出雲大阪詣 2023

出雲・大阪

 2009年までは、東京から熊本へ寝台列車「はやぶさ」が走っていました。 その停車駅として、師範代実家そばの鳥栖駅があり、 横浜駅で次女に「この列車に乗れば鳥栖のじいちゃんばあちゃん家に行けるんだよ」 なんて話をした記憶があります。 それをずっと楽しみにしていたのか、とりわけ鉄分が豊富というわけでもない次女ですが、 一度寝台列車に乗ってみたかったみたいなんですね。 そのため、4月から大学に進学する次女の卒業旅行として「寝台特急サンライズ出雲」に乗って出雲市へ行くことにしました。

 そして、せっかく西へ行くのに出雲だけじゃもったいないということで、 帰りに大阪へ寄ることに。こちらも4月から就職する長女の卒業旅行も兼ねて合流、 「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)」にも行くことにしました。

 という感じで、3泊4日の「出雲大阪詣」の記録です。

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目次

14日:サンライズ出雲
15日:出雲市滞在
16日:出雲から大阪へ
17日:ユニバーサル・スタジオ・ジャパン
総括
今回訪問した出雲・大阪の地図 横浜出発 出雲1 出雲2 大阪1 大阪2

既掲載分は地図上の名前をクリックすると記事に飛びます(スマホはゴメン)


14日(火)

■サンライズ出雲:横浜→出雲市

サンライズ出雲 外観

 行きの交通手段は、今回の旅行のメインディッシュであるサンライズ出雲、 横浜駅22:15発で出雲市駅へは翌日の9:58に到着します。 長女は2日後の大阪から合流なので、師範と師範代と次女の3人で乗り込みます。

 当たり前ですけど、サンライズ出雲、普通に東海道線の通勤電車の間を走るんですね。 なので、大量の通勤客に交じってホームで列車待ちします。 ホームから旅気分の新幹線とは一味違う感じですね。

サンライズ出雲 個室

 サンライズ出雲の個室はこんな感じです。 ベッドとテーブルがあって、寝間着が用意されています。 もちろん狭い空間ですが、ビジネスホテルでもこれくらいで良い師範にとっては十分な空間でもあります。

 これを書いている今思いつきましたが、師範は寝る方向を間違えていました。 身体全体を伸ばすと、どうしてもテーブルの下に頭が来て、起きる時にぶつけちゃうんですね。 多分、テーブル側を足にするのが正解だったと思います。

 今回、発売日に次女と師範で一斉に3人分の予約を取ったのですが、 それぞれの部屋は車両も違う離れた場所になりました。 近くにしたい場合はみどりの窓口とかで予約してもらうしか無いんですかね。 でも、結構な争奪戦みたいなので、そういう取り方が出来るか不安なんですよね。

サンライズ出雲 宴会

 ・・・という感じではありますが、その狭い一室に集まって家族宴会開始です。 宴会と言っても飲むのは師範だけですけどね。 幸い師範代の個室は、大部屋の横にある隔離された個室だったので、多少声を出しても誰にも迷惑をかけない場所にあったので、 そこに集合しました。

 「それでは旅を楽しみましょう~!」の一杯目は、駅のNew Daysで買ったサッポロのFive Starというビール。 特に明確な理由もなく、強いて言えば値下げされていたので買いました。普通に美味しいビールだったと思います。

サンライズ出雲 ワイン

 「安ワイン道場」ですから、もちろんワインもグラスも持参しております。 寝台列車の車内で飲むワインは普通の状況よりも遥かに美味しく感じる、というバイアスを加味して下記の稽古日誌をご覧ください。

O Reserva Pinot Noir 2021 [Emiliana]
名称O Reserva Pinot Noir 2021
オー・レゼルバ ピノ・ノワール 2021
生産者Emiliana
エミリアーナ
価格548円 (Half)
購入店イオンスタイル 天王町店

 稽古したのは、1月の伊豆旅行の際にカベルネ・ソーヴィニョンを持参して、 好印象だったオー・レゼルバ、その品種違いであるピノ・ノワール。 ハーフで税別498円です。フルボトルだと980円なので、ハーフのお得感があるんですね。 ちなみにこの銘柄のピノ・ノワール、フルボトルだとブルゴーニュ型のなで肩ボトルに入っていますが、 ハーフだとボルドー型のこの形です。

 さてワインの中身はというと、外観はピノ・ノワールらしくやや明るめの紫色です。 でも「やや明るめ」程度で、薄い感じはありません。 香りはめっちゃピノです。熟したイチゴに革製品、いかにもチリピノって感じです。 ボトルがピノっぽくないので、余計に「なんだよピノじゃん!」感が増したのかも知れません。 味わいは、結構甘味があって酸味は控えめ。旅のお供には良いバランス?です。

 やっぱり美味いな、車中のワインは。 そういうプレミアムを別にしても、結構ちゃんとしたワインだと思いましたよ。 携帯性にも優れるオー・レゼルバのハーフ、お薦めです。

点数75点
サンライズ出雲 車窓

 家族宴会もそこそこで終了し、自分の個室へ戻ります。この写真は、浜松あたりを通過している際の車窓から。

 寝台列車の旅、楽しいなぁ。なのにどんどん廃れていって、 日本で毎日運航しているのはこのサンライズ出雲とサンライズ瀬戸だけらしいですね。 無くなる前に乗っておいた方が良いですよ。


15日(水)

■岡山通過

サンライズ出雲 車窓

 おはようございます。寝る方向を間違えたこともあり(笑)ゆっくり寝れたとは言い難いですが、 まぁまぁ睡眠は取れました。

 この写真は、朝6時過ぎに岡山駅でサンライズ出雲とサンライズ瀬戸が切り離されるところ。 それを撮影する鉄ちゃんたちです。皆さん熱心ですね。 またそれを撮影している師範もたいがいだとは思いますけどね。

 ちなみに師範は普段から睡眠の質があまり良くないので、夜中も揺れで目が覚めたりしていましたが、 女性二人はしっかり熟睡していたそうで、この『切離しの車内アナウンスに起こされた』とご立腹でした。 仕方ないよね、この列車の乗客の大半はこのタイミングを逃したくない方々でしょうから。

サンライズ出雲 室内と車窓

 岡山でサンライズ瀬戸と切り離されたサンライズ出雲は、のんびりとしたスピードで中国地方の山間部を走っていきます。 大きな窓のある個室で、ベッドに足を投げ出して移りゆく車窓の景色を眺められるのはとても贅沢な気がします。 テーブルには電源もあるので、パソコンを使って道場の更新作業なんかもできますが、 残念ながらWiFiは来ていません。山間部ゆえ携帯電話の電波もところどころ弱いのですが、 デジタル・デトックスにはちょうど良いのかも知れません。

■出雲市到着

出雲市駅

 列車は定刻で出雲市駅に到着。寝台列車の旅、堪能しました。 料金は、乗車券(12,210円)、特急券(3,300円)、「シングル」のB寝台券(7,700円)の合計で3人分は69,630円でした。

 初訪問の出雲市は雲一つない晴天、師範の日ごろの行いの良さが反映されています ・・・とかいう戯言は置いといて、天気が良いとその土地自体の印象がアップしますな。 出雲、良いところのような気がします。

バジェットレンタカー 出雲市駅前店

 出雲市での交通の足はレンタカーです。 値段をいろいろ比較して、一番安かったバジェットレンタカーにしました。 今回、免許取り立ての次女の運転練習も兼ねているので、 保障の類はフルに付けて、24時間のレンタル料金は6,475円でした。

 車種はホンダのフィット。車検の代車で何度か運転したことがあるのですぐに馴染めました。 排気量が小さいからか燃費を優先しているのか、アクセルを踏んでも加速が弱い感じがしましたが、 おかげで最終的なガソリン代は道場のスーパーカーより遥かに少なかったですね。

■出雲文化伝承館・羽根屋

出雲文化伝承館 入口

 朝食はサンライズ出雲に乗る前に買ったコンビニおにぎりだったので、 「腹が減っては戦は出来ぬ」ということで最初の目的地はお蕎麦屋さん。 あいにく予定していた出雲大社そばのお店は休業日(店の前まで行って知りました)だったので、 駅の観光案内で貰ったパンフレットを参考に向かったのが、 出雲文化伝承館の中にあるお蕎麦屋さんです。

 場所は、出雲大社と出雲市駅との間にあります。 周りは田んぼと畑、とてものんびりした感じです。 駐車場もたっぷり、駐車の練習にはピッタリです。

羽根屋 入口

 こちらが出雲文化伝承館の中にある羽根屋 伝承館店。 きれいに整備された庭を眺めながら蕎麦を食べることが出来ます。 天気は快晴、こちらのお店に変えたのは怪我の功名でした。

 店内はテーブル席と小あがりの座敷。 公式サイトによれば、席数は36席あるそうです。 伺ったのは平日の正午前でしたが、それでもほぼ満席の盛況具合でした。

羽根屋 天ぷら割子3段

 注文したのは、3人とも天ぷら 割子3段、お値段1,800円。 蕎麦の歯応えがちょっと特徴的。 コシはあるんだけどツルン!としていて、師範代曰く『タピオカ粉が入っているみたいな感じ』だそうです。 薬味がワサビじゃなくて紅葉おろしという点や、蕎麦湯が最初から別の器に入れて出されているのも独特ですね。

 天ぷらは、海老1本と茄子やレンコンなどの野菜がいろいろ。湯葉の天ぷらなんかがあるのも楽しい感じでした。

羽根屋 天ぷら割子3段

 前の写真にも右側に写り込んでいますが、旅先なので昼間っからお酒を頂きます。 運転は師範代や次女に任せれば大丈夫ですからね。 メニューには「冷酒(純米酒)300ml 1000円」と書かれたものがあったのでそれを注文、 銘柄は
 出雲富士 純米酒
でした。ラベル含めた外観はとてもスッキリした感じですが、 味わいはキレイなというよりどちらかというと力強い系だった気がします。 この、300mlの小瓶を流通させるという日本酒の戦略はとても良いですね。 なぜ日本ワインの造り手はハーフを出さないんだろう?と常々思います。

出雲文化伝承館 庭

 お会計は、3人分トータルで6,400円。お昼には少しお高めではありますが、 この雰囲気含めたお値段だと思えば納得です。

 食事のあと、せっかくなので無料の出雲文化伝承館の中も見学。 旧家を移築した施設で、なかなか落ち着く感じです。 この景色とかとても良くないですか?お蕎麦も美味しいし、出雲での訪問先にぜひ加えてあげて下さい。

■出雲大社

出雲大社 鳥居

 出雲の目的地と言えばそりゃやっぱり出雲大社ですよ。 われわれは「いずもたいしゃ」と呼んでますが、正式には「いずもおおやしろ」らしいですな。 ちなみにこの写真、大鳥居だと思って撮ったのですが、実際の大鳥居はもっと離れた場所にあるらしいです。 行けばよかったな・・・というかもっと下調べして参拝しましょう。

出雲大社 本殿

 出雲大社、日本でも筆頭クラスの格式がある神社ということもあって、なかなか立派な本殿です。 しめ縄のデカさもご立派ですな。その他もなんだかいろんなものが立派で、 この写真には写っていませんが、ものすごく大きな日本の国旗がはためいておりましたよ。

 あと、神社といえば朱色が多用された派手な印象がありますが(※)、 ここではそういう感じは無くて厳かな雰囲気が醸し出されておりました。

(※)師範が幼少の頃に一番良く接した神社が「高橋稲荷神社」だったからかもです。

出雲大社 御札

 素人目にも格式の高い神社であることがわかるのがこの御札。 いとやんごとなき方々が平成の大遷宮に神饌料を奉納されています。 ガチですなぁ。 よくある、お店の開店に添えられる花束に有名人の名前が書かれていたりするのとは違うんですよ。

出雲大社 御朱印帳

 その厳かさに感化されてか、師範代はこの神社から「大人のスタンプラリー」である御朱印帳を始めるそうです。 一枚目に書かれたこちらの御朱印は、比較的シンプルな内容でした。

 ちなみにおみくじも引いたのですが、師範代が引いた方には「イケイケどんどん」なことが書かれていて、 師範が引いた方には「いろいろ注意せよ」と書かれていました。 生活自体は一蓮托生なのでそこに大きな違いがあるはずもありません。 師範は病気とかに注意した方が良い、ということですかね。

出雲大社 うさぎ

 出雲大社、「因幡の白兎」とも関連があるということで、あちこちにウサギの石像が置かれています。 そしてこちらは「日本酒発祥の地 出雲」と書かれた台に乗るウサギ像。 そういうところ、もっとアピールして良い気がしますね。出雲が日本酒発祥の地なんて初めて知りましたよ。

 というような出雲大社訪問でした。ちなみに駐車場代は無料です。太っ腹な神社でしたよ。

878 たい焼き

 参拝の後は、女性陣が「ぜんざいが食べたい」というので、参道にあるお店を覗きに行きました。

 次女が最初に買ったのが「878(ハチナナハチ)」というお店で、たい焼きパフェというスイーツ。 お値段500円也。 ぜんざいが食べたかったんじゃないんか~い!ですが、熱々のたい焼きに冷たいアイスが入った、面白メニューでしたよ。 最近のスイーツはいろいろ出て来ますなぁ。

ご縁横丁 ぜんざい

 そしてやっぱりぜんざいも食べに行くわけです。 伺ったのは、出雲大社の目の前、「ご縁横丁」の中にある「出雲ぜんざい餅」というお店。 出雲ぜんざいは500円でした。食べたいものが食べられて良かったですね。

■島根ワイナリー

島根ワイナリー 外観

 女性陣の食欲を満たした後は、師範のアルコール欲を満たしに行きます。 当初は奥出雲ワイナリーに行きたいと思っていたんですけど、ちょっと出雲市内からは遠いんですね。 残念だなぁと思っていたら、出雲大社のすぐそばに「島根ワイナリー」なる施設があるらしいじゃないですか。 速攻今回の旅程に組み込みました。

 行ってみると、写真のようにかなり大きな施設です。駐車場には大型バスが複数台停められるようになっていて、 どうやらツアー旅行のお土産購入ショップになっているみたいですね。

島根ワイナリー 工場

 このワイナリー、自由に工場見学することができます。 ただし、ホントに単なる「工場という設備を見学する」コースで、一般的なワイン造りの説明が書かれたパネルがある以外は、 この島根ワイナリーなりの取り組みや特徴などはわかりません。そこがちょっと残念でした。

島根ワイナリー 無料試飲

 勝手に工場見学した後、無料の試飲コーナーへ。 この日は確か8種類くらい出されていて、そのうち一つはノンアルのぶどうジュース、 3つが一番ベーシックな"ENMUSUBI"という銘柄の赤と白とロゼ、あとは基本的に甘めのワインでした。

 一通り試飲した感想は、「観光バスの顧客相手の試飲だと確かにこうなちゃうよなぁ」ですね。 甘めのものが中心で、ひと昔前の「日本のワイン」な印象です。 でも、昨今の日本人、そんなにやや甘口なワインって望んでいないように思います。 この無料試飲もちょっと残念でした。

島根ワイナリー 有料試飲

 アルコール欲の消化不良を起こしていたので、ショップの一角にある有料試飲のカウンターに伺いました。 ここが、これまで見てきた「あぁそういうワイナリーなのね(察し)」という印象を払拭するに足る、 キレイで立派な試飲カウンターなんですよ。

 女性陣も、無料試飲のところにある葡萄ジュースは「ほぼウェルチだった」らしく消化不良だったみたいで、 こちらの100%葡萄ジュース(師範代がマスカット・ベーリーA、次女はデラウェア、どちらも1杯100円) で付き合ってくれました。

Enmusubi Sauvignon Blanc 2022 [Shimane Winery]
名称Enmusubi Sauvignon Blanc 2022
縁結 ソーヴィニョン・ブラン 2022
生産者Shimane Winery
島根ワイナリー
価格400円 (有料試飲)
購入店島根ワイナリー

 試飲の銘柄は、「横田」という単一畑のプレミアムなものが2種(シャルドネとカベルネ・ソーヴィニョン)、 「縁結」シリーズが5種、スパークリングが品種違いで4種くらいあったと思います。 なかなか興味深いラインナップでしたが、ここでは購入するための基準探しと言うことで、 メイン銘柄らしい縁結シリーズから、国際品種のソーヴィニョン・ブランをチョイスしました。 INAOのテイスティング・グラスに適量注いで頂いて、1杯400円です。

 極めて薄いレモン色だけど、しっかりとしたハーブの香りがします。 まるで甲州のような、和柑橘の雰囲気もあります。味わいはかなり硬派で旨味しっかり。 ソーヴィニョン・ブランと甲州のハイブリッドみたいな感じですね。

 このワイン、結構美味しいと感じたので、同じシリーズの別品種を連れ帰ることを決意しました。 (後述するように)どうやら畑はド平地にありそうなんですが、 しっかりと凝縮感のあるソーヴィニョン・ブラン、どういうテクニックなのか知りたくなりました。

点数77点
島根ワイナリー 田んぼの中の圃場

 試飲のあと、近所の畑も見に行きました。こちらがこのワイナリーにブドウを供給している(と思われる)圃場です。

 全てビニールハウスになっていて、土地の高さは田んぼと同じです。 ブドウが生育する田んぼの時期は、当然土中は水分たっぷりになっていると思われます。 いったいどうやって欧州系のブドウに必要な乾燥した状態を作り出しているのか、とても興味が湧きました。

島根ワイナリー 垣根仕立て

 こちらが、欧州系品種を栽培していると思われる垣根仕立ての圃場。 (畑に入る許可を取ったわけではないので全て道路から見える範囲で撮影してます) こちらにもビニールの屋根が掛けられています。 品種がなにかはわかりません。品種を書いた札とかが掲げられていたら有難いかったんですけどね。 もちろん、見学コースなわけではないのでそんなの無くて当たり前ですが。

島根ワイナリー 棚仕立て

 圃場の高さ以外にもビックリしたのがこちら。棚仕立ての畑では既に展葉が始まっていました。 そして、よくよく見ると花芽も出ているんですよ。めっちゃ早生の品種? もうそういうことを知りたい欲が高まっちゃってしかたがありません。 有料で良いですから、ぜひ説明付きのワイナリー見学コースを作って欲しいところです。

 そんな感じで、結局1時間くらい滞在したかな?師範はここでワイン1本を調達しました。

■ドーミーイン出雲(チェックイン)

ドーミーイン出雲 外観

 今宵の宿は、出雲市駅の目の前にあるドーミーイン出雲というところ、 共立リゾート系列のホテルですね。 まだ出来立てって感じで建物も新しく、天然温泉の露天風呂もあって、それでいて宿泊費はビジネスホテル並み、 ということでここにしました。

 今回は3人で宿泊なので、こういうビジネスホテル的な宿だと意外とそういう部屋が無いわけですが、 こちらのホテルは「1室3名分のお値段で隣り合うダブルの部屋2つ」というプランがあったのでそちらにしました。

ドーミーイン出雲 部屋

 その片方の部屋、師範側の内部がこちらです。もちろん広くは無くてバスタブも無いのですが、 お風呂はどうせ大浴場を使うし、洗面台が風呂トイレとは別になっていたり (同じだと片方がトイレしている時に歯磨きとか出来ないですよね)で、 使い勝手が良く考えられている部屋だと思いました。

 さて部屋でゆっくりして(師範はまず大浴場でひと風呂浴びて)、今宵のレストランに向かいます!

■レストラン「サンク・センス」

サンクセンス 外観

 夕食は、出雲市の中心部から少し離れた所にあるCinq Sens(サンクセンス)というフレンチ・レストラン。 住宅地の中にモダンな建物が数軒並んだ中の1軒です。

 旅行前、最初は「出雲は和食/大阪で洋食」という方針で、 出雲の良さげな寿司か和食の店を探していたんですが、いまひとつピンと来る店が無かったんですね。 そこで方針を変えて「出雲は洋食/大阪で和食」にしたところ、 このモダンな感じのフレンチ・レストランが目に留まり(お店のサイト) 予約させて頂いた次第です。

サンクセンス 店内

 店内は、広いキッチンエリアを二辺で囲むようにカウンター席が9席ほどあります。 まるで劇場、かなり大胆なオープンキッチンですね。個室も1室あるみたいでした。

 失礼ながら週前半のディナーなのでお客は少ないのかな、と想像していましたが、 行ってみるとほぼ満席でした。人気店なんですね。お見それしました!って感じです。

サンクセンス テーブル

 ディナーコースは、6,500円/8,800円/13.200円の3種類。こちらも失礼ながらかなり強気の値付けだなぁと思っていました。 多分そんなに食べないだろうと考えて、注文しておいたのは6,500円のコース。 ちゃんと座席には本日のメニューが書かれた紙が置いてありました。

 ワインリストは、ボトルが赤白泡合わせて15種くらい、グラスはその半分くらいあったと思います。 今回行けなかった「奥出雲ワイナリー」のワインで、 良い評判を聞く「小公子」が11,000円でリストにありました。それにするか禿げ上がるほど悩みましたが、 やっぱり料理に合わせたワインを提供して頂けるほうが楽しいので、ペアリング5種3,800円をお願いしました。

Cremant de Limoux Clos des Demoiselles 2020 [J. Laurens]
名称Crémant de Limoux "Clos des Demoiselles" 2020
クレマン・ド・リム― "クロ・デ・ドモワゼル" 2020
生産者J. Laurens
J.ローレンス
価格(ペアリング5種3,800円)
購入店Cinq Sens

 一皿目のアミューズに合わせて出して頂いたのが、南仏リム―のスパークリング・ワインです。 黒いボトルに金色の文字が書かれていましたが、残念ながらこの写真じゃ見えないですね。 奥のキッチンエリアが明るめの昼光色、カウンター側は暗めの電球色の光になっているので、 どうしてもボトルが暗く写ってしまいます。

 そんな本筋と関係ない話は置いといて、このワインとの稽古結果を。 色は薄め、泡はそこそこしっかりしていたように思います。 シュッとしたレモンとグレープフルーツの香り。 甘さ控えめで透明感のある味わい。かなり冷涼なイメージのあるスパークリングです。

 ・・・というわけで、飲んでいる際はクレマン・ド・ジュラあたりと勘違いしていたんですが、 実際は南仏はラングドック地方なんですね。いやーホント、スパークリングはテイスティングしても産地がわからんです。 スティル・ワインより、人の手が介在する余地が大きいのが理由かも知れません。

点数76点
サンク・センス ヨコワ 里芋

料理名は、置かれていたメニューに書かれたままを書いてきます。まずアミューズがこちら。
ヨコワ 里芋
ヨコワはマグロの幼魚とのこと。シットリとしていて、軽く焙られた表面が香ばしい一皿です。 乗せられた野菜も種類豊富で楽しかったのですが、里芋のソースだけは正直その理由がわかりませんでした。 ワインとの相性という意味では、ちょっと香ばしさのある泡と表面の炙りが良い感じだったと思います。

Alico Inzolia Chardonnay 2021 [Canicatti]
名称Alico Inzolia Chardonnay 2021
アリコ インツォリア シャルドネ 2021
生産者Canicatti
カニカッティ
価格(ペアリング5種3,800円)
購入店Cinq Sens

 2本目は白です。イタリアの安旨産地シチリア島のインツォリアとシャルドネですね。 サービスの女性からは『フランスのシャルドネです』説明して頂いたような気がしましたが、 師範の記憶違いかもしれません。 もしそうだったとしても、その間違いを指摘するのはとっても感じが悪いと思うのでしませんよ(一瞬しそうになるけど)

色は薄いレモン色・・・って、だいたい若い白ワインはそうですね。 香りには、シチリアのインツォリアらしい塩っぽさとレモンの香りがあります。 味わいも、酸味キリッと旨味しっかり。万人ウケする白というイメージです。

 シチリアのインツォリア主体、まさに海のワインって感じです。 ただちょっと地味ではありますね。1本だと飽きるかも。 今回のようにグラスワインでポイント的に使うことで効果を発揮するワインだと思います。

点数74点
サンク・センス ホタルイカ 春キャベツ

前菜一皿目がこちら。
ホタルイカ 春キャベツ
なぜシチリアのインツォリアが出されたかよくわかる料理です。 ホタルイカの磯っぽさとワインの潮っぽさが良く合います。 そして、火の入った春キャベツの甘さが際立ちます。 イカとは似たもの同士の相性、春キャベツとは補い合う相性というペアリングでした。

Alsace Pinot Noir Evidence 2021 [Dom. Gustave Lorentz]
名称Alsace Pinot Noir "Evidence" 2021
アルザス ピノ・ノワール "エヴィデンス" 2021
生産者Dom. Gustave Lorentz
ドメーヌ・キュスターヴ・ロレンツ
価格(ペアリング5種3,800円)
購入店Cinq Sens

 全部で5種類のペアリング、どういう順番で何が出されるのか興味津々なわけですが、 ここでアルザスのピノ・ノワールを出して頂きました。 合わせる料理が鶏肉なので、王道の納得ペアリングですね。

 グラスもそれぞれのワインに合わせて出して頂けます(メーカーはすべて木村硝子)。 このピノ・ノワールは、とても大振りなグラスで出されました。 色はアルザスのピノとしては結構濃いめに感じる赤紫色です。 香りは熟したプラムの香りで、樽はかけてなくて素直な感じです。 味わいは甘酸っぱくて美味しい果実感たっぷりです。

 アルザスのピノ・ノワールらしい、スッピンでキレイな赤ワインでした。 これくらいのバランスであれば、肉に限らず野菜や生臭みの少ない魚と合わせても良さそうな感じですね。

点数78点
サンク・センス 鹿野地鶏 空豆

二皿目の前菜がコチラ。
鹿野地鶏 空豆
やっぱりローストした鶏にはピノ・ノワールですね。添えられたオニオン・ヌーヴォーとも良い感じです。 ただ、空豆のソースの意味が良く分かりませんでした。もちろん春らしさはあるんですが、 味わいとして「なぜ空豆?」だったんです。まだ師範の味覚が追い付いていない感はあります。

Macon-Villages Les Tilles 2021 [Jean-Marie Chaland (Dom. Sainte Barbe)]
名称Macon-Villages "Les Tilles" 2021
マコン・ヴィラージュ "レ・ティエ" 2021
生産者Jean-Marie Chaland (Dom. Sainte Barbe)
ジャン・マリー・シャラン (ドメーヌ・サント・バルブ)
価格(ペアリング5種3,800円)
購入店Cinq Sens

 次の魚料理に合わせて出して頂いたのがこちらの白。 これこそ「フランスの白ワイン」ですね。 ちなみにこの銘柄とは、4年前に2016年産と稽古済みです。 その時は蜜香とナッツ香が印象的だったと書いています。

 外観は、ちょっと飴色っぽさを感じるレモン色。 2021年産と若いので、熟成によるものでは無くブドウ本来がそういう色を持っていたと思われます。 香りには蜜っぽさがしっかりあって、樽香はそれほど感じませんが厚みのある香りです。 味わいはやや膨らみがあってボリュームがあります。

 以前稽古した2016産の印象と同じく、 ちょっとピュリニー・モンラッシェあたりかと思わせる厚みのあるシャルドネです。 これくらいボリュームがあると、↑の鶏肉なんかに合わせてもいい感じかも知れません。

点数79点
サンク・センス 真鯛 ロックフォール 有機レモン

メインの魚料理がコチラ。
真鯛 ロックフォール 有機レモン
ここにきて、ソースに対するシェフの挑戦的な姿勢が理解できるようになってきました。 だってポワレした真鯛に、ロックフォールと有機レモンのソースですよ。 普通は真鯛の香りが負けちゃうと思うじゃ無いですか。 ところがそこにレモンの香りと酸味が足されることで、良い感じに三つ巴になっているんですね。 見た目だと真鯛に火が入り過ぎているように見えますが、実際は中がシットリ(単なるポワレじゃない?)です。 添えられた菜の花も良い箸休め、そしてワインとの相性ももちろんバッチリです。

Chateau Cap de Faugeres 2015 [Chateau Cap de Faugeres]
名称Château Cap de Faugères 2015
シャトー・カップ・ド・フォジェール 2015
生産者Ch. Cap de Faugères
シャトー・カップ・ド・フォジェール
価格(ペアリング5種3,800円)
購入店Cinq Sens

 ペアリング最後のワインはボルドー産の赤です。 ヴィンテージは2015年、良い感じに熟成の第一段階を迎えているとおもわれます。 ちなみにこの銘柄とは道場でも過去何度も稽古していて(と言っても直近は既に11年前ですが)、 ミシェル・ロラン風味のモダンなボルドーという印象があります。

 外観は、当然のようにしっかりと濃くて、そしてやや小豆色っぽさのある青紫色です。 香りは、若干熟成入った煮豆、カシスのジャム。それに甘く焦がした樽の香り。 やっぱりミシェル・ロラン氏の影響を感じる香りです。 味わいは、甘さしっかり渋味ホッコリ。アルコール度数14.5%もあって飲み応えがあります。

 王道のボルドー感ですね。 ホントこの銘柄はハズさない印象があります。 「また買ってみるかなぁ、でも値段上がっているんだろうなぁ」と思って調べたら、 意外や意外、まだ2,000円前後で買えるんですね。これはお買い得だと思います。

点数82点
サンク・センス 真鯛 大山黒牛 菊芋

メインの肉料理がコチラ。
大山黒牛 菊芋
赤身の牛肉とちょい熟ボルドー、合わないはずはありません。 こちらも菊芋のペーストの存在意義は良く分からなかったのですが、 赤ワインソースとの相性はもちろんバッチリだったと思います。

Enmusubi Koshu 2021 [Shimane Winery]
名称Enmusubi Koshu 2021
縁結 甲州 2021
生産者Shimane Winery
島根ワイナリー
価格900円 (Glass)
購入店Cinq Sens

 ペアリングのコースにご当地のワインが含まれていれば良かったのですが、あいにく輸入ワインばかりでした。 そこでダメ元で「奥出雲ワイナリーのワインがグラスでありませんか?」と聞いてみましたが、残念ながらグラスでは無し。 でもやっぱりご当地ワインを飲みたくてリストを眺めたところ、ツイッターで 『縁結の甲州が美味しい』と情報頂いたワインの2021年産を発見、次善の策でそれを注文しました。

 外観は、色はほぼ無色透明でねっとり感も少なくサラッとしています。 ところが香りのボリュームが立派なんですね。 酢橘のような和柑橘の香りと、ほんのり檜のような香りが感じられます。 味わいも旨味が凝縮した感じ。甘さは控えめですが、デザートに合わせてもあまり違和感がありません。

 これは確かに美味いですね。 ワイナリーではこの銘柄の甲州は売り切れだったので、ここで飲むことが出来てラッキーでした。 「安ワイン道場」的には、本日は島根ワイナリーの縁結に始まり縁結に終わる、まさに「ご縁」を感じる1日でした。

点数81点
サンク・センス マスカルポーネ 苺 ココナッツ

デザートは・・・
マスカルポーネ 苺 ココナッツ
左側の器に上記内容のデザートは入っていましたが、痛恨の撮り忘れ。 まぁ撮るのを忘れるくらい楽しいディナーだったということでひとつよろしくお願いします。

 そんな家族3人の出雲ディナーでした。お会計は、コースのお値段6,500円×3+ワインペアリング3,800円+追加の縁結甲州900円、 トータルで24,200円でした。外税でも無くサービス料も取られないと、結果的には安く感じられますね。 ペアリングは、料理の皿数に合わせてワインの数も調整して頂けるのもポイント高いと思います。ご馳走さまでした!

■ドーミーイン出雲(宿泊)

ドーミーイン出雲 夜鳴そば

 楽しくディナーを終えて、宿に戻ってまた天然温泉の露天風呂を浴びて、湯上りにはサービスの夜鳴そばを。 冷凍麺のあっさり味ラーメンですが、こういうサービスがあるとまた利用したいと思っちゃいますね。

ドーミーイン出雲 夜鳴そば

 部屋に戻っての飲み直しは、キリンの発酵ジンジャーサワーロング缶。 ビールにしようかなとも思いましたが、 神社の親玉である出雲大社に敬意を表して「神社サマ~」って感じのお飲み物にしました。 ハイ、もちろん立派な酔っ払いの出来上がりです。

 そんな感じの旅行前半、お疲れさまでした。


16日(木)

■ドーミーイン出雲(朝)

ドーミーイン出雲 窓からの景色

 おはようございます。出雲の空はどんよりとした曇り空です。

 宿の窓からは、出雲市駅含めた市内の半分が一望できます。 街のあちこちに結構背の高いマンションがあるんですね。 古い家並みと新しい建物が混在していて、面白い街だと思いました。

 さてドーミーインの宿泊料金は、2室3名15,000円が全国旅行支援で20%offの12,000円、 それに駐車場代1,000円と入湯税150円×3を加えて13,450円でした。

■森のくまさん出雲店

森のくまさん出雲店 外観

 宿の朝食は高かったので、遅めの朝は石窯パン工房 森のくまさん出雲店にて。 朝7時から開いているイートインスペースのあるパン屋さんです。

 まず何より地方の素晴らしいところは、駐車場が広くて車を停めるのに困らないこと。 店内にはかなりの人が来てましたが、駐車場はガラガラでした。 イートインスペースがテラス席というのも気分が良いですね。

森のくまさん出雲店 パン

買ったものは下記です。

厚切りベーコンエッグパニーニ 290円
炙りカスタードフレンチ 220円
いちご大福パン 200円
牛肉カレーパン 230円
サーモンと菜の花のキッシュ 270円
わんぱく玉子サンド 200円
ポテト 100円

計1,570円。コーヒーは一杯サービスでした(缶ココアは別)。
それぞれにちゃんと美味しい調理パン、この値段で結構おなかいっぱいになりましたよ。

■稲佐の浜

稲佐の浜

 大阪行きのフライトまでは時間があるので、今朝も一ヵ所観光することに。 向かったのは、出雲大社の西側にある稲佐の浜。 旧暦の10月10日に、全国八百万の神様たちが上がって来る浜らしいです。

 そんな神話はともかく、砂浜に鎮座する大きな岩「弁天島」はなかなか面白い景色ですね。 なぜ「島」かというと、以前はちゃんと島だったらしいのですが、砂浜が広がって地続きになって今の景色になったとのこと。 いやー神話も面白いけど地球も面白いな。

稲佐の浜

 散策中に雨が降ってきたので早々に退散しましたが、天気が良ければビールでも飲みたくなるような景色でしょうね。

 稲佐の浜を散策した後は、一旦出雲市駅まで戻ってお土産等を購入(師範は奥出雲ワイナリーのワインを調達)。 お土産代は全国旅行支援の「しまねっこPAYクーポン」2,000円×3が使えたので、ほぼ手出しはゼロでした。

■出雲縁結び空港→大阪伊丹空港

出雲縁結び空港

 バジェットレンタカー出雲空港店に車を返却した後、大阪までは飛行機(JAL2346便)で向かいます。 出雲空港の出発時刻は12:15、所用時間は50分の短時間フライトです。

 若かりし頃の師範は、「パイロットも良いな」と思い航空大学校を受験したことがあります。 結果2次試験(身体検査)で落ちたわけですが、あの時既往歴の欄に「リウマチ熱」と書かなければ、 今頃は飛行機を操縦していたかも知れません。

エンブラエル E170

 伊丹行きの機材はエンブラエルE170。ブラジルの航空機メーカー製です。 ブラジルでさえジェット旅客機を造れるのに、我が国日本の三菱重工は開発を諦めちゃいましたね。 技術立国はどこへ行った?って感じだなぁ。

日本航空 出雲発伊丹行

 短いフライトですが、ちゃんと雲の上まで上がります。20分で上がって10分水平飛行して20分かけて降りる感じでした。 パイロットもなかなか忙しいな。好きな時にアルコールの飲めないし、ならなくて良かったな(負け惜しみ)

 料金は早割を利用して3人分31,620円でした。時間や金額はともかく、こういう路線があってラッキーでしたよ。

大阪伊丹空港 りくろーおじさんの店

 飛行機は大阪上空をグルっと回って定刻(13:05)より少し遅れて到着。 到着ゲートを通る前に立ち寄ったのが、「りくろーおじさんの店 大阪伊丹空港店」というところ。 次女が焼きたてチーズケーキというのを買いたいそうで。お値段は965円です。 この日の夕食後にホテルで食べましたが、とてもふんわりした食感で、 確かに並んで買う価値はあると思いましたよ。

 さてこれからモノレールと京阪電車で大阪市内へ向かいます。

■くくる 大丸梅田店

くくる 大丸梅田店 外観

 大阪駅に到着したのは午後2時過ぎ、「大阪と言えばたこ焼きでしょう」ということで、 イートイン出来るたこ焼き屋さんを探します。ネットで見つけた1軒目はあいにく休業日だったので、 次なる候補のたこ家道頓堀くくる大丸梅田店へ。デパ地下のイートインスペースにあるお店です。

 ここで、この日の朝に道場を出発してきた長女と合流。 長女はしばしば大阪へ来て食べ歩きなんかをしているみたいなので、 「老いては子に従え」のことわざ通り、午後のお店やメニューの選択は長女に任せます。

くくる 大丸梅田店 たこ焼きとビール

注文したのは下記です。

たこ焼き(12個) 1,060円
たこ焼き 濃厚バター醤油(8個) 840円
明石焼き(8個) 780円
生ビール 480円

 たこ焼きに関して深い見識は持ち合わせないので、他店と比べてどうかはわかりません。 しかし自己の基準としては相当美味しいたこ焼きです。冷凍チンしたたこ焼きとは一線を画します。 ビールとの相性も言うまでもない感じです。こういうのが手軽にイートインできる大阪、良いなぁ。

くくる 大丸梅田店 明石焼き

 恥ずかしながら明石焼きというのを意識して食べたのは初めてだと思います。 たこ焼きとはだいぶ違う、上品な食べ物ですね。こちらも美味しい。いきなり満足しました。

 お会計は、4人分トータルで3,160円。大阪食べ歩き1軒目、正解でした。

■ホテル モントレ ラ・スール大阪

ホテル モントレ ラ・スール大阪 外観

 梅田のたこ焼き屋で軽く食べた後は、ひとまず今宵の宿「ホテル モントレ ラ・スール大阪」へ向かいます。

 場所は大阪城のそば、最寄り駅は京橋駅、大阪ビジネスパークの入り口にあります。 写真の建物の下層階はオフィスビルになっていて、塔のように突き出した部分が客室になっているみたいです(フロントは2階)。 京橋駅からは屋根のある通路で繋がっているので移動も楽チンです。

ホテル モントレ ラ・スール大阪 部屋

 今回泊まるのは4人なので、ツインの部屋を二つ。 広さはそこそこありますが、お安いプランなので、 ダブルベッドのある部屋にエキストラベッドのシングルが追加された感じでした。 まぁ良いんですよ、ホテルは寝るだけだから。安くても高層階なので、(半分は壁ビューながら)大阪市街も見渡せますし。

■道頓堀 食べ歩き

道頓堀

 この日の午後は予定が無かったので、ホテルそばの大阪城にでも行ってみるかと考えていたけど、 長女の提案は『大阪に来て道頓堀に行かなくてどうする!』でした。 というわけで道頓堀界隈へ食べ歩きに繰り出します。

 実は師範、大阪には何度か来たことがありますが、道頓堀は初めてです。 テレビでよく見るグリコの看板、こんなところにあるんですね。 ちなみに写真右下に「くくる」の看板が小さく写っていますが(クリックで拡大、左上のアイコンで更に拡大します)、 道頓堀本店は長蛇の列でした。

わなか道頓堀店 外観

 道頓堀での食べ歩きの一軒目は、わなか 道頓堀店というところ。 にぎわう道頓堀商店街の真ん中あたりにあります。

 ここでの長女の提案は『「たこせん」を食べて欲しい』とのこと。 2階にイートインスペースがあるらしいので(割増消費税を支払ってでも座って食べたい派です)、 素直に提案に従います。

道頓堀

このお店で食べたのがコチラ。
たこせん 200円×4
明太マヨ(8個) 700円 + チーズトッピング 50円
たこせん、最初はパリパリのせんべい部分だけしか口に入らず、 後半はたこ焼きの湿気を吸ってしっとり噛み切れない感じになります。 発想は面白いと思いますし美味しいとも思いますがなんとも食べづらい、 というか食べるのに工夫を要する感じでした。

道頓堀

 だいたいおなかも満たされたはずですが、世に「甘いモノは別腹」と言われるように、次女は『甘いものも食べたい』と。 せっかくの夕食が入らない心配などしないようです。

 そこで道頓堀商店街をフラフラ歩いていて発見したのがWaffle Khanというお店。 24時間営業のワッフル屋さん、調べたら韓国発祥の全国チェーンみたいです。

道頓堀

そこそこお腹は満たされているので、買ったのは一つだけ。
ヌテラストロベリー 630円
師範はほとんど食べていませんが、女性陣の言によればなかなか美味しかったみたいですよ。

道頓堀

 その後、『明日の朝食を調達しよう』ということになりまして、どうやらパンが食べたいらしく長女が検索して見つけたのが、 夜のベーカリー MAHOROBAというお店。心斎橋方面へ向かった歓楽街の中にあります。 夜のお店のお姉さんたち御用達の店のようです。

 旅行で金銭感覚バブっている女性陣はホイホイ買ってましたが、 根っからの貧乏性な師範は1個300円以上もするような調理パンを買うくらいだったらコンビニのおにぎりで良いな、 と思っちゃいました。もちろん『ワインは1本3,000円でもホイホイ買うくせに』との切り返しを頂きましたけどね。

■びんびや

びんびや 外観

 お楽しみの夕食は、北新地にあるびんびやという居酒屋さん。 ツイッターで「大阪城近くで魚の美味しい和食屋さんはありませんか?」と尋ねたところ、 ワイン商|えいじさん(アカウント)に教えて頂いたお店です。

 場所は、北新地の東の端、官公庁街に近い所にあります。 「居酒屋」と分類していますが、入り口の感じなどは「和食店」って雰囲気でピシッとしていますね。

びんびや お通し

 われわれ4人は、カウンター脇のテーブル席に案内して頂きました。 午後6時30分に予約して伺ったのですが、カウンターもテーブルも座敷も満席のようすでした。

 まずはお通しです。左から鰺の南蛮漬け牛肉しぐれ煮山菜だったと思います(自信無し) しっかりとした味付けがされていて、これだけで酒が進むメニューです。

びんびや 生ビール

 日本人ならとりあえずビールです。まずはアサヒ熟撰生ビール(750円)から。 お店でしか飲めない、アサヒのプレミアムなビールです。普通に美味しいです。 贅沢を言えばもう少し量があったらなぁ、というところです。

 これはこのお店に限った話ではないのですが、日本のグラスビールとかグラスワインとか、 量がわからなくて注文を躊躇したりしませんか? ドイツみたいにグラスに線を書く必要までは無いと思いますが、 メニューに量が書いてあると嬉しいなぁ。 もちろんこういうお店でメニューに量を書くのは野暮かも知れませんが、 チェーンの居酒屋とではやってほしいと思うんですよ。 その点、サイゼリヤとかのファミレスは明記されているので安心です。

びんびや お造り盛り合わせ

 などと、呑兵衛の下世話な願望は置いといて、料理の話を。

 こちらは、予約した際に注文しておいたお造り盛り合わせ。 奥から手前/左から右に、
 マダコ、カツオ、カンパチ
 マグロ、ヒラメ、マダイ
 イカ、ホタテ
ちゃんと4切れずつに切ってあるのが嬉しいですね。そしてどれも美味しい。カツオやマグロはネットリしていて、 白身魚はしっかりした歯ごたえ(ゴリゴリってほどではありません)。 こういう刺身が食べたかったんですよ。いきなり満足しちゃいました。

びんびや 瓶ビール

 飲み物のお代わりは、量的な心配のない瓶ビール 750円です。 メーカーは各社選べましたが、サッポロをお願いしたら黒ラベルが出されました。 やっぱり瓶ビールは安心感がありますね。

 ちなみに女性陣の注文は温かいお茶です。もちろん無料でサービスして頂けます。 こういうお店で4人中3人が飲まない人だと気が引けちゃうんだよな。 でも、彼女らの考え、お魚に合うのはジンジャーエールでもオレンジジュースでもウーロン茶でも無く日本茶、 というのも汲み取ってあげたいところ。

 なので、師範がたくさん飲みます!そして女性陣は沢山食べますよ(実際、平均くらいの価格分は飲み食いしたと思います)

びんびや 蛸の柔らか煮

また話が逸れたので、料理の紹介をズラズラっといきます。
蛸のやわらか煮
ちゃんとした料理が出される居酒屋ではぜひ注文したいメニューですね。 あの歯応えのある蛸がこんなに柔らかく、そして中まで味が染みるのね、と感動する一皿です。

びんびや のれそれ

見かけたら必ず頼みたい春の風物詩がこれ。
のれそれ
アナゴの稚魚ですね。写真じゃわかりづらいと思うけど、半透明で細長いゼリーっぽい見た目をしています (長女曰く「パッションフルーツの種のまわりの食感」らしい) ほとんど味はなくてほんのりアナゴの風味、季節を味わう一品ですね。

びんびや 牛すじ味噌煮込み

師範代が注文したのがこちら。
牛すじ味噌煮込み
いわゆるチェーンの居酒屋なんかで出される牛すじ煮込みとは大分違います。 味噌は八丁味噌、大阪なので「ドテ焼き」というものに近いのかな? 味が濃くてスジも大きくて、食べ応えのある一皿です。

びんびや 菊姫にごり酒

 ビールでしっかりウォーミングアップは済ませたので、ここから清酒にスイッチします。 まず一杯目は食前酒的な役割りを担って欲しくて、壁に張られた「今日のお薦め」から選んだのがこのお酒。
菊姫 にごり 700円
ガッツリ濁っていて、甘酒みたいな雰囲気です。 飲んだ感じも甘さしっかり麹の香りたっぷりで甘酒みたい。「食前酒的に」という目的にはバッチリでした。

びんびや 太刀魚の塩焼き

お造り盛り合わせに次いで、今回白眉だった料理がコレ。
太刀魚の塩焼き
太刀魚は、大きければ大きいほど美味しいような気がしています。 スーパーで売られていて師範家が買うようなのはホント「太刀」くらいの厚みなんだけど、 こちらはしっかりと太さがあって、脂が乗っていて大変美味でした。

びんびや 明鏡止水

一杯目のお酒はグイっと飲み干して、こちらも壁に張られたお薦めのリストから。
明鏡止水 生酛仕込 純米吟醸 950円
日本酒のことはよくわかりませんが、この酒は「明鏡止水」という名前の通り、 シュッとしてシャープな味わいで、料理に合わせて美味しいお酒だったように思います。

びんびや クリームチーズの酒粕漬

さらに料理が続きます。3人飲まない分、沢山食べないとね。
クリームチーズの酒粕漬
これ、もちろんお酒にも合いますが白ワインにも良さそうですね。

びんびや 牡蠣の煮物

師範は生牡蠣がダメだけど、長女が食べたくて注文したのがこちら。
牡蠣の煮物
食べてないので美味しいかどうかはわかりませんが、 写真を拡大して頂くとわかりますがプリっと大振りの牡蠣がゴロっと入っていて、大変美味しそうではありましたよ。 生じゃ無いので食べても良かったかなぁ。でも翌日を考えるとリスクを取る勇気はありませんでした。

びんびや 烏賊ゲソのかき揚げ

まだまだ注文します。
烏賊ゲソのかき揚げ
このころになるとだいぶ覚えていません。でも間違いなく美味しかったと思います。

Chablis 2021 [Jean-Pierre & Alexandre Ellevin ]
名称Chablis 2021
シャブリ 2021
生産者Jean-Pierre & Alexandre Ellevin
ジャン・ピエール&アレクサンドル・エレヴァン
価格1,000円 (Glass)
購入店びんびや

 師範は「安ワイン道場」の師範なわけですよ。 なので、ワインがあるのであれば注文しないわけには参りません。 メニュー表には「白ワイン ボトル 6,500円~ グラス 1,,000円~」 と書かれています。銘柄がわからないうえ、結構強気の価格設定。 いったいなにが出されるか、不安半分期待半分で注文しました。

 結果、出されたワインはシャブリでした。なるほど和食店の王道ですね。 ちゃんとボトルごと持って来て目の前で注いで頂けるのもポイント高いです。

 外観は、淡くて透明感のある薄レモン色。香りは、いかにもシャブリらしいミネラル(石灰とか)を連想させる硬質な香りと、 レモンのような酸を感じる果実香。味わいも香りの印象通り、酸味と旨味で硬質な骨格が構成されています。

 最初は「フランジアが出てきたらどうしよう」と思っていた部分がありましたが、 それなりにちゃんと考えられたワインが出されて嬉しくなりました。 グラスもそこそこ大振りのちゃんとしたものを使わせて頂き、満足度が高い一杯でしたよ。

点数77点
びんびや 半田そうめん

締めの淡水化物はこちらにしました。
半田そうめん×2
半田そうめん、いわゆる普通の素麺と稲庭うどんの中間くらいの太さですね。 この状態で出されるのであれば、普通の素麺だと麺どうしがくっついて大変になると思われますが、 この太さなら大丈夫ですね。

びんびや 飲み物メニュー

 そんな感じの大阪和食、お会計は32,000円弱でした。飲む人一人の割には頑張った方だと思います!

 ちなみにこの写真のメニュー表、裏側は日本酒がずらっと並んでいました。 日本酒に詳しい方だったらもっと楽しめるお店だと思います。

O Reserva Chardonnay 2021 [Emiliana]
名称O Reserva Chardonnay 2021
オー・レゼルバ シャルドネ 2021
生産者Emiliana
エミリアーナ
価格548円 (Half)
購入店イオンスタイル 天王町店

 すでにしっかり飲んではいましたが、ホテルの部屋に戻るとやっぱりちょっとだけ飲み直しがしたくなるわけです。 開けたのは、サンライズ出雲で開けたピノ・ノワールと同じ銘柄のシャルドネ。

 かなり出来上がった状態での稽古だったので、細かいことは覚えていないけど、 やっぱりお店で頂いたシャブリと比べると肉厚というか、 シャブリがトラック競技のアスリートならこちらはフィールド競技をはじめた高校生、という感じがします。

 な~んて適当なことくらいしか書けないほどに出来上がっておりました。 それではおやすみなさい。

点数74点

17日(金)

■ホテル モントレ ラ・スール大阪(朝)

ホテル モントレ ラ・スール大阪 窓からの景色

 おはようございます。大阪の朝は今にも雨が降り出しそうなどんよりした空。 それでも師範の行いが良いためか、この日は降られずに済みました。

 この日は朝早くから遊びに行くため早めのチェックアウト。 宿泊費は4名2室トータルで15,140円(全国旅行支援の20%off適用後)でした。 結構ちゃんとしたホテルで一人4,000円以下は安いよね。

■ユニバーサル・スタジオ・ジャパン

ユニバーサル・スタジオ・ジャパン 入場前

 本日の目的は「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)で遊ぶこと」、それだけでございます。 USJに家族で行くのは13年ぶり2回目(前回の記録はコチラ)、 その時とは料金もシステムも大きく変わっているみたいです。

 開場時間の午前9時に合わせて現場に到着したら、猛烈な人・人・人の大群衆。 入場までに30分以上掛かったと思われます・・・ って、それくらいで呆れてちゃいかんのでしょうね、テーマパークって場所で遊ぶには。

ユニバーサル・スタジオ・ジャパン 入口

 このテーマパーク、いかにも大阪らしく『銭を払えば並ばずに済む』というサービスがあるらしいです。 そこで、師範代(大蔵大臣)と長女(USJには何度か来たことある)で事前検討して、 エクスプレス・パス4~バラエティ・チョイス~という、 4つのアトラクションに優先的に乗れるチケットを入手しております。 従いまして、今回のUSJ料金は下記のようになっております。
・入場料:8,400円×4
・エクスプレス・パス4:15,800円×4
合計なんと96,800円!・・・どうだ参ったか!のお値段ですね。 お客の半分くらいは国外からの方々みたいな感じでした。 つくづく「日本は貧しくなったなぁ」と痛感させられましたよ。

ユニバーサル・スタジオ・ジャパン ジュラシック・パーク・ザ・ライド

 エクスプレス・パスは入場時間の指定があるらしく、 それまでにちょっと時間があるのでアトラクションを1つこなしておこう、ということになり、最初に向かったのが
ジュラシック・パーク・ザ・ライド
ジャングルみたいなところをボートで廻って、最後にウォータースライダーになるやつですね。 これは13年前もありましたよ。待ち時間は比較的短くて、15分くらいだったと思います。

ユニバーサル・スタジオ・ジャパン ウィザーディング・ワールド・オブ・ハリー・ポッター

 次女の今回のUSJ訪問の主たる目的が、 こちらウィザーディング・ワールド・オブ・ハリー・ポッターのエリア。 なんだかハリー・ポッターが好きみたいでね。出来れば留学もイギリスに行きたかったみたいです。

 人気のエリアとあって沢山の人で溢れかえっておりましたが、 映画に出て来る生徒用のマント(たしかショップで8,000円くらいしたと思います)を羽織ったお客さんも多くて、 エリア全体が映画の中みたい。お客さんにお金を払わせての雰囲気づくりはさすがだと思いましたね。

ユニバーサル・スタジオ・ジャパン フォービドゥン・ジャーニー

 子供たちの今回最大のお目当てアトラクションがこちら。
ハリー・ポッター・アンド・ザ・フォービドゥン・ジャーニー
 カメラ撮影は出来ないのでお城の外観ですが、この中に3D絶叫系のアトラクションがあります。 映画よろしく箒に乗って空を飛びまわるのですが、爽快感と共に若干の不快感(3D酔い)があります。 楽しいんだけど、後半は「早く終わってくれ~!」と思ってました。

ユニバーサル・スタジオ・ジャパン フライト・オブ・ザ・ヒッポグリフ

 ちょっと気持ち悪くなったので長女に酔い止めを貰いました。やっぱり何度も来ている人は準備が良いね。 そして次に乗ったのがこちら。
フライト・オブ・ザ・ヒッポグリフ
いわゆるジェットコースター、それもちょっと小さめのやつですね。 長女は『景色が良いので横を向いて乗っていたら首を痛めた』らしいです。 みなさんも小さいジェットコースターだからと安心せず、お気を付けてご乗車下さい。

ユニバーサル・スタジオ・ジャパン オリバンダーの店

 上記2つのアトラクションは、エクスプレス・パスがあったのでほとんど並ばずに乗れましたが、 このエリアで一番並んだ(30分くらい)のがこちら。
オリバンダーの店
いわゆる「魔法の杖」のショップです。 それも単なる売店じゃ無くて、まずは小芝居的なショーがあった後、さぁ買ってください!という趣向。 ショーで指名されると魔法が体験できるんですが、師範らの回に指名されたのは、 (多分)ハリーポッターが何か理解していない小さなお坊ちゃん。( ゚д゚)ポカーンとされてました。

ユニバーサル・スタジオ・ジャパン バタービール

 ちょっと喉が渇いてきたし、「ビール」という名前に惹かれて、10分ほど並んで購入したのがこれ。
バタービール 700円(写真)
ホット・バタービール 850円
どちらもアルコールは入っていません。バタービールはジンジャーエールがベースの炭酸飲料で、 ホットの方は生姜湯の甘い版、とった感じでした。 ノンアルだけど、生姜の刺激が心地よく、なんとなくアルコールが入っているような気になりましたよ。

ユニバーサル・スタジオ・ジャパン ディスカバリー・レストラン

 昼食は、13年前と同じくディスカバリー・レストランにて。 時間は午後1時ごろだったと思います。そんなに長蛇の列でも無く、普通に10分待ちくらいで入れた感じでした。

 お食事エリアは屋内と屋外に分かれていて、前回は屋外でしたが今回は屋内。 混んでいるフードコートと同じく 「荷物で確保されているけど購入に並んでいるので座っていない」席が結構な割合を占めているので、 回転が悪い感じです。このシステム、どうにかならんのですかね? IoTの時代なんだから、事前の席取りはせず、空いた席を検出して適宜案内するようにできると思うんですけどね。

ユニバーサル・スタジオ・ジャパン ロコモコ風DONとフライドチキンDON

 なんて愚痴は置いといて、購入した料理がこちら。
ロコモコ風DONセット 1,800円×2(写真手前の2つ)
フライドチキンDONセット 1,700円×2(写真奥の2つ)
セットにはドリンクが付きます。なんだか学食のようなメニューですが、 美味い不味いはともかくテーマパークでこの値段だったらそんなに腹は立たない感じです。

ユニバーサル・スタジオ・ジャパン ビールコンボ

 バタービールみたいなノンアルだけじゃなくて、ちゃんとアルコール入りのビールも頂きました。
ビールコンボ 1,250円
プラカップに入ったビールに、フライドチキンとフライドポテトが付いてきます。 銘柄はプレミアム・モルツと書かれていたように思います。

 このセットで1,250円・・・があまり高く感じないんだよな。エクスプレス・パスのあまりの値段に感覚がバグってます。 プレモルとフライドチキン、間違いない組み合わせですよ。

 奥にセットのコーヒーが見えますが、そちらは量もタップリで香りもあって、美味しいと思いましたよ。

ユニバーサル・スタジオ・ジャパン 恐竜案内のお姉さん ユニバーサル・スタジオ・ジャパン 恐竜

 お腹も満たされてレストランの外に出たら、恐竜が歩いていました。
ジュラシック・パーク・ダイナソー・ミート & グリート
このショー、恐竜自体は単なるハリボテな感じではありましたが、案内する女性が素晴らしい。 まるで声優さんみたいに通る声で、当意即妙かつ軽快なファシリテーション。 思わず引き込まれましたよ。

ユニバーサル・スタジオ・ジャパン

 午後最初のアトラクションがコチラ。エクスプレス・パス利用でほぼ並ばず利用です。
ジョーズ
これも13年前も乗りました。エクスプレス・パス4ではこのジョーズか、 ハリウッド・ドリーム・ザ・ライドという大きめジェットコースターのバーターなんですが、 4人中3人が「ジェットコースターはもういいや」って気分になっていたのでこちらにしました。 次女はちょっと残念そうでしたけど、ジェットコは将来友だちや彼氏と来た時に乗りたまへ。

ユニバーサル・スタジオ・ジャパン

 時刻は午後2:30過ぎ、ショーが始まっていました。
NO LIMIT! パレード
USJのこのパレードの混沌具合がなかなかですね。 ディズニーランドだとだいたいディズニーのキャラクターだけが出てくるわけですが、 USJはなんでもアリです。 写真は踊り狂うキティちゃんとお姉さん。「え?ここサンリオピューロランド?」ですわ。 まさに"NO LIMIT!"、客を呼べれば何でもよいというあたりが大阪っぽくもあります(違うか)

ユニバーサル・スタジオ・ジャパン

 エクスプレス・パス4を使った最後のライドがコチラ。
アメージング・アドベンチャー・オブ・スパイダーマン・ザ・ライド 4K3D
こちらも若干3D酔いする系です。 昔はあまりそういうことも無かったんだけど、最近目と脳が騙される系のエンターテイメントに弱くなりました。 このアトラクションも大変良く出来ていて面白いですが、やっぱり始まって30秒もすると「はやく終わってくれ」と願うようになります。

ユニバーサル・スタジオ・ジャパン

 今回、アトラクションその他の中で、一番長時間並んだのがこちら。
シングチュリトス 650円×2
単なるチュリトスを買うのになんと1時間以上の行列。 師範代と次女は並んでましたが、師範と長女は座って待ってました。 そんなに寒い日でも無かったんだけど、全然動かずに座っていると身体が冷えますね。 後半は年寄りみたいにうろうろ散歩してました。

ユニバーサル・スタジオ・ジャパン

 もう一つくらいライドいけるよね~、ってことで通常の行列に並んで乗ったのがこちら。
ミニオン・ハチャメチャ・ライド
油断してましたが、これも3D酔い系です。 しかしまぁ上手いこと作ってありますね。実際はシートが前後に傾いたりするだけなのに、 真っ逆さまに落下したり急浮上したりが体験できます。そうやって脳が騙されるから酔うんでしょうけどね。

ユニバーサル・スタジオ・ジャパン

 夕方になると、雨がパラつくようになってきました。パークを出るまでもう少し時間があるということで、 完全屋内なショーを見ることにしました。
シング・オン・ツアー
着ぐるみを着た人が歌ったり踊ったりするショーですが、 惜しむらくは着ぐるみのせいで実際に歌っているのかどうかわからんのですよ。 録音された音声を流されているような気がして、なんとなく興ざめしてしまいます。 知っている曲が流れたりするのは楽しいんですけどね。

ユニバーサル・スタジオ・ジャパン

 ・・・という感じで一日USJに居ました。 エクスプレス・パス4、高いけど有効に使えたと思います。

 当初は、あの金額出すんだったらミナミで飲み歩いていた方が楽しいんじゃ?とか思ったのですが、 「こどもたちと一緒にテーマパーク、多分これが人生で最後だろうなぁ」と思い直し、家族と行動を共にしました。 もしかすると、次に来るのは孫を連れて、かもしれません。その時は自分が楽しむというよりお守り役でしょうけどね。

のぞみ482号 車内

 USJを出たのが午後7時過ぎ、そこから一旦ホテルに戻って荷物を取って、帰りの新幹線は新大阪21:15発のぞみ482号。 バタバタしていて車両の写真を撮り忘れております。

 大阪で食事をする時間なかったので、夕食は駅マルシェ新大阪の売店「鶏太郎」で買った焼き鳥弁当1,060円と プレミアムモルツのロング缶と↓のワインを車内に持ち込んで、「居酒屋のぞみ」開店です。 新横浜までの2時間強、今回の旅を反芻しながらゆっくり楽しみました。

Stone Circle Classic Red 2019 [Casegrain Wines]
名称Stone Circle "Classic Red" 2019
ストーン・サークル "クラシック・レッド" 2019
生産者Casegrain Wines
カッセグレイン
価格500円 (187ml)
購入店新大阪でリカステーション上13

 JR東海のホーム売店にはミニボトル187mlの赤と白が売られています。 昔は車内販売でも同じ値段で買えたと思いますが、今はあるのかな? 銘柄は豪州産「ストーン・サークル」の赤と白。以前から変わりありませんね。 道場の記録をさかのぼる限り、2009年にはすでにこの銘柄だったようです。 当時の値段は420円なので80円値上がりしていますが、この物価高騰の折、頑張ってくれていると思います。

 外観はしっかりと濃い紫色。普通に豪州産赤の見た目です。香りもかなりしっかり系。 品種の主体はシラーズだと想像されますが、ちょっとスパイシーさのある果実香と、 ほんのり焦がした樽香(オークスティーヴ?)があります。 味わいも色や香りの印象通りのしっかり系。187mlですが、この濃さなので結構満足感があります。

 キオスクのミニボトルとかいうと、ヘタレなワインを想像しがちですが、 このワインは結構シッカリ感があって「アリ」だと思います。 ビール→ワイン白→ワイン赤なんかやっちゃったら、本気で居酒屋ですよ。

点数76点
のぞみ482号 ワインとグラス

 この旅行中、ずっとお供して貰っていたグラスは、「木村硝子 ピッコロ15oz」。 ワインを通販した時の緩衝材(プチプチ)に入れてリュックに放り込んでおいても、 全然割れないし重宝します。4月1日から若干値上がりするみたいですが、 それでも1,500円くらいで買えるグラスとしては大変コスト・パフォーマンスが高いと思いますよ。

リンク:ピッコロ 15oz ワイン (@楽天 Table & Style)

 そんなこんなで、日本が誇る世界一正確な高速鉄道である新幹線は、定刻23:21に新横浜駅へ到着。 それからJRを乗り継いで、最寄り駅からはタクシーで道場まで。お疲れさまでした!


総括

島根ワイナリー 縁結び

 以上、子供たちと師範がやりたいことをギュギュっと詰め込んだ3泊4日(長女は1泊2日)の出雲大阪詣の記録。 かかった費用は
・交通費:約170,000円(寝台料金含)
・宿泊費:約30,000円(安!)
・飲食費:約70,000円(これも安!)
・娯楽費:約100,000円(高!)
合計で約370,000円でした。

 4月から子供たちの生活も変わるので、 これまでと同じように家族で旅に出ようと思っても予定が合わないかもしれなくて、 もしかすると最後の家族旅行かも知れないと思いつつ、の旅でした。 ホントはまだまだ海外旅行とか行きたいなぁ。 ビーチリゾートも行きたいし、ヨーロッパも行きたいし、また台湾も行きたいし、 米国で次女がお世話になった方にも会いに行きたいのよ。

 その実現のためには、なにより自分の身体と財布の健康を保つことですな。精進して参ります!