稽古日誌:2012年9月

 9月、涼しくなって欲しいです。

 師範は自分で包丁を研ぐんで、刃物の切れ味にはややウルサいタイプです。 そして左写真は、最近道場に導入した調理器具「ベンリナー」。 以前「和風総本家」というTV番組で紹介されていたのに触発されて購入。 要するにスライサーなんですが、 そのあまりに安直なネーミング(なんと会社名も「ベンリナー株式会社」)とは裏腹に、 日本の刃物技術が惜しみなく投入されているというモノ。

 そして使ってみてビックリ、いわゆるそこいらのスライサーなんて子供のオモチャ以下と思えるくらい 素晴らしい切れ味です。 薄切り/千切りが抵抗なくスイスイ出来ていくんで、 うっかりよそ見していると手もスライスしそうな勢い、 それを防ぐために切られる物を保持する治具が付属しているくらいです。

 東急ハンズなんかでも売られていると思いますが、 師範が買ったのは下記のショップです。 なんだか宣伝記事っぽい感じでアレですが、 この切れ味にはちょいと感動したのでご紹介。

ショップへのリンク: 万能野菜調理器ベンリナー

翌月分

30日(日)

 本日は、前々から次女に連れて行け!と言われていた、 「ヨコハマ大学まつり2012」というイベントのために、次女と二人でみなとみらいへ。 参加したのは、関東学院大学主催の「ミニミニ冷蔵庫をつくろう!」というもの。 開始は11:30からで、その整理券配布が10:30から。 ちょっと前に行けば良いかとナメていたけど、 次女が「早く行こう!」というもんだからその1時間近く前に行ったら、 もうかなり長い列ができていてかなりギリギリでした。間に合って良かったヨカッタ。

 右写真はその講義?の様子。 参加費無料のイベントなのにペルチェ素子やらゴツいヒートシンクやらが貰えるし、 なんだかお得。 次女も大変楽しそうでした。

 昼食は、桜木町駅の野毛側にある、魚遊 桜木町店というところで。 実はここを狙ってたわけじゃなくて、隣の九州ラーメンの店に行こうと思ってたんだけど、 行列だったんで諦めてこちらにした次第。

 注文したのは、師範も次女も上にぎり寿司、寿司10貫と干瓢巻き1本、 それに茶碗蒸しとサラダと味噌汁が付いて1,000円也。 これが結構ナイスでした。都会的な小ぶりの寿司だけど、10貫と巻物があればそこそこおなかいっぱいになるし、 魚もなかなかのものでした。

 ちなみに、瓶ビールも飲んでます。 席に着くなり『瓶ビール1本下さい』と言ったのでアサヒのスーパードライ(520円)が来たけど、 後でメニュー見たら熟撰も選べたのね(600円)。 ちゃんと落ち着いて注文しなさい>自分。

 そしてお会計は、寿司二人前とビールで2,520円也。 お店側から請求された時は、ビールが計上し忘れられてて2,000円だったけど、 師範が正直に自己申告しました。マジメだなぁ、日本人の師範は。

Savigny-les-Beaune 1er Cru "Clos des Guettes" 2009
サヴィニー・レ・ボーヌ・プルミエ・クリュ "クロ・デ・ゲット" 2009
Henri de Villamont
アンリ・ド・ヴィラモン
Rouge
Savigny les Beaune 1er Cru
サヴィニー・レ・ボーヌ1級畑
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ(フランス)
\2,6642012/07/21 サンタムール カツミ商会
 師範母は明日の朝まで滞在しています、というわけで今日までは人数5人のにぎやかな食卓です。 そしてメニューは、鶏の唐揚げとか、空芯菜の炒め物とか、ブロッコリーとソーセージの炒め物とか、レンコンのカレー炒めとか。 ワインは、やっぱりちょっと良いワインが飲みたくなって、 昨年稽古済みなのにまた買っちゃったコレ、 アンリ・ド・ヴィラモンのサヴィニー・レ・ボーヌ1級畑を。
 色は、去年感じたのと同様、ブルゴーニュとしてはかなり濃いめ。 香りも、イチゴみたいな果実香に革っぽいケモノ香、それに甘く焦がした樽香。 フルーツが木イチゴじゃなくてイチゴなあたりがブルゴーニュでもボーヌ側なイメージです。  味は、口に入ってくる時は非常にすんなりで、その後ポワーッと甘さが広がって、 最後に渋みの余韻が残る、といった順番。 個人的な嗜好から言えばもう少し酸味があればなぁ、という感じはありますが。
 とはいえ稽古範囲内の価格であることを思えば、十分以上に健闘しているワインだと思います。 昨年稽古した時より、若干まとまりが良くなって複雑さも出てきたような気がします。 やっぱり美味いよね、良い年のブルゴーニュは。
82点道場にて

29日(土)

 師範の実弟が先日結婚したってんで、 本日はその内輪のお披露目会。 参加したのは、師範家4人、師範母、弟夫妻、義妹の父上の8人。 場所は、横浜中華街の老舗、萬珍樓 本店。 今回は二階の個室を使わせて頂きました。

 料理はアラカルトで、全て弟に注文をお任せ(なんだけどウチの子供らの意向を強く反映)。 前菜の盛り合わせ、スープ2種、ウナギとシイタケの炒め物、豚とマカダミアナッツの炒め物、 炒飯、デザート、他にもいくつかあったっけ。 左写真は、長女が所望したアスパラガスの炒め物。 要はアスパラガスを炒めた物だけど、全部先の方だけというのがいかにも贅沢。 根元の方はどうするんだろ?他のメニューに使うのかな?などと気になっておりました。

Piper-Heidsieck Brut N.V.
パイパー・エイドシック ブリュット [ヴィンテージ無し]
Piper-Heidsieck
パイパー・エイドシック
Champagne
発泡
Champagne
シャンパーニュ
Champagne (France)
シャンパーニュ (フランス)
(\9,800)2012/09/29 萬珍樓 本店 Remy Cointreau Japan
 本日のホストは師範弟夫妻なんで、料理も酒も彼ら持ち。 ただ、この日は弟のお嫁さん(義妹ですね)の個展を見に行った後だったんで、 乾杯のシャンパーニュだけは「個展のお祝い」ということで師範母持ち。 いずれにせよ師範的には「ごちになりやす」という立場です。 そして、このお店はワインリストがかなり充実していて、 泡モノはシャンパーニュが2種に他スパークリングが2種。 その中から選ばれたのがこのメジャー・ブランド、パイパー・エイドシックであります。
 さあ飲むぞ!なわけですが、この店で出されたグラスはクープ型の物でした。 懐かしいよねぇ、とは感じたけど、正直言うとやっぱりフルート型の方が良いと思います。 色は、結構しっかりした黄金色のような(クープ型になじみが無くて良く判りません)。 香りは良いですねぇ。蜜入りリンゴのバター焼きみたいな甘香ばしい香りがパーっと来ます。 中華なんで内側の丸テーブルにシャンパンを注いだグラスを並べて、 それをめいめいが取るわけですが、その時に特に『良い香りだなぁ』と感じました。 味も、どちらかというとシッカリめのシャンパーニュな感じで、 甘味もあって酸味もあって、少量でも飲み応えがありました。
 やっぱりシャンパーニュだなぁ、そして大手はハズさないなぁ、ですな。 お値段9,800円、それにサービス料が10%かかるわけで、実際は5ケタのワインになっちゃうわけだけど、 タマのお祝いなら行ったれ!イッタレ!!って感じであります。
(82点)横浜中華街「萬珍樓本店」にて

Gewurztraminer 2009
ゲヴュルツトラミネール 2009
Trinbach
トリンバック
Blanc
Alsace Gewurztraminer
アルザス・ゲヴュルツトラミネール
Alsace (France)
アルザス (フランス)
(\5,700)2012/09/29 萬珍樓 本店 日本リカー
 シャンパーニュの後どうするか、弟に決めさせたところ、 「アドバイスを求む」とのこと。 ならば、ということで推薦したのが、このアルザス産のゲヴュルツトラミネール。 そうしたら酒好きな弟夫婦の意見も一致、注文することに決定。 ちなみにワインリストに白は13種。 フランスに限らずチリもイタリアも世界各地から、という感じのラインナップでした。 あ、中国産はありませんでした。正しい方針だと思います。
 色は、前のシャンパーニュに比べると明らかに色温度が高いというか、 レモン色に近い感じの色合いです。 そして香りが予想通り。とにかくライチっぽい甘いフルーツの香りがバンバンです。 コレっすよね、ゲヴュルツの香りは。 で、この香りって広東料理みたいなマイルドな中華料理に合うんだよねぇ。 味は、香りほどには甘くないけれども、一般的なフランスの白よりは甘めかも。 それもまた想定通りであります。
 こういう風に、顧客が想像する通りのワインをラインナップしておく、 というのが老舗の名店と言われるお店の矜持なのかも知れません。 ともあれ推薦したワインがナイスなパフォーマンスを発揮してくれて大変グッドでありました。
(80点)横浜中華街「萬珍樓本店」にて

Nederburg Pinotage 2010
ネダーバーグ ピノタージュ 2010
Nederburg
ネダーバーグ
Red
(South Africa)
(南アフリカ)
(\3,600)2012/09/29 萬珍樓 本店 サッポロビール
 赤のラインナップは、白同様世界各地から16種類。 もちろんこちらにも中国産はありません。 そして、弟的にはACブルゴーニュをどうかな?と考えていたみたいだったけど、 リストに造り手が書かれていなかったし、それなりの値段したし、 ということで師範の推薦は「ハウスワイン」のページに書かれていた南アフリカ産のピノタージュ。 お値段3,600円、なかなか良心的な値付けじゃないかと思ったんだけど、 調べたところ5年前に2004年産と稽古済みで、 その時の小売店価格は1,400円くらい。やっぱり結構良心的でした。
 色は・・・どうだっけ?そんなに真っ黒って感じじゃ無かったような。 香りは、ピノ・ノワールみたいなトーンの高い香りと、 煮詰めたジャムとかコンポートみたいなグジュッとした香りが同居してます。 そしてそれに、ガッツリと樽がかかった香りがあって、なかなかに複雑です。 味は、ブルゴーニュのピノ・ノワールなんかと比べると明らかに濃くて甘いんだけど、 そんなに「うへぇ」ってほどでも無くて、ぎりぎりスマートな範疇です。
 飲む人ほぼ4人で3本目なので、これくらいガッツを感じるワインで良かったんじゃないかな? 存在感はあるけど突出した要素があるわけでなく、 いろんな料理に合わせやすい感じ。 ハウスワインのページにあるのも頷けました。
(78点)横浜中華街「萬珍樓本店」にて

 そして本日のお会計は弟夫婦持ちなので詳細は不明、ごちそうさまでした。 今後も仲良くしてやってちょうだいな。

28日(金)

Bourgogne Chardonnay 2010
ブルゴーニュ シャルドネ 2010
Philippe Charlopin
フィリップ・シャルロパン
Blanc
Bourgogne
ブルゴーニュ
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\2,2892012/07/30 ヴェリタス ワインプレスインターナショナル
 昨日から師範母が遊びに来ております。 そして本日の夕食は、師範母が熊本から買ってきた馬刺、 そして師範母の弟(師範の叔父)が釣り上げた大分の天然鮎、 あとはタケノコとこんにゃくの和えもの。 となるとワインは当然白で、やっぱりちょっと良いワインが飲みたくなって、 開けたのが先日稽古して好印象だったACブルゴーニュ赤と同じ銘柄の白。 ただしヴィンテージは1年進んで2010年産。
 さて抜栓。色はとても薄めでサラリとした感じ。 香りは・・・弱いです、というか詰まった感じで出てこないです。 レモンっぽい柑橘系の雰囲気が薄っすらと感じられる程度。 味も、甘味があるわけでなく酸味があるわけでなく、なんとも中途半端な味わい。 「えーっ、これがあのシャルロパン?」という印象は禁じえません。
 というわけで、確信は無いんだけど状況証拠から考えるに軽いブショネだったんではないかな、と。 2,300円も払ってガッカリです。 こういうワインこそ、DIAMみたいなブショネ対策されたコルクを使って頂きたいところであります。
(63点)道場にて

27日(木)

 二日連続の勤務先関連の飲み会、今日は職場の親睦会で前回同様 神田の南部鉄酒場 豚バルBYOという店で持ち寄りワイン会。

 今回もまた、1本999円で持ち込みで、料理はコースじゃ無くてアラカルトで。 グラスもそれなりのが2個使えるし、BYOの店としてホントに必要十分なファンクションを備えた店です。 ちなみに左写真はメンチカツ。美味いよねぇ、揚げ物。

Linard-Gontier Brut N.V.
リナール・ゴンティエ ブリュット (ヴィンテージ無し)
Linard-Gontier (Union Vinicole des Coteaux de Bethon)
リナール・ゴンティエ (ユニオン・ヴィニコール・デ・コトー・ド・ブトン)
Champagne
発泡
Champagne
シャンパーニュ
Champagne (France)
シャンパーニュ (フランス)
\1,9802011/12/08 ヴェリタス ワインプレスインターナショナル
 今回もまた師範は2本持参。 そのうちのこちらは、Iさんの代理(Iさんの費用負担)で持参したもので、 お値段1,980円のお手頃シャンパーニュ。 この銘柄は、1年ほど前に稽古して、 正直あまりパッとした印象は無かったんだけど、 1年も経てば良い方に化けるんじゃないか、と期待して持参したもの (こういう例もあるしね)。 決して不良在庫処分ではありません(笑)。
 さて抜栓。さすがに移動してすぐのシャンパーニュの抜栓は厳しくて、 どんなに静かに開けても溢れちゃう始末。 そして色は、軽い麦藁色でまぁ普通のシャンパーニュの色ですかね。 香りは、少なくともそんじょそこらのスパークリングには無い、 蜜のような甘さとリンゴのような果実っぽさをベースとした複雑さが感じられます。 でも正直僅差ではありますが。 そして味も、口に含んだときの泡のキメ細かさなんかは正しくシャンパーニュなんだけど、 いかんせん全体的にこぢんまりで、「どうだー!」って華やかさが感じられないのが残念。
 というわけで、半ば想像した結果ではあったわけですが、 1年の熟成期間を経てなお同じようなクオリティに留まっているシャンパーニュでありました。 Iさんゴメン。 でもまぁ一人一杯ずつなんで、シャンパーニュという名前だけでも意味があったとしましょう。
ショップへのリンク: Linard Gontier Brut N.V.
(72点)「南部鉄酒場 豚バルBYO」にて

Macon-Verze 2009
マコン・ヴェルゼ 2009
Dom. Leflaive
ドメーヌ・ルフレーヴ
Blanc
Macon Verze
マコン・ヴェルゼ
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
Ygさんから ラックコーポレーション
 今回の白はYgさん持参(事前に皆さんと打ち合わせて、泡白赤はバラけるように調整)。 過去に他のヴィンテージと稽古済み(2007年2006年2004年)、アタリハズレの多い銘柄な印象。 そこでこのワインは2009年産。 2009年といえば、ブルゴーニュ地方は「誰が造っても美味いワインが出来る」年。 あとはルフレーヴさんが、ちゃんとこのアペラシオンの物にもきちんとケアをした醸造を施しているかどうか、 というところかな?
 色は、前のシャンパーニュよりかなり薄くて、少なくとも色合いからは剛腕造り手の要素は感じられません。 そして香りも、どちらかというとおとなしめで内向的な感じ。 「こりゃこの年もハズしたか・・・」と思いつつ口に含むと、 ここでようやく汚名返上、いわゆる「ルフレーヴ節」であると師範が勝手に考えている、 ビスケットの香ばしさと焼きリンゴの香ばしさが、キリッとした鋭角なスタイルで感じられる香りを持ってます。 味も、やや酸に乏しい感じがしないでもないけど、その雰囲気はなかなか一流品。 そんじょそこらの造り手で味わえる内容ではないのよ、と訴えているような気がします。
 結果的に、2004年産みたいな大アタリ感はなかったけど、 上手にバランスされたブルゴーニュということで、中アタリくらいはあったかな。 でも、造り手は天下のルフレーヴですからねぇ、 世間の期待はもっと上の方にあるような気がしないでもありません。
(78点)「南部鉄酒場 豚バルBYO」にて

Cabernet-Sauvignon "Reserve Berthomieu" Selection de la Garrigue 2009
カベルネ・ソーヴィニョン "レゼルヴ・ベルトミュー" セレクシオン・ド・ラ・ガリーグ 2009
D.de Virginie
D・ド・ヴィルジニ
Rouge
Oc (VdP)
オック (ヴァン・ド・ペイ)
Languedoc Roussillon (France)
ラングドック・ルーション (フランス)
(Yさんから) 東亜商事
 赤の1本目はYmさん持参。 後で調べたところ、 この銘柄とは2004年に2002年産と稽古済み。 飲み会の場では『飲んだことあるよなぁ』という記憶はあったけど、 さすがに8年も前だと、どんなワインだったかまでは忘却の彼方。 ただ、赤ワイン3本の順番を決めるにあたり、 他の2本よりは相対的に軽めなんじゃないかな、と想像。
 で、これが若干良い方に裏切られました。 まず色だけど、コイツがビックリするくらい濃くて、まったく向こうが見えない黒に近い色合い。 香りも、予想以上にボリュームがあって、ピュアなカベルネらしいピーマンとかみたいな青っぽい香りに、 ブルーベリーをグジュッと潰したような果実香があります。 味は、まだまだ採れたてって感じなくらい若々しい感じ。 カチッと渋くて甘酸っぱくて、これぞ南仏のカベルネ・ソーヴィニョンです。
 想像は若干良い方に裏切られて、 少なくともこのワインをして「軽め」とは言えないですな。 裏ラベルには「ミディアム・ボディ」なんて書かれているけど、 ボディがミディアムなのは価格だけで、味わいはいわゆるフル・ボディだと思います。
(75点)「南部鉄酒場 豚バルBYO」にて

Menuts Merlot-Cabernets 2010
ムニュ メルロー・カベルネ 2010
Maison Riviere (Pierre Riviere)
メゾン・リヴィエール (ピエール・リヴィエール)
Rouge
Bordeaux
ボルドー
Bordeaux (France)
ボルドー (フランス)
(Oさんから) ローヤルオブジャパン
 赤の2本目はOさん持参。 格付け的には普通のACボルドーなんだけど、ビックリするのがそのアルコール度数で、 なんと14.5%。まるで清酒みたい。 ちょっと前まで、ボルドーと言えばどんな高級銘柄でもアルコール度数は12.5%、 安いヤツだと12%だったよね。 そんなときに南米産の13%とか見ると『アルコール度数高いなぁ』と思ってたんだけど、 今じゃコレだからね ・・・なんて考えながら、赤3本の2番目に持ってきた次第。
 色は・・・あんまり覚えてないけど、上の南仏産よりは赤めだったような。 香りも、ストレートに青い香りってんじゃなくて、 ワン・クッション置いた複雑さのある香りで、さすがボルドー産といった雰囲気。 味わいも、とても理性的というかわきまえているというか、バランス重視な感じ。 口に含む時はあまり抵抗なくて、後で膨らんでくるのが良いワインっぽい感じです。
 なるほどねぇ、って感じ。 比較して飲むと前のストレート小僧なカベルネ・ソーヴィニョンの前に霞んじゃうけど、 普通に一本飲むんだったら師範的にはこちらに軍配を上げます。
(77点)「南部鉄酒場 豚バルBYO」にて

Altum Merlot 2010
アルタム メルロー 2010
Terra Mater
テッラ・マター
Tinto
Maipo Valley (Chile)
マイポ・バレー (チリ)
(Tさんから) ヴィノスやまざき
 そして赤の最後はTさん持参。 インポーターは前回と同じくヴィノスやまざき、師範はあまりなじみの無いところであります。 ちなみにこのワインもアルコール度数は高くて14%もあります。
 さて抜栓。色は2本前のカベルネ・ソーヴィニョンよりもさらに濃い、 まるでコールタールみたいな色合いです。 香りは、メルローらしさというより南米らしさが勝っていて、 インクとかミントみたいな果実香が凝縮して別の要素に変化したような香りがたっぷり。 味は、参加者の中で唯一の女性Aさんに言わせると「15歳の男子のような味わい」だそうな。 さすがに師範は15歳の男子を食べたことが無いけど、 なんとなく理解できるというか、若くてピチピチで無鉄砲な感じがします。
 聞けば、店頭で試飲して美味しかったのを買って来たんだとか。 やっぱりね、そういうのって正しいというか、 こういう「一人一杯分」な席で美味しいワインと、 試飲して美味しいワインは一致するんだよね。 というわけで、一人で1本飲んだら結構重さに負けそうなんだけど、 一杯ずつだと大変好印象なワインでした。
(80点)「南部鉄酒場 豚バルBYO」にて

Anselmann Ortega Trockenbeerenauslese 2006
アンセルマン "オルテガ" トロッケンベーレンアウスレーゼ 2006
Gebrüder Anselmann
ゲブリューダー・アンセルマン
Weiss
Pfalz (Prädikatswein : Trockenbeerenauslese)
プファルツ (プレディカーツワイン : トロッケンベーレンアウスレーゼ)
Pfalz (Deutsch)
プファルツ (ドイツ)
€20.9 (Half)2012/09/20 フランクフルト空港"Heinemann Duty Free" (ハンドキャリー)
 そして最後が師範の持参したコレ。 ドイツ出張土産と言えば当然トロッケンベーレンアウスレーゼでしょう、 ということで、帰りのフランクフルト空港の免税店で買ってきたもの。 前回の最後がアイスワインで、 結構その評判が良かったことも理由の一つ。 お値段はハーフだけど20.9ユーロ(2,200円くらい)と、 「安ワイン道場としては高いが貴腐ワインとしては安い」というあたり。
 グラスに注いでビックリ、まるで20年経ったワインのような琥珀色をしています。 そして香りもビックリ、デューティーフリーで2000円くらいで買ったとは思えないくらい、 蜜香と貴腐香がビシバシ香って来ます。 味は、とりあえず甘いです。でも、そもそも一人の割り当てが少ないし、 酸味もそれなりにあるんでイヤな甘さではありません。
 デザートワインって、なかなか一人では開けないワインの筆頭ではあるけど、 こういう場では珍し感があってウケが良いです。 そして、このワインは良い意味で貴腐ワインらしいクセがあって、 チョビッとだけ飲むにはグリップになって良かったように思われます。 というわけで、わざわざドイツから買ってきて良かったヨカッタ、です。
(84点)「南部鉄酒場 豚バルBYO」にて

 翌日が平日なんで、真面目な社会人たる我々は午後9時には終了。 お会計はワインの持ち込み料含めて19,000円弱、一人当たり3,000円しないくらい。 ホントにこういう店が増えてほしいモノです。

26日(水)

 本日は、勤務先のあるプロジェクトの打ち上げで、 品川にあるベイサイド東京牧場という焼き肉屋へ。

 注文されていたのは、飲み放題付きで5,000円のコース。 主に豚系をメインに、それなりに種類が組み込まれていたんで、 品川(といっても結構外れだけど)ということを考えるとお安いんじゃないでしょうか・・・ とは思うけど、今回の場合は途中で全然肉が出てこない局面があったし、 料理が終わる前に飲み物のラストオーダーが来たし、 最終的にご飯ものもスープもデザートも来ずに終了したんで、 正直言って適当に端折られちゃったかな、という印象は否めません。 幹事じゃ無かったので指摘しませんでしたけどね。

 ちなみににアルコールは、飲み放題メニューにワインが無かったんでビールばっかり飲んでました。 まぁ普通はそれで十分なんですけどね。 というわけで、本日はあくまで備忘録としての更新です。

23日(日)

Enoteca Cabernet Sauvignon 2010
エノテカ カベルネ・ソーヴィニョン 2010
Montes S.A.
モンテス S.A.
Tinto
Colchagua Valley
コルチャグア・バレー
Colchagua Valley (Chile)
コルチャグア・バレー(チリ)
\980 (単品価格 不明)2012/08/31 エノテカ・シャトー蔵出しワイン エノテカ
 本日の夕食は、豚バックリブのオーブン焼き。 最近の道場でのヒットメニューです。 あとはマカロニサラダとかプチトマトのバルサミコ和えとか。 そしてワインは 、エノテカの「パーティパック・ナイン RED」税・送料込み\9,450からの1本。 チリのモンテス社がエノテカのために造る特別キュベとのこと。 ならば当然エノテカさんのサイトで単品販売されているかと思えば、 セットにしか入れられて無いのね(そして現行セットには設定なし)。 なんか不思議な販売戦術です。
 色は、普通に濃い南米産といった感じの色合い。 香りも、「これぞチリ産カベルネ・ソーヴィニョン」な、 黒い感じのベリー香に加えてインクやミントのような重厚な香り。 更にちゃんと樽香も感じられて、キチンと造られたプレミアムなチリ産カベルネの雰囲気バッチリです。 そして味は、甘味たっぷりな上に渋味がさらにたっぷりで、 とにかく若いっす。 温度を上げながら飲み始めから4時間くらいかけたけど、 渋味の丈夫さはほころぶことなくガッシリしてました。
 いやー、ポテンシャルの高さはビシバシ感じられます。 間違いなく美味いワインで、なんか造り手がヤッツケで造ったプライベート・ラベルとは全く異質です。 だけど、こりゃ今飲んでもちょっと険しすぎますよ、と。 師範的には、インポーター兼ショップの名前が記された特別キュヴェだから、 グラスワイン用途に使えるくらいにもっと軽く柔らかなワインを想像してました。
ショップへのリンク: パーティパック・ナイン RED
77点道場にて

22日(土)

 貧相な食事の暴露ではありますが、 「お父さん帰ってきたら寿司が焼き肉に行こう!」ということで、 いつもの回転寿司、ジャンボおしどり寿司希望ヶ丘店に行くことにしました。

 本日も本マグロの解体ショーがあって(左写真)、 思わずその中トロを頼んじゃいました(左下写真)。それが税込609円。 回転寿司としては決して安くはないけど、クオリティを考えればお得な気がしました。 あと、本日頼んだ清酒は、新潟の菊水の辛口、300mlで800円くらい。 これはちょっとハズしたなぁ、いわゆる普通の清酒から甘味を抜いただけ、 みたいな感じでした。


 結果的に家族4人で腹いっぱい食べて10,000円弱。 やっぱり美味いよねぇ、お寿司は。 ドイツでもデパートの地下なんかでお寿司があるのを見たけど、 およそ食べる気になれないシロモノでした。 寿司バンザイ!日本ガンバレ!!であります。

 ちなみに、解体ショーの時に長女が板前さんに「マグロの目玉は頂けますか」と注文し、 店のメニューには無さそうで生のままお持ち帰りすることになりました。 というわけで明日の朝飯はマグロの目玉の味噌汁です。

Pacific Coast Red Wine N.V.
パシフィック・コースト レッド・ワイン (ヴィンテージ無し)
V.U.S.A.Molina
V.U.S.A.モリーナ
Tinto
Central Valley (Chile)
セントラル・ヴァレー (チリ)
\348 (Half)2012/02/12 サミット横浜岡野店 リードオブジャパン
 お寿司屋さんで飲んだのが、生ビール1杯と清酒(300ml)一本とチューハイ1杯。 飲兵衛な師範ににとってはそれだとちょっと足りないわけであります。 それで、家に帰って寝酒代わりに開けたのが、このチリ産赤のハーフ。 もう半年以上も前に、「なんかハーフを使う機会があったら」という目的で買ったんだけど、 意外とそういう機会に恵まれず今日に至る一本白は稽古済みであります。
 色は、とてもビックリするくらい濃い紫色です。 「安い=色が薄い」は昨今では成り立たないのかもです。 そして香りも、それなりにちゃんとした赤ワインな香りがします。 味も、ちょっと想定外の良さだなぁ。 渋味酸味甘味のバランスが取れていて、フツーに美味しい赤ワイン、という気がします。
 なんかこの価格帯は「安かろう悪かろう」でも無いのね。 白同様、というか白以上にちゃんとしたワインな印象でした。 もちろん、750ml換算だとそんなに安いわけじゃないしね。
72点道場にて

21日(金)

 ケルン出張五日目、本日は日本帰着日です。

 飛行機では寝にくいながらもそれなりの時間寝て、 日本海に出ようとするあたりで朝食の時間。 「朝食」っつっても日本時間だと正午過ぎですが。 そして、その内容は「鮭おかゆ」です。なかなか意表を突くメニューですな。 そしてさらに意表を突かれたのが、おかゆの横にはパンがあったこと。 驚異の炭水化物攻撃です。

 そうこうしておりますうちに飛行機は日本の領空内に突入、 成田上空をグルグル旋回させられて、到着は定刻の午後3時を15分くらい過ぎた頃でありました。

Bourgogne Hautes Cotes de Nuits (Blanc) 2009
ブルゴーニュ・オート・コート・ド・ニュイ (白) 2009
Dom. Michel Gros
ドメーヌ・ミシェル・グロ
Blanc
Bourgogne Hautes Cotes de Nuits
ブルゴーニュ・オート・コート・ド・ニュイ
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ(フランス)
\1,7252012/07/21 サンタムール カツミ商会
 というわけで3泊5日のドイツ行脚から帰って参りました。 夕食は、師範代が気を利かせてくれて「これぞ日本食」なてんぷらなので、 ここはやっぱり白をチョイスします。 そして、てんぷらにも合いそうなワインを、と考えて選んだのが、 ブルゴーニュはミシェル・グロが造るオート・コート・ド・ニュイのシャルドネ。 以前は頻繁に稽古していた造り手だけど、ここんとこ御無沙汰しております。
 さて色は、これまでのドイツ産では見なかったしっかりしたレモン色。 香りは、残念ながらドイツ産にくらべるとおとなしめで内向的。 でも、さすがに複雑さにおいては一枚も二枚もウワテで、 軽い樽香とシャルドネらしい蜜香、そしてリンゴみたいな果実香がキチンとまとめてます。 味も、ミネラル感たっぷりでコクのある味わいです。
 結果的に、とてもキチンと造られたブルゴーニュ産シャルドネという印象です。 これが1,000円台なのは結構お得だとは思います。 ただ、ドイツではお店の提供価格でこれくらいのワインを飲んできたからなぁ。 ホント日本は店で飲むワインの値段が高いと思います。
75点道場にて

20日(木)

 ケルン出張四日目、あっという間に本日は現地出発日です。

 左写真、トラムが走る橋の向こうに見えるのはホテルの南側に見える建物。 およそ地震なんて想定していないであろうデザインです。 用途は集合住宅みたいなんだけど、 あの出っ張りのところに住んでいる人は怖くないのかね?

 美味しい朝食も、三日目ともなるとさすがに飽きてきます。 ってか夕食の腹もちが良すぎて朝になってもあまりおなかが空いていません。

 そして本日午後過ぎにはおシゴト終了。 ちょっと時間があったのでデパートで買い物をして、 ケルン駅に着いたのが電車の時間より一時間以上前。 自分にお疲れ様ということで駅前のカフェGalestroでビール、 Gaffel Kölschを一杯、330mlで2.8ユーロ。 大聖堂を見ながらゆっくりする時間があって良かった良かった。

 帰りも行きと同じくフランクフルトまでは高速鉄道ICEで(写真は乗ったのとは違うローカル列車ですが)。 客室のモニターにスピードが表示されるんだけど、 一番速い時で298km出てました。 そういう表示を見るのはいくつになっても楽しかったりするお子様な師範であります。

 そして帰りのフライトは、フランクフルト20:45発全日空210便、定刻より若干遅れて出発。

 機内食は、本日もまた和食をチョイス、 内容は「イボ鯛の照り焼きとゆかりごはん」とのこと(洋食は「ビーフストロガノフ」でした)。 行きと同じく、ご飯はそれなりにマトモです。でもまぁ美味いもんじゃないです。 腹に入れるのに難儀しはしない、という程度です。

 そして飲み物は、行きと同じく最初にプレミアム・モルツを頂いて、 食事の時には赤白それぞれ1本ずつ。当然銘柄も行きと同じです。 行きと違うのは、さすがに疲れが溜まっていたためか食後するに寝ちゃって、 お代わりをするタイミングが無かったことですかね。 でも改めて同じのと稽古してみて、やっぱりそれなりにクオリティの高さ(特に白)を感じました。

19日(水)

 ケルン出張三日目。

 左写真はホテルの部屋から撮った写真。 ライン川のほとりで良い景色。 ただ、せっかくのこの景色が狭い窓からしか見られないんですわ。 建物のデザインの関係かもだけど、大きく川に開いたデザインにするべきだったと思うなぁ。

 そして、昨日同様朝食をたっぷりと。 今日は多分昼食を摂らないんで、とにかくたくさん並べましたとさ。

 さて夕食です。

 今日はネットで事前調査、"Trip Advisor"という ページで評判の良かった、Brauhaus Sünner im Walfischという店をチョイス。 場所はライン川のそば、ホイマルクト広場の近くにあります。

 店の外観は、昨日と同じく歴史のありそうな建物です。 そして今日の店にはテラス席が無かったので店内で。 内部もいかにも「古いヨーロッパの建造物」といった雰囲気です。 そして、上記"Trip Advisor"のページではフランス料理のカテゴリーに入れられていたけど、 師範の理解としてはどう見てもドイツ料理の店です。

 メニューは英語表記のものもあったんだけど、 それ見てもちっとも判らんので、サービスの女性にこの店のスペシャリテをヒアリング。 その中から、チョイスしたのが、ローストした鶏ムネ肉、 ジャガイモとか生野菜とかを合わせてブラウンソースをかけたもの。 お値段は16.3ユーロ。 左写真は決して食べてる途中に撮ったのではなくて、最初からこの姿。 料理に対する美的感覚はかなり独特のものがありますな。

 食べてみると、鶏肉は思いのほかパサパサしないし、 野菜も豊富でヘルシーな感じ。 ただいかんせん量が多いです。この写真では伝わりにくいかもしれないけど、 出された瞬間「これは無理かも」と思える量でした (結局1/4くらい残しました)。

Vier Jahreszeiten Chardonnay Trocken 2011
ヴィエール・ヤーレスツァイテン シャルドネ トロッケン 2011
Vier Jahreszeiten
ヴィエール・ヤーレスツァイテン
Weiss
Pfalz
プファルツ
Pfalz (Deutsch)
プファルツ (ドイツ)
(€16.4)2012/09/19 Brauhaus Sünner im Walfisch
 ワインリストには、ドイツ産の白が2種類、そして南仏産の赤白の計4種類。 それぞれにボトルとグラスの両方の値段が書かれています。 ちょっと種類が少ないのが残念ですが、今日こそはボトルで頼んじゃおうと思っていたので、 まぁあまり種類があっても仕方ないところです。 そして、ドイツ産の白2種類のうち、どちらがお薦めかお店の方に聞いたところ、 『片方は辛口、片方はそれほどでもない。お好きな方をどうぞ』とのこと。 さすがにそれくらいはTrocken/Halbtrockenの表記とアルコール度数で想像ついているですけどね。 結局、辛口と言われたこちら側、プファルツ産のシャルドネを注文。
 色は普通に薄めな白ワインの色です。 そして香りがよろしゅうございます。 黙って飲まされればフランス産、それもブルゴーニュあたりと答えそうな、 シャルドネの雰囲気が良く出た香りです。 味は、辛口といってもそんなに強い酸があるわけじゃなくて、 バランス良くスイスイ飲める雰囲気です。
 いやー美味い。ビックリするほど美味いわけじゃないけど普通に美味い。 やっぱり輸送のストレスが無いということはこのクラスのワインにも影響するんですかね、 昨日飲んだリースリングもグロイヤー・ブルグンダーも、そしてこのシャルドネも、 どれも甲乙つけがたいくらいフレッシュで美味しいワインでした。
(77点)"Weinhaus Brungs"にて

 お会計は、料理一皿とワイン1本で32.7ユーロ、昨日とほとんど変わらない値段です。 やっぱり日本と違って店でのワインの提供価格が安いのが良いよね。

 そして本日もまたホテルの部屋でビールを頂いております。 左側が夕方に飲んだBeck's Lime、ライムの香りがある爽やかなビールで、 右側が寝る前に飲んだGilden Kölsch、 こちらはやや香ばしさを感じるビールでございました。

18日(火)

 ケルン出張二日目。

 左写真は今回利用したArt'Otel Köln。 そして右写真がそこの朝食。 だいたいからして外国の朝食って美味いもの無しな印象があったけど、 ここのは美味いです。特にベーコンとかソーセージとか。 さすがは本場ドイツですな。

 そして午前から午後にかけてはおシゴト。 今回の渡欧はなぜかあまり時差ボケが無くて(夜にしっかり寝られて)、 非常に快適であります。

 そしてお楽しみの夕食であります。 あまり事前情報なく適当に市内を歩いて、「ここは良さそうだ」と見つけたのがこの店、 大聖堂からそんなに遠くないところにあるWeinhaus Brungsというところ。 なぜココかってことだと、"Weinhaus"と書かれていた、ということに尽きます。 腐っても「安ワイン道場師範」、ドイツとはいえビールにおぼれることはありません。

 自称ドイツでもベスト10のウェイター氏によれば、 このお店は大変に歴史のあるレストランだそうな。 テラス席を所望したんで建物の中には入らなかったけど、 確かに年季が入った立派な建物であります。

 そして料理は、昨日が肉メインの料理だったんで、今日は魚が食べたいなぁと思い、 お店の方にお勧めを聞いたところ、このDorade(鯛?)のソテーが良いとのこと。 お値段は18.9ユーロ、日本円にすると2,000円くらいですかね。 ニンニクや香草とソテーされた半身×2の魚と、 ジャガイモのソテー、 そしてチーズベースのソースが掛かった生野菜のサラダがセットの内容。 胃袋の小さい日本人としてはそれなりにおなかいっぱいになりますが、 昨日みたく大きく余らせる、ってことは無い量であります。 お味の方もけっこうナイスでありました。

Riesling Kabinett Trocken 2010
リースリング カビネット 2010
Weingut Geheimer Rat Dr.V.Basserman-Jordan
ヴァイングート・ゲハイマー・ラット・ドクトル・V・バッセルマン-ジョルダン
Weiss
Pfalz
プファルツ
Pfalz (Deutsch)
プファルツ (ドイツ)
(€5.4)2012/09/18 Weinhaus Brungs
 そもそも店選びの基本は、「ボトルワインが注文できそうな店」ということでした。 そしてこの店に入ってワインリストを見せて頂いたところ、 狙い通り複数のラインナップがありました。 ただ、ウェイターさん曰く『ウチはワインハウスなんでグラスワインも新鮮。 ボトルで頼むよりお得だしお勧め』とのこと。 そいう言われると確かにその方が楽しそうな気がして、 お勧めに従いグラスワインを飲むことに。 そして1杯目がウェイターさんイチオシのファルツ産リースリング辛口。 規定の提供量(200ml)をかなり大きく超える量がサービスされました。
 色は・・・どうだっけ?少なくとも写真で見る限り薄めな感じだったような。 香りも、リースリングらしい華やかさとちょっぴりのオイルっぽさを併せ持っていて、 ボリューム的にも物足りなさは無い感じ。 味は、ほとんど甘味は感じません。その分アルコール感はシッカリあります。 ウェイターさん曰く『とてもドライなヤツ』という案内は確かにその通り。 でもドライ過ぎず、しっかりとしたコクが感じられました。
 グラスも結構ちゃんとしていて、この店選んで良かったなぁ、とまず実感。 やっぱりビールも良いけど、ワインもね。 なんの前情報も無く選んだ店としては上々の出来であったでしょう。
(75点)"Weinhaus Brungs"にて

Grauer Burgunder Quaritatswein Trocken 2010
グロイヤー・ブルグンダー クアリテーツヴァイン トロッケン 2010
Winzergenossenschaft Wachtenburg
ヴィンツァーゲノッセンシャフト・ヴァッハテンブルグ
Weiss
Baden
バーデン
Baden (Deutsch)
バーデン (ドイツ)
(€3.9)2012/09/18 Weinhaus Brungs
 一杯目はキュキューッと飲み干して、二杯目に移ります。 今度もまたウェイターさんのお勧めに従って、バーデン産の白を。 ドイツワインに関しては自分で選べるほどの知識は全くありませんから、 ほぼ言われるがままです。 ちなみにこのお店、グラスワインが白16種類、ロゼ2種類、赤9種類あります。 その白のうち2/3くらいがドイツ産でした。 お値段は一杯200mlで3ユーロ台から5ユーロ台という、お手軽な値段で提供されています。
 そしてこのワインはというと、前のワインよりも明らかに色がシッカリしています。 "Grauer Burgunder"って品種は、フランスで言うところのピノ・グリですかね? 香りは、ボリューム的な面では前のワインより弱めだけど、 その分キュッと締まった感じを受けます。 そして味はやや甘め。"Trocken"とあるので、一般的なドイツワインよりは甘くないんだろうけど、 相対的には甘くふくよかな感じを受けました。
 お値段は、一杯目より安くて3.9ユーロ、日本円で400円くらい。 結果的にはこっちの方が若干印象が上だったかな。 でもきちんと違いがわかるワインを提案してくれて、非常にありがたいことであります。
(76点)"Weinhaus Brungs"にて

Dornfelder Mandelgarten Quaritatswein Trocken 2010
ドルンフェルダー マンデルガルテン クアリテーツヴァイン トロッケン 2010
Winzergenossenschaft Wachtenburg
ヴィンツァーゲノッセンシャフト・ヴァッハテンブルグ
Rot
Pfalz
プファルツ
Pfalz (Deutsch)
プファルツ (ドイツ)
(€4.3)2012/09/18 Weinhaus Brungs
 白を2杯飲んで、料理の方も魚は食べ終わってジャガイモと格闘しているところだったので、 ここはやっぱり赤を注文。 赤の場合、ドイツ産の比率は少なくて9種類中4種類がドイツ産。 でもせっかくドイツに来たのだから、「ドイツ産の中からお勧めを』とお願いして選んで頂いたのがコレ。 改めて見ると造り手は二杯目の白と同じ方のようであります。
 持ってきて頂いて嬉しかったのは、グラスがブルゴーニュ・タイプでとても立派なこと。 グラスワインでもこういうので出して頂けると気分が違います。 そして、グラスには200mlのラインが下の方に引かれているんだけど、 注がれている量はそれよりも上。 師範の目分量的には明らかに250mlくらいは入っていそうです。 とすると、ボトル1本から3杯取りなんですかね? だとすれば確かにグラスで注文した方がお得っぽい感じです。
 で、肝心のワインはというと、まず色はドイツ産とは思えないくらい濃い色合いです。 ドルンフェルダーはあまりなじみの無い品種だけど、 スミレっぽい香りがあって、ガメイあたりに近い印象を受けました。 味も、アルコール感しっかりな上にほんのり甘味もあって、 もちろん酸味や渋味もそれなりにあって、決して薄い感じはせずパワフルさすら感じました。
 「へぇ~、ドイツ産の赤も今はこういうのがあるんだ」 と素直にビックリさせて頂きました。 これはちょっと今後はウォッチしなければ・・・と思うけど、 日本ではあまり見かけないんだよね、ドイツ産の赤ワインって。
(77点)"Weinhaus Brungs"にて

 お会計は、ワイン3杯と料理を合わせて32.4ユーロ。 それに多少のチップを載せてお支払い。 結局、200ml~250ml×3の量飲んだということは、ほぼボトル1本分ですな。 そう思えばとてもお得なレストランでした。

 ワインだけでビールは全然飲まなかったかと言うとそういうことも無くて、 左側が夕食に出る前に部屋で飲んだWarlsteiner、 右側が夕食から帰ってきて部屋で飲んだGaffel Kölsch。 やっぱりビールも美味いです。

 ・・・といった感じの一日でありました。

17日(月祝)

 久しぶりの海外出張でドイツのケルンまで。 行きの飛行機は全日空NH209便、AM11:25発フランクフルト行き。

 チェックインして出国審査した後、ちょいと時間があったので(というか敢えて時間があるようにしたんですが)、 カードのサービスで利用できるKALラウンジへ。 ここでは、軽食とアルコールが頂けます。いやそれが目的でここに来たわけです。 というわけでサービスのワイン2種類と稽古。

Chevalier de Reysson (Blanc) 2011
シュヴァリエ・ド・レイソン (白) 2011
Ch. Reysson
シャトー・レイソン
Blanc
Bordeaux
ボルドー
Bordeaux (France)
ボルドー (フランス)
(\0)2012/09/17 KALラウンジ メルシャン
 アルコールは、ワイン赤白の他、ビールとかウィスキー、ブランデー、焼酎なんかもありましたが、 安ワイン道場師範たるもの他のアルコールには目もくれず、ワイン一本やりで稽古いたします。 そしてまずは白から。 モノは赤白ともボルドー産でした。 やっぱりこういう所ってチリ産なんかは置きづらいんですかね。
 お猪口をちょっと大きくしたくらいの小さなグラスで稽古。 色は薄め。2011年と若いこともあってか、まだ緑色が感じられるような色合いです。 香りは結構します。いかにもソーヴィニョン・ブラン(だろうと想像)な、 ハーブみたいな涼やかな香りとグレープフルーツみたいな果実香がバッチリ香って、ちょっと予想外の香りです。 味は、軽い苦みとキュッと締まった酸味。こちらもなかなかどうして大したもんです。
 いやー、正直言ってペラペラなワインを想像していたんですが、 良い方に裏切られてちゃんとした白でした。 だもんで一杯ずつしか飲まないつもりが、思わずお代わりしちゃいました。
(76点)成田空港内「KALラウンジ」にて

Chevalier de Reysson (Rouge) 2010
シュヴァリエ・ド・レイソン (赤) 2010
Ch. Reysson
シャトー・レイソン
Rouge
Bordeaux
ボルドー
Bordeaux (France)
ボルドー (フランス)
(\0)2012/09/17 KALラウンジ メルシャン
 そして赤も同じ銘柄のボルドー産です。 違うのは、白のヴィンテージは2011年だけどこちらは2010年、 そしてアルコール度数が白は12%だけどこちらは13.5%と高いことです。 昔はボルドーの赤といえばどんな高級品でも12.5%くらいだったんだけど、 今は普通に13.5%とかありますね。
 さてこのワインはというと、色はしっかりと濃い紫色だけど、 ボルドーにしては赤みが強めかな、といった感じです。 香りは、さすがにこういうところに常温でポンっと置いてあることも影響してか、 やや酸化のニュアンスが強めに感じられて鉄サビっぽい雰囲気があります。 でも、その代わりに味がこなれているというか、 高めのアルコール度数にも関わらずほんのり甘味のあって、 白同様に赤もなかなかどうして侮れません。 というわけでこちらもお代わりを。
 いやー、良いね、ココ。 出国審査後ということもあって時間の見極めがしやすいし、 大韓航空には何の愛着もないけど(エアラインとしては利用したこともないけど)、 ダイナースカードをお持ちで成田空港第一ターミナルを利用される安ワイン者にはお勧めです。
(75点)成田空港内「KALラウンジ」にて

 そして飛行機は定刻通り出発。席はいつものエコノミー席です。甲斐性無くてスミマセン。

 最初の飲み物のサービスの時、師範はいつも「スパークリングワインはありますか」と尋ねるわけですが、 残念ながらありませんでした。というわけでまずはビール。 でも、スーパードライや一番搾りもある中、スパークリングワインを求めた師範にはプレミアムモルツを出してくれるあたり、 なかなか心得たサービスと言えましょう。

 機内食は、日本の航空会社ということもあって和食が選べて、 今日のメニューは穴子ご飯。 ボッソボソのうどんは別にして、機内食としてはそこそこマトモな方じゃ無いでしょうか。 そして当然ワインも頂いております。

Reserve de La Baume Chardonnay 2010
レゼルヴ・ド・ラ・ボーム シャルドネ 2010
La Baume
ラ・ボーム
Blanc
Pays d'Oc (IGP)
ペイズ・ドック (インディカスィオン・ジェオグラフィック・プロテジェ)
Languedoc Roussion (France)
ラングドック・ルーション (フランス)
(\0)2012/09/17 ANA機内
 というわけで、エコノミーのサービスにスパークリングは無くて、ワインは白と赤。 そして食事の時に『飲み物はどうされますか?』と訊かれたら「白ワインと赤ワインを下さい」 ということにしています。いっぺんに頼んだ方がサービスする側も手間が無いと思うし、 だいたい赤は冷えすぎているから、早めに頼んで常温近くに戻すという意味もあったりします ・・・と飲兵衛根性を正当化しております。
 さてワインはというと、昨今の流れに従ってか容器はペットボトルです。 あと、以前は必ず栓を開けてから渡されたのに、最近はそのままですね。 栓を開けるのってお持ち帰り防止の手段かと思ってたんだけどね。 色は、当然ながら薄いんだけどなんとなく麦わらっぽさが感じられる、 少なくとも緑っぽさは無い色合いです。 香りはいかにもシャルドネな、リンゴっぽい果実香がしっかりと感じられます。 味も、エコノミーのサービスで出されるワインなんて・・・という印象を覆す、 非常にハッキリとした濃さのある感じで、思わず唸っちゃいます。
 食事の時に187mlを1本、 そしてひと寝入りした後のシベリア上空マッタリ時間にもう一本頼んじゃいました。 なんか良くなったなぁ、全日空機内サービスのワイン。 ペットボトルにしてコストダウン、というのは実は良いのかもね。
75点ANA機内にて

Art's Cabernet Sauvigon N.V.
アーツ カベルネ・ソーヴィニョン [ヴィンテージ無し]
GCF
GCF
Rouge
Pays d'Oc (IGP)
ペイズ・ドック (インディカスィオン・ジェオグラフィック・プロテジェ)
Languedoc Roussion (France)
ラングドック・ルーション (フランス)
(\0)2012/09/17 ANA機内
 そしてもう一方の赤も南フランス産でした。 容器は白と同じくペットボトルですが、 ラベルがまるでイタリアのワインみたいにモダンでカッコいい感じ。 全日空の機内ワインと言うと、"Louis Max"とか"Gaston Charpentier"とか、 安定供給することだけにその存在価値を見出したかのような造り手が多かったわけだけど、 昨今は方針を変えたのかな?安ワイン者としては大変歓迎すべき変化だと思われます。
 さて稽古開始です。色は・・・どうだっけ?あまり覚えてません。 香りは、とてもカベルネ・ソーヴィニョンらしい、それもニューワールドじゃなくて南仏らしい、 黒っぽい果実にピーマンみたいな青っぽい雰囲気がプラスされた感じです。 そして口に含むと、これがまた予想外に甘さがあったりして、 またまた良い方に裏切られたりしちゃってます。 ただ、惜しむらくはちょっと渋味が固いかな・・・なんて贅沢なことも言いたくなる気分です。
 というわけで今回の旅行、じゃなくて出張、初っ端から成田のラウンジでも機内でも、 ワインに関してはアタリと思わせるものに出会えて、とても気分がよろしゅうございます。 このワインも最初の食事の時と到着前の軽食の時、2本稽古させて頂きました。
72点ANA機内にて

 到着前の軽食は鮭ご飯。美味い不味いで言えば決して美味いもんじゃないんだけど、 ご飯ってそれほど酷いレベルにはならないのが良いっすね。 というか、昔の機内食のご飯ってボソボソだった印象があるけど、 昨今のはそれなりにしっとりしています。 やっぱりそのあたり、冷凍技術とかが進歩したですかね。 利用者としてはありがたいことであります。

 そしてフランクフルト空港にはほぼ定刻、現地時間午後4時すぎに到着。

 フランクフルトからケルンまでは高速鉄道ICEで。 この鉄道、ルフトハンザ航空とのコードシェア便扱いということで、 全日空のチケットにルフトハンザの便名が書かれた鉄道チケットになってます。 だもんで、ルフトハンザのカウンターに行ったら駅に行けと言われて、 駅のカウンターではルフトハンザのカウンターに行けと言われる始末。 結局ホームにいた車掌さんに訪ねて席を教えてもらい乗車。 そしたら教えられた席には別の人が座っていたんで換わってもらう、って感じでした。

 ケルン到着は定刻の18:05。ドイツの鉄道ってのは時間に正確ですな。

 そしてこの日の夕食は勤務先の方々とオフィシャルなディナーで、 場所は大聖堂の近くにある Kölner Hofbräu Frühというところ。

 料理は、ドイツ名物のアイスバインとかソーセージとかの盛り合わせ。 これがもういったい何人前だ?ってくらいの量があるわけですな。 味はそれなりに美味しくて、 あまり脂っこくもないので結構食べたんだけど、 それでも到底無くなる気配はありませんでした。

 アルコールは、ドイツと言えば当然飲むのはビールで、銘柄はFrüh Kölsch、 右写真の小さなグラス(200ml)でグビグビと頂きます。 ここのビールは日本の一般的なビールに近い感じですな。 グラスが小さいので、常に冷えたヤツを飲めるのもナイスでした。

 で、あまりビールばかり飲んでいていも飽きるので、 師範は途中から白ワインにチェンジ。 師範の見立てでは多分ドイツ産ですな・・・って当たり前か。 フルーティで甘めで、クイクイ飲むにはちょうど良い感じでした。

 そんなこんなで食事も終了。

 そしてようやくホテルへ移動、今回使ったのはライン川のほとりにある真新しいホテル、 Art'Otel Kölnというところ。部屋も広くて清潔感があってなかなかナイスです。

  最後に、寝酒代わりにDominikaner Premium Pilsというビールを飲んでご就寝。 長~い一日でした。

16日(日)

Bourgogne Pinot Noir 2009
ブルゴーニュ ピノ・ノワール 2009
Philippe Charlopin
フィリップ・シャルロパン
Rouge
Bourgogne
ブルゴーニュ
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\2,2892012/07/30 ヴェリタス ワインプレスインターナショナル
 今日の南関東地方は、午前中ショボショボと雨の降る一日。 午後は久しぶりに涼しくなりました、ということで赤ワインをチョイスします。 選んだのは、大好きな造り手「フィリップ・シャルロパン・パリゾ」が、 一部顧客向けに異なるラベルで出されているらしいACブルゴーニュ・ピノ・ノワール。 ヴィンテージは良作年の2009年、きっと美味いはず、 5月に稽古したコレ的なパフォーマンスを期待して。 ちなみに料理は、鯵のタタキ、豪州牛のロースト・ビーフwithもやし、 空芯菜のガーリック炒め、ピクルスといった和洋折衷なんでもアリ料理。
 色は、およそACブルゴーニュとは思えない濃い赤紫色。 香りもおよそACブルゴーニュとは思えません。 プラムっぽい果実香に加えてややスパイシーな感じがあって、 さらに樽の甘香ばしさと煙たい雰囲気も感じられて、 「一級畑です」と言われてもなるほど!と納得しそうな香りです。 味は、まるで水のように引っかかりなく口の中にスーッと入ってきて、 渋味の重さを残しながらそのままスーッと喉の奥に流れていきます。 口の中でブワッと甘味が膨らんだりしたら間違いなく高級ワインなんですけどね。
 というわけで、ラベルは違っても、ACブルゴーニュ・クラスでもシャルロパン節は健在でした。 ただまだちょっと若いかな、と思わせるくらい、 ACブルゴーニュとしては頭一つ抜け出したポテンシャルを持っているワインでした。
80点道場にて

15日(土)

 本日はバンドの練習だったわけですが、 師範としたことが大ポカをやらかしちゃいまして、 なんと財布を忘れて家を出ちゃいました(定期入れと小銭入れは持って出たのでスタジオに着くまで気付かず)。 ま、KbのM氏にスタジオ代/飲み代を借りたので事なきを得ましたが。 このご恩は金返すまで忘れません>Mz氏。

 というわけでほぼ無一文で飲みに行ったのが代々木のお好み焼き屋、ええとこ。 今日はワインを頼まず(さすがに毎回デ・ボルトリもねぇ)、焼酎なんかを。 お会計は4人で16,000円弱。お御馳走様でした・・・ってかお金返します。

14日(金)

Bourgogne Charonnay 2011
ブルゴーニュ シャルドネ 2011
R.P.F. (Dom. Roux Pere & Fils)
R.P.F.(ドメーヌ・ルー・ペール・エ・フィス)
Blanc
Bourgogne
ブルゴーニュ
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ(フランス)
\679 (単品価格 \1,029)2012/08/13 うきうきワインの玉手箱 ドウシシャ
 本日の夕食は、チーズを挟んだチキンカツ、レンコンのきんぴら、 アスパラガスとベーコンの炒め物、サニーレタスとトマトのサラダ。 ワインは、赤でも白でも良さそうなんだけど、 まだ暑い日が続いているし、在庫的にもやや白比率が高めなんで白をチョイス。 選んだのは、「【送料無料】第2弾!うきうき厳選!世界の白ワインが味わえる!超極上辛口白ワイン究極スペシャル飲み比べ5本セット」\3,980からで、 ブルゴーニュのシャルドネ。この銘柄は2006年産と稽古済み。 セットの割戻価格とは言え、ブルゴーニュのワインがこんな3ケタの値段って安いよね、と思いつつ抜栓。
 色は普通に薄めの白ワインな色だけど、ちょっとだけ赤みが強いかな、って感じはあります。 香りは、ストレートに柑橘類の香りがする、フレッシュ&フルーティな感じ。 味は、香りの印象通りフルーティではあるんだけど、 惜しむらくは酸味がちょっと弱めかなぁ。 ヌーボー以外の2011年産ブルゴーニュと稽古するのは初めてだけど、 こういう感じなんですかね?
 ・・・と、細かいアラ探しをすればイマイチな部分も見つかるけど、 それでも実売600円台のワインとしてはどうしてどうしてちゃんとしてます。 1,680円とか、普通に一般的なACブルゴーニュの内容に遜色ないですよ。
74点道場にて

12日(水)

Cristobal 1492 Chardonnay-Viognier-Chenin 2010
クリストバル "1492" シャルドネ-ヴィオニエ-シュナン 2010
Bodega Don Cristobal
ボデガ・ドン・クリストバル
Blanco
Mendoza (Argentina)
メンドーサ(アルゼンチン)
\5982012/07/08 サンタムール カツミ商会
 いつまで続くんだ、ってくらい暑い日が続いております関東地方。 道場の在庫の方も、まだまだ白が多めだったりするんで、積極的に白を飲んでいきます ・・・要するに言わんとするところは、本日は平日なのにマル1本飲んじゃいますよ、ということです。 そして選んだのは、先日グラス・ワインで稽古して好印象だった造り手のエントリー銘柄。 買うときは判らなかったんだけど、 なんだかヤケに濃い色合いがどう影響するのか、かなりおっかなびっくりな抜栓です。
 というわけで、外観の通りグラスに注いでもやや濃いめの色合いです。 香りは、2010年産とは思えない、熟れきったフルーツの感じ、 例えば南高梅で蜂蜜を使った梅干しのような雰囲気の香りがあります。 味は、色や香りから想像される通りにコクがたっぷり。 決して頼りない感じじゃないというか、それとは正反対の方向性で、 2~3杯飲んだらいきなり飲み飽きする感じです。
 1杯だけなら好印象だったんだけどなぁ。 こういうワインって、翌々日に残すと「ケッ!今日は敗戦処理かよ」みたいな気分になるので、 薄いワインじゃないこともあって氷で割ったりして飲みほしました。
68点道場にて

9日(日)

Benchmark Shiraz 2011
ベンチマーク シラーズ 2011
Grant Burge Wines
グラント・バージ・ワインズ
Red
Barossa Valley (Australia)
バロッサ・ヴァレー(オーストラリア)
\980 (単品価格 \1,575)2012/08/31 エノテカ・シャトー蔵出しワイン エノテカ
 本日の夕食は、豪州牛モモ肉のローストビーフ、先週の残りを冷凍していた豚スペアリブ。 それに加えて、これまた先週出そうと思ってたけど出さなかったチーズ(エポワス)、 ミニトマトとリーフレタスのサラダ、ベビーコーンの炒めモノ、 炭水化物はバゲット。こうなるとワインは当然濃そうな赤で、 「パーティパック・ナイン RED」税・送料込み\9,450からの豪州産シラーズです。
 色は濃いには濃いけどそんなに濃くはない(ってどっちよ?)というか、 明るさを感じる濃さです。 香りは、「これぞシラーズ」な胡椒っぽい香りに加えて、 ラズベリー・ジャムみたいな明るい果実香がハッキリ感じられます。 そして、そんなに強くはないけど甘く焦がした樽香もあったりで、 なかなかバラエティに富んだ香りの雰囲気です。 そして、味がまた良いのよ。 ニューワールド産らしく、渋味がフレンドリーで酸味は控えめ。 そして一番顕著なのは甘味で、全体にやわらかい雰囲気を醸し出してくれてます。
 いやー、これはアタリです。 甘いのは一切受け付けない根っからの九州男児は別として、 「甘味=美味」な一般人には必ずウケるはず。 香りもちゃんとしてて、単品価格の1,575円でも十分その価値が認められます。
80点道場にて

8日(土)

Muscadet Sevre & Maine Sur Lie 2010
ミュスカデ・セーヴル・エ・メーヌ・シュール・リー 2010
Dom. de Begrolles
ドメーヌ・ド・ベグロール
Blanc
Muscadet Sevre et Maine Sur Lie
ミュスカデ・セーヴル・エ・メーヌ・シュール・リー
Loire (France)
ロワール(フランス)
\580 (単品価格 \879)2012/08/13 うきうきワインの玉手箱 ドウシシャ
 また今日も暑い日になっちゃったわけですが、 生き物の世界は季節に忠実、もう新サンマが出回ってきました。 というわけで、本日の夕食は、新サンマの塩焼き、焼きナス、枝豆。 ワインは、先月末から続いている「2010年産ミュスカデ集中稽古」の最後の一本で、 「【送料無料】第2弾!うきうき厳選!世界の白ワインが味わえる!超極上辛口白ワイン究極スペシャル飲み比べ5本セット」\3,980からのもの。 パッとひと花咲かせてくれるか、「やっぱミュスカデはねぇ」になるか。
 色はこれまでのワインと同様、特に何の特色もない薄めな色合いです。 ただ、香りが違います。フレッシュなリンゴみたいな果実香が結構良い感じに香ってきて、 ボリューム的には不満の無い感じです。 そして味わいも、このヴィンテージの特徴なのか酸味がやや不足している感じはあるけど、 良い感じの微発泡と軽い苦み、それに旨味があってコクがあって、なかなか侮れない雰囲気です。
 というわけで、3本目でようやくアタリ。 前の二本は畑名が付いていて、これはAOC表記のみ。 普通は前者の方が気合入っていると思うよね。 そういうところがワインの判らん点でもあり面白い点でもあります。
75点道場にて

7日(金)

 本日の夕食は、子供らの意向に従って屋上で。 子供らは「バイキングだぁ」と喜んでましたが、 師範の分は既にバイキング状態から取り分けられた、お決まりの定食状態でした。

 それはそれとして、ようやくちょっとだけ涼しくなってきましたな。 それにしても今年の夏は残暑が厳しかったなぁ。

Chateau la Tonnelle 2009
シャトー・ラ・トネル 2009
Ch. la Tonnelle (Ch. Terrefort-Quancard)
シャトー・ラ・トネル (シャトー・テルフォール・カンカール)
Rouge
Bordeaux Superieur
ボルドー・シューペリュール
Bordeaux (France)
ボルドー(フランス)
\980 (単品価格 不明)2012/08/31 エノテカ・シャトー蔵出しワイン エノテカ
 で、これまでだったら屋外で赤なんて飲む気分にはならなかったわけですが、 ようやくそういう気候になって参りました。 というわけで選んだワインは、エノテカの「パーティパック・ナイン RED」税・送料込み\9,450からの1本。 「そろそろ在庫の白比率を下げた方が良いんじゃないかな」と考えて買ったセットであります。 そしてこのワイン、お店のサイトによれば品種はメルローとカベルネ・ソーヴィニョンのブレンドで、 『若いうちから楽しめ、長熟も可能』なんだとか。
 さて抜栓。コルクは造り手とヴィンテージが印字された立派なものです。 色は、「これぞボルドー」な青紫の濃さ。 香りも、ダイレクトにフルーツが香るんじゃなく、 消し炭やミネラルっぽさが香った裏から黒っぽい果実が香ってくるという、 こちらもボルドーらしい複雑さと奥ゆかしさが感じられる香り。 そして味はまだ渋くて固いです。 謳い文句の『若いうちから楽しめ・・・』はホントかいな?ってくらい、 ガッシリした渋みが口の中に拡がります。
 屋上夕食だったんで早々に撤収を考え最初からクイクイ飲んじゃったことと、 14%もある高いアルコール度数にやられて、残り1/3を残してダウン。 冷静に見ればこれが実売1,000円以下のボルドーとは思えない、 とても高いポテンシャルが感じられるワインでした。 多分、残った分の方がより好転するものと思われます。

 半分と1/3の中間くらい(5/12か)残った翌日の昼に再稽古。 予想は的中、渋味のカドが取れて甘味が増して、別物ってくらい良い方に化けてます。 いやー、これで実売1,000円以下はお買い得、 概ね2,000円前後のちゃんとしたボルドーに匹敵する味わいです。 というわけで評価大変更の+3点で77点。
74(+3)道場にて

5日(水)

 先々週のプチ高ワイン道場の時に、 『たまには外で飲みましょうや』ということになって、飲み会を計画。 あいにくN氏は出張で不参加になったので、 O氏とO氏のお知り合いMさんと師範の三人で飲むことに。 場所は、恵比寿にある居酒屋串遊海鮮 かいりというところ。

 店は、間口が狭く奥に長く、テーブル席が20席くらい、カウンターが10席くらいだったかな? あ、あと道路側にテラス席もありました。 大きな宴会じゃなくて、小ぢんまりとした集まりに向いている感じであります。

 食べたのは、覚えている限り下記です(もう一品くらい注文したかも)。

刺身七点盛(左写真)
焼き蛤×3
生ガキ×3(右下写真)
ウニ乗せ牛タタキ
山芋入り玉子焼き
明太子茶漬け×2
サービスの味噌汁

 「海鮮」を売りにするお店だけあって、確かに魚介類が美味いです。 特に今日は生ガキが美味かったな。 とても大きいカキで、それが1個350円くらい。お得な一皿でした。

Valdivieso Chardonnay 2011
バルディビエソ シャルドネ 2011
Vina Valdivieso
ビーニャ・バルディビエソ
Blanc
Central Valley (Chile)
セントラル・バレー(チリ)
(\2,800)2012/09/05 串遊海鮮 かいり モトックス
 飲み物は、まず生ビールをジョッキ1杯ずつ飲んだ後、 このワインを頂いております。 置いてあったボトルワインは、チリ産のこの銘柄の赤(カベルネ・ソーヴィニョン)と白(シャルドネ)、 イタリア産の赤と白、それに南仏産の白の5種類。 お値段は一番安かったのがコレで2,800円、一番高くて南仏のが3,800円だったかな? 概ね小売の3.5倍程度の値付けのようです。
 そしてこのワインはというと、色はかなり薄めです。 そして香りもなんとなく薄め。 南半球のシャルドネらしい甘そうな果実の雰囲気はあるけど、 樽香なんかは無くてやや単調な香り。 味も、チリ産としては異例に思えるくらい軽めの味わいです。
 帰ってから過去の稽古記録を調べてみたら、2009年にソーヴィニョン・ブランと 稽古していて、 その時の感想もほぼ似たような感じ。 こういう軽さがこの銘柄の特徴のようですな。 和の魚料理に合わせるということで、この銘柄が選ばれているのかも知れません。
(68点)「串遊海鮮 かいり」にて

Donna Marzia Negramaro 2009
ドンナ・マルツィア ネグラマーロ 2009
Conti Zecca
コンティ・ゼッカ
Rosso
Salento (IGT)
サレント (インディカッツィオーネ・ジェオグラフィカ・ティピカ)
Puglia (Italia)
プーリア(イタリア)
(\3,200)2012/09/05 串遊海鮮 かいり モトックス
 師範的には、この店でのワインは前の白で十分かな、あとは清酒なり焼酎なり・・・ と考えていたけど、O氏が『赤も飲もう』と言い出したもんだから、赤も注文しました、ハイ。 もう一種類はチリ産のカベルネ・ソーヴィニョンで、さすがにそれは無いな、 ということでイタリア産のコレをチョイス。 品種のネグラーマーロは"Negro"+"Amaro"だとすると「黒くて苦い」、 こちらもあまり魚に合いそうではありませんが。 常温だとキツいと思ったので、冷えていることを確認して注文しました。
 色は・・・どうだっけ?あまり覚えてませんが、「黒」ってほど濃くはなかったような。 香りは、冷えていることが災いしてかあまり香ってはきません。 その反面味は、冷えていることが奏功して、スッキリした感じでクイクイ飲めます。
 全体的に、特に大きなクセも個性もない、普段の食事に合わせやすい赤、といった感じですかね。 ちなみにこのお店、白も赤もグラスは結構ちゃんとしたものが出されます。 その点はかなりポイント高いです。
(70点)「串遊海鮮 かいり」にて

 というわけで、3人分トータルのお会計は15,000円強(ぐるなびの10%割引クーポン利用)。 結果的には安くなく高くなく、美味しいものを頂いたんでお代もそれなりに、 といったところでありました。
 前の店を出たのが午後9時ごろ。 当然『もう一軒』ということで向かったのが、 近くにあったRouge ou Blanc(ルージュ・ウ・ブラン)というワインバー。 恵比寿のこの界隈(恵比寿駅西口側、恵比寿神社のそば)って、 三歩歩けばワインバーに当たるくらい、ワインバー密集地帯です。 その中で、静かそうでそんなに高くなさそうな店を前もってリサーチしておりました。

 店は小さめのビルの2階にあって、20強くらいの席が比較的ゆったりと置かれてます。 ワインリストにはザックリ100種以上が載っていたような。 そのほとんどがフランスワインでした。

Chambolle-Musigny 2009
シャンボール・ミュジニー 2009
Christophe Bryczek
クリストフ・ブリチェック
Rouge
Chambolle Musigny
シャンボール・ミュジニー
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ(フランス)
(\8,500)2012/09/05 Rouge ou Blanc アンフィニー
 さてどのワインを選ぶか、O氏といろいろ悩みつつ相談しておりました。 この悩む作業が楽しいんだよね。 Mさんにはおっさんの道楽に付き合って頂いて申し訳ありませんですが。 そして、候補となったのが安めのところでポール・マスの南仏産が4,500円、 ブルゴーニュではコレかシャルロパン・パリゾのマルサネか、 ロドルフ・ドゥモジョのポマールかで、どれも8,000円前後。 で、結局「せっかくこういうとこ来たんだから」ということでブルゴーニュを選択、 なんとなく良さげな印象があったのでこのシャンボール・ミュジニーを選んだ次第であります。
 色は、照明が暗くてあまり判りませんが、ブルゴーニュらしい明るめの色合いだったような。 香りはとてもナイスです。 完熟したアプリコットのような、柔らかくてトーンの高い果実香がパーっと香ります。 樽香は軽めで、およそこんなに若いヴィンテージとは思えないくらい香りがまとまってます。 ただ、値段は正直というか味わいが軽めです。 良年2009年産だから、と味の充実具合にも期待したわけですが、 そこまでウマい話は無かったようで。
 とはいえ一般的な小売価格では道場の稽古範囲を大きく逸脱しない価格帯のワインだろうから、 この香りの健闘具合は特筆すべきポイントかもです。 ゆったりした雰囲気の中で香りの良いワインを飲めて大満足でありました。
(83点)「串遊海鮮 かいり」にて

 なーんて「大満足でありました」とか言いながら、ブルゴーニュを飲み干した後も、 赤のグラスワイン (確かO氏がドメーヌ・ポール・マスのメルロー、師範が同じ造り手のカベルネ・ソーヴィニョン) を注文してます。明らかに飲みすぎですが、楽しんだよね、飲みすぎるのって。

 結局、出されたお通し以外にはなにも食べ物を注文せず(だったと思う)、飲んでばっかり。 お会計は12,000円台だったような(記憶あやふや)。

 ・・・てな感じで、美味い魚を食べた後、美味いワインを飲んで、いろいろ楽しい飲み会でありました。

2日(日)

Bourgogne Hautes Cotes de Beaune 2009
ブルゴーニュ・オート・コート・ド・ボーヌ 2009
Dom. Charles Francois & Fils
ドメーヌ・シャルル・フランソワ・エ・フィス
Rouge
Bourgogne Hautes Cotes de Beaune
ブルゴーニュ・オート・コート・ド・ボーヌ
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ(フランス)
\1,9802012/08/13 QUEEN'S ISETAN 横浜店 八田
 昨日のブルゴーニュ赤が若干残念な内容だったんで、 江戸の仇を長崎で討つ気分でまたブルゴーニュをチョイス。 造り手は知らない人だけどヴィンテージが2009年、 誰が造っても美味しく仕上がる年な印象があるんでオッケーでしょう、と。 ちなみに料理は、昨日仕込んだけど出さなかった豚スペアリブのオーブン焼き。 タレに丸一日漬けこんだんで、柔らかく味が染みてナイスでした。 後は昨日の残りのピクルスとか、揚げ直した揚げワンタンとか、主に残り物だけど豪華な食卓です。
 さて抜栓。コルクはDIAMです。昨日のボルドーもそうだったけど、 こういうブショネ対策されたコルクが使われるのは歓迎です。 色は明るい赤紫色、このグレードのブルゴーニュらしい色合いです。 香りは、こちらもブルゴーニュらしい革っぽさがバンバン。 赤い果実っぽさもちゃんとあって、ボリューム的にもなかなかのもの。 ところが味がね、軽いんですわ。 酸味も甘味も渋味もあるのに、全体のウエイトが軽い感じ。 スイスイ飲めるという意味では良いんだけど、 物足りなさが印象に残るのが残念。
 ま、ブルゴーニュなんてそうそう期待に応えてくれるもんでも無いんですがね。 やっぱり安ワイン者は「止めとけ」ってことなのかな。 多分ニューワールド産のピノ・ノワールの方が遥かにアタリの確率が高いと思われます。
72点道場にて

1日(土)

 本日は、次女が良くお世話になっている斜向かいのSさん一家、 海外赴任から帰っていらした反対側に斜向かいのIさん一家を招いて飲み会。 参加者は大人6人子供5人、そのうち飲む人は5人。 いろいろ飲むにはちょうど良い人数です。

Gerard Gratiot Brut "Maison" N.V.
ジェラール・グラシオ ブリュット "メゾン" (ヴィンテージ無し)
Gerard Gratiot
ジェラール・グラシオ
Champagne
発泡
Champagne
シャンパーニュ
Champagne (France)
シャンパーニュ (フランス)
\2,4802010/10/18 ヴェリタス ワインプレスインターナショナル
 料理は、まず前菜の盛り合わせ(オリーブ、ミニトマト、クリームチーズ、ピクルス)に、 お持ち頂いたホタテのカルパッチョとか手羽先とか。 そしてワインは泡モノからスタートです。 この銘柄、過去何度も稽古済みのシャンパーニュだけど、 「円高還元」ということでお安くなって道場の稽古範囲内に。 嬉しいですなぁ、と2本同時購入。 そうしたら今は更に安くなっています。こういうところはやっぱり円高の恩恵なんですかね。 ともあれ稽古範囲内の価格ではあっても十分なクオリティが感じられるシャンパーニュなんで、 安心してお出しできます。
 そしてグラスに注ぐと、以前の印象よりもかなり濃い感じで、いかにもシャンパン・ゴールドな色合いです。 香りにも熟成感がプラスされて、味わいもコクが感じられます。 改めて買った時期を調べたら、もう2年も前なんですな。 そりゃ熟成もしますわな。
 というわけで、2,500円とは思えないちゃんとしたシャンパーニュが、 ちょっと置いといたおかげで更に美味くなった、という感じでした。 こういうのを1本目に飲んじゃうと、後に続けるワインが難しかったりはしますけどね。
ショップへのリンク: Gerard Gratiot Brut "Maison" N.V.
83点道場にて

Bourgogne Hautes Cotes de Nuits (Blanc) 2009
ブルゴーニュ・オート・コート・ド・ニュイ (白) 2009
Dom. Gros Frere et Soeur
ドメーヌ・グロ・フレール・エ・セール
Blanc
Bourgogne Hautes Cotes de Nuits
ブルゴーニュ・オート・コート・ド・ニュイ
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ(フランス)
\1,8752012/07/21 サンタムール カツミ商会
 次なる料理は、師範謹製カツオの和風カルパッチョ。 ここんとこ人が来た時にはいつも作ってます(この時とか)。 カツオも戻りガツオの季節になって、脂が乗って美味しくなりましたな。 本日の出来栄えもまずまずで、Iさんの奥さんに大好評でありました。 そしてワインは、先日赤と稽古して大変好印象だった銘柄の白。 魚といっても結構パンチの効いたメニューなんで、 しっかり系の白を期待しての登用です。
 色は、前のシャンパーニュよりはかなり薄めで、 そしてわずかに黄緑色を感じるような若々しい色合いです。 香りはある意味期待通り。 リンゴと柑橘類のフルーツ香に、軽くビスケットのような樽香が感じられます。 味は期待とちょっと違ったかな? 良年2009年産ということでしっかりした濃さがあると思ったけど、 香りの印象よりはスレンダーな味わいです。
 というわけで、味わい面で若干期待と違ったところはあったけど、 概ね予想通りの内容で満足です。 っていうか、このAOCでこのお値段だからね。 それにあまり多くを期待するのは贅沢というものでしょう。
78点道場にて

Gevrey-Chambertin 2008
ジュヴレ・シャンベルタン 2008
Dujac Fils & Pere
デュジャック・フィス・エ・ペール
Rouge
Gevrey Chambertin
ジュヴレ・シャンベルタン
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\4,1792011/05/01 ヴェリタス ラック・コーポレーション
 子供たちには自分でピザを作って食べさせます。 やっぱり調理に参加すると喰い付きが良いようです。 そしてワインは、今回の中では一番期待して投入した一本で、 名門デュジャクのネゴシアン部門が出しているジュヴレ・シャンベルタン。 この銘柄は以前稽古して非常に好印象だったので2本追加購入、 そのうちの1本は既に稽古済み。 かなり期待しての投入だったわけですが・・・
 色は決して濃くはないけど、ピノ・ノワールとしてはなんとなく暗い感じのような色合い。 香りは、木イチゴとカラメルがパーっと・・・の予定だったんだけど、 なんとなく寡黙な感じ。もちろん良いブルゴーニュらしい雰囲気はあるんですよ、 でもなんだか暗い。 味はまぁこんなもんでしょう、という感じのバランスで、 酸味を中心にカドの取れた渋味とほのかな甘みが感じられます。
 うーん、3回稽古してみて、結局一番最初の時が一番好印象でした。 期待が大きすぎるからそう感じられるのか、 はたまた若いうちにパフォーマンスを発揮する銘柄だったのか。 参加者の皆さんにも大した存在感は感じられなかったようで、 師範としては残念ながらミスチョイスの一本でした。
ショップへのリンク: Gevrey-Chambertin 2008 [Dujac Fils & Pere]
75点道場にて

Chateau le Rondailh 2009
シャトー・ル・ロンデール 2008
Ch. le Rondailh
シャトー・ル・ロンデール
Rouge
Bordeaux
ボルドー
Bordeaux (France)
ボルドー (フランス)
(Iさんから) 成城石井
 さて次なる料理は、先週のN氏宅の宴会で出されて、 大変ヒットだった揚げワンタンを自宅でもマネしてみました。 やっぱり美味いよね、揚げ物は。 そしてワインは、Iさんにお持ち頂いたボルドー産の赤。 5年前に、2006年産と稽古しておりますが、 ボルドーも2009年って確か良作年だったんだよね。 アルコール度数は14%と書かれていて、そのあたりからも良作年であることが伺えたりします。
 まず色は・・・どうだっけ?覚えてません、アハハハハ。 香りは、これぞボルドーなカシスの燻製(なんて無さそうですが)な香り。 ボリューム的にも、前のブルゴーニュに負けてません。 味わいも、高いアルコール感にも関わらずまだ果実味が残っていて、 よっぽど良くできたブドウだったんだろうな、ということが想像される味わいです。
 ボルドーらしくてなかなかよろしいんじゃないでしょうか? 揚げワンタンみたいな軽めの料理じゃちょっと重い感じはあったけど、 それでも既に結構出来上がってたから、ガツンと来てくれてナイスでした。
76点道場にて

Traversa Tannat Roble Reserva 2008
トラベルサ タナ・ロブレ レセルバ 2008
Grupo Traversa
グルーポ・トラベルサ
Tinto
Montevideo (Urguai)
モンテビデオ(ウルグアイ)
\8782012/07/08 サンタムール カツミ商会
 今回のメインの料理は、豚スペアリブのオーブン焼きにする予定だったんだけど、 もうここまでで結構おなかいっぱいだったために出さずじまいでした。 そしてワインは、師範らしくケチケチ根性を遺憾なく発揮して、3ケタのワインを登場させます。 似たようなワインと昨年稽古済みで、 品種はタナが80%、メルローが20%とのこと。 皆さんには『コレ、ウルグアイ産のワインなんですよ。珍しいでしょ』などと、 変な感じで有難味を強調させてたような気がします。
 色は覚えてます。前のボルドーより明らかに濃くて黒い色合いでした。 香りも、ニューワールド産らしい樽の効かせ具合とインクっぽさがあって、 なかなか存在感があります。 そして味もミチッと濃くて、これが1,000円以下とはちょっと思えない充実具合でした ・・・ような気がします。
 ワインを複数本飲む場合、一般に「軽→重」の順番にした方が良いと思うけど、 今回の場合ブルゴーニュが予想以上に軽くてこのウルグアイ産が予想以上に重かったんで、 その順番が守られました。さすが師範。
77点道場にて

 で、例によってこのワインを飲んでいる途中あたりから記憶がありませんが、 最終的には11時を過ぎていたとのこと。 翌日師範代に聞いたところ「特に粗相は無かった」とのことで胸をなでおろす師範でありました。
前月分

by 師範