稽古日誌:2021年9月

横浜こども植物園のブドウ

 9月になってもまだ緊急事態宣言。そこそこの割合の方がワクチンを打てば出口が見えると思っていたのですが、なかなかねぇ。

 今年はお知り合いとワイナリーに行く計画なども立てていたわけですが、未だそれが実現できていません。 なので「ブドウ見たい欲」を拗らせていまして、定期的に「横浜こども植物園」に見に行っています。 左写真、品種は不明ですが、長雨の影響からか腐敗果が多いように見受けられます。 今年はドイツでも洪水の被害があったり、ホント踏んだり蹴ったりですなぁ。

 これからの後半戦、天候も持ち直してコロナも収束の兆しが見えて、少しずつ社会が明るくなっていくことを願ってやみません。


29日(水)

Long Path California Chardonnay 2019 [Long Path]
名称Long Path California Chardonnay 2019
ロング・パス カリフォルニア シャルドネ 2019
生産者Long Path
ロング・パス
価格549円
購入店ロピア権太坂店

 本日のメニューは、まず食前のビール(グースIPA)に合わせて 「旬をすぐに」の冷食からハッシュドポーク(感想はコチラ)、 前菜が鰹の和風カルパッチョ、メインがオホーツク海産生秋鮭のバター焼き、主食はチーズフォンデュ。 コッテリ系の白が良いと思い、選んだワインは、先週赤と稽古してあまりのコストパフォーマンスの高さにビックリした、 ワンコインの米国産シャルドネ。税別499円ですよ、奥さん!

 期待しないし過ぎないように気を配りながら期待して抜栓。 色は、カリフォルニアのシャルドネらしい、結構濃いめのレモン色。ネットリ感もあって、外観的には期待通りです。 香りは、「コレですコレ!」な雰囲気。ボリュームこそ控えめながら、熟れた黄桃と蜂蜜の香り、それにほのかに樽(風)の香ばしさ。 まさに『カリシャルのプチ樽ドネ』です。味わいも悪く無いんだよなぁ。雑味控えめ、甘酸っぱくてボリュームもあります。

 師範は騙されているのかも知れないけど、この白は立派に美味いです。 記載義務のないうま味調味料やオークスティーブが使われるかもしれないけど、 出来上がったこのワインはちゃんと美味いです。 でも、「安ワイン道場」的には美味いは正義です。近所にロピアがある安ワイン者はこの銘柄の赤白は買うべし!です。

点数78点

27日(月)

ブラインドワイン会用 塩尻ワイン

 通常月曜は休肝日なのですが、本日は【塩尻ブラインドワインパーティー@オンライン】に参加することにしたので、 若干の飲酒(100ml×4)は認めることにしました。税送料込み3,900円の小瓶のセットを購入して、 ブラインドで品種とワイナリーを当てるという「師範に勝ち目なんてあるわけがない」イベントです。

 会のスタートは午後8時30分から。 主催はSHIOJIRI WINE CIRCLE、 特別ゲストはソムリエで長野ワインに超詳しい花岡純也さん(以前もサントリーさんのセミナーお話を伺っています)、 ナビゲーターはSHIOJIRI WINE CIRCLEの濱一矢さんと我らがTOKYO WINE GIRLさんです。

Estate Goichi Ryugan 2019 [Goichi Wine]
名称Estate Goichi Ryugan 2019
エステートゴイチ 龍眼 2019
生産者Goichi Wine
五一ワイン
価格(100ml4本セット3,900円)
購入店SHIOJIRI WINE CIRCLE

 だいたいブラインドなんて当たるはずもないので、先日の「秋の大セニス祭り」の際に参加者の皆さんにご協力頂いて、 どんなワインが出題されるか予想を立てておりました。 結果、白は国際品種がシャルドネ、固有品種が竜眼だろうと。 なので頭の中をその品種に絞ってテイスティングします。

 で、No.1のワインがコチラ。色は非常に薄めです。ほぼ無色ですね。 香りは、どことなく甲州種っぽい雰囲気というか、酢橘やカボスみたいな雰囲気を感じます。 味わいは、甘さ控えめでシュッとした雰囲気です その時点では「あぁこっちが竜眼だな」と思ったんですよ。

 ただ、↓のNo.2があまりにシャルドネっぽく無かったので、「きっとコッチは早摘みのシャルドネだろう」ということにしてコチラをシャルドネ、 造り手はあてずっぽうで「サンサンワイナリー」としました。 正解はコチラが竜眼、造り手は五一ワイン。 この時点でNo.2の白もハズレが確定したわけで、あぁ~って感じです。

点数74点
SunSun Estate Chardonnay Naked 2019 [Sunsun Winery]
名称SunSun Estate Chardonnay Naked 2019
サンサン・エステート 柿沢シャルドネ ネイキッド 2019
生産者Sunsun Winery
サンサンワイナリー
価格(100ml4本セット3,900円)
購入店SHIOJIRI WINE CIRCLE

 こちらがNo.2の白ワインです。 もうね、この白2種は確かに傾向は違うんだけど、品種の特徴が捉えづらいんですよ。 そもそもの予想としては、シャルドネはガッツリ樽の効いたヤツで「えー!これが日本のシャルドネ?」ってモノが出されるとヤマを張っておったわけですが・・・

 色はNo.1より若干濃いめに感じます。香りは、なんだか東洋的なお香のような雰囲気。 No.1/No.2ともどちらも樽の要素はほぼ皆無・・・「シャルドネは樽のはず」という予想をハズされました。 味わいも、結構甘さがあって酸味はおだやか。どっちがシャルドネかと聞かれればこっちじゃないと思ったわけですよ。

 結果的にはこちらがシャルドネでした。 造り手予想はアルプスでしたが、正解はサンサンワイナリー。カッチリ完熟させて収穫するワイナリーとのことです。 事前の戦略会議で、この2種が出ると予想した叡智は素晴らしかったと思います。 ただ、それを実地で発揮できない師範のテイスティング能力の低さに課題がありました。

点数76点
Musee du Vin Blackqueen N.V. [ALPS]
名称Musée du Vin Blackqueen N.V.
ミュゼ・ドゥ・ヴァン ブラッククイーン N.V.
生産者ALPS
アルプス
価格(100ml4本セット3,900円)
購入店SHIOJIRI WINE CIRCLE

 というわけで、白はハズシてしまったわけですが、赤は余裕のはずです。 「秋の大セニス祭り」での戦略会議では、赤は国際品種がメルロー、固有品種がブラッククイーンと予想しておりました。 正直ね、師範は塩尻のメルローはサントリーさんのイベント関連で大量に頂いているわけです。 なのでそれはハズしようがない。「メルローじゃない方がブラッククイーン」という、簡単な二択問題に思えたわけです。

 で、↓のNo.4が間違いなくメルローに思えたので、こっちがブラッククイーンのはず。 ただ、ブラッククイーンってもっと甘くない品種に思えたんだよな。 そして、「やっぱり1種類くらい生産量の多いコンコード/ナイアガラ系あたりを入れて来るんじゃないか?」なんて浮気ゴコロが芽生えまして、 品種はコンコード、造り手はアルプスと回答しました。

 結果、造り手は合っていますが品種はやっぱりブラッククイーン。 それも先月稽古したばかりじゃないですか・・・ホント見事にテイスティング能力の無さが露呈しています。

点数76点
NAC Merlot 2019 [Izutsu Wine]
名称NAC Merlot 2019
NAC メルロー 2019
生産者Izutsu Wine
井筒ワイン
価格(100ml4本セット3,900円)
購入店SHIOJIRI WINE CIRCLE

 正解の発表は、4種類すべてを申告したあとだったんですね。 発表前は「オレ、多分品種は全問正解、もしかすると造り手まで当たってヒーローじゃね?」なんて思っていたわけですよ。いやホント。

 特にこのワインなんてメルロー間違いなしです。色が薄めなので、普通のワイン好きはメルローと思わないでしょうね。でもメルローなんですよ。 香りも、土っぽさとかがあって「カベルネ・フランかなぁ」なんて思うでしょ?でもこの「古い蔵の中」みたいな香りが日本のメルローなんですよ。 味わいも甘くなく酸っぱくなく、でもどことなく滋味深い感じが日本の、塩尻のメルローです。

 ・・・というわけで、惨憺たる結果に陥った今回のブラインド・テイスティング会だったわけですが、唯一品種を正解したのがこのメルローです。 ちょっと想定と違ったのは、「固有品種は昔ながらのワイナリー/国際品種は新進のワイナリー」だろうと想定していたんですよ。 なので、このメルローも造り手はVOTANO WINEと書きましたが、正解は歴史ある井筒ワインでした。

点数78点
塩尻ワインセミナー

 今回のブラインド・ワイン会、事前の戦略会議のおかげで、出された品種は全て当たっていたわけです。 でも、ソムリエ試験を受ける人が良く言う「考えすぎるとわからなくなる」典型で・・・ なんだか余計な事考えたり浮気したりで結果は1勝3敗でした。 飲む前、外観だけで張ったヤマだと全問正解だったのになぁ。

 ともあれこういうイベント、とても楽しいですよ。 一緒に参加した方と後であれこれツイートし合うのも楽しいし。 企画された皆様に感謝!です。


26日(日)

El Galayo Garnacha Tinto 2018 [Bodega Cooperativa de Cebreros (Soto Manrique)]
名称El Galayo Garnacha Tinto 2018
エル・ガラージョ ガルナッチャ・ティント 2018
生産者Bodega Cooperativa de Cebreros (Soto Manrique)
ボデガ・コーペラティバ・デ・セブレロス (ソト・マンリック)
価格791円 (単品価格:1,650円)
購入店京橋ワイン

 本日の夕食は、長女が久しぶりに遊びに出かけて、次女はもちろん留学中。というわけで師範代と二人のディナー。「プチ老後」です。 メニューは、豪州牛の簡単ローストビーフ、インゲンその他の蒸し野菜です。 ワインは京橋ワインのセットから、ガルナッチャ100%のスペイン産をチョイスしました。 「セブレロス」という原産地呼称とは初稽古ですね。

 色は案外薄めです。「パーカーポイント90点」と聞くとめっちゃ濃そうだけど、このワインに関しては容易に向こうが透ける程度の濃さです。 香りのボリュームは弱め、赤いベリーっぽい果実香に加えて、実も茎もいっしょくたに収穫したような青さを感じます。 味わいは、やっぱり外観の印書通り軽めです。 渋味はしっかりしているんだけど、全体に小さくまとまっているような印象を受ける味わいです。

 買値相当額は800円くらいですから、それに多くを求めるのも野暮だとは思いますが、 これが「パーカーポイント90点」というののはにわかには信じがたいですね。 普通に地味で軽めな赤ワインです。ハレの日にはアレですが(今日は曇りです)、日常酒としてはまずまず合格でしょう。

点数71点

25日(土)

セニス祭り 告知

 本日は「秋の大セニス祭り」と題したリモート宴会。参加者は以下の19名です。

庶民のワイン研究所 所長(幹事役)
MOMOさん
カツミさん
MAMIさん
アレンさん
とらゔぇるそさん
かしたくさん
SDさん
ぼとむさん
ワイン勉強中さん
Andy先生
徒然 わいんさん
Yuichi Satoさん
NAOTAKAさん(都光の親玉)
カーブドエルナオタカの中の人(田中さん、竹内さん)
セラー専科の中の人(杉林さん)
葡萄畑ココスの中の人(片山さん)
安ワイン道場師範

Cenyth 2016 [Verite]
名称Cenyth 2016
セニス 2016
生産者Verite
ヴェリテ
価格3,146円 (通常価格:3,498円)
購入店葡萄畑 ココス

 なぜこのワインを祭り上げることにしたかというと、終売のため大幅値下げということでツイッターで話題、「買ったよ」って方が多かったからです。 ならば一緒に飲んでアレコレ言い合いましょう、と。 それで呼びかけたところ、カリフォルニアワインのご意見番とか、 インポーターの社長さんとか、ショップの中の人とかまで集まって頂きえらいことになりました。 ちなみに品種は「カベルネ・フラン 50% , メルロー 33%, カベルネ・ソーヴィニヨン 17%」、 カリフォルニアでカベルネ・フランがメインってのは珍しいですね。

 色はしっかりと濃くて、赤みの少ない暗めの紫色です。 香りは、カシスのような濃い系のベリーの香りに、針葉樹のようなスーッとした香り、それにほんのり香ばしいコーヒーみたいな香りがあります。 『鉛筆の芯の香り』などと言われていましたが、確かに鉛筆削りの削りかすを集める部分に鼻を突っ込んだような雰囲気もありますね。 味わいは、甘さ控えめ渋味しっかりでタイトな味わいです。抜栓して2時間くらいではまだまだ固い感じでした。 5時間くらいかけて飲みましたが、当然後半はどうだったかなんて覚えちゃいません(恥)。

 なるほどコイツは本格派、いわゆるカリフォルニアの赤に想像する明るい感じじゃなくて、 もっとボルドー寄りというか哲学的な雰囲気を感じるワインでしたよ。 一昨日開けたワンコインなカリフォルニアと飲み比べましたが、 ワイン好き的にはこっちが圧勝でしょうね。 でも、普段ワインなんてあまり飲まない層には、一昨日のワンコインの方がウケると思いました。 まぁ「適材適所」ですね。

点数80点
セニス祭り

 会は、ブレークアウト・セッションも挟みつつ2時間で一旦終了、その後2回の延長戦があって結局10時30分頃まで。 大変楽しゅうございました。 緊急事態宣言も今月いっぱいみたいなので、ようやくリアルの飲み会も出来そうですが、 こうやってリモートで飲む選択肢もある、という点で人類は進歩しましたね。


24日(金休)

 ヒマ人なのでこんなツイートをしておりました。

インスタライブ視聴用のワイン

 本日は、ツイッター上でフォローさせて頂いているお二人 (MOMOさんといずみさん)が インスタライブをするというので、 おっとり刀でインスタグラムのアカウントを活性化、視聴に臨みました。

インスタのアカウント、そもそも自サイトがある上に、日常の報告用にツイッター&中の人のことをタマに報告するフェイスブック、 それだけで手一杯なのにインスタをまともに運営するなんて無理っぽいので、ほぼ放置になると思います。

Adorato Appassionato 2019 [Tommasi]
名称Adorato Appassionato 2019
アドラート アパッショナート 2019
生産者Tommasi
トンマージ
価格1,647円
購入店カルディ 横浜ジョイナス店

 インスタライブでは2本のワインを召し上がるとのこと、もちろん師範もその2本を用意しましたよ。 そのうち1本がコチラ、イタリア産ではあるけど産地不明の白ワイン。造り手のTOMMASIはヴェネト州のヴァルポリチェッラに蔵があるみたいなんで、 多分そのあたりの産なのでしょう。カルディのサイトによれば品種は「ガルガネーガ90%、シャルドネ10%」なのもそれを裏付けています。 アパッシメント(陰干し葡萄で造ったワイン)みたいですが、そうではなくて「アパッショナート」なんですね。

 色は非常に淡い黄金色。サラッとした感じの見た目です。 香りもかなり弱め。深く嗅ぐと梨のような穏やかなフルーツの香りがあります。 口に含むとほんのり芳香系というかマスカットみたいな香りを感じますね。 味わいは甘さも酸味も中庸で、旨味も強すぎずとてもスムーズ。水のようにスイスイ入るワインです。

 フレンドリーでみんなが好きになるワイン、インスタライブのお二人に通じる感じだと思いました。 こういうので良いんだよね、普通に楽しむワインって。飲みながらホッコリしましたよ。

 一杯分強残った分をバキュバンしてセラーに立てて保存、翌日昼に再稽古。 ちょっと「翌日の白ワイン」感が出ちゃってます。こういうフレッシュさが身上のワインは初日に飲み干した方が良いかもです。

点数74点
Masaret (Orange Wine) N.V. [Borgo Savaian]
名称Masarêt (Orange Wine) N.V.
マサレ (オレンジ・ワイン) N.V.
生産者Borgo Savaian
ボルゴ・サヴァイアン
価格1,298円
購入店カルディ 横浜ジョイナス店

 夕食の調理担当はもちろん師範で、メニューは刺身盛り合わせ(真鯛、サーモン、柳ダコ)、サンマの塩焼き、大根ツナサラダ、切り昆布の胡麻和え。 合わせ調味料を使いがちな師範ですが、今日は全品ハンドメイドです(もちろんポン酢とか醤油は使います)。 2本目はオレンジワインで、昨年稽古したコレと同じものかしらね? 品種は「ピノ・グリージョ、ソーヴィニョン・ブラン」らしいです。

 色は薄めのオレンジ色です。まさにオレンジワインですな。 香りは、ブラインドだったら「甲州のオレンジですか?」と言いそうな雰囲気。 自然派っぽさは控えめで、アールグレイのような紅茶っぽい香りがメインで感じられます。 味わいは、甘さ控えめ酸味も控えめ、カチッとしたコクがあって真面目な雰囲気です。

 昨年稽古したのと大きく傾向は変わらなくて、「オレンジワイン入門編」といった雰囲気のワインでした。 色が合ったからかも知れませんが、ちょっとクセの強いチリ産トラウトサーモンの刺身との相性が良かったように思います。

 こちらの残りはボトル1/3ほど。バキュバンしてセラーに立てて保存、翌日夕方に稽古。 まさにオレンジな雰囲気と、ミカンの蜂蜜みたいな香りが出て、より複雑に変化しました。 こっちは+1点ですね。

点数75(+1)

23日(木祝)

キリン 本搾り ピンクグレープフルーツ

 なんだか無性にチューハイが飲みたくなって、本日の食前酒はキリンの「本搾り ピンクグレープフルーツ」。

 原材料は「グレープフルーツ(メキシコ、イスラエル)、ウオッカ/炭酸」、そのシンプルさが好きです。 そして「缶を一度逆さにすべし」と書かれているのをいつも忘れます。

Long Path California Cabernet Sauvignon 2019 [Long Path]
名称Long Path California Cabernet Sauvignon 2019
ロング・パス カリフォルニア カベルネ・ソーヴィニョン 2019
生産者Long Path
ロング・パス
価格549円
購入店ロピア権太坂店

 本日の夕食は、前菜に旬をすぐに」の冷食からもち豚のロース(感想はコチラ)、 メインがチキンソテー・ディアボラ風(w/モランボン)、エビとブロッコリーのサラダ。 ワインはカリフォルニア産の赤。 今週土曜にカリフォルニアの良いワインを開ける予定があって、それに合わせる料理に赤ワインが必要なので、 抜栓してすぐ100mlの小瓶に取り分けました。なるべく金曜のワインに合うように選んだ次第です。 ちなみにこのワイン、最近近所に出来た「ロピア」で税別ワンコイン以下、料理用にちょうど良いと思ったのですが・・・

 色は、いかにもカリフォルニアのカベルネ・ソーヴィニョンといった、やや青みのある深い紫色です。 香り・・・を嗅いでビックリです。ブルーベリーのような濃い果実の香りと、アメリカンオークっぽい甘く香ばしい香りがパーッと来ます。 この香りのボリュームはおよそワンコインのワインが発するレベルではありません。 味わいも厚みがあってなかなかのものです。やや酸が緩くて甘さが前に出過ぎているきらいはありますが、 こちらもおよそワンコインのものとは思えません。

 開けてビックリちゃんとした古き良きカリフォルニアのカベルネ・ソーヴィニョンです。 ボトルもヘビーボトルだし、こんなワインが500円ちょっとで買えるなんてなにかの間違いとしか思えません。 ただ、飲み始めは凄いなぁ!と思ったんだけど、後半はやや飲み飽きしました。 とはいえ「こりゃ飲み比べせねばなるまい」ということで、もう1本100ml小瓶を追加して残しました。 明後日の比較が楽しみです。

 小瓶に残して、翌々日のセニス祭りで再稽古しました。 比べるとその差歴然、とっても親しみやすいワインであることがわかります。これが500円はやっぱり安いっすよ。

点数78点

22日(水)

Barbera d'Asti Dile 2019 [Santero]
名称Barbera d'Asti "Dilé" 2019
バルベーラ・ダスティ "ディーレ" 2019
生産者Santero
サンテロ
価格1,571円 (単品価格:1,980円)
購入店カクヤス保土ヶ谷店

 飛び石連休の狭間は積極的にお休みすることにしておりますので、師範に於きましては明日から4連休です。 そんなプチ・ハイな気分の相手に選んだのは、ボトルの形が特徴的なバルベーラ・ダスティ。 最近ツイッターで「これ美味い」との評価を目にしたので買ったもの、近所の「カクヤス」で2本よりどり3,000円(税別)でした。 それと、もう一つの目的は、インポーターである「モトックス」さんが行っているイベント「#モトリップ」 に参加すること。一国目はイタリアですね。

 ちなみに料理は、ナスとトマトのチーズ焼き、豚ホルモンの味噌焼き。 ピエモンテにホルモン味噌焼きなんてのがあるかどうかは知りませんが、ココは「ミラノのトラットリア」ということにしておいてください。

 色はしっかりとした濃さがあり、かつ清澄度もあるキレイな紫色。 香りは、プラムのようなトーン高めのキュートな果実香と、ほんのり甘香ばしい樽香。ちょっとだけ薬草のような雰囲気もあります。 味わいは、色より香りの印象に近い、やや軽めで人懐っこい感じ。 渋み少なめで甘酸っぱくて、アルコール度数は13.5%もあるのにスイスイ入る危ないヤツです。

 別のショップにお勤めの方からも『入荷するとこればっかり売れる』と言われていましたが、 確かにこのワインは多くの層にヒットする感じですね。わかりやすく美味しいワインです。 異形ボトルって「無駄なコストだなぁ」と思うんだけど、覚えやすくて再購入に繋がるメリットもありそうですね。

点数77点

20日(月祝)

はま寿司 サンマ

 本日は敬老の日、自分たちにお疲れ様!ということで昼食ははま寿司 岡野店

 左写真のサンマはいまいちパッとしませんでした。良かったのはマダイと右下写真のハマチでした。

はま寿司 ハマチ

 もちろんアルコールの提供は無しなので、お茶で頂きます。 アルコール抜きの家族外食はこれが最後になって欲しいものです。 もういい加減アルコールを悪者に仕立て上げるのはやめましょうよ。

 寿司屋で飲めなかったので早い時間から食前酒1を始めます。 最近話題沸騰のアサヒの「マルエフ」ですね。

 銀色の極度乾燥的な金属感は控えめで、穀物っぽい旨味が中心に感じられます。 良く言えば王道、悪く言えば没個性、といったところでしょうか。

このビール、売れすぎて「一時休売」とのこと。多分CMのおかげのような気がします。

La Vie en Joy 2018 [Dom. de Joy] 再稽古

  食前酒2は、昨日一杯だけ残して小瓶に密閉保存した南仏産の赤。

 二日目のコメントはコチラ緑色の追記を見て頂くとして、 今日はとてもきれいな青空でした。ついついこういう「雰囲気写真」を撮りたくなってしまいます。

Nuits-Saint-Georges 1er Cru Aux Thorey 2014 [Dom. Chauvenet-Chopin]
名称Nuits-Saint-Georges 1er Cru "Aux Thorey" 2014
ニュイ・サン・ジョルジュ プルミエ・クリュ "オー・トレイ" 2014
生産者Dom. Chauvenet-Chopin
ドメーヌ・ショーヴネ・ショパン
価格5,610円
購入店葡萄畑 ココス

 敬老の日なので、自らを敬うためにプチ高級ワインと稽古していきます。 先日の楽天スーパーセールで2本購入した、好きな造り手ショーヴネ・ショパンの1級畑。 この銘柄は17年前に1998年産と稽古していますが、 当時の買値は2,500円と安ワインなのに85点を献上するくらい高く評価していたようです。。

 ちなみに料理は、豚ヒレカツ&チキンカツと、野菜の天ぷら各種。やっぱり揚げ物にはピノ・ノワールだよねぇ。 でも、換気には気を遣ってください。部屋に油の匂いが充満するとワインの香りが取りづらくなりますので。

 色は、若干静脈血っぽい赤黒さを感じる赤紫色。エッジにはわずかにオレンジ色が見て取れます。結構熟成感ありますね。 香りは、まずグラスに鼻を近づけた時点で「君オッケーです!」と合格通知を出したくなるくらい好きな雰囲気。 旬のプラム&干しあんずのフルーツ香、そしてほのかに醤油とバニラの香り。ボリューム面でも申し分ありません。 味わいは、酸味控えめながら甘味と旨味がしっかりしていて、まるで飲んだことを忘れるかのようにスーッと入ってきます。 間違いなく美味いワインです。

 一回目のピークに近い熟成の上り坂途中、このワインのポテンシャルが「今」存分に発揮されているように感じます。 正直言ってこの内容のワインだと普通は5桁円を覚悟しなければならないレベルだと思います。それが5,000円台なのは間違いなく「買い」です。 飲めない師範代(でも高級ブルだけは好き)も「コレは美味しい」と太鼓判でした。

点数91点

19日(日)

スパークリングで昼酒

 紳士のマイルールとして、正午を回るまでは飲まないことにしています。 台風一過の青空&連休中日、もちろん正午を過ぎたらすぐにキューっといきます。

 フルート型のメリットは、なんといっても泡がキレイに見える、ってのがありますね。この写真サイズだと見えませんが。

 ゴチャゴチャ言ってますが「昼酒美味ぁ」です。明日まで残すつもりが、映画見ながらスイスイ飲み干してしまいました(この他にもブランデーとかウィスキーとジンも)。

La Vie en Joy 2018 [Dom. de Joy]
名称La Vie en Joy 2018
ラ・ヴィ・アン・ジョイ 2018
生産者Dom. de Joy
ドメーヌ・ド・ジョイ
価格1,703円 (2本セット税送料込 5,420円 (単品価格 2,585円))
購入店Apogée

 本日の夕食は、骨付き鶏モモ肉のオーブン焼き、ポテトサラダ。 Apogéeさんのページに、 『おすすめ料理:人生の素晴らしい瞬間を作るすべての料理』とあったのでこの鶏モモ焼きにしました。 というのも、師範が幼い頃、「おごちそう」といえばコレだったんだよね。顔じゅう脂まみれにして骨付き鶏モモにかぶりついていました。 いろんな食材が手に入るようになった今でも、やっぱり骨付き鶏モモ肉のオーブン焼きは「おごちそう」です(今では顔に脂が付かないようお上品に食べますが)。

 色は、メルローやカベルネが主体らしいしっかりと濃い紫色です。 香りは、もうなんというか「南仏のメルローとカベルネ!」感満載。ベリーの果実感とピーマンの青臭さがバンバン。 樽香は感じないのでその2つがガップリ四つに組んでいます。 味わいも、若いボルドー系品種そのものな強さと固さ。渋味がガッチガチ。ゴクゴクとは飲めない存在感があります。

 抜栓して2時間くらい経つと、当初感じたガチガチ感はやわらいで、香り豊かで美味しいワインに変貌します。 でもやっぱり味わいは固いまんまですよ。

 ガツン!と来る存在感があって美味しいワインです。 ただ、昨日のロゼとは打って変わった「存在感≒飲み辛さ」もあります。とにかく若くて固い。 ショップのサイトには「エレガントでしなやか」とか書いてありますが、正直かなり???って感じです。 熟成させれば化けるかも知れませんが、少なくとも今飲んでも道場的には「若くて固い」と言わざるを得ません。 他の方のコメントがとても楽しみです。

 翌日の明るいうちに再稽古。 小瓶に移して密閉保存したことが奏功してか、香りの全くヘタらずに華やかさはそのままでした。 そして味わいは結構柔らかくなりました。まだ渋味は旺盛なんですけど、「ガチガチ」では無くて「コロコロ」した感じです。 やっぱりこういうワインは翌日の方が延びるのね。+2点追加献上致します。

点数75(+2)

18日(土)

第六回ニューワイン会

 三連休初日、「ワイン勉強中」さん主催のニューワイン会に参加します。 ニューワイン会ってのは、みんなで同じワインを同じ時期に飲んで、ツイッターでいろいろ言い合いましょうって会、 前回の参加はココですね。 今回のお題は南仏の赤とロゼ。まずはロゼから開けていきます。

 料理は、今回のロゼに合いそうということで話題になっていた、味の素の冷凍「新 ギョーザ」、 そしてメインには赤ハタと茸のホイル焼き、赤ハタの潮汁、トマトとアボカドのサラダ、主食は中華ちまきです。

Cremant de Bordeaux N.V. [Herman George]
名称Crémant de Bordeaux N.V.
クレマン・ド・ボルドー N.V.
生産者Herman George
エルマン・ジョルジュ
価格1,120円 (単品価格:2,618円)
購入店銘醸ワイン専門 CAVE de L NAOTAKA

 ・・・なんですが、せっかくの3連休なので、食前酒にはスパークリングワインを開けましたよ。 モノは、「送料無料厳選!スパークリングワイン3本セット」送料込み4,400円から最後の1本で、 ボルドー産のスパークリング。この銘柄のロゼは3月に稽古済みです。 同じように3日に分けて稽古しています。

 色は薄めのレモン色。ブドウ品種は「セミヨン、メルロー、カベルネ・フラン」の3種とのことなので、赤みが強いかと思ったけどそんなことはありませんでした。 香りはかなり立派です。甘いリンゴのようなフルーツの香りがパーッとします。それだけでかなり合格です。 口に含むときめ細かな泡の刺激を感じます。ガス圧は5.6気圧らしいのでシャンパーニュ並みですね。 味わいは、甘さ控えめ、酸味シッカリ、そして軽い苦味。食前酒にバッチリな感じです。

 とりわけ凄いワインじゃないけど、食前にチョロッと飲むには十分なクオリティを有しています。 今回の3本セット、税別4,000円ってのはとてもお買い得。 更にはいま「4,000円のセット3つで9,999円」というキャンペーンが企画されているので、 保管場所に空きがある方は買って損は無いと思います。

 翌日昼から再稽古。泡が弱くなって味わいがダイレクトに感じられるようになり、結構濃い味わいであることがわかります。 特に苦味っぽい味わいがしっかりあって、良く言えば複雑/悪く言えば難解。セミヨン&メルロー&カベフラと言われると「確かにそうかも」って感じがします。

点数77点
Cuvee Tradition Rose 2020 [Ch. des Garcinieres]
名称Cuvée Tradition Rosé 2020
キュヴェ・トラディスィオン ロゼ 2020
生産者Ch. des Garciniéres
シャトー・デ・ガルシニエール
価格2,717円 (2本セット税送料込 5,420円 (単品価格 4,125円))
購入店Apogée

 こちらが今回の #ニューワイン会 のお題ワインです。 Apogéeさんから頂いた丁寧な説明書きによれば、 品種はグルナッシュ40%、シラー30%、ヴェルメンティーノ30%とのこと。 『珪質シスト土壌、畑では羊の放牧、0.5haの畑でオーガニック栽培。手摘みで収穫。収量は41hl/ha。醸造は14℃で8時間のスキンコンタクト、 空気圧でゆっくりプレス。』だそうです。

 色は非常に薄めのオレンジピンク。「桜」という表現を見ましたが確かにそう、とてもキレイな色ですね。 香りは、一瞬「ピノ?」ってくらいベリーが香ります。「桃」確かにあります、「オレンジの皮」もあるような気がします。 結構香りのボリュームたっぷりで、そんじょそこらの安ロゼとは格が違います。 味わいは、甘くなく酸っぱくなく、なんどなく塩味を感じて存在感があってとてもスムーズ。あっという間にグラスが空になっていきます。

 これまで24年間稽古してきた中で、多分最も美味しいロゼのうちの1つだと思います。 というのも、ロゼってなかなか高級なのって無いからね。 白の軽やかさと赤の存在感を併せ持った良いワインだと思いました。

点数82点

17日(金)

琥珀ヱビス プレミアムアンバー

 三連休前の食前酒は、「琥珀ヱビス プレミアムアンバー」。

 『本年は食材の美味しさをより引き立てる味わいへと進化しました』だそうです。 確かにビール自体の主張は弱め、アルコール度数も5%と軽めになった気がします。
果たしてそれは「進化」なのかしら?

Overflow Cabernet Shiraz 2019 [Andrew Peace Wines]
名称Overflow Cabernet Shiraz 2019
オーバーフロー カベルネ シラーズ 2019
生産者Andrew Peace Wines
アンドリュー・ピース・ワインズ
価格877円
購入店オーケー みなとみらい店

 本日の夕食は、前菜に旬をすぐに」の冷食からブリカツ w/ カレータルタル(感想はコチラ)、 メインはビーフシチュー、昨日から師範代が造り置いてくれたメニューです。 そうじゃなきゃ冷凍ギョーザとか買って南仏の赤でも・・・と思っていたけど、やっぱりビーフシチューだとわかりやすく濃いのが飲みたくなりますよね。 というわけで本日のワインは、オーケーみなとみらいで買った豪州産のカベルネ・シラーズ。 ボトルの首には『第8回全日本最優秀ソムリエコンクール優勝 岩田渉ソムリエ おすすめワイン』のタグが誇らしげにぶら下がっておりました。

 色は、濃いには濃いけど向こうは透ける、穏当な濃さです。 香りは結構立派です。ブルーベリーみたいな黒系果実の香りと、シラーズ由来っぽい白胡椒のスパイシーさを感じます。 「もしかして大アタリ?」と思いつつ口に含むと、味わいは軽めなんですな。渋味も酸味も控えめで甘さが前面に出ています。 なのでちょっと腰砕けな感じはありますが、『飲みやす~い』と言われそうなバランスでもあります。

 さすがは全日本最優秀ソムリエコンクール優勝、スーパーでワインを買う層はどういうものを求めているかよく研究されている感じがしました。 イエローテイルほど媚びてはいなくて、コノスルのカベルネほどカッチリでもありません。狙いドコロはさすがだと思いましたよ。

点数73点

15日(水)

Iberiuli Tsinandali 2016 [Shumi Estate Cellars]
名称Iberiuli Tsinandali 2016
イベリウリ ツィナンダリ 2016
生産者Shumi Estate Cellars
シュミ・エステート・セラーズ
価格(単品価格:2,750円)
購入店Sommelier Due

 本日の夕食は、旬をすぐに」の冷食からシイラの唐揚げ甘酢あん(感想はコチラ)、 カツオとヒラメの刺身、サーモンのバター焼きw/ニンジンとピーマンのバター炒め、ブロッコリーとトマトのサラダ。 最近は師範が在宅で師範代は出社のことが多いので、飲酒日の料理は師範が作るのがデフォルトです。

 さてワインは、ソムリエ ドゥーエさんのフォロー&リツイートキャンペーンで頂いたジョージアワインの白、 赤は先日稽古済み。です。品種は「ルカツティリ 85% ムツヴァネ 15%」とのこと。 どっちも知らんがな!です。

 色は薄めの麦わら色で、ややサラッとした感じの外観です。 香りは・・・まず段ボールっぽい匂いがします。 一般的にはブショネが疑われる香りなんですが、コルクにそれらしい痕跡(黒い筋とか)は無いし、初稽古の産地や品種でもあるので確証はありません。 その奥には、梨のような穏やかなフルーツ香があって、幸い飲めないレベルではありません。 味わいは、甘味と酸味は控えめ、旨味たっぷり。後味に軽い苦味を感じます。

 9割がたブショネだと思います。ただ、あまりに初顔なので本当にそうか判別が付かんのですよ。 飲めなくは無いですが、美味しくはありません(後半はかなり厳しくなります)。 これはもう一回稽古せねば、ということで、お礼かたがた別のワインと一緒に買って再検証します。 もし同じであれば胸を張って「苦手!」を表明したいと思います。

点数(61点)

12日(日)

Bozeto de Exopto 2019 [Bodegas Exopto]
名称Bozeto de Exopto 2019
ボセト・デ・エクソプト 2019
生産者Bodegas Exopto
ボデガス・エクソプト
価格886円 (単品価格:1,848円)
購入店京橋ワイン

 本日の夕食は、旬をすぐに」の冷食からバジルとトマトの鯵フライ(感想はコチラ)、 アンガス牛肩ロースのステーキ、大根の甘酢あん炒め、トリュフ入りブッラータ。 しっかり肉料理がメインなので、ワインもしっかりしていそうなヤツをチョイス、久しぶりのリオハ産赤ワインです。 品種はガルナッチャ50%、テンプラニーリョ40%、グラシアーノ10%。DOリオハってテンプラ100%だと思っていたんだけど違うんですね(無知)。

 色は、ほぼ真っ黒です。全く向こうは透けません。 香りのボリュームはそれほど大きくはないけど、熟したベリーとスパイス、それに香ばしい木の香りが良い感じに漂います。 味わいはしっかり濃いです重いです。甘味しっかり渋味まろやか酸味おだやか。でも不思議と飲み飽きしないのは、香りに複雑性があるからかと思います。

 リオハのワインって、もっとワルな感じというか入れ墨のマドラスが葉巻をくゆらすみたいなイメージがあったけど、 このワインはもっと健全な印象です。そういうのも世の潮流なんですかね? 安ワイン者にはハッピーですが、ちょっと面白みに欠けるかなぁ、という気もします。

点数76点

11日(土)

The 軽井沢ビール 高原の錦秋

 金木犀の香りが漂って秋ですねぇ、ということで本日の食前酒は「THE 軽井沢ビール 高原の錦秋」。

 泡立ちも泡持ちも控えめで、色は濃いけど秋ビールとしては軽めかな? 焦がしたモルトが香ばしく、サクサクっと飲めちゃうビールです。

 背景に写っている緑のジューンベリーの葉が、これからどんどん紅葉していきますよ。お楽しみに。

Domaine Raison Orange Wine N.V. [Dom. Raison]
名称Domaine Raison Orange Wine N.V.
ドメーヌ・レゾン オレンジ・ワイン N.V.
生産者Dom. Raison
ドメーヌ・レゾン
価格1,900円
購入店横濱鈴木屋

 本日の夕食は、銀ダラの煮付け、ブロッコリーとツナとトマトのサラダ、オクラのお浸し。 なんとなく日本ワインが合いそうで、ちょっとクセのあるのが良さそうに思えたので、 日本のオレンジワインをチョイスしました。 このワインは出自がちょっと変わっていて、山梨県で生産されたブドウ(甲州)を北海道中富良野町で醸造されたそうです。

 色はとても薄めのオレンジ色。確かに「オレンジワイン」ですね。 香りも思いのほかオレンジっぽい、というか自然派っぽい若干の厠臭がありますが、それが適度で甲州らしい和柑橘の香りと相まって、なかなか魅力的な香りです。 味わいは、一言「酸っぱい!」です。炭酸のチリチリ感と渋味の収斂性はありますが、なんといっても目立つのは酸味ですね。数値を計ると、pHは3.1でかなり低め、そして糖度も5.8と低めですね。甘さが無いので酸っぱく感じるみたいです。

 酸っぱいモノが食べたい妊婦さん向けのワインです(妊婦さんが飲んではイケマセン)。 それはさておき、「オレンジワイン」って名前つけたヤツは思慮が浅いよね。なぜ既存のフルーツと同じ名前にするかね?知らん人は絶対誤解しますよ。 ジョージアみたいに「アンバーワイン」が正解だったと思います。

点数67点

10日(金)

「旬をすぐに」 玉葱炒めトマトにワインに蜂蜜 レインボーポークリブカレー

 ここんとこしばしば夕食のプラス1品に登場している、旬をすぐに」さんからのモニター冷凍商品、 本日はテレワークの一人ランチにカレーを頂きました。

〇玉葱炒めトマトにワインに蜂蜜 レインボーポークリブカレー

 これまで、色とか食感とか「冷凍だから」というエクスキューズが付いた感じですが、 このカレーに関してはほぼ問題無しです(ジャガイモだけ微妙)。 大きめ具材とトマトの酸味が魅力的な、洋食屋さんのカレーですね。大変美味しく頂きました (ツイッターへの感想の投稿はコチラ ・・・って書いていることは上記と同じですけど、写真がデカいです)

Aaldering Estate Pinotage 2017 [Aaldering Estate]
名称Aaldering Estate Pinotage 2017
アルダリン・エステート ピノタージュ 2017
生産者Aaldering Estate
アルダリン・エステート
価格1,972円 (単品価格:4,950円)
購入店銘醸ワイン専門 CAVE de L NAOTAKA

 本日の夕食は、ブライン液に漬けた豚ロース肉のトンテキ(味付けは日本食研「トンテキの素」)、 ホウレンソウのお浸し、モヤシのナムル、小松菜の中華スープ。 ワインは南アフリカ産のピノタージュ。 このワイン、実は6月に稽古済みなんだけど、 軽いブショネだったんですね。そのことをツイートしたらショップの中の人に代替品を送って頂きました。 なんかホントすみません!って感じです。今度こそは!と謹んでリベンジ稽古致します。

 抜栓してすぐコルクを確認、幸いブショネにありがちな黒い筋はなくてきれいな液面側です。 色は、前回同様のとても濃い紫色ですね。片親のピノ・ノワールはどこへ行った?です。 香りは、なんというか「グゴゴゴゴッ!」と来ます。 ベリーの果実感と香ばしさがバンバンです。 先日の樽熟していないピノタージュに感じた「焦げたゴム」感はこちらにもありますが、 樽香とブレンドされていてイヤなイメージはありません。 味わいは、香りほどの際立った存在感は無くて、普通に甘みがあって美味しいニューワールドの赤ワイン的なバランスです。

 リベンジ成功、美味いっすねこのワイン。 ピノタージュはやっぱり樽で化粧した方が師範は好きです。コーヒーみたいに過剰に香ばしいのも含めて。 中途半端な立ち位置より、そういうキャラを立てた方が良いと思うんだよな。

点数80点

8日(水)

Dolcetto d'Alba 2019 [Poderi Roccanera]
名称Dolcetto d'Alba 2019
ドルチェット・ダルバ 2019
生産者Poderi Roccanera
ポデリ・ロッカネーラ
価格1,032円 (単品価格:1,940円)
購入店フェリシティー

 本日の夕食は、 前菜は「旬をすぐに」さんに頂いた鯵フライのクリームソース(感想はコチラ)。 他は鶏手羽中の唐揚げ、前日から師範代が仕込んでくれたラタトゥイユ、グリーンサラダ。 ワインは、フェリシティさんの『イタリア産赤ワイン6本セット 16弾』税送料込み5,918円からの最後の1本。 単品価格はこのワインが一番高かったように思います。

 色は、濃いけれども透明感のある紫色。アルコール度数は(最近の赤としては)低めの12.5%ですが、結構アシも長くてネットリしています。 香りのボリュームはなかなか立派で、鼻を近づけるとフワッと香ります。 いかにもイタリアらしい、ツンっとした酸の雰囲気を感じる刺激的な果実香と、スミレのような花の香りと膏薬のようなケミカルチックな香りもあります。 味わいは・・・酸っぱ渋いです。pHは3.7でそんなに酸の数値は低く無いんだけど、甘味や旨味が控えめだからか酸味や渋味を強く感じます。 でも、こういうバランスって、時間をかけると開くんですよね。

 抜栓して約2時間後、残念ながら全く変化する気配はありませんでした。 カタブツではあるけど、食事のお供にチビチビ飲む食卓にはこれはこれでアリだと思います。

 今回のこのイタリアワイン赤セット、1本あたり1,000円以下とかなり安いんですが、 イタリアの産地と品種の特徴が良く出ていて、 (ビックリするほど美味しいワインは無いものの)かなり楽しめるセットだったと思います。

点数73点

5日(日)

「紀土 Shibata's 純米大吟醸」と「山形正宗 酒未来 純米吟醸」

 本日のアペロ。

 右の夏酒「紀土 Shibata's 純米大吟醸」、ようやく飲み終わり。なんかだんだん華やかになっていった気がします。美味いっす。

 左は昨日買った「山形正宗 酒未来 純米吟醸」、健一先生に『師範は山形の酒が合う』と言われたので。 口に含むと「え!こんな寒冷地でパイナップル?」って感じです。これも美味いっすね。

Cochon Volant 2019 [SAS Caraguilhes]
名称Cochon Volant 2019
コション・ヴォラン 2019
生産者SAS Caraguilhes
SAS カラギーレ
価格938円 (単品価格:1,958円)
購入店京橋ワイン

 本日の夕食は、「旬をすぐに」さんに頂いたチキンケバブ(感想はコチラ)、 ハンバーグ、トマトとクリームチーズ、カボチャのサラダ。 ワインは、つい先日到着した京橋ワインの「すべてパーカー【90点以上】赤ワイン 750ml 6本セット」 から、南仏はコルビエール産の赤を。品種はグルナッシュ40%、シラー40%、カリニャン20%。ビオでパーカーポイントは90点だそうです。

 色は、南仏のパーカー高得点ワインらしくしっかりと濃い青紫色。お約束ですね。 香りは、ちょっと想定を超えるボリューム&フルーティ感。黒ブドウの皮目の香りと、針葉樹含めて焙った草木をビニール袋に入れてスーハ―する感じ。 味わいは、甘さしっかりで酸味控えめで万人ウケ感ハンパ無いです。

 パーカー氏の見識はさすがだな、これホント誰でも美味いって言いますよ、なワインに仕上がってます。 「南仏=野暮ったい」という図式も、そろそろ再検討すべきなのかもですね。 単調だけど、ネガティブ要素なく普通に美味しいワインでしたよ。

点数78点

4日(土)

Panthera Russian River Valley Chardonnay 2017 [Lions Head Collection (Hess family)]
名称Panthera Russian River Valley Chardonnay 2017
パンテラ ロシアン・リヴァー・ヴァレー シャルドネ 2017
生産者Lions Head Collection (Hess family)
ライオンズ・ヘッド・コレクション (ヘス・ファミリー)
価格3,101円 (通常価格:9,900円)
購入店ワイン&ワインセラー セラー専科

 本日のワインは、ちょっと贅沢に「中身の見える豪華5本福袋」12,222円から、なんと単品価格9,900円のカリフォルニアはソノマ産のシャルドネ。 持ち寄りワイン会なんてのが全然ないので、この手の「ちょっと良いワイン」が減らないのね。 本日からまた楽天スーパーセールなので、これを買ったショップの系列店でまたちょっと良いワインを仕込む予定があるため、 積極的に消費していこう、という算段です。

 ちなみに料理は、昨日の残りの海老蒸し餃子に始まって、若鶏のバジルソテー、豚ロースのチーズ・カツレツ、ソーセージとトマトとブロッコリーの炒め物、ポトフ。 正直このクラスの白となると、さっぱりした魚料理なんかよりややコッテリ系の料理が合うと思っています。

 色は、高級シャルドネらしくかなりシッカリした黄金色。アルコール度数は14.8%もあって、エキス分も多そうな粘性の高さが見て取れます。 香りは、「キターーーー!」です。これぞ樽ドネ、ビバ!カリフォルニア!!。 ショップの説明があまりにそのままなので、勝手ながら転記します。
『ピーチ、パイナップル等のフルーツの香りに、クレームブリュレやトーストの香りがプラスして、華やかで厚みのあるリッチなスタイル』
です。味わいは、甘さしっかり酸味は中程度、加えてやや抽出強めなのかかなり苦味も感じられます(そこはちょっとネガティブ)。香味共に濃い味わいです。

 イカにもタコにも(※)気合の入ったカリフォルニアン・シャルドネといった感じのワイン。 ゴクゴクとなんて飲めません。体調万全じゃ無いと飲み干せません。でも久しぶりにこういうガツンと来るシャルドネを飲むと、 脳の一部が再活性化されるような、狭くなった視界が広がるような、カルトな宗教に入信するような、そんな錯覚を感じさせてくれます。 「古き良きカリシャルの刺激」をお求めの方には強くお薦めします。

(※)イカやタコに合う、という意味ではありません。

点数83点

3日(金)

自衛隊東京大規模接種センター

 一昨日の9月1日、東京大手町の大規模接種センターにて2回目のモデルナ製ワクチンを打ちました(一回目はココ)。 前回はほぼ副反応が無くて済んだんですが、今回は結構ガッツリ来ました。接種後12時間経ったくらいからいきなり悪寒、そして38℃に発熱。 解熱鎮痛剤で症状を抑えながらその後マル一日発熱と倦怠感、接種部位や関節の痛みが継続。 クリアになったのは48時間くらい経ってからでした。印象としては、インフルエンザの症状に近かった感じですね。 ややしんどかった分、抗体はちゃんと獲得できたのだろうと思っています。

Vin de Savoie Les Abimes 2019 [Philippe et Sylvain Ravier]
名称Vin de Savoie "Les Abimes" 2019
ヴァン・ド・サヴォワ "レ・ザビーム" 2019
生産者Philippe et Sylvain Ravier
フィリップ・エ・シルヴァン・ラヴィエ
価格1,595円
購入店葡萄畑 ココス

 副反応のダメージからまだ完全には調子が戻っていないので、本日は軽めにアルコール度数11.5%のワインを。 モノは、道場初登場のサヴォワのワイン。ショップの中の人曰く『サヴォワは雨の日にマッチします』とのことだったので、 冷たい秋雨が降るこの日を待っておりました!・・・ってわけではありませんけど。

 ちなみに料理は、海老蒸し餃子、豚と野菜のオイスター炒め。トマトのチーズ焼き、モロッコインゲンとベーコンの炒め物、中華ちまき。 そのうちオイスター炒めは、「旬をすぐに」という料理宅配サービスの会社からモニター商品として送って頂いたもの。 12種類あるので、今後ちびちび食べていきます。 (モニターの結果はツイッターで報告しています)

 色は薄めのレモン色。だいたい寒い地域の若いワインはそういう色ですね。 香りは、想像に反してかなり立派にフルーティです。ミネラルっぽさもあってシャブリに似た傾向ではあるのですが、 もう少し熟れたリンゴっぽいというか、シャブリが青リンゴならこちらは黄リンゴって感じです。 そんな印象を胸に液体を口に含むと、こちらは一切ののフルーティさを排した硬派な味わい。 まるでアルプスの岩清水のような、冷たくギュッと締まった味わいです。

 雨が似合うかはアレですが、派手か地味かで言えば後者な雰囲気のワインです。 これ一本でサヴォワのワインを知った気になるのは早計ですが、 なんとなく理解する足掛かりは出来たような気がします。

点数74点