門下生(2013年報告分)

 門下生ページも地道に継続しております。 昨年の報告数は13件なんで、その前の年の7本から一挙に倍増 ・・・なんだけど、昔は年間50本くらい報告が寄せられた時期もありました。 もう今や誰でも自分で簡単に情報発信できる時代だからね。 今現在ココに情報を寄せて頂いている門下生の方は、 昔みたいに『自分も何か言いたい』という目的よりも、 道場を応援してくれている要素が強いんだと思います。 ありがたいことであります。


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門下生第四十八号柳沢殿より。 (報告日:2013年9月14日)
Cono Sur Single Vineyard Pinot Noir 2011

「種類」 赤
「等級」 DO Valle de San Antonio
「稽古した日」 2013年9月14日
「稽古した場所」 自宅(千葉県某市」
「購入店」 ワインショップカーヴ
「インポーター」 スマイル
「価格」 1448円(税込)

 ご無沙汰しておりました。今回は安ワイン者御用達のコノ・スルの投稿で恐縮です。 ただし新しく発売されたプライスレンジの商品です。 発売される噂を嗅ぎつけ、ネットで検索していたらもう発売しているお店を見つけ、早速取り寄せました。 ちなみにこの店、同じコノ・スルのレゼルバもお買得価格で販売しており、なかなか使えそうです。
 味の傾向はレゼルバに似ていますが、もう少し当たりが柔らかいというか上品なところがあり、 価格が違うだけあるなというところです。 というか、1500円を下回る価格でこの品質は驚異でしょう。 デイリーワインよりちょっとだけいいものを飲みたいときなどには最適ですね。

---師範より---

 ご報告ありがとうございます。
 やっぱりコノ・スルはハズさないですよね。 特にピノ・ノワールに関しては、 かなり以前(2000年前後)に稽古したのはおよそピノ・ノワールとは思えないワインだったのですが、 最近のものの品質向上具合は素晴らしいですね。 それがまた新しいラインナップを出してきましたか。 これは稽古しないわけにはいきますまい、ということで近いうちにゲットしてみます。
 それでは、これから秋も深まってワインの美味しい季節になります。 お互い稽古に精進して参りましょう。


門下生第六十一号ちんちくりん殿より。 (報告日:2013年8月20日)
Pupitre CAVA Brut

「稽古した日」 2013年8月19日
「稽古した場所」 横浜の我が家
「購入店」 COSTCO 678円(税込)
「インポーター」 富士貿易株式会社
「原産国」 スペイン
「使用品種」 チャレッロ、マカベオ、パレリャーダ

 ご無沙汰致しております。久しぶりに報告いたします。
 昨今は、ワインといえばスパークリングワインとブルゴーニュの白しか飲まなくなりまして、 ここ3年程はCAVAで晩酌という日が続いております。以前は想像もしなかったワインとの付き合い方。 シャンパーニュを毎日飲みたいところですが、経済的な理由からそういうわけにもいかず、 毎晩飲んで飽きず、フトコロも傷まず、ということで、たどり着いたのがこのワイン。 最近の円安ゆえ、値上がりの心配をして出かけたこの日、 なんと、逆に、普段の日の200円引きで売られておりましたので、66本のまとめ買い。 ストックと合わせ、100本の在庫となりました。 まとめ買いのCOSTCOとはいえ、66本も買うと奇異に映るらしく、 カートを押す私を、不思議なものを見た、といった表情で凝視する方がたくさんおられたような気がいたします。

---師範より---
 大変お久しぶりのご報告、ありがとうございます。 調べてみたら2009年3月29日のご報告以来、 なんと4年半ぶりですね。
 ご報告頂いたワイン、販売店はコストコですか。 コストコ、会員じゃないんですよ、ウチは。 品目単位の量が多いのはウチの生活にいまいちマッチせず、 近くに店舗もなく、年会費を取り返すほどのメリットを享受するのは難しいと考えていますから。 ただ、コストコのワインは興味あるですよ。 何度かゲストで入店して購入したのが結構イケてたのと、 ワインは1本単位で売ってくれますからね。
 ・・・と、コストコの話ばかりになってしまいましたが、66本購入で在庫100本は凄いですね。 下手な業者より多いんじゃないでしょうか。 それほどお気に入りの銘柄なら、是非稽古してみたいところではありますが、 いかんせんコストコだからなぁ。 というわけで、全国のコストコ会員の方にはお薦めです。


門下生第百十号hirari111殿より。 (報告日:2013年8月16日)
Cathedral Cellar Chardonnay 2010

品種:シャルドネ
製造者:KWV
生産地:南アフリカ
購入店:いとう(札幌のワイン店です)
インポータ:国分
価格:1400円

 初めての投稿になります。南アフリカのシャルドネです。 KWVはどの銘柄を飲んでも無難で、日本人好みのバランスの良さ、 丁寧な作り方をしているなというのが自分の印象です。 師範も過去に、何本かは稽古されており、評価もまずまずのようです。

 黄色みが強い割にはサラサラしていて、瑞々しさを感じます。 安シャルドネにありがちな土臭さや、パーマ液臭(獣臭)は全く感じません。 バニラ香(樽?)が効いていて、柑橘系のフルーツや若干の蜜のニュアンスが感じられます。 ミネラル感や複雑さはないものの、バランスが良いので食材は合わせやすいと思います。 この価格帯だと、翌日はガクッと落ちるのが普通ですが、翌日も変わらず美味しい。

 全体的に嫌味が全く感じられず、バランスが素晴らしくいい。 しばらくは、このシャルドネが自分のニュートラルになりそうです。

---師範より---
 ご入門ありがとうございます。
 KWV、懐かしいですね。 師範が道場を始めた16年前くらいの日本では、 南アフリカのワインといえばKWVくらいしか見かけなかったと思います (当時からインポーターは国分さんでした)。 今ではあんな遠い国からでもそれこそ多種多様なワインが手に入るなんて、良い時代になったもんです。 ご報告を頂いて、また久しぶりにKWVのワインと稽古したくなってきましたので、 見かけたら買ってみたいと思います。
 それでは、今後とも御精進のほど、よろしくお願い申し上げます。


門下生第百九号ぱくちー殿より。 (報告日:2013年7月22日)
ムラーリ ヴァルポリチェッラ リパッソ 2011

品種:???? (記載なし)
製造者:???? (どれが生産者名だか分からん)
生産地:ヴェネト (のはず)
購入店:やまや
インポータ:コルドンヴェール
価格:980円

 久しぶりに寄った「やまや」のワインです。 ヴェネトはヴァルポリチェッラのりパッソが3桁の値段だったので購入することに。
 香りも味も若いアマローネという感じ。適度な酸味があり、舌触りが滑らか。 濃いというのとは違うけど十分な果実味と旨味を感じます。 アルコール13.5%でしたが、飲み飽きすることなくすんなりと1本飲めました。 最近は安くて美味しいワインが増えて来ましたが、その中でも良い方のワイン。
 ただ、このワイン、生産者やブドウの品種がちゃんと書いてなくて良く分かりません。
 ヴァルポリチェッラだから、生産地はヴェネトで、 品種はコルヴィーナ、モリナーラ、ロンディネッラあたりの混醸でしょうね。 生産者については、エチケットにはムラーリ (MURARI) と書いてあるけど、これ ブランド名かも。裏のラベルにはBottled by Esse pi SPA と書いてあリます。 やまやのサイトには「サルトーリ ムラーリ ヴァルポリチェッラ リパッソ」と書いてある。 一体どれが本当の生産者なのか。ブドウ生産者、醸造者、ビン詰業者が皆違うのかも。 でも美味しかったから、まーいいか。

---師範より---

 いつもご報告ありがとうございます。
 品種は仕方が無いとして(どちらかというと旧ワールド産だと書いてある方が稀のような)、 造り手に関しては、いろいろある表記の中でどれが造り手だか判らないこと、良くありますよね。 師範も判らんものは判らんとして、そのまま表記(2つある時は片方をカッコでくくったり)してます。 日本でも製造者なんだかブランドなんだかって例がありますよね。 例えば「中島菫商店」と「キューピー」、「中埜酢店」と「ミツカン」とか(今はもう違うのかな?)。
 それは置いといて、単なるヴァルポリチェッラでアマローネみたいな凝縮感のあるワインが、 それも3ケタで飲めるというのはお得ですね。 最近はとんと足の遠のいている「やまや」ですが、久しぶりに行ってみたくなりました。
 というわけで、またよろしくお願いします。


門下生第百九号ぱくちー殿より。 (報告日:2013年6月9日)
"カンタルピ" サリーチェ サレンティーノ リゼルヴァ 2008

品種:ネグロアマーロ 80%、マルヴァジア・ネーラ20%
製造者:コンティ ゼッカ
生産地:プーリア
インポータ:モトックス
稽古場所:レジョナーレ
価格:3000円くらい(メーカー希望価格1950円)

 稽古場所は数人で行ったイタリア料理店です。稽古するのは2度目で、エチケットが以前はハデな赤地に黒文字で縦に大きく "CANTALUPI" と書かれていたのが、このビンテージから地味なエチケットに変わっています。
 私は相変わらず美味いと思ったけど、今回は次にブルネロ開けちゃったせいもあって、 数名の同行者からは全員イマイチの評判。 ま?、価格的には妥当な評価だけど。 香りは南イタリアらしいスパイス系。 酸味と渋みが割りとはっきり出てて、これぞ地酒っていう個性を感じます。 国際品種のボルゲリあたりとは対照的な垢抜けないワインとも言える。 こういうの結構好きなんだけど、一般受けはしにくいでしょーね。 でも、別の生産者のサリーチェ・サレンティーノは師範も稽古されてて、 割りと高評価だったんで、ちょっと安心しました。

---師範より---

 いつもご報告ありがとうございます。
 コンティ・ゼッカのワイン、同じくらいの価格帯の物だと品種違いのプリミティーヴォとは師範も稽古していて、 かなり好印象だったようです。 そして、サリーチェ・サレンティーノ、そう何度も稽古したわけではありませんが、 ちょっとツンツンした刺激的な感じと膏薬とか油粘土みたいな独特のイタリア感がある印象なので、 「一般ウケはしにくそう」というのはそうかも知れません。 よって師範の場合、同じようなカテゴリーだとプリミティーヴォを選びがちになっちゃいますね。
 ともあれご報告ありがとうございました。 ここんとこの門下生報告は6本続けてのイタリア産、イタリアの波が来ているのかもです。


門下生第百九号ぱくちー殿より。 (報告日:2013年5月26日)
"ドゥーカ サンフェリーチェ" チロ ロッソ クラシコ スペリオーレ リゼルヴァ 2009

品種:ガリオッポ
製造者:リブランディ社
生産地:カラブリア
インポータ:モンテ物産
購入先:トスカニー
価格:2,184円(税込)

 品種も産地も初稽古。何ともビミョーなワインでした。 まず、香りが弱く、それも余りワインらしくない香り。 インポータは「フルーツやスパイスの複雑でエレガントな香り」と謳ってるけど、 当たってるのは「複雑」だけで、フルーティでもエレガントでもありません。 一口飲んでみると、南イタリアらしい濃さもなく、 なんかヘタレな安ワインの味がする。これでクラシコでスペリオーレでリゼルヴァだとぉ!
 これならスーパーで500円のワインの方がマシかも、失敗した?、と思いつつ、 つまみを食べて、また飲んだら、あらら、味が変わっていい感じ。 ちなみに、つまみはレバ刺ふうこんにゃく刺(ごま油系)とミモレットでした。 さっきまでのヘタレ感がなくなり、程よい酸味と甘みと僅かな渋みが感じられます。 なんだ美味いぢゃないか?、ということで、すんなりと1本飲んでしまいました。 単体だとマズいけど食中酒だとウマいって、こんなワインもあるんですねぇ。イタリアは奥深いなぁ。。

---師範より---

 またまたまたのご報告、ありがとうございます。
 ご報告冒頭に「品種も産地も初稽古」とありますが、師範にとっても「カラブリア州」とも「ガリオッポ種」とも 稽古経験が無いようです。気になって調べたら、カラブリア州はイタリアのつま先、 シチリア島を蹴っ飛ばしている部分のようですね。 伝統的に不作の年が多い地方らしく、保存食が良く発達した地方のようです。 レバ刺風こんにゃく刺やミモレットといった、 (ある意味)保存食と合わせられたのは正解だったのかも知れません。
 「イタリアは奥が深い」は本当にその通りだと思います。 品種や造り手の情報から、美味い不味いは言うに及ばず、 味わいの傾向性すら掴みづらいんですよねぇ。 そこがイタリアワイン好きの琴線をくすぐってるんだとは思いますが・・・ というか3本連続で「ヒネリの効いたイタリア産」をご報告頂いたぱくちー殿がまさにそうですよね?


門下生第百九号ぱくちー殿より。 (報告日:2013年5月20日)
トロイア 2007

品種:ウーヴァ・ディ・トロイア
製造者:カンティーナ・ディオメーデ (Cantina Diomede)
生産地:プーリア
インポータ:モトックス
購入先:トスカニー
価格:1,711円 (税込)

 ローカル単一品種のいわゆる地酒が好きなので、必然的にイタリアワインを良く飲みます。 これはプーリアのウーヴァ・ディ・トロイアというブドウで今回が初稽古。 ちょっと不思議なワインでした。
 香りは弱く、強いて言えばワインの香り(笑)。 口にふくむと滑らかで、舌触りがとても良く、果実味と甘さを感じます。 ただ、糖度が高いわけではなく、滑らかさのせいで甘く感じるみたい。 飲んだ後に酸味と渋みの余韻がかなり長く続きます。 ソラマメとブルーチーズをつまみに飲んでいた時はこんな感じでした。 飲み込むとまた飲みたくなる。 良いワインだなぁと思いつつ、途中からカレーを食べ始めたら、 余韻を全く感じなくなって平板な味わいになってしまいました。 カレーとの相性は良くないようです。

---師範より---

 またまたのご報告、ありがとうございます。
 トロイアとは、師範も2004年産と稽古しておりますな。 「香りは弱めだけど味はナイス」という点では、師範とぱくちー殿の見解は一致していいるようです。 あと、カレーとワインを合わせるのは難しいですよね。 先日、カレーにスパークリングを合わせてみたのですが、 それほどネガティブな要素は無かったものの、少なくともポジティブな影響も無い、という感じでした。 お腹が膨れるからビールと合わせてもイマイチなんですよね。 やっぱりカレーは普通にライスかナンで食べるのが無難、 というあまりに当たり前な意見になってしまいます。
 ともあれご報告ありがとうございました。またよろしくお願いします。


門下生第百九号ぱくちー殿より。 (報告日:2013年5月14日)
ネロイブレオ (Nerojbleo) 2008

品種:ネロダーヴォラ
製造者:アジェンダ・アグリコーラ・グルフィ (Azienda Agricola Gulfi)
生産地:シチリア
インポータ:モトックス
購入先:トスカニー
価格:2,436円 (税込)

 ネロダーヴォラとしては価格はやや高めですが、それだけのことはありました。 ネロダーヴォラの濃さを残しつつ、上品さも兼ね備えた万人受けする美味しさだと思います。

---師範より---

 ご入門、ありがとうございます。
 ネロ・ダヴォーラに限らず、シチリア島産のワインって、コスト・パフォーマンスが高い印象があります。 緯度的にはかなり南にあるので、鈍重なワインが出来上がりそうな気がするのですが、 ご報告の通り濃さと上品さを兼ね備えているものがありますよね。
 今後も、コレは!というワインと稽古されましたらご報告ください。 よろしくお願いします。


門下生第四十八号柳沢殿より。 (報告日:2013年5月6日)
Petrolo Rosso 2009

「種類」 赤
「等級」 IGT Toscana
「品種」 Sangiovese、Merlot
「稽古した日」 2013年5月6日
「稽古した場所」 自宅(千葉県某市)
「購入店」 ワインショップキムラ
「インポーター」 スマイル
「購入価格」 1600円(税込)

 またまた報告してしまいます。
 GWは遠出することなく、旧友との飲み会に出かけたり、 義理の両親とゴルフしたりなどで何となく日程を消化。 最終日の夕食に開けたワインがこれ。メインはチキンのトマト煮込み。 トマトソースなのでイタリアワインを選択という、いつもながら安直な選択でございます。
 でもこれ、結構当たるんですよ、特にキャンティなどトスカーナ州のワインに合わせると。 これはIGTで、サンジョヴェーゼとメルローのブレンドとのことです。 トスカーナのIGTだと高級なものも含めて結構ある組み合わせのように思いますが、 相性がいいのでしょうね。
 2009年ということで色はまだまだ濃いのですが、既に熟成感は出始めており、 タンニンはこなれています。メルローが早く熟成するからでしょうか。 アフターも結構長くて、これはお買い得。
 私はイタリアのワインに特別詳しいわけではありませんが (その意味ではフランスもスペインも詳しくありませんが)、 ネット通販のお店で仕入れた情報によると、 この造り手はガラトローナというガンベロ・ロッソ3グラスのスーパータスカン (こちらはメルロー100%)を生産していることでも有名なのだそうな。 だからメルローも上手なのですね。
 購入店では既に品切れですが、他のネット通販のお店ではまだ在庫があるようです。

---師範より---

 またまた連発でのご報告、ありがとうございます。
 「"ペトローロ"って聞いたことがあるな」と思って稽古日誌の過去を調べたら、 2004年に稽古してました。 ただ、その時に稽古したのとは造り手が違うようなんで、 気になって調べたら、結局は同じ造り手で銘柄違いということのようです。 いずれにせよ、2004年の師範の評価もかなり高いものがありましたから、 「ペトローロ」=「ナイスなワインの造り手」という刷り込みをしても良いかもです。
 ともあれご報告ありがとうございました。ペトローロに限らず、 イタリアのワインと稽古したくなりました。


門下生第四十八号柳沢殿より。 (報告日:2013年4月24日)
Langhe Nebbiolo 2004

「種類」 赤
「等級」 DOC Langhe
「品種」 Nebbiolo 100%
「造り手」 Casa Vinicola Nicolello
「稽古した日」 2013年4月24日
「稽古した場所」 自宅(千葉県某市)
「購入店」 うきうきワインの玉手箱
「インポーター」 モトックス
「購入価格」 1449円(税込)

 ネッビオーロは個人的に好きな品種なのですが、 何分にも高くてデイリーワインにはなりにくいのが玉にキズ。 でもこの価格であればフトコロに充分優しい。 バローロやバルバレスコと比べると凝縮感がやや物足りない気はしますが、 この値段ですから文句は言えますまい。 むしろキレイに熟成しているところを褒めるべきでしょう。 ウチの妻は「箱買いしてもいい」と申しておりました。
 インポーターのサイトによると、大樽で熟成させる昔ながらの造り方をしているようです。 取り扱っているヴィンテージも古いものばかりで、 飲み頃になるまで待ってから出荷する造り手なのでしょう。 そうした良心的なワイナリーのものがこの価格で買えるというのは、かなりお得なように思います。

---師範より---
 連発でのご報告、ありがとうございます。
 師範はヒネクレ者ですから、相対的に値段が安いとなるとなんかヒミツがあるんじゃないかと思って、 きっと2004年のピエモンテは作柄が悪かったに違いないと疑って調べてみましたが、 ヴィンテージチャート上は「良作年」としているところが多いですね。 素直に「お買い得」だったということでしょう。 ちなみに師範はネッビオーロが好きかどうかは・・・正直よく判らんのです。 イメージが形成されるほど沢山稽古していないからでしょう。 なんとなくインクっぽいイメージはあるんですが、 それは「バローロ」とか「バルバレスコ」の語感から受ける先入観かもしれません。
 というわけで、16年近くも道場をやっていて未だネッビオーロのイメージすらおぼろげな師範ではありますが、 今後ともよろしくお願い申し上げます。


門下生第四十八号柳沢殿より。 (報告日:2013年4月14日)
TerraNoble Cabernet Sauvignon Gran Reserva 2010

「種類」 赤
「産地」 Colchagua Valley, Chile
「稽古した日」 2013年4月14日
「稽古した場所」 自宅(千葉県某市)
「購入店」 ワインショップキムラ
「購入価格」 1500円
 今年はじめての投稿です。
 この造り手は以前ピノ・ノワールを飲んで感心したことがあり、投稿もしました。 カベルネは師範も数年前に稽古されていますが、これはグランレゼルバです。その割に安いですが。
 色はかなり濃いのですが、味わいはいわゆるチリカベの重たい感じではなく、 最近のチリワインに良く見かけるバランス重視型で、なかなかイケます。 酸味もそこそこあり、もう少し熟成させても面白いかも。 この値段であればとりあえず文句なしというところでしょう。 幅広い料理に合いそうです。我が家の今晩のメインディッシュはローストビーフでした。
 ちなみにボトルにかぶせているのはワインドロップなる代物で、テーブルにワインをこぼさないための小道具です。最近買ったもので、重宝してます。

---師範より---
 お久しぶりのご報告、ありがとうございます。
 ご報告頂いたワイン、確かにグランレゼルバで1,500円とは安いですね。そして若い。 スペインだと、クリアンサ、レゼルバ、グランレゼルバにそれぞれ熟成期間と熟成方法のクライテリアがあったような気がするんですが、 チリだとどうなんでしょうね? D.O.の表記があればなんらか基準がありそうですが、 無ければ「言い値」なんですかね。 そして、『最近のチリワインに良く見かけるバランス重視型』というのもなるほど納得です。 昔はやたら濃いのが多かったんですが、最近は「これってボルドー?」なのも増えてますね。 それはそれでガツンと濃いのを飲みたくて買った際には、逆に物足りなく感じたりもするのですが。
 ともあれ、選択肢やバリエーションが増えることは大変喜ばしいことです。 沢山ある中から自分が好きな物を選べばいいですからね。 あとはどれがどんな感じかというリアルな情報による勝負、 「安ワイン道場」はそこに貢献して参りますので、 なにとぞご協力よろしくお願いします。


門下生第百七号イナ殿より。 (報告日:2013年1月19日)
四恩醸造 ローズ 白 2012

「種類」 白
「稽古した日」  1月18日
「購入店」  志村酒店
「価格」 1365円
「原産国」 日本

 最近の日本ワインブームを受けて、媒体で取り上げられる機会が増えてきた四恩酒蔵。 ネットでの評判も上々で気にはなっていたものの、なかなか見かける機会がなくて、 飲まずじまいでしたが、偶然入荷を見つけて購入してみました。

 開けてみると、自然派の雰囲気ムンムンのかなり濁りを帯びた色合い。 甘みが前に出た、搾りたて葡萄のようなピュアな果実味を感じる。 ただ、アルコール感が薄くて、 ワインらしさよりジュースらしさが上回っているところは好き嫌いが分かれるところ。

 ライチのような味わいもあって、コノスルのゲヴュルツを自然派にしたら、 こんな感じでしょうか。個人的な好みではコノスル以上です。 ブドウが高い日本で、このワインをこの価格で販売して、 採算が取れるのか心配なところですが、造り手の努力に感謝です。

---師範より---
 明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。
 四恩醸造が生産している一連のシリーズ(花の絵とかが描かれているもの)、 師範も興味はあるのですがなかなか見かけないんですよね。 感想を拝見したところ、輸送ダメージが少なく、 新酒&自然派らしいピュアっピュアな味わいが感じられそうで、 やはり日本のワインはそういうマーケットを狙う(創る?)べきなんだろうな、と思いました。 実際のところ、1,000円以下とかで輸入ワインと勝負するのは厳しそうですからね。
 というわけでご報告ありがとうございました。 お互いまた今年もボチボチと稽古して参りましょう。


2014年
報告分
2013年
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2012年
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2011年
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2010年
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2009年
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