稽古日誌:2023年3月

河津桜

 いよいよ年度末の3月ですね。道場近所の公園にも河津桜が咲き始めています。

 こんな長閑な景色とは裏腹に、厚生労働省の速報値では2022年の出生数が80万人を割り、 統計を取り始めた1899年以降過去最低になったのだとか (Yahoo!ニューズの記事)。 政府は今になって『異次元の少子化対策』とか言ってますが、 そんなことはコロナ禍が始まった時点から分かり切っていることでしょう、 安ワイン道場2020年5月の冒頭文にも書いています。 手当の支給とか、そんなことで本気で解決すると思っているならアホですが(選挙向けに「やってます」アピールかと)、 じゃぁ良い解決策があるかと言われれば残念ながら妙案無しですね。 だって社会構造と価値観の問題でしょうから。 限られた資金の中では、子供をもうけない方が金銭的に余裕があるのは当然だし、 子供のありがたみなんて育ててみないとわからないからね。

 そんな師範家も、4月から長女は社会人になり、次女は大学に進学します。 あと少しで子育ても終了、その後にボーナスステージが待っていると思っていたけど、どうやらそうもいかないみたいですね。

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31日(金)

Tamasa Merlot N.V. [Tamasa Trading]
名称Tamasa Merlot N.V.
タマサ メルロー N.V.
生産者Tamasa Trading
タマサ・トレーディング
価格419円
購入店Amazon.co.jp

 年明けにAmazonのセールで買った1本400円ちょっとの激安南アフリカワインセット、 これまではどうもパッとしない(というかイケてない)ワインが多かったわけですが、残るはあと1本。 年度内にケリを付けるべく、本日の稽古相手にチョイス致しました。 ちなみに料理は鶏モモのガーリックカツレツ、豚ロースのカレーカツレツ、 焼売(セブンの冷凍)、トマトとブロッコリーのサラダ、 卵と葱の中華スープです。

 色は、濃いには濃いけどやや明るめ、日本のメルローみたいな色合いです。 香りは、ボリューム中程度ながらネガティブな感じはなく、メルローらしい色の濃いベリーの香りに若干のピーマン香、 そして口に含むとまさかの樽香(多分オークスティーブ)を感じます。 味わいは、甘酸っぱくて渋味もしっかり。要素は十分なのですが、全体に若干のチグハグ感があります。

 とはいえ飲み始めは「え!これアタリじゃね?」と思いつつだったんですが、 数杯目からがぜんグラスが進まなくなります。原因は先入観か添加物か、自分でもよくわかりません。

 とはいえ、これまで稽古してきた5本よりはかなりマトモだと思います。これが400円ちょっとなら間違いなく「アリ」です。 ただ残念なのは、単品で売られているわけじゃないようなので、他の厳しいアイテムと抱き合わせで買う必要がある点ですね。

 小瓶保存の翌々日、やっぱり香りはすっごくマトモなんだよね。2,000円くらいのワインの香りがします。 飲んでも普通に、というか普通以上に美味いのね。この個体はホントにアタリだったと思います。

点数72点

29日(水)

ビール

 関東地方、ようやく晴れ間が見えて爽やかなお天気。 そして久しぶりに2日連続の休肝日明け、そうなると食前酒に美味しいビールを飲みたくなるわけです。

 チョイスしたのは、ヤッホーブルーイングのキャンペーンで頂いた軽井沢高原ビール 2023年限定 Fruity White Ale。 オレンジピールやコリアンダーシードの香りがとてもフルーティ、春から初夏向きのビールですね。

 あたりの空気が一気に軽井沢になりましたぞ!

Honoro Vera Rose 2021 [Gil Family Estates]
名称Honoro Vera Rosé 2021
オノロ・ベラ ロゼ 2021
生産者Gil Family Estates
ジル・ファミリー・エステーツ
価格1,452円
購入店葡萄畑 ココス

 週末の日曜、 2年ぶりに「バーチャルワイン会(※)」を企画しています。 今回の課題ワインは、ポルトガル産のロゼワイン。 それに向けてロゼ熱を上げていくために、本日はスペイン産のロゼをチョイスしました。 安旨スペインで有名な「ファン・ヒル」の手によるロゼです。

 ちなみに料理は、海老のチリソース炒め、エノキのホイルバター焼き、ホウレンソウの胡麻和え。 メインの色合いといい、料理のバリエーションといい、ロゼにぴったりの相手だと思います。

 色はオレンジがかった薄ピンク色、キレイに澄んでいます。 香りは、「ザ・ロゼワイン」という感じ。甘くないイチゴのような若いベリー香りと、 ルビーグループフルーツのような柑橘類の香り。色そのまんまな香りです。 味わいは、甘さ控えめ(Brix6.2)酸味そこそこしっかり(pH3.3)、 旨味もあって軽い苦味。要素の多さもロゼらしいですね。

 美味いんですよ、確かに美味い。値段以上の価値を感じます。 ただ、「ロゼの美味いのって概ねココ止まりだよねぇ」感を禁じ得ないわけです。 バーチャルワイン会の課題ワインをロゼにして良かったのか、今にして疑心暗鬼に陥っております。


 小瓶保存した翌々日再稽古。 やっぱり美味しいですね。一緒に稽古した赤にも負けない香りと味わいの強さがあります。


※バーチャルワイン会とは?
ツイッター上で、同じワインを同時に飲んで感想を共有しましょう、という企画です。 今回の開催は4月2日(日)の18:00から。ハッシュタグ「#バーチャルワイン会」ツイートすることで参加となります。 ツイッターのアカウントが無くても、
 1.ツイッターにアクセス
 2.「キーワード検索」の窓に「#バーチャルワイン会」と書いて入力
 3.「最新」のタブをクリック
することで閲覧することができますよ。

点数75点
掲載8,500本目

 稽古中に気付きましたが、このワインで安ワイン道場掲載8,500本目になります。 おめでとうございます>自分。当初の目標である「掲載10,000本」は本気で視界に入ってきましたよ。

 現在の目標「50周年記念を迎える」はまだまだ遠い目標ですが、精進して参ります。


26日(日)

焼肉 牛若丸 外観

 本日は家族で焼肉。お店は「新店開拓しよう」ということで、以前から気になっていた天王町商店街にある牛若丸というお店へ。

 店内は、テーブルが5つに2~3席のカウンター、こぢんまりとしてアットホームな感じです。 ロースターは炭火ではなくガスですね。 人気店のようで、本来は早めの時間にしたかったんだけど、 予約でいっぱいだったので19:15からの予約で伺いました。

焼肉 牛若丸 突き出し

 こちらが、サービスで出されたキャベツのサラダ大豆モヤシのナムル。 こういうのがあると嬉しいっすね。特にナムル、これを発明した人に敬意を表したいと思います。

焼肉 牛若丸 ハートランド

まずはお飲み物の注文から、ということで、
キリン ハートランド 650円
普通のクラシック・ラガーとハートランドが同じ値段だったらハートランドでしょう。 味の違いは良く分かってませんけどね。 グラスもハートランド用なのが嬉しいですね。なんだか高級なビールを飲んでいる気になります。

焼肉 牛若丸 上牛タン

それではお肉も注文して参ります。
上タン塩
タン元のところが使われていて、適度な歯応えで美味しゅうございます。 しっかし牛タンって高くなりましたね。 昔はタンシチューとかよく作っていたんだけど、最近はとんとご無沙汰です。

焼肉 牛若丸 カルビとハラミ

どんどんいきます。
塩だれカルビ(左)
塩ハラミ(左)
ここまで来て確信しました。この店、美味しいっすね。 といってもいわゆる「激安店」じゃなきゃどんな店もカルビやハラミは美味しいと感じる安上がりな一家です。

焼肉 牛若丸 ホルモン各種

さらにいきます。
上ミノ(手前)
牛ホルモン3種盛り(しびれ、まるちゃん、てっちゃん)(奥)
ホルモンの種類が多い店です。「しびれ」なんて初めて食べたなぁと思って調べたら、胸腺と膵臓とのこと。 胸腺だとリードボーなので、フレンチでは大好きなメニューです。

焼肉 牛若丸 かちわりワインと鶏セセリ&鶏ハラミ

サクっとビールは飲み干して、次なるお飲み物がこちら。
ワイン:かちわりグラス(白) 480円
これまで目にしたことはあっても飲んだことは無かった「かちわりワイン」というやつを注文してみました。 甘いわけでも無く炭酸があるわけでもなく、薄いワインでした。ちゃんちゃん。

横に写っているのは
鶏セセリ
鶏ハラミ
です。セセリは首の肉ですけど、ハラミってどこ?と思って調べたら横隔膜じゃなくて腹筋の部分らしいです。

焼肉 牛若丸 デキャンタ赤ワイン

 かちわりワインに使われている白は普通に辛口のワインだと想像、 であれば赤のデキャンタはいけそう!と思い注文しました。
赤ワイン:デキャンタ 1,280円
まずその量にビックリです。500mlのデキャンタにタップリ入れられてきました。これは嬉しい誤算ですね。 飲んでみると・・・甘い!とても甘いのよ。こちらは悲しい誤算でした。 ここまで甘いのはカルロ・ロッシかなぁと思ったけど、ビールがキリンなので違うかな? 箱のフランジアですかね?最近飲んでいないのでわかりません。 点数付けると53点です。かちわりワインの氷を入れて頂きました。

焼肉 牛若丸 豚ホルモン

豚のホルモンもいろいろあります。
豚ホルモン3種盛り(がつ、くつべら、おっぱい)(手前)
牛ハツ(豚だっけ?奥)
またまた知らない部位が。くつべら、豚の喉の軟骨らしいです。軟骨らしいコリコリした食感が面白いですね。 他にもチョレギサラダとかいくつか注文しましたけど忘れちゃいました。

焼肉 牛若丸 明太子バターの石焼おこげごはん

〆にお食事メニューを頂きました。
明太子バターの石焼おこげごはん(写真)
冷麺
玉子スープ

 お会計は、4人分トータルで18,000円弱でした。食べた量&飲んだ量の割には安くついたな、という印象です。 ホルモンをいろいろ食べたくなった時に使えるお店ですね。 そして次はボトルワインに挑戦してみたいと思います。


25日(土)

Shannon Elgin Valley Pinot Noir 2020 [Shannon Vineyards]
名称Shannon Elgin Valley Pinot Noir 2020
シャノン エルギン・ヴァレー ピノ・ノワール 2020
生産者Shannon Vineyards
シャノン・ヴィンヤーズ
価格2,486円 (WINE PREFIX お任せ6本15,000円)
購入店葡萄畑 ココス

 本日の夕食は、鶏手羽の唐揚げ、鶏レバー&ハツの甘辛煮。 気分は白だったんだけど、こういう料理にはやっぱり軽めの赤を合わせざるを得ないってことで選んだのは、 みんな大好き南アフリカのピノ・ノワール。 葡萄畑ココスさんの「WINE PREFIX お任せ6本15,000円」に入れて頂きました。 その推薦文句が面白すぎるので、勝手ながら晒します。

『知り合いにミネラル感大好きなソムリエさんがいるのですが、 その人がシャノンを酷評していたので、「よし!一般の方にはウケるはずだ」と入れてみました。 実際2500円にしては味の弱弱しさが皆無で上出来だと感じています。』

 色は、ピノ・ノワールらしく薄め、中でもとりわけ薄いように感じる赤紫です。 香りは「来ました!南ア!」です。 焼けたゴム、タイヤがスリップした時の匂い(※)が明確にあります。 もちろん焼けゴムだけじゃなくて、この品種らしいプラムやダークチェリーの果実香と、 ほんのり香ばしいビスケットとバニラの香りもあります。 味わいは、甘さしっかり酸味そこそこ。ニューワールドのピノ・ノワール感満載です。

 わかりやすく美味しい南アフリカのピノ・ノワールですね。 「ミネラル感大好きなソムリエさん」にウケないのは良く分かります。 そして「一般の方にはウケるはずだ」も頷けます。 色は薄めですが香りも味も濃いめで、「出身は南アフリカです」の主張が強いローカル色豊かなピノ・ノワールでした。

 小瓶保存して、なんだかんだで4日後稽古。底の方なので若干の濁りがありますが、 味わいも香りもとても立派なピノ・ノワールです。 南アの土着感もかなり控えめになって、純粋に美味しいピノに変化してくれました。+2点ですね。

※こういうネガティブな表現はしちゃいけないとソムリエ教室では習うらしいんですが、 師範はソムリエじゃないので気にしません。伝わりやすさを優先します。

点数81(+2)

24日(金)

東京ブラック

 本日は家族で花見の予定だったけど、この雨で断念、真っ黒な夜空を眺めながら「東京ブラック」。

 このビール、近く終売になるらしいですね。ちょっと残念だけど、 ヤッホーブルーイングのビールの中では一番買う機会が少ない銘柄だったとも思います。

La Transicion Garnacha 2018 [Soto Manrique]
名称La Transición Garnacha 2018
ラ・トランシシオン ガルナッチャ 2018
生産者Soto Manrique
ソト・マンリケ
価格859円 (単品価格:1,408円)
購入店京橋ワイン

 ・・・というわけで、本来今日は外で弁当でも買って花見をする予定だったんだけど、突然の中止になっちゃったんで有るモン料理。 メニューは、大阪王将の冷凍餃子(ノーマル&チーズ)、昨日の残りの豚生姜焼き、葱油餅、モッツァレラトマト、鶏皮の胡椒焼き。 ワインは、「すべてパーカー【90点以上】 フルボディ赤ワイン6本セット 8,250円」から、スペインはカスティーヤ・イ・レオンの赤。 品種はガルナッチャ(グルナッシュ)100%だそうです。

 色は、先日のファレスコのメルローと比べると明らかに薄い、赤みと透明感のある色合い。 香りのボリュームも、先日のよりも控えめで、色の印象通り赤い果実(クランベリーやアセロラ)みたいな雰囲気と、 ほんのりバニラ風味の樽香を感じます。 味わいも、色や香りの印象通り軽いのね。傾向は異なるけど、まるでピノ・ノワールみたいな薄さと明るさ。 えぇ~!って感じです。

 なぜ「えぇ~!」かというと、買ったのは「フルボディ赤ワイン6本セット」なんですよ。 悪くないけど、これがフルボディは違うでしょ!と。 動きの悪い商品をセットに含めることを否定はしませんけど、 その時はセットのタイトルを再考したほうが良いと思いますよ。

 小瓶保存した翌日再稽古。香りは全く変わりました。果実とか全然感じず、穀物のような香りに変化。 これだけ変わるワインも珍しいと思います。

点数70点

22日(水)

Merlot Umbria 2019 [Falesco]
名称Merlot Umbria 2019
メルロー ウンブリア 2019
生産者Falesco
ファレスコ
価格718円
購入店カルディ 新橋駅Annex

 師範代は1週間の休暇明けで今日が初日、当然残業らしいので本日の調理担当は師範です。 そして、日曜から逗留している師範母も明日朝には帰熊するので、心を込めて準備させて頂きます。 メニューは、回鍋肉(CookDo使用)、白身魚のフライ(AEONの冷凍を揚げるだけ)、ふかひれスープ(クノール)、 菜の花のからし酢味噌和え(酢味噌はマルコメ)・・・出来合いの物が多いって?細けぇこたぁ良いんだよ。

 それでは謹んでワインと稽古します。 色はしっかりと濃い紫色。税込み718円の安ワインですが、外観にエクスキューズはありません。 香りは、「ザ・メルロー」ですな。ブルーベリーっぽい果実香に、スミレの花のような雰囲気。 味わいも「ザ・メルロー」です。やや甘めで渋味シッカリで酸味は控えめ、典型的なスッピン・メルローな感じです。

 さすがはメルローの魔術師、リカルド・コタレッラ氏が監修したワインです。 安くてもちゃんとメルローの特長が出ています。 ただ、ちょっと単調で飲み飽きする感はあります。値段以上に大きな期待はせず、普段の食卓に登場させて吉なワインです。

 小瓶保存して翌々日。不思議だけど、渋味が増した感じがします。それゆえ初日よりも険しいワインの印象。 普通は渋味は穏やかになると思うんですけどね。やっぱり不思議です。

点数75点

21日(火祝)

安ワイン道場 料理1

 道場には師範母が逗留中ですが、その婆ちゃんに会いに、 最近結婚した東京在住の姪がパートナーさんを連れて遊びに来ました。 そうするともちろん親族宴会開催ですよ。 前菜は、馬刺2種(赤身と霜降り)、ラタトゥイユ、鶏むね肉の低温調理、リーフレタスとトマトと卵のサラダです。

Sparkling Wine  Vintage Rose Brut 2018 [Ajimu Wine]
名称Sparkling Wine Vintage Rose Brut 2018
スパークリングワイン ヴィンテージ・ロゼ ブリュット 2018
生産者Ajimu Wine
安心院葡萄酒工房
価格(寄付金額:2本セット27,000円)
購入店大分県宇佐市

 姪は熊本出身、そして師範母の故郷は大分県、 ということで1本目にチョイスしたのは大分は安心院ワイナリーのスパークリング、 大分県宇佐市へのふるさと納税返礼品として頂いたワイン。 姪に「安心院は読める?」と聞いたら読めないとのこと。 九州出身でも読めないんですよねぇ。 ワイン好きの間では読めて当然のような気がしていますが、 一般の認識はそんなもんだと思います。

 色は、いわゆるロゼ・シャンパーニュよりはるかに濃い、薄い赤ワインくらいの色合いです。 品種はカベルネ・ソーヴィニョンとメルローとのことなので、この色は納得です。 香りには、あきらかにベリーの雰囲気があります。それと、熟成から来るであろう奈良漬けのような香りも感じます。 味わいは、やや甘めで酸味しっかり。 飲み応えのある味わいですが、葡萄の皮由来か、ちょっと雑味にも感じる苦味が多めなのが残念ではあります。

 しっかりグリップする香りや味わいがあって、日本のスパークリングとしては大変良く出来ていると思います。 ただ、泡に求める享楽性には欠けているような気がするんだな。 場の雰囲気としては、もっと軽めのロゼの方が良かったのかも知れません。

点数79点
安ワイン道場 料理2

 ワインの色はこんな感じ。キレイでしょ。

 横に見えるのが熊本産の霜降り馬刺です。ワインとほとんど同じ色ですね。 よく「料理とワインの色を合わせなさい」とか「料理とワインの産地を合わせなさい」なんて言いますが、 今回の場合はとりわけ相性が良いとも思えませんでした。 馬刺にはピノ・ノワールですよ。産地は北海道とかが良いかもです。

Valdhuber Chardonnay 2020 [Valdhuber]
名称Valdhuber Chardonnay 2020
ヴァルデューバー シャルドネ 2020
生産者Valdhuber
ヴァルデューバー
価格(Tbさんから)
購入店

 2本目の白は、客人である姪夫妻に持参して頂いたもの。 夫君がスロベニアでの学会に出席した際に買ってこられたとのこと。 そんな大事なワインを持参して頂き、ありがたい話であります。 ちなみに造り手とワインの名前にフリガナを振ってますが、 実際はどういう読みなのかはわかりません。

 外観はやや薄め、緑色っぽさを感じる若いワインの色合いです。 香りは、抜栓してすぐは閉じていてボリューム控えめ。 樽は使って無さそうで、雰囲気はシャブリのような硬質な感じでした。 味わいも、甘さ控えめでキリッとした酸があって、どちらかというと冷涼地域のシャルドネ、といったバランスでした。

 抜栓後時間が経って温度が上がると、俄然香りにボリュームが出て来ます。 いかにもシャルドネらしい蜜っぽい香りが上がってきて、美味しい香りに変化してくれました。 スロベニアのワインと稽古するのはこれで4回目ですが、どれもかなり好印象なイメージがあります。 今後頭角を現して来るかも知れませんね。

点数78点
安ワイン道場 料理1

 宴会の様子はこんな感じ。ダイニングテーブルとコタツをくっつけて食卓にするのも久しぶりですね。

 ちなみに夫君は「あまり飲まない」という前情報だったのですが、 全然違って師範よりもお酒が強いくらいでした。 一緒に飲むと楽しいので、ぜひまた道場に来て欲しいと思います。

Givry 1er Cru Clos Jus 2012 [Dom. Ragot]
名称Givry 1er Cru "Clos Jus" 2012
ジヴリー・プルミエ・クリュ "クロ・ジュ" 2012
生産者Dom. Ragot
ドメーヌ・ラゴ
価格4,320円
購入店横浜君嶋屋

 道場からお出しした赤の1本目がこちら。 実はこのワイン、7年前に師範母や姪と一緒の時に飲んで、 大変好印象だったものと同じ造り手&同じヴィンテージで隣の畑。 なので買ったのは7年前です。ずっとこういう機会のために道場のセラーで寝ていました。 ワインって、寝かせれば美味しくなるわけでもないので、やや落ちていないか心配でありましたが、 今日開けなきゃいつ開けるんだ?って感じで登板させましたよ。

 外観は、やや熟成した感じのオレンジ色がエッジに出ていますが、まだ「枯れた」ってほどでもありません。 香りのボリュームは立派なものです。ピノ・ノワールらしいプラムっぽい果実香に、 ちょっと熟成感のあるイチゴジャム的な熟れた香りがあります。 味わいもまだまだ現役、甘酸っぱくてスイスイ入るバランスですが、ちょっとだけボディの厚みに欠ける感じが気にはなります。

 悪く無いです、というか十分美味しいです。 今さら言ってもしょうがないことですが、もう少し若くてピチピチの頃に開けた方が良かったのかなぁ、とは思います。 とはいえ熟成ワインが好きな方には「まだまだ若い」なのかも知れません。

点数83点
安ワイン道場 料理1

 メインの料理は、豚ヒレ肉の甘辛炒め。 本日の料理は全て師範代が腕を振るってくれました。 ありがとうございますです。

d'Arenberg The High Trellis Cabernet Sauvignon McLaren Vale 2019 [d'Arenberg]
名称d'Arenberg "The High Trellis" Cabernet Sauvignon McLaren Vale 2019
ダーレンベルグ "ハイ・トレリス" カベルネ・ソーヴィニョン マクラーレン・ヴァイル 2019
生産者d'Arenberg
ダーレンベルグ
価格2,310円 (WINE PREFIX お任せ6本15,000円)
購入店葡萄畑 ココス

 姪はそんなに飲まないので、実質飲む人は師範と姪の夫君。 それで3本目まで空くとは思っていなくて、急遽登場させたのがこちら。 葡萄畑ココスさんの「WINE PREFIX お任せ6本15,000円」から、 オーストラリア産のカベルネ・ソーヴィニョン。 この局面なので、「ガツンと濃いヤツが良かろう」と思ってチョイスしたわけです。

 相当アルコールが廻った状態での稽古なのであまり細かいことは覚えていませんが、 色は豪州のカベルネ・ソーヴィニョンとしてはやや明るめだったように思います。 香りも、真っ黒ベリーにピーマン満載!って感じでは無くて。明るめのベリーの香りと軽い香ばしさを感じました。 味わいも、想像したよりは軽やかで、ガツンと濃い!ってワインではありませんでした。

 あとでショップからの紹介文を読むと 『濃くはなくて飲み心地のいいスタイルのカベルネ・ソーヴィニョンって、なかなか文章で買ってもらうの、難しいです。』 とありました。確かにそういうワインでしたよ。ちょっとTPOを間違っちゃった感じです。

点数77点
安ワイン道場 料理1

 後半師範はソファーに沈没。情けない叔父さんだな。

 だいたいこういう時って、少しはワインが残ったりするわけですが、 今回は最後の赤がほんの少し残っていただけでほぼ飲み干していました。気持ちイイですね~ というわけでまたいらっしゃい!>姪夫妻


20日(月)

Les Hauts de Sainte-Marie 2018 [Les Hauts de Sainte-Marie]
名称Les Hauts de Sainte-Marie 2018
レ・ゾー・ド・サント・マリー 2018
生産者Les Hauts de Sainte-Marie
レ・ゾー・ド・サント・マリー
価格(12月Twitterプレゼントキャンペーン当選賞品)
購入店ボルドーワイン委員会(CIVB)

月曜を休肝日に設定している皆様へ重要なご連絡:
「本日は休前日&飛び石連休の谷間ゆえ、特別措置法の適用により休肝日の返上が認められます。」
・・・とかいう戯言は置いといて、本日チョイスしたのは ボルドーワイン委員会(CIVB)による「12月Twitterプレゼントキャンペーン」当選賞品。 アントル・ドゥー・メールの白ワインですね。 合わせた料理は、サーモンのバター焼き(西京焼きでした)、鶏の治部煮でございます。

 色はとても淡い薄レモン色。赤みがほぼ無いので、セミヨンじゃ無くてソーヴィニョン・ブランが主体と思われます(勘)。 香りは白い花、特に感じるのは沈丁花の香り。今の季節あちこちで咲いていますよね。樽の要素は全く感じません。 味わいは、甘さ控えめ酸味は中程度、でも旨味しっかりでほんのり軽い苦味があります。

 ビックリするようなワインではありませんが、しみじみ美味しい、料理に合わせやすいワインです。 ボルドーだとやっぱり赤がメジャーですが、当地の普段の食卓で飲まれているのはこういうワインなんでしょうね。

 小瓶保存した翌々日再稽古。夕方の日光下でみると、ちょっと赤みもあるような気がします。セミヨンも入っているのかな?(適当) 香りは味わいは、初日から特に印象の変化はありません。

点数73点

19日(日)

僕ビール君ビール

 本日の食前酒は、ヤッホーブルーイング さんのキャンペーンに当選して頂いた「僕ビール君ビール」。 華やか柑橘類とマスカットの香りに軽やかな苦味。春らしいビールですねぇ。

 そろそろカエルも目を覚ますころかな?

Cune Crianza 2016 [C.V.N.E.(Compania de Vinicola del Norte de Espana)]
名称Cune Crianza 2016
クネ クリアンサ 2016
生産者C.V.N.E.(Compania de Vinicola del Norte de España)
C.V.N.E.(コンパニーア・デ・ビニコーラ・デル・ノルテ・エスパーニャ)
価格832円 (単品価格:1,364円)
購入店京橋ワイン

 本日から4泊5日で師範母が道場に逗留しております。 ですが飲まない母なので稽古に関しては普段通りに執り行います。 夕食のメニューは、豚ヒレ肉の甘辛ソテー、ポテトサラダ、焼きナス。 ワインは、京橋ワインの「すべてパーカー【90点以上】フルボディ赤ワイン6本セット 8,250円」から、スペイン産のクネを。 安ウマワインとしてメジャーな銘柄ですが、実は道場初登場。安ワイン者必修銘柄の真価を探ります。

 色は、濃いには濃いけど清澄度が高く、澄んだ青紫という感じです。 アルコール度数は13.5%で今どきだと中程度ですが、結構アシは長いように見えます。 香りは、パッと感じるのは消し炭とカシス、まるでボルドーです。 でも、深く嗅ぐとテンプラニーヨらしいヤニっぽさが沁みだしてきます。 それなりに熟成感もあって、高菜の古漬けみたいな香りも感じられます。 味わいは、そこそこの渋味とほんのり甘味と酸味。バランスは良いですね。 ただ、ちょっとだけ雑にザラつく苦味が残念ではあります。

 なるほど単品価格1,000円台前半、セットの割り戻し価格が3桁なのは諸手を挙げて買いですね。 世に定評のある安ワインはやっぱりそれなりに価値があるようです。 スペイン的な雑さが苦手でなければ、買って損は無いと思います。

 小瓶保存した翌日再稽古。煮豆の香りと熟成香が強めに出ています。でも美味しいね。 やっぱり立派だわ。

点数76点

18日(土)

El Paso Rose 2020 [Hammeken Cellars]
名称El Paso Rosé 2020
エル・パソ ロゼ 2020
生産者Hammeken Cellars
ハメケン・セラーズ
価格987円
購入店カルディ 横浜ジョイナス店

 春はロゼです。『春はロゼは安直。春だけじゃ無くて年中飲めば?』とかいう有資格者な方がいたりしますが、 ただでさえ消費量が少ないロゼを、ちょっとでも広めようと思って「春はロゼ」ということになにか問題があるんですかね?

 とかの柄にもない憤りは置いといて、本日は「ロゼを飲みましょう」のリモートワイン会なのでロゼを開けました。 このワインは先日カルディで買ったロゼ2本のうちの1本。4月2日に執り行うバーチャルワイン会の候補として買いましたが、 最終選考に漏れて(選考員は師範一人)本日登場して頂くことに相成りました。

 色は濃くなく薄くなく、中程度なオレンジピンク。他の方のロゼを見ると、もっと濃い方も薄い方もいました。 香りは、赤ワインっぽいラズベリー的な香りと、白ワインっぽい桃のような香りがあります。 味わいは、甘さ控えめで酸味そこそこ。ひっかかりなくスイスイ入っていく感じです。

 悪く無いです。でも「悪くない」の域を出るロゼってあまりないんですよね。 凄いロゼ、というのが想像しづらいというか。 日常になにも考えずに飲むんだったらもちろんアリだけど、「このワインらしさ」を求めづらい感じがします。

点数73点
リモートワイン会

そしてリモートワイン会。今回の参加者は下記の皆さんでした・・・と備忘録。 いろいろ喋り過ぎた気がしてスミマセン。またよろしくお願いします。
だいすけさん(幹事)
ハッピーなつみさん
のーさん
2bさん
ましゅまおさん
アレンさん
トミートミーチョッパーさん
とおるの安ワインさん
まささん
全力豆乳さん
安ワイン道場師範


14日(火)~17日(金)

出雲大阪詣

 3月14日から3月17日までの3泊4日、 家族旅行で島根県出雲市と大阪府大阪市に行って参りました。 ボリュームがあるので別ページにてご報告いたします。まずは前半出雲編から。

出雲大阪詣


14日(火休)

長女 大学卒業式

 本日は、長女の大学卒業式。会社を休んで写真だけ撮りに行きましたが、華やかで良いですな。

 長女も、4年間の大学生活のうち3年はコロナ禍でした。 『リモート授業なのに「施設使用料」を取るってどういうこと?』などとブーたれてましたが、 まぁ大学側も大変だったとは思います。結果的に修めるべき過程を終えて、無事就職出来たのはナイスでした。

 4月からは独り立ち・・・なんですが、多分まだ道場に居を置くんですね。 あまり変化の無い親離れです。

A.Bartel Brut N.V. [A.Bartel]
名称A.Bartel Brut N.V.
A.バルテル ブリュット N.V.
生産者A.Bartel
A.バルテル
価格1,976円 (単品価格:4.180円)
購入店銘醸ワイン専門 CAVE de L NAOTAKA

 先週の次女の卒業式の時と同様、 お祝い事なので正真正銘のシャンパーニュを開けます。 選んだのは、CAVE de L.NAOTAKAの「高級辛口シャンパン5本セット」税送料込み15,950円からの1本。 品種はピノ・ノワール90%、シャルドネ10%と黒ブドウ主体、熟成期間は36ヵ月と長めのようです。

 外観は、やはり黒ブドウ主体らしくちょっと赤みのある薄黄金色、そして泡立ちが凄いです、ゴゴーッ!です。 小瓶保存する際、一向に泡が収まらず難渋するくらいでした。 香りは、ちょっと南方系のフルーツを思わせる果実の香りと、熟成から来るのであろう軽いブリオッシュの香ばしさを感じます。 味わいは、シャンパーニュのブリュットにしてはやや甘めに感じます。 ただ、酸味もしっかりしているので甘ったるくはなく、ボリュームがあるように感じられます。

 やっぱり美味いな、シャンパーニュ。 単品価格の4,000円超だと普通にリーズナブルですが、 セットの割り戻し価格が2,000円とかになるのは相当お買い得です。 ちなみに料理は、買ってきたお寿司盛り合わせとケンタッキー盛り合わせ、それにデザートのケーキという、 守備範囲の広さが求められるメニューでした。

 小瓶保存して4日後再稽古。 さすがに泡は弱めになっていますが、熟成感のある美味しいスパークリングですよ。

点数82点

12日(日)

スタジオNOAH 恵比寿店

 本日は、最近比較的活発に活動しているバンドの練習。場所はスタジオNOAH恵比寿店。 最近気づきましたが、このスタジオが面した通りの街頭はビールのジョッキを模した形をしているんですな。 そりゃ練習より飲みに力が入るってもんです。

サイゼリヤ 恵比寿駅東口店 乾杯

 ・・・というわけで、練習後のビールはサイゼリヤ 恵比寿駅東口店。 やっぱりビールの本場、恵比寿で飲むビールは美味いですね・・・って銘柄はキリンの一番搾りですが。

 ちなみに、サイゼリヤに於いてビールはワインに比べてかなり割高です(1杯400円)。 でもやっぱり最初はビールなんだよな。極めてコンサバな飲酒ライフを送っております。

Don Raffaele Cuvee Speciale Pinot Chardonnay Brut N.V. [Casa Vinicola Morando]
名称Don Raffaele "Cuvée Speciale" Pinot Chardonnay Brut N.V.
ドン・ラファエル "キュヴェ・スぺシアル" ピノ シャルドネ ブリュット N.V.
生産者Casa Vinicola Morando
カーサ・ヴィニコーラ・モランド
価格1,100円 (お店価格)
購入店サイゼリヤ恵比寿駅東口店

 割高なビールは1杯だけにして、勝手にワインを注文しております。 1本目はベーシックなスパークリングであるドン・ラファエル。 金色のゴージャスなラベルが貼られていて、"Cuvée Speciale"と書かれていて、 品種はシャンパーニュと同じピノ・ノワールとシャルドネ。 そんなワインがお店で税込み1本1,100円ですよ。円安とかどこ行っちゃったの?って感じであります。

 そしてこれが安かろう不味かろうでは無くて、普通に美味しいスパークリングだからご立派です。 もちろん、「普通に美味しい」の域を出るものでもありませんが、 休日の昼間に適当なつまみと一緒にスパークリングワインを飲んでも2,000円いかない、ってのは革命的ですよ。

 サイゼリヤの「スペシャルワインあります」店舗には、確か5種類くらいのスパークリング・ワインが載っていると思いますが、 個人的にはこの銘柄が一番コスト効率が良いように感じます。なんたって見た目がご立派でシャンパーニュと同じ品種ですから。

点数74点
サイゼリヤ 恵比寿駅東口店 辛味チキン

 その、「適当なつまみ」の筆頭がこちらの辛味チキンですね。4本入って300円です。 えーっと、このお店イタリアンじゃなかったっけ?とか、 辛味という割には辛くないよねぇ?とか、 疑問を呈したくなる部分が無いわけではないですが、そんな細かいことを気にしちゃいけません。 ワインよりビールに合うおつまみですよ。

Ranuccio Barbera 2018 [Castelli del Duca]
名称Ranuccio Barbera 2018
ラヌッチョ バルベーラ 2018
生産者Castelli del Duca
カステッリ・デル・ドゥーカ
価格1,650円 (お店価格)
購入店サイゼリヤ恵比寿駅東口店

 赤も勝手に注文しております。だって安いからね。いちいち了解を得る必要がない金額設定、さすがですよ。 銘柄は、ツイッターで「ラヌッチョだ/いやヌラッチョだ」と話題になっていたラヌッチョ。 ちなみに"Colli Piacentini"というエミリア・ロマーニャのDOCは意外と珍しくて、他ではあまり見かけることがありません。

 外観はしっかりと濃いのですが、液体自体は比較的サラッとしています。「ヌラッチョ」って感じではありません。 香りは、バルベーラ種らしい、バラのような香りがほんのりと。単に名前でそう感じている可能性は大です。 味わいは、外観通り比較的サラッとしています。そういえばそうだったな(前回の稽古) と思い出しました。

 休日昼間の明るいうちから、軽く冷やしてガブガブ飲むのにちょうどいいワインです。 そういえばこのお店、ワインの温度管理がちゃんとしている(白は冷えている&赤は冷えすぎていない)と思います。 赤白それぞれに冷蔵ケースがあるのかも知れません。

点数74点
サイゼリヤ 恵比寿駅東口店 リブステーキ

 大人の集団ですから、サイゼリヤでは一番お高いリブステーキも注文しております。 ワインを除けば、単体で1,000円を超えるのはこのメニューだけですよ。

 ・・・というようなバンド練習後の反省会。お会計は一人2,000円ちょっと、ホント安いですね。 でもちょっとサイゼが続いたので、次回は別の店にしよう、と話しておりました。


11日(土)

Chateau Mars Hosaka Koshu Barrel Fermentation 2021 [Mars Hosaka Winery]
名称Chateau Mars Hosaka Koshu Barrel Fermentation 2021
シャトーマルス 穂坂 甲州 樽発酵 2021
生産者Mars Hosaka Winery
マルス穂坂ワイナリー(本坊酒造)
価格(寄付金額:2本セット 19,000円(参考価格:2,208円 @本坊酒造))
購入店山梨県韮崎市

 12年前の3月11日、東日本大震災の日。この日を境に、それまでイケイケドンドンだった日本の科学技術が曲がり角を迎えた、 失敗に対してとても臆病になったような気がします。 そんな日のワインは、もちろん日本ワインです。ここで東北のワインと稽古すれば良かったんだけど、あいにく手持ちに気軽な東北産のワインがありません。 次善の策でチョイスしたのが、山梨県産の甲州種。山梨県韮崎市へのふるさと納税返礼品です。地方ガンバレ!の気持ちを込めて。

 ちなみに料理は、イワシの煮付け、天然ヒラメと太刀魚の炙りの刺身、揚げ出し茄子。 日本全国イワシが大量で安いらしいですね。そういう時は積極的に買いましょうよ。

 色はかなり薄めのレモン色です。樽から来る色素成分はほぼ無いように感じます。 ところがどっこい香りにはちゃんと樽がいます。甲州種らしい和柑橘のシュッとした果実香に、甘くない純粋に「樹木」を想わせる樽香、 太刀と薙刀の果たし合いな感じです(意味わからん)。銘柄には「樽発酵」と書かれていますが、樽熟成もしているみたいですね。 味わいも、甲州種らしく甘さはほぼ無くて酸味シッカリ。でも旨味がたっぷりなので薄い印象はありません。

 コレ、美味いな。これまで「甲州と樽は合わない」なんて気でおりましたが、こういう抑制の効いた樽だとしっくりきます。 これが普通に2,000円+税で買えるのは明らかに安いと思います。 割高だと思っていた日本ワインが割安に感じられる時代の到来、喜ばしいこととは思うけど、日本自体の価値が下がったみたいでちょっと複雑な気分です。

 小瓶保存した翌日再稽古。色味香り、全て昨日の印象と変わりはありません。 良く出来た、樽の雰囲気が心地よく香る甲州ですよ。

点数80点

10日(金)

ブッフ・ブルギニョンとブルゴーニュ・ワイン1

 本日は定例の「お達者クラブ」リモート宴会の日ですが、例によって開始時間は午後8時。 終業後すぐに乾杯したい師範に於きましては、そんな時間まで呑まずに待てるわけがないわけです。 というわけで、まずはウォーミングアップのワインを抜栓。

 たまたま本日は久しぶりの「ボッチ夕食」だったので、懸案だった「一人前の高級レトルト食品とワインのマリアージュ」を検証します。 このブッフ・ブルギニョンとブルゴーニュ・ワインのセットは、 IENOMI LIFEさんのキャンペーンに当選して頂いたもの。 ありがとうございます、正座して真剣稽古します!

ブッフ・ブルギニョンとブルゴーニュ・ワイン2

 レトルト食品なので、温めるだけであっという間に調理完了。 お仕事終了後すぐに飲みたい師範にはうってつけですね。 内容的にも看板に偽り無し、じっかり煮込まれた牛肉がゴロゴロしています。 別添のトリュフ・オイルがまたトリュフトリュフしていて、一気にレストランのメニューっぽくなりますよ。

 そして肝心のマリアージュに関しては・・・美味いんですよ、確かに美味い。 でも、この料理に合わせるんだったらもっと濃い系の赤ワイン、 ボルドーとか南イタリアの方がもっと合う気がしました。 それくらい味わいの濃いメニューです。 調理に使ったワインと出所が同じというのは、必ずしも正解では無い気がしました。

 真ん中に乗っているローズマリーは付属していません。写真を真似て別途用意しました。

Bourgogne Grande Reserve Pinot Noir 2019 [Dom. Ternynck]
名称Bourgogne Grande Réserve Pinot Noir 2019
ブルゴーニュ グランド・レゼルヴ ピノ・ノワール 2019
生産者Dom. Ternynck
ドメーヌ・ターナック
価格(キャンペーン賞品)
購入店IENOMI LIFE (イエノミ ライフ)

 というわけで本日1本目のワインは、 「ちょっと贅沢なIENOMIにピッタリのセットをプレゼント」キャンペーンで頂いたブルゴーニュのピノ・ノワール。 合わせた料理はもちろんブッフ・ブルギニョン(レトルト)と、箸休めにガーリックトーストを用意しました。 稽古と並行して、リモート宴会用の料理も準備しております。

 というわけでキッチン・ドリンキングしながらの稽古です。 外観は、ACブルゴーニュらしからぬ濃さのある赤紫色です。アルコール度数は14.5%もあって、長~いアシが見てとれます。 香りも、およそクラスを超えたボリュームで、ラズベリージャムとなめし革の香りがパーッと広がります。 味わいは、明らかに甘いんですよ。前述したようにアルコール度数が14.5%もあるのに、糖度は7.6もあります。 どんだけ熟した葡萄ですか!って感じです。もちろん2019らしいしっかりした酸味と、これまたクラスを超えたカチッとした渋味も感じます。

 正直「これがACブル?!」ってラベルを見返すようなワインです。素直に美味しい、ピノ・ノワール好きには飲んで頂きたい ・・・などと言いながら、実はこのワイン、「安ピノ・ノワール対決」の際にも稽古しています。 その時は今日ほどの好印象では無かったなぁ。いかに師範が少量のテイスティングでは本質を掴めないか、という事実が露呈してしまっております。

 小瓶分100mlは取り分けて、それ以外にもグラス2杯分くらい残していました。師範エライ! そしてこれが、翌日はガッツリ開いてとても華やかなワインに変化してくれました。もう果実味爆弾炸裂!ってかんじですよ。 ホントこれがACブルなのは不思議です。さらに+2点です。

 小瓶保存の翌々日、これマジで美味いっす。もしACブルゴーニュがこのレベルになるんだったら、 1級特級は名前が欲しい人向けで我々には無用の存在になるかもです。

点数84(+2&+1)
お達者クラブ リモートワイン会

 一通り飲んで食べて落ち着いて、今夜はお達者クラブのリモートワイン会に参加します。 今回のメンバーは下記の皆さんです。
MOMOさん(介護役)
とらゔぇるそさん
徒然 ワインさん
カツミさん
Yuichi Satoさん
Andyさん
MAMIさん
安ワイン道場師範

Little K Syrah 2016 [K Vintners]
名称Little K Syrah 2016
リトルK シラー 2016
生産者K Vintners
Kヴィントナーズ
価格3,674円
購入店葡萄畑 ココス

 今回のお達者クラブ例会ワインは、介護役MOMOさんのご提案。 米国西海岸の一番北、ワシントン州のシラーです。 ワシントン州、カリフォルニアの北のオレゴンの北にある州なのでよほど寒いかと思っていたけど、 NAPA Valley ベスト・エデュケーターになられたAndy先生曰く『内陸なので結構暑い地域です』とのこと。 詳しい人がいるとやっぱり楽しいな。 人を楽しませることを考えたら、師範もいつまでも素人を気取ってちゃいかんのかもです。

 さてこのワインはというと、色は非常にしっかりしていて、青みを感じる紫色です。 確かに寒冷地域の色では無い感じですね。 香りは、白コショウのスパイシーさと黒系果実のフルーツ感。ステンレス熟成なのか、樽香はありません。 いわゆるニューワールドのシラーズとは違って、まるで北ローヌのシラーみたいな、 ユルさが無くて硬質な感じの香りです。 味わいも硬質ですね。甘さはあるけど渋味がカチッとしていて、こちらもまるで北ローヌです。 2016年とそこそこ年月を経ていますが、まだ「熟成」という言葉は似合わない感じです。

 一を見て十を知るのは早計だとは思いますが、ワシントン州のシラーというのがなんとなく腹落ちした気がします。 気が付けば、ボトル一本がほぼ空になっておりました。リモート宴会は飲んじゃいますねぇ・・・ってリアル宴会でも飲んじゃうんですけどね。

 100mlを小瓶に取ったら残りは一杯分、そのままセラーに立てて翌日再稽古しました。 瓶底にちょっとだったので空気に触れる割合が多いはず、きっと開くはず!と思いましたが、 結果的には昨日の印象とほとんど変わらない感じでした。 ↑のピノ・ノワールが「陽のワイン」とすれば、こっちはちょっと「陰のワイン」なイメージですね。

 翌々日も小瓶保存で稽古します。 香りは、ちょっと開いたかも、気のせいかもですが。 いずれにせよカッチリしていて美味いよね。こういうワインは安心感があります。

点数77点
お達者クラブ リモートワイン会

 やっぱり同じワインを飲んで、みんなであぁだこぅだ言いながら飲むのは楽しいっすね。 この楽しさ、もっと気軽に皆さん参加できるようにしなきゃいかんな、と安ワイン道場師範は再認識しました。 というわけで、以前主催していた「バーチャルワイン会」、再開の方向で検討を加速致します。


8日(水)

Beaujolais Nouveau 2022 [Ceps d'Or]
名称Beaujolais Nouveau 2022
ボージョレ・ヌーヴォー 2022
生産者Ceps d'Or
セップ・ドール
価格550円
購入店イオンスタイル 天王町店

 安ワイン道場でもボージョレ・ヌーヴォー解禁!
 ・・・っていうか、ヌーヴォーの輸入量、モノの判った愛好家に行き渡る分だけで良いと思うのね。 このワイン、イオンの酒売り場で550円の処分価格だったのを救済してきました。 イオンお得意のペットボトルに入ったボージョレ・ヌーヴォー、元々は2,000円近くしていたと思います。 造り手の"Cep d'Or"がどこなのか調査、 "Mis en bouteille par CEP D'OR &à, F33290 Blanquefort"と書かれているので、 郵便番号を頼りに調べたらなんとボルドー市郊外のブランクフォールという町。ボルドーのネゴシアンなんですかね? ちなみに合わせた料理は治部煮と、昨日の残りの鶏唐揚げです。

 処分品と言えども真剣に稽古させて頂きます。 色はかなりしっかりした紫色。エッジまでビシッと真紫です。 香りのボリュームはなかなか立派です。ヌーヴォーによくあるバナナの香りに加えて、 熟したイチゴのようなベリーっぽい香りと、ちょっとだけ蒸れた雑巾のような匂いも感じます。 ちなみに安定剤(アカシア)を含有しています。 味わいは、軽めではあるけど軽すぎず、思いのほか渋味があります。 そして甘味もあって酸味もそこそこしっかり。え?ヌーヴォーってこんなワインだっけ?

 『2022年のボージョレ・ヌーヴォーは出来が良い』と言われていましたが、確かにそれは納得ですね。 このクラスなのに、しっかりしたワインらしさを感じます。550円は間違いなくお買い得、 ご近所のイオンで見かけたら買ってあげてください。 こんな値段でも売れずに棚に並んでいるのを見るのは、ワイン好きとして忍びないですから。

 小瓶保存した翌々日、正統派のブルゴーニュと比較稽古しました。 一昨日はあんなに好印象だった香りも、やっぱりピノ・ノワールと比較すると可哀想ですね。 味わいも相対的に薄い感じ。こういうワインは他と比較しちゃいけませんね。

点数73点

7日(火休)

卒業式

 本日は、次女の高校卒業式だったので、勤務先をお休みして列席しました。

 コロナ禍の3年間、そのうち2年生の夏から3年生の夏まで米国留学していたので、 いわゆる「コロナで何も活動できない」って感じは免れました。 でも、単位取得や進学などいろいろ悩ましいことはあり、めでたく3年で卒業できてなによりでした。

 これで多分、靴を脱いでスリッパで体育館に上がることは人生最後なんだよな。 お疲れさまでした>師範代(&師範)

Dom Marcial Brut N.V. [Poilver-Jacques]
名称Dom Marcial Brut N.V.
ドム・マルシアル ブリュット N.V.
生産者Poilver-Jacques
ポワルヴェール・ジャック
価格2,199円
購入店肉のハナマサ 西横浜店

 お祝い事の日なので、休肝日ですが正真正銘のシャンパーニュを開けて参ります。 選んだのは、肉のハナマサで毎年の年末にセールになる安シャンパーニュ。 お値段は税別1,999円でした。それでも2年前より100円ほど値上がり。 そしてなんとラベルそのままに造り手が変わっています。 以前はレピシエだったのが、現在はポワルヴェール・ジャック、 安ワイン者なら知らぬもの無しな安シャンパーニュの造り手ですね。

 色は、この値段のシャンパーニュ、というのは珍しいのでこの値段のスパークリングワインと一般化しても良いくらい、 比類のないしっかりした色合いで「マジか!」です。 香りは、まさかの酸化熟成香バリバリ。 多分ブラン・ド・ノワールと思われるベリーの香りに、飴とイーストと漬物がクターっと香ります。 マロラクティック発酵アリな感じですね。 味わいは、酸味シッカリ旨味たっぷり。糖度は低いけど、ちゃんと甘さも感じます。

 毎回言っている感じですが「シャンパーニュは"Chapmpagne"と書かれているだけで美味い」、それを地でいくワインです。 しっかしこのクラスのポワルヴェール・ジャック率はハンパ無いな。 日曜に稽古したのもそうでした。 それでいて造ってすぐ出荷じゃなくてちゃんと熟成している(と思われる)あたり、どうなってんの?って感じです。

 小瓶保存(スパークリングはちょっと怖い)した翌日、泡は昨日同様の勢いを維持しています。 香りは更に熟成感が増しています。誤解を恐れず申し上げれば「師範レベルではクリュグと紙一重」ですよ。

点数81点

5日(日)

Running Duck Pinotage 2021 [Stellar Organics]
名称Running Duck Pinotage 2021
ランニング・ダック ピノタージュ 2021
生産者Stellar Organic WInery
ステラ―・オーガニック・ワイナリー
価格1,243円
購入店葡萄畑 ココス

 昨日の痛飲を受けて、肝臓君がお疲れ気味。 優しい感じのワインは無いかとセラーを眺めたところ、 オーガニックで酸化防止剤無添加な南アフリカのワインを発見。 ほらだってオーガニックは身体に優しいらしいですから。 ちなみに料理はメンチカツ(いなげやの揚げるだけ冷凍)と太平燕(熊本名物の春雨スープ)、茄子の味噌焼き、モヤシとキュウリの酢の物です。

 色は、濃いっちゃ濃いけど濃すぎない、普通の赤ワインの色です。 香りは、親の品種ピノ・ノワールの雰囲気を受け継ぐプラムっぽいトーンの高い果実香と、 もう片親サンソーの雰囲気を受け継ぐ青畳っぽいとぼけた感じが同居しています。 樽熟はしていなさそうですが、なんとなくチョコレートのような香ばしさも感じます。 味わいは、甘さしっかりめで酸味はほどほどで渋味もややしっかり。 でも全体にナチュラルな感じがして、スイスイ入っていきます。

 オーガニックだから/酸化防止剤無添加だから、というのは良く分からんのですが、 なんとなくスムーズなワインという感じはしますね。 やっぱり南アフリカ(の1,000円以上)はハズさないなぁ。 コアなファン以外にも受け入れられる要素がたっぷりですよ。


 小瓶保存して翌々日再稽古。やっぱり南アフリカ産は安くても安心感がありますよ、 というか抜栓当日よりも美味しいかも。 不思議と若返りした感じで、フルーツそのものの生プルーンみたいな香りを感じるように変化しました。 やっぱりこのワインが1,000円台前半なのは買い!ですよ。

点数76点

4日(土)

HR Salon 外観

 昨年、「カッシェロ・デル・ディアブロ『悪魔捕獲大作戦第二弾』SNS投稿キャンペーン」という企画がありまして、 そちらに見事当選しカッシェロ・デル・ディアブロ6本を頂きました。 また、『ドン・キホーテ×メルシャン共同企画 悪魔の誘惑キャンペーン』という企画にも当選し、追加で1本。 こういうラッキーは独りで消化しちゃ勿体ない、ということで恒例のリモート宴会の際に「一緒に飲みませんか」と相談し、 本日のワイン会『悪魔のバーティ』開催と相成りました。

 場所は、参加者のみん太さんの紹介で、 六本木のレンタルスペース「ホテル&レジデンス六本木【HR salon】」というところ。 六本木ヒルズが目の前、内装も「さすが六本木」という感じのオシャレ空間ですよ。

HR Salon リビング

今回の参加者は下記の10(+1)名です。
みん太さん
ひゃんさん
ましゅまおさん
Hinanoさん
とおるの安ワインさん
MOMOさん
ワインチャンさん
神奈川建一さん
yutenji.satoruさん
だいすけさん(後半から参加)
安ワイン道場師範

 会場は12時から18時まで予約していて、最初の1時間は準備に充てて、 ちょうど1時に皆さん揃ったので華々しくスタートしました。

Casillero del Diablo Devils Brut N.V. [Concha y Toro]
名称Casillero del Diablo "Devils Brut" N.V.
カッシェロ・デル・ディアブロ "デビルズ・ブリュット" N.V.
生産者Concha y Toro
コンチャ・イ・トロ
価格(「悪魔捕獲大作戦第二弾」当選賞品)
購入店メルシャン

 当然乾杯は泡でしょう、そして「悪魔のパーティ」ですから、 カッシェロ・デル・ディアブロのスパークリングをチョイスしました。 この銘柄、あまりみかけないですよね。メルシャンのサイトの説明は下記です。

『シャンパーニュと同じ品種を使用し、シャンパーニュ地方とよく似た土壌を持つ、 冷涼なリマリ・ヴァレーのシャルドネ主体に造られた高品質スパークリングワインです。』

 まず外観から。泡はシャンパーニュに比べると弱めで、キメもちょっと粗い感じがします。 瓶内二次発酵じゃなくてシャルマ―方式なのかな、なんて想像されます。 香りは、原料の品種であるシャルドネの雰囲気をそのまま残した感じで、 イーストっぽさとかはあまり感じず、ストレートにリンゴのようなフルーティさが伝わります。 味わいはちょっと甘めかな?やっぱり泡は弱めに感じますね。

 「デビルズ・ブリュット」という名前の割にはおとなしいスパークリングでした。 もっとガンガンに泡が強いとか、激しく酸っぱいとか、そういうのがデビルっぽいんですけど、 そういう商品コンセプトじゃ無いんでしょうね。

点数70点
HR Salon 乾杯

 というわけで乾杯!です。昼間っから飲む泡はなんだって美味いんですよ。

Nashi Sparkling Wine N.V. [Manns Wines]
名称Nashi Sparkling Wine N.V.
梨スパークリングワイン N.V.
生産者Manns Wines
マンズワイン
価格(Hinanoさんから)
購入店

 今回、スパークリングは(↑を含めて)4本集まっております。やっぱり華やかですからね。 そして、ここで開けたのがなんと梨のスパークリングです。 千葉県鎌ケ谷市産の豊水梨を100%使ったらしいです。 持参されたのは、初めましてのHinanoさん。Hinanoさんはワイン会初参加らしいのですが、 初めての会に梨のスパークリング、さすがです。今後大物になることが予想されます。

 真面目にテイスティングしますと、色は全く無色です。「ほぼ無色です」と書くことは多々ありますが、 全く無色なのは初めてかも知れません。香りは、ちゃんと梨の雰囲気がしっかりあります。 裏ラベルを見ると「香料」の文字がありますね。正直言って醸造後に梨の香りを残すのって難しい気がしますよ。 味わいは、酸味控えめでやや甘め。こちらも裏ラベルに「酸味料」の文字があります。なるほど。

 ブドウ以外の果物だけからワインを造るのって、糖度や酸や香りの面で難しいと思うんです。 でもワイン会にこういうのが1本あると話題性があって良いですね。 そもそも「悪魔のパーティ」ですから、美味い不味いよりも「面白い」重視ですよ。

点数67点
Riesling Brut N.V. [Sektvilla Louis (Josef Biffar)]
名称Riesling Brut N.V.
リースリング ブリュット N.V.
生産者Sektvilla Louis (Josef Biffar)
ゼクトヴィラ・ルイス (ヨゼフ・ビファー)
価格(ひゃんさんから)
購入店

 もう1本のスパークリングは、リアルには初めましての「ひゃんさん」に持参して頂いたドイツのゼクト。 ヴィンテージは書かれていませんが、熟成期間は結構長くて、ショップでお勧めされていたとのことです。 ラベルに"Traditionelle Flaschengärung"の文字がありますので、こちらは瓶内二次発酵みたいですね。

 さてワインはというと、泡に関してはこれまでの2本とはちょっと違うのよ感のある泡立ちとキメの細かさがあります。 こういった泡の傾向って、別に醸造方式には依存しないんだと思いますが、やっぱり瓶内二次発酵のが細かい気がしますね。 香りは、とてもニュートラルな柑橘系の香りで、そんなにリースリング感は目立っていなかったように思います。 それにほんのりクロワッサンのような香ばしさがあります。 味わいにも、熟成期間の長さからくると思われるコクがありますね。

 ゼクトって自分ではなかなか買わないのですが、 こうやって久しぶりに頂くと随分シャンパーニュに近づいてきているように感じます。 ドイツの方は真面目ですから(主語デカすぎ?)、ちゃんと研究されているんでしょうね。

点数75点
HR Salon ダイニング

 ダイニング・スペースはこんな感じになっております。 みん太さんは気を利かせてホワイトボードも借りておられましたが、 師範がそれを使ってワインを解説するなどということはもちろん一度もありませんでした。

Casillero del Diablo Rose 2020 [Concha y Toro]
名称Casillero del Diablo Rosé 2020
カッシェロ・デル・ディアブロ ロゼ 2020
生産者Concha y Toro
コンチャ・イ・トロ
価格(「悪魔捕獲大作戦第二弾」当選賞品)
購入店メルシャン

 また「『悪魔捕獲大作戦第二弾』SNS投稿キャンペーン」の悪魔のパーティ賞に戻って、次のアイテムはロゼです。 メルシャンのサイトの説明を引用します。

『フレッシュで繊細なブラックベリーやラズベリーの香りにチェリーのようなわずかなニュアンス。 口中はラズベリーやストロベリーを思わせる、最後までフレッシュな酸が続くロゼワインです。』

 外観は、春らしい桜の花を想わせるキレイな薄ピンク色です。 もう色だけで合格ですよ。 香りは弱くてほぼ何の香りか感じられませんし、味わいは甘さ控えめでストイックな感じです。 「色だけで合格」とはそういうことです。

 MOMOさん曰く『このワインは料理と合わせると化けるタイプです』とのこと。 イチゴと生ハムに合わせるマリアージュを提案されていました。さすがはマリアージュ専門家、脱帽です。

点数68点
HR Salon おつまみ

 おつまみも持ち寄りですが、こんな豪華な食卓が出来上がっておりました。 やっぱりワイン好きの皆さんはセンスが良いな。

Casillero del Diablo Chardonnay 2020 [Concha y Toro]
名称Casillero del Diablo Chardonnay 2020
カッシェロ・デル・ディアブロ シャルドネ 2020
生産者Concha y Toro
コンチャ・イ・トロ
価格(「悪魔捕獲大作戦第二弾」当選賞品)
購入店メルシャン

 次の3本は、カッシェロ・デル・ディアブロのシャルドネ3種を飲み比べていきます。 まず最初は現行品、普通に買えるシャルドネです。メルシャンの説明は以下です。

『フレッシュで果実感のあるアロマにパイナップルや柑橘、モモ、柔らかなヴァニラの香りが感じられます。 口中は複雑でバランスが良く、フレッシュな酸、長い余韻を楽しめます。』

 色は薄めのレモン色です。香りは、いかにもチリのシャルドネらしいピーチの香りとほんのり蜜香、 そしてわずかに樽の香ばしさを感じます。この銘柄って、もっと樽を利かせていたような記憶がありますが、 造りを変えてきたんですかね。 味わいは、メルシャンの説明通りフレッシュな酸味を感じます。昔のような厚ぼったい感じはありません。

 以前は、サンライズとの差別化からか、もっとしっかりこってりしたワインだったイメージがありますが、 これは結構シンプルでクリアなシャルドネでしたよ。特に3本比較するとその傾向がより顕著に感じられたように思います。

点数75点
Diablo Golden Chardonnay 2021 [Concha y Toro]
名称Diablo Golden Chardonnay 2021
ディアブロ ゴールデン・シャルドネ 2021
生産者Concha y Toro
コンチャ・イ・トロ
価格(『ドン・キホーテ×メルシャン共同企画 悪魔の誘惑キャンペーン』当選賞品)
購入店悪魔の誘惑キャンペーン事務局

 こちらは、別口で応募した『ドン・キホーテ×メルシャン共同企画 悪魔の誘惑キャンペーン』当選賞品。 日本未導入のプレミアムワインとのこと。 こういうのこそ、一人で飲んでもつまんないので皆さんと共有したかったんですよ。 普通のディアブロとは全く雰囲気の違う、まさに「悪魔」といった感じの絵柄がデザインされたラベルが貼られております。

 外観、色は前の通常版とあまり変わらず、粘性も同程度です。アルコール度数も13.5%で同じですね。 でも香りはかなり違います。通常版の蜜っぽさを7割増しにして、それに呼応するように樽香は2倍増しにされた感じです。 味わいも、甘さしっかりで強さがありますよ。

 なんだか「古き良きチリ産シャルドネの復刻版」といった感じでしょうか。 こういうワイン、一人で一本だとちょっと飽きるかもですが、こうやって大勢で1杯ずつだと俄然威力を発揮しますね。 日本へ輸入、しちゃって良いと思いますよ(謎の上から目線)

点数80点
Casillero del Diablo Chardonnay 2004 [Concha y Toro]
名称Casillero del Diablo Chardonnay 2004
カッシェロ・デル・ディアブロ シャルドネ 2004
生産者Concha y Toro
コンチャ・イ・トロ
価格380円 (見切り品)
購入店横濱鈴木屋

 そして今回、自分で買っておいて個人的には一番興味があったのがこちら。 近所の酒屋(といっても片道30分)に「見切り品」として売られていた、2004年ビンテージのカッシェロ・デル・ディアブロ。 お値段は税込み380円という投げ売り価格でした。 でも、液面はまだ高いし色もそんなに褐変していないので、大丈夫であることを期待して抜栓!です。

 ・・・って「抜栓です!」なんて勢いよく書いていますが、コルクはかなりグズグズになっていて、途中で折れてしまいました。 苦労して救済しようと試みましたが、全然無理っぽいので早めに中に落としました。 下手にあーだこーだすると、コルク屑が一杯入っちゃいますからね。

 さて気を新たに稽古します。色はかなりしっかりしたオレンジ色ですが、琥珀色というレベルまでには至っていません。 香りは、ややシェリーっぽいヒネた感じはありつつも、 そもそもの酒質が強かったのか、熟れたリンゴのフルーツ香と漬物樽のような雰囲気がまだ残っています。 味わいも「ご立派」と言わざるを得ませんね。甘さも酸味もちゃんとあって、普通に美味しい熟成シャルドネです。

 いや~、自画自賛ではありますが、これは面白いワインでしたね。 皆さんにも好評だったように思います。 実はこの投げ売りディアブロ・シャルドネ、件の酒屋にはまだあるんですよ。 もう1本買っておくかな?

点数81点
Alsace Pinot Blanc 2016 [Vincent Fleith]
名称Alsace Pinot Blanc 2016
アルザス ピノ・ブラン 2016
生産者Vincent Fleith
ヴァンサン・フライト
価格(神奈川建一さんから)
購入店

 ディアブロ・シャルドネ対決も無事終了し、再度皆さんからの持ち寄りワインを挟んでいきます。 このワインは、ツイッター日本酒界では有名人の神奈川建一さんに持参して頂いたアルザスのピノ・ブラン。 『師範はアルザスが原点だとお聞きしましたから』とのことで選んだそうです。 そんなこと言ったかなぁ~と思い起こしたら、そういえばバーチャル対談の時に話してましたね。

 さてこのワイン、外観は普通にクリアな白ワインの色だったように思います。 香りは、青リンゴの香りと蜂蜜の香り。ラベルにハチの絵が書かれていますね。 味わいは、結構しっかりした旨味とコクを感じます。これはフレッシュなだけのワインじゃないですね。

 ピノ・ブランって、どちらかというと地味なイメージがありますが、 このピノ・ブランはかなり華やか、立派な感じでした。 今回の白で師範のナンバーワンはこのワインでしたよ。

点数83点
Casillero del Diablo Pinot Noir 2020 [Concha y Toro]
名称Casillero del Diablo Pinot Noir 2020
カッシェロ・デル・ディアブロ ピノ・ノワール 2020
生産者Concha y Toro
コンチャ・イ・トロ
価格(「悪魔捕獲大作戦第二弾」当選賞品)
購入店メルシャン

 今回の「悪魔のパーティ」、持ち寄りワイン会には珍しく赤よりロゼ白の方が多いんですね。 なので泡から白が続いたので、『ここらで赤が飲みたいなぁ』という声が。 ならばということで、軽めの赤であるピノ・ノワールを空けました。メルシャンのコメントは以下です。

『ピノ・ノワールをフレンチオーク樽で熟成させたこのワインは、複雑なストロベリーやラズベリーのアロマに、 わずかなフレンチオーク樽由来のトースト香、上品で洗練された、長い余韻が楽しめるワインです。』

 色は、ピノ・ノワールにしては濃いめで青めの紫色です。 香りは「こりゃハズしたなぁ」です。雑に収穫して茎や葉っぱも一緒に醸造したような(過激な全房発酵?)、 青い香りが支配的です。この品種に期待するプラムやチェリーの香りはその後ろに隠れています。 味わいは軽めでピノ・ノワールらしくはあります。

 最近はチリでも「まるでブルゴーニュ?」なピノ・ノワールが増えてきたようにも思いますが、 このピノは同じフランスでも南仏ラングドックあたりの感じがしますね。 イケてないっちゃイケてないんですが、そういうのもあった方が良いのよワイン会は。

点数65点
Heritage Sunny Dolce 2019 [CouCou-Lapin Domaine des Tengeijis]
名称Héritage Sunny Dolce 2019
エリタージュ サニー・ドルチェ 2019
生産者CouCou-Lapin Domaine des Tengeijis
ドメーヌ・デ・テンゲイジ
価格(ましゅまおさんから)
購入店

 ソムリールでチーズプロフェショナルなましゅまおさんが持参されたのがコチラ、 ツイッターでもつながりのある方が造られている「ドメーヌ・テンケイジ」の白・・・ かと思ったら裏ラベルを読むとオレンジワインみたいですね。「生食用赤系葡萄を贅沢に醸した」と書かれてます。 ましゅまおさん曰く『ウサギの絵柄が可愛かったので買った』とのことだったと思います。

 色は、やや濁りのある薄レモン色。色合いからはオレンジワインであること、赤系葡萄が使われていることは見て取れません。 香りは、とにかく「石鹸」です。それも、リッツ・カールトンのアメニティに使われるような高級石鹸 (リッツ・カールトンに泊まったことはありません)。 味わいは、甘さはほぼ無く酸味しっかりで極めてドライ。かなり飲み手を選ぶワインだと思います。

 今回の会は酸味耐性が強いメンバーが多かったので好印象でしたが、 こういう甘さのないワインに"Dolce"という名前を付けるのはいかがなものか?という話になっていました。 だってましゅまおさんはこれデザートワインにするつもりだったみたいですからね。

点数74点
HR Salon 崎陽軒のシウマイ

 師範が持参したおつまみは、毎度の「崎陽軒のシウマイ」。安くて簡単に摘めて、赤でも白でも大丈夫。 レンジでチンする面倒と、その際に部屋が焼売の匂いに包まれてしまう点を除けば、結構使えるおつまみだと思います。

Casillero del Diablo Devils Collection White 2018 [Concha y Toro]
名称Casillero del Diablo "Devils Collection" White 2018
カッシェロ・デル・ディアブロ "デビルズ・コレクション" ホワイト 2018
生産者Concha y Toro
コンチャ・イ・トロ
価格(「悪魔捕獲大作戦第二弾」当選賞品)
購入店メルシャン

 はい、また白に戻って、カッシェロ・デル・ディアブロ。この銘柄も初稽古ですね。 こちらもメルシャンのコメントをそのまま載せて手抜きします。

『「デビルズ・コレクション」は、その年の最高の区画のブドウのみを使用した、ワンランク上のブレンドワインです。 シトラスやミネラルの香りが豊かで、ほどよい酸味と溌溂とした口中が特長的なブレンドの妙を感じる白ワインです。』

 このワイン、サイトを見ても品種が書かれていませんので、皆であれこれ想像しておりました。 ボトルの形状も説明文もワインの色もソーヴィニョン・ブランっぽいのですが、 最初嗅いだ時はソーヴィニョン・ブランに特徴的なハーブやトロピカル・フルーツは香って来ず、 シャルドネみたいな蜜っぽさを感じました。なので師範の判断的には「シャルドネ主体」だったのですが、 ましゅまお先生は「ソーヴィニョン・ブラン70%にシャルドネ30%」と断言。 確かにそう言われると、ソーヴィニョン・ブランっぽくも感じますねぇ。人間の味覚嗅覚なんてイイ加減です。

 結果、答えはわからないのですが、まずその2品種が使われていることは間違いないでしょう。 こちらも「デビルズ・コレクション」と銘打たれている割には普通に上品なワインでしたよ。

点数73点
Marcoli 30 meses 2015 [41 Norte Boutique Winery & Vineyards]
名称Marcoli 30 meses 2015
マルコリ 30メセス 2015
生産者41 Norte Boutique Winery & Vineyards
41ノルテ・ブティック・ワイナリー&ヴィンヤーズ
価格(とおるの安ワインさんから)
購入店

 ここからようやくガチの赤です。ここまで10人で11本飲んでます。そこから赤、なかなかタフなパーティです。 そしてこのワインはとおるの安ワインさんが持参されたスペイン産。 ちゃんとは覚えていませんが、なんだかコンテストで賞を取ったらしく、 その時のエントリーシート(番号218)が貼られています。

 色は、黒に近いくらい濃い紫色、気合の入ったテンプラニーヨですね。 香りは、ガツン!と来る黒系果実の香りと、これでもか!というくらいしっかり付けられた樽の甘い香り。 味わいも濃くて黒くて甘いんですよ。なるほどこりゃ賞を取るよなぁ、と納得の内容です。

 裏ラベルによれば 『樹齢70年以上の古樹、手摘みで収穫、醸造にも熟成にもフレンチオークが使われ、 樽で30ヵ月熟成して更にボトルで24ヵ月以上熟成』らしいです。 とにかく手間暇かけました!感が伝わる立派なワインでした。 いやらしくも後で調べたら、このワインなんと€235(約34,000円)もするのね。 そりゃ手間暇かけられるはず、そして美味しいはずだわ。

点数85点
Grand Vin de St-Emilion Grand Cru 2019 [(Collection Grandes Appellations)]
名称Grand Vin de St-Émilion Grand Cru 2019
グラン・ヴァン・ド・サンテミリオン グラン・クリュ 2019
生産者(Collection Grandes Appellations)
(コレクション・グランド・アペラシオン)
価格(satoruさんから)
購入店

 ツイッター繋がりではなくインスタ界から参加されたsatoruさんは、 いわゆる「ワインくじ」を持参されました。 1本3,000円、特賞だとドンペリってやつです。 こういう時にワインくじは楽しいですね。開封の儀にドキドキします。 ただ、だいたいは末等なんですけどね。

 ・・・というわけで今回も例にもれずの末等、造り手が伏せられたサンテミリオン・グラン・クリュです。 ここで豆知識。「サンテミリオン・グラン・クリュ」は、グラン・クリュと書かれていますが格付けとは無関係のAOCで、 最大収量や最低アルコール度数をサンテミリオンAOCより厳しく定めたもの、です。これ試験に出ますぞ!

 閑話休題、ワインの中身はというと、いかにもタコにもサンテミリオン、 ちょっとミシェル・ロラン風のモダンな雰囲気を感じる、甘く柔らかなメルロー主体のワイン、といった感じでした。 末等でも十分オッケーでしたよ。

点数80点
Casillero del Diablo Reserva Privada Cabernet Sauvignon 2019 [Concha y Toro]
名称Casillero del Diablo Reserva Privada Cabernet Sauvignon 2019
カッシェロ・デル・ディアブロ レゼルバ・プリバダ 2019
生産者Concha y Toro
コンチャ・イ・トロ
価格(「悪魔捕獲大作戦第二弾」当選賞品)
購入店メルシャン

 カッシェロ・デル・ディアブロ8本のうちの最後の1本がこちら。 いかにもフラッグシップでござい!という外観のレゼルバ・プリバダ。 でも実際はフラッグシップじゃなくて、この上に「ドン・メルチョー」とかが君臨しておるんですよ。 できればそれも入れて欲しかった・・・なんて贅沢は言わず、メルシャンさんのコメントを掲載しておきます。

『マイポ・ヴァレーのカベルネ・ソーヴィニョンの魅力を余す事なく引き出した 凝縮した果実味が魅力のワンランク上のワインです。』

 ・・・なんだか説明は一番高級品が一番淡泊ですね。

 外観は、いずれ劣らずな黒々とした紫色です。 香りもミッチリ濃いのですが、どことなくミントのような涼しげな香りがあるのが特徴でしょうか。 味わいも濃いですね。さすがはチリ、さすがは「レゼルバ・プリバダ」です。

 ・・・というわけで、8本のカッシェロ・デル・ディアブロ(悪魔の倉庫)をやっつけました。 こうやって一度に稽古すると、なにか新たな側面が見えてくるかというと別段そういうことも無くて・・・ ただ、以前よりスマートというか親しみやすい感じに調整されている気はしましたね。

点数81点
Le Petit Etoile Rose

 今回会場を手配して頂いたみん太さんが持参されたのはなんとノン・アルコールのワイン。

Le Petit Étoilé Rose [Pierre Chavin]
ル・プティ・エトワール ロゼ [ピエール・シャヴァン]


 正確にはワインでは無いので道場の基準では1本にカウントしませんが、確かにワインっぽい感じはありましたね。 MOMOさん曰く『これがあれば妊娠中も乗りきれる気がする』そうです。 子供は欲しいけど断酒期間が辛すぎる方は参考にされて下さい。

Louis Blanc Brut N.V. [Poilvert-Jacques]
名称Louis Blanc Brut N.V.
ルイ・ブラン ブリュット N.V.
生産者Poilvert-Jacques
ポワルヴェール・ジャック
価格(MOMOさんから)
購入店

 そんなMOMOさんが持参されたのがこちら、スパークリングの正統シャンパーニュです。 造り手は、安ワイン者なら知らぬものはモグリなポワルヴェール・ジャック。 MOMOさんは『安ワイン道場に敬意を表して安シャンパーニュを持参しました』とのことでしたが、 いえいえそういうお気遣いはいりません、どうぞ心置きなく高級ワインをご持参ください、と申し添えておきます。

 10人で15本目、もちろんあんまり覚えちゃいないわけですが、 「やっぱりシャンパーニュは"Champagne"と書かれているだけで美味い」という自説を補強するワインだったかと。 とにかくやっぱり他のスパークリングとは泡の量とキメの細かさ、そして酸味の利かせ方が違う気がするんですよね。 もうこの状態なので「気がする」レベルですが。

 このワインを開けたあたりでだいすけさんが参加されました。 ワインの内容はあまり覚えちゃいないのですが、シャンパーニュを後ろにもってきたのは正解だったと思いますよ。

点数80点
Subrina Act4 2020 [Subrina]
名称Subrina "Act4" 2020
サブリナ "アクト4" 2020
生産者Subrina
サブリナ
価格(ワインチャンさんから)
購入店

 そして最後のワイン、メインを張る一本は、ワインチャンさんに持参して頂いた海底熟成ワイン。 ちゃんと聞いて無かったので定かではありませんが、現行のAct4だと思います。 ちなみに師範は、以前Act2とは稽古していますが、 その時のボトルと比べるとフジツボやらの付着具合がかなり少な目ですね。

 ワインの内容は・・・はい、もちろんあまり覚えちゃいません。メモには「やわらかい」とだけ。 失礼ながら中身は普通の南アフリカのシラーズだと思うんだけど、 やっぱり海底熟成って効果があるのかなぁ、2020年産とは思えない柔らかさがあるんですよ。 ただ、順番的にガッツリ濃いワインが続いた後だったからそう感じたのかも知れません。

 いずれにせよ、海底熟成のワインを2回も経験できるなんて、師範は恵まれております。 貴重なワインをありがとうございました!

点数82点

 結局、午後6時までの予定でしたが、楽し過ぎて1時間延長して7時まで。 会費は、レンタルスペースの使用料のみで一人2,000円(+延長の500円)でした。 調理器具が使えないのが難点ですが、六本木のこの環境でこのお値段は格安でしたよ。

HR Salon 稽古したワインたち

 10人で17本(うち1本はノンアル)

渋谷 New Light 外観

これだけ飲んでおいてまだ飲むか!って感じではありますが、皆さんに連れられて二次会へと向かいました。 場所は、渋谷の新しい商業施設「宮下パーク」の中にある渋谷 New Lightというお店。 師範如きが足を踏み入れちゃいけないような若者向けの雰囲気ですよ。 そんなお店の個室が当日で借りられて、大変ラッキーでございます。

渋谷 New Light 乾杯

 二次会から2bさんにも参加して頂いております。 乾杯はもちろんビールです。銘柄?もちろんそんなもん覚えちゃいませんよ。

Cloudy Bay Sauvignon Blanc 2022 [Cloudy Bay]
名称Cloudy Bay Sauvignon Blanc 2022
クラウディ・ベイ ソーヴィニョン・ブラン 2022
生産者Cloudy Bay
クラウディ・ベイ
価格
購入店渋谷 NEW LIGHT

 結局ほどんどの方が二次会にも参加されたので、かなりの大所帯です。 ワインを飲むにしても、その人数で1本だと少ないだろうということで2本ずつ注文しております。 そこでまず選ばれたのがニュージーランドの名手「クラウディ・ベイ」のソーヴィニョン・ブラン。 王道のチョイスですな。

 移動したためか、ここにきて記憶がやや鮮明な状態に戻っております。 色は、照明が暗かったのでわかりません。 香りは「これぞソーヴィニョン・ブラン」なハーブと草原の香り。 やっぱり先ほどの"デビルズ・コレクション" ホワイトはシャルドネ主体なんじゃないか、 と思い直しました。味わいもスッキリ爽やかで、ニュージーランドの高原の風を感じます。

 やっぱりハズさないよねぇ、クラウディ・ベイは。 ただ、ソーヴィニョン・ブランって樽香との相性があまり良くないと思うので、 「高級感=濃さ」とベクトルが1次元になってしまうのが難しさかと思います。

点数83点
渋谷 New Light グラス

 グラスは大振りの立派なものが使えます。並んだグラスの数を数えて参加人数がわかりました。11人ですね。 壮観でございます。

Giant Steps Yarra Valley Chardonnay 2021 [Giant Steps Wine]
名称Giant Steps Yarra Valley Chardonnay 2021
ジャイアント・ステップス ヤラ・ヴァレー シャルドネ 2021
生産者Giant Steps Wine
ジャイアント・ステップス・ワイン
価格
購入店渋谷 NEW LIGHT

 いよいよこちらで18本目です。
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 赤を飲んだような気がしていたけど白だったのね。オーストラリアのシャルドネねぇ。 きっと美味しかったんでしょうね(爆)

 ハイ、師範失格であります。ゴメンナサイ、己に猛省を促す所存でございます。

点数??点
渋谷 New Light グラス

 料理もいろいろと頼んでいて、左写真はマグロの炭火焼きかなんかでした。 酔っ払い師範におきましては「これカツオですか?」なんて店員さんに聞いちゃったりした記憶があります。 恥の多い人生を歩んでおります。

 お会計は、さすが渋谷の一等地ということでちょっとビックリする金額だったのですが、 だいすけさんが多めに持って頂いたようで、師範のお支払いは7,000円でした。ありがとうございます。

 そんな感じの「悪魔のパーティ」と二次会、みなさん大変お世話になりました。 また気が向いたらこういう会を企画しますので、今回参加された方もあいにく参加出来なかった方も、よろしくお願いします!


3日(金)

Bourgogne Chardonnay 2018 [Prieure Saint-Come]
名称Bourgogne Chardonnay 2018
ブルゴーニュ シャルドネ 2018
生産者Prieuré Saint-Côme
プリューレ・サン・コム
価格1,390円 (単品価格:1,540円)
購入店ヴェリタス 輸入直販ワイン専門店

 本日の料理当番は師範で、メニューはマダイとメバチマグロのカルパッチョ、回鍋肉、ポトフ。 なんでもアリな感じですが、師範はいわゆる「男の料理」じゃなくて、 冷蔵庫内にあって早く消費すべき食材を先に使う主義です(今回はキャベツ大量)。 選んだワインはブルゴーニュの白。まぁ赤でも白でもなメニューですが、 調理中にツマミ飲みするのは白な気分だったんですな。

 色は、普通に白ワインの色です。特筆すべき点はありません。 香りは、シャルドネらしい柑橘系とリンゴのフルーツを感じます。 ただ、抜栓してすぐ、冷えた時点ではやや閉じた感じでした。 味わいは、酸味キッチリ旨味シッカリ甘味は少なめ、いかにも北のシャルドネという感じです。

 抜栓後時間が経って温度が上がってくると、香りにナッツのような香ばしさが付加されます。 全体におとなしい感じだけど、ACブルゴーニュとしての役割をキッチリ演じてくれている感じですね。

 小品ながら良く出来たシャルドネだと思います。1,000円台でこのクオリティのブルゴーニュが飲めるのはアリでしょう。 今回のセット、ブルゴーニュが6本で税送料込み8,980円はなかなかお買い得だったと思います。 ところがこのセット、販売期間が明日までなんですね。 明日夜から始まる楽天のスーパーセールで出すワインが見劣りしないよう、 こういうお得なセットは見えないようにしちゃおうということかな?と邪推したりしています。

 こんな下の方に追記しても誰も見てないとは思いますが・・・やっぱりナッツ感じますね。 時間をおいても美味しいシャルドネだと思いますよ。

点数77点

1日(水)

水曜日のネコ

 本日は水曜日なので、選んだ食前酒はヤッホーブルーイングの水曜日のネコ。 先週の水曜日は「猫の日」だったので先週飲めばタイムリーだったんですけどね。 ヤッホーブルーイングのビールとしては軽めの、ベルギー風のホワイトエールです。

今日から三月、春らしいビールで乾杯!

雛祭り料理

 本日、道場では世界に先駆けて二日前倒しで雛祭りを執り行います。 料理はハマグリのお吸い物とかちらし寿司とか菜の花とかホタルイカとか、 それ以外にはケンタッキーフライドチキンの雛祭りセット。 いかにも雛祭りな料理でございます。

Calalenta Rose 2021 [Fantini]
名称Calalenta Rosé 2021
カラレンタ ロゼ 2021
生産者Fantini
ファンティーニ
価格2,024円 (WINE PREFIX お任せ6本15,000円)
購入店葡萄畑 ココス

 ワインは、久しぶりに「葡萄畑ココス」の「WINE PREFIX お任せ6本15,000円」を購入して、さっそく届いた中からチョイス。 桃の節句にふさわしそうなロゼワインを選びました。 造り手は、安ウマで評判の良い「ファンティーニ(旧ファルネーゼ)」。 そういえば5年前、ファルネーゼ名義のファンティーニというロゼと稽古していますね。

 外観は、写真からもわかるように、ロゼというより濃いめの白くらいの色合いです。 品種はメルロー100%とのこと。それを考えるとちょっと意外な見た目ですね。 そんな印象でふふーんって感じで鼻を近づけると、これがたいそう立派な香りなのよ。 黄桃、グレープフルーツ、そしてバラ、そんな華やかな香りがパーッと広がります。 これだけ立派な香りのロゼは、稽古範囲ではなかなか出会えませんよ。 味わいは、甘酸っぱさと軽い苦味があって、それらを繋ぐ旨味もあって、とてもまとまり良く感じます。

 見た目は白ですが、ちゃんと赤の要素を感じる美味しいロゼでした。 やっぱり南イタリアの頼れる安ワイン・メーカー、ファンティーニ(旧ファルネーゼ)はハズしませんね。 ショップの中の人曰く『やたらと評価の高い白に推されてあまり売れてませんが』らしいですが、 これは間違いなく売れるべきロゼですよ。

 小瓶保存の翌々日、この状態でロゼ、それも品種はメルローだとは気付かないくらい淡い色合いですね。 ブラン・ド・ノワールと言うべき感じかと思います。香りは味わいは抜栓時そのまま、やや甘めに感じるくらいです。

点数81点