8月13日から18日の6日間、師範一家はベトナムのダナンへ遠征稽古に出かけました。
家族での海外遠征稽古は、3年前のセブ遠征稽古以来。
それ以前は6年前のグアム遠征稽古なんで3年ぶり3回目。
「リゾートで」「お手頃で」「直行便の空港から近い」となると、だいたいこのあたりに落ち着くわけです。
そして、旅行の手配の仕方も世の中の流れに従っている感じで、
大手旅行代理店経由→ネットで探した中小旅行代理店経由と来て、
今回はホテルとフライトを別々に手配する個人旅行。
安い時期だと代理店経由のメリットもあるとは思うけど、
こういうガチでお盆の時期は代理店のはべらぼうに高いので、
個人旅行と相成った次第であります。
例によって、遠征稽古のページは(通常の月別稽古日誌と違って)上から下に時系列で書いています。
また、ベトナムの通貨はドン(VND)で、今回の旅行時点でのレートは概ね1円=200ドンでした。
ダナン遠征稽古の一日目。
フライトは成田発午後の直行便なので、朝からハムスターの茶茶さんを動物病院に預けて、午前10時頃道場近辺を出発。
千葉に入るあたりから首都高湾岸線と東関東道が結構渋滞したため、成田近辺への到着はもうお昼前。
空港でお昼を食べようとするとちょっと遅いし、飛行機に乗ったら食事が出るのは判っているので、
ここは早めに軽く済ませよう、ってことで入ったのが丸亀製麺 富里店。
東関東道の富里インターを降りてすぐのところにあります。
丸亀製麺で、師範がいつも注文するのが冷たいぶっかけ並、お値段290円也。それに鳥天100円也をプラス。
ベーシックな注文にネギや天かす、タルタルソースといった無料のトッピング山盛り、
いわゆる貧乏人を絵に描いたような組み立てですが、これがイイんですわ。良い感じに小腹を満たすことができました。
店を出て、今回も車を預けるのはアラジン/ウルトラ・パーキング。
料金は6日間の駐車料と洗車&帰りは車を空港まで持ってきてもらって3,750円也。
今回、「うっかり八兵衛」の次女が師範家の車の中にスマートフォンを忘れてきてしまったことに空港到着後気付いたんだけど、
パーキングに連絡をしたらわざわざ持ってきて頂けました。
安いけど親切なサービスでした、ということを世界に向かって情報発信させて頂きます。
そんな感じで午後1時頃には成田空港に到着したんだけど、上記のなんだかんだがあって出国手続きしたのが午後2時過ぎ。 フライトは成田15:25発ダナン行きベトナム航空VN319便。 師範はベトナム航空初利用です。濃い青のカラーリングがまるで錠剤みたいですな。
ベトナム航空319便の機材はエアバスA321、3列3列の小さな機体です。 そして、小さいだけなら問題ないんだけど、残念ながら座席モニターが無いので好きな映画が楽しめません。 さらに残念だったのは、「昔ながらスタイルで機内みんなで見る映画」が子供が好きそうな「ズートピア」だったんだけど、 字幕がベトナム語、音声は英語か中国語。乗客のほとんどは日本人なのにね。 それでも子供たちは少ない英語力を総動員して見てましたが。
そしてお楽しみの機内食は、和食か洋食のチョイス。 和食の方は「豚かつ」、洋食が「ビーフソテー アジアンスパイシーソース」、師範のチョイスは後者です。 ってか家族皆そっちを注文してました。 師範のイメージだと、機内食に関してはアジア系の航空会社は案外マトモ、 そして日本発のフライトだとマトモという印象がありますが、 今回もその印象を補強する結果となりました。
名称 | Comte de Chasseneuil Brut N.V. コント・ド・シャスヌイル ブリュット (ヴィンテージ無し) |
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生産者 | Compagnie Française des Grands Vins コンパニー・フランセーズ・デ・グラン・ヴァン |
価格 | 0円 |
購入店 | ベトナム航空 |
敢えてこの航空会社を選んだわけじゃないんだけど、乗ってみて素晴らしいと感じた点が一点、
なんとエコノミーでもスパークリング・ワインが飲めます。
エール・フランスのシャンパーニュには及びませんが、
日系の航空会社でも(一部の便を除き)最近は無くなったし、
米系の航空会社に至ってはアルコール有料にしちゃうような流れの中、このサービスはナイスです。
というわけでもちろん最初は「スパークリング」です。
サービスの仕方は、ミニボトルの提供ではなくアジア系によくあるフルボトルからプラカップに注いでくれる方式です。
色は普通にスパークリングらしい薄い麦わら色、泡立ちのキメは粗い感じですが泡の量自体は結構しっかりしています。
香りは・・・あまり感じません。というか、食事の際に配られたおしぼりが、
いかにもアジアって感じの香料タップリだったんで、手を鼻に近づけるとココナッツの香りが思いっきり邪魔してくれます。
味は、見た目同様の粗い炭酸、後は普通に甘酸っぱいスパークリングのバランスです。
冷静に評価すると、ってか当たり前ではありますがワイン自体は大したモノじゃない感じです。
そして、ボトルからのサービスだと最後の方(師範に注いでカラになりました)だとぬるくてイマイチなのね。
でも、エコノミーの機内サービスでスパークリングが飲める、そのこと自体を師範は評価して差し上げたい。
全く根拠不明の上から目線ですが、評価したいって言ったら評価したいんです。
点数 | 68点 |
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名称 | Arôme de France Chardonnay N.V. アローム・ド・フランス シャルドネ (ヴィンテージ無し) |
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生産者 | Arôme de France アローム・ド・フランス |
価格 | 0円 |
購入店 | ベトナム航空 |
白も泡同様ボトルからのサービス。食事の途中で片手に赤/片手に白で回ってくるというスタイルです。
いつもだったら「赤と白を」とお願いするところだけど、こういう感じだと両方は頼みづらいのね。
トレーにプラカップは1つしかないし、CAさんも持ってないからね。
というわけでまずは白からお願いいたしました。
で、ボトルを見せてもらったところこちらもフランス産。"Vin de France"格付けのシャルドネ、ヴィンテージはありません。
色は、案外しっかりしたレモン色~薄オレンジ色が見て取れます。
ところが香りが弱い。かすかにパイン飴のようなコクのある香りや、長女曰く「日本酒みたい」な麹っぽい香りを感じる程度です。
口に含むと、酸味も甘味もありますが全体に厚ぼったい感じ。
冷えていないこともあって、二杯目はいらない内容です。
多分、ですが、このワインは常夏の国の常温下という環境を経験されているのではないでしょうか?
そういう国に行くんだから、「あってしかるべき」ではありますが、遠征稽古と銘打っている以上ワインと稽古しないわけにはいかず、
出発そうそう師範の脳裏に暗雲が立ち込め始めております。
点数 | 62点 |
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名称 | Ardeche Merlot 2014 アルデシュ メルロー 2014 |
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生産者 | Richmonts リシュモン |
価格 | 0円 |
購入店 | ベトナム航空 |
赤ワインは映画の時間にCAさんを呼んで注文。
その際はプラカップに入れて持ってこられるので、ボトルの写真が撮れません
・・・ということを経験豊富な師範はあらかじめ察知しており、
右写真はワゴンでのサービス中に隠し撮り(笑)した写真からの切り出しです。
赤も産地はフランスで、南仏はローヌ近郊にあるアルデシュ産のVdP、品種はメルローです。
泡も白も赤も、いずれも教科書的というかトラディショナルなチョイスですな。
フランス産だけで構成するあたり、ベトナムの宗主国がフランスだったってのが関係しているのかな?
考えすぎな気はしますが。
色は、南仏のメルローらしくしっかりと濃い紫色です。
香りは、これまた弱いっちゃ弱いですが、前の泡や白に比べればボリューム面ではまだマトモ。
ブルーベリーみたいな果実香に、なんとなく消毒薬のような香りがまとわりついているのが玉にキズ。
味も、甘さも酸味もあってしっかりしている点は良いんだけど、イゴイゴした感じが舌を刺すのが玉にキズ。
結構傷だらけの玉になっちゃってます。
これも熱に当たっちゃったのかなぁ、と想像されたり。
それにしてもなぜフランス産なんっすかね?
オーストラリアあたりの方が近いし、多少の熱には負けない強さがあるんじゃないかと。
ベトナム航空のワイン仕入れ担当の方がココをご覧になられていましたら是非ご一考下さい・・・って見てるわけないですが。
点数 | 66点 |
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フライト時間は約5時間、お約束のワインも一通り飲んだし、シメにジントニックを頂いて軽めに終了。
機内エンターテイメントはアレですが、アルコールが頂ければそれだけで文句は言わない安上がりな師範でありました。
その後、ほぼ定刻の現地時間19:00頃にダナン国際空港に到着。
イミグレーションも両替も滞りなく、タクシーも一流ドコロと言われているマイリンやヴィナサンじゃないのに乗ったけどボラれることもなく、
スムーズに今回の宿へ到着。
ただ、一点スムーズじゃなかった点があって、それがタクシー代のお支払い。
ドライバーさんがレシート的な紙を見せながら『アポチケ!アポチケ!』と何度も言うけど理解できず。
よーく考えると、確かタクシーの空港入場料を乗客が請求される、とどこかのサイトに書かれていたのを思い出し、
「あぁエアポート・チケットね!」と。その分+プラスαの金額を差し出したら、
申し訳なく感じたのか若干多めのお釣りをくれました。
さてさて宿は、ダナン市外からちょっと離れたところにあるHyatt Regency Danang Resort and Spaというところ。
当初あてがわれた部屋がイマイチで、フロントに電話して明日以降替えてもらうことに。
そしてそのための電話がいろいろ大変、でも約束と違うことはキチンと主張しないとね、
というわけで宿の部屋に到着したのは午後8時頃だったけど、部屋交換のすったもんだが1時間近くあってようやく決着。 さすがにこの時間から外に出る気力は無く、本日の夕食場所はホテル内にあるPool Houseという軽食レストラン。 席は建物の中とテラスと選べたけど、夜でも結構湿気が多くて暑い感じだったんで室内をチョイスしました。
そして注文した料理は、記憶を辿って思いっきり意訳すると以下です。
チキンのフォー |
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豚バラ肉とライスヌードル |
フィッシュ&チップス |
小エビの唐揚げ |
それぞれの値段は、概ね日本円で1,000円弱くらいだったかな?
やっぱりベトナム料理は生野菜の比率が高くてヘルシー感があって良いですな。
飲み物は、師範代がバナナといろいろ果物(失念)のスムージー、長女がSugar Cane(サトウキビ)のジュース、
次女がスパークリング・パイナップル。いずれも予想とは微妙にズレてたみたいで、残念な感じでした。チーン。
そして師範はもちろんワインを頂きます。
名称 | Woolshed Chardonnay 2015 ウールシェド シャルドネ 2015 |
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生産者 | Wingara Wine Group ウィンガラ・ワイン・グループ |
価格 | 900,000 VND (約4,500円) |
購入店 | Hyatt Regency Danang内"Pool House" |
「遠征稽古」ですから、飲み物はもちろんワインです。
ここのワインリストには、多分100種類以上がラインナップされていました。
そのほどんとが百万ドン以上!・・・って書くとアレですが、要は5,000円以上なんで日本のそれなりの店と同程度の価格帯です。
そんな中、一番安かったのがコレ、豪州産のシャルドネでお値段は90万ドン(=4,500円)。
やっぱり「安ワイン道場師範」たるもの、無意識に底辺から稽古をつける習慣があります。
色は・・・照明が暗いので判らないけど、少なくともそんなに濃い色合いではありません。
香りは、いかにも豪州産のシャルドネでござい!って感じで、熟したリンゴや蜜の香りがたっぷりです。
味も、特に変質した感じは無く素直に厚みを楽しめる味わい。
状態が危惧されたベトナムのワインですが、コレは問題なしでした。
やっぱりこの地域ではオーストラリア産あたりを積極的に入れたほうが良いのでは、
という印象を補強するワインです。
ともあれ(一番安いとはいえ)それなりの出費をしたワインがそこそこアタリで良かった良かった。
明日からも安ワイン者なりの稽古を続けて参ります。
点数 | 77点 |
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トータルのお会計は、2,055,900ドンなので日本円で10,000円ちょっと。
それに5%のサービス料と10%の税金が別途かかりますが、ホテルのレストランでワインも飲んだことを考えれば高くはないですね。
味も師範には合う感じだし、初日からちょっとホッとしたところであります。
そして右写真が初日の客室からの眺めです。夜なんで判りにくいですが、要するに地上階で景色がイマイチな感じ。
加えてなにがダメかというと、カーテンを開けると外の庭を通る人から中が丸見えなのね。
せっかくビーチサイドのリゾートホテルで、部屋のカーテンを開け放てないのはナシだと思うわけです。
予約バウチャーにも"High Floor"と指定されていたんで、
日頃はなだらかな性格ゆえ「まぁしかたないか」と諦めがちな師範ですが、粘って替えて貰った次第であります。
そんな感じで初日終了。明日からは思いっきり忙しくのんびりしたいと張り切っております。
ダナン遠征稽古のニ日目。
左写真が、今回利用したホテルであるHyatt Regency Danangのエントランス。
曇り空だったんで、リゾートらしいカラッとした写真が撮れてなくてイマイチですが、
ごてごてゴージャスではなく、どちらかというとモダンでシャープなデザインのホテルです。
朝食は、館内のレストランの一つ、Green Houseにて。 ちゃんとしたリゾートホテルのレストランは、朝食ビュッフェが充実しているのがナイスですな。 そして、やっぱりベトナムと言えばフォーでしょう、ということで右写真を。 ちょっと辛いのを入れすぎましたけど、朝からこんなのが食べられるのは大変幸せでございます。
朝食の後は、滞在期間中の食材を調達すべくタクシーでダナン市街へ。
左写真はダナンの名所ロン橋(ドラゴンブリッジ)。
タクシーの車窓から写真を撮っていたら、運転手さんが車を停めてくれました。
親切だなぁ。ちなみにホテルの提携タクシー会社はヴィナサン・タクシーです。
そして本日の目的地はBig Cというショッピングセンター。
安ワイン道場師範としては当然ワインチェックを怠りません。
そこそこ各国からワインが入っておりましたが、当然ながらその値段は日本で買うのと大差ないか高いくらいです。
ただ、ベトナム産ワインは安かった。
一番安いのは50,000ドンなので、日本円だと250円くらい。
一番高いのでも1,000円を切っていたので、迷わず自分へのお土産用に買いました。
その他、リゾートへの旅行の際に買うものといえば安ダイバーズウォッチ。 今回買ったのが左写真のヤツで、お値段180,000ドンは日本円にして900円くらい。 こういう水につけたりする時計って、大事にせずにガシガシ使いたいから安いのが良いわけです。
買い物から帰って一息ついて、いよいよピーチへプールへ繰り出します。 ダナンのビーチはとても広くてキレイでキメの細かい砂浜。水深も良い感じで、ガシガシ泳ぐのにはとてもナイス。 ただ、惜しむらくはサンゴ礁ではないんで魚がほとんどいません。 だもんで、南国のビーチに期待する「お魚さんと戯れる」というのが全く不可能です。 これはちょっと想定外でした。
そんな感じなんでビーチからプールへ場替えして、 今回の旅行で初めてのビール。 プールサイドのショップで買ったのはTigerで、お値段は86,000ドンくらいだったので日本円で400円以上、 それにホテル内の飲食には5%のサービス料と10%の税金が掛かるので500円くらいします。 午前中のスーパーで6缶かったんだけど、そっちの約12倍という値付け。 それでも、プールサイドでキッチリ冷えた(これ重要)ビールを飲む、 そのことには抗しがたい魅力があるわけです。
部屋に戻って、前日クレームした部屋交換、1階から5階になりました。ナイスナイス。
そして、その部屋のテラスで飲んだのがコレ、Bia Saigon 333 Export、お値段は9,900ドンなんで約50円。
午前中の買い出しで買って急きょ冷やしておりました。
この辺りでは一番メジャーな銘柄のようですな。
美味いか不味いってことでは、アジアのビールらしい軽い感じではありますが、普通に美味いですよ。
ちなみにこの日は午後のプールの頃から長女が体調を崩し、
夕食はどうするか微妙なところだったんだけど、
親ゆずりの身体の強さで夕方には復活してくれました。良かった良かった。
そんな感じで本日の夕食は、ホテル内では一番高級っぽいBeach Houseというところ。
ベトナム料理とイタリアンのフュージョン料理といった感じでしょうか。
店内はかなり広くて100席以上ありそうで、一部オープンキッチンになっていて、開放的な感じです。
店に入ると「ご予約は?」と聞かれたんで、『ありゃ予約しないといっぱいだったか?』と心配したけど、
幸い席はありました。予約すると窓際の良い席を確保してくれるみたいです。
とはいえ我々もそんなに悪い席ではありませんでしたが。
料理はアラカルトで注文。それぞれの注文は以下。
前菜 | 師範 | 牛肉のカルパッチョ | (左上写真) |
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師範代 | タコのカルパッチョ | (右上写真) | |
長女 | ミックスサラダ | ||
次女 | 小イカのグリル | ||
メイン | 師範 | バンブーチキン | (左写真) |
師範代 | 豚のBBQリブ | ||
長女 | ベトナム風 魚の鍋 | ||
次女 | シーバスのポワレ |
全体に、「別格の美味さ」というわけではないけど、 見た目もキレイで味も良く、「納得の美味さ」ではあります。 基本的に日本人に受け入れやすい味付けで、ヨーロッパと中華の良いトコどりな感じ。 アラカルトで注文したら前菜の時はパンが出てメインはスチームライスってのはすごくナイス。 この4人だと食べきれなくてもったいなかったけど。
名称 | Michel Torino Coleccion Malbec N.V. ミシェル・トリノ "コレクシオン" マルベック (ヴィンテージ無し) |
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生産者 | Michel Torino ミシェル・トリノ |
価格 | 980,000 VND (約4,900円) |
購入店 | Hyatt Regency Danang内"Beach House" |
ワインリストは前日の"Pool House"と同じものです。
一番安い赤は昨日と同じ銘柄のオーストラリア産だったけど、さすがにそれも芸が無いと思い、
80,000ドンほどプライスアップ。
選んだのはアルゼンチン産のマルベックで、この銘柄は大昔に稽古しておりました。
このお店、さすがはハイアット系列ということで、ワインの温度もグラスも非常にちゃんとしています。
色は、南米産の赤らしくしっかりとした紫色。
グラスの底はギリギリ見えないくらいの濃さです。
香りは、黒ブドウ系の香りに加えて、樽を由来とするであろう甘香ばしさを感じます。
味は、渋味しっかりで甘味も酸味もあってバランス的には悪くないんだけど、
どこかトゲトゲしさというかスムーズじゃない雰囲気があるのが残念です。
そもそもお値段的には1,000円程度のワインでしょうし、
それをこのベトナムの地方都市に正常な状態で運んで来るためのシステムなんて確立していないでしょうから、
若干の状態に関する部分は目を瞑るべき点はあるかも知れません。
客観的に見ればなんてこと無いワインのようではありますが、
場所と雰囲気と気分の相乗効果、「リゾート・プレミアム」で美味しく感じられるわけです。
点数 | 75点 |
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残ったワインは部屋に持ち帰って、テラスでチビチビと。 こんなグラスが常備されている部屋・・・ってのは明日紹介いたします。 それではお休みなさい。
ダナン遠征稽古の三日目。右写真が替えてもらった五階の部屋からの眺め。
やっぱりビーチリゾートはこうじゃなくちゃ、です。
海辺のリゾートと言えば師範にとってチャレンジしてみなくては気が済まない趣味がございまして、
朝5時ごろから浜に繰り出してみたものの、結果は惨敗、というか魚の居ない海に竿を出しても釣れるわけがありません。
本日もガッツリと朝食ブッフェを頂きます。 だいたい食べ過ぎがちになるわけですが、今回は「それも良し」としました。 というわけで昼食は基本的に抜きにして、朝ガッツリ夜ガッツリの食事としていきます。
今回我々が選んだ部屋は、1ベッドルーム・レジデンスという寝室が別でキッチン付きの部屋。 1ベッドルームなんで基本的には二人仕様、それにリビングにエキストラベッドを一台入れて次女は添い寝で、というプランです。 写真の左がリビング、真ん中がキッチン、右が寝室。広さは80m2くらいあるかな?ゆったりしていてくつろげます。
今日は昨日よりもいい天気・・・しかし暑いね、ココは。 これまで家族で行ったグアムやセブは、基本的に島なんで日中そんなに高温にはならなかったイメージがあるけど、 ここの日中は殺人的な暑さです。もしかすると夏に来る場所じゃ無かったんじゃ・・・という思いが頭をよぎったりします。
でも、暑い分だけビールが美味い、と思うことにします。 右写真は、前日"Big C"で買ったhudaというビール。お値段は一本8,800ドンなんで44円くらい。 どうやらカールスバーグ系列(Carlsberg Vietnam Breweries)のもののようです。
昼食は、昨日買ってきた生春巻きとソーセージで軽く。
で、この生春巻きがイケてませんでした。
春巻きの皮が固いのと、全体にベトナム風のパクチー的な香りが強すぎ。
師範はまぁそこそこ食べられましたが、長女は一口食べて掃き出し、他の二人は手も付けませんでした。
そんな謎のランチに合わせたビールはLarue d'Origineという、一本9,400ドンだから47円くらいのもの。
多少の値段の違いはありますが、概ね330ml缶が50円、というのがスーパーでの相場のようです。
夕食は、今日もダナン市内まで繰り出して、Le Rendez Vous(ル・ランデヴー)というフレンチレストランへ。
店は旅行前からTrip Advisorのサイトで検討済みでしたが、
店のサイトはつながらなかったので当日ホテルのコンシェルジュから電話予約して貰いました。
場所は、ダナン市内でもかなり河口に近い方にあります。
周囲は、ダナンにしてはちょっと落ち着いた高級な雰囲気・・・と言っても極めてアジアンな感じではありますが。
そんな中で周りと雰囲気の違う、ちょっとモダンな感じの外装が目を引きます。
そして店内は、外観同様アジアンな空気を排したヨーロピアン・モダンな雰囲気です。
ダイニングが1階と2階に分かれていて、結構キャパはありそう。
支配人はヨーロッパ系の方で、サービスの人の数も多く英語も話せます。
ちょっとだけ日本語が話せる可愛らしい女性スタッフの方もいます。
そして、その方のサービスがなかなか素晴らしい。まず、家族連れなんでシェアすることを提案してくれますし、
料理の説明も判りやすい。そのほか、写真を撮ってくれたりいろいろフレンドリーな気遣いをしてくれて、
楽しく食事することが出来ました。
その女性スタッフにたっぷり相談して注文した料理が以下であります。
前菜 | フォアグラのソテー | 365,000 VND | (左写真) |
---|---|---|---|
シーフードサラダ | 160,000 VND | ||
メイン | シーバスのポワレ | 250,000 VND | |
ブッチャーステーキ | 290,000 VND | (右下写真) | |
カルボナーラ | 170,000 VND | ||
デザート | ピスタチオとレモンのアイスクリーム | 70,000 VND | |
クリームブリュレ×2 | 100,000 VND×2 | (左下写真) |
フォアグラの横にはソテーしたマンゴーが添えられていたり、 サラダや付け合わせにはこちらでよくあるカイワレ大根みたいなものがあったり、 現地の食材をうまく取り入れられてはいますが、 味付けは基本的にシンプルなフレンチ/イタリアンの王道といった感じです。 早くも現地の味付けにちょっと食傷気味だった子供たちには非常にウケが良かったようです。
名称 | Allan Scott Marlborough Sauvignon Blanc 2015 アラン・スコット "マールボロ―" ソーヴィニョン・ブラン 2015 |
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生産者 | Allan Scott Family Winemakers アラン・スコット・ファミリー・ワインメーカーズ |
価格 | 700,000 VND (約3,500円) |
購入店 | Le Rendez Vous |
ワインリストは、概ね1,000,000ドン(約5,000円)前後を中心としたラインナップで、
グラスワインが5種、ボトルが50種以上ありました。
ベトナムのワイン事情は良くわかりませんが、個人店でこの種類を揃えるのは大したもんだと思われます。
そんな中から「やっぱり近い国から選ぶべき」という天の声が聞こえてきて、
チョイスしたのはニュージーランド産のソーヴィニョン・ブランです。
色は、緑色っぽさを感じるくらいフレッシュなレモン色。
香りも、色からの印象そのままのフレッシュ感。
いかにもニュージーランドのソーヴィニョン・ブランらしい、
パイナップルみたいなフルーツ香とハーブ(ローズマリーやディル)みたいな涼しげな植物の香り。
味は、甘さ控えめですっきりした酸味とコク。
これまでこの地で経験することが多かった熱に当たったような雰囲気は全くなくて、
クリアな香りと味わいが楽しめます。
これまた「リゾート・プレミアム」で評価基準が上振れしているとは思うけど、
これはしみじみ美味いと感じるワインでした。
失礼ながらベトナムってまだまだガチで発展途上の国だと思ってたけど、
こんなワインが飲めるんであればかなり先進国です。
点数 | 80点 |
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他の飲み物は、子供たちがそれぞれスプライト、師範代は水、 そして食後に師範がエスプレッソ、師範代がコーヒーを注文して、 トータルのお会計は2,355,000ドン、日本円にして11,000円程度。 4人で食べてワインも1本飲んでこの値段は、 日本人にとっては大変リーズナブルに感じられます。 もちろん、物価自体が日本の1/3くらいなので現地の人にすれば凄く高級なの知れませんけどね。 ダナンにご訪問される機会のある安ワイン者の皆さんに置かれましては、 是非お運びくださいと推薦したくなる店でした。
部屋に帰ってきた後、昨日同様残った(というか残した)ワインをテラスでキューっと。 あぁ極楽極楽。でもこれで旅程の半分が終了したな・・・とか考えるとブルー入っちゃうので考えないようにします。 それではおやすみなさい。
ダナン遠征稽古の四日目。ダナンのビーチは東向きなので、オーシャンビューの部屋からは朝焼け&日の出を見ることができます。
清々しくてイイ眺めです。
リゾートホテルでダラダラして体重が右肩上がりになるのを阻止すべく、
毎朝食事前にホテル内のフィットネス・ジムに師範・師範代・長女の3人で繰り出しております。
筋力アップ系、有酸素運動系、台数は少ないですが利用者も少ないので快適に使えます。
ま、1時間程度じゃ気休めにしかならないとは思いますけどね。
どちらかというと「無料で使えるから」という貧乏人根性で足を運んでいるような気がしないでもありません。
本日の朝食ブッフェは、いつものGreen Houseがいっぱいだったんで海沿いのBeach Houseで。
内容的にはほぼ変わりません。
このホテルの朝食で結構ヒットなのはフレッシュ・フルーツ。
海外のフルーツというと見た目は良いけど甘くない、ってのが定番ですが、ここのはちゃんと甘い。
特に、日本以外で甘いスイカを食べたのは初めてな気がします。
朝からてんこ盛りのフルーツを食べて、フィットネスで消費したカロリーをいっぺんに取り返しております。
ちなみに、パッションフルーツの正しい食べ方ってどうするんだろ?
師範は中身を種ごとスプーンで掬って種もろともバリバリと噛んでたべちゃってますけど、
種は出すんですかね?
朝食の後は、本日も海へプールへ繰り出します。
海にはやっぱり魚はほとんどいません。代わりに今日はクラゲが大量。君たちは来なくていいです。
そして、ビーチと来ればビールでしょう。泳いだ後、口の周りについた塩味を肴にビールを飲むのが格別です
・・・というわけで本日のチョイスはHuda Gold 25というヤツ。お値段11,700ドン(約60円)で昨日飲んだののちょっと高級版でしたが、
正直違いは良く判りませんでした。
昼食は、プールサイドで女性陣がバイン・ミーというフランスパンに肉や野菜を挟んだものを買ってきたんでそれを。 街中の屋台で買うと80円くらいらしいですが、さすがホテルの中だと300円くらいしました。 でも、その場でパンをカリッと焼いてくれるし、挟む中身の細かい注文にも応えてくれたらしいんで、 パクチーやチリが苦手な彼女たちにはそれでよかったと思われます。
ひとしきり泳いだら部屋で休憩、そしてビール。銘柄はSaigon Specialというもので、 お値段12,500ドン(約63円)は現地のビールとしてはちょっと高級品。 飲んでみると、確かにこれまでのとは違って、軽いだけじゃない旨味を感じます。 アジアのビールというより日本のビール、キリンラガーとかに近いような。 なかなかビールも奥深いっすね。
本日の夕方は、ダナンの南にある世界遺産の街「ホイアン」まで繰り出しました。 特に今日はホイアンでは月に一度の「ランタン祭り」の日。 たまたま期間中にその日があったんで、是非行ってみようってことに。 タクシー利用で40分くらいかかったかな?タクシー代は300,000ドン(1,500円)くらいでした。
ホイアンの名所と言えば左写真の「日本橋」。16世紀に日本人が掛けた橋で、 ここホイアンは古くから日本と繋がりの深い街のようです。 そして、この橋の下を流れる川が、昔の日本によくあったいわゆるドブ川。 久しぶりにこの匂いを嗅いだなぁ・・・と変なところで日本の郷愁を感じることに。 名所のレベルとしては「世界X大がっかり名所」に入るレベルだと思いました。
他にもお寺を回ったり、通りに並ぶ店を冷やかしたり。
歩きながら飲んだのがBia Saigon Lager、昼に飲んだののスペシャルじゃないバージョンですな。
日用品店的なお店で15,000ドン、日本円で75円。
ビールが安いんでつい買っちゃいます。
それにしても暑い。特に夕方の凪の時間帯は風が無くて暑いです。
買い物したり冷やかしたりしながらの街歩きは楽しいっちゃ楽しいんですが、子供たちはややグロッキー気味。
夕食を食べる店をどこにするか考えながら歩いていたわけですが、
とにかく暑くて子供たちは食べる元気を無くしている状態。
そんな時に、土産物屋の店先に『日本人経営の店・2Fクーラー効いてます』という看板を発見。
グロッキーかつ早くも日本食ホームシックに掛かっていた子供らの気持ちは迷わずココ!という感じ。
海外の観光地で日本食なんて美味いはず無いと考えておったわけですが、
背に腹は変えられず、この店に入ることにしました。
日本料理とベトナム料理の両方がある店、ということで、注文したのは日本料理がスパイシーロール(左下写真)とカリフォルニア・ロール、
ベトナム料理がバイン・セオ(右下写真)と揚げ春巻き。
どれも値段は一皿100,000ドン前後、日本円にして500円前後です。
で、これが実は正解。まずエアコンの効いた店内で子供たちは元気を取り戻し、
久しぶりの醤油味でさらに元気を取り戻してました。
肝心の料理の味は、ベトナム料理に関しては日本人向けにややマイルドにされているような気がしますし、
日本料理に関しても米の炊き方・味付けとも案外マトモでした。
飲み物は、街歩きの際に飲んだのと同じBia Saigon Lager(40,000ドン≒200円)を注文。
ちゃんとしていない店の場合、ビールが冷えていないから氷と一緒に出される、って聞いていましたが、
この店は良く冷えている上に氷入りのグラスも出してくれます。
日本じゃビールに氷なんて入れることはないですが、
冷たさを維持できるのでこのサービスも案外良いですな。
ちなみにサイゴンビールの後はメニューにあったハノイビールを注文しましたが、
残念ながら売り切れでした。
そんな感じで、お支払いは440,000ドン、日本円にして2,200円くらい。
ベトナムと言えども観光地であることを考えると十分納得の行く値段だと思います。
このお店、本店はハノイにあってホイアンに出店したのは今年の7月とのことなので、
まだWeb等にはほとんど情報がありません。
暑さ負けてグロッキー、そして早くも日本食が恋しくなった師範家の子供たちみたいなヘタレな一家にはこっそりお薦めしたいお店です。
食事の後はランタン祭りを見物。古い街並みに提灯が映えていい雰囲気です・・・ドブ臭いことを除けば。
ロウソクを川に流すとハッピーになれるということで、いくらか聞いたところ、『2つで60,000ドン(≒300円)』との回答。
「そりゃ高い」とその場を去ろうとしたら『40,000ドンにする』と言われて交渉成立。
でも普通はいくらなんだろうね?他の呼び込みからは『One Doller!』などと言う声も聞こえていたんで、
だいたい100円が観光客相手の相場な気がしましたが。
そうして買ったロウソクは、これから幸せになってくれなきゃ困る子供たちに流させました。
師範と師範代は、こんなところに家族で来られてもう十分に幸せなんで不要です。
ランタン祭りの会場近くで帰りのタクシーを拾えるのか多少心配したけど、案外簡単に捕まえられました。
ただ、会場周辺は激しく渋滞していたんで、運転手さんの判断でローカルな道を使って若干遠回り。
それが裏目に出たのか、なんとタイヤが途中でパンクするアクシデント。
無線で他の車を呼ぶのかなぁと思ったら、なんと運転手さん自らその場でタイヤ交換。
暑い中お疲れさまでした。運転手さんは大変恐縮してましたが、私らは急いでませんのでノープロブレムです、と。
タイヤ交換の後、時間挽回のためか運転手さん飛ばす飛ばす。クラクションも鳴らしっぱなしで、まるで「クラクション大魔王」。
支払いの際には、お詫びの意味かお釣りを多めに返してくれました。
ホントこの町のタクシー運転手さんは良い人が多いです。
それにしてもベトナム(ダナン)の道路って、ほとんど信号が無くて車とバイクがカオス状態で走っているのに、
今回の旅行では一度も事故を起こしたところを見かけませんでした。
そして、信号が無いから、普段はスピードをそんなに出してないけど案外早く着きます。
日本みたいにきっちり道路を整備してかっちりルールを守って・・・
というのとどちらが運送効率が良いのか、ちょっと考えさせられましたね。
もちろん、バイクは多いけど車は少ない、というこの国特有の条件があるんだとは思いますけど。
そんなアクシデントもありつつホテルに着いたのは午後10時頃。
お疲れさまということで開けたのがLarue Exportという銘柄のビール。お値段は8,700ドン、日本円で44円くらい。
前日の昼に飲んだヤツの別銘柄ですが、もう違いなんて判りません。
そして、更に↓のようなワインとも稽古してしまうあたりが「安ワイン道場クオリティ」です。
名称 | Vang Dalat Red N.V. ヴァン・ダラット 赤 (ヴィンテージ無し) |
---|---|
生産者 | Ladofoods ラドフーズ |
価格 | 63,000 VND (約315円 : Half) |
購入店 | ホイアンのコンビニ的な店 |
実は師範はベトナムでもワインが造られているなんてこの地を訪れるまで知りませんでした。
ところが二日目にダナンのスーパーに行った際、いくつかの銘柄があることを発見。
それ以降レストランでベトナム産を探したけどリストにはありませんでした。
そして、ホイアン散策中にコンビニ的な雑貨屋をちょっと覗いたら、
スーパーで見かけたベトナム産のワインが、それもハーフがあるじゃないですか。
常温で埃をかぶった状態は決して期待はできないと思ったけど、
「安ワイン道場師範」を名乗る以上、コレと稽古せずしてどうする、という内なる声に耳を貸して購入、
ビール飲んでいる間に冷凍庫で急いで冷やして即日稽古致します。
色は、濃さという意味では普通にちゃんとした感じの紫色ですが、
エッジはかすかにレンガ色がかっています。
あとやや濁った印象があるのは当日抜栓だからか、本質的にそうなのかは判りません。
香りは、ボリュームはそれなりにあります。
お手頃価格の国産ワインにあるような、ちょっと蒸れた雑巾のようにも感じる香りがメインで、
まぁ安いワインであることはその香りからも判ります。
そして味がビックリするくらい軽いんです。
色がそこそこしっかりしているのに、渋味も酸味も甘味も少なくて、
ワインの水割りを飲んでいるような気になります。
あと、後味にかなり個性的な雰囲気というか、なんとなく生臭いような埃っぽいような感じが残るのも頂けません。
・・・と、飲み始めは「ハーフ全部飲めるんだろうか」ってくらいネガティブだったんだけど、
だんだん慣れてきて普通に飲み干せました。夜になってようやく涼しくなったテラスで飲んでいたんで、
これもある意味「リゾート・プレミアム」かも知れません。
そもそもそんなに強いワインではなかったんであろう赤ワインが、
35度を超える常温下で長く保存されたらこうなるでしょう、ということをしっかり確認させて頂きました。
良い子はマネをしちゃいけません。
点数 | 48点 |
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左写真が、ホイアンの街中で見かけたオープン・エアかつ常温のワインショップ。
上記ワインを買ったのとは別の店ですが、要するにこんな状態なんですね。
昨日までのレストランで飲んだワインと、一般に売られているワインとは流通が別なんですかね?
いろいろと興味深い点があったりします。
そんな感じで四日目終了でございます。
ダナン遠征稽古の五日目。
部屋のテラスは結構幅があって、写真のような丸いソファーが置かれています。
南国のリゾートっぽくていい感じでしょ?
でもココ、夜のうちは気持ち良いんだけど、日差しが差し込む朝方は炙り殺されそうだし、
日が反対側に回る午後以降でも蒸し殺されそうになるという、快適に使える時間が案外短い設備だったりします。
ただ、夜ココに寝そべって残りのワインを飲むのは至福だな。
ワインを「外で飲む」機会は案外あるけど、「外で寝そべって飲む」機会はそうそう無いからね。
プールサイドにワインクーラーをセットしてデッキチェアに寝そべってスパークリング飲んでた金持ちっぽい東洋人がいたけど、
さすがにそこまでは出来なかったなぁ。飲める人が二人いたらやったかも。かなり憧れる・・・中身は何でもイイから。
さて朝の行動は、本日も昨日同様フィットネスに行ったあとBeach Houseで朝食ブッフェ。 ベトナムは元宗主国がフランスだったということもあって、 昨日のバイン・ミーに代表されるようにパン食の習慣があるらしく、 ブッフェでもパンが欧州のホテル並みに充実しています。 お味の方も、日本のちょっとしたブーランジェリー並みのクオリティを感じます。 ただ、美味い美味いといって食べ過ぎるとカロリー過剰摂取になるので、自制心が必要です。
食事の後、帰りのフライトのウェブチェックインを済ませて(コレ大事、理由は翌日)、 暇つぶしにLotte Martという韓国資本のショッピングセンターへ。
店内には当然ベトナムの商品もありますが、韓国資本ということで韓国の商品もたくさん。
要するに日本のイオンやイトーヨーカドーが海外進出しているみたいなもんなんでしょう。
店内には韓国人の団体さんがいっぱいでした。
そして、ここだけじゃなくて利用したホテルのハイアットも韓国人が大半であるように見受けられました。
なんか韓国と繋がりあるんですかね?このダナンって街は。
ショッピングセンターとくれば酒売り場チェック・・・「遠征稽古」ですからね。
食料品フロア内のそこそこ広い一角が酒売り場となっていて、当然ワインも置いてありました。
値段は初日のBig Cと同じ感じです。
ここでもベトナム産のワインの中で一番高かったヤツ(と言っても1,000円ちょっと)を調達しました。
ちょっとだけ小腹がすいたので、上階にあったフードコートで軽食・・・といっても家族4人でポップコーンと串揚げ1本だけですが。 そして師範は例によってビールを頂きます。銘柄はLarue d'Origine、3日目と同じやつです。 結構あちこち見たけど、現地のビールはそんなにいろいろな種類は無いようです。
ササッと買い物を済ませてまたホテルに戻り、部屋で飲んだビールがTiger Cristal。 よく考えたらタイガービールってシンガポールのビールだよね? とすれば、このあたりで普通に買えるローカルの銘柄はBia Saigon、Larue、Hudaの3社のようです。
左の建物が、今回利用したHyatt Regency Danang Residence B。 12階建てのかなり大きな棟だけど、1フロアには6室しかないので、全体で70室程度。 かなりゆったりだし、この部屋数でエレベーターが2機あるのであまり待たなくて済むのもストレスなくて良いです。
そして本日は炎天下のビーチ&プールを避けて、夕方から泳ぎに行きました。
その時間帯だと気温も下がってきて、デッキチェアーに寝そべってても蒸される感じはありません
・・・などと最終日になってから気付いております。
で、ちょっと涼しくなったとしてもビールは飲んじゃいます。
銘柄はLaure、昼にフードコートで飲んだのと同じですな。
スーパーで買うと概ね50円くらいなんで、ガンガン飲んじゃってます。
この5日間トータルで330mlを13缶、まるで「ベトナムビール道場」のようです。
そして今回の遠征稽古最後の晩餐は、二日目と同じBeach Houseにて。 食事場所としてはGreen Houseというところもあるんだけど、 そこはこの時期アラカルトは無くてイタリアン・ブッフェしかやってないようなので対象外。 同じ店で2回ディナーってのは若干残念ですが、 でもまぁ前回とは違うメニューを頼めば良いか、 ということで昼間にコンシェルジュ経由で窓際席を予約してもらいました。
注文を考えている際、シェフの方(欧米人)があいさつに来られました。 リピート客であることをちゃんと把握しているんですね。 さて本日の注文は以下でございます。今回は4人でシェアする形にしました。
サラダ | シーザーサラダ | 175,000 VND | |
---|---|---|---|
前菜 | サーモンのパストラミ | 270,000 VND | (左写真) |
メイン魚 | 黒ハタの中華風蒸し物 | 約1,000,000 VND | (下写真手前) |
メイン肉 | テンダーロイン・ステーキ(400g) | 1,320,000 VND | (下写真奥) |
付け合わせ | キノコの炒め物 | 85,000 VND |
4人で5皿は少ないようですが、メインのボリュームがとても大きいものを注文したのでこれでも多いくらいでした。
そしてお値段の方もなかなかで、魚は一皿5,000円くらい、肉は8,000円近くします。
でも、ステーキはともかく、こういうデカい魚の蒸し物なんてこういうところでしか食べられないからね。
セブ遠征稽古に行った時も最終日のメインは同じような魚の蒸し物を食べてました。
肝心のお味の方は、ステーキはまさしく北米大陸で食べる系の赤身肉、
量はあるけどが案外サッパリしていて一人100グラムはペロリと食べられます。
魚は・・・味は美味いっす。
でも、目の前に置いて行かれただけってのはこの料理の提供の方法としてどうかと。
どう考えても一人で一皿頼む量の料理じゃないよね?
上手く取り分けてくれたら良かったんだけどなぁ。
仕方がないので、師範代が悪戦苦闘して解体作業をしてくれました。
師範代曰く『魚の骨から身を外す時にナイフとフォークってのは最悪。日本の箸が欲しい』だそうです。
名称 | Riesling 2014 リースリング 2014 |
---|---|
生産者 | Wolfberger ウォルフヴェルジェ |
価格 | 1,050,000 VND (約5,250円) |
購入店 | Hyatt Regency Danang内"Beach House" |
最終日のワインは「ちょっとくらい贅沢しても良いか」と当初は考えておりました。
そうしたら一昨日に市内のフレンチで飲んだのと同じ造り手のピノ・ノワールがあって、
それにしようかと思ったけどお値段が1,450,000ドン。なんと2倍以上の値付けがされています。
そういうの見ちゃうと「やっぱり安いので良いか」と萎えてしまい、
結局注文したのはアルザス産の白、お値段1,050,000ドンは日本円で4,000円ちょっとのものです。
色はかなり薄めで、レモン色にほんのり赤みがあるような傾向。
香りは、期待したようなボリューム感は無いけれど、
沈丁花のような甘い花の香りと灯油のようなオイリーな香りがいかにもアルザスのリースリングといった感じです。
味は、こちらもアルザスのリースリングらしく甘さ控えめでキリリとしたバランス。
銘柄を知らずに飲んだ師範代が「これアルザス?」ってい言うくらいなんで、
典型的なアルザスっぽさをきちんと残した状態であると言えます。
やや香りが残念だった印象はあるものの、
状態に難アリ、ってほどではなかった気がします。結構良い気分で料理に合わせて楽しめました。
これがレストランで4,000円ちょっとなら実は決して高いわけじゃ無くて、
一昨日のフレンチが大変良心的だった、ということなんでしょう。
食後には女性陣がそれぞれデザート(師範代がニューヨーク・チーズケーキ、長女がハイビスカスのアイス、 次女がタルト&レモンシャーベット)を注文、そして師範がココナッツ・コーヒー、師範代がブラック・コーヒーを注文、 最終的なお支払いは税サービス料込みで25,000円くらい。 「安ワイン道場」らしく、かなり贅沢したつもりでも結局このくらい、というところに落ち着いております。
部屋に帰って、師範は持ち帰ったワインをテラスでチビチビ。
寝そべって飲めることに加えて、キッチン付きの部屋なんで持ち帰ったワインもちゃんとしたグラスが使える点もナイスです。
やっぱりグラスは大切です。
これで「ダナン遠征稽古」で飲んだワインは全て終了。
この熱帯の地ベトナムでこういうワインが飲める、というのは凄いことだと思います。
師範が不勉強だったという事実もありますが、
「ダナン遠征稽古」と銘打ちながらワインなんて飲めるのか・・・と危惧していたけど、
一日も欠かさずワインを飲むことが出来て、個人的には大満足でありました。
いよいよ明日は帰国日。今回の旅行に掛かった費用等、総括します。
ダナン遠征稽古の六日目、本日はいよいよ帰国日。
正面にビーチとホテル棟、下方にレジデンスのプールを望むこの部屋の眺めともお別れです。
最終日の今日は朝方軽く雨が降りましたが、それ以外は一切雨は無く、暑いことを除けば大変天候に恵まれました。
これもひとえに師範の人徳のなせる業だと思います。
そして、ホテルの窓から見えるもので、今のご時世気にせざるを得ないことをひとつ・・・
ここからさほど遠くない場所にあるダナン国際空港は軍の基地も兼ねているようで、
ホテルからかなり近い所を軍用ジェット機や軍用ヘリが飛んでいきます。
ダナン自体は平和でのどかなリゾートですが、
このキレイな海の目と鼻の先には中国が主張する九段線があるんですな。
そのせいかどうかは不明ですが、かなり頻繁に軍用機が通過していました。
『国境は歴史で決まる』のではなく『国境はチカラで決まる』と考える国に対して、
ここベトナムや日本を含めた周辺諸国がどう対処していくか、
非常に難しい問題だと再認識させられます。
話を普段の安ワイン道場に戻して・・・
帰りのフライトはダナン国際空港を10:35に出る便なので、
流石に朝からジムやプールに行く余裕は無くて、ブッフェの営業が始まる6:30から朝食を。
運動せずにいきなり食事ということでこれまでよりちょっと軽めの朝食です。
飛行機に乗れば機内食が出るしね。
とはいえフォーと野菜とフルーツはタップリ、パンやハム類をあまり食べなかった程度ですけどね。
チェックアウトの作業もホテルから空港までのタクシーも、とてもスムーズに運んで空港到着は8:30頃、
フライトの2時間も前に着きました。
それでも、搭乗カウンターには成田行きと思われる人で長蛇の列が出来ています(左写真の左側)。
ここで活きてくるのが事前のウェブチェックインで、それをやっておくとプライオリティ・チェックイン・サービスが適用でき、
お高い席の人用の窓口(左写真の右側)が使えます。というわけであっさり手続き完了しました。
その後の出国審査も大変スムーズでした。
・・・と、搭乗ロビーまではスムーズに来ておきながら、なんと使用機の整備遅れで出発時刻が1時間15分も遅れた11:50に変更。
まぁそんなこともありますわな。
ダナン国際空港のターミナルは1つで、2/3程度が国内線用、1/3程度が国際線用に仕切られています。 ロビーは見渡せる程度の狭さなので、子供たちに自由行動させても安心です。 というか、今回のベトナム旅行、あまり危険な印象は受けなかったな。 ホテルの従業員はもちろんのこと、タクシーの運転手も店の人も、皆さん親切な感じでした。 他のリゾート地だと『隙あらばボッタクッてやろう』ってな土地もありますが、 ベトナム、少なくともダナンにそんな印象はありませんでした。
そしてようやく帰りの便が離陸。機材は来る時と同じエアバスA321、設備も来る時と同じで座席モニターはありません。 でも、帰りの飛行機では稽古日誌を書くのにガッツリ時間を使いますので、師範に限ってはその手のサービスは不要です。
帰りの機内食、渡されたメニューから主菜を正確に書き写しますと・・・
魚のトマトソース 焼き麺 温野菜添え
(Fish in tomato sauce, stir-fried pasta and vegetables)
「焼き麺」なんて書いてあるから、焼きそば風のアジアンなものを想像するじゃないですか。
ところが実態はヘロヘロに伸びたペンネでした。やっぱりエコノミーの機内食は日本発の便に軍配が上がります。
ちなみに帰りの便ではアルコールは飲んでません。
成田から道場までの長距離運転を、一番気疲れしたであろう師範代に任せるのは忍びない、
という師範の優しさであります。あぁ父ちゃんは偉いなぁ・・・って自分で言うな。
そうこうしておりますうちに飛行機は日本上空へ。
到着は定刻より1時間半近く遅れて19:30頃。
この後は成田空港で出国手続きしてパーキングの方に車を持ってきて貰って、
行きと同じ丸亀製麺で夕食を食べて東関道→首都高湾岸線で道場へ。
到着時刻は既に夜11時前でありました。
そんな感じの5泊6日ベトナムのリゾートで過ごした「ダナン遠征稽古」でありました。
掛かった費用は、往復のフライトが家族4人で33万円(iJTB経由で手配)、
ホテルが1ベッドルームレジデンス朝食付き5泊で25万円(agoda経由で手配)、
その他現地での食事代や買い物、日本国内での移動など合わせてざっくり10万円、トータルでは68万円程度でありました。
「稽古」という観点では、飲んだワインはいずれも小売価格3,000円以下のはずですし、
5泊いずれもワインと稽古することができ、中でもベトナム産のワインと初めて一戦まみえる機会があったのは収穫でした。
そしてこのダナンという場所は、そこそこ規模のあるアジアの街とキレイなビーチのあるリゾート地、
ヨーロッパとアジアが融合したような料理、
そして世界遺産の古い町並みまで一度に楽しめる、非常に魅力的な旅行先だと思います。
ただ、良い所ばかりでも無くて、ホテルのビーチの反対側は右写真のような状態で思いっきり開発途上、そっちを見ると興ざめします。
また、(ハイアットだけかも知れませんが)お客の半分以上が韓国人、次に多いのが中国人、それ以外に日本人と欧米人といったバランスです。
幸いマナーの悪い人がいたわけじゃありませんが、
「ここは天国!」と思ってたら「いや中国?やっぱ韓国!?」だったのはちょっと想定外です。
そして、最大の課題は昼間の気温だなぁ。とにかく蒸し暑くて外歩きをするとかなり消耗します。
時期を選べるのであれば、他の季節の方が良いかもしれません。
・・・といったようなことはありますが、全体的には大変楽しく寛げた家族旅行でした。
また家族でどこか行けるかな?行けると良いな。