稽古日誌:2009年12月

  ワインの栓について、とっても詳しくて公平で、大変参考になる記事を見つけました。 「きた産業」という飲料のパッケージ・栓を取り扱う会社の ワイン栓の選択肢 という記事です。

 詳しくはその記事を読んで頂くとして、 コルクを通した空気の透過なんて未だ迷信めいた良し悪しが言われているんだと思っていたら、 ちゃんと透過量の測定データもあって、科学的にその影響が論じられていたりするんですな。 こういう風に具体的にデータを示されると信憑性があります。 あと、スクリューキャップって密閉度自体は高いけど、 ヘッドスペースが大きい(通常コルク栓がある部分に空気がある)ことが課題であることとか、 合成コルクのいろいろなバリエーションの話とか、 かなり専門的ではあるけど結構面白く読めます。 スクリューキャップや合成コルクは安ワイン者にとって特に身近なモノなので、興味がありますしね。

 ・・・と、人のフンドシでワインサイトらしいことを書いてみました。

翌月分

31日(木)

Kumeu River "Village" Chardonnay 2007
クメウ・リヴァー "ヴィレッジ" シャルドネ 2007
Kumeu River Wines
クメウ・リヴァー・ワインズ
White
Kumeu (New Zealand)
クメウ (ニュージーランド)
\2,0792009/12/26 ワイン&Wine ジェロボーム
 大晦日であります。 新型インフルエンザに罹っていた姪っ子を含む師範兄一家も実家へやってきてにぎやかな年末であります。 夕食は、握り寿司やらグラタンやらアイスバインやら、なんでもありの内容。 そしてワインの一本目はコレ、ニュージーランドのシャルドネであります。 それにしても、"New Zealand"ってなぜ「ニュー・ジーランド」と書かないんだろ? そういえば"New York"も「ニュー・ヨーク」とは書かないよね?謎~。
 閑話休題、ワインはというと、色はかなり薄め。 香りは、シャルドネらしい蜜香とほんのり樽香。 いかにもニューワールド的ではあるけど、あまり押し付けがましかったりわざとらしかったりせず、 バランスは良い感じ。 味は、甘味酸味のボリュームは悪く無いんだけど、なんとなく荒っぽくてガサツ。
 弟に値段を問うたところ、『2,000円前後』と当てられちゃいました。 悪くないけどまぁそんなもんでしょう。 この銘柄の上のグレードはもっと洗練されているいのかな? 機会があったら稽古してみたいものですが。
ショップへのリンク: Kumeu River "Village" Chardonnay 2007
76点師範実家にて

Gevrey-Chambertin "Aux Echezeaux" 2001
ジュヴレ・シャンベルタン "オー・エシェゾー" 2001
Dom. Magnien Michel et Fils
ドメーヌ・マニャン・ミシェル・エ・フィス
Rouge
Gevrey Chambertin
ジュヴレ・シャンベルタン
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\5,2292009/12/26 ワイン&Wine ミレジム
 さてもう一本の赤が今回の帰省ワインのメインであります。 なによりこのワインの素晴らしい点は、Aux Echezeaux"などと紛らわしい名前が付いている点です。 ちょびっとワイン知識のある師範弟などは『お!エシェゾー!』などと喜んでおります。 ホントはエシェゾーとは全然違うジュヴレ・シャンベルタン村の畑名ワインではありますが。
 色は、結構熟成感のあるレンガ色。 香りは大変良い感じです。 エシェゾーじゃないかもだけど、特級畑といわれたら信じちゃいそうな、 「良いブルゴーニュ」的な香りのボリュームがあります。 味は、香りにくらべたらそのボリュームは軽め。 でもまぁブルゴーニュってこんな感じですな。
 ・・・と、名前負けせずちゃんとしたパフォーマンスを演じてくれたワインでありました。 5,000円強の値段するわけだけど、その価値ありだと思います。 2009年の最後をキッチリ締めくくってくれました。
ショップへのリンク: Gevrey-Chambertin "Aux Echezeaux" 2001
85点師範実家にて

30日(水)

 師範実家での2日目。

 本日の夕食は、阿蘇いこいの村という宿泊施設で。 といっても泊まるわけじゃなくて、風呂と食事のみの利用ですが。

 料理は、3,500円の宴会料理で、メインは牛しゃぶしゃぶ。 これが、やや厚めの肉で、凍ってて、正直バサバサ。残念であります。 子供メニューのハンバーグは結構美味しかったんだけどね。

Cono Sur "20 Barrels" Pinot Noir 2007
コノ・スル "20 バレルズ" ピノ・ノワール 2007
Vina Cono Sur
ビーニャ・コノ・スル
Tinto
Casablanca Valley (Chile)
カサブランカ・ヴァレー (チリ)
\2,2892009/12/26 ワイン&Wine スマイル
 上記の店では瓶ビールを飲んでおりました。 そして実家に帰ってきて、師範弟と一緒に飲んだのがこのワイン。 安ワイン者御用達造り手のコノ・スルで、銘柄はちょいとグレードの高い「20バレル」シリーズ。 調べたら、1年半前に同じ2007産と稽古済み。 熟成が良いほうに作用しているかどうか。
 色は、ピノ・ノワールとは思えない濃い紫色。 香りは、確かにピノ・ノワールな木イチゴっぽいベリー香に、 極めてゴージャスな樽香がプラス。 香りのボリュームは相当なものだけど、なんかちょっと野暮ったい感じは否めない。 味は、甘味があって渋味はまろやかで、なかなかどうして良いバランス。 特につまみも無しでクイクイ入っていく感じ。
 ブルゴーニュのピノ・ノワールとは明らかに異質な内容だけど、 これはこれでやっぱり美味いと思う。 それに、前回飲んだときより全体に柔らかくなっていて、 熟成の効果はそれなりあったようにも思えるし。
ショップへのリンク: Cono Sur "20 Barrels" Pinot Noir 2007
80点師範実家にて

29日(火)

 今日から九州方面へ帰省です。

 今回のフライトは、経営再建中の日本航空。 乗る前に『座席のモニターやオーディオサービスが利用できない席があります』とアナウンスされてました。 なるほどー、そういうメンテナンス費用なんかを削減してるのね。 厳しいでしょうが頑張ってください。

 ともあれ、道場→(タクシー)→YCAT→(高速バス)→羽田空港→(飛行機)→福岡空港 →(地下鉄)→博多駅→(JR特急)→師範代実家→(車)→師範実家の丸一日の移動、 お疲れ様でした。

 実家にはまだ今日は師範母と師範一家だけ。 そして本日の夕食は、馬刺やカツオのたたき、煮しめ、グラタンなんか。 酒はビールと焼酎。ワインも送りつけているんで、明日から飲みます。

28日(月)

Santa Rita "120" Cabernet Sauvignon 2007
サンタ・リタ "シェント・ベインテ" カベルネ・ソーヴィニョン 2007
Vina Santa Rita
ヴィーニャ・サンタ・リタ
Tinto
Valle Central (Chile)
バレ・セントラル (チリ)
\500 (Half)2009/09/07 QUEEN'S ISETAN 品川店 サッポロビール
 昨日から今日にかけて徹夜でジジババ用のビデオ編集を仕上げて、 夕食は回転寿司(今月頭にも行った店)。 生ビールを2杯飲んできて、家で編集済みのビデオを家族と見ながら飲んだワインがコレ。 こういう時ってハーフは便利ですな・・・といいながら、ハーフなのに全部飲まずにソファーに沈没。 まぁ前日徹夜なんで無理からぬところですが。
 色は、いかにもチリ産らしい向こうの見えない濃紫。 そういった意味では昨日のワインとの違いはわからんです。 香りは、昨日のと比べるとミントが無くてインクがあって、 なるほど豪州と南米の違いはこのあたりにあるなぁ、と。 あと、樽香はほとんど感じなくて、インクとピーマンがメインの香り。 味は渋味がキッチリ、その裏側に甘味と酸味。 バラバラな感じはあるけど、バランス自体はそんなに悪くないです。
 典型的なチリ産の安カベルネという感じで、良くも悪くも想像を裏切らない内容。 フルボトル換算で1,000円だと思えばそんなに安くは無いんだけど、 手軽に飲むためにこういうのが手元にいくつかあると安心感ありますな。
70点道場にて

27日(日)

Lincoln Estate Cabernet Sauvignon 2008
リンカーン・エステート カベルネ・ソーヴィニョン 2008
Lincoln Estate (Eyre Peninsula Wines)
リンカーン・エステート (エール・ペニンシュラ・ワインズ)
Red
South Eastern (Australia)
サウス・イースタン(オーストラリア)
\9262009/10/22 ワイン&Wine モトックス
 年末ダイエット、気になる本日の計量は体重64.1kg、体脂肪率15.5%で、 目標の64kg台を大きく達成であります。 前日の深酒による極度の脱水状態での数値ではありますが、達成は達成、おめでとうございます、よくがんばりました>自分。
 さてワインは、前日の最後に開けたもので、「南フランス&オーストラリア赤ワインのみ5本セット」税・送料込み\5,229からの一本。 師範らしいケチケチ精神を遺憾なく発揮して、最後には安くて強いワインをチョイスしたようであります(あまり記憶無し)。
 色は、全く向こうが見えない濃紫色。 香りは、ボリューム的には弱めだけど、濃いベリーの果実香に加えて 豪州産のカベルネらしいミントのような香りがあって、なかなかナイス。 味は、翌日の状態ということもあってか結構開いていて、 渋味穏やか甘味しっかりで悪くないバランス。 ただ、アルコール度数14,9%はダテじゃなくて、グラス一杯でクイーッと効きます。
 単調なワインではあるけど、1,000円以下で買えていることを考えれば十分じゃないかな? 2ヶ月前に稽古したシラーズ同様、 強いワインがお好きな方にはお勧めであります。
75点道場にて

26日(土)

 本日は、ご近所のAちゃん一家、Tちゃん一家を道場にお呼びして忘年会。 大人6人子供5人、そのうち飲む人5人だけどTちゃんパパはほぼビール専門、 子供らはシャンメリーです。

Gerard Gratiot Brut "Prelude" N.V.
ジェラール・グラシオ ブリュット "プレリュード" (ヴィンテージ無し)
Gerard Gratiot
ジェラール・グラシオ
Champagne
発泡
Champagne
シャンパーニュ
Champagne (France)
シャンパーニュ (フランス)
\3,1502009/06/03 ヴェリタス ワインプレス・インターナショナル
 スタートは午後4時すぎ、まず前菜はオリーヴとかソラマメとかモッツァレラ・トマトとかカリフラワーとブロッコリーのサラダとか、 軽くつまめる物を出しておいて。 そして一本目のワインは当然シャンパーニュであります。 この造り手のノーマル品は稽古済み。 そこそこ良い印象があったんで、プチ・プレミアムなこの銘柄に期待大であります。
 色はまずまず普通のシャンペン・ゴールド、泡立ちの量もキメの細かさも問題なし。 香りは、きちんとシャンパーニュらしいリンゴっぽいフルーツ香とイースト香、 それにアメみたいな熟成香も加わっててこちらも問題なし。 味も、濃からず軽からず、甘からず酸っぱからずで問題なし。
 というわけで、全てにおいて問題ないんだけど、これは!っていうようなポイントが無いのが残念。 3,000円を超える価格であることを考えれば「まぁこんなもんかな」という評価になってしまいます。
ショップへのリンク: Gerard Gratiot Brut "Prelude" N.V.
78点道場にて

Riesling "Grand Cru Franckstein" 2005
リースリング "グラン・クリュ フランクシュタイン" 2005
Dom. Mersiol
ドメーヌ・メルシオル
Blanc
Alsace Riesling Grand Cru
アルザス・リースリング特級畑
Alsace (France)
アルザス (フランス)
\2,4002009/10/19 カーヴ・ド・リラックス 豊通食料
 今回、基本的に料理は持ち寄りにしていたんで、Aちゃんちにはサーモンのマリネとか、 タコとニンニクのサラダ菜包みとかをお持ちいただいています。 そして、2本目のワインがコレ、アルザス産の特級畑リースリング。 アルザスらしい華やかな香りがパーっ!と、ってのを期待したんですが・・・
 これが残念ながらダメ・ボトルでした。 色は別に普通の白ワインの色なんだけど、香りがとっても弱くてダメダメ。 深~く嗅ぐと、リースリング種によくある灯油みたいな香りがあるんだけど、ホントにそれだけ。 味も、甘味も無く酸味もなく、なんだかとってもボケたような味わいで。
 本質的にこういうワインなのかなぁ。 なんらかのダメージを受けたワインのような気もするんだけど、 いわゆるブショネじゃ無さそうだし、師範ごときにはその原因は不明。 ともあれ人様にお出しした手前、大変がっかりなワインでした。
(50点)道場にて

Villa d'Est Primavera Merlot 2008
ヴィラデスト プリマヴェーラ メルロー 2008
ヴィラデスト・ワイナリー

東御市および小諸市・長野 (日本)
(Aちゃんパパから)
 Tちゃんちにお持ち頂いた料理は、刺身盛り合わせと、お煮しめ。 師範宅側もマグロとヒラメのカルパッチョを用意していたんだけど、 生魚がダブって出さずじまい。やっぱり持ち寄りの場合はメニュー申告しないといかんですな。
 さてワインは、Aちゃんちにお持ち頂いた国産の赤。 ヴィラデストのワイン、興味あったんですよ。 夏の軽井沢での「高ワイン道場」の際、東御の温泉に行く途中にあるんで。
 色は、メルローとしてはかなり薄めの紫色。 こういう感じはいかにも国産ワインだなぁ、と。 でも、香りはそれを大きく裏切ってくれました。 まず香りのボリュームが凄い。フランスなんかの一流ドコロと比べても全く遜色ない香りの立ち方で、 ブルーベリーみたいな香りがバンバン。 味は相対的に軽めだけど、軽すぎってことはなくて、なんとなくブルゴーニュの赤みたいなバランスです。
 いやー、これはビックリ、「目から鱗」でした。 国産ワインって、白は良いけど赤はまだまだだと思ってたけど、 こういう世界があるんですな。
83点道場にて

Solaris 信州 シャルドネ 樽仕込 2007
ソラリス 信州 シャルドネ 樽仕込 2007
マンズワイン

小諸市・長野 (日本)
(Aちゃんパパから)
 当初Aちゃんちにお持ち頂いたワインは上の赤1本だけだったんだけど、 ガンガン空くもんでもう一本途中から追加して頂きました。 こちらも国産ワインで、品種は白。 マンズワインの小諸ワイナリー、12年前に行ったことがあります。 こちらもヴィラデストと同じく軽井沢からほど近いところにあるワイナリーですな。
 色は、国産白としてはかなり頑張っている感じのレモン色。 香りは、「樽仕込」と書かれているだけあってまず樽香がパッと香って、 その後ろにシャルドネらしい蜜香がフワッと。 味は、密度という面ではやや物足りない感じはあるけど、 バランスは悪くなくてスイスイ入ります。
 ブルゴーニュの、シャサーニュ・モンラシェあたりの畑名格付けです、 と言われればすんなり信じそうなワイン。 でも、ちゃんとしている分だけ「国産らしい個性」ってのがあまり感じられないのが残念ですな ・・・なーんてエラそうなこと言ってスミマセン。
80点道場にて

Nuits-Saint-Georges 1er Cru Les Didiers "Hospices de Nuits Cuvee Cabet" 1998
ニュイ・サン・ジョルジュ プルミエ・クリュ レ・ディディエール "オスピス・ド・ニュイ キュヴェ・カベ" 1998
Hospices de Nuits (Ocatve Cremieux / Passport Co. Ltd)
オスピス・ド・ニュイ (オクタヴ・クレミュー / (株)パスポート)
Rouge
Nuits-Saint-Georges 1er Cru
ニュイ・サン・ジョルジュ1級畑
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\4,2902009/11/17 ノムリエ ザ・ネット 徳岡
 今回のメインの料理は、師範謹製「なんとかの一つ覚え」なタンシチュー。 でも、これがやっぱりウケが良いんですわ。 今回の仕込みは、小さめの牛タン2本、ニンジン大2本、ペコロス24個(これを剥くのが大変)に ワイン1本と野菜ジュース300ml、デミグラスソース1缶。 鍋いっぱい大量にあったんだけど、おかわり3杯する人もいてキレイに無くなりました。
 ワインもメインへと。 結構メートルも上がっているんで、どのワインにするか悩んだんだけど、 そういえば今回ここまでは若いワインばっかりだったな、ということでちょいと古めのブルゴーニュをチョイス。
 さてワインの評価は・・・といっても残念ながらこれがほとんど覚えて無いんですな。 意外としっかりした色で、それなりに熟成感のある香りで、 思ったよりも軽めな味わいだったような気がするけど、細かい部分になるとサッパリで・・・
 というわけでちょっともったいないことになっちゃったわけですが、まぁそれも止む無しで。 実はこの後にもう1本開けてるけど、それは半分近く残っているんで明日ちゃんと稽古しましょう。
(??点)道場にて

 結局お開きになったのは日付が変わった頃だったとのことですが、 師範はその前に沈没しておりましたとさ。 でも楽しいねぇ、こういう飲み会。子供を軸にご近所とのつながりが増えてくると、 人生の幅が拡がってきた感じがします。

25日(金)

Tierra Nueva "Tradicion" Cabernet Sauvignon 2007
ティエラ・ヌエバ "トラディスィオン" カベルネ・ソーヴィニョン 2007
Agricola Santa Cristina
アグリコーラ・サンタ・クリスティーナ
Rosso
Valle del Rapel (Chile)
バッレ・デル・ラペル (チリ)
\4982009/12/20 珈琲問屋 横浜本店 東栄貿易
 本日もまた大掃除、午前中から午後にかけて窓拭きに加えて、 鏡やガラス、アクリルといった透明鏡面部分の拭き上げ。 あとはエアコンや(台所以外の)換気扇のフィルター清掃。 普段からカラダが鈍っているんで、半日の作業でクタクタであります。
 そして、夕方からは明日の忘年会でお出しするタンシチューの調理。 タンシチューには赤ワインをほぼ丸一本使います。 そういう目的のワインは、濃くてしっかりして酸味が弱くて、なにより安いものがナイスです。 というわけで選んだのは、近所のコーヒー豆屋さんで投げ売られていたチリ産のカベルネ・ソーヴィニョン。 それを一杯だけ味見。
 色は、普通に濃い青紫、で問題なし。 香りは、カベルネ・ソーヴィニョンって茎とかピーマンとか言われる青っぽい香りがあるんだけど、 その傾向がかなり強く出てしまってます。でも料理用には問題なし。 味は、酸味そこそこ甘味もあって渋味はしっかり、料理用にはナイスなバランス。
 ・・・と、料理用という観点ではほぼ文句なし。 普通に飲むことを考えると、ちょっと青くて単調な感じはするけど、 500円以下なら十分アリです。
68点道場にて

24日(木)

 既に年末休みに入っている師範、本日のアクション・アイテムは、 午前中は昨日のバンドの後処理をして、午後は洗車が3時間、風呂掃除に1時間(備忘録)。

 そして夕方からクリスマス・メニューの調理。 純然たる日本人である師範家は、クリスマスにチキンを焼きます。 チキンを焼く前に塩コショウとニンニクを丸鶏にすり込むわけだけど、 そのサイズといい重さといいまるで人間の赤ちゃん。 作業的には沐浴をさせているような感じなんで、 なんか微妙な気分になっちゃいますな。 左写真を見ても、なんか人がうずくまっているみたいでしょ? (ってそんな写真載せんな、と)
 ちなみにこちらもまた備忘録で、中くらいの丸鶏の場合、オーヴンを220℃に上げた後、 ガス・オーブンと電子レンジを併用したコンビ・モードで20分、 ガス・オーブンのみのモードで12分、というのが『皮はパリッと、中はしっとり』に近くなるみたい。

Garnier Brut N.V.
ガルニエ ブリュット (ヴィンテージ無し)
H.Garnier & Co
H.ガルニエ&コンパニー
Champagne
発泡
Champagne
シャンパーニュ
Champagne (France)
シャンパーニュ (フランス)
\2,4902009/11/17 ノムリエ ザ・ネット ハナマサ
 そして純然たる日本人である師範は、クリスマスにはシャンパーニュを飲みます。 でも、ココは安ワイン道場でありますよってに、3,000円以下のブツをチョイスであります。 先月末に稽古した2,000円以下のシャンパーニュにはかなわないけど、 2,500円ってのもかなり安値な部類じゃないかな? ちなみに先月末のコレはその後2本買い足して、 1本は昨日のライヴでのプレゼント交換会に持って行き、 受け取った女性には大変喜んで頂けましたとさ。
 さてこのシャンパーニュはというと、色はまずまず濃い目の黄金色。 香りは最初ちょいとビックリ。グラスに顔を近づけたら、 リンゴっぽいフルーツ香が鼻腔にガツン!っと来て、かなりの大ボリューム。 それ以外にも、シャンパーニュらしいイースト香、熟成感のある飴香があって、 香りの要素的にも問題なし。 味は、比較的熟成期間が長そうなしっかり系の味わい。 ちょっと「通好み」な感じは無きにしもあらずだけど、 じっくり飲める泡モノとしてはこれくらいの存在感は無いとね。
 ともあれかなりしっかりしたシャンパーニュで、 クリスマス・メニューの丸鶏なんかともちゃんと渡り合っておりました。 やっぱり美味いよね、シャンパーニュ。 これくらいのクオリティがこれくらいの値段だと十分リーズナブルです。
ショップへのリンク: H.Garnier & Cie Brut N.V.
81点道場にて

23日(水祝)

 本日は、師範が所属するバンドの、現状唯一の演奏機会である「懐かしフュージョン名曲ライヴ」、 その番外編。どこが番外かというと、今回は「懐かし」く無くても良い、と。

 場所は、いつもの"King's Bar"@横浜馬車道。 出演者は、上は五十歳台から下は二十歳台まで(さすがに十代は居ません)、 リーダーアルバムを出すプロも居るし、師範みたいな経験だけ無駄に長いアマチュアも居るし、 最近ギター始めた21歳の可愛らしい女性(がバリバリのフュージョン・ギター弾くのよ)も居て、 非常に多様な人種が集まってのライヴ。

 今回の師範らのバンドの曲目は、"T-Funk (Terumasa Hino)", "That's Right (George Benson)", "Aurora (NANIWA EXP)"の3曲。 演奏の出来不出来は置いといて、最近はやや達観してきているというか、 同系統の音楽が好きな仲間と酒飲みながらワイワイと演奏をする機会があるというだけで幸せですな。

 13時からリハを始めて22時過ぎにライヴ終了、 その後も参加者の皆さんと音楽談義しながらダラダラと飲んで帰りは1時半ごろ。 お疲れ様でございました。 大変楽しゅうございました。またよろしくであります(とココに書いても誰もこのページ知らないだろうけどね)

22日(火)

Toqui Andino Sauvignon Blanc Special Selection 2008
トキ・アンディーノ ソーヴィニョン・ブラン スペシャル・セレクション 2008
Toqui Andino
トキ・アンディーノ
Blanco
(Chile)
(チリ)
\586 (単品価格 \890)2009/11/17 ノムリエ ザ・ネット 富士貿易
 本日を持ちまして、師範の今年の渡世の生業は終了であります。 というわけで、本来今日は休肝日な火曜日ではありますが、 休前日&お疲れ様ということで飲んじゃうわけであります。 というか昨日も飲んでるんで、休肝日フォーメーションは極めてイレギュラーになっております。
 ・・・なんてな言い訳は置いといて、選んだワインは「気軽に飲みたい、赤白泡6本セット!(改)」税・送料込み 3,978円からの白。 単品価格は890円のワインでおります。
 色は薄め。でも無色ってほどじゃなくて、普通に安白ワインの色。 香りは、明らかにソーヴィニョン・ブランな、ハーブっぽい草の香りとパイナップルのようなトロピカル系の香り。 ボリュームは結構あって、なかなかイケてる香り。 味は、甘くなく酸っぱくなく、さりとてコクがあるわけでもなく、とはいえ薄くも無い、 全くもって中庸な味わい。ソーヴィニョン・ブランらしい軽い苦味があるのがアクセントかな?
 悪くないと思いますよ。というか、 チリあたりの安ワインは確実に品質向上してるよね。 いや、チリに限らずなんだけど、 こういう安くてもちゃんと作られたっぽいワインで、「こりゃヒドい」ってのに出会う確率はかなり減ってきている感じがします。
72点道場にて

21日(月)

 本日は職場のプロジェクト関連の忘年会。 職場の宴会って大抵はどうでもいいようなチェーンの居酒屋へ行くことが多くて、 そういう場合はここにわざわざ書いたりしないんだけど、 たまにはそうじゃない、ちょっと良い店を選んでくれる場合もあります。 というわけで今日は「ちょっと良い店」のケースで、 店は五反田から御殿山のほうに向かった方向にあるよね山といううなぎ料理屋さん。

 店構えは、古い2階建ての一軒屋をリフォームした感じで、 一階はカウンターのみ、二階がテーブル席、全部合わせても20席程度の小さなお店。 店の大将は大変活気があって感じの良い方だけど、 お兄さんはもう少し愛想良くしてもバチは当たらないと思います。


 注文は、飲み放題の酒と料理と合わせて5,000円のコースにして頂いたみたいなんだけど、 これがなかなかボリュームたっぷりでした。
前菜三種
骨せんべい
う巻き、ごぼう巻き
串3本(うなぎ、肝、うなぎの皮) [のうち皮以外が右上写真]
刺身盛り合わせ(ヒラメ、マグロ、ホタテ)
鍋(鰻の頭、豆腐、エリンギ、下仁田ねぎ)
蒲焼 or 白焼き or うな重[師範は蒲焼で左写真]
漬物三種
 最後のうな重は、食べきれない人には折り詰でお持ち帰りのサービスもあり。 「鰻食った~ぁ」って気分で、かなり満足度の高い宴会でありました。

 そして、性懲りも無く↓のワインも飲んでます。

Tuniberg Merdinger Buel Spatburgunder Trocken 2007
テューニベルク・メルディンガー・ビュール シュペートブルグンダー トロッケン 2007
Badischer Winzerkeller EG
バーデン地域ワイン生産者協同組合
Rot
Baden (Q.b.A)
バーデン (Q.b.A)
Baden (Deutsch)
バーデン (ドイツ)
(\900 : 250ml)2009/12/21 よね山 ヤマオカ・ゾーン
 会費5,000円の中には飲み放題の酒(ビール、清酒2種、焼酎2種、サワー各種)も含まれているんで、 それで十分満足ではあったわけだけど、 『鰻にワイン』なんてポスターがあって、ドイツ産ワインの赤白250ml瓶がそれぞれ900円で売られているわけですよ。 1,000円以下という微妙に手頃な値段(フルボトル換算しても稽古範囲内)とドイツ産という変化球、 そりゃまぁ「安ワイン道場師範」たる者、飲んでみたくなりますわな。 というわけで飲み放題とは別会計で赤を注文。
 色はかなり薄め、といっても「ロゼ?」ってほど薄くも無くて、 いわゆるACブルゴーニュの安いやつくらいの色合い。 香りは、この品種(フランスだとピノ・ノワール)にありがちなゴム革系の香りがちょっぴり。 あと、土地の個性なのか、まるで白ワインに感じるような白っぽい花みたいなキュッとした香りがさらにちょっぴり。 味は軽いです。渋味とかはほとんど無くて、良く言えばスムーズ/悪く言えばヘタレ。
 鰻に合わせる赤としたら確かにこういうのが無難かも。 でもあまりに無難過ぎるような気がしないでも無かったり。 同席したメンバーに『どうですか?』と聞かれて、 「エコノミーで出る赤ワイン+αくらいかなぁ」という、 判ったような判らんような説明をしておりました。
68点うなぎ料理「よね山」にて

 お開きは、健康的に午後10時前。皆さん今年もお疲れ様でした。 来年はもっと楽したいですね。

20日(日)

Casa Sant'Orsola Merlot 2008
カーサ・サントルソーラ メルロー 2008
Casa Demonte
カーサ・デモンテ
Rosso
Veneto (IGT)
ヴェネト (インディカッツィオーネ・ジェオグラフィカ・ティピカ)
Veneto (Italia)
ヴェネト (イタリア)
\4992009/12/13 ノムリエ ザ・ネット セントミハエルワイン&スピリッツ
 年末ダイエット期間の師範でありますが、今朝の計量では体重65.3kg、体脂肪率17.3%・・・ってどっちも先週より増えてますがな。 先週同様、深酒した翌朝なんで脱水症状状態にあるのは同じなんだけど、 お好み焼きとかを大量に食べちゃったのが影響しているのかも。 これから暴飲暴食期間が続くからなぁ。果たして年内に64kg台を達成することはできるのか?
 ・・・というようなダイエッターな毎日の師範ではありますが、本日の夕食は豚ヒレカツとかの揚げ物(笑)、 既に負けが見えてます。 料理がカロリー・リッチなんで、ワインぐらいはってことで軽めのものをチョイス。 単品価格で500円以下のワインを飲むのは久しぶりじゃないかな? 安ワイン者としてもイマイチ挑戦が足りない師範であります。
 色はかなり薄め。2杯分残っていた金曜のワインと比べると、凝縮感は半分くらいな感じ。 香りは残念ながらかなり弱いけど、深く嗅ぐとやっぱりイタリアな桜餅のような雰囲気と、 ブルゴーニュのようなゴム革系の香りがちょっぴり。 味は、予想通り軽い。渋味はほとんどなくて、ほんのり甘酸っぱい味わい。 2008年産と若いんだけど、なんだか意外と熟成した感じ。
 かなーり弱いワインではあるけど、意外とイケるじゃないですか、コレ。 2008年産だったらもう少しヤングな感じが欲しいといえば欲しいわけですが、 値段とかヴィンテージとかを考えずに飲んだとしたら、案外グッと来るワインだと思います。 わざわざコレのために買うワインじゃないけど、 ネット注文する時に段ボールの隙間を埋めるのには重宝するワインかと。
ショップへのリンク: Casa Santorsola Merlot 2008
71点道場にて

19日(土)

 師範が所属しているバンド、12月23日に久しぶりにライブやります。 このクソ忙しい時期にご苦労なことですが。 というわけで、今日は最終リハーサル。練習のあとはいつもの店でいつもの飲み会。

 店は、代々木にあるお好み焼きダイニング ええとこ。 ここに書くのは久しぶりだけど、ほぼ毎月、土曜が練習の時は毎度ここに来ております (前回書いたのはココ)。 右写真はヤマイモを焼いたやつだったか。 美味そうじゃないなぁ、写真ヘタクソ。

 なんてな料理を不況を吹っ飛ばす勢いでおっさん4人ダダーッと食べて。 飲み物も、まずは生ビールを各人2杯、その後↓のワインを注文して、 さらにその後焼酎をボトルで一本、さらにさらにその後すだちサワーとか飲んで。

De Bortoli "dB Selection" Semillon Chardonnay 2008
デ・ボルトリ "dBセレクション" セミヨン シャルドネ 2008
De Bortoli Wines
デ・ボルトリ
White
(Australia)
(オーストラリア)
(\2,400)2009/12/19 お好み焼きダイニング ええとこ ファームストン
 この店、お好み焼きをはじめ料理とツマミは大変おいしくてよろしいんだけど、 残念なことに以前まではワインがありませんでした。 それが最近になって登場。 1月に『チリのコノ・スルとか、オーストラリアのデ・ボルトリとか』 が置いてあればなぁ、とココ書いたら、まるで予言したかのように置かれたのがデ・ボルトリ。 もしかしてお店の方が当道場をご覧なのかしら・・・ってそんなことあるわけ無いですが。 ともあれ赤白あったけど、とりあえず今日は白をチョイス。
 色は薄めです。香りは、甘めの柑橘系の香りがちゃんとして、 このクラスとしては合格点。 味も、変に甘ったるかったりしないし、意外と酸もあるんでバランス悪くないです。
 小売店価格は三桁もかなりディープな領域、確か700円くらいであることを考えると、 2,400円(2,500円だったかも)という値段は必ずしも安くはないけど、 やっぱりワインはええどすなぁ。 ちなみに、昨年のライブ打ち上げの際にも2008年産と 稽古してました。どうもこのバンドとこのワインは縁があるようで。
72点「お好み焼きダイニング ええとこ」にて

18日(金)

Domaine Fontenelles Cabernet Sauvignon 2007
ドメーヌ・フォントネル カベルネ・ソーヴィニョン 2007
Dom. Fontenelles
ドメーヌ・フォントネル
Rouge
Oc (VdP)
(ヴァン・ド・ペイ)
Languedoc Roussillon (France)
ラングドック・ルーション (フランス)
\9262009/10/22 ワイン&Wine 稲葉
 本日もまた師範代が勤務先の飲み会(本人は飲まないんだけどね)、 よっては師範が夕食の調理担当と子供らの世話役。 メニューは子供らのリクエストに応えて、 また簡単に作れるってこともあって焼きそば ・・・って水曜とほとんど同じシチュエーションなわけです。 そんでもってワインも同じように手軽なものから選ぶわけだけど、 水曜と金曜じゃ若干気の持ちようが違うわけで、 3桁の中でも上のほうの価格帯から、南仏のカベルネ・ソーヴィニョン。 アルコール度数的にも、水曜のは11.5%、コレは14%ということで、 そのあたりにも水曜金曜の気持ちの差が出ております。
 さて抜栓。コルクは抜きやすいタイプの人工モノ。 上にリンクしたサイトの情報によれば、Nomacorc(ノマコルク)というタイプのモノかな、 これは好きなタイプです。 色は、まるでチリとか豪州産みたいな向こうの見えない濃さで、 芯から端までビシッとした青紫色。 香りは、いかにもカベルネな青っぽさ全開の雰囲気。 香りのボリュームはおよそこのクラスとは思えないんだけど、いかんせん荒っぽい香り。 味は、薄っすらと甘味はあるものの全体を支配するのは旺盛な渋味。 アルコール度数がかなり高めの14%ということもあって、 単純に若いなぁ、強いなぁ、って印象。 おかげで2杯分くらい残っちゃいました。
 銘柄の名前に聞き覚えがあったので、過去の稽古を調べてみると4年前に2003年産のメルローと稽古してました。 読み返すと、今回同様若さ/青さに辟易してた模様。 これがこの造り手の個性なんですかね? なんだか賞ももらっているみたいだし、こういうワインが好きな人もいると思うけど、 師範はもう少し力の抜けたワインで良いです。
68点道場にて

16日(水)

Castelvecchio Rosso N.V.
カステルベッキオ ロッソ (ヴィンテージ無し)
Cantine Castelvecchio
カンティーヌ・カステルベッキオ
Rouge
(VdT)
(ヴィーノ・ダ・タボーラ)
(Italia)
(イタリア)
\586 (単品価格 \699)2009/11/17 ノムリエ ザ・ネット ネスコジャパン
 本日は師範代が勤務先の飲み会、よっては師範が夕食の調理担当と子供らの世話役。 メニューはプチプチ師範代のリクエストに応えて、 また簡単に作れるってこともあってお好み焼き。 メニュー的にも状況的にもじっくり腰を据えて飲めるような環境には無いので、 軽くてお手軽そうなワインをチャチャッと。 選んだのは、先週の水曜と同様 「気軽に飲みたい、赤白泡6本セット!(改)」税・送料込み 3,978円からの激安系で、 今日はイタリア産のテーブル・ワイン。
 さて抜栓。コルクは固い樹脂製、一番抜きにくい合成コルク。 これってソムリエナイフじゃなくて、シンプルなT型のコルク抜きだとかなり力が無いと抜けないかと。 こんなんだったらスクリューキャップの方がいくらかマシ。 色は、このクラスのワインにしてはしっかりとした紫色。 香りは、少なくとも「無臭」ってことはなくて、 特徴を挙げるのはむずかしいけどそれなりにイタリアの赤らしい香りがします。 味は、軽い酸味と軽い甘味と軽い渋味。 「軽さ三兄弟」ではあるけど、だれか一人が重いよりはずっと良いというか、 それなりにバランスが取れていて案外楽しめたり。
 台所仕事をしながらチャチャッと飲むんだったら、 なんかゴツいヤツなんかよりこういうワインの方が良いんじゃないかと。 というわけでキッチン・ドランカーな方にお薦めです・・・ ってそういう方にアルコールを薦めちゃいけませんが。 と、そんな戯言は置いといて、最近このクラスのワインのクオリティが上がってきたのかな、 と感じますな。
70点道場にて

13日(日)

Blue Pyrenees Brut Chardonnay Pinot Noir N.V.
ブルー・ピレニーズ ブリュット シャルドネ ピノ・ノワール (ヴィンテージ無し)
Blue Pyrenees Estate
ブルー・ピレニーズ・エステート
Sparkling
発泡
(Australia)
(オーストラリア)
\1,6802009/10/19 カーヴ・ド・リラックス リラックス
 結局今週末は朝散歩はしませんでした。 けれども今朝の計量では体重65.2kg、体脂肪率16.0%と順調に体重減少中。 というか今朝の場合は深酒した翌日なんで、脱水症状による追風参考記録だとは思うけどね。
 それはさておき、本日のワインはコレ。 良いワインをたくさん飲んだ翌日は、飲むべきワインの選択に悩むところ。 というわけで本日は、ハズレたとしても大ハズシはまず考えられない、 ニューワールド産のスパークリングをチョイス。 ちなみに料理は水炊き。鍋種は、あん肝、タラ、豚肉、鶏肉、その他キノコや野菜。
 色は、昨日のシャンパーニュあたりと比べると、明らかにレモン色が強くて若い色合い・・・多分。 泡のキメは細かいけど、ボリュームはちょっとイマイチ。 香りは、甘いブドウっぽいフルーティさがメインで、比較的ストレート。 味は、アルコール度数が13%とスパークリング・ワインとしては高めなのもあってか、 それはそれで重たくてしっかりした飲み心地。
 やっぱりニューワールドのスパークリングはハズさないね。 もちろんシャンパーニュと比べると相対的に単調だし、 正直もう少し上のパフォーマンスを期待してはいたけど、 お値段1,680円ならまずまず順当なところかと。
73点道場にて

12日(土)

 本日の午前中から午後にかけてはプチ師範代が通う学童保育のイベント「学童祭り」に参加、 夕方からは毎年恒例である友人N氏宅での忘年会。

 「学童祭り」は、要するに子供ら主体の模擬店+バザーのイベント。 例年この時期に同じような内容でやってるんだけど、今年の違いは「アルコールあり」なこと。 子供のイベントでビールが売られているって、どんだけ酒好きな運営委員なんだか・・・まぁ師範は嬉しいですけど。 とはいえ本日は夕方からガッツで飲む予定なので、 師範は飲み物を売るほうに専念し、飲むほうは缶ビール1つだけにしておきました。

 N氏宅での忘年会の参加者は、N氏一家、O氏、師範一家のいつものメンバー。 女性は飲まないので(もちろん子供も飲まないので)飲む人は男性三人。

 料理も、毎度と同じくN氏ご謹製のナイスな料理。 左写真はN氏による「マグロとアボカドのタルタル」。 プチ師範代曰く『これってネギトロ?』・・・貧乏に育てて申し訳ありません。

Lenoble Brut "Intense" N.V.
ルノーブル ブリュット "アンタンス" (ヴィンテージ無し)
Lenoble
ルノーブル
Champagne
発泡
Champagne
シャンパーニュ
Champagne (France)
シャンパーニュ (フランス)
\4,1792009/06/04 ワイン&WINE オーデックス・ジャパン
 一本目のシャンパーニュは師範が持参。 半年くらい前にお目当てのブルゴーニュを買った時、送料をロハにするために買ったシャンパーニュ。 お値段は送料込みで4,179円だったんで、送料引くと3,600円くらい。 ところが、今見ると送料込みで3,990円と、師範が買ったときよりも若干値下げ。 これは円高差益還元、ってヤツでしょうか?何にせよ安くなるのは良いことでございます。
 さて肝心の中身はというと、熟成期間がやや長めなのか、 レモン色というより麦わら色に近い色合い。泡のボリュームとかキメの細かさは申し分無し。 香りも、フレッシュ・フルーツではなくてパンや味噌みたいな落ち着いた、 ある意味シャンパーニュらしい雰囲気。 味も、シャンパーニュらしくしっかりとした重さのある味わい。
 なかなかよろしいんじゃないでしょうか? 凄い何かがあるわけじゃないけど、 全体のレベルが高くて「セレブの飲み物感」がちゃんと伝わって来るし、 ゴクゴクとは飲めない重さがあるため結構長いこと楽しんでいられます。
ショップへのリンク: Lenoble Brut "Intense" N.V.
82点N氏宅にて

Pouilly Fume 2005
プイィ・フュメ 2005
Robert Cantin
ロベール・カンタン
Blanc
Pouilly Fume
プイィ・フュメ
Loire (France)
ロワール (フランス)
(N氏から) よつや
 2本目の白は、本日のホスト兼調理担当のN氏宅から。 ボトルに造り手のサインが入っていて、 なんでもN氏宅近所の酒屋で造り手の方が来られて試飲販売されていたんだとか。 そして、その販売をされていたフランス人女性が金髪で、とても美しい方だったんだとか。 だから買ったのね。しょうがねぇなぁ、男ってヤツは・・・であります。 お値段を聞いたところ『覚えてない』だそうな。
 色はほぼ無色に近い薄めの色合い。 香りは非常に特徴的。カッコつけて言えば「フリンティ」って言うんですかね、フルーツというより鉱物的な香りが主体。 N氏情報によると、このブドウ(ソーヴィニョン・ブラン)が栽培されている土壌が「火打石」なんだとか。 そういう話を先に聞いたから、ってのもあるけど、 確かにそういう香り(ガスの切れたライターを摺った時のそれ)がします。 味に関しては、普通に軽めで酸のしっかりした味わい。
 なかなか面白い経験をさせて頂きました。2,000円~3,000円くらいと予想しますがいかがでしょうか ・・・って人様に出されたワインを値踏みしてはイケマセン。
74点N氏宅にて

Gevrey Chambertin 1er Cru "Champeaux" 1997
ジュヴレ・シャンベルタン プルミエ・クリュ "シャンポー" 1997
Joseph Drouhin
ジョセフ・ドルーアン
Rouge
Gevrey Chambertin 1er Cru
ジュヴレ・シャンベルタン1級畑
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
(O氏より) 雪印乳業
 もう一本のブルゴーニュは、O氏が海外赴任中からN氏宅に中身ごと預けているセラーからの1本。 もう残りはあまり無いけど、結構良い感じに熟成してそうなヴィンテージの物が入っていて、 今宵はジョセフ・ドルーアンのジュヴレ・シャンベルタン1級。 ヴィンテージは1997年、師範の印象としては「弱いヴィンテージ」な気がしております。
 さて抜栓。色は、まだオレンジ色までにはならないけど、赤紫から朱色のグラデーションが見て取れて、 良い感じに熟成してそう。 香りも大変よろしゅうございます。 フルーツと革と樽が渾然一体となった、エロティックかつ複雑な雰囲気で、 香りのボリュームもなかなかのもの。 味は、香りのボリュームに比べるとかなり軽めで、 抜栓直後は「こりゃすぐ飲まなきゃな」と思ったんだけど、 実際は結構時間をかけて飲んでも落ちていく感じはありませんでした。
 予想通り、やっぱり1997年ってのは軽いヴィンテージではあった模様。 でも、香りに関してはなかなか良い感じです。 プルミエ・クリュくらいだったら(師範の嗜好だと)今飲んでちょうど良いくらいでしょう。
84点N氏宅にて

Auxey-Duresses 1er Cru "Hospices de Beaune Cuvee Boillot" 2005
オークセイ・デュレス プルミエ・クリュ "オスピス・ド・ボーヌ キュヴェ・ボワイヨ" 2005
Hospices de Beaune (Philippe Bouchard / Passport Co. Ltd)
オスピス・ド・ボーヌ (フィリップ・ブシャール / (株)パスポート)
Rouge
Auxey-Duresses 1er Cru
オークセイ・デュレス1級畑
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\4,9902009/11/17 ノムリエ ザ・ネット 徳岡
 もう一本の赤は師範が持参。 良年2005年産のオスピス・ド・ボーヌ1級畑。 O氏のワインがちょっとリスキーな熟成物と判っていたんで、 若くてリスクの少ないヤツを持参した次第です。 ちなみに、このワインの落札者である「(株)パスポート」は、 このワインを買ったWebショップを経営しているお店。 まだショップ(下記リンク)で売られているんで、 もしアタリだったら買い足そうという考えもあり、で。
 色は、前のワインと比べると明らかに濃くて、明らかに青みが強い紫色。 「若い」ということと、「良年」ということでしょう。 香りも、トーンが高くて赤っぽいフルーツの香りと、甘く焦がしたカラメルみたいな樽香がバッチリ。 味も、相対的には前のワインより2倍くらい強い感じ。 オークセイ・デュレスってかなり南の方の村だったと思うけど、 そういう「南のゆるさ」はあまり感じずちゃんと締まってます。 ただ、強くて締まってりゃ良いってもんじゃなくて、現時点ではまだちょっと若すぎな感じではあるけど。
 ともあれかなり5,000円以下で買えるブルゴーニュとしては十分クオリティの高いワインであることは分かったし、 熟成させると面白いと思ったんで、速攻2本買い足しました。
87点N氏宅にて

Poggio al Moro 2005
ポッジョ・アル・モロ 2005
Enrico Santini
エンリコ・サンティーニ
Rosso
Bolgheri
ボルゲリ
Toscana (Italia)
トスカーナ (イタリア)
\2,5722009/10/22 ワイン&Wine 飯田
 飲む人3人なんで、5本目まで開けるかどうか判らなかったけど、 とりあえず予備として持参したのがコレ。 酒飲みとしては酒が無くなると寂しいからね。 で、結局開けちゃいました。 品種は、サンジョヴェーゼ、カベルネソーヴィニヨン、メルロー、シラーということで、 いわゆる「スーパー・トスカーナ」というか、モダンな系統のイタリア産と想像していたわけですが・・・
 結論から言うと、ほとんど覚えてません、というかほとんど飲んでません。 開けたときグラスに注いで飲んでみて、 スーパー・トスカーナというよりブルゴーニュみたいな明るさのあるワインだなぁ、 と思った記憶はあるけど、その後すぐに沈没、全ては夢の向こう側、といったテイタラクで。
 いや、そうなることは判ってたんですけどね。 でもね、美味いワインをたっぷり飲んで、人んちのソファーで横になるってのは至福なわけで。 ちなみに今日は最終的には男性陣3人とも沈没してました。というわけで「三方一両損」(って全然違うけど)。
ショップへのリンク: Poggio al Moro 2005 [Enrico Santini]
??点N氏宅にて

 結局、午後4時くらいから飲み始めて師範が沈没したのは確か午後9時ごろ、 お帰りはもう日付が変わるちょっと前でありました。 ながながとお世話になりました。次回の新年会は道場で、ですな。

11日(土)

Muscadet Sevre & Maine Sur Lie "la Divatte" 2006
ミュスカデ・セーヴル・エ・メーヌ シュール・リー "ラ・ディヴァット" 2006
Les Vignerons des Terroirs de la Noelle
レ・ヴィニェロン・デ・テロワール・ド・ラ・ノエル
Blanc
Muscadet Sevre et Maine
ミュスカデ・セーヴル・エ・メーヌ
Loire (France)
ロワール (フランス)
\500 (Half)2009/09/07 QUEEN'S ISETAN 品川店 山信商事
 そろそろ年の瀬ってことで、 いろいろと年末作業(年賀状とか大掃除とか実家用のビデオ編集とか)をこなし始めなければいけない季節。 いつものように一本飲んで寝ちゃうわけにはいきません。 というわけで、今日はまずビールの350mlを一缶飲んだ後、 摂取アルコール量を減らす目的でハーフの白をチョイス。 お値段は1本500円。絶対額的には激安レンジなんだけど、フルボトル換算だと普通の安ワイン価格。
 色は、薄めでサラリとしていて、ちょっと黄緑色っぽい雰囲気。 結構フレッシュな感じかなぁ、と思って香りを嗅ぐと、 これが残念なことにそんな感じは全く無くて、ややヒネた、まるで年寄りなワインのような香り。 味わいは香りの傾向に輪をかけていて、ヒネたどころか老成した感じで、 ミュスカデだろうが何だろうか、不当に年を経た安白ワインの行く末の姿。
 やっぱりこういうワインは造られてすぐ飲むべきで、 ハーフで3年前というと分不相応な保存期間だったのではないかと。 ハーフだったから良かったけど、フルボトルでこのクオリティだったら辛いよなぁ ・・・と、思わぬところでハーフのメリットを見出す師範であります。
54点道場にて

9日(水)

Cuvee du Restaurant Rouge N.V.
キュヴェ・デュ・レストラン ルージュ (ヴィンテージ無し)
Georges Merignac
ジョルジュ・メリニャック
Rouge
(VdT)
(ヴァン・ド・ターブル)
(France)
(フランス)
\586 (単品価格 \590)2009/11/17 ノムリエ ザ・ネット ハーベスト・トレーディング
 基本的に月火木を休肝日にするようになって、 "Deep Under 1K"の激安ワインが登場する機会が減ってきておりますが、 『安ワイン道場師範たる者、そういうヘタレな精神じゃイカン!』ということで、 今日は久しぶりにそういうレンジのワインをチョイス。 「気軽に飲みたい、赤白泡6本セット!(改)」税・送料込み 3,978円からの一本で、 フランス産ヴァン・ド・ターブルのノン・ヴィンテージ。 お値段は単品価格でも590円と激安。 あまりに安直な銘柄名、 背が低く軽く底の凹みが少ない安ボトル、 12%という低いアルコール度数、 セットに入っていなかったらまず選ばないタイプのワインでありますが・・・
 色は、想像したよりは結構ちゃんと濃さのある紫色。 香りは、ボリューム的には当然弱め。でも、何の匂いもしないってんじゃなくて、 ちゃんと一般的な赤ワインらしい香り(って乱暴な・・・)が感じられる。 味も、渋味は弱めながら無いわけじゃなく、甘味と酸味もそこそこあって甘酸っぱさ+ほんのり渋い味わい。
 正直言ってもっとペラッペラな、いわゆる激安系の範疇にあるワインだと思ってたけど、 飲んだ印象としては案外マトモ。 点数は68点だけど、このクラスにこの点数は褒め言葉です。
68点道場にて

7日(月)

 伊豆プチ・レジャーの二日目。プチ師範代の小学校の振り替え休日に合わせて、 師範も師範代も休んでゴー。

 朝起きたのが6時ごろ。子供らがまだ寝ているうちにまた大浴場へ。 オフシーズンなこともあってか、昨日も今日も大浴場は貸切状態。

 朝食は、ちょっと遅めの8時半から。 この宿、チェックアウトが12時と遅いので、朝食は10時半スタートでも良いみたい。 のんびりすることが可能です。 献立は、大鯵の干物山葵漬蒲鉾筑前煮温泉玉子とろろ豆乳豆腐炊き合わせ野菜サラダご飯海苔の味噌汁香の物オレンジ。 ご飯はおかゆも選べます。 思わず食べ過ぎる内容だけど、軽めのものが多いのでおなかにもたれません。

 食事の後、まずは子供らは部屋の露天風呂で温まって、その後またプールへ。 プールから上がったらまた大浴場で・・・と、一日何回風呂入ってんの、 状態で「湯の宿」を十分満喫。

 さてさてお会計は、基本の宿代に昨日のワイン代7,000円が加わって、総額55,000円くらい。 宿の格/部屋の内容から考えると大変お得なプチ・レジャーでありました。

 帰りは、12時前に宿を出て、途中の昼食をどうしようか考えていたら後部座席の子供二人が寝ちゃって、 だったらそのまま帰っちゃえ、ってことで道場到着は午後1時半過ぎ。 休日は大混雑する伊豆の道もとってもスイスイ、2時間かからずに帰ってきました。
Cono Sur Pinot Noir Reserva 2008
コノ・スル ピノ・ノワール レゼルバ 2008
Vina Cono Sur
ビーニャ・コノ・スル
Tinto
Casablanca Valley (Chile)
カサブランカ・ヴァレー (チリ)
\1,1342009/10/22 ワイン&Wine スマイル
 久しぶりに自宅での夕食であります。 本日のメニューはモツ鍋。ベースは、ニッポンハムの「もつ太郎」という、 モツもスープも付いたお手軽品を使って。 ワインは、昨日が白だったんで今日は赤の気分、 こういったややジャンキーなメニューに合いそうなワインってことで選んだのがコレ、 安ワイン者御用達の銘柄「コノ・スル」のピノ・ノワール。 この値段で「レゼルバ」というあたりがチリの、コノ・スルの凄さであります。
 色は、チリ産としては抑制の効いた、 まるでブルゴーニュの良いとこのワインみたいな照りのある赤紫色。 香りも、トーンの高い果実香に加えて海苔っぽいミネラル香もあって、 いわゆる「チリ・ピノ」とは一線を画す香りの雰囲気。 でもきっと味は野暮ったいよねぇ~と想像しつつ口に含むと、 これがまた意外とちゃんとしてて、甘味や渋味が控えめで酸味もあって、 きちんとピノ・ノワールの味わいになっちゃってます。
 このワインが1,000円ちょっとってのは正直驚き。 師範代にテイスティングしてもらったところ「4,000円でも通用する」らしい。 もちろん、変化が無くて単調だったりするマイナス面もあるけど、 正直言ってコノ・スルの成長ぶりには目を見張りますな。 数年前は「チリのピノって(うぷぷ)」な状況だったけど、 今や真正面からブルゴーニュに張り合えるパフォーマンスを身に着けて来ています。
ショップへのリンク: Cono Sur Pinot Noir Reserva 2008
80点道場にて

6日(日)

 プチ師範代が昨日登校日だったんで、週明けの月曜が代休。 こういうチャンスにプチ・レジャーに行かない手はありません、ってことで一泊二日の伊豆旅行。

 日曜の下りは渋滞の心配が無いんで、道場を出たのはゆっくり10時半過ぎ。 昼食は、小田原の手前、二ノ宮にあるイタリア料理トラットリア ペッシヴェンドーロという店。 ネットで適当に探して、結構あちこちで良さそうなことが書かれていたのでこの店をチョイス。

 11時半過ぎに現地到着、お店に伺ったら『1時まで予約でいっぱい』とのこと。 あらら~、思ったよりも人気店なのね、ということで、あきらめてほかの店にする手もあったんだけど、 その時の店の方の印象が良かったので、近所のスーパー(西友)で時間をつぶして、1時過ぎに再来店。
 店内は、いかにもイタリアのトラットリアという感じの、 木をたくさん使った温かみのある感じ。キャパは結構あって、30人くらい入るんじゃないかな? そこが予約いっぱいってのはけっこう凄いなぁ、と。

 メニューは、紙に書かれたパスタやピザのほか、壁の黒板には単品料理がいっぱい。 師範らの注文は以下(名前は適当)。
師範:鮮魚のトマトソース・スパゲティ(右下写真)
師範代:ウニとカキのクリーム・スパゲティ
プチ師範代:桜エビとキャベツの塩スパゲティ
プチプチ師範代:豚肉のリゾット
お値段は、詳しくは覚えていないけど、確か師範のは1,280円、他のもおよそその程度。 あと、デザートセット(リンゴとブドウのゼリー+コーヒー)300円を一つ注文。

 パスタやピザには、野菜の盛り合わせ(バーニャ・カウダ:左写真)が付いてます。 まずこれが美味い。 新鮮な生野菜にアンチョビ・ペーストをつけてバリバリと。これだけで結構おなかが落ち着きます。

 そして、出てきたスパゲティのボリュームにビックリです。 師範のは、結構多めのスパゲティの上に、殻付きホタテガイが1個、 ムール貝が3個、揚げたカマスが1尾、揚げたエボダイが1尾、渡りガニが半身(いやこれも一匹でした)。 たいていの大人はおなかいっぱいになる量あります。 そんな量なんで、さすがに子供らは食べ切れませんでした。 (会計のとき店の方から『量が多いことをちゃんとお伝えできなくてスミマセン』と言われました。 いやこちらこそちゃんと確認せず残してスミマセン)。

 お会計は、トータルで5,500円くらい。 肝心のパスタの味は、まぁ普通といえば普通なんだけど、 こんだけボリュームがあればそりゃ人気が出るわな、と。 サービスの方の気遣いもちゃんとしてて、印象の良いお店でありました。

 二宮を出たのが午後2時ごろ、 その先の道路も渋滞知らず(反対方向は大渋滞)で伊東に到着したのは15時過ぎとチェックインにちょうど良い時間。

 さて今宵の宿は、湯の宿 いづみ荘というところ(宿のWebサイト)で、 今年から師範代の勤務保養所になったところ。 聞けば、9月に利用したリゾナーレ小淵沢と同系列の経営とのこと。

 今回の部屋は、露天風呂付きの離れ。1階2階がつながったメゾネット・タイプで、 めちゃめちゃ広いです(この間取りの部屋)。

 そして、この宿に決めた一番の理由は、この時期でも使えるプールがあること。 宿といえばプール付き、と信じて疑わない子供らであります。 ココのプールは、豊富な温泉を利用した屋外プールで、通年使えるみたい(右写真は翌朝撮影)。 紅葉や熟した柿の実を眺めながらプールで泳ぐのはとても不思議な感じであります。
 部屋が広くてプールもあって、の宿だけど、それに加えて宿自体も風呂も広いです。 左写真は大浴場の前、庭に面した足湯。 右写真は大浴場の露天風呂。 オフシーズンの日曜夜ということで、お客さんはとても少なくて、 広い大浴場を独り占めであります。
 さて夕食、この宿は部屋出しじゃなくて料理処での食事、 今宵の献立は以下であります。

食前酢:山桃
先八寸:エリンギ春菊味噌、冬ねぎの滝川 生うに、小松菜と焼き椎茸の浸し、 寄せ林檎 胡麻クリームのせ、ずいきの梅かつお和え、くずし茄子 とんぶり 飛び子、 干し柿と大根の辛し和え、鶏の八幡巻き、柿の手毬揚げ
お椀替り:南京すり流し、白菜煮、海老含め煮、おこげ、あさつき
御造里:本日の刺身(マグロ、スズキ、太刀魚、メジナ、真鯛、桜海老、白魚) <左上写真>
蓋物:ほぐし鮭の養老蒸し、三つ葉とかにの餡かけ
おしのぎ:ひじき餡のお蕎麦
揚物:帆立貝の蓑揚げ、落花生岩石揚げ、ししとう
焼物:東波肉の芭蕉味噌 奉言焼き
台物:「伊豆茶芳料理」 金目鯛玉露蒸し<左下写真>
食事:白飯、留め椀、香の物
甘味:黄粉風味のアイスクリーム、ほうじ茶ゼリー、こしあん、フルーツ
 いわゆる「旅館の料理」みたく、目の前にダーッと並ぶんじゃなくて、 一品一品持ってきてもらえる料理で、質も量も十分満足。 ホント欲を言えば、どれもまぁ普通に美味しい料理で、「こんなの食べたこと無い!」って 感動するような料理が無かったのが残念だけど、それは贅沢言い過ぎってものかも知れません。

 ちなみに、小学生料金のプチ師範代の献立は、上記大人の献立から焼物が無くなっただけ。 あとは量も含めて大人と同じだったんだけど、 こういう料理が大好きなプチ師範代は全部平らげ、苦しくて動けないくらいになってました。

 さらにちなみに、プチプチ師範代は別のお子様メニュー。 彼女もそこそこ食べたんだけど、やっぱり途中から飽きちゃいました。 そんなプチプチ師範代にはポータブルDVDを貸してくれました。 いやはやありがたいサービスであります。

  さてさてお楽しみのアルコールがコレ↓
志太 Chardonnay 2006
シダ シャルドネ 2006
(株)志太 / 中伊豆ワイナリー
伊豆市 (日本)
(\7,000)2009/12/06 (湯の宿 いづみ荘)
 ここの食事どころにはちゃんと説明書きのある飲み物リストがあって、 清酒、焼酎、ワインそれぞれに結構な種類があり、酒飲みにはなかなか嬉しくも悩ましい感じ。 ワインに関しては、シャンパーニュが2種、白が6種くらい、赤が4種くらい。 安いのがボトルで5,000円、高いのがシャンパーニュで9,000円超。 日本旅館でこれくらいラインアップがあれば十分でございましょう。 そんな中から、「ここでしか飲めないかもなぁ」と思って選んだのがコレ、 現地伊豆産のワイン。お値段7,000円は白ワインとしては最高額。 裏ラベルによれば、品種はシャルドネ、密植垣根式栽培(レインカット方式)、 フランス産ミディアムトーストの樽使用、瓶詰めは2007年5月29日らしい。 こういう情報が詳しく書かれているのはとってもナイスであります。
 色はかなり薄め。でも甲州なんかよりはイエローがはっきりしているかな。 香りは、ブルゴーニュの名醸シャルドネをアリゴテで割ったような、 クタッと落ち着いた樽香とリンゴっぽい果実香が小気味良く同居。 ちょっとだけラムネっぽい清涼感もあったりして、軽めながらも楽しげな香り。 口に含むと、ボディは軽めだけど樽がしっかり効いていて、なんとなく不思議なバランス。 酸味はそれほど強くなく、甘味も軽め、でもなんだかコクがあって存在感のある味わい。
 シャルドネらしさと国産白らしさ、それに軽い熟成感もあってよろしいんじゃないでしょうか。 ここで7,000円ってことは、小売価格だと3,000円弱、道場の稽古範囲に入ってくるクラスのワインだと思われ、 そうだとすればなかなか良く出来てます。 中伊豆って結構暑い地域のような気がしていたけど、 ワインから受ける印象はもっとずっと寒い地方のワインみたいです。
78点伊東「湯の宿 いづみ荘」にて
 食後はまた大浴場に行って、その後卓球もやって、 部屋に帰ってきたら残ったワインを専用露天風呂に持ち出してチビチビと。 いやー極楽極楽でありました。

5日(土)

 本日は、プチ師範代が通う小学校の発表会(左写真)と、プチプチ師範代が通う保育園の発表会(右写真)がバッティング。 師範はハシゴを試みたけど、残念ながらプチプチの発表は見られませんでした。

 その前に本日の朝散歩は、近所の公園と神社まで1時間弱の軽いコース。 その後の計量では、体重65.6kg、体脂肪率15.9%。 順調順調。この調子で週に0.3kgぐらい落としていけば、年末には目標の64kg台達成でしょう。

 また本日は師範代の誕生日ということもあって、家族で外食。 行ったのは、相鉄線希望ヶ丘駅のそばにあるジャンボ おしどり寿司 希望ヶ丘店というところ。 いわゆる回転寿司であります。この店は先々月も昼食で利用していて、 その時に1,000円のクーポン券をもらっており、それを使うためにチョイス。 プチ師範代が好きなのよ、「サービス券」とか「試供品」とかの類が。 そういうサービスを享受するためにはどんな犠牲も厭わない、って勢い。 誰の子か?と思っちゃいますが。
 料理は、回転寿司なんでみんな食べたいものを思い思いに取ったり注文したり。 このエンターテイメント性が子供にはウケるというか、飽きずに座っててくれるわけで、 躾の悪い子供たちにハラハラしながらちゃんとした料理を食べるより、 親にとってはよっぽど骨休めになると言う具合であります。

 酒は、最初の生ビール(\520)がちょっとイマイチ、 次の瓶ビール(\550)は当然普通だけど銘柄がスーパードライなんであまりグッと来ず、 締めは冷酒(\650)、銘柄は「沢の鶴 本醸造 生」。 良くも悪くもスッキリさっぱりな清酒で、万年清酒ビギナーな師範にはまずまずグッドでした。 ちなみにこの店にワインはありません。置いてくれてたらきっと注文したでしょう。

 結局、上記の酒と寿司や料理を29皿食べて、1,000円分の割引券を使って支払いは8,500円弱。 みんな満腹、よろしいんじゃないでしょうか。

4日(金)

Bourgogne Pinot Fin 2007
ブルゴーニュ ピノ・ファン 2007
Pascal Lachaux
パスカル・ラショー
Rouge
Bourgogne
ブルゴーニュ
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\1,9002009/10/19 カーヴ・ド・リラックス ファインズ
 本日のワインは、「ピノ・ファン」というちょっと変わったブドウのACブルゴーニュをチョイス。 「ピノ・ファン」は、ピノ・ノワールのクローンで(ラベルには"Cepage Pinot Noir"とある)、 果粒が小さく果皮が厚いけど、収量が低いんであまり栽培されないんだとか。 へぇ~、でもそうだとすりゃもっと高い値段が付くはずなのにね、とややマユツバ。 ちなみにこの「ピノ・ファン」、ロベール・アルヌー銘柄の頃の2000年産と稽古済み。 特にどう、ってことは無いような印象だったわけですが。
 色は、ACブルゴーニュとしては確かに濃い目かも。 ただ、香りは弱いのよ。何の香りか書き示すことがほぼ不可能に近いくらい弱々しげな香り。 味は、ほんのり甘酸っぱくて軽く渋くて、なかなか良いバランスなんだけど、 いかんせん香りが無いからなぁ。
 最近の2,000円前後のACブルゴーニュの中では、 ちょいとパフォーマンス不足と言わざるを得ないワイン。 少なくとも「ピノ・ファン」のプレミアム感は無いですね。 ボトルはヘビーボトルだしキャップシールも高級品だし、 液体以外から受ける印象はとてもナイスなんだけど、 肝心の中身がイマイチ。
69点道場にて

2日(水)

Toqui Andino Cabernet Sauvignon Reserva 2008
トキ・アンディーノ カベルネ・ソーヴィニョン レゼルバ 2008
Toqui Andino
トキ・アンディーノ
Tinto
(Chile)
(チリ)
\586 (単品価格 \890)2009/11/17 ノムリエ ザ・ネット 富士貿易
 本日の夕食は、牛肉と3色のピーマンの炒め物、バラフ(アイスプラント)のサラダ、けんちん汁。 バラフ(アイスプラント)って野菜(Wikipediaにリンク) を食べたのは初めて。小さな小松菜のような葉に水滴が付いたような見た目で、 香りはほんのり菜っ葉の香り、味はなんと薄っすら塩味。 なんだか海ブドウの陸上版といった感じで、非常に変わった野菜です。
 さてワインは、先週末に稽古して好印象だった激安シャンパーニュを販売しているショップのセットもの、 「気軽に飲みたい、赤白泡6本セット!(改)」税・送料込み 3,978円からの一本。 知らない造り手のチリ産カベルネ・ソーヴィニョン。
 色は、そこそこ濃い紫色だけど、チリ産のカベルネだと思えばちょっと薄めか。 香りは、やや控えめなボリュームで、思いのほかトーンの高い明るめな果実香。 こちらもチリ産のカベルネというより、もっと寒い地方、 例えば日本のワインみたいな香りの雰囲気。 味も、香りの印象通りやや軽めで、渋味控えめな甘酸っぱい味わい。
 ちょっと想像とは違う雰囲気だったけど、 普通の日本の食卓にはこれくらいの赤が合わせやすいとは思う。
70点道場にて

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by 師範