稽古日誌:2007年5月

 新道場落成を祝うかのように、ずーっと以前から育てている洋ラン(デンドロビウム)が、 まったくヘンテコな時期に咲いている(本来の開花時期は1~2月)。 旧居では、真冬もベランダに出しっぱなしだったから、冬の間は咲けなかったんでしょう。 とってもケナゲ、というか育てやすい品種であります。 写真のようなのが4株もあるんで、ご入用な方はご連絡ください(限定1株)。 宅配便では送れないようなんで、わざわざ道場に取りに来て頂く必要がありますし、 お渡しするころには花は終わってますが。

翌月分

30日(水)

Friuli Grave Merlot Riserva 2001
フリウーリ・グラーヴェ メルロー リゼルヴァ 2001
La Casada
ラ・カサダ
Rosso
Friuli Grave
Friuli Grave
Friuli (Italia)
フリウーリ (イタリア)
\9502007/04/30 カルフール南町田店 ローヤル オブ ジャパン
 本日の夕食は、主に魚介類メインの串揚げ(by 生協)と、イカそうめんの乗ったちらし寿司(by 永谷園)。 普通であれば白ワインが合いそうなメニューだけど、 今日の気分は赤。 そこで、あまり重くないワインを、という狙いで、 お手頃価格&やや年期が入っているイタリア産のメルローを。
 コルクは、とても短く口径も小さいもの。 機能さえ果たせば小さくとも構わないとは思うけど、 こうすることでいったいいくらのコスト・ダウンになるんだろ? さて色はといえば、6年前のワインであるにも関わらず、 ほとんど熟成した雰囲気のない濃い真紫。 香りも若い。メルローにしてはやたら攻撃的な、鉄っぽい血っぽい香りがメイン。 味も攻撃的で、強い渋味がどっしりしていて、熟成なんてどこ吹く風、といった雰囲気。
 いやー、狙いは大ハズレ。 串揚げやちらし寿司に合わせるにはおよそ場違いな、 ガシガシに固くて強いワイン。 この値段でこの内容ってのは大したもんだと思うけど、 (己のミスチョイスでありながら)今日の食卓には合わなかったんで低めの点数。 半分弱残ったんで、明日また稽古予定。
 翌日、予想通りややおとなしめに変化して、強さがこなれていい感じに。 とはいえヘタった感じは無い。 6年も経過してこれだけ体力があるってのは凄いなぁ、と。+2点。
69(+2)点道場にて

27日(日)

Bourgogne Chardonnay 2002
ブルゴーニュ シャルドネ 2002
Dom. Louis Max
ドメーヌ・ルイ・マックス
Blanc
Bourgogne
ブルゴーニュ
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\1,7802007/04/23 QUEEN'S ISETAN 品川店 リードオブジャパン
 本日の夕食は、気候も良いんでテラスで焼肉とか。 昨日は破戒価格のワインを痛飲したんで、今日は白でサッパリ狙いで。 この銘柄は、同じ2002年産、同じACブルゴーニュでコート・ド・シャロネーズのシャルドネと稽古済み、 大変好印象。 でも、シャロネーズじゃないヤツは赤と稽古済みで、 こちらは凡庸な印象。さてコイツはどんな感じでありましょうか、と。
 さて抜栓。で、色にちょっとビックリ、テラテラしていてかなり濃い黄金色。 香りは微妙。思いのほか熟成香が出ていて、樽香も結構乗っていて、 少なくとも狙ったサッパリ系ではない感じの香り。 味は、コッテリってほどでもないけど、かなり旨味が強くて見ように(飲みように)よれば高級ワイン風。
 というわけで、サッパリ狙いは大きくハズれて結構しっかりした白。 傾向的には前述のシャロネーズの白に近いんだけど、 ややパフォーマンスは落ちるし、 そもそも今日はそういうのが飲みたかったわけでもないんでやや辛目の点数に。
75点道場にて

26日(土)

 本日は、安ワイン道場10周年と、新道場落成を記念して、 アクティブに活動/貢献していただいている門下生お二方とそのご家族を招いての飲み会。 参加者は、
・門下生第六十一号・ちんちくりん殿ご夫妻
・門下生第七十七号・富塚毅殿ご一家(ご夫妻+お子様2名)
・師範、師範代、プチ師範代、プチプチ師範代
の10名。子供4人と師範代は飲まないんで、そのうち飲む人は5名。

Vazart-Coquart "Blanc de Blancs" Brut Reserve N.V.
ヴァザール・コカール "ブラン・ド・ブラン" ブリュット・レゼルヴ (ヴィンテージ無し)
Vazart-Coquart & Fils
ヴァザール・コカール・エ・フィス
Champagne
発泡
Champagne
シャンパーニュ
Champagne (France)
シャンパーニュ (フランス)
\2,9802006/12/18 カーヴドリラックス リラックス
 やっぱり1本目はシャンパーニュであります。 このボトルは、昨年末カーヴ・ド・リラックスのセールで買ったもの。 コート・ド・ブラン地区グランクリュ格付けシュイィ産のRM(レコルタン・マニュピラン)。 ブラン・ド・ブランなんでシャルドネ100%。 年産5000ケースとのこと。 お値段は、安ワイン道場のお祝いで師範がお出しするワインゆえ、 シャンパーニュといえども稽古範囲を逸脱しない2,980円。
 富塚殿ご一家が到着するのを待ちきれずに抜栓。 色は結構赤みが強い麦わら色。泡立ちのきめ細かさとかはさすがにシャンパーニュで、 細かな泡がゆらゆらと立ち昇る感じ。 香りは、熟成香/イースト香が強いタイプで、相対的に果実の感じは抑えめ。 なのに、味はかなり酸が強くて、なんとなくだけど香りと味がアンバランス。
 シャンパーニュとしてはどちらかというと師範はあまり得意でないタイプ。 もう少しサービス精神旺盛な感じのが好きだったり。 とはいえ最初の1杯目だったらこれで十分でしょう。
(75点)道場にて

Chassagne Montrachet "Clos de la Maltroie" 1er Cru 2003
シャサーニュ・モンラシェ "クロ・ド・ラ・マルトロワ" プルミエ・クリュ 2003
Dom. Michel Niellon
ドメーヌ・ミシェル・ニーロン
Blanc
Chassagne Montrachet 1er Cru
シャサーニュ・モンラシェ1級畑
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
(ちんちくりん殿から) 松澤屋
 さてさて二本目は白で。 ご両家から持参ワインのリストを貰った段階では、赤が4本ということだったけど、 それじゃちょっとバランスが悪いんじゃないかと思い、 ちんちくりん殿に「白を」とお願いして持ってきてもらったのがコレ。 ヴィンテージは焼けたワインが多い2003年、ACブルゴーニュなんかだとそれが奏功している例も多いんだけど、 果たしてボーヌの1級畑だとどうでしょうか、と。
 色は・・・どうだっけ?あまり濃い感じでは無かったような。 香りは、樽香と蜜香がバンバンで、高級感バッチリ (ちんちくりん殿に持参ワインをお願いする際に、 『樽香の強いのでも良いっすよ』なんて書いたんだけど、まさにその通りに)。 味もなかなかの高級感。ただ、ヴィンテージの特性かちょっと酸が弱めかな? 今飲んで/複数人で、っていうんだと良いけど、 一人飲みとか熟成とか、そういうんだともしかすると難しいかも。
 というわけで、ある意味注文どおり、泡から赤に繋げる役目を上手に担ってくれた白ワイン。 こういうのをスッと持ってきてくれるあたり、さすがでございます。
(83点)道場にて

Clos des Menuts 1967
クロ・デ・メニュ 1967
Pierre Riviere
ピエール・リヴィエール
Rouge
Saint-Emilion Grand Cru
サンテミリオン特級
Bordeaux (France)
ボルドー (フランス)
(富塚殿から) ローヤル・オブ・ジャパン
 ここから怒涛の赤が連続します。 まずは、富塚殿にお持ち頂いたワインのうち1本で、 サンテミリオンの特級、ヴィンテージはなんと1967年。 3000本からの掲載がある道場ではあるけど、 1960年代のワインなんて片手の指で足りる程度の経験値。 ありがたやありがたやでございます。 で、この銘柄とは師範も1996産とは稽古済み。 その時はほとんどそのパフォーマンスを発揮できずに終わったわけですが。
 キャップシールを剥がすと、コルクに「1999年にリコルクしました」の表示アリ。 というわけでラベルもコルクも新しめ。コルクが新しいのは抜栓しやすくてなによりであります。 グラスに注ぐと、古いヴィンテージであることと、 屋外(テラス)で飲んでいたこととが相まって、かなりレンガ色が強く感じられる色合い。 無理からぬことだけど、当日持参なんでやや澱が舞っている状態。 で心配しつつグラスを口に運んで香りを嗅ぐと、これが素晴らしい状態で、 熟成ボルドーっぽい煮豆のような落ち着いた香りがいっぱい。 味わいも、まだまだ渋味や甘味が健在。 長く置いとくとストンと落ちちゃいそうだったんで、早めに飲み干し (でも結構持ったみたいだけど)
 本格的な下り坂に差し掛かる前、 風前のともし火というか断末魔の叫びというか、そういう最後のピーク状態にある感じ。 リコルクの際に新しいのがある程度入れられているのかもしれないけど、 過去飲んだ60年代の中では最も楽しめたワイン。 大変貴重な体験をさせて頂きました。
(85点)道場にて

Chambertin Clos de Beze 2000
シャンベルタン・クロ・ド・ベーズ 2000
Frederic Esmonin
フレデリック・エスモナン
Rouge
Chambertin Clos de Beze (Gevrey-Chambertin Grand Cru)
シャンベルタン・クロ・ド・ベーズ (ジュヴレ・シャンベルタン特級畑)
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\7,3292007/03/05 みちのく岩手のワイン屋 竹澤 ラック・コーポレーション
 ワインが3本終わった段階で、当初の計画だとあと2本。 でも、皆さんまだまだかなり平気そう。ということで、 急遽登板させたワインがコレ。 このワインは、約3年前に稽古済み。 非常に好印象だったんで、間違いないと思ってチョイスしたもの。 お持ち頂いたワインにブルゴーニュ赤が無かったんで、 ラインナップを組む上でもちょうど良かったし。
 色は前回の印象と同じく、やや薄めに感じられる赤紫。 香りはバッチリでございます。木イチゴっぽいピュアッピュアな果実香に、 適度なローストの甘い樽香。 香りのボリュームも素晴らしく、これぞブルゴーニュ、これぞ特級。 ・・・と、喜色満面で口に含むと、残念ながら軽いんだなぁ、これが。 やっぱり(1967産の古酒とはいえ)ボルドーの後に持ってきたのは難しかったのかなぁ。
 改めて3年前の記述を読んでも、やっぱり軽めだったみたい。 3年歳をとったせいで、良い見方をすると柔らかくなり、悪い見方をすると更に力強さに欠けて、 こうなっちゃいました、って感じ。 というわけで、美味いにゃ美味いけどちょっとミスチョイスだったかも。 もっと若さバリバリのヤツにしとけば良かったか? (でも師範はブルゴーニュ好きなんで高得点)。
(86点)道場にて

Montepulciano d'Abruzzo Colline Teramane "Zanna" Riserva 2001
モンテプルチアーノ・ダブルッツォ コッリーネ・テラマーネ "ザンナ" リゼルヴァ 2001
Illuminati
イルミナーティ
Rosso
Montepulciano d'Abruzzo
モンテプルチアーノ・ダブルッツォ
Abruzzo (Italia)
アブルッツォ (イタリア)
(ちんちくりん殿から) メモス
 ちんちくりん殿ご持参の赤は、ガンベロ・ロッソ(イタリアのワイン評価誌)で トレ・ビッキエリ(3グラス:最高評価)を取ったらしいモンテプルチアーノ・ダブルッツォ。 ちんちくりん殿は訳あって最近イタリアワインにおハマリだそうで、 そういう方のご推薦はハズシようがありません、って感じ。
 さてさてここらあたりから記憶もかなり薄らいできて、 こうやって書くのもかなり創作が入ってしまうわけですが、 色は文句無しに濃い紫色だったような。 香りも、フッと香ってくる最初の香りは桜餅のようなイタリアらしい香りだけれども、 深く嗅ぐとニューワールドのメルローのような、みっちりと濃い香りだったような。 味も、少なくとも濃さという面では申し分ないけど、 「このワインの特徴は?」と聞かれるとちょっと回答に窮してしまうような、 良く言えばバランスの良い/悪く言えばやや個性に欠ける感じだったような。
 いずれにせよこういう会に相応しい、スタートダッシュの鋭いワインだったような。 「だったような」ばっかりで甚だ申し訳ございませんが、 師範代が途中から学童保育の会合に出席してしまったため師範自ら調理/給仕もせねばならず、 あまりワインに集中できていなかったりするのでございます (子供の面倒はほとんど参加された皆さんに見てもらって大助かり)。
(83点)道場にて

Chateau Trotte Vieille 1997
シャトー・トロット・ヴィエイユ 1997
Ch. Trotte Vieille (Heritiers Casteja)
シャトー・トロット・ヴィエイユ (エリティエール・カステーヤ)
Rouge
Saint-Emilion 1er Grand Cru Classe
サンテミリオン第一特別級
Bordeaux (France)
ボルドー (フランス)
(富塚殿から) キッコーマン
 富塚殿にお持ち頂いたもう一本は、 同じくサンテミリオン産、こちらは第一特別級のシャトー・トロット・ヴィエイユ。 ヴィンテージは、当道場が開設された1997年(それと知ってお持ち頂いたのかどうかは不明だけど)。 1997年は、ボルドーもブルゴーニュも水っぽくてイケてない印象が強いんで、 師範はあまり手を出さなかったり。 関係ないけど、師範のバース・ヴィンテージである1965年もイケてない年の誉れ高く、 つくづく誕生年に恵まれない師範/道場でございます。
 で、ここまで来るとホントに詳細は混沌としておるわけですが、 少なくとも覚えているのは「イケてるじゃん1997年」ってこと。 熟成、ってほどでもないんだろうけど、落ち着いたボルドーの感じがあったと思うし、 濃いってわけでも無いんだろうけど、凝縮感もあって、非常にバランスの良いボルドーだったような (また「だったような」)。
 というわけで、なかなか満足度の高いワインが登場した一日でありました。 ま、「安ワイン道場」の飲み会としては破戒ばっかりでアレではありますが。
(82点)道場にて

 ・・・というような10周年記念の飲み会でありました。 皆さん今後ともよろしくであります。


25日(金)

Santa Helena "Siglo de Oro" Cabernet Sauvignon 2006
サンタ・ヘレナ "シグロ・デ・オロ" カベルネ・ソーヴィニョン 2006
Vinos de Chile
ヴィーニョス・デ・チリ
Tinto
Colchagua Valley (Chile)
コルチャグア・ヴァレー(チリ)
\8402007/05/24 カクヤス 保土ヶ谷店 アサヒビール
 本日で安ワイン道場開設10周年。 よくもまぁダラダラと続けてきたなぁ、と感慨深いものがありますな。 そこで、10周年を記念したワインは・・・ 料理(またシチュー)用に使うために昨日買ってきたチリ産安ワイン。 この銘柄は、2002産1997産と稽古済み。 以前のは産地がキュリコ・ヴァレー、今回のはコルチャグア・ヴァレー。 ブドウの木を植え替えでもしてるのかな? ともあれ以前のコメント読む限りいかにもシチュー用のベースにふさわしい感じ。 先週の料理用ワインがちょっと酸味がちで薄くて、 結果的にシチューがややシャバシャバした感じになってしまったんで、 今回は確実に濃く甘いヤツを、ってことで。
 色は、想像通り濃くて、かなり黒に近い青紫。 香りは、これこそいかにもチリ産のカベルネ。 まずブルーベリージャムみたいな濃い果実香があって、 その下にピーマンみたいな青臭い香りがあって、 インクっぽさもあったりして。 味も、料理用にはこれ以上望むべくも無いといった感じで、 渋味がタップリ甘味もシッカリ酸味はサッパリ。
 目論見通り、シチューに使うにはバッチリなワイン。 飲んだら不味いかと問われると、不味くは無いけどきっと飲み飽きしそう。 でも、セールでもなく通常売価が840円のワインで、 飲み飽きするくらい濃いワインが造られるってのはある意味凄いと思う。 そういった意味では道場開設10周年にふさわしい、安ワインの鑑たる安ワイン。
75点道場にて

23日(水)

Rapitala Nero d'Avola 2004
ラピタラ ネロ・ダヴォラ 2004
Tenute Rapitala
テヌーテ・ラピタラ
Rosso
Sicilia (IGT)
シチリア (インディカッツィオーネ・ジェオグラフィカ・ティピカ)
Sicilia (Italia)
シチリア (イタリア)
\9802007/04/29 ザ・ガーデン 東戸塚店 メルシャン
 日曜はバンドの練習後飲み会(今度キーボード担当が結婚するのでその二次会ライブの予定有り。 メンバーか知り合いかが結婚しないとステージを踏まない、幻のバンドであります)、 月曜火曜は休肝日で、なんとなく久しぶりのワイン。 イタリアはシチリア産の赤ワインなんだけど、 輸入元が貼った裏ラベルには「テンプル・ネロ・ダヴォラ」と書かれているものの、 ラベルを見てもテンプルなんてどこにも書いて無い。 造り手の名前らしい"Tenute Rapitala"を略して「テンプル」か・・・なわけないだろうけど。
 色の濃さは中程度、思ったより朱色がかった感じがして、 「結構古かったっけ?」と改めてラベルを見直すと (と言っても表ラベルにヴィンテージ表記はなく、 インポーターの裏ラベルに隠された造り手の裏ラベルに記載されているのみだけど)、 2004年産でそんなに古くは無い。 香りは、スミレっぽい香りがパーっとあって、なかなか明るくて楽しい雰囲気。 味も、渋からず酸っぱからず。とりわけ強い個性は無いけど、普通に美味しい赤ワイン。
 シチリア島の安ワインって、赤も白も結構品質が高いなぁと。 気候が良さそうなんで、なんとなく欧州とニューワールドのいいとこ取りが出来ているのかな?
73点道場にて

19日(土)

 本日は、新道場建築に携わっていただいた方々を招いての竣工披露宴。 お招きしたのは、設計して頂いたKmさん[♂]、Ksさん[♀]、 ランドスケープデザイナーのHさん[♀]、施工して頂いたKbさん[♂]の4名。

 皆さん普通の嗜好の方々だと思うので、いきなりワインにはいかずにまずはビールで乾杯。 銘柄キリンのハートランド。普通に買える瓶ビールとしては一番イケてると思うです。 その後、以下のワインを。

Jeanmaire Cuvee Brut N.V.
ジャンメール キュヴェ・ブリュット (ヴィンテージ無し)
Jeanmaire
ジャンメール
Champagne
発泡
Champagne
シャンパーニュ
Champagne (France)
シャンパーニュ (フランス)
\2,5832007/03/05 みちのく岩手のワイン屋 竹澤 国分
 まず料理は、生ハム、グリッシーニ、モッツァレラ・トマトなんかのおつまみ系。 お祝いの席なんで、お出ししたワインの1本目はもちろんシャンパーニュでございます。 この銘柄は、昨年稽古済み、 お手頃価格の割には意外とイケている印象があったので再購入したもの。 というか、ユーロ高&強気なシャンパーニュの影響で、 3,000円以下で買えるものがあったらとりあえず買っとけ!というのが実情ですな。
 色はやや濃い目の麦わら色。ネットリ感もあって、泡の昇り方も心持ちゆっくりな感じ (多分気のせいだとは思うけど)。 香りや味は、いかにもシャンパーニュでございます!って雰囲気の、 中くらいなイースト香と甘い果実香、適量の酸味と甘味でいいバランス。
 シャンパーニュとしては非常に無難で、2,500円なら納得の内容。 こればっかりケースで買っといても良いかな、って感じではあるけど、 「安ワイン道場師範」たるものそういうわけには参りません。
(78点)道場にて

Macon Villages 2003
マコン・ヴィラージュ 2003
Faiveley
フェヴレ
Blanc
Macon Villages
マコン・ヴィラージュ
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\1,4072007/04/28 みちのく岩手のワイン屋 竹澤 ラック・コーポレーション
 次なる料理は、マグロとヒラメとマダイのカルパッチョ&マグロとヒラメとマダイの刺身。 要は同じ魚を洋風/和風の2種類の食べ方でお出しするという、 禁断の手抜き技でございます。 で、ワインは白を。1,500円以下のお手頃価格なものゆえ、ややケチな感じは否めないけど、 こういう料理と合わせるには、下手に樽香バンバン濃度バッチリなワインなんかより、 軽い感じのものが良さそうな気がしてそうした次第。
 色はやや薄めながら、レモン色と黄金色の中間ぐらいの色調で、なかなかキレイ。 香りは、思ったよりもしっかりした感じで、マコンによくある蜂蜜みたいな蜜香と、 柑橘系の香りが同居。 味は、想像通りのさっぱり系。でもさっぱりし過ぎてなくて、料理のお供としては丁度いい感じ。
 とりわけ目立った何かがあるワインじゃないけど、 普通にワイワイと飲むんだったらこういうくらいので十分じゃないかな? 参加された方からこのワインについて何のコメントも無かったあたり、 良くも悪くも印象に残らないワインだったってことでしょう。
(75点)道場にて

Corton Bressandes 2001
コルトン・ブレッサンド 2001
La Pousse d'Or (Dom. Patrick Landanger)
ラ・プス・ドール (ドメーヌ・パトリック・ランダンジェ)
Rouge
Corton Bressandes (Corton Grand Cru)
コルトン・ブレッサンド (コルトン特級畑)
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\6,8042007/04/04 ヴェリタス ラック・コーポレーション
 3本目のこの赤が本日のメインであります。 造り手は、濃いブルゴーニュを造るプス・ドール。そこの特級畑は道場初登場。 お値段は7,000円弱、ブルゴーニュの特級畑とすれば決して高いわけじゃないけど、 それでも道場の稽古範囲の2倍強、大サービスでございます。
 ちなみに料理は鶏手羽元の甘辛揚げ煮、ベビーリーフのサラダ。 手羽元はちょっと居酒屋風で濃い目の味付けで、酒の肴にもってこいな一品でございます。
 さて抜栓。想像通り色はブルゴーニュとしてはかなり濃い目。 香りはかなりオッケー。凝縮した果実香と甘い感じの樽香がバーン!と香ってきて、 この値段払った甲斐があろうというもの。 味は、7年程度ではまだまだ熟成期間が足りないのか、やや若くて渋味が目立つ。 それでも甘味や酸味もしっかりあって、バランスが悪いってほどじゃない。 時間が経つと開いてくるかなぁ、と思っていたけど、美味いワインほどあっという間に無くなるわけでして。
 参加された皆さんは特段ワインに詳しかったりするわけじゃないけど、 このワインの時は「美味しいですねぇ」の声が上がっていた。 やっぱり判っちゃうもんなんですなぁ。
89点道場にて

Friuli Grave Cabenet "Dal Vigneto Vigne dai Vieris" 2006
フリウリ・グラーヴェ カベルネ "ダル・ヴィニェート・ヴィーニュ・ダイ・ヴィエリ" 2006
di Lenard
ディ・レナルド
Rosso
Friuli Grave
フリウリ・グラーヴェ
Veneto (Italia)
ヴェネト (イタリア)
(Kmさんから)
 最後の1本は、建築士のKmさんにお持ちいただいたもの。 ヌーヴォー以外で2006年産のワインは道場初。 詳しくはお聞きしなかったけど、 インポーターのステッカーが無いので、もしかするとどなたかのハンドキャリーものかも。
 料理は、本日のメイン・ディッシュのビーフ・シチュー。 調理は師範が担当、前日夜に圧力鍋で煮込んで一旦冷まし、当日もちょっと煮込んで味を染み込ませたもの。 酒の肴としてはちょっと味が薄いかな、とも思ったけど、 それが功を奏してか皆さんあっという間に平らげてくれた。
 話をワインに戻して、色は向こうが見えないくらい濃い青紫色。 「おぬし若いのう」って感じの色合い。 香りは、カシスっぽい濃い果実香と青臭い感じの香りで、いかにもカベルネ・ソーヴィニョン。 イタリアっぽさは比較的弱め、かといってボルドーやニューワールドっぽい雰囲気でもなく、 どちらかといえば南仏のカベルネみたいな感じ。 味も、若さいっぱいカベルネ・ソーヴィニョン。 ジリジリ感もあってちょっと荒っぽい感じは否めないけど、 パワーはあって飲み応えは十分。
 結果的に、良いブルゴーニュの後なんで、 下手に落ち着いたワインよりこういうフレッシュ感の強いワインで良かったような。 皆さんの評判も良かったようであります。
(75点)道場にて

 ・・・というような会でありました。長い方で2年、短い方で数ヶ月のお付き合いだったけど、 大変お世話になりました。皆さん今後ともよろしく、という感じであります。


18日(金)

Fuji Syrah 2005
フジ シラー 2005
Jean de Montflory
ジャン・ド・モンフローリ
Rouge
Oc (VdP)
オック (ヴァン・ド・ペイ)
Languedoc Roussillon (France)
ラングドック・ルーション (フランス)
\5982007/05/14 フルハウス 保土ヶ谷店 フィスコ
 このワインは、ビーフシチューに使うために料理用ワインとして昨日買ってきたもの。 ある程度の量のシチューを作ろうとすると、ワインはほぼ丸一本使うので、 稽古した、というより味見した程度。 昨日のワインを意図的に3分の1くらい残しているので、 同じシラー種のワインとしてちょっと飲み比べも出来るかな、と。
 というわけで1杯分くらいしか飲んでないんで、変化とか細かいことは判らない前提で。 色はそこそこ濃くて、スーパーで500円台のワインとしては上等な色合い。 香りは、ある意味想像したとおりやや雑巾っぽいムレた雰囲気。 でも、青くて弱いながらも果実香もあったりで、そんなに悪い感じではない。 味は、軽めながらもまとまりは悪くない。 シチュー用のワインとして一番困るのが、酸が強すぎのヤツなんで、その点は問題無し。
 料理用としては十分なクオリティ、そのまま飲んでも意外と飲めるワイン。 もちろん昨日のワインと比べると雲泥の差があったりするけど、 それでもまぁ良いんじゃないでしょうか。
67点道場にて

17日(木)

Cotes du Rhone 2004
コート・デュ・ローヌ 2004
Saint Cosme (Louis et Cherry Barroul)
サン・コム (ルイ・エ・シェリー・バロル)
Rouge
Cotes du Rhone
コート・デュ・ローヌ
Cotes du Rhone (France)
コート・デュ・ローヌ (フランス)
\1,074 (単品価格 \1,344)2007/04/04 ヴェリタス ワインプレス・インターナショナル
 本日の夕食は、ナスのトマトソース煮込みとハンバーグ。 ワインは当然赤なんだけど、 ちょっと理由があって明日にも半分残すことを想定してのチョイスで、 フランス赤6本セット7,539円の中から最後の1本。 コストパフォーマンスが高いことで昨今有名なサン・コムのワインで、 もっと低クラスとは稽古済み。 このワインの品種はシラー100%、果たして高級ローヌの片鱗が味わえますかどうか。
 コルクは樹脂製、でも師範の好きな中ほどが緻密なスポンジっぽい挿し易く抜き易いタイプ。 色は、およそ1,000円のローヌとは思えない濃さで、ネットリ感もある。 香りを嗅いで、正直「マジで?」ってくらいの高級感。 熟したブドウの香りと樽香、それがブワッとグラスの中から香ってくる。 普通に判断すると2,000円は超えるワインの香り。 味も、渋味しっかりでやや固めながらポテンシャルは十分で、これがこの値段のワインだとは思いがたい雰囲気。
 いやー、ユーロ高の昨今これが1,000円強で買えるとは驚き。 やや一本調子ではあるけど、それは多分若さゆえのことで、もう少し置いといたらきっとさらに良くなると思う。 この価格帯のワインでそう思わせるものなんてホントに稀。世間の評判は信じるもんですな。
 翌日、全体の味わいがやや丸くなったかな? 香りにヘタッた感じもなく、さらに良くなったと思う。+1点で80点台乗せ。
79(+1)点道場にて

16日(水)

Les Grantiers 2005
レ・グランティエール 2005
V.R.?
ヴィニュロン・ド・ラパスタン?
Blanc
Cotes du Tarn (VdP)
コート・デュ・タルン (ヴァン・ドゥ・ペイ)
Sud Ouest (France)
南西地区 (フランス)
\9802007/04/29 ザ・ガーデン 東戸塚店 ローヤル・オブ・ジャパン
 本日の夕食は、クラゲとキュウリとブロッコリーのサラダ("鶏抜き"棒々鶏みたいなの)、 銀ダラの西京焼き、エビ蒸し春巻き(By生協)。 チャッキチャキに魚料理がメインゆえ、ワインも白をチョイス。 モノは、フランス南西地区の産で、パリの農業コンクールで金賞受賞という、まぁありがちな一本。 品種はモーザック、ランドゥレル、ソーヴィニョンらしいけど、 ソーヴィニョン(ブラン)以外はあまり馴染みの無い品種。
 色は薄めで、レモンっぽさはなくて麦わら系の色。 この地方(南西地区)の白ワインって、だいたいこういう色の傾向にあると思う。 香りも、いかにもこの地方産らしいストレートでシンプルな白ワインの香り(「ってナニ?」と聞かれると困っちゃいますが)。 前述の如く知らない品種がメインなんだけど、 師範の嗅覚的にはユニブラン/コロンバールといったこの地にメジャーな品種で造ったのと何ら違いは見出せない。 味は、ガッシリとした骨格でほんのり甘い。 ロバート・パーカー氏が推薦するドメーヌ・デュ・マージュなんかと似た雰囲気。
 悪くないっすよ、非常にちゃんとした白ワインで。 特に、こういう傾向だと飲み飽きしそうなんだけど、 アルコール度数が11.5%と低めなのもあってか最後までスルスル飲めたし。
72点道場にて

13日(日)

Chablis 1er Cru "Vaillons" 2002
シャブリ・プルミエ・クリュ "ヴァイヨン" 2002
Morin Pere & Fils
モラン・ペール・エ・フィス
Blanc
Chablis 1er Cru
シャブリ1級畑
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\1,9802007/04/23 QUEEN'S ISETAN 品川店 リードオブジャパン
 ようやく道場も通常営業状態でございます。 夕食は、棒々鶏に海鮮ちらし寿司。ワインは当然ながら白で、 それもどちらかというとシャープな印象っぽいものからチョイス。 シャブリの一級畑"ヴァイヨン"は、先月稽古済み、 まずまずそこそこといった印象。 しかしながら、この造り手のプイィ・フュイッセ2001とは昨年稽古済み、こちらは大変好印象。 果たしてこのワインはどうか、と。
 色は思いのほか濃い黄色。香りは、まず感じるのが蜂蜜のような蜜香で、 次に感じるのがレモンのような柑橘香。 ここまでだったら「はちみつレモンよねぇ~」などと感じていられるんだけど、 その後ろにタクアンのような熟成香があるんで、なんだかやけに複雑。 味も、いわゆるシャブリにありがちな金属的&鉱物的なトンガリ感がありながら、 熟成に伴う旨味とマッタリ感が出ている。へぇ~。
 香りも味も複雑といえば複雑。ただ、その雰囲気が若いワインと古いワインを混ぜました、 って感じで、それらの良さが一体となる風には感じられないのが残念。 熟成したシャブリって、こんな感じなんっすかね?
76点道場にて

12日(土)

Macon 2004
マコン 2004
Faiveley
フェヴレ
Rouge
Macon
マコン
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\1,1212007/04/30 カルフール南町田店 ラック・コーポレーション
 師範父の葬儀から帰って参りました。
 夜8時前の帰宅ゆえ、夕食を作る気力も時間も無く、近所のラーメン屋さんから出前を注文。 ココがなかなかいけていて、お値段手頃かつ比較的薄味な味付けで師範家好み。 頼んだメニューは、コーンラーメン、五目そば、チャーハン、ニラレバ炒め、ギョーザ。 5品でしめて2,610円也。 ワインもあまりしっかりしたのを飲む気分でもなく、選んだのは軽そうなブルゴーニュ。 造り手のフェヴレは自社畑を多く持つネゴシアンで、 このマコンはここのACブルゴーニュよりも安い銘柄。
 不良年の2004年産かつ安いブルゴーニュってことで、非常に薄い色を想像していたけど、 色に関しては意外と濃い赤紫。 香りは、南のブルゴーニュらしいゴム革系のケモノっぽさとトーンの低い果実香。 それでも香りのボリュームは1,000円強いとは思えない感じ。 で、味が値段に正直、かなり軽め。スルスルと飲めて、今日の気分には合ってたけど。
 抜栓後2時間くらい経つと、やや甘味が出てきたようにも感じたけど、 これはそもそもの酸味に自分の舌が慣れてそれ以外の要素を感じられるようになった可能性大。
 そこそこ香りがあって味は軽め、サクサクーッと飲むにはちょうど良いワイン。 値段的にもそういう用途にちょうど良い・・・かな? 安ワイン者としてはもう少しお手頃価格(\980とか)を期待すべきかも。
70点道場にて

10日(木)

Chateau Le Clos du Prevot 2004
シャトー・ル・クロ・デュ・プレヴォ 2004
Pierre Riviere
ピエール・リヴィエール
Rouge
Bordeaux
ボルドー
Bordeaux (France)
ボルドー (フランス)
(師範兄家から) (ベルーナの頒布会?) ベルーナ
 5月7日午後9時23分、師範父が逝去。享年69歳。 プチ師範代/プチプチ師範代の成長を心から喜び、無条件に可愛がってくれた父でした。
 というわけで葬儀の関連で師範兄宅に来ております。 通夜/葬式も終わり、今日はお寺参り。夕食はカレーなんかを拵えて頂いて、 ビールを飲んで焼酎に行く前の中継ぎ的に登場したのがこのワイン。 師範兄、師範義姉、師範、師範弟と、飲む人4人なので一瞬で無くなってしまうわけですが (以前は「飲む人5人」だったなぁ)。
 色は普通の濃さの青紫、香りは消し炭と青いカシス(なんて嗅いだこと無いけど)のような香り、 味は渋味と酸味が3:1。安ボルドーの安ボルドーたる配分具合。
 どこをどうすれば個性を殺してここまで忠実に安ボルドーを再現できるのか、 というくらい典型的な安ボルドーの雰囲気。 でも4人くらいで話しながらチャチャッと飲むんだったら、 それでも一向に問題ない、 というかワインがどうのってことをアレコレ考えるほうが場にそぐわないっすな。
65点師範兄宅にて

6日(日)

Bourgogne Pinot Noir 2002
ブルゴーニュ ピノ・ノワール 2002
Dom. Louis Max
ドメーヌ・ルイ・マックス
Rouge
Bourgogne
ブルゴーニュ
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\1,7802007/04/23 QUEEN'S ISETAN 品川店 リードオブジャパン
 連休最終日の今日はあいにくの雨。 だもんで外出はせずに、引越し以来懸案だった寝室の片付けと衣替えを。 これでようやく一部を残してあらかた新道場の整理が付きました。 新道場、収納はかなり多めにしたつもりだったけど、 やっぱりちょこちょこと「ここに物入れがあれば」ってところがあるんですな。 というわけで、収納は量だけじゃなくて個数も重要。 ちょこっとニッチにして収納を拵えるような、ハウスメーカー的なスタイルが実際は使いやすいかもです。
 さて料理のほうは、ここ数日買出ししてないってことで、 ストック品からのメニューで、たらこスパゲティ、ラザニアなんかを。 ワインはACブルゴーニュの赤で。 同じ2002年産、同じACブルゴーニュでコート・ド・シャロネーズのピノ・ノワールと先日稽古して大変好印象。 ボトルもヘビーなやつだし、このワインもきっとイケテルだろうと期待を胸に抜栓。
 色は、ACブルゴーニュらしくやや薄めで、ちょい古らしくほんのりレンガ色。 香りは弱め。樽香もなく特段フレッシュな果実香もなく、 いかにも普通のACブルゴーニュにありがちな梅っぽい香りとゴム革系の香りだけ。 味も、期待からすると大きくパフォーマンス・ダウンな軽い感じ。 酸味6に渋味3に甘味1、安ACブルゴーニュの配分。
 有無を言わさぬ普通のACブルゴーニュ。 冷静に考えればこのクラス/この値段のワインに大きな期待をするほうが間違ってるんだけど、 やっぱり先日の良い経験がねぇ。 勢い余って白も買っちゃったりしているんで、落胆具合はさらに倍。
68点道場にて

5日(土)

Cotes du Rhone "Le Mouras" 2001
コート・デュ・ローヌ "ル・ムラス" 2001
Dom. de la Lyre
ドメーヌ・ド・ラ・リル
Rouge
Cotes du Rhone
コート・デュ・ローヌ
Cotes du Rhone (France)
コート・デュ・ローヌ (フランス)
\1,3802007/04/17 QUEEN'S ISETAN 品川店 ファインズ
 二泊三日の九州帰省より帰って参りました。 帰りの飛行機が師範らが乗る前のフライトで雷に打たれたらしく、その点検に時間がかかり、 約1時間程度遅れての発着。 結局帰宅したのは午後9時過ぎだったので、夕飯はほか弁を買ってきて。 ほか弁、最近はコンビニ弁当なんかに押されているみたいだけど、 コンビニ弁当のより美味いと思うんだけどなぁ。のり弁なんて290円と破格の安さだし。
 ・・・ってな状況ですがワインも開けております。 モノはちょっと古めのコート・デュ・ローヌ。 輸入元は、サントリーがワインのインポーター事業を分離した新会社ファインズ。 でもやっぱりこの会社はデカいステッカーで裏ラベルを隠しちゃうのね。 リアルワインガイドでは優良インポーターに選ばれてたみたいだけど、 この件に関してはどうかと思うところであります。
 さて抜栓。コルクの裏は真っ黒。寝かせて保存されていたことがわかります。 グラスに注ぐと、色は赤黒くいきなり大きめの澱がいっぱい。 ボトルを見ると、内側の一方の壁に澱がビッシリ。 これって別に品質上の問題は無いとは思うんだけど、あまり気持ちの良いものではありませんな。 ワインに戻って、香りはローヌらしい鉄錆系の香りと、熟成を感じさせる奈良漬のような香り、後はダイレクトにアルコール臭。 味はかなり熟成が進んでいて、渋味は十分カドが取れて酸味も穏やか。 でも全体に醸し出す雰囲気は、元気さの無い退廃的で末期的な感じ。
 なんだか2000年代の産とは思えない、やけに熟成したワイン。 「お手頃熟成ローヌ」と言えば言えると思うけど、師範はここまで進んだワインはちょっと苦手。 残った一杯分は完全に澱まみれ、さすがに飲む干す気力はありませんでした。
67点道場にて

4日(金祝)

Vire Clesse "Vieilles Vignes" 2004
ヴィレ・クレッセ "ヴィエイユ・ヴィーニュ" 2004
Andre Bonhomme
アンドレ・ボンノム
Blanc
Vire Clesse
ヴィレ・クレッセ
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
(師範代父より) フィネス
 ゴールデン・ウィーク後半、師範/師範代双方の実家がある九州方面へ帰省しております。 昨日(3日)は師範兄宅へ一泊、本日(4日)は師範代実家へ一泊。 昼過ぎに師範代宅へ到着し、まず昼食の段階でこのワインを。 アンドレ・ボンノムのヴィレ・クレッセVVは、昨夏に用意していただいたモノと同銘柄のヴィンテージ違い。 ちなみに、師範代一家は誰も飲まないので、ワインは師範のためだけに用意して頂いているものであります。
 色は、特段どうということは無い、普通の白ワインの色。 香りは、このアペラシオンに特徴的な蜜香と、柑橘系のフルーツ香がメイン。 香りのボリュームはそこそこ、樽香はあまり感じられない。 味は、なかなかしっかりして飲み応えのある味わいながら、 ちょっとガチャガチャした印象は否めず。苦味っぽい雰囲気があるのがそう感じさせるのかも。
 香りも味もしっかりとしていて、南のブルゴーニュらしくて、悪くないと言えば悪くない。 ただ、なんとなく野暮ったくて暑苦しい感じが否めないんだよなぁ。 そのあたりがもう少し北の名醸地との差なのかも。
74点師範代実家にて

Michel Lynch (Rouge) 2004
ミシェル・リンチ (赤) 2004
Ch. Lynch Bages
シャトー・ランシュ・バージュ
Rouge
Bordeaux
ボルドー
Bordeaux (France)
ボルドー (フランス)
(師範代父より) アルカン
 というわけで、次なるワインは夕食の時に出されたものであります。 ちなみに料理は、牛ステーキあり天ぷらあり刺身ありといったメニュー。 ミシェル・リンチ(ミシェル・ランシュ?)の赤とは、 過去3度ほど稽古済み(ココココココ)。 良くも悪くも「大手が作る手堅いボルドー」な印象。 上の白ワイン同様、業務用冷蔵庫でガッチリ冷やされて食卓に登場。
 冷えてたためか、最初は非常に硬い印象で、香りも立たず味も渋味ばっかり、 さすがにボルドーといえどもコレは生真面目すぎ、といった感じ。 で、徐々に温まってきたけれど、正直言って冷えてたときと印象はあまり変わらず、 やっぱり香りは立たずに渋味ばっかり。 1日2本目の抜栓ということもあって、さすがにあまり杯が進まず、 そんなに酔ったわけでも無いのに3分の1ほど飲んだ段階でもう飲む気力が無くなった。
 というわけで、正常には評価出来ていない感じはするんだけど、 少なくともこういう飲み方をしちゃったらイマイチ感は拭えません、ってことで。 やっぱり五目料理には白が無難ですな。
 抜栓から1週間後、師範父の葬儀の帰りにまた師範代家を訪問。 冷蔵庫に保存されていたコレをまた頂く。 結果、半分以上残ってたら1週間くらいは平気ですな。もちろん好転した様子も無かったけど。
(65点)師範代実家にて

2日(火)

Castillo de Montblanc Brut N.V.
カスティーヨ・デ・モンブラン ブリュット (ヴィンテージ無し)
Bodegas Concavins
ボデガス・コンカヴァン
Espmoso
発泡
Cava
カバ
(Espana)
(スペイン)
\1,1212007/04/30 カルフール南町田店 エノテカ
 ゴールデンウィークの谷間、2日目も師範はお休みを頂いております。 本日は釣りクラブの部長と三浦半島方面へ釣行でございます。 釣りは大変厳しく、狙っていた黒鯛/メジナ系統は全く顔を出さなかったものの、 なぜか浮き釣りの仕掛けに小ダコやら手のひらサイズのカレイやら、 23cmを超える良型のキスやら(ってこれは部長の釣果だけど)が釣れたんで、 持ち帰って天ぷらに。それだけじゃあんまりなんで、三浦半島特産の"あおさ"を買って帰り、 それとかぼちゃとタマネギとエビとでかき揚に。プラスアルファでエビの天ぷらも。
 というような夕食に合わせて選んだのがこのスパークリング。 "Castillo"と"Montblanc"、スペイン語とフランス語の重箱読みだけど、 真ん中の"D"は何っすかね?
 読者の方からご連絡があり、『Dの縦棒に1本横線が入ってませんか?入ってたらその1文字でDeです』 との連絡アリ。変換前の写真を見ると、確かに横棒がチョロッと。なるほどなるほど、勉強になりました。
 色は薄め、レモン色の感じが強くて熟成期間はあまり長くなさそう。 香りはなかなかイケていて、「なんちゃってシャンパーニュ」と言っても過言では無いような、 均整のとれたフルーツ香と蜜香のバランスが良い感じ。 味も、スペイン産安カバにありがちな「やっぱカバよねぇ」って感じのウラブレ感が少なくて、 なかなかどうしてよく出来ている。ただ、やっぱり後味に金属的な感じは残っちゃうのが残念。
 普段のみのスパークリングだったらコレで十分では無いでしょうか? ラベルのデザインもなかなかシャレてるし、1,000円ちょっとの出費で食卓が華やかになること請け合い。
73点道場にて

1日(水)

 ゴールデンウィーク谷間の1日目、師範代はメーデーで休み、 師範もお休みを頂いて夫婦仲良く寿司屋へゴー。 毎度横浜近辺で良い店は無いかとネットで調べたりしてるんだけど、 昼間も営業していて、かつシャンとした雰囲気の店って少ないのね・・・ というわけで、今回もまたいつもと同じ、 上大岡からちょいと離れたところにある鮨割烹 鹿島へ。 道場掲載はこれで5回目。
 食べ物は、まず突き出しにタイの白子が出された後、 まずお任せで出されたのが13貫(順不同、師範/師範代とも同内容)
真鯛昆布〆、真鯛桜〆、マグロ赤身、マグロ中トロ、
マグロ大トロ、赤貝、ミル貝、生トリ貝、アナゴ、
ウニ、イクラ、コハダ、(一貫失念)
 それでは収まらず、お好みで追加オーダーしたのが11貫(順不同、師範/師範代とも同内容)
焙りトロ(右写真)、シメサバ、焼きサバ、ミル貝水管、
アオリイカ、アオリイカゲソ、赤貝ヒモ、アジ、オコゼ、
シメサバ(もう一回)、アオリイカゲソ(もう一回)
 ホント美味いです。最初の1貫が出てくるのがちょっと遅かった以外、 師範らレベルでは非の打ち所の無い内容。

 お酒は、ビール(エビス中瓶)を2本飲んだ後、お薦めを聞いて磯自慢 本醸造を1合。 本醸造というと濃い感じのが多い印象だったけど、 コレはスッキリしていて師範好みでありました。

 お会計はトータルで\23,000円強。食べた内容と量(板前さん曰く「お一人で3人前くらい召し上がってます、握り甲斐がありました」) を考えるととてもお得。浮気せずにやっぱりココにして良かったなぁ、と。


前月分

by 師範