稽古日誌:2006年3月

 ここんとこ師範宅の物品が故障することが多い。 昨年末頃から、
車載用CDチェンジャー(ソニー製)←購入後15年、2度目の修理
iPOD(アップル製)←購入後1年1ヶ月、修理費用は購入費用とほぼ同額(泣)
自家用車(ホンダ製)←購入後15年。壊れたわけじゃないけど、車検に莫大な費用が掛かった。
デスクトップ・パソコン(eMachines製)←購入後2年6ヶ月。メーカーでは修理しない(!)らしいんで販売店へ。
とかが立て続けに壊れている。今のところそれらのどれも買い換えずに修理したんだけど、 家電製品とかそろそろ一掃する時期に来てるのかなぁ。

翌月分

31日(金)

Chateau Angelique 2004
シャトー・アンジェリク 2004
Ch. Angelique (Ch. Plain-Point)
シャトー・アンジェリク (シャトー・プラン・ポワン)
Rouge
Bordeaux
ボルドー
Bordeaux (France)
ボルドー (フランス)
\1,414 (単品価格 \2,520)2006/02/25 エノテカ 楽天店 エノテカ
 本日のワインもまたエノテカのパーティパック(12本・送料無料税別\9,900)からの一本。 この銘柄は、大昔に稽古済みで、 あまり芳しい記憶は無かったんだけど、セットに入っていたんで致し方ないところ。 男女の贈り物ワインとして特異な地位を持つ「シャトー・カロン・セギュール」を真似てか、 ラベルにハートの絵が印刷されている。 確かにエノテカって、そういう贈り物用途として購入される方も多そうな店舗なんで、 マーケティング戦略的には的を射ているような気がする。 でも、今回のセットみたいなのにも入っているってことは、 あまりその戦略は当たっていないのかしら?なんてどうでもいいことが気になったり。 ちなみに料理は豚味噌漬けのソテーとか。
 さて抜栓。コルクは屑を集成したもの。単品価格2,000円を越えるワインには普通使わないよね。  色はキレイな赤紫。ボルドーとすればやや明るめの色合い。 香りは、ボリュームそこそこ、雰囲気はちょっぴりカシスでちょっぴり焦げ臭く、 普通に安ボルドーの雰囲気。 味は・・・軽い。ビックリするくらい軽い。 バランス自体は悪くないんだけど、なーんの存在感もなく口腔内を通過していくのはいかがなものかと。
 時間が経ったらもしや・・・と期待したけど、全く好転する気配なし。
 1,414円相当のワインとしても不満だけど、 単品価格の2,520円だとすれば不満度倍増かと。 唯一の取り得は、極めておとなしいワインなんで飲みなれない方でも飲むのに抵抗が無いかも、 ってことくらい。 やっぱりこういう「内容以外のマーケティング意図」が見え隠れするワインってのはイケませんな (過去の稽古を見てもビックリするくらい同じことを書いていた)。
63点自宅にて

29日(水)

Monte Ory Tempranillo Cabernet Sauvignon 2004
モンテ・オリ テンプラニーヨ/カベルネ・ソーヴィニョン 2004
Louis Gurpegui Muga
ルイス・グルペギ・ムーガ
Tinto
Navarra
ナバーラ
Navarra (Espana)
ナバーラ (スペイン)
\560 (単品価格 \997)2006/02/25 エノテカ 楽天店 エノテカ
 本日は久しぶりに勉強企画で、 同じ造り手/同じヴィンテージのセパージュ違いを飲み試そうというもの。 このワインと下のワインは、どちらもエノテカのパーティパック(12本・送料無料税別\9,900)の中から。 セット物を買うと、どうしても似たような銘柄が入ってたりするわけだけど、 それをそのまま飲んでもつまんない、ということでこういう遊びを入れることに。 というわけで、こちらの品種は、テンプラニーヨ30%/カベルネ・ソーヴィニョン70%。
 色は、値段を考えればかなりご立派な青紫。 香りは、ややツーンとトーンの高い果実香が感じられ、 ボルドーのカベルネ・ソーヴィニョンより南仏のソレっぽい感じ。 味は、甘味があってクラスよりやや上の充実感。 ただ、味の方も香りと同じくなんとなく甲高くて、ちょっとツンツンした感じがある。 それを「元気があってよろしい」と思うか「ウザい」と思うかは人それぞれかも知れないけど、 師範的には好印象方向。
 というわけで、買値が単品価格の997円だったとしてもまずまず納得の行く内容。 560円で判断すればかなりイケている部類。 でも、このセットを買う主たる顧客層のことを考えると、 この2本が同時に入っていても(別々に飲めば)違いは見出せないんじゃないかなぁ。
 翌日、とりわけ変化があったわけじゃないと思うけど、改めて飲むとやっぱりその差は顕著。 万が一この2本で悩む方がいらっしゃったらコッチをお薦め。
71点自宅にて

Monte Ory Tempranillo Merlot 2004
モンテ・オリ テンプラニーヨ/メルロー 2004
Louis Gurpegui Muga
ルイス・グルペギ・ムーガ
Tinto
Navarra
ナバーラ
Navarra (Espana)
ナバーラ (スペイン)
\560 (単品価格 \997)2006/02/25 エノテカ 楽天店 エノテカ
 セパージュ違い飲み比べ企画のもう一本がコレ、品種はテンプラニーヨ40%/メルロー60%らしい。 お値段はどちらも単品価格は1,000円弱、それがセットでかなり割引になって560円相当になっているもの。 外観上の違いは、ラベルとキャップシールの色が違うのと、 ボトルがややオリーブ色(単なるロット差?)で液面がややこちらが低い(誤差の範囲?)ことくらいか。
 色は、上のワインと比べるとやや明るめ。 香りは、ボリューム的にもおとなしいしトーンも低め。 でも、香りの傾向からどちらがカベルネ/どちらがメルローってのを言い当てるのは難しい感じ。 味も香りの傾向と同じく、 良く言えば落ち着いているけど悪く言えばあまり印象に残らない味。
 師範の好みから言えば、今回の2本ではカベルネ・ソーヴィニョンに軍配。 双方とも半分近く残しているんで、明日また比較稽古する予定。 ただ、師範の予想ではこの差は埋まらないんじゃ無いかな?
 翌日、一日置いたけど変化はほとんど感じられず、かつ予想通りその差は埋まらず、 やっぱりこっちはちょっと大人しくて陰気。 でもまぁ500円強と思えば全く問題ないレベルのワイン。
69点自宅にて

27日(月)

 師範家ご一行様東京ディズニーリゾートツアーの最終日。

 ホテルでの朝食はロビーのあるフロアでバイキング。今日も約15分待ち。

 ディズニーランドは、月曜なんで多少は空いているかと思ったら大間違い。 今日が一番混んでます。春休み期間中は、 土日を避けて月曜に行くのは愚策であります。

<備忘録4>
AM 10:00 東京ディズニーランド入場

  • ポリネシアン・レストランにランチの予約に行ったけど既に満席。
  • 師範代がポップコーンに並んでいる(約15分)間、 スーパードゥーパー・ジャンピンタイムというショーを観覧。
  • 今日もまたキャッスルカルーセル(メリーゴーランド)へ。待ち時間5分程度。 ディズニーランドで一番好きなアトラクションになりそうな勢いであります。
  • プチ師範代が一番乗りたかったアトラクション、空飛ぶダンボへ。 待ち時間75分。普通の遊園地にもありそうなライドなんだけど、プチ師範代大喜び/プチプチは大泣き。
  • その後はプリンセスのダンスみたいなのに参加したり。
    PM 1:00 退場

  •  午後2時前、ホテルを後にして昼食へ(ホテルでの昼食は師範らの金銭感覚ではちょっと・・・)。 行ったのは、旧江戸川沿いの道を北上、 浦安市街地方面へちょっと走ったところにある廻鮮寿司 吉恒というロードサイドの回転寿司。
     入り口は結構キレイな感じの店構えで、どうやら築地の業者さんが経営されている回転寿司らしい。 店内のキャパは中くらいって感じか?(あまりこの手の店を知らないんで)。 既に午後2時を過ぎていたので、店内のお客さんは少なめのようだったけど、 テーブル席は半分以上埋まっていた。 また、お客さんが少なめだからか寿司は既に回転してなくて、 欲しいものを直接注文する形式。 値段は、一皿126円~600円くらい、いわゆる「なんでも100円」な回転寿司とは違うスタイル。

     で、注文したのは以下。

    アジ、真鯛(右写真)、ゲソ、ネギトロ軍艦、シメ鯖、エンガワ、ヤリイカ、カンパチ、 赤貝ヒモ、生ダコ、炙り鯖、ヒラメ、アナゴ1本、炙り中トロ(以上を師範/師範代でシェア)
    マグロ、シラス軍艦、ネギトロ軍艦、中トロ、数の子、鶏唐揚げ、イチゴのプチアイス(以上をプチ/プチプチで)
    そのほか、アラの味噌汁がサービスで付いたのと、瓶ビール(アサヒ熟撰)を2本。

     いやー、これが美味いんですな。ヘタな回らない寿司屋より美味い。 白身は歯ごたえや味わいがあるし、マグロもなかなか質の高い材料が使ってあるし。 こういう店が近所にあったら、師範も回転寿司ファンになるのに、ってくらいに満足。
     お会計は、上記トータルで6,500円くらい。 東京ディズニーリゾートの当日入場券があれば300円割引してくれるんで、 あの施設内で金銭感覚が麻痺しそうになって、でもなんとか意識を取り戻すことが出来た方々にはお薦め。

     ビールを飲んだんで運転は師範代にお願いして、 あちこち渋滞につかまりながら(&師範は助手席で居眠りしながら)帰宅。 お疲れ様でした。

    Monticello 2002
    モンティチェッロ 2002
    Il Colombaio di Cencio
    イル・コロンバイオ・ディ・チェンチオ
    Rosso
    Toscana (IGT)
    トスカーナ (インディカッツィオーネ・ジェオグラフィカ・ティピカ)
    Toscana (Italia)
    トスカーナ (イタリア)
    \1,5542006/02/27 みちのく岩手のワイン屋 竹澤 モトックス
     というわけで二泊三日の東京ディズニーリゾート行きから帰って参りました。 昼食をしっかりめに食べたので夕食は軽く焼きそばで。 でもワインは飲んじゃいます。 このワインは、スーパータスカンの造り手「イル・コロンバイオ」によるもので、 2002年は天候が悪かったため「イル・フトゥーロ」という上級品を造らずこの銘柄で出したとか。 そういうのは以前に飲んだコレと同じ。 そんなに酷かったのかね?、2002年のトスカーナ地方の天候って。
     色はそういう天候に恵まれない年だったことは想像できないような、 キッチリ濃くて照りのある紫色。香りも良い感じ。そこそこボリュームがあって、 甘い樽香もあって、イタリアらしい人懐っこしげな果実香もあって。 で、それに加えて味もイイ! 渋味はキチンとしていながらも、まるでソレを糖衣で包み込むような甘味がスムーズさを助長。
     抜栓後4時間くらい経ってもほとんど変化無し。 ヘタるかも、と思ってたのでこの無変化具合は好印象。
     こういう中途半端な日に飲むにはもったいないくらいちゃんとしたイタリアワイン。 そもそもこの週末ホテルへ持ち込んで飲むつもりだったんだけど、 そういう使い方にも合いそうだったんでとっても残念。
    81点自宅にて

    26日(日)

     師範家ご一行様東京ディズニーリゾートツアーの二日目。

     朝食はホテルの宴会場でバイキング。これが行ってすぐには食べられずに15分待ちですわ。 いやーこの先が思いやられる感じ。

     で、いわゆる普通の朝食を食べたあとディズニーランドへ出陣。

    <備忘録2>
    AM 10:00 東京ディズニーランド入場

  • プーさんのハニー・ハントにファストパスチケットを取りに。 入館OKの時刻はなんと18:20~!、そのまま並ぶと入館時刻は16:00~!!
  • プチ師範代が「シンデレラ城へ行きたい」などと言ったらしく、 シンデレラ城のミステリーツアー(お化け屋敷?)へ。待ち時間90分。 結局怖がってばかりだったけど、印象には残った模様。
  • 時は既に昼時、姪甥チームとたまたま合流して適当なファーストフードで昼食。 驚いたことにポップコーンを買うのに待ち時間15分、値段1200円!。
  • ここでも、キャッスルカルーセル(メリーゴーランド)へ。待ち時間5分程度。 メリーゴーランドは列が短くて良いなぁ。
  • 更に並ばない最右翼、イッツ・ア・スモールワールド(ボートライド)へ。 待ち時間15分程度。プチ師範代にはこれくらい軽いのが良いみたい。
    AM 14:30 一旦退場

  •  ホテルに帰って午後休憩。プチプチ師範代は昼寝したり。やっぱり場内に3時間以上居るのはキツいっすね(ヘタレ)。

     夜はまたディズニーランドへ行く予定なので、夕食は早めに、 ホテルの中華料理店である孔雀庁にて。 ササッと食べようってことで、全員チャーハンとかラーメンとか。 単価の安い客でスミマセン(とはいえビールも入れれば一人3,000円くらいはかかっているけど)。 で、料理の方はボリュームも多く、 値段に見合っているとはいかないまでもそこそこ満足。

     夜に再度東京ディズニーランドへ。

    <備忘録3>
    PM 18:30 再入場

  • プーさんのハニー・ハントにファストパスで。さすがに待ち時間ほとんど無し。
  • エレクトリカル・パレードを大混雑の中で観覧。 大昔に見たのよりも随分華やかでモダンになっていて、 青色/白色ダイオードの発明はこんなところにも恩恵を与えているなぁ、と。
  • そして花火。真正面で見られてキレイ、でもちょっと寒くて疲れた。
    PM 20:30 退場

  •  ようやく二日目の終わり、子供らも寝静まったのを見計らいのんびりアルコールを。

    Labottiere (Blanc) N.V.
    ラボッティエール 白 (ヴィンテージ無し)
    Cordier
    コルディエ
    Rouge
    Bordeaux
    ボルドー
    Bordeaux (France)
    ボルドー(フランス)
    (\787 : 187ml)2006/02/25 東京ベイホテル東急 サッポロビール
     前日のところに書いたように、夜はアルコール難民生活。 夜中11:00過ぎになって、さすがにミニバーにある700円の缶ビールを飲む気にもならず、 苦渋の選択で選んだのが同じくミニバーにあったこのミニボトル(187ml)の白ワイン。 赤もあったけど、冷蔵庫に入っている方がきっと安心な気がして。
     色は、暗めの照明下なんで良く判らないけど、かなり赤みが強いと感じられる雰囲気。 香りはほぼ無いに等しい。もう少しフレッシュな柑橘類的フレーバーがあると期待したんだけど。 味は、ややヒネた感じで古漬けっぽくて、 ヴィンテージは表記されていないけどこりゃ結構年期入ってんなぁ、という雰囲気。
     部屋の冷蔵庫に長いこと入ったままだったワインな気がしたんで、 一口飲んだ後フロントへ持って行って「古くなっているようです」と交換願い。 快く応じて頂いて、代えのワインを飲んでみたら・・・全く同じでした。スミマセン。
     ・・・というわけで、ホテルのミニボトルには気をつけろ!って感じであります。 でも、(ワインの品質は置いといて) 快く交換に応じて頂いたホテルの姿勢はなかなかナイスであります。
    (48点)東京ベイホテル東急にて

     ・・・という感じで二日目終了。


    25日(土)

     師範の地元から、両親、兄一家、それに加えて北陸方面から弟も出てきて、東京ディズニーリゾートへ。 春休みの土日、混雑するのは当然な時期ではありますが致し方ないところで。 というわけで、師範と同様に大混雑必至の行程が予想されたりする方々にとっても意味ある情報たるべく、 備忘録的に。

    <備忘録1>
    PM 12:30 ホテル(東京ベイホテル東急)到着。
    PM 13:00 ホテルのコーヒーハウス「ラべニュー」にて昼食、 単なるピラフやハンバーグが2,000円。
    PM 14:00 東京ディズニー・シー入場

  • ドギマギして特に目的無くウロウロ。
  • キャラバンカルーセル(メリーゴーランド)がほぼ待ち時間無く乗れるのでゴー。
  • プチ師範代がいたく気に入ったらしくもう一度キャラバンカルーセル。待ち時間5分。
  • その隣のシンドバッド・セブンヴォヤッジ(ボートライド)へ。待ち時間10分程度。
  • プチプチ師範代を放し飼いする為に、アリエルのプレイグラウンド(キッズコーナー)へ。待ち時間無し。
  • 同時にプチ師範代はジャンピン・ジェリーフィッシュ(上下動するライド)へ。待ち時間30分。
  • その後、エレクトリック・レイルウェイ(電車)に乗ってゲートへ。待ち時間15分。
    PM 17:00 退場

    かなり淡白な行程かもだけど、ディズニーランド初心者なプチ師範代&プチプチ師範代、 15年以上ぶり師範&師範代にはそれで十分。

  •  夕食は宿である東京ベイホテル東急の和食レストラン、万葉にて。 全て親持ちなんで良くは知らないけど、料理の料金だけで一人9,500円とのことらしい。
     で、内容が以下。
    ・前菜:5種盛り
    ・椀物:ハマグリ仕立ての何とか
    ・お造り:ヒラメ、マグロ(中トロ)、平貝?(左写真下)
    ・焼き物:サワラの山椒焼き、椎茸と蚕豆
    ・揚げ物:白魚のかき揚げ、タラの芽の天ぷら
    ・煮物:冶部煮
    ・ご飯:筍ご飯、香の物
    ・水菓子:マンゴーと何か
     なかなか上品な味で美味いです。お造りの質も良いし、 天ぷらの揚げ方とかほんと職人芸、お見事であります。 もちろんこの値段の価値があるかと問われると疑問だけど。

     飲み物は、基本的にビール、あとは清酒をチョコッとで。

     今回の旅行で犯した大失敗がヒトツ。というのもワインを持ってくるのを忘れました。 それに輪をかけて、なにが悲しいってこのホテルの一番残念なところはアルコール関係。 ミニバーでは350mlの缶ビール1本が735円/発泡酒が525円。 館内に自動販売機は無く、近くにコンビニなんかも皆無。 唯一ロビーのあるフロアのキッズコーナー横でアルコール類が売られていて、缶ビールが500円、発泡酒/チューハイが300円。 不本意ながらチューハイでも飲んでましたとさ。

     ・・・という感じで初日終了。


    24日(金)

    Palacio de Monsalud 2001
    パラシオ・デ・モンサルード 2001
    Bodegas Vina Extremena
    ボデガス・ヴィーニャ・エストレメーニャ
    Tinto
    Extremadura (VdT)
    エストレマドゥラ (ビーノ・デ・ラ・ティエラ)
    (Espana)
    (スペイン)
    \1,0802006/02/24 QUEEN'S ISETAN 品川店 JSRトレーディング
     本日は、師範代が職場の送別会に出かけたため(今月一杯は育児休職中だけど)、 師範がプチ&プチプチのお守り。 というわけで非常に殺伐とした環境下ではあるけど、飲むものは飲むわけで。 選んだワインは、スペイン産の地酒ランクのもの (フランスでは地酒がVdP/テーブルワインがVdT、 スペインでは地酒がVdT/テーブルワインがVdM、判りにくいっすな)。 テンプラニーヨはあまり得意でない師範だけど、 ラベルにたくさんメダルの絵が並んでいたりで、 なんとなく美味そうなオーラが漂っていたので購入。 ちなみに料理は、師範代が作り置いてくれた豚肩ロースの和風ソテー、 筑前煮、野菜スープ。
     さて抜栓。色は、お歳の割にはかなり熟成が感じられるレンガ色っぽい紫。 香りは「やっぱテンプラニーヨねぇ」ってな具合のヤニっぽさ。 ちょっと苦手だなぁと思って口に含むと、 結構しっかりした樽香と煮詰めて焦がしたジャムみたいな果実香があって思いのほか良い感じ。 味もなかなかのもの。ちょっと田舎くさい点を除けば、柔らかくてバランスよくてこちらも良い感じ。
     師範が感じたオーラは間違っていなかった模様。1,000円ちょっとでこの内容は上出来。 パイプを咥えたマドラスみたいに、ちょっとワルな方なんかにピッタリっぽいワイン。
    75点自宅にて

    21日(火祝)

    Casamatta (Bianco) 2004
    カーサマッタ (ビアンコ) 2004
    Cantinamatta
    カンティーナマッタ
    Bianco
    Toscana (IGT)
    トスカーナ (インディカッツィオーネ・ジェオグラフィカ・ティピカ)
    Toscana (Italia)
    トスカーナ (イタリア)
    \1,7502006/01/09 日進ワールドデリカテッセン ヴィントナーズ
     本日の夕食は手巻き寿司、ヒイカとブロッコリーのガーリック炒め。 ワインは当然白で、軽快さと味わい深さを兼ね備えていそうなちょっと良いヤツをチョイス。 イタリアの新進気鋭、テスタマッタが造る廉価版ワインで、以前赤と稽古済み。 寿司桶と寿司酢の香りに負けない強い香りを期待して抜栓。
    色は普通の安白ワインの。ちょっとレモン色が強いかな、って程度。 で、期待した香りは残念ながらボリューム弱めで、普通の安白ワインと大差ない感じ。 ただ、香りの傾向はスーッと涼やかで良い雰囲気ではある。 味はなかなかしっかりしている。甘味や酸味が強いんではなくコクがある系。
    3桁の安ワインとは違う、頭一つ抜け出した感はあると思う。 ただ、1,750円の価値があるかと問われればそれは疑問。 1,280円くらいだったらなるほど納得、って感じ。
    70点自宅にて

    20日(月)

     土曜に引き続き、米国東海岸から一時帰国中のO氏と飲み会。 参加者は、O氏、N氏、師範という油もしたたるナイスガイ3名。

     店は、やっぱり和食が良かろうということで、 信頼できる店評価を書いているこのおじさんに高評価の店から 選んで、 麻布十番にあるたき下というところへ。

     入り口の雰囲気はなかなか高級感があって、 店の中はカウンターとテーブルと小上がりで20席くらいの比較的こぢんまりした空間。 もう雰囲気からして美味しいものが食べられそうな感じ。

     注文した料理は5,250円のコースで、料理の内容は以下。
    前菜:春菊とワラビのお浸し
    椀物:丸鍋(すっぽん鍋)
    お造り:寒ビラメ、マグロ、タコ(左写真)
    凌ぎ:鯛ごはん
    焼き物:カサゴ、クロムツ
    蒸し物:甘鯛と筍の桜蒸し(右写真)
    食事:ご飯、味噌汁、漬物
    デザート:抹茶のムースとイチゴ
     いやー予想に違わず美味い美味い。特に出汁のとり方が見事で、 素材の良さを活かしながらとてもしっかりと感じられる味わい。 また、一皿の量はちょっとずつ(「もう少し食べたいなぁ」と思うくらい)なんだけど、 食後にはしっかりお腹が満たされるのもお見事。 この内容で5,250円は非常にお得だと思う。

     お酒は、まず一番絞りの生ビールを2杯飲んだ後、清酒へ移行。
    まずは手取川 "あらばしり"生純米吟醸を。 吟醸酒らしい香りのよさがありながらガッシリした味わいでなかなか美味し。 で、次の一本は・・・これがメモり忘れ。ワインだったらおよそなんだったかは覚えているんだけど、 清酒に関しては記憶の引き出しが無いから全く失念。確かこちらも純米吟醸、 お店の紹介文には「この値段でこの味わいはお買い得」なんて書かれていて、 飲んだ感じは一本目よりかなり端麗、ちょっと物足りないくらいに感じる味わいでした (って書いても何の情報にもならないわけだけど)。

     3人分トータルのお値段は24,000円強。お手頃価格でキチンとした和食が食べられる、 今後も機会を見つけて再訪したい店。

     時計はまだ9時、当然もう一軒行きましょう、ってことで、 Webで目星を付けておいた六本木のワインバー、クリマという店へ。

    店内はカウンターが10席くらいにテーブルがちょこっと、普通のバーのサイズ。 ワインリストは結構分厚くて、ブルゴーニュの赤だけで150種くらいあった。 値段は5,000円くらいから上は青天井だけど、 4桁で買えるワインもそこそこ揃っているあたりが嬉しい。

     ツマミとして注文した料理は以下。

    イベリコ豚の生ハム
    クリームチーズの味噌漬け
    イベリコ豚ってドングリを食べて育っているらしいけど、 なんか気のせいかナッツっぽい香りが感じられるんですなぁ。

     で、飲んだワインが以下。

    Gevrey Chambertin 1er Cru Cherbaudes Vieilles Vignes 1996
    ジュヴレ・シャンベルタン・プルミエ・クリュ・シェルボード ヴィエイユ・ヴィーニュ 1996
    Domaine Fourrier
    ドメーヌ・フーリエ
    Rouge
    Gevrey Chambertin 1er Cru
    ジュヴレ・シャンベルタン1級畑
    Bourgogne (France)
    ブルゴーニュ (フランス)
    (\10,500)2006/03/20 クリマ トーメン
     上述したように、ブルゴーニュだけでもかなりの数があるんで、 ここは己の貧弱な知識に頼ることなくお店の方に相談。 「1万円前後のブルゴーニュ赤でお薦めは?香りの良いヤツが良いです」と、 毎度ワンパターンなお願いをしたところ、7,000円前後のACブルゴーニュ数本を紹介された。 身なりの卑しい我々のフトコロを心配して頂くのは大変ありがたいんだけど、 「もうちょっと高くて良いですからニュイあたりで・・・」なんてやりとりの後、 結局決まったのがコレ、良年1996のジュヴレ・シャンベルタン1級畑。 造り手のフーリエは道場初登場。
     色は、1996と妙齢な割にはオレンジがかった感じが少ない、若々しい若紫。 香りは期待したより弱め。ただ、その雰囲気はなかなかキレイで、 このくらいの年齢のワインに良くありがちなゴム革一点張りなのとは全然違う、 梅のような果実がメインの香り。 味わいもキレイ。酸味と旨味が上手に溶け合っていて、そりゃもうスルスルと入っていく。
     それほど構成の大きさはないけど、「上手に熟成し始めたワイン」って感じで、 バランスの良さは秀逸。こりゃ美味いなぁ、と思っていたわけですよ、下のワインを口にするまでは。
    84点六本木ワインバー「クリマ」にて

    Echezeaux 1998
    エシェゾー 1998
    Domaine Rene Engel
    ドメーヌ・ルネ・アンジェル
    Rouge
    Gevrey Chambertin 1er Cru
    ジュヴレ・シャンベルタン1級畑
    Bourgogne (France)
    ブルゴーニュ (フランス)
    (\15,900)2006/03/20 クリマ イー・エス・ジャパン
     上のワインがとってもキレイなワインだったこともあって、 比較的短時間でボトルが空に。 ならばもう一本、ってことで、5,000円台のお手頃ワインをリストで物色、 グラムノンのACコート・デュ・ローヌあたりが良いかなぁ、なんて考えていたら、 なんだかんだで結局もう一本ブルゴーニュを飲むことに。 調子に乗って今度はちょっと予算を上げて15,000円前後、 このワインとジョルジュ・リニエのクロ・ド・ラ・ロッシュ1994が候補に挙がったんだけど、 お店の方のお薦めはコチラのエシェゾー。
     色の濃さという点では上のジュヴレの方が濃いくらい。 ここらあたりはヴィンテージによるのかも。 香りは、さすが特級畑、上のワインより一枚上手の華やかと複雑さ。 味に至っては二枚も三枚も上手のボリューム感。 傾向にそう大きな違いは無いんだけど、飲み比べるとはっきりと違うその存在感。なるほど~。
     やっぱり値段は正直、格付けは正直なんですかね。 と~っても気分良く飲めましたでございます。ありがたやありがたや。
    90点六本木ワインバー「クリマ」にて

     コチラのお会計は30,000円くらい。良いワインバー発見であります。

     その後、美味い料理にキレイな酒が多かったためか気分スッキリ、 もうちょっと飲みたくなって水天宮前のチョットバー 板倉という店へ。 小さめのグラスながらジントニックが300円台、非常にお手頃な飲み屋でしたとさ。

     ・・・というような一夜。また帰国したら飲みましょう>O氏。


    19日(日)

    Montes Chardonnay Reserve "Barrel Fermented" 2004
    モンテス シャルドネ レゼルヴ "バレル・ファーメンテッド" 2004
    Montes S.A.
    モンテス S.A.
    Tinto
    Curico Valley
    クリコ・バレー
    Curico Valley (Chile)
    クリコ・バレー (チリ)
    \825 (単品価格 \1,470)2006/02/25 エノテカ 楽天店 エノテカ
     O氏も帰ってのんびりダラダラの午後、野球の韓国戦などを見ながら気分良く飲み始め。 ちなみに夕食のメニューはラザニアとか。 ワインは、パーティパック(12本・送料無料税別\9,900)からの一本で、 樽熟させたチリ産のシャルドネ。 この造り手のこの品種は、高級品の「モンテス・アルファ」1997産とは稽古済み。 そっちはちょっと気合が入り過ぎな感じだったんで、 廉価版の方がバランス良いのかも、と淡い期待を胸に抱いて。
     色はさほど濃くない、というかチリ産のシャルドネとしては淡めの黄色。 香りは、パイナップルみたいな南方系フルーツがバーン!っと。 こういうのってソーヴィニョン・ブランの特徴かと思ったけどそういう訳でも無いんですな。 口に含むと、そこそこ良い感じの樽香があったりする。 で、味が良ければ素晴らしいんだけど、残念ながら画竜点睛を欠いているんだなぁ。 ボリュームはあるんだけど、酸味に乏しくベタッとした感じだし、 加えて皮目までギシギシ搾り出したようなエグミがあるのがねぇ。
     濃さを追い求めるあまり余計な成分まで抽出しちゃいました、って感じ。 でもまぁラザニアみたいな重めの料理が相手だったんで、これくらい存在感のある白で良かったのかも。
    71点自宅にて

    18日(土)

    米国東海岸に赴任中のO氏が一時帰国、師範宅で飲むことに。

    Jeanmaire Cuvee Brut N.V.
    ジャンメール キュヴェ・ブリュット (ヴィンテージ無し)
    Jeanmaire
    ジャンメール
    Champagne
    発泡
    Champagne
    シャンパーニュ
    Champagne (France)
    シャンパーニュ (フランス)
    \2,4992006/02/27 みちのく岩手のワイン屋 竹澤 国分
     半年振りの再会を祝って、まずはシャンパーニュから。 っていうか、お祝い事の有り無しに関わらず最初はシャンパーニュが飲みたくなるもんであります。 ところがシャンパーニュってのは最近高い。稽古範囲内で買えるのはめったに無くて、 たまに見つけると有無を言わさず購入している次第。 そういうわけで本日のは安く売られていたマイナー銘柄。 裏ラベルに日本語読みは「ジョンメアー」と書かれていたけど、 普通「ジャンメール」じゃないかと思いそう記載。
     色はやや薄めの麦わら色、泡立ちは細かくタップリで良い感じ。 香りは、フレッシュなフルーツ香はほどほど、熟成香もほどほど。 味は、酸味も甘味もほどほど。
     泡は一流品、それ以外は普通に普通のシャンパーニュ。 でもシャンパーニュってだけで美味いですからね。 フランスの原産地呼称地域名で一番品質的に安心感のある名前ですな。
    78点自宅にて

    Morey-Saint-Denis 1er Cru "Cuvee du Pape Jean-Paul II" 2002
    モレ・サン・ドニ プルミエ・クリュ "キュヴェ・デュ・パプ・ジャン・ポール II" 2002
    Edouard Bryczek
    エドゥアール・ブリチェク
    Rouge
    Morey Saint Denis 1er Cru
    モレ・サン・ドニ 1級畑
    Bourgogne (France)
    ブルゴーニュ (フランス)
    \4,1792006/02/27 みちのく岩手のワイン屋 竹澤 アンフィニー
     二本目はブルゴーニュ。コチラも知らない造り手のもので、 前ローマ法王の名前が付いたキュヴェのモレ・サン・ドニ1級畑。 ゴテゴテといろいろ書かれたラベルだけど、その中に"Great Burgandy Wine"の文字アリ。 "Grand Vin de Bourgogne"ってのは良く見るけど、英語で書かれるとなんかちょっと笑えますな。
     色はブルゴーニュらしい薄めの赤紫。 香りはかなり華やか。プチ師範代によれば「木の香り」だそうな。 確かに、樫樽とは違うなんだか枡酒のような針葉樹っぽい香りがあって、 なかなか涼やかで良い感じ。 味は思いほか丸い。酸味も爽やかで渋味もカドが取れていて、非常にキレイな飲み口。
     いわゆる熟成ってほどでもないだろうけど、 若いながらもそこそこ落ち着いていて一度目の飲み頃を迎えた感じ。 なかなか美味いじゃん!とサクサク胃の中へ消えていきました。
    82点自宅にて

    Tignanello 2001
    ティニャネロ 2001
    Marchesi Antinori
    マルチェジ・アンティノリ
    Rosso
    Toscana (IGT)
    トスカーナ (インディカッツィオーネ・ジェオグラフィカ・ティピカ)
    Toscana (Italia)
    トスカーナ (イタリア)
    O氏より (米国東海岸よりハンドキャリー)
     O氏にお持ちいただいたのは、イタリアの名門「アンティノリ」が造るスーパーIGT、ティニャネロ。 道場では1995産と1杯だけ稽古済み(その時のもハンドキャリー)、 なかなか好印象だった銘柄。 飲む人二人で3本目、ヘベレケとまではいかないまでもかなりメートルが上がった状態で稽古。
     色は非常に濃い紫。イタリアというよりボルドーっぽい色ですな。 香りのボリュームは申し分ない。こちらもボルドーっぽい雰囲気満点。 で、味はさぞかし渋々だろうと想像したけど、案外柔らかくて良い感じ。 2001産なんて若い若いと思ってたけど、冷静に考えるともう5年も前なんですな。
     有名スーパー・タスカンらしい、ボルドーっぽい重厚さとイタリアっぽい人懐っこさを 併せ持ったワイン。1/4ほど残ったので翌日また稽古しよう、っと。
     さて翌日、昨日の印象よりややイタリアらしさが勝ってきてたような。 味は逆にやや渋味が目立ってきたような。ともあれ翌日もちゃんと美味い。
    84点自宅にて

     師範代によれば、私とO氏で『子供らが寝たらDVDでも見ような』なんて言ってたらしいけど、 二人とも子供らより先に沈没。南無南無。


    17日(金)

    Michel Lynch Reserve (Rouge) 2000
    ミシェル・リンチ レゼルヴ (赤) 2000
    Michel Lynch (Ch. Lynch Bages)
    ミシェル・リンチ (シャトー・ランシュ・バージュ)
    Rouge
    Bordeaux
    ボルドー
    Bordeaux (France)
    ボルドー (フランス)
    \1,2602006/02/27 みちのく岩手のワイン屋 竹澤 アルカン
     本日の夕食は、鶏手羽先のグリル焼きと、モッツァレラトマト、 あとは生協から届いた超巨大なブロッコリーのサラダ。 ワインは、先週2本飲んだミシェル・リンチのボルドー、今日はそのちょいと高級版であるレゼルヴ。 見た目で判る高級部分は、まずラベルに金の縁取りがしてあり、 そしてヴィンテージが1年古くて良年の2000年産という部分。 抜栓の際に判る高級部分は、キャップシールが厚みのある柔らかい金属で切りやすく、 コルクがスベスベでキレイなものである、という部分。
     さぁノーマル版と比較して飲もうかと思ったけど、猫みたく飲んだそばから忘れていく師範ゆえ、 一緒に抜栓すれば良かったなぁと。 なんとな~くの差分としては、香りは意外とこちらの方がおとなしかった感じ。 もちろん雰囲気的にはなかなかイカシたボルドーなんだけど、 ボリューム面では向こうの方がパワーがあったような。 反面、味わいのしっかり感はこちらの方が上手で、 ややカドの取れ始めた渋味と全体を下支えする酸味がなかなか好印象。
     ノーマル版と比較すると、税抜き価格で200円高級なワインな訳だけど、 飲んだ後の印象も確かに200円分くらい高級な感じ。 そういったサジ加減も大手の手腕のうち、といったところですかね。
    74点自宅にて

    14日(火)

    Finca Carbonell Tempranillo 2004
    フィンカ・カルボネル テンプラニーヨ 2004
    Bodegas Concavins
    ボデガス・コンカヴァン
    Tinto
    Catalunya
    カタルーニャ
    Catalunya (Espana)
    カタルーニャ (スペイン)
    \766 (単品価格 \1,365)2006/02/25 エノテカ 楽天店 エノテカ
     今日はホワイトデーゆえケーキを買って早めに帰宅、良いお父さんですなぁ、と自画自賛。 で、火曜は一般的に休肝日に指定している師範だけど、 帰宅時間が早かったこともあって飲みたい気分になり、柔軟に対応することに。 選んだワインは、エノテカのパーティパック(12本・送料無料税別\9,900)の中からで、 スペイン産のテンプラニーヨ。 あまり得意な品種じゃないけど、 こういう「安ワインセット」だと結構避けられなかったり。 ちなみに料理はハヤシライスで、どちらかというと休肝日向けのメニュー。
     色は普通に青く濃い紫。香りは、抜栓直後は弱め。 アクリルのぬいぐるみのようなヤニっぽいような、この品種に特徴的な田舎っぽい雰囲気がある。 味は、良く言えばバランス良いけど悪く言えば印象に残らない感じ。 表記上のアルコール度数は12.5%ととなっているけど、 飲んだ感じはもっとアルコール感が強くて、13.5%くらいはありそうな印象。
     抜栓後時間が経つと、香りはややボリュームが増し、味わいもやや丸くなったような。
     最初はちょっと物足りない感じだったけど、 時間が経てばそれなりに楽しめるワインに変化した。 とはいえやっぱりあまり得意じゃないんだよなぁ、スペイン産のテンプラニーヨ。
    69点自宅にて

    12日(日)

    Michel Lynch (Blanc) 2003
    ミシェル・リンチ (白) 2003
    Michel Lynch (Ch. Lynch Bages)
    ミシェル・リンチ (シャトー・ランシュ・バージュ)
    Blanc
    Bordeaux
    ボルドー
    Bordeaux (France)
    ボルドー (フランス)
    \1,0502006/02/27 みちのく岩手のワイン屋 竹澤 アルカン
     師範代の実家からタラの芽やふきのとうといった春の風物詩が届いたので、 本日の夕食は天ぷら。上記以外の種は、エビとかニンジンとかサツマイモとか。 ワインは、一昨日に赤を飲んで好印象だった「ミシェル・リンチ」の白を。 この銘柄は1998産と稽古済み(他には1996をグラスで)。 残念ながら1998の方は劣化してた模様。 ちなみに、下で疑問を呈した"Michel Lynch"の読み方だけど、 シャトー・ランシュ・バージュを訪問したことのある親切な読者の方から、
    「このシャトーはアイルランド人が作ったので、 アイルランドの名前がついています。みんなはランシュ・バージュって読むけど、 本当はリンチ・バージュが正しいんです」
    と、案内のお兄ちゃんに説明を受けた旨ご連絡を頂いた。 なるほどそうですか、勉強になりました。ってことで大手を振って「ミシェル・リンチ」表記。
     色はかなり薄め、レモンよりやや麦わらに近い色調。 香りは、いかにもボルドーの白/ソーヴィニョン・ブランらしい、 梨のようなフルーツ香と草っぽさが同居していた雰囲気。 味は軽い。甘さは無く酸味も控えめ、ほんのり苦味がある程度。 軽快といえば軽快なんだけど、 休日のんびりのワインとしてはさすがにちょっと物足りないかも。
     というわけで、赤にくらべるとちょっと凡庸、良くも悪くも値段相応のワイン。
    68点自宅にて

    10日(金)

    Michel Lynch (Rouge) 2001
    ミシェル・リンチ (赤) 2001
    Michel Lynch (Ch. Lynch Bages)
    ミシェル・リンチ (シャトー・ランシュ・バージュ)
    Rouge
    Bordeaux
    ボルドー
    Bordeaux (France)
    ボルドー (フランス)
    \1,0502006/02/27 みちのく岩手のワイン屋 竹澤 アルカン
     当道場にはめずらしく、2本連続で自宅ボルドー。 このワインは、1994産と稽古済み。 「シャトー・ランシュ・バージュ(Chateau Lynch Bages)」が造るワインなんだから、 当然このワイン名前も「ミシェル・ランシュ」だと思ってたんだけど、 裏ラベルを見てもWebサイトを見ても、大抵は「ミシェル・リンチ」と書かれている。 柔和でなだらかな性格の師範ゆえ、今回は世間様に逆らわずルビを「ミシェル・リンチ」とした。 実際現地ではどう発音されているのか、ご存知の方がおられましたら是非ご教示頂きたく。
     なんてことは置いといて、今日の夕食は豚の味噌漬け焼き、 厚揚げとエリンギと小松菜の炒め物。 キュウリスティックもあったけど赤ワインには全く合わないんで料理中はパス。
     色は一昨日のと大差ないように思う。でも香りは全く別物、 ボリュームは結構あって、カシスっぽい果実香とボルドーらしい焦げ感の強い樽香もある。 味は、香りの印象に比べればやや軽め。 でも頼りなく感じるってほどじゃなくて、「上品」の範疇とも取れる雰囲気。
     なかなか上手いこと作るなぁ、結構良い感じのボルドーに仕上がっている感じ。 それにしてもわからないもんですね。 ラベルの雰囲気は明らかに一昨日のものの方が美味しそうで、 「鶏口となるも牛後となるなかれ」なワインが美味いという師範の持論あるんだけど、 実際は大手が片手間に作ったような今日のワインの方が美味しく感じられるわけですわ。 このシリーズは白とレゼルヴの赤も買ったんで乞うご期待。
    72点自宅にて

    8日(水)

    Chateau Gillet 2003
    シャトー・ジレ 2003
    Ch. Gillet (E.A.R.L. Nadau)
    シャトー・ジレ (E.A.R.L.ナドー)
    Rouge
    Bordeaux
    ボルドー
    Bordeaux (France)
    ボルドー (フランス)
    \766 (単品価格 \1,365)2006/02/25 エノテカ 楽天店 エノテカ
     本日の夕食は、鶏の唐揚げ、インゲンの天ぷら、ブロッコリーとトマトのサラダ。 ワインは、日曜に引き続きパーティパック(12本・送料無料税別\9,900)からの一本。 品種は、メルロー60%/カベルネ・ソーヴィニョン30%/カベルネ・フラン10%とのことなので、 右岸系の基本的な品種構成かな。
     色は普通に濃い紫で、ボルドーとしては値段なりの色合い。ネットリ感も少なくサラリとした外観。 香りは弱い。正直言って何の変哲も無い香り。 味も軽い。バランスは悪くないんだけど、 香りの弱さも影響してなんとなくひ弱な印象。
     あまりにも普通のACボルドー。 結婚式なんかで出るような、敢えて主張の無いところを狙ったかのような味わいで、 飲んでも飲んでもその印象が脳みそに定着せず、こうやって文章にするのも難しい。 今回の買値相当額である766円なら「そんなもんか」とも思えるけど、 単品価格の1,365円だったらもっと奮起をお願いしたいところ。
     二杯分残して(残って)翌日稽古。多少は開くかと期待したけど、 昨日と同じく色は濃いけど香りは薄く味の軽いワイン。というわけで加点無し。
    64点自宅にて

    5日(日)

    Montes Merlot Reserve "Special Cuvee" 2004
    モンテス メルロー レゼルヴ "スペシアル・キュヴェ" 2004
    Montes S.A.
    モンテス S.A.
    Tinto
    Colchagua Valley
    コルチャグア・バレー
    Colchagua Valley (Chile)
    コルチャグア・バレー (チリ)
    \825 (単品価格 \1,470)2006/02/25 エノテカ 楽天店 エノテカ
     美味いワインを沢山飲んだ翌日は、己を取り戻す意味で勝手知ったるやすワインをチョイス。 この銘柄は2002産と稽古済み、 強さは認めるものの荒削りさが気になった模様。 ちなみに購入はエノテカの通販で、パーティパック(12本・送料無料税別\9,900)の中の一本。 このパーティーパック、金額的にかなり割引率が高くてかなりお買い得。 ただ、似たようなワインが多いのが難点。
     色はかなり濃い。チリのメルローと思えばそんなもんだけど、1,000円以下のワインと思えば見事な濃さ。 香りはかなり青っぽい。ボリュームはあるんだけど、 グラスのふちに鼻を近づけただけで「草っ!」って感じがする。 味もさぞかし・・・と思ったけどこれが軽め。 良い感じに樽香が口腔内に残るし、渋味も酸味も穏やかで味は悪くない。
     抜栓後時間が経つとそれなりに味わいのボリュームも出てくる。 反面クドく感じる「諸刃の剣」なわけだけど、変化があるってだけでも嬉しいものであります。
     これが800円くらいで飲めるんであれば十分でしょう。それにしても2002産との印象がまるで違うんだけど、 これは師範の評価がばらついているのか、それともワインがホントにそうなのか不明。 なんとなく前者な気がしないでもないけど。
    72点自宅にて

    4日(土)

     本日は、門下生第七十七号・富塚毅殿宅にお招き頂いて、美味しい料理といろんなワインを。 参加者は富塚さんご一家と前回も参加されたNさん、ご近所のIさんご夫婦、師範一家。

    Beaujolais Nouveau "Cuvee du 3e Jeudi" 2005
    ボージョレ・ヌーヴォー "キュヴェ・デュ・トロワズィエム・ジュディ" 2005

    (造り手メモり忘れ)
    Rouge
    Beaujolais
    ボージョレ
    Bourgogne (France)
    ブルゴーニュ (フランス)
    富塚さんより アイク
     まず、ウェルカム・ドリンク的にお出し頂いたのが、昨秋のボージョレ・ヌーヴォー。 師範らが開始時刻15分遅れくらいで到着した時には既に抜栓されておりました。 富塚さんが昨秋購入(航空便)、容量は500ml、カルフールで1,500円程度で売られていたとのこと。 ラベルは、ヌーヴォーにありがちなド派手なデザインだけど、 "Non Filtre"なんて書かれており、結構気合が入っていそうな感じ。
     色は僅かに濁りがあるような真紫。香りは思いのほかボリュームがある。 傾向としては、ヌーボーっぽいバナナの香りはあまり感じず、 どちらかというとイチゴジャムみたいな普通のボージョレっぽい香り。 味は、酸味と渋味が適度に強めで、 こちらもヌーボーっぽい軽くてフレッシュなものとは一線を画す内容。
     このワイン自体がそうなのか、リリースされて4ヶ月経ったことによるのかは判らないけど、 ヌーボーらしいフレッシュさは控えめな代わり、きちんと味わいのあるワイン。 なかなか面白いワインでありました。
    (73点)富塚さん宅にて

    Lanson "Black Label" Brut N.V.
    ランソン "ブラック・ラベル" ブリュット (ヴィンテージ無し)
    Lanson
    ランソン
    Champagne
    発泡
    Champagne
    シャンパーニュ
    Champagne (France)
    シャンパーニュ (フランス)
    NYワイン小僧氏より
     ここからが本番、最初の泡モノは師範が持参。 とはいっても、このシャンパーニュは師範が買ったんじゃなくて、 門下生第八十一号のNYワイン小僧殿に送って頂いたもの。 本来は氏が趣味で造られているワインを送って頂くはずだったんだけど、 手違いで(箱だけ利用するはずの)コレが送られてきた、って具合。 そういうワインなんで、 師範一人で飲むよりこういう(門下生を含めた)皆さんに飲んで頂くのが良かろうと思い持参。
     色はレモンより飴色に近い感じで、泡のキメも細かくネットリ感もある。 味もなんだか濃いんだよね。普通に日本で売られているランソンより、 なんとなく味も香りもシッカリしているような気がするですなぁ、などと話しながら飲んでおりました。
     産地フランス→米国東海岸→日本という経路を辿ったワインだけど、 赤道を越えていないのが良かったのかなぁ? あるいは北米向けと日本向けでは内容の違うものが輸出されてるんだろうか? いずれにせよ予想以上に美味しいシャンパーニュ。 ありがとうございました>NYワイン小僧殿。
    (82点)富塚さん宅にて

    Bourgogne Hautes-Cotes de Nuits 2001
    ブルゴーニュ・オート・コート・ド・ニュイ 2001
    Emmanuel GIBOULOT
    エマニュエル・ジブロ
    Rouge
    Bourgogne Hautes Cotes de Nuits
    ブルゴーニュ・オート・コート・ド・ニュイ
    Bourgogne (France)
    ブルゴーニュ (フランス)
    富塚さんより エノテカ
     料理は真鯛の香草風味炭火焼。 やっぱりガスレンジで焼くのと炭で焼くのとでは香りが違いますな。 頭の部分は煮付けにして頂いて、目玉マニアのプチ師範代が両方食べちゃいました。 と、そういう魚料理に合わせる感じで出して頂いたのがこのワイン。 師範は知らない造り手だけど、ビオ(自然農法)の方だとか。
     グラスに注いで、想像以上(経た年月以上)に濃く赤い色にビックリ。 香りは、鼻で嗅いだ時点では「もしかしてブショネ?」と思うような詰まった感じとシェリーのような熟成感。 それが口に含むと結構ボリュームもあってレモンっぽい柑橘香もあり、ブショネ疑惑は払拭。 なんだか味も香りもクッタリとしてて濃さもあって、ちょっと熟成したムルソーみたいな感じ。
     これまた面白いワイン。2001年産なのにこの熟成感は、 ビオのワインにありがちな酸化防止剤無添加の影響なのかなぁ。 買値は2,000円強とのこと、お買い得だと思います。
    (78点)富塚さん宅にて

    Vosne Romanee 2000
    ヴォーヌ・ロマネ 2000
    Pierre Andre
    ピエール・アンドレ
    Rouge
    Vosne Romanee
    ヴォーヌ・ロマネ
    Bourgogne (France)
    ブルゴーニュ (フランス)
    富塚さんより 麒麟麦酒
     料理は鴨のロースト。フランス人の方直伝のレシピとのことで、 ソースにハチミツと生クリームが使われている妖艶な感じの味わいで素晴らしゅうございました。 で、ワインはここから赤に突入。一本目は富塚さんにお出し頂いたヴォーヌ・ロマネ。 以前「門下生報告」としてご報告頂いたものの村違い。
     色はやや薄めでブルゴーニュらしい赤紫。 香りは、梅っぽい果実香と革っぽい動物香で、まさにクラッシックなブルゴーニュの雰囲気。 味もクラッシック。酸味のスジが一本ツーッと通っていて、その周りに旨味成分がタップリ。 「カツオ梅の雰囲気」なんて例えるのを見たことがあるけど、まさにそういうワイン。
     5年強の熟成期間が丁度良かったのか、柔らかくて繊細で、 「古き良きブルゴーニュ」な雰囲気の良く出たワインでありました。 下のワインとの違いが出てとても面白い結果だったし。
    (80点)富塚さん宅にて

    Gevrey-Chambertin "La Justice" 2001
    ジュヴレ・シャンベルタン "ラ・ジュスティス" 2001
    Dom. Philippe Charlopin-Parizot
    ドメーヌ・フィリップ・シャルロパン・パリゾ
    Rouge
    Gevrey Chambertin
    ジュヴレ・シャンベルタン
    Bourgogne (France)
    ブルゴーニュ (フランス)
    \5,1402005/11/12 関内 サンタムール カツミ商会
     ブルゴーニュのもう一本は師範が持参。 造り手は、(安ワイン者のくせして)師範が大好きなところのフィリップ・シャルロパン・パリゾ。 この銘柄自体は飲んだこと無いけど、近いところではコレがあって、 かなり好印象。というか、 この造り手のワインでハズシたことはほとんどないんで、大船に乗ったつもりで持参。
     色は上のヴォーヌ・ロマネと比べるとかなり濃い。 まぁこれは村やヴィンテージの差というより造り手の差なのかも。 香りは、「待ってましたコレですよコレ」なカラメル香と木イチゴ香。 モダンなブルゴーニュの雰囲気満載。最初はちょっと固い感じもあったけど、 だんだん開いて後半はそんじょそこらの特級にも負けないような力強さを発揮。
     いやーこれもアタリ。好き嫌いはあると思うけど、 やっぱり師範はこういうバシッと判りやすいブルゴーニュが好き。 複数人で飲むような席では特にね。
    (86点)富塚さん宅にて

    Chateau Leoville Las Cases 1999
    シャトー・レオヴィル・ラス・カーズ 1999
    Ch. Leoville Las Cases
    シャトー・レオヴィル・ラス・カーズ
    Rouge
    Saint-Julien (2e GCC)
    サン・ジュリアン (メドック2級)
    Bordeaux (France)
    ボルドー (フランス)
    富塚さんより カルフールジャパン
     バチ当たりなワインが続きます、ってことで、 富塚さんに出して頂いたメインのワインの一方がこれ、メドック2級のシャトー・レオヴィル・ラス・カーズ。 師範は過去1984産1979産と稽古しているけど、 いずれも好印象。今回のが飲む時期としては一番若いけど、さてどうでしょうか、と。
     色は、当然ながらブルゴーニュなんかと比べると別世界の濃さ。 香りの印象では「まだまだ固そうだなぁ」って感じだったんだけど、 口に含んでちょっとビックリ、もうかなり柔らかくて十分飲める雰囲気。 熟成ボルドーの特徴である煮豆みたいな感じも少しあったりするあたりも好印象を補強して。
     いやー、1999のボルドーなんてまだまだ若いかと思ってたんだけど、案外そうでも無いんですな。 最近は早くから楽しめるような造りにしているっていう話もきくけど、そういうこともあるのかな? ともあれ美味しいワインでありました。
    (88点)富塚さん宅にて

    Sena 1998
    セーニャ 1998
    Robert Mondavi & Eduardo Chadwick
    ロバート・モンダヴィ&エデュアルド・チャドウィク
    Rouge

    Aconcagua Valley (Chile)
    アコンカグア・バレー (チリ)
    富塚さんより カルフールジャパン
     メインのもう一方がコレ。米国のメジャーであるロバート・モンダヴィと、 チリの大手カリテラ/エラスリスのエデュアルド・チャドウィクが組んだジョイント、セーニャ。 ここらへんの「プレミアム・チリ」って、大昔にコンチャ・イ・トロのドン・メルチョーとか飲んだけど、 多分それ以来。
     色はこちらも濃い。上のボルドーにも負けないような濃さ。 香りは、いかにもタコにもチリのカベルネ・ソーヴィニョン。 インクっぽくてカシスっぽくて、 もう笑っちゃうくらいソレ風の香りがバンバン。 「こりゃコールタールみたいに濃いんだろうな」と思いつつ口に含むと、 こちらもビックリのエレガントさ。もちろん濃いには濃いんだけど、 角が無くて丸い感じでスルスル入る。
     というわけで、チリの力強さとボルドーみたいな滑らかさを併せ持ったワイン。 なるほどこりゃ確かに高評価を受けるわけですなぁ、と納得。
    (86点)富塚さん宅にて

     で、この後子供と遊んで体を動かしたのが良くなかったのか、 あるいは前日のパソコン復旧のための睡眠不足がよくなかったのか、 師範いきなり沈没。大変ご無礼致しました。
     ・・・というような会。アタリのワインが多くて大満足、ありがとうございました。>富塚氏ほか皆様


    3日(金)

    Cristobal 1492 Chardonnay 2005
    クリストバル・1492 シャルドネ 2005
    Bodegas Don Cristobal 1492
    ボデガス・ドン・クリストバル・1492
    Blanco
    Mendoza (Argentina)
    メンドーサ (アルゼンチン)
    \8542006/02/12 関内 サンタムール カツミ商会
     今日はひなまつり。若い女性が多い師範宅では当然お祝い。 ただ、例年と違うのは今年は雛人形を出してないこと。 プチプチ師範代のワルぶりを考えると出せないっすよ。 というわけで、人形レスでの祝い膳は、 マグロとイカとヒラメの刺身、茹で鶏のサラダ、ちらし寿司、ハマグリのお吸い物。 白っぽい料理が多いんで、ワインも白をチョイス。
     色はこの地方のこの品種としては比較的薄め。 香りは、樽はあまり感じず、いかにも南のシャルドネって感じのパイナップルやマンゴーみたいな香り。 味もそこそこ濃い。やや甘くてベタッとした感じがしないではないけど、これくらいなら許容範囲。
     予想に反してあまり飲み飽きず、抜栓後1時間も経たないうちにあと一杯を残す量に。 「こりゃ物足りないかも」なーんて思ってたら、 後からアルコールが効いてきてソファーにダウン。
     雰囲気としては典型的な南アメリカ大陸のシャルドネだけど、 なぜかあまり飲み飽きないあたりは好印象。 ただ、知らず知らずにアルコールが回るので貞淑を気にされる方はご注意を。
    72点自宅にて

    1日(水)

    Le Jaja de Jau Cabernet-Merlot 2003
    ル・ジャジャ・ド・ジョー カベルネ・メルロー 2003
    Vignobles Jean & Bernard DAURE
    ヴィニョーブル・ジャン・エ・ベルナール・ドーレ
    Rouge
    Oc (VdP)
    オック (ヴァン・ド・ペイ)
    Languedoc Roussillon (France)
    ラングドック・ルーション (フランス)
    \1,1802006/02/24 QUEEN'S ISETAN 品川店 トーメン
     本日の料理は、野菜炒めコンソメ風味と鶏肉の照り焼き。 ワインは、個性的なラベルで南仏の実力派として有名な 「ジャジャ・ド・ジョー」の青ラベル(カベルネ・メルロー)。 本質とは関係ないんだけど、 この輸入元が表示されているステッカーは、 ボトルの肩のところの貼りにくい位置にやや剥がれながらも貼られている。 造り手が貼った裏ラベルも読みたい師範的にはグッジョブであります。
     さて抜栓。色はいかにも南仏らしい、ラベルの紺色にも負けない濃さの色合い。 香りは、駆け出しワインマンの頃に嗅いだ、そこそこ凝縮感があって良いレベルにあるボルドー・ワインの香り。 と言ってもイメージを共有できる人は少ないと思うけど。 味となると俄然南仏っぽさが入ってきて、甘味と酸味がバリッと感じられ、渋味も顕著。 相対的に見ると「香りボルドー/味オック」って感じ。
     まぁ世間で評判なのはなんとなく判ります。 キチンとブドウ品種の雰囲気が伝わってきて、 ボルドーほど寡黙でなく一般の南仏ほど力まかせでない、 良い感じに中庸を狙っているのがピッタリ当たっている。 でも、一人で一本飲むにはちょっと飽きがくる感じ。
    71点自宅にて

    前月分

    by 師範