本購入したもの。 2,000円以下のシャンパーニュといえばフィリップ・ラマリエールが道場の定番 (直近の稽古はコレ)だけど、 コレも新たな定番にできるかも、と期待して持参したわけですが。
 さて抜栓。泡立ちはさすがにシャンパーニュらしくタップリしています。 でも、香りは弱め。 良いシャンパーニュだと、 抜栓した時にフワッと香りが漂ったりするんだけど、このワインはそれがなくて、 かつグラスに注いでもかなりおとなしめのボリュームです。 そして味は、酸味と軽い苦味が主体で、なんとなくカバとかみたいな金属的なジリジリ感があります。
 「最低限シャンパーニュではある」というくらいでしょうか。 いかに安いとは言え、これだとちょっとねぇ。 販売店のサイトでは『まるでボランジェ!?』なんて書かれているけど、それは無いです。 同時に買ったもう一本、どういう局面で開けるか悩ましいところです。
ショップへのリンク: Linard Gontier Brut N.V.
72点N氏宅にて

Grace Chardonnay 2009
グレイス シャルドネ 2009
中央葡萄酒
明野・山梨 (日本)
\3,9902011/12/04 ワイナリー直売所(明野・ミサワワイナリー)
 次なる白も師範が持参。 このワインは、今月初めに山梨に旅行に行った際、 ワイナリーで試飲して買ったもの(有料試飲の対象でした)。 ワイン漫画にも取り上げられたんだとか。 このワイナリーのワインは、10年前に感動的なシャルドネと 稽古していたことを後で思い出しました。
 色は、いわゆる一般的な国産白ワインとは一線を画す、 キチンとしたレモン色と照りを感じる色合い。 そして香りが素晴らしいです。 温度が低い時はそれほどでもないけど、室温に近いくらいまで温度が上がると、 花と蜜とリンゴとビスケットと・・・みたいに沢山の香りの要素が出てきます。 それも、押しつけがましく無くとても上品な範囲で。 味は、ブルゴーニュだとシャブリとムルソーを足して2で割ったような、 シャルドネに甲州種が足されているような、 ふくよかな部分とシャープな部分を併せ持ってます。 「意味わからん」とお思いでしょうが、師範の語彙だとそうとしか言えません。
 というわけで、これはアタリでした。 ワイン漫画では『かすみ草』に例えられていたそうですが、 やっぱりプロは上手いこと言うねぇ、という感じです。 買値3,990円ということで道場の稽古範囲をオーバーしちゃってますけど、 それだけの価値はあると思います。
85点N氏宅にて

Chapelle Chambertin 2006
シャペル・シャンベルタン 2006
Dom. Pierre Damoy
ドメーヌ・ピエール・ダモワ
Rouge
Chapelle Chambertin (Gevrey Chambertin Grand Cru)
シャペル・シャンベルタン (ジュヴレ・シャンベルタン特級畑)
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\8,064 (単品価格 \不明)2011/10/14 お手軽ワイン館 ファインズ
 そして、次なるワインを本日のメインを張る一本として持参しました。 モノは「ワイン館超厳選!!!『特級ブルゴーニュ』セット (赤5本)」、 税・送料込み\40,950からの一本で、ドメーヌ・ピエール・ダモワのシャペル・シャンベルタン。 これまた後で調べたら、 3年前に2001年産と稽古済みでありました。
 さて期待を込めて抜栓。コルクにはちゃんと造り手とヴィンテージが書かれているし、 その香りもナイスです。 グラスに注ぐと、ブルゴーニュらしい明るめの赤紫色で、ほんのりエッジにオレンジな感じがあります。 香りは、梅やプラムみたいなトーンの高い果実香がメインで、 なかなかナイスです。 味は、まだちょっと若いのかな、渋味にややカドがあるのが残念だけど、 まとまりは悪くない感じです。
 こういうワインは間違いなく時間をかければ開くと思って、 まだ残っているうちから下のイタリア産を開けて時間稼ぎしたんだけど、 残念ながら開くというより落ちるといった感じで、どんどん酸味だけが増して行きました。
 グラン・クリュらしい気品と風格はあるんだけど、 惜しむらくは迫力がありません。もうちょっとこう「パーッ!」ってのを期待したんだけどなぁ。 一般的な市場価格は5桁のワインであることを考えれば、 ちょっと残念と言わざるを得ません。
84点N氏宅にて

Tignanello 2008
ティニャネロ 2008
Marchesi Antinori
マルケジ・アンティノリ
Rosso
Toscana (IGT)
トスカーナ (インディカッツィオーネ・ジェオグラフィカ・ティピカ)
Toscana (Italia)
トスカーナ (イタリア)
O氏より (欧州よりハンドキャリー)
 O氏にお持ちいただいたのは、イタリアの名門「アンティノリ」が造るスーパーIGT、ティニャネロ。 ベルギーだかどこかの酒屋で安売りしてて、6本まとめ買いして来たんだとか。 同様に5年前にも同じくO氏の持参で稽古してますな。 なんだかんだ言ってこういうのが好きなんだろうね、O氏は。
 さてワインはというと、まず色は上のブルゴーニュとは別物の濃さ。 そして香りは、 黙って嗅がされれば米国とか南米あたりのプレミアムなカベルネ・ソーヴィニョンと答えそうな感じ。 ボルドーっぽくもあるけど、外交的な感じがニューワールドな雰囲気です。 味は、まだまだ固さが支配的で、カチッと締まった渋味がメインです。 そのあたりはニューワールドというより旧ワールドかなぁ。 良いボルドーの若いヤツみたいな印象です。
 ・・・と、ニューワールドだボルドーだと言ってますが、 当然根っこにはイタリアらしさがちゃんとあるワインです。 こういうワインだと、2008年くらいはまだ若すぎなんでしょうな。 残りはあと5年くらい置いといて下さいな>O氏。
84点N氏宅にて

 当初の予定では5本くらい飲むかってことで家主のN氏にも別のワインを用意して頂いていたけど、 (師範が絶対買わなそうということでフィリップ・パカレのボージョレ・ヌーヴォー)、 残念ながら飲まずじまい。 代わりに昨日から開いていたドミニク・ローランのACブルゴーニュを飲んでました。

 というわけで、今年も大変お世話になりました。 次は道場での宴会ですな。そのうち連絡します。

21日(水)

Faugeres 2009
フォジェール 2009
Dom. des Mas
ドメーヌ・デ・マス
Rouge
Faugeres
フォジェール
Languedoc Roussillon (France)
ラングドック・ルーション(フランス)
\7802011/09/27 ドラジェ ダイセイワールド
 昨日が多分本年最後の休肝日、これから年末年始にかけて怒涛の肝臓強化期間が続きます。 ただ、今日は平日なんで「半分だけ」の日です(次は休前日の明日)。 二日に分けて飲む場合は強そうなワインを、ということで選んだのがこの南仏の赤。 造り手の「ドメーヌ・デ・マス」は、あのマス一族だと思って買ったんだけど違うのかな? マス一族のワインって、どれも強い印象があるんだけれども。
 色は青く濃い紫色。濃いながらも澄んでいてさすがはフランス産って感じ (別に他国のが濁ってるってわけじゃないですが)。 香りのボリュームは中程度~やや弱めで、その点はちょっと期待外れ。 マス一族のワインだとお手頃価格帯から感じられる樽香も、 さすがにこのクラスだとありません。 味は、いかにも南仏の若いワインといった風情の、 やや青っぽい味わいにギシギシっとした渋味がプラスされてます。
 強いと言えば強いんだけど、その強さの方向がなんとなくあさってな感じは否めないかなぁ。 一日置いた明日、その「あさって」が「あした」くらいになってくれればいいけど ・・・ってなんかはからずもトンチの効いたことを言ってます。

 普通は木曜も休肝日なんだけど、今日は連休前、飲まないわけにはいきません、 ということで昨日の残りと稽古。 一日経ってちょっとは柔らかくなってくれているかと思ったけど、 やっぱり味わいは固くて鋭いまま。 ただ、香りはちょっと開いたかな? 柑橘類の皮目の白いところのような、 ツンッ!としててフレッシュな香りと、芋焼酎のような雰囲気が感じられるようになります。 でもまぁ好転した!ってほどでも無いですけどね。
68点道場にて

18日(日)

Chateau Cote de Baleau 2004
シャトー・コート・ド・バロー 2004
Ch. Cote de Baleau (GFA les Grandes Murailles)
シャトー・コート・ド・バロー (GFA・レ・グランド・ミュライユ)
Rouge
Saint-Emilion Grand Cru
サンテミリオン特級
Bordeaux (France)
ボルドー (フランス)
\2,0792011/08/29 ヴェリタス ワインプレス・インターナショナル
 本日の夕食は、豚と鶏とタラの鍋。 合わせるワインは・・・というか「合わせる」なんてことは別に考えず、 在庫の中で動きの悪かったワインをチョイス。 道場では久しぶりのボルドーだけど、結構いい値段してます。 ショップのサイトに書かれた記述を読むと、 パーカー氏曰く『しっかりと良くできているサンテミリオン。 ハーブ、カシス、タバコ、杉の香り、フルーツの旨味も十分 美味しく、今後10年~12年は熟成し楽しめる。』 とのことらしい。そりゃちょっと期待できますかね。
 抜栓しようとして、まずはキャップシールが厚めで切りやすいこと、 コルクにシャトー名とヴィンテージが焼き印されていること、 それだけでまず期待が膨らみます。 色は、これぞボルドー!な、小豆色がかった濃い紫色。 粘性もあってエキス分が濃そうな見た目です。 香りも、良い感じに熟成したボルドーに期待するそれで、 柔らかく落ち着いた感じの果実香に加えて、控えめだけど甘い感じの樽香がプラス。 味は、抜栓当初は香りと比べてかなりスレンダーな感じ。 なんか顔は丸顔でも身体は痩せてる女性がいるじゃ無いですか。 そういう感じです。
 で、そういう女性は将来的にはカラダもふくよかになって来ると見て ゆっくり飲んでいたけど、意外とボディはスレンダーなまま。 渋味やわらか甘味や酸味もあって、バランスは悪くないんだけどなんとなく小ぶりな感じです。
 パーカー氏の評価は「仰る通り」。 ただもうちょっとボディがたっぷりしてくれれば・・・とも思うんだけど、 そもそもボルドーってのはこういう感じともいえますな。 どうも安ワイン者ゆえニューワールド基準の舌になってしまっているようです。 品の良さと複雑さはさすがボルドー、それもちょっとモダンなプレミアム物、 と感じさせるものがありました。
ショップへのリンク: Chateau Cote de Baleau 2004
81点道場にて

17日(土)

Alamos Chardonnay 2009
アラモス シャルドネ 2009
Alamos
アラモス
White
Mendoza (Argentina)
メンドーサ(アルゼンチン)
\1,4802011/09/03 QUEEN'S ISETAN 品川店 ファインズ
 本日の夕食は、師範謹製ビーフカレー。 自分で作るんだけど、子供たちの味覚レベルに合わせてルーは市販の甘口のを使います。 そして自分用の皿には「ホット ガラムマサラ」というのを入れて辛さを調整します。 師範代は顔に似合わず(?)辛いの苦手なんで子供らと同じ辛さ程度です。 そしてワインは、カレーの風味に負けないようにしっかりとしていそうな白をチョイスです。 このワインは、豪華スチール缶入りだったのに惹かれて購入したんだけど、 後日カルディ・コーヒーファームという店ではもっとお安く(確か1,200円くらいで)売られてました。 プチ・ガックリ。
 さて抜栓。 色は結構しっかりしていて、レモン色というより黄金色な、濃厚っぽい感じの色合い。 グラスの内側を伝って落ちる感じもネットリしています。 香りは、「コレよコレよニューワールドの白は!」ってな感じの、 蜜香タップリな香りの雰囲気。樽香もそれなりに乗ってます。 そして口に含むと、っこれが想像通りというか想像以上にしっかりしていて、 まず顕著なのが甘味。次が旨味。次が・・・ありません。 そこに酸味が欲しいよなぁ。
 時間が経つと、酸味が弱いゆえか飲み飽きします。 炭酸でも加えて飲むか、とも考えたけど、そうするとおなかが膨れるしなぁ。
 というわけで、典型的な南米産のシャルドネでした。 カレーに合わせるんだったらこれくらい強くてしっかりしたワインで良かったかもです。 あまり高級で繊細なヤツだともったいないしね。
72点道場にて

14日(水)

Chianti 2010
キアンティ 2010
Monteccio
モンテッキオ
Rosso
Chianti
キアンティ
Toscana (Italia)
トスカーナ (イタリア)
\7772011/12/08 ヴェリタス ワインプレスインターナショナル
 本日のワインは、週末に届いたばかりの年末用ワインから。 買ったのはヴェリタス(ショップへの リンク)というネットショップだけど、 ここは新規安ワインの導入が頻繁で、いつも未稽古の安ワインがあって助かります。 その上品質も値段以上のものが多くて、結構購入頻度の高いショップです。 そして、本日のチョイスはイタリア産のキアンティ。 キアンティって、DOCGの名に恥じないシッカリしたワインから、 全くイケてないワインまでいろいろあるんで玉石混淆な印象。 そしてこのキアンティのお値段はアンダー3ケタの777円なんで、 どちらかというと後者ではないかという懸念もあるけど、 ショップのサイトによれば 『生産されるブドウは一株につき1キロで、醸し桶と熟成樽は、 新樽のフレンチオークを使用し、18ヵ月熟成させる贅沢極まる仕込み』 ということらしい。 もし本当にそういう造りだったら、どうやってこの値段を実現するんだろ? と不思議な気分になっちゃいますが・・・と前置きが長いですか、そうですか。
 さて抜栓。コルクは、屑を集成したモノを薄いコルクで挟んだ安物。 これが「贅沢極まる仕込み」のワインに与えられる処遇とは思えませんが。 色は、いわゆるガーネットと言うんでしょうか? 澄んだ静脈血のような、ほのかにオレンジの要素を感じる赤紫色です。 濃さといい雰囲気といい、マトモなワイン感タップリです。 香りも、色から受ける印象通り、いかにもキアンティらしい明るい果実香と、 ちょっと漢方薬のようなメディカル系の香りがあります。 謳い文句からしっかりした樽香を期待したけど、 少なくとも師範には樽はあまり感じられません。 味は、甘味ちょぴり、酸味それなり、渋味しっかり。 特に渋味にちょっと鋭さがあって、 平たい感じの香りと裏腹に尖った感じの味わいです。
 若いキアンティらしいと言えばらしい、 人懐っこい香りに鋭さのある味わいを持ったワインです。 絶賛!というわけじゃないんだけど、 こんな値段で典型的なキアンティが味わえるんであれば、 お買い得と言えるんじゃないですかね?

 例によって木曜休肝日を挟んで水金で1本なんで、 そのまま栓をしてセラーに立てて置いた残りと再稽古。 色も味も香りも、抜栓当初とそれほど変わった気はしません。 日を置いとくと渋味がおとなしくなったりするワインもあるけど、 このワインは鋭角な渋味を保持したまま。 ま、そういうワインなんでしょう。
74点道場にて

11日(日)

 本日は、代々木のスタジオでバンドの練習をした後、バンドのメンバーと忘年会 ・・・って、別に「忘年会」じゃなくても毎回練習後には飲んでるわけですが。 今回のお店は、半年前にも伺った 代々木駅西口を出てすぐのところにある喰しん坊 つちやという居酒屋さん。 「うまい料理に話もはずむ」な店です。

 そして今回もあれやこれやと飲み食いしましたが、今回はワインは無し。 ココ、料理の種類が多くて (壁に貼られた定番メニューが66種類に、紙に書かれた本日のお薦めが6種ほど)、 そしてそれが安いのね。 全メニュー中、1,000円を超えるのは3つしかありません。 今回はその3つ、揚げ物三点盛り1,200円/刺身三点盛り1,300円/おまかせ串盛り(10本)1,200円 を制覇しました。ささやかなるオトナ買いであります。 左写真は本日のお薦めのチーズせんべい、確か400円くらい。 餃子の皮にチーズを挟んで揚げて、軽く醤油と塗って青のりをかけてあるんだけど、 いかにも居酒屋的なメニューでよろしゅうございますな。 食欲に任せてほかにもいろいろ頼みました。

 午後6時過ぎに入店して店を出たのが午後10時頃。 お会計は4人で16,000円。 都会の真ん中で、一人4,000円で長時間飲み食い出来るありがたいお店であります。


10日(土)

Marques de Alicante Merseguera & Macabeo 2010
マルケス・デ・アリカンテ メルセゲラ&マカベオ 2010
Bodegas Bocopa
ボデガス・ボコパ
Blanco
Alicante
アリカンテ
Alicante (Espana)
アリカンテ (スペイン)
\6652011/10/23 サンタムール カツミ商会
 本日の夕食メニューは手巻き寿司。 寿司種は、マグロ、マダイ、サーモン、赤貝のヒモ、玉子焼き、カイワレ大根といったオーソドックスなもの。 こういう料理には普通は清酒を合わせるべきなんでしょうな、 ということで、選んだワインは手持ちの中で一番清酒っぽそうなスペイン産の白。 使われている品種のうち、マカベオはある程度スペインではメジャーだけど、 メルセゲラというのは初耳であります。
 色は非常に薄くて、少なくとも色に関しては清酒っぽいです。 香りは、グレープフルーツみたいな果実香がパーっと香るあたりは清酒ではありません。 でも、なんとなく升酒みたいな針葉樹系の香りがあるのは清酒っぽいかも。 味は、やや甘めで酸味が弱めで、なんとも掴みドコロが無い感じ。
 清酒っぽいワインを、という目論見はほぼアタリ。 でも、だから美味いかと言うとそれは別問題 ・・・なんて書いてるけど、改めて値段を見ると実は安いのね。 665円ならそれなりに順当な内容だと思われます。
68点道場にて

9日(金)

Cono Sur Pinot Noir 2010
コノ・スル ピノ・ノワール 2010
Vina Cono Sur (Adolfo Hurtado)
ビーニャ・コノ・スル (アドルフォ・ウルタード)
Tinto
Valle Central (Chile)
バッレ・セントラル (チリ)
\7142011/10/14 お手軽ワイン館 スマイル
 今週の水曜は職場の忘年会でした。 そこで、ワインはカルロ・ロッシの白と赤をコップ1杯ずつ飲んだけど、 白はまぁそこそこ、赤はうーん、って感じでした。 ちゃんと稽古したわけじゃないんで、参考記録として。
 さて本日のワインは、道場での登場頻度が高い「コノ・スル」のワインです。 このベーシック・レンジのピノ・ノワールはかなり昔に稽古済み (2000年産1999産)。 読み返してみるとずいぶんイケてない印象だったようだけど、 この10年でチリあたりの品質向上は目覚ましいものがあるからね。 それなりに期待して抜栓です。ちなみに料理は、牛肉を焼いたヤツ、きんぴらゴボウ、青梗菜のスープです。
 色は、それなりに濃さはあるけど赤っぽい感じで、やっぱりピノ・ノワールだと見て取れる色合い。 香りは、こちらもピノっぽいケモノっぽさと梅っぽさ。 香りのボリュームは結構しっかりしています。 そして味も、軽めの渋味とそれなりの酸味、ほんのりと甘味もあってバランスは悪くありません。
 ただ、惜しむらくはこれが飲み飽きするんだよねぇ。 ボトル半分開けた段階で、あと半分をどうしようか悩む感じ。 ブルゴーニュのピノだと(最初からダメなのはあっても)途中で飲み飽きってあまりないんで、 そのあたりが違いかなぁ。
 とはいえ、日本全国スーパーでもコンビニでも見かけることが多いこのワインが、 それなりに高いクオリティを持っていることは称賛に値します。 10年前の稽古と比べてはるかに好印象。 やっぱり「コノ・スル」は安ワイン者の味方だなぁ、と。
ショップへのリンク: Cono Sur Pinot Noir 2010
72点道場にて

5日(月)

 小淵沢へのプチ・レジャーの二日目。今日もピッカピカのお天気です。

 朝はゆっくり8時ごろ起きて、9時に開店する下のパン屋さんでパンを買って部屋で朝食。 シーズン・オフのためか、以前来た時よりパンの種類が少なくなっていて残念。 「朝食はレストランで食べろ」ということですかね。 でも朝から一人2,000円も払うのもねぇ(貧)。

 午前中は、ホテル内のショップを冷やかしたり、 座って本が読める書店でのんびりしたり。 チェックアウトは時間いっぱいの12時前でした。

 ホテルを出て向かったのは、八ヶ岳リゾートアウトレットという商業施設。 シーズンオフの平日なんでガラガラでした。

 そして昼食は、この施設内にある"Lo Scoiattolo(ロ スコヤットロ)"というイタリアン・レストラン。 ここもネットで評判の良かった店です・・・って今回ネット頼りだな。

 ログハウス的な店内はそれなりにキャパがあって、30人くらいは入るのかな? 店に入ったのが午後2時ごろと遅かったこともあってか、入った時点ではお客は師範らのみでした (後から2組ほど入ってきましたが)。

 メニューは、パスタorピザ、サラダorスープorデザートを選ぶセットのみ。 師範のチョイスは、
高原野菜のサラダ
お肉屋さんのトマト・スパゲティ(右写真)
フォカッチャ
カプチーノ
のセットでお値段は1,365円。 それなりなお値段ではあるけど、 サラダのボリュームはあるし、スパゲティもちゃんとアルデンテで美味しいし、 値段相応かそれ以上の満足感があります。 師範代はタリアテッレ、長女のペンネもそれぞれ別のソースで、 どれもイケてました。

 というわけで、今回の旅行で行った3店、どれもアタリでした。めでたしめでたし。

 そして小淵沢を出たのが午後3時前。 中央自動車道は渋滞知らず、16号に入って軽く渋滞。 途中の相模原あたりでスーパーに寄って買い出しをして、 自宅到着は午後6時30分頃でした(と備忘録)。

Bourgogne Pinot Noir 2008
ブルゴーニュ ピノ・ノワール 2008
Dominique Laurent
ドミニク・ローラン
Rouge
Bourgogne
ブルゴーニュ
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\1,7802011/11/10 QUEEN'S ISETAN 品川店 山信商事(合同酒精)
 夕食は、ちゃちゃっと出来そうなメニューということでしゃぶしゃぶ。 今日は牛肉に加えて豚肉も加えたけど、結構うまいよね、豚しゃぶ。 「何をいまさら・・・」かも知れませんが。 そしてワインは、有名ドコロの造り手ドミニク・ローランのACブルゴーニュ。 あまり重いワインと稽古する気分ではなくて、 軽めのワインを想定したチョイスであります。
 色は、キレイに澄んだ赤紫色で期待が持てます。 そして香りを嗅いで「うむむ」と唸りますな。 ボリュームもあって複雑さもあって、およそ1,000円台のワインとは思えない香りのクオリティです。 味は、想定通り軽くてスムーズ。 移動で疲れた体に染みいるように入っていきます。
 抜栓後時間が経つと、香りはさらに開いてきて、ますます美味しいワインに変化。 師範代や子供らに香りをテイスティングしてもらったら、「これは美味しそう」と太鼓判。
 さすがは名手ドミニク・ローランの面目躍如といったところでしょうか。 師範評価では先日稽古したチリ産より明らかに上。 このクラスではめったに当たらない、安ワイン者に厳しいブルゴーニュだけど、 タマにこういうのがあるからやめられません。
82点道場にて

4日(日)


 3日の土曜が小学校の登校日だったんで、5日の月曜は代休。 ちょうど師範代の誕生日でもあるんで、4日5日の一泊二日でプチレジャーにGo。

 道場を出たのが朝8時30分ごろ。国道16号は比較的すいていて、 途中のコンビニで朝ごはんを食べたりしても現地付近に11時頃には到着。 昼飯にはまだ時間があるし、 せっかくワインの産地である山梨まで来てるんだから、 ってことで向かったのが、「グレイスワイン」というブランドを擁する中央葡萄酒の明野・ミサワワイナリーというところ。 中央自動車道須玉インターで降りて茅ヶ岳の方にググッと登って行ったところにあります。

 ショップの中では、グレイスワインの試飲販売がありました。 まずは無料試飲で、白を4銘柄、赤を4銘柄ほど。 どれも販売価格は1,000円台~2,000円台の品物。 その中でピピッと来るのがあれば買おうかと思ったけど、残念ながらその中には無し。 で、それ以上の価格帯のワインは有料試飲で提供されていました。 そこで、思い切って200円払って(というか払うつもりで)ちょっと高級な銘柄を試飲。 これが結構イケてるワインだったし、 お店の人には非常に丁寧に接客して頂いたし、 旅先という財布のユルさもあって購入。 それに子供らが「美味しい!」と言っていたいたマスカットベリーAのブドウジュースも購入。 まんまとお店側の戦略に乗せられてますが、 お買い上げしたからか、試飲代は計上されていませんでした。

 というわけで、ちょびっとずつだけど8種類も飲んで(グラスはちゃんとしたテイスティンググラスを使わせて頂けます)、 有料試飲はそれなりに量もあったんで、朝っぱらからボトル1/4~1/3くらいの量は飲んだかな? 当然その後の運転担当は師範代に交代です。

 そして昼食は、この近辺のランチをネットで検索して評判の良かったカフェ風音(Fu-Ne)というところ。 場所は北杜市でもかなり小淵沢に近い森の中にあります。

 ここで注文したメニューは下記です。

師範:オムライス(トマトソース) \980 (右写真)
師範代:オムライス(デミグラスソース) \1,100
長女・次女:それぞれ鶏肉のベトナム風フォー \780×2

 お店の人には、子供らがオムライスで大人がフォーだと思われたようですが。 それはそれとして、美味いのよ、ここのオムライスが。 右写真でも判るように、まず見た目から美味しそうなオムライスで、 食べても美味しゅうございます。 トマトソースもデミグラスソースも美味しかったんだけど、 120円の値段差を考えればトマトソースがお得。

 ただ、作るのには結構手間がかかるみたいで、 一度に出てくるのは一皿ずつ。 というわけで、まず師範のオムライスが来て、師範が食べ終わる頃に師範代のが来る、 という感じ。 時間に余裕がある&それぞれに食べ始めても問題ない間柄な方にお薦めです。

 そして宿は、師範家お気に入りの宿リゾナーレ 小淵沢です。 前回利用したのは2年前ですな。 師範代勤務先の提携保養所に星野リゾートが含まれているんで、 ココも法人会員価格で利用できるという寸法。 ありがたやありがたや。

 で、なんといってもこの宿の魅力は「イルマーレ」というオールシーズン楽しめる 屋内プール。決まった時間に波が出ます。 シーズンオフの日曜午後なんで広いプールに人はちょっぴり、とってもガラガラ。 今回師範代は「誕生日サービス」ということで、師範一人で子供ら二人の面倒を見てたんだけど、 子供らはすぐに小さい子供をお友達にして一緒に遊びだしました。 師範的には「こりゃラッキー」とばかりに(波の時以外は)半分放置。 先方も小さい子の遊び相手が出来て歓迎っぽかったしね。

 ・・・というわけで、師範は一人のんびりプールサイドで「よなよなエール」です。 美味いよねぇ、このビール。 それも12月という寒い時期にプールサイドで飲む冷えたビールってのが、 なんだか背徳感もあったりで美味さに拍車をかけてます。 左写真だと、なんだか「いいちこ」のCM映像みたいですが、 なんかそういうシットリした満足感がありますな。

 さて5時前にプールを上がって、部屋に向かいます。 今回の部屋は、 ホテル内のショッピング・ストリート「ピーマン通り」沿いにあるメゾネットタイプの部屋。 4人でも十分過ぎるくらい広いです(右写真はロフトからの撮影)。 やっぱりリゾートってのは部屋が広く無くちゃぁね。 今回は下のフロアが大人部屋、上のフロアは子供部屋という感じに子供らが割り振ってました。

 そして夕食は、ホテルを出て近くのお店に向かいます。 今回予約したお店は、旬菜美酒 庫楽(KURA)という和食の店。 ここもネットで好評価の店を選びました。 昔だったらガイドブックとか買わないと知ることすら不可能だったこういう店も、 今はチョチョイと検索すればその情報が入手できるからね。 便利な世の中になったものです。

 注文したメニューは大人二人が庫楽コース \5,000也。 子供らももう一段安いコースをお願いしようとしたけど、 『きっと量が多すぎます』ということで単品の注文にしました。 でも、結果的にはコースを頼むのと同じくらいの金額がかかったし、 量的にもコースで問題無かったんじゃないかな?

 というわけで、下記は庫楽コースの内容です (メニューの名称は献立に書かれていた原文ままです)。

先付:
燻し寒鯖と白菜 信州リンゴのタルタルソース掛け

 いきなり変化球が来ました。 スモークした鯖に甘いリンゴのソースが掛っていて、 その下には白菜が敷いてあります。 とても不思議なフュージョン感覚。 「もしかしてここの大将はフレンチの経験がおありなのかな?」と思って聞いたけど、 別にそういうことはないとのこと。師範の予想なんて当たらないモノであります。
スープ:
牡蠣と大塚牛蒡のコンソメ

 ゴボウの出汁が良く出たスープで、師範代曰く「ガメ煮のつゆみたい」、 長女曰く「お雑煮みたい」。 それに牡蠣の出汁も良く出ていて、なんだかとても濃厚なお味です。 それがデミタス・カップに入れられて出てくるという不思議。
造里:
鮮魚盛り合わせ

 本日の魚は、ヒラメの昆布〆、イカ、マグロ、信州サーモン。 信州サーモンってのが特にナイス。 サーモンと言うと、柔らかくて脂があって、ってのを想像するけど、 このサーモンはプリッとした張りがあっていかにも活きが良い感じでした。
油物:
雲子と蕪の揚げ出し

 雲子(タラの白子)と蕪以外に芋も揚げだしにされていて、なかなかボリュームのある一皿。 美味しいよねぇ、揚げものは。 この料理に関しては特に洋っぽいヒネリは無くて和の直球勝負でした。
焼き物:
冬野菜と寒ブリの塩焼き 焼葱のソース

 ちょっと焦げ目のついた野菜の香りが絶妙で、 なんかフレンチとかイタリアンのグリル料理みたい。 相対的に、寒ブリが地味に感じられちゃうような。 やっぱりこういう調理法だと魚より肉だと思いますがいかがでしょうか。
食事:
牛スキ御飯 後から茶漬けで

 高級牛丼です。間違いなく美味いです。 最初は牛丼で後半は茶漬けで、という「ひつまぶし」みたいな食べ方もナイス。 酒のみのシメのご飯にふさわしい一品でした。
水菓子:
マスカルポーネプリン 柚子蜜掛け

 和食って、一般的にデザートが弱いと思うのね。 結構な料金のコースでもマスクメロンとか、あまり手のかかってないものが多くて。 その点、ココはちょっと手をかけられたメニューで楽しゅうございました。
Villa Puccini Pinot Grigio 2009
ヴィッラ・プッチーニ ピノ・グリージョ 2009
Villa Puccini
ヴィッラ・プッチーニ
Blanco
Friuri Grave
フリウリ・グラーヴェ
(Italia)
(イタリア)
(\3,300)2011/12/04 旬菜美酒 庫楽(KURA) アルカン
 さてこのお店、清酒や焼酎もいろいろあるようだけど、 ワインもそこそこ充実しております。 リストには、スパークリングが2種類、白と赤がそれぞれ5種類くらい。 いずれも高くても4桁円以内で、それなりにリーズナブルな価格で提供されています。
 そして、当初の予定だと地元山梨産の白を頼もうと思ってたんだけど (リストには1種類のみ)、 午前中に試飲で「安い国産はやっぱりそれなり」な印象があったんで、 なんとなく敬遠しちゃいました。 というわけで選んだのがハウスワインの次に安かったイタリア産のピノ・グリージョ。 お店の方のお薦めもコレでした。
 さてそのワインはというと、色はほぼ無色です。 特に何とも例えようの無い薄めの色合いです。 香りも残念ながら弱めで、特に何の香りとも例えようのない、 普通に安白ワインの香りです。 味は、変に酸っぱかったり無駄なコクがあったりはしない点で好印象。 でも、ちょっと没個性かなぁ。 魚メインの料理に合わせやすい点は良いんだけどね。
 ・・・というわけで、極めて普通な白ワインでした。 やっぱり多少の出費は覚悟して山梨産のワインを頼むべきだったかなぁ。 別に国産ワインへのこだわりがあるわけじゃないけど、 せっかく現地に居るんだったらそうした方が楽しかったんじゃないか、ってね。
69点リゾナーレ小淵沢にて

 子供らもけっこういろいろ頼んだんだけど (白子の酢の物とか生ガキとか刺身の盛り合わせとかシーフード・サラダとか牡蠣の雑炊とかデザートとか)、 お会計のトータルは20,000円弱。 ネットでの評判通り、なかなかどうして手の込んだ料理が食べられてよろしゅうございました。

 食事から帰ってきて、 リゾナーレのピーマン通り(ショッピング・ゾーン)は クリスマス・イルミネーションでとても華やかでした。 師範、齢四十六にしてメルヘン気分を味わわせて頂きましたですよ。

Jacob's Creek Sparkling Rose N.V.
ジェイコブズ・クリーク スパークリング・ロゼ (ヴィンテージ無し)
Orland Wines
オーランド・ワインズ
Sparkling
発泡
(Australia)
(オーストラリア)
\0 (200ml)2011/09/03 QUEEN'S ISETAN 横浜店 ペルノ・リカール・ジャパン
 そして部屋に帰って自然の中の大浴場「もくもくの湯」に行って、 また部屋でワインを飲み始めちゃうわけです。 このワインは、「ジェイコブズ・クリークのワインをコレが2本買えば無料」 のサービスにてゲット、道場からはるばる持参したモノ。 容量は200ml弱、「なんとなく飲み足りないなぁ」 需要にバッチリ答えられるワインだと信じて持参したわけであります。
 さて色は、普通にキレイなピンク色です。 香りは、大変残念ながら弱いです。 スパークリングって、炭酸が揮発する分だけ華やかな香りが得られそうだけど、 このワインに関してその恩恵を感じません。 味も、なんかワインというよりワインベースのカクテルみたいな感じ。 部屋に備え付けの冷蔵庫の冷却能力が高かったためか、 凍る寸前まで冷えてたことも関係するかもですが。
 ・・・と、細かい注文を付ければきりがないわけですが、 リゾートホテルの部屋でロゼのスパークリングを飲んでいる、 というだけで満足ではあります。 こういう小容量のワインがもうちょっとメジャーになってくれると、 アルコール摂取量の調整がしやすくて助かるんですけどね。
67点リゾナーレ小淵沢にて

 そして、上記ワインも飲んだ後、宿でのダラーっと感を満喫するために買ったビールがコレ、 よなよなエールを造る軽井沢のヤッホーブルーイングが造る「インドの青鬼」、 リゾナーレ内の売店で340円。 アルコール度数7%で苦味タップリで、あまり一般ウケはしなさそうだけど、 コレはコレで美味いのね。

 結局寝たのはもう12時近くになってからだったでしょうか? 楽しくも長い一日でございました。

3日(土)

 本日は、子供らが通う小学校の発表会。 一年生はまだまだ混沌とした魅力があって、五年生はそれなりにしっかりした発表。 みな楽しそうでなにより。

 ちなみに右写真は、一年生が国語で習っている「くじらぐも」。 教室の後ろで悠々と泳いでおりました。

Bill "Limited Edition" Pinot Noir 2009
ビル "リミテッド・エディション" ピノ・ノワール 2009
William Cole Vineyards
ウィリアム・コール・ヴィンヤーズ
Tinto
Casablanca Valley (Chile)
カサブランカ・ヴァレー (チリ)
\1,8002011/08/29 ヴェリタス ワインプレス・インターナショナル
 本日の夕食メニューは、鶏ナンコツ焼きとシーフードグラタン。 ワインは、赤でも白でもOKな感じなんで、 寒い一日だったこともあって赤をチョイス。 選んだのはチリ産のピノ・ノワールで、 下のグレードの「ミラドール・セレクション」と稽古済み。 お値段的にはその倍以上もするわけだけど、それだけのパフォーマンスがありますでしょうか、と。
 色は、それほど濃すぎることも無く、 ブルゴーニュで言えば村名クラス以上くらいの色合い。 透明感のある赤紫色で、大変良くできてます。 香りは、梅とイチゴのフルーツ香りにケモノっぽさがプラス。 そのケモノも、ブルゴーニュよりも更にワイルド、 動物園のふれあい広場みたいな香り。 味は、想像に反して渋味は大変おだやか、 とてもスムーズでチリ産の若いワインとは思えない味わい。
 良くできた南のピノ・ノワールだとは思うし、 滋味豊かで飲んでてホワーッとなるワインです。 でも、当然ながらブルゴーニュとは別物。 そして、どうせ別物ならもっと派手に樽香とか付けてくれれば良いのに、 このワインに関しては(多分)樽は使って無さそうなのね。 クオリティ的には大したもんなんだけど、 なんとなく期待と違うところにフォーカスされていて、 それがちょっと残念。
ショップへのリンク: Bill Limited "Owner's Edition" Pinot Noir 2009
75点道場にて

前月分

by 師範