稽古日誌:2010年8月

 8月、夏真っ盛り。

 人間ドックの結果が返って来て、気になるγ-GTPの値は、前回より更にビッグな値を叩き出しておりました。 うむー。やっぱりもう少し量を減らさなきゃいけないんでしょう。 でも、これ以上の休肝日を設けるのは気分的に限界。 であれば一回の量を減らすしかないなぁ、というわけで、「金土は合わせて一本」に変更します。 これで、飲む本数は水、金+土、日の週に3本。さすがにここまで減らせば医者にも飲み過ぎとは言わせないぞ、と。

 そういうブルーな気分を反映して、 左の写真はグアム遠征稽古で撮った美しいグアムのブルーな海と空であります。

翌月分

29日(日)

 こうも暑い日が続くと、カラダがちょっと夏バテ気味。 そういう時は焼肉を食べてスタミナを取りましょう、 とどっかのサイトにも書いてあったんで、本日はいつも行く焼肉屋さん、焼肉 港へ。 場所は国道1号沿い、権太坂を戸塚側に下ったところ。

 食べたのは、レバー刺、センマイ刺、タン塩、カルビ、ネギ塩カルビ、ハラミ、ホルモン、レバー、 ユッケビビンバ、冷麺、リンゴシャーベット。飲んだのが生ビール2杯。 それにお店のサービスで韓国風生野菜のサラダとグレープフルーツ、ルイボス茶。 それで家族4人おなかいっぱい。

 お会計は、上記トータルで12,000円ちょっと。 半分常連さんということを差し置いても、 なかなかコストパフォーマンスの高いお店だと感じます。

28日(土)

 本日は、保育園保護者の行事係が主催するイベントで、湘南は茅ヶ崎「新網丸」での地引網。 家を出たのが8時15分、国道一号がそこそこ混んでいて、現地到着は集合時間丁度の午前9時30分。

 地引網、師範は初めて参加したんだけど、本日は稀に見る豊漁だったようで、 大きい魚小さい魚がまさに一網打尽、一網で直径1mくらいの樽みたいな大きなバケツに3杯分捕れました。 こういうのを見ると、ちまちま釣れない魚釣りなんてやってるのがバカらしくなっちゃいますな。 でも、大きい魚は良いとして、まったく食べられない体長1cmくらいの魚もいっぱい取れて、 それが食べられずに捨てられちゃうのはなんか可愛そう。 ここ湘南の地引網は、白魚も取るんで目の細かい網をつかっているのでそうなるみたい。 自然保護の観点からもいかがなものか、と思っちゃいますな(自分でやっといて)。

 捕った魚はその場で調理 (右写真手前のアジは師範が捌きました。多少の不細工さはご愛嬌)。 毛抜きが無かったんで小骨が残っちゃったけど、 新鮮プリプリの魚はたいへん美味しゅうございましたです。

 ちなみにこのイベント、(指示されたわけじゃないけど) 誰もアルコールを持ってきてませんでした。 だもんで師範もお茶とおにぎりで刺身を。 ちょっと物足りなく感じはするけど、無きゃ無いでもまぁ問題はありません。

 地引網の後は浜遊びとかスイカ割りをやって、現地解散が午後2時前。 お疲れ様でございました。

Picpoul de Pinet "Vigne Elisa" 2008
ピクプール・ド・ピネ "ヴィーニュ・エリザ" 2008
La Bergerie
ラ・ベルジュリー
Blanc
Coteaux du Languedoc
コトー・デュ・ラングドック
Languedoc Roussillon (France)
ラングドック・ルーション (フランス)
\890 (単品価格 : 不明)2010/07/21 ドラジェ ドウシシャ
 というわけで、本日の夕食は持ち帰った地引網の獲物による魚料理であります (食材の写真はココ)。 カンパチと謎の白身魚、シマイサキと大根の煮付け、カマスとイワシの唐揚げ、ホウボウの味噌汁 (サバはシメて明日食べます)。 ワインは当然白で、本日のチョイスは南仏産。 「【送料無料】<第2弾>金賞ワイン3本セット!」、税送料込み3,150円の中の一本。 ちょっと太めでヘビーなボトルに入っていて、なんとなく期待できそうな外観であります。
 さて抜栓。色はやや薄め。傾向としては若さを感じるレモン色。 香りは、主体はソーヴィニョン・ブランですかね?ハーブのような爽やか系の香りがパッと拡がります。 樽香とかの要素は感じません。 味は、甘くなく酸っぱくなく、どちらかというと軽めの味わいでメインとなるのはコクと旨味、あとは軽い苦味。 悪くは無いけど、どことなく一本調子な感じは否めません。
 ボトルの外観からは、もう少しコッテリしたワインが想像されるけど、 意外とそうでもなくてサッパリ系。 魚料理との相性はたいへんよろしゅうございます。

【1日後】
 焼肉食べて帰ってきたあとにワイン単体で稽古。
 香りは、やや昨日よりはボリュームが落ちたかな、という感じ。 それでもソーヴィニョン・ブランらしい香りがキッチリします・・・ なんて書いておきながら品種が違ったら大笑いですが。 味は、昨日は軽いワインに感じたけど、単体で飲めば意外とシッカリ系なのかな、という印象。 特に、昨日の印象より甘味が感じられます。 そう変化したのか、それとも師範の評価軸がブレまくりなのか、判然としませんが。

【さらに追加で】
 上記で『ソーヴィニョン・ブランらしい』なんて書いているけど、 品種はラベルにもあるように「ピクプール・ド・ピネ」なんですと。 そんな品種知りませんでした(恥)
73点道場にて

27日(金)

 本日、クソ暑い中バンドのメンバーで曲決め&飲み会。 場所は、代々木にあるもつなべ きむら屋というところ (道場の記録だとココに記載)。 書いて無いけど6月のリハの後にも利用して、 その際に「8月いっぱい使える5,000円利用券」というのがくじ引きで当たったんで、 その消化のために利用した次第・・・って、まんまと店側の戦略に乗せられておりますな。

 ・・・というわけで、モツ鍋を中心にいろいろ飲んで食べて、 お会計は4名様で16,000円ちょっと。 遅れてきたMw氏はほとんど飲んで無いことを考えても、 そこそこ安くあがった飲み会でありました。

25日(水)

Chianti "Badia Alle Corti" 2008
キアンティ "バディア・アッレ・コルティ" 2008
Cevin
チェヴィン
Rosso
Chianti
キアンティ
Toscana (Italia)
トスカーナ (イタリア)
(師範母からのお土産) JTB商事
 「高ワイン道場」期間も終わり、通常営業の安ワイン道場であります。 さて本日のワインは、先日イタリアに旅行に行った師範母からのお土産、 といっても現地で買ってきたんじゃなくて、 旅行会社がカタログ販売しているヤツ。 正直言って、そんなお土産なら要らないんだけどね。 でも、師範の母世代の人って、 どこか遠出した際にはお土産を送らずにはいられないようですな。 というわけでありがたく頂いて稽古稽古、 モノは今どき珍しいフィアスコに包まれたキアンティであります。
 色は、ボトルの外からだとやたら薄そうなんだけど、 グラスに注ぐとそこそこマトモな赤紫色。 どうもボトルが透明なのでそういう気がしたみたいであります。 香りは、こちらも想像したよりはマトモ。 いにしえのキアンティらしい、ツンッとした果実香と膏薬みたいな香りがちゃんとします。 味は、渋味控えめ酸味しっかり甘味もほんのりで、 いわゆる「飲みやす~い」と言われそうな系統の味わい。
 正直言ってもっとダメダメなワインを想像していたけど、 意外とマトモでした。だいたい昔ながらのキアンティってこんな感じたったよね、というワインであります。

【2日後】
 こんなワインでも冷蔵庫保存で2日持つか、とやや心配だったけど・・・やっぱり結構持ちません(泣)。 まず香りに饐えた感じというか、小学校の生乾きの雑巾っぽさが出てきちゃってて、 口に含んでもその雰囲気に支配されちゃってます。 正直ちょっとそのままでは飲めないなぁ、という感じ。 でもまだ残ってるんだよなぁ。


【3日後】
 3日も経つと、さすがにそのまま飲むには難しい状態になってしまっております。 そこで、氷を入れてジュースで割って、というワイン・カクテル作戦を敢行。割ったジュースは・・・
オレンジ・ジュース:ダメダメな赤ワインを割る定番。なんちゃってサングリアになります。
アップル・ジュース:甘さは足されるけど、刺激が弱いんで肝心の雑巾臭がマスクされなくてイマイチ。
という結果でありました。

68(-10)道場にて

23日(月)


 「高ワイン道場」の三日目最終日。

 左写真が今回のラインナップであります。 かかったワイン代は(O氏のお土産も勘定に入れれば)総額45,000円くらい。 今回の場合、どれも10,000円以下なんで「高ワイン道場」 と言うほど高いワインは登場していないわけだけど、まぁこれくらいが順当かな。 それでもアタリが一本出たのがなによりでした。

 帰りは、別荘を出て佐久IC入り口のお土産屋を出たのがほぼ正午前、 その後の上信越道関越道は全く渋滞無しで、練馬を降りて中華のファミレスに入ったのが午後1時半ごろ。 O氏を自宅に送ってそこのお犬様にもちょこっと挨拶して、 首都高も幸いほぼ渋滞無しで帰りついたのは午後4時ごろでありました(と備忘録)。


22日(日)


 「高ワイン道場」の二日目。

 朝食は、昨年同様浅野屋というパン屋さんで買ってきた惣菜パンを食べて、 その後も昨年同様湯川ふるさと公園へ。 今年の軽井沢はかなり暑いので、公園内を流れる川でジャブジャブと遊ぶ、 N氏宅の愛犬D君がうらやましゅうございました。


 昼食は、2年前にも行ったジャルディーノというところ。 基本的にはペットと泊まれる宿泊施設で、そこのレストランであります。

 ペット同伴可の店と言うと、 どちらかというとカントリー調というかフランクな感じの造りの店が多い印象があるけど、 この店は右写真みたいに非常にチャンとした雰囲気です。 ただ、(しょうがないことではあるけど)店に入った瞬間に動物の匂いを感じます。 ですので、そういうのが苦手な方は全くNGな店だと思います。 ま、ペット同伴可の店に敢えて行くペット嫌いの人も居ないとは思いますが。

 「軽井沢にペットを連れてくる」という人々は基本的にお金持ちなんでしょう、 価格設定の強気さ具合は2年前より更に拍車が掛かっていて、 師範が注文した気まぐれお肉と野菜のカレー(左写真)は1,200円也、 それにサラダとスープとシャーベットとコーヒーが付いたセットで600円プラスです。 美味しいのは確かに美味しいです、というか、カレーって普通そうそうハズさないからね。 松屋のカレーだって美味しく感じる師範ですから。

  食事の後の温泉は、こちらも2年前と同じ星野温泉トンボの湯という日帰り入浴施設。 お値段大人1,500円/子供1,000円と言う強気の価格設定・・・って値段のことばかり書いてるな。 なんかケチ臭くて申し訳ない。風呂も洗い場も広くてサウナもあって水風呂はキッチリ冷たくて、 内容的には申し分無いお風呂ではありますが、駐車場が狭いのが頂けない。 今回は臨時駐車場というところに止めざるを得ず、そこからシャトルバスで送迎でした。
 

 二日目の夕食は、毎度のバーベキューであります。 イカとかホタテとか骨付きラム(左写真)とか手羽元とか牛カルビとかいろいろ野菜も焼いて、 炭水化物は焼きそばで。 備忘録的には、炭への火付けを良くするには木炭をヤグラ型に積んで通風を確保すると良いようです。

Pommery "Cuvee Louise" 1998
ポメリー "キュヴェ・ルイーズ" 1998
Champagne Pommery
シャンパーニュ・ポメリー
Champagne
発泡
Champagne
シャンパーニュ
Champagne (France)
シャンパーニュ (フランス)
\8,9902010/08/04 ノムリエ ザ・ネット ウイック
 さて一本目のシャンパーニュは、今回の高ワイン道場のメインというか一番お高いワインで、 ポメリーのフラッグシップ「キュヴェ・ルイーズ」の1998年産であります。 実はこの銘柄は、7年前の軽井沢でも1990産と稽古済みだったりします。 ちなみに、コレは正規インポーターの扱いじゃなくて平行輸入品のようであります。
 まず外観は、昨日のシャンパーニュと比べるとやや濃いめな感じはするけど、 それでも12年前のワインとは思えない真っ当な色合いと泡の出方です。 香りは、焼きリンゴのようなリンゴとバターを焦がした感じの香りがして、 さすがにお高いシャンパーニュだなぁと感じはするけど、 思ったほどの熟成感とかプレミアム感はありません。 味も、確かに濃くて高級感がありはするけど、1万円近いお値段を考えるとちょっとねぇ。
 悪くは無いんだけど、期待したほどのパフォーマンスは感じ取れませんでした。 もう1万円弱くらいの出費だとピカピカなシャンパーニュなんてものは買えないんですかね?
ショップへのリンク: Pommery "Cuvee Louise" 1998
82点軽井沢別荘にて

Riesling Grand Cru Saeling 2007
リースリング グラン・クリュ・セーリング 2007
Dirler
ディルレ
Blanc
Alsace Riesling Grand Cru
アルザス・リースリング 特級畑
Alsace (France)
アルザス (フランス)
(N氏から) いろはわいん
 本日の白は、N氏に持参していただいたアルザス産で、 ビオな造り手のグラン・クリュということであります。 アルザスのリースリングって、 グラン・クリュなんて格付けが付くとかなり甘口なモノがあったりするわけで、 このワインももしかするとそうかな?などと想像しながら抜栓したわけでありますが・・・
 色は、良くも悪くも普通の白ワインの色。 「良くも」はビオ系にたまにあるやたら枯れた色合いじゃないってことで、 「悪くも」はグラン・クリュなんて格付けの割には普通の色ってことで。 香りは、これぞリースリングな揮発油香がいっぱい。 フルーツ香を全部ジッポ・オイルに変えました、ってな感じ。 味は、特に甘口と言うことはなく、普通にキリリと酸のしっかりした味わいです。
 特にビオ・ワインっぽいやけに枯れた感じも無く、 特にグラン・クリュらしいプレミアム感があるわけでもなく、 普通にリースリングらしいオイルな香りが主体の白でありました。 お値段は4,000円弱だったとのこと。であればもう一歩ガッツが欲しいところかな。
75点軽井沢別荘にて

Echezeaux 2007
エシェゾー 2007
Jacques Cacheux
ジャック・カシュー
Rouge
Echezeaux (Vosne-Romanee Grand Cru)
エシェゾー (ヴォーヌ・ロマネ特級畑)
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\7,8752010/03/11 かわばた酒店 ラック・コーポレーション
 ・・・と、ここまでは今ひとつ大アタリの出ない今回の「高ワイン道場」でしたが、 このワインには期待しておりました。 造り手のジャック・カシューは師範の好きな造り手で、この方のエシェゾーは 10年前に1997年産と稽古して、 大アタリに遭遇しておりますので。 というわけで、「あの素晴らしいワインをもう一度」ということで、 期待タップリで抜栓したわけですが・・・
 結論から言うと、ジャック・カシューは裏切りませんでした。 と~ってもナイスなブルゴーニュであります。 色は、テラスが暗かったこともあってあまり覚えてませんが、 フルーツと樽が良い感じに溶け合ってバンバンと立ち上ってくる香りがまずグッド。 それに、ちょいと甘くて酸も澄んでいて、軽い渋味のグリップが効いている味わいで更にグッドであります。
 惜しむらくは、常温状態に置いていたものを抜栓したんで、もう少し冷えていた方が良かったかな? 例年の軽井沢だとそれでも良いんだけど、今年はいつになく暑かったのが計算外でした。
ショップへのリンク: Echezeaux 2007 [Jacques Cacheux]
92点軽井沢別荘にて

Grilli del Testamatta 2007
グリッリ・デル・テスタマッタ 2007
Testamatta (Bibi Graetz)
テスタマッタ (ビービー・グラーツ)
Rosso
Toscana (IGT)
トスカーナ (インディカッツィオーネ・ジェオグラフィカ・ティピカ)
Toscana (Italia)
トスカーナ (イタリア)
\3,9902010/08/04 ノムリエ ザ・ネット ヴァントナーズ
 さてさて「高ワイン道場」最後の一本は、 O氏のお土産トスカーナに対抗すべく購入した、同じくトスカーナ産のワインであります。 ここの造り手のメイン「テスタマッタ」だとだいたい1本1万円くらいしているみたいだけど、 さすがにそこまではアレなんでセカンドのコレでお茶を濁したわけであります。
 色は覚えてません。 香りは、昨日のようなニューワールド風味は特に無くて、 普通にイタリアらしい明るくトーンが高く人懐っこい感じの香りの雰囲気だったような。 味も、特段の個性も力強さもあるわけじゃなくて、 スイスイと普通に楽しめるイタリア産、といった感じの味わいだったような。
 ポテンシャルという観点では昨日のワインの方がずいぶん上な感じはするけど、 今飲んでどうかということだとまぁトントンかな。 でも、コレも4,000円弱するわけで、 それを考えるともう一声「ライジング・スターらしい何か」を感じさせて欲しいものでありますが。
78点軽井沢別荘にて

 夜は、持ってきたミニ・ギターを弾きながら、 1970年代80年代あたりの歌謡曲を歌って上機嫌な師範らでありました。

21日(土)


 毎年恒例、軽井沢にある友人実家所有の別荘にて「高ワイン道場」。 今年の参加者も昨年と同じ、N氏一家(夫婦+男児+愛犬)、O氏、師範一家の、計大人5人子供3人犬1匹。 今年の出発は土曜の2泊3日。

 道場を出発したのが朝5時40分。 第三京浜から環八を通って関越の練馬入り口まではスムーズで、午前7時前には関越に乗ったんだけど、 その後がずっとダラダラの渋滞。 大きな理由は、反対車線で通行止めになる大事故があって、その影響を受けていたみたい。 というわけで、別荘に着いたのは予定よりかなり遅れて午前10時前。 土曜日出発ならもう少し早めに出るべきか・・・と備忘録。

 別荘について一息ついて、新幹線で到着するO氏を迎えに佐久平駅へ。 昼食は、佐久平のそばにある蕎麦屋、磊庵(らいあん)はぎわらという店へ。 ぐるなびで検索して点数が高かったから、というのが選択の理由。

 店は、大きな道路からちょっと入ったところにあって、なかなか雰囲気のある一軒家。 個室の座敷がいくつもあって、我々のような子連れの小団体には利用しやすい雰囲気。

 メニューは、当然ながら蕎麦がメイン。総勢8名で注文したのは下記。
せいろそば \750(だっけ?)×3
手びきそば \900 ×2 (左写真)
とろろそば \1,100 (だっけ?)
おしぼりそば \1,100 ×2(だっけ?)
 お値段は、こういった手打ち蕎麦の店としては順当でしょう。 ふつうのせいろそばはけっこう美味しゅうございました。 そして師範が頼んだ手びきそばはというと、写真で見ても判るように、 これまで食べたそばの中で一番太い麺。スパゲティよりもっと太いくらい。 店の方からは『せいろそばが細い麺、てびきそばは太い麺です』と説明を受けていたので、 知らなかったわけではありません。太い方がコシがあって良いかな、と思って注文したんだけど、 ここまで太いとは考えておりませんでした。 というわけで「美味しい蕎麦を食べた」というより、 「変わった蕎麦を食べた」というのが正直な感想であります。

 食事の後は、軽井沢での楽しみのひとつである温泉。 本日は、菱野温泉「雲の助湯」というところへ。 大人5人、小学生2人、幼児1人でお値段6,000円。

 ココの良さはなんといっても露天風呂からの景色であります。 宿専用のケーブルカー(左写真)で上った山の中腹に風呂があって、 そこらへんの谷やら山やらが見渡せて(空気が澄んでいると富士山も見えるみたい)、 絶景かな絶景かな、であります。 こんな良い温泉なのにお客さんは少なくて、ほぼ貸切状態でした。

 風呂にも入ってのんびりして、本日の夕食メニューはN氏ご謹製トマトベースのイタリア風すき焼き。 これがめっぽう美味しゅうございました。 最後の麺がパスタなのもイタリア風であります。 レシピを師範代が訊いていたんで、そのうち道場のメニューにも登場するでしょう。

Desire Dourdan Premier Cru Brut N.V.
デジレ・ドゥルダン プルミエ・クリュ ブリュット (ヴィンテージ無し)
Desire Dourdan
デジレ・ドゥルダン
Champagne
発泡
Champagne
シャンパーニュ
Champagne (France)
シャンパーニュ (フランス)
\2,7802010/01/26 お手軽ワイン館 重松貿易
 さてさて「高ワイン道場」の一本目は、当然シャンパーニュであります。 でも、お値段的には今回唯一稽古範囲内という、最近では珍しいシャンパーニュ。 今年の初め頃、「お、安い!」と思って買ったんだけど、 なかなか稽古する機会無く今日に至る、という感じ。 まだ明るい午後5時過ぎに、テラスでプシュっと抜栓であります。
 栓のワイヤーを外すと、気持ちコルクが浮き上がってくらいガス圧が高く、これぞシャンパーニュ。 グラスに注いでも、盛大に泡が立ち上って非常に豪華チックであります。 香りは、ボリュームまずまずだけど、どちらかというとスッキリ系というか、あまり複雑さはありません。 味は更にその傾向が強まって、酸が主体のキリッとスッキリ系の味わいであります。
 ちゃんとしたシャンパーニュではありますが、「ちゃんとしたシャンパーニュ」止まりでもあります。 あと、ちょっとバランス的に酸が強すぎるかな。 とはいえこんな季節に涼しい木陰でシャンパーニュが飲めると言うのはそれだけで極楽であります。
ショップへのリンク: Desire Dourdan Premier Cru Brut N.V.
76点軽井沢別荘にて

Puligny Montrachet 1er Cru "Champs Gains" 2006
ピュリニー・モンラシェ・プルミエ・クリュ "シャン・ガン" 2006
Courtiers Selections (Lou Dumont)
クルティエ・セレクション (ルー・デュモン)
Blanc
Puligny Montrachet 1er Cru
ピュリニー・モンラシェ・プルミエ・クリュ
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\3,9802010/04/23 ヒグチワイン ヌーヴェル・セレクション
 次なる白も師範が持参。 仲田さんという日本人の方が主宰である、 「ルー・デュモン」というネゴシアンの扱いによるピュリニー・モンラシェ1級畑であります。 ヴィンテージ的にも畑的にも期待感は十分ですが、 値段がちょっとお手頃すぎるのと、 師範は過去ルー・デュモンでアタリに出会ったことがないのが若干リスキーな感じがしますが。
 色は、普通に薄めの白であります。 香りは・・・残念ながらハズシたな、と。 何の香りがするか書こうと思っても、何の香りもしません。 それほど香りが強かったわけでもない前のシャンパーニュと比べても、 そのボリュームは半分にも満たない、という感じ。 口に含むと、それなりに高級感のある白ワインの味がするけど、 香りの弱さはいかんともしがたいものがございます。
 別に傷んだ感じとかは無いんで、これはこういうワインなんでしょう。 やっぱり値段のヒミツは内容にアリ、ですなぁ。 こんなんだったら先日稽古した500円のソーヴィニョン・ブランの方が なんぼか楽しめます。
70点軽井沢別荘にて

Corton Les Renardes 1998
コルトン・レ・ルナルド 1998
Dom. Parent
ドメーヌ・パラン
Rouge
Corton Les Renardes (Corton Grand Cru)
コルトン・レ・ルナルド (コルトン特級畑)
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\6,8042010/06/30 かわばた酒店 オルヴォー
 ・・・と、白でハズシちゃいましたが、次なる赤もかなりリスキーなモノを持ってきました。 なんと12年前、1998年産のブルゴーニュ特級畑コルトンですが、お値段は6,800円。 先ほどの「安さのヒミツは内容にアリ」だとすると、 このワインももう落ちているかも、と言う状態が想像されるわけでございます。
 色は、ボトルの外から見てもわかるくらい、薄めの色合い。 もう日も暮れて色を感じ取るのは難しいんだけど、ややオレンジがかった赤紫色といった感じであります。 香りは・・・ベリーナイスであります。 熟成したブルゴーニュに期待する、アプリコットのコンポートみたいな甘っぽい果実香が、 ケモノのような妖艶系の複雑さをたっぷりしたがえております。 味も、いい感じに熟成した雰囲気でナイスなんだけど、 惜しむらくは僅かにトゲっぽさがあるかな。それがちょっと残念。
 時間が経つと、もう開くポテンシャルはないみたいで、一方的に酸っぱいほうに変化していきます。 というわけで、さっさと飲んで吉ってことでクイクイッと飲んじゃいました。
ショップへのリンク: Corton les Renardes 1998 [Dom. Parent]
85点軽井沢別荘にて

Grattamacco 2006
グラッタマッコ 2006
Podere Grattamacco
ポデレ・グラッタマッコ
Rosso
Bolgheri Rosso Superiore
ボルゲリ・ロッソ・スーペリオーレ
Toscana (Italia)
トスカーナ (イタリア)
(O氏イタリア土産) (ハンドキャリー)
 本日シメの一本は、先週のお盆休みにイタリアへ行かれていたO氏のお土産品。 いわゆる「スーパー・トスカーナ」的な造りのボルゲリ産で、 お値段は40ユーロちょっとだったとのこと。 ハンドキャリーとはいえ飛行機の荷物室で運ばれて来たので、 本人曰く「状態に自信なし」ということでしたが。 ちなみにこのワインが道場開設以降4,000本目のワインであります。
 色は相当濃くて、イタリア産というよりニューワールド産みたいな感じ。 香りは、濃い果実香とインクっぽさがあって、こちらもニューワールド産風。 裏ラベルによれば、品種はカベルネ・ソーヴィニョン、メルロー、サンジョヴェーゼとのことらしく、 なるほどなるほど、と。 味は、渋味タップリ酸味バッチリで、かなりガッシリした感じ。 ポテンシャルは十分だけど、今飲むにはちょっと早いかなぁ・・・
 ・・・とか考えているうちに師範沈没。まぁ朝4時起きだったんで仕方ありませんな。 翌朝起きてみると、まだ4分の1くらい残ってました。というわけで翌日もちょこっと追加稽古。

【1日後】
 翌日、幾分柔らかくなって、ニューワールド風味がちょっとイタリアっぽくなったかな? ちょっと置いとくか、時間をかけて飲んだほうがよろしいようであります。
78点軽井沢別荘にて

 ・・・というような「高ワイン道場」の初日でありました、ハイ。

18日(水)

Tierra Nueva "Tradicion" Sauvignon Blanc 2008
ティエラ・ヌエバ "トラディスィオン" ソーヴィニョン・ブラン 2008
Agricola Santa Cristina
アグリコーラ・サンタ・クリスティーナ
Rosso
Valle del Rapel (Chile)
バッレ・デル・ラペル (チリ)
\4982009/12/20 珈琲問屋 横浜本店 東栄貿易
 毎日暑い日が続いております。 こう暑いと、ワインよりビールな気分でありますが、 ここは一つ心を鬼にしてワインと稽古。 でも、ビール感覚で飲めそうな一本500円以下のチリ産ソーヴィニョン・ブランであります。 この銘柄の赤は、昨年末料理用に使ったんだけど、 同時に買った白は今まで残ってました。 師範のレパートリーだと、赤は良く料理用に使うけど、白はあまりそういう出番が無いんだよね。 ちなみに本日の料理は豚肉と野菜の黒酢炒め、日本そば。
 さて抜栓。打栓はこの値段なのにスクリューキャップじゃなくてコルク(集成品)。 心意気は伝わるけど、最近はササッと飲むにはスクリューキャップの方が嬉しいな、 なんて気分になっております。 色は、ちょっと黄緑色に感じるような若さを感じる色合い。 香りは、これぞソーヴィニョン・ブランな、 草っぽい青々した香りにパイナップルみたいな鋭さのある南方系果実香。 いやー、500円のワインでこの香りがあればまずは合格。 味も、いかにもソーヴィニョン・ブランらしい苦味の効いた味わい。 甘さはほとんど感じなくて、この地方でこのクラスには珍しいストイックな味わい。
 ・・・と、1杯目までは「この500円ワインは凄ぇ!」だったんだけど、 2杯目からいきなり飲み飽き。というか、ちょっと苦味と酸味がねぇ。 ペラペラなわいんじゃないんだけど、なんかギクシャクした感じ。 とはいえ500円ですからね。これくらいいろいろ語れればまずは十分でしょう。

【2日後】
 普通に栓して置いといた2日後、香りも味も全く変化はありません。 安いから日持ちしない、というわけでも無いんですな。 若いニューワールド産みたいなワインだと、 一気に赤白開けて数日かけて飲む、というのもアリかもです。 というわけで飲み方工夫で+1点。
69(+1)道場にて

15日(日)

 お盆休み最終日。

 金曜から出していたビニールプールを本日撤収。 2m×1m×30cmで、推定600kgの水をそのまま捨てるのはもったいないと考え、 屋上と地面との落差を利用して園芸用ホースで吸い上げ、庭木の水遣りに。 師範ってば頭良い~!、師範ってばエコ~!とアイディアは超ナイスだったんだけど、 水道の水圧でも1時間かかった水の量、2階程度の水圧差だと吸い出しに2時間以上かかっちゃうわけで。 でもまぁ置きっぱなしにしてれば吸い出してくれるので楽ではあります。

 ・・・というわけで、左写真は屋上から垂らしたホースのお姿・・・って全くワインとは無関係でございます。

Pierlant Blanc de Blancs Brut N.V.
ピエルラン ブラン・ド・ブラン ブリュット (ヴィンテージ無し)
Pierlant
ピエルラン
Mousseux
発泡
(France)
(フランス)
\586 (単品価格 : 不明)2010/05/05 ノムリエ ザ・ネット 徳岡
 さて本日の夕食は、マグロとタコの刺身、天ぷら(天種はエビ、タコ、舞茸、カボチャ、ナス、ニンジン、庭のミョウガ), 揚げだし豆腐。 ワインは泡モノをチョイスしてみました。 このワインは、3ヶ月くらい前に買ったセットに入っていたフランス産のヴァン・ムスー (今はそのセットはありません)。 産地はどこなんだろうね?郵便番号的にはボルドーみたいだけど。
 色は非常に薄め、泡立ちも弱め。 ただ、香りのボリュームはビックリするくらいあって、 もろに白ブドウとリンゴみたいなフルーティな香りがパーッと。 味は結構甘め。だもんで、温度が高いとイケてないです。 もう凍らんかというくらいキッチリ冷やすと、 香りも味わいも締まった感じになってよろしいようです。
 フランス産のお手頃ヴァン・ムスーに良くある、 飲みやすさが主眼に置かれたスパークリング。 とにかく冷やして、とにかくグイグイッと、というのがこのワインの正しい楽しみ方のようであります。
70点道場にて

14日(土)

Oak Lane Merlot - Cabernet Sauvignon 2009
オーク・レーン メルロー - カベルネ・ソーヴィニョン 2009
Beau Joubert
ボー・ジュベール
Red
Stellenbosch (South Africa)
ステレンボッシュ(南アフリカ)
\6802010/06/17 ヴェリタス ワインプレス・インターナショナル
 さて本日は、長女次女に請われてのタンシチューであります。 タンシチューといえば道場に来客があった時に師範が作る、いわばマンネリ定番のメニューだけど、 それをタップリ食べたいと。 たまたま、牛タンを入手しているWebショップが5,000円以上買うと送料無料で、 そこに持ってきて牛タン3本だとちょうど5,000円を超えるから、 本来2本でいいところを3本買っていて、一本冷凍庫にあったわけであります。 というわけで、このワインの主たる目的は料理用、半分を使っちゃいます。 ショップのサイトによれば、南アフリカ航空のファースト/ビジネスクラスで採用されている蔵だとか。 白は稽古済み。 そういうワインを料理用に使うのは若干もったいない、という気分がありますけれども。
 色はしっかりと濃い紫色。粘性もタップリで、グラスの内側を垂れて落ちる部分まで薄紫色です。 香りは、カシスみたいなドッシリした果実香に、燻製のような燻した香り、 それに樽香までプラス。およそこの値段のワインとは思えない内容にビックリ。 味も、渋いだけじゃなくてちゃんと酸も効いていて、なかなか良いバランス。
 やっぱりコレを料理用にはちょっともったいなかったかな、というのが正直な感想。 もちろん料理も美味くはなって、牛タン1本を使ったタンシチューがその日のうちに無くなるわけですが。 それにしてもやっぱ凄いよね、南アフリカ。 値段と凝縮度が全く相関していないというか、安くても思いっきりギュッと締まったワインが飲めます。
ショップへのリンク: Oak Lane Merlot - Cabernet Sauvignon 2009
76点道場にて

13日(金)

 お盆休み2日目。

 今日は、午前中は包丁を研いだり長女に夏休みの自由研究をやらせたりビニールプールを出したり、 午後からは買い物に行ったり公園で次女に補助車無しの自転車練習をさせたり。 自転車、次女はすぐに乗れるようになってくれたんで、教えるほうは大変楽でした。

 ちなみに今年買い換えたプール(昨年までのは底が破れちゃってました)は、 内寸で横が1m強、縦が2m強。 この程度のサイズでも、水が溜まるのに1時間くらいかかるんですな。 コレって結構な水の量(風呂の数倍)使うんだなぁ、と。 もし師範がなにか間違って大金を手中にし、 ビバリーヒルズにプール付き邸宅なんかを手に入れたとしても、 きっと水道代の心配をして使わないでしょう。 身についた貧乏性と言うのは恐ろしいものであります。

Santenay 1999
サントネー 1999
Louis Latour
ルイ・ラトゥール
Blanc
Santenay
サントネー
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ(フランス)
\2,198 (単品価格:\2,690)2010/08/04 ノムリエ ザ・ネット エイ・エム・ズィー
 本日の夕食は、イワシが安くて新鮮だったのでイワシの蒲焼、 あとは(水曜から食べている)実家から届いた馬刺、野菜はオクラの酢の物。 ワインはやっぱり白で、ちょっと古めのブルゴーニュを。 モノは、「超優良年1999年のルイ・ラトゥール白の村名3本セット」、税送料クール代込み8,000円」からの一本で、 まず最初は単品価格が一番安い(\2,690)サントネー。
 色は、ちょっぴり濃いめのレモン色。 10年以上前の白ワインと言うと、普通もっと赤っぽいというか、麦わらっぽい色を想像するけど、 このワインはとても健全なのか、まだレモン色の範疇。 香りは、蜜っぽいコクを感じる香りにほのかなナッツの香りがプラス。 ボリュームは小さめだけどなかなか良い感じの香り。 味も、香りから想像されるようにコクたっぷり。 ただ、惜しむらくはちょっと酸が弱めだからか、どことなく浮ついた感じがあるのが残念。
 ともあれ、この値段で楽しめる熟成白としてはなかなか得がたいものがあります。 というか、まだ「熟成白」というより「熟成の上り坂にある白」といった感じではあるけれど。 もう2本の同年隣村のワインにも興味津々であります。

【1日後】
 翌日、買い物から帰ってきて、夕食までのひとときの間に抜栓。 酒量を減らそうとして半分作戦を実施しているのに、こういうことじゃイカンですな。 ともあれワインのほうは、師範の感覚器的には昨日の状態となんら変わりの無い、 まだまだ上向きな熟成感とコクがしっかりのワイン。 昨日付けた点数も我ながら納得。
 よろしいんじゃないでしょうか、まだまだポテンシャルを秘めた10年選手のワイン。 というわけで、メインのタンシチューに至る前に飲み干しちゃいましたとさ。
78点道場にて

11日(水)

Claude Val (Rouge) 2008
クロード・ヴァル (赤) 2008
Dom. Paul Mas (Jean-Claude Mas)
ドメーヌ・ポール・マス (ジャン・クロード・マス)
Rouge
Oc (VdP)
オック (ヴァン・ド・ペイ)
Languedoc Roussillon (France)
ラングドック・ルーション (フランス)
\9502010/04/23 ヒグチワイン モトックス
 本日のワインは、先日稽古した白と同じ銘柄・ヴィンテージの赤。 白は6種類の品種だったけど、赤はカリニャン、シラー、グルナッシュ、メルローの4種類。 ちなみにこの銘柄、 光弘さんによれば、カナダ航空で使われているらしい(ココの18日)。 春に買ったワインだけど、「硬そうだなぁ、キツそうだなぁ」とプチ敬遠しているうちに4ヶ月も経っちゃいました。 ただ、今回は1本を二日に分けて稽古する目的で、その硬そうなワインをチョイスした次第。 ちなみに料理は、枝豆、馬刺、棒々鶏(なんか語呂が良いな)。
 色は、想像通りというか、想像を超える濃さ。 光にかざしてもほとんど向こうが見えない真紫。 香りは、青畳にイチゴジャムを刷り込んだような、 青くて野暮ったい香りと熟したフルーツ香が混在した雰囲気。 ラングドック産のワインだけど、この傾向はローヌ産に近い感じ。 味は、色や香りほどキテレツではないけど、 渋くて甘酸っぱくて荒削り、ちょいと力の入った南仏だなぁ、という味わい。
 想像したほど硬くてキツいワインじゃないけど、 まぁこの時期一人で1本飲み干すのはちょっと辛いワインです。 明日はもう少し飲みやすく変化してくれないかな、という願いを込めて残った半分をセラーに立てて戻しました。

【1日後】
 翌日はお盆休み初日、午前中は長女に夏休みの宿題をやらせて、 午後から子供ログハウスとスーパーにお出かけ。 夕食は、牛サイコロステーキと土佐風(?)カツオの刺身。 カツオの刺身は、さらしタマネギの上にカツオの刺身を乗せて、 その上から焦がしニンニクを作ったオリーブオイルをジャーッとかけて、 さらにその上から小ネギを散らしてポン酢をかけた物。
 さてワインはというと、明らかに柔らかい方向に変化しています。 個性が埋没する方向でもあるけど、そもそもが個性的過ぎる感じだったので、 これは良い方向と言えるでしょう。というわけでプラス3点。
69(+3)道場にて

8日(日)

Givry "Le Prefere du Roi Henri IV" 1999
ジヴリー "ル・プレフェレ・デュ・ロワ・アンリ・キャトル" 1999
Remoissenet Pere & Fils
ルモワスネ・ペール・エ・フィス
Rouge
Bourgogne
ブルゴーニュ
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ(フランス)
\1,9802010/07/21 ドラジェ ヴィノラム
 朝晩は幾分過ごしやすくなった昨今、本日の夕食はテラスで焼肉。 牛タンと牛かルビとで合計550g超買ったんだけど、 親子4人だとちょっと足りないくらい。子供らもずいぶん食べるようになりました。
 さてワインは、飲み頃になるまで待って出荷することで有名な、 お金持ちのネゴシアンであるルモワスネ。 このワインはなんと1999年産でお値段2,000円以下。 ちょーっとあまり勝ち目のないバクチのようではあるけど、 万が一果実味が活きてたらめっけモン、と思い飲み始めたわけですが。
 色は、少しだけレンガ色がかった熟成感があるけど、全体的にはまだ若さの感じられる赤紫色。 これは期待できます。 香りは、革っぽい妖艶系の香りが主体ではあるものの、 隅っこの方にはまだキュッとトーンの高い果実香があって、 熟成の上り坂を登っている途中のブルゴーニュな香り。 味は、渋味なんかはもう既にまぁるくなっていて、 薄くはあるけど良い感じの甘酸っぱさがメイン。 温度が上がると味わいがボケるんで、基本的に冷蔵庫+α(15℃くらい)の温度で飲むのが吉。
 いやはや予想は良いほうに裏切られて、 まだ熟成の途中と言うか、ちゃんと若さの残った10年もののワイン。 2,000円以下のワインとしては出色の出来。 あいにくこのワイン自体はもう売り切れみたいだけど、 ショップにはまだ2,000円弱の90年代ブルゴーニュがあるみたいなんで、 試してみる価値はあるかもです。
82点道場にて

7日(土)

 本日は、師範一家4人で、来日しているボリショイ動物サーカスを見に横浜文化体育館まで。 開演は午後4時30分から。 入場料S席5,500円のところ、保育園に置いてあった割引券を利用して一人3,900円。

 ボリショイ・サーカスと言えば、師範も子供の頃連れてってもらった記憶があります。 水辺動物園の前の広場のテントで、連れてってくれたのは母の勤務先の友人の方だったような。 その頃の内容と基本的にはあまり変わらないんだろうけど、サーカス、いくつになって見ても楽しいですな。 動物の芸は可愛らしいし、空中ブランコは思わず声が出るし。 子供らも大喜びでした。 それに加えて、サーカス団の女性の方々(ロシア人?)がみんな別嬪さん。 師範も大喜びでした。

 それにしても、動物園では昼間寝てばかりのライオンやトラが、 ここでは一日3回のショーに出ているわけですな。 眠くないのかね、彼ら。

 そんなこんなでサーカスが終わったのが午後6時30分。 いっせいに子連れ客が体育館から放出されるわけで、 近辺の飲食店は畢竟どこも満員になると考え、ぐるなび で探して予約して出かけたのがすし善というお寿司屋さん。 場所は関内の横浜文化体育館から徒歩1分くらいのところにあります。

 店内は、白木のカウンターに10席、小上がりが2テーブル8席、あと個室があるみたい。 子供のいる我々はテーブル席を利用させて頂いております。 店内には板場の後ろに小さなテレビがありはするけど、 全体に静かで清潔な雰囲気です。
(サーカス帰りのお客さんで溢れかえるということは全く無くて、 お客は常連さんっぽい先客がカウンターに4名、あとは師範家が増えたのみでした)

 さてさて料理は以下を注文させて頂きました。
師範・師範代:おまかせにぎり \3,000(右写真)
長女:並にぎり(サビ抜き) \1,200
次女:イカ2貫、タコ2貫、赤身2貫
あと追加で本ミル貝2貫、イワシ2貫 (そのうち片方はぐるなびのクーポンでのサービス)。 子供らも追加で、玉子焼き2貫、トビコ2貫。 さらに、次女が話しかけに行ったカウンターのお客さんから次女へのプレゼント(笑)でイクラ2貫。 それに、ぐるなびのクーポン利用で付けて頂いた海鮮サラダ味噌汁
 おまかせにぎりの内容は、(写真の順に)
中トロ赤貝白身(マコガレイ?)、新子アナゴ
玉子焼きウニエビイクラ巻物(ヒモキュウ×3、鉄火×3)、
なかなかの豪華版であります。

 このお店、なかなかちゃんとした江戸前のお寿司屋さんであります。 というのも、五枚付けの新子(左写真)なんて師範は初めて食べました。 ものすごく手間が掛かってそうなこのにぎりが、セットに入っているとは驚きであります。

 ちなみにアルコールは、まず生ビールからスタート。 中身はスーパードライなのかな? サッパリしていて寿司屋のビールとしてはアリなのかもだけど、 師範的にはちょっとグッと来ないので、次は琥珀の時間(とき)というビール(右写真)を。 飲食店限定のビールらしいけど、ギュッとコクがあってなかなかナイスでありました。 そして最後は清酒を冷で一杯。銘柄不明だけど、主張しすぎずサッパリしすぎずで、 寿司の相方にふさわしいお酒でありました。

 お会計は、トータルで12,600円 (ぐるなびのクーポンとか常連さんから次女へのプレゼントとかあって、 内容に対してかなりお安くなっております)。 いわゆる高級店と街場のお寿司屋さんとの丁度中間くらいのお店といった雰囲気で、 使い勝手の良さそうな感じのお店でありました。

4日(水)

Chateau Grand Jean 2008
シャトー・グラン・ジャン 2008
Ch. Grand Jean (SC Dulon)
シャトー・グラン・ジャン (SCデュロン)
Rouge
Bordeaux
ボルドー
Bordeaux (France)
ボルドー(フランス)
\890 (単品価格 : 不明)2010/07/21 ドラジェ ドウシシャ
 夏らしい日が続いております関東地方、というかいわゆるクソ暑い毎日なわけですが、 朝晩はちょっと過ごしやすくなってきたかな? 貧乏性の師範は寝室で窓を開けて寝ています (ブルジョワな師範代と子供らは子供部屋でエアコン入れて寝てますが)。 ともあれこんな暑い夏、ボルドーを開けるのはちょいと選択ミスな気もしますが、 飲みすぎないために敢えて今の時期飲み辛そうなワインをチョイスです。 選んだのは、「【送料無料】<第2弾>金賞ワイン3本セット!」、税送料込み3,150円の中の一本。 ちなみに料理はナスの揚げ浸し、鶏の唐揚げ、庭のミニトマトといった夏らしいメニューで。
 色は、ボルドーらしい青く暗い紫色。1,000円以下ということを考えればかなりしっかりした色合い。 香りは、ツンッとした果実香があって、ちょっと煙たくて、こちらもボルドーらしい雰囲気。 ボリュームの面でもこのクラスであればそこそこ上等。 味は、質量的には軽めだけど案外渋味しっかりでガシッとカタブツ。 ただ、抜栓後時間が経つとちょっと甘味めいた雰囲気も出ては来る。
 この値段にしてはちゃんとした感じのACボルドー。 ただ、事前の予想通り今の時期に飲むにはちょっと厳しいかも。 おかげで半分強飲んだ時点で「あとは後日」ってことに出来ました。

【2日後】
 今後、1本のワインを複数回に分けて飲む機会が増えると考えたので、 こういう風に書き分けることにします。
 さて今宵の夕食は青椒牛肉と初物のマツタケ。 普通に栓をした状態で白用の低温度セラー(設定9℃くらい)で保存、出してすぐ二回戦の稽古スタート。
 色は当然変わりません。香りは、傾向もボリュームも初日とあまり変わりません。 ただ、味はかなり変わっていて、良く言えば柔らかく変化、悪く言えば弱っちく変化。
 本日の印象も「弱いけどそこそこちゃんとしたボルドー」。 2日くらいでは別にヘタッたりしないので、チビチビ飲まれる方でも大丈夫。
70(±0)道場にて

1日(日)

 昨日が師範の誕生日、3日後の8月4日は長女の誕生日ということで、 本日は合同の誕生会。ケーキは、サーティワンのアイスケーキを買ってきて、 長女から師範へのプレゼントは例によって「よなよなエール」でありました。

 また、本日は「神奈川新聞花火大会」の日。 グアム遠征稽古の翌日ってことで、 さすがに人を呼ぶことはせず、師範一家のみで屋上からのんびり花火を楽しみましたとさ。

Nuits-Saint-Georges 1er Cru "Aux Argillas" 2004
ニュイ・サン・ジョルジュ プルミエ・クリュ "オー・アルジーヤ" 2004
Chauvenet Chopin
ショーヴネ・ショパン
Rouge
Nuits-Saint-Georges 1er Cru
ニュイ・サン・ジョルジュ1級畑
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\3,8012010/06/30 かわばた酒店 ラック・コーポレーション
 というわけで、年に一度の誕生日、ワインもちょっと良いヤツを開けております。 ショーヴネ・ショパンのニュイ・サン・ジョルジュは以前も別の畑の別ヴィンテージと稽古していて、 かなり好印象だった模様。 ちなみに料理は、ヒラメの刺身、 夏野菜(オクラ、庭のミニトマト2種)とシーフード(エビ、ホタテ)の炒め物、 骨付き鶏モモのグリル焼き。 誕生日メニューとあって豪華版であります。
 色は、「2004年って、もう6年も前なんだな」と思い知らされる、 やや朱色がかった感じのする赤紫色。そういえば昨日のプティ・シャブリ 2004も結構色は熟成感があったな、と。 香りは、正直ややピークを越した感じがする、複雑ではあるけどフレッシュさに欠ける内容。 針葉樹や朽木のような雰囲気がメインで、ちょっとクセのある香りです。 味は、渋味のカドが取れていて、酸味と甘味もまぁるくまとまっていて、結構良い感じ。 味からはまだ衰えは感じられません。
 熟成の小さな山を乗り越えかけているブルゴーニュ。 この値段ということを考えれば、やっぱり香りがちょっと残念かなぁ。 ジックリ飲んでしみじみと美味しいワインではあるんだけどね。
79点道場にて

グアム遠征稽古

by 師範