あけましておめでとうございます、って何がメデタいんだろう。 ともあれ今年も稽古稽古。
Ch. Tour d'Auron '93 | Red | ||
Bordeaux Superieur | Bordeaux | Ch. Tour d'Auron | |
\1,180 | 98/01/10 | The Garden 自由が丘 | |
Bordeauxの安ワイン。ラベルによれば「パリのコンクールで銀賞を受賞」とあるが…。 色は濃い紫だけど、やや煉瓦色っぽい感じもある。 香りは、弱いながらも土臭い香りと朽ち果てた木の香り。 もちろん葡萄の雰囲気もあるけど印象としては非常に退廃的。 味は最初とても弱かった。だんだん力を出してきたけど、 タンニンと酸中心で、香りと同じく"退廃"の雰囲気を免れない。 若いくせに年寄りくさい一本。 | |||
58点 | 自宅にて |
Deer Valley Merlot '95 | Red | ||
--- | California(USA) | Deer Valley Vineyards | |
\980 | 98/01/23 | 紀ノ国屋International | |
最近、米国モノとか買おうとすると「メルローを買いなさいメルローを」
と天から声が聞こえる気がして買ってしまう。カベルネの方が一般にメジャーなんだけど。 色は、カリフォルニアにしてはかなり薄い紫。 同じ薄い系でも、ブルゴーニュの色と比べるとちょっと赤が強い感じ。 香りは弱め。埃っぽいというか、古い木造家屋のような匂いが私の思うメルローの感じ。 味も弱い。これは頂けない。時間をおいても変化する気配が無いし。 これといって悪い点は見つからないけど、値段相応の安ワイン。 (翌々日、香り/味ともかなり良い方向に変化しててびっくり! 遅咲きのカリフォルニアもあるんですねぇ。) | |||
57(+4)点 | 自宅にて |
Bourgogne Passetoutgrain '94 | Red | ||
Bourgogne Passetoutgrain | Bourgogne | Pierre MOREY | |
\1,332 | 98/01/10 | エノテカ | |
このワインの作り手Pierre MOREYは白で有名らしい。
"まずはお手並み拝見"ということでPassetoutgrainを。(なぜ赤で?) 色はブルゴーニュにしてはやや濃い目の紫。澱はまったく無い。 香りが弱い。樽を感じるけど、それは他が弱いことによる相対的なもの。 味も弱い。タンニンが特に弱く酸味がち。後味にイチゴ風味が残るのがガメイのある証拠か。 味/香りとも雰囲気自体は良し(安ワインらしからぬ雰囲気)なんだけど弱いし、 更に残念なのはグラスに注いで時間が経つと更に弱くなって水みたいになっていくこと。 | |||
63点 | 自宅にて |
Le Gramenon '95 | Red | ||
Cotes du Rhone | Cotes du Rhone | Le Gramenon | |
(\4,000) | 98/01/23 | Blue Note Tokyo | |
とっても久しぶりでライブを聞きに"Blue Note Tokyo"へ。
ステージは"Mike Mainieri Quintet"。
vb:Mike Mainieri, ts:Bob Berg, p:Warren Bernhardt, b:Anthony Jackson, ds:Peter Erskine。
いやー、すばらしい!。
アップテンポな曲は血沸き肉踊る迫力だし、
"Sara's Touch"とかのバラードは本当に涙が出てくるくらいリリカル。
…おっといけないワインの話をせねば。 彼らのような、力強くも繊細で都会的なサウンドに合うワインといったらもちろん"Gramenon"!(なぜじゃ?) ワインの印象は前回飲んだ時と大きくは違わない。 思ったより香りは弱く、思ったより風変わりではなかったけど。 この手の店で一本\4,000ならそんなに高くはないし、グラスも大きいのが出てきたのでまぁ満足。 でも、このワインをBourgogneの欄に書くのはどうかと思うぞ!> Blue Note Tokyo | |||
70点 | Live House "Blue Note Tokyo"にて |
Kouros "Patras" '95 | White | ||
Patras de Qualite Superieure | Patras (Greece) | D.Kourtakis | |
\1,180 | 98/01/10 | The Garden 自由が丘 | |
本日はギリシャの白で。葡萄品種も聞いたこと無いもの(ロディティス種)だし、
どんなワインか興味シンシン。 色は濃くも薄くも青くも赤くもない綺麗な黄色。合格。 香りのボリュームは結構あって、 安Sauvignon Blancにパイナップルみたいな刺激的な甘い香りを足した感じ。 ちょっと単純なんで条件付き合格。 味、これがいけない。なんか変に濃い。飲むとちょっと顔をシカメたくなる感じ。不合格。 作り手はこの雰囲気が好きで作ってるのかもしれない。 でもこの味は苦手、個人的には。 | |||
52点 | 自宅にて |
Bodega Norton Cabernet Sauvignon '94 | Red | ||
--- | Mendoza (Algentina) | Bodega Norton | |
\1,170 | 98/01/10 | エノテカ | |
先週うまいワインがぶ飲みした後だから、フランスとかだと満足いくか若干心配だったんで、
新大陸で自分にフェイント。 色は濃紫だけどやや朱色っぽい。若いって感じではない。 香り、これが良い。 Pinot Noirこそ最高!なんて思ってた記憶を払拭する良いカベルネ香。 ちょっと埃っぽさがあって、メルローって言われれば信じるかも(いい加減)。 あんまりベリー香は感じないし。 味は濃いっす。酸も糖もタンニンも。バランス悪くなくあんまり汚点は見つからないんだけど、 やっぱり一本調子で飲み飽きするんだよねぇ。 正直言いましょう。私はこれをOpus One, Dominusって言って出されたら信じます。 恥ずかしながら。 | |||
75点 | 自宅にて |
いやー、飲んだ飲んだ。
(注)
会の説明や挨拶なんかがあって、さて乾杯。
食事は、前菜
次はイタリアの赤。本数の関係で対決相手は無し。
料理はメインにうつっており、
次はBordeauxで、Saint-Emilionのメルロ対決。
チーズは、ポン・レベック, モンブリヤック, モンドールの3種類。
ワインはいよいよ本番。カリフォルニアの熱い対決。
なんだかんだ書いてるけど、非常に楽しい会でありました。めでたしめでたし。
by
師範
Alfred Gratien N.V. Sparkling
Champagne Champagne Alfred Gratien
(\8,000) 98/01/17 レストラン"しらとり"
乾杯はやはり泡。ゴトー酒店が輸入しているもので、一度飲んでみたかったChampagne。
色はかなり薄い。泡立ちの豊かさは秀逸でグラスの中に竜巻があるよう。
香りはそんなに強くないけど、酸っぱいリンゴみたいな香りがある。
味は酸が強く、非常にキリッとしているのが印象的。
シャープな印象のChampagne。
サービスで少し頂いたPhilipponnatと比べるとその差歴然で、
すっきりしたものが好きな師範はこちらに軍配を上げる。
78点 レストラン"しらとり"にて
Bourgogne '93 White
Bourgogne Bourgogne Dom. Lejeune
(\6,000) 98/01/17 レストラン"しらとり"
白は適当に見繕ってくれるようにお願いして、店の方が選んでくれた一本。
"黄金のような色"とでも言うんだろうか、非常に綺麗な黄色。
香りは樽香強め。ちょっと強すぎか(自分は白の樽香がちょっと苦手なのではないかと思う)。
蜜香もある。
味はほのかな甘味があってまろやか。ちょっと小ぶりな印象だけど。
AC Bourgogneでこの雰囲気。"ルジューヌ"さん、ただならぬ作り手と見た。
75点 レストラン"しらとり"にて
Morey Saint-Denis '91 Red
Morey Saint-Denis Bourgogne Dom. Dujac
(\8,000) 98/01/17 レストラン"しらとり"
こちらは著名な作り手、Dujacの赤。
色は、ややエッジがオレンジがかった感じの紫。熟成を感じさせる。
香りが素晴らしい。程よい樽香とセメダインのような華やかな香り。ボリューム十分。
時間が経つとカラメルのような香りも出てくる。
味も非常にバランス良い。タンニンと酸の上に気持ち良い甘味。
文句無しに素晴らしいブルゴーニュ。こういうのを先に飲んじゃうと後がつらい。
88点 レストラン"しらとり"にて
Clos de Gleize '96 Red
Bouches du Rhone (VdP) Bouches du Rhone Dom. du Clos de Gleize
(\6,000) 98/01/17 レストラン"しらとり"
ここらで一息入れるって意味もあって、フランス地中海沿岸のVin de Pays。
有機栽培と書いてある。
色、味、香りともに、薄めではあるけどCotes du Rhoneの物に近い。
なんとなく青臭いような、張り替えてすぐの青畳のような、そんな感じ。
まだまだ若いけど今後熟成って雰囲気でもなく、若くて飲むタイプのよう。
前のが凄く良かっただけにかなり物足りなく感じてしまった。
62点 レストラン"しらとり"にて
Chambolle-Musigny 1er Cru "La Combe d'Orveaux" '93 Red
Chambolle-Musigny 1er Cru Bourgogne Dom. Bruno Claverier
(\10,000) 98/01/17 レストラン"しらとり"
またまたBourgogneの赤。今度は1級畑。気が大きくなっております。
それにともなって正常な味覚/嗅覚/記憶力を失いかけております。
色はかなり濃い目だったような。香りの雰囲気は上のMorey St-Denisに近く、
十分なボリュームはあるけどちょっと一本調子なイメージ。
味も、まだちょっと若いかなぁ。ポテンシャルはあるけどそれをまだ活かしきれてない感じ。
開くのを待ったけど、1時間くらいでは期待した変化はなかった。
十分にうまいけど、やっぱりMorey St-Denisの印象が良すぎて霞んでしまった感じ。
あと数年待つべきなのかな。(なんて酔っ払いのくせにわかったようなことを言っております)
83点 レストラン"しらとり"にて
Ch. d'Arche '86 White
Sauternes Bordeaux Ch. d'Arche
(\1,300[glass]) 98/01/17 レストラン"しらとり"
デザートワインまで飲んで、ワインのフルコースですなぁ。
蜂蜜を薄めたような色で、大変トロリとした外観。
パイナップルやキウィみたいな南方系フルーツを想わせるやや鋭い香り。
大変甘いんだけど、ベッタリしておらずキレがある味。
甘いワインが苦手の師範も、食後のソーテルヌは大好き。
果物は甘いほうがうまい、ってののワイン版。(わかりにくいか)
80点 レストラン"しらとり"にて
で"しらとり"だけど、前菜3皿とメイン1皿、デザート、コーヒーのコースで\6,000 or \7,000。
安いと思う。味は、あまり冒険はないけど落ち着いた味だし。
(前菜では鱈の白子、メインでは鳩とソイが良かった)
ワインはブルゴーニュ中心の品揃えで品数多い(リストに載ってる以外もある)。
リストを見ると高いものが多そうなんだけど、
薦めてくれるのは比較的手頃なもの。値段もまあ良心的だと思う。
(激安ラインナップがあればもっと良いけど)
というわけで、料理/酒とも非常に満足のいく新年会でした。
15日
Valpolicella Classico '96 Red
Valpolicella Classico Venoto (Italia) Bolla
\980 98/01/10 ナショナル麻布スーパーマーケット
昨日あんだけ飲んでおいてまた飲むか!って感じだけど、飲むんです。
あまり難しいこと考えたくなかったので、安いイタリアの赤。
以前に門下生が良かったと言ってたので気楽に稽古。
色は赤っぽい紫で、それほど濃くない。
香りは弱い。草みたいな青臭くて爽やかな香り。
味も薄い。ちょっとのタンニンとちょっとの酸。時間が経っても変化する様子無し。
あんまり旨くない。でもなぜかぐいぐいイケる。
典型的イタリアの安ワインって感じかなぁ。
58点 自宅にて
14日
本日は、WINE'S ROOM
主催のワイン会。松屋の波多野さんも神戸から上京して総勢30人、
もう誰が誰やら状態です。
飲んだワインは10種30本、「どっからでもかかってこい!」状態。
会場は前回と同じ"京橋 Don Pierre"だけど、この人数なので本日貸し切り。
まぁ、貸し切りの方が他のお客さんとかに気を遣う必要が無いので気楽。
本日のワインの点数はカッコ付きで表示。一杯だけ&時間変化判らずなんで、
正当に評価出来てないから。(では普段は正当に評価出来てるか、というと…)
あと、個々のワインの金額は明示してないけど、全ワイン代一人あたり4,000円。
すごくサービスしてもらってると思う。ありがたやありがたや>松屋さん
Louis Roederer Brut Rose '91 Sparkling
Champagne Champagne Louis Roederer
--- 98/01/14 西宮苦楽園松屋
乾杯はやはり泡。それも年号付きロゼ。
実はこのワイン、本道場開始以前にも飲んだことがあって、とても良かった記憶があるので大期待。
色はやや薄め、玉葱の皮の色とピンクの中間くらいか。泡立ち細やか。
香りが凄い。注いだだけでプンプン香ってくる。
リンゴの甘露煮の香りというか、焼きリンゴを焼いたオーブンの匂いというかそんな感じ。
味も好き。濃いシャンパンはやや苦手な私、これくらいの濃さが一番丁度良く感じる。
炭酸も多すぎず少なすぎずで良い。
期待に違わない一本。気分も盛り上がってくる。
(85点) 京橋"Don Pierre"にて
「Terine de Poisson (お魚のテリーヌ)」
ワインは白2本米仏対決。
「Terine de Viand(お肉のテリーヌ)」
Beringer Sauvignon Blanc '95 White
Napa California (USA) Beringer Vinyards
--- 98/01/14 西宮苦楽園松屋
高級なCaliforniaの白って、あまり印象良くない。
なんかPlayboyとかに出てくる「豊胸手術も辞さないグラマー白人モデル」
みたいなイメージがあるから。(えらい偏見だとは思うが)
で、このワインなんだけど、残念ながらちょっとイメージ通り。
どうしても気になるのが樽香。明らかに強すぎ、っていうか葡萄の香りが弱いのか。
もう樽の向こうに葡萄が隠れちゃってる。樽は脇役に徹して欲しいのに。
味のバランス自体は悪くないけど、スルリとしてて線が細い感じは否めない。
こういう系統、好きな人はいると思う。でも私はあまり良いとは思わない。
(60点) 京橋"Don Pierre"にて
Clos Blanc de Vougeot '95 White
Vougeot 1er Cru Bourgogne L'Heritier Guyot
--- 98/01/14 西宮苦楽園松屋
少なくとも、外観では上と見分けつかない。葡萄品種も生産国も違うのに。
こちらも樽香強い系。
ただ、香りに甘い雰囲気というか、メープルシロップのような香りがあるので、
複雑さでは一歩上か。(このメープルシロップ香は後からガンガン強くなる)
味は香りに反して甘くない。後味にある苦みが強いけど、そんなに嫌なものではない。
結構良いとは思うんだけど、
なんかもう少し"ふくらみ"とか"やわらかさ"とかあればもっと良いと思う。
(70点) 京橋"Don Pierre"にて
Maestro Raro '92 Red
VdT Toscana Fattoria di Felsina
--- 98/01/14 西宮苦楽園松屋
いわゆるスーパーVdT(Vino da Tabola)ってやつでしょうか、
DOC規格外の作り方なので高品質なのにテープルワイン扱いになっているという。
色はかなり青っぽい濃紫。
イタリアの赤って、同じ紫でも赤っぽい感じのものが多いイメージがあるんだけど、
こいつは葡萄品種が違ってるのかな。
香りはちょっと風変わり。私が「"インク"っぽいですね」と言ったら
「確かに、新聞の匂いがします」との発言も。そんな感じの香りだけど、
ボリュームがあって悪くない。
味に関しては、ちょっと勿体無いことをしたと思う。
飲んだイメージは「パワーがあるけどタンニン強すぎて固い」感じ。
これって時間が経つと良いほうに大化けしたんじゃないかなぁ、と。
というわけで、多分このワインの真価を私は感じ取れていないと思う。
(75点) 京橋"Don Pierre"にて
「Ragout de Langue de Boeuf (牛舌の赤ワイン煮込み)」
ワインは、ブラインドで出された一本と年代モノBourgogne。
「Rotir de Boeuf(ローストビーフ)」
シャトーリオン '66 Red
--- Japan サントリー
--- 98/01/14 西宮苦楽園松屋
ブラインドテイスティング、全く判らなかった。(もともと判るわけないか)
しかし'66の国産なんてよく残ってたものです。ラベルも信じられないくらい綺麗。
"Grand Cru Classe"なんて、誰が決めたわけでもないだろうに書かれてたりしてお茶目。
まあ、味や香りについて云々するべきワインではないんだろうけど、一応書いておくと、
茶色っぽい紫で「これがワイン?」って思う香りに味は酸っぱくてイゴイゴ感あり、って感じ。
まぁ美味しいって訳じゃないけど、飲めなくはないというか、まだまだワインっていうか。
珍しさではピカイチ、もう一生お目にかかることは出来ないであろうワイン。
(50点) 京橋"Don Pierre"にて
Gevrey Chambertin '76 Red
Gevrey Chambertin Bourgogne Rene Leclerc
--- 98/01/14 西宮苦楽園松屋
師範にとって、過去飲んだ中でもっとも古いBourgogneだと思う。
色は、結構薄くて煉瓦色っぽい紫。
香りは、ブルーチーズみたいな香りが強い。
味は、やっぱり酸味がちだけど、芯があるというか60歳にして子供をコシラエた元気な爺さんというか、
なかなか侮れないものがある。
かなり旨いと思った。もっとヘタったワインを想像してたからかもしれないけど。
(80点) 京橋"Don Pierre"にて
もうこの辺で、ワインの記憶はあやふやになってくる。
"酔っぱらった"ってこともあるけど、
それよりいちいち色がどうとか香りがどうとか気にするのがウザったくなって来て。
「稽古」としてはイカンのだけど。
Ch. Pavie '92 Red
Saint-Emilion Bordeaux Ch. Pavie
--- 98/01/14 西宮苦楽園松屋
なんか落ち着く感じ。「あぁこれなら判る」っていうか。
もちろんこんな良いワイン普段飲むことはないんだけど、
エキセントリックなワインが続いたんで。
色とか香りとか、細かいことは覚えてないけど、
"メルロー系ボルドーの良いヤツ"ってストレートに思える味、香り。
若いんだけどカドカドっぽい感じが無いってところがメルロー的。
好きです、こういうの。驚くほどじゃ無いけど。
(79点) 京橋"Don Pierre"にて
Ch. Soutard '86 Red
Saint-Emilion Bordeaux Ch. Soutard
--- 98/01/14 西宮苦楽園松屋
かなり"似てる"と思った、上のPavieに。
もちろん、こっちの方が熟成されて更に丸くなってるのはわかる。
ただ、なんっつーか指向性が同じというか、
同じ銘柄を垂直試飲してるみたいというか、そんな感じがした。
(垂直試飲なんてしたことないけど)
私は、丸くなってる分こっちが好き。
(82点) 京橋"Don Pierre"にて
Opus One '94 Red
Napa California (USA) Rovert Mondavi & Baron Philippe
--- 98/01/14 kimiakiさんより
うーん、やっぱりワイン会にはカリフォルニアだな、って感じ。
とにかく1口目の感動がある。すごくパワフルでタンニンとかも強いんだけど、
甘味もあってまろやかさを感じる。
フランスの有名ドコロの'94だと、まだまだ若くてって感じだろうけど、
カリフォルニアならいきなりエンジン全開。
熟成させたらどうなるんだろうね。あまり変わらないのかな。
とにかく美味しゅう御座いました。
(86点) 京橋"Don Pierre"にて
Dominus '94 Red
Napa California (USA) Dominus Estate
--- 98/01/14 kimiakiさんより
こっちも、カリフォルニアの良さを十分にもってはいるんだけど…
なんか、Opusよりちょっとヒネた感じがあるような気がした。
Opusとは飲むグラスが違ってこっちは小さいものだったから、対等に評価するのは難しいけど。
一応自分なりに最初の判定はOpusの勝ちとしていた。が…
随分時間が経って、他の方の飲み残しを頂戴した(意地汚ねえぞ)。
そうしたらこれが驚き!!はるかに良くなってます。香りも味もゴーンと増えた感じ。
というわけでDominusの逆転勝利。
(88点) 京橋"Don Pierre"にて
11日
本日は、友人と新年会。横浜中華街で昼食を食べた後拙宅にてワイン会。
本日は結構"あたり"ワインが多くて満足。
普通こうはいかないんですよ、自宅のワイン会って。
旨いと思って買っても大外ししたり。
今年は幸先良いか!
Torre del Gall '93 Sparkling
Cava (Spain) Elaborado por Chandon
\1,460 97/11/21 西宮苦楽園松屋
まずは泡もの。Moet et ChandonがスペインでつくるCava。
風流を気取って降り積もった雪で冷やして頂く。
泡立ちは比較的少な目で、色も薄めの黄色。
香りは、ストレートに果実香を感じるもの。
味は、炭酸少な目だけど、甘味/酸味のバランス良く、苦みも無くて好印象。
強烈な個性は不要なスタートの泡ものにふさわしい。
「使える」Sparklingである。
74点 自宅にて
Bourgogne Hautes Cotes de Nuits '93 Red
Bourgogne Hautes Cotes de Nuits Bourgogne Michel GROS
\2,100 97/12/24 銀座屋酒店
「Bourgogneは作り手よ」シリーズのリターンマッチ。
以前飲んだ'92がちょっと不本意だったため、
この'93に期待。
色は、ブルゴーニュとしては濃い紫。まだまた若々しい。
香りは、樽の雰囲気がありながらもやや弱めにまとまってしまっている。
味は、最初「堅いぞこりゃ」と思ったけど、次第に角もとれてきて、
雰囲気の良いブルゴーニュに仕上がって来た。
'92と比べると数段上な感じ。強烈な個性は感じないけれども。
78点 自宅にて
Ch. Sociando-Mallet '73 Red
Haut-Medoc Bordeaux Ch. Sociando-Mallet
--- --- ---
友人が買ってきてくれたもの。'73なんだけど'97にリコルクされている。
そのくせラベル汚れ。多分そのせいで安かったらしい。(\6,000くらいだったとか)
とにかく本日期待の一本。
色は、静脈血を思わせるやや暗めの煉瓦色。色からして熟成を感じさせる。
香りは、スプレー糊を思わせる、酢酸と有機溶剤が混じったような香り。
味は、非常にスムーズ。とにかく角なんてものは微塵も感じずスムーズである。
若干酸味がちだとか、果実味が足りないとか考える余地はない。もーいけますいけます。
熟成という意味では下り坂に差し掛かってはいると思うけど、
以前飲んだものの行く末が判る上、
とにかくスムーズで嬉しい一本であった。
85点 自宅にて
Marques de Casa Concha "Cabernet Sauvignon" '95 Red
--- Maipo Valley (Chile) Concha y Toro
\1,200 98/01/10 ナショナル麻布
前の2本が結構良いもので印象的であったため、
それに負けないものを選ぶとするとやっぱり濃いチリカベかな、ってことで選んだ一本。
色は非常に濃い濃紫。もう黒に近くて全く向こうが見えない。粘性もトロトロ。
香りは、世に「ベリー香」ってのはこのことか、
って思うほど理解しやすいブルーベリーやカシスの香り。
味はやや甘目。でも全体に濃いから甘さは気にならない。
香り、味とも濃くて名だたるフランスワインに全く負けない。
Concha y Toroの一つランク下、"Casillero del Diablo"
(本道場でも稽古済)の方が良いという噂も耳にするが、
師範にとってはこちらが断然上。飲み飽きする系ではあるけど、とにかく脅かしが効く。
まずは'95のくせにコルクの色が凄いとか。
76点 自宅にて
9日
Vin de Pays de Vaucluse '96 Red
Vaucluse (VdP) ??? Dom. la Milliere
\1,100 97/12/24 銀座屋酒店
"Vaucluse"ってところのVin de Pays(読んだままじゃ!)。
多分南フランスだとは思うけど自信無し。
「Vin Non Filtre」と書いてあり(熟成から来るものではないであろう)細かな澱ガンガン。
でも立てて置くのを忘れており、デキャンタージュしたけど若干澱入り状態で稽古。
色は、比較的薄めでやや朱がかった色。典型的ブルゴーニュとイタリアの中間といった面持ち。
(もちろん澱の影響で若干濁ってはいるけど)
香りも色から想像される通り、ブルゴーニュとイタリアの中間。若干イタリアが強いか。
香りのボリュームは申しブンない。
味は、軽い感じながらもホンワカ甘味があって良い。スルスルっと口の中に入ってきて、
後でイロイロ主張する、私の好きな感じ。
澱まみれの残り分も飲んだけど、見た目以外は(舌触り含めて)違いなし。
澱を気にする必要なしで、値段の割には非常に楽しめる一本。
([私信]買う価値ありです>やえさん[私信終わり])
77点 自宅にて
7日
Ch. Recougne '93 Redv
Bordeaux Superieur Bordeaux Ch. Recougne
\1,080 97/12/21 酒奉行
このワインに関して、かなり好印象との噂(というか書き込み)を見た。
まぁ、買ったのはそれを見るより前ではあったんだけど…ちょっと期待。
色は濃い赤紫。まだまだ元気でエッジの退色は見られない。
香りは、強くはないけど重くどっしりした果実香。
味は、小さ目のスケールながらも非常にまとまり良い。熟成の度合い今絶好調な感じ。
余韻がストンと落ちる感じは御愛敬か。
特に最初の一口目が良かった。だんだん細くなっていったけど、
値段を考えると大当たりの部類に入る。
(本日の稽古は、風邪かなんかで片方の鼻が詰まった状態で行った。
ってなわけでちょっと信憑性に欠ける結果ではある<もともと信憑性はないか>)
75点 自宅にて
5日
Bourgogne '95 Red
Bourgogne Bourgogne Hubert Lignier
\2,400 97/12/24 銀座屋酒店
本日が、安ワイン道場事実上の稽古初め。というわけで「ブルゴーニュは作り手よ」シリーズ、
今日はHubert Lignier。AC Bourgongeで\2,400っつー結構なお値段。当然期待します。
色は、「これぞブルゴーニュ」って感じの薄目で綺麗な紫。脚も十分あり。
香り自体はそれほど強くないけど、
スワリングするとブルゴーニュらしいセメダイン香とゴム香に包まれる感じ。
控えめな樽香もよし。
味は、膜を張るような木目の細かい渋味と後をひく酸味。ここまでの時点でとりあえず合格。
ただ、時間が経って甘味が出てくるようだと大OKなんだけど、
残念ながら苦味しか出てこない。本当に残念。
そこそこ期待に応える名門Bourgogne。非常に繊細で当たり障りの無い感じ。
ただ、もうちょっと暴れん坊将軍だと嬉しいんだけど。
76点 自宅にて
1日
Cotes du Luberon "La Bichette" '95 White
写真なし
Cotes du Luberon Cotes de Provence Bichot Meilleur
--- --- 友人より
本年最初のワインは、元旦に実家へ遊びに来た近所の幼な友達が持参してくれた白。
"Cotes du Luberon"っていう初耳のAOC。北プロバンス地方らしいが。
作り手はBourgogneの大手"Albert Bichot"系らしい。「らしい」ばっかり。不勉強。
色は、とても薄い麦藁色。香りは、弱いながらもリンゴのようなキレのある香り。
味は、正直言って特徴の無い、どこにでもある白ワインなんだけど、
正月で清酒やビールに飽きた師範には嬉しい味覚ではあった。
もう少し個性が欲しいところ。でも漠然と"個性"っつってもねぇ。
この没個性さがこのワインの個性なのかも。
63点 実家にて