稽古日誌:2007年4月

 新道場建立を機に、ワインセラーを購入し(Dometic CS52DV:左写真)、造り付けグラス用収納棚の下に設置した。 また、デリバリーワインの酒井さんから、 新築祝いとモニターを兼ねてワインセラーを送って頂いたので("Queen's Nouveau":右写真)、パントリー内に設置した。 安ワイン道場が2台のワインセラー所有・・・まるでエイプリル・フールのような話であります。

翌月分

30日(月祝)

Sancerre "Cuvee du Pere Louis" 2005
サンセール "キュヴェ・デュ・ペール・ルイ" 2005
Eric Louis
エリック・ルイ
Blanc
Sancerre
サンセール
Loire (France)
ロワール (フランス)
\1,8692007/04/04 ヴェリタス ワインプレス・インターナショナル
 本日は、門下生の方から「ヤマモリのタイカレーがある」との情報を得たカルフール南町田店へ買出しに。 カルフール、経営自体は撤退してイオン系列になったとはいえ、 結構独自の商品ラインナップで楽しいですな。特に安ワインの品揃えの良さは未だに健在。 同じくイオンに吸収された近所のサティと比べると雲泥の差、うらやましい限りであります。
 というわけで夕食はそこで調達したものを中心に、 フライドチキン(1ピース100円、安い!)、タコとブロッコリーとトマトのサラダ、 チーズ2種、ハム2種、フランスパン。ワインは白で。 販売店のサイトによれば、「ムルソーのようなとろみ感のあるロワール白」らしい。
 色は薄め、でも確かにトロッと感があって、粘性が高くグラスの内側をゆっくり降りてくる感じ。 で、香りが素晴らしい。ボリュームたっぷりで、 素人な師範にも「こりゃ間違いなくソーヴィニョン・ブラン」と判る、 未熟なパイナップルのような、完熟した野草(?)のような、スーッとスジの通った涼やかなフルーツ香がいっぱい。 味もなかなかのもの。果実味が豊かで、 ややもするとニューワールド産のソーヴィニョン・ブランかと思われそうな雰囲気もあるけど、 その一歩手前、上品なワインの範疇に踏みとどまっている。
 看板に偽りなし、しっかりした香りと味わい、それにとろみがあって、 ムルソーで名門造り手がソーヴィニョン・ブラン使って(樽は使わず) ワインを造ったらこうなるかも、って内容。 ロワールには疎い師範だけど、これはヒットでございます。
80点道場にて

29日(日)

Beaune-Greves Premier Cru 1998
ボーヌ・グレーヴ プルミエ・クリュ 1998
Dom. Moillard
ドメーヌ・モワラール
Rouge
Beaune 1er Cru
ボーヌ1級畑
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\2,9802007/03/01 QUEEN'S ISETAN 品川店 明治屋
 本日の夕食は、モッツァレラ・トマト、豪州牛の和風ステーキ、ポテトのオーヴン焼きバターしょうゆ味。 ワインは、ちょっと良い赤を所望して、 ボーヌ村の名門一級畑。 この造り手のワインは、同じヴィンテージの特級畑、 シャンベルタン・クロ・ド・ベーズとは昨年稽古していて、 まだまだ険しかったという印象。 格付け的には1つ下なんで、こっちは柔らかくなってれば良いなぁ、と。
 というわけで期待を込めて抜栓。 コルクは特に造り手やらヴィンテージが記されたものじゃないけど、 表面ツルツルで品質の高そうなモノ。 ワインの色は、10年近く経っているにも関わらずほとんど退色の無い、 若々しい赤紫。 香りは、いかにもボーヌの良いワイン、といった感じの、 革っぽくて妖艶な、イヤらし系の香りがムンムン。 こりゃ良いわ、ってノリノリで口に含むと、想像よりかなり軽めな味わいが広がる。 味わいの各要素が上手い具合に溶け合って、なかなか達者な雰囲気ではあるけど、 惜しむらくはそのボリュームが小さめ。
 それなりに美味い、というか一人で飲むにはこれくらいで十分。 いたずらに濃さを追わず、樽で厚化粧するでもなく、 くらっシックでブルゴーニュらしいピノ・ノワールの本質を浮き彫りにするワイン ・・・と褒める点はいっぱい見つかるんだけど、やっぱり3,000円近い値段を考えるとちょっと残念。
78点道場にて

28日(土)

Chablis Premier Cru "Vaillons" 2002
シャブリ プルミエ・クリュ "ヴァイヨン" 2002
Dom. Costal
ドメーヌ・コスタル
Blanc
Chablis 1er Cru
シャブリ1級畑
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\2,0792007/03/05 みちのく岩手のワイン屋 竹澤 木下インターナショナル
 いよいよゴールデン・ウィーク突入であります。 初日の今日は、家の残工事やら収納ラックの設置やら突然の来客やらで一歩も家を出ず、の一日。 というわけで料理はアルモン料理で、冷凍のイカそうめんやら冷凍の豚しゃぶやら永谷園のちらし寿司やらという、 ゴールデン・ウィーク初日としては質素な料理で。 ワインこそはちょいと良いやつを、ってことで選んだのがコレ、 シャブリの著名一級畑"ヴァイヨン"のものを。 "ドメーヌ・コスタル"って師範は知らない造り手だけど、 ボトルは太めのヘビーボトルなんで、なんだか高級げ。
 色は薄めのレモン色で、なんともシャブリらしい色。 香りも、レモンとミネラルの感じがメインで、いかにもシャブリらしい雰囲気。 味も、色や香りから想像される雰囲気を全く裏切らなくて、 キリリと辛口なのに旨味は結構感じる、質実剛健な味わい。
 「シャブリらしい」と言う以外に言いようの無い、イカにもタコにもシャブリなシャブリ。 この値段としては十分に高品質だと思うけど、楽しい/楽しくないで考えるとちょっと真面目すぎかも ・・・って、それだったらシャブリなんて買うなって話ですか、そうですか。
73点道場にて

27日(金)

Calandray Reserve 2003
カランドレ レゼルヴ 2003
Calandray
カランドレ
Rouge
Cotes du Roussillon Villages
コート・デュ・ルーション・ヴィラージュ
Languedoc Roussillon (France)
ラングドック・ルーション (フランス)
\1,074 (単品価格 \1,344)2007/04/04 ヴェリタス ワインプレス・インターナショナル
 本日のワインも、最近当たってるフランス赤6本セット7,539円の中から。 シンデレラ・ワインの代名詞「シャトー・ヴァランドロー」のオーナー、 ジャン・リュク・テュヌヴァンというワイン商が南仏でリリースしたワイン ・・・なんて書くとなんだかイッチョマエのサイトみたいですな。 全部販売店のサイトに書かれている文言の受け売りではありますが。
 色は当然のように濃い。青紫って感じじゃなくて、やや赤みがかっているのは、 品種(何だろ?)のせいか、2003年でもごく軽く熟成しているためか。 香りは、まさにラングドックの濃いワインの香り。樽香は感じない。 でも、口に含むとカシスの雰囲気もあったりして、なかなか複雑ではある。 そんでもって味が良くも悪くも凄い。 とにかく各要素が強くて濃い。 まず甘く濃厚な感じが広がって、次に舌が絞られるような酸味が来て、 最後に口の中に膜を張るような渋味に支配される。 それに加えてアルコール度数は14.5%、かなり厳しく手ごわい対戦相手。
 というわけで、全部は飲み干せませんでした。こんだけ強けりゃ明日でも全然オッケーでしょう、と。 ポテンシャルは十分あると思うし、 1,000円ちょっとでこの内容というのはずいぶん頑張っているとは思うんだけど、 いかんせん今飲んでもねぇ。 濃くて強いワインがお好きな方か、基本的に何年も寝かせてから飲む方にはお薦め。
 3分の1ほど残った翌日、思ったほど柔らかくはなってなくて、 どちらかというと痩せてアルコール感のみが突出した感じに。うーん、難しいなぁ。
69点道場にて

26日(木)

Il Palco Rosso 2002
イル・パルコ ロッソ 2002
Il Palco ?
イル・パルコ?
Rosso
(IGT)
(インディカッツィオーネ・ジェオグラフィカ・ティピカ)
Toscana (Italia)
トスカーナ (イタリア)
\9982007/03/26 エノテカ高輪店 エノテカ
 本日のワインは、旧マンションを買って頂いた方への贈り物に、 タイユヴァンのシャンパーニュを買いに行った際 (タイユヴァン銘柄のシャンパーニュ、見た目がシャレてるし名前にハッタリが効いてるし、 味も悪くないしで、 贈り物には良く使います)、 ついでに買ったワイン。 ヴィンテージはトスカーナでは最悪といわれる2002年、ラベルもとっても安ワインチック、 全然期待せずに抜栓。 ちなみに料理は、鰻丼と野菜炒め。
 色はヘロヘロかと思ったら意外としっかり濃い紫色。 香りは「ええっ!マジで?」ってくらいちゃんとしていて、 樽香こそそれほどでも無いけど、雰囲気はスーパー・タスカン風のモダンで充実感のあるもの。 味も、軽めではあるけど構成要素はまさにスーパー・タスカンで、 渋味をメインに骨格のしっかりした味わい。
 というわけで、飲む前の印象を良いほう大きく裏切られたワイン。 なんの情報も無いけど、師範の感覚器は「カベルネが入ってんじゃない?」と言っております。 万が一、このワインについての詳細をご存知な御仁がいらっしゃったら種明かしのメールを頂戴。
74点道場にて

25日(水)

Domaine de la Cigaliere Syrah 2005
ドメーヌ・ド・ラ・シガリエール シラー 2005
Dom. Brice Hartmann
ドメーヌ・ブリス・ハートマン
Rouge
???
???
Languedoc Roussillon (France)
ラングドック・ルーション(フランス)
\1,0002007/03/23 カーヴ・ド・リラックス リラックス
 本日の夕食は、ソーセージ入りニラ玉、鶏肉とタマネギとパプリカのオーブン焼き。 ニラ玉は子供らの大好物。 師範が若いころはニラなんて臭くて美味いとは思わなかったんだけど、 これってニラ自体の味も変わってるんですかね?
 ワインはコレ。ラベルからはどこ産なのか判らないけど 販売店のサイトによればラングドックのワインらしい(VdPなのかAOCなのか判別できず)。 輸入元のステッカーを裏に貼るのは良いんだけど、 こういう基本的な情報は書いといて欲しいなぁ。
 さて抜栓。色はいかにも南仏らしい濃さ。 香りもいかにも南仏のシラー、トゲトゲのジャムっぽくて青畳っぽくで、 ということでローヌみたいな香り。 味は比較的シンプル。濃くなく薄くなく、甘くなく酸っぱくなくで、とっても中道路線。
 際立った個性は無く、シンプルで普通に美味しいワイン。 現地の人たちはこういうのを毎日飲んでるんだろうなぁ、という感じ。 もちろん1,000円も出しちゃいないだろうけど。
72点道場にて

22日(日)

Villa Machorre 2002
ヴィッラ・マショール 2002
Ch. Machorre
シャトー・マショール
Rouge
Bordeaux Superieur
ボルドー・シューペリュール
Bordeaux (France)
ボルドー (フランス)
\1,493 (単品価格 \1,869)2007/04/04 ヴェリタス ワインプレス・インターナショナル
 本日の夕食は、鶏の唐揚げ、タコとパプリカとアスパラガスの炒め物、トマトとハムとレタスのサラダ。 なぜかプチプチ師範代はタコが大好き。「抱っこして」と言っているのかと思えば「タコにして」と言っている始末。 プチ師範代もちょっと前までは大好きだったんだけど(特に足の先端部のクルクル)、 最近ではなんか生臭みが気になるようで敬遠気味。 子供もいろいろあるんですなぁ。 ってなこととはほぼ無関係に、ワインはボルドー産、フランス赤6本セット7,539円の中から。 なんとなく久しぶりのボルドーであります。
 色はしっかりと濃い青紫。でも、いわゆるボルドーな色からするとちょっと赤めかも。 香りにビックリ、およそこの値段のワインとは思えない香りのボリュームと雰囲気。 まずブルゴーニュみたいな甘い焦げ具合の樽香があって、 まさしくカシスな果実香があって、モダン・ボルドーの雰囲気満載。 味は、香りに比べるとやや痩せ気味な感じがしないでもないけど、 それでも変にバランスを崩している部分も無く ちゃんと一本スジの通ったボルドーとして楽しめる味わい。
 単品価格の2,000円弱という値段でもビックリするくらいコスト・パフォーマンスが高く感じられるワイン。 最近稽古してなかったけど、やっぱりボルドーも良いなぁと感じさせるに十分な内容。 一昨日のクリュ・ボージョレといい、今回のセットはアタリだったかも。
82点道場にて

21日(土)

Pinot Blanc 2000
ピノ・ブラン 2000
Jean-Baptiste Busser
ジャン・バプティスト・ブッセ
Blanc
Alsace Pinot Blanc
アルザス・ピノ・ブラン
Alsace (France)
アルザス (フランス)
\1,4802007/03/22 QUEEN'S ISETAN 品川店 センチュリートレーディングカンパニー
 本日の夕食時は、師範代が学童保育の保護者会のため不在。 よって、師範とプチ&プチプチで囲む食卓。 こういう時は簡単で、かつ彼女らがバクバク食べるメニューを、ってことで、 茹でソラマメ、マグロの刺身、アジの刺身、アジの塩焼き。 当然刺身はマグロが先に無くなるだろうと思ったけど、 アジが新鮮で大きく脂の乗ったヤツだったためか、互角の売れ行き。 子供でも結構そういうのって判るんですな。
 で、ワインはちょっと古めのアルザス産。料理の支度が終わって、 子供らがある程度食べ終わった後、ようやく落ち着いた、って時に抜栓。
 色はアルザスとしては珍しいくらいに濃い目の黄色。 色からして熟成を感じる雰囲気。 香りもそう。これがピノ・ブランかぁ、ってくらいいつもと違う雰囲気で、 まるで古めのシャルドネのよう、 っていうか師範ってば古い白ってシャルドネ以外はあまり記憶に無かったり。 味は、酸味穏やかコクがメイン、初老の白ワインって感じ。
 何の拍子に市場に出てきたのか、こういう熟成したアルザスって珍しい。 でも、このワイン自体はそういうのが向いてるようには思えないんだけど。 アルザスのピノ・ブランだったらフレッシュなうちに飲んで吉だと思う。 少なくとも師範にとっては下り坂をかなり駆け下りちゃったワインに感じられた。
66点道場にて

20日(金)

Regnie 2004
レニエ 2004
Dom. Andre Rampon (Raymond Mathelin et Fils)
ドメーヌ・アンドレ・ランポン (エリモン・マテラン・エ・フィス)
Rouge
Regnie
レニエ
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\1,158 (単品価格 \1,449)2007/04/04 ヴェリタス ワインプレス・インターナショナル
 早いもので新道場に転居して1ヶ月が経ちました。 およそダンボールの類は片付いたんだけど、 まだなんか家っぽくなく色気がないのに乱雑というか、そういう感じ。 基本的に「隠す収納」にしているんで、生活感のあるものはあまり表に出てないんだけど、 子供のおもちゃとかそういうのだけパラパラっと散ってるからそう感じるのかも。 ともあれ明日はカメラマンの方による家の写真撮影、もうちょっと片付けなきゃ。
 さて夕食は和風サイコロステーキにイカの散らし寿司。 赤か白か迷うところだけど、中間的なトコロを狙ってクリュ・ボージョレで。 レニエはなんと道場10年の歴史の中で初登場のAOC。 フランス赤6本セット7,539円の中に入ってたもので、オーガニック暦24年の畑らしい。
 さて抜栓。色はやや薄めの赤紫+エッジにほんのりオレンジ色。 まるでそこそこの熟成ブルゴーニュみたいな色合いで、期待十分。 香りの雰囲気は、 ガメイっちゃガメイだけど「ピノ・ノワールです」と言われれば 『確かにそうですね』と答えそうな、結構複雑さがあってイケてる感じ。 ただ、香りのボリュームは軽い。このあたりは品種/土地/ヴィンテージ/価格の限界かも。 味も、香りの印象そのまんまで、スーッと軽くてしなやか、 ボージョレとは思えずちょっと良いACブルゴーニュみたいな感じ。
 ガメイを使ったワインでここまでキレイなのはあまり無いような気がする。 オーガニックということと、濃さ的にはイマイチだった2004年ということがこの雰囲気を形成しているのかな? いずれにせよ単品価格の1,449円でも十分お買い得といえそうなワインであります。
78点道場にて

19日(木)

Chateau Sarati Merlot Pinot 2004
シャトー・サラティ メルロー・ピノ 2004
Ch. Sarati
シャトー・サラティノ
Red
Dealu Mare
デアル・マーレ
(Romania)
(ルーマニア)
\1,0002007/03/23 カーヴ・ド・リラックス ファインズ(サントリー)
 本日の夕食は、豚肉とキノコと野菜のトマト煮込み。 ワインは、ルーマニア産でメルローとピノの混醸。 ってか珍しいっすよね、メルローとピノを混ぜるのって。 ルーマニアだとそういうのもアリなのかな? で、実はこのワイン、 ピノだけとは稽古済みだけど、 全然覚えてなかった。ほとんど飲んでないので覚えててもしょうがないんだけど。
 色は、とてもキレイな赤みがかった紫色。 ルーマニアといえば体操のコマネチ選手、その選手時代の初々しさを彷彿とさせるようなキレイな色 ・・・って例えが古いっすか?というか意味不明っすか? 香りは弱め。やや生臭みを感じる、退廃的な果実香がメイン。 口に含むと、いきなり師範が苦手なスティルワインの微発泡。 飲んでみても、酸味がキツくて渋味も粗くて、あまり感心しない内容。
 というわけで、品種がどうだか以前にイマイチ楽しめないワイン。 これで1,000円は高いなぁ。 産地としてはマイナーな国のワインって、ご奉仕価格を期待したりするんだけど、 これが1,000円なら南仏とかのほうが遥かに価値があるように思える。 がんばれコマネチ!
63点道場にて

18日(水)

Casanova des Conti 2003
カサノヴァ・デ・コンティ 2003
Famille de Conti
ファミーユ・ド・コンティ
Rouge
Bergerac
ベルジュラック
Sud Ouest (France)
南西地区 (フランス)
\1,124 (単品価格 \1,407)2007/04/04 ヴェリタス ワインプレス・インターナショナル
 本日の夕食はハンバーグ、レタスとトマトとハーブチキンのサラダ。 ハンバーグは、師範代ご謹製「超ソフト&メローなハンバーグ」。 要はつなぎに入れる炒め玉ねぎの量が多すぎて、キチンと固まらなかったらしい。 でも、ふわふわとした食感のハンバーグってのもなかなかオツなもので、 牛肉の洋風ツクネと思って酒の肴にするにはもってこい。 食後は、師範初体験の国産ウォッシュチーズ「牧家カルヴァウォッシュ」で。
 という料理に対して、ワインはフランス赤6本セット7,539円の中から。 ちなみに、造り手は南西地区では定評のある方で、 品種はメルロー60%/カベルネ・ソーヴィニョン40%とのこと。
 色は、ボルドーにしてはやや赤めな濃紫色。ごくわずかにレンガっぽい熟成色を感じて、 照りのある色合いで、なかなか良さげな雰囲気。 香りは、メルロー&カベルネなボルドー品種、かつボルドーから遠くない南西地区でありながら、 なんだか南仏のワインのような雰囲気。樽香は全く感じず、ツンッと来る果実香のみ。 味は、少々ガツンと来るかと思ったけど、これが思いのほかスムーズ。 渋味も酸味もけっこうあるけど(甘味は微妙)、トータルの印象としてはかなり軽いワイン。
 うーん、悪いワインじゃないんだけど、なんかこうグッと来ないのよね。 例えばウィントン・マルサリスのトランペットのような、 「その見た目でこの内容?」って肩透かしを食らったような感じ。 いや、ウィントンは上手いんですけどね。
69点道場にて

15日(日)

Bourgogne "La Chapelle Notre-Dame" 2003
ブルゴーニュ "ラ・シャペル・ノートル・ダム" 2003
Dom. Dubreuil-Fontaine Pere & Fils
ドメーヌ・ドゥブルイユ・フォンテーヌ・ペール・エ・フィス
Rouge
Bourgogne
ブルゴーニュ
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\2,1002007/03/23 カーヴ・ド・リラックス トーメン
 昨日、ホームセンター"コーナン"でアウトドア用のテーブルを買って、 港北の"IKEA"でイスを買って、 今日は電気屋"デンコードー"でホットプレート買って、と。 ウッドデッキなんか作っちゃうと外で飲み喰いしたくなるもので。 というわけで夕食は前菜が焼肉&焼野菜、メインがお好み焼き。 ワインは、安ワイン者にとっての良年2003年産の、畑名付きACブルゴーニュ。 「ラ・シャペル・ノートル・ダム」とは、その昔ノートルダム寺院だった跡地にある畑で、 造り手は4名いるらしい。Webで調べると「カシャ・オギタン」という造り手が沢山ヒットするけど、 このワインの造り手はドゥブルイユ・フォンテーヌ。
 色は、焼けた2003年産らしくACブルゴーニュとは思えないくらい濃い赤紫。 香りが素晴らしい。木イチゴ、フランボワーズ、ラズベリー(って全部同じ?)の果実香がプンプン。 およそACブルゴーニュの香りではない高級感たっぷり。 味も、酸味と甘味と渋味のバランスが良くて、唸っちゃうくらい好印象。
 敢えて欠点を探すと、ピュアなフルーツ感ばかりで妖しい感じが無かったりするんだけど、 それでもこの値段だからね。 間違いなくお薦めであります。2,000円くらいでブルゴーニュらしいブルゴーニュが味わえる稀有な一本。
82点道場にて

14日(土)

Cotes du Rhone Villages "Signargues" 2005
コート・デュ・ローヌ・ヴィラージュ "シニャルゲ" 2005
Dom. des Genestas (Vignerons d'Estezargues)
ドメーヌ・ジェヌスタ (ヴィニェロン・デステザルグ)
Rouge
Cotes du Rhone
コート・デュ・ローヌ
Cotes du Rhone (France)
コート・デュ・ローヌ (フランス)
\1,5802007/03/23 カーヴ・ド・リラックス リラックス
 本日の夕食は、師範代の実家から届いたソラマメを茹でたのとかトンカツとか。 子供らはカレーが食べたかったらしく、レトルトのアンパンマンカレーにトンカツを乗せて、 カツカレーとシャレ込んではりました。 で、オトナな師範のワインはコレ、ローヌ産の赤。「テラ・ヴィティス」認定の自然農法で、 3年前に稽古したコレの上位銘柄っぽい。 ヘビーボトルに入っていて、ラベルも「一枚上手です」感があって、期待十分。
 さて抜栓。色は黒々と濃い青紫。 香りは、いかにもローヌらしい、スミレを青畳に練りこんだような雰囲気。 高級版ってことで樽香バリバリかと思ったけど、想像と違って樽はほとんど感じない。 香りが結構トンガッているんで、味もキツめだろうなぁ、と思いつつ口に運ぶと、 こちらも想像と違って意外とやわらかい。 アルコール度数が14.5%もあるので、それなりに強いアルコール感は感じるし、 後味には渋味がブワッと来るには来るけど、口に含んだ瞬間はスルリと入ってくる。
 確かにそれなりに高級感が感じられるワイン。 でも、コストパフォーマンスを考えたら廉価版の方で良いような。 もちろんヴィンテージも違うし、そもそも3年前と今とで比べてもあまり意味がないわけだけど。
77点道場にて

13日(金)

Touraine Sauvignon 2005
トゥーレーヌ ソーヴィニョン 2005
Dom. de la Garreliere (Pascale et Francois Plouzeau)
ドメーヌ・ド・ラ・ギャルリエール (パスカル・エ・フランソワ・プルゾー)
Blanc
Touraine
トゥーレーヌ
Loire (France)
ロワール (フランス)
\1,4492007/04/04 ヴェリタス ワインプレス・インターナショナル
 本日は予想外に早く帰れたので(新卒採用面接の日だったんだけど、予定人数からキャンセルがあった) 師範が夕食製作担当。メニューは、ホタルイカとワカメとキュウリの酢味噌和え、 野菜のグリル焼き、真鯛の塩焼き。 グリルが使い慣れない新品なんで、 焼き加減が判らず骨の周りが生焼けの塩焼きなんかを作っちゃったりしたけど、 概ね好評だった夕食。 で、ワインは白が合いそうだったんで、 つい先日飲んだセット物の赤と同じ造り手のソーヴィニョン・ブランを。
 色は普通の白ワインの色。 香りは、最初はソーヴィニョン・ブランらしい草のような青く爽やかな香りが感じられたけど、 それかどんどん詰まって出てこなくなった。 味も、なんだかヘンテコ。アルコール感しか感じられなくて、少なくともこの値段するワインのパフォーマンスとは思えない。
 というわけでまたまたブショネっぽい。コルクの写真は右。 これって以前ブショネ判定したコレのコルクと酷似。 やっぱり一部が割れててそこが黒ずんでいる、ってのはダメなんですかね?
(55)点道場にて

12日(木)

Taurasi "Radici" 1998
タウラージ "ラディチ" 1998
Mastroberardino
マストロベラルディーノ
Rosso
Taurasi
タウラージ
Campagna (Italia)
カンパーニャ (イタリア)
\2,3802007/03/23 カーヴ・ド・リラックス ファインズ(サントリー)
 本日は新道場に移転する前に住んでいたマンションの引渡し日。 新たにお住まいになる方がとても良さそうな方で良かったヨカッタ。 これから楽しい生活の舞台となりますことを心よりお祈り申し上げております。
 というわけで、師範的にはプチお祝い気分、平日ではあるけどちょっぴり良さげなワインをチョイス。 イタリアはカンパーニャ地方のワインで、同じ造り手の白は先日稽古済み。 料理は、鳥手羽先を甘辛く揚げ煮したヤツとか。そういえば揚物料理は新道場初。 基本的には揚物の登場比率が高い食卓でありますが。 新道場の換気扇にはグリーンハイキを採用したんだけど、 油煙の捕集能力が高くて大変良い感じだそうです(師範代談)。 確かに揚物をした後でもまったく部屋は油の匂いがしないっすね。
 というわけでワインに関する話に戻すと、 色は結構濃い目、静脈血のような赤黒い感じが熟成感を感じさせてくれる。 さて香り、これがなかなか素晴らしい。 普通にフッと嗅ぐと、間違いなく熟成ボルドーだと感じると思う。 深く嗅ぐと、イタリアらしいややツンッとした果実香が感じられるけど。 で、香りの好印象に期待しつつその液体を口に含むと、これが思いのほか軽い。 バランスも悪くないし、きちんと熟成感もあるんだけど、いかんせん味わいの絶対値が小さいかな、と。
 というわけで大変惜しい。 これで味わいもまぁるく太っていれば、非常にお買い得な熟成ワインだったのになぁ。 とはいえまずまず納得の内容。結構あちこちで売られているのを見るんで、 試してみても良いかも。
77点道場にて

10日(火)

Touraine Cabernet Franc 2004
トゥーレーヌ カベルネ・フラン 2004
Dom. de la Garreliere (Pascale et Francois Plouzeau)
ドメーヌ・ド・ラ・ギャルリエール (パスカル・エ・フランソワ・プルゾー)
Rouge
Touraine
トゥーレーヌ
Loire (France)
ロワール (フランス)
\1,040 (単品価格 \1,302)2007/04/04 ヴェリタス ワインプレス・インターナショナル
 今日は火曜日、本来であれば休肝日のはずなんだけど、明日はどうにも飲めそうな雰囲気じゃないんで、 休肝日を一日繰り下げることに・・・なんて誰に言い訳してるんだか。 料理は、カツオの刺身、タコとブロッコリーのサラダ、ベーコン&ソーセージ入りニラ玉。 ワインは、先日買ったフランス赤6本セット7,539円の中から。 品種はカベルネ・フラン、栽培法はビオディナミ(自然農法+ちょっぴりオカルト)らしい。 ロワールのカベルネ・フランって、なんだか埃っぽくて弱げなものが多い印象だけど、 せっかくセットに入っていたんで、その印象を払拭するワインを期待。
 さて抜栓。色は、カベルネの本拠地ボルドーなんかの色と比べるとかなり赤みが強い紫色。 ブルゴーニュってほど薄くはないけど、イタリアなんかにありそうな色合い。 香りは、少なくとも埃っぽさは無くて、ロワールらしいツンッとトンガった果実香が主体。 香りのボリュームもなかなかで、かなり好印象。 味は、香りで感じたトンガりがそのまま味にも移っている感じで、 フルーツそのままではあるけどやや荒っぽい印象。
 抜栓後1時間も経つと、想像していた埃っぽい香りが幅を利かせてくる。コレだよなぁ、カベルネ・フランの香りって。
 単品価格の1,300円だと順当、セットの割戻し価格の1,000円程度だとちょっとお得、そういった位置にあるワイン。 ビオディナミゆえか、ピュアなフルーツ感が色濃く出ているんで、そういうのが好きな方は是非。
72点道場にて

8日(日)

Cotes du Rhone "Terra Vitis" (Blanc) 2005
コート・デュ・ローヌ "テッラ・ヴィティス" (白) 2005
Vignerons d'Estezargues
ヴィニェロン・デステザルグ
Blanc
Cotes du Rhone
コート・デュ・ローヌ
Cotes du Rhone (France)
コート・デュ・ローヌ (フランス)
\1,0502007/03/23 カーヴ・ド・リラックス リラックス
 一泊二日で熊本より帰って参りました。 午後6時過ぎに帰宅して、それから選挙行って、とかやってると夕飯を作る時間なんて無いんで、 今日の夕食は近所のそば屋さんの出前。 師範はトンカツ定食、女性陣はざるそばやらおかめそばを頼んだんだけど、 トンカツは良いとしてもそばはちょっと・・・な内容。
 というわけで酒もサクッと軽く飲むつもりで、お手頃価格のものからチョイス。 モノは、以前稽古したコレの白。 自然派のワインらしかったんだけど・・・
 色はやや濃い目の麦わら色、香りはなんだか詰まった感じで出てこず、 深く嗅いでも石鹸のようなヘンテコな香りとやたら老成したような雰囲気しか感じられず。 味も、香りの雰囲気を色濃く残して強いアルコール感を感じるばかり・・・
 ・・・というわけでチャッキチャキのブショネだったようでございます。 正直全然グラスが進まないレベル。半分はキリンレモンで割って飲みました。
(42点)道場にて

7日(土)

Santenay 1er Cru "Les Gravieres" 2004
サントネー・プルミエ・クリュ "レ・グラヴィエール" 2004
La Pousse d'Or (Dom. Patrick Landanger)
ラ・プス・ドール (ドメーヌ・パトリック・ランダンジェ)
Rouge
Santenay 1er Cru
サントネー一級畑
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\3,5492007/04/04 ヴェリタス ラック・コーポレーション
 本日は師範実家のある熊本方面(師範兄宅)に帰省しております。 手土産として持参したのがコレ、 今年の1月に稽古済みの一本。 ブルゴーニュの南側、サントネーの1級畑で、造り手はプス・ドール(パトリック・ランダンジェ)。 値段の割には大変好印象だったけど、さらに値下げされていたんで追加購入。 ハズさない一本として持参。
 前回の稽古から3ヶ月しか経ってないんで、中身的には特段の違いは無いんだろうけど、 グラスが小ぶりのものだったのと、飲む人3人でサクッと飲み干したんで、このワインにはやや不利な結果に。 特に抜栓直後の固くて渋味と酸味が強調される感じが残念。 あと、やっぱり2004産のペナルティを負っているのか、 開いた後もボディ自体は痩せ気味で、やや装飾的な印象は否めない。
 とはいえ3,000円台のブルゴーニュとすれば、このクオリティあれば十分でしょう。 一人でジックリ飲んで吉なワインだと思います。 あるいはデキャンタに移すなりして、早めに開かせればより吉だったのかも知れませぬ。
(82点)師範兄宅にて

6日(金)

Domaine des Soulie Pinot Noir 2004
ドメーヌ・デ・スーリエ ピノ・ノワール 2004
Dom. des Soulie
ドメーヌ・デ・スーリエ
Rouge
Monts de la Grage (VdP)
モン・ド・ラ・グラージュ
Languedoc Roussillon (France)
ラングドック・ルーション(フランス)
\1,5002007/03/23 カーヴ・ド・リラックス リラックス
 本日のワインは、南仏ラングドックのピノ・ノワール。 南のピノって、なんだか甘苦くてボッテリしてて、あまり良い印象は無いんだけど、 販売店のサイトに書かれたお店の方のお勧め文句にコレはそうじゃない旨書かれていたんで、 ならば、ということで購入。 有機農法で栽培され、年間タンク1つ分(150ケース)しか作られてない、とのこと。
 色は、これがブルゴーニュだとしたら暑い年の名門一級か特級じゃないと有り得ないような濃い色合い。 香りは、すくなくともブルゴーニュっぽくは無くて、近似解を探すと南米産のピノのような香り。 十分に熟しきったイチゴとゴム革系の香りが同居、なるほど南のピノな香り。 味もかなり南っぽい。とはいえ顕著なのは南仏にありがちな甘味じゃなくて、 このワインの場合は渋味。ボルドーみたいに渋味が強いピノ・ノワール。
 例えば1,500円くらいのブルゴーニュで、ここまでポテンシャルを感じるワインは少ないように思う。 そういった意味では南仏の面目躍如。 でも、こういう雰囲気ならわざわざピノ・ノワールじゃなくても良さそうな。
73点道場にて

5日(木)

勝沼 甲州葡萄100%使用 無濾過わいん (ヴィンテージ無し) 蒼龍葡萄酒株式会社

勝沼 (日本)
\950 (720ml)2007/03/22 QUEEN'S ISETAN 品川店
 世間の流行に取り残されまいとあがいているわけでもないけど、 本日のワインは国産の白、日本のワインの代表品種「甲州」100%のもの。 アルコール度数は13%と書かれている。 国産ワインできちんとアルコール度数が表記されているのは珍しいよね、 たいてい「14%未満」とか書いてあるような。 あれって、税法上の理由かなんかでそういうアバウトな表記になっているのかな? 甚だユーザー視点ではないような気がするけど。 話は変わってこのワイン、表ラベルには「勝沼」「甲州葡萄100%使用」と書かれているけど、 その横には「勝沼産甲州ぶどうを中心に丹精込めて醸造した・・・」と書かれている。 「中心に」ってことは100%では無いということ? 甲州種は100%、その大半が勝沼産、ということかしら?
 さて抜栓。まず色にビックリ。ほぼ無色です。 これまで色の薄いワインに「無色に近い」と書いてきたけど、 ここまで色づきの薄いワインは珍しいような気がする。 香りは、「生詰」ってのが効いているのか、ブドウ本来っぽいフルーツ感いっぱいの香りが、 かなりのボリュームで感じられる。これはなかなか好印象。 味も、国産の甲州種にイメージする「良く言えば端麗で涼やか/悪く言えば金属的で薄っぺら」 という印象を大きく覆す、コクがあってしっかりした味わい。 また、国産安白にありがちな薄ら甘さもなくて、なかなかどうして本格的。
 師範の中にはまだ『国産なんて・・・』ってな気持ちが無いわけではないけど、 このワインに関しては『恐れ入りました』って感じ。 これで1,000円以下は安いと思う。 ただ、ワインを「わいん」と平仮名表記するあたりはどうも・・・
75点道場にて

4日(水)

Chateau Dillon 1999
シャトー・ディロン 1999
Ch. Dillon
シャトー・ディロン
Rouge
Haut-Medoc
オー・メドック
Bordeaux (France)
ボルドー (フランス)
\1,3802007/03/22 QUEEN'S ISETAN 品川店 ドウシシャ
 本日の夕食はウナギの蒲焼き。 ウナギを魚介類と考えれば白が合いそうだし、 定説によればピノ・ノワールが合いそうでもあるんだけど、 在庫の関係で今宵はボルドーをチョイス。 ただ、若くて重くてギシギシのボルドーだとさすがに厳しいことが想像されるんだけど、 今晩選んだのはもう8年も前の1999産、かつ無名銘柄ってことで、 結構こなれてるんじゃないかな、と。
 抜栓してコルクを見て、きちんと染みた紫色にちょっと期待し、 コルクの香りを嗅いだら酢酸っぽくてちょっと不安になり・・・ というあたりが熟成ワインの楽しみでありますな。 グラスに注ぐと、色はボルドーというよりブルゴーニュの良いやつみたいな、 かなり赤みの強い紫色で、グラデーションのかかり具合も年齢相応、なかなかいい感じの色。 香りもなかなかオッケー。こちらもボルドーというよりある意味ブルゴーニュみたいな、 ケモノっぽさがメインに感じられる。 その向こうに、黒蜜とまではいかないものの、なんとなく甘げな香りがあるのもオッケー。 で、期待して口に含むと、これが予想外に軽い。 鼻では感じられなかった針葉樹のような香りもあいまって、 少なくともゆったりした感じはなくて痩せてギスギスした味わい。
 惜しいなぁ、香りまでは良かったんだけどなぁ。 吉永さゆりさんかと思ったらお顔だけは研ナオコさんだったような、そういうガッカリ感 ・・・なんてわかったような例えをしておりますが。 幸い、ウナギ蒲焼との相性は何ら問題無かったけど。
69点道場にて

1日(日)

 とても暖かく、春というより初夏のような一日。 プチ師範代は春から小学校へ。幸い引越しで小学校はとても近くなったんだけど、 残念なことに学童保育がかなり遠方、プチ師範代が放課後バスで学童保育へ行くことに。 というわけで、本日はバスに乗る練習を兼ねて、学童保育の施設がある公園のそばへお花見に。
 食事なんかは特に持参せず、近所のコンビニでおでんやらなにやらを調達、 酒は缶ビールを2本、大変お手軽な花見でありました。
More Maiorum 1999
モーレ・マイオルム 1999
Mastroberardino
マストロベラルディーノ
Bianco
More Maiorum
モーレ・マイオルム
Campagna (Italia)
カンパーニャ (イタリア)
\1,9802007/03/23 カーヴ・ド・リラックス ファインズ(サントリー)
 夕食は家で。メニューは、マグロの刺身、 モッツアレラ・トマト、鶏手羽のグリル焼き、アサリの味噌汁。 ワインは、ちょっと高級かつ古めの白をチョイス。 "More Maiorum (モーレ・マイオルム/モーレ・マイヨールムと書かれている所も)"は、 聞きなれない原産地呼称だけど、カンパーニャ州にあり現在ではDOCGに昇格しているらしい。 確か3,000円以上していたものがセール品でこの値段に。
 さて抜栓、コルクは非常に長い55mmのもの。 色はかなり濃い目の黄金色。鼻で嗅いだ香りは、強めの樽香がこなれた感じと、 柑橘系果樹の花を原料とした蜂蜜みたいな感じがあって、 ブルゴーニュの熟成した白っぽい雰囲気。 これが口に含むと状況一変、 ヒノキ風呂のような漬物樽のような古い木の香りしか感じられなくなる。 味は、穏やかだけれどもボリュームはある酸味がしっかりしていて、 一本スジの通った味わいではある。
 熟成白ワインであることは間違いないけど、 そんじょそこらのワインとは一風変わっててなかなか個性的。 でも、もう坂を駆け下り始めていると思う。 そういった意味ではセールでの安売りは納得。
72点道場にて

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by 師範