週末の三連休に前後1日ずつ休みを取って、そもそもは家族で台湾旅行に行く予定でした。
ところが、新型コロナウィルス感染拡大の影響で世界各国が渡航制限、渡航する数日前までギリギリ粘っていたけど、結局諦めてキャンセルすることになりました。
で、せっかく家族みんなで休みを取っているのだから、どこか国内旅行にでも行きましょう、ということで急遽企画したのが「北陸おさかなツアー」です。
直前の計画だったので、予約したのは行き帰りの新幹線と宿くらい。
それでもだいたい空いていたのはコロナウィルスの影響でしょうね。
伝え聞くところによれば、飲食店も空いているところが多いとのこと。
コロナ対策には十分に配慮しつつ(※)、北陸の春の味覚を楽しむことにしました。
(※)とにかく手洗い&うがい、不用意にいろいろ触らない&触ったら除菌、です。
19日:道場から金沢へ |
---|
20日:金沢から能登へ |
21日:能登から富山へ |
22日:富山から道場へ |
総括 |
道場を出発したのが朝の8時ごろ、そこから東京駅までいつもの電車で向かうわけですが、
普段だったらスーツケースなんて持ち込んだら顰蹙なくらい混んでいるはずの通勤電車も、
新型コロナウイルスの影響でそれほど混んで無くてラッキー。いつもこうだと良いんだけどねぇ。
行きの新幹線は、東京発金沢行かがやき507号、そういえば北陸新幹線に乗るのって初めてな気がします。
エキナカの弁当屋さんで朝食を買って、ホームのキオスクでビールを買って乗り込みました。
・・・というわけで「居酒屋かがやき」、朝から営業開始です。
お弁当は、"easion"という店で買った「サラダとおかずのバランスセット」、699円也。
おつまみにして下さい!といわんばかりのセット、大変ナイスです。
ビールは、500mlのプレミアムモルツ。他人様が働いている時間に飲むプレモルの味は格別だな、うん。
ワインは、「こういう時のために」と買ってあったミニボトルの白を持参しております。
名称 | Casillero del Diablo Chardonnay 2017 カッシェロ・デル・ディアブロ シャルドネ 2017 |
---|---|
生産者 | Concha y Toro コンチャ・イ・トロ |
価格 | 214円 (187ml) |
購入店 | MEGAドン・キホーテ狩場店 |
旅にワインは欠かせません。かといって朝っぱらからフルボトルは重すぎる、ということでこういう小さいサイズのワインが重宝するわけです。
これを買ったのはもう1年以上前で、昨年の花見の時にも稽古しております。
小さいサイズのワイン、もっと増えて欲しいんですよね。
まずはハーフサイズを提供する飲食店が増えることを切に願っております。
色は、昨年稽古した時よりもちょっと濃いめになったような・・・気のせいかも知れませんが。
香りは、南のシャルドネらしい蜜っぽさのあるフルーツ香に加えて、椎茸や昆布みたいな植物系の出汁みたいな香りがします。
こちらは気のせいでは無く明らかに熟成の影響だと思われます。
味わいも、フレッシュな白というよりマッタリクッタリな感じ。ブラインドだと「10年くらい前のマコン?」って感じです。
いや~、187mlのミニボトルってやっぱり熟成が進みやすいんですかね?
一応低めの温度(8℃前後)のセラーにずっと入れていたんですよ、それでもこの状態になるのはとても意外でした。
こういう変化が感じ取れるのは楽しいよね。
1本200円程度だったので、もっとたくさん買っておくべきだったなぁ。残念!
点数 | 72点 |
---|
そうこうしておりますうちに金沢駅に到着。
金沢は2003年に訪問して以来なので17年ぶりですな。
あの頃は新幹線も来ていなかったし、駅前はまるで雰囲気が変わりました。
とはいえやっぱり街自体はどこか城下町の風情が残るというか、郷里熊本と似た雰囲気を感じます。
ちなみに金沢には、師範の弟が20年くらい住んでいます。
彼を通して金沢を見聞きするに、古いものと新しいものが良い感じに共存している街、という印象がありますな。
さてさてお楽しみのお食事、今回の旅は「おさかなツアー」なので、初日の昼もいきなり寿司です。 ただ、新幹線でお弁当を食べてからそれほど時間が経っていないんで、量を調整できる回転寿司にしました。 店は、金沢駅西口を出てすぐのところにある金沢回転寿司 輝らりというところ。 新しめのビルの1階にあって、店自体も真新しい感じです。 お客の入りは、午後1時前と時間が遅めだったこともあってか、かなりガラガラでした。
「回転寿司」ではありますが、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けてか、寿司は全く回ってなくて注文したら届くスタイルです。 そして、寿司自体もいわゆる「100円回転」系ではなく、それなりの値段で質の高いお寿司が食べられます。 右写真はホウボウ、確か2貫で430円だったかな?回転寿司とは思えない美しい姿をしていて、ちゃんとした職人さんが握っているものと思われます。
飲み物に関しては、ビールは朝から新幹線で仕上げてきたので、ここではいきなりワインを頂きます。
左写真は、手前がフグの握り、2貫で520円、そしてとっくりワイン 250mlで580円です。
ワイン自体は、甘ったるさが無くスッキリした味わいで、生魚に合わせても問題ない感じなんですが、飲む器がガラスのお猪口なのがねぇ。
雰囲気は良いんですけど、少ない香りが更に取りづらいっすな。でもフグはバッチリです。こんなのが回転寿司で食べられて幸せです。
そんな感じの初日の昼、4人で16皿ほど食べて7,600円、単価は高いけど飲み食いした量が少ないので、思ったよりも安くつきました。
宿は、JRの「ダイナミックパッケージ」という新幹線とセットになったパッケージの中で、かなりお安い感じだった金沢マンテンホテル駅前というところ。 値段以外で決め手になったのは「露天風呂付き大浴場」があるところです(公式サイトのページ)。 最近、ビジネスホテルでも大浴場があるところが増えてきましたね。 これ、お客側は快適だし、ホテル側も部屋の風呂を清掃する手間が省けて一石二鳥なのではないかと。 欧米の人には抵抗があるのかもしれませんけど・・・今はそんなことも無いのかな?
部屋は・・・窓が小さくてチャッキチャキのビジネスホテル感ですね。 でも良いんですよ、今回の旅の目的は「美味い魚を食べること」なんで、部屋は寝られりゃ良いんです。 4人でツイン2部屋、子供たちは自分らだけで泊まれるので楽しそうでしたよ。
部屋でひと心地着いたら、金沢の中心地である香林坊、片町方面へ繰り出しました。 なんだかホント「ここ熊本?」って錯覚する街だなぁ。 街の中心部に城跡があって、そのすぐ脇に繁華街があって、駅は中心からちょっと離れていて・・・と雰囲気がとても似ています。 そして、やっぱりコロナウイルスの影響は大きいんでしょうね、こんな観光シーズンなのに人影が少なく、閑散としていました。 個人商店とか大変でしょうね。
夕暮れ時、市内を流れる犀川のほとりにも行きました。雪解け水で流量豊富、遠くには雪山が望めます。やっぱり川は良いですね。 時に災害をもたらす存在でもありますが、普段は憩いの場としてのんびりできそうです。
繁華街でブラブラと時間を潰して、今宵の夕食のお店に選んだのは、箸一という居酒屋さん。
師範弟に教えてもらった店です。店内は、ゆるく区切られた個室が4つにカウンター、
キャパ的には20人強くらいのこぢんまりしたお店です。
料理は、コースが4,200円からとのことだったんだけど、
手書きの「本日のお薦め」の内容が大変豊富で、かつ美味しそうだったのでアラカルトでお願いすることにしました。
「おさかなツアー」ですから、刺身を食べないことには始まりません!というわけで右写真が
お造り盛り合わせ4人前、魚は寒鰤、ほたて貝柱、本鮪中トロ、真鯛、オリーブサーモン、縞あじ、赤貝の7種類です。
サーモン含め全て国産、ほたてや真鯛や縞あじは地のもの、店主自ら説明して頂きました。
左写真でも判るように、まず切り方が豪快です。そして、やっぱりこの中でのナンバーワンはお皿の中心で存在感を放っている寒ブリだな。
ザクっとした歯ごたえのある刺身で、たいそう美味しゅうございました。
最初にお願いした飲み物はもちろん生ビール、銘柄は黒ラベルでお値段は580円。 突き出しの煮物と刺身に合わせてあっという間にジョッキの中から消え去りました。
お刺身はあっと言う間に食べ終えて、続けざまに注文したのがコチラ。ちなみにメニューにお値段は書かれていませんので、それぞれの単価は不明です
(コレ、知らない店だと怖いですよね)
耳蛸桜煮
ホタルイカ昆布酢(左写真)
耳ダコはイイダコみたいでお腹の中にはゼラチン質。某ネズミのキャラクターみたいな見た目のタコですが、初めて食べた気がします。
そして秀逸だったのは酢締めされた白板昆布に包まれたプリップリのホタルイカ、これは大変美味しゅうございました。
生ビールはサクっと飲み干したので次は瓶ビール、銘柄はキリンのハートランド、お値段は600円だったと思います。 ハートランドを置いている店に悪い店は無い、と誰かが言っていた気がします。 そんなに特徴的なビールではありませんが、その分和食にも合わせやすいですね。
どんどん注文していきます。どの皿も、だいたい4人でつまんでちょうど良いくらいのサイズ。
値段が書かれていないのは、量で価格を調整されているのかも知れません。
店主の気まぐれ彩々野菜サラダ(左写真)
鶏せせり ポン酢
サラダには、ザク切りされたトマト/薄切りされた生のナス/ゴロっとした塊のアボカドなんかが入っていて、
「店主の気まぐれ」って名前にふさわしい一皿です。これがレタスとキュウリとトマトだったら『もっと気まぐれなさいよ』と言いたくなるところです。
生ビールと瓶ビールを飲んでやや落ち着いたので、ここで清酒に切り替えます。 銘柄は五凛 純米、一合750円です。知らない銘柄だったのですが、後で調べたら「天狗舞」を造っている蔵(車多酒造)の銘柄らしいですな。 そこそこ甘さはあるけどキリッとした酸味もあって、料理に合わせやすい清酒だと思いました。
「おさかなツアー」ではありますが、魚ばっかりなのもアレなので、肉もそこそこ頂いています。
ピリ辛よだれ鶏(左写真)
豚足塩胡椒焼
よだれ鶏は、柔らかく火の通った鶏の胸身に、唐辛子を焦がした胡麻油がかけられた、食欲をそそる一品です。
豚足は次女の注文、本日は長女の胃の調子がイマイチ(なのに刺身は食べるのね)だったので、フードファイターは次女でした。
この店にはちゃんとワインリストがあって、南仏中心にイタリア、スペイン、豪州など。お値段は5,000円以下といった感じでした。
若干気持ちを惹かれつつもここからボトルを注文する勇気も肝臓も持ち合わせておりませんので、注文したのはグラスワイン赤、一杯700円です。
ワインの中身は、多分南仏のカベルネ・ソーヴィニョンあたりだと思うけど、品質は悪く無いと思いました。
でも、グラスが残念、そして提供温度が低すぎで、ワインの良さが感じ取れませんでした。
このあたり、居酒屋ワインの課題だよなぁ。良いグラスって場所取るし、セラーが無ければ冷蔵ケースで保存するよね。
他にもいろいろ注文しております。
親鶏皮焼
やげん軟骨唐揚げ
鶏玉雑炊
こうやって見返すと、魚料理よりも鶏料理の方が多い感じ。「おさかなツアーはどこ行った?!」って感じですが、
食べたいものを食べるのが良いんですよ、ハイ。
そんな感じの初日の夜、お会計は4人分トータルで20,000円ちょっとでした。飲み食いした内容に対しては結構お得感がありましたよ。
そして、振り返ってみればお店はほぼ満席の盛況ぶり。やっぱり良い店は不況の影響を受けづらいみたいですね。
名称 | Rainbow Lorikeet Chardonnay N.V. レインボー・ロリキート シャルドネ (ヴィンテージ無し) |
---|---|
生産者 | 南アルプスワインアンドビバレッジ |
価格 | 438円 |
購入店 | ファミリーマート金沢諸江通り店 |
食事を終えてタクシーで宿に帰ってきました。
宿のそばにはコンビニ(ファミリーマート)があって、寝酒用に調達したのがこのワイン。
オーストラリア産のシャルドネですが、瓶詰めは日本国内(南アルプスワインアンドビバレッジ)です。
出ドコロ不明な激安ワインを除いては、これが一番安かったのでチョイスしました。
料理屋でも小売店でも、とにかく安い方から選んでしまう「貧乏人根性」。
もう一生治らないでしょうね。
色はかなり薄めのレモン色。粘性も低くサラッとしてますが、アルコール度数は13.5%なので普通のレベルです。
香も弱いです・・・っていうか、コンビニの冷蔵ケースってビールとかと同じ温度帯になっているので、白ワインには温度低すぎる気がしますね。
そんなこともあってか、味わいはとても軽めです。でも、変に甘ったるかったりしないので、ネガティブな感じは無いです。
ま、「安さのヒミツは内容にアリ」なワインですな。とにかく軽くて薄いがぶ飲み用ワインって感じです。
低めの温度だったことも含め、ビール代わり水代わりにクイクイ飲めます、そして酔っぱらいます。
半分くらい飲んだ時点でスクリューキャップを戻して、明日以降の寝酒用と相成りました。
点数 | 66点 |
---|
そんな感じで「北陸おさかなツアー」初日は終了。 師範は寝酒のパンチを喰らって早々にご就寝、子供たちは結構遅くまで喋っていたみたいです。
おはようございます。
右写真は、宿泊している「金沢マンテンホテル駅前」の大浴場入口。
朝はサウナが稼働していないところも多いですが、ここは朝からガッツリいけます。
前日に過剰摂取したアルコールを毛穴から噴出させて頂きました(嘘)。
このホテルの宿泊費に関しては、往復の新幹線代とセットで一人29,400円だったので、単体の値段はわかりません。
でも、東京→金沢と富山→東京の新幹線正規料金が27,740円なので差額は1,660円、かなりお安く泊まれたのではないかと思います。
「部屋は泊まるだけ」と割り切るのであればかなりお薦めできる宿だと思いましたよ。
宿を9時過ぎにチェックアウトして、金沢駅前のレンタカー屋で車を借りて、向かったのはひがし茶屋街。 朝ご飯はまだ食べていないので、適当にお茶などしましょう、という目的で伺いました。
お茶屋さんに到達する前に、というか茶屋街に到達する前に子供たちが引っかかったのがこのVille de Croquetteというお店。 詳しくは覚えていませんが、細長いコロッケ1個が300円~500円くらいだったような。 値段はともかく、空きっ腹に頂く揚げたてのコロッケが美味しくないはずがありません。 家族4人で種類の違う2本を購入、仲良く分け合って食べましたよ。
そして本来の目的であるひがし茶屋街の散策。 多分、三連休なのにパラパラ程度の人出ってのは凄く珍しいことなんでしょうね。 お店も行列なんてなくて大体は入れる感じ。そんな中で選んだお茶するお店は、森八 ひがし三番丁店というところです。
女性陣はお抹茶と和菓子(右写真)のセットを頼んでいました。師範は葛切り。 お値段はセットが800円、葛切りが750円だったかな。飲み物食べ物の値段というより、この雰囲気を味わう「コト消費」ってヤツですね。 だってこの森八、横浜そごうにも支店があるらしいからね。 高校大学と茶道部に所属している長女によれば『美味しいお抹茶』だそうですよ。
それだけでは飽き足らず、次女は金澤烏鶏庵 東山店で金箔の乗ったソフトクリーム、お値段700円なんぞを食べておりました。
700円っつったら師範の普段のランチより高いなぁ、なんてことを考えちゃイケマセン。今は普段の連休より圧倒的にお客さんは少ないはず、経済を回すことを優先しましょう。
ひがし茶屋街を出たのが午前11時40分頃、そこからレンタカーに戻って次の目的地へ向かいます。
本日の昼食は、金沢在住の弟ファミリーに会食をセッティングして貰いました。場所は、近江町市場の二階にある仙桃という中華料理店。
台湾料理がメインとのことです。
弟には「ずっと魚が続く予定なので魚以外をプリーズ」とお願いしていました。
台湾に行けなくなってガッカリしている師範一家(主に次女)を励ます意味でこの店にして頂いたようです。
店内は、いわゆる「華人中華料理店」といった感じの、派手な装飾でやや雑然とした雰囲気。
でも、それがまた台湾っぽくて良いですね。
師範弟と義妹、そして師範の姪にあたるMちゃん、たまたま金沢に来られていた弟の義母様、それに師範一家の4人、計8人の賑やかな会食会です。 最初はもちろん生ビール、点心に合わせて頂きました。 銘柄は確認しなかったけど、写真を見るとジョッキがアサヒなのでスーパードライでしょうな。 ま、結局何でも良いんですよ、師範にとってのビールは。
大人数なので、皆さん食べたいものを適当に注文。左写真は青椒肉絲だったかな? 写真には残っているけど料理の名称が何か判らないモノが多くて情けない感じですが、 そもそもこういう席でもいちいち写真撮っている方がおかしい、とも言えます。
左写真は確か油淋鶏、右下写真がジャガイモの炒め物だったんじゃないかな? どれも日本風にアレンジされ過ぎず現地的な感じが残っていて、台湾から後ろ髪を引かれている師範一家にはグッと来る料理でしたよ。
お酒は、途中から紹興酒に切り替えました。銘柄は古超龍山 金龍 花彫 紹興酒、5年熟成品らしいです。
紹興酒っぽいワインは得意ではないのですが、ガチの紹興酒は美味いですね。その感覚の違いがどこから来るかわかりませんけど。
そんな感じの昼食会、たっぷり2時間半ほど居て、8人分のトータルの金額は24,000円くらいでした。
金沢の中華料理の相場は知りませんけど、首都圏の感覚からすればかなりお得感のある内容でした。
食事の後は、金沢観光の続きで兼六園へ。弟ファミリーも一緒に行動。 街の真ん中にこういう憩いの場所があるのは良いなぁ。 園内には着物を着たお嬢さん(※)が多数。良いよねぇ、日本。
(※)冒頭の写真のお嬢さんは師範家の娘ではありません。良い画で個人を特定できないレベルだったので使わせて頂きました。
園内を散策しているうちに、姪っ子(年中さん)の「そろそろ甘いモノでも食べません?」のご意見に従って、お茶屋さんへ。 場所は、蓮池門口を出てすぐのところにある城山亭というところ。 なぜそこにしたかというと、燦然と清酒がディスプレイされていたからです。
店内は、九谷焼なんかが置いてあるお土産売り場と、軽食が可能な板張りの広間がある昔ながらのお茶屋さんの雰囲気。 子供たちは、ぜんざい(左写真)なんかを食べていたようです。 もちろんこういう店ですから、お値段はそこそこするわけですが、これも「コト消費」ですね。
お酒もちょっとだけ頂きました。銘柄は天狗舞 山廃 生搾りの300mlを飲む人3人で。
お値段は全く失念しましたが、そんなに高くなかった(600円くらい?)ように思います。
このお酒、しっかり感はあるけど雑味は少ない感じで、意外と美味しく感じました。
そして何より300mlというサイズは有能ですね。この量だとついつい頼んでしまいます。
お会計は、全員分で5,000円くらいだったかな?コト消費ですよコト消費。
兼六園で弟ファミリーとお別れ。そこからレンタカーで向かったのは(運転はもちろん飲んでない女性陣です)、 能登半島の中ほどにある和倉温泉、今宵のお宿は宿守屋寿苑というところ。 大昔、師範と師範代が結婚して間もない頃に泊まった「のと楽」という宿の隣ですね。 今回「のと楽」の利用も考えましたが(同じ値段でした)、部屋が広いのと、Wifiが部屋まで来ているという理由でこちらを選びました。
部屋は、ばっちりオーシャン・ヴューな純和室。12畳の和室に加えて、広縁のスペースが大きいのがこの宿の特徴ですな。 今回は使いませんでしたが、個室のお風呂も窓の側にしつらえられていて、部屋風呂も気持ちよく入れそうです。
温泉旅館なんで、大浴場もその前のパブリックスペースも充実してはいます。 特に、海に面した露天風呂はとても気持ちの良いものです。 ただ、サウナの利用時間は限られるし水風呂は無いし、 お湯自体はともかく、「風呂設備の充実度」という意味では昨日泊まったようなビジネスホテルに後塵を拝しているようにも思います。
日本旅館の楽しみは、もちろんその食事にもあります。
場所は部屋出しではなくてダイニングスペースです。
お品書きには能登キュイジーヌ "旬"コースと銘打たれたメニューが書かれています。
この紙があるだけで嬉しくなりますねぇ~、というか師範はこういうサイトを公開しているので、書き写すのが容易という理由もあったりしますが。
そんな献立の一皿目がコレです。
付出:紅ズワイガニの酢の物、梅酒
あっという間に食べちゃったのであまり覚えていませんが、旅館らしい一皿だったような記憶があります。
梅酒はとてもアルコール薄めに作られているので、飲めない師範代が飲んでも大丈夫でした。
付き出し同様最初からテーブルに置かれていて、火を使わない固形燃料を使った蒸し器で供されたのがコレ。
八寸:あたたかい旬菜3種盛り(蟹蒸し、れんこん煮、椎茸新丈の田楽焼き)
味は悪く無いんです。でも、プラスチック製の蒸し器の中に、同じような色合いの料理が並んでいるのは、
見た目がちょっと残念というか・・・部屋出しだったらこういう個別調理も仕方が無いと思うけど、
せっかく近くに厨房があるんだから、そこはちゃんとした器で出して欲しいところだと感じました。
次のお造りはコレでした。
造里:能登近海鮮魚の造り4種盛り(鰤、梶木、マグロ、甘海老)
ブリはともかく、他のは本当に「能登近海鮮魚」ですかね?
よしんばそうだったとしても、普通にどこでも手に入りそうな種類と鮮度のお刺身でした。
期待と大きく違ったというのもありますが、今回の「北陸おさかなツアー」で一番残念だったのがこのお造り盛り合わせでした。
左写真がメインの肉料理です。
肉料理:黒毛和牛のローストビーフと地元野菜 すき焼き風だれと能登の天然塩を添えて
ローストビーフ自体の味は悪く無いです。変に脂が入り過ぎてなくて、しっとり感のある味わいで。
ただ、量が少ない感は否めなかったりします。普段の客層がお年寄り集団なのか、昨今の観光不況でそうせざるを得ないのかは判りませんが。
あっという間に最後の一皿です。
魚料理:鰤大根
関西風なのかな?味の薄い鰤大根でした。師範代が作る鰤大根の方がしっかり味が着いていて美味いです。
この後、五目御飯、漬物、岩のりの潮汁、スイーツバイキング、コーヒーor紅茶がでてコースの終了でした。
正直言って、量も質ももの足りなさを禁じえませんでした。でもなぁ、本日の宿泊客、多分このホールに居る10組程度なんだろうと思うんですよ。
春の連休なのにこの人出、宿にとって大変厳しい状況であることは痛いほどわかります。下げられる変動費は食材くらいですよね。
そこで、旅館の献立の概念を取っ払ってみてはいかがですかね?見る限りご高齢のお客さんは居ませんから、
カニやマグロや和牛を使わず、原価の安い食材で創意溢れる能登の家庭料理を提供する、というのもアリなんじゃないかと思います。
名称 | Noto Wine Blanc 2019 ノトワイン ブラン 2019 |
---|---|
生産者 | 能登ワイン |
価格 | 4,950円 |
購入店 | 宿守屋寿苑 |
旅先では、出来る限り当地のお酒を頂くことにしています。
この宿の飲み物リストに発見したのが、この能登産のワインです。
お値段は税サービス料別で4,50円だから総額は6,000円くらいになるのかな?と思いちょっと躊躇しましたが(実際はサービス料不要で4,950円でした)
今回の旅の目的は「経済を回すこと」にもありますから、思い切って注文しました。
そうすると、宿の方から『スミマセン、ボトルしか無いのですが・・・よろしいでしょうか』との確認。
もちろんよろしいですよ、腹を括った上での注文です!
テーブルに届けられてラベルを確認、品種はナイヤガラ種のようです。
そして『日本ワイン』の表記はありますが
『「のと」は原料として使用したぶどうの収穫地ではありません』
とも書かれています。醸造所はこの地(穴水町)のようなので、買いブドウでワインを造られているみたいですね。
色はほぼ無色、昨日のシャルドネ2種よりもさらに薄めの色合いです。
香りのボリュームは立派なものです。ただ、いかにもナイヤガラ種らしい下品にも思えるラブルスカ種特有の果実香は、
好き嫌いが分かれる(というかフランスワイン原理主義者の方には多分NG)と思われます。
味わいは、「甘口」と書かれていますが、そんなにきっちり甘いわけでもなく「うすら甘い」くらいです。
このワインを許容するのは、あまりワインを召し上がらない方か、かなり寛大な味覚の持ち主か、どちらかだと思われます。
でも、こういうのが一般的な「日本ワイン」の印象だと思うし、こういう旅館で出されることに違和感はありません。
5,000円の価値は全く感じませんが、造り手&宿の利ザヤが大きい分、経済を回すことには貢献できたのだと考えることにします。
・・・な~んて偉そうに、上から目線バリバリですが、ここにチリワインしか無かったとしたらもっと悲しかったと思います。
日本ワインが選べただけでハッピーってもんですよ。お宿に於かれましては是非積極的にご当地の日本ワインを置いて下さい。
出来ればボトル3,000円くらいで。
点数 | 65点 |
---|
部屋に戻って、本日の寝酒はヱビス 華みやび。夕食前に宿近くのドラッグストアで買ってきました。
今どきどんな地方にもコンビニやドラッグストアはありますね。便利ではありますけど、風情が無いようにも感じたり・・・複雑です。
そしてこのビール、外観的には普通のビールっぽい色合いですが、香りや味わいはバリバリの白ビール、コリアンダーやオレンジピールの香りがガンガン来ます。
ヱビスはいろんなバリエーションで攻めてますねぇ。好きですよ、そういうの。
・・・ってな感じの二日目でした。おやすみなさい。
おはようございます。能登は晴れ、そこそこ風の強い日ですが、ガッツリ内海の七尾西湾は鏡のように静かです。 この海を眺めながらの露天風呂はやっぱり最高です。お客さんも少ないので、気持ちよさを独り占めで来ました。 余は満足じゃ。
昨晩の料理はちょっと残念な感じだったのですが、朝食は立派ですねぇ~というか旅館の朝食って立派過ぎますよね。
とにかく品数が多くてしょっぱいものが多くて、ご飯が茶椀一杯だと全然足りません。
かといってここでタップリ食べてしまうとせっかく「おさかなツアー」なのに昼が入らなくなるのでセーブ得ざるを得ません。
贅沢で悩ましい問題です。
今回の宿の代金は、大人4人で消費税入湯税込みで一人17,200円、それにワインが4,950円プラス、
長女のアカウントを使って楽天トラベル経由で予約したため学割クーポンが効いて1,500円マイナス、
合計72,250円でした。やっぱり一泊くらいは温泉旅館に泊まりたかったから、納得の出費です。
旅館を出発したのが朝9時過ぎ、レンタカーで半島の先にある輪島市の朝市を目指します。
右写真が今回借りた「トヨタ ヴィッツ」、2日間で保険料込みで9,440円。
ボンネットに燦然と輝く初心者マーク・・・そうです、今回の旅行から長女が運転デビューです。
和倉温泉から輪島までは平道を使って1時間強、先日免許を取ったばかりの運転練習にちょうどいいドライブでしたよ。
11時前に輪島の朝市に到着。市場と言えば食べ歩き・・・らしいです。朝市の端に朝市さかばという店があって、そこで売られていたのがフグの串焼き。
お値段300円、家族3人でシェアして食べました。ちょっと生臭さがあったけど、フグがこの値段で食べられるのは嬉しいですね。
その他、お向かいの店でコロッケも美味しかったっすよ。
あ、誤解の無いようお伝えしておきますと、「食べ歩き」と言っても食べながら歩いてはおりません。
ちゃんと所定の場所で腰かけて食べてます。
女子ってのは歩いていると甘いものが食べたくなるらしいですな・・・
というわけで、朝市の入り口近くにあるラ・レーヴというお菓子屋さんで「輪島プリン&柚子グルトアイス」というものを。
お値段は699円でしたっけ。この1つのアイスを家族4人でシェアして食べるわけですよ。慎ましいなぁ、師範一家
・・・ってかプリンとアイス、美味くないわけが無いですけどね。
そんなこんなで朝市を出たのが正午過ぎ、さてこれからお昼を頂く店を探すことになります。
前述のごとく「行き当たりばったり旅」なので、師範家には珍しく昼食の予約はしておりません(夕食はさすがに予約しています)。
最初は軽く済ますつもりでラーメンでも・・・と思っていたけど、お休みだったり駐車場が無かったりでちょうどいい店が見つかりませんでした。
じゃぁ蕎麦か、ってことで蕎麦屋に向かったら、その裏に海鮮料理の店を発見。夜は寿司だし、魚が続くのはどうかなぁと悩んだけど、次女が
『私は今回の旅行は毎日朝昼晩に寿司を食べるつもりで来た』
という心強い言葉を発したので、海鮮料理に決定しました。
そのお店がここ、割烹 名月という和食屋さんです。
外観は昔懐かしい雰囲気、店内はカウンターと小上がりにテーブルが3つ、そして二階には座敷があるみたい。
こちらも典型的な昭和のお店な雰囲気です。
板場にはご高齢の大将、そしてサービスの女性が2名。なにからなにまで懐かしい感じの店です。
注文しようとメニューを見ると、大将から提案があって、『四人だったら天ぷら定食と刺身定食を2つずつ頼んで、分け合って食べればいいよ』とのこと。
なかなか大胆なプッシュ型の営業ですが、知らない店ではお薦めに従うのが無難であるという古くからの教えに従って、そのようにさせて頂くことにしました。
天ぷら定食が2,000円、刺身定食が2,400円でした。
飲み物は「とりあえずビール」です。銘柄はキリンのラガーでサイズは中瓶、お値段は700円です。
ちょっと強気の価格設定だなぁ、なんて考えていたら、大将曰く『ビールを飲む器は本物の輪島塗、1つ2万円するんだよ」とのこと。
このお店、意外と高級店なんだな、ということに徐々に気づいて参りました。
食べ物は、まず最初に「お通しです」と出されたのがサザエのつぼ焼きです。
コレ、多分ビールを注文したから出されたわけで、料理のコースに含まれているわけでは無さそうです(でも4人分)。
サイズは小さめですがプリップリに身の詰まったサザエで、師範の査定では「一人500円プラスかな」って印象です。
左写真が刺身の盛り合わせ、内容は手前からサザエ、真鯛、ヒラメ、イカ、甘エビです。 この量があって一人前、大将の「シェアした方が良い」という提案はその通りですね。 そしてこれが滅茶苦茶美味いのね。アワビはコリコリ、真鯛も強烈な歯ごたえ(師範家はそういう白身が好きなんです)。 今回の旅行で間違いなくナンバーワンのお造りです。素晴らしく新鮮かつ上等な魚を入手する経路をお持ちなのだと理解しました。
ビールはサクっと飲み干して、次に頂いたのが酒(地酒)、一合のお値段が500円です。 銘柄は不明ですが、いわゆる普通酒の「酒臭さ」があまりなく、スッキリしている印象です。 石川の酒は全体にそんな感じなんですかね?あまり主語を大きくすると足元をすくわれそうですが。
左写真が天ぷら盛り合わせ、内容は海老が3匹、野菜いろいろ。
こちらは特別美味い!ってわけじゃないですが、普通に美味いです。
この他、ゴボウと魚フレークの小鉢や海藻の味噌汁、香の物にご飯が付いていますから、
決して高いわけではなかったようです。
・・・で、セットは終了だったのですが、また大将から『まだお酒が残っているみたいなんで、昨日定置網に揚がった生のミンククジラ、食べてみない?』と、
現物を見せつつのお誘い。
今回の旅の目的の一部は「経済を回すこと」ですから、値段も聞かずにお願いしました。
そして出されたのがこの生ミンククジラの刺身、お値段不明です。
ところがこれがまためちゃくちゃ美味いのね。こんなに臭みが無くて、こんなにしっかりした歯ごたえのクジラは初めて食べました。
敢えて例えるなら、馬刺しの赤身と牛刺しの赤身のどちらにも似ていてどちらとも違う感じです。
定置網のクジラ、年に30頭くらいしか揚がらないとのことなので、多分もう今後食べることは無いと思います。得難い経験をしました。
結果的に、トータルのお値段は14,000円強、当初の「軽く済ます」はどこへやら、です。
店主によれば、二階の座敷に来るべき団体さんが全く来なくなったとのこと。
それでもこんなクジラなんて仕入れるのは、お店の意地や魚屋さんを支える必要があるからなんでしょうね。
八百屋だった亡き義父も、市場で高級品が売れなくて困っている仲買いさんがいたら積極的に買うなどしていました。
困ったときはお互い様、ってヤツです。
というわけで、それなりの金額になったランチではありますが、「美味しい料理を食べさせて頂いた」感が強くて、家族一同大満足のお昼でした。
お店を出たのが1時過ぎ、そこから師範代と長女の運転で一路金沢駅を目指します。それにしても能登半島、思ったよりも長いね。2時間くらいかかりました。 その後、無事レンタカーを返却して、金沢の駅ビルでお土産を購入、15:59金沢発の在来線に乗車して富山へ向かいました。
名称 | Balance Cabernet Sauvignon Merlot 2018 バランス カベルネ・ソーヴィニョン メルロー 2018 |
---|---|
生産者 | Overhex Wines オーバーヘックス・ワインズ |
価格 | 275円 (187ml) |
購入店 | カルディ 金沢百番街Rinto店 |
列車の旅にワインは欠かせません。それが、たとえ1時間弱の在来線での移動であっても、です!
初日もそうだったんだけど、こういう時にミニボトルは大変重宝しますよね。そして、師範ってばやっぱり引きが強いのね。
前日金沢駅ビルのカルディを冷やかしに行ったら、南アフリカのバランスのミニボトルが、2本で税別500円のセールになっていました。
これ幸いと迷わずゲットした次第です。
ちなみにこの銘柄、3年前に2016年産と稽古しております。
色は、カベルネ・ソーヴィニョンとメルローだから、かなりしっかりめの紫色。
香りは、樽熟はしてなさそうなので複雑さはありませんが、濃いベリーの香りがしっかりで、安いボルドーブレンドにありがちな青さはあまり無くて、結構良い感じです。
味わいも、普通に渋味と甘味、そして軽い酸味というニューワールドらしいバランスです。
その名の通り「バランス」の良いワインですな。やっぱりカベルネ・ソーヴィニョンとメルローって相性良いんだろうね。
目新しさは何も無いけど、旅のお供にはこれで十分です。
そして、なんといってもミニボトルの存在はありがたいです。駅や空港といった交通のハブには是非いろいろ置いて頂きたいものです。
点数 | 73点 |
---|
午後5時前に富山に到着、初めて足を踏み入れました。この街も城下町の風情を色濃く残していますね。 そして路面電車が走っているあたり、これまた郷里熊本を彷彿とさせます・・・ってか地方都市は何でも熊本基準で見てしまいます。
今日の宿は、富山市内中心部にある温泉宿、劔の湯 御宿野乃というところ。
出発の前日に予約しました。
今どきの宿の予約って、いろんなパスがあって悩ましいですな。
このお宿は、ある人気投票では2位になっているくらい評判が良いみたいで正規料金はそれなりにするのですが、
部屋のグレードには目をつぶればバーゲン価格のが出ていたので思い切ってチョイスしました。
その部屋が右写真です。狭くてベッドはダブル、窓の外は隣のビルの壁です。
でも室内の装備はそれなりに快適だし、
トイレや風呂(なんと温泉ヒノキ風呂)と言った水回りは大変キレイです。
「部屋は寝るだけ」に徹すれば、全然問題ないと思います。
今宵は「北陸おさかなツアー」の最後の夜、もちろん頂くのはお寿司です。
富山の寿司に関してはなかなかピリッと来る情報が無くて、あれこれ検索した結果、師範一家の嗜好と「宿から近い」という条件ににちょうど合いそうだと感じたのが
四六八ちゃ 桜木町本店(「しろはっちゃ」と読むみたいです)というお店。富山の歓楽街の真ん中、周りは艶っぽい店多いエリアにあります。
店内は、長めのカウンターと緩く仕切られた小上がり。カウンターは禁煙らしいですが、小上がり席は喫煙可能です。
師範一家はそれほどタバコに対してセンシティブではないので良いのですが、気になる人は気になるでしょうね。
飲み物は、とりあえず生ビールを注文。お値段は失念しましたが600円くらいだったと思います。
銘柄はヱビス、量は少なめですが、サーバーの手入れが行き届いているようで、泡も味わいも大変キレイでした。
料理は、最初に「4,000円くらいでお造りの盛り合わせをお願いします」と注文。
こういう時の金額指定って難しいよね。高すぎても安すぎてもヘンテコだから。
そして出されたのが左写真です。魚は、平目、バイ貝、桜鱒、甘海老、真鯛、かんぱちあたりだったと思います。
全て4切れずつ、家族全員分あるように配慮されています。ややお手軽な金額で、数を出せるネタを盛って頂いたみたいですね。
安くてもさすがはお寿司屋さんのお造りという感じで、洗練されていて美味しゅうございました。
生ビールはサクっと飲み干して、瓶ビールに切り替えます。
銘柄は、アサヒ、キリン、サッポロが選べたと思いますが、生がヱビスなら瓶はサッポロでしょう。お値段は700円くらいじゃ無かったかな?
黒ラベル、安定の美味しさですね。
この後、メニューを見てピピッと来たものを単品で注文しております。まずは
銀ダラ西京焼き
うちの家族、銀ダラが大好きなんですよ。魚屋で買っても結構高い魚種なんですが、確か1,000円以下だったので喜んで注文しました。
そうしたらやっぱり家で焼く銀ダラ西京焼きとは一味違いましたね。何が違うって火の通り方が違います。中までプリップリの身、銀ダラらしさが満喫出来ました。
こういう料理には清酒でしょう、ってことで注文したのが
三笑楽(さんしょうらく) 純米
お値段は一合750円でした。旨味と甘みがしっかりした清酒で、石川の酒よりも濃厚系かな?・・・ま、清酒のことは良くわかりません。
わからない方が何でも美味しく感じられて幸せでもあります。
魚の焼きものをもう一品注文しております。
鰤カマ塩焼き
やっぱり富山と言えばブリでしょう。銀ダラもそうだだったけど、やっぱり火の通し方が良いですね。
外はカリっと、中はシットリ。塩加減もとてもナイスで酒が進みます。
そして、富山に来たならコレ食べなきゃダメっしょ!ってメニューを注文。
ホタルイカのお造り
生のホタルイカ、なかなか最近は食べられなくなったので、こういうところで頂けるのは嬉しいですね。
身とゲソが分けてあって、それぞれに食べると結構風味が違うことがわかります。
もちろん目玉とスジは丁寧に取ってあります。
「富山名物を食べたぞ~」感で満たされましたな。
最後は当然寿司で締めます。
子供たちが地魚寿司五貫 1,800円
(左写真:ホタルイカ沖漬け、白エビ、アジ、バイ貝、ヒラメ)
師範と師範代が寿司八貫 2,000円
(右写真:サバ、バイ貝、小肌、イクラ、ヤリイカ、赤身、真鯛、甘エビ)
師範一家は安上りな味覚ですんで、こういう時に高級ネタじゃなくても十分美味しく感じます。寿司の姿形も美しいですね。
飲み物は
グラスワイン白 700円
を頂きました。この旅で唯一「ちゃんとした」グラスでした。やっぱりグラスは大事です。
中身はチリ産らしいですが、いわゆるチリっぽい甘さや濃さが無いスッキリ系の白、銘柄を当てろと言われたら「ロス・バスコスですか?」と答えるでしょう。
店内の雰囲気は「ガチなお寿司屋」だし、ホテルに帰ると夜鳴き蕎麦が食べられるのを期待して、若干セーブ気味に注文した結果のお会計は20,000円ちょっと。 適正価格です。最後の夜に真っ当な北陸のおさかな、堪能させて頂きました。
宿に帰り着いたら、「ほぼスーパー銭湯」みたいな温泉をたっぷり堪能して、おまけに無料の夜鳴き蕎麦を頂きました。
コレ、無料とは思えない美味しさ、というか酒飲みの締めにはバッチリ過ぎますね。
そして、部屋に帰っての寝酒は、初日に買ったオーストラリア産の白を。
部屋のヒノキ風呂で頂けばバッチリ・・・だったと思いますが、ここから風呂に入ると危険なんで自重、ヒノキの香りだけを肴に頂きました。
そんな北陸最後の夜。楽しんだなぁ。
おはようございます。三泊四日の「北陸おさかなツアー」、早いもので今日が最終日です。
もちろん朝風呂も頂きます・・・なんですが、注意しなければならないのは朝は入浴時間が9時までとのこと。
早起きな師範は当然間に合いましたが、朝から「日本一キレイなスタバ」に行った後に風呂に入ろうと思っていた長女・次女は入れなかったみたいです。
うぷぷぷ、世の中しっかり確認しないとね~
・・・なーんて余裕をかましていたら、師範にトラブル発生。
この宿、フロントで靴箱に靴を入れて館内では裸足なんですけど、なんと靴箱の鍵が行方不明になりました。
どんだけ部屋や持ち物の中を探しても見つからないので、仕方なくフロントに行って開けてもらう羽目に。
結果的には子供たちの部屋から出てきたんですが、おかげでかなりのタイムロスしてしまいました。
ツイッターのフォロワーの皆さんから『富山では岩瀬に行くべし』というアドバイスを頂いていたんで、
当初は行こうと考えていたんですが、結局行けずじまいになってしまいましたとさ。
しっかしなんで鍵なんて無くすかなぁ・・・と思ってふと部屋番号を見ると・・・そりゃ見つからないわ(※)。
・・・などというトラブルもあったので、宿を出たのはチェックアウト時間の11時ちょっと前。宿泊料金は2部屋4人分トータルで16.572円でした。
(※)意味がお分かりの方がいたら嬉しいです。
富山城は再建されて鉄筋コンクリート造りの「富山市郷土美術館」として使われています。 普段は有料らしいですけど、この日は路面電車が南北に繋がったことを記念したイベントの一環で、入場無料になっていました。 ツイてるな、師範ご一行。元天守閣にも登ることが出来て、そこからの景色は・・・普通のビルの5階くらいですかね。 左写真は「富山市佐藤記念美術館」という施設らしいです。行ってませんけど。
郷土美術館にあった地図で次なる目的地を探すと、歩いて行ける距離に「富山市ガラス美術館」という施設がありました。
ここも(常設展示は)入場無料になっていました。
建物は、半分が図書館/半分が美術館ですが、館内は木が多用されていて、とても温かみのあるデザインです。
良いなぁ、こういう公共の施設があるなんて。
ホント、公共サービスに関しては、首都圏(特に道場のある横浜市)より、地方都市の方が明らかに充実していると思います。
だって横浜市、中学の給食も無いのに超高層の市庁舎建てているんですよ。「住民サービスの充実のため」なんて嘯いていますが、
政令市だから、住民は区役所には行っても市庁舎なんてめってに行きませんよ。プンスカ!
・・・ってな愚痴は置いといても、美術館と図書館が同居した建物というのは文化の香りがして良いですね。
師範は良い歳こいて美術には疎いですし、そんなにたくさん本を読むわけでもありませんが、やっぱりこういうのって大事だと思います。
ガラス美術館は4階と6階に分かれていて、4階はさまざまな作家さんの作品展示室です。
展示品は展示室内では撮影不可なので、左写真は展示室外から撮ったものですが・・・馴染みのない芸術を理解するのって難しいですね。
6階は"Dale Chihuly (デイル・チフーリ)氏のカラフルで巨大な作品が展示されていました。
こちらは撮影OKですが、SNSやブログに掲載するのはNGとのこと。
というわけでどういう作品かお伝えできなくて大変残念(※)ですが、
ド迫力のガラス工芸に度肝を抜かれるので、こっちは素人でも「良いモン見たぁ」感に浸れます。
(※)どんな感じかお知りになりたい方は、公式サイトからどうぞ。
昼は岩瀬まで行って食べようと考えていた計画が中止、富山市内で回転寿司でも、ということになりました。
ツイッターで富山市在住の大学生の方から『とやま鮨が美味しいです』との情報をゲット、ネットで評判の良かった駅ビル内の「すし玉」とどちらにしようか迷いましたが、
結果的に「信ずるべきは生の声」ということでこちらに決定した次第です。
店は、ちょっと年期の入った建物と内装、板前さんが働くスペースを囲むように15席くらいのカウンターと、奥に2つのテーブル席があります。
回転ずしとしては小さめのお店ですね。
師範らが訪問したのは午後1時前だったんですが、その時間はすでに満席、名簿順位1番で待つことになりました・・・そして30分近く待ちました。
昼から飲んでいる人がほとんどなので、回転寿司なのに回転は遅いようです。
お寿司の前に頂いたのが、このちょい飲みセット、生ビールとおつまみが3品付いて690円・・・いや790円だったかな?細けぇこたぁ覚えちゃいません。 でも、生ビール1杯の値段に100円ちょっとプラスするとこのセットなので、お得感はあったと思います。 おつまみの内容は、ホタルイカ酢味噌、カニの身と味噌、白身魚の酢〆。ガンガン酒が進むメニューです。
回転寿司なのでもちろんお寿司を頂きます。左写真はつじのみと書かれていた白身魚。
知らない魚は食べるのが吉ですんで、迷わず注文、板前さんによれば「キツネメバル」という魚らしいです。
しっかりした歯ごたえと適度な脂の乗り、美味しい白身ですね。
他にも白身はスズキとか黒ムツとかいろいろと食べています。北陸地方は白身が美味しいですね。
歯ごたえのある魚が好きな師範一家には大変うれしい感じです。
ビールは早々に飲み干して(このページで3回目)、次はもちろん日本酒です。
メニューには、全て富山のお酒が全部で33種類載っています。全て一合で、安いものは650円、高いものでも1,200円。
その中から師範が選んだのは、幻の瀧 純米吟醸 750円です。
純米吟醸の中でこれが一番安かったのでチョイスしました。
で、どんな清酒だったか、すでに数日が経過した今となってはほぼ忘却の彼方ですが、純米吟醸らしいスッキリとしたフルーティさのある感じじゃ無かったですかね?
ま、その場で美味しく飲めたのでオッケーです。
右写真手前はホタルイカの沖漬け。清酒のアテにはバッチリ、というか清酒以外はちょっと難しいかもですね。
左写真は茹でホタルイカ、他にもホタルイカの黒漬けなんてのもあって、ホタルイカ三昧でした。
そんな感じの「昼から寿司」、お会計は4人分トータルで14,000円ちょっと。安くは無いですが、
ちゃんと美味しいものが食べられる店です。後で教えてもらった情報によると、東京(銀座と新橋)にも支店があるようですね。
ネタは同じじゃないでしょうけど、行ってみる価値はありそうです。
帰りの電車は富山15:10発東京行の「はくたか568号」。
ホントはもう少し遅い時間の電車にしたくて、午前中駅のみどりの窓口に交渉に行ったんだけど、『JRダイナミックパッケージは企画旅行扱いなので変更はできません』だそうです。
予定がはっきりしない場合のダイナミックパッケージご利用はご注意ください。
新幹線車内では、もちろん「居酒屋はくたか」が開店します。
良い感じのつまみが無かったので、アテはコンビニで買った豚タンスモーク。ビールは一番搾りの500ml、ホント師範のビール選びは節操無いな。
名称 | Balance Chenin Blanc Colombar 2019 バランス シュナン・ブラン コロンバール 2019 |
---|---|
生産者 | Overhex Wines オーバーヘックス・ワインズ |
価格 | 275円 (187ml) |
購入店 | カルディ 金沢百番街Rinto店 |
「居酒屋はくたか」ではもちろんワインも出されます・・・って、もちろん自分で持参したわけですが。
銘柄は昨日と同じ南アフリカの「バランス」で、本日は白のシュナン・ブラン&コロンバール。
この銘柄も3年前に2016年産と稽古しております。
朝までは冷蔵庫に入れていたんですが、ペルチェ式の冷えない冷蔵庫で、その後の運搬時間も長かったので、ほぼ常温での稽古です。
色は、どうですかね?薄めではあったように思います。
香りも、特段に特徴のない、普通に白ワインの香り。だいたい師範はこのコロンバールという品種が入っているワインで良いモノに出会った記憶がありません。
味わいは、それほど甘味も強くなく濃くもないことが功を奏してか、案外美味しく頂けます。
逆に、冷えていたらちょっと頼りないワインに感じたかも知れません(2016年産の時は「キッチリ冷やして飲んだ方がバランス的にはグッド」なんて書いていますが)。
白ワインを常温で飲むと、冷えているときには感じる「早く飲まなきゃ温まっちゃう」というプレッシャーを感じなくて済む、という気付きを得ました。
もちろん、可能であればやっぱりちょっと冷やして飲んだ方が美味しいと思います。
でも、「冷えてないから止めておこう」と思う必要な無いですね。これは勉強になったな。
点数 | 70点 |
---|
・・・てな感じの「北陸おさかなツアー」三泊四日の旅でした。無事道場に帰り着いて、富山駅で買ってきたますのすしと、
金沢駅で買ってきた車麩のお吸い物で夕食です。残念ながら今回、地酒は1本も買ってきませんでした(だから佐賀の鍋島を合わせています)。
お土産屋さんでは、お父さんは荷物の番人をさせられがちですから。
さてさて今回の旅行に掛かった費用は、交通費宿代食費その他全部ひっくるめて350,000円くらいでした。
台湾に行っていても同じくらいかかったかな?フライトのキャンセル代12,000円×4人は別にして、ですが。
今回は仕方なく国内旅行になったわけですが、結果的にこれが良かったんじゃ無いかと思います。
もちろん台湾へは物理的に行けなくなっていたということもあるけど、
このご時世、お金を使うなら国内、それも大打撃を受けている観光産業でしょう。
これを書いている今日(2020年3月26日)現在、旅行に行った時よりも更に感染拡大の懸念が増えてより自粛ムードが高まっているので、
この旅行さえももしかすると「行かない方が良かった」ってことになるのかも知れないけど。
あと、師範はやっぱり家族で旅行するのが大好きなんだな。家族みんなで美味しいモノを食べたり知らないものを見聞きしたり笑い合ったり。
師範が子供のころ、両親が年に1回はこうやって家族旅行に連れて行ってくれていました。その時の良い想い出が今でも残っています。
だから、子供たちにも楽しかった想い出として記憶に残ってくれれば、と願っています。
長女はあと数年で巣立つだろうし、次女は(コロナが収束すれば)この夏から留学に行くので、
あと何回家族旅行に行けるかわからないけど。
そう遠くない将来、子供たちが巣立ったあとは、師範代と二人で旅行ってことになるのかな。
でもその時、話題に上るのはきっと「子供たちはこんな感じだったよね」って話なんだろうな。
その先には孫を連れての旅行・・・これは現時点では全く見えていません(笑)