稽古日誌:2012年5月

 5月、新緑の季節であります。

 道場の生け垣にはヒイラギモクセイを植えているわけですが、 コレに虫が付かないようにするのはとても手が掛ります。 樹種を選定する際には「手が掛らないもの」という基準で選んだんだけど、 たしかに昔は手の掛らない樹種だったらしいですが、 今はヘリグロテントウノミハムシやらハマキムシやらの被害がひどいです。 それでもマンションの生け垣なんかに多く採用されていて、 ボロボロに食害されているのをよく見かけます。

 でも、この新緑の季節はとても勢いがあってイイんですな。 毎朝テラスに出て、ハマキムシが巣食った新芽を摘んで、 ノミハムシをガムテープで補殺して、が師範の日常です。 おかげでご近所では一番キレイなヒイラギモクセイの生け垣だと自負しております。

翌月分

30日(水)

Condor Cabernet Sauvignon 2011
コンドル カベルネ・ソーヴィニョン 2011
Vina San Pedro
ビーニャ・サン・ペドロ
Tinto
Central Valley (Chile)
セントラル・バレー (チリ)
\5802012/05/12 イオン天王町店 コルドンヴェール
 先週の白に引き続き、 TVでのCMまでやっているイオン取り扱いのワイン。今週は赤のカベルネ・ソーヴィニョン。 ちなみに、先週末近所のイオンに行ったら、白の方はなんと売り切れてました。 凄いなぁCMの力は。 そしてこちらの赤の栄養成分表示では、100mlあたりエネルギー81kcal, 糖質は1.9gとあります。 同時に買った白よりエネルギーが4kcal多くて(アルコール度数が0.5%高いから?)、 糖質は約1.5倍で0.6mgも多いみたい。 糖質が多いってことはやや甘めなのかな、などと想像しつつ稽古開始。
 色は、500円ちょっとのワインとしてはかなりしっかりと濃い色合い。 でも、今どき色の濃さをありがたがるのも違うとは思うけどね。 香りはいかにもカベルネ・ソーヴィニョン、 というかカベルネのピーマンみたいな青臭さをガッと抽出したような雰囲気。 味は、渋味はあまり強く無くて、思ったほど甘くも無くて、一番顕著なのは酸味。 そして、白の時に感じたのと同じく、 なんとなく人工的というか、醸造上の技術を駆使したような不自然さを感じちゃうんだよなぁ。
 で、結果的に580円の価値があるかと問われれば、 「まぁあるんじゃないの」とは思います。 だってビール大瓶2本分以下の値段だからね。 でも、また買うかと問われれば「もう結構」です。 先入観かもしれないけど、なんとなく不自然な感じがねぇ。
63点道場にて

27日(日)

Bourgogne Chardonnay 2008
ブルゴーニュ シャルドネ 2008
Dominique Laurent
ドミニク・ローラン
Blanc
Bourgogne
ブルゴーニュ
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\1,5802012/04/21 QUEEN'S ISETAN 横浜店 合同酒精(山信商事)
 良く行く魚屋に行ったら、イナダ(ブリの幼魚)のアラが一匹分100円で売られていたんで、 本日の夕食はイナダと大根のアラ炊き、あとはカツオの和風カルパッチョと大根葉とジャコの炒め物。 ワインは、メインが醤油風味の魚なんで軽い赤を合わせる手もあるかもなんだけど、 気持ち良く晴れた日と言うこともあってさわやかに白をチョイス。 選んだのは、ブルゴーニュの暴走族ドミニク・ローランのシャルドネ。 この銘柄は、昨年末に2007産と稽古済み。 それが残念ながらブショネだったみたいなので、2008年産でリベンジ、というところであります。
 色は、濃くはないけど明らかに麦わら色がかった、そんじょそこらの安白ワインとは一線を画す色合い。 見た目年齢的には2002年産くらいな感じです。 香りも、高級感を匂わせるものがあります。 タップリの蜜香に加えて、どことなくシェリーっぽいような熟成香があって、 およそ2008年産とは思えない感じです。 味は、旨味とコクはバッチリなんだけど、相対的に甘味と酸味が足りないように感じられて、 どことなく浮ついた印象はぬぐえません。
 一般的な2008年産のブルゴーニュ白と比べると強めに酸化熟成させたような感じで、 かなり個性的な雰囲気を醸し出しています。 でもなんとなく侮れない雰囲気と言うか、 「ちょっと熟成させたブルゴーニュの白です」と言われれば騙されそうな感じがあります ・・・って昨日もそういうこと言ってたな。
73点道場にて

26日(土)

Negroamaro 2009
ネグロアマーロ 2009
Cantine di Marco
カンティーヌ・ディ・マルコ
Rosso
Salento (IGT)
サレント (インディカッツィオーネ・ジェオグラフィカ・ティピカ)
Puglia (Italia)
プーリア (イタリア)
\7772012/04/25 ヴェリタス ワインプレスインターナショナル
 本日の夕食のメニューは、鶏の骨付きモモのオーブン焼き、チャプチェ、きんぴらごぼう。 骨付きモモは師範幼き頃より大好きなメニューです。 特に、血が固まってレバーみたいになっている部分が美味いんだよね。 そしてメインが肉となるとワインはやっぱり赤なんだけど、 前日に良いブルゴーニュやら良いボルドーやらをしこたま飲んだんで、 同じ系統は避けてイタリア産の赤を。 お値段は777円、16年目に突入して改めて安ワインと稽古スタートであります。
 色は赤めの紫色で、まだ若いのになぜかエッジにオレンジがかった雰囲気があります。 香りは、イタリアらしいツンっと来る果実香の他に、 なぜかシェリーみたいなヒネた感じの香りがあります。 そしてその向こう側には「おしろい」みたいな香りもあったり。 味は、渋味のカドが取れていて酸味主体のバランスです。 そのあたりもやけに熟成した感じなんだよなぁ。
 「2000年のイタリア産ワインです」と言われえばありがたく飲めたのかも、というような、 なんだかやけに熟成した雰囲気のワインでした。 これが本来の姿なのかなぁ。 明らかに劣化しているというわけじゃない、なんとも微妙なレベル。 きちんと勉強した方なら判別可能なんだろうけど、 15年我流の師範にはそういうのが判りません。
ショップへのリンク: Negroamaro 2009 [Cantine di Marco]
68点道場にて

25日(金)

 本日5月25日は「安ワイン道場」開設記念日、 マンネリを極めている当道場は15周年を迎えました。 今後もなんの向上心なくダラダラと続けていく所存でございます。

 ということもあって、勤務先のワイン飲み仲間と持ち寄りワイン会と相成りました。 メンバーは、Yj氏、Mt氏、Fj氏、Kt氏、Nk氏、師範の6名で、 店は今回初訪問、神田にある南部鉄酒場 豚バルBYOというところ。

 店は、神田の路地裏っぽいところにある一軒家で、 1階がテーブル席、2階が個室と座敷、3階がテラスとテーブル席になっているみたい。 ワンフロアの面積は小さいけど、トータルでは結構なキャパがありそうです。

   そしてこのお店、ワインの持ち込み料が1本999円と手軽です。 ワインリストもガッツリあって、4~50種類くらい書かれていたかな? お値段も1,000円台から、それに上記の持ち込み料が必要らしいんで、 基本はBYO(Bring Your Own)なんですな。 我々にとっては大変ありがたいシステムです。

 料理は、今回はコースを頼まず単品で注文することにしました。 で、なにを頼んだかと言うと・・・これがあんまり覚えていないんだな。 ほとんど幹事のYjさんに任せっきりだったからね。 左写真は冷前菜の盛り合わせだったか。 ワインのツマミに丁度いい料理がいろいろあったように思います。

Calera Chardonnay Central Coast "Cuvee V" 2010
カレラ シャルドネ セントラル・コースト "キュヴェ・V" 2010
Calera Wine Company
カレラ・ワイン・カンパニー
White
Central Coast (USA)
セントラル・コースト (アメリカ合衆国)
(Fjさんから) ヴィノラム
 さて最初の1本目は、Fjさんが持参されたもの。 写真がヘンテコでまるで赤ワインみたいに見えますが、白のシャルドネです。 造り手は、米国のメジャーどころであるカレラ、そこのインポーター(ヴィノラム)向けキュヴェ。 Fjさんには、 1年半前には同じ銘柄の2008年産ピノ・ノワールをご持参頂いてますな ・・・と、記録係の任務を果たしております。
 色は薄めです。 ちなみにこのお店、グラスは結構ちゃんとしたのを貸してくれます。 香りは、アメリカらしく樽香がブワーッと・・・と思ったらそうでもなくて、 比較的おとなしめの香りです。 「ほぉ~、最近は米国産もブルゴーニュみたいなところを狙ってきてるのかな」 と思いつつ口に含むと、これが濃い厚い。 改めてラベルを見ると、アルコール度数は14.4%もあります。 そしてたっぷりとしたコクと甘さがあって、およそブルゴーニュとは別物の味わいです。
 香りの弱さはやや残念だけど、とてもしっかりした白ワインではあります。 和食の魚とかじゃなくて鶏肉とかに合わせるべきで、 一人でじっくりじゃなくて複数人で飲むべきワインでしょうな。 そういった意味ではこの店の料理/この会にはピッタリ合うワインだったように思います。
(79点)「南部鉄酒場 豚バルBYO」にて

Richmond Plains Nelson Blanc de Noir 2010
リッチモンド・プレインズ ネルソン ブラン・ド・ノワール 2010
Richmond Plains
リッチモンド・プレインズ
White
Nelson (New Zealand)
ネルソン (ニュージーランド)
(Ktさんから)
 今回参加の紅一点Ktさんが、 若干遅れて登場。 持参するのは白と言うことだったんで、皆さん今か今かとお待ちしておりました。 そしてこの白、ニュージーランド産なんだけど"Blanc de Noir"と書かれています。 裏ラベルによれば品種はピノ・ノワールらしい。 スパークリングだと良くあるけど、スティル・ワインでは珍しいですなぁ、 などと話してたら、やはりこういうワイン会的な場所に持っていこうと思って買われたとのこと。 ちなみに買ったのは大丸のワインフェアらしいですが、 4日連続で行かれたとか。すごい執念というかノンベエ魂というか。
 さて抜栓。オセアニア産らしく栓はスクリューキャップです。 色は、前のカリフォルニアと比較して明らかに赤みが強くて、 薄いロゼといった感じですな。そのあたりは黒ブドウから造られた白といった感じです。 香りは、確かにピノ・ノワールらしい気配があって、 熟したイチゴとかケモノとかっぽい雰囲気を感じます。 味は、普通にバランスの良い味わいなんで、香りの赤っぽさと比べて地味な印象は否めませんが。
 ともあれコレは面白くて珍しいワインですな。 ワイン会でのサプライズ狙いとしてはピッタリです。 そして、どちらかというとバランス重視でおとなしめな感じでもあったんで、 そういうハッタリ用途じゃなく一人でしみじみ飲んでも良いかもです。
(77点)「南部鉄酒場 豚バルBYO」にて

Beaune "Hospices de Beaune Cuvee Nicolas Rolin" 1983
ボーヌ "オスピス・ド・ボーヌ キュヴェ・ニコラ・ロラン" 1983
Hospices de Beaune (Chandesais a Fontaines)
オスピス・ド・ボーヌ (シャンデセ・ア・フォンテーヌ)
Rouge
Beaune
ボーヌ
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
(Mtさんから) エイ・エム・ズィー
 いつも怪しげに古いワインをお持ち頂くMtさんですが、 今回の持参されたのは1983年産、道場の倍の年齢を持つオスピス・ド・ボーヌ。 ラベルはカビでボロボロ、表面を拭ってようやく銘柄が判明する、といった状況。 ちなみに道場で過去に1983年のブルゴーニュと稽古した記録を発掘すると、 コレコレコレがありました。 いずれも稽古したのは10年以上前、「道場に(無駄に)歴史あり」であります。
 ラベルがボロボロだったからコルクもそうかと思ったけど、 意外とコルクはシャンとしてました。 グラスに注ぐと、かなり濁ってはいるけど良い感じにオレンジがかった赤紫色で、 見た目はまだまだ元気な感じです。 そして最初に香りを嗅いだ時、「コレは良い!」と思いました。 アプリコットのような甘いフルーツ香と、良くこなれた革の香りがあって、 熟成ブルゴーニュの良さバッチリな香りでしたから。 そして味はというと、思いのほか若いというか、最初スーッと口の中に広がった後、 不思議な渋味に覆われます。 まぁるい味わいを想像していたけど、どちらかというと逆T字型(って何?ですが)な味わいです。
 時間が経つと、香りはアプリコットから梅に変化していき、酸味が強く感じられるようになりました。 それでもすぐに落ちるということは無かったな。 2時間くらい経った後でもまだちゃんと楽しめるワインだったように思います。
(84点)「南部鉄酒場 豚バルBYO」にて

Vosne-Romanee 1er Cru "Les Petits Monts" 2008
ヴォーヌ・ロマネ・プルミエ・クリュ "レ・プティ・モン" 2008
Dom. Robert Sirugue
ドメーヌ・ロベール・シリュグ
Rouge
Vosne Romanee 1er Cru
ヴォーヌ・ロマネ1級畑
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
(Nkさんから) エイ・エム・ズィー
 今回初参加のNkさんが持参されたのは、 ブルゴーニュはヴォーヌ・ロマネの1級畑。 造り手はロベール・シリュグ。 調べたところ、ヴォーヌ・ロマネに拠点を置く、女性中心で運営している小規模ドメーヌなんだとか。 普段あまり縁のない造り手のワインが飲めたりするのもこういう会の楽しさですな。
 色は、(当然ではあるけど)前の1983年産とは全く別物の、 透明感と青みのある赤紫色です。 香りも良いですねぇ。前のと同じく梅っぽさはあります。 でも、前のが梅干だとすればこちらは生のプラムです。 強くは無いけど、ほんのりと甘く軽く焦がした樽香もあったりして、 複雑さも楽しめます。 味はピッチピチ。それこそ生のプラムをかじっているみたい。 『まだ若いなぁ』なんて意見も聞こえていましたが、 師範的には全然オッケー。やっぱ美味いっすよ、若いヤツは。
 やっぱり師範は若いワインが好きみたいです。 安ワインとばっかり稽古しているから、そういうのにカラダが慣れちゃっているのかも。 ともあれ師範の好みにピタッとハマるワインでした。
(87点)「南部鉄酒場 豚バルBYO」にて

Chateau Grand Mayne 1997
シャトー・グラン・メイヌ 1997
Ch. Grand Mayne
シャトー・グラン・メイヌ
Rouge
Saint-Emilion Grand Cru
サンテミリオン特別級
Bordeaux (France)
ボルドー (フランス)
(Yjさんから) 成城石井
 そして幹事のYjさんの持ち込みがコレ、 道場開設した年である1997年ヴィンテージのシャトー・グラン・メイヌ。 「若いワインが好き」とか言いながら、やっぱりボルドーは熟成させてナンボという部分があるんで、 こういうのを持参して頂けるのは大変ありがたいことであります。 ちなみにこのお店、お願いすれば同じ形のグラスを同時に2つとかにも対応して頂けます。 そうすると比較することが出来るんで好都合であります。
 さて抜栓。色はかなり濃さがあって、 それなりに熟成した雰囲気はあるけどまだまだかなりしっかりした感じの色合いです。 香りは、熟成ボルドーらしいお約束の黒豆や黒蜜香。 若いボルドーのコーヒーやカシスの香りも良いけど、 やっぱりこういう年を経て醸し出された香りってのは良いですな。 味も、見た目の印象通りまだまだ若さのある味わい。 1997年って決して良い年じゃ無かったと思うけど、 それでもそう簡単にヘタっちゃうもんじゃないようであります。
 というわけで、とてもちゃんとした熟成ボルドーでありました。 欲を言えば、もう少し右岸らしい丸っこさがあればもっと良かったかな。 なんだかカベルネ主体みたいな漢っぽさのあるワインでした。
(85点)「南部鉄酒場 豚バルBYO」にて

Carruades de Lafite 1997
カリュアド・ド・ラフィット 1997
Ch. Lafite Rothschild
シャトー・ラフィット・ロートシルド
Rouge
Pauillac
ポイヤック
Bordeaux (France)
ボルドー (フランス)
\5,2502012/04/16 あいちや酒店 トーメンフーズ
 最後のワインは師範の持ち込みです。↑のワインと同じく15年前の1997産、 ココでも稽古したカリュアド・ド・ラフィット。 前回の印象はそんなに大アタリだったってわけじゃないけど、 まだまだ元気ではあったし、安ワイン道場開設のヴィンテージだし、 何より昨今だと300ドルとかの値段が付いていることを考えると、 なんだかもう一本買いたくなった次第であります。
 そして飲んだ印象は・・・↑のグラン・メイヌと全く同じです、以上。 というか、いくら飲み比べても師範には違いが判りませんでした。 もちろん、6人で6本目なんでそれなりにメートルが上がっているわけだし、 そもそも師範の感覚器なんてポンコツだったりもするわけだけど、 やっぱり似てたよなぁ、と。 一緒に飲んだ皆さんからも「どっちがどっちか判らなくなる」というご意見多数。
 同じ1997年産のボルドーではあるけど、 かたや右岸でメルロー主体、かたや左岸でカベルネ・ソーヴィニョン主体、 でも恐ろしく似たワインでした。 だったら(昨今の相場では)グラン・メイヌを買った方が、 はるかにコスト・パフォーマンスが高いということになりますな。
(85点)「南部鉄酒場 豚バルBYO」にて

 そして気になるお支払いは、1本999円の持ち込み料を入れても一人3,000円以下のビックリ激安価格。 どんだけ食べ物注文して無いんだよ!って感じですが、 みんなノンベエだからあまり食べないんだよね。 そして11時ごろまで居座らせて頂いてました。 というわけで、こういう会を開くには非常に手軽で使い勝手の良いお店であります。 きっとまた使わせて頂きます。

22日(火)

Condor Chardonnay Semillon 2011
コンドル シャルドネ セミヨン 2011
Vina San Pedro
ビーニャ・サン・ペドロ
Blanco
Central Valley (Chile)
セントラル・バレー (チリ)
\5802012/05/12 イオン天王町店 コルドンヴェール
 今日は火曜、本来休肝日なんだけど、 珍しく帰宅が早かったし、今週は金曜が飲み会なんで明日開けてもその日のうちに飲み干しちゃうし、 ってことで予定を変更して今日明日で1本飲むことに。 ま、なんだかんだ言って飲みたいってだけですが。
 そして選んだワインは、TVでのCMまでやっているイオン取り扱いのワイン。 「安ワイン道場師範」を名乗る以上、こういうのも稽古しないとね。 造り手はヴィーニャ・サン・ペドロ。 メジャーな銘柄だと「ガトー・ネグロ」とか「カスティーヨ・デ・モリーナ」とか造っているところ。 裏ラベルに栄養成分表示があるのが面白くて、 100mlあたりエネルギー77kcal, 糖質は1.3g。 同時に買った赤よりエネルギーが4kcal少なくて(アルコール度数が0.5%低いから?)、 糖質は約2/3倍で0.6g少ないみたい。 そして、赤には無いナトリウム2mgがあるので、 甘さ控えめミネラル感の強いワインと想像。 それにしてもラベルが安っぽいよね。一本398円なワインに見えてしまいます。
 さてスクリューキャップを捻って抜栓。色はかなり薄め、いわゆる安白ワインの色です。 香りは、「シャルドネ+セミヨン=ソーヴィニョン・ブランだっけ?」って感じの、 ハーブとかグレープフルーツっぽさが強くてまるでソーヴィニョン・ブランみたいな香り。 そして味は、なんだか不思議なくらい重さがあります。 その重さも、なんだか後付けっぽいというか沢山飲むと頭痛がしそうというか、 あまりナチュラルな感じがしないんだよねぇ。
 というわけで、たとえ一本飲み干して良い状況にあったとしてもそれは無理だったかも、ってワイン。 『まぁ580円ですから』という声も聞こえてきそうだけど、 今どき500円でももっとイケてるワインは沢山あります。 イオンに行くとこのワインがうなるほど積んであるんで、 急に大量生産するための手練手管があったんじゃないかと想像されます。

 残った半分と翌日再稽古。 こういう「イケてない」印象だったワインとの再稽古は、 消化試合的なイメージがあってあまり気乗りがしなかったわけですが。
 で、飲んでみると「なぜ昨日はあんなにネガティブな印象だったんだろ?」 と不思議に思える普通っぽさ。 もちろん特に美味いわけじゃないけど、別に不味いわけでもないです。 一日経ったことで毒気が抜けたか(可能性低)、 単に師範の感覚器のバラツキか(可能性大)。 いずれにしても良くも悪くも「普通」なワインに変化してました。
58(+7)道場にて

20日(日)

Chateau La Rode 1995
シャトー・ラ・ロード 1995
Ch. la Rode (Vignobles FAUX)
シャトー・ラ・ロード (ヴィニョーブル・フォー)
Rouge
Cotes de Castillon
コート・ド・カスティヨン
Bordeuax (France)
ボルドー (フランス)
\8982012/04/25 ヴェリタス ワインプレスインターナショナル
 長女は大量のお土産と大量の洗濯物と大量のみやげ話と共に元気に帰ってきました。 夕食は和風ローストビーフ、サーモンとピクルスのマリネ、沖縄産生もずく酢、台湾産枝豆。 そしてワインは、なんと1,000円以下の1995年産のボルドーです。 スペインあたりだとかなり古めのワインでも安いのがあるけど、 ボルドーで1990年代で3ケタで、ってのはちょっと珍しいかと。
 さて抜栓。コルクへの色の染みかたは軽いので、 ボトリングされたのはそんなに昔じゃないと思われます。 で、ワインの色はとてもキレイな赤紫色で、まるでいい感じのブルゴーニュみたいです。 香りは、これぞ熟成ボルドーな香りで、奈良漬とかドライフルーツとかの雰囲気が漂います。 そして味は、良く言えばまるで水のようにスッキリ、 悪く言えばまるで水のように薄い感じ。 黒蜜を薄めたような雰囲気があって、熟成ボルドーらしいといえばらしい味わいです。
 さすがにこのクラスのワインに15年以上の月日は酷だったのかも。 時間が経ってもあまり変化せず、 衰え行く年齢を重ねている状態にあるワインでした。 でもまぁそれなりに美味いです。 飲み飽きするなんてのは皆無で、 飲んでることを忘れるワインでありました。
ショップへのリンク: Chateau La Rode 1995
72点道場にて

19日(土)

 長女は修学旅行中。 子供のうちの片方が居ないときは、残った方に夕食のリクエストを聞くことにしています (次女がキャンプに行った時はココとか ココとか)。 そして、次女のリクエストは「焼肉」。 いきつけの焼肉屋さんが店をたたんで以来、 焼肉的には流浪の民の師範一家なわけですが、 本日のチョイスは天王町駅前の焼肉屋さかい 天王町店というお店。 店の外観と外に出されていたメニューで決めたわけだけど、 後で調べたら結構規模の大きいチェーン店みたいですな。

 予約無しで店に入ったのが午後7時ごろ。 その時は満席で「一時間くらいかかります」ということだったんだけど、 たまたま出るグループが居て、運よくカウンター席に三人座ることが出来ました。 店内は意外と広くて、座敷とテーブル席とカウンター席合わせて60人くらいは入るんじゃないかな?

 そして注文は以下。

ラー油で食べる鶏砂肝(写真左奥) \515
鶏軟骨唐揚げ \410
タン塩 \683
熟成極カルビ(写真右奥) \683
上カルビ \830
上ハラミ \725
国産牛三角バラ(写真手前) \830
ホルモン盛り合わせ \620
牛上ホルモン \515
特製冷麺 \620
梅茶漬け \305
焼きたて豆乳パン \410

 どの皿も1,000円以下とお手頃価格で、 肉の質もピカイチとまではいかないまでも十分納得できるレベルです。 ただ、満席のお客さんに対して店員さんが足りていないのか、 品出しがちょっと遅い感じ。 オーダーが通っていないこともあったり、重複されて請求されていたり(翌日返金してもらいにいきました)、 って部分があったのが残念。

Fontant de France Cabernet Sauvignon 2010
フォンタン・ド・フランス カベルネ・ソーヴィニョン 2010
Skalli
スカリ
Rouge
Pays d'Oc (IGP)
ペイズ・ドック (インディカシオン・ジェオグラフィック・プロテジェ)
Languedoc Roussillon (France)
ラングドック・ルーション (フランス)
(187ml \515)2012/05/19 焼肉屋さかい 天王町店 サントリーワインインターナショナル
 飲み物は、最初に生ビール大ジョッキ\756を注文。 やっぱり焼肉にはビールですよね (師範代はウーロン茶\263、次女はキッズカードでオレンジジュース無料) 飲み物のリストには、 ボトルワインだと確か\2,100でイタリア産の赤とドイツ産の白があったように記憶しております。 そして、他には銘柄不明でワイン ミニボトル(赤 or 白)税込み515円があったのでそれを注文、 それがこのワインであります。 願わくばニューワールドあたりの赤が良かったんだけど、 国内大メーカーの「輸入ワイン使用」的なヤツじゃ無かったのはラッキー、 といったところでしょうか。
 持ってきて頂いた時はしっかり冷えてました。 グラスに注ぐと、かなり青い感じの紫色。 香りは、いかにも南仏のカベルネらしい青っぽい感じに加えて、 まるで白ワインみたいな柑橘類の皮みたいな香りがあります。 そして味も、良く冷えていることもあってか軽くてシュッとした感じ。 これが意外と美味いんですわ。
 軽めのワインを冷やして飲む、という美味しさがちょうどハマった感じで、 なかなか美味しゅうございました。 あと、やっぱり「肉に赤ワイン」という相乗効果もあったように思います。
72点「焼肉屋さかい 天王町店」にて

 締めにライム酎ハイ \410を注文して、お支払いは9,500円也。 ちょっと高いなと思ったら、一品ダブルでカウントされていました(翌日取り返しに行ったら サービス券くれました。 こういうネガティブな印象をポジティブに変えるのはナイスな戦略ですな)。 全体に、コスト・パフォーマンス的には納得感のあるお店だと思います。

16日(水)

Pinot Grigio delle Venezie 2010
ピノ・グリージョ・デッレ・ヴェネツィエ 2010
Affreschi
アッフレスキ
Bianco
Pinot Grigio delle Venezie (IGT)
ピノ・グリージョ・デッレ・ヴェネツィエ (インディカッツィオーネ・ジェオグラフィカ・ティピカ)
Veneto (Italia)
ヴェネト (イタリア)
\870 (単品価格 \1,080)2012/02/24 お手軽ワイン館 二葉屋
 本日の夕食は、豚の冷しゃぶ、付け合わせはモヤシとスナップエンドウと空豆とミニトマト。 冷しゃぶなんかが美味しくなって空豆なんかが出る季節になりましたなぁ。 そしてワインはイタリア産の白。 2月に買った「【送料無料】2月限定!フェブラリィワインセット」税・送料込み4,980円からの最後の一本。 いかにも安そうな見た目で、多分すっきりサラサラなワインじゃないかと想像しつつ抜栓です。
 さて抜栓。コルクは固い樹脂の人造モノ。 色は普通に薄めの安ワイン・カラー。 ボトルが透明なんで、当り前だけど外観通りの色。 粘性も低くてサラサラしてます。 香りは、ボリュームやや弱めながら青リンゴと可愛らしい花のような香りがあって、 それなりにキュートな感じがします。 味は、思った以上にコクがあって、後味には軽い苦味があって、 少なくとも薄っぺらな感じはしません。
 予想通りすっきりサラサラ、 特にどうということは無いんだけど、今からの季節に丁度いい塩梅の白でありました。 毎度のルールで半分残して明後日再稽古するんだけど、さすがにそこまでは持たないかなぁ、 という感じではありますが。

 というわけで翌々日再稽古。 結果は、思いっきり想像通りで半分「抜け殻」になってました。 初日に感じたコクは無くて、ただ酸味が目立つ薄っぺらなワインに変化。 抜栓初日に飲んじゃった方が間違いないワインでした。
70点道場にて

13日(日)

 母の日の今日、 師範代へのプレゼントは「一日単独行動」。 というわけで、師範は子供ら二人を連れて野毛山動物園まで。 野毛山までは歩いて行きました。片道4kmくらいはあるかな? 散歩好きの師範の子供らしく、へこたれること無く歩いてました (師範代は師範の子じゃないんであまり歩きたがりません)。

 左写真は、野毛山動物園名物「カジュアルに園内をうろついているクジャク」であります。

 夕食も母の日イベントということで、師範と子供らで準備します。 母の日のメニューと言えばカレーが定番なんだけど、師範代の表情的にはあまり乗り気ではなさそうだったため、 せっかくテラスにテーブルを出していることもあってホットプレートでお好み焼き大会と相成りました。 あんまり「子供らが作った」って感じじゃないけどね、お好み焼き。

Santenay 1er Cru "Beaurepaire" 2009
サントネー・プルミエ・クリュ "ボールペール" 2009
Antoine et Rachel Olivier
アントワーヌ・エ・ラシェル・オリヴィエ
Rouge
Santenay 1er Cru
サントネー1級畑
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\2,7092012/04/25 ヴェリタス ワインプレスインターナショナル
 料理がお好み焼きなんで、 どちらかというとシラーとかみたいなものが合いそうではあるんだけど、 あいにく手持ちにその手の在庫が無く、選んだのはちょっと良さそうなブルゴーニュ赤。 ショップの紹介には『大人気のスターブルゴーニュ、シャルロパン似!』なんて書かれている。 もし一級畑なりのクオリティがあってシャルロパン似でこの値段ならメッケもん、 と思いつつ抜栓。
 色は、この値段のブルゴーニュとしてはかなり濃く、そしてやや暗い感じの赤紫色です。 香りは、ホント笑っちゃうくらい「シャルロパン似」です、マジで。 ギュッと締まった果実香と、やや焦げた感じの樽香がタップリと香って、 これが3,000円以下なのはちょっと信じられないくらい。 味も、やや若くて渋味が勝っているきらいはあるけど、 それでも決して薄い感じはしなくて、後半は甘く開いてきたりして、十分満足のいく内容です。
 ずばり「メッケもん」でした。これが2,700円はお買い得。 師範の物差しではおよそ倍、5,000円前後のブルゴーニュを飲んでいる満足感がありました。 そしてホントに似てるのよ、フィリップ・シャルロパン・パリゾのワインに。
84点道場にて

12日(土)

Pinot Gris 2007
ピノ・グリ 2007
Josmeyer
ジョスメイヤー
Blanc
Alsace Pinot Gris
アルザス・ピノ・グリ
Alsace (France)
アルザス (フランス)
\1,6802012/03/29 カーヴ・ド・リラックス虎ノ門店 リラックス
 本日の夕食は手巻き寿司。寿司種は、 マグロ、ハマチ、サーモン、イカ、卵焼き、キュウリ、イクラ少々、カニ少々、トビコ少々 ・・・って、スーパー「寿司種セット」として売られていたモノそのまんまですが。 そしてワインは、生魚なんでフレッシュ系でフルーティ過ぎないヤツが良いと思い、 アルザス産のピノ・グリを選んでみました。
 さて抜栓。コルクは短めながら漂白弱めで木の風合いを残したもの。 ちょっと気になるのは液面に触れていた部分の太く黒い筋。 グラスに注ぐと、ややしっかりめのレモン色で、ネットリ感もあって期待が持てます。 そして香りは・・・ヤラレました。 鼻で嗅いでも詰まったように出てこなくて、 口に含むとまるで石鹸をかじったようなヘンテコな風味。 味わいのバランスは悪く無さそうなんだけど、 口腔内に充満する石鹸&カルキっぽさがイタダケマセン。
 チ~ン、というわけでこれは師範レベルでもはっきり判るブショネでした。 かろうじて飲めないことは無かったんで、 「安ワイン道場師範」の看板を背負いながら頑張って飲み干そうと思ったけど、 途中から辛くなって炭酸飲料で割ってようやく飲み干しました。
(52点)道場にて

9日(水)

William Cole "Columbine Special Reserve" Chardonnay 2010
ウィリアム・コール "コロンバイン・スペシャル・リザーヴ" シャルドネ 2010
William Cole Vineyards
ウィリアム・コール・ヴィンヤーズ
Blanco
Casablanca Valley (Chile)
カサブランカ・バレー (チリ)
\1,0002012/04/25 ヴェリタス ワインプレスインターナショナル
 連休も終わって、安ワイン道場的にも通常の飲酒生活に戻っております。 というわけで、本日は従来ルール通りで水曜半分、残りは金曜という飲み方です。 そして選んだワインは、チリ産のシャルドネです。 この銘柄は昨年カベルネ・ソーヴィニョンの2009年産と稽古済みで、 赤は濃かったら白も結構濃いだろうな、中一日空けても大丈夫だろうな、 と考えてのチョイスです。 ちなみに料理は焼きギョウザと水ギョウザ。 赤が合いそうなメニューだけど、昼のうちに「今日は白」と心に決めちゃってたからね (食事の時はビール飲んでました)。
 色は濃くなく薄くなく、ややレモン色が強いかなぁ、って感じ。 香りは、思ったほどのボリュームはありません。 そして、意外なことに樽香はほとんど感じません。 ピュアにシャルドネな、リンゴっぽい感じと蜜っぽい感じがメインの香りです。 口に含んでもかなり意外。 想像したような甘さは無くて、コクと酸味が主体のバランスはまるでブルゴーニュ産のよう。
 以前のカベルネ・ソーヴィニョンの印象からもボトルの雰囲気から、 バターやビスケットの香りバリバリ、 味はまるで遅摘みかと思えるくらい甘くて・・・ってのを想像してたら、 全く違うワインでした。 濃いには濃いけどバランス重視、 出しゃばったところがなくて良くも悪くも印象に残りにくいワインです。 なるほどねぇ、チリもこういう傾向をプレミアムの方向性として選ぶようになったんだなぁ。 いや、美味いですよ、普通に。これが1,000円はメッケもんです。

 例によって中一日挟んだ二日後稽古。 香りにほんのり樽が乗ってきていて、「あぁ樽も使ってたのね」と再認識。 全体の雰囲気は、やっぱりニューワールドというよりブルゴーニュみたいな控えめな感じですかね。 それなりに変化していて、時間が経っても楽しめるワインです。
76点道場にて

6日(日)

 連休9日目、いよいよ「連休最終デー」です。

 本日のお出かけは、みなとみらい地区に半年前にオープンしたカップヌードル・ミュージアムへ。 こんな混む時期に混むところへ行かなくても、って感じだけど、 アトラクションの予約がこの日しか取れなかったのでこうなった次第。 開館時間の朝10時に現地へ着くと、館の前には長蛇の列でした。

 午前中は、日清食品の創業者である安藤百福氏の功績を讃える関連の展示を見ることに。 安藤氏、ここでは発明家的な捉え方がされているようですが、 どちらかというと「食の工業化」を実現することの商才に長けた人物、 という印象を受けましたな。

 そして混む前に早めに昼食をということで、 4階にあるNOODLES BAZAAR -ワールド麺ロード-というところへ。 ここでは、世界各国の麺類を、ハーフサイズ300円で食べられます。 店内の雰囲気はアジアの屋台風で、セルフサービスのフードコート形式です。

 そして師範らが食べたのは以下(全て300円)。
師範:トムヤムクン(タイ)<左写真>、蘭州牛肉麺(中国)
師範代:フォー(ベトナム)
長女:冷麺(韓国)
次女:冷麺(韓国)

 テーマパークでの食事と言うと、ありえないくらいの品質のものがありえないくらいの値段で売られている場合があるんだけど、 ここは良くも悪くも学園祭で留学生が出している模擬店的なクオリティと価格が実現されております。 麺はそこそこマトモだけど味付けがインスタント・チックでね。 でも、「こういう場所でこれが300円ならお得でしょ」という印象です。

 ちなみに、中国の蘭州牛肉麺は、 パンフにもウェブサイトにも「蘭州牛肉」と書かれています。 メニューや壁に書かれているのは「蘭州牛肉」。 誤植かと思ったけど、調べたところどちらの使い方もあるみたい。 おかげで勉強にはなったけど、どちらかに統一はして欲しいよね。

 そして午後は、予約していたチキンラーメン・ファクトリーでのアトラクション。 なにをやるかというと、小麦粉をこねるところから作業をして、チキンラーメンを作り上げます。 これはなかなか楽しいアトラクションです。 もう一つのアトラクション、マイ・カップヌードル・ファクトリーもやったけど、 そっちは単にパッケージに絵を書いて中に入れるスープとトッピングをチョイスするだけなのに対して、 こちらは麺棒や製麺機を使ってちゃんと調理実習。 なかなか土日で予約を取るのは難しいらしいんだけど、 この施設を訪問するんだったら是非予約した方が良いと思われます。

 そして出来あがったチキンラーメンが左写真。 「安ワイン道場師範」らしく強引にワインの画を入れてみたけれど、 師範代曰く『一人暮らしの寂しい男性の食卓みたい』とのこと。 たしかにラーメンにワインは合わないよね。

 結局、あちこち混んでたこともあり、 なんだかんだでほぼ開館の10時過ぎから午後3時過ぎまで居ました。 そしてお土産は、自作のチキンラーメン、市販品のチキンラーメン、 自分でアレンジしたカップヌードル・・・というわけでインスタント・ラーメンばっかり。 好きじゃないんだよなぁ、インスタント・ラーメン。 「じゃぁ何のために来たのか?」という根源的な疑問にぶち当たるわけですが。

Norton Extra Brut N.V.
ノートン エクストラ・ブリュット (ヴィンテージ無し)
Bodega Norton
ボデガ・ノートン
Espumante
発泡
(Argentina)
(アルゼンチン)
\893 (単品価格:\1,575)2012/01/22 エノテカ エノテカ
 あーあ、終わっちゃったなぁ、連休。 でもまぁ普段の生活があるから連休が楽しいわけで、と考えることにしましょう。 さて夕食のメニューは、鶏の唐揚げほか揚げもの。 子供らは早速チキンラーメンを食べてました。 そしてワインは、かなり以前に買った「ENOTECAパーティーパック・ナイン MIX」9本で税・送料込み9,450円から。 エノテカのセットにはしばしば入っているので、何度も稽古済み(直近はコレ)。 ハズさないニューワールド産スパークリングとして定評がある銘柄(自分調べ)です。
 抜栓する時に、かなり高いガス圧が感じられます。 そのあたりはシャンパーニュに遜色はありません。 色は澄んだ薄めの麦わら色。目で感じるガスの量も十分です。 香りは、いわゆるシャンパーニュの平均的なところと比べると、 ややフレッシュ・フルーツ寄りかな。 でもそれなりに熟成感もあって、物足りない感じはありません。 味も、甘味とコクと酸味のバランスが良くて、 何の抵抗も無くスイスイ入って行きます。
 やはりハズさないですな、この銘柄は。 特段の個性は無い代わりに、指摘するべき欠点も無い、 大変慎重かつ真面目に造られたスパークリングだと思われます。 なぜか品種にシュナン・ブランが入っているらしいけど、 そういう変わった感じは無くて普通にシャルドネがメインな味わいです。
ショップへのリンク: Norton Extra Brut N.V. [Bodega Norton]
77点道場にて

5日(土)

 連休8日目、本日5月5日は子供の日ということで「子供デー」。 夕食は子供らのエンターテイメント性を重視して、 よく行く回転寿司のおしどり寿司 希望が丘店へゴー。

 今回美味かったのは、マダイとヒラメでした。 美味いっつったっていわゆるプリプリの新鮮なヤツを切っただけなんだけど、 それでもこういう魚が首都圏で食べられるようになっただけでもありがたいな、と。 師範がこちらに出てきた20年前は、 およそこういう白身はありませんでしたから。

 アルコールは、生ビールを一杯頂いた後、 清酒で出羽桜 桜花 吟醸酒 300ml 1,113円を。 吟醸酒らしいスッキリした感じで、 肝臓が疲れた師範には良い感じの清酒でした・・・ってそんな状態なら飲まなきゃ良いんですがね。

 お会計は、新聞の折り込みチラシの1,000円割引券を使って10.000円弱。 次女がいつもより旺盛に食べてたんで、ちょっとだけいつもより多めでした。 でもまぁ昔は夫婦で10,000円というとそれなりの食事が出来たんだけど、 いまはこれくらいですな。家族が増えたんで当然と言えば当然ですが。

4日(金祝)

 連休7日目、本日は飲み仲間のN氏一家とO氏を招いて「宴会デー」。 前日の天気予報では晴れる予定だったんだけど、当日はあいにくの雨。 最近自宅宴会が雨になることが多いなぁ。

Louis Cesar Beaufort "Cuvee Hannalice" Premier Cru a Bouzy Brut N.V.
ルイ・セザール・ボーフォール "キュヴェ・アナリス" プルミエ・クリュ・ア・ブージィ ブリュット (ヴィンテージ無し)
Louis Cesar Beaufort
ルイ・セザール・ボーフォール
Champagne
発泡
Champagne
シャンパーニュ
Champagne (France)
シャンパーニュ (フランス)
\2,7902011/04/20 ノムリエ ザ・ネット 重松貿易
 料理は、最初にキッシュと野菜の自家製ピクルスをお出ししております。 ピクルスは、先日門下生の方をお呼びした際、 柳沢殿ご夫妻にお持ち頂いたものをマネしました。 ヘルシーで箸休めに良くて、ワインのツマミには持ってこい ・・・と思っていたらN氏の手土産の中にもピクルスが。 酒のみは同じようなことを考えるんですな。
 一本目のワインはやっぱりシャンパーニュで、 昨年秋に稽古したロゼと同銘柄。 3,000円以下のお手頃シャンパーニュなんだけど、 ロゼの方は結構イイ感じだったので、こちらの白にも期待を込めております。
 泡立ちはシャンパーニュらしく細やかで旺盛で、 香りもなかなかに複雑。 そして味も、しっかりとした濃さが感じられて、 とても真面目に造られたことがわかります。 ただ、やや四角四面と言うかカタブツというか、享楽的な感じがしないのが残念と言えば残念ですが。
 とはいえ冷えたシャンパーニュをキューっと胃の中へ流し込むのは至福ですな。 自家製ピクルスはかなり酸味の強い味わいだったんで、 もしかすると相性的に難しかったのかも知れません。
78点道場にて

Saint-Romain 2009
サン・ロマン 2009
Jean Fery & Fils
ジャン・フェリ・エ・フィス
Blanc
Saint Romain
サン・ロマン
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
(N氏から) アドレ
 次なる料理は、焼ニョッキ&焼チーズ、そして初ガツオの和風カルパッチョ(上写真)。 作るの簡単だし子供らにも好評なんで、最近は定番化しているメニューです。 作り方は、切って並べたカツオの上にハーブソルトをかけて、 その上に刻んだ小ネギを大量にのせて、 そこへオリーブオイルと焦がしニンニクをジャッとかけて、 最後にポン酢で味を調整。飲みながらの片手間であっという間に出来上がり。
 さてワインは白で、N氏に持参して頂いたサン・ロマン。 お店の方が言うには「まだ固いかもしれない」ということだったそうですが。
 色は特に濃くなく薄くなくです。 香りは、抜栓直後はとても控えめ。 グラスの奥の方に閉じこもって出てこない感じです。 味は、確かにお店の方が言うように固くてミネラリー。 まるでシャブリのような雰囲気です。 そして時間が経つと、香りに関してはやや開いてきました。 でも味は固いまんま。かなり時間をかけて飲んだけど、 「開いた」ってとこまでは行かなかったですね。
 サン・ロマンって、ブルゴーニュでも南の方だし、 語感からもっと柔らかいワインをしてたけど、かなり硬質なワインでした。 調べたら、かなり緯度は南だけど標高の高いところにある村のようですな。 お値段は4,000円台中盤だったとのこと。 だとすればもうひと頑張り欲しい、というのが皆の一致した見解でした。
74点道場にて

Echezeaux "Les Loachausses" 2008
エシェゾー "レ・ロワショーズ" 2008
Dom. Anne Gros
ドメーヌ・アンヌ・グロ
Rouge
Echezeaux (Vosne Romanee Grand Cru)
エシェゾー (ヴォーヌ・ロマネ特級畑)
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\7,8402011/07/23 サンタムール カツミ商会
 次なる料理はテラスで焼き鳥・・・のはずだったんだけど、雨なんで屋内で。 残念ながら備長炭とかじゃなくてカセットのガスが熱源ですが、 火と肉が近すぎて落ちた脂が燃えて若干黒コゲ。調理方法に検討の余地ありです。
 そしてワインは、グロ一族の中でも一番との評判が高い、 ドメーヌ・アンヌ・グロの特級エシェゾー。 2008年産だとまだ早いとは思うけど、 3人くらいでじっくり飲めば開くのも楽しめるかな、と。
 色は薄め、というかブルゴーニュなら標準的な濃さだと思われます。 香りはとてもナイスです。 プラムのようなキュッと締まった果実香、柔らかで甘そうな樽香、 それらがパーっと香ります。 そして味も、香りからスムーズに繋がった明るく開放的な味わいで、 酸味と甘味のバランスが絶妙。いやーコレはアタリです。
 若いかなぁなんて思ってたけど、今飲んでも十分に美味いです。 というか、下手に置いといて萎んじゃうリスクを取るより、 若く溌剌とした良さが楽しめる今の時点で飲んじゃった方が正解かもです。
93点道場にて

Napanook 2007
ナパヌック 2007
Dominus Estate
ドミナス・エステート
Red
Napa Valley (USA)
ナパ・ヴァレー (アメリカ合衆国)
(O氏から) (ハンドキャリー)
 そして本日のメイン・メニューが骨付き豚バックリブのロースト。 骨付き肉って、鶏モモやラムなんかもそうだけど、 なんか「華やか感」がありますよね・・・って感じるのは師範だけですかそうですか。
 そしてワインは、O氏が米国からハンドキャリーした(だったよね?)、ナパヌックというワイン。 なんでも、高級カリフォルニアワインとして有名なドミナスのセカンド的なワインなんだそうで。
 色は、当り前だけどやっぱりブルゴーニュとは別物の濃さですね。 香りは、いかにもタコにもカリフォルニアのカベルネソーヴィニョンといった感じで、 ミシッと濃い果実香がたっぷり。 これでギシギシするような渋味があればそんじょそこらのニューワールド産なんだけど、 案外柔らかくて丸っこい感じがするあたりが高級ワインの所以でありましょう。
 間違いなく美味いですね。 でも、間違い無さすぎというか、想像した通りの味わいなんだよなぁ ・・・ということと皆で話しておりました。 美味いんだけど驚きが無い、と。
80点道場にて

El Maestro Sierra Oloroso 15 anos
エル・マエストロ・シエラ オロロソ 15年
Bodegas El Maestro Sierra
ボデガス・エル・マエストロ・シエラ
Sherry
シェリー
Jerez (Espana)
ヘレス (スペイン)
\2,5002012/03/29 カーヴ・ド・リラックス虎ノ門店 オーデックス・ジャパン
 飲む人3人で5本目、我々だとこれくらいが限界かな、と思って食後酒として出したのがコレ。 安ワイン道場15周年を記念してチョイスした15年もののシェリー。 シェリーの「X年モノ」ってのは何を基準に表示するだっけ? なんか継ぎ足し継ぎ足しして作るんだったと記憶しておりますが。
 さて色は、まるでブランデーのような琥珀色です。 そして香りは、思いっきりヒネ香というか紹興酒っぽいというか、全くもって完全に酸化したような香り。 まぁシェリーってそういうもんだと思いますが。 そして味はとてもドライ。 微塵の甘さもなくて、酸味一本やりでした。
 なるほど確かにシェリーってこうだったよねぇ。 美味い不味いは置いといて、好き嫌いで言えば「好きではない」と。 皆さんも同じようで、グラス一杯以上進んでなくて、 ボトルには半分以上残ったまま。 そして、今度からシェリーを選ぶ時は甘いヤツにしよう、と心に誓いましたとさ。

 半分以上残った翌日再稽古。 こういうワインが一日やそこら置いといたって変化するはずもなく、 前日のおぼろげないんしょうそのまんまです。 それでも飲めないわけじゃないんで、ちびちびと飲み干しましたです。
60点道場にて

Bourgogne "Cuvee Prestige" 2008
ブルゴーニュ "キュヴェ・プレスティージュ" 2008
Dom. Philippe Charlopin-Parizot
ドメーヌ・フィリップ・シャルロパン・パリゾ
Rouge
Bourgogne
ブルゴーニュ
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\2,7092012/01/09 ヴェリタス ワインプレスインターナショナル
 そして師範がソファーで軽く沈没していると、 飲み足りない二人がセラーの前で相談しておりました。 確かに家主が沈没してたら困るよねぇ。 そして彼らが選んだのがコレ。 あまり高くないのを選んで頂いてありがたいことであります。 そして、このワインに関しては既に2度ほど稽古済みなんで (ココココ)、 あまり真剣稽古をしなくて済む点でもナイス・チョイスです。
 色は・・・前のエシェゾーとあまり変わらない、 というかこっちの方が少し濃いくらいの感じだったと思います。 香りも、ややスケールは小さめながら、エシェゾーと同傾向、 これが3,000円以下のACブルゴーニュってのはお得だな、と改めて感じる香りです。 ただ、味わいのキレイさは一歩譲るかな。 雑味があるってわけじゃないけど、相対的にややバランスを欠いているような気がしました。
 とはいえやっぱりこれで2,700円は安いです。 また買い足そうかと思ったけど、さすがにもう2008年産は売り切れてますな。 別ラベルの2009年産があるようなんでちょっと悩み中です。
82点道場にて

 ・・・というような会でした。3人で5本半、あぁ飲んだ飲んだ。

3日(木祝)

Riesling "philippe BOHRER" 2010
リースリング "フィリップ・ボレール" 2010
Wolfberger
ウォルフヴェルジェ
Blanc
Alsace Riesling
アルザス・リースリング
Alsace (France)
アルザス (フランス)
\1,2002012/04/25 ヴェリタス ワインプレスインターナショナル
 連休6日目、もう半分過ぎちゃいました。 そして明日は道場に友人を招いて飲み会をするんで、 本日は「飲み会準備デー」。 といっても大した準備はしないわけだし、 それ以外はほとんどダラダラしてなにもしない一日。 さて夕食のメニューは、アサリのバター炒め、海老のチリソース煮、肉じゃが、砂肝のガーリック炒め。 赤でも白でもどちらでも良さそうだけど、 順番的に白で、アルザス産のリースリングをチョイス。 『フィリップ・ボレール」とは、 アルザスはストラスブールのレストラン『オー・クロコディール』のシェフで、 この銘柄はそのシェフとのコラボ・ワインとのことであります。
 色は、まずまず普通、でもクラスを考えるとちょっとレモン色が強いかも、って色合い。 香りはまさにリースリングらしい、 沈丁花と灯油の香りがパーっと。 味は、想像したよりは甘いです。 というのも、アルザスのリースリングって甘い香りの割にはドライなワインが多いけど、 このワインに関しては甘い香りのまんまに甘めの味わいです。
 キチンと熟したブドウを使って、リースリングらしい香味を引き出した、 というのはビシバシ伝わります。 このバランスはフィリップ・ボレールさんの好みなんだろうけど、 師範の嗜好的にはもう少し甘さ控えめの方が嬉しいかな。 アルコール度数は12.5%ということで、あと0.5%糖分をアルコールに変えて頂きたかった、というところ。 って、そんな簡単なもんじゃ無いとは思いますが。
76点道場にて

2日(水)

 連休5日目、本日お休みは師範だけ、日ごろの鈍った身体にカツを入れるべく、本日は「運動デー」です。

 というわけで、朝から徒歩30分弱の清水が丘公園プールまで。 「不要贅肉削減期間」の頃は1,500mくらい続けて泳げたんだけど、 もうイケませんな。300mくらいで息があがっちゃいます。 体重は維持しているんだけど、体力と気力が続かない感じ。 だもんで泳ぎと歩きを交互に織り交ぜて、泳で1,500m/歩きで1,500mでした。 昨年は3,000m泳いでたのと比べると、 かなり根性無しになっちゃいました。

 関係ないけど、水泳教室をやっている人って、男性のおっさんは大抵「細マッチョ」なんだけど、 女性のおばさんは「魚雷体型」なのはなぜなんですかね? 習っている人のみならずインストラクターも同傾向。 女性は水泳では痩せないのかな?

Tatty Bogler Otago Pinot Noir 2006
タッティ・ボグラー オタゴ ピノ・ノワール 2006
Tatty Bogler (Bannockburn Creek Vinyards)
タッティ・ボグラー (バンノックバーン・クリーク・ヴィンヤーズ)
Red

(New Zealand)
(ニュージーランド)
\1,7802012/02/24 お手軽ワイン館 ピナクル・ワイン
 そして本日の夕食調理担当は師範ということで、 久しぶりにコロッケを作ることにしました。 ミート・コロッケに限っては自分で作るのが一番美味いです。 なんたって牛肉の含有量が違います。 断面の見た目はほぼメンチカツです ・・・なんてな「貧乏人のささやかな贅沢自慢」は置いといて、 選んだワインはニュージーランド産のピノ・ノワールであります。 ちなみにコロッケ以外は水菜のシャッキリごま炒め、キュウリとワカメの酢の物です。
 色はかなり濃く青い紫色。 わずかにオレンジ色がかっているなと思ったら、これって2006年産、 ニューワールド産としてはそれなりに古めですな。 香りは、南のピノ・ノワールにあるようなイチゴとケモノがブワッと・・・ ってんじゃなくて、やや控えめでトーンの高い、涼しい感じの香りです。 やっぱりニュージーランドくらいまで行くと気候が冷涼なんですかね。 味も結構ブルゴーニュっぽさがあって、 コート・ド・ボーヌでも南の方、ペルナン・ヴェルジュレッスとかあたりの雰囲気を感じます。
 出過ぎたところが無くて、濃さを上手にまとめたピノ・ノワールですな。 ただ、コレを飲んでブルゴーニュと思うかと言われれば、 やっぱりどこか違います。 違うには違うけど、これはこれで美味ワインでもあります。
ショップへのリンク: Tatty Bogler Otago Pinot Noir 2006
77点道場にて

1日(火)

 連休4日目の今日は「フレンチ・デー」です。 子供らは通常通り学校へ行ったけど、 師範代はメーデーで休み、 それに合わせて師範も休みをとって、フランス料理のランチを食べに行きました。

 今回選んだところは、横浜で唯一ミシュランの星付きレストラン(一つ星)に選ばれた シェ・ナカという店。 フレンチなんて最近めったに行かないんで、 リテラシーが低くてミシュランなんかを参考にさせて頂いております。

 店は、JR根岸線だと本郷台と洋光台の間、あまりに普通な住宅街の中にあって、 正直言って外観的にも特に突出したなにかが感じられるわけではなくて、 普通にシャレた洋食屋さんといった感じです。

 店の中は、テーブルが20席程度の大きさで、 クリーム色を主体とした温かみのある雰囲気です。 そして、さすがは星付きレストラン、 平日の昼間だというのに開店早々の11時30分から続々とお客さんが来て、 結果的には満席になってました。 客層は、ご近所の常連マダムと、師範らみたいな久しぶりに休みの取れたいい歳のカップル、 というところのようです。

 そして今回注文した料理が下記です。

ディジュネB \4,500
空豆とグリーンピースのムース、トマトゼリー寄せ(上写真)
エスカルゴのフエテ、シャノワール風(左写真)
ジャガイモとトマトのポタージュ
知床鶏モモ肉のソテー、エピス風味ソース・プティポワフランセーズ添え
デザート
エスプレッソ
師範代は別のメインで、牛内臓(センマイ)の煮込みを注文してました。

 見た目にキレイで、手が込んでいて、きちんと美味しい料理でした。 ややオーソドックスというか、ビックリするようなお皿ではないんだけど (でも日本で普通にエスカルゴが出されるのは珍しいかもですが)、 これだけの内容が4,500円で食べられるんだったら十分満足です。

 そして、サービスも一流、 というかミシュランの星はサービスに対して与えられたんじゃないかと思えるようなキチンと気配りの行き届いたものでした。 前述のように満席だったんだけど、料理を出されるタイミング、 ワインを注がれるタイミング、いずれもスムーズ。 ストレス無く料理とワインを楽しむことに集中することができました。

Savigny-les-Beaune 2002
サヴィニー・レ・ボーヌ 2002
Dom. Philippe Delagrange
ドメーヌ・フィリップ・ドラグランジュ
Blanc
Savigny-les-Beaune
サヴィニー・レ・ボーヌ
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
(\8,500)2012/05/01 シェ・ナカ モトックス
 ワインリストには、1ページ約20銘柄、全5ページなんで100種類ほど書かれてたかな。 安いものは確か3,000円台からあったようで、上は20,000円程度まで。 メインの価格帯は10,000円前後といった、標準的なラインナップだったように思います。 最初はブルゴーニュの赤を見ていて、 5,800円でブシャールのジュヴレ・シャンベルタンがあったのでそれをお願いしようとしたらハーフでした(爆)。 ならばということで白を見て、誰だったかのACブルゴーニュ、ヴィエイユ・ヴィーニュ2009年が4,000円台、 そしてこのサヴィニ・レ・ボーヌの8,500円が目に留まって悩んだけど、 「せっかくのフレンチ」ということで、熟成感が味わえそうなこちらを選んでみました。
 抜栓されてすぐはややぬるかったので、常温で保存されているようです(入り口脇に積んでありました)。 今の時期なら問題ないでしょうけど、夏場はどうされてるのかな、とちょっと興味がわきました。 色は、特に熟成した感じはしない明るめのレモン色です。 香りも、抜栓してすぐは普通にリンゴっぽいフルーティな香りだったんだけど、 時間が経つにつれナッツのような香ばしさと妖艶な感じが出てきました。 温度に関しては抜栓直後が一番高かったと思うので、 この変化は温度が上がったことによるものじゃなくて、空気に触れたことによるものと思われます。 味は、やや小ぶりではあるけどバランスが良くて、 料理のお伴として飲むには申し分ない内容です。
 昼間と言うこともあってか、満席のお客さんの中でボトルでワインを飲んでいるのは師範だけでした。 そして、残ったら持って帰ろうと思ってたけど、結果的には全部飲み干しちゃいました。 余計な主張をしない、変な技術に走らない、 料理同様オーソドックスながらしっかりとした良さの感じられるワインでありました。
81点「シェ・ナカ」にて

 お会計は、4,500円のコースが2人分と8,500円のワインで、しめて17,500円也。 サービス料も取られてませんし、なんとエスプレッソをお替わりした分もサービスされてました。 なんかとても得したなぁ、という気分で店を後にすることが出来て、大満足のランチでありました。
前月分

by 師範