4月16日&17日の1泊2日、ありがたいことにツイッター関連のお友だちに誘って頂いて、
神戸でのワイン会に参加するために遠征しました。
旅行なんて浜松以来の1年ぶりですよ。
世間を見渡すと、新型コロナウィルスの感染が落ち着いたとはまだ言えない状況ではありますが、
健康な体で飲み食い出来る残りの人生のボリュームを考えると、
行けるうちに&お声がけ頂けるうちに行っておかないと、と考え、フットワーク軽く伺うことにしました。
行きのフライトは羽田空港06:40発神戸行ANA411便。すっげー早いよね。
こちらから同行するMOMOさんが
この便を使うとのことだったので、それに合わせました。
この時間だと道場で朝ごはんを食べる余裕は無かったので、クレジットカードの付帯サービスで使えるラウンジでコーヒー。
良く『オッサンはSNSで空港の写真をアップしがち』などという嘲笑を含んだ意見を目にしますが、
我々の年代にとって飛行機に乗ることは憧れだったんですよ。オバサンもやってますし、大目に見てやってください。
早朝便なので遅れる要素は無く、フライトはほぼ定刻に出発。飛行時間はわずか1時間10分です。
ちなみに、「横浜から神戸だと新幹線の方が安くて便利じゃないか?」とも思いましたが、
調べたところ飛行機のバーゲン運賃(スーパーバリューセール)の方が安かったんですよ。
特にこの早朝便だと8,670円でした。
機内サービスのお茶を頂いて、朝コンビニで買ったサンドイッチを食べていると、もう着陸態勢のアナウンス。
左写真は、朝日に輝く明石海峡大橋。凄いモノ造るなぁ、です(今回の写真は全てクリックで拡大します)
神戸空港への到着もほぼ定刻の8時00分、そこからポートライナーに乗って三宮まで向かいます。
ポートライナー、乗るのは2回目です。
1回目は、1981年に行われた「神戸ポートアイランド博覧会(ポートピア)」に、高校生の頃に家族と来た時です。
パンダが見られるということだったんだけど、あまりの大行列に田舎モンは怖れを成して、結局見なかったんだよな。
何を見たか、何を食べたかもあまり覚えてません。今の人たちは気軽に写真で記録を残せて良いですね。
ぜひ写真は沢山撮っておいた方が良いですよ。
三宮駅で降りて、時間はまだ午前9時前。
お昼の会食まで時間があるので、MOMOさんと二人暇つぶしに向かったのがメリケンパーク。
アレですね、すっごく陳腐な感想ですが、神戸って横浜に似てますね。
このあたりは師範の朝散歩コースであるみなとみらいっぽいです。
山の方に行くとまた違った印象になるんだと思いますけどね。
あ、横浜との違いは。海沿いの一等地にデカいコーナンがあったことです。
「なぜここにコーナン?」とMOMOさんと頭をひねっておりました。
1時間くらい歩いても朝10時過ぎ、ホントはテラス席でビールでも飲みたかったのですが、
もちろん営業している飲食店はほとんどありません。
勘を頼りに元町方面まで歩いてくると、中華街(南京町)には既に営業している店がチラホラと。
そこで「生ビール300円」の張り紙をようやく発見しました。
お店は朋榮というところ、店内の座席は無かったので、店の前の丸イスに座ってMOMOさんと乾杯!
良い週末になりますように。
その後はそれぞれ一旦ホテルで荷物を預けて、まずは初日のランチへ出陣!です。
神戸でのワイン会の一件目は、元町駅の北側にあるフランス料理店ル・ビストロにて。
美味しくて大ボリュームの料理が出されるお店ということで、
関西方面の一部の美食家の方の間では有名なお店のようです。
店内は、テーブル席が12席程度のこちんまりした造りで、カウンター越しにキッチンの様子が伺えます。
そして店の隅の方にはでっかい発泡スチロールの箱、開けると活きたオマール海老がゴロゴロと。
なんか凄いぞこのお店!です。
この会に参加されたのは下記の皆さんです。
・オムライスさん(幹事)
・ななさんとお子様二人
・青野くんさん(from 愛媛)
・MOMOさん(from 東京)
・ソムリエたまごさん(from 東京)
・kouta-meganeさん(from 東京)
・安ワイン道場師範(from 横浜)
名称 | Christophe Mignon "3e Millénaire" Brut N.V. クリストフ・ミニョン "トロワジェーム・ミレネール" ブリュット N.V. |
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生産者 | Christophe Mignon クリストフ・ミニョン |
価格 | (会費に込み) |
購入店 |
オムライスさんに用意して頂いた一本目は、もちろんシャンパーニュでございます。
クリストフ・ミニョンは道場初登場、品種はシャルドネ 50%, ムニエ 50%で、
オムライスさん曰く『ちょっと変わったセパージュ』とのこと。
裏ラベルによればデゴルジュマンは2019年2月、
可愛らしいエチケットが印象的なシャンパーニュです。
色は比較的薄めだったように思います。
グラスの縁に鼻を近づけると、リンゴのような良い香りがフワーッと漂ってきます。
味わいは、「ふくよか」という表現がピッタリくるような、円みのある味わい。
やや甘さのある感じは一杯目にピッタリです。
会の前にビールを飲んできて、スタートダッシュのスピードを抑えたつもりではあったのですが、
やっぱり無理でした。美味しいシャンパーニュの1杯目はキューっと飲んじゃいますね。
点数 | 85点 |
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こちらが本日の乾杯写真。 シャンパーニュが注がれたグラスの向こうで乾杯し合う美女二人。なかなか良い写真が撮れたと自画自賛しております ・・・え?『師範にはだれもグラスを合わせてくれていない』って?ほっといて下さい。
名称 | Leclerc Briant Brut Réserve N.V. ルクレール・ブリアン ブリュット レゼルヴ N.V. |
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生産者 | Leclerc Briant ルクレール・ブリアン |
価格 | (kouta-meganeさんから) |
購入店 |
2本目は、師範同様この会に関東方面から参加されているkouta-meganeさんが提供されたシャンパーニュ。
会の前に近くの酒屋で買ってきたそうです。ありがたい話でございます。
ルクレール・ブリアンのこの銘柄は3年前にも稽古しておりますな。
品種はピノ・ノワール40%, ピノ・ムニエ40%, シャルドネ20%で黒ブドウ主体。
ベースのヴィンテージは2014年、2017年12月にデゴルジュマン、ドザージュ4g/Lのようです。
色は、黒ブドウの比率が高いからか、わずかにピンク色がかっているように見えました。
香りは、クロワッサンのような香ばしい感じと柑橘系の香り、それに加えて漬物っぽい熟成感を感じます。
味わいは、香りのまったり感の割にはドライな味わい。凛とした高級感がありますね。
これまた美味しいシャンパーニュでした。
やっぱりシャンパーニュはシャンパーニュと名前が付いているだけで美味い・・・と言うと雑過ぎますが、
ホント安心感がありますね。
点数 | 86点 |
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さてさて始まりましたよ、噂のル・ビストロのコース料理が。
まずこちらがアミューズです。間違いではありませんアミューズです。左上から時計回りに
・特大生牡蠣
・筍+ホタルイカの佃煮
・魚卵(マスの卵)1瓶
生牡蠣はあいにく師範は食べられませんでしたが、ホタルイカの塩味で頂く筍とか、パンに乗せると最高な魚卵とか、
ナニコレいきなり最高かよ!です。
名称 | Chablis "Vigne de la Boissonneuse" 2015 シャブリ "ヴィーニュ・ド・ラ・ボワソニューズ" 2015 |
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生産者 | Dom. Brocard (Julien Brocard) ドメーヌ・ブロカール (ジュリアン・ブロカール) |
価格 | (会費に込み) |
購入店 |
白の1本目は『シャブリです』とだけ聞いてラベルを見る前に飲み始めたので、なかばブラインドっぽく頂きました。
色は特に濃くなく薄くなく、レモン色というより薄い麦わら色っぽい感じです。
香りは、鼻で嗅ぐ分にはいかにもシャブリ、ミネラルっぽさが全面に香ってきます。
ところが口に含むと樽がしっかり利いていて、一般的なシャブリとはかなり異なる雰囲気。
雑な例えだとムルソーみたいです。
味わいは、酸味シッカリ旨味たっぷりで後味に軽い苦味。シャブリらしからぬ厚みを感じます。
「このワインは飲んだことあるなぁ」と思ってラベルを見たら、
1月のオープンハウスの際にもヴィンテージ違いと稽古しておりました。
ヴィンテージは違うのですが、香味の共通性がありましたよ。
シャブリのライジング・スターらしいですが、この造り手は人気が出てしかるべきですね。
点数 | 87点 |
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前菜は、アミューズと同時に供されました。既に目の前は料理が溢れんばかりです。同じく奥から
・鰆のマリネ
・タコの柔らか煮
・厚切り生ハム+ホタテ
写真だとなかなかサイズ感が伝わりませんが、それぞれが普通にメインの魚料理一皿と言っても良いくらいの量があります。
そんなサイズですが、どれも大味にならず、シンプルな味付けで美味でした。
名称 | Meursault "Les Grands Charrons" 2018 ムルソー "レ・グラン・シャロン" 2018 |
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生産者 | Michel Bouzereau ミシェル・ブーズロー |
価格 | (会費に込み) |
購入店 |
もう一本の白はムルソーです。
造り手のミシェル・ブーズローさんは道場初登場ですが、
ムルソー村で7世代に渡りブドウ栽培を行ってきた名門ドメーヌらしいです。
ブルゴーニュはホント造り手がたくさんいて把握しきれないですねぇ。
色は、前のシャブリよりやや薄めだったように感じます。ヴィンテージが若いからかも知れません。
香りは、いかにも「ザ・ムルソー」な厚みのある蜜とバニラの香り。
前のシャブリを「ムルソーっぽい」と言っちゃってスミマセン、って感じです。
味わいは、暑い年だった2018年の影響が大きいのか、酸が少な目で甘みが多め。まるでニューワールドのような味わいです。
同じ白、そして同じシャルドネだとどうしても比較してしまうわけで、
師範の好みは前のシャブリでした。やっぱり地球温暖化の影響か、北の産地の方が伸びてきている感はありますね。
点数 | 83点 |
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魚料理・・・と言って良いんですかね?このお店のスペシャリテがコチラ。
・オマール海老2匹
・ホワイトアスパラガス3本
1人2匹ですよ。爪の中の肉は、それぞれが専用のハサミで割って食べるスタイルです。
『カニを食べる時はみんな静かになる』と言われたりしますが、
こちらの場合は『オマール海老を食べる時はワインがおろそかになる』です。
茹で加減が絶妙でつい集中しちゃうんですね。
そしてオマール海老を片付けた後に発見されるホワイトアスパラ、これがまた特大です。
名称 | Guy Charlemagne Brut Classic N.V. ギー・シャルルマーニュ ブリュット・クラシック N.V. |
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生産者 | Guy Charlemagne ギー・シャルルマーニュ |
価格 | (会費に込み) |
購入店 |
ここでまたシャンパーニュの登場です。
シャンパーニュはこの日3本目、
オムライスさんによれば「白の後に飲んだ方が良いシャンパーニュ」とのことでこの順番にしたそうです。
いろいろ考えて頂いております。
色は、最初の2本と比べると赤みは薄めでレモン色っぽかったように思いますが、気のせいかも知れません。
香りに特筆すべきポイントは無かったのかメモがありませんが、味わいは明らかに甘味がしっかりしていました。
なるほどこの味わいだから白の後に出すのが良いんだな、と思いましたよ。
シャンパーニュははいつ飲んでも美味しいんですが、その美味しさがゆえに後に飲むワインを霞ませる力があったりします。
白2本をしっかり味わった後のこのシャンパーニュ、とても良い感じだったと思います。
点数 | 84点 |
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メインの肉料理もこのボリューム。
・鴨のロースト(2塊)
・タマネギのロースト(丸1個)
・モリーユ茸のソテー
個人的には、鴨はもう少し火が入っていない方が好きでした。
とうぜんもうお腹いっぱいなので、肉よりモリーユやタマネギといった軽い方に手が伸びます。
鴨さんスミマセン・・・っていうか、もうほぼお腹が限界なんですね。
名称 | Gevrey Chambertin 2012 ジュヴレ・シャンベルタン 2012 |
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生産者 | Claude Dugat クロード・デュガ |
価格 | (会費に込み) |
購入店 |
普通のワイン会だと、だいたい白と赤の比率は同じくらいか、あるいは赤が多めになることが多いと思いますが、
実際料理に合わせることを考えると泡や白を中心に構成した方が良いんですよね。
というわけで本日のワイン会の赤はコレ1本。
泣く子も黙る名門造り手クロード・デュガのジュヴレ・シャンベルタン、
ヴィンテージはちょうどいい感じの2012年です。
色は、ピノ・ノワールとしては濃くなく薄くなく、ジュヴレ・シャンベルタンであることを考えるとやや濃いくらいの赤紫。
ノン・フィルターなのか僅かに濁りがあって、エッジには薄くオレンジ色が見えます。
香りは、みな一堂に「コレ良い香り!」と発するような、典型的な良いブルゴーニュの香り。
アプリコットのコンポートのようなフルーツ香に、カラメルっぽい樽香が良い感じに溶け込んでいます。
味わいも、香りの華やかさと地続きの軽やかな甘味と酸味。コレは美味しいヤツです。
やっぱりブルゴーニュは造り手だよなぁ、と。
クロード・デュガなんてもうおいそれとは手が出なくなるくらい価格高騰著しいブルゴーニュですが、
こういうのを頂いちゃうとやっぱり好きなんだよなぁ。今後は片思いが続きそうです。
点数 | 92点 |
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デザートはクリームブリュレ。 「丼に入って来なくて良かったぁ」などと申しておりましたが、これだってデカいですね。 でもデザートは別腹、しっかり食べられました。
名称 | Bollinger "Special Cuvée" Brut N.V. ボランジェ "スペシャル・キュヴェ" ブリュット N.V. |
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生産者 | Bollinger ボランジェ |
価格 | (オムライスさんから) |
購入店 | ル・ビストロ |
泡姫ことソムリエたまごさんが『〆にシャンパーニュが飲みたいなぁ』なんて言うもんだから、
オムライスさんから予定になかったシャンパーニュを出して頂きました。
銘柄は、みんな大好き安心のボランジェです。
写真を撮り忘れたので道場にずいぶん前から在庫中の同銘柄のものを貼っておきます。
・・・と、写真を撮り忘れるくらいなのでちゃんとは覚えていないんですが、
やっぱりボランジェはベーシックなシャンパーニュの中ではシッカリ系だと思います。
典型的な蜜入りリンゴとブリオッシュの香り、酸味シッカリ甘味も感じる味わい、ハズしませんね。
師範が「シャンパーニュが飲みたいなぁ」なんて言っても『じゃあ自分で買って出してください』
と言われるのがオチ、世の不条理を感じざるを得ませんが、結果的に漁夫の利を得た格好でラッキーでした。
ありがとうございます!>オムライスさん(&ソムたまさん)
点数 | 82点 |
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ちなみに料理はお持ち帰り前提で、テイクアウト用のジップロックやパックが用意されています。
師範もかなりホテルに持ち帰りましたが。それでも食べきれるわけでもなく、最終的にはゴミ箱へ。
地元の方だと、持ち帰った食材を再利用できるから良いと思うのですが、旅行者には正直ちょっと勿体ない気がしました。
そんな感じのワイン会、というより「戦う食事会」。
コースの料金は13,000円で、それにオムライスさんからのワインと持ち込み料をプラスして一人20,000円。
食材費が大きくお店の利益はほぼ無さそうで、幹事のオムライスさんは多分大赤字、参加者マル儲けの会でした。
みなさんありがとうございました!
今宵の宿は、三ノ宮駅から東に5分ほど歩いたところにあるサンサイドホテル神戸三宮。 チャッキチャキの安ビジネスホテルですが、今宵はシャワーを浴びて寝るだけなのでそれで十分です。 全室にWi-Fiが来ていて、最低限必要なものは揃っているところで、駅近で一番安かったのがここだったんですね。 シングル一泊素泊まり5,900円でした。旅行需要が回復しているのか、意外と普通の値段ですけどね。
部屋の様子がコチラ。
大きな窓がありますが、窓の外は隣のビルの壁です。
でもテーブルが大きめなので、道場の執筆には便利でしたよ。
部屋で一息ついたら、夜の神戸へ繰り出します。
せっかく神戸に来たのだから、MOMOさんと『会いたい人に会いましょう』ということで、
カツミさんに連絡したところ、
当初の予定を変更して時間を作って頂きました。
そんなカツミさんに予約して頂いたお店が、阪急六甲駅の近くにあるバッカナールというワインバー。
参加者はこぢんまりと4名です。
・カツミさん
・青野くんさん(from 愛媛)
・MOMOさん(from 東京)
・安ワイン道場師範(from 横浜)
上写真はエレベーターホールにある螺旋階段。
とても趣のあるアンティークな建物のようです。
お店はこのビルの6階にあって、扉を開けると神戸の景色がドーン!です。
思わずMOMOさんと二人で「うわぁ~っ」と声が出ちゃいましたね。
めっちゃ「神戸に来た」感、この景色だけで大満足っすよ。
翌日オムライスさんに聞いた余談ですが、
オムライスさん周辺の方でこのお店でプロポーズをして成功した例は1例も無いそうです。
お気をつけ遊ばせ~
名称 | Mica Vinho Verde N.V. ミカ ヴィーニョ・ヴェルデ N.V. |
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生産者 | Vinibio ヴィニビオ |
価格 | 5,900円 (お店価格) |
購入店 | バッカナール |
愛媛でワインバー ブルーノ
を経営されている青野さんがいらっしゃるので、ワインのチョイスはほぼお任せであります。
お昼に泡は沢山飲んできたので、白から始めましょうということになり、お店の方にお薦めを提案して頂きました。
持って来て頂いたのは、豪州のソーヴィニョン・ブラン、コレ、それとあと2本(あいにく失念・・・MOMOさんは覚えているかな?)
皆で相談して、一番個性的っぽいから、ということでポルトガルのヴィーニョ・ヴェルデを選びました。
色はやや赤みのある薄黄金色。「え?ヴィーニョ・ヴェルデって『緑のワイン』じゃなかったっけ?」ですが、
このワインに緑の要素はありません。香りは、オレンジのような柑橘系の香りに、ちょっとヨードの雰囲気があって、
なんとなく自然派っぽい感じです(改めて裏ラベルを確認したら"Organic Wine"、"NO SULFITES ADDED"の文字がありました)。
味わいは、店長の太田さんの説明通り塩っぽさを感じで、にがりのような苦味も感じます。まさに「海のワイン」って感じですね。
自然派のヴィーニョ・ヴェルデ、初めての経験でした。
アルコール度数は11.5%と軽いので、爽やかだね~なんて言いながらスイスイ飲み干しました。
点数 | 77点 |
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乾杯写真がコチラ。ホワイトバランスがまるっきり合ってなくて黄疸が出たみたいな写真ですが、 そんなん調整している気にもならないくらい楽しかったという事ですよ。
名称 | Chateau Rahoul "Réserve de la Balguerie" 2003 シャトー・ラウール "レゼルヴ・ド・ラ・バルゲリー" 2003 |
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生産者 | Ch. Rahoul シャトー・ラウール |
価格 | 8,200円 (お店価格) |
購入店 | バッカナール |
次は赤ですが、赤は2本飲むだろうなぁ、ということが容易に想像されたので、
青野さんからお店への注文は『1本目は軽い感じでお願いします』と。
持って来て頂いたのは5本、
メロイ(北イタリアのメルロ主体)、ラ・スピネッタのランゲ・ネッビオーロ、2005年のサヴィニ・レ・ボーヌ(クルティエ・セレクション)、
ニュージーランドのピノ・ノワール、そしてコレ。
候補に残ったのはサヴィニ・レ・ボーヌとコレでしたが、「クルティエ・セレクションはあまり良い思いをしたことがない」
という意見が青野さんと一致して、この2003年のボルドーが選ばれました。
こちらのコルクはとても新しい感じだったので、リコルクされていたみたいです。
色は、20年も経っているとは思えない若々しさ。もちろんエッジにはしっかりレンガ色が入っていますが、
「枯れた」という印象は全くありません。
香りは熟成ボルドー感がバンバンです。まるで超高級奈良漬けみたいな香りです・・・ってそんなの嗅いだことないですが。
味わいは、柔らかな渋味とたっぷりの甘味、全体にまぁるい味わいで大変よろしい感じです。
やっぱりボルドーは、特に左岸は熟成させてナンボですわ。
青野さんとも話してましたが、このワインはちょうど熟成のピークにある感じでしたね。
もっと枯れたのがお好きな方もおられると思いますが、師範はこれくらいがベストです。
点数 | 88点 |
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注文した料理はオードブル盛り合わせ 1,300円。 奥から時計回りに、ワカモレ、生ハムメロン、マダイ、焙ったブリ、(失念)、田舎風パテ、キッシュ 真ん中がラぺ。 こういう、いろんなものをちょっとずつ、ってのが良いですね。 昼の料理がまだお腹に残っていたので、この一皿で十分でした。
名称 | Domaine L'Aiguelière 1998 ドメーヌ・レグリエール 1998 |
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生産者 | Dom. L'Aiguelière ドメーヌ・レグリエール |
価格 | 15,000円 (お店価格) |
購入店 | バッカナール |
そしてもう一本の赤は『しっかりしたものをお願いします』と。
これは豆知識なのですが、ワインバーで「しっかりしたものを」なんてお願いすると、
恐ろしい値段のワインが提案されたりしますので注意が必要ですが、このお店のお薦めはリーズナブルでした。
並べて頂いたのは、タウラージ、トスカーナのメルロー主体、モンテプルチアーノ・ダブルッツォ、オーストリアのツヴァイゲルト、
そしてコレ。これだけ雰囲気の違うワインが並ぶと師範やカツミさんMOMOさんは決めきれず、
最終的に青野さんが飲みたい!ってことで南仏の1998年産に決定いたしました。
色は、前のボルドーと同じくまだまだ健全な感じの濃い紫色です。
香りは、鼻で嗅いだ時点では「ボルドーじゃんコレ!」です。
ドライプルーンみたいな果実の香りと煮豆のような甘い香りにそう感じさせられます。
ところが口に含むと一転して青畳感、「やっぱり南仏っすね」になります。
味わいもしっかりしていて、安ワイン道場とほぼ同じだけ時を経たとは思えない若さです。
どちらの熟成ワインも非常に状態が良かったのですが、やっぱりこちらは特有の青さが気になったので、
行事軍配はボルドーへ。でも楽しかったですよ、こういうワインってなかなか自宅じゃ飲めないですからね。
点数 | 85点 |
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そして夜景がコレですよ。そりゃ勢い余ってフライングでプロポーズする人も出るわ、ですわ。
こちらがこのお店のウォークイン・セラー。これを見ながらワイン選びするのも楽しそうですねぇ。
・・・というような感じで、神戸の夜景とワインを満喫。お会計は4人分トータルで40,000円弱でした。
良い店があるなぁ、神戸。こういう景色とワインをリーズナブルに楽しめる店、残念ながら師範は横浜や東京では知りません。
その後もう一軒、カツミさん行きつけの超隠れ家バーに連れて行っていただきました。
ラム酒のラインナップが多いお店です。お値段もとっても良心的でした
(カツミさんにご馳走になりました。なにからなにまでまでありがとうございました!)
タクシーで向かったので、場所も名前もわかりませんが、
とても小さなお店かつご近所の方&常連さんでいっぱいでしたので、
お邪魔にならないよう店名等は調べないことにします。
・・・というような長い長い一日。
最後は宿に帰って一人でツイッターのタイムラインを眺めながらお疲れさまのキリン本搾りオレンジ。
宿の自販機で180円、適正価格です。
それでは皆さまおやすみなさい。
おはようございます。神戸遠征稽古の二日目かつ最終日です。
午前中はチェックアウトの10時までは道場の執筆活動に費やしておりましたが、
ちょっとだけ旧係留地あたりを散策しました。写真の建物は下記です。
・左:大丸神戸店
・右上:商船三井ビルディング
・右中:神戸市立博物館
・右下:チャータードビル
暑くなく寒くなくお天気もバッチリ、やっぱり師範は「持って」いるな。
大丸では、オムライスさんに教えて頂いた「フロインドリーブ」で家人用のお土産を調達。
家族への配慮も忘れていませんよ・・・というかせめてもの罪滅ぼしです。
ランチは、
今日もまたオムライスさんのお世話になって、
神戸元町の圓記(ユンキー)という中華料理屋さんで点心を。
この会の参加者は下記の皆さんです。
・オムライスさん(幹事)
・シロさん(from 西宮)
・NAOTAKAさん(from 京都)
・青野くんさん(from 愛媛)
・カブさんさん(from 東京)
・MOMOさん(from 東京)
・安ワイン道場師範(from 横浜)
飲み物は「とりあえずビール」、7人で中瓶3本、適量です。
銘柄はスーパードライ、お天気の良い午前中だったので切れ味爽やかなスーパードライがお似合いですよ。
さてさてそれでは怒涛の点心ランチを始めます。
ピータンと塩漬け豚肉のお粥 900円×2
味わいが柔らかですねぇ。干し貝柱の出汁が良く出ていて、胃の腑に染みわたります。
海老餃子 660円×3
どうやって閉じたのか不思議なくらい閉じシロの小さい餃子で、中の海老がプリップリ、というかブリッブリです。
焼売 660円×3
溢れんばかりの肉が入った焼売。崎陽軒のシウマイも良いけどコレも良いですよ。
脆皮炸春巻 540円×3
皮がパリッパリ、というかバリッバリ。とても香ばしくて美味しゅうございます。
スペアリブのトーチ蒸し 1,200円×2
骨からスッと身離れするくらい柔らかで、ニンニクの効いたパンチのある味わい。南仏系のワインに合いそうです。
ほうれん草と海老の水晶餃子 750円×3
あまりに芸術的だったので写真を大きくしてみました。
ホント、どうやってこんなに上手に包めるのかね?もちろん美味しいです(語彙力)
海老入りニラ饅頭 660円×3
わかっちゃいましたが、熱ッ熱でヤケドしそうになりました。もちろん美味しいです(更に語彙力)
牛バラ煮込みラーメン 1,100円
麺とスープは優しい味わいで、牛バラは八角の効いた濃い味わい。コントラストが見事です。
胡麻団子 450円、流れるキャラメル饅 660円
デザートでございます。お腹いっぱいになりました。
中国系の方らしい、素晴らしく無駄を排したオペレーションで次から次へと料理が出され、入店から僅か45分でお食事終了。
お会計は一人当たり3,000円でした。神戸の点心、堪能させて頂きました。
(流れるキャラメル饅、キャラメルというよりカスタードかな?ちょっとだけ流れました)
神戸の最後は、オムライスさんの事務所でガチのワイン会。
普通にお仕事される事務所なのですが、でっかいセラー3つにぎっしり詰まったワインたち、そしてグラスが大量。
畏敬の念を込めて「ちょっとバグってますね」と言わせて頂きます。
参加者は、ランチのメンバーに加えて、
・泉明宏さん(from 大阪)
が参加。普通に登場したらダメ出しされて再登場、生の『ども!ワインの泉です!』を堪能できました
・・・ってな感じなので「ガチのワイン会」といっても雰囲気は和やか。以下のワインをありがたくご相伴に与らせて頂きました。
名称 | Guy Larmandier Grand Cru "Signé François" Vieilles Vignes 2009 ギィ・ラルマンディエ グラン・クリュ "シーニェ・フランソワ" ヴィエイユ・ヴィーニュ 2009 |
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生産者 | Guy Larmandier ギィ・ラルマンディエ |
価格 | (オムライスさんandカブさんから) |
購入店 |
最初はシャンパーニュからスタートします。
それも、コート・デ・ブランのグラン・クリュ畑で、2009年のヴィンテージ付き。いきなり普通じゃ無いっすよね。
昨日今日で5本目のシャンパーニュ、どこが「安ワイン道場」だか、です。
色は、キレイな黄金色です。泡はとても細かいですね。ブラン・ド・ブランなのでシャルドネ単品種なのですが、
熟成期間が長いからかしっかりした色付きが見て取れます。
そして香りは非常に立派です。焼リンゴの香りに高菜漬っぽい熟成感、その他いろいろがブワーッと香ります。
口に含むと、とてもしっかりした酸を感じます。背筋がシャキッと伸びるような味わいです。
まろやかな香りにシャープな味わい、まさに高級シャンパーニュですね。
どちらかというと師範はブラン・ド・ノワールのユルさに親近感を覚えたりするのですが、
高級感で言えばブラン・ド・ブランだな、と再認識させられましたよ。
点数 | 88点 |
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チーズとデーツは、MOMOさんが持参されたもの。
師範はそういうの無しの手ぶらで参加しております、
こういう時「自分、気が利かんなぁ」と思い知らされます。ホントみなさんスミマセン。
バゲットは、昨日の残り。
だってレストランで出されるバゲットが1人1本ですからね。ステキな再利用?です。
エシレのバターを塗って、ゲランド産の塩を軽く振って食べれば、永遠に食べられる悪魔の料理です。
名称 | Chambolle-Musigny 2013 シャンボール・ミュジニー 2013 |
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生産者 | Dom. Hudelot-Baillet ドメーヌ・ユドロ・バイエ |
価格 | (オムライスさんandカブさんから) |
購入店 |
今回のワイン会、テーマは「シャンボール・ミュジニーの水平」ということで、
2013年のシャンボール・ミュジニーが4本、造り手違いで用意されています。
師範にね、そんな微妙な差が判るか!?って話ですよ。
1本目の造り手はユドロ・バイエ、今回は参加者の皆さんのコメントを積極的に拾っていきたいと思います。
外観は結構しっかりした赤紫色で、エッジに僅かにオレンジのグラデーション。
香りは、青野さん曰く『苺のラム酒漬け、紅茶の香り』だそうです。上手いこと言うなぁ。
味わいは、カブさんによれば『まだタンニンがある』そうです。師範は軽めに感じたけど違うのね。
インポーター視点のNAOTAKAさんは、4本の中で『買うならコレ』だそうです。
泉さんによれば『最高です!』だそうです。この人最高だわ。
当然美味しいワインではあるのですが、
師範コメントとしては、ちょっとだけプロパンガス(腐ったタマネギ)っぽい香りを感じて、
全体に軽い印象を受けました。でもそんな素人コメントしなくて良かったヨカッタ。
点数 | 87点 |
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名称 | Chambolle-Musigny 2013 シャンボール・ミュジニー 2013 |
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生産者 | Laurent Roumier ローラン・ルーミエ |
価格 | (オムライスさんandカブさんから) |
購入店 |
2本目の造り手はローラン・ルーミエ。2013年のヴィンテージ的には、2018年みたいな「暑い年」だったそうです。
なので、リリース直後は「果実味が強くてブルゴーニュらしくない」という評価だったらしいのですが、
熟成が進むと良い造り手のものはバンバン評価が上がっているとのこと。なるほどです。
さてこのワインも他人様コメントを拾っていきます。
MOMOさんによれば『鉄っぽい』、あと『高級な家具の香り』だそうです。
確かに、木の香りと有機溶剤系の揮発香がありますね。
香りの要素は、師範には前のユドロ・バイエより複雑に感じられて「複雑な花束」とメモっているのですが、
味わいにちょっと雑味(師範は渋味と思いましたがカブさんによれば『苦味』だそうです)
っぽいガチャガチャ感があるのが気になりました。
関係無いですが、彼氏の写真を見せられて『優しそうな彼ねぇ』と答えるのは半分ディスっている、
という会話で盛り上がっておりました。
そういう話題とは関係なしに美味しいピノ・ノワールでしたよ。
点数 | 86点 |
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名称 | Chambolle-Musigny 2013 シャンボール・ミュジニー 2013 |
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生産者 | Dom. Arlaud ドメーヌ・アルロー |
価格 | (オムライスさんandカブさんから) |
購入店 |
3本目の造り手はアルロー。これだけアルコール度数が低めで12.5%です(他は13%)。
インポーターはどれもフィラディスさんですね。
水平試飲の場合、インポーターを同じにするのは大事なことのように思いました。
さてまずは師範の印象から。色はエッジのオレンジ色が一番はっきりしていて、
香りにはドライ・アプリコットのような甘さがあります。味わいは「甘酸っぱさに集中力がある」なんて書いています。
さて青野さんのコメントを拾うと、『力強さ、骨格』、『ブルーベリーやブドウの皮目のみずみずしさ』だそうですよ。
ネガティブな要素が無くて、前の2本より少しだけ好印象でした。
それにしても、全部美味いんすよ。普通に飲んでいたら安ワイン者の師範は大絶賛しているクラスです。
点数 | 88点 |
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名称 | Chambolle-Musigny 2013 シャンボール・ミュジニー 2013 |
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生産者 | Dom. Arnoux-Lacheaux ドメーヌ・アルヌー・ラショー |
価格 | (オムライスさんandカブさんから) |
購入店 |
水平比較の最後はアルヌー・ラショーです。
このワインの時に、自宅で師範がいつも測定している糖度の話になりました。
いやー、こういうコアなメンバーだったら糖度計を持参すれば良かったなぁ。
みんなで糖度を当て合うとか楽しそうでしょ?そうでもないですか?そうですかスミマセン。
色は、これまでの3本と比べると一番暗いというか、古くなった牛肉の赤身みたいな色に感じます。
香りは、師範が思うシャンボール・ミュジニーらしさが一番あるように感じました。
なんというか、根暗で妖艶なキレイさですね。
味わいは明らかに他の3本よりも甘味がしっかりしています(だから糖度計の話になりました)。
素人に一番分かりやすいシャンボール・ミュジニーということで、師範の軍配はこちらに挙げさせて頂きます。
泉さん曰く『深い森の向こうにある湖のほとりで遊ぶ二匹のネコ』らしいです。
なんでそこで鹿とか少女とかじゃなくてネコやねん!とみんなに突っ込まれておりました。
点数 | 90点 |
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本日の主役ワイン↓を平等に注ぎ分けるために、グラスが一旦下げられます。
注いで頂いたのは、麻布十番のレストランでソムリエをされているカブさん。
この風景、まさか普通の事務所とは思わないですよね。
そしてやっぱりグラスは大切ですよ。居酒屋のワインだって良いグラスで飲んだ方が気持ちイイですからね~
名称 | Bonnes-Mares 2013 ボンヌ・マール 2013 |
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生産者 | Robert Groffier Père & Fils ロベール・グロフィエ・ペール・エ・フィス |
価格 | (オムライスさんandカブさんから) |
購入店 |
今回の遠征稽古のクライマックス、メインのワインがコチラ、
ワイン好きで知らない人はいない名門造り手「ロベール・グロフィエ」の、
これまた知らない人はいない名門特級畑「ボンヌ・マール」です。
ヴィンテージもそろえて頂いていて、シャンボール・ミュジニー水平と同じ2013年、
果たして師範は村名と特級の違いを判別できるのか!?です。
外観は、他のシャンボール・ミュジニーと大きな違いはありません。
香りのボリュームも、「全然違う~!」ってのを期待しましたがそれほど大きな差はありません。
ただ、複雑さに於いては一枚ウワテというか、これまでそれぞれに感じた香りを全部まとめたような感じがします。
味わいは、他のシャンボール・ミュジニーよりも酸味がしっかり。でも酸っぱくは感じないので甘味渋味も強めなんだと思います。
このクラスになると2013年ではまだ早いのかもしれません。あるいは抜栓して時間を置けば化けるような気もします。
4本のシャンボール・ミュジニーを足して3で割った感じでした。
なので一枚ウワテではありますが、「明らかに一枚ウワテ」と言えるほどの差は無かったように思います。
村名と特級の違いを判別できるのか?の問いに対しては、残念ながら師範は出来なさそうでありました。
ともあれ貴重な体験、ありがとうございました>オムライスさん&カブさん
点数 | 91点 |
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カブさんによって恭しく注がれる「キレイな母ちゃん」ボンヌ・マール。 その「母」感はバストなのかヒップなのか、などという際どい話題でNAOTAKAさん中心に盛り上がっておりました。 大変楽しい社長さんですが、会社の中でもこの調子だったらそのうちセクハラで訴えられると思います(笑)
名称 | Chablis Premier Cru "Mont de Milieu" 2014 シャブリ・プルミエ・クリュ "モン・ド・ミリュー" 2014 |
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生産者 | Dom. Billaud-Simon ドメーヌ・ビヨー・シモン |
価格 | (オムライスさんandカブさんから) |
購入店 |
怒涛のシャンボール・ミュジニー村との集中稽古を終えて、ほっと一息の白ワイン
・・・って確かにこのタイミングで出されましたよね?
なんだか記憶があやふやで・・・情けないことこの上ありません。
銘柄はシャブリの1級畑ですが、あまり聞き慣れない畑で道場初登場、特級畑に近い所にあるそうです。
色は濃いめのレモン色、シャブリにしては緑色っぽさがあったような気がします。
香りは、海藻のようなミネラルっぽさをバンバン感じます。
味わいは、とてもドライで旨味がメイン。それほど酸は強くない印象がありました。
昨日のシャブリと違い、いわゆるシャブリらしいシャブリだと思います。
例によって泉さんが『これはシャブリのモンラッシェですね!』なんてことを言いだすので、
皆さんに『君はこのワインのどこにモンラッシェを感じたのかな?』と突っ込まれておりました。
概念としてのモンラッシェ、ですよね泉さん。
点数 | 80点 |
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名称 | Chassagne-Montrachet Premier Cru "Boudriotte" 1999 シャサーニュ・モンラシェ プルミエ・クリュ "ブードリオット" 1999 |
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生産者 | Nöel Ramonet ノエル・ラモネ |
価格 | (オムライスさんandカブさんから) |
購入店 |
予定されていた最後のワインがコチラ、名門ラモネのシャサーニュ・モンラッシェ、1級畑のブードリオットです。
カブさんがインポーターから良い条件で提示されたので、まとめて買ったらしいです。
ほんとブルゴーニュ高くなりましたよね。インポーター的には『もっと高くなるんだから今売るのはバカだ』そうですよ。
やめてくださいそういうの(泣)
色は、さすがにこれまでのワインと比べると熟成感があって全体にレンガ色っぽさがありますが、
それでも20年以上前のワインとは思えないしっかりした赤紫色です。
香りは、泉さん曰く『腐葉土の香り』らしいです。なるほどなるほど、初めて納得のいく表現を聞きました。
MOMOさん曰くは『お昼に食べた麺に乗っていた、八角風味の牛肉の香り』だそうです。
この人の香りの記憶力はハンパ無いな。
味わいは、師範は非常に柔らかに感じたんですが、シロさん的には『カタい』そうです。
確かに硬水的なミネラルの固さはありますね。他人様の意見を聴くといろいろ参考になります。
仕入れ値をカブさんにお聞きしましたが、今その値段だったら絶対買いだ!と言わざるを得ません。
ブルゴーニュ高騰の折、そういうチャンスを見逃さないようにしましょう。
というか師範は見逃しちゃうので、皆さん見逃さずに買っておいてください。
点数 | 89点 |
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青野さんに即興アレンジで調理して頂いた「鴨のロースト 刻んだホワイトアスパラガス・ソース」。 やっぱりひと手間かけると美味しいですよね。そしてこういう料理を即興で作れる青野さん、 お店出せますよ(すでに出されてます)
名称 | Chambolle-Musigny 2015 シャンボール・ミュジニー 2015 |
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生産者 | Dom. Arnoux-Lacheaux ドメーヌ・アルヌー・ラショー |
価格 | (オムライスさんandカブさんから) |
購入店 |
当たり前ですが皆さんワインに目が無い人たちばかりですし、
オムライスさんのセラーには溢れんばかりのワインが入っていますので、
『もう一本いきましょうか』ということになりました。
そこでセラーから引っこ抜いて来て頂いたのは、これまたシャンボール・ミュジニー、
造り手はアルヌー・ラショーでヴィンテージ違いの2015年です。
さぁさぁようやく師範も本気を出しますよ!というわけでいつものフレーズ「ほとんど覚えていません!」を出させて頂きます。
メモによれば、「リンゴ!(と言う表現はNAOTAKAさん曰く昔はダメだったみたいです)」
「同じCMでも若い(そりゃそうでしょうね)」
「渋味そこそこ甘酸っぱい(まぁそれもそうでしょうね)」
だそうです。
師範点数に「??点」が出たという事は、師範は大満足させて頂いた、ということです。
貴重なワインの数々、本当にありがとうございました!
点数 | ??点 |
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ワインを全て飲み終ってもなおモノ欲しそうな師範に気付かれたのか、オムライスさんには素晴らしいアルマニャックを出して頂きました。
・Aurian Grand Armagnac 1979
・Domaine de Pagy "Unique Collection Darroze" Bas-Armagnac 2002
アルマニャックって、コニャックに比べるとシャープな印象がありますが、
このクラスになると十分柔らかですね。胃の腑と脳味噌にグイグイ突き刺さって来る美味しさでした。
そんな感じのオムライスさん主催「カブさんとワインを飲む会」でした。
午後1時半から始まった会、長々と8時過ぎまで、ホントにお世話になりました>皆さま
帰りのフライトは、神戸空港21:10発羽田行ANA416便。お値段は行きのフライトより若干高くて11,270円。
それでも新幹線より安いですね。
神戸空港では、お疲れ様ということでMOMOさんと生ビール。
師範はこれで完全に出来上がりまして、帰りの飛行機の中はずっと寝てました。
・・・というような二日間でした。神戸、大好きな街になりました。
やっぱりツイッターは素晴らしいな。
初めましての方でも、手に取るように近況が把握できているわけですよ。
もう旧来の友だちみたいな感覚です。
短い文字数のコミュニケーションですから、思い違いや勘違いでネガティブな関係になっちゃうケースもあるみたいですが、
お会いしてみればワイン好きはみんな良い人、コロナ対策に気を配りながらどんどん会っちゃいましょうよ!