いよいよ今年も終わり、二十世紀も終わりであります。
二十世紀最後のワイン、二十一世紀最初のワインは皆様何をお飲みになられる予定でしょうか?
きっとワインマニアな方のみならず、
普段は安ワイン者な方もゴッツイやつをお飲みになられることでしょう。
師範は…多分例年通りだろうな。
Pouilly-Fume 1999 ピュイィ・フュメ 1999 | Jean-Claude CHATELAIN ジャン・クロード・シャトラン | ||||||||||||||
Blanc 白 | Pouilly-Fume ピュイィ・フュメ | Loire (France) ロワール (フランス) \1,580 | 2000/12/10
| カーヴ・ド・リラックス | リラックス
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二十世紀最後のワインはこれ。門下生から「このワインはイケテますよ」と教えて貰ったもの。
二十世紀最後であっても無駄にリキんだワインをチョイスしないあたりが師範らしさであります。
…って、実際はリキむようなワインを所有してないのであります。 | 色は結構濃いレモン色。 香りがかなり良い感じであります。 ちょっと派手めの野花のような、他の品種で言えばリースリングのような、 なんともトランジスタ・グラマーな香り。 味も香り通りの雰囲気で、スッキリよりちょっとだけパワフル側に寄ったような、 なかなか丁度良い塩梅の味。 特になにかが飛び抜けてどう、ってワインじゃないけど、 こういうスーっと鼻筋の一本通った田舎の貴婦人みたいなワインは好きであります。 77点 | 師範実家にて
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Chateau de Barbe Blanche "Cuvee Henri IV" 1996 シャトー・ド・バルブ・ブランシュ "キュヴェ・アンリ4世" 1996 | Ch. de Barbe Blanche シャトー・ド・バルブ・ブランシュ | ||||||||||||||
Rouge 赤 | Lussac Saint-Emilion リュサック・サンテミリオン | Bordeaux (France) ボルドー (フランス) \2,180 | 2000/12/10
| カーヴ・ド・リラックス | AMZ
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休暇を取って早々に師範の実家へ帰省しております。
で、例によって酔狂にも実家へワインを持参したりして一家で飲んだりしております。 | このワインは、1995を飲んで大ヒット、 1996を飲んでポテンヒットだったワイン。 でまた1996なんだけど、前回のは若気の至りだったのかも!今回は大化けしてるかも!! なんて期待して。 で、結局ちっとも化けちゃいませんでした。 まぁ美味いには美味いんですよ。 樽があったり濃い果実香があったり土っぽさがあったりと複雑な香りで、 味も線が細いながらバランスは悪くなくて。 でも、前回の印象通りやっぱりちょっぴり弱いよなぁ。 素人衆は満足させられても、生っ粋の酒飲みたる義姉のお眼鏡には適わなかったかも。 75点 | 師範実家にて
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Torreon de Paredes Merlot Reserve 1996 トレオン・デ・パレデス メルロー レゼルヴ 1996 | Vinedos Torreon de Paredes ヴィネドス・トレオン・デ・パレデス | ||||||||||||||
Tinto 赤 | Rengo (Chile) レンゴ (チリ) (\2,300) | 2000/12/21
| 中山商店さんから | 中山商店
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世の中にはありがたい人がまだまだ居るもんです。このワインは、安ワイン道場をご覧になった
中山商店の中山という方がご自身で輸入されていて、
「飲んでみて下さい」ということで送って頂いたもの。
『ちょー一流のシャトー物にはかなわなくても、2300円の価値はじゅうぶん。
本人は、安く値段を付け間違えたと、後悔しています。』
とまで仰っしゃる自慢の一本らしいんで、謹んで稽古。 | 色は相当濃い。でもいわゆる若いワインみたいな青みの強い濃さじゃなくて、 朱色を思いっきり濃くしてちょっぴりブルーも加えたらこんな色になりました、ってな感じの色。 香りはお約束のインクっぽい香りと真っ黒なベリーっぽい果実香。 ここらへんはやっぱりいかにもチリ。 味がちょっと予想外。「ドカンと強いんだろうなぁ」と思ってたけど、 案外と無謀な強さはなくて比較的スンナリ飲める系。 多分、味が弱いんじゃなくて渋味以外の要素がしっかりしてるからじゃないかな。 美味いと思う。ボルドーの一流シャトー物と比べるのは難しいというか、そもそもタイプが違うんでアレだけれども、 高品質なワインであることは確か。 チリワインといえば1,000円台以下以外はほとんど飲まない師範としては、 相対的にどうだかはよく判らんけど、少なくともいつも飲んでるクラスのワインよりは数段上。 ただ、敢えて苦言を呈すると、南米産の宿命か やっぱり飲み飽きは禁じ得ない。 2,300円、その価値はあるとは思うけど「また買って飲むか」と問われれば返答に迷う。 76点 | 自宅にて
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とにかく今日のワインはアタリが多かった。
20世紀を締めくくるにふさわしいワイン達でした。あー幸せ幸せ。
…で翌日、食事が"おでん"なんで赤ワインには苦手な相手かと思ったけど、
特に合わないってことは無かったような。
ワイン的には前日と全く同じ感じ。
強いんだか変化の要素がないんだかわかんないけど、評価的には増減無し。
で、合計金額税込み8,715円。(奇しくも昨年書いた分と全く同じ)
で、当然上記の量じゃ飲み足りず、家に帰って下の酒を。
by
師範
Bourgogne Passetoutgrain 1998
ブルゴーニュ・パストゥグラン 1998
Jayer Gilles
ジャイエ・ジル
Rouge
赤
Bourgogne Passetoutgrain
ブルゴーニュ・パストゥグラン
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\1,880 2000/12/24
港北東急百貨店 ラック・コーポレーション
クリスマス・イヴを一人で過ごさざるを得ない師範を見かねて、
前日に引き続きN氏一家が夕食に呼んでくれました。
で、たまたまその日に買ったワインを飲むことに。
ワインは、泣く子も黙るブルゴーニュの風雲児、ジャイエ・ジルの最廉価版、パストゥグラン。
色はやはり青みが強い紫。ガメイの個性と若さが前面に出たような色合い。
香りは非常にガメイっぽい。イチゴっぽさと、南仏みたいなトボケ具合と、
ケモノみたいな雰囲気が同居。以前と違って樽はほとんど感じない。
味もやっぱりガメイですなぁ。果実味はあるけど奥深さはない感じで。
要はボジョレーのちょっと良いやつって感じ。
案外評判が良いワインだったりするんだけど、師範の印象は値段相応かちょっと落ちるくらい。
造り手で期待した分だけなんだかはぐらかされたような感じ。
70点 友人宅にて
23日(土)
本日は、友人宅でクリスマス会兼忘年会。参加者はN氏夫妻と御曹司、O氏夫妻、師範の5名。
飲む人4人で空けたのが以下のワイン達。
Laurent Perrier Brut L.P. N.V.
ローラン・ペリエ ブリュット L.P.(ヴィンテージ無し)
Laurent Perrier
ローラン・ペリエ
Champagne
発泡
Champagne
シャンパーニュ
Champagne (France)
シャンパーニュ (フランス)
\2,831 2000/12/05
エノテカ横浜店 ブリストル・ジャポン
やっぱり最初はシャンパーニュでしょう、ってことで師範が持参。
このローラン・ペリエは以前も飲んだことがあって、
重過ぎず軽すぎず、師範にとっては丁度良い感じだなぁって印象だったんでチョイス。
値段もシャンパーニュで3,000円以下だったら安いしね。
色はちょっと赤みが強いと思う。黒葡萄比率が高いのかな。
香りは、リンゴみたいな感じとくパンみたいな感じがあって、いわゆるシャンパーニュの香り。
味はちょっと酸味がシッカリ系かな。泡のキメ細かさはさすがシャンパーニュ。
まずまずのシャンパーニュではあるけど、もう一歩かもね。
やっぱりもうランク上の値段(5,000円位)出さないとシャンパーニュで「をぉ!」ってのは難しいかも。
73点 友人宅にて
Moulin-a-Vent "Domaine Laennec" 1998
ムーランナヴァン "ドメーヌ・レネック" 1997
Louis Jadot
ルイ・ジャド
Rouge
赤
Moulin-a-Vent
ムーランナヴァン
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
O氏持参
シンガポール土産
赤の一本目は、O氏がシンガポールで買ってきたというルイ・ジャドのクリュ・ボジョレー。
"Laennec("e"の上にはウムラウト有り)という、なんともドイツ風の畑名付き。
色は、本日開けた3本のブルゴーニュの中では一番濃い紫。
香りは、いかにもガメイらしいイチゴっぽくて若いフルーツ満点の香り。
味も香りのまんま。キッシリしっかりな味わいで、複雑さはないけどなかなか手応えのある雰囲気。
ボジョレーの中では相当イケてる部類に入ると思う。
ジャドだと、扇型に(畑名とかの)サブタイトルが入ってるのって信頼できますね。
スタートの一本としての役割を十分担ってました。
74点 友人宅にて
Blagny "Sous le Dos d'Ane" 1991
ブラニー "スー・ル・ド・ダーヌ" 1991
Dom. Leflaive
ドメーヌ・ルフレーヴ
Rouge
赤
Blagny 1er Cru
ブラニー (一級畑)
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\3,480 2000/12/10
カーヴ・ド・リラックス リラックス
師範が持参したブルゴーニュは、白においては超名門、ルフレーヴの赤。
3,480円は若干"破戒"のお値段ではあるけど、
良い感じに熟成してそうなヴィンテージだし、まぁタマには良いかってことで。
で、これが大アタリ。
色はやや薄めだけど、エッジがオレンジがかっていて いかにも良い感じに熟成した色。
香りがまた良いんですよ。革っぽい複雑系の香りとアプリコットみたいな甘い香りがポワーンと広がって、
とにかく幸せになる香り。
味も香りを裏切らず、もうスルスル飲める。あっという間に無くなりそうだったんで、
敢えて下のワインを抜栓してこのワインは取り置いたんだけど、
あんまりヘタることもなくて黒蜜系の甘味も出て来たりして、とにかく楽しめた。
文句無しであります。これだけコストパフォーマンスが高いワインは過去無いと思う。
そこそこの値段で美味しい熟成ブルゴーニュが飲みたい方には間違いなくお勧め。
やっぱりブルゴーニュは造り手ですなぁ。
90点 友人宅にて
Pommard 1997
ポマール 1997
Louis Jadot
ルイ・ジャド
Rouge
赤
Pommard
ポマール
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
O氏持参
シンガポール土産
O氏シンガポール土産の2本目は同じくジャドのポマール。
「ルイ・ジャドという造り手が良いらしい」ということを覚えていたんで2本ともジャドにしたとのこと。
賢明であります。
で、最初は上のワインに完敗だったのね。
パワーは感じられるんだけど、渋味が粗くてツッケンドンで。
「ちょっと相手が悪いよなぁ」なんてみんなで言ってた。
でも、時間が経つに連れてかなり良い感じに開いてきました。
最終的な段階では、上のワインとタメを張れるくらいの実力にまで変化。
サクサクッと飲んでしまわなくて良かったなぁ、と感じるワイン。
ホントに別物なくらいに良い感じに変化してましたから。
82点 友人宅にて
Chateau Haut-Maillet 1992
シャトー・オー・マイエ 1992
J.P.Estager
J.P.エタジェ
Rouge
赤
Pomerol
ポムロール
Bordeaux (France)
ボルドー (フランス)
\2,890 2000/12/10
カーヴ・ド・リラックス リラックス
師範持参の3本目は、良く知らない造り手のポムロール。
1992とそこそこ良い感じに歳とってるし、3,000円未満だし、
なによりラベルが美味そう(ってラベルを飲むわけじゃないけど)だったんでチョイス。
色はやっぱり濃い。それでもエッジは茶色がかってて、熟成感が僅かに見て取れる。
香りもなかなかなもの。ボルドーらしい消し炭みたいな樽香がシッカリ。
やや葡萄の香りが弱い感じはあるけど、まぁそこそこ満足のいく香り。
味も香りの印象に近い。要は、醸造のテクニックは秀逸な感じがするけど、
葡萄本来の力が今一つ足りないって感じ。造り手というよりヴィンテージのせいかもだけど。
とはいえ美味いには美味い。酔っ払いがチビチビ飲むには十分な雰囲気とクォリティ。
80点 友人宅にて
21日(木)
Sutter Home Pinot Noir 1997
サター・ホーム ピノ・ノワール 1997
Sutter Home Winery
サター・ホーム・ワイナリー
Red
赤
California (USA)
カリフォルニア (アメリカ合衆国)
\780 2000/12/10
やまや渋谷店 やまや
本日の稽古相手は、結構あちこちで見かける米国の安ワイン造り手、
サター・ホームのピノ・ノワール。
新大陸の、それも安いピノ・ノワールってあんまりイケてないことが多い気がするんだけど、
なぜか買っちゃうんだよなぁ。
色はかなり薄い。こういう薄い色って頼りなく感じるんだけど、
純粋に考えれば綺麗ではありますな、こういうルビーみたいな色。
香りは思いのほかいい感じ。ブルゴーニュのピノに良くある、
ゴムっぽい雰囲気がそこそこ感じられる。でもそれだけとも言えるけど。
味もまぁそこそこ。酸味が弱くて、甘味ちょっぴり渋味そこそこ。
小さいけどある意味まとまった感じ。
時間が経つと樽っぽい雰囲気が出てきて、そこらあたりはカリフォルニア産の面目躍如か。
肉付きがなくて骨だけではあるけど、案外ブルゴーニュみたいなピノ・ノアールの良さが感じられる。
値段を考えれば飲んでみる価値は十分にある。
70点 自宅にて
20日(水)
Chateau Canon 1997
シャトー・カノン 1997
Ch. Canon (Mademoiselle H. Horeau)
シャトー・カノン (マドモワゼル・H・オロー)
Rouge
赤
Canon-Fronsac
カノン・フロンサック
Bordeaux (France)
ボルドー (フランス)
\1,416 2000/12/03
関内 サンタムール カツミ商会
昨日のワインに懲りて、今日はちょっとマトモそうなワインを。
とは言っても、サンテミリオンの名門"シャトー・カノン"とは別物の"シャトー・カノン"。
でも結構似てるんだよね、文字の感じとかが。
そういった意味では生っ粋の「なんちゃって名醸」ワインか?
色は普通に若いボルドーぽい、青みが強めの紫色。
香りがちょっぴり驚き。結構良い系のボルドーらしい消し炭っぽい香りがあったり、
濃いベリー系の果実香があったりする。
口に含むと食器洗い洗剤っぽい界面活性剤的香りがするのは減点対象だけど。
味もなかなかなもの。複雑さとバランスはしっかりしてて、
ちょっと全体に膨らみの無さを感じはするもののタイトにカチッとまとまった印象のある味わい。
時間が経つと樽由来であろうカラメルっぽい香りとか、良い感じの甘味とかが出てきて更に好感度アップ。
この値段でこんだけのクォリティがあれば十分でしょう。「なんちゃって名醸」ワイン侮りがたし。
76点 自宅にて
19日(火)
Elegido "Seleccion" 1998
エレヒード "セレクスィオン" 1998
Bodegas & Bebidas S.A.
ボデガス&ベヒダス S.A.
Blanco
白
Manchuela (Espana)
マンチュエラ (スペイン)
\350 2000/12/09
酒の青木 サントリー
普通の酒屋さん(よりちょっとワインが多いかな?)の店先で、
半額セールで売られていたワイン。
こういうのって思わず買っちゃうんだよなぁ。
そして「美味けりゃ儲けモン」って気持ちで稽古。
で、やってしまいました。
まず色が濃すぎ。この年のこの値段のワインでは有り得ない濃さ。
香りは、なんだかシェリーっぽい退廃的香り満載。
味も、うすら苦くて酸っぱくて、明らかに劣化した味。
さすがの師範も一杯以上そのままは飲めなくて、
炭酸で割ったりオレンジジュースで割ったりプチ師範代が飲み残した生リンゴジュースで割ったりしてようやく飲了。
不味いは不味い。でも不味さの積極性は欠いていて、そこはかとなく不味い。
というわけで間違いなく劣化してました。
こういうワインを以前も飲んだことがあるんで、
劣化白ワインに関してはかなり知識を蓄積したかも。(って喜んでる場合ではない)
(22点) 自宅にて
17日(日)
Bourgogne 1997
ブルゴーニュ 1997
Leroy
ルロワ
Rouge
赤
Bourgogne
ブルゴーニュ
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\2,062 2000/12/03
関内 サンタムール カツミ商会
久しぶりに自宅でちょっと良いワインを。
チョイスしたのは、泣く子も黙るコートドールの名門、ルロワのACブルゴーニュ。
でも、過去に1996とか飲んでるんだけど、
モノによっては名声には程遠い内容だったこともあったり。
というわけで、1997はどうかな? この輸入業者はどうかな?
って具合にちょっと「ワイン通」な方みたくナナメから飲む感じで。
色は流石に綺麗。「照りがある」と言うんでしょうか、
なんだか魚のアラ煮の汁みたいな、おいしそうにテラテラした感じ。
香りも良い感じ。ボリュームはさほどでもないけど、
ゴム革系の香りとか果実っぽい香りとかがしっかりあって。
で、味も悪くはない。でもねぇ。
なんだか、凄く清楚で美しい婦女子が
「どーも、こんにちは。いえいえ今日は挨拶に伺っただけですから。それではごきげんよう」
ってな具合に来ていきなり帰っちゃったみたいな、
なんともいえない心残りな雰囲気。
ちょっと綺麗すぎるんだよなぁ。綺麗すぎて妖艶さとかパワフルさに欠ける感じがある。
芸能人で言えば酒井美紀さんか。
っていうか酒井美紀さんを師範は大好き。誰か紹介してください。
74点 自宅にて
15日(金)
Chateau le Pavillon de Boyrein 1999
シャトー・ル・パヴィヨン・ド・ボイラン 1999
Ch. Chateau le Pavillon de Boyrein
シャトー・ル・パヴィヨン・ド・ボイラン
Blanc
白
Graves
グラーヴ
Bordeaux (France)
ボルドー (フランス)
\810 2000/12/03
関内 サンタムール カツミ商会
本日は久しぶりにちょっと早めに帰宅。
そういう日はゆっくり赤を飲みたい気分なんだけど、
あいにく料理が白ワインに合いそうなもの(エビのニンニク香草焼/馬刺の燻製/
プチ師範代用野菜スープの出がらし)だったんで、急遽白を冷やして飲むことに。
色は薄めの麦藁色。香りは結構ちゃんとしてます。
ナリは小さ目だけど、なんだか野の花のようなグレープフルーツの皮目のような、
キュートな香りを感じる。こういう香りってソーヴィニョン・ブランらしいなぁ、と。
味もまぁ良い感じ。結構骨格はしっかりしてて、軽めな割には飲み応えがある。
810円だと安いね。1,280円で値ごろ感アリ、って感じ。
70点 自宅にて
13日(水)
Monte Ania Cabernet Sauvignon 1997
モンテ・アニア カベルネ・ソーヴィニョン 1997
Monte Ania
モンテ・アニア
Tinto
赤
Baja California (Mexico)
バハ・カリフォルニア (メキシコ)
\741 2000/12/03
関内 サンタムール カツミ商会
本日もまた深夜の抜栓。チョイスしたのはメキシコのカベルネ・ソーヴィニョン。
メキシコ産ワインは昨年春に飲んで以来、道場二度目の登場。
どっちかっていうと武骨な濃さを想像したんだけど…
まず色が薄め。ブルゴーニュのエレガント系ワインにありがちな、
なんとなく透き通った感じの色合い。
香りもカベルネらしくない。かといって何らしいか?と問われれば答えに窮するけど、
南仏とブルゴーニュを足して水で割ってエグみを抜いて、ちょっとだけボルドーの雰囲気をトッピング、といった感じの香り。
味も香りのまんま。とにかく軽い感じの味わいで、
ちょっと酸味が立ってる感じがする以外スーっと消え行く味わい。
全くもって予想外のオトナシ系ワイン。
不味くはないけど違和感バリバリ。
66点 自宅にて
10日(日)
Bourgogne Pinot Noir 1996
ブルゴーニュ ピノ・ノアール 1996
Dom. Parent
ドメーヌ・パラン
Rouge
赤
Bourgogne
ブルゴーニュ
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\1,380 2000/12/02
酒のサリ 弘明寺店 日合商事
ご近所さんがおでんを作り過ぎた、ってんでおよばれ。
おでんって結局は魚料理なんで赤ワインだと厳しいんだけど、
ご近所さんは白は飲まないんで、熟考の後チョイスしたのはポマールの盟主、
パランのACブルゴーニュ。
色は適度な赤紫。このワインを飲む前に、先方飲み残しの南仏産をお呼ばれしたんだけど、
それと比較するとかなり軽い色合い。
香りは弱目。でも雰囲気はきちんとブルゴーニュ。
味も弱目。でもこちらもきちんとブルゴーニュ。
ちゃんとしてはいるけど、いかんせん弱い、っていうかスケールが小さい。
それはそれでACブルゴーニュらしいとは思うんだけど、あまりにこぢんまりまとまり過ぎ。
もう一歩踏み込んだトコロを期待したい。
71点 ご近所宅にて
8日(金)
Soave 1999
ソアヴェ 1997
La Contessa
ラ・コンテッサ
Bianco
白
Soave
ソアヴェ
Veneto (Italia)
ヴェネト (イタリア)
\500 2000/12/03
関内 サンタムール カツミ商会
本日もまた深夜12時過ぎての抜栓。
さすがに濃いワインを飲む気力は無くて、ともかく軽そうなワインをチョイス。
ペラッペラに軽快なワインが多いことで有名なソアヴェだけど、
一本500円ならまぁ少々のことは我慢できるしね。
色は相当薄い。ほんのちょっぴり白木の色。
香りも相当弱い。なんだか清酒の吟醸香みたいな、ちょっと麹っぽいフルーティさ。
味も相当頼りない。リンゴとレモンの果汁を10倍希釈したような、
キン!と角のある果実味。金属製スプーンに舌を張り付けたような感じ。
ま、こんなもんでしょ。500円の値段相応と言えばそうだけど、
でも500円でももっと美味いワインあるってことを考えるとやや欲求不満。
少なくとも人様にお薦めできるワインでは無いっす。
53点 自宅にて
6日(水)
Chateau Tour Boisee "Cuvee Speciale Syrah Barrique" 1996
シャトー・トゥール・ボワゼ "キュヴェ・スペシアル・シラー・バリック" 1996
Marie-Claude et Jean-Louis Poudou
マリー・クロード エ ジャン・ルイス・プードゥー
Rouge
赤
Minervois
ミネルヴォア
Languedoc Roussillon (France)
ラングドック・ルーション (フランス)
\1,190 2000/11/16
酒のアトリエ 吉祥 よつや
本日は深夜12時過ぎて抜栓。
普段ならこういう時は軽快系のヤツを一本飲むことが多いんだけど、
師範もちょっぴりオトナになって、今日明日二日に分けて飲める濃そうなワインをチョイス。
このワインは、同じ造り手で先月飲んだ白と同じく半額セール品。
「訳アリ品」じゃなきゃ良いけど。
色は非常に健全な濃紫。この時点でまずは一安心。
香りも、そんなに強くはないけど樽のしっかり効いた甘い感じの香り。
ちょっとケミカルな雰囲気もある。
味もしっかり。どっしり濃くて渋味/甘味/酸味それぞれが主張するタイプ。
と、ポテンシャルはなかなかなんだけど、これがフランス産のシラーか、
ということを考えるとやっぱり若干期待ハズレかなぁ。
香りの一端にフランスらしい複雑さは感じられるのと、
甘味の中にシラーらしさが感じられはするけど、
トータルの印象としては新大陸産でカベルネとメルローをブレンドようなワインと大差無いから。
とは言えこの値段だったら十分満足。
半分残した分を飲む明日もきっと満足するはず。74点 自宅にて
3日(日)
今日は、プチ師範代が生まれて初めて家族三人で外食。
行ったのは、師範・師範代のお気に入りのご近所焼肉屋「焼肉 港」。
食べたのは、
飲んだのが、
プチ師範代を連れて行くんで、前もって連絡して掘りゴタツ式のテーブルをお願いしておいたんだけど、
驚いたことに乳児用のシートがセット済! おかげでプチ師範代はずーっとゴキゲン、初めての外食を存分に楽しめた。
肉は安くて美味いし雰囲気も良い、その上サービスも良い感じ。
こういうお店は嬉しいよね。ご近所な方は行ってみて下さい。
横浜から戸塚へ向かう旧国道一号線沿い、権太坂を過ぎたあたりの右側、ローソンのとなり。
(横浜市戸塚区平戸2-7-1 Tel:(045)826-1400 残念ながら「"安ワイン道場"を見て来ました」と言っても『はぁ?』と言われるだけですけど。)
Tio Pepe Fino Muy Seco N.V.
ティオ・ペペ フィーノ・ムイ・セコ (ヴィンテージ無し)
Gonzalez Byass
ゴンザレス・ビアス
Fortified
酒精強化
Sherry
シェリー
Jerez (Espana)
ヘレス (スペイン)
\1,080 2000/10/29
酒奉行 保土ヶ谷店 中部貿易
門下生第三十二号のお勧めを頂いた後、
大いなる期待を胸にすぐに買って飲み始めたんだけど、
結局1ヶ月以上経った今日ようやく飲了。
門下生曰く、「中華スパイスのような薬っぽい香り」
「たんぼで干した藁を脱穀機まで運ぶときのような香り」
「カブト虫がいる木のまわりのような甘暗い香り」、
これらの表現、まさにオミゴトであります。確かにそういう香りがしっかり感じられます。
ただ、残念なのはそれが師範にはちっとも美味いとは感じられないこと。
どーにもこーにも古臭くて田舎臭くて漬物臭くてかないません。
味も、深みとか柔らかさがなくて非常に金属的。
イッチャッた白ワインそのものでいかにも「日沈む国の退廃的酒」といった面持ちの、
時代遅れの船乗りが昔を懐かしんで飲む系の酒としか思えません。
門下生第三十二号殿、貴殿の表現力は秀逸であります。
ただ、惜しむらくは師範と嗜好がずれている。
師範は、熟成白ワインとか熟成シャンパンとか、こういった系の酒は苦手。
39点 自宅にて
2日(土)
Carta Vieja Sauvignon Blanc 1999
カルタ・ビエハ ソーヴィニョン・ブラン 1999
Vina Carta Vieja
ヴィーニャ・カルタ・ビエハ
Blanco
白
Maule Valley (Chile)
マウレ・バレー (チリ)
\790 2000/12/02
酒のサリ 弘明寺店 イーエルシー
今日の夕食はエビのチリソース煮なんだけど、白ワインが無かったんでディスカウント店で当日購入。
別に「魚介類には白」なんて紋切り型に考えてるわけじゃないんだけど、
なんとなく冷たく冷やした飲み物の方が合いそうだったから。
で、色はまぁ普通でしょうか。薄めで、黄緑よりちょっと橙っぽい感じの色合い。
香りは結構なもんです。
「あぁソーヴィニョン・ブランとはこういう香りだったなぁ」と思い起こすに足るボリュームと雰囲気。
四角四面なフルーツというか、角刈りした果実味というか、なんだか几帳面な香り。
味も悪くないっすよ。温度が上がるとちょっぴり甘めに感じるけど、
冷えてるうちは軽快さとシッカリ感を両立してるみたいで。
ただ、「飲み飽き」というか、飲み進めると几帳面な味/香りがやや金属的に感じられてしまうのがちょっぴり残念。
でも、このクラスの値段で時々遭遇する"ヘナチョコ"ワインなんかと比べれば随分自立した雰囲気を持った感じだし、
なかなかどうして侮れないワインだなぁ、というのが実感。
70点 自宅にて
1日(金)
Domaine la Croix des Marchands 1997
ドメーヌ・ラ・クロワ・デ・マルシャン 1997
Dom. la Croix des Marchands
ドメーヌ・ラ・クロワ・デ・マルシャン
Rouge
赤
Gaillac
ガイヤック
Sud-Ouest (France)
南西地区 (フランス)
\990 2000/11/16
酒のアトリエ 吉祥 よつや
12月最初の一本は、在庫3本しか無い中からのチョイス。
フランスワインの産地名って、"ボルドー"とか"ブルゴーニュ"とか大抵固有名詞がついてるのに、
なぜかこの地区だけ「南西」と十把一カラゲ。
("じっぱひとからげ"の"からげ"って、どういう字か判らなかったんでカタカナで誤魔化して…)
色はかなり濃い。青みの強い、ボルドーの若いのとかラングドックあたりのワイン的色。
香りは結構良い感じ。グラスに注いだあと、ちょっと別のことをしてたらフッと香ってくるくらいなんで、
ボリュームは十分。傾向としてはボルドー左岸の若くて上質なやつみたいな、ちょっと炭っぽい樽の効いた香り。
味も良い。まだまだジャジャ馬ではあるけど、
飲み始めは旺盛な渋味をキュッと締った酸味が後押しする感じで、
時間が経つと甘味が出てくるあたりはこの値段のワインとは思えない雰囲気。
かなりイケます。値段を考えると久々に「大絶賛」に近いワイン。
76点 自宅にて
先月分へ