4月になりました。今年の桜の開花は遅めですね。
道場の周辺でも、4月1日時点での開花状況はまだちらほら、って感じです。
さて来月の5月25日をもって「安ワイン道場」は開設20周年を迎えます。
調べてみると、グーグルの創業は1998年らしいので、、グーグルより当道場の方が老舗です。
極論すれば「安ワイン道場の歴史はインターネットの歴史」と言っちゃえるわけです。
そして、インターネット自体は「個人ホームページ」→「ブログ」→「SNS」と主軸を変えていく中、
安ワイン道場は今もってHTMLを手書きしているという超アナクロな状況のまま、
技術的にも内容的にも開設当初のまま、であります。
せいぜい2014年1月からスマホ・タブレット対応(レスポンシブ・デザイン?)したくらいですかね?
でも、それ以前のページは『なんとかしなきゃだなぁ』と思いつつ未だ放置しています。
3年以上放置しているので、多分何らかのきっかけが無きゃこの先も放置し続けるでしょう。
あ、唯一進化しているものと言えば、写真の品質ですかね。
カメラは当初と比べると非常に進化しました。
道場開設した頃、ここに載せる写真はデジタルビデオカメラからキャプチャしていました。
あの当時の静止画カメラはまだ銀塩カメラには遠く及ばない、という時代でしたから。
でも、結局ここに掲載する際には豪快にリサイズするので、元写真の解像度や細部の表現はほぼ無意味なんですけどね。
名称 | Niel Joubert Chardonnay 2014 ニール・ジュベール シャルドネ 2014 |
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生産者 | Niel Joubert ニール・ジュベール |
価格 | 2,430円 |
購入店 | WINE SHOP フラダリ |
本日も「長女向けウェルカム・ジャパンで日本食」ということで、メニューは手巻き寿司。
寿司種は、マグロ赤身、マダイ、サーモン、筋子。
加えてツマミにホタルイカと、味噌汁はアサリの味噌汁。
カナダのホストファミリー一家は、全く魚を食べない家庭だったとのこと。
日本はいろんな食材に恵まれていて良いなぁ、と改めて感じます。
そしてワインは、南アフリカのシャルドネをチョイス。
ツイッターでフォローさせて頂いている方からお薦め頂いた造り手のものです。
このシャルドネ以外にも、白はソーヴィニョン・ブラン、赤はピノタージュとシラーズも買っているので、
先ずは一番一般的な品種で様子見します。
色は、決して濃いわけじゃないけど麦わら色っぽさのあるレモン色。
グラスの内側に小さな気泡が付くので、若干の炭酸が残っているように見えます。
香りは、黄桃のような甘いフルーツの香りに、焼きリンゴの香ばしさ。
香りのボリュームも結構頑張っていて、
(基本はニューワールド的でありながら)ちょっとブルゴーニュと見まがうような香りの雰囲気もあったりします。
味は、炭酸のチリチリ感がまずあって、次にタップリとした旨味とコク、最後に軽い苦味を感じる多層的な構造。
酸味はちょっとゆるめ。
苦味をベースとしたグレープフルーツっぽい味わいは、シャルドネとしてはちょっと珍しいかも知れません。
香り華やか味わいのバランスも良くて個性もあって、なかなか良く出来た白です。
ただ、これが2,400円だ思うとちょっと「ん~」と考え込みます。
南半球でこの値段だとプレミアム・クラス、例えばコノ・スルだと20バレル・シリーズなんかが買えるからね。
3分の2の1,600円くらいが値ごろ感かなぁ。残りのワインにはもう一声のガッツを期待します。
点数 | 76点 |
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リンク | Niel Joubert Chardonnay 2014 2,430円 |
名称 | サントリー ジャパンプレミアム 塩尻マスカット・ベーリーA ミズナラ樽熟成 2013 |
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生産者 | サントリーワインインターナショナル |
価格 | (参考価格:4,197円) |
購入店 | (サントリーさんから) |
本日、カナダへ短期ホームステイに行っていた長女が元気に帰って参りました。
めっちゃ楽しかったけど唯一残念だったのは、ホームステイ先があまり食事に興味が無い家だった、とのこと。
ですんで夕食は長女が好きなメニューを、ということで、
鶏の唐揚げ、馬刺、マグロの漬け、切り干し大根と野菜のサラダ、ポテトサラダという豪華版。
ワインは、昨日も稽古した塩尻のマスカット・ベーリーA ミズナラ樽熟成。
昨日のディナーの際に、抜栓はされたけど丸ごと残っていたものをお土産に頂いて帰って来たものです。
本日も有り難くゴチになりやす。
色や香りや味に関しては昨日書いた通りです・・・じゃアレなんで改めて。
色は濃いです。エッジまでぴっちり真紫、若さを感じる色合いです。
香りはやっぱり甘いイチゴとココナッツ、それにヨーグルト。非常に個性的な香りです。
味は、昨日はメルローとの比較で渋味穏やかなように感じたんだけど、
これだけで飲んでみると結構渋味もありますね。
いつものように糖度とpHを測定をしてみると糖度は7.0、pHは3.7。
pHは赤ワインとしては平均的ですが、糖度はかなり控えめ。
ただ、香りが甘いので、もっと高い糖分のワインのように感じます。
抜栓後1日経っても全然平気、昨日のおいしさを保っています。
っていうか、赤ワインなんて数日に分けて飲んでも美味しいんすよね。
特にこういう若いワインだと、数日かけた方が美味しかったりするし。
点数 | 84点 |
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リンク | サントリー ジャパンプレミアム 塩尻マスカット・ベーリーA ミズナラ樽熟成 2013 4,197円 (@amazon.co.jp) |
本日は、サントリーさんにご招待頂いて、サントリーの日本ワイン新ヴィンテージをテイスティングする会に参加。
並み居る「グルメブロガー」な皆さんに交じって、グルメでもブログでもない当道場へのお声がけ、いつもありがとうございます。
前回「登美の丘ワイナリー」に伺ったのが昨年10月なので、
皆さんとは約半年ぶりの再会です。
本日は2部構成になっていて、まず第1部は長野県のアンテナショップ銀座NAGANOにてテイスティングセミナー。
まずは「本当に旨い長野ワイン100」の著者でソムリエの花岡純也さんの説明で、長野ワインのあれこれをお勉強。
・ワイン用ブドウの生産量では山梨が一位、長野が二位。
・長野では最近東御市あたりのブティック・ワイナリーが取りざたされているけど、生産量の8割は塩尻周辺
・2018年に日本ワイン法が施行されると、長野県内にワイナリーを持たない造り手は名称の変更を余儀なくされる?
などなど、大変興味深い話をいろいろとお伺いしたんだけど、
惜しむらくはそれをメモしたパンフレットを持って帰り忘れております。
家に帰って「マジかよ!俺!?」です。
続いては、サントリー塩尻ワイナリーの篠田健太郎ワイナリー長の説明を聞きながら、 下記のワインをテイスティング。 前述のようにメモを忘れて来ちゃってますので、おぼろげな記憶を元に・・・(恥)
名称 | サントリー ジャパンプレミアム 塩尻マスカット・ベーリーA ミズナラ樽熟成 2013 |
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生産者 | サントリーワインインターナショナル |
価格 | (参考価格:4,197円) |
購入店 | (サントリーさんから) |
まず最初のワインが、塩尻産のマスカット・ベーリーAを100%使い、
普通はウィスキー用に使うミズナラの樽で熟成させた赤。
このワインの2012ヴィンテージは昨年稽古させて頂いております。
サントリーと言えばウィスキー、他社との差別化という意味でも非常に面白い試みだと思います。
さてまず色ですが、普通マスカット・ベーリーAと言えば薄めの色合いを想像しますが、
このワインに関しては薄さは感じません。
この後にテイスティングした2種類のメルローと同じくらい、
非常にしっかりした紫色を感じます。
そしてやっぱり香りが特徴的ですねぇ。
ベリーAらしいイチゴのような甘い果実の香りとこの樽由来であろうココナッツ香、そしてヨーグルトっぽい乳酸みたいな香り。
更には白檀のような仏教風の香りまで。
世界中のどのワインとも違う独特の香りを感じます。
味わいは、この品種らしく渋味は控えめ。甘酸っぱいバランスでスイスイ入ります。
『いろいろ試したけどミズナラ樽との相性はマスカット・ベーリーAが一番良かった』とのこと。
なるほど確かにそういう気がします。
非常に個性的で面白いワインなんだけど、惜しむらくは値段が4,000円を超えちゃうのね。
そうなると「安ワイン道場」的にはお薦めしづらいんだよなぁ。
点数 | 84点 |
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リンク | サントリー ジャパンプレミアム 塩尻マスカット・ベーリーA ミズナラ樽熟成 2013 4,197円 (@amazon.co.jp) |
名称 | サントリー ジャパンプレミアム 塩尻メルロ 2013 |
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生産者 | サントリーワインインターナショナル |
価格 | (参考価格:3,480円) |
購入店 | (サントリーさんから) |
次の一本も同じく塩尻産の赤で、品種はメルロー。
このワインは昨年末にもお送り頂いて稽古させて頂いております。
今回は他の赤と比較して稽古することが出来るので、よりクッキリとこのワインのことが判るってもんです。
ただ、そのクッキリとさせた結果のメモを忘れちゃったのは痛恨の極みであります。
色は、そんじょそこらの安メルローとはレベルの違う濃さがあります。
香りは、黙って嗅がされれば間違いなく「右岸のボルドー、
それもサンテミリオンあたりのトラディショナルな造りのブルジョワ級かな?」と言うでしょう。
カシスのような濃い色の果実の香りに、消し炭のような煙たい感じとスパイシーな香り。
味わいはカッチリした渋味がメインで、しっかりした骨格を感じます。
やっぱり美味いっすね、このワイン。
栽培と醸造にしっかり手間とお金を掛けてます、という意気込みを感じます。
「なんか適当に造ったら美味いのができちゃったのよねぇ」
という南仏やスペインあたりのワイン(※)とは気合が違う感じです。
(※)タップリと偏見の入った個人の感想です。
点数 | 82点 |
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リンク | サントリー ジャパンプレミアム 塩尻メルロ 2013 3,480円 (@amazon.co.jp) |
名称 | サントリー ジャパンプレミアム 岩垂原メルロ 2013 |
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生産者 | サントリーワインインターナショナル |
価格 | (参考価格:8,640円) |
購入店 | (サントリーさんから) |
そしてもう一本、本日のメインを張るワインがコレ、
サントリー塩尻ワイナリー渾身の一本「岩垂原メルロ」です。
このワインも、2012年のヴィンテージとは、
サントリーさんに最初にお招き頂いた際に稽古しております。
このブドウが栽培されている岩垂原は塩尻の中にあって、
石がゴロゴロしていて大変水はけが良い畑、とのことでした。
色は、すくなくとも師範の目では前の塩尻メルロとの違いは感じられません。
でも香りは結構違います。
香りのボリューム的には塩尻メルロの方がバンバン来てたような気がしますが、
複雑さはこちらが上です。
そんなにボルドーっぽい煙たくスパイシーな感じは受けなくて、
もっとニュートラルというか丸っこい香りのバランスのように感じました。
味も、こちらの方が甘味がしっかりしていて、「ブドウがしっかり熟していたんだろうなぁ」という印象があります。
塩尻メルロがボルドー・リスペクトというか「日本でもこういうワイン造れるんだぜ!」という感じだったものに対して、
こちらは純粋に美味いワインを造ったらどうなるか、というところを目指しているように感じました。
お値段は一本8,640円也、安ワイン者がおいそれと買える値段ではないわけですが、
それを脇に置けば「これはアリ!」だと言えます。
点数 | 84点 |
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リンク | サントリー ジャパンプレミアム 岩垂原メルロ 2013 8,640円 (@amazon.co.jp) |
そして第2の部は、東京駅前"KITTE"内の信州松本ヒカリヤに場所を移してディナー。 サントリーの皆さん含めて参加者は20名くらい、貸し切りで利用させて頂きました。
料理は、今回のワインに合わせて以下のメニューを組んで頂いております。
信州オーガニック野菜 | |
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鶏の唐揚げ | |
信州馬肉のカルパッチョ | |
信州のホワイトアスパラガス | |
天然のウドのスープ | |
信州サーモンと山菜 酒粕 | (右写真) |
信州牛と安曇野のお豆さん | (下写真) |
全量信州の粉を使用した二八そば | |
デザート |
長野に本店のあるお店ということで、食材にはすべて長野産が使われています。
メニュー的にも、ワインに合うようにいろいろと工夫がされていて、
見た目にもキレイで大変ナイスでした。
そして、料理とワインの相性がどうだったか、という点に関しては、
ポンコツ舌の師範なんかより他の参加者の方のブログを参照された方が良いかと思われます
・・・ってかそういうのどちらかというと師範は無頓着です。メモも忘れちゃったし。
飲み物は、当然ワインもあるわけですがその前にビール。 最近リニューアルされた「プレミアム・モルツ」です。 缶では以前新旧比較しましたが瓶では初めて。 やっぱり缶より瓶の方が美味しい気がします・・・って、サントリーの中の人が居るんだから、 中身が違うのか聞けば良かったな。
名称 | サントリー ジャパンプレミアム 塩尻メルロ ロゼ 2015 |
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生産者 | サントリーワインインターナショナル |
価格 | (参考価格:2,160円) |
購入店 | (サントリーさんから) |
銀座NAGANOでテイスティングした3種類のワインに加えて、更に2種類の塩尻産ワインが用意されておりました。
その一本目がこのロゼ。
赤ワインの凝縮感を上げるために、ブドウを潰して出来た「果汁&果皮&種」の中から果汁だけを抜く作業(セニエ)があり、
このロゼはその抜かれた果汁で造られています。
同様のワインは登美の丘ワイナリーでも造られていて(コレとか)、
そちらは大変カッチリしたロゼという印象がありました。
色は、登美の丘のロゼがかなり赤っぽさの強い色合いだったのに対して、
こちらはどちらかというと薄いオレンジ色という感じです。
香りは、なんとなくメルローの雰囲気は感じられるだけど、ちょっと弱めな感じ。
味も、登美の丘のロゼに感じたような男っぽい骨格はこちらにはなく、
白ワインに近い軽めのバランスです。
同じサントリーのセニエのロゼでもかなり傾向が異なります。
それが、品種構成の違い(登美の丘はカベルネ・ソーヴィニョンも使われている)なのか、
醸造責任者の方のポリシーの違いなのかは判りませんが、出来たワインは思いっきり違うものです。
ちなみにお値段は一本2,160円、これは道場の稽古範囲内であります。
点数 | 72点 |
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リンク | サントリー ジャパンプレミアム 塩尻メルロ ロゼ 2015 2,160円 (@amazon.co.jp) |
名称 | サントリー ジャパンプレミアム 塩尻マスカット・ベーリーA 2014 |
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生産者 | サントリーワインインターナショナル |
価格 | (参考価格:3,024円) |
購入店 | (サントリーさんから) |
そしてもう一本のワインがコレ、ミズナラ樽熟成じゃない普通のマスカット・ベーリーA。
この銘柄は昨年送って頂いて稽古しております・・・ってか頂いてばっかりだな。
ありがたい話であります。
色は、ミズナラ樽熟成と比べると明らかに明るい紫色。
それが、ミズナラ樽の方に良いブドウが割り当てられたのか、
こちらはセニエされていないのか、ヴィンテージの違いか判りませんが(聞けよ!>自分)、
とにかく明らかに色が違います。
香りは、ベリーAっぽいイチゴのフルーツ香とミルキーな雰囲気。
人懐っこいというか、あまりワインを飲まれない方でも親しみやすそうな香りです。
味も、色からの印象通り渋味控えめで、濃いロゼと思って飲んでも良いかも知れません。
良く言えば「軽快」、悪く言えば「弱い」赤だとは思いますが、
会も後半になるとこのワインが一番しっくり来るように感じました。
気合を入れて飲み過ぎで、濃いワインには疲れちゃったのかも知れません。
点数 | 78点 |
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リンク | サントリー ジャパンプレミアム 塩尻マスカット・ベーリーA 2014 3,024円 (@amazon.co.jp) |
今回5種類の塩尻産ワインを頂いたわけですが、
今は「ジャパンプレミアム」シリーズのこのワインたち、
9月にはリニューアルされて登美の丘ワイナリーと同じように「塩尻」を前面に出したラベルにリニューアルされるそうです。
以上、サントリーさんの塩尻ワインを堪能するワイン・セミナー&ディナーでありました。
大変お世話になりました>サントリーの皆様。
そして、今回同席されたグルメ・ブロガーな皆さんのリンクは以下です。
(2017/05/23 Update)
記事が出揃いました。当たり前だけど、同じワインを飲んでも人によって感じ方はいろいろですな。
エシェ蔵さん | まいにち、エシェ蔵! | 記事 |
SHIMAさん | 簡単!節約!おしゃレシピ SHIMAのオウチカフェ | 記事 |
紀子さん | Norikostyle 宝塚ワインサロン・創作おつまみレシピ ~ワインが似合う女性になる為に~ |
記事1, 記事2 |
らむろうさん | プチプラワイン日記 | 記事 |
MOMOさん | MOMOの東京グルメ日記 | 記事1, 記事2 |
まみさん | わくわくするワイン、ときどきお酒 | 記事 |
こんちゃん | こんちゃんの--今日は何飲もうかな-- | 記事 |
ぱんだしゅりけんさん | ワインヲタ入門生のチラシの裏 | 記事1, 記事2 |
徒然わいんさん | 徒然わいん | 記事 |
arusanchi2さん | アルさんのつまみ食い2 | 記事 |
busuka-san | ワインと絵画がある生活 | 記事1, 記事2 |
「美味しいワイン」編集部さん | 美味しいワイン | 記事 |
サントリーさん | 日本ワイン体験記 | 記事 |
名称 | Taittinger "Comte de Champagne" 2006 テタンジェ "コント・ド・シャンパーニュ" 2006 |
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生産者 | Taittinger テタンジェ |
価格 | (エシェ蔵さんから) |
購入店 | -- |
・・・で、ワインセミナーとディナーは終了したわけですが、その続きがありまして・・・
皆さんの行かれる方向に付いていくと、参加者の一人エシェ蔵さんの事務所で更に飲む、という話になっておりました。
厚かましさに関しては右に出るものは居ないと自負している師範ですので、
ニッコニコ顔で参加させて頂きました。
そこで出して頂いたのがいきなりコレです。
シャンパーニュの名門「テタンジェ」のプレミアム銘柄「コント・ド・シャンパーニュ」。
テタンジェと言えば師範の中では長女が産まれた際にお祝いに開けた銘柄として有名です
・・・ってそんなことは誰も知らんがな、ですが。
で、当然ながらこの状態からの稽古ですので、細かいことは覚えちゃいませんが、
こんなワインを頂いて「忘れました!てへ!」じゃあまりにあんまりなので、頑張って記憶の糸をたどります。
2006年ヴィンテージのこのワイン、
プレミアム・シャンパーニュって高菜の古漬け的なクタッと感を感じるものがあるけど、
このシャンパーニュはそういう感じは無くてまだ若々しい感じでした・・・だったような。
『やっぱり"Comte(伯爵)"ってくらいだから違うねぇ』などと話をしていたように思いますが、
この会には9人ほど参加していましたんで、クイーッと無くなっちゃいました。南無南無チーン。
点数 | (80点) |
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名称 | Meursault 1997 ムルソー 1997 |
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生産者 | Domaine des Comtes Lafon ドメーヌ・デ・コント・ラフォン |
価格 | (エシェ蔵さんから) |
購入店 | -- |
「コント」繋がりだからでしょうか、次に出して頂いたのが、なんとブルゴーニュの超名門コント・ラフォン!
ラベルが無くなっちゃっていたんで写真は裏側です。
ヴィンテージは1997年、来月20周年を迎える「安ワイン道場」と同い歳のワインです。
そして、このワインに関してはキッチリ覚えています。
まず色が凄い。照りっ照りな感じのレモン色で、粘性も高くてトロットロな外観。
そして香りも凄い。超高級セメダインを最高級ビスケットで挟んだような、クラクラする香りを感じます。
味わいにも非常な凝縮感があって、
チビチビ飲まなきゃもったいない、というかチビチビしか飲めない迫力のある味わいです。
その場でも言ってたような気がしますが、これは安ワイン道場史上最高の白だったように思います。
いやー、とんでもないモノを飲ませて頂きました。
点数 | (96点) |
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名称 | Clos des Lambrays 2006 クロ・デ・ランブレイ 2006 |
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生産者 | Domaine des Lambrays ドメーヌ・デ・ランブレイ |
価格 | (エシェ蔵さんから) |
購入店 | -- |
次に出して頂いた赤がこれまた豪快、モレ・サン・ドニ村の特級畑「クロ・デ・ランブレイ」です。
クロ・サン・ドニとかクロ・ド・ラ・ロッシュとはいくつか稽古した経験がありますが、
この畑とは初稽古であります。
で、あのムルソーの後(そして次↓の前)だとちょっと分が悪かったかなぁ、というのが正直な感想です。
そもそも相当な酔っぱらい状態であったことに加えて、
極めて印象的な二本の間にあって、あまり記憶に残っていないんですよ。
色も濃いしそれなりに熟成もしていて、良いブルゴーニュだなぁ、という程度にしか覚えてなかったりします。
あぁ勿体ないもったいない。
師範においてはこんなテイタラクでしたが、
師範以外の皆サマがきちんとこのワインの良さを感じ取られていることを願って止みません。
点数 | (??点) |
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名称 | Château d'Yquem 1995 シャトー・ディケム 1995 |
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生産者 | Ch. d'Yquem シャトー・ディケム |
価格 | (エシェ蔵さんから) |
購入店 | -- |
そして次がイケムですよ奥さん!
コレを出して頂いた時、『ワタシはニューヨークで10年前にこのワインと稽古したことがあるんですわよおホホホホ』、
などと吹聴していたように思います。
それがどうした?って感じで心底クソッタレな鼻もちならんヤツだったと思われますが、
そんな自慢もしたくなるくらい嬉しかったわけですよ、師範的には。
そしてこの至高の甘口ワイン、1995年でも全然若いです。
更なる自慢を塗り重ねると、昨年秋には1971年産と稽古しているわけですが、
そのくらい年月を経ても全然平気なわけだから、1995を若く感じるのは無理もないところです。
イケムお約束の甘露な味わいを堪能させて頂きました。
それにしても、1年以内に2回もイケムが飲めるなんて安ワイン者にはあるまじき行為、なんかバチが当たりそうだな。
これまでイケムとは3回稽古してきて、一度も自腹を切ったことはありません(恥)
点数 | (92点) |
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名称 | Veuve Clicquot "La Grande Dame" 2006 ヴーヴ・クリコ "ラ・グランド・ダム" 2006 |
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生産者 | Veuve Clicquot Ponsardin ヴーヴ・クリコ・ポンサルダン |
価格 | (エシェ蔵さんから) |
購入店 | -- |
コレでいよいよ最後です。
この期に及んでまたまたシャンパーニュのプレミアム銘柄、ヴーヴ・クリコのラ・グランド・ダム。
ありがたい話でございます。
ちなみに、一般には「ラ・グランダム」と書かれていることが多いようですが、
"Grand Dam"ではなくて"Grande Dam"なので、「ラ・グランド・ダム」が正しいと思います・・・ってどうでも良いっすかね。
それにしても皆さん良く飲むなぁ。
サントリーさんのディナーまでで、多分一人一本は飲んでると思うんですよ。
その後9人で5本目だから一人半分以上。
師範も量的には結構飲む方だと思うだけど、皆さんの飲みっぷりにはシャッポを脱ぎます。
というわけで、このメンバーの中で一番ご年配な師範は、さすがにもう許容量に達しておりまして、
ほとんど口にしていないと思われます・・・と思うんだけどな。
実は『師範ガンガン飲んでたじゃないか!』なんて言われるとグゥの音も出ませんが。
点数 | (??点) |
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・・・と、そんな感じの「アフター・セミナー」でありました。 同席して頂いた皆さんには大変お世話になりました。 そして、想像を絶するご歓待をして頂いたエシェ蔵さんには 感謝の言葉もありません。 持つべきものは太っ腹なお友だち、『(自分で買うのは)安ワイン道場』が極まっております。
名称 | Bourgogne "Chaume Ronde" Vieilles Vignes 2015 ブルゴーニュ "ショーム・ロンド" ヴィエイユ・ヴィーニュ 2015 |
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生産者 | Danjean Berthoux ダンジャン・ベルトー |
価格 | 1,391円 |
購入店 | ヴェリタス |
最近の水曜は、師範が次女の習い事に送る間に師範代が調理、という段取りになっておりますので、
師範は調理担当ではありません。そんな感じで師範代が準備してくれたのは、
ヒイカとトマトのガーリックソテー、豚と水菜の炒め物。竹輪の蒲焼風。
軽い赤でもしっかり白でも良さそうなメニューです。
で、本日チョイスしたワインは初稽古の造り手によるACブルゴーニュ。
テクニカルデータ的には、
『1967年に植えられた1.10haの区画で栽培されたブドウを使用。
収穫は手摘みされオーク樽とタンクで10ヵ月熟成』
とのこと。そんな手が掛かっていそうなブルゴーニュのピノが1,500円以下。
「もしかしたらコレは大アタリかも!?」です。
いやね、無いとは思うんですよ、でも無いとは思うけど期待を胸に稽古します。
「安ブルゴーニュ岸壁の母」でございます。
色は、ACブルゴーニュとしては濃いように感じます。外観からは期待が更に膨らみます。
香りは、雰囲気は悪くないです。赤いベリーっぽい果実香に革っぽい雰囲気もあって、いかにもブルゴーニュのピノの香り。
ただ、いかんせん香りのボリュームが弱い。もちろんACブルゴーニュだと普通こんなもんではあるんですが、
ガーリックソテーのニンニク臭に完全に負けちゃいます。
味わいは、渋味穏やか甘味があって酸味も丸い。バランスは悪くないけど、こちらも小品な印象は否めません。
岸壁には今日も我が子は帰って来ませんでした。
ブルゴーニュはやっぱり造り手と値段が大切です、という実も蓋も無い結論になってしまいます。
この造り手のワイン、上グレードのジヴリー1級畑も買っています。そっちは頭抜けていると良いんだけどなぁ。
点数 | 71点 |
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リンク | Bourgogne "Chaume Ronde" Vieilles Vignes 2015 [Danjean Berthoux] 1,490円 |
昨日のご接待でお疲れの師範代。
そういう日は外食するに限ります。
家庭内で意見を募ったところ、「肉が喰いたい」という次女の意見を採用、焼肉屋へ行くことになりました。
焼肉屋だと、いつもは長女の強い意向により天王町駅前の「焼肉さかい」に行くんだけど、
本日はその長女がカナダへホームステイ中なんで新店開拓。
道場から歩いて行ける星川駅そばの焼肉 みろくという店へ行くことにしました。
店内は、カウンターとテーブル席と座敷を合わせても20席くらいですかね、小ぢんまりとしたサイズです。
予約の時に「座敷で」とお願いしたので、ウチは3人なのに6人入る座敷を使わせて頂きましたが、
我々以外のお客さんはもう一組だけだったんで、結果的には問題なかったようです。
注文した料理は、白センマイ刺とガツ刺から始まって、 食欲に促されるがままにいろいろと。左写真は牛ハラミ(左側)と牛カルビ(右側)。 脂が乗りまくった高級和牛とは違うけど、貧乏舌な師範家的にはこれくらいで十分です。
アルコールは、まず最初はクーポンで生ビールを頂いて、
「あぁキリンのラガーだねぇ」ってことでもう一杯(530円)。
その次にグラスワイン赤(450円)を頼んだらカルロ・ロッシでした。
甘味の強い赤で一般ウケはすると思うけど師範的には一杯で結構。
その後はトリス ハイボール(380円)を2杯ほど。
ビールはキリンなのにウイスキーはサントリーというのが意外でしたな。
そんな感じで、お会計は10,000円強。
量少な目だけど、肉の品質は高い感じがしました。
あと、確認はして無いけどボトルワインが3,800円~であるそう。
次回があればそれにトライしてみるかなぁ。
名称 | Cono Sur Sauvignon Blanc 2012 コノ・スル ソーヴィニョン・ブラン 2012 |
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生産者 | Viña Cono Sur ビーニャ・コノ・スル |
価格 | 138円 (187ml) |
購入店 | MEGAドン・キホーテ狩場インター店 |
・・・てもって道場に帰って飲み直し。
今日は外食をする、ということを決定した時点で「きっと飲み足りないだろうなぁ」ということは判っていたわけです。
だもんで、午後から散歩で買い物に出て、ドン・キホーテで買って来たのがこのコノ・スルのミニボトル。
お値段はなんと税別一本128円也。『まとめ買いだとお買い得 4本で500円』というPOPがありましたが、
それってお買い得なんっすかね?一本あたりたった3円しか得しないような。
ヴィンテージが2012年産ということで明らかに不良在庫処分、
リスクを考えて1本だけ買って来ました。
色は、南米のソーヴィニョン・ブランらしい薄めのレモン色。でも、
なんとなく麦わら色っぽさを感じるあたりは歳月の影響でしょうか。
香りは、果実のフレッシュさよりもゴムっぽい雰囲気を強く感じます。
味わいも、酸味と旨味がメインになっていて熟成ワインの風格。
でも別に不味くは無いんだな。「ロワールのプチ熟成白です」と言われりゃ師範は騙されます。
明らかにいわゆるボトムのコノ・スルとは違う感じですが、これはこれで楽しめます。
もちろん、187mlだとグラス2杯で飲み干すから無問題だったけど、ボトル一本だったら印象違ったかも。
どういう環境下にあったのかは判らないけど、「ボトルは小さいほど熟成が早い」は真理なような気がしますな。
点数 | 70点 |
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陶芸家である義妹の個展が4月25日まで新宿伊勢丹で開かれており、そのために弟一家が上京。
新宿からちょいと足を延ばしてもらって、師範弟と義妹と姪っ子の三名様が道場にて夕食&お泊り。
姪はまだ一歳七ヵ月、可愛い盛りですな。
料理は、ミニトマト&モッツアレラチーズ、自家製ピクルス、鰹のタタキ風カルパッチョ、ローストビーフ、ラザニア
などを。ちなみに長女はカナダへホームステイ中で不在であります。
名称 | Champagne Brut N.V. シャンパーニュ・ブリュット (ヴィンテージ無し) |
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生産者 | Kirkland Signature (SAS Janisson) カークランド・シグネチャ (SAS ジャニッソン) |
価格 | 2,198円 |
購入店 | コストコホールセール金沢シーサイド店 |
個展の成功をお祈りして、まずはシャンパーニュで乾杯。
選んだのは、米国系の大手スーパー「コストコ」で買ったもので、その名もずばり「シャンパーニュ・ブリュット」。
それがデカデカと書かれたラベルからは、謙譲の美徳などという概念は一切持ち合わせていなさそうな米国系らしさが感じられます。
さて抜栓。色は薄めのシャンパンゴールドで、泡立ちもシャンパンらしくシュワシュワです。
香りは期待したよりはおとなしめ。パンや味噌のようなイーストっぽさは控えめで、リンゴのようなフルーツ香がメインです。
味わいにも特段の個性はなくて、一般的なシャンパーニュの味わいそのものです。
ラベルに書かれている通り、「シャンパーニュです」という宣言のそれ以上でもそれ以下でも無い、
典型的かつ平凡なシャンパーニュでした。
ま、それでも1,000円くらいの安スパークリングなんかと比べると、
バランスの良さという点では明らかに上位に位置する飲み物ではあると思います。
点数 | 76点 |
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名称 | Meursault "Peutes Vignes" 2014 ムルソー "プート・ヴィーニュ" 2014 |
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生産者 | Frédéric Magnien フレデリック・マニャン |
価格 | 3,939円 (単品価格 6,350円) |
購入店 | うきうきワインの玉手箱 |
飲む人3人なので、3本は空くだろうなという想定の元、次なるワインは白をチョイス。
選んだのは、うきうきワインの玉手箱の福袋、税送料込み白3本セット10,800円からの一本で、
単品価格は一番高かったフレデリック・マニャンのムルソー。
割引き分を織り込んでも4,000円弱、期待しないわけには参りません。
・・・だったんですが、これが痛恨のブショネ。
いわゆるヒドいブショネの症状であるカルキ臭さみたいなのは無いんだけど、
残念ながら香りが全く出てきません。
口に含むと、それなりに蜜っぽさや樽の香ばしさを感じるんだけど、
鼻では全く、です。
味わいのバランスも悪くないんだけど、とにかく香りがねぇ・・・です。
年に300本も飲んでりゃこういうこともありますわな。
飲めないレベルじゃありませんが、この値段の価値は全く見出せません。
もしかするとブショネじゃなくて、本来こういう出来のワインだった可能性もありますが、
もう一本買ってそれを検証するほどの甲斐性は師範にはありません。
点数 | (69点) |
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リンク | Meursault "Pentes Vignes" 2014 [Frederic Magnien] 6,350円 |
名称 | Chateau Teynac 2012 シャトー・ティニャック 2012 |
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生産者 | Ch. Teynac シャトー・ティニャック |
価格 | (弟一家から) |
購入店 |
そして赤、師範弟が持参してくれたワインを飲んじゃいます。 新宿伊勢丹で買ったらしいこのワイン、さすがデパートらしくワインを説明するカードが添えられています。 それによると、
『格付けシャトーが9割を占めるサンジュリアンに於いて、細かな区画を合わせ12ヘクタールの畑を所有する小規模シャトー』
らしいです。褒めているんだか貶しているんだかわかんない説明ですな。
色はしっかりとした濃さのある紫色。
カベルネ・ソーヴィニョンが主体らしいですが、さもありなんという色合いです。
香りも、いかにも左岸のボルドーといった雰囲気で、カシスのような濃い果実香と消し炭のような煙たい感じ。
そして、かっちりした骨格をなしている渋味がメインで、「サンジュリアンでござい」という味わいです。
典型的な土地の個性を表現したワインですな。
デパートでワインを買うことなんて師範はほとんどないけど、なるほどこういうのが売られているのね、と納得です。
点数 | 78点 |
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名称 | Chateau Musar 2003 シャトー・ミュザール 2003 |
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生産者 | Gaston Hochar ガストン・ホシャール |
価格 | £22.99 (約3,200円) |
購入店 | World Duty Free Heathrow |
飲む人3人で3本開けて、でもまだ飲みたい気分。
ということで開けたのが、昨年秋にロンドンのヒースロー空港で買ってきたレバノン産のシャトー・ミュザール。
以前も稽古しているけど、また見かけたので再購入したもの。
現地通貨では£s;1.5ほど値上がりしているけど、為替の関係で日本円だと100円ほど値下がりしていました。
・・・で、やっぱりというか当然と言うか、どういうワインだったかはほとんど覚えていません。
おぼろげな記憶の糸をたぐると、前のボルドーとは明らかに違うというか、
柔らかくて人懐っこさがあったように思います。
そんな感じの自宅飲み会。
若干飲み過ぎではありますが、飲み過ぎるのが楽しいんだよねぇ。
点数 | ??点 |
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本日は、勤務先メンバーの持ち寄りワイン会。
前回は今年の1月、
今回の参加者は7名です。
会場は、前回と同じく麻布にある
Craft WINE N (クラフトワイン エヌ)
というところ。
雑誌にも紹介記事が載ったりして、最近話題の「麻布の隠れ家レストラン」らしいです。
そして、今回も前回同様、持ち込み料込み一人7,000円で、
事前に送ったワインのリストに合わせてコースを組み立てて頂けるようお願いしたわけですが、
今回はきっちりワイン1本に対して1皿という、相性を考え抜かれたメニューで出して頂きました。
持ち込みワイン会は、オーナーの知り合いでなくとも可能なようです。
そういう店をお探しの方は是非ご利用ください。
その際に「安ワイン道場を見ました!」と伝えて頂くと、『ほぉ~そうですか』と言われると思います。
名称 | Le Vinsans Ricard 2014 ル・ヴァンサン・リカール 2014 |
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生産者 | Vincent Ricard ヴァンサン・リカール |
価格 | -- |
購入店 | (Ksさんから) |
一本目のワインは、Ksさんが持参されたフランスはロワール産のスパークリング。
クレマン・ド・ロワールを名乗らずヴァン・ド・ターブル格付けにしているのは何か意味があるんですかね?
ソーヴィニョン・ブラン100%だとクレマン・ド・ロワールを名乗れないのかな?
その辺は勉強不足(というか勉強する気が無い)なのでよくわかりません。
澱が大量にあるらしく、外観的には軽く濁った感じの薄レモン色。
香りはかなりビックリです。ソーヴィニョン・ブランというより、ゲヴュルツトラミネールやヴィオニエみたいな、
花っぽさが前面に出た香り。
「きっと甘いんだろうな」と想像しつつ口に含むと、これがまた意外な味わいで、
甘さ控えめで酸味と軽い苦味がメイン。
なんとなくエール・ビールを飲んでいるような気分になります。
・・・と、かなり風変わりの泡でしたが、これがなんだか後ひく美味さなんだな。
Ksさん曰く『店頭に並ぶと瞬時に売り切れるワイン』とのこと。
なるほどコレの虜になる人もいるだろうな、と想像できます。
点数 | (82点) |
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乾杯の泡に合わせて出して頂いた料理がこちら。
牡蠣のフラン
一口食べたあとで気づきました、「自分、体質的に生牡蠣はダメだったんだ・・・」。好きなんだけどアタるんですよ、生牡蠣。
でも、幸い生では無かったし、これを書いている翌朝になっても体調に変化は無いので大丈夫だったみたいです。
旨味の詰まった牡蠣の下にクリーミーなベース、白全般何にでも合わせやすそうなメニューですね。
名称 | Vinho Verde N.V. ビーニョ・ベルデ (ヴィンテージ無し) |
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生産者 | Casal Mendes カサール・メンデス |
価格 | -- |
購入店 | (Ktさんから) |
白の一本目は、Ktさんが持参されたポルトガル産のビーニョ・ベルデ。
造り手は違うけど、ビーニョ・ベルデは先日も稽古しております。
写真からもお分かり頂けるかと思うけど、変わった形の瓶に入っていて、
なんだかワインじゃなくてウィスキーみたいですな。
色はかなり薄めです。黄緑色と言えなくもない色合いなんで、Verde(=緑)と言われるとまぁそうかも、という感じ。
香りは、前の泡が香りバンバンだったこともあってか相対的には弱め。
柑橘類の入った段ボール?みたいな香りです。
そして味わいはソフトに甘酸っぱい感じ。
アルコール度数は10%と低めなんで、水のようにスイスイ入っていきます。
ポルトガルの港町の食堂で、山盛りの魚介類なんかに合わせてグビグビ飲むワイン、という感じですな。
これからの季節、アウトドアで飲んだりするのにも良さげです。
点数 | (72点) |
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こんな白に合わせて頂いたのがこちら。
千葉県産地ハマグリのオーブン焼き
やっぱり貝類ですよね、このワインに合いそうなのは。
ハマグリの上にはクルミとパセリをバターで練ったペーストが乗せられています。
ソムリエさん曰く『ワインの緑とパセリの緑を合わせてみました』とのこと。お見事であります。
名称 | Dinavolo 2006 ディナーヴォロ 2006 |
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生産者 | Denavolo デナーヴォロ |
価格 | -- |
購入店 | (Fjさんから) |
白の二本目は、Fjさんが持参されたイタリア産のヴィーノ・ダ・タボーラ。
最初の泡は"Vincent Ricard"が造る"Vinsens Ricard"でVdT、
この白は"Denavolo"が造る"Dinavolo"というVdT。
「造り手名と銘柄名が微妙に綴りの違うVdT」という点が共通しておりますが、別にそれを狙ったわけでは無いようです。
色は、明らかに普通の白とは異なる、誰の目にも判るオレンジ色。
ロゼワインのオレンジとも違う、全くみかんの皮のオレンジ色です。
香りは、目をつぶって嗅ぐと間違いなく赤ワインの香りだと信じるでしょう。
それも、ちょっと熟成が入って酸化の気配を感じる赤の香り。
口に含んでも、ちゃんと渋味があって、甘さ控えめでドライなバランスの赤そのものです。
ほんのりミントみたいなクールさを感じるところがいわゆる赤とちょっと違うところかな?
非常に興味深いし、奇天烈なだけでなくちゃんと美味しいワインでした。
自然派ワイン好きの間では、この手のオレンジ・ワインが流行っているそうであります。
Fjさんのところでも奥様がハマっているらしく、全部オレンジ・ワインのワイン会に行ったりもしているとか。
ワインの世界もいろいろなようです。
点数 | (78点) |
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変化球的なこのワインに合わせて頂いた料理がこちら。
タコのグリエとゴールデンキウイ パクチーのサラダ仕立て
料理も変化球で来ました。
タコとキウイとパクチーですよ。
どういう風味になるかなかなか想像がつかないと思いますが、
これが意外と相性が良いんですな。
オレンジワインに合わせたのはナイスな発想ですね。
エキゾチックな感じが助長されて、とても面白い取り合わせでした。
名称 | Nuits-Saint-Georges 2009 ニュイ・サン・ジョルジュ 2009 |
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生産者 | Louis Chavy ルイ・シャヴィ |
価格 | -- |
購入店 | (Ngさんから) |
変化球なワインが続いた後は、王道路線でブルゴーニュの2009年対決。
その一方はNgさんにお持ち頂いたのはニュイ・サン・ジョルジュ。
頂き物とのことでしたが、インポーターのステッカーが見当たらないし、
検索しても国内での取り扱いは無さそうなんで、
ハンドキャリー品なのではないか、などと話しておりました。
色は、2009年産ということで8年前のワインではあるけれど、とても若い感じ溌剌とした赤紫。
状態の良さが見た目から感じられます。
香りも良いですね。ブルゴーニュらしい革っぽさと木イチゴっぽさ。
樽香はあまり感じないので、ブドウ本来の香りを大切にする造りのようです。
味は、香りの印象からするとやや軽め。
時間が経てば開くかと思ったけど、味わいの軽さに関してはあまり変化ありませんでした。
ブルゴーニュらしい、「香り吟醸」なワインですな。
でも、もう少し味わいに甘みや膨らみがあったらなぁ、ってところがちょっと残念だった印象です。
そしてそれが、次のワインで満たされることになります。
点数 | (76点) |
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このワインに合わせて頂いた料理がこちら。
シャンピニオンのフリット
大き目マッシュルームの傘の内側にベーコンやチーズ(ですかね?)を入れて、衣で包んで揚げたもの。
見た目も可愛いし、これは真似しようと思いました。
そして、ブルゴーニュにマッシュルーム、納得の相性です。
名称 | Gevrey Chambertin 1er Cru "La Perrière" 2009 ジュヴレ・シャンベルタン プルミエ・クリュ "ラ・ペリエール" 2009 |
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生産者 | Dom. Heresztyn ドメーヌ・エレスティン |
価格 | 4,980円 |
購入店 | カーヴ・ド・リラックス |
ブルゴーニュ赤のもう一本は、師範が持参したジュヴレ・シャンベルタン1級畑。
造り手のドメーヌ・エレスティンは「高品質ながらお値段穏当な造り手」と言われているみたいですが、
師範は過去に一度特級畑のクロ・サン・ドニと稽古して若干ハズしております。
なんでそういうワインを持参するのか!って話ですが、
すっかり忘れちゃってたのね、そういうことを。
色は、前のニュイ・サン・ジョルジュと大きな違いはありません。
香りも、フルーツの傾向としては似た感じですが、それに甘香ばしい樽香が溶け込んでいるのと、
香り全体のボリュームは一枚か二枚ウワテに感じます。
ただ、もしかするとボリュームの差に関しては、
前のは口の開きが大きいグラス、こちらは口がすぼまったグラスという違いが影響しているのかも知れません。
そして、決定的な違いはその味わいにありました。
とにかく甘酸っぱくて丸っこくて、思わずニンマリほくそ笑む味わいに大満足です。
いやー、手前味噌ではありますが、このワインは「予期せぬアタリ」ワインでした。
ソムリエさん曰く、『ジュヴレ・シャンベルタンの一級畑の多くは特級畑から離れたところにあるけど、
このペリエールは特級に隣接しているんですよ』だそうです。
そんなこと言われるとますます美味しく感じられてきます。
これが4,980円だったのは大変お買い得だったと言って良いと思います。
点数 | (90点) |
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このワインに合わせて頂いた料理がこちら。
マグレ・ド・カナールのロースト
火入れが絶妙で血の香りが残った鴨とピノ・ノワール、これは鉄板の組み合わせですね。
それに加えて、フランボワーズソースでソテーされたレンコンも添えてあって、
血と木イチゴと土、ブルゴーニュの赤に合わないはずがありません。
名称 | Barbaresco "Pajoré" 2008 バルバレスコ "パヨレ" 2008 |
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生産者 | Rizzi リッジ |
価格 | -- |
購入店 | (Mnさんから) |
いよいよ会も終盤、ワインも濃いヤツに移っていきます。
Mnさんにお持ち頂いたのがこのバルバレスコ。イタリアからハンドキャリーされたものとのことです。
っていうかMnさん、帰国子女でフランス語専攻でイタリアに赴任経験があるなんて、
師範らみたいな土着の日本人とは見えている世界が違うんでしょうなぁ。
閑話休題、このワインのことを。
色の濃さに関しては、前のブルゴーニュとそんなに違いはありません。
ちょっとこちらの方が青みを感じるかな、って程度の差です。
香りは、ネッビオーロ種にしてはややトーンが高くサンジョヴェーゼ的。
どことなく干しイチジクのような乾いた果実っぽさを感じる香りです。
味わいは、甘さがしっかりあるのと、ややチリチリした刺激を感じる酸味があります。
「バルバレスコ=強いワイン」という印象があるし、
このワインのラベルなんかもそういう印象を補強してくれますが、このワインはそういう方向性とは異なる感じ。
どちらかというとバランス重視でまとまりの良さが感じられました。
次はフランチャコルタの良いヤツ、ですかね>Mnさん
点数 | (80点) |
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このワインに合わせて頂いた料理がこちら。
蕗の薹とタラの芽のリゾット
フキノトウやタラの芽といった苦味のある山菜が、いかにも春らしい雰囲気でよろしゅうございました。
ワインと合わせて、というより、料理単体として美味しいですね。
赤ワインに合わせた料理を続けると、濃い味ばかりが続いて今度は料理の流れが悪くなる、ということでしょう。
ここで軽い味わいを挟むのは正解だと思います。
名称 | Chateau Quinault l'Enclos 2010 シャトー・キノー・ランクロ 2010 |
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生産者 | Ch. Quinault l'Enclos シャトー・キノー・ランクロ |
価格 | -- |
購入店 | (Yjさんから) |
これで予定では最後のワイン、7人で7本目であります。
このあたりになると大体記憶もおぼろげになって来るのが通常の師範だったりするわけですが、
本日に関してはまだ矍鑠(かくしゃく)としております。
そしてこのワインは、Yjさんに持参頂いたシャトー・キノー・ランクロ。
「元祖ガレージワイン」と言われているらしいサンテミリオン特級の赤であります。
色は、前のバルバレスコより明らかに濃いですね。
ボルドーらしい、こげ茶色っぽさを感じる濃紫色です。
香りは、顕著に感じるのは黒系果実の凝縮感とミルキーな雰囲気。
右岸の良いワインに典型的な香りのバランスです。
味わいも、甘味があって酸味もあって渋味もある、そしてそれぞれが付かず離れず、良い間合いを持って存在しています。
このワインならではの個性的な何か、というのは無いんだけど、
普通に、そして高レベルで美味しい右岸のボルドー、という印象です。
会を締めるにふさわしい、どっしりと重心の低いワインでした。
点数 | (84点) |
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そしてこのワインに合わせて頂いた料理はこちら。
鶉のパロティーヌ
「パロティーヌ」とは、
骨を除いて広げたトリ(鶏、鳩、鶉など)で挽き肉やフォワグラなどの ファルス を包み込んだもの、とのことです。
ウズラとかハトとか、小さい鳥は美味いよね。
そして今回この料理に特徴的なのは、小さい生のブドウの実が乗せられていること。
なるほどそう来たか、って感じです。
名称 | Josef Biffar Riesling Kabinett 2013 ヨーゼフ・ビファー リースリング カビネット 2013 |
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生産者 | Josef Biffar ヨーゼフ・ビファー |
価格 | 500円/glass |
購入店 | Craft Wine N |
上の料理までで、一応今回のコース(7本のワインに合わせて7皿の料理)は終了。
でも、師範含めて皆さんまだ喰う気マンマン、飲む気マンマンに見えたようで、
オーナーから『別料金(プラス700円)になりますがデザートはいかがですか?』とのご提案。
断る理由はございません。そして、『デザートに合わせてグラスワイン(プラス500円)もいかがですか?』とのご提案も。
こちらも断る理由はございません。
・・・というわけで、デザートに合わせたエキストラな一杯として出して頂いたのが、ドイツ産のリースリング。
このお店、オーナーがドイツで修行されたこともあり、ドイツワインのラインナップが豊富なようです。
色はかなり薄め。
香りは、典型的なリースリングらしい灯油系のオイル香。
Ngさんだったかが『キューピー人形の匂い』と言われてましたが、確かにそう言われればそうですね。
味わいは、ドイツワインらしくかなり残糖があって甘く感じます。
食中では使いにくい味わいのバランスかもですが、デザートに合わせるんだったらベリーナイスです。
最近、ドイツでも辛口のワインが増えている印象がありますが、
こういう甘口も使い方によってはアリだな、と思いました。
ただ、『家飲み一人で一本』が基本の安ワイン道場ではやっぱりなかなかそういうシーンってのが無いんだよね。
点数 | (75点) |
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そして追加されたデザートがこちら。
クリームブリュレ的なやつ&グレープフルーツ・ゼリー的なやつ
コースの料理に関してはちゃんとメニューが印刷された紙を頂いたんで名前が正確ですが、
このデザートはそれが無かったんで名前が超適当です。
ワイン同様、甘味と酸味があって、これまた満足度の高い一皿でありました。
そんな感じの飲み会。皆様お疲れさまでございました。 次回は(今回不参加だった)Nkさんがリシュブールを、 Ksさんがキスラ―をお持ちいただけるとのこと、しかと聞き届けましたぞ!
名称 | The Wolftrap (Red) 2015 ザ・ウルフトラップ (赤) 2015 |
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生産者 | Boekenhoutskloof ブーケンハーツクルーフ |
価格 | 805円 (単品価格 1,214円) |
購入店 | ワイン商人 ドゥアッシュ |
本日の料理は、鶏手羽先の唐揚げ、モッツァレラトマト、モヤシとキュウリのナムル。
ワインは、昨今話題沸騰中の産地、南アフリカ共和国の赤。
南アのワイン、道場でもこれまでそこそこの本数稽古してきてはいるんだけど(このワインで122本目)、
これまではなんとなく「いわゆるニューワールド軍団の一員」という認識だったわけです。
でも、意識して稽古すると、案外違いが見えて来ております。
例えば白に関しては、他のニューワールド産が「なにはなくともまずシャルドネ」であるのに対し、
南アフリカではそんな「シャルドネがナンバーワン」な空気では無くて、
シュナン・ブランを始めとした品種それぞれの個性を追う傾向にある気がしています。
そして赤も、「とにかく濃いヤツがナンバーワン」という評価軸では無いみたい。
もちろん、濃くしようと思えば恐ろしく濃いヤツも作れるみたいですが(コレとか)、
案外バランス重視なところを目指しているように感じています。
このワインの品種構成も、シラー67%、ムールヴェードル31%、ヴィオニエ2%。
最後の「ヴィオニエ2%」がいい仕事してそうな気がしますね。
ちなみにこの銘柄の白とは昨年末に稽古済みです。
さて稽古開始。色はしっかりと濃い紫色で、ブドウの熟し方に手抜きは無い感じがします。
香りも、「これぞシラー」な感じで、胡椒のようなスパイシーさがまず前面に出ています。
ただ、その裏っ側の果実香は案外ツンッ&カラッとしていて、重いワインの香りではありません。
味わいは、渋味穏やかで甘さがしっかり、酸味もそこそこという感じ。
軽くは無いけど重くもない、中庸なバランスと言って良いと思います。
インポーターによって貼られた裏ラベルには「フルボディ」とありますが、
このワインに関しては意図的にフルボディじゃ無い方向に振られているように感じます。
値段相応に飲まれるシチュエーションの広さを意識したこういう方向性は良いと思いますね。
何でも「濃い」「フルボディ」が善なわけじゃないからね。
マーケティング上の文言的には「フルボディ」と書いた方が良いのかもだけど。
点数 | 76点 |
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リンク |
南アフリカワイン 大満足!豪華6本セット! 9,200円 The Wolftrap (Red) 2015 1,214円 |
春らしい、というか初夏のような陽気の日曜日。
道場のジューンべりも今満開。例年だと周辺のソメイヨシノの満開からだいたい2週間遅れて満開になるんだけど、
今年は開花時期が被りました。
そして本日は、芽吹き始めた生垣のヒイラギモクセイの害虫駆除。
まだ新芽が小さいこの時期にやっておくと、その後の被害が少ない気がしております。
次は連休明けあたりかな?
ヒイラギモクセイ、昔はとても害虫に強い樹種という認識だったらしいし、
師範の実家でも普通にスクスク育っていたんだけど、
外来のヘリグロテントウノミハムシという害虫が日本に定着して以降、
とても手のかかる樹種になってしまった感があります。
そんな感じで皆さん掃除その他でお疲れさま、ということで、本日のお風呂と夕食はスーパー銭湯を利用することに。
道場近辺には車で30分以内に天然温泉を有したスーパー銭湯が3ヶ所もあって、さながら「横浜温泉郷」の様相を呈しております。
そんな中で本日行ったのは、道場から一番近い満天の湯 上星川店というところ。
道場からは3km弱、車で10分程度のところにあります。
前述したようにこの辺りはスーパー銭湯激戦地だったりもしますんで、
かなり内容も充実しています。
サウナや水風呂は当然のこととして、炭酸泉や寝湯、その他スーパー銭湯に欲しいものはほぼ一通り完備。
そんな施設が、今回なんとタウン誌のクーポンを利用して一人390円也。「素晴らしい」という言葉以外は見当たりません。
風呂から上がって、併設のお食事処で夕食。 ここはあんまり居酒屋的では無くて、基本は定食屋、一部居酒屋メニューがあるという感じ。 左写真はシーザーサラダとポテトフライ。 美味い不味いはこの際不問です。 人間、そんなにいつも美味いもんを食べてなきゃだめだってことはないわけで、 風呂上がりなんてそこそこ喰えればオッケーなわけであります。
もちろん最初の飲み物はビールです。アサヒ スーパードライの樽生、大ジョッキ750円也。
食券を買って注文するスタイルなんで、手間を考えると大ジョッキ以外あり得ません。
次なる飲み物は清酒で、玉乃光 純米吟醸 540円也を。
注文する前は、300mlくらいの小瓶で提供されるものだと思っていて、それでこの値段は安いなぁなんて考えていたんだけど、
実際は桝とグラスでの提供でした。まぁそりゃそうですよね。
そして、これが案外悪くないんですな。
普通酒とは違うシュッとした感じがあって、変にサワーとかでお茶を濁すより良かったと感じました。
・・・と、そんな感じの休日の午後。「ワイン全く関係ねぇ」ですが。
名称 | Art de Vivre Grenache Rosé 2012 アール・ド・ヴィヴール グルナッシュ ロゼ 2012 |
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生産者 | Gérard Bertrand ジェラール・ベルトラン |
価格 | 216円 (Half) |
購入店 | MEGAドン・キホーテ狩場インター店 |
スーパー銭湯のお食事処にワインの選択肢は無かったので、道場に帰って改めて飲み直し。
さすがにここからフルボトル1本飲む元気は無いんで、たまたま昨日ドンキで買ったロゼ―のハーフボトルをチョイス。
お値段なんと税別一本200円也。
なんか投げ売り状態だったんだけど、これヴィンテージが2012年なのね(ちなみに2011年のもありました)。
「ははーん、なるほど」と髭を撫でつつ購入した次第であります。
色は、ピンクというより明らかに薄オレンジ。赤ワインの紫色が年月を経ることによってレンガ色っぽくなっていくように、
ロゼもピンクからオレンジ/ゴールド系に変化していくイメージがあります。
香りのボリュームは結構侮れません、というかハーフ200円でこれくらい香ってくれれば上等舶来。
リンゴや梨のフルーツ香に加えて、ちょっと鉱物的な香りと、高菜漬みたいな熟成香も感じます。
味わいは、甘味も酸味も控えめでややイビツな旨味。
フレッシュ感は無くなっているけど、抜け殻ってことはなくてまだ十分にワインと言えるレベルです。
安売りの理由は明白で、このワインが本来意図した美味しさを保った状態じゃ無くなったからでしょうね。
でも200円ならアリですよ。特に「ハーフワイン推進委員会会長」を自任する安ワイン道場師範としては、
こういうのこそ使い勝手が良いと感じます。ハーフだとネガティブ要素が鼻につき出す前に飲み終えちゃうしね。
点数 | 65点 |
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先月22日から一ヵ月弱の間道場に逗留していた師範母も今日熊本へお帰り、ということで羽田空港まで送って行きました。 昨日は長女も短期ホームステイでカナダへ旅立ったんで、 5人だった賑やかな道場も今日から3人です。
それはそうと、先月のプレミアムモルツのリニューアルに引き続き、 ザ・プレミアムモルツ <香る>エールもリニューアルされたらしいんで、 別に無料券を貰ったわけじゃないけど両方買って来て飲み比べ。 左側が旧商品、右側が新商品です。名称 | Bourgogne 2012 ブルゴーニュ 2012 |
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生産者 | Dom. Gros Frère et Sœur ドメーヌ・グロ・フレール・エ・セール |
価格 | 2,484円 |
購入店 | サンタムール |
夕食は、揚げ春巻き、イカリングフライ、揚げナスとトマトのサラダ、師範母が作ってくれたお煮しめの残り。
ワインはブルゴーニュ産の赤で、米国市場を意識したかのような目鼻立ちのくっきりしたワインを造るグロ・フレールのエントリー銘柄。
エントリーっつったって2,500円近くするからね。ブルゴーニュは高くなったよなぁ。
ちなみにこの銘柄、同時に2013年産も買ってます。2012年産と2013年産セットで税別4,600円で売られてました。
色は、ACブルゴーニュにしてはちょっとしっかりめの濃さがあって、この地方のピノ・ノワールらしい赤みの強い紫色。
「ガーネット色」って言った方が良いんですかね。
香りは、ツンッと鼻筋の通ったトーンの高いフルーツ香と、材木屋や家具屋みたいなちょっと木質系の香りがします。
口に含むと、アタックが弱くて「あれ?薄い?」と一瞬思うんだけど、後から鰹出汁的な旨味がグワッと来ます。
甘さ控えめで酸味もそれほど強くなく、主に感じるのはその旨味。なかなか面白い味わいです。
香りの緊張感はブルゴーニュでも北の方のニュイっぽいけど、
味わいの感じは南のボーヌっぽくて、ちょっと不思議な感じです。
でもやっぱり美味いな、ブルゴーニュ。小品ではあるけど、この値段を出す価値はあると考えます。
というわけで手持ちの2013年産にも期待です。
点数 | 78点 |
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本日は職場の歓送迎会。
店は、品川駅港南口出てすぐ、再開発から取り残された一角の路地にある居酒屋。
品川駅の再開発前は良く行った店です。
大人数の宴会ということもあって「飲み放題」のコースだったんだけど、
そのリストにはワインも無ければ清酒も無し、というかなり割り切ったプラン。
料理の方も、正直「え?これで終わり?!」という内容。
なんというか、周辺に一気にオフィスビルが増えて、
「売り手市場」で労せずに客が入る状況になったんだろうな、と想像され、
市場原理というものを思い知る結果となりましたとさ。
名称 | Pieter Cruythoff Brut N.V. ピーター・クリュイソフ ブリュット (ヴィンテージ無し) |
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生産者 | Riebeek Cellers リーベーク・セラーズ |
価格 | 985円 (単品価格 1,485円) |
購入店 | ワイン商人 ドゥアッシュ |
明日から長女は短期のホームステイでカナダへ旅立ちます
・・・ということで本日はその家庭内壮行会。
門出には泡が必要でしょう、ということでチョイスしたのが南アフリカ産のスパークリング。
品種はシャルドネ66%、ピノ・ノワール34%とのことなんで、
一般的なシャンパーニュと同じような構成ですな。
ちなみに本日師範代は職場の飲み会で夕食不要とのことなので、
夕飯の準備は師範&師範母にて担当。
メニューは、マグロの漬け、ホウレン草のお浸し、焼鳥いろいろ(by日本一)、お煮しめ(by師範母)いう和風メニュー。
『カナダでは和食が食べられないだろうから』という長女のリクエストに応えております。
色はかなり薄めの麦わら色。泡立ちは結構立派なものです。
香りは、いわゆるシャンパーニュ的なソレとはかなり違っていて、
どちらかというとチリとか豪州産みたいな感じのフルーツっぽさが前面に出た香り。
味わいのバランスは、かなりしっかりした甘味を感じます。
カバみたいなエグみとか、ヴァン・ムスーやスプマンテみたいな軽薄さは無いんだけど、
シャンパーニュとはかなり別物な味わいです。
スティルワインに関しては、南アフリカ産ってニューワールドとフランスの中間くらいの立ち位置な印象があるんだけど、
このスパークリングに関してはどっぷりニューワールド的です。
甘酸っぱくて泡立ちもあって、スパークリングとしては合格点なんだけど、
高望みながら「なんちゃってシャンパーニュかも」の期待とは違う感じでした。
点数 | 73点 |
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南アフリカワイン 大満足!豪華6本セット! 9,200円 Pieter Cruythoff Brut N.V. 1,485円 |
名称 | Mapu Merlot 2016 マプ メルロー 2016 |
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生産者 | Baron Philippe de Rothschild バロン・フィリップ・ド・ロートシルド |
価格 | 708円 (単品価格 1,296円) |
購入店 | エノテカ楽天市場店 |
水曜日の料理当番は師範であります。
本日のメニューは、新キャベツを使った回鍋肉、モヤシと水菜のナムル、青梗菜と玉子とフカヒレのスープ。
ワインは、あまり複雑でなくハッキリしたワインが良かろうと考え、
エノテカ・パーティパック12本セットの中からチリのメルローをチョイスしました。
色は、ニューワールドのメルローらしくしっかりと濃い青紫色。アシも長くネットリ感もあってちゃんとした感があります。
香りは、確かにニューワールド産のメルローらしいダークチェリー的な果実香がそこそこしっかり。
樽熟はしてないのかな?してても極めて軽いと思われます。
味わいは、甘さしっかり酸味ほどほど渋味は控えめ。
いかにもニューワールド産のメルローらしい味わいのバランスです。
非常に判りやすいおいしさのあるチリ産のメルロー、と言えると思います。
複雑さってのは無いんだけど、最小限の満足感はキッチリ満たしてくれます。
こういうのは飲食店のハウスワインには良いだろうな。
これをそこそこの大きさのグラスで120ml一杯350円で出したら客はビックリすると思います。それでもかなり儲かりますよね。
でも、そういう風にグラスワインのクオリティでビックリさせてくれる飲食店は極めて少ないのが日本の実情だとも思います。
点数 | 72点 |
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ENOTECA パーティーパック(赤・白・泡計12本) 10,800円 Mapu Merlot 2015 1,296円 |
本日は、月に一度のバンドの練習日。今回の課題曲追加はPat Methenyの"James"。
和音のテーマをスムーズに弾くには正確で素早い運指が必要で難しい・・・
その練習場所は、いつもの「Studio NOAH 代々木店」が空いていなかった関係で、
本日は「Studio NOAH 高田馬場店」。
24時間予約電話受付OKで、系列他店の空きも検索してくれるんで、
ここんとこ使うのはStudio NOAHばっかりです。
そしてこの高田馬場店のB3スタジオ、ちょっと音がイマイチだったかなぁ。
スタジオの形とドラムス/アンプ/モニタースピーカーの配置が原因だと思うけど、
なんだか若いボルドー産の赤みたいに、音の各要素がバラバラでガチャガチャした印象でした。
ま、「演奏内容はさておき」ですが。
・・・とまぁ練習はそこそこに、毎度力の入った反省会。
本日はベースのMw氏が練習後の最終のフライトで関西方面へご出張、ということで3人で。
店は、高田馬場駅早稲田口を出てすぐのビルの地下にある石庫門(せっこもん) 高田馬場店というところ。
キーボードのMz氏はよく使う店だそう。個室なんかもあって、100人くらい入れそうなキャパがありました。
料理は、最初に鶏の唐揚げ 塩昆布風味(左写真手前)とギョウザ(左写真奥)を注文した後、
四川風麻婆豆腐とかニラレバ炒めとか回鍋肉とか、中華の定番メニューをいろいろと。
ギョウザはシャキシャキとした食感がとてもナイス、麻婆豆腐はきっちりと山椒ッ辛さがあってこれまたナイス。
お手頃価格ながら満足度の高い料理でした。
名称 | De Bortoli "DB Family Selection" Shiraz Cabernet 2015 デ・ボルトリ "DBファミリー・セレクション" シラーズ カベルネ 2015 |
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生産者 | De Bortoli Wines デ・ボルトリ・ワインズ |
価格 | (1,580円 [税別]) |
購入店 | 石庫門 高田馬場店 |
アルコールは、まずは駆けつけ2杯、ということで生ビール(中) 税別380円を。
量少なめのジョッキだったけどこの値段なら文句ありません。
銘柄はサッポロのようでした。こういう店では珍しいよね、サッポロの生。
そして次はワインを行きます。このお店、お手軽価格の中華居酒屋な割にはなぜかボトルワインが充実しております。
確か白が8種類で赤が11種類。
お値段は一番安いのが税別1,580円からだけど、その一番安いのを複数種類から選べるところに「安ワイン者魂」がくすぐられます。
この値段の赤は確か6種類で、
国内メーカー(の多分輸入ワイン使用)、スペイン産、チリが2種(アルパカとどこか)、米国産のメルロー、そして豪州産のコレ。
飲んだこと無い銘柄としては米国産のメルローがあったので、まずはそれにロックオン。
「安い米国産は変に軽いのもあるからなぁ」という心配はしたけど、ここはひとつチャレンジしましょうということで意思統一、
満を持して店員さんに注文するも『それ無いアルよ』とそっけない回答。
次善の策で勝手知ったる安心銘柄、豪州産のデ・ボルトリになりました。
しばしば稽古している印象があったけど、この銘柄と稽古したのはもう9年も前なんですな。
グラスは握りこぶし程度の小さいやつでしたが、それでも向こうが透けないくらいの色の濃さ。
この値段でこの色なら十分でしょう。
香りも、濃い色のベリーっぽい果実香に加えてシラーズらしいスパイシーな感じがあって、想定通りです。
味は、提供されてすぐはキッチリ冷えてたんで渋味が目立ったけど、
温度が上がるにつれて甘味も感じられるようになってきて、バランス回復していました。
これが飲食店で1,580円なのは大変リーズナブルです。
中華に合わせるんだったらこのくらいはっきりしたワインの方が良いので、
この手の店ではとても使い勝手の良い赤だと思います。
ただ、やや飲み飽きするのか他の二人のグラスの進みは遅かったようです。
後半は師範一人でニヤニヤしながら飲んでおりました。
点数 | 74点 |
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その後はハイボールを2杯ほど頂いて、3名分トータルの金額は12,000円強。 やはり学生街だからか、リーズナブルな価格が嬉しいな。 特に充実した低価格ワインのラインナップは、「安ワイン道場」的には是非他店も見習ってほしいと思うところであります。
名称 | Calera Mt.Harlan Viognier 2014 カレラ マウント・ハーラン ヴィオニエ 2014 |
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生産者 | Calera Wine Company カレラ・ワイン・カンパニー |
価格 | 2,934円 (単品価格 4,730円) |
購入店 | うきうきワインの玉手箱 |
八百屋を覗いたら新物のタケノコ発見。春らしいねぇ、ということで夕食でタケノコの天ぷら。
どうせ揚げ物ならってことで鶏やインゲンや舞茸の天ぷらを揚げて、
ほかには師範母のリクエストで小鯵の南蛮漬け、トマトとナスの揚げびたしなどを。
なんとなく春から初夏らしい食卓の完成。
こういう料理だと、ワインもちょっと良いヤツを飲みたくなって、久しぶりに自宅で高級ワイン。
選んだのは、「うきうきワインの玉手箱」の福袋、白3本セット10,800円(税送料込み)から、
カリフォルニアの名門「カレラ」のヴィオニエ。
単品価格だと道場稽古範囲オーバーだけど、福袋セットの割り戻し価格だとギリギリ稽古範囲内です。
色はかなり薄めのレモン色に僅かな赤み。でも脚は長くてネットリ感があり、エキス分は多そうな見た目です。
香りを嗅ぐと、これがビックリです。
最高級セメダインのようないい意味で「ヤバい」系の香りがブワッ!と来ます。
それに、しっかり熟れた洋ナシと白桃のフルーツ香、更にはほんのり香ばしい焼きリンゴの雰囲気。
香りのボリュームも複雑さも「さすが高級ワイン」と言わしめるものがあります。
味わいは、見た目通りエキス分たっぷりで旨味満載。
糖度自体は7.2なんでそんなに高くないけど、かなりの甘味を感じます。
最近は南仏やチリなんかでもヴィオニエのワインを良く見かけるけど、
一般に香りが弱めで酸味も弱め、どことなくうすら甘いものが多い印象があったけど、
このヴィオニエはそんなヴィオニエの印象を完全に払拭してくれます。
非常に凝縮感があって複雑、さすがは名門の面目躍如です。
点数 | 86点 |
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リンク | CALERA Mt.Harlan Viognier 2014 4,730円 |
名称 | Paso a Paso Sauvignon Blanc 2016 パソ・ア・パソ ソーヴィニョン・ブラン 2016 |
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生産者 | Calel キャレル |
価格 | 885円 (単品価格 1,620円) |
購入店 | エノテカ楽天市場店 |
本日の夕食メニューは、サーモンのソテー、ニラとソーセージの玉子とじ、豆腐ステーキ、(昨日の残りの)肉じゃが。
ローテーション的には赤が飲みたかったんだけど、こういうメニューだと仕方ありません、ということで急遽白をチョイス。
選んだのは、アルゼンチン産のソーヴィニョンブラン。エノテカの12本セットからの一本です。
色はかなり薄め、ほぼ無色に近い軽いレモン色。
アルコール度数が12%と低いこともあって、ネットリ感とか脚の長さもなくサラリとしています。
香りは、ソーヴィニョン・ブランらしいハーブみたいな涼やかな香りがメイン。
南のソーヴィニョン・ブランだけど、トロピカルな感じは控えめで、ロワールあたりのワインみたいな印象を受けます。
味も、かなりシャキッとストイックな感じ。
糖度6.1/pH3.1ということで、かなりすっきりしゃっきり系であることが判ります。
食中酒としてはかなり使い勝手の良いワインだと思うし、
これが買値相当額の900円弱だったらアリだと言えます。
ただ、元値の1,620円だとどうだろうね?
やっぱりこのショップは単品で買ったら負けで、セットで買うのがMustだと思われます。
点数 | 72点 |
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ENOTECA パーティーパック(赤・白・泡計12本) 10,800円 Paso a Paso Sauvigon Blanc 2015 1,620円 |
名称 | Château Mont-Pérat (Blanc) 2012 シャトー・モン・ペラ (白) 2012 |
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生産者 | Ch. Mont-Pérat (Despagne) シャトー・モン・ペラ (デスパーニュ) |
価格 | 1,689円 |
購入店 | ヴェリタス |
本日は次女の中学校入学式でした・・・と言っても師範は行ってませんが。
卒業式は卒業生の出し物があったりして見る価値アリだと考えてますが、
入学式の入学生はただ座っているだけだからねぇ。
・・・とはいえ師範代は休みを取って入学式に出席(保護者に連絡事項等あるらしい)、
よって水曜日ながら本日は夕食担当を免じられております。
そんなわけで師範代が用意してくれたのは、ブリ大根、ナスとキクラゲの中華風炒め、カレイの干物。
ワインは、若干のお祝い気分も含めて平日としてはちょっと良さげな銘柄を。
白だと師範母も(ちょっとだけ)飲むしね。
銘柄は、ワイン漫画で一躍有名になったシャトー・モンペラの白で、
4年前に2010年産と稽古しております。
色は、かなりしっかりしたレモン色。4年前の時はそんな印象は受けなかったので、
造りが変わったか、飲むまでの期間の長さが影響しているものと思われます。
香りはかなり甘い感じで、マンゴーやパッションフルーツ、パイナップルといったトロピカルフルーツ香がたっぷり。
それにまるでソーテルヌのような蜂蜜っぽい香りもあります。
「こんなに甘そうな香りなんだけどきっと味わいは甘くないんだぜ」と思いつつ口に含むと、
予想に反してこれが普通に甘いんだな。傾向としてはソーテルヌっぽい感じ。
でも、数値を測ってみると糖度は7.2で、そんなに糖度が高いわけじゃ無いのが不思議です。
2010年産は、モダンで辛口なボルドー白という印象だったけど、
このヴィンテージは明らかにソーテルヌ的なデザートワイン指向。
こんなワインが1,000円台で買えるってのはかなりお買い得と言えますが、
一方で食中酒として使うには結構相手を選ぶとも思います。
点数 | 78点 |
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リンク | Chateau Mont-Perat (Blanc) 2012 1,689円 |
名称 | Todi Rosso 2015 トーディ・ロッソ 2015 |
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生産者 | Cantina Tudernum カンティーナ・トゥデルナム |
価格 | 826円 (単品価格 1,512円) |
購入店 | エノテカ楽天市場店 |
本日の夕食は、師範母が横浜で買ってきてくれた牛肉&豚肉を使ったしゃぶしゃぶ。
本来火曜日は休肝日ですが、こういう料理だと酒を飲まないのは勿体ないよね、
という甚だ手前勝手な理由をこじつけてワインを開けることにしました。
選んだのはイタリアはウンブリア州産の赤。ウンブリアはイタリアのど真ん中にある州ですな。
イタリアで唯一、海にも国境にも接していない「内陸」の州、州都はペルージャだそうです。
そしてこのワインは、エノテカの12本セットには良く入れられている銘柄のようで、
2012年産と稽古済み、2011年産とも稽古しております。
あまり良い印象ではなかったこともあるようです。
色は結構しっかりした紫色で、頼りがいがある感じの見た目です。
ところが香りは弱め。深く嗅ぐと、トーンの高い果実香に加えて、イタリアらしい明るい人懐っこさを感じます。
味は、かなり強めに甘酸っぱい。測定値的には糖度が8.3でpHが3.1、糖度は高くてpHは低い、印象通りの数値です。
香りは若干残念だけど、甘酸っぱい味わいは結構好印象です。
過去二回の稽古ではやや微妙な印象だったんだけど、このワインは良く出来てます。
それがヴィンテージの差なのか、それ以外の要素なのかは判らないけど、
少なくともこのヴィンテージは結構イケている、ということは言えます。
点数 | 76点 |
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ENOTECA パーティーパック(赤・白・泡計12本) 10,800円 Todi Rosso 2014 [Cantina Tudernum] 1,512円 |
久しぶりに天候に恵まれた日曜日、 例によって暇人な師範は夕方から近所の公園まで花見がてらの散歩。 桜はまだ三分咲きにも満たないくらいでしたが、そこそこな数のお花見ピープルが居ました。 酒があって仲間が居れば花はあっても無くても・・・という点には首肯するところであります。
名称 | Reyneke Organic (Red) 2012 ライネケ オーガニック (赤) 2012 |
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生産者 | Reyneke Wines ライネケ・ワインズ |
価格 | 1,724円 (単品価格 2,600円) |
購入店 | ワイン商人 ドゥアッシュ |
・・・ってなわけで、脳内に記憶した花を堪能しながらの夕食。
メニューは、カブの茎の炒め物、ハンバーグ、大根の煮物。
ワインは、南アフリカ6本セットからチョイスして、シラーズ92%/カベルネ・ソーヴィニョン8%の赤。
色は、とてもしっかりと濃い紫色で、大き目のグラスだと全く向こうが透けない感じ。
ボルドーみたいな青紫じゃなくて、赤黒い感じの色調です。
香りは、明るさと複雑さを兼ね備えていてなかなか良い感じ。
ショップのサイトには『赤いベリー、チェリーの果実、そして、ユリの花、ムスク、白コショウが続きます。』とありますが、
確かにその通りな印象です。
味のバランスは、見た感じほどの重さは無くて、酸味がしっかりしていて甘味も結構あります。
若干渋味がザラつく感じと炭酸めいたチリチリ感もありますが、それがシラーズらしいスパイシーさと相まって、印象的な味わいです。
これはなかなか面白いワインです。結構強い個性があるのと、明るさのある香りや味わいなので、花見の席なんかにも良いかも。
あと、やっぱり南アフリカのそれなりのワインは、他の南半球産と比べると酸味がしっかりしているのが特徴的ですね。
点数 | 80点 |
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南アフリカワイン 大満足!豪華6本セット! 9,200円 Reyneke Organic Red 2012 2,600円 |
昨日まで香港に卒業旅行に行っていた姪が帰って来て、週明けから初出勤というので壮行会。
店は、昨年末に近所(と言ってもそこそこ遠い)に出来た一軒家レストラン、ビストロ ヴァン・ヴィーノ。
場所は横浜新道の今井インターそば、あらゆる駅から遠く「こんなところにこんな店が!」という場所ですが、
食事には車で行きたい師範家にとっては、駐車場のあるレストランの方が駅近の店より有り難かったりします。
店内は、天井の高いダイニングルームにテーブル席が14席、カウンターが3~4席くらい。
本日は師範らが6人のグループ、もう一組8人の御一行様が入っていたので、なんと満席でした。
意外とこういう「辺雛なところにあるけど駐車場アリ」という店の需要は首都圏でもあるのかもです。
今回注文したのは、師範&師範代&姪がメイン2皿で4,500円のコース、 長女&次女&師範母がメイン1皿で3,000円のコース。 4.500円のコースの内容は以下。
アミューズ | ブタのリエット | |
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前菜 | 盛合せ | (左写真) |
メイン魚 | スズキのポワレ | |
メイン肉 | 蝦夷鹿のロースト | (左下写真) |
デザート | ケーキとかアイスとか | |
お茶 | コーヒーとか紅茶とか |
こんな立地でこんなちゃんとした料理は、ちょっと意外でした。
特に、前菜のプレートにあったキッシュはこれまでの過去含めてナンバーワンの素晴らしさ。
キッシュって、一般的に土台がボソボソっと固くて違和感があるんだけど、
ここのは焼き立てだからか土台まで柔らかくて、とても美味しく感じられました。
そして、メインの肉料理もかなり尖がってます。
だって蝦夷鹿のローストだからね。
血の味がしっかりして、極めてピノ・ノワールの相性が良さそうだと思ったけど、
既にワインは注文済みでした。
名称 | Dom. de Gourgazaud Chardonnay 2015 ドメーヌ・デ・グルガゾー シャルドネ 2015 |
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生産者 | Dom. de Gourgazaud ドメーヌ・デ・グルガゾー |
価格 | (4.500円) |
購入店 | ビストロ ヴァン・ヴィーノ |
"Vin Vino"を名乗るだけあって、ワインはお手頃価格帯のものが揃っております。
数的には泡+白が10種強、赤が10種強。
ボトル1本3,000円くらいから始まるのは一般的ですが、一番高くても6,000円台なのが「安ワイン者」向きであると言えます。
今回は前菜から魚、肉全体に合わせるワイン、というのが命題。
姪っ子に赤が飲みたいか白が飲みたいか聞いたら、「白が良い」ということだったんで、
リストとにらめっこして良さげなブツをチョイス。
結果選んだのは南仏のシャルドネ。
なんとなく聞き覚えがあると思ったら、19年前に稽古しておりました。
「道場に歴史アリ」であります。
色は結構パリッとしたレモン色。まるでニューワールドのシャルドネ的な色で、
本日の「全体に合わせる」という目的には合致しそう。
香りは、南仏のシャルドネらしい熱い感じと、樽由来の香ばしさが同居していて、強い主張が感じられます。
長女に香りをテイスティングさせたところ『ハチミツの香り、あとはオイル漬けオリーブのオイルの香り』らしいです。
言われると確かにそういう気もします。
味は、しっかりした甘味、軽い苦味。想像通りでキターッ!って感じです。
凝縮感もあって、とても良く出来たシャルドネです。
これがレストランで税サービス込み4,500円は満足度高いと思います。
ただ、ほぼ飲まない師範母にとっては、ちょっとヘビー過ぎたようなんで、飲み手を選ぶワインだとも思います。
点数 | 79点 |
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メインの蝦夷鹿の時に、さすがに白だとねぇ・・・と考えて赤をグラスで注文。お値段600円也で、
銘柄はCuvee Chatletというものでした。
これが、仕方ないことだと思うけどかなり酸化のニュアンスが強くて、ちょっと・・・って感じでした。
ファミリーユースがメイン=みんなボトルで注文な店だと、グラスワインはなかなか出ないのかもしれません。
そんな感じのディナー、お支払いは税サービス料込のようできっちり合計額の27,600円。
この内容でこの値段はかなり安く感じます。
その理由は立地の難しさにあると思っていて、ぜひご近所の皆さんはこのお店を応援して欲しい、
という気分になりますな。