2017年5月2日(稽古日誌はココ)、
災害時の徒歩での帰宅訓練を兼ねて品川から保土ケ谷の自宅まで歩いてみることにしました。
題して「東海道ちょっと三次」。品川宿を出て川崎宿、神奈川宿、程ヶ谷宿の宿場三つ分を歩く、という試みです。
ちなみに、今回とは逆方向、道場から品川駅まで歩くというのは、
震災前の2010年12月にやったことがあります。
その時は一気にただ歩いただけ、
今回は一昨年の山手線一周散歩に倣って、
旧東海道にほぼ沿うようにして走っている京急線(品川駅から横浜駅まで)と相鉄線(横浜駅から天王町駅まで)
の各駅に立ち寄ることにしました。
品川駅から保土ケ谷駅までの全29駅、ボチボチ書いて参ります。
◇更新履歴
2015/05/03: | 品川駅から鮫洲駅までを掲載 |
2017/05/04: | 立合川駅から梅屋敷駅までを掲載 |
2017/05/08: | 京急蒲田駅から京急川崎駅までを掲載 |
2017/05/09: | 八丁畷駅から花月園前駅までを掲載 |
2017/05/10: | 生麦駅から神奈川新町駅までを掲載 |
2017/05/11: | 仲木戸駅から相鉄横浜駅までを掲載 |
2017/05/14: | 品川から保土ケ谷までの全編掲載完了 |
朝9時ちょうどに京急線品川駅前を出発。
京急の品川駅は、巨大なJR品川駅の高輪口側にへばりつくように存在しています。
そして、品川を出てすぐに京急線は東側にグニュッと曲がってJR線を横断。
まっすぐな区間では120kmを出す「赤い弾丸」な京急電車も、この品川―北品川間はノロノロ運転。
師範はめったに利用しない線だけど、スピードのダイナミック・レンジが大きくて、
好きな人は好き/興味の無い人は乗りづらい列車な気がしますな。
京急線に沿って八ツ山橋を渡ると、道路脇に東海道の各宿場を記した石碑が並べられています。 ところがコレがちゃんと見ないと気付かないくらい地味なのね。 こういうの、もっとインスタとかのSNSばえするようにすれば、 ポケモン・ゴーとか神社の御朱印とかと同じノリで、散策の目的地になると思うんだけどなぁ。 自治体の皆様には、もっとそういう意識を持って頂きたいと存じます。
区間 | 積算 | |
時間 | 10分 | 10分 |
---|---|---|
歩数 | 1,238歩 | 1,238歩 |
距離 | 0.9km | 0.9km |
ほどなく最初の通過駅である北品川駅に到着。品川駅より南にあるのに北品川駅とは?って感じですが、 そもそも品川駅は港区にあるので、 品川区の中では一番北ということで北品川駅なんだったと思います。
品川宿があったあたり、現在の北品川商店街には、風情のある建物がまだいくつか残っています。
そのうちの一つがここ、「星野金物店」。
金物屋さんなんてホームセンターに押されて個人商店としては絶滅危惧種だと思うけど、
ここは都心ということもあって周辺にホームセンターが無いからか、まだ頑張って営業されています。
そこから少し南下したところにある「丸屋」という草履屋さんも風情がありますね。 こういうお店、是非今後も残って欲しいとは思うものの、 自分自身は利用することが無いので偉そうなことは言えません。
区間 | 積算 | |
時間 | 8分 | 18分 |
---|---|---|
歩数 | 877歩 | 2,115歩 |
距離 | 0.8km | 1.7km |
北品川商店街を抜けると新馬場駅。「しんばば」ではなくて「しんばんば」と読みます。
新馬場駅のそばには「品川区保健センター」という大変立派な建物があります。
垂れ幕には「500円でフィットネス!」の文字が光っております。
500円、周辺のフィットネス・ジムの相場からすると安いんでしょうね。
皆さん健康にはお金を使うからね。
今日みたいないい天気だと、ウォーキングを趣味にしている人はだいたい山歩きをしたり、
ちょっと遠くへ行って歩きますよね。
でも師範の場合、「わざわざ電車賃を払って歩きに行く」というのがどうにも納得がいかないんですよ。
『歩くだけならそこらへん歩けばタダじゃん』、と。
今回東海道を歩くことにしたのも、前回山手線一周歩くことにしたのも、どちらも品川までは定期券があってタダだから。
とことんケチな姿勢が一貫している「安ワイン道場師範」であります。
区間 | 積算 | |
時間 | 13分 | 31分 |
---|---|---|
歩数 | 1,182歩 | 3,297歩 |
距離 | 1,0km | 2.7km |
第一京浜沿いにまっすぐ歩くと青物横丁駅。 この駅前の飲食店街では何度か飲んだことがあるので、 師範にとってなじみの薄い京急線の駅の中では、比較的知っている駅です。
青物横丁駅のすぐ前には、「珈琲専門店 カフェ・ムジカ」というアンティークな感じの喫茶店があります。
このお店、"珈琲専門店"と銘打っている割にはショーウィンドーにトーストとかスパゲティとかいろいろ。
『珈琲以外もあるやないかい!』と突っ込みたいところですが、
長く経営を続けていくためには状況に合わせて経営方針をピボットしていく、という柔軟な経営姿勢も大切なのでしょう。
区間 | 積算 | |
時間 | 6分 | 37分 |
---|---|---|
歩数 | 632歩 | 3,929歩 |
距離 | 0.5km | 3.2km |
青物横丁駅から鮫洲駅は駅間最短距離の0.5km。 東京都在住の方には免許試験場最寄りの駅として有名らしいですが、 東京都に住んだことない師範としては縁遠い駅です。
鮫洲駅のちょっと南に、「ラーメン道楽」という真新しい店がありました。 最初『お!ラーメン道場とな!同じ"道場"繋がり!」などと喜んで写真撮ろうとしていたんだけど、 よく見たら"道場"じゃなくて"道楽"なのね。 残念だなぁ。道楽なんかせずに、道場していれば20年続けることが出来るのに ・・・などとどうでもいいことを考えておりました。
そうしたら、ちょっと歩いた先にあったのが「メンテナンス道場」!ここは20年続くはずです(笑)
区間 | 積算 | |
時間 | 11分 | 48分 |
---|---|---|
歩数 | 1,180歩 | 5,109歩 |
距離 | 1.0km | 4.2km |
歩数5,000歩を超えたところで立会川駅。 立会川を過ぎたあたりから、京急線に並走する第一京浜国道(一国)の道幅が広くなります。 昔からの「江戸の街」はこのあたりまでなのかなぁ、と感じます。
立会川から南に歩いていくと、「鈴ヶ森処刑場跡」があります。
処刑場跡地なんて、どちらかというとネガティブな遺跡だと思うんだけど、
ここはとても大きな石碑がいくつも立っていてなかなか立派。
説明文によれば、
「この鈴ヶ森処刑場では、丸橋忠弥、天一坊、白井権八、八百屋お七、白木屋お駒など、
演劇などで知られた者が処刑されたとされます」
らしいです。へぇ~。
区間 | 積算 | |
時間 | 15分 | 1時間3分 |
---|---|---|
歩数 | 1,756歩 | 6,865歩 |
距離 | 1.3km | 5.5km |
京急線が一国と立体交差、 これまでとは逆に「右に京急/左に一国」になったところに大森海岸駅があります。 日も高くなってきて、大通りだと日差しがきつくて歩きづらいので、このあたりから脇道を歩くことにしました。
大森「海岸」と名の付く駅ですが、少なくとも現在ではこの駅は海岸からはかなり距離があります。
運河があるけど、昔はそこまで海だったんですかね。
そんな立地ではありますが、駅のすぐ目の前にはホテル街があって、
ホテルにはなんとなく海を想わせるような名前が付けられています。
『海岸に行こうぜ!』なんて言って女子を誘ったりするんですかね?
師範にゃあ縁遠い話でございますけどね。
区間 | 積算 | |
時間 | 13分 | 1時間16分 |
---|---|---|
歩数 | 1,512歩 | 8,377歩 |
距離 | 1.2km | 6.7km |
次が平和島駅。ここも「島」と名前が付いていますが、 現時点ではどこが島だったのか、ってくらい平地の真ん中です。 ちなみに近くに競艇場があるので、その名前で有名なですね、平和島。
平和島駅の目の前で環七通りが交差しています。
左写真は歩道橋の上からの馬込方向を撮ったものです。
それにしても今日は空が真っ青で天気が良い日だな。
昔は、排気ガスの影響で環七通りの上にはいつも薄暗い雲が掛かっている、
なんて話もありましたが、ディーゼル車の排ガス規制などもあって、
今はこの澄んだ空です。
区間 | 積算 | |
時間 | 11分 | 1時間27分 |
---|---|---|
歩数 | 1,165歩 | 9,542歩 |
距離 | 0.9km | 7.6km |
大森町駅。こういう名前の駅が京急線にあることを初めて知りました。 なんとなく京浜東北線とか東急線の駅みたいだよね、大森町・・・って大井町と勘違いしているだけか。
大森町駅から次の梅屋敷までは、高架沿いに新しい道がまっすぐ通じています。 車通りは少ないし、高架の日陰で歩きやすくはあるんですが、 いかんせん変化に乏しく退屈な道ではあります。
区間 | 積算 | |
時間 | 7分 | 1時間34分 |
---|---|---|
歩数 | 763歩 | 10,305歩 |
距離 | 0.6km | 8.2km |
歩き始めて1時間半、歩数1万歩を超えたあたりで梅屋敷駅に到着。 このあたりの駅は、最近高架化が完了したためかどこも似たような構造で、 「梅屋敷」などという古風な駅名に反して現代的で無機質な印象を受けます。
梅屋敷駅からほど近いところに、なんとなく雰囲気のある飲み屋がありました。
こういう風に店の外にワインの空き瓶が並べられていると、
ついどういうワインが出されているのか見ちゃいますな。看板によれば
「こぼれ樽生スパークリングワイン 650円」
らしいです。量にもよるけど、ちょっと高いかな?
もちろん、この時間はまだやってませんでした。
区間 | 積算 | |
時間 | 13分 | 1時間47分 |
---|---|---|
歩数 | 1,314歩 | 11,619歩 |
距離 | 0.9km | 9.1km |
次は京急蒲田駅。このあたりからJR線と並走するようになります。 豪快に駅を飛ばす東海道線、そこそこ止まる京浜東北線、細かく止まる京急線、という感じでしょうか。
前の梅屋敷駅前も次の雑色駅前もそうだけど、このあたりの駅前にはいかにも私鉄沿線といった趣きの駅前商店街が存在しています。 蒲田駅前にも「アスト蒲田」という、良さげなアーケード街がありました。 今回は目的が東海道沿いに歩くことにあったので、中まで入りはしませんでしたが、 こういう「私鉄沿線駅前商店街巡り」みたいなのも楽しいだろうなぁ。とってもジジイ趣味ではありますが。
区間 | 積算 | |
時間 | 19分 | 2時間6分 |
---|---|---|
歩数 | 1,961歩 | 13,580歩 |
距離 | 1.5km | 10.6km |
雑色(ぞうしき)駅に到着した時点で、歩いた距離は10kmを超えました。 でもその程度は普段の休日朝散歩で歩いているので、まだ身体的にどう、ということはありません。
雑色駅から六郷土手駅へ向かう途中、マンションの大規模修繕現場と遭遇。 そこを担当されていたのが「ディー・アール・シー一級建築士事務所」というところ。 さぞかし社長さんはワインが好きなんだろうな、と思ったら、 「D=Design, R=Refine, C=Consultant」の略だそうな。 ちょっぴりガッカリ。でもきっとワイン好きだよね、社長さん。
区間 | 積算 | |
時間 | 16分 | 2時間22分 |
---|---|---|
歩数 | 1,719歩 | 15,299歩 |
距離 | 1.3km | 11.9km |
六郷土手駅は多摩川のほとり、まさに土手にあります。 そのまんまな駅名で判りやすくはあるんだけど、周辺住民の方としてはどうなんでしょうね?土手の駅。
六郷土手を過ぎると、いよいよ多摩川を超えて神奈川県に入ります。強い日差しを遮るものが無い長い橋の上、地味に疲れます。
災害時の帰宅訓練という意味で考えると、この幅の広い多摩川を超えられるかが課題だな。
橋が落ちていたり通行止めになっていたりする可能性が無くもないわけですから。
そういう点では、この橋がダメだったときにどちらに行けばいいか、災害前からシミュレーションしておく必要性があるかも知れません。
区間 | 積算 | |
時間 | 22分 | 2時間44分 |
---|---|---|
歩数 | 2,076歩 | 17,375歩 |
距離 | 1.7km | 13,6km |
そんなこんなで昼前に京急川崎駅到着。ここまでほぼ予定通りのペースで歩いて来ました(記事更新の方は全然ペース上がりませんが)。
京急川崎駅からすぐの通りに川崎宿があったようで、道にもそれを示す幟があったりします。 ただ、あまりに現在の街の中心部に近いためか、再開発が進んでほとんどその頃の名残りを示す建物は残っていません。 「**本陣跡」とかが表示・説明された看板等はあるものの、現在はマンション等になっています。残念。
昔の人に倣って、師範もここ川崎宿で一休み&ガソリン補給。
選んだ店は、大陸という中華料理屋さん。
入り口にデカデカと「大陸おもてなしセット ビールとつまみで390円」の張り紙があったので、
『よし!これとギョーザで十分だ!』と思って入ったんだけど、
残念ながらその「おもてなしセット」は17:00~18:30の時間限定のサービスでした。
それでもビールとギョウザへの想いは経ち難く、結局単品でギョーザ540円と生ビール490円、しめて1,030円也を注文。
実が詰まってて美味しいギョウザではありましたが、
周りのお客さんが600円台の定食を食べる中、これで1,000円オーバーかぁ、と若干ブルー入ります。
己の注意力不足&判断ミスを猛省せざるを得ない結果となりました。
区間 | 積算 | |
時間 | 70分 | 3時間54分 |
---|---|---|
歩数 | 2,576歩 | 19,951歩 |
距離 | 1.8km | 15.4km |
川崎駅前で休憩の店探し&ビールでゆっくり一息入れたんで、次の八丁畷(はっちょうなわて)駅到着は京急川崎駅を出てから1時間10分後。 ここで予定より若干タイムロスしました。
ここ、八丁畷駅すぐ脇の踏切では、先日痛ましい事故が起こりました。
遮断機が降りた踏切にご老人が入っていったのを見た男性が、助けようとして二人とも列車に跳ねられ、
不幸なことにどちらも亡くなった、という事件。
この日も踏切には警備の方が立っておられました。
こういうの、辛いよね。助けに行って巻き込まれた男性は、師範と同世代の方だったようです。
自分が助けないと目の前の人が確実に事故に合う状況に遭遇したとしたらどうするか・・・自分でも判らないなぁ。
身体が固まって助ける勇気が出ないかもしれないし、
逆にそのまま見過ごす勇気の方が出なくて、ダメと分かってても助けに行ってしまうかもしれない。
見過ごすにも猛烈な勇気、そしてその後の後悔に耐える覚悟が必要なんだと思います。
この先の人生でそういう場面に出くわさないことを願っております。
・・・んなことは置いといてこの八丁畷駅のすぐそばの高架下に、
「八丁畷ショッピングセンター」という激渋な商店街?があります。
まさに昭和の遺産。そういう施設では近くの「国道駅」が有名ですが、
次にバズるのはココですね。
区間 | 積算 | |
時間 | 10分 | 4時間4分 |
---|---|---|
歩数 | 1,134歩 | 21,085歩 |
距離 | 0.9km | 16.3km |
鶴見市場駅に到着した時点で、距離は約15km、歩数は2万歩を超え、時間も4時間を超えました。 距離的にはぼちぼち半分かなぁ、というところであります。
地味な写真が続いておりますが・・・
鶴見市場駅と京急鶴見駅の間に鶴見川が流れています。
こういう大き目の川だと、それを境に行政区が変わる場合が多いんだけど、
鶴見区は鶴見川の両岸に存在しています。
南側の横浜市民としては、鶴見川を超えると川崎市な気がしていて、川向こうにも横浜市領域があるのがなんとなく不思議です。
そして、この鶴見川も災害帰宅時には障壁となってしまいそうな気がしています。
ただ、多摩川よりは橋の本数が多いので、なんとかなるのかも知れません。
区間 | 積算 | |
時間 | 16分 | 4時間20分 |
---|---|---|
歩数 | 1,998歩 | 23,083歩 |
距離 | 1.7km | 18.0km |
次は京急鶴見駅。このあたり、やや殺風景な京浜工業地帯の中を歩くことになるし、 ピーカンの日差しが真正面から当たるので、地味に疲労が増していきます。
蒲田、川崎に続いて、ここ鶴見駅もJRとの隣接駅です。
京急鶴見駅側から見ると、目の前にJR鶴見駅がドーン!
乗降客数でも圧倒的にJR鶴見駅の方が多いようです。
同じ方向で二つの路線が使えると、運行トラブルなどの時に便利だろうなぁと思う反面、
最近はJRがトラブったらすぐに京急もパンクするので、鶴見あたりからだとどちらも乗れない、
なんてことになっているのかも知れません。
区間 | 積算 | |
時間 | 12分 | 4時間32分 |
---|---|---|
歩数 | 1,327歩 | 24,410歩 |
距離 | 1.0km | 19.0km |
花月園前駅は、かなり昔は遊園地の最寄り駅、近い昔はその跡地を利用した競輪場の最寄り駅だったみたいだけど、 今は特に周辺に大きな施設もなく、ひっそりとした駅になっています。
で、ひっそりとしすぎていて、この駅の周りに写真の素材になりそうな場所が全然無いんですよ(※)。
仕方なく、疾走する赤い弾丸、京急電車の写真を。
このあたり、京急、JR東海道線、JR横須賀線、JR京浜東北線、それにJR貨物線2系統がそれぞれ複線で走っているので、
合計12本の線路(24本のレール)が敷かれています。その上を高密度なダイヤで電車がビュンビュン走ってます。
鉄道好きにはたまらない環境でしょうけど、そうでも無い人にはうるさいし線路の反対側は遠いし・・・でしょうなぁ。
東海道線や横須賀線なんて通っているだけで隣駅(横浜駅か川崎駅or新川崎駅)はえらく遠いからね。
(※)あくまで個人の感想です。
区間 | 積算 | |
時間 | 11分 | 4時間43分 |
---|---|---|
歩数 | 1,219歩 | 25,629歩 |
距離 | 0.9km | 19.9km |
生麦駅のあるこの場所は、歴史の教科書に出てくる「生麦事件」で有名ですな。 薩摩の藩士がイギリス人を殺傷しちゃって国際問題に発展した事件ですが、 その内容と「生麦」という地名が妙に合っているから覚えている人も多いと思われます。
生麦と言えば麦、麦と言えばビールです、
ということで、この生麦にはキリンビールの横浜工場があります。
最近できた首都高速7号横浜北線の高架が上を走っているので、妙に暗い入り口になってしまっておりますが。
ここは工場関係者だけじゃなく、一般の人も入場出来て、「キリン ビア・ヴィレッジ」という名前になっています。
工場見学が出来る以外にもレストランが併設され、出来立てのビールが飲めたりするようです。
昔から一度行ってみたいとは思っているんだけど、道場から電車だと微妙に不便だし、
車だと帰りの運転手である家族と行く必要があるし・・・というわけでまだ未体験です。
でも、この距離だったら単身歩いて行く、というのもアリだな。
今度ヒマが出来たら考えてみよう。
区間 | 積算 | |
時間 | 18分 | 5時間1分 |
---|---|---|
歩数 | 1,995歩 | 27,624歩 |
距離 | 1.8km | 21.7km |
京急新子安駅到着時点で所要時間5時間を超え、距離も20kmを超えました。 さすがにこのあたりから微妙に足が疲れてきた感じがありますが、痛みがあったりして歩き辛くなるほどではありません。
身体的にはまだまだ大丈夫だったりするんですが、
写真を撮るのがやや億劫に、というか途中で写真映えしそうな被写体を探すのが億劫になってきています。
左写真は新子安駅手前にある「遍照院(へんじょういん)」というお寺さん。
山門の目の前に踏切があるので珍しいかな、と思って撮ったのですが、
そういうお寺は鎌倉の方にもあったりするんで、そんなに珍しくも無いのかも知れません。
ま、珍しいかどうかは置いといて、こういう状況なんで「踏切寺」と呼ばれているみたいですね。
区間 | 積算 | |
時間 | 12分 | 5時間13分 |
---|---|---|
歩数 | 1,334歩 | 28,958歩 |
距離 | 1.0km | 22.7km |
この子安駅の構造にはビックリです。 というのも、駅の南側(第一京浜側)から改札に至るためには、京急の踏切を渡らなければならない構造になっています。 田舎で運行本数の少ない駅ならともかく、この通過列車の本数があるのに地下道も歩道橋も無いのは凄い割り切りっすね。 朝のラッシュ時、駅に行きたいけど踏切が開かないとイライラするだろうなぁ。
このあたりもなかなか良い被写体が無いわけですが・・・
子安駅の横浜寄りに、京急電鉄の操車場があり、
隣接した道路からは京急の車両や乗り入れている都営地下鉄の車両を間近に見ることができます。
京急のマニアな方にはたまらないスポットでしょうなぁ・・・って、極めて狭い層に向けたスポットですが。
区間 | 積算 | |
時間 | 9分 | 5時間22分 |
---|---|---|
歩数 | 1,051歩 | 30,009歩 |
距離 | 0.9km | 23.6km |
神奈川新町駅に到着した時点で3万歩を突破しました。順調順調。 日も若干傾いてきて気温も下がり、また歩きやすい状況になってきております。
もうすぐ神奈川宿ですが、ここまで東海道を歩いて来て気づいたことが一つ。 それは、「宿場の近くはお寺が多い」ということ。 左写真は「良泉寺」という、子安駅と神奈川新町駅の間、第一京浜沿いにあるお寺。 大通り沿いではあるけど、門の中に一歩入れば別世界。 昔からこういう雰囲気だったんだろうなぁ、という気分が味わえます。
区間 | 積算 | |
時間 | 10分 | 5時間32分 |
---|---|---|
歩数 | 1,110歩 | 31,119歩 |
距離 | 0.8km | 24.4km |
仲木戸駅は、JR東神奈川駅に隣接しています。 これまでJRとの隣接駅は「蒲田-京急蒲田」「川崎-京急川崎」「鶴見-京急鶴見」「新子安-京急新子安」 という風に一定のルールがあったわけだけど、ここだけ別名。何かこだわりがあるんですかね?
仲木戸駅からちょっと南に歩いたあたりに、ここが神奈川宿であったことを示しているんであろう、
高札場(昔の掲示板)を再現した木製の建造物があります。
こういうのがあると、『あぁ昔の街道を歩いているんだな』ということが実感できて良いな・・・
と感慨にふけっていたけど、説明を読むと、
「かつての神奈川宿の高札場は、現在の神奈川警察署西側付近にありました」
だそうです。ギャフン。
区間 | 積算 | |
時間 | 15分 | 5時間47分 |
---|---|---|
歩数 | 1,461歩 | 32,580歩 |
距離 | 1.1km | 25.5km |
神奈川県の県名を冠したこの神奈川駅は、大ターミナル駅である横浜駅の隣にひっそりとある小さな駅です。 そもそも「神奈川」って地名はこのあたりの狭い範囲を示していたんだと思うけど、 なぜそれを県名に使ったのかね?
宿場に着いたら一休み、ということにしていたんで、神奈川宿あたりから使えそうな店を探していたんだけど、
あのあたりはキッチリ住宅街なのでそういう店は無く、結局横浜駅手前の鶴屋町まで歩いてきました。
「お茶屋で休憩」っぽくテラスで飲みたかったんで、そういう店を探していて発見したのがココ、
BIODINAMIEというバーっぽい店。
「屋外だと飲み物半額」という看板があったので、『これはラッキー!』と思っていたわけですが・・・
結果的に半額ってことは無くて、サントリー プレミアムモルツのジョッキが税込み594円でした。
それでも『立派な生ハムがツマミに付いてこの値段は安い!』と思っていたわけですが、
会計してみるとコペルトは別料金で478円、トータルでは1,072円也。
高っけぇお茶だなぁ・・・って、またしても己の注意力不足&判断ミスを猛省せざるを得ない結果となりました。
区間 | 積算 | |
時間 | 36分 | 6時間23分 |
---|---|---|
歩数 | 1,331歩 | 33,911歩 |
距離 | 0.9km | 26.4km |
そして勝手知ったる横浜駅に到着。 ここまでは京急線沿いに歩いて来ましたが、ここから京急は旧東海道を離れて三浦半島側へ向かいます。 横浜駅から保土ケ谷宿方面の旧東海道に一番近い所をトレースしているのが相鉄線なので、 ここからは相鉄線の駅づたいに歩いていきます。
横浜駅西口から南方向、五番街から南幸あたりはかなり低地になっていて、満潮時は地面より海水面の方が高い場所があったりします。 東日本大震災の時も被害を受けたビルがあった模様。 首都圏直下型地震となると、このあたりはきっと通れないだろうな。 遠回りでも浅間下の旧東海道を通った方が良さそうですな。
区間 | 積算 | |
時間 | 13分 | 6時間36分 |
---|---|---|
歩数 | 1,542歩 | 35,453歩 |
距離 | 1.1km | 27.5km |
横浜を出て最初の駅は平沼橋駅。 相鉄線の電車に乗っていると、高い位置にある横浜駅のホームからスーッと滑り降りただけくらいの近い距離にある駅だけど、 歩いて行くとなると若干遠回りが必要なので、それなりの距離がありました。
平沼橋駅と言えば東京ガスのガスタンク群が有名?ですが、 あとは駅のすぐ南に「水天宮平沼神社」があります。 水天宮と言えば安産祈願の神様、 とりあえず師範の周りに安産祈願が必要そうな人はいませんが、 子供は世界の宝、現在妊娠中の安ワイン者(※)全員の安産を祈願して、5円のお賽銭をあげてきました。
(※) 現在妊娠中の方は「安ワイン道場」なんて見てないとは思いますが。
区間 | 積算 | |
時間 | 15分 | 6時間51分 |
---|---|---|
歩数 | 1,745歩 | 37,198歩 |
距離 | 1.3km | 28.8km |
ここ西横浜駅まで、相鉄線はJR東海道線と並走しています。 そういうこともあってか、前の平沼橋駅とこの西横浜駅はJR線と相鉄線を跨ぐ跨線橋の上にある橋上駅です。 そのため、駅名標を撮影するのに階段を登らざるを得ず、地味に疲れます。
駅間に撮影スポットが無いのは別に京急線の子安あたりに限らないわけで、
相鉄線の西横浜あたりも特に何もない半商業/半住宅街です。
ただ、この社宮司公園あたりはちょっと昔までは「新天地カフェー街」なんてのがあったりして、
夜の街としての賑わいがあったようです。
また、近くには"濱のアメ横"と呼ばれる「洪福寺松原商店街」があります。
正確に旧東海道をトレースするとそこを通るのですが、今回は駅づたいに歩いているのでパスしました。
区間 | 積算 | |
時間 | 10分 | 7時間1分 |
---|---|---|
歩数 | 968歩 | 38,166歩 |
距離 | 0.7km | 29.5km |
相鉄線は天王町(てんのうちょう)駅から東海道を離れて横浜の奥地方面へ向かうので、 ここから旧東海道を歩いて目的地である保土ケ谷駅へ向かいます。
ここ天王町駅前あたりが程ヶ谷宿の入り口であったようです。
有名な歌川広重の「東海道五十三次」に書かれた程ヶ谷宿(※)の絵はここからの景色だということで、
駅の南側にはそれを模したモニュメントが置かれた広場があります。
普通だったらタクシー乗り場とかを整備しそうな場所ですが、
それをしないのはエラい!と思います。
(※)広重は「程ヶ谷」とも「保土ヶ谷」とも書いているみたい。どっちやねん!
程ヶ谷宿の散策コースとしては、この天王町駅前を出て、環状二号あるいは一本西側の旧道を歩いて保土ケ谷駅まで、 その後国道1号(最近その一部が街道風に整備されました)を歩いて権太坂の入り口へ、 そして権太坂はまた旧道を歩いて旧武蔵野国と相模の国の境にある境木地蔵に至る、というのが一番メジャーなようです。
区間 | 積算 | |
時間 | 11分 | 7時間12分 |
---|---|---|
歩数 | 1,177歩 | 39,343歩 |
距離 | 1.0km | 30.5km |
そしていよいよ今回の旅の終着点である保土ヶ谷駅に到着。 所要時間7時間超、歩数4万歩弱、距離は30km超でした。 別に大して疲れちゃいないので、程ヶ谷宿の中心地である本陣跡あたりまで歩いても良かったんだけど、 道場で外に干している毛布を夕方前までには取り込まなければいけないというミッションがあったので、 ここを終着点することにした次第です。
TwitterやFacebookには「44,000歩強」と書きましたが、 それは道場から保土ヶ谷駅までの往復分と、出発前に家の中をウロウロした分が含まれた数字でした。 ここに謹んで訂正させて頂きます。
ここ保土ヶ谷駅前も旧宿場町としての雰囲気を盛り上げるために頑張っていて、
歩道と車道の間にあるポールなんかもお侍さんを模した可愛らしいデザインになっています(胸には横浜の市章)。
カメラをぶら下げて、こういうのを探してぶらぶら歩くのは良いものですな。
五月晴れの一日、心地よい疲労感で楽しい一日でした。
上記が今回の「東海道ちょっと三次」で歩いた結果のグラフです。
川崎駅→八丁畷駅間、神奈川駅→横浜駅間での休憩を除けば、概ね5km/hの速度で歩いたことになります。
この数字は、一昨年の山手線一周散歩
の時と大きな差はありません。
全体的な傾向を見ていくと、
・歩き始めてから休憩を取るまでは徐々にスピードが低下していくけど、休憩で回復。
・川崎宿から神奈川宿までは、道中に見どころが少ないためか歩行速度が速い。
・山手線の時のような地形の起伏が無いので、速い/遅いは単に「どれだけ道草喰ったか」に起因。
という感じですかね。
そして、今回も太字で強調しておきたいのは・・・