稽古日誌:2013年12月

グラフが表示されたページ

 12月、暦はもう少しで今年も終わり~ですねぇ~。

 来月から、トップページと稽古日誌のページについて、 レイアウト変更含めたフル・リニューアルを計画しております。 そして今月は、そのリニューアルに先駆けて 「糖度とpHのグラフ表示」機能を先行リリースしました。 ワインの解説本なんかに良くある『味わいグラフ』的なものを実測データ&蓄積型で実現した、 世界初(?)の試みです。

 で、どこが変わったかと言うと、 各ワインの情報の中に「グラフ表示」というボタンを置くようにしました。 それをクリックすると、お使いのブラウザがHTML5に対応した最新のものである場合、 左の画像みたくブラウザの画面内にグラフが表示されるはずです。 古いブラウザをお使いの方には何も起らないか単にグレーの窓が表示されるだけかも知れません (一応「これまで出来ていたことが出来なくなったわけではない」ということで、 後方互換性は保っていると認識しています)

 グラフは、HTML5で追加された"CANVAS"という描画APIを使い、 XMLでデータベースを読み込み、Javascriptで書き出す、という処理をしています。 そのワイン用にあらかじめ作ったグラフ画像を読み込んでいるわけじゃないので、 どこのボタンからクリックしてもデータは最新のもので構成したグラフが表示されますし、 置いているのが画像ファイルでは無くデータベース・ファイル1つなのでとても少ない容量で済む、 という夢のような機能です(自画自賛)。

 今は、ご覧の皆さんがグラフの表示をいじることはできませんが、 ゆくゆくは「ボルドー赤だけ表示」とか「ニューワールドの白だけ表示」 とかユーザー側で操作出来るようにしたいと考えています。 ただ、まずはレイアウト変更の方を優先させますので、 当面はコレでガマンして下さい。


翌月分


31日(火)

古閑の滝

 師範実家逗留の二日目。

 実家で喰っちゃ寝の自堕落な生活を送っておりますと、 体重の方も一気にイッちゃいますので、せめてもの抵抗として散歩をしております。 本日の目的地は阿蘇外輪山にある古閑(こが)の滝。 実家からだと片道1時間くらいの距離にあります。

 滝の高さは50mくらいはあるのかな? 水量は少ないけど高さはあります。 そして、左写真のようにこの時期は大半が凍っている状態ですが、 ややあたたかい日だったので、ちょこちょこ崩れて来てなかなかの圧巻でした。


Riesling "Terroir d'Alsace" 2011
リースリング "テロワール・ダルザス" 2011
Dom. Charles SPARR
ドメーヌ・シャルル・スパー
Blanc
Alsace Riesling
アルザス・リースリング
Alsace (France)
アルザス (フランス)
\1,300 2013/12/19 ヴェリタス ワインプレスインターナショナル
Alc : 12.5%BRIX : 7.1pH:3.2
 大晦日の夕食は、馬刺とか、握り寿司とか。 あと、カツオの刺身があるってんで、師範得意のタタキ風カルパッチョにしました。 今日も飲む人は3人+師範母が一杯だけ+父の仏前にチョビッと、です。

 ワインは、師範の第二の心の故郷、フランスはアルザス産の白で品種はリースリング。 造り手の「ドメーヌ・シャルル・スパー」とは初稽古(「ピエール・スパー」と関係があるのかな?)。 このショップにはこの造り手のワインがいろいろあって、 グラン・クリュでも2,000円前後だったりするので、 もしグッドだったらもう少し上の方も攻めてみるためのお試し稽古であります。

 色は濃くなく薄くなく、普通です。 香りは、リースリングらしい灯油のような香りがパーッと・・・来ません。 どちらかというとシャブリあたりにありそうな、ミネラルが中心の香りで、 フルーツっぽさは弱めです。 味も、香りの印象通りミネラルっぽさがメイン。 甘くないのは良いんだけど、甘くないだけで他に要素が無いので、 なんとも物足りない感じがするのが残念です。

 うーん、一般ウケを狙ってアルザスにしたんだけどなぁ。 これは結構通好みと言うか、派手さの無いしみじみとした感じのワインです。 ただ、師範の兄姉はどちらかというと酒飲みなんで、 案外一般ウケするワインよりこういうのの方が良かったみたいですが。
71点 師範実家にて

Pommard "Les Perrières" Vieilles Vignes 1996
ポマール "レ・ペリエール" ヴィエイユ・ヴィーニュ 1996
Jean-Michel Gaunoux
ジャン・ミシェル・ゴヌー
Rouge
Pommard
ポマール
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\3,969 2013/12/19 ヴェリタス ワインプレスインターナショナル
Alc : 13%BRIX : ??pH:?? (測定し忘れ)
 夕食後は、日本人の良き習慣である年越し蕎麦を食べながら、 そして日本人の悪しき習慣である紅白歌合戦を見ながらダラダラ。 そしてこの「物を食べながらダラダラ」ってのにはコタツが一番ですなぁ。 ビバ日本!・・・と言ってもコタツなんてのが日本に登場したのはそんな昔の話じゃ無いんでしょうけど。

 そして今年最後のワインは、なんとヴィンテージが1996年、今から17年前のブルゴーニュ赤。 この造り手の親戚筋の熟成ブルゴーニュは、 半年前に稽古しており、結構好印象。 このワインはそれより畑のグレードは下、ヴィンテージのグレードは上、お値段はちょっと安い。 ややバクチではありますが、自分で買って振舞うワインがバクチで何が悪かろうや、ということであります。

 そして満を持して抜栓。 色はかなりオレンジからレンガ色っぽさに振れた赤紫色です。 細かい澱があったのかな、やや濁った感じを受けます。 香りは、奈良漬の様な甘酸っぱい香りがあるものの、 ボリュームは小さめで期待した複雑さもありません。 味もちょっと残念、というかかなり残念。 甘味は感じず、酸味も渋味もこなれていて、 優しい味わいと言えばそうなんだけど、優しすぎて頼りないと言った方が近いと思われます。

 もうちょっとふくよかで妖艶なワインを期待していたんだけど、 正直言って「出がらし」っぽい状態まで進んでしまっているワインでした。 というわけでバクチはハズレ。ま、今年一年の厄を落とした、ということにしておきましょう。
74点 師範実家にて

 で、その後は焼酎なんかを飲んでいつの間にか年越し。 今年も一年お世話になりました。

30日(月)

富士山

 年末の大掃除その他も全て完了し、本日より師範・師範代の実家がある九州方面へ帰省します。 師範は生まれて以来、正月は必ず実家に帰省しております。 家族4人ともなると帰省費用もバカにならんわけですが、 双方の爺婆に孫の顔を見せるのがなによりの親孝行かなと。 でも、迎える婆さんの側もそろそろ大変そうなのでちょっと考えドコロ。

 行きのフライトは、9:15羽田発福岡行JAL309便。 座席はいつもの指定席である54A,54C,55A,55Cの四席。 ここだと窓際2列だし、54Aと54Cはシートピッチが広くて快適です。 そして今日のフライトは大変天気が良くて、機内から富士山がバッチリ見えました。 『今噴火しないでくれよー』と祈りつつ上空を通過。 ちなみに5月に帰省した時も
撮ってます。 よっぽど好きなんでしょうな・・・ってことをその時も書いてます。 デジャヴというかボケというか。

 福岡空港到着は11:30頃、そこから地下鉄→JRと乗り継いで師範代実家に到着、 師範代実家でお昼を頂いて、車を借りて師範実家へ。 本日は特に渋滞も無く師範実家到着は午後4:30頃でした(と備忘録)。


藤屋レストラン料理

 そんなこんなで師範実家に帰り着いて、本日の夕食は実家近所にある藤屋レストランという店で家族忘年会。 この店は春に法事で帰省した時も利用しました。 余程気に入っている店のようですが、実際は他にあまり選択肢が無いからだったりもします。

 メニューは、前菜盛り合わせ、ポタージュスープ、海老フライ、阿蘇の赤牛のステーキ(右写真)、ご飯、デザート、コーヒー。 やっぱり赤牛は美味いです。霜降りじゃ無いのに柔らかい肉質がナイスです。 で、残念だったのはご飯が出されるタイミング。 もうほぼステーキも食べ終わりの時に皿に盛られた白ご飯を出されてもねえ。 おかげで食べ過ぎずに済んで、カロリー摂取的にはラッキーだったという見方もありますが。


William Cole "Winemaker's Special Reserve" 2010
ウィリアム・コール "ワインメーカーズ・スペシャル・リザーヴ" 2010
William Cole Vinyards
ウィリアム・コール・ヴィンヤーズ
Tinto
(Chile)
(チリ)
\1,100 2013/12/19 ヴェリタス ワインプレスインターナショナル
Alc : 13.9%BRIX : 8.7pH:3.8
 例年同様、今年も師範実家用ワインは師範がネット・ショップで買って送付しております。 師範実家滞在の予定は12/30~1/2までの3泊4日。 師範弟夫婦は今回帰省しなかったので、 飲む人は師範と師範兄と師範義姉の3名。 毎晩一人一本だと9本必要ですが、ビールも飲むし焼酎も・・・といろいろ考えて6本にしました。

 そして、家族忘年会から帰って来て師範実家にてチビチビ飲みのために開けたのがこのワイン、 チリ産の赤で品種はカベルネ・ソーヴィニョンとメルローとカルメネールの混醸モノ。 この銘柄自体と稽古したことはありませんが、 姉妹銘柄の単品種「コロンバイン・スペシャル・リザーヴ」とはいろいろ稽古していて好印象だったので、 最初にインパクトのあるヤツでバーン!、という目論見でチョイスしました。 品種的にはCabernet Sauvignon 50% / Merlot 25% / Carmenere 25%とのことであります。

 色は、当然のようにまっ黒です。 照明が昼光色の蛍光灯ってこともあるかと思いますが、とても青味が強いように感じます。 香りのボリュームは期待したほどではありません。 ただ、香りの要素的には十分で、濃い色のベリーっぽい果実香と、 甘く香ばしい樽香がバランス良く香ってきます。 味も、南米産らしく若いけど固すぎず、食後にチビチビ飲むには丁度良い感じです。

 インパクト、という意味ではそれほどでも無かったけど、 食後にチビチビ頂くには丁度良い感じのワインでした。 これが1,000円ちょっとってのはお買い得。 やっぱり昨今のチリ産の品質向上には目を見張るものがありますなぁ。
78点 師範実家にて

 ワインのあとは、チューハイ的なアルコールを2缶ほど頂いて終了。 お疲れ様でございました。

29日(日)

テーブル

 今年の年末作業最大の山場、ダイニング・テーブルの表面研磨(サンダーがけ)と塗装。作業時間はおよそ4時間。

 道場のダイニング・テーブルは、無垢のタモ材のものを使っています。 これが、木の自然な風合いを楽しむためにほぼ無塗装品(「オスモ・オイル」というのを塗るだけ)だったので、 どうしても油とかのシミが出来てしまうのね。 また、何度も濡れ布巾でテーブルを拭くうち、表面がザラついてきてしまいます。 それで、毎年年末に表面研磨&オイル塗りをしていたんだけど、 やっぱりちょっと面倒だし、シミだらけのテーブルはどうもねぇ。

 というわけで、良い塗料が無いか探しておったわけですが、 一昨日の窓枠塗装に使った塗料(和信ペイントの「水性ウレタンニス・つや消しクリヤー」というもの)が結構良い感じだったので、 それを使いました。 結果、吸いつくような木の手触り感は若干スポイルされるものの、 テカり過ぎない表面の光沢感は求めていた通りです (カメラと光が違うので写真で見比べるのは難しいですが、2年前の状態は
コレ)。 あとは、塗装面の強さが今までよりはるかに長持ちしてくれれば、 願い通りということになります。


Domaine de Valensac Cabernet Sauvignon 2009
ドメーヌ・ド・ヴァランサック カベルネ・ソーヴィニョン 2009
Dom. de Valensac (Timothé Lafon)
ドメーヌ・ド・ヴァランサック (ティモテ・ラフォン)
Rouge
Pays d'Oc (IGP)
ペイ・ドック (インディカスィオン・ジェオグラフィック・プロテジェ)
Languedoc Roussillon (France)
ラングドック・ルーション (フランス)
\777 2013/11/14 ヴェリタス ワインプレスインターナショナル
Alc : 14%BRIX : 8.1pH:3.2
 本日の夕食は、豚肉とキャベツの炒め物、砂肝のガーリック炒め、茹でたスナップえんどう、 揚げだし豆腐、大根とニンジンのピクルス等、 冷蔵庫の在庫処分的なメニューです(砂肝は近所のサミットというスーパーで買って来たものですが)。 内容はどうあれ、自分でリペアした新しいテーブルで食べると美味しく感じられます。

 そして本日のワインは、南仏産のカベルネ・ソーヴィニョン。 この銘柄は、2012年産の白(シャルドネ)とは9月に稽古済み。 それは2012年産だったのにこれは2009年産とかなり年配、そして値段は約100円安。 なんとなく『もしかしてもう過ぎちゃったワイン?』なんて訝しがりつつの抜栓となったわけですが・・・

 色は普通に健全、普通に濃い感じの紫色。 ネットリ感もあって高級そうな見た目です。 香りのボリュームは中~弱程度、青畳っぽい香りがして、南仏っぽさが感じられます。 この香りからカベルネ・ソーヴィニョンは想像しないなぁ。 師範レベルだと『グルナッシュですか?』と答えそうな香りです。 そして味は、結構柔らかくて良い感じに熟成しています。 そんなに目立った要素は無いので、数値的には中くらいのバランスかなぁと思ったんだけど、 計って見ると糖度が8.1でpHが3.2、かなり甘酸っぱいワインのようです。 ただ、全体にまとまりが良いんで、そういう極端な感じは受けません。

 香りが弱めなのがちょっと残念ですが、それ以外はこの値段だとかなりお買い得感のある赤ワインです。 なによりまとまりが良い。こういうのは多少熟成させないとね、って感じです。 造り手はそれを判っていて、敢えて白はフレッシュな若い段階で/赤はそこそこ熟成させて出荷しているのかな? だとすれば大変ご立派です。
ショップへのリンク: Domaine de Valensac Cabernet Sauvignon 2009
74点 道場にて

28日(土)

包丁たち

 年末作業は早くも流しモードに入っておりまして、 本日はウッドデッキの雑巾がけが30分くらい、包丁研ぎが30分くらい。

 今回研いだ包丁は、左写真の割込の万能包丁が二本、モリブデン鋼の果物ナイフが一本、 それに材質不明のソムリエナイフが一本。 他に出刃包丁とか柳刃包丁もあるけど、今回は使用頻度が低かったので研ぎませんでした。

 これらの包丁たち、ソムリエナイフを除けばもう20年以上使っている品物ばかりだけど、 研ぎ直せば十分切れ味が戻ります。 良い包丁も欲しいんだけど、別に今ので問題ないだよねぇ。 年に3~4回程度の研ぐ頻度だと大して減るわけでもないので、 この先ずーっとこの包丁を使い続けるものと思われます。


Cadet d'Oc Chardonnay 2011
カデ・ドック シャルドネ 2011
Baron Philippe de Rothschild
バロン・フィリップ・ド・ロートシルド
Blanc
Pays d'Oc (IGP)
ペイ・ドック (インディカスィオン・ジェオグラフィック・プロテジェ)
Languedoc Roussillon (France)
ラングドック・ルーション (フランス)
\875 (単品価格 \1,260) 2013/11/18 エノテカ楽天市場店 エノテカ
Alc : 13%BRIX : 7.0pH:3.4
 本日の夕食は、シメ鯖、マグロのスジの竜田揚げ、きんぴらゴボウ、インゲンの素揚げ。 やっぱり自分で作らない料理は美味いですな。 マグロが結構な量があって300円、鯖も大きめのが一匹600円、それを家族で食べるから大したコストはかかっていないけど、 それでも豪華で美味しい食卓です。

 そしてワインは、エノテカの「パーティーパック12本セット \10,500」からの一本で、 本日は南仏のシャルドネ。 このエノテカの12本セット、一本あたり1,000円以下というお値段を考えると大変お得感があるんだけど、 惜しむらくは銘柄が結構固定されちゃっているのね。 だもんで頻繁に買うと同じワインがダブっちゃいますが、 この銘柄に関しては初稽古。赤とは先月稽古しています。 一般的に、赤より白の方が先にリリースされるケースが多いので、 これみたいに赤が2012年産/白が2011年産というパターンは珍しいように思えます。

 色は、透明ボトルなので写真でも判るでしょうか、 安白ワインとしてはややしっかりとした色が付いています。 香りは、結構なボリュームで蜜っぽい甘い香りが漂ってきます。 フルーツ香も柑橘系のフレッシュさではなく、熟れたリンゴや洋ナシのような甘めのフルーツです。 味は、酸味それなり、甘味もそれなり、旨味がたっぷりで余韻が長く感じます。 グラフが示す通り、味わいのバランスは白ワインとして酸味中庸でちょい甘めなポジションにあるようです。

 熟成感、というほどではないけれど、かといって若くてフレッシュって感じでもない、 適当にこなれた感じのする白ワインです。 味わいには若干の押しつけがましさがあるけど、 香りが結構しっかりしているので全体のバランスは悪くありません。 あんまりフルーツフルーツしていなんで、正月のお神酒代わりにも良さそうであります。
73点 道場にて

27日(金)

松原商店街

 勤務先を休んでの年末作業、 昨日は(台所以外の)換気扇・換気口・エアコンの掃除に2時間、風呂の掃除に2時間。 本日はデスクの引出しの整理に2時間、窓枠のニス塗装に2時間。 どうしてこんな誰も興味ないであろうことをわざわざ書いているかと言うと、 間違いなく来年の自分は今年の作業をどうしたかに思いっきり興味があるわけですな。 だもんで備忘録として書いてます。 「安ワイン道場」は基本的には全て師範の備忘録であり、 それをたまたま誰でも見られるところに公開しているに過ぎないのであります。

そして本日は、道場から歩いて行ける(片道15分くらい)ところにある、 『濱のアメ横』と言われる松原商店街へ買い出し。 松原商店街と言えば「魚幸」という魚屋さんが有名ですが、 師範はあまり利用しません。 まずどれも量が多くて持て余すし、人をかき分けて買うと言うのがどうも趣味に合いません。 一番奥の寿司とか丼物は時々買うんですけどね。


ちゃんぽん

 そして、師範&長女&次女での昼食は、 その松原商店街で買ってきた材料で作ったちゃんぽん。 師範はとにかくちゃんぽんが好きなので、隙あらばちゃんぽんを作ろうとするわけですが、 ここ関東地方だとちゃんぽん麺とかスープとかあまり売られて無いんだよね。 ところが本日の麺とスープはベリーナイス、 茹で麺じゃなくて生麺という違いはありますが、 味は九州で買うのと変わりません。 「こりゃきっと九州から運んだな?」と思ったけど作っているのは東京の業者。 またまた備忘録のために書いておくと、 松原商店街の「横水市場」という店で売られている、東京都豊島区の「生一麺」というメーカーが作る 「長崎の味 ちゃんぽん」、5食入りで298円。コレは秀逸です。

 ちなみに、左写真のちゃんぽんが何とも色気が無いのは、 この時期かまぼこは年始用の高級品ばかりで高くて買えなかったので、 いわゆるカニカマを使ったからです。 いかにも貧乏症のやりそうなことですが、 それでも味は問題なかったっすよ。


Bourgogne Pinot Noir 2010
ブルゴーニュ ピノ・ノワール 2010
Combe St-Jean
コンブ・サン・ジャン
Rouge
Bourgogne
ブルゴーニュ
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\1,517 (単品価格:\1,764) 2013/12/12 ドラジェ リードオブジャパン
Alc : 13%BRIX : 7.1pH:3.2
 師範代は、本日勤務先の納会があるため帰りが遅くなるってんで、 夕食も師範と長女&次女の3人です。 メニューは水炊き。食材の調達は前述の松原商店街、 鍋の具材は豚ロース、豚肩ロース、鶏モモ、豆腐、小結しらたき、水菜、長ネギ、大根、人参、舞茸、えのき茸。 高い白菜はパスして魚介類もパスして、安い具材しかありません。 そして主食は昼のちゃんぽん麺の残り2食分を茹でておいたので、それを最後に投入します。 なんというか、貧しくも楽しい夕餉、という感じですな。

 そしてワインは、先日買った「ブルゴーニュ6本セット」送料税込8,379円の一本で、 先週に引き続きACブルゴーニュ赤。 この造り手も初稽古で、今回のこのセットは2011年産が主だったけど、 これのみ2010年産でした。

 色は薄め。赤紫からわずかにレンガやオレンジみたいな色に寄った、ブルゴーニュらしい色合いです。 香りは、まず感じるのがゴム革ケモノっぽい雰囲気、 そしてグルグルとスワリングするとプラムだかチェリーだかのツンッとした果実香が出て来ます。 味わいは、なんといっても中心にあるのは酸味。そして旨味。 渋味や甘味も無いではないけど、体感的に酸:旨:渋:甘の比率は5:3:1:1って感じです。 そして実際の数値的には、糖度7.1のpH3.2。 pHの3.2ってのはこれまで測定し始めて以降の赤ワインとしては最も強い酸を示しています。 やっぱり数字は正直ですよ。

 ブルゴーニュらしい、酸味のしっかりしたワインです。 それでも旨味がしっかりしているので、そんなに「酸っぱー」って感じじゃありません。 これが旨味と渋味が逆だったりするとかなりイケてないバランスになると想像されます。 師範を含む、安ブルゴーニュをこよなく愛する酸味星人の方には激お薦め銘柄です。
76点 道場にて

25日(水)

Video Studio

 クリスマス当日、今日も師範はお休みを頂いて年末準備。 本日の作業は昨日の洗車の残りとビデオ編集です。

 ビデオ編集は、一年間で撮った映像をほぼ1時間にまとめます。 タイトルやテロップを入れて、トランジションを付けて、BGMを加えて、という作業。 ツールは、Corelの"Video Studio"というのを使ってます。 別にコレが気に入って使っているというより、 大昔に買ったIFボードにバンドルされていたんでその名残で使っている、という感じ。 その当時のプロジェクト・ファイルは読み込めないタコ仕様だし、 このソフトが使いやすいかどうかはわかりません。 世間的にはAdobeの"Premier"あたりがメジャーだとは思いますが。

 そして、クリスマス関連以外は既に編集済みだったので、 本日は2時間くらいで編集終了、あとは完パケを作って実家用にBlu-Ray/DVDにダビングして完了。 もちろん将来の子供らに渡すためも兼ねているので、 その分もディスクに焼いておきます。 生まれて以降毎年の映像がちゃんと編集されて残っているんなんて、なんと素敵なことでしょう。 将来感謝しなさい>長女&次女・・・と思っているけど、実際は見ないかもですけどね。


Montes Malbec 2012
モンテス マルベック 2012
Montes S.A.
モンテス S.A.
Tinto
Colchagua Valley
コルチャグア・バレー
Colchagua Valley (Chile)
コルチャグア・バレー (チリ)
\875 (単品価格 \1,260) 2013/11/18 エノテカ楽天市場店 エノテカ
Alc : 14%BRIX : 8.3pH:3.6
 本日の夕食も、休みを取得している師範の担当で、 メニューは豚の生姜焼き、菜花のおひたし、ホタテの稚貝の味噌汁。 ちなみに昨日の昼はオムライスを作って次女と食べて、 今日の昼は焼きそばを作って長女&次女と食べてます。 完全に主夫業が板についております。

 そしてワインは、久しぶりに濃いワインが飲みたくなってチリ産のマルベックを。 ここんとこ休み続きなもんで、いつもの「平日半分」が無いんですな。 だもんで濃い赤の登場機会が無かった・・・と思ったら先週水金で飲んでいるんで、 まだ一週間も経ってませんでした。ちなみにこの銘柄の2011年産とは稽古済みです。 昔は"Classic Series"と書かれてたけど、現行品のラベルにはその文言は見当たりません。

 色はとても濃くて、薄く注いだだけでも向こうが見えません。 香りは、しっかり熟したベリー系の香りに、ナツメグとかみたいなスパイスの香り、 それとバニラやバタークッキーのような甘い樽香を感じます。 こんだけいろいろ感じられれば十分です。 そして飲んだ感じもとにかく濃い。 昔ながらのチリ産らしい、『濃くて何が悪い!』ってな無慈悲な濃さです。 渋味しっかり甘味たっぷり酸味それなり、バランスが良いとは言いませんが、 こういう感じもアリでしょう。 測定値的には、pHは3.6と中程度、糖度は何と8.3。 これまでの赤ワインの最高値とタイ記録です。

 「濃いワインが飲みたい」という本日の希望にはハマり過ぎるくらいハマってくれたワインです。 冷静に判断するとまだ若くて固いワインかもしれませんが、 南米産だからかそんなに人を寄せ付けない感じはなくて、 ゆっくり飲めばかなり楽しめます。 これが元値で1,260円、今回の買値相当額875円は安い。 年末年始向けに「買い」なワインだと思われます。
80点 道場にて

24日(火)

グラス戸棚

 クリスマス・イヴ、世間はまだ平日ですが、毎年恒例師範は早めに休みを頂いていて、 すでに冬休みに突入しております。 そして昨日に引き続き大掃除であります。

 本日の掃除ポイントは、午前中が屋内のガラス・アクリル・鏡面部分の清掃、 午後が外壁下回りの清掃と洗車(with高圧洗浄機)。 ガラス・鏡面清掃で例年一番大変なのが右写真のグラス戸棚。 世のワイン好きな方々の例にもれず、師範も沢山のグラスを所有しています。安いのばっかですが。 そしてそれを収納する専用の戸棚を、ガラス扉/ガラスの棚板/最上部にハロゲンランプで構成しているのですが、 これが結構ホコリが目立つのよね。 そして、長い間使っていないグラスも埃が付いたりているんで、それも洗って、という作業が必要です。 ただ、今年はちょっと楽でした。 というのも、先日の
飲み会で大量のグラスを使ったので、 ほとんどが最近洗い済み(大半は光弘さんが洗ってくれました)だったからです。


クリスマス料理

 そして本日の料理はいわゆるクリスマス・メニューで、 師範が作ったロースト・チキンとシーフード・サラダ(エビ&ブロッコリー&カリフラワー&トマト)、 師範代が作ったラザニア、 師範母から送られてきたシュトーレン、 買ってきたバゲットとクリスマスケーキ。

 ちょっと前までは、クリスマスだからといって調子に乗って丸鶏なんか買っちゃうと食べきれなくて大変だったんだけど、 いまや長女が重要な戦力になっていて、丸鶏もその日のうちに無くなります。 単調な味わいの胸身の部分でもサクサク食べる食べっぷりは、我が子ながら羨ましく感じます。

 関係ないけど、丸鶏を仕込む際に全身に塩コショウを塗り込む作業で、 まるで子供を沐浴させているような気分になるのはいつになっても抜けませんな。 その作業のせいで鶏が思いっきり愛おしくなります。 右写真の鶏も、なんか風呂上がりにくつろぐ赤ちゃんの様な・・・ それに無慈悲にナイフを入れて切り刻む師範代・・・って当たり前ですが。


Comtesse Alexia Brut N.V.
コンテス・アレクシア ブリュット (ヴィンテージ無し)
Comtesse Alexia (M.A.B.)
コンテス・アレクシア (M.A.B.)
Champagne
発泡
Champagne
シャンパーニュ
Champagne (France)
シャンパーニュ (フランス)
\2,980 2011/09/27 ドラジェ 東栄貿易
Alc : 12.5%BRIX : 7.5pH:3.1
 クリスマスなのでシャンパーニュを頂きます。 モノは、もう2年半も前に買った送料込みで2,980円、送料分を引くと2,500円相当くらいのシャンパーニュ。 これを買った当時は道場の稽古範囲で買えるシャンパーニュって結構珍しくて、 喜び勇んで買ったは良いものの、その後各ショップから2,000円前後のシャンパーニュがあちこちで売り出され、 それを買って稽古している間にこのシャンパーニュが取り残された、という格好です。

 そしてこの「コンテス・アレクシア」という銘柄は、 「ランソン・グループ」の「アレクサンドル・ボネ」というところが造っているらしいです。 (造り手のイニシャル"M.A.B."は"Maison Alexandre Bonnet"か?) ま、シャンパーニュもいろいろ事情がありそうですな。

 栓を抜く時に内側からのガス圧はしっかり感じられたので、 2年くらいの保存は全く平気だったみたいです。 色は、淡い麦わら色で、結構熟成感が見て取れます。 泡立ちは普通一般のシャンパーニュと同程度だと言って良いでしょう。 香りもイーストっぽさが前面に出て、やや饐えた感じというか古い蔵の中みたいな雰囲気があって、 かなり熟成感が感じ取れます。 味わい的には、まず酸味がしっかりしていて、その後に結構タイトな苦味が迫ってきます。 数値的には糖度が7.5でpHが3.1、典型的な「甘くて酸っぱい」ワインです。

 ある種のシャンパーニュでしか味わえない雰囲気ではあるけど、 熟成の過程において柔らかくなるのではなくシャープでスレンダーになっちゃった感じです。 悪くはないんだけど、この状態だと一般ウケはしないだろうなぁ。 多分、2年前の買ってすぐに飲んだ方が普通に美味しい状態だったと思われます。
ショップへのリンク: Comtesse Alexia Brut N.V.
75点 道場にて

23日(月祝)

ケルヒャー

 本日から道場の大掃除を開始します。

 まず着手したのは、外壁の汚れた部分と窓ガラスの清掃。 それに威力を発揮してくれるのが、左写真の高圧洗浄機。 1年半くらい前に衝動買い、実際どうなのよと思うところはあったわけですが、 窓ガラスの清掃と洗車には良いですね。 外壁やウッドデッキ等の木の部位は場所によって塗装がはげたりして気を使うし、 コンクリート部分は毎年やるほど汚れはしないので、主な用途はその二つです。

 窓ガラス清掃の場合、外側からビャーっと高圧水をかけて、 そこそこ乾いたら水滴をふき取ってハイ終了。網戸も一緒にやっちゃえるのがポイントです。 道場の場合は特に、縦横2m以上の大窓(
コレ)があってその全体には手が届かないので、 コレが無いと非常にたいへんだったりするわけです。

 ・・・と、まるでケルヒャーの廻し者のような宣伝具合ですが、 使う頻度はとても少ないからね。自分で所有する意味はあまりないかと。 本当は仲の良いご近所で1台とか、 レンタルするとか、そういう使い方が出来れば良いんですけどね。


Chablis 2011
シャブリ 2011
Pasquier Desvignes
パスキエ・デヴィーニュ
Blanc
Chablis
シャブリ
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\1,517 (単品価格:\1,764) 2013/12/12 ドラジェ リードオブジャパン
Alc : 12.5%BRIX : 6.4pH:3.3
 クリスマス・イヴ・イヴの今日、夕食のメニューは手巻き寿司。 寿司種は、マグロ中トロ、ヒラメ、アジのタタキ、サーモン、カイワレ大根。 あと、昨日の酢モツがいたく気に入った次女のために、ミミガーをポン酢で和えた物を出したけど、 次女曰く『似ているけど違う』と。ガックリ。

 気を取り直して、料理が寿司とくればワインはシャブリでしょう、ということでシャブリを。 実際はシャブリよりスパークリングの方が相性が良さそうだけど、 スパークリングの出番は明日ですからね。 このワインも、一昨日と同じく「ブルゴーニュ6本セット」送料税込8,379円からの一本で、 造り手も同じところです。

 まず外観から。ボトルはこの値段のワインにしては太くて立派なタイプです。 ただ、栓がイケマセン。NOMACORCみたいな樹脂製のヤツだけど、かなり固くて非常に抜きづらいのが難点です。 ワインの色は、結構レモン色がキッチリ出ていてキレイな色合い、いわゆる安ワインとは一線を画しています。 香りも、これぞシャブリ!なミネラル感たっぷりの香り。 加えてピーチっぽいフルーツ香もあって、なかなか頑張ってます。 味は、「シャブリと言えば酸味」なんですが、このシャブリの酸は弱め。 その分ミネラル感のある旨味がしっかりしているんで、物足りない感じはありません。 数値を測定すると、糖度が6.4/pHが3.3。 それでも白の平均よりはpHは低いんですな。

 よろしいんじゃないでしょうか? シャブリらしい酸の強さを期待するとハズされるけど、 手巻き寿司みたいな和食との相性はなかなかのものです。 そういえば清酒ってもっとpH高いからね。 あまり酸が強くない方が料理には合わせやすかったりするのかも。 単体で飲むと若干ボケた印象は禁じ得ませんが。
75点 道場にて

22日(日)

みなとみらい

 本日は、クリスマスの雰囲気を感じに、みなとみらいまでお出かけ。 長女は買い物がしたいってんでみなとみらい界隈の洋服めぐり、 次女は映画が見たいってんでコレットマーレの映画館へ。 フォーメーション的には師範が長女をマーク、師範代が次女をマークしております。

 クリスマス前のみなとみらいは、「お祭りですか?」ってくらいの人出です。 夕方から夜にドックヤードガーデンでプロジェクション・マッピングがあり、 その整理券を朝10時から配布するってんで12時前に行ったら、当然のごとく既に配布終了。 まぁそうだよねぇ。

ラ・パウザの外観

 次女と師範代の映画の上映時間は午後2時までってんで、 さすがに待てずに師範と長女二人で昼食を頂きます。 この二人だと、選ぶ店はラ・パウザというパスタ屋さん一択。 桜木町駅近辺だと、駅から海方向に出て右斜め前、クロスゲートというビルの中にあります。

 この時期のこういう店だと、さすがに待ち時間なしに入店できるってことは無くて、 リストに名前を書いて入店待ち。 でも、それほど待たなくても良くて、10分ちょっとくらいで入店出来ました。

ラ・パウザの料理

 そして、注文したのは以下です。

 師範:ヤリイカとキノコのトマトソース スパゲティ \724 (左写真)
 長女:ヤリイカと明太子の和風ソース スパゲティ \724

 それに長女は追加でデザートを注文、フォンダンショコラ \390。

 ヤリイカは、よく回転寿司なんかでも「ヤリイカ」と書かれているけれども、 一般に認識するヤリイカのサイズより極めて小さいヤツです。 でも、美味いか不味いかで言えば普通に美味い。 一般にパスタ屋さんでスパゲティ食べるのって高いじゃないっすか。 だいたい1,000円前後じゃないかなぁ。 それに対してこの店は500円~1,000円くらいなんで、 相対的にお手ごろ感があります。 どこにでもあるチェーン店だし、とびっきり美味いわけじゃないけど、 コストパフォーマンスの高さでしばしばチョイスしております。

ラ・パウザのワイン

 そして、今日は車じゃなくて公共交通機関で来ているので、昼間っからアルコールを頂きます。 選んだのは、グラスワイン(赤) \230。 500mlのデカンタが790円だったので、ちょっとどうするか悩んだけど、 さすがに昼間っから500mlは多いと思いグラスにしました ・・・ってか普通はそこ悩みませんかそうですかスミマセン。

 来たワインは、右写真でも判るように小さなグラスに注がれています。 ただ、量的にはなみなみと注がれているので、100mlくらいは入っているかな? 師範的にはグラスワインは量が命です。沢山飲みたい欲求を押さえこんでグラスワインにしているんで、 量が少ないと超ガッカリ、多いとハッピーです。

 そしてこのワインはというと、銘柄は「サン・ヴァンサン」らしいです。 事前の予想では薄くてペラペラなワインを想像したけど、 実際は違ってました。 まず色がしっかりしていて、香りは弱いんだけど、 味わいはまるでカシス・ジュースのアルコール割みたいな感じです。 だいたいこういう店のグラスワインってペラッペラな物が多いんだけど、 ここのは少なくともそうじゃないですね。

 好き嫌いは置いといて、濃ければ良いと言う問題も置いといて、 この値段のグラスワインとしては思いのほか主張が感じられるものでした。 もうちょっとゆっくり時間があったら、500mlのデキャンタでも良かったかもです(まだ言うか)。

MARK ISのクリスマス

 その後もいろいろと買い物に付き合って、この夏にオープンした"MARK IS みなとみらい"とかへ。 だいたいどの商業施設の中にも吹き抜けに大きなクリスマス・ツリーがあって、 そしてだいたいその前で音楽の演奏があって、って感じになってます。

 ここ"MARK IS"では、ピアノとバイオリンでクリスマス・ソングが演奏されてました。 "ランドマーク・プラザ"では"島谷ひとみ"さんのミニ・ライヴ。 そちらはかなりの数のオーディエンスでした。

 その後は、次女はさすがに退屈したのか「公園に行きたい」というので高島町中央公園に行ったり、 あちこちみなとみらいのイルミネーションを見たり。 みなとみらいには沢山のカップルがいましたけど、 一人で3人の美女を引き連れているのは師範も「リア充」の一人です。

ラ・パウザの外観

 夕食は、ドックヤードガーデンまわりに新しく出来た飲食街「みらい横町」に出来たモツ鍋屋、 もつ鍋おおやま横浜店にて。 当然この時期のみなとみらいで夕食なんて、飛び込みで入れるところは無いだろうから、 あらかじめ予約しておりました。

 店内は「全個室」ということで全部個室です。 そのうちの一つの4人部屋に入ったんだけど、お世辞にも広いとは言えない空間です。 ウチは家族だし二人は子どもなんでそれでも問題無かったけど、 オッサン4人の宴会とかだとかなり窮屈に感じるでしょうね。

ラ・パウザの料理

 そして、注文した料理は以下です。

  もつ鍋(醤油):1,280円×3 (左写真)
  やわらか酢モツ:680円×2
  もつ鍋追加:1,280円
  野菜盛り合わせ追加:580円
  ちゃんぼん麺追加:280円×2

 それに、お通し(枝豆) 300円×2が出されたのと、 ぐるなびのクーポンで食後に洋ナシのシャーベットを人数分頂きました。

 博多に本店のある店だけあって、ちゃんともつ鍋らしいもつ鍋で美味いです。 ベースの味は味噌味と醤油味、それとしゃぶしゃぶ風ってのがあって、 店のイチオシは味噌味だったらしいけど、師範らのチョイスは迷うことなく醤油味。 だって醤油味だよね、普通もつ鍋って。

 ・・・と、もつ鍋は自体は満足なんですが、 ちゃんぽん麺がいわゆるちゃんぽん麺じゃなかったのがちょっと残念。 こっちのもつ鍋のちゃんぽん麺ってそういう場合が多いんだけど、なぜだろ?

 また、加えて残念なのはもつ鍋以外のメニューが高いのよ。 酢モツは美味しかったし、子供らが好きでお代わりを頼んだりしたけど、 ちょこっとの量で680円は貧乏症の師範にはちょっと厳しく感じられます。

ラ・パウザのワイン

 飲み物のオーダーは、師範が瓶ビール \600を2本、次女がウーロン茶 \350、 師範代と長女は無料のお茶のみ。 生ビールもあったけど、瓶ビール(銘柄はサッポロの黒ラベル)にしました。 普通の酒飲みは大抵そうだろうけど、生ビールと瓶ビールがあったら大抵生ビールを注文しますよね。 師範も以前はそうでした。 ところが、かなり以前になるけどゴトー酒店の後藤さんと居酒屋で飲んだ時、 生ビールもあったけど氏は『僕は瓶ビールが好きなんだよ』と言って瓶ビールを飲まれてました。 それがなんかカッコ良くてねぇ。

 ・・・で、師範の場合そのカッコ良さを真似たわけじゃなくて、純粋に量と値段の問題です。 生ビールが1杯580円、瓶ビールが1本600円。生ビールって大抵350mlくらいしか入って無いよね。 だったら瓶がコストパフォーマンスが高い・・・なんてことを考えて飲むあたり、ケチケチ根性がにじみ出ておりますが。

 そして、トータルのお会計は、4人分で10,000円弱。 時期と場所を考えると、それなりにお手軽に満足できる店選びだったと言えましょう。

みなとみらいの日本丸

 食事が終わってドックヤードガーデンに行ったら、 チケットを取り損ねたプロジェクション・マッピングを上からチラッと見ることが出来ました。 上演時間は1回5分。内容は・・・「酸っぱいブドウ」みたいに聞こえるかもしれないけど、 わざわざ大変な思いをしてチケットとってもコレだとなぁ、と言う感じ。 大きな壁面にプロジェクションされているわけだけど、 師範の印象としてはこの面積に表示するには圧倒的に解像度が足りてません。 画がボケボケ、昔のフィルムを見ているみたい。 これが精緻な画だと没入感があって良いんだろうけどね。

 あと、人ごみの後ろでプロジェクション・マッピングを見ることが出来ない長女・次女を見つけて、 自分らの足元に入れてくれた優しいカップルがいました。 あなたがたはすばらしい。きっと素敵なクリスマスになりますよ、ええ。


獺祭と日出盛

 そして道場に帰ってきて、改めて飲み直します。 さすがにここからワイン一本開けるのはオトコらし過ぎるので、清酒をチビチビ、です。

 年末年始に向けて、というわけじゃないですが、ここ最近清酒の四合瓶を二本買いました。 前回買った醸し人九平次 純米大吟醸 "human"
9月だから、 なんと3ヶ月ぶり。なかなか減らないんだよねぇ、清酒。

 そして今回買ったのが、日出盛 大吟醸純米無濾過生原酒 "うすにごり" 松本酒造 \,2008 (写真右)と、 獺祭 純米大吟醸50 旭酒造 \1,550(写真左)。 先週の金曜、まず右の日出盛を職場近所のスーパーで試飲して、 先日行った寿司屋で飲んだ新酒に似た感じで、 溌剌とした美味さがあったので購入。 そうすると、「そういえばそろそろ獺祭が出てるんじゃないかな?」と思い散歩がてら弘明寺商店街の酒屋を覗いたらあったので、 それも購入。 なぜ獺祭かというと、やっぱりスッキリ系の清酒の基準な感じがしていて、 それと比較して飲むとなんとなく捉えやすいんですな。

 そして、前回の「醸し人九平次」も少しだけ残っていたんで、三種類一気に比較。

醸し人九平次
 香りのボリュームはこれが一番強いような気がします。それも、抜栓当初と同じくメロンみたいなフルーティな感じがまだ残ってます。 3ヶ月経ってもこの状態を維持しているってのは、かなり体力のある清酒だと感じました。 ワインだと普通こうはいかないっすからね。以前(抜栓直後)の測定で、糖度が11.6/phが4.5でした。

日出盛 "うすにごり"
 「うすにごり」と銘打たれているけど、ボトルでは判るけどグラスに注ぐと濁った感じはほとんどしません。 香りはそんなに強くなくて、柔らかい吟醸香とお米の甘い香りがします。 口に含むと、まず顕著なのが微炭酸。それも含め酸味がしっかりしていて、 香りの甘さを浮ついたものにしない働きをしています。数値を計って見ると、 糖度が11.4/pHが4.3。 九平次とほとんど同じ感じですね。

獺祭 純米大吟醸50
 年が変わっても安心の香りと味わいですな。 ただ、以前は香りのボリュームが他の清酒と比べて秀でている気がしていたけど、 今回比較した3本の中では香りの立ち方は中間レベルです(九平次>獺祭>日出盛)。 ただ、味わいのキレイさというかスッキリ感は傑出しています。 ホントに清酒を飲んでいるというよりワインを飲んでいる感じ。 ちなみに糖度とpHの測定値は糖度が10.4/pHが4.4。 やっぱりこの清酒は他のに比べて「甘くない」んですな。 それが師範ウケが良い原因かもです。


21日(土)

Bourgogne Pinot Noir 2011
ブルゴーニュ ピノ・ノワール 2011
Pasquier Desvignes
パスキエ・デヴィーニュ
Rouge
Bourgogne
ブルゴーニュ
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\1,246 (単品価格:\1,449) 2013/12/12 ドラジェ リードオブジャパン
Alc : 12.5%BRIX : 7.2pH:3.7
 本日の夕食は、豚スペアリブのオーブン焼きと焼き野菜。 美味いよねぇ、豚のスペアリブ。 そういえば牛肉ってあまりこういう形態で売られていないよね。 大抵切る方向が骨に対して垂直で、「骨付きカルビ」にされているごとが多いような。 この違いは何なんだろうね?単にサイズの問題かな?

 そしてワインは、先日の甘口ワインと一緒に買った 「ブルゴーニュ6本セット」、送料税込8,379円からの一本。 まずそのセットに3本(コレとシャルドネとシャブリ)入っている、 「パスキエ・デヴィーニュ」という初稽古の造り手のピノ・ノワールからピックアップしました。

 色は、ブルゴーニュのピノ・ノワールなんで澄んだ赤紫なのは当然ですが、 値段とグレードの割にはしっかりした色が付いているように感じます。 香りは、強くはないけどそれなりにします。 プラムとアメリカンチェリーのような可愛らしいフルーツの香りと革っぽいケモノ香があって、 ブルゴーニュらしい香りではあります。 味は、甘くなく酸っぱくなく渋くなくで、良く言えばとてもスムーズ、悪く言えば存在感の無い味わい。 数値的にも安赤ワインの平均値付近で若干甘味も酸も控えめ。 存在感の無いポジションではあります。

 こういうワインって、最初のインパクトは弱いんだけど、 チビチビ飲んでるとしみじみ美味く感じられるようになって来るんだよね。 それが安ワイン者なのにブルゴーニュが好きなポイントの一つです。

 ロバートのパーカー爺的な「ワインは濃くなきゃダメダメ」という趣味の方には全く受け入れられないワインだと思いますが、 一人で一本飲むんだったらホントはこういうのが良いよね、って感じ。 だもんで、これからの季節、正月に親戚一同集まって・・・って席には不向きです。 今年は実家に帰らず自宅で寝正月、な方にはお薦めです。 お節との相性は悪く無さそうですし。
74点 道場にて

18日(水)

Mapu Cabernet Sauvignon 2012
マプ カベルネ・ソーヴィニョン 2012
Baron Philippe de Rothschild
Baron Philippe de Rothschild
Tinto
(Chile)
(チリ)
\875 (単品価格 \1,260) 2013/11/18 エノテカ楽天市場店 エノテカ
Alc : 13.5%BRIX : 8.1pH:3.6
 本日の夕食メニューは、基本的に日曜の残り物食材を使った料理で、 頂き物のパテ・ド・カンパーニュとか、頂き物のバゲットにシチューの残りをつけたりだとか、 使わなかったベビーリーフのサラダとかセロリのピクルスとか。 残り物と言えどもなんとなく豪華に見える食卓です。

 そして、幸い?今週は飲み会的なイベントは無く、 平日の月火木は休肝日/水金でワイン1本を半分ずつ、 という通常運転です。 そこで水曜に開けて金曜まで持たせる必要があるワインを選ぶとなると、 やっぱりその矛先はニューワールドに向くわけで、 本日のチョイスしたワインはチリ産のカベルネソーヴィニョン。 エノテカの「パーティーパック12本セット」、税込10,500円からの一本です。 この造り手のカベルネ・ソーヴィニョンは、 2011年産のレゼルバとはこの春に稽古済み、 ボルドーっぽいチリ産、という感じだったようであります。

 色は、ボルドー産というより普通にチリ産、しっかりと濃い紫色です。 ショップの説明には「スミレ色の色調を備えた魅力的なルビー色」と書かれていますが、 まぁ言われてみればそうかな、って感じです。 香りのボリュームは弱めで、いわゆるカベルネっぽいカシスとピーマンに加えて、 チリ産らしいインクっぽさと、豪州産にありがちなミントっぽさを感じます。 味は、まぁ若いチリ産ですね。甘味酸味渋味の各要素はちゃんとあるけど、 渋味の傘の下に包まれている感じです。

 まぁいわゆるチリ産の若いカベルネ・ソーヴィニョン、でありますな。 測定値的には、糖度が8.1、pHが3.6でこれもそんなもんでしょう、と。 ただ、ちょっと気になったのが、pHメーターが最初は4.2くらいを示したんですな。 それがジワジワと下がって3.6で落ち着きました。 そういう風に測定にイナーシャがあるとすると、 超酔っ払いの状態で測った先日のソーテルヌのpHが正く測定できたのか、 甚だ疑問に思えて来ます。 ルーピアックの方は翌日再測定したから正確だと思いますが。

半分残した翌々日再稽古。 特にバキュバンとかせず、普通にスクリューキャップを戻してセラーに立てておきました。 飲んだ感じは、香りがちょっと増して甘味と渋味がちょっと減って、酸味がちょっと増した感じ。 ちょっと気になったんで糖度とpHを再測定したら、pH3.3に糖度7.9。 測定バラツキが無いとするならば、飲んだ印象にピッタリ合ってます。 でもなぁ、なんか測定バラツキがありそうなんだよなぁ。特にpHメーターの方が。 ま、それはそれとして、一日二日は全然大丈夫なワインでしたよ。
70点 道場にて

15日(日)

2013年12月15日道場での料理

 本日は、飲み友達である岡山のへんさん を道場に迎えての合同稽古。 メンバーは、へんさん光弘さん、 とびさんと奥さま、磯子さん、師範一家の計9名。 そのうち飲む人は6名であります。 ピッタリこのメンバーじゃないですが、この仲間でやった道場での前回の合同稽古はほぼ6年前でした。

 ワインは基本的に各人1本持参、食べ物もいろいろと持ってきて頂いて、という持ち寄りスタイル。 スタートしたのは午後1時よりちょっと前でした。


Dubl Brut 2006
ドゥブル ブリュット 2006
Feudi di San Gregorio
フェウディ・ディ・サン・グレゴリオ
Spumante
発泡
Vino Spumante di Qualita Greco
ヴィーノ・スプマンテ・ディ・クアリータ・グレコ
(Italia)
(イタリア)
\1,880 2013/09/27 ヴェリタス ワインプレスインターナショナル
Alc : 13%BRIX : 7.2pH:3.4
 まず最初の料理というかツマミは、とびさん家にお持ち頂いたプレッツェルと、 アミューズがわりの自家製ピクルス。 ピクルスは、市販されているピクルス用の酢に短冊切りしたキュウリと大根と人参入れただけの物だけど、 ちょいとつまむのに好都合な一品です。

 そしてワインの一本目はもちろん泡からスタートします。 普通だったらここでシャンパーニュを持って来るところだと思いますが、 本日は違ってイタリアのヴィンテージ付きスプマンテ。 別にケチとか安ワイン価格にこだわったわけじゃ無いんですが、 なんとなく珍しいのが良いかな、と思った次第です。 ウンチク的には、このスプマンテはあのシャンパーニュの名門「ジャック・セロス」が造り手として絡んでいるらしいです。 お値段は、9月の楽天優勝記念セールで通常2,379円が1,880円でした。

 さて抜栓。色は、普通のスパークリングとは大きく異なる、 かなりシッカリめの黄色が見て取れます。 泡立ちは、一般的なシャンパーニュと比べるとやや弱めで粗めかなぁ、と言う感じ。 香りは・・・どうだっけ?色と比べてあまり目立った個性は無かったように思います。 味は、シャンパーニュとはまるで異なります。 まず顕著なのが苦味。 柚子の皮を噛みしめたような苦味があって、 やや鋭さのある味わいです。

 そこそこ古めのスパークリングだし、 色合い的にも熟成シャンパーニュのようなクターッとした柔らかめの要素があるんじゃないかと思ったけど、 実際はかなりシャープな味わいの泡です。 珍しいと言えば珍しいですが、期待したのはこういう尖がったヤツじゃ無くて・・・という感じでした。 でもまぁ2,000円前後であれば納得の内容です。
ショップへのリンク: Dubl Brut 2006 [Feudi di San Gregorio]
75点 道場にて

Meursault-Goutte-d'Or Premier Cru 2005
ムルソー・グット・ドール プルミエ・クリュ 2005
Coche-Bizouard (Fabien Coche Bizouard)
コシュ・ビズアール (ファビアン・コシュ・ビズアール)
Blanc
Meursault 1er Cru
ムルソー1級畑
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\5,754 2012/09/26 ヴェリタス ワインプレスインターナショナル
Alc : 13.5%BRIX : 6.9pH:3.2
 昼開催なんで皆さんおなかが空いているだろうから、ということで、 最初の料理としてラザニアをお出ししております。 ちなみにピクルスもラザニアも造り手は師範代、 師範は偉そうに語るだけです。

 そしてワインは白をチョイスしました。 幻の造り手「コシュ・デュリ」の親戚スジらしい「コシュ・ビズアール」のムルソー1級畑。 ムルソーといえばつい一昨日も稽古していて、 その時のと比べて畑のグレードは同クラス、造り手は若干無名でヴィンテージはかなり若い、というところ。 ムルソーらしい、ムンムンするような蜜香とバター・クッキーの香りがしてくれれば、と願いつつ登用します。

 色は、そんなに濃くはありません。 比較で言えば、前のスパークリングの方が濃かったくらいです。 香りは、グラスに注いですぐは冷え過ぎていたためかあまりボリュームを感じませんでしたが、 内容的にはバッチリ期待通り、ムンムンな蜜香と香ばしいバター・クッキーで、 ムルソーらしさ大全開の香りです。それが温度上昇と共に増してきます。 口に含むとさらにスモーキーな感じが増して、 でもキッチリ酸味があるんで浮付いた感じはしなくて、 高い次元でまとまっています。

 グラスにずっと放って置いたけど、香りも味もヘタる気配は一切なくて、 なかなかタフなボディの持ち主であったようです。

 というわけで、こちらに関しては狙いがバッチリ当たって、 こういう会にふさわしい白でありました。 料理のラザニアとの相性もよろしかったように思います。
85点 道場にて

Samichlaus Beer

 ここで、ワインじゃなくて光弘さんに事前に送って頂いたビールを頂きました。 "Samichlaus Beer"という銘柄で、スイス・ドイツ語で「サンタクロース・ビール」というものです。 ヴィンテージは1997年、アルコール度数は14.4%、まぁ「ビールだけどビールじゃ無いビール」だろうとは思いつつ抜栓したわけですが・・・

 それが「ビールじゃ無い」感がハンパじゃないシロモノでした。 まず泡はほとんどありません。 たまにスティルワインでも微発泡しているものがあるけど、その程度の泡です。 そして色はこげ茶色。澱も多量にあってダークな感じです。 香りや味は・・・紹興酒ですな、こりゃ。 グイグイ飲むのは全く不可能で、チビチビしか飲めません。 およそ普通のビールとは違う飲み物でした。

 いやー、珍しいモノを頂きました。 とりあえずビールだから早めの時点で出したんですが、 こりゃ食後酒あたりでも良かったかもですね。


Chambolle-Musigny 2011
シャンボール・ミュジニー 2011
Dom. G. Roblot-Marchand et Fils
ドメーヌ・G・ロブロ・マルシャン・エ・フィス
Rouge
Chambolle Musigny
シャンボール・ミュジニー
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
とびさんから ヌーヴェル・セレクション
Alc : 13%BRIX : --pH:--
 次なる料理は、師範が「ナントカの一つ覚え」で作る、カツオのタタキのカルパッチョ風。 もうカツオの時期じゃないし、ホントは皮目を炙ってないヤツを使いたかったけど、まぁ細けぇこたぁ良いじゃないですか。

 そしてワインは、とびさんご夫妻にお持ち頂いたブルゴーニュの赤で、 とびっきり若いシャンボール・ミュジニー。 レストランかどこかでこの造り手のワインを飲んで、 いたく感動したんでこのワインを選んだとのことでありました。 師範は初稽古の造り手であります。

ちなみにこの赤から食後酒まで、肝心の糖度とpHの測定を忘れております。研究者としての師範失格であります。

 色は、ブルゴーニュらしい彩度の高い赤紫色です。 香りをかぐと、梅のようなトーンの高い香りがピンピン。 樽は使い方が弱めみたいで、 樽香はほとんど感じずピュアなフルーツ香の一本勝負です。 口に含んでも、香りの印象通りのピッチピチなフルーツ感。 若さが染みるような味わいです。

 なかなかよろしいんじゃないでしょうか。 これ単体で飲んだらしみじみ美味いと感じられそうなワインです。 ただ、今回は後に続いた相手が悪かった。 あまりに王道なブルゴーニュの巨人を前に、 持参者のとびさんから『なんかピノ・ノワールっぽく無くてガメイみたい』なんて意見も出て来てしまう始末でした。
78点 道場にて

Morey-Saint-Denis 2000
モレ・サン・ドニ 2000
Dom. Dujac
ドメーヌ・デュジャク
Rouge
Morey Saint Denis
モレ・サン・ドニ
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
磯子さんから カツミ商会
Alc : 13%BRIX : --pH:--
 料理は、師範代によるエビとキノコのアヒージョとか、イカとブロッコリーのサラダとか、 間をつなぐようなタパス的なメニューをお出ししていたはずですが、 師範自身はあまり食べた記憶がございません。

 そして赤の2本目は、磯子さんにお持ち頂いたこれまたブルゴーニュ。 村はモレ・サン・ドニで、造り手は泣く子も黙るドメーヌ・デュジャク。 この銘柄は15年前1991年産と稽古済み。 あの頃はレストランで飲んでも1本8,000円だったのね。 いまだと小売でもその値段では買えないと思います。

 さて抜栓・・・しようとしたら、コルクが瓶の中に沈み込んでしまいました。 スクリューを斜めに刺そうにも奥に行き過ぎていて万事休す。 事後の処理を持参者の磯子さんにマル投げ、結局コルクを中に落として・・・と相成りました。 皆さんスミマセン。

 ・・・と、みっともない抜栓&状態が心配される状況ではありましたが、 幸い状態はバッチリ、良い感じに熟成しておりました。 色は、前日輸送で澱が落ちきっていないためかちょっと濁った感じでしたが、 香りに濁りは無くて、「エロティックな」と形容したら良いのかな、 とてもオトナな感じの香りがします。 味も、甘くて柔らかくて複雑。いやー美味いっす。

 さすがはデュジャク、造り手の技が光る一本でした。 そんじょそこらの村名ブルゴーニュじゃここまで熟成するパワーは無いでしょうね。 ただ、相対的にはこのワインも「後に続く相手が悪かった」ってなことになりましたが。
86点 道場にて

Gevrey Chambertin "Mes Cinq Terroirs" 2004
ジュヴレ・シャンベルタン "メ・サンク・テロワール" 2004
Dom. Denis Mortet
ドメーヌ・ドニ・モルテ
Rouge
Gevrey Chambertin
ジュヴレ・シャンベルタン
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
へんさんから エイ・エム・ズィー
Alc : 13%BRIX : --pH:--
 料理は、へんさんにお持ち頂いた「レストラン・オギノ」のパテ・ド・カンパーニュ。 ケモノの香りがしっかりとして、食べ応えがあってとてもナイス。 こういうものを自宅宴会でも出したりすると、グッとおもてなし感が増しますなぁ・・・ なーんて頂きモノではありますが。

 そしてワインは、へんさんにお持ち頂いたこれまたブルゴーニュの赤。 造り手は、黙った泣く子もまた泣きだすという超名門「ドニ・モルテ」。 この造り手のジュヴレ・シャンベルタンは、5年前にへんさんとレストランで稽古していて、 大変好印象。その時に薦められたけど注文しなかったより上位の銘柄をわざわざ選んでご持参頂きました。

 そんなに澱は無かったのかな、色はかなり澄んだ感じがしていました。 で、香りが凄いっす。グラスに鼻を近づけただけでブワッときます。 木イチゴみたいなトーンの高い果実と甘香ばしいカラメルが感じられて、 お高いブルゴーニュの王道ど真ん中にどっしりと構える香りです。 味も、甘味と旨味と酸味のバランスがとても良くて、文句を言わせないまとまり感でした。

 実際「参りました!」なワインでした。 こんな素晴らしいワインを飲めるチャンスなんてそうそう無いのに、 糖度とpHの数値を測定しなかったのが残念でなりません。 酔っ払いな自分に猛省を促す所存でございます。
92点 道場にて

Chateau Lafon-Rochet 1996
シャトー・ラフォン・ロシェ 1996
Ch. Lafon-Rochet
シャトー・ラフォン・ロシェ
Rouge
Saint-Estephe (4e GCC)
サン・テステフ (メドック4級)
Bordeaux (France)
ボルドー (フランス)
光弘さんから エノテカ
Alc : 13%BRIX : --pH:--
 本日の料理のメインは、これまた「ナントカの一つ覚え」で師範謹製のタンシチュー。 牛タンは、肉のかしわざきという店で調達したニカラグア産。 それに昨日の赤ワインをほぼ1本使っています。 今回のシチューの出来は、タンの柔らかさはとてもナイスでしたがソースがやや水っぽく、 若干残念な結果になってしまいました。 こういう味になったのは使ったワインが薄かったからか、なんて考えちゃいますな。 実際は野菜(玉ねぎ)の量が多過ぎたんでしょうけど。

 そして、当初の予定では赤の最後となるはずのこれが、光弘さんに持参して頂いたボルドー産で、 サン・テステフの4級格付け「シャトー・ラフォン・ロシェ」。 正確には「持参して頂いた」じゃなくて、「1週間前に前もって送付して頂いて」おりました。 ですんで澱の状態とかも問題なし。 ちなみにこの銘柄は師範初稽古、 いつも「師範が未稽古なもの」を選んで頂いております。ありがたい話であります。

 そして、まぁ毎度のことですがここらへんから記憶の糸がピーっと細くなって参ります。 色は・・・どうでしたっけ?あまり覚えてません。 香りは、良い感じに熟成したボルドーによくある、煮豆のような甘香ばしい香りがあって・・・ なんてことをいつも書いているような気がします。 味も、20年近く前とは思えないくらいしっかりしたコアがあったような・・・気がしないでもありません。

 「やっぱりボルドーは熟成させてナンボですなぁ」なんてことを思ったり言ったりしたような記憶がありますが、 正直定かではありません。 ダメだよねぇ、こういうことじゃ。 特に最近メモを取るということをしなくなったのがいけません。 へんさんはきちんとメモを取られていたような。 だもんで詳しくはソチラをご覧ください。
(85点) 道場にて

Il Cervo 2009
イル・チェルヴォ 2009
Corbinelli
コルビネッリ
Rosso
Toscana (IGT)
トスカーナ (インディカッツィオーネ・ジェオグラフィカ・ティピカ)
Toscana (Italia)
トスカーナ (イタリア)
磯子さんから ドウシシャ
Alc : 14%BRIX : --pH:--
 いよいよ会も終盤戦、料理もあらかた食べ終わって、 光弘さんにお持ち頂いたチーズ、とびさんご夫妻にお持ち頂いたパンを肴にチビチビと、という局面になっております。

 そして、そんな状態だとまだ赤ワインを頂きたいわけです。 そこに持ってきて磯子さんが『たまたま今日横浜で拾ってきたワインですが・・・』 と言って出されたのがコレ、馬の絵が描かれたラベルが個性的なイタリア産。 トスカーナのIGTと書かれていますんで、いわゆる「スーパー・タスカン」なワインだろう、 というところまでは想像できたわけですが・・・

 さていったいどういうワインだったでしょうねぇ。 残念ながら全然覚えてません。 飲んだのは覚えていますが、どんなワインだったかは全く・・・

 今回は師範がホスト役ですから、師範自身が楽しんだかどうかは二の次なわけで、 参加頂いた皆さんが楽しんで頂ければそれで十分なのであります。
(??点) 道場にて

Chateau Grand-Puy Ducasse 2004
シャトー・グラン・ピュイ・デュカス 2004
Ch. Grand-Puy Ducasse
シャトー・グラン・ピュイ・デュカス
Rouge
Pauillac (5e GCC)
ポイヤック (メドック5級)
Bordeaux (France)
ボルドー (フランス)
\4,599 2007/06/13 ヴェリタス アルカン
Alc : 13%BRIX : --pH:--
 で、どーもまだ皆さん飲み足りないご様子。 そして師範もまだ平気なつもりでいましたんで、もう一本赤を開けてしまいます。 何を飲むか皆さんに選んで頂こうと思い、2本のワインを提示しました。 一本がこれで、もう一本がこの夏セブ島へ行った際にホテル内のワイン売り場で買ってきたチリ産。 チリ産の方は、わざわざハンドキャリーした、日本ではあまり見ない銘柄、 という思い入れがあって選択肢の一つに加えました。 で、結果的には他人の旅行なんて一切関係ない皆さんにとっては、 見知らぬチリ産への思い入れなど理解して頂けるはずもなく、 格付けボルドーの方が選ばれるのは当たり前の話なのであります。

 そしてこのボルドーはというと、道場を建立してセラーを導入してすぐの頃、 今を去ること6年半前に購入したものです。 こういう中途半端に良さげなボルドーって、道場だとなかなか飲んだりお出ししたりする機会がありません。 ですんでこういう機会に皆さんに出すのは、 真っ当に成仏して頂くためには好都合だったりするわけです。

 さてワインの内容は・・・覚えているワケが無いですね。 このワインに関しては飲んだかどうかも覚えていません。 でも飲んだんだろうな。だって自分で持ってきて開けたんだからね。 どんなワインだったんだろうなぁ。
(??点) 道場にて

Château Rabaud-Promis 2003
シャトー・ラボー・プロミ 2003
Ch. Rabaud-Promis
シャトー・ラボー・プロミ
Deux
甘口
Sauternes (Premier Cru Classé)
ソーテルヌ (第1級)
Bordeaux (France)
ボルドー (フランス)
光弘さんから エイ・エム・ズィー
Alc : 15%BRIX : 21.8pH:4.3
 デザートは、磯子さんに持参して頂いた(こちらも正確には「前日に持参して頂いた」になりますが)ケーキいろいろ。 師範も食べました。フルーツの姿、たしかイチゴの赤が頭の中に薄っすらと焼きついております。

 そしてワインもデザート・ワイン、これまた光弘さんに事前送付頂いていたソーテルヌ。 最近師範が糖度とpHを測定していることをご存じで、 いったいどういう数値がでるのか、ってことで持参して頂きました。 師範の方も甘口ワインってどれくらいの糖度があるのか大変興味があったんで、 非常にナイスなサンプルであります。

 そして、計りましたよpHと糖度。 メモによれば、pHは4.3で糖度がなんと21.8!。 pHの4.3も過去例を見ない酸の少ないポジションですが、 糖度の21.8は過去最高のものの2倍以上、3倍近い数値です。 いやー、ここまでとは思っていませんでした。 とにかく今出しているグラフではこの数値は対応できませんので、 JavaScriptのプログラム変更が必要です。 多分、全部のワインをそんな広いレンジで描画すると普通のワインがとても見づらくなりますんで、 甘口ワインだけ別のレンジのグラフで表示するような変更で対応する事になる思います。 対応しました。

 で、ワインの記憶はありません。スミマセンスミマセンスミマセン。

 甘口ワインのグラフ表示、対応しました。 こうして見ると普通のワインとは全く別のポジションにプロットされますな。 こんなにかけ離れた数値を示すというのは予想外でした。
(??点) 道場にて

Château Dauphiné Rondillon (Half) 2003
シャトー・ドーフィネ・ロンディロン (ハーフ) 2003
Ch. Dauphiné Rondillon (S.C.J.Darriet)
シャトー・ドーフィネ・ロンディロン (S.C.J.ダリエ)
Deux
甘口
Loupiac
ルーピアック
Bordeaux (France)
ボルドー (フランス)
\1,050 (Half) 2013/12/12 ドラジェ ヴィノラム
Alc : 13.5%BRIX : 21.1pH:3.5
 ここまでに空いたワインが6人で9本、それに加えて250ml/14.4%のビールが2本空いているんで、 飲んだアルコールの総量はかなりのものになっております。 でももう一本開けちゃっているんですな。さすがにフルボトルじゃ無くてハーフですが。 なぜこれを開けたかと言うと、前のソーテルヌと同じヴィンテージ/同じボルドー産の甘口ワインだったから。 そしてその値段が何とハーフ1本が1,050円だったんですわ。 果たしてこの値段の差が感じ取れるのか大変興味があったわけです。

 ・・・と、興味はあったわけですがあいにく記憶がなくなっておりまして、 その差が感じ取れたかどうかはわかりません。 ただ、幸いボトルの底にほんの少し残った分、10mlくらいを師範代が取っておいてくれたみたいで、 翌日(これを書いている今)改めて再稽古、 休肝日ですが「飲む」と言うにはあまりに少ない量なのでオッケーとしました。

 色は、「黄金色」と言うにふさわしい色合いです。 香りも、ソーテルヌになんら遜色ない、蜂蜜の香りとあんずジャムの香りがフワーッと漂って来ます。 味は、甘味が強いのは当然として、それなりに酸味もあって浮付いた感じはありません。 データ的には、糖度が昨日のソーテルヌより気持ち低くて、pHはやや顕著に低く出ています。 盲信的に「ソーテルヌは酸味がしっかりているのでダレた感じがしない」ものと考えていましたが、 この2本に限ってはこのルーピアック産の方がソーテルヌより酸はあったようです。

 というわけで、少なくとも師範には一流ソーテルヌとコレとの差は判らない、ということになるでしょう とすれば、ハーフながらこのワインが1本1,050円というのは驚異のお手頃価格。 これからの季節、クリスマスなんかでデザートの時に飲む、なんてシチュエーションによろしいんじゃないですかね?
ショップへのリンク: Château Dauphiné Rondillon (Half) 2003
(80点) 道場にて

 光弘さんの帰りの電車が午後7時過ぎだということは最初にお聞きしていたんで、 健康的に7時にはお開きにしました。 師範代の運転で皆さんを最寄り駅までお送りして、 へんさんはその日の宿泊先である御親戚宅までお送りして・・・というような会でありました。 皆さんお疲れ様でした。

 その後の師範はといえば、帰りついたとたんに大沈没。 深夜までコタツで、深夜以降はベッドで廃人状態。 ところが朝起きたらダイニングはキチンと片付いておりました。 師範代エライ!。私は貴方無しでは生きていけません。

14日(土)

Señorio de Mareste Cabernet Sauvignon N.V.
セニョーリオ・デ・マレステ カベルネ・ソーヴィニョン (ヴィンテージ無し)
Santa Cruz de Mudela
サンタ・クルス・デ・ムデラ
Tinto
Castilla (VdT)
カスティーヤ (ビーノ・デ・ラ・ティエラ)
Castilla (Espana)
カスティーヤ (スペイン)
\398 2013/12/08 MEGAドンキホーテ 狩場インター店 ドウシシャ
Alc : 13%BRIX : 7.1pH:3.6
 明日客人が見えるので、その時にお出しする煮込み料理のためにこのワインをほぼマル一本使います。 ただ、全く味見もしないのはアレなんで、グラス一杯分だけ頂きました。 モノは、安ワインのメッカであるスペインのカスティーヤ地域の産。 買った店は近所に出来た"MEGAドンキホーテ"。 先週散歩がてら歩いて行ったら400円以下のワインがあったってんで、 この料理のために買ってきたものであります。

 色は、この値段のワインとは思えない、かなりしっかりと濃い目の紫色。 香りは弱めです。 品種がカベルネ・ソーヴィニョンだからか、 いわゆるスペインにありがちなヤニっぽさもあまりなくて、 ただ単に香りの弱い赤ワイン、って感じです。 味は、まず甘味はほとんどありません。 酸味はそこそこあって、渋味もそこそこ。 普通に飲むんだったら物足りなさを感じるだろうけど、 料理用としてはっこれで十分でしょう。

 果たして料理用にはこういうそれなりにちゃんとしたワインと、 同じくらいの値段で売られている輸入ワイン使用の国産「なんちゃって」ワインと、 どっちが良いんでしょうね? 師範的にはこっちが良いと思っているんだけど、 反対側を試したことが無いのでわかりません。 だってそれなりの食材を使う煮込み料理で冒険したくないからね。
65点 道場にて

13日(金)

「豚バルBYO」の外観

 本日は、勤務先関連のワイン仲間と持ち寄り忘年会。 前回集まったのが6月のこの時なんで、 ほぼ半年ぶり。 今回の参加者は6名です。

 店は、最近こういった持ち寄りワイン会をやる際にしばしば利用させて頂く、 神田の南部鉄酒場 豚バルBYO。 参加者は6名、今回利用させて頂いたのは屋外のテラス席、 なぜならテラス席だけ時間制限が無いと言う設定だったから (でも「時間は2時間までです」と言われたり・・・結局次のお客さんは来なかったので時間フリーでしたが)。 我慢大会の様相を呈するかと思ったけど、 ビニールハウス状になっていて暖房も効いているんで、全然寒くはありませんでした。


「豚バルBYO」の料理

 料理は、コースじゃ無くてアラカルトで注文します。

  アミューズ\280×6
  生ハム・サラミ盛り合わせ\980×2
  豚マヨ\580×2
  自家製ベーコングリル\580×2
  ミルフィーユ・ハムカツ\680×2 (左写真)
  メンチカツ\780×2
  豚タン・ガーリックステーキ\780×2
  ホホ肉ポークリエット\580×2
  白菜塩昆布\380×2
  自家製ピクルス\380×2
  キャベツのアンチョビガーリック\480×2
  カプレーゼ\580×2
  トマトのブルスケッタ\480×3
  チーズ盛り合わせ\980×2
  豚肉と野菜のピラフ\580×2

 レシートを持って帰ったんで全部書いてみました。 今回は結構いろいろ食べましたな。そんなにメニューの多い店じゃないし、 ほぼ「豚」な店(当たり前か)なんでバリエーションには欠けますが、 ワインのツマミとしては良い感じの料理が多かったように思います。 特に、写真の「ミルフィーユ・ハムカツ」はなかなかナイスな一品。お薦めします。


Cattier Premier Cru Brut N.V.
キャティア プルミエ・クリュ ブリュット (ヴィンテージ無し)
Cattier
キャティア
Champagne
発泡
Champagne
シャンパーニュ
Champagne (France)
シャンパーニュ (フランス)
(Fjさんから) 徳岡
Alc : 12.5%BRIX : 7.1pH:--
 この店は1本999円払えば持ち込みOKで、 6人以上のグループだと持ち込み料が1本無料というシステム。 今回我々はちょうど6人、6本を4,995円で持ち込んでおります。

 そして一本目の泡はFjさんに持参して頂いたシャンパーニュ。 これまで稽古したワイン5,000本弱の中でシャンパーニュは240本ありますが、 この造り手のものは初稽古。 シャンパーニュの世界は広くて深うございますなぁ。 聞けば「師範が飲んだこと無いモノを選んで持ってきた」とのこと。 ありがたいことでございます。

 色は薄め。「こりゃシャルドネの比率が高そうですな」などと話していたけど、 後で調べたらピノ・ムニエ40%、ピノ・ノワール35%、シャルドネ25%、なんと4分の3は黒ブドウ。 師範の能力なんてそんなもんです。 香りは、イマイチ弱めな気がしたけど、上に開いた形のグラスだったからかも 後で白を頂くのに使った時も同様の印象だったから。 味は、スッキリとした酸とキレイなコクがあって、 味わいからもシャルドネ主体のシャンパーニュのように思えちゃいます。

 やっぱり美味いっすね、シャンパーニュは。まずは安心して飲めます。 とりわけ強い個性があったりするわけじゃないけど、 普通に問題なく美味い、って感じです。 でも、皆さん共通した意見としては 「家飲みは1,000円くらいのスパークリングで十分。値段ほどの差はないから」とのことでした。 それもその通り。
80点 神田「南部鉄酒場 豚バルBYO」にて

California Oak Barrel 2010
カリフォルニア オーク・バレル 2010
Friends of COCO
フレンズ・オブ・ココ
Red
California (USA)
カリフォルニア (アメリカ合衆国)
(Ysさんから) ココ・ファーム・ワイナリー
Alc : 15.5%BRIX : 8.9pH:--
 普通は泡→白→赤と飲むわけですが、今回はややイレギュラーで、 泡→赤→白→赤→白→赤という順番で飲んでいきます。 料理が肉関連ばかりだから、味わいのデコボコを気にしなければそれで良いわけです。

 そんなわけで赤の1本目は、Ysさんにお持ち頂いた国内メーカー「ココ・ファーム・ワイナリー」が カリフォルニアのマットさんという方に委託して造っているというワインで、 栃木県足利市のワイナリーで購入されたとのこと。 ちなみに3年前にもお持ち頂いております。

 色は非常に濃いです。 香りは、普通に嗅いだら「南仏のパワフルなワインですな」と言いそうな感じ。 ラベルによると品種の構成は、プチ・シラー、カリニャン、ジンファンデル、ムールヴェドルとのことだから、 南仏っぽいと感じるのは自然だと思われます。 そして口に含むと、甘香ばしい樽の香りがしっかりします。 この樽感はアメリカン・オークでしょうか。 また、アルコール度数は15.5%と書かれています。 たしかにしっかりしたアルコール感がありますが、 酒精強化ワイン以外でそんな高い数字は初めて見たような気がします。

 Ysさんは『オチャラケなんで早めに』といわれてこんな始めの方の抜栓だったのですが、 なんのなんの非常にしっかりしたワインでした。 こうだと判っていれば白の後に開けた方が良かったと思われます。
78点 神田「南部鉄酒場 豚バルBYO」にて

Batàr 1997
バタール 1997
Agricola Querciabella
アグリコーラ・クエルチャベッラ
Bianco
Toscana (IGT)
トスカーナ (インディカッツィオーネ・ジェオグラフィカ・ティピカ)
Toscana (Italia)
トスカーナ (イタリア)
(Mtさんから) フードライナー
Alc : 13%BRIX : 7.1pH:--
 自宅に多数のワイン在庫を持つMtさんにお持ち頂いたのは、 トスカーナのトップ・ワイナリー「クエルチャベッラ」が造る白。 品種はシャルドネとピノ・ビアンコ・・・なんて知ってたようなこと書いてますが、 全然知らない造り手で全然知らない銘柄でした。 イタリア・ワインの世界も広くて深うございます。

 色はボトルの外からも判るようにまるでソーテルヌの様なオレンジ色を呈しています。 そしてまずはシャンパーニュの時に使ったグラスに注いで香り見&味見・・・したんだけど、 全くと言っていいほど香りが感じられません。 「こりゃ終わっちゃってるかな」と思ったけど、 グラスを普通のに替えたらそれなりに香ってきました。 やっぱりグラスは重要ですな。 そしてその香りは、熟成した白に共通した、ナッツと蜂蜜と稲ワラのような雰囲気です。 味は、まだ大丈夫というかちゃんとワインとして成立しているというか、 枯れてはいるけどまだ酸味も旨味もあります、と言う感じでした。

 実際のところ、このワインのピークは数年前にあったのではないかと思われます。 でもこれはこれで面白いというか、なかなかこういう機会じゃなきゃ飲めませんからね。
75点 神田「南部鉄酒場 豚バルBYO」にて

Charmes-Chambertin "Grand Cru" 2004
シャルム・シャンベルタン "グラン・クリュ" 2004
Frédéric Magnien
フレデリック・マニャン
Rouge
Charmes Chambertin (Gevrey Chambertin Grand Cru)
シャルム・シャンベルタン (ジュヴレ・シャンベルタン特級畑)
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\6,980 2013/04/30 カーヴ・ド・リラックス テラヴェール
Alc : 13.5%BRIX : --pH:--
 そして次なる赤はそして師範が持参したコレ、 フレデリック・マニャンの特級畑、シャルム・シャンベルタン。 半年くらい前に、コート・ド・ニュイの特級畑でこの値段はお買い得と思い購入したもの。 ヴィンテージにやや不安があったものの、ハズさない造り手フレデリック・マニャンですからね。 きっといい仕事してくれているでしょうと大きな信頼を置いて持参した次第であります。

 色は、ちょっと濁った感じの赤紫色。 まるで平安時代のお姫様のようにシズシズと運んだつもりだったけど、 やっぱり澱が舞っちゃいますな。 香りは、期待したほどのボリュームは無いものの、その要素はまさしく良い感じに熟成したブルゴーニュのソレで、 アプリコットのコンポートや梅の甘露煮みたいな、純度が高くて澄んだ感じの香りがします。 味もキレイですねぇ。酸味も甘味もあってバランスが良くて、 「やっぱりブルゴーニュはこれだよね」な味わいです。

 敢えて難点を探すと、香りにしろ味わいにしろ、 ボリュームに関してグラン・クリュとしてはちょっと物足りない感じもあったけど、 それがこのヴィンテージの特徴なのかな。 でも、値段を考えれば十分過ぎるくらいのパフォーマンスです。 10,000円してもおかしくないワインでしたよ。
87点 神田「南部鉄酒場 豚バルBYO」にて

Meursault Perrieres 1996
ムルソー ペリエール 1996
Arbert Grivault
アルベール・グリヴォー
Blanc
Meursault 1er Cru
ムルソー1級畑
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
(Nkさんから) 井原水産
Alc : 13.5%BRIX : --pH:--
 そして白がもう一本。 名門「アルベール・グリヴォー」が造るムルソーの一級畑「ペリエール」。 このワインは9年前の2004年に2001年産と稽古しています。 ただ、それって「出来て3年」の極めて若いうちに飲んじゃっているわけで、 コレみたいに「出来て17年」の熟成したモノは全く別の飲みモノであるとは容易に想像されます。

 色は、前の前のイタリア産と同じように、ソーテルヌっぽいオレンジ黄金色。 キレイな色になるよねぇ、良い白ワインが熟成すると。 香りは、こちらも蜂蜜とナッツの熟成香に、 まだまだ若いぞと言わんばかりの柑橘類の香りがします。 もともとは樽香がしっかりしていたんだろうけど、 もうこのお歳になると漬物樽を通り越して他の香りに溶け込んじゃってますね。 味は、酸味しっかりで甘味もあって、まだまだ現役。

 というわけで、大変美味しゅうございました。 ただ、個人的な嗜好で言えば、白ワインはもっと若い時分、 爆発的な香りを感じさせてくれる頃合いが好きかも。 良く「飲みごろはXX年」なんて書いている有名評論家がいますが、 それって凄く個人の好みに依存するよね。
84点 神田「南部鉄酒場 豚バルBYO」にて

Château Monbrison 2000
シャトー・モンブリゾン 2000
Ch. Monbrison
シャトー・モンブリゾン
Rouge
Margaux (Cru Bourgeois)
マルゴー (ブルジョワ級)
Bordeaux (France)
ボルドー (フランス)
Yjさんから (インポーター)
Alc : 13.5%BRIX : --pH:--
 今回の持ち寄りワインの最後がコレで、 毎度幹事をやって頂いているYj氏が持参されたシャトー・モンブリゾン。 ヴィンテージは「世紀のヴィンテージ」として一時期盛り上がった2000年。 振り返ると、本日の持参ワインは結構お歳を召したワインが多かったように思えますな。 調べたところ、今を去ること15年前に1988年産と稽古しておりました。 改めて読み返して今と比べると、凄く文章が投げやりですなぁ。

 さてワインですが、やっぱりボルドーは長命というか、まだまだ「熟成」と呼ぶには若い感じの濃い紫色です。 ところが香りには結構な熟成感があって、煮豆のような良い感じの香りが出て来てます。 で、味なんだけど、これが覚えてないんですわ。申し訳ない。 香りの煮豆感までは記憶にあるんだけどなぁ。鼻で嗅いで口に含む間に記憶の糸がプッツリと・・・

 というわけで大変残念&申し訳ない状態なんですが、自信を持って点数を付けられるほど覚えておりません。 今回はちょうど1人1本相当なんで、そんなに激しく酔ってたわけじゃないと思うんだけどなぁ。 あぁ情けない。
(82点) 神田「南部鉄酒場 豚バルBYO」にて

 というわけで、7時30分にスタートして終了は11時ごろ。 トータルのお支払いは6人分トータルで25,000円弱。 持ち込みも出来て4,000円ちょっとであれば十分満足です。 あと、豚だけじゃなくて魚関連もメニューにあれば・・・というのは多くを望み過ぎですかね。

11日(水)

Lookout Cabernet Sauvignon Shiraz Cinsaut 2012
ルックアウト カベルネ・ソーヴィニョン シラーズ サンソー 2012
Leopard's Leap
レパーズ・リープ
Red
Western Cape (South Africa)
ウエスタン・ケープ (南アフリカ)
\875 (単品価格 \1,890) 2013/11/18 エノテカ楽天市場店 エノテカ
Alc : 12.5%BRIX : 7.3pH:3.5
 昨日浴びるほど飲んどいて、それでもまだ飲むか!って感じですが、飲むんですよ。 だってね、夕食がホルモンとモヤシとニラの炒め物、焼き野菜、(市販の)ふかひれスープなんですわ。 こういう居酒屋的なメニューだと飲むよねぇ・・・って、単に飲みたいことに対する理由付けな気もしますが。

 そして今週金曜はまた飲み会なんで、今日一日で1本飲み干すつもりでワインをチョイスします。 そういう際に一番の決め手となるのはアルコール度数、 手持ちの赤の中で一番アルコール度数が低かったのがコレ、南アフリカ産の混醸モノ。 そういえば昨日南アフリカ産のワインは注文しなかった(注文したかったけど飲み放題クラスに無かった)ので、 やっぱり今日はコレでしょう!と。

 色は、ニューワールドとしてはそれほど濃くない、グラスの中で向こうが透ける感じの紫色です。 香りは弱め、ちょっとガッカリ。あまりニューワールドのカベルネがメインのワインっぽくないというか、 ツンッ!っとしたトーンの高い香りがメインに座ってます。 味はとても予想外。なにが予想外って、酸味が強いんですわ。 かなり寒い地域の赤ワインみたいな酸味、およそ南アフリカのワインとは思えない感じです。

 こうなると俄然数値測定が意味を持ってきます、ということで、計った数値はpH3.5に糖度7.3。 確かに赤ワイン全体で見ても甘味が少なく酸が多めなポジションに位置しています。 それじゃ物足りないかというとそういう事も無くて、 飲む本人にパワーの無い状態で一本飲む干すにはちょうどいい感じでした。
72点 道場にて

10日(火)

「よござんす侍」の外観

 本日は、勤務先関連の忘年会。参加者は9名。 行った店は、JR山手線浜松町駅から西側に歩いて5分程度、オフィスビルが立ち並ぶ一角にある居酒屋、 よござんす侍という店。 師範にはあまり縁のないエリアで初訪問の店ですが、 ホットペッパーの忘年会特集号を眺めていたら 「コースでワイン40種類が飲み放題」というのが目に留まったので、 安ワイン者たるもの押さえないわけにはいくまい、ということで選んだ次第です。

 店は、二階と三階に分かれていて、今回我々が使わせて頂いたのは三階の座敷。 16人くらい入る部屋で、10人席と6人席に分かれており、 6人席側は別のグループが来るのかと思ったけど幸い来なかったので、 結果的に個室として使わせて頂きました。 その部屋以外は足を踏み入れていないので、全体にどんな感じかは判りませんが、 そもそも小さいビルなので、二階もそんなに広くないと想像されます。


「よござんす侍」の料理

 料理は、飲み放題付き4,500円のコースを、ぐるなびのクーポンで500円引きにしてもらって、 その内容が以下。

    お刺身三点盛り合わせ(左写真)
    京鴨生ハムとほうれん草のポパイサラダ
    あさりと小松菜のソテー
    大山鶏かしわの水炊き鍋
    鮮度抜群!朝引き大山地鶏のチキン南蛮
    沖縄直送!琉球そば
    一口デザート

 量は決して多くありません。というか、小食の師範でも物足りないくらいだったんでかなり少なめかも。 ただ、平均年齢の高い団体だったので、それほど問題にはなりませんでした。 その分、質はそれなりに高いと言うか、結構イケてたように思います。


Dominio de los Duques Brut N.V.
ドミニオ・デ・ロス・デュケス ブリュット (ヴィンテージ無し)
Pago de Tharsys
パゴ・デ・タルシス
Espumoso
発泡
Cava
カバ
(Espana)
(スペイン)
2013/12/10 よござんす侍(飲み放題メニュー) ノルレェイク・インターナショナル
Alc : 11.5%BRIX : --pH:--
 ワイン40種類が飲み放題とは言え、さすがに最初はビールが良いかと思い、 皆さんにお尋ねしましたが「最初からワインが良い」とのご意見多数。 それならばということで、紙に書かれた飲み放題のリストにあったスパークリングからスタートすることにしました。 銘柄は書かれてなくて不明でしたが、「カヴァ」とは書かれていたんで、 一応「瓶内二次発酵」だしそんなヘンテコなワインじゃないでしょう、 また最初はゴクゴク飲むでしょうと思い、2本同時に注文です。

 で、出されたのがこれ、「ドミニオ・デ・ロス・デュケス」という初稽古の銘柄。 インポーターも知らないところです(住所は道場の近所のようです)。

 色は、部屋が暗いので良く判りません。 香りは結構チャンとしています。 リンゴのようなフルーツ香が主体で、それなりにイーストっぽさもあって、 およそ飲み放題で出されるスパークリングとは思えない、ちゃんとした香りです。 味も、カバにありがちなキンキンした金属感もあまりなく、 普通にすんなり美味しく飲めるスパークリングです。

 いやー、2本同時に注文しちゃったからダメダメだったらどうしよう、と考えていたわけですが、 この内容であれば十分です。 インポーターの「ノルレェイク・インターナショナル」、読みにくいけど覚えておきましょう。
75点 浜松町「よござんす侍」にて

Cono Sur "Bicicleta" Gewurtztraminer 2013
コノ・スル "ビシクレタ" ゲヴュルツトラミナー 2013
Viña Cono Sur
ビーニャ・コノ・スル
Blanco
(Chile)
(チリ)
2013/12/10 よござんす侍(飲み放題メニュー) スマイル
Alc : 13.5%BRIX : --pH:--
 今回の師範のワイン選択は、 白も赤もすべて異なる品種を頂きましょう、ということにしました。 結果的にそう上手くはいかなかったわけですが、当初のプランとしては、ね。 お店の人には「都度グラスを交換する必要は無いから、同時に2個ずつ使わせて下さい」とお願いして、 居酒屋の飲み放題にもかかわらず「なんちゃってワイン会」の様相を呈させて頂いております。 ちなみにグラスは、中くらいサイズで脚がないタイプ。 居酒屋で出されるグラスはこれで十分です。

 で、1本目の白として選んだのがコレ、 造り手は、安ワイン者として知らないものはいない、 いたらモグリ(って「モグリの安ワイン者」てナニ?)とも言われている「コノ・スル」。 ベーシックなクラス、いわゆる「ヴァラエタル」と呼ばれるシリーズのこの品種との稽古は2年ぶり(前回の稽古はこの時)。 せいぜい700円台のワインをこういうところで注文するのってどうよ? って気もしましたが、まず間違いが無いし、リファレンスとして良かろうと考えた次第であります。

 色は、暗い照明下ながら明らかに普通の安白ワインでは無い、 はっきりとしたレモン色が見て取れます。 そして、香りが期待通り、というか期待以上。 『ライチの香りがするでしょ』と言ったら皆さん「する!する!!」と。 更には「中国産だったらきっと黙ってライチを混ぜてるに違いない」などとの発言も。 そして、「香りから想像されるよりずっと甘くなくてドライ」という意見も出ておりました。

 いやー、ばっちり狙い通りの内容で満足です。 ホントにハズサナイよなぁ、この造り手は・・・ ということで、後半ではこの造り手のワインが更に登場することになります。
78点 浜松町「よござんす侍」にて

Lincoln Estate Chardonnay 2012
リンカーン・エステート シャルドネ 2012
Lincoln Estate
リンカーン・エステート
White
South Eastern (Australia)
サウス・イースタン (オーストラリア)
2013/12/10 よござんす侍(飲み放題メニュー) モトックス
Alc : 13.5%BRIX : --pH:--
 ここの店の飲み放題ワインのリストには白が20種、赤が20種ほど記載されています。 モノによっては在庫が無いモノもあるようではありますが、 「ワイン40種飲み放題」の謳い文句に偽りはないようです。 そして、それらを単品ボトルで注文すると1本2,980円。 概ね1,000円弱くらいのワインが多いようですので、飲み放題じゃないとそれなりの掛け率です。

 さてさて次なるワインはというと、上記の鉄板銘柄の相手として選んだのがこれ、 オーストラリア産のシャルドネです。 この造り手の2008年産シラーズとは以前稽古していて、 その尋常ならざる濃さに圧倒された記憶があるので、 ここでも良い勝負してくれるでしょうと期待してチョイスしたわけですが・・・

 まず色ですが、色合いまではわからないものの、前のゲヴュルツトラミナーと比べると明らかに薄い感じです。 香りのボリュームも相対的に控えめ。 シャルドネらしい蜜っぽさはあって、 これはこれで値段以上ではありそうなんだけど、比べちゃうとやっぱり地味めに感じます。 味も、甘すぎず酸っぱすぎず、そこそこ良いバランスではあるんだけど、 「あぁ普通に美味しい白ワインですね」の域を出てないのが残念。

 『玉石混淆のリストの中から玉だけ拾って見せます』と宣言した師範でしたが、 これは玉とも石ともいえない微妙な感じ ・・・なんて書いてますが、そもそもは1,000円もしないワインなんだろうからね。 それが「普通に美味しい」んであれば十分ですな。
70点 浜松町「よござんす侍」にて

Panul Merlot 2012
パヌール メルロー 2012
Viñedos Errazuriz Ovalle
ビニェードス・エラスリス・オバジェ
Tinto
Central Valley (Chile)
セントラル・バレー (チリ)
2013/12/10 よござんす侍(飲み放題メニュー) モトックス
Alc : 13%BRIX : --pH:--
 ここまで泡2本に白2本、順調なペースで飲み進めております。 この後赤3本なのか4本なのか微妙なところですが、 当初の予定通り「異なる品種のワインを」というプランで選んで参ります。

 で、リストにはコノ・スルのヴァラエタル・シリーズ、ピノ・ノワールがあったので、 迷わずそれを注文・・・だったのですが、あいにく品切れ。 次善の策として、このメルローを注文。 いま考えればなぜメルローがピノ・ノワールの「次善」になるのかよくわからんのですが、 その時はそう思ったんですよ。 ちなみに、この銘柄は2006年産のカベルネ・ソーヴィニョンと4年前に稽古しております。

 色は普通に濃い、でもチリ産だと思えば案外濃くない(ってどっちよ?)な色合い。 香りは、チリ産と言うよりオーストラリア産のような、 明らかなミントの香りがあります。 味わいは、昔ながらのチリ産とは一線を画す、スムーズな飲み口。 4年前のカベルネ・ソーヴィニョンとの稽古の時にも「柔らかい」なんて書いてますんで、 本質的にこの造り手はこういうスタイルを目指しているのかも知れません。

 結果オーライというか、ピノ・ノワールの次善の策で選んだメルローは、 ちゃんと師範の意図通り白から赤へと繋げるのにふさわしい柔らかさを持ったワインであってくれました。 参加者の評判は(相対的に)イマイチだったようですが、 師範はかなり好印象だった1本です。
75点 浜松町「よござんす侍」にて

Cono Sur "Bicicleta" Cabernet Sauvignon 2012
コノ・スル "ビシクレタ" カベルネ・ソーヴィニョン 2012
Viña Cono Sur
ビーニャ・コノ・スル
Tinto
Valle Central (Chile)
バレ・セントラル (チリ)
2013/12/10 よござんす侍(飲み放題メニュー) スマイル
Alc : 13%BRIX : --pH:--
 この時点でだいたい時間は予定の半分、1時間くらい経った頃だったかな? それで6本目ですから、かなり早めのペースです。 師範はといえば、ワイン選んで、注文して、注いで、それに加えて写真撮って・・・と大忙し。 まぁ好きでやってるんですから良いんですけどね。

 そしてワインは、 メルローが出たなら次はカベルネ・ソーヴィニョンでしょう、 ということでこれまたチリ産、銘柄は2本目のゲヴュルツトラミナーと同じコノ・スルです。 ちなみに、この銘柄とは3年前に2010年産と稽古しております。 間違いなく普通に美味しいはずの、安心銘柄としてチョイスしました。

 色は、前のメルローと比べると若干濃くて、若干青い感じの紫色です。 香りは、チリ産の赤らしいインクっぽさと、 カベルネ・ソーヴィニョンらしいピーマンっぽさがが出ています。 ただ、ピーマンの青臭さはかなり控えめで、南仏あたりのカベルネ・ソーヴィニョンほどではありません。 あと、ごく控えめながら樽香もありますね。 味は、前のメルローと比べるとカッチリクッキリ系。 飲み応えという意味ではこちらの方が上ですが、 やや乱暴な感じがしないでもありません。

 概ね想定通り、きちんと仕事をしてくれるチリ産赤でした。 スーパーでもコンビニでもどこでも見かける銘柄ですが、 あれだけの生産量があって、700円台くらいの小売値で、 それでこの品質を維持しているというのはやっぱり凄いと言わざるを得ません。
73点 浜松町「よござんす侍」にて

Cono Sur "Bicicleta" Carmenere 2012
コノ・スル "ビシクレタ" カルメネール 2012
Viña Cono Sur
ビーニャ・コノ・スル
Tinto
Valle de Colchagua (Chile)
バレ・デ・コルチャグア (チリ)
2013/12/10 よござんす侍(飲み放題メニュー) スマイル
Alc : 13.5%BRIX : --pH:--
 「全部異なる品種で」をまだ貫いて参ります。 リストにはオーストラリア産のシラーズ(造り手は上記シャルドネと同じリンカーン・エステート)があったので、 それをお願いするもあいにく売り切れ。 そうすると悩むわけですよ。 ここからイタリアのサンジョヴェーゼに戻ると順番的に軽く感じられそうだし、 かといってスペインのテンプラニーヨは個人的にあまり得意じゃないし。

 で、結局選んだのは、前のカベルネ・ソーヴィニョンと同じ造り手「コノ・スル」のカルメネール。 この造り手のこの品種は、 つい先日レゼルバ・シリーズと稽古していて大変好印象、 同じヴァラエタル・シリーズとも3年前に稽古していてこれまた好印象。 品質はきっと問題ないと思うんだけど、前のカベルネ・ソーヴィニョンと違いがわかるかどうかが心配でした。

 そして、酔っぱらった脳ミソながらきっちり比較を試みます。 色はカベルネよりもさらに濃い感じ・・・だったような・・・自信無し・・・ってどこが「きっちり比較」だか。 香りは明らかに差が判ります。顕著なのはチョコレートの様な甘香ばしい感じで、 香りのボリュームもこちらが上です。 味も、しっかりとした重さがありながら固さを感じない、丸っこい感じの味わいがして、 師範的にはこちらに軍配を上げます。

 こうやって飲み比べてみるとそれぞれの個性が良く判りますな。 前のカベルネ・ソーヴィニョンよりはお店なんかで見かける機会は少ない銘柄ですが、 見かけたらカベルネよりこっちが「買い」です。
77点 浜松町「よござんす侍」にて

Cono Sur "Bicicleta" Riesling 2012
コノ・スル "ビシクレタ" リースリング 2012
Viña Cono Sur
ビーニャ・コノ・スル
Blanco
Valle Central (Chile)
バレ・セントラル (チリ)
2013/12/10 よござんす侍(飲み放題メニュー) スマイル
Alc : 13.5%BRIX : --pH:--
 前のワインまでで泡2本白2本赤3本の計7本、 ほとんど飲まない方もいるんでトータルでおよそそれくらいでフィニッシュかなぁ、と思ってたわけですよ。 ところがまだ飲み足りない感じのご様子。 「甘いワインが飲みたい」とか「ポートワインは無いのか」とか、 なかなか無理スジの注文を受けつつリストを見ても、あいにくそういうワインは無し。 そりゃ無いよね、普通。 今考えると、梅酒でも頼めば良かったんじゃないか、とも思いますが。

 そんなご要求を受けつつ、「敢えて選ぶとしたらこれか」という感じで選んだのがコレ、 またまた「コノ・スル」のリースリング。 裏ラベルには「やや辛口」と書いてありますがまぁ良いでしょう、と。

 色は・・・どうだったっけ? あまり覚えてませんが、ゲヴュルツトラミナーみたいなハッキリした感じは無かったような。 香りは、リースリングらしい灯油っぽい香りがあった・・・かしら?こちらもあまり覚えてません。 味は覚えてます、というか甘いワインかどうか気がかりだったからね。 結果、それなりに甘めでした。「甘口ワイン」とは違うと思いますが、 リストの中から選ぶとしたらこれで最適解だったでしょう。

 一人で一本飲むとか、料理に合わせるとかするには、この甘さが難しかったりするとは思いますが、 今回みたいに一人一杯で、料理も終わってチビチビ、というのには良かったんじゃないかと。 結果的に「コノ・スル」の物から4本も選ぶと言う、冒険心に欠けるチョイスにはなってしまいましたが。
72点 浜松町「よござんす侍」にて

Valdivieso Cabernet Sauvignon 2012
バルディビエソ カベルネ・ソーヴィニョン 2012
Viña Valdivieso
ビーニャ・バルディビエソ
Tinto
Valle Central (Chile)
バレ・セントラル (チリ)
2013/12/10 よござんす侍(飲み放題メニュー) モトックス
Alc : 14%BRIX : --pH:--
 前のワインがデザートワイン代わりのつもりだったわけですが、 まだ飲み足りない人がいます。 そして時間の方も、当初の2時間から+800円/人で1時間延長したので余裕があります。 ほんじゃもう一本いっちゃいましょう、ということになりました。 ハイ、飲み過ぎコースまっしぐらであります。

 んなことを飲んでる当人が気にするはずもなく、 選んだのがコレ、またまたチリ産のカベルネ・ソーヴィニョン。 もう「全部異なる品種」縛りは諦めました。 ともかく飲んでない中で濃そうなヤツで、ということでのチョイスです。 ちなみにこの銘柄、聞いたことある造り手だったけど記憶なし、 後で調べたら4年半前に稽古してました。

 そして、どんなワインだったか、記憶の糸をたどろうとしてもその糸がプツプツ切れてしまっているようで、 なかなか思いだせません。 辛うじて覚えているのは、やっぱりカベルネ・ソーヴィニョンらしさがあったというか、 3本前のコノ・スルの物と似た感じで、 「造り手の個性よりも品種の個性の方が前に出るのだなぁ」と感心したことくらいですかね。

 結局赤はすべてチリ産になってしまいました。 この本数飲むことが最初から判っていれば、メルローの前にイタリアのサンジョヴェーゼあたりを挟む、 というのも手だったとは思いますが、まぁそんな小さいことだれも気にしてないから良いか。
(??点) 浜松町「よござんす侍」にて

 ・・・というわけで、安ワインばかりトータル8種9本を楽しんだ忘年会。 安ワイン者的には大変ありがたいシステムの店だと思いましたな。 こういう店がもっと増えてくれれば良いんですけどね。

8日(日)

Lo Tengo Malbec 2011
ロ・タンゴ マルベック 2011
Bodega Norton
ボデガ・ノートン
Tinto
(Argentina)
(アルゼンチン)
\875 (単品価格 \2,100) 2013/11/18 エノテカ楽天市場店 エノテカ
Alc : 13.5%BRIX : 8.0pH:3.6
 本日の夕食は、豚ヒレカツとチキンカツ。 付け合わせは茹でたスナップエンドウ、レンコンのきんぴら、そしてキャベツの千切り。 カツと言えばキャベツの千切りなわけで、トンカツ屋なんかでも定番ですが、 師範はソレにトンカツソースをかけて食べるのはキライです。 だってしょっぱくね? ソースかけるとソースの味しかしなくなるし。 口の中をサッパリするための付け合わせとしてキャベツの千切りがあるわけだから、 師範の嗜好としてはドレッシングで頂きとうございます。

 そしてワインは、アルゼンチン産のマルベック。 先週末、白のトロンテスと稽古済みの銘柄。 恥ずかしながら、これまで「マルベック」の綴りを"Malbec"じゃなくて"Marbec"と勘違いしており、 過去に誤記多数。出身地別名鑑のみは置換して修正したけど、 それ以外のページは面倒なんで修正しません。

 色は、濃いっちゃ濃いけど、昨日の程は濃くないんじゃないかな? 糖度やpH同様、色も数値化したいところです。 香りは、ピュアっピュアな果実香がギュッと。 ボリュームはそれほどでもないけど、ストレートに「美味しそう」と感じさせてくれる香りです。 味は、甘さがしっかり感じられて、渋味のカドが取れていてなかなか良い感じ。 酸味はどちらかというと弱めです。 測定値は糖度8.0にpH3.6、いかにも「南米の赤」らしいポジションです。

 昨日のチリ産が若さと攻撃力がウリだとすれば、こちらは柔らかさと包容力がウリ、そんな感じです。 大人数でパーッと、ってんじゃなくて一人でジックリ飲んで吉なワイン。 ただ、これが2,100円だと言われればもう一声・・・って気分にはなりますがね。
73点 道場にて

7日(土)

Cousiño Macul Cabernet Sauvignon 2012
コウシーニョ・マクル カベルネ・ソーヴィニョン 2012
Cousiño Macul
コウシーニョ・マクル
Tinto
Valle del Maipo (Chile)
バッレ・デル・マイポ (チリ)
\773 (単品価格 不明) 2013/10/15 うきうきワインの玉手箱 キッコーマン食品
Alc : 13.5%BRIX : 7.9pH:3.3
 本日は散髪に行きました。 散髪は床屋、生まれてこの方「美容室」というものを利用したことがありません ・・・というのは間違いで、入社して間もないころ職場全体の新年会の司会をした時、 紋付き袴の着付けを美容室でしてもらったことがあります。 あの時、着付けをした後の会場までの移動は山手線でした。 「どんな罰ゲームだか」って感じですが、 なんかそんな非日常を楽しんでいた節があります。 今だったらコンビニの冷蔵庫に入って写真を撮ってツイッターで公開するタイプ・・・なことはないです。

 閑話休題、本日の夕食は豚のソテー、キノコとパプリカとエビのアヒージョ。 ワインは「うきうき厳選!驚異のフルボディ極上赤ワイン6本セット」、 税・送料込み5,229円からの最後の1本で、チリ産のカベルネ・ソーヴィニョンです。

 さて抜栓。このワインも昨日のイタリア産同様、屑コルクの集成品です。 こんなん使うくらいなら・・・って昨日も書きましたな。 色は、さすがはチリのカベルネ・ソーヴィニョン、コールタールを薄めたみたいに濃い色合いです。 香りもまさにチリ・カベ。ピーマンとインクとカシスを煮詰めたような(って美味そうじゃ無いけど)、 そんなギュッと締まった青っぽさと果実香があります。 ちなみに樽香は一切感じられません。ステンレス発酵なんですかね・・・ と思ったらショップのサイトにそう書いてありました。さすが師範!(と自画自賛)。 味は、甘くて酸味もあって、なかなかナイスな塩梅。 糖度7.9/ph3.3は赤でもかなり「甘酸っぱい」ポジションです。 ただ、いかんせん渋味が固いです。昨日のイタリア産と違って、 こちらはあと1~2年後の方が良いバランスを見せてくれそうです。

 とはいえ良く出来たワインだとは思います。 樽の要素が無いと一般に物足りなかったりするわけですが、 ピュアなブドウの凝縮感を感じるにはそれはそれでアリかもです。 そして今回のこのセット、1本800円弱という値段を考えれば十分満足だったわけですが、 『驚異のフルボディ極上赤ワイン』というのはあまりに用語のインフレが激しくないっすかね? もちろん『値段の割には美味しい赤ワイン・セット』と書いても売れないでしょうけど。
74点 道場にて

6日(金)

Nero d'Avola "Emblema" 2010
ネロ・ダヴォラ "エンブレマ" 2010
Cantine Maremonti
カンティーヌ・マレモンティ
Rosso
Sicilia (IGP)
シチリア (インディカッツィオーネ・ジェオグラフィカ・プロテッタ)
Sicilia (Italia)
シチリア (イタリア)
\740 2013/11/14 ヴェリタス ワインプレスインターナショナル
Alc : 12%BRIX : 6.9pH:3.2
 一昨日のイタリアはウンブリア州産の赤がかな~りイケてなかった、 ということで「江戸の仇を長崎で討つ」ことを目論み、本日はイタリアのシチリア島産の赤をチョイス。 え?『平日は半分しか飲まないんじゃなかったのか?』って? まぁそんな細けぇこたぁ良いじゃないっすか。

 さてこのワイン、品種はネロ・ダヴォーラです・・・って銘柄名のまんまですが。 お店のサイトによれば 『美しい地中海の海とまぶしい太陽を思わせるような、 華やかで果実味たっぷりのジューシーなバランスの良い1本です。』 とのこと。美しい地中海の海から赤ワインを連想するのはなかなか苦労しますが、 要するに明るくて人懐っこいワインなのだろうと想像しつつ抜栓します。

 コルクは、屑コルクを集成したショボくて短いヤツ。 値段が値段だけに仕方ないところですが、ちょっとションボリ。 こんなん使うくらいならスクリューキャップの方が歓迎です。 色は、紫色と言うより、朱色を濃く暗くしていったような色合い。 改めてヴィンテージを見ると2010年産。 ついこの前の様な気がするけど、このクラスだと気持ち古めかも。 心配しつつ香りを嗅ぐと、イタリアらしいトーンの高いツンッとした果実っぽい香りと、 膏薬や粘土のような香りがそれなりにします。 ボリュームがバンバン!って感じじゃないけど、そこそこ満足できる香りです。 味は、色から受ける印象に近いかなぁ。 若々しいと言うより、ちょっとお歳を召したような、枯れた感じの味わい。 良く言えば落ち着きのある、悪く言えば年寄りっぽい雰囲気。 数値的には糖度が6.9でpHが3.2、かなり飛びぬけて「酸っぱくて甘くない」赤ワインですな。

 ともあれ少なくとも一昨日のワインと違って、コレはマトモです。 でも、惜しむらくは「マトモ」の域を出ていないと言うか、 それ以上の褒めポイントが見つからないのが残念。 多分、あと1年早く飲んでいれば、もっと溌剌とした美味しさが感じ取れたんじゃ無いかな、 なんて判ったようなことを書いておきます。
68点 道場にて

4日(水)

Todi Rosso 2012
トーディ・ロッソ 2012
Cantina Tudernum
カンティーナ・トゥデルナム
Rosso
Todi Rosso
トーディ・ロッソ
Umbria (Italia)
ウンブリア (イタリア)
\875 (単品価格 \1,470) 2013/11/18 エノテカ楽天市場店 エノテカ
Alc : 13%BRIX : 7.2pH:3.6
 本日夕方、師範代と子供らは近所の小児科へインフルエンザ接種に行き、 夕飯は外で食べて来るとのこと。 というわけで師範の夕食は師範が調達。 メニューは、 職場近所に出来たパン屋"The City Bakery"のバゲット、 近所のスーパーで買ったビアサラミとマカロニサラダ、 プラスして師範謹製キャベツとトマトのサラダ。 味気ないっちゃ味気ないんですが、一人で食べるお惣菜を選んでいる時ってのは楽しいものです。

 そしてワインは、イタリアはウンブリア州産の赤。 週末のワインが甘いヤツだったんで、 それとは反対側に位置しそうなワインをチョイスしました。 だって、せっかくグラフ表示機能を設けたからね。なんか同じようなポジションだとつまらないじゃないですか。

 ちなみにこのワイン、2011年産とは稽古済み。 その時、12本10,500円のセットの復活を喜んでいる旨の記述があるけど、 それとほとんど同じことを今回も書いてます、 というか復活後今回が初購入だと思ってました。もうボケが始まっているんでしょうか?

 ・・・てな与太話は置いといてワインと稽古。 色はやや薄めながら澄んだ赤紫色で、まるでピノ・ノワールみたい。 香りはとても弱め。グルグル回して深く嗅いでも、なんだか安い芋焼酎のような冴えない香りしかしません。 飲んでみても、なんとなく渋い芋焼酎なんですな。 想像通り甘味は弱く、かといってブルゴーニュみたいに酸がしっかりしているわけでもない、 なんとも捉えどころのない味わいです。

 正直言ってこの香りからは「正常じゃない」感が漂ってくるので、 なんらかの劣化が想定され、点数はカッコ付き。 グラフ表示的には赤ワインの平均よりやや糖度が低く酸は平均的。 ほぼ真ん中に位置しているのでバランスが良いかと思えば、 どうにもネガティブで「捉えどころがない」と言わざるを得ないのが残念。
(52点) 道場にて

1日(日)

ららぽーと横浜

 いよいよ12月、師走ですな。

 年末の買い物いろいろで、今日は横浜は鴨居のららぽーと横浜へ来ております。 館内はクリスマス・カラー一色。個人消費よ盛り上がれぇ~!って感じであります。

 で、ほぼ正午ごろに到着して、まずはイトーヨーカドーのフードコートで昼食。 師範と師範代は丸亀製麺のつめたいぶっかけうどん一択です。 でもここのフードコート、席取りが大変なんだよね。 とにかくいつも埋まっているんで、座席の確保に難渋します。 食事を注文する前に席を確保するんで回転は悪いし、 整理する人もいないのでカオス状態。 そういうのって苦手なんだけど、ららぽーと横浜ってフードコート以外も並ぶので、 どうせ時間がかかるのなら、ってことでここで食べることが多い師範家であります。

 そして12時30分ごろに昼食は食べ終わり、 その後は午後3時まで各人自由行動。 子供らも放し飼いに出来るようになっていろいろ楽になりました。 師範が何を買ったと言うと、師範母への誕生日プレゼントに電化製品をチョビッとと、 Web関連のテキストを。 冬物の服とかも買おうかと思ったけど、最近はあまりその方面の物欲が無いんだよね。


竜泉寺の湯外観

 買い物の後は、ららぽーとのそばに最近出来たスーパー銭湯、竜泉寺の湯 横浜鶴ヶ峰店へ。 やっぱり庶民のレージャーはスーパー銭湯ですよ。 大人600円子供300円、一日楽しめるレジャーとしてはとてもリーズナブル。 こういう施設が師範の生活圏近所にいろいろ出来るのは嬉しい限りであります。

 ・・・というわけで2時間くらいたっぷり風呂を楽しんだ後、 食事もこの施設内の食事処、一休で頂きます。 スーパー銭湯の素晴らしさは、風呂上がりにビール飲んで食事して、 ってのが出来ることにあると思うのは師範だけではありますまい。 「上がったら食事処で待ち合わせね」としておけば、 長風呂の人(師範&長女)/短風呂の人(師範代&次女)の調整も取りやすいしね。


竜泉寺の湯料理

 そしてここで注文した料理は以下であります。

    玉葱とツナのサラダ風\390
    焼き鳥 たれ\390
    ささみ 梅肉\390
    石焼きビビンバ\780
    ビーフじゅうじゅう焼き\690
    若鶏の竜田揚げ\550(右写真)
    せいろそば大\630
    漬け物4種盛り\480

 美味い不味いで言えばどれも大して美味くない、というか冷凍とか出来あいの物が多いんじゃないかな? でも、風呂上がりにビール飲みながら・・・なんてシチュエーションだとこのレベルでもそれなりに満足しちゃうわけです。


竜泉寺の湯ビール

 当然アルコールも頂きます。 毎度ウザいほど書きますが、飲んだ後の運転は師範代です。

 そして、飲んだのは以下です。
    生ビール大ジョッキ\680(左写真)
    ハイボール×2\380×2
 その他、子供らはソフトドリンクを注文してました。

 そんな感じのお食事で、トータルのお支払いは6,720円。 風呂代が2,100円ということを考えると、バランス的にどうなのよって感じはあるわけですが、 でもゆっくり風呂に入って好きなように居酒屋メニューを頂く、ってのはある意味至福なわけで。


Condor Merlot 2012
コンドル メルロー 2012
Viña San Pedro
ビーニャ・サン・ペドロ
Tinto
Central Valley (Chile)
セントラル・バレー (チリ)
\580 2013/10/12 イオン天王町店 コルドンヴェール
Alc : 13%BRIX : 8.3pH:3.6
 このワインは、師範代がビーフシチューを作るための料理用として買ったもの。 「いわゆる料理用で良い」という師範代の主張をはねのけ、 『料理用と言えどもそこそこマトモなワインを買った方が良い』と力説し、 師範のチョイスでコレにしました。 モノは、大手スーパー「イオン」で大量に売られている「コンドル」シリーズの赤で、 品種はメルロー。このシリーズは以前にカベルネ・ソーヴィニョンシャルドネ&セミヨンと稽古しております。

 で、師範代がシチューを作り始めたのは昨日なんで、 抜栓した翌日、スクリューキャップをして冷蔵庫保存という、いわゆる普通のご家庭での飲み残し保存状態で、 24時間以上経ってから残った分との稽古となります。
 そして温泉に入ってビールを飲んでハイボールも飲んで、 それなりに良い気分で稽古スタートです。 色は、普通に濃い青紫色で、色になんちゃって感はありません。 香りも、「これが超大量生産の赤の香りで良いんだろうか」ってくらいちゃんとしてます。 特にビックリしたのは甘香ばしい樽香です。 明らかに木樽で熟成させた気配が感じられるんですが、 この値段のワインでそんな贅沢なことしているってのはちょっと意外です。 味は、普通に若くて濃くて渋くて単調な味わいです。 でもイオンで買える580円のワインだからねぇ、 安ワイン事情もここまで来たか、って感じです。

 そして、pHと糖度の数値的には、pHは標準的ながら糖度は過去最高の数値(8.3)を記録しました (それがグラフでバッチリ判るはずです)。 やっぱり「一般ウケ」ということを考えると、甘いワインが良いんでしょうな。 補糖しているかどうかは判りませんが、意図的に甘く仕上げたのは間違いなさそうです。

 改めて以前の稽古を見てみると、この銘柄は抜栓初日より翌日以降の方が印象が良かったみたい。 今回のコレに関しては、抜栓初日には稽古していないんで、そのあたりの変化は不明です。 でも、料理用としては十分過ぎるくらいのポテンシャルを持ったワインです。
71点 道場にて

前月分

by 師範