稽古日誌:2001年1月

いよいよ二十一世紀。
二十一世紀になっても、大した模様替えもせずダラダラと続けていく所存でありますゆえ、 くれぐれもご了承の上今後ともお付き合い願いたい。 …って言うか、ぼちぼち新コーナーでも作りたいと思ってるんだけどね。 なんか楽に作れて面白いコーナーの案って無いっすか?


翌月分


31日(水)

Landmark "Overlook" Chardonnay 1995
ランドマーク "オーバールック" シャルドネ 1995
Landmark Vinyards
ランドマーク・ヴィンヤーズ
White
Sonoma County (USA)
ソノマ・カウンティ (アメリカ合衆国)
\6672000/12/10 やまや渋谷店やまや
本日のメニューはハンバーグ。 佐賀県鳥栖市にある"ミスター・ジョージ"というお店のレトルト品らしい。 というわけで、普通だったら赤ワインをチョイスするところだけど、 現在道場の在庫はエラいことになっていて、全11本中赤は4本しか無くて白オンパレード状態。 「こりゃ白から消費せねば」ってことで白を飲むことに。 選んだのは、ちょっと濃そうなアルコール度数13.5%、 案外高品質なハンパ物が多い"やまや"の3本よりどり品。
で、凄いんだな、このワインが。 色は全く黄金色。風邪薬を飲んでる時のお小水的濃さで、アレからレモン色感を消して透明度を増した感じ。 香りも濃い。まるでパイナップルみたいなトロピカールな果実香が主体。 口に含むとこれでもかっ!てくらいの樽香。 味も濃い。甘口ワインってわけじゃないんだろうけど、どっしりとした甘味が前面に出ている。 なんとなく苦味みたいな感じもありで。
…というわけで、「パワフルさ」という意味では凄いワイン。 ハンバーグなんて蹴散らすくらいの感じ。 でも、じゃぁ美味いかと聞かれるとはっきり言ってノー。 おもいっきり飲み飽きします。結局全部は飲めなくて明日に持ち越し。 そもそも師範は(高級感アップを狙った)白の樽香が得意ではないし、 なんといっても酸味が欠けていて"押しっぱなし"なのが疲れる原因。 ただ、「一杯だけ」の席とか、こういう押しの強い白が好きな方にとっては 買い値の5倍くらいの価値を見出しても不思議はないと思う。
60点自宅にて

29日(月)

Fronsac 1996
フロンサック 1996
Jean-Pierre Moueix
ジャン・ピエール・ムエックス
Rouge
Fronsac
フロンサック
Bordeaux (France)
ボルドー (フランス)
\1,2902000/12/25 カーヴ・ド・リラックスジャーディン・ワインズ・アンド・スピリッツ
師範両親はまだ居ます。料理は"ローストポークの幽庵漬け"という、 和風で野菜いっぱいの焼き豚的メニュー。 というわけで、ワインはメルローが多くて柔らかい感じを期待してチョイス。
色は非常に健全で優等生。濃い青紫で、ほんのちょっと土色を感じさせる色で、 いかにもボルドーな色合い。 香りも良い感じなんっすよ。パッと嗅いだら樽を感じで、クゥーっと嗅ぐと炭っぽい香り、 口に含むと果実の香りがして。 でも味がねぇ。残念ながら細くて弱っちい。なんだか優等生の弱さというか、 計算通りなんだけど計算の範囲内から一歩たりとも踏み出してない味。 時間が経ったら開くかと思ったけど、意に反して(渋味が和らいだ以外は)ほとんどそのまんま。
平均的かつ優等生的なワイン。もちろん不味いわけじゃなくてそこそこ美味い。 でもああいう香りだと味ももっと開くと思うよなぁ。そこが残念。
69点自宅にて

28日(日)

師範一家(師範両親、師範代、プチ師範代、師範)で温泉旅館へ。 宿は奥湯河原の一番奥にあるうおしづという全10室の小さな旅館。
規模は小さいけれども、部屋に露天風呂や掘りゴタツが付いていて快適だし、 各部屋が離れみたいな構造になっていて隠れ宿的雰囲気タップリ。 (実際ソレ風のカップルがいたりして) ただ、建て増しで改築した部分は新しいけど古いところはいかにも古びれた感じで、 ちょっと寂れた感じを受けるのが残念。
サービスは、隠れ宿的雰囲気とは裏腹にとってもフレンドリーなサービス、 っていうかうちの部屋に付いた宇野千代似の仲居さんが無類の話好きってだけだろうけど。 まぁコーヒーがサービスだったり、足袋がサービスだったりする点は良い感じかな。
食事も結構イケてます。メニュー自体はいわゆる和風旅館の料理なんだけど、 ひとヒネリ加わっているというか、「おっ」と思わせる工夫が感じられるメニュー。 「すっげー!」って程じゃなくて「おっ」って程度だけどね。

持ち込んで飲んだワインが以下。

Alsace Pinot Blanc "Mise du Printemps" 1999
アルザス・ピノ・ブラン "ミズ・デュ・プランタン" 1999
Josmeyer
ジョスメイエー
Blanc
Alsace Pinot Blanc
アルザス・ピノ・ブラン
Alsace (France)
アルザス (フランス)
\1,6802001/01/07 カーヴ・ド・リラックスミリオン商事
料理は当然魚がメイン、露天風呂でも飲む、ってことでスッキリ系と思える白をチョイス。 持参したのは、アルザスの名門、ジョスメイエーのピノ・ブラン。"Mise de Printemps"という、 なんとも春らしいサブタイトルもいかにも良さげだなぁ、ってことで。
…だったんだけど、思いっきりハズしました。 色はとっても薄い。全然印象に残らない色で覚えてない。 香りもとっても弱い。アルザスらしい華やかさを期待したんだけど、実際はほぼ無香性。 味も軽い。軽いこと自体は悪くはないんだけど、だからなんなの?って味。
全く個性の感じられない、激安バルク品的な風味のワイン。 「アルザスは大手が安心」だと思ってたけど、ちょっと違うかも。
52点奥湯河原 "うおしづ"にて

←それでも露天風呂で飲むのは極楽。
お値段は、込み込みで一人20,000円強。高いっちゃ高いけど、"それなり+α"くらいの満足感は得られます。 ただ、宿のビールとかはえらく高いんで、そういうのをシコタマ飲むと高くつくんでご注意あれ。

27日(土)

Bourgogne "Couvent des Jacobins" 1997
ブルゴーニュ "クーヴァン・デ・ジャコバン" 1997
Louis Jadot
ルイ・ジャド
Rouge
Bourgogne
ブルゴーニュ
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\1,5802000/10/31 高輪京急デパート 酒売場日本リカー
プチ師範代を見に師範の両親が田舎から出てきております。 というわけで、既に稽古済みでアタリの可能性が高いワインを。 と言っても飲むのはほとんど師範だけなんだけど。(師範父は焼酎専門)
色はそこそこ濃いけど、透明度が高くて綺麗な色。 香りもオッケーであります。樽香とワキガみたいな動物香とベリー系の果実香、 それらかそこそこな強さで感じられます。 味もなかなかオッケー。ほとんど飲めない師範母が「甘味を感じる」などと言ってました。 師範にとってはそんなに甘味が強いとは感じられないけど、 連中が普段飲んでるスーパーの1,000円以下クラスとは複雑さにおいて数段上だ、 ってことは容易に察せられます。
アタリです、このワイン。 値段も手頃、(よっぽど高級ワインを名前で飲む人で無ければ)誰にでも薦められる。
75点自宅にて

25日(木)

La Collection Cabernet Sauvignon 1999
ラ・コレクスィオン カベルネ・ソーヴィニョン 1999
Marquis de Bolland
マルキ・ド・ボーラン
Rouge
Oc (VdP)
オック (ヴァン・ド・ペィ)
Languedoc & Roussillon (France)
ラングドック・ルーション(フランス)
\5902001/01/07 カーヴ・ド・リラックスリラックス
本日のワインは、豚スペアリブのトマト煮込みに使われた残り。 師範代が抜栓して(300ccばかり)料理に使ったのが午後2時頃、 師範が飲んだのが午後11時頃なんで、抜栓後9時間経っての稽古。
色はまぁここらへんの地方のこういう品種相応の、青く濃い紫色。 香りは弱い。ソムリエさんやそれ風な方々が「ピーマンの香り、茎の香り」とか表現しそうな、 やや未成熟な感じがする香り。(それにしても"茎"の香りって何の茎?) 味もそんなもんです。薄いわけじゃないけど、 なんだかカドがあって楽しさに欠ける味。
料理用に使って正解。と言っても「とってもペケ」って意味じゃなくて、 「そこそこ濃さとかの質はあるけど飲んでもあんまり楽しくない」って意味で。
62点自宅にて

24日(水)

Santenay Maladiere 1997
サントネー・マラディエール 1997
Dom. Prieur-Brunet
ドメーヌ・プリウール・ブリュネ
Rouge
Santenay 1er Cru
サントネー1級畑
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\2,1802001/01/07 サンタムールカツミ商会
なにもない平日に自宅で2,180円のワインは、"安ワイン道場師範"としてはかなり思い切った選択。 でも、なんだかそういう気分の時ってあるんだよね。 いつもの優等生ぶりに嫌気がさしてちょっと悪ぶってみたいとか… ってったって全然理解できないとは思うけど。
色はやや濃い目ってとこかなぁ。まぁ美味しそうな色ではあります。 香りは比較的弱め。特に(若いからか)抜栓直後はとーっても弱くて、「あぁやっちまった」と思ったくらい。 さすがに抜栓後30分を過ぎたあたりから革系の香りとイチゴジャム的香りが出てきたけど。 味はけっこう良い感じ。全体的にはあまり出っ張ったところのないスレンダー美人なんだけど、 そこがなんとも深窓の令嬢的で良い感じ。 竹林が見える縁側でうたた寝してたらこっそり毛布をかけてくれた、みたいな。
とはいえまだまだ若い師範ゆえ、こっそり毛布をかけてくれる以上に期待することはいっぱいあるというか、 もっと積極的な美味さが欲しいんで、そんなに高得点ってわけじゃないけど。
73点自宅にて

23日(火)

KWV Mousseux Blanc N.V.
KWV ムスー・ブラン (ヴィンテージ無し)
KWV
KWV
Sparkling
発泡
(South Africa)
(南アフリカ)
\1,0502000/12/10 ナショナル麻布国分
このワインは、ナショナル麻布で妙齢の女性が店頭試飲販売してたもの。 以前はこの手の「試飲販売」に対して毅然たる態度で望んでいたんだけど、 最近は買ってしまう場合も多かったりして、徐々に徐々に己のオヤジ化進行を感じざるを得ない。 で、『年末年始あたりで飲むアテがあるさ』と思ってたんだけど、結局飲まずじまいで今日に至る一本。
色はまぁ普通。泡はあんまり強くない。 香りはシャンパンというよりは白ワイン的。ホントそこそこ普通の白ワインみたいな香り。 味も、見た目通り泡は弱くて、そのくせ炭酸もジリジリしたりするし苦味もあったりするんだけど、 だからといって嫌かと問われれば特に嫌な感じも無いといった、結婚式の乾杯にもってこいな雰囲気。
美味く無く不味く無くだけど、まぁ物足りないことは確か。
64点自宅にて

20日(土)

Bianchi Particular "Proprietor's Reserve / Special Lot" Cabernet Sauvignon 1989
ビアンキ・パーティキュラー "プロプリエターズ・リザーヴ / スペシャル・ロット" カベルネ・ソーヴィニョン 1989
Valentin Bianchi
バレンティン・ビアンキ
Tinto
Mendoza (Argentina)
メンドーサ (アルゼンチン)
\1,9802000/12/10 やまや渋谷店やまや
南米産には珍しく1989と古目のものを。 このワイン、要は"特別扱い"で造られた、ってことだと思うけど、 なぜだかボトルはすっごく安っぽい。 底の凹みもほとんど無いし、持っても軽いし、なんだか違和感を覚えつつ稽古。
色は濃い。ちょっぴり熟成が感じられる、静脈血のような赤黒い紫。 香りは、確かに年月を経たワインらしくやや饐えた感じの香りが主体。 南米産にありがちなインクみたいな香りはかなり影をひそめている。 味がねぇ。濃さという面ではそんなに不満はないけど、 なんだかやっぱり酸っぱいし、エグみみたいな感じもあってイマイチ美味くない。 飲めば飲むほど楽しくなくなってきてしまう。
確かに熟成感はあるんだけど、師範はあんまり好きでは無い系。 なんかこう素直じゃないんですよ、老け方が。 「古くして出した方がアメリカあたりじゃ売れまっせ」なんて感じのマーケティングではないのか、 って邪推をしてしまうワイン。
49点自宅にて

19日(金)

本日は「カフェ・霧笛楼」にて"Vin God Yokohama 大新年会"だったんだけど、 あいにく師範は突然の出張で参加できないことに。
でも、会の最後にちょっとだけ間に合って、取っておいて頂いたおかげで一応ワインも飲めました。

Laurent-Perrier Brut N.V. Salmanasar (Laurent-Perrier)
9リットルの大ボトルで。師範が飲んだ時はもう泡はほとんど抜けちゃってたけど、 スッキリ系で師範の好きなタイプだったような。
グレイス甲州 1999 (中央葡萄酒)
(飲んでません)
San Vincenzo 1999 (Anselmi)
師範が選んだ白。抜栓後時間が経ってたからかもだけど、アンセルミらしい華やかでパワフルな感じが全然無くて、 普通のソアヴェだったような。なんだかなぁ。ちなみに1,440円です。
Bodega Norton Cabernet Sauvignon 1994 (Bodega Norton)
師範が選んだ赤。後藤さんには『このワインは頭が痛くなるよ』なんて言われたけど、 1,280円でこれだったら十分でしょう。
Domaine Salda-Malet "Terroir Maillores" 1997 (Dom. Salda-Malet)
後藤さんとこの赤。南仏っぽい"青い"感じが香りにあるけど、なかなかパワフルで飲み応えがありますな。
Bourgogne "Les Bons Batons" Goto Special Cuvee 1997 (Phillipe Leclerc)
ほんのちょっぴりしか飲めなかったし、抜栓後時間も経ってたしで、 このワインの本来の美味しさが楽しめなくて残念。
Muscat de Rivesaltes 1997 (Dom. Salda-Malet)
(飲んでません)

暖かく迎えてくれた皆様、ありがとうございましたであります。

で、量的には結構飲めたんだけど気分的に飲み足りず二次会へ。場所は関内のリッケッツァ・セレーナ。

Lanson "Black Label" Brut N.V.
ランソン "ブラック・ラベル" ブリュット (ヴィンテージ無し)
Lanson Pere & Fils
ランソン・ペール・エ・フィス
写真無し
Champagne
発泡
Champagne
シャンパーニュ
Champagne (France)
シャンパーニュ (フランス)
(\6,000)2001/01/19 リッケッツァ・セレーナ
「一番安い泡を」と注文して、出てきたのがこれ。 まぁシャンパンがこういう店で6,000円なら高くはないんだろうけど、 もっと安いカリフォルニアとかの泡も置いといて欲しい、ってのが師範の正直な気持ちですな。
ランソンって、良く見掛けるシャンパンでは一番安いような気がするんだけど、 内容的にはちゃんとしたシャンパン。 やや熟成香が強めでしっかり系、味も比較的濃い目かな。
ってぐらいしか覚えてませんが。
(77点)「リッケッツァ・セレーナ」にて

Chateau Palmer 1982
シャトー・パルメ 1982
Ch. Palmer
シャトー・パルメ
Rouge
Margaux (3e Grand Cru Classe)
マルゴー (メドック3級)
Bordeaux (France)
ボルドー (フランス)
(\30,000くらい)2001/01/19 リッケッツァ・セレーナジャパン・インポート・システム
「会費は一人一万円にしよう」ってことになりました。皆さんお金持ちであります。 古目のボルドーが飲みたいと言い出した人がいて、出されたのがこれ。 メドック3級だけど、マルゴー村では「シャトー・マルゴーに次ぐ」と評判の高いワイン。 ヴィンテージも評判の高い1982年。
で、悔しいけどやっぱり美味いんだよなぁ、こういうワインは。 ミッチリとしていつつも華やかな香り、 濃くてまろやかで複雑で、絶妙な強さとバランスの味、 もう文句の付けようがないくらい。
高級ワイン礼賛の道場にはしたくないんだけど、やっぱり美味いよ高いヤツは。
(87点)「リッケッツァ・セレーナ」にて

Clos Vougeot (Mugnum) 1989
クロ・ヴージョ (マグナム) 1989
Clos Vougeot
クロ・ヴージョ
Rouge
Clos Vougeot (Vougeot Grand Cru)
クロ・ヴージョ (ヴージョ 特級畑)
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
(\30,000くらい)2001/01/19 リッケッツァ・セレーナ
もう一本も高級ワイン。ブルゴーニュの特級畑「クロ・ヴージョ」のマグナム・ボトル。 造り手は大手ルイ・ラトゥール。そういえば前日同じ造り手のボジョレーを飲んでいる。 値段的には天と地ほども差があるけど。
で、例によって最後のワインってやつはあんまり覚えておりません。 ブルゴーニュらしいやや薄めの色で、華やかな香りとそこそこの熟成感と木苺みたいな可愛らしい雰囲気があるんだけど、 やっぱり前のワインの後だとつらい、って思ったくらいかなぁ、覚えてることは。
あー、もったいないもったいない。
(80点?)「リッケッツァ・セレーナ」にて

結局お店が終わるまで。皆さんお疲れさまでした。


18日(木)

Beaujolais-Villages Chameroy 1999
ボジョレー・ヴィラージュ シャムロワ 1999
Louis Latour
ルイ・ラトゥール
Rouge
Beaujolais-Villages
ボジョレー・ヴィラージュ
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\7842001/01/07 やまや新宿店やまや
帰宅も遅かったってことで、サクっと飲めそうなワインを。 チョイスしたのはブルゴーニュの白の盟主、ルイ・ラトゥールのボジョレー・ヴィラージュ。 ボトルの重さ、底の凹み、キャップシール、コルク、全てについて安ワインとは思えない風格。
色は、さすがにガメイが多いのか、青みの強いストレートな紫。 香りも、ピノ・ノアールっぽい華やかで能天気な感じはなくて、 ギシッとした実直な感じの香り。 味も香り通り。酸味がやや強くて、渋味がこなれてなくて、まぁ若いボジョレーだな、って感じ。
値段を考えると腹は立たないけど、まぁ普通のボジョレーです。 デュブッフのクリュ・ボジョレーの方が随分個性的というか、 雰囲気があって楽しませてくれた、って感じ。
67点自宅にて

16日(火)

Clos Malverne "Auret" 1997
クロ・マルヴェーヌ "オーレット" 1997
Clos Malverne
クロ・マルヴェーヌ
Red
Stellenbosch (South Africa)
ステレンボッシュ (南アフリカ)
\6672000/12/10 やまや渋谷店やまや
明日と2日に分けて飲むつもりでチョイスしたワインは、3本よりどり2,000円の南アフリカ産、 一本あたり667円のワイン。 しかし、やまやの"よりどり"ワインは結構侮れないものが多いんで、 2日もつだけの体力は十分だろう、って感じで。
色はしっかりと濃い。注いでいる時にトロトロ感を感じるくらい濃厚な雰囲気。 香りは、まぁそんなもんかな、と。 裏ラベルによると、品種的にはカベルネ・ソーヴィニョンとピノタージュらしいんだけど、 あんまりピノタージュらしさは感じられず、新大陸のカベルネっぽい香りと樽香。 で、味が驚き! 良い意味でちっとも強くないんですわ。 かといって弱くもなくて、柔らかでスルスル飲める雰囲気。
十分に期待に応えてくれるワイン。667円はすごく安い。1,500円くらいは普通、 下手すればもっと高くても良い、って感じ。この値段では過去最高点かも!(違うかも?)
75点自宅にて

14日(日)

Oriol Rossell "Cuvee Especial" Brut N.V.
オリオール・ロッセル "キュヴェ・エスペスィアル" ブリュット (ヴィンテージ無し)
Oriol Rossell
オリオール・ロッセル
Espmoso
発泡
Cava
カバ
(Espana)
(スペイン)
\9802000/12/10 カーヴ・ド・リラックスリラックス
師範代とプチ師範代が帰省からご帰還。 というわけで、若干お祝い気分で泡モノを。 このワインは門下生からもお勧め頂いているんで、3桁といえどもイケるという見込みで。
色は薄め。麦藁色っぽい感じは無くて真に薄黄色。 泡立ちはちょっとキメが粗い感じはあるけど、量自体は十分な感じ。 香りは特にどうということは無い。 でもカバって一般に特有の田舎臭さがあるんだけど、このワインはそれも無いので飲み進めるのに抵抗はない。 味は非常に素直。水炊きをポン酢で、というシンプルなメニューにもピッタリな感じ。
際立った点はないけどNGな点もない泡。でもそれってこの値段では難しいと思う。 特にカバでは難しい。1,500円くらいの新大陸産泡モノ的役割を担えるワイン。
71点自宅にて

12日(金)

本日は、来週行われる"Vin God Yokohama 大新年会"のロケハンと称した飲み会。
参加者は、"
Gotofather"こと後藤和夫さん、BACCHUSさん、マルゴーさん、からすさん、師範の5名。 場所は、大新年会の会場となる横浜元町のカフェ霧笛楼で。

食事の方は、

前菜1:カニのムースみたいなの
前菜2:大根の上にフォアグラ
魚:リゾットの上にタラ
肉:豚と野菜のソテー
デザート:火を通した果物とアイスクリーム
コーヒー
といった、込み込みで5,000円とは思えない豪華版。 後藤さんが居るってことで、通常よりサービスして頂いているとは思うんだけどね。
特に魚料理が美味かったなぁ。リゾットも美味いし、 タラも「これがタラ?」と思うような澄んだ味わいで。

ワインは各人の持ち込みで。

Alfred Gratien "Cuvee de Reserve" N.V.
アルフレッド・グラシアン "キュヴェ・ド・レゼルヴ" (ヴィンテージ無し)
Alfred Gratien
アルフレッド・グラシアン
Champagne
発泡
Champagne
シャンパーニュ
Champagne (France)
シャンパーニュ (フランス)
後藤さんから 後藤酒店
一本目の泡は、後藤さんお得意のアルフレッド・グラシアン。 デゴルジュの日付は1999年9月14日なんで、瓶詰めされてからの期間はちょっと長めなのかな?
だからかどうかは知らないけど、前回飲んだ時より若干色が赤めに濃い気がしました。 味的にも若干シッカリめだったような。 "ピチピチ溌剌"からほんの少し熟成した側に変化した、って感じでしょうか。
ともあれ、リンゴのような甘くて爽やかな香りのある、美味しいシャンパンであります。 後藤さんいつもいつもありがとうございますです。
(80点)「カフェ霧笛楼」にて

Grace Chardonnay (樽番号469) 1997
グレース シャルドネ (樽番号469) 1997
中央葡萄酒
勝沼・菱山 勝沼 (日本)
後藤さんから
後藤さんがお持ちになったもう一本は、樽から直接取ってきたというもので、 ラベルも貼られてなくてシールに「97 シャルドネ 469」と書かれているだけ。 後藤さんが依頼して造られたワインだそうで、この樽の物はもうこれが最後、とのこと。 失礼ながら、国産ってことであんまり期待してなかったんだけど…
いやはやモノ凄いワインでした。色はそんなに濃くなくて、 (澱引きしてないってことで)若干濁りもあるんだけど、 とにかく香りが凄い。タルッタルの樽香と熟した葡萄の香りがドーンと同居。 白の樽香はあまり得意でない師範も、 なぜかこういう超高級ブルゴーニュ的なのは好き。 味は、最初はちょっと後味に苦味みたいな違和感を感じたんだけど、 時間が経つとどんどん盛り上がってくる感じで、なんともすばらしいワインに変化。
いやはや参りました。流石であります、アッパレであります。 飲み干すのが惜しくて、ずーっとグラスの中に残しておいたんだけど、 最後の最後まで圧倒的な香りとパワフルな味が生きてました。 一人で一本飲むにはどうかと思うけど、とにかくこの日一番インパクトのあったワイン。
(88点)「カフェ霧笛楼」にて

Chassagne Montrachet 1er Cru "Morgeot" 1995
シャサーニュ・モンラシェ プルミエ・クリュ "モルジョ" 1995
Dom. Vincent Girardin
ドメーヌ・ヴァンサン・ジラルダン
Blanc
Chassagne Montrachet 1er Cru
シャサーニュ・モンラシェ 1級畑
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
マルゴーさんから 稲葉
マルゴーさんがお持ちになった白は、 ブルゴーニュはサントネーの造り手ヴァンサン・ジラルダンの1級畑白。 ラベルには"Vieilles Vignes (古樹)"とも書かれております。
色は上のワインより濃い目で、綺麗な黄金色っぽい感じ。 香りは、前のワインよりおとなしめだけど、ちゃんと樽香もあるし、 ジッポのオイルみたいな揮発油っぽい香りもある。 味も、非常にまとまりが良い感じ。
と、十分に美味しいワインではあったんだけど、いかんせん前のワインがインパクトありすぎて、 相対的に印象が霞む結果となってしまいました。 一人で一本飲むんだったらこっちかなぁ、なんて思うんだけどね。
(79点)「カフェ霧笛楼」にて

Chateau du Monthil 1979
シャトー・デュ・モンティル 1979
Ch. du Monthil
シャトー・デュ・モンティル
Rouge
Medoc (Cru Bourgeois)
メドック (ブルジョア級)
Bordeaux (France)
ボルドー (フランス)
\1,6802001/01/07 やまや新宿店やまや
次なるワインはいよいよ師範の持ち込みであります。 普通だと、ボルドーの年代モノとかは会の後の方に持ってくると思うんだけど、 敢えて赤の一本目にさせて頂きました。 というのも、1979年のヴィンテージなのに、お値段なんと1,680円!、 バクチもバクチ、大博打なワインなんで、危なくて後になんてもってこられませんから。
で、結果は大オッケーでありました。 もちろんそんなに美味いわけじゃなくて、厚みのない平たい感じのワインではあったんだけど、 色も味も香りもまだまだしっかりしてるし、熟成したボルドーらしい複雑な雰囲気の片鱗も味わえるし、 って感じで。 時間が経って醤油みたいな香りに変化するあたりもイッパシであります。
後藤さんは前日1934年のラフィットを飲まれたそうなんだけど、『なんだか似た感じ』なんて言われてました。 お店の方にも(多少のリップサービスはあると思うけど)『8,000円くらいですか』なんて言われたりして。 安ワイン道場師範の面目躍如であります。 …って、こういう席に1,000円台のワインを持参するなんて "安ワイン道場師範"だから許されること、良い子はマネしてはイケマセン。
(77点)「カフェ霧笛楼」にて

Morey-Saint-Denis 1er Cru "Clos de la Bussiere" 1996
モレ・サン・ドニ プルミエ・クリュ "クロ・ド・ラ・ビュシェール" 1996
G. Roumier
G.ルーミエ
Rouge
Morey-Saint-Denis 1er Cru
モレ・サン・ドニ 1級畑
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
からすさんから AMZ
からすさんのお持ち込みは、名門ジョルジュ・ルーミエのモレ・サン・ドニ1級畑。 1996年のブルゴーニュって美味いのが多い印象があるし、かなり期待の一本であります。
色は普通くらいかなぁ、という感じ。香りも、木苺っぽい香りと革っぽい香りがあって、 いかにも良さげなブルゴーニュ。味のバランスもオッケー。 ただ、飲み初めは閉じてたのか内にこもる感じ。時間が経ったら随分開いて華やかになったけど、 最後までは羽目を外せない優等生、ってとこまで。
期待通り、というか期待を超えることを期待してたんで、ちょっぴり物足りない気がしたりして。 贅沢なもんです。
(78点)「カフェ霧笛楼」にて

Clos de la Roche 1998
クロ・ド・ラ・ロッシュ 1998
Guy Castagnier
ギー・カスタニェール
Rouge
Clos De La Roche (Morey-Saint-Denis Grand Cru)
クロ・ド・ラ・ロッシュ (モレ・サン・ドニ 特級畑)
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
BACCHUSさんから リラックス
BACCHUSさんのお持ち込みも、モレ・サン・ドニ村から。 こっちは特級畑のクロ・ド・ラ・ロッシュであります。 ヴィンテージが1998と若いこともあって、前のワインとどちらを先にするか後藤さんも悩まれておりました。
師範はもう結構メートルが上がってたってこともあって、 開けてすぐは前のワインとどっちがどっちやら、だったんだけど、 一生懸命集中するとこっちの方が香りに焦がした砂糖っぽい感じがあるし、 味にフルーツの厚味もあるし、ちょっぴり上だなぁと。 そして、その差は時間が経つと徐々に開いてきて、 (さらに酔いは進んでるはずなんだけど)違いがはっきり分かるぐらいになった。
やっぱり畑の格付けってのは大事なんだなぁ、と実感させられた一本。
(82点)「カフェ霧笛楼」にて

Krug Vintage 1985
クリュグ ヴィンテージ 1985
Krug
クリュグ
Champagne
発泡
Champagne
シャンパーニュ
Champagne (France)
シャンパーニュ (フランス)
ぺぺママさんから
皆さんのお持ち込みは前のワインで終了だったんだけど、 ぺぺママさんという方から「皆さんでどうぞ」とお差し入れ頂いたのがこのワイン。 クリュグであります。世に"クリュギスト"なる熱狂的なファンも居るクリュグ、 そのクリュグでも特に出来の良いらしい1985年、ありがたさ大爆発であります。
で、確かに凄いシャンパンだとは思うんですよ。 色も格段に濃いし、香りも非常に特徴的だし。 ただ、やっぱり師範はあんまり得意じゃないだなぁ、これが。 なんとも苦手なのがシェリーみたいなジュラのアルヴォアみたいな退廃的な香り。 この香りが好きな人にはたまらんのでしょうな、と頭では理解できるんだけどね。
ともあれこういうワインを経験できること自体が幸せでございます。 ぺぺママさん、ホントにありがとうございました。
(74点)「カフェ霧笛楼」にて

盛り上がった勢い冷めやらず二次会へ。場所は元町交差点から近くの都ずしというお寿司屋さん。
夜11時くらいに行ってもネタが沢山あって、 玉子、カンバチ、ヒラメ、サヨリ、赤貝、赤身とかの握りと、 ナマコの酢の物(これが美味い!)等いろいろ食べられた。飲んだのはビールだけ。
鮮度も質も良いなかなか美味しいお寿司なんだけど、 白身もすべて煮きりで食べるのは師範的にはちょっぴり残念。 味わいの繊細なネタだと「煮きり味」になっちゃう(魚の甘味が煮きりの甘味に隠される)ような気がするから。 なんてことを言えるほどマトモな味覚は既に持ち合わせて無かったんだけどね。

…というような会でありました。


10日(水)

La Collection Sauvignon 1999
ラ・コレクスィオン ソーヴィニョン 1999
Marquis de Bolland
マルキ・ド・ボーラン
Blanc
Oc (VdP)
オック (ヴァン・ド・ペィ)
Languedoc & Roussillon (France)
ラングドック・ルーション (フランス)
\5902000/12/10 カーヴ・ド・リラックスリラックス
顔面冷え性な安師範は、ちょっと寒いと鼻の頭とか耳の端とかが冷たくなる。 そういう時って白ワインを飲もうとは思わないんだけど、 今日は比較的暖かい日で、帰ってすぐから鼻も耳も冷たくなかったんで白ワインをチョイス。
色は濃くなく薄くなく、非常に普通な色。 香りも、弱いって言えばメチャ弱いけど、雰囲気としてはまだまだ初々しい野花っぽい香り。 味もとっても普通。「普通」というと語弊があるとすればとっても「まとも」。
これこそ「普通の白ワイン」の典型的な姿だけど、590円だからねぇ。 ワインはどこかが印象的でなきゃいけないんであればダメ系なんだけど、 ワインなんて全然意識せず、ただ食事と共に喉を潤す飲み物と考えれば良い感じだなぁと。 結婚式とかで使われる分には大変良いかもです。
66点自宅にて

8日(月祝)

Hundred Tree Hill Cabernet 1994
ハンドレッド・トゥリー・ヒル カベルネ 1994
Hundred Tree Homestead
ハンドレッド・トゥリー・ヒル・ホーム・ステッド
Red
Victoria (Australia)
ヴィクトリア (オーストラリア)
\6672000/12/10 やまや渋谷店やまや
ジャガイモとベーコンのグリルとかに合わせて本日チョイスしたワインは、 オーストラリア産の赤。よりどり3本で2,000円、1本あたり667円のワインだけど、 なんとなくラベルとかの雰囲気は値段よりずっと高級げ。 商品入れ替えのための処分特価、といった感じでしょうか。
色は、1994と古めなせいか真紫より僅かに褐色がかった感じ。 香りはちょっと面白い。注ぎたての時はインクみたいな香りが強いんだけど、 ちょっとおくとそれがミントの香りに変化。 もちろん果実香とか樽香もありで。 味的に、やや酸味が先に立つきらいがあるのは熟成の第一段階なのかな?
豪州産カベルネのドスンとした重さを期待すると裏切られるけど、 これはこれでなかなか楽しめる。667円なら間違いなくお買い得。
73点自宅にて

7日(日)

Remeage 1998
ルメアージュ 1998
Les Vins de Vienne (Cuilleron/Gaillard/Villard)
レ・ヴァン・ド・ヴィエンヌ (キュイェロン/ガイヤール/ヴィラール)
Rouge
(VdT)
(ヴァン・ド・ターブル)
(France)
(フランス)
\1,6302000/12/10 ナショナル麻布中島菫商店
今日の夕食も昨日と同じくシチュー、というか残り物。昨日との差異は、 付け合わせの野菜がセロリからブロッコリーに変わっただけ。 と、まぁ赤ワインに合いそうなメニューなんで本日も赤。 Vin de Table (テーブル・ワイン)にしてこの価格なわけとして、 「Cuilleron,Gaillard,Villardという有名な3人が協力して造った、格付けは低いが中身は上等なワイン」 ってことがお店で書いてあったような。 どうでも良いけど3人とも"ill"という読み仮名をふる時判断に迷う綴りを持つのは止めて頂戴。
色は濃い目。青よりでも赤よりでもないド紫な色あい。 香りがなかなか特徴的。お香というか白檀というか桜餅というか、なんとなく"仏教"を感じさせる香り。 敢えて近いワインを探すとグラムノンあたりかなぁ。 味も強め。なんだかお寺に行ってグイグイと説教されているようなワイン。
…なんて書くとなんだか変なワインみたいだけど、結構美味いっすよこれが。 出所としては多分ローヌあたりなんだと思うけど、あそこらへんの個性が良く出てる感じ。 なんたって南無阿弥陀仏ですから。(って全く違ってたりして)
75点自宅にて

6日(土)

La Collection Syrah 1999
ラ・コレクスィオン シラー 1999
Marquis de Bolland
マルキ・ド・ボーラン
Rouge
Oc (VdP)
オック (ヴァン・ド・ペィ)
Languedoc & Roussillon (France)
ラングドック・ルーション (フランス)
\5902000/12/10 カーヴ・ド・リラックスリラックス
師範は既に帰ってきておりますが、師範代とプチ師範代はまだ帰省中。よって一人の食卓。 でも、久しぶりに洒落た食事がしたくて、ビーフ&ポークのシチューとセロリのサラダ、ガーリックトーストなんぞを作って。 で、ワインも洒落ちゃおうかなぁなんて思ったんだけど、手持ちにそんなん無いし、 そもそも料理用にも使うんであまり高級品だともったいなくて結局590円の激安系を。
料理に使う前ちょいと味見したんだけど、その時の印象はなかなかなもの。 もちろん複雑さなんて無いけど、シラーらしいスパイスの効いた感じがしっかり味わえて、 濃さも料理用には十分。 で、約4時間後いざ食事と一緒に腰を据えて飲み始めると…
まぁ普通の南仏ワインですな。色は青く濃いし香りもエキセントリック、 味も物足りなさは感じないんだけど全体に野暮ったい、そういうワイン。 もちろん590円だと思えばたいしたもんではあるけど、絶対評価ではそんなにたいしたもんではないって感じ。
やっぱりワインは一本じっくり飲まないとわかんないっすね。 師範にその能力が無いだけなのかも知れないけど。
65点自宅にて

4日(木)

Cuvee de la Commanderie du Bontemps 1995
キュヴェ・ド・ラ・コマンドリー・デュ・ボンタン 1995
Ulysee Cazabonne
ユリゼ・カザボンヌ
Rouge
Medoc
メドック
Bordeaux (France)
ボルドー (フランス)
義父から (ダイエーだそうな)キッコーマン
下のワインと同じく、義父が買っておいてくれたもの。 義父曰く『「売れ筋で美味いワインをくれ!」と言って買ったんだが、 店員は売れ筋は知っていてもどれが美味いかは知らんらしい』とのこと。 スーパーとかにそこまでの商品知識を求めるのは無理かもです。
で、なんというか非常に安ボルドーらしい安ボルドーでありました。 消し炭っぽい香りがするにはする、果実味があるにはある、 でも全般に弱げ。じゃぁ不味いワインかと問われれば案外そうでもなくて、 なんだかんだでスルッと一本飲んでしまう系のワイン。
お値段はいくらくらいなんだろ? ボトルやコルクの感じは案外しっかりしてるんで、 1,200円~2,000円ぐらいかなぁ。なーんて値踏みするのも卑らしいけど、 1,600円以下なら「まぁそんなもんでしょ」、それ以上なら「ちょっとイマイチ」。
67点師範代実家にて

3日(水)

Chablis 1999
シャブリ 1999
Pierre Moreau
ピエール・モロー
Blanc
Chablis
シャブリ
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
義父から (ダイエーだそうな)サントリー
居場所を師範の実家から師範代の実家へと移動しております。 師範代の実家は皆さん酒を飲みません。 なのに師範だけのためにビールとかワインを用意していただいております。 なんともありがたいことであります。
というわけでこのワインは、義父に用意して頂いたもの。 実は随分以前に1996を稽古済だったりしてます。
色は明らかにグリーンを感じるレモン色。 香りも、色から感じられる通り若い柑橘系の香り。 味は『酸っぱすぎるかも』と心配したけど、 案外そういうこともなくてギュッと締った真面目な味わい。 後味にナッツみたいな香ばしさが残るのも幸せ感を増幅。
失礼ながら正直言ってあんまり期待してなかったんだけど、案外美味しくてビックリ。
73点師範代実家にて

1日(月祝)

皆様明けましておめでとうございます。

Gloria Ferrer "Blanc de Noirs" N.V.
グロリア・フェラー "ブラン・ド・ノアール" (ヴィンテージ無し)
Gloria Ferrer
グロリア・フェラー
Sparkling
発泡
Sonoma (USA)
ソノマ (アメリカ合衆国)
\1,6802000/12/10 やまや渋谷店やまや
師範も人の子、元旦は朝から飲んでおります。 で、新世紀の年明けくらいはパァ~っとシャンパンで乾杯して、 とイキたいところではあったんだけど、それもあんまり安ワイン道場師範らしくない、 ということでグッとコストを押さえてカリフォルニアのスパークリング。 このワインはずーっと以前に稽古済で師範的には安心感のある泡モノ。
色は薄いピンクでなかなか華やか。 実兄に"Blanc de Noirs"(黒葡萄から作られた白)であるがゆえこういう色である、 などと知ったかぶりの講釈を垂れつつ飲むのは美味いモンですな。 香りや味も、似非シャンパンとは思えない非常にシャンパンっぽい味わい。 特にキメの細かい泡が本場風。
やっぱり"使える"泡モノであります。2年経ってもお値段据え置きなのもよろしい。 フルート型のグラスで飲めばもっと好印象だったかも。
78点師範実家にて

Cote de Nuits Villages "Le Vignottes" 1997
コート・ド・ニュイ・ヴィラージュ "レ・ヴィニョット" 1997
Jean-Jaques Confuron
ジャン・ジャック・コンフュロン
Rouge
Cote de Nuits Villages
コート・ド・ニュイ・ヴィラージュ
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\2,6802000/12/10 カーヴ・ド・リラックスリラックス
師範も人の子、元旦は夜も飲んでおります。 というわけで、持参ワインの最後は、 ブルゴーニュの定評ある造り手ジャン・ジャック・コンフュロン(JJC)のニュイ・ヴィラージュ。 このワインも1996を以前稽古済、 その時は大当たりだったんで『ひかえい!ひかえい!!』って感じで食卓へ。
色は濃い。クラッシックでエレガントなブルゴーニュとは対極にある、モダンでパワフルなブルゴーニュの色。 香りもモダン。とにかく樽が効いている。おぉ凄ぇ!って感じの香り。 味もパワフル。なんかこう口の中にパーン!とくる感じの味。
ってな感じで、飲み初めは非常に良かったんだけど、 なんだかその大げさな感じが次第に鼻につくというか、 新大陸産のワインにありがちなように飲み飽きしてくる。 実際味的にも苦味に似た感じが突出してきてバランスを欠くようになってくるし。
師範代曰く『カリフォルニアのワインみたい』。師範もそう思う。 まだ若かったのかなぁ。なんだか残念。
76点師範実家にて

先月分

by 師範