稽古日誌:2021年5月

 5月になって、「安ワイン道場」も25年目に突入します。始めた当初はこんなに長く続くとは思ってもみなかったな・・・

 そう、こんなに続くとは思ってもみなかったので、書き始めた当初は単にダラダラとこのサイトに掲載していくだけでした。 でも、途中でまとまったデータにした方が良いんじゃないかと思い立ち、またhtml作成を自動化したりする関係上、 掲載したワインのデータベース化を始めたのが2018年11月頃、 それ以降1,000本超が溜まりましたので、配点傾向をグラフ化して見てみました(点数を付けていないワインは除いています)。

安ワイン道場得点分布

 2018年11月以降の得点分布

 なんとなく「いびつな正規分布」という感じですね。 一番多いのが78点の94回、最高点は93点が5回登場しています。 特徴的なのは、70点/75点/80点/85点といったキリの良い数字の出現頻度が高いということ。師範の採点のエエ加減さが表れています。 また、60点以下はいわゆるロングテールですね。 71点や79点、81点があたりがもっと増えるとキレイな正規分布に近づくと思いますので、今後はそのあたりを積極的に狙っていきたいと思います(違う)

 ってかこのグラフ、3,000円以下の稽古範囲内に限ったワインだけのも作るべきだな、「安ワイン道場」だからね。


30日(日)

清酒飲み比べ 磯自慢と鍋島

 久しぶりに清酒の飲み比べ。明るいうちからアペロ、というか食前酒。

写真右、4月に開けた「磯自慢 特別本醸造」は、香り控えめでキリッとした味わい。開けて2ヵ月近く経っても特にお変わりなく。清酒は強いな。

写真左、昨日買った「鍋島 山田錦 純米吟醸」は師範代の郷里 佐賀の酒。 メロンとパインの香り、結構甘めでめっちゃフルーティ。 清酒には「フルーティ」って使って良い気がするのね。ワインだとアホっぽくて使いづらいけど。

Collio Pinot Grigio 2018 [Borgo Conventi]
名称Collio Pinot Grigio 2018
コッリオ ピノ・グリージョ 2018
生産者Borgo Conventi
ボルゴ・コンヴェンティ
価格998円
購入店コストコ 金沢シーサイド倉庫店

 本日の夕食メニューは、インドマグロの中落ちの竜田揚げ、野菜いろいろシェフの気まぐれサラダ、酢モツ。 ワインは、コストコで買ったピノ・グリージョを合わせてみました。 ピノ・グリージョ、先週比較稽古するためにわざわざカルディまで買いに行ったんだけど、 よくよく見たらセラーにもあったのね。なので時間差がありますが、記憶が残っているうちに脳内比較することにした次第です。

 コルクはDIAM5、ちゃんとしてます。色は、やや緑を感じる薄レモン色。 香りは、この品種らしいジャスミンのような香木のような香り。華やかだけど仏教的な落ち着きのある華やかさです。 味わいは、そんなに甘さも酸味も強く無いけど、旨味がしっかりしていますね。料理に合わせやすい系です。

 近い間に3本飲んだおかげで、ピノ・グリージョの特徴は掴んだ気がします。 要は「ジャスミンのような仏教系の香りと濃い旨味」ですね。 この雰囲気は野菜やオイル、それもバターよりオリーブオイルとの相性が良いように思います。 鮪の竜田揚げは、鮮度次第ですが軽い赤の方が良いかも知れません。

点数76点

29日(土)

Florence Winemakers Selection Cape Blend 2019 [Aaldering Estate]
名称Florence "Winemakers Selection" Cape Blend 2019
フローレンス "ワインメーカーズ・セレクション" ケープ・ブレンド 2019
生産者Aaldering Estate
アルダリン・エステート
価格1,183円 (単品価格:2,970円)
購入店銘醸ワイン専門 CAVE de L NAOTAKA

 本日は午後から家族で歯の定期健診&歯石取り&フッ素塗布したり、その後に保険屋さんと相談したりの一日。 なので夕食メニューはチャチャっと出せるヤツ、ということで昨日から師範代が仕込んでおいたハーブチキン、 あとは鶏皮ロースト、ホウレンソウのバター炒めとチヂミ。 ワインは、料理に合わせてというより飲みたいモノ視点で選んで、南アフリカの赤を。 『アルダリンの5本セットを買うと下位銘柄のフローレンス2本プレゼント』という、お得感溢れる実質7本セットの中からの1本です。

 色はしっかりと濃い紫色。アルコール度数14%、アシもしっかり長くて粘性高めに感じます。 香りのボリュームはそれほど大きくはありません。色から受ける印象とは裏腹に、プラムとかラズベリーとかみたいな赤い感じのフルーツの香りと、 檜のような針葉樹っぽい香り&ローズマリーの香りを感じます。 味わいは、甘さしっかりで渋味や酸味は控えめ。「飲みやす~い」って感じのバランスです。

 意外と軽い感じだったんで、「こりゃピノタージュ主体かな?」と思ったけど、 ショップのサイトによれば品種はカベルネソーヴィニヨン41%、シラーズ22%、ピノタージュ22%、メルロー15%とのこと。師範大ハズレ。 ・・・なんてことは良いんだけど、ハーブチキンのローズマリーとこのワインの針葉樹っぽい感じがピタッとハマりました。 万人ウケしそうなワインなので『2本プレゼント』をこういうワインにするのは正解だと思います。 今(2021/05/29)現在は赤が欠品しているので白のセットに2本プレゼントになっています。プレゼント比率高過ぎ!

点数77点

28日(金)

Aulente (Bianco) 2019 [San Patrignano]
名称Aulente (Bianco) 2019
アウレンテ (ビアンコ) 2019
生産者San Patrignano
サン・パトリニャーノ
価格989円 (2本で10%オフ)
購入店カルディ横浜ジョイナス店

 本日の夕食メニューは、肥後赤牛のしゃぶしゃぶ、同じく熊本産の馬刺、海老蒸しギョウザ。 選んだワインは2月にカルディの「セール&2本よりどり10% off」で買ったもので、品種はシャルドネとソーヴィニヨン・ブラン、通常価格は1,431円。 同じ銘柄の赤は稽古済みです。 造り手のサン・パトリニャーノは、麻薬中毒の若者の更生施設として設立され、有名なリカルド・コタレッラ氏が指導されているとのこと。 麻薬中毒から回復してアルコール中毒になったりしないか心配したり・・・ウソです冗談です、そんなことより飲んで応援ですよ。

 さて抜栓。キャップシールはプラじゃなくて金属、コルクはDIAM5、細部にも気を遣っておられます。 色はレモンの果汁色、この値段のワインとしては比較的濃いめな感じがします。 香りを嗅いで、小声で「おぉ!」ってなりました。 なるほどシャルドネとソーヴィニョン・ブランな、熟したリンゴの蜜っぽい香りとハーブの香りが同居しています。 味わいは、やや甘めで重さがあって高級な印象を受けます。 そして後半にギュッと絞るような苦味、これの是非は評価が分かれるところかも知れません。 師範の印象としてはちょっとだけ画竜点睛を欠いている気がします。

 なんだかんだ書いてますが、これが税込み3桁で買えるってのはなかなかにビックリです。 気軽なトラットリアのグラスワインでコレが出されたら「なにこれウマッ!」ってなると思います。 1杯タップリ120mlを500円で出しましょう。きっとリピーター増えます・・・って早く飲食店の飲酒解禁にならないかなぁ。

点数76点

26日(水)

Bourgogne Pinot Noir 2018 [Etienne Rodier]
名称Bourgogne Pinot Noir 2018
ブルゴーニュ ピノ・ノワール 2018
生産者Etienne Rodier
エティエンヌ・ロディエ
価格1,170円 (単品価格:1,640円)
購入店ヴェリタス

 本日夕食の造り手は師範で、メニューはカツオとサーモンのカルパッチョ、鶏モモ肉のオーブン焼き、切り昆布の韓国風、昨日の残りのピクルス。 ワインは軽めの赤が良かろう、ということで「ブルゴーニュ有名蔵 赤5本セット」で買った無名蔵の一本をチョイス。 この銘柄は2016年産と稽古済みだけど、ラベルの雰囲気がガラリと変わってVieilles VignesとFut de Cheneの文字が取れました。 植え替え&樽熟やめたのかな?

 では稽古結果を。色は濃くなく薄くなく、ピノ・ノワールらしい澄んだキレイな紫色です。 香りのボリュームは控えめですが、木イチゴとドライフィグのような果実の香りと、やや暖かい地域のピノっぽい動物的なニュアンスを感じます。 樽香はほとんど感じませんね。 味わいは、甘さ控えめ、酸味も控えめ。2018年ヴィンテージの影響か、ややボケたような印象を受けます。

 抜栓後時間が経つと、香りは不変ですが結構甘味を感じるようになってきます。 こういう変化がブルゴーニュは楽しいんだよね。変化の度合いは微々たるものではありますけどね。

 肩肘張らずにスイスイ飲めるブルピノ、って感じでしょうか。 やっぱり以前とは造りが変わったような感じがします。そういうことがあったら、ショップの説明は更新して欲しいなぁ。 このショップに書かれている説明は下記です。

『目を閉じればまるで「ペロ・ミノ」など樽ジューシー派のヴォーヌ・ロマネ!? ブルピノを薄いと感じ、カリフォルニアのリッチなピノをたしなむ方なら、 プルプルアロマティックながら筋肉きっちり、ほどよく脂がのった美味しいとこどりにハートズキュン!』

 コレ、絶対このヴィンテージのこのワインの説明じゃ無いよね。

点数71点

25日(火)

安ワイン道場 トップページ

 本日5月25日は「安ワイン道場」の設立記念日です。 1997年の今日、当道場はインターネット上に産声をあげました。 以来24年間、掲載スタイルは多少変化したものの書いている中身にほとんど変化もなく、マンネリを極めて伝統芸能と化しております。

 それにしても、24年間URLが変わっていないってのは凄いよな。 biglobeさんにはこの先も「個人ホームページ」というオワコンのサービスを継続して頂きたいと心より願っております。

YOKOHAMA LAGER

 というわけで、本来火曜日は休肝日なわけですが、設立記念日とあってはアルコールでお祝いしないわけにはいきません。 ウォーミングアップに選んだのは、YOKOHAMA LAGERというビール。道場の稽古場がある横浜の地ビールかと思いましたが、 製造元はディーエイチシーで、製造所は静岡県の御殿場市なんですな。なんだかちょっと騙された感は禁じ得ません。

 ところが、ですよ。飲んでみるとこれが美味いのね。泡持ちしっかり、香りも華やかで、味わいも苦味たっぷり。 缶をよく見ると、"India Pale Lager"と書かれています。なるほどそりゃ美味いわ、って感じですよ。

YOKOHAMA LAGER

 そして本日はリモート宴会。といっても「安ワイン道場設立記念日」の名目で参加して頂いたわけではなくて、 そもそもは『ネッビオーロを飲みましょう』の会だったわけです。 それが「そういえばその日は道場の設立記念日だった!」と後で気が付いて、勝手にお祝い事を追加した次第。 巻き込まれちゃった参加者は下記の皆さんです。
もふもふさん
カツミさん
MAMIさん
Andy先生
Yuichi Satoさん
安ワイン道場師範

Barolo Terre di Carlin 2016 [Rivetti Massimo]
名称Barolo "Terre di Carlin" 2016
バローロ "テッレ・ディ・カルリン" 2016
生産者Rivetti Massimo
リベッティ・マッシモ
価格2,405円 (通常価格:7,678円)
購入店ワイン&ワインセラー セラー専科

 リモート宴会のお題がネッビオーロですから、師範のチョイスはバローロです。 このワインの単品価格は7,000円以上する「破戒ワイン」なのですが、2月に買った「中身の見える豪華5本福袋」12,222円からなので、 割り戻し価格は2,400円程度、道場の稽古範囲内ということにして自らを祝うことにしました。 ちなみに料理は、ラタトゥイユと自家製ピクルス、それにバゲットという軽い感じのメニューです。

 色は、ネッビオーロらしいやや明るめでオレンジがかった紫色。 ピノ・ノワールほどではないけど、明るく澄んだ色合いをしていますね。 香りは、紫色の花のような香りに加えて、ちょっとキノコのようなアーシーな雰囲気を感じます。 樽香はほぼ感じないので大樽熟成なんだと思われます。 味わいは、この品種の特徴であるタンニンの強さはかなりマイルドになっていて、 甘さ控えめ酸味適度でナイスなバランスです。

 「バローロ」という厳つい感じの名前と、「王のワイン」という称号でゴッツいワインを想像しがちですが、 このワインに関してはもっと柔らかくて人懐っこい香りと味わいでした。 7,000円以上の価値があるかは微妙ですが、2,400円なら絶対お買い得です。

点数81点
ネッビオーロ祭り

 左写真は皆さんそれぞれが稽古したネッビオーロです。会が終了したのは午後11時前。今回は寝落ちする人も発生せず、みなさん健在でした。 師範も、ビール1缶飲んでワイン1本飲んでもまだ平静を保っている気がしたので、 風呂に入った後グレープフルーツ・チューハイを飲みながら道場の更新作業を行っておりました

 ・・・が、誤ってガッツリ書いたファイルの上から書く前のファイルを上書きしてしまうという痛恨のミス。 酔っ払いあるあるですな。というわけで更新は一日遅れになりましてございます。


23日(日)

ピノ・グリージョ飲み比べ

 ピノ・グリージョとのガチンコ稽古三日目。気持ちの良い日曜の午後なので、赤ワインを肴に白ワインを頂きます。あ~極楽極楽。

 今日は昨日より香りがしっかり感じられる気がします。使ったグラスは木村硝子のピッコロ15oz、やっぱりグラスは大事かよ!

Tsuno Wine Onoshita Chardonnay Estate 2017 []
名称Tsuno Wine "Onoshita" Chardonnay #5 Estate 2017
都農ワイン "尾ノ下" シャルドネ #5 エステート 2017
生産者 都農ワイン
価格(寄付金額:3本セット24,000円)
購入店宮崎県都農町

 本日の料理は、石川産天然マダイの刺身、ノルウェー産アトランティックサーモンの刺身、油淋鶏、 クリームチーズとトマトと新玉ネギのサラダ、真鯛のアラのお吸い物。 選ぶワインは和食に合うヤツですよね。 そして、夕食前にガッツり↑のワインを食前酒として頂いているので、アルコール度数が低め(11%)の方が良かろうという考えもあり、 選んだのは日本ワインのシャルドネ。 宮崎県都農町へのふるさと納税の返礼品として頂いた中からの最後の1本、 畑名付きでフラッグシップ的な扱いの銘柄だと思います。

 色は、かなり濃い感じのレモン色。この色を見た段階で「え!コレ良いヤツ?」感がいきなりみなぎります。 香りは、鼻で嗅ぐ分にはおとなしい感じです。でも、グイグイ嗅ぐとアップルパイ的な「アタリのシャルドネ」っぽさを感じます。 口に含むと香り炸裂。樽の香ばしさと果実の蜜っぽさ、こりゃまるでムルソーですわ!(良く聞くフレーズ)。 味わいも、アルコール度数低めとは思えない充実感。甘酸っぱさがしっかりで、雑味が無くてキレイな味わいです。

 「九州の上質シャルドネ=ムルソー」説を補強する1本です。 やっぱりね、日本ワインはグレードの高いレンジだと「お買い得」なんだよな。 これはふるさと納税の返礼品だったけど、ヴィンテージ違いが普通に3,000円ちょっとで買えるわけですよ(下記リンク参照)。 もっと高くても良いと思うし、もっと高くても受け入れられる「マトモな」市場を醸成すべきかと。 変にカルトな日本ワインだけが取り沙汰されるんじゃなくて、こういうワインを飲んでほしい、「安ワイン道場」はそう思います。

点数82点

22日(土)

ピノ・グリージョ飲み比べ

 昨日に引き続き、ピノ・グリージョ2種類と稽古して参ります。 本日は、明るいうちからニチレイの冷凍唐揚げ「特から」とアペロしております。

 右側のピロヴァーノは、お外の曇天下で見るとわずかに赤みがあるグリ色を呈していることが見て取れます。 香りは、左側のデ・ステファニは開いてくれるかと思ったけど、残念ながらどちらも昨日より控えめになりました。 グラスを替えたので、その差かも知れません。 だとすれば昨日のパオリーニのおまけグラスは優秀だ、ってことかもですね。

Trentanni 2017 [Famiglia Cotarella]
名称Trentanni 2017
トレンタンニ 2017
生産者Famiglia Cotarella
ファミーリャ・コタレッラ
価格1,398円
購入店カルディ 横浜ジョイナス店

 本日の料理はブロッコリーのチーズ焼きと酢豚。 美味いよねぇ、酢豚。というか、酢豚にする前の片栗粉をまぶして揚げた豚肉が美味い。それだけで良いよと思ってしまいます。 そんな料理に合わせたのは、昨秋に2本買って1本は稽古したイタリア産の赤。 名門コタレッラによるウンブリア州のワイン、それが半額の1,000円台前半だったんですよね。 半年でどういう変化を見せるのか、興味もあって抜染しました。

 色は、未だとても濃い紫色・・・って当たり前か。メルロー50%/サンジョヴェーゼ50%らしい色合いです。 香りのボリュームはやっぱり立派だなぁ。前回のコメントをそのままコピペして 「イタリアっぽさ大全開、グジュッと煮詰めたチェリーのような香りに、クローヴとか八角とかシナモンみたいな乾いたスパイスの香り。 加えてタバコ(に火をつける前の葉)みたいな香り」ですよ。あと、付け加えるとインクっぽさもあります。 味わいは、前回よりは多分好印象。以前みたいなハリボテ感は薄まって、甘味と酸味と渋味のまとまりが良くなったように感じます。

 カルディで、"Cotarella"とか"Falesco"とかラベルに書かれたワインがしばしば安売りされていますが、 それらは間違いなく「買い」です。どういう理由か、イタリアの名門造り手が安く買えるのね。 このワインなんて3,000円以下じゃ普通買えないっすよ。それが1,000円台、この値段ならもろ手を挙げて「買い」ですわ。

 やっぱり昨日は飲み切らずに寝落ち。師範代が栓をして冷蔵庫に入れてくれていました。感謝!・・・という感じで翌日改めて再稽古。
 色は、今日も濃いですね・・・って当たり前か。香りも昨日と大きな違いは無さそうです。 味わいもほとんど変化なく、素直に美味しい赤ワインです。 栓をして冷蔵庫に戻しただけなのにとてもご立派ですわ。

点数81点

21日(金)

サラダとワイン

 ソムリエの田邉公一さんが、 ツイッターでコンビニワイン(イタリアのピノ・グリージョ)と コンビニお惣菜の良い取り合わせを公開しておられました(ココ)。 ちょうど今日はピノ・グリージョと稽古する予定だったので、ガッツリ料理の参考にさせて頂きました。

 その料理がコチラ、セブンイレブンのお惣菜「タコとブロッコリーのバジルサラダ」(248円)を拡張したイタリアンサラダ。 アドバイス通り野菜スティックを加えて、タコとブロッコリーを増し増しして、ドライパセリを掛けて出来上がり。 いろいろ増したせいで皿が小さくてイマイチ「映え」ませんが、ヴェネチアあたりの名物田舎料理、と言われればマルッと信じそうな料理ができましたよ。

De Stefani Pinot Grigio 2019 [De Stefani]
名称De Stefani Pinot Grigio 2019
デ・ステファニ ピノ・グリージョ 2019
生産者De Stefani
デ・ステファニ
価格ニューワイン会皆勤賞 (単品価格:3,300円)
購入店ディヴィーノ

 このワインは、先々週のニューワイン会「皆勤賞」の賞品として頂いたものです。 ありがとうございます!> ディヴィーノさん。 添えられた丁寧なお手紙には下記のように自信たっぷりのコメントが書かれていました。

『今までになかった、キレイな香り広がる北イタリアらしい上質で洗練されたピノ・グリージョです。 もし機会がありましたら、安価なピノ・グリージョを別でご用意して頂き飲み比べすると、 デステファニ社の洗練された味わいをより感じることができると思います。』

 そう言われると飲み比べしないわけにはいきませんぞ!というわけで、ニューワイン会の時と同じく2本同時に開けて、 週末3日に渡って変化を見ていきたいと思います。

 まず初日。色は、薄めの麦わら色ですが、粘性を感じてエキス分が多そうに見えます。 香りは、なるほどピノ・グリージョな、柑橘類やピーチのフルーツ香、そして沈丁花のような演歌感のある花の香りを結構なボリュームで感じます。 味わいは、抜栓してすぐは炭酸のチリチリ感を感じましたが、それは程なく飛びました。 甘味と酸味がしっかりしていて、苦味や渋味と言った要素は少な目で、焦点が絞れた味わい、という印象を受けます。

 『今までに無かった』かどうかは判りませんが、いわゆるヴェネト州のピノ・グリージョに感じる、良くも悪くも軽~い感じはありません。 かなりボリュームのある香りと凝縮した味わいが感じられるピノ・グリージョです。 コレ、明日以降の変化にも期待できる感じです。

 久しぶりにバキュバンして、セラーに立てて保存した二日目、冷凍唐揚げを相手に明るいうちから再稽古。 「きっと香りが開くだろう」という昨日の予想に反して、香りは控えめになりました。グラスを変えたせいかも知れません。 味わいは昨日の印象のままですね。甘さと酸味がしっかりしていて、キュッと絞られるような味わいです。

 三日目も、昨日同様バキュバンして、セラーに立てて保存。 ボール形状が丸い木村硝子のピッコロ15ozに変えたからか、昨日よりしっかり香りが感じられます。 変化としては、かなり蜜っぽさが感じられて、ちょっとシャルドネっぽくなりました。 改めて、美味しいワインをありがとうございました!> ディヴィーノさん。

点数78点
Grande Amore Pinot Grigio 2020 [Cantine Pirovano]
名称Grande Amore Pinot Grigio 2020
グランデ・アモーレ ピノ・グリージョ 2020
生産者Cantine Pirovano
カンティーネ・ピロヴァーノ
価格1,188円
購入店カルディ横浜ジョイナス店

 こちらは、比較対象として昨日カルディで購入した、同じくヴェネト州産のピノ・グリージョ。 ヴィンテージも合わせられれば良かったのですが、残念ながらこちらは2020年産なので1年若いワインです。 料理は、前述したサラダ以外に、メカジキ&エリンギとオクラの香草焼きと、ベーコン&新玉ネギのコンソメスープを用意しました。

 色は、前のデ・ステファニよりかなり淡くて、ほぼ無色に近い色合い、ネットリ感も軽めです。 香りは、これが意外とこちらもシャンとしています。 前のよりはより柑橘系っぽさが強いかな、あと香りのボリュームはちょっと控えめです。 でも、普通に飲んだら文句は出ないくらいちゃんと香ります。 味わいはとても普通なバランス。数値的にはデ・ステファニの糖度が6.8あるのに対しこちらは5.8、 pHが3.2なのに対し3.6、飲んだ感じの「甘さも酸味も穏やか」という印象を裏付ける数値です。

 比較すると、まぁ確かにこちらは普通というか気合みたいなものは感じられません。 ただ、ヴェネト州のピノ・グリージョ、こういうサッパリしたヤツのほうが目的に合致することもありますよね。 メカジキの香草焼きにはデ・ステファニの圧勝ですが、前述のサラダにはこちらの方が合いました。 半分残しましたんで、明日以降も元気であってくれと祈ります。

 こちらも、↑のワインと同様の保存条件、同様の環境で二日目再稽古。 明るいうち(曇天下の屋外)で見ると、わずかに赤みがかった色合いが見て取れます。こういうのを「グリ色」って言うんですかね。 香りは↑のワイン同等控えめに変化して、味わいはなんとなく「普通の白ワイン」になっちゃいました。 もしかしてバキュバンが良くないのかな?

 三日目、↑ワイン同様にこちらもたっぷり1杯分の残りと再稽古。 昨日は「このまま落ちていくのかな」と思いましたが、案外踏みとどまってくれています。 っていうか、普通に飲めちゃう感じなので「三日くらいは平気」と言っても良いでしょう。 白って、タンニンが無いから赤より日持ちする(≒変化が少ない)気がしますね。

点数75点

19日(水)

Aaldering Estate Chardonnay 2018 [Aaldering Estate]
名称Aaldering Estate Chardonnay 2018
アルダリン・エステート シャルドネ 2018
生産者Aaldering Estate
アルダリン・エステート
価格1,744円 (単品価格:4,378円)
購入店銘醸ワイン専門 CAVE de L NAOTAKA

 天気図を見ても、最近の天気の具合を見ても、もう関東地方も間違いなく梅雨入りしてますよね。 実際に起きている事象から目を背けて『まだ大丈夫ってことにする』とろくなことない、と最近も日本は学んだはずですが・・・(笑)

 閑話休題、本日の夕食のメニューは鶏つくねの甘辛肉団子、鶏手羽先の塩焼き、油揚げ二品(醤油焼き、卵とじ)、フルーツトマトとブロッコリーのサラダ。 コッテリ系の白が良かろうと考えて選んだのは、南アフリカのシャルドネ。 背が高くて高級感のあるボトルに入っていますが、それもそのはず通常売価は4,000円以上するワインです。 それが、窮地に立たされている南アフリカのワイン産業を救済する意味でスペシャル・オファーのセットになっていたため、買値相当額は1,000円台後半。 それくらいだったら平日に開けてもバチは当たりませんよね。

 色はそれほど濃くはありません。普通にシャルドネの色って感じです。でも、粘性は高い感じですね。アシが長くてトロっとしています。 香りは、熟れたグレープフルーツの柑橘香に、蜂蜜のような甘い香り、そしてクリームブリュレのバニラ香。 鼻で嗅いだだけでも気合の入ったシャルドネであることがわかります。 口に含むと、鼻で嗅ぐより更に樽の雰囲気は強まって、スコッチウィスキーのような燻した感じのカラメル香に感じられます (次女と師範代曰く『ビーフジャーキーの香り』だそうです)。 味わいは予想通りのしっかり感。とても甘酸っぱく感じられるので残糖量が多いかと思ったら、測ってみると糖度6.8なのでそうでもありません。 でも、飲んだ感じはとても濃くて甘酸っぱく感じられるんですね。

 王道の「高級感のあるシャルドネ」です。こんなワインが1,000円台で買えるのは出色です。当然残りの6本にも期待が高まります。 ただ、その理由が南アフリカの窮状に依るとなると手放しで喜べないというか・・・みんなで「飲んで応援南アフリカ」しましょう!

点数83点

16日(日)

モッコウバラ 開花

 道場と裏のおばあちゃん家との境界フェンスには、道場建立の折からモッコウバラを這わせています。 年中緑色の葉がみっしりで、4月には一斉に花が咲いて、白花なので良い香りをがっつり漂わせてくれて、 ほとんど病気にもかからず虫もあまりつかない優等生樹種です。

 今年は開花が早かったですね。ゴールデンウィーク前にはほぼ咲き終わりました。左写真は4月18日に撮った満開時のものです。

モッコウバラ 選定後

 一点だけ面倒くさいのは、樹勢が強すぎて放っておくとシュートがビューっと伸びるし、モサモサになっておばあちゃん家側にはみ出すんですな。 『良いですよ~、お花キレイだし。』とは言っては頂けているんだけど、越境ではあるからね。 というわけで昨日今日で数年ぶりに強剪定しました。あースッキリスッキリです。

 左写真は、ほぼ同じ位置から撮った剪定後。 この後は、出てきたシュートを上手に誘引して行かないと、ですね。 既に梅雨入りしそうな気配なので、タイミングよく出来るかが課題です。

甲州オランジュ・グリ

 というわけで生垣の剪定は終了したわけですが、本来今日は家での園芸作業ではなく、 ツイッターのお友だちと勝沼のワイナリーに行って「芽欠き体験&バーベキュー」に行くはずでした。 でもコロナ禍がこんな状況なのでそのイベントは中止、次善の策として日本ワインを飲む会も計画して頂いたけどそれも断念、 結局リモート宴会となりました。

 参加したのは、 Mikiさん、 MOMOさん、 ヒマワインさん、 安ワイン道場師範の4名。 料理上手のMOMOさんにお題を決め手頂き、各人がそれに沿ったワインに合う料理を作って見せあう、というイベントになりました。

水晶鶏

 もちろん料理は師範が自作・・・するつもりだったんだけど、先週の母の日イベントに参加出来なかった長女が、 母の日の代わりとして今日は夕飯を作ることにしていたらしいんです。 というわけで調理担当は長女ですが、メニューは師範が指定させて頂きました。 暗い屋根裏部屋で撮ったので全然美味しそうに見えませんが、料理のメインは「水晶鶏のポン酢ねぎソース」です。 他には、アサリの味噌汁、ポテトサラダ、茄子の炒め物、切り干し大根の梅酢和えなんかも作ってくれましたよ。

Koshu Orange-Gris 2019 [マルス山梨ワイナリー]
名称Koshu Orange-Gris 2019
甲州 オランジュ・グリ 2019
生産者 マルス山梨ワイナリー(本坊酒造)
価格1,633円
購入店マルエツ 天王町店

 本日のお題となったワインがこちら、日本のオレンジワインです。 そもそもは勝沼に行く予定だったので山梨産のワインで、あちこちのスーパーにあって調達が容易(実際はそんなに「あちこち」には無かったのですが)、 お値段手頃で面白そうな銘柄、ということでコレになりました。「マルス山梨ワイナリー」は、鹿児島の焼酎メーカー「本坊酒造」のワイン部門ですね。

 色は、その名の通りほんのり薄いオレンジ色ですね。粘性は低めでサラッとしています。 香りは「おぉ!こりゃオレンジ、というか自然派!」って感じがします。 アクセント程度に若干の厠臭がありつつ、甲斐路みたいな生食用ブドウの皮を噛みしめたような香りと、甲州らしい清酒のようなシュッとした香りを感じます。 味わいは思いのほかしっかりしています。ほんのり甘味、そこそこの酸味、オレンジの皮みたいな渋味、そしてたっぷりの旨味。 意外と飲み応えがありますよ。

 正直言って「1,000円台の日本のオレンジワインなんて色がオレンジなだけでしょ」と思っていたけど、 これが意外とちゃんとオレンジワインです。 好き嫌いはあると思いますよ、特に厠臭とか。でも、いわゆる白ワインとはかなり雰囲気が異なる風味を楽しめるので、 オレンジワインの入門編としてはよろしいんじゃないでしょうか。 生産本数は58,000本とのこと、ちゃんと量を造っているところも立派です。

点数77点
リモート宴会

 そんな感じのリモート宴会、午後7時に始めて、終わったのは11時前だったような。 明るいうちから昨日の残りのブルゴーニュを飲んで、このワインを1本飲んで、仕上げにブラッドオレンジのチューハイも飲んで、 立派な酔っ払いの出来上がり!のはずでしたが、意外と酔わなかったっすね。時間を掛けて飲んだからでしょうね。

 ・・・というわけで皆様お疲れさまでした。緊急事態宣言が開けたらリアルに飲みましょう!


15日(土)

チューハイ 飲み比べ

 ツイッターのキャンペーンで、国産果汁を使ったチューハイ(グレープフルーツとブラッドオレンジ)を頂きました。 せっかくなんで、競合銘柄を買ってきて、飲み比べさせて頂きました。

・ストゼロ:アルコール感はダントツ。
・本搾り:グレフルっぽさはダントツ。
・NAOTAKA:クリアで甘めでお酒の罪悪感が無い。

NAOTAKAさんのは、「ランチでキューっと」とか「ワインの前のウォーミングアップに」って感じですね。 残り3缶もしっかり楽しませて頂きます。

ショップへのリンク: 送料無料 日本のしずく 緑の里りょうくん農園 グレープフルーツ チューハイ 数量限定 350ml×4本 お試しセット

Vin de Bourgogne (Coteaux Bourguignon) 2018 [Jean-Jacques Duc]
名称Vin de Bourgogne (Coteaux Bourguignon) 2018
ヴァン・ド・ブルゴーニュ (コトー・ブルギニョン) 2018
生産者Jean-Jacques Duc
ジャン・ジャック・デュック
価格1,134円 (単品価格:1,590円)
購入店ヴェリタス

 本日の夕食メニューは、ピータン、熊本産馬刺、海老蒸しギョウザ、焼きナス、レンコンのキンピラ。 軽い赤が合いそうなメニューですが、上記の3本に加えて、同じくプレゼントして頂いたブラッド・オレンジのチューハイも飲んだので、 ワインに至る前に既にかなり出来上がっている状態です。 ここから何を開けるか悩みましたが、結果的には「ピータンに合うのはピノ・ノワールでしょ」 ということでブルゴーニュの赤をチョイスしました。 とはいえ、"AC Coteaux Bourgignons"のワインと稽古するのは初めてだったりします。

 色は、ACブル(じゃないけど)としてはそれなりに濃いめな感じがします。 香りは、ボリューム的には結構良い感じなんですよ、でも内容がやや野暮ったいというか、青臭い感じがします。 味わいは、甘酸っぱ渋い感じ。この雰囲気はピノ・ノワールじゃ無いよねぇ、と思って調べたら、 "AC Coteaux Bourgignons"ってアペラシオンはガメイもアリなのね。

 悪く無いけど「悪くない」の域を出ない、そしてピノ・ノワールじゃなくてガメイであることがスイっと判るワインです。 こういう出会いがセットで買う醍醐味ですな。とりわけ特筆べきワインじゃ無いんだけど、普通に楽しめますよ。

、そして、缶チューハイ4缶飲んだ後のワイン・・・さすがに飲み干せないよね、そしてもちろん寝落ちするよね・・・ということで翌朝更新しております。 半分弱残っていますんで本日再稽古します。

 ・・・というわけで午後早い時間に再稽古。 昨日よりも香りが開いて華やかになった感じがします。プラス1点。 でも味わいはまだ渋味が残りますね。栓をしただけで一日経っても全然平気ですよ。

点数71(+1)

14日(金)

Cotes du Rhone (Blanc) 2015 [Dom. Montmartel (Dom. Monnier Marres)]
名称Côtes du Rhone (Blanc) 2015
コート・デュ・ローヌ (ブラン) 2015
生産者Dom. Montmartel (Dom. Monnier Marres)
ドメーヌ・モンマルテル (ドメーヌ・モニエ・マール)
価格1,128円 (単品価格:2,420円)
購入店ワインショップ ドラジェ

 本日の夕食は久しぶりに師範が調理担当、メニューは鰹の和風カルパッチョ、真ホッケの開き、切り昆布、 スケソウダラのフライ(お惣菜)、キンピラごぼう(常備菜)、ピクルス(残り物)。 師範お得意の手抜き料理です。 こういうちょっと和風の料理に合わせたワインがコレ、フランスはコート・デュ・ローヌの白。 ドラジェの「【スーパーSALE限定半額】プレミアム 家飲み ワイン 9本 セット」税送料込み10,890円からの最後の1本。 品種は「ヴィオニエ、クラレット、グルナッシュ・ブラン」とのこと、ヴィオニエが多めなのがセールスポイントのようです。

 色は、2015年産でそこそこ熟成期間があるせいか、レモン色からわずかに黄金色側に振れている感じです。粘性も高めで、グラスの内側をゆっくり下りてきます。 香りは、確かにヴィオニエが多そうで、スイカズラのような小さくて白い花の甘い香りを感じます。 バニラっぽさは感じ無いので、樽熟はさせていないかごく軽めだと思われます。 味わいは、甘さ控えめで思いのほか酸味がしっかり。 ローヌでも標高の高いところで採れた、という感じがします。

 派手さはありませんが、しみじみ美味しい白ワインです。ヴィオニエの高貴さを感じます。 そして、このセットに共通して感じられた苦味みたいなものもなく、スムーズな味わいに好感が持てます。 違いはインポーターで、こちらはショップ直ではなくヴィノラム、個人的には信頼できるインポーターさんという印象があります。

点数76点

12日(水)

Bourgogne Pinot Noir 2019 [Ruris Amor (Union des Viticulteurs de Chablis)]
名称Bourgogne Pinot Noir 2019
ブルゴーニュ ピノ・ノワール 2019
生産者Ruris Amor (Union des Viticulteurs de Chablis)
リュリ・アモー (ウニオン・デ・ヴィティクルトゥール・ド・シャブリ)
価格948円
購入店コストコ 金沢シーサイド倉庫店

 本日の夕食は、豚ロース肉のソテー(ネギ塩 & スパイス)、チャプチェ、自家製ピクルス。 ワインは、コストコで買った税込み3ケタ円のピノ・ノワール。 作り手は"Ruris Amor"という知らないところだけど、よく見ると"Union des Viticulteurs de Chablis"とあるので、シャブリの生産者組合のようですね。 シャブリでピノ・ノワールってあまり作っていないだろうから、そこがネゴシアンとしてこのワインをリリースしている、ということのようです。

 色は「まぁコレはシャブリで出来たピノじゃないんだろうなぁ」の濃さ。ACブルとしても濃いように見えます。 香りは弱いのね~。グルグル回してグイグイ嗅ぐと、ブルゴーニュでも南の方のシャロネーズあたりのような、革製品とイチゴジャムっぽさが中心の香りです。 味わいは、外観の印象通り渋味がしっかりしていて、甘味もあって、酸味もしっかり。値段の割にはガッシリした体躯のピノ・ノワールです。

 香りが無いのは超残念、でも味わいは結構立派という「味吟醸」なワイン。 とりわけ美味しいわけじゃないけど、面白いワインではあります。 これが税込み950円なら腹も立たん、って感じです。

点数70点

9日(日)

De Strefani プロセッコ

 #ニューワイン会 最終日は、素直にパンフレットに書かれていた組み合わせ「サーモンのマリネ」と合わせました。

 三日目の印象はそれぞれのエントリー(エクストラ・ドライフリッツァンテ) に書いています。判りにくいサイト構成でスミマセン。 そろそろのアナクロな「個人ホームページ」システムも限界かなぁ。 アーカイバーとしてはブログより優れていると未だ思っているんだけど。

はま寿司

 そして本日は母の日です。師範家の母たる師範代の労をねぎらうために、本日の夕食は外食になりました。 長女が予約してくれたのは、勝手知ったるいつものはま寿司 横浜岡野店。 そして、いつもと勝手が違うのは「アルコールの提供無し」という点です。

 おかげで「寿司にはお茶が合う」という世紀の大発見をしましたよ!

Le Mythe d'Amphorie 2019 [Despagne]
名称Le Mythe d'Amphorie 2019
ル・ミス ダンフォリー 2019
生産者Despagne
デスパーニュ
価格1,383円 (単品価格:2,728円)
購入店銘醸ワイン専門 CAVE de L NAOTAKA

 ・・・というわけなんで、金曜に開けたプロセッコのラスト1杯を飲み干した後、 早い時間からこのワインを開けてアルコール充填していました。 選んだワインは、母の日らしく"Keep A Breast Foundation Europe (KABE)"「乳がんの予防と早期発見に協力」しているらしいロゼです。 ラベルに書かれた彫像の胸の部分がマスクされていて、それを削ると素敵なバストが現れるという仕掛け。 なんだか中学生になったような気分で削りました。

 色は、とても淡い感じのオレンジピンク。なるほどウラ若い女性のバストトップの色って感じです(下衆)。 香りは、ボリューム控えめでルビー・グレープフルーツみたいな柑橘系の雰囲気を感じます。 あと、なんとなく青っぽさのある野生の花みたいな香りも感じますね。 味わいは、甘さ控えめ、酸味くっきりエキス分たっぷりのしっかり感。そして赤ワインみたいな渋味がキリッと。 ラベルから受ける印象とはだいぶ異なる「漢のロゼ」な味わいです。

 もっとほんわかと甘めのロゼかと思ってましたよ。ところがどっこい筋肉質で苦みばしったロゼでした。 女性の彫像が描かれたラベルに不釣り合い・・・いや、でも最近は女性の方が甘いの苦手だったりするからな。 味わいに男性女性を紐づけるのは今や「無し」ってことでしょう。

点数71点

8日(土)

De Stefani Prosecco

 昨日の続きの #ニューワイン会。 今日は今シーズン初のテラスで焼肉に付き合わせました。それぞれの感想は↓の個別ページに記載しています。

 テラス焼肉、以前は和牛の霜降りが好きだったんだけど、最近は柔らかめの赤身であればオージーでもアンガスでも良くなって来ました。 海外の日本向け牛肉の肉質改善と、師範の加齢が影響しているんだと思います。

Burlesque Old Vine Zinfandel 2018 [Boutinot America]
名称Burlesque "Old Vine" Zinfandel 2018
バーレスク "オールド・ヴァイン" ジンファンデル 2018
生産者Boutinot America
ブティノ・アメリカ
価格1,189円 (単品価格:2,178円)
購入店ワインショップ ドラジェ

 テラスで焼肉、と来れば当然選ぶワインは赤です。それも甘味シッカリの濃いヤツ。 そんな目的でチョイスしたのが、「2021年新春福袋 6本10000円コース」から米国産のジンファンデル。 このワインは以前に別のセットに含まれていたので稽古済みなんですね。 冷やしてバーベキューなんかに合わせて吉、みたいな印象だったので本日登場させました。

 色はジンファンデルらしい赤みがかった紫色。香りは、イチゴジャムのような甘い香りにバニラのような甘い樽香。 味わいは、甘さしっかり、渋味と酸味はそこそこ。そしてこのシリーズ(ショップ?)に共通した後味の苦味。 以前よりフレッシュ感が控えめになった分、雑味とも取れる苦味が気になるようになってしまいました。

 正直言って、セットの割り戻し価格1,000円くらいが順当で、2,000円超と言われると「それはちょっと・・・」なワインです。 でも、目論見通り冷やしてテラス焼肉に合わせたのは正解です。多少のネガティブはそれで払拭されます。 ただ足りないのは、ワイワイ言いながら一緒に飲む仲間だな。外飲みが楽しい良い季節なのになぁ。

点数69点

7日(金)

De Stefani Prosecco

 本日はワイン勉強中さん主催の#ニューワイン会の4回目。 「#ニューワイン会」というのはツイッター上で同じワインを飲みましょう、というイベントですな。 師範は皆勤賞ですよ。
 そして今回の課題ワインは、ショップ兼インポーター「ディヴィーノ」さんのところで買った、 イタリアのスパークリング「プロセッコ」2本セット。せっかくなんで同時に抜栓して飲み比べをしていきたいと思います。

De Stefani 0.15 (Zero dot Fifteen) Extra Dry 2019 [De Stefani]
名称De Stefani "0.15 (Zero dot Fifteen)" Extra Dry 2019
デ・ステファニ "0.15 (ゼロ・ドット・フィフティーン)" エクストラ・ドライ 2019
生産者De Stefani
デ・ステファニ
価格2,406円 (単品価格:3,355円)
購入店ディヴィーノ

 今回の課題スパークリング、どちらもヴィンテージ付きです。製法がちょっと変わっていて、頂いた立派なパンプレットから引用します。

 グイヨ式。9月中旬手摘みにより収穫。 ソフトプレスにて得た果汁を、0℃で一定期間貯蔵。出荷時期から逆算し、必要に応じた分の果汁を15℃まで温度を上げアウトクラーヴェで連続して発酵を行う。 発酵終了後はすぐに瓶詰、出荷。

 色はかなり薄め、白木っぽい色合いに感じます。泡のキメはとても細かくて、かつ上るスピードもゆっくりな気がします。 香りは「ウヒャーっ!」って感じ、ヴィオニエやアルバリーニョみたいな芳香系白ワインの香りがガツン!と来ます。 普通のスパークリングとは次元の違うフレッシュな香りです。 味わいも、フルーツの旨味をギュギュっと濃縮した感じ。甘さしっかり酸味もたっぷり、苦味とかはあまりないので香り同様フレッシュさが前面に出ています。

 濃くてフレッシュな泡、あまり他では見かけない独特の雰囲気です。 なるほどこれだけ液体に濃さがあれば泡もゆっくりだわな、と納得しました。 これ、乾杯の1杯目に出したらみんなビックリするな。それくらい存在感の強さを感じます。

 1/3くらい残った翌日再稽古。泡はさすがに控えめになっています。 でも、香りも味も昨日の「濃いフルーツ抽出液」感がしっかりしています。コレ、泡が抜けても上質な白ワインとして楽しめるやつですね。

 グラス1杯分だけ残した三日目、「微炭酸のアロマティック系白ワイン」という感じ。三日に渡って楽しめましたよ。

点数81点
De Stefani Col Fondo Frizzante 2018 [De Stefani]
名称De Stefani "Col Fondo" Frizzante 2018
デ・ステファニ "コル・フォンド" フリッツァンテ 2018
生産者De Stefani
デ・ステファニ
価格1,894円 (単品価格:2,640円)
購入店ディヴィーノ

 もう一本がこちらの濁りスパークリングです。 ショップの中の人YUMEKO.NITTAさんによれば、 こちらのワインは『まずは澱を下に落として上澄みを、後半は澱を混ぜて飲んでください』とのことでしたので、 素直にそのご指導に従いました。 こちらも醸造情報を転記させて頂きます。

 カプチーナ式。9月に手摘みにより収穫。 低温にてスキンコンタクト、ソフトプレス後、低温にて一次発酵。一次発酵後、数か月間澱とともに熟成(定期的にバトナージュを行う)。 二次発酵はボトル内で市自然に行われる。

 色は(最初は上澄みなので)↑の通常版とそれほど大きな違いは無く、若干濁りがあるかな、って感じです。 香りはまるっきり違います。ちょっと自然派ワインっぽい、擦りおろしリンゴとバナナヨーグルトの香りがあります。 品種はどちらもグレラ100%のようですけど、ここまで違うか!って感じです。 味わいは、甘さ控えめ酸味シッカリ。糖度を測ると5.0でなかなかに低糖度です。 それでも椎茸出汁感のある旨味があるので、「酸っぺぇ!」って感じはありません。

 いやー、全然違うのね、この2本。前者はフルーツ感バリバリで乾杯向き、こちらは和食に合いそうな旨味の一本。 同じ品種でこれだけの造り分けが出来るのは、かなり腕のある造り手と見ました。 濁りプロセッコという珍しさも含めて、和食の店とかで出されたら面白いだろうな、と思います。

 こちらも1/3くらい残った翌日再稽古。泡はほぼ無いに等しくなっています。 香りは、昨日感じた自然派っぽさとグレープフルーツのような柑橘香を感じます。 味わいは相当ドライ。泡が無くなるとやや酸っぱい感じになってきますね。

 こちらも三日目はグラス1杯分。さすがに澱の含有量が増えて雑味チックになっていますが、雰囲気は「無糖のグレープフルーツジュース」ですね。 こちらは三日も引っ張らずにさっさと飲んだ方が良かったのかも知れません。

点数79点

5日(水祝)

Adrien Chopin Brut N.V. [SARL Chopin (Didier Chopin)]

 シャンパン・アペロ最終日は、ナスとベーコンのトマトソース・パスタに合わせて。 スーパーで師範代と「昼食はパスタにしよう」と決めて、適当にパスタソースを物色していたけど、 美味しそうなのはどれも1人前300円くらいするのね。 「だったら作った方が安いよ」ってことで自家製になったんだけど、 ブロックベーコンとかナスとか買うと意外とお値段がいくわけで、どっちが得かは微妙ですね。

 でもまぁ美味かったからそれで良いのさ。昼からシャンパーニュ、こんな優雅なことがありますか皆さん!

Seele ohasama Merlot 2016 [Edel Wein]
名称Seele ohasama Merlot 2016
ゼーレ・オオハサマ メルロー 樽熟成 2016
生産者Edel Wein
エーデルワイン
価格寄付金額:67,000円 (参考価格:3,960円(720ml))
購入店岩手県花巻市

 ゴールデンウィーク、実情は「アルコールウィーク」最終日のワインに選んだのは、 昨年ふるさと納税した岩手県花巻市からの返礼品、6本セットからの最後の1本。 花巻市は先日の東北バスツアーで通ったので、なんとなく親近感が湧きます。 合わせた料理はアンガス牛肩ロースのステーキ、いろいろ野菜のサラダです。 そしてこのワイン、とても丁寧なテクニカル情報が裏ラベルに書かれているので、せっかくなので掲載させて頂きます。

製造本数:1,703本
原料糖度:21.3 Brix
総酸度:5.3g/l
2016年は、8月中旬頃からの相次ぐ台風の発生などありましたが他の期間は好天であったことと、栽培者の丁寧な選果により良質な原料で仕込を行うことができました。

 色は、これが日本の、それも東北のメルローとは思えないしっかりとした濃さのある紫色。 香りもとても立派です。 日本のメルローによくある墨汁みたいな香りは控えめで、黒いベリーの香りに消し炭のような樽香、本場ボルドー右岸と見まがう香りです。 次女曰く『マッキーの匂い』だそうです。 味わいは、色や香りから受ける印象よりはかなり軽め。でも、頼りない軽さではなくて、上品な軽さと捉えたくなります。 多少は判官贔屓が入っているのかも知れませんけど。

 香りは素晴らしいし、美味しいには美味しいんだけど、フラッグシップたる貫禄というか凄みを感じるには至りませんでした。 なんかやっぱりちょっと暗いのよ、雰囲気が。 今回の6本セットの中では、1グレード下のシルバー カベルネ・ソーヴィニョン 2016が一番好印象でしたよ。 晩熟なカベルネより早熟なメルローの方が東北の地には合いそうですけど、そう簡単な話では無いんですねぇ。面白いものです。 ちなみに、抜栓後時間が経った常温に近い状態の方が楽しめました。

点数81点

4日(火祝)

権太坂の横浜市こども植物園の葡萄

 連休後半も散歩くらいしかすることがないわけで、本日の目的地は権太坂にある「横浜市こども植物園」。 ここには各種のブドウが植えられているので、それを定点観測してます(観測結果はツイッターで報告しています)

 5月になったばかりですが、葡萄の樹はそれぞれ蕾を付けていました。 左写真は「メンデルのブドウ」の蕾です。マスカット・ベーリーAは蕾の時から赤いのね。 いろいろ参考になりますよ。

Adrien Chopin Brut N.V. [SARL Chopin (Didier Chopin)]

 一昨日セブンの冷食がイケているというツイートをしたところ、 『セブンの冷食はたこ焼きがイケますゼ!』というタレコミを頂戴したので、 本日のアペロはセブンイレブンの例とタコ焼きと昨日開けたシャンパーニュで「タコシャン」。

 で、セブンのたこ焼き、確かに美味いっすね。青のりもトッピング、柔らか濃い味のたこ焼きには同じく柔らか濃い味のシャンパーニュが合いますゾ!

De Wetshof Estate Finesse Chardonnay 2011 [De Wetshof Estate]
名称De Wetshof Estate "Finesse" Chardonnay 2011
デ・ウェホフ・エステート "フィネス" シャルドネ 2011
生産者De Wetshof Estate
デ・ウェホフ・エステート
価格頂きもの(通常価格:8,250円)
購入店銘醸ワイン専門 CAVE de L NAOTAKA

 本日も「普段だとちょっと開けづらい」ワインと稽古して行きます。 「普段だと開けづらい」の筆頭はやっぱり頂きものの高級ワインですよ ・・・というわけで、本日開けたのは1月のウェホフ祭りの際にインポーターのNAOTAKAさんから参加賞として頂いたワインです。 造り手は同じデ・ウェホフ・エステートで、バック・ヴィンテージ2011年のシャルドネです。 こんなん普通じゃ開けられないっすよね。  ちなみに本日の料理は手巻き寿司&タコとブロッコリーとトマトのサラダです。

 色は、そんじょそこらのシャルドネとは一線を画す、まるで若いウィスキーのような黄金色です。 香りは、まだまだしっかり現役なリンゴっぽいフルーツ香があるんですよ。 もちろんシェリーみたいな熟成感もしっかりあります。 味わいは、飲まない師範代にテイスティングして貰ったら「コレはスーッと入って来る」とのこと。 確かに甘味と酸味のバランスが良くて雑味が無くて、何の抵抗もなくスルスル飲める系の味わいです。

 良く出来たシャルドネを、きっちり樽を使って、健全な環境で熟成させました、ってワインです。 ニューワールドのバックヴィンテージってなかなか買えないんだけど、このワインは今でも購入可能、 ちょっとお値段は張りますがキレイに熟成したシャルドネに興味がある御仁は買う価値アリです。

点数84点
リモート宴会

 食後は、大学時代のサークルのメンバーとリモート宴会。 どこへも行かないゴールデンウィーク、こうやって誘ってくれる後輩たちがいることはとても幸せなことだと思います。 いろんな局面で年齢層低めの皆さんと仲良くして頂ける師範は勝ち組だわ。


3日(月祝)

Adrien Chopin Brut N.V. [SARL Chopin (Didier Chopin)]
名称Adrien Chopin Brut N.V.
アドリアン・ショパン ブリュット N.V.
生産者SARL Chopin (Didier Chopin)
SARL ショパン (ディディエ・ショパン)
価格2,475円
購入店ワインショップ ドラジェ

 どこへも行けないゴールデンウィークは、せめてワインくらいは贅沢しようということで、 後半3日分の食前酒にシャンパーニュを開けちゃいます。 泡ってだけで良ければハナマサや格安で500円からあるのに2,000円オーバーですよ・・・ってシャンパーニュとしては安いですけどね。 造り手は、最近道場への登場回数が多いSARL ショパン (ディディエ・ショパン)。 安くても美味しい造り手として記憶に残っています。

 色は薄めの黄金色、このクラスのシャンパーニュとしては結構濃い気がします。 師範が好きな系の、黒ブドウの比率が多いシャンパーニュな感じです。 香りは、やっぱり普通のスパークリングとは違うのよ。アップルパイとクロワッサンみたいな甘香ばしい香りが明らかに濃いのね。 味わいは、香りの印象通りしっかりと甘酸っぱくて、後味に軽い苦味が残ります。飲み応え十分な味わいです。

 ガチで美味いなコレ!です。この値段でも間違いなくシャンパーニュ、ブランド力は凄みを感じます。 そしてやっぱり師範は、ピノ・ノワールやピノ・ムニエの黒ブドウ主体で、ブリュットでもややドザージュ量多めが好きなようです。 今日は3杯しか飲んでいないので、明日明後日の変化も捉えていく予定です。

 二日目は、ココに書いたみたくたこ焼きに合わせて。 泡も元気だし味も香りも開けたてと変わりません。こういうとこもシャンパーニュって凄いよね。

 三日目は、ココに書いたみたくトマトソースのパスタと。 さすがに泡はちょっと弱くなった感じがするけど、それがかえってクリーミーな感じでナイスです。 やっぱり持つべきモノはシャンパーニュだわ。

点数82点
McGuigan The Plan Shiraz 2018 [McGuigan Wines]
名称McGuigan "The Plan" Shiraz 2018
マクギガン "ザ・プラン" シラーズ 2018
生産者McGuigan Wines
マクギガン・ワインズ
価格768円
購入店サミット 横浜岡野店

 「ワインくらいは贅沢しよう」ではありますが、1日2本も高級ワインを開けるのはさすがにバチが当たりそうなので、もう一本は庶民的なヤツを。 でもこれも「なんとなく開けづらい」ワインだったんですよね。買ったのはもう1年前で、なんとなく開け時を逸して自宅熟成させてました。 合わせた料理は、ヤンニョム・チキン&韓国風鶏の唐揚げ、酢モツ、茄子とジャガイモの黒酢あん、ナポリのサラミ。 どちらかというとジャンキーな感じだったのでコレが良いかなと。

 色は、豪州のシラーズとしては薄め。すっきり向こうが透ける赤紫でキレイな色ではあります。 香りのボリュームは結構ちゃんとしています。ベリーっぽい果実の香りと、(樽では無いんだろうけど)樽っぽいバニラの香りを感じます。 味わいは軽めですね。酸味と渋味は弱め、甘味と苦味が目立ちます。 飲みやすいけど飲み飽きする系ですね。裏ラベルにはやっぱり「安定剤(アカシア)」の文字があります。

 1年自宅熟成させたせいかどうかはわかりませんが、シラーズに期待するしっかり感が無くて、ちょっと残念なワインでした。 この銘柄、ピノ・ノワールシャルドネは好印象だったけど、 シラーズはちょっとナシです。善後策としてキッチリ冷やして頂きましょう。

点数64点

2日(日)

Il Feudo Cuvee Royale Brut N.V. 翌々日

 このゴールデンウィーク、散歩くらいしかすること無いわけで、本日は上永谷の酒屋さんまでお散歩、行って帰って4時間24,000歩。

 お昼は一昨日に開けたスプマンテでカシスリキュールを割って「なんちゃってキールロワイヤル」に。 この値段だと混ぜ物をしても罪悪感が無くて良いですな。 アテはセブンイレブンの冷凍枝豆と冷凍餃子。 枝豆の皮がズルっとしないのが凄いな、セブンの冷凍技術。

Indomita Duette Premium Cabernet Sauvignon - Carmenere 2018 [Indomita]
名称Indomita "Duette" Premium Cabernet Sauvignon - Carmenère 2018
インドミタ "デュエット" プレミアム カベルネ・ソーヴィニョン - カルメネール 2018
生産者Indomita
インドミタ
価格1,450円 (単品価格:1,848円(@リカマンショップ楽天市場店))
購入店銘醸ワイン専門 CAVE de L NAOTAKA

 このゴールデンウイークは「普段だとちょっと開けづらい」ワインと稽古を付けていくことにしております。 このワイン、お値段的にはそんなに高級品じゃ無いんだけど、セットで買ったピノ・ノワールシャルドネがかなり好印象だったので、やたら期待値が高まっちゃったわけです。 ちなみに料理はタコス、牛サガリ肉のソテー、厚揚げと水菜の餡掛け。 イタリアの赤かコレか迷ったけど、やっぱりタコスだったら南米産かな、と。

 色はめっちゃ濃いです。でも濃いけど清澄度が高くて向こうが透けて見えます。 香りは、もうイカにもタコにもチリのカベルネとカルメネール、そして樽。 濃いベリー系のフルーツと樽のバニラ、それに干しブドウ的な甘くて乾いた香りがビシビシ感じられます。 勢い余ってプロパンガスみたいな香りまであります。 こんなゴリゴリっぽい香りなのに味わいは柔らかいのね。糖度が8.2もあるので、合わせる料理はちょっと選ぶと思いますが。

 結果、期待を裏切らない美味しさでした。小指の先くらいの皮と種だけのブドウを丁寧に収穫して、樫樽でジックリ熟成させました!って感じ。 これが単品価格で1,000円台というのはご立派だと思います。 一点アドバイスがあるとすれば、食事に合わせて1本飲み干すより、↑のスパークリングの飲み方みたいに、 複数日に分けて楽しんだ方が良かったかも知れません。

点数80点

1日(土)

Il Feudo Cuvee Royale Brut N.V. 翌日

 「どこへも行かないゴールデンウィーク=アルコールウィーク」なので、早い時間から飲んじゃいます。 本日のアペロ(アペリティフ的に明るいうちから飲むお酒のことだそうですよ)は、昨日開けたスパークリング。

 グラスはやっぱりフルート型じゃない方が香りは取りやすいですね。木村のピッコロは安くて有能です。 そして、ハナマサの438円スプマンテも普通に楽しめて有能です。

Volnay Reserve Speciale 2013 [Maison Roche de Bellene]
名称Volnay "Réserve Spéciale" 2013
ヴォルネイ "レゼルヴ・スぺシアル" 2013
生産者Maison Roche de Bellene
メゾン・ロシュ・ド・ベレーヌ
価格3,046円 (単品価格:5,140円)
購入店AUTHORITY select

 本日の夕食は油淋鶏。ワインはピノだなと思い、普段だとちょっと開けづらい「プチ破戒ワイン」と稽古を付けて行きます。 選んだのは、「二コラ・ポテル」を名前ごと買い取られちゃった悲運の造り手「ロッシュ・ド・ベレーヌ」のヴォルネイ。 オーソリティさんの「3本よりどり10,000円」で買った中からの1本です。

 この造り手の素晴らしいところは、ラベルにテクニカルデータが詳しく書かれているところです。それによれば、 畑は標高265mで南東向きの0.22ha、ピノ・ノワール100%、樹齢は48~62年、ヘクタールあたり1万本の植え付け、土壌は"Clay and Limestone"で、 収穫は2013年10月4日、手摘み、自然酵母、20%新樽で熟成、100%マロラクティック醗酵、清澄無しで2014年12月9日に瓶詰らしいです。

 色は、南部ブルゴーニュのピノらしい、やや暗めの赤紫色。なんとなく「エロティック」な色合いです。 香りもエロですエロです。高級な皮革製品のような雰囲気と、がっつり熟したアメリカンチェリーのような果実香をバリっと感じます。 味わいは・・・固いです。2013年産なんで若過ぎるってことは無いんでしょうけど、少なくとも抜栓してすぐはカッチカチでした。

 ゆっくり稽古して2時間30分、味わいも若干開いて柔らかくなってはきましたが、やっぱり依然として固い感じではあります。 明日以降まで残しておけばもっと化けそうな気もしますが、それなりに美味いんでグラスの手を止められなくて飲み干しちゃいました。

 香りはエロくて素晴らしいんですよ、でも味わいはまだまだ身持ちが固い。それなりのお年なのに。 香りは壇蜜、味は竹下景子ですわ。 自制心のある飲み手であれば、このワインは複数日に分けた方が良さそうな気がしますよ。

点数79点