稽古日誌:2008年2月

 今年もデンドロビウムが咲いた。 花の数は少なめだけど、例年より花のもちが良く、同じ花が2週間以上咲いている。 デンドロビウムって一昨年に出たバルブ(茎)に花をつけるので、 今年の数の少なさは一昨年の生育状況の悪さを反映したもの。 昨年のバルブは結構いい感じに太っているんで、 来年の花はうまくいけばもっと見事でしょう。 今の鉢に植えて確か丸三年、植え替えをするべきかどうかをちょっと悩み中。
 ・・・と、ワインには全く関係無いような話だけど、 「植物を愛でるという心は同じ」ということで強引に。

翌月分

29日(金)

J.J.McWilliams Semillon Chardonnay 2005
J.J.マクウィリアム セミヨン・シャルドネ 2005
McWilliam of Australia
マクウィリアム・オブ・オーストラリア
White
(Australia)
(オーストラリア)
\8802008/01/25 QUEEN'S ISETAN 品川店 ガロ・ジャパン
 本日の料理はおでん。 昨年末に保温調理器「シャトル・シェフ」を買ったんで、 今年はおでんの登場回数が増えております。 また、子供らが好きなんですな、おでん。 特に大根と竹輪と結び昆布が好きみたい。なんだかオッサンっぽいなぁとは思いますが。
 さてワインですが、そもそもワインとおでんって合わないんだよね。 だもんで良いヤツだともったいなく感じて、 気軽なヤツからチョイス(と言っても道場の在庫なんてほとんど気軽なヤツばっかなんですが)。 モノは、豪州産の白で、先日料理用に使った赤と同銘柄。
 色はとっても普通。香りも普通。 ボリュームは小さめだけど、蜜とリンゴの雰囲気があって、ちゃんと白ワインの香りがする。 味は、ある意味想像通りな酸味の弱さ。 甘味がメインと言えばメインだけど、薄ら甘いってほどじゃなくて、 ほんのり甘いってくらい。
 乱暴に言い切っちゃえば「普通の白ワイン」なんだけど、 上手い具合に万人ウケするレベルに仕上がっていると思う。 また、このフルーツ香の弱さとか甘味とかが、おでんの相方としては案外良かったみたい。 少なくとも樽や甘味バリバリなワインじゃなくて良かった、って感じ。
70点道場にて

28日(木)

Montepulciano d'Abruzzo "Villa d'Oro" 2004
モンテプルチアーノ・ダブルッツォ "ヴィッラ・ドーロ" 2004
Cantina Tollo
カンティーナ・トロ
Rosso
Montepulciano d'Abruzzo
モンテプルチアーノ・ダブルッツォ
Abruzzo (Itaila)
アブルッツォ (イタリア)
\0 (プレゼント当選品)2008/02/01 Yoshiya 東亜商事
 本日の夕食は、ポークチャップとパプリカをメインとした野菜炒め。 ワインは、イタリアのモンテプルチアーノ・ダブルッツォ。 ナニを隠そう、このワインはプレゼント当選品。 たまたまワインを買ったウェブショップでプレゼント抽選の案内があったので、 当たるわけ無いと思いつつ応募したら見事1回目にて当選。 そういうこともあるんですなぁ。応募者3000人くらいで当選数3名だったんで、 ほぼ1000分の1の狭き門だった模様。 とはいえココの販売店 (アドレスはココ) では月に2回ほどこういう抽選をやってるんで、 とりあえず読者な皆さんにもお薦め。
 さてワインに話を戻して、色はこの品種/地方らしい青みの強い紫色。 香りのボリュームは弱め。でも、雰囲気はまさにイタリアのソレというか、 桜餅のような膏薬のような、ウニーッと鼻の穴を横に引っ張られるような香り。 味は軽くなく重くなく。そんなに強くは無いんだけど、渋味が健在でややカタブツ。 裏ラベルには「ミディアム・ライト」なんて書かれているけど、 まぁ確かにそんな感じかな。
 多分、売値としては1,000円前後かそれ以下の価格帯のワインだと思うけど、 なんたってタダで頂いてますからね、こんだけ飲めればそれで十分。 やっぱり世の中「タダより安いもの無し」でありますな。
68点道場にて

27日(水)

Terres de Morines Sauvignon 2006
テール・ド・モリネ ソーヴィニョン 2006
Michel Gassier
ミシェル・ガシエ
Blanc
Oc (VdP)
オック (ヴァン・ド・ペイ)
Languedoc Roussillon (France)
ラングドック・ルーション (フランス)
\793 (単品価格 : \1,239)2008/01/09 ヴェリタス ワインプレス・インターナショナル
 本日の料理は、鶏の唐揚げ、タコとブロッコリーの温サラダ。 ワインは、「送料無料・美味しいものだけ6本セット \4,980」から最後の一本で、 南仏ラングドック産の白。 販売店のページを見ても、このワインの蔵(生産者)のことばっかり誉めてあるのみで、 このワイン自体に関する情報無し(そしてラベルにはCh. de Nageの名前無し)。 「おいしいものだけ」と謳うのであれば、紹介文句ももう一工夫ほしいところではありますが。
 色は、やや薄めでレモン色と黄色の中間、透明ボトルなんで外から見たまんまの色。 香りは、いかにもソーヴィニョン・ブランらしい草のような涼しい感じの香りがいっぱい。 南仏産だけど、トロピカルフルーツ的なゴージャス感はあまりなくて、 ロワール産みたいなスッとした雰囲気。 味も、香りの印象に近い涼やかな感じ。 甘味控えめでコクがあって、一人飲みにはなかなか良いバランス。
 よろしいんじゃないでしょうか。 変に派手だったりせず、ストレートに品種の特徴が出ているところが好印象であります。
 今回購入したセットを総括すると、「美味しいものだけ」というにはちょっと疑問を差し挟む余地があるものの、 少なくとも「不味くないものだけ」ではあると思う。 そして確かに美味しく感じられるワインも入っているし、 値引率を考えると結構充実したセットだったように感じます、ハイ。
75点道場にて

24日(日)

Pangolin Chardonnay 2006
パンゴリン シャルドネ 2006
Pangolin
パンゴリン
White
Coastal (South Africa)
コースタル(南アフリカ)
\8802007/11/30 カーヴ・ド・リラックス リラックス
 本日の夕食は焼きタラバ蟹、蛸の刺身。 焼き蟹は旨みが強くて甘みもしっかりした食材なんで、 ワインもコクのありそうなものをってことで、 選んだのはコレ。 この販売店 兼 インポーターの安いほうの看板ワイン、パンゴリン。 この銘柄は、5年前に2002産と稽古済み、 濃いには濃いけど鈍重なワインだったもよう。 ただ、ラベルも変わって産地も変更("Western Cape"と"Coastal"って別ですよね?)なんで、 別物のワインになってる可能性も期待して。
 色はレモン色系、濃さは普通くらいかな。 香りは、いかにも南方(・・・っつっても南半球なんで南に行くほど寒いわけだけど) のシャルドネって感じで、甘そうな蜜っぽい香りと派手な花の香りがパッと。 味は、香りの雰囲気の割には甘くなく、なかなか良いバランス。
 ・・・と、飲み始めは調子良かったんだけど、やっぱりちょっと飲み飽きはするわけですな。 徐々に甘味が気になる感じ。もう少し酸がしっかりしていればソレも少ない気はするけど。
 概ね期待通り、コクがあるけど重すぎず、香りもあってなかなかイケている白。 焼き蟹との相性も悪くない。 飲み飽きはするけど複数人で飲む席だったら問題なさそうで、 これが普通に1,000円以下ってのはイイですな。
ショップへのリンク: Pangolin Chardonnay 2006
73点道場にて

23日(土)

Bourgogne "La Minee" 2005
ブルゴーニュ "ラ・ミネ" 2005
Maison L. Tramier & Fils
メゾン・L・トラミエール&フィス
Rouge
Bourgogne
ブルゴーニュ
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\1,6802008/01/22 Yoshiya よしや
 本日師範代は学童保育の保護者会、よって夕食は師範と子供ら二人の食卓。 メニューは、ミート・コロッケ、その具で作ったポタージュ・スープ、庭で育ちすぎてバリバリに硬くなった小松菜のおひたし。 師範の作るコロッケは、一見「つなぎの多いメンチカツ」に見えるくらい肉が大量。 じゃないと美味くないっすよ、コロッケは。 よくテレビとかで、街角のコロッケ屋さんのポテトばっかりのコロッケを「美味しー」なんてレポートしているけど、 あんなんチッチッチ、であります。
 さてワインは、一昨日稽古したブルゴーニュがあまりに不甲斐ない内容だったんで、 そのリベンジということで同じ販売店で買ったものを。 格付け的にはこっちのほうが低いACブルゴーニュだし、造り手の知名度も低いけど、 なんとなく良さそうな予感がしたんで。
 色は、ACブルゴーニュとは思えないくらい濃い紫色。このあたりはヴィンテージの恩恵かな。 香りも、ボリュームこそおとなしめだけど、1,000円台としては十分なくらいの複雑さ。 木イチゴあり梅アリ革アリ(わずかに)木樽アリ、 ブルゴーニュのエントリーモデルとしてはなかなかのもの。 味もまぁそんな感じですわ。
 ヴィンテージの恩恵を上手に受けて、そもそものランク以上のパフォーマンスが発揮できている感じ。 これはなかなかイケてます。リベンジ成功であります。ブルゴーニュの質を決めるのは造り手でもテロワールでもなくヴィンテージかも。
77点道場にて

22日(金)

Chateau de la Roque 2005
シャトー・ド・ラ・ロック 2005
Ch. de la Roque (Les Vins de Pierre Montagnac)
シャトー・ド・ラ・ロック (レ・ヴァン・ド・ピエール・モンタニャック)
Rouge
Bordeaux
ボルドー
Bordeaux (France)
ボルドー (フランス)
\726 (単品価格 : \1,134)2008/01/09 ヴェリタス ワインプレス・インターナショナル
 本日の午前中はプチプチ師範代が通う保育園の保育参観、 午後はプチ師範代が通う小学校の授業参観。 師範代が会社を休んで行ったんだけど、なんだか最近こういう親が参加する学校行事が多いですな。 特に小学校は、なんだかんだで毎月のようにあるみたい。 共働きの家庭は大変であります。 閑話休題、本日のワインは1月に買った「送料無料・美味しいものだけ6本セット \4,980」から。 このセットも残りあと1本。ちなみに料理はハンバーグとか。
 色は、しっかりと濃くてストレートな紫色。 香りのボリュームは結構あって、グラスの淵に鼻を近づけるとブワッと来て良い感じ。 傾向的には、消し炭、カシス、青草みたいなものが中心で、いかにもボルドーといった風情。 味は、社交的だった香りと比較するとやや内向的、どちらかというとストイックな印象。 特に甘味がもう少し欲しいかな、 アルコール度数が13%なんで、それを12.5%に留めて0.5%分を糖の状態で残したら良かったのに・・・って感じ。
 とはいえキチンと折り目正しいボルドーではあって、 これがセット内の相当価格である700円強だとかなりお買い得。 1,000円強の単品価格でもまずまず納得。
73点道場にて

21日(木)

Beaune 1995
ボーヌ 1995
Dom. Bernard Delagrange
ドメーヌ・ベルナール・ドラグランジュ
Rouge
Beaune
ボーヌ
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\2,4802008/01/22 Yoshiya モトックス
 本日未明、道場のアクセス数が200万を突破。 ささやかなお祝いとして、ちょっと良い・・・かもしれないワインを抜栓。 今を去ること13年前、 1995年産のブルゴーニュ村名ワインが2,500円以下、 昨今ではちょっと著名な造り手だとACブルゴーニュも買えない値段。 バクチであります。でも、ブルゴーニュを開ける時ってそもそもバクチ上等な気持ちを持たないとね。
 色は、ボトルの外からもわかるくらい薄め。 「オレンジ色がかった」とか「レンガ色がかった」なんてヤワな表現は似合わない、 まさにオレンジでレンガない色合い。 香りは、かろうじてまだ生きてる感じ。 もちろんもうパワーとかフレッシュとかの表現は全くあてはまらず、 柔らかとか融合とかいった感じの香りの雰囲気。 味は、正直言って「下り坂の真っ只中」。 ワインって、「古くなったら酢になる」なんて言うけど、全くウソですな。 決して酸味は強くなくて、ただただおとなしくて小さなワインになってしまってます。
 うーん、悪くはないけどとりわけ面白くもなくて、値段を考えると物足りなさは禁じえない。 とにかく熟成ブルゴーニュを飲んでみたいとか、 若い果実味が嫌いなフケ専とか、そういう要求や嗜好があれば別だけど。 やっぱり値付けってのは正直ですなぁ。
ショップへのリンク: Beaune 1995 (Dom Bernard Delagrange)
70点道場にて

17日(日)

Expression du Terroir d'Oc Chardonnay 2006
エクスプレション・デュ・テロワール・ドック シャルドネ 2006
C.V.G.S.O.
C.V.G.S.O.
Blanc
Comte Tolosan (VdP)
コンテ・トロサン (ヴァン・ド・ペイ)
Sud Ouest (France)
南西地区 (フランス)
\9242008/01/22 Yoshiya よしや
 本日の夕食は、 昨日お出ししようと思っていた刺身(マグロ中トロ、ヒラメ、サーモン)が丸々残ってたんで、 それを使って手巻き寿司。 木曜も手巻き寿司だったんで、わずかに中二日で食卓に登板であります。 ワインは、サッパリ系狙いでお手ごろ価格のシャルドネを。 アルコール度数は低めの12%、たっぷり飲んだ翌日の肝臓を労わるのにもちょうど良いかも、と。 ちなみに名前は"Terroir d'Oc"でラングドック産みたいだけど、 アペラシオンの" Conte Tolosan"は南西地区のヴァン・ド・ペイじゃなかったっけ?
 色はかなり薄め、レモンよりやや麦わらっぽい色合い。 粘性も高くなく、サラリとした見た目。 香りは、ストレートな柑橘系で、それも酸の強そうなライムやグレープフルーツのような雰囲気。 味は、思いのほか酸は強くない・・・というかいろいろ強くなくて、あまりにもサッパリ。 なんだか水を飲んでるみたいな飲み心地。
 手巻き寿司との相性は悪くないんだけど、さずがにここまでサッパリ系だとサッパリ飲んだ気がしない。 この販売店の廉価版白、前回飲んだコレも同じ感じ。 自社輸入みたいなんだけど、担当の方がこういうの好きなのかしら? ワインなんて嗜好品なんで、そうであっても不思議じゃないし、 「何にでも合いますよ」と薦めやすそうではあるけど。
ショップへのリンク: Expression du Terroir d'Oc Chardonnay 2006
59点道場にて

16日(土)

 本日は、プチ師範代の小学生のご学友ご家族を道場に招いて飲み会。 参加者はNちゃんとご両親、H君と弟と妹とご両親、師範一家。 師範代以外の大人はみんな飲むんで飲む人5人。

Masia Parera Brut N.V.
マシア・パレラ ブリュット (ヴィンテージ無し)
Giro Ribot
ジロ・リボット
Espumoso
発泡
Cava
カバ
(Espana)
(スペイン)
\1,2802008/02/15 信濃屋横浜駅シァル店 田地商店
 道場へ初めておいでになった方へは、 庭のジューンベリーで作った果実酒をスパークリング・ワインで割ったカクテルをお出ししてます。 なんかそういうのって「ホーム・パーティ」っぽい(笑)じゃぁないっすか。 というわけで、どうせ混ぜ物するんでシャンパーニュみたいな高級品じゃなくて良いと思い、 前日に買ってきたカバを抜栓。
 コレ単体ではほとんど飲んでないんでよくわからんといえばわからんのだけど、 色はなんとなく濃い目の黄色だったような。 香りは、カバらしくやや金属的な雰囲気のあるフルーツ香だったような。 味は、 リキュールみたいなジューンベリー酒を入れてちょうど良いバランスだったんで、 本体は結構ドライだった模様。
 かなり辛口なスパークリングだったと想像されるけど、 カクテルベースとしてはこれで十分であります。 惜しむらくはラベルが安っぽいこと。 スパークリングのプレミアム感を演出するには、もう少しラベルも凝った方が良いような。
ショップへのリンク: Masia Parera Brut N.V.
(72点)道場にて

Sylvaner 2004
シルヴァネール 2004
Garlider (Kerschbaumer Alois)
ガルリダー (ケルシュバウマー・アロワ)
Bianco
Sudtirol Eisacktaler
シュッドチロル・アイザックタラー
Trentino Alto Adige (Italia)
トレンティーノ・アルト・アディジェ (イタリア)
\1,8692008/01/09 ヴェリタス ワインプレス・インターナショナル
 料理は、まずは生ハム、ガーリック風味のグリッシーニ、パン3種、モッツアレラ・トマト。 子供らはサッカーボール・おにぎり。 乾杯のスパークリングは1杯ずつですぐ無くなったため、ワインは白へ移行。 モノは、北イタリア、オーストリアとの国境近くで作られるドイツ産品種のシルヴァネール。 アルザスみたいな華やかな香りと甘めの雰囲気を期待しての抜栓だったわけですが・・・
 これが大きく予想ハズレ。 まず香りはちっとも華やかじゃなくて、ボリュームは控えめ樽香がやや目立つ感じ。 味も、甘みはほとんど感じずストイックな雰囲気。 「あれれれぇ~」って感じで飲んでると、だんだんと香りあたりは開いて来たけど、 こういう席なんで一人一杯、開ききらないうちに飲み終わり。
 うーん、もっと個性的なワインを期待してたんだけどなぁ。 少なくとも1杯だけだったら盆百の白ワインに対してなんらアピール・ポイントを見出せず。 残念。
★ショップへのリンク: Sylvaner 2004 (Garlider)
(68点)道場にて

Savigny-Les-Beaune 1er Cru "La Dominode" 2001
サヴィニ・レ・ボーヌ プルミエ・クリュ "ラ・ドミノード" 2001
Dom. Pavelot (Jean-Marc & Hugues)
ドメーヌ・パヴロ (ジャン・マルク&ユーグ)
Rouge
Savigny Les Beaune 1er Cru
サヴィニ・レ・ボーヌ1級畑
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\3,8642008/01/22 Yoshiya よしや
 さてさてこれが本日のメインのワインであります。 メインに4,000円以下ってのはなんとも微妙ではありますが、 まぁ皆さんそんなにワインにお詳しい方ってわけでもないんで、 これくらいかなぁ、という師範のケチ根性が遺憾なく発揮されております。 さてさてこの畑の造り手はブリュノ・クレールが有名で、 そこだと過去に稽古経験あり。 なかなかイケてる印象があったわけですが・・・
 色は薄めでややレンガ色がかっていて、いかにも熟成ブルゴーニュといった感じ。 香りは、ケモノっぽさと木イチゴっぽさが同居していて、 その雰囲気はまさに良いブルゴーニュのソレなんだけど、いかんせんボリュームが弱め。 口に含んでも、酸味がメインですっきりしていて、なかなか良い感じではあるんだけど、 こちらもいかんせん弱い。
 悪くないんだけど、今日みたいな一人一杯な席ではちょっと弱くて印象に残らない。 やっぱりもう一段上のクラスにするべきだったかなぁ。 あるいはもっと若くてピッチピチのにするとか。 ちょっと作戦失敗だったワイン。
ショップへのリンク: Savigny-les-Beaune 1er Cru "La Dominode" 2001 (Jean Marc Pavelot) ※売り切れ
(76点)道場にて

Chateau Segonzac Vieilles Vignes 2005
シャトー・スゴンザック ヴィエイユ・ヴィーニュ 2005
Ch. Segonzac
シャトー・スゴンザック
Rouge
Premieres Cotes de Blaye (Cru Bourgeois)
プルミエール・コート・ド・ブライ (ブルジョワ級)
Bordeaux (France)
ボルドー (フランス)
(Nちゃんちから) モトックス
 このワインは、Nちゃんちにお持ちいただいたもの。 ワインに見覚えと聞き覚えがあるなぁ、と思ったら、 ずいぶん以前に門下生からご推薦頂いた銘柄。 いやー、こんな場面で出会えるとは。 また、このアペラシオンにもブルジョワ級の認定があるってのは初めて知りました、ハイ。
 色はボルドーらしいキッチリと濃い青紫色で、 香りはカシスあり消し炭ありミルクありカラメルありの高級ボルドー的香り。 口に含むと、さすがに若くて固い感じはあるけどこちらもキッチリ高級ボルドー感がある。
 Nちゃんママ曰く『ワインは全然わからないんで適当に買って来ました』ってことだったんで、 「お店の方のお薦めですか?」と聞いたら、 『いえ本当にテキトーに手に取って』とのことらしい。 そんなワインがこんだけのパフォーマンスを発揮するってのはすごいかも。 なかなか引きの強いご一家であります。
(80点)道場にて

Domaine Montaude 2006
ドメーヌ・モントード 2006
Badet Clement & Cie
バデ・クレモン&コンパニー
Rouge
Minervois
ミネルヴォワ
Languedoc & Rousillon (France)
ラングドック・ルーション (フランス)
\8892007/12/22 関内 サンタムール カツミ商会
 宴もたけなわ、料理は豚肩ロースと野菜の幽玄焼き。 なぜわざわざ料理を書いているかというと、 決してワインとのマリアージュがどうのこうのってんじゃなくて、 次回お呼びした時にメニューがダブらないようにするための備忘録であります。 でもってワインは5本目に突入、師範のケチケチ・モードはますます本領を発揮して、 なんと3桁ワインを投入であります。 とはいえこのワインは確か試飲して買っていて、 「おぉ結構イケるじゃん!」って思った記憶があったんで、 酔っ払った師範なりにおもてなしの気持ちは持っていたつもりではあります。
 さてワインの感想でありますが・・・ま、覚えてないよね、実際。 結構良いボルドーのあとだったけど、それなりに良い勝負をしていたような記憶はあったり。
 というわけで、3桁ワインだけどそうは思えないくらいの内容はあったような。 でも細かいとこまでは覚えてないんだよなぁ。 師範業失格であります。
(70点台)道場にて

Jean Balmont Cabernet Sauvignon 2006
ジャン・バルモン カベルネ・ソーヴィニョン 2006
Jean Balmont
ジャン・バルモン
Rouge
Oc (VdP)
オック (ヴァン・ドゥ・ペイ)
Languedoc Roussillon (France)
ラングドック・ルーション (フランス)
\1,1212008/02/02 信濃屋横浜駅シァル店 JSRトレーディング
 最後の料理は前日に仕込んでおいたビーフ・シチュー。 最近牛タンは恐ろしく高いんで、今回はスネ肉を使って(ケチ)。 いつものレシビと違うところは、野菜ジュースを無塩から有塩に買えて、1本から2本にしたあたり。 そのほうが味がピシッと締まった気がする。 ワインはというと皆さんここまで順調に消費され、いよいよ6本目。 もうこうなると濃いワインしか無いよね、ってことでチョイスしたのがコレ、 雑誌のコンテストで一等賞を受賞したワインだとか。 調べてみると、なんと10年半前に稽古済み。 道場に歴史アリ、であります。
 ・・・で、5本目も覚えてないってぇのに6本目を覚えているはずもありません。 ただ、オボロゲな記憶を掘り起こすと、前の2本に引き続き濃い系のワインで、 物足りなさはあまり感じなかったような。
 少なくとも、10年前に飲んだようなヘンテコなトゲトゲしさはなくて、 ちゃんと普通に濃い南仏のカベルネだったような。 それにしても強気の辛口評価ですな、10年前の師範ってば。
(70点台)道場にて

 ・・・そんなこんなの飲み会でありました。 皆さんお疲れ様でございました。


15日(金)

J.J.McWilliam Cabernet Merlot 2005
J.J.マクウィリアム カベルネ・メルロー 2005
McWilliam of Australia
マクウィリアム・オブ・オーストラリア
White
(Australia)
(オーストラリア)
\8802008/01/25 QUEEN'S ISETAN 品川店 ガロ・ジャパン
 このワインは、明日のビーフシチューに使うために開けたもので、 500mlが調理用、残りの250mlを今日稽古。 ビーフシチューに使うワインは濃くて酸は弱めで、お値段が安いのがなにより。 そういう観点で、道場在庫の中で一番ふさわしそうだったのがコレ。 この造り手のワインは、以前に結構古めのものと稽古済み。 熟成に耐えるしっかりしたワインを造っている印象アリ。
 色は十分に濃い紫色。 香りのボリュームは中程度で、まずサビっぽい鉄の香りがして、 その向こうにカシスのような濃いフルーツの香りがする。 樽香は感じるか感じないか程度。 味は、渋味しっかりで甘みもあって、酸味は控えめ。 煮込み料理に使うには十分過ぎるくらいのパフォーマンス。
 1,000円以下だけどちゃんと赤ワインの風格があって、 料理に使うにはもったいないような感じ。 アルコール度数も高い(14.5%)みたいなんで、柔らか~いシチューになることを期待して。
72点道場にて

14日(木)

Montagny 1er Cru "Les Chagnots" 2001
モンタニー・プルミエ・クリュ "レ・シャニョ" 2001
SICA des Vignerons Reunis a Buxy
(ブシー生産者組合)
Blanc
Montagny 1er Cru
モンタニー1級畑
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\2,0602007/12/22 関内 サンタムール カツミ商会
 本日はバレンタインデーであります。 愛する妻と娘たちを持つ師範は、当然早めに家に帰って女性陣からの 「バレンタインおめでとう」チョコを貰うのであります。 いやー幸せであります。 そんなバレンタインの料理は手巻き寿司とアサリの味噌汁。 師範代的にはちらし寿司にしようと思ってたらしいけど、 子供らに「手巻きが良い」と言われ、急遽変更したそうであります。 というわけで、ワインは白を。 せっかくのバレンタインなんで、ちょっと良さげなブルゴーニュ産をチョイス。 南の方ながら一級畑で、2001産という良い感じに熟成してそうなヴィンテージで、 地元マコンのコンクールで銅賞受賞。
 色は、濃いってほどじゃないけど、かなり深みのあるレモン色。 香りがかなり良い感じ。ボリュームはたいしたことないけど、 漬物樽のようなクターッとした木の香りと、 砂糖漬けにしたフルーツのような落ち着いた果実香が渾然一体。 蜜っぽさもあって熟成高級ブルゴーニュ白の雛形って感じ。 味も、まさに香りの印象通りで熟成高級ブルゴーニュの雛形。 目立ったりでしゃばったりすること無く、トータルの味圧で迫り来る感じ。
 畑は無名、造り手も無名、値段も(相対的に)安めなんだけど、 小ぶりながらちゃんと熟成した1級畑のブルゴーニュよ!、って感じのワイン。 これが2,000円程度ってのは破格にお買い得。 おかげで良いバレンタインデーが過ごせましたとさ。
82点道場にて

13日(水)

Ruberte (Garnacha) 2006
ルベルテ (ガルナッチャ) 2006
Ruberte
ルベルテ
Tinto
Campo de Borja
カンポ・デ・ボルハ
Campo de Borja (Espana)
カンポ・デ・ボルハ (スペイン)
\9802008/01/22 Yoshiya よしや
 本日の夕食は、ポークチャップ、筑前煮(筑後地方出身の師範代は「がめ煮」と言います)、 湯豆腐。ワインは、先日白と稽古して、イマイチな印象だった造り手の赤。 ちなみにガルナッチャはフランスで言うところのグルナッシュ。品種はテンプラニージョもあったけど、 悩んだ挙句こちらを。ちなみに"Templanillo"を「テンプラニージョ」と表記している販売店は始めて見た。 師範も"-nillo"は「ニーリョ」じゃなくて「ニーヨ」か「ニージョ」だと思う。
 閑話休題、このワインのことを。 ラベルやキャップシール、合成コルクがシンプルな紫であるように、 ワインの色もシンプルに濃い紫色。 香りは・・・弱い。この時点でイマイチだった白を髣髴とさせ、暗澹たる心境に。 で、やや悲しい気持ちになりながらワインを口に含むと・・・これが面白い。 何の味かと問われれば、まるでグレープ味のガムの味。 極めて分かりやすくてストレートな果実味にある意味ビックリ。 そこそこ時間が経つと、このグレープ・フレーバーが香りにも感じられてきて、 なんだかお菓子を食べているような気分に。
 香りのボリュームはNGだけど、雰囲気は面白いね。 いわゆる「良いワイン」の味わいとは違うんだけど、これはこれでなかなか楽しめる。 若くてピッチピチなワインが飲みたくて、かつ花粉症なんかで鼻があまり利かない御仁にはぜひお薦め。
ショップへのリンク: Ruberte (Garnacha) 2006
72点道場にて

11日(月祝)

 三連休最終日は、箱根プチ・レジャーの二日目。

 朝食もバイキング、場所は「四季彩」というところ。
 日ごろ、旅館の朝食を食べて『こんなに種類いらないのに・・・』なんて感じることが多い師範、 今日も最初は『納豆と卵とご飯と味噌汁で良いか』なんて思ってたけど、 いざバイキングの台に向かうと思わずアレもコレもと手が出てしまい、 結局はいわゆる「旅館の朝食」に。欲が深く言行不一致、甚だ情けのうございます。

 朝9時半過ぎから今日もユネッサンへ。
 ココの目玉として、「ドクター・フィッシュ」なる魚が泳ぐプールに足を浸け、 角質とか老廃物を魚に食べてもらう、というイベントがあるのでそれを体験。 なんだか微量の電気を流されているような微妙な感触ですな。 で、魚たちは師範の足には2~30匹も群がるのにプチ師範代には1~2匹。 周りをみても、師範のようなオッサンの足には群がって、 子供やうら若い女性の足にはあまり居ない。 要するに角質/老廃物の量に依存しているんだろうけど、 なんだか哀れというか、悲しいサガを持って生まれた魚たちよのう、と同情の念を禁じえず。

 午前中いっぱいプールで遊んだ後、昼食は休憩所でもある「あじさい」というところで簡単に。 子供らは二人でラーメン1杯とポップコーン、師範代はカレーうどん、師範は右写真のジャワ風カレー(\800)。 「カレーフェア」ということで、タイカレーとかインドカレーとか全7種あった中からチョイス。 こういうところでの食べ物はカレーが一番ハズさないっすからね、そもそも好きだし (インドネシアカレーもあったけど、ジャワ風カレーとの住み分けは謎)。 お値段800円は決して安くは無いけど、ポップコーンが600円もするインフレ貨幣価値の店なんで、 相対的にはお手頃と言えなくもなかったり。

 昼食の後はまた「森の湯」へ行ってひとっ風呂浴びて。 まわりの山々には残った雪が見えるのに気温も高めで露天風呂はちょうど快適、 空は雲ひとつない青空で遠くまで見渡せ、 とっても天気に恵まれた二日間。

 ちなみに、ユネッサンとホテルの利用料金トータルは55,000円弱でありました。 子供らは大興奮で喜んでたし、師範もちょっぴり目の保養が出来たりでなかなか楽しいプチ・レジャーでありました。 子供が大きくなるまでは、しっとり落ち着く日本旅館とかよりもこういう施設の利用が増えるのかなぁ。

 現地出発は午後3時半頃。宮の下から湯本駅前までの大渋滞に捕まって1時間半、 小田原厚木道路から東名高速は、東名がそこそこの渋滞で1時間強。 自宅到着は午後6時半前、トータル3時間弱かかったけど、連休最終日の上りなんでそれは仕方が無いところかと。 その間子供らは爆睡してたしね。

 家に帰ってホッと一息、のワインはコレ。

Sogga Pere et Fils 小布施ルージュVDP 2005
ソガ・ペール・エ・フィス 小布施ルージュ VDP 2005
Obuse Winery
小布施ワイナリー
小布施/長野 (日本)
\1,365 (720ml)2008/01/16 リカー&フーズ あいちや
 道場近所の酒屋で買った国産ワイン。昨日行った回転寿司でもグラスで出されていた銘柄。 裏ラベルによれば、品種はメルロー65%/ブラッククイーン30%/カベルネとピノ・ノワールが5%、 今後は欧州品種の比率を高めて行くらしい。 また、『今後、このボトムレンジワインの底上げを図り自社の高級ワインを脅かすような味わいにしていくのが目下の目標です。』 というような志の高さと正直さ(現状の出来を誉めてない)が見て取れて、 なかなか好印象。
 キャップシールを剥がすと、コルクから液漏れした跡アリ。 ちょっと心配けど、結果的に劣化した感じは無かった。 まず色はそこそこの濃さ、変に薄かったり明るかったり濁ってたりしない、 ストレートな紫色。 香りは、これが国産ワインとは言われなければ分からないくらいヨーロッパ、 それもフランス産っぽい香り。同じクラスのACボルドーと言われても師範はあっさり信じそう。 味は、渋味もあって酸もしっかりしていて、骨格はちゃんとしている印象。 ただ、惜しむらくは骨格以外が貧弱というか、コアとなる中心部があっさりしすぎ。 口に含んで「うん!」っと思うけど、飲み込むと「えぇ?」って感じ。 甘みが足りないのか、アルコール度数が足りないのか分からないけど、 なんか飲み応えが弱いんだよなぁ。
 裏ラベルで告白されている通り、まだ発展途上にあるワインなのかも。 それでも、 国産ワインの赤って一部の高級品を除けばなかなか難しい と思ってた師範の認識をちょっと修正してくれた。 ボトムレンジと言っても決して激安なわけじゃないし、 現時点だと諸外国産の同価格帯ワインと比較してまだまだ厳しいけど、 今後に期待したいところ。
69点道場にて

10日(日)

 三連休の後半は、一泊二日のプチ・レジャーで箱根方面へ。

 午前10時半頃に道場を出発、前日心配された雪もたいしたこと無くて、 車はスイスイ進んで12時前には小田原に到着。
 初日の昼飯は回転寿司であります。 お店の名前は味わい回転寿司 すし兵衛 東町店というところで、 場所は西湘バイパス小田原ICのすぐそば。 ここは、寿司以外にもイベリコ豚の生ハムやチーズなんかもあって、 時にはワイン会も開催されるという変わったお店のよう。
 店内は、板場の一辺がカウンター席/一辺がテーブル席。 本日のお薦めなんかがやや雑然と書かれたりする点はよくある回転寿司だけど、 その内容はベルギービールだったり、フレンチみたいなメニューだったりする点が異色。 また、周囲には右写真みたいにハムやチーズの保存ケースがあったり、 ワインセラーがあったりもする不思議な雰囲気。

 ・・・という店なんだけど、今回の場合は普通に寿司が食べたかったので 書き出されていた中から美味しいそうな握りを。
 左写真の黒ソイはザクザクした歯ごたえで美味、右写真のアジも小田原らしく大変新鮮、 そのほかにも肝を乗せたカワハギとか、マダイとかヒラメとか、 白身系が美味しくて師範家向きのお寿司屋さん。

 さてさて飲んだものは、まず「ぐるなび」か何かのサービス・チケットでグラスビールを2つ。 その後、左写真の丹羽ヴァイス(\700)という国産の地ビールを。 やや濁りがあって、フルーティな香りで、いかにも良い地ビールな味わいで満足満足。
 で、残念ながら満足じゃなかったのが右写真のキザン白 2006(\600)というワイン。 まず、(バキュバンはされてたものの)ボトルの最後のほうで、やや気が抜けた感じの状態だったのが残念。 もっと残念なのが、注がれた量が少なかったこと。 グラスはやや小ぶりのリーデル、それに右写真程度しか注いでくれなかったのよね。 このワインって、そもそもそんなに高いワインじゃ無いから、 グラスで600円というと結構なみなみと、かなぁと想像した師範が浅はかだったと言われればそれまでだけど。
 ワイン自体は、色はほんのりピンク色がかった色合い(品種は甲州かな?)で、 香りは気が抜けた感じであまり立たず、 味は酸がシャープで生魚との相性は悪くない感じではありましたが。 さすがにこれじゃぁわからん、ってことで稽古対象外。

 結構飲んで食べたんだけど、お会計は4人で8,000円強のお手軽価格。 グラスワインが残念だったという一点以外は、 美味しくて面白くて安くて満足の行く店。近所にあったら良いのになぁ、という感じでありました。

 おなかもいっぱいになって、アルコールが入ったんでこの先の運転はもちろん師範代で、 目的地である箱根小涌園ユネッサンへ。  車は箱根湯本が頭の渋滞に軽くつかまりながら、午後2時前には到着。 チェックインは2時からなんで、ちょうど良いタイミング。
 宿は、その横にある箱根小涌園ニューペガサスインというところ。 師範代の勤務先の福利厚生経由で予約。 休前日の利用で、大人一泊二食付13,800円、プチ師範代はその80%、プチプチは60%という利用料金。 1999年開業らしいので、そんなに古くはないはずなんだけど、 低めの天井と、そっけない8畳和室はなんとなく昔風。 ま、遊ぶのはユネッサン側/ココは寝るだけ、と割り切ればそれでオッケーなんだけどね。

 チェックインして一息ついて、連絡通路でユネッサンへ。 「ユネッサン」(と「湯~とぴあ」)という施設は、要するにデカい屋内プールと水着で入れる多数の風呂/露天風呂がいっぱい、というところ。 子供らは大はしゃぎであります。 お客さんは我々のようなファミリーか、大学生のカップルか、 中国台湾韓国からのツアー客。人は多いけど長い待ち行列があったりするほどでもなく、 そこそこ好きなようにまわれる感じ。
 プールで遊んだ後は、併設の温泉施設「森の湯」へ。 コッチは水着じゃなくて裸なんで、女性陣と別れて師範はひとりで。 広くて景色が良くてサウナもあって快適なんだけど、なんかお湯が温泉っぽくなくてカルキの匂いがするのが残念。
 ・・・と、なんだかんだで夕食の時間(午後6時)まで遊んでおりました。

 さてさて夕食は、ユネッサン側にある「リオンドール」というレストランでバイキングであります。 でね、これがね、意外と悪くない。もちろん寿司や刺身なんかは厳しいものがあるし、 それぞれ単体ではグッと来ないのは仕方ないけど、 あれもこれもと取ってたら少しずつの量でもおなかいっぱいに。 なにより子供たちが楽しそう。 彼女らにとっては、良い旅館でお仕着せの子供メニュー食べさせられるより、 こういうところで好きなものを取って食べたほうが美味しいんだろうな。
 師範が食べた中では、ビーフカレーが美味しゅうございました。それで腹いっぱいになりました。

Lion d'Or Chardonnay N.V.?
リオン・ドール シャルドネ (ヴィンテージ無し?)

Blanc
(France)
(フランス)
(\1,260 : 360ml)2008/02/10 箱根小涌園ニューペガサスイン「リオンドール」
 風呂上りに缶ビールを飲んでいるんで、 夕食時はいきなりワインを飲むわけであります。 このレストランのワインは5種類。 レストランと同じ名前のハウスワイン「リオン・ドール」がグラス90mlで500円、 カラフェ360mlで1,260円、ボトルで2,520円。それが赤白。 他には豪州産のイエローテイルのシャルドネとカベルネとシラーズ、 それぞれボトルで2,900円。 ココでフルボトル飲む気合は無いんで選択肢は一気に狭まって、 ハウスワインの白をカラフェで。
 でね、これがね、意外と悪くない。 スッキリしていて癖がなくて、なにより変な甘みが無いのがありがたい。 香りも、柑橘系のスッキリしたヤツが意外と香ってくるんで、ちゃんとワインを飲んでる気分にしてくれるし。
 まずまずではないでしょうか。 同様のワインだと、コレよりも好印象。 もちろんその値段分(3~4倍)のクオリティがあるわけじゃないけど、 宿で飲むワインの絶対額としては決して高く無いんで、師範的には満足であります。
67点箱根小涌園ニューペガサスイン「リオンドール」にて

 もちろんカラフェ1本で満足するはずもなく、部屋に帰って続きを。

Tyrrell's Wines Cabernet Merlot 2005
ティレルズ・ワインズ カベルネ メルロー 2005
Tyrrell's Vineyards
ティレルズ・ヴィンヤーズ
Red
South Eastern (Australia)
サウス・イースタン (オーストラリア)
\7802008/02/09 信濃屋横浜駅シアル店 神酒連
 食後に部屋でチビチビ飲むにはハーフの赤、それもニューワールド産の濃い系が最適であります。 でも、都合よくそういう在庫が道場にあるはずもなく、コレは前日に横浜シアル地下の信濃屋で購入したもの。 スーパーなんかを中心に結構探したけど、ニューワールドのハーフってあまり無いんだよね。 他にあったのは同じく豪州のジェイコブス・クリークくらい。 ハーフワイン、もっと種類が増えてくれれば使い勝手が上がり、 もっと顧客の裾野が広がって市場も大きくなると思うんだけどなぁ。
 さてさて抜栓。栓がスクリューキャップなのはこういう時に大変便利。 色はとっても濃い青紫で、ハーフといえども容赦なし(当たり前か)。 香りは、いかにもって感じのインクっぽさとミントっぽさ。 ちゃんと樽香もあって小さいながらイッパシの豪州産。 味も想像通りのゴッツさ。チビチビ飲みたい欲求にジャストミート。
 というわけで、狙い通りのワインでありました。 フル1本飲むんだったらちょっとクドイのかも知れないけど、 ハーフだとちょうど良い具合であります。
75点箱根小涌園ニューペガサスインにて

 食後の行動としては、館内のゲームセンターで子供らをチョコッと遊ばせた後、 部屋で上記ワインを飲みながらダラダラ。夜10時前には子供らも寝静まったので、 師範一人起きて大浴場「こもれびの湯」へ。 露天でもなんでもない大浴場なんだけど、お風呂としてはココが一番温泉っぽかったような。
 で、師範も11時過ぎにはご就寝と相成って1日目終了。


9日(土)

Bourgogne 2001
ブルゴーニュ 2001
Dom. Michel Gros
ドメーヌ・ミシェル・グロ
Rouge
Bourgogne
ブルゴーニュ
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\1,9802007/12/22 関内 サンタムール カツミ商会
 本日の夕食は、トンカツ、チキンカツ、(先日評判の良かった)サツマイモの天ぷら、 レタスの韓国風サラダ。つくづく揚げ物の好きな一家であります。 カツは、トンカツソースだけじゃなくて天つゆも使ったりすると、 飽きずにサッパリ頂けます。 さてさてワインは、2001年とちょっと古めのブルゴーニュ。 「確か門下生のお薦めだったなぁ」 と思いつつ買ったんだけど、お薦めなのは2004年産でありました。
 色は、わずかに熟成感のある、オレンジの雰囲気がある紫色。 光にかざすといい感じに透けて、やっぱりブルゴーニュはキレイだなぁと。 香りは、梅っぽいフルーツ香りと、革製品のようなケモノっぽさと、漬物樽のようなクターッとした香りが同居。 ボリュームはそれほどでもないけど、いい感じに熟成したブルゴーニュの香りではある。 味も、渋味は明らかに丸くなり、酸味がスーッと通ってキレイな熟成具合。 ただ、これで甘みがもう少し残ってればもっと良かったのに・・・って感じ。
 2,000円以下のACブルゴーニュとしてはまずまず十分でしょう。 ミシェル・グロ、評判もワインも若干地味だけど、 非常に堅実なワインを造る印象がありますな。
76点道場にて

8日(金)

Costieres de Nimes 2005
コスティエール・ド・ニーム 2005
Ch. Lamargue
シャトー・ラマルグ
Rouge
Costieres de Nimes
コスティエール・ド・ニーム
Languedoc Roussillon (France)
ラングドック・ルーション (フランス)
\793 (単品価格 : \1,239)2008/01/09 ヴェリタス ワインプレス・インターナショナル
 本日の夕食は、いわゆるシチューの素を使って、シャトルシェフで簡単に煮込んだビーフシチュー。 味わい的には師範が作る赤ワインを丸一本とドミグラスソース使ったものよりかなりお子様風だけど、 これはこれで美味いであります。 ワインは、「送料無料・美味しいものだけ6本セット \4,980」から。 南仏のワインだけど、ボトルの外観はまるでボルドー産のように端整な感じ。
 さて抜栓。コルクは短くて屑を集めた安物コルク。 色は十分に濃くて、いかにも南仏といった風情。 さぁ香りはどうかしら~っと期待を込めてグラスに鼻を近づけても、 悲しいかな香りが出てこない。クンクンと気合を入れて嗅ぐと、 なぜかある種の膏薬のようなイタリア産っぽい香りが感じられはするけど、 絶対的なボリュームは物足りないといわざるを得ない。 味は、渋味しっかりながらカドが取れてて、甘みもあったりでなかなか好印象なんだけど。
 味吟醸のワインで、実際の買値である800円くらいだと思えば特段の不満はないわけだけど、 やっぱり「美味しいもの」と銘打たれちゃうともっと香りを期待しちゃいますな。 このセットはココまでで4本抜栓、今のところ2勝2負。
68点道場にて

6日(水)

Chateau Tour Saint Paul 2004
シャトー・トゥール・サン・ポール 2004
Ch. Tour Saint Paul (P.Yung & Fils)
シャトー・トゥール・サン・ポール (P.ユン・エ・フィス)
Rouge
Bordeaux Superieur
ボルドー・シューペリュール
Bordeaux (France)
ボルドー (フランス)
\1,2172007/12/22 関内 サンタムール カツミ商会
 本日の料理は、鶏の唐揚げ、サツマイモの天ぷら。 美味いねぇ、揚げ物は。あと、それに加えて一昨日の残りの筑前煮と昨日の残りのブリ大根。 ワインは、メインの鶏に合わせて赤を。 このワイン、"Challenge International du Vin"で金賞受賞という以外は一見何の変哲も無い、 単なるボルドー・シューペリュールで、値段もそんなに安いわけじゃない普通のモノ。 なのになぜ敢えてコレを買ったかというと・・・なぜだっけ?全然思い出せない。 試飲したんだっけか? 「"サンポール"ってトイレ用洗剤みたいな名前だな」と感じたとか、 どうでも良いことは思い出すんだけど。
 ・・・というわけで、頭の中がモヤにつつまれた状態で抜栓。 色は、ボルドーらしく濃い紫なんだけど、どことなくレンガ色っぽさがあったりして、 2004年もそんなに若くないのね、と思い知らされる。 香りは、煙たいようなイガラッぽいような香りがいかにもボルドー。 ボリュームはそれほどでもなくて、それ以外の香りもあまり無いあたりは値段相応 (もちろんトイレ用洗剤の匂いもない)。 味も、しっかりした渋味と全体に広がった酸味、バランス的には真にボルドーらしいボルドー。 派手な樽香もなく甘い味わいもなくで、極めてトラディショナル。
 古き良き安ボルドー、といった雰囲気。 最近こういうワインから遠ざかっていたので、 なんだかワインを飲み始めの頃を思い出して懐かしくなったり。 でも、ホントになぜこのワイン買ったのかしら? 試飲してたとしても自分にウケるワインとも思えないけど。
71点道場にて

3日(日)

 雪の節分。ビオラを植えているフラワーポットもまるでキノコのようにこんもりと。
 写真を撮った午前10時頃、天気予報では『横浜地方では3cmの積雪』と報じていたけど、 どう見ても師範宅の周りは10cm以上の積雪。やっぱり丘の上だからかなぁ。 海からほんの数Km、標高はほんの数10mなんだけど、ずいぶん違うもんですな。
 で、雪が積もった日は白とか泡がよろしゅうございます。 なったってワインクーラーに入れる冷却材が潤沢にございますからね。風情もございますし。

Tokay Pinot Gris 2001
トケイ・ピノ・グリ 2001
Gerard Schueller
ジェラール・シュレール
Blanc
Alsace Tokay Pinot Gris
アルザス・トケイ・ピノ・グリ
Alsace (France)
アルザス (フランス)
\0 (\2,730)2007/11/12 Alcoholic Armadillo ラシーヌ
 ・・・というわけで、今宵の晩酌はアルザス産の白でございます。 ちなみに料理はパエーヤとか。 実はこのワイン、なんと販売店からのサービス品。 このワインの2002年産を注文したらたまたま欠品、お店の方から 『2002年産は欠品で申し訳ありません、2001年産はありましたのでお試しにサービス致します』 ということで、タダで頂いたもの。 いやービックリ。こういう対応は初めて。 ヴィンテージが違ってても、ひどい時には銘柄が違ってても平気で送ってくるお店もある中 (そういうお店は以降利用しないことにしています)、誠に素晴らしい対応であります。
 さて抜栓。色はかなり濃い目、黄金糖をもう少しレモン色っぽくしたような、 照りもあって大変キレイな色合い。 香りは、バーン!ってのを期待したけど、さすがにそれほどではなくて普通のボリューム。 傾向としては、先日稽古した上級品と同じく、 まるでソーテルヌのように上品な蜜っぽい香り。 品種/グレードの違いはボリュームの違いだけ、って感じ。 味は、やや熟成感が強めに出ていて、漬物っぽいくったりした味わい。 そういうワインが好きな方には受けそう。
 なかなか珍しい熟成したアルザス。 でも、師範的にはもう少し若くてフレッシュな方が好きかな? 特にアルザスにはそういうフルーツ味万歳!ってのを求めがちだし。
★ショップへのリンク: Tokay Pinot Gris 2001 (Gerard Schueller) ※売り切れだけど
75点道場にて

1日(金)

Chateau Fleur Haut Gaussens 2005
シャトー・フルール・オー・ゴーサン 2005
Ch. Fleur Haut Gaussens
シャトー・フルール・オー・ゴーサン
Rouge
Bordeaux Superieur
ボルドー・シューペリュール
Bordeaux (France)
ボルドー (フランス)
\1,8692008/01/09 ヴェリタス ワインプレス・インターナショナル
 昨日の白が半分弱残っているので、今日のワインは前半がその残り、後半がコレ。 二日に分けて飲むんで、そこそこしっかりしてそうなものが良いと思いチョイス。 ボルドー・シューペリュールって、時としてビックリするくらいナイス(*)なワイン (例えばコレとかコレとか) があったりするんで、そういうのだったら良いなぁ、と。
 さて抜栓。ボトルはヘビーボトル、コルクはシャトー名とヴィンテージの入ったもの。 それだけでも高品質が半分約束されたように感じてしまう師範。 色はグラデーションの無いストレートな紫で、若さビンビン。 香りは、思ったほどのボリュームは無い。また、思ったほど強い樽香もない。 でも、いかにも「モダン・ボルドー」といった雰囲気で、 南仏産みたいなスパイシーな香りがあったり 豪州産なんかみたいミントっぽさがあったりして、なかなか複雑。 味は、ズシリと重めで本格派。ただ、現時点ではちょっと若すぎるかな? 渋味が顕著で飲み下すのにちょっと骨が折れる。
 品質は高くて、期待の星ではあるけど、いかんせんまだ若すぎるのが玉にキズ。 「ビックリするくらいナイス」まではいかないけど、その予備軍ではありそう。 好転する期待を込めて、半分は明日に再稽古。
 翌日、缶ビールを2本飲んだ後、ハンバーグを相手に稽古。 印象的には前日とあまり変わりはなくて、カチッとしていてまだ固いボルドー。 新たに気づいたこととしては香りになんかヨード香があることくらい。
 (*)自己考察すると、ボルドー産なのにニューワールドみたく甘く濃く造って、派手な樽なんかを付ければ師範にはウケそう。 なんだかロバート・パーカー氏みたいな奴ですな、師範ってば。
★ショップへのリンク: Chateau Fleur Haut Gaussens 2005
76点道場にて

前月分

by 師範