稽古日誌:2021年2月

横浜市こども植物園の梅

 今年もあっと言う間に一ヵ月が経ってもう2月、この調子だとあと11ヵ月で一年が終わりますぞ。

 左写真は道場近所の公園に咲いていた梅。なんだかこの時期は梅を撮りたくなるんでしょうな、昨年も同じような写真を載せていました。 やっぱり春が待ち遠しいんですかね?花粉さえ飛ばなければ良いんですけどね。特に今年は花粉以外にも悪玉ウィルスが飛んでいるって話ですから始末に負えません。

 ところで、梅(の実)の香りと言えばピノ・ノワールですな。語源はPin(松)-Noir(黒)、松かさみたいに黒ブドウの実がなるからだそうです。 そして春はタケノコの季節。ピノ・ノワールに合わせて筍ご飯を頂けば、松竹梅の完成ですな。あぁめでたいめでたい。スッキリと花粉もウィルスも無い春を迎えたいものです。


28日(日)

 昨日のワインが半分弱ずつ残っているので、今日は新しいワインは開けませんが、代わりに巷で話題の「サントリー・ワインサワー」を赤白開けました。

 飲んでみるとこれがちょっと意外で、いわゆるチューハイとは随分違って甘さ控えめ。 「ワインを炭酸で割りました!」と書かれた説明に納得、レモン果汁が入っているのも良い感じです。

 どちらが好きかだと、赤は原料ワインの鉄サビっぽさを感じるので白の方が好きかな。

 食前酒の後は、昨日の比較稽古の続きを。2日目に合わせた料理は、鴨のロースト、和風ローストビーフ、柚子味噌豆腐の田楽風、チョレギサラダ、根菜類のピクルスです。 稽古の結果は、昨日のエントリーに緑色で追記しています。

 (※)師範代は元気になりました。


27日(土)

 「食前にシャンパン」はちぃと飲み過ぎるのでビールに戻しました。

 本日のチョイスはサッポロの「サクラビール」、大正から昭和初期のビールの復刻版とのこと。 色も泡立ちも泡持ちもしっかりで、昔のビールっぽいなぁと感じる弱めの香りと穀物の残り香。 そしてコクのある味わい。サッポロだから赤星に近い感じかな?

 ま、ワインも良いけどビールも美味い、ってことですわ。

 そして本日は久しぶりに、誰に頼まれたわけでもない「ひとりぼっちの比較テイスティング」。 今回の稽古相手は、ジャイエ・ジルの白、オート・コート・ド・ボーヌのヴィンテージ違い。 今日明日の二日に分けて稽古して行きます。

 ちなみに本日の料理は、マダイの香草焼き&焼き野菜、アボカドとフルーツトマトのサラダ、ミネストローネ。 珍しく師範代が頭痛で寝込んでいた(※)んで、本日も師範が調理担当です。

(※)・・・なのに、ウキウキして2本も開けちゃってます。

Bourgogne Hautes Cotes de Beaune (Blanc) 2015 [Jayer Gilles]
名称Bourgogne Hautes Côtes de Beaune (Blanc) 2015
ブルゴーニュ・オート・コート・ド・ボーヌ (ブラン) 2015
生産者Jayer Gilles
ジャイエ・ジル
価格3,773円 (単品価格:6,600円)
購入店AUTHORITY select

  一本目は(といっても同時に抜栓していますが)、昨年11月にも稽古した2015年産。 前回と同じ時に「3本よりどり1万円」で購入したものです。今回は「垂直比較」なので、それぞれの年の作柄なんかを調べました。 ファインズのヴィンテージチャートによれば、 2015年のブルゴーニュ白は「平均的な年」とのこと。

 前回の稽古と多分中身はほとんど違わないので、コメントが思いっきりダブりますが、 色はかなり琥珀色に近い濃いめの色合いですね。 香りは、ガツン!来るのが香ばしい樽由来のカラメル香、そしてリンゴとハチミツの甘い香り。 熟成を感じる奈良漬けみたいな香りもあります。 味わいは、ピノ・ブランが50%入っているからか、香りの印象とは違ってかなりシャープなミネラル感。 ユルめの香りと締まった味わいが良い感じにバランスしてます。

 やっぱり美味いわ、2015年のこの銘柄。終売になったのはとても残念だけど、まぁワインなんてそういうものですわ。 頑張って半分は明日に残しました。そんなに熟し切った感じではないので、明日も平気でしょう、もしかすると明日の方が美味いかもです。

 バキュバン用のゴムの栓をして(空気は抜いていません)、道場で一番温度が低い(昼間はだいたい20℃弱)パントリーに立てて保存した翌日再稽古。 残念ながら香りは昨日よりかなりおとなしくなりました。味わいも、昨日より熟成感が強くなってイガイガ感が出て、師範の嗜好からは遠のいた感じがします。

 「昨日の元気はどこへ?」って感じで、このヴィンテージに関しては抜栓した日に飲み切っちゃった方が良いと思いましたね。もう売られてませんけどね。

点数84点
Bourgogne Hautes Cotes de Beaune (Blanc) 2013 [Jayer Gilles]
名称Bourgogne Hautes Côtes de Beaune (Blanc) 2013
ブルゴーニュ・オート・コート・ド・ボーヌ (ブラン) 2013
生産者Jayer Gilles
ジャイエ・ジル
価格3,911円 (単品価格:6,600円)
購入店AUTHORITY select

 もう一方が2013年。2015年が終売になった後2013年が出てくるのは不思議な感じがしますね。 前述のヴィンテージチャートによれば、2013年のブルゴーニュ白は「とても良い年」だったらしいです。 期待できますね。 お値段的にはどちらも同じで単品価格は6,600円、コレも「3本よりどり10,000円」で買いました。

 色は、2015とほとんど変わらないけど、少しだけこちらの方がより濃い琥珀色という感じはします。 香りは、ボリューム的には若干こちらが弱めかな?2015にあったリンゴの香りとカラメルの香りが少し引っ込んで、奈良漬けの香りが多めに出ているような印象を受けます。 「あー2015年産の勝ちかな?」と思って口に含むと、味わいの柔らかさとかまとまりはこちらの方が良いですね。 アルコール度数は2015年が14%なのに対して2013年は13%、そのあたりが柔らかく感じさせてくれているのかも知れません。

 この2本、見た目はそっくりなんだけど、香りも味わいもかなり違います。 2015が「香り吟醸」、2013が「味吟醸」ですね。ほぼ甲乙つけがたいんだけど、師範個人の嗜好として「ピチピチギャル万歳!」&「ワインは香りが命です」なので、 僅差で2015に軍配を挙げます。でも熟成した白が好きな「熟女マニア」なら間違いなくこっち推しだと推察されます。

 2015と同様の保存方法で翌日再稽古。 「え、中身間違ってない?」と思うくらい、こちらは香りのボリュームが増しています。カリンのジャムみたいな、品の良い果実香がプラスされた感じです。 味わいの柔らかさとボリューム感は昨日のままですね。明らかにこちらは「開いた」と言えそうです。

 いやー、この結果は想像外でした。年季の入った方が開くこともあるんですね。これがヴィンテージのポテンシャルということなんでしょうか。 「何事も経験だなぁ」と独りごちておりましたよ。

点数83(+2)

26日(金)

Domaine Boyar Merlot 2018 [Dom. Boyar]
名称Domaine Boyar Merlot 2018
ドメーヌ・ボヤール メルロー 2018
生産者Dom. Boyar
ドメーヌ・ボヤール
価格550円
購入店やまや大森店

 ワイン買い過ぎて2台のセラーに入りきらない状態なのに、SNSで懐かしいワインの名前を見かけたりすると、つい買ってしまうわけです。 それがこの「ドメーヌ・ボヤール」、以前は「ボイヤール」って書かれてましたね、酒のやまや(今はコルドンヴェール)の輸入です。 久しぶりにやまやの実店舗に行きましたが、昔ほどではありませんがやっぱりワクワクしますね。

 本日の夕食の調理担当は師範で、メキシコ産の安い豚ロース肉をブライン液に漬けて柔らかくした豚カツ、 野菜(ナス、ニンジン、ピーマン、パプリカ)の揚げびたし、菜の花とタコの酢味噌和えです。

 さて抜栓。コルクは40mmと短いながらNOMACORCなのは好印象。だって税込み550円のワインですよ?その価格帯でも使えるならみんな使って欲しいものです。 色は、メルローらしいしっかりとして青みがかった紫色。ややサラリとした感じではあるけど、それでもワンコインとは思えない見た目です。 香りは弱め、メルローらしいブルーベリーとプラムの中間くらいの果実香に、ちょっと茎や葉っぱのような青さを感じます。 味わいは、渋味しっかりで、甘さと酸味は中くらい。そしてやっぱりブルガリアだからかブルーベリーヨーグルト(無糖)みたいな味わいを感じるですよね。

 大手ビールメーカーの動物シリーズみたいに、ワンコインの赤ワインって大抵渋味が弱くて甘いんだけど、このワインは逆で硬派な味わいです。 やや面白みに欠ける部分はありますが、ワンコインならもちろんアリです。もちろん白も買ってますんで後日稽古します。

点数70点

24日(水)

Prime Cuts White 2019 [Boutinot South Africa]
名称Prime Cuts White 2019
プライム・カッツ ホワイト 2019
生産者Boutinot South Africa
ブティノ・サウスアフリカ
価格(単品価格:1,408円)
購入店ワインショップ ドラジェ

 本日の夕食は寄せ鍋、急に寒くなりましたからね。 鍋ダネは、豚ロース、真鱈、牡蠣、鯛のつみれ、野菜色々。鍋つゆは「福岡 THE YUZUSCO」というヤツ、九州フェアみたいな催しで買って来ました。 そんな料理に合わせて選んだワインは、南アフリカ産の白。造り手の「ブティノ」社の本拠地はフランスらしいですけど、 我々安ワイン者には南アフリカの「ケープ・ハイツ」がおなじみですね。 本日はその別銘柄、『樹齢35年以上で低木、灌漑をしていない、などの条件を満たしたオールド・ブッシュ・ヴァインを100%使用!』らしいです。 実はこのワイン、タダでゲットしています。「ワインショップ ドラジェ」で税込11,000円以上買うと1本プレゼントの対象銘柄だったもの。 品種はシュナン・ブランが主体にヴィオニエ、グルナッシュ・ブラン、そしてセミヨンがブレンドされているそうです。

 色は薄めの麦わら色。アルコール度数は12%と、昨今のワインとしては低めですが、エキス分は多そうでアシは長い感じがします。 香りのボリュームはなかなか立派です。柑橘類の爽やかさと桃の甘やかさ、それに沈丁花のようなキュッとした花の香りが楽しめます。 味わいは結構甘酸っぱい感じ。数値的には糖度6.4でpH3.1なんで、そんなに糖も酸も強く無いんですが、味わい的には甘酸っぱく感じます。 あと、やっぱりあります後味の苦味。このショップ兼インポーターのワインはその傾向が強いので、中の人がそういうのが好きなのかも知れません。

 ・・・などと、いろいろゴタゴタ書いて参りましたが、これがタダで頂けるってのは「あり寄りのあり」ですよ。 柚子風味の寄せ鍋にしっかりめの南アフリカ産白ワイン、日本の冬の醍醐味ですなぁ。

点数74点

23日(火祝)

 今月末に長女がお友だちとレンタカーで遊びに出かけるらしく、「ちっとは運転練習しといた方が良いんじゃないの?」ってことで長女の運転でIKEA港北店まで。 そこのレストランでお昼にしました。師範の注文は、畑から生まれたプラントカツカレー、お値段499円。 カツにすると、フェイク・ミートもあまり違和感が無くなります。なんとなく鶏むね肉のカツみたいな感じでした。

 ビールも、小さめグラスながらプレミアム・モルツ(生)があるのが嬉しいですな。お値段1杯200円、つい手が伸びる絶妙な価格設定です。 ビールのみならず、↓のワインも発見しちゃったんですよ。

Louis Eschenauer Melot 2019 [Louis Eschenauer]
名称Louis Eschenauer Melot 2019
ルイ・エシェノエール メルロー 2019
生産者Louis Eschenauer
ルイ・エシェノエール
価格348円 (187ml : お店価格)
購入店IKEA港北店

 ワインのセレクションは赤と白があって、どちらも187mlのミニボトル、どちらもフランス産。 スウェーデンのワインがあれば素晴らしかったのにな・・・ってそれは無理な相談か。 お値段は税込みで359円、750ml換算だと1,400円くらいなので、そんなに高くも安くもない価格設定です。

 もちろんメモなんて取っていないので、覚えている限りでコメントを。 色はかなり濃いめでした。グラスに注いでえぇっ!と思ったくらい。 香りは、いわゆる南仏によくある機械で葡萄の実も葉っぱも茎も一緒くたに収穫したような、青さを感じる果実香。 「カベルネ・ソーヴィニョンです」と言われても判らないと思います。 味わいは、こんなフランクな店なのに固くてガッチリ。もしかするとVT2019になったのは最近なのかな?これからこなれてくるのかも知れません。

 フランスワインですが、北欧スウェーデンの低い太陽を想わせるカチッとして根暗な感じのワインです。 本場スウェーデンのIKEAではどういうワインが出されているのか知りたいよねぇ。ご存じな方はご一報頂ければ師範が喜びます。

点数67点
Fondo de Oro Pinot Noir N.V. [Bodegas Fernando Castro]
名称Fondo de Oro Pinot Noir N.V.
フォンド・デ・オロ ピノ・ノワール N.V.
生産者Bodegas Fernando Castro
ボデガス・フェルナンド・カストロ
価格924円
購入店吉祥 西武東戸塚店

 IKEAの後にららぽーと横浜へ寄って買い物をして、無事に全て長女の運転で帰って参りました。 ホッと一息ついてお風呂にも入った後、まずは昨日の残りのシャンパーニュと稽古して、 次に同じく昨日の残りのゴッツいイタリア産の白をやっつけて、 改めて開けたのがこのワイン。 スペインの大手、激安で有名な「ボデガス・フェルナンド・カストロ」が造るビノ・ノワール。 こういうのをリアルな店舗で見かけるとつい買っちゃうんですよ。

 色は、ピノ・ノワールとしてはかなり濃い方じゃないですかね?面倒くさくて泡→白と使った小さめグラス(ヴィノムの「キアンティ・クラッシコのタイプ) でようやく向こうが透けるくらいの紫色です。 香りは・・・今日は花粉がひどくてあまり正常な嗅覚を保持していないのですが、ボリューム控えめながらプラムっぽいピノ・ノワール感があるように感じました。 味わいも甘酸っぱさがあって渋味柔らかで、ちゃんとピノ・ノワールしてますね・・・という以外に特筆すべきポイントはなかったりするのが残念ですが、まぁ3桁円ですから。

 正確な生産地情報は無いし、ヴィンテージ表記も無いので、一見怪しげなワインではあるんだけど、 飲んだ感じは「なるほどお手軽価格帯のピノ・ノワールですね」と納得させられる感じです。 こんなんでいいんだよな、師範家の普段の食卓には。 ちなみに本日の料理は、イトーヨーカドーで味付けされた鶏手羽コマのソテー、ブロッコリーとソーセージのチーズ焼き、 切り昆布のゴマ油風味、フルーツトマトのグリーンサラダでした。

 師範には珍しく、やや多め3杯分くらい残して再稽古。 香りが、オレンジの皮っぽい雰囲気を感じて、ピノ・ノワールというよりグルナッシュみたいな南仏系の雰囲気に変化。 でも口に含むとやっぱりしっかりピノ・ノワール味。結果的に翌日でも全然平気で楽しめますよ。

点数72点

22日(月休)

 スチャラカ会社員は連休の狭間に休むのがデフォです。

 本日はお料理父ちゃんに専念、 前菜は「マグロと海老とフルーツトマトとアボカドのアヒポキ、ボッタルガ風味」。 本日メインのイタリア産白ワインが、『アボカドやカラスミに合う』ということだったので、 そのどちらもが使われている料理をご用意させて頂きました。

 で、休日の調理中、飲まないってわけにはいかないので、「アペロだよ!」なんて独り言ちながら開けたのが↓のワインです。

Eugenie Bezard Brut N.V. [Baron Albert]
名称Eugénie Bézard Brut N.V.
ユージェニー・べザール ブリュット N.V.
生産者Baron Albert
バロン・アルベール
価格(泡大将から)
購入店

 結局師範的には4連休ですから、若干気が大きくなっております。 そこで、本日の「調理しながらの昼酒」にチョイスしたのは、畏れ多くも本物のシャンパーニュ。 このボトルは、新年に泡大将から手土産のお年賀として頂いたもの。 今日の夜はリモート宴会なので、それに向けてのウォーミングアップ気分で開けました。 もちろん、今日一日で飲み干しはしないので、半分は明日に残す予定です。

 午後3時頃かな?そろそろ良いよね、って感じで抜栓(その前に昨日の残りの日本ワインは飲んでましたが)。 コルクはスパークリング用のDIAMですね。安心感があります。 色は、濃くなく薄くなく、熟れたレモンの皮くらいの色合い。泡立ちはしっかりでキメも細かく、さすがはシャンパーニュ!って外観です。 香りは、リンゴの果実香に蜜の甘さ、そしてパンの耳やナッツのような香ばしさ。香りのボリュームも立派なものです。 味わいは、ブリュットだけどちょっと甘めなのかな?黒ブドウ、それもムニエが主体っぽい分かりやすいベリー感。 これくらいの方が昼酒には良いですね。

 泡大将曰く「安ワインです」とのことだったけど、なかなかどうして美味しいですよ、このシャンパーニュ。 半分残すつもりが、2/3くらい飲んでしまいました。 お気に入りの激安シャンパーニュになぞらえて「ジェネリック・ポワルヴェール・ジャック」の称号を与えましょう ・・・て嬉しくないと思いますけどね。

 シャンパンストッパーをして、冷蔵庫の野菜室に立てて保存した翌日再稽古。 残りの分と翌日再稽古。一昨日のスプマンテとは違って、泡はまだかなり生きています。 香りや味わいも、昨日と特に変化があったようには思えます。一日で飲み切らなくても大丈夫なヤツですこれは。 良いモノを頂きましてありがとうございました!>泡大将さん

点数80点

 そんな感じで飲みながらの調理、 メインはヒマワイン氏のツイートに影響を受けて、 ブライン液浸潤法に挑戦。みんな大好き「若鶏のディアボラ風」をこしらえました。 ブライン液すげぇな、焼く前から肉の質感がプリプリ、0歳児のお尻みたいな手触りでしたよ。

料理も完成して、本日はオンライン宴会。参加者は以下の方々です。

Mikiさん
カツミさん
MAMIさん
Yuichi Satoさん
MOMOさん
安ワイン道場師範

 そんな料理に合わせたワインが↓でございます。

Sintria Romagna Albana Secco 2016 [Tenuta Del Principe]
名称Sintria Romagna Albana Secco 2016
シントリア ロマーニャ・アルバーナ・セッコ 2016
生産者Tenuta Del Principe
テヌータ・デル・プリンチペ
価格5,500円
購入店銘醸ワイン専門 CAVE de L NAOTAKA

 今回のリモート宴会は、先日のウェホフ祭り 第二弾の参加者への贈り物として、 ショップ兼インポータの代表であるNAOTAKA.TOTSUKAさんから頂いたもの。 一人で飲むのもアレだ、ということで、その贈り物を頂いたメンバーで集まって(?)の飲み会です。 ちなみにこの「テヌータ・デル・プリンチペ」という造り手のワインは、昨年赤のセレソと稽古済みであります。

 まず、グラスに注いで色を見てビックリです。「なにこれソーテルヌ?いやオレンジワイン?」ってくらい濃いめ、まさに琥珀色と言っても良いくらいです。 こりゃめっちゃ樽が効いているかと思って香りを書くと、樽はそうでもないんですな。 香りのベースにあるのは普通に白ワインっぽい桃や柑橘系のフルーツ感で、その上にブリオッシュやイーストの香りがあります。 どことなくシャンパーニュを想起させる香りです。 口に含むと、外観から想像される通りの熟成感を強く感じます。甘さや酸味のバランスは取れていますが、後味に苦味とも渋味とも取れる味わいが残って、 『そんじょそこらの白じゃねえんだよ』と言われているようです。

 これは非常に興味深い白でした。『とても変わったワインです』という前情報があったから良かったものの、 もし普通に白だと思って買って開けてたら「え?えぇ?」だったでしょうね、一人で開けなくて正解でした。 参加者でこのワインの面白さを語り尽くしていましたよ。

 こちらも翌日再稽古。残量は1/4くらい、普通に栓をしてセラーに立てて保存しました。 改めて色を見ると、やっぱりこれ普通じゃないですね。外観だけならブランデーかと思いそうです。 香りは、やっぱりちょっとソーテルヌのような雰囲気を感じます、というか「熟成セミヨンのような」なのかな? 味わいの主張も強いままですね。「ベッコウ飴風味のシェリー酒」といった感じでしょうか。 翌日くらいじゃ全然平気なので、アペリティフやディジェスティフに数日分けて飲んでも良さそうですよ。 大変面白いワイン、ありがとうございました!>NAOTAKAさん

点数76点

 宴会は、午後8時にスタートして、終わったのは11時前。比較的健全な時間で終了することができました。 一人の方が寝落ちすると、終了のキッカケになって良いですね。 リモート宴会はとても気軽なので、またやりましょう!


21日(日)

Les Amities Selection (Red) 2018 [平川ワイナリー]
名称Les Amitiés Sélection (Red) 2018
レ・ザミティエ セレクション (赤) 2018
生産者平川ワイナリー
価格寄付金額:3本セット30,000円 (参考価格:3,300円(@平川ファームオンラインショップ))
購入店北海道余市町

  本日の夕食メニューは、菜の花とホタルイカとホタテの酢味噌和え、コロッケ。 昨日の泡を食前酒にタップリ頂いたので、メインのワインはあまり強くないのが良いなぁと思いつつ、 チョイスしたのはアルコール度数低めの日本ワインでしょう、ということで昨年のふるさと納税の返礼品として頂いた北海道は余市の平川ワイナリーの赤を。 この銘柄の白は正月に稽古しております。

 さて抜栓。コルクはDIAM10、10年保証の高級品ですな。なかなか豪勢です。 グラスに注いで外観確認、色は非常に濃くて青みを感じる紫色。この色だとツヴァイゲルトとか北方系品種が主体な様に想像されます。 香りは、最初にちょっとだけ自然派っぽい厠臭を感じますが、程なくそれは消える・・・かと思ったら最後までお付き合い下さいます。 その向こうには濃い色の果実の香りと、革製品のような動物的ニュアンスを感じます。口に含むと、漬物樽のような柔らかな樽香も拾えます。 味わいは、軽いっちゃ軽いけど軽すぎない、存在感のある軽さです・・・じゃ全然わからんよな。 口に含んですぐは甘味も酸味も渋味も控えめでスーッと入って来るんだけど、後味にはカチッとしたタンニンと酸の存在を感じますよ。

 雑な表現で申し訳ないけど、酸味がちで自然派っぽいニュアンスが強く感じられるワインです。好きな人は好きでしょうね、この雰囲気。 香りのボリュームもあって存在感バッチリで、ご立派なワインだとは思いますが、個人的な好き嫌いだとこの赤より白の方が好きでした。 どうしても厠臭が気になっちゃうんですよ。嗅覚がお子サマなのかも知れません。

 一杯分だけ残した翌日、お昼に再稽古。 昨日感じた厠臭はかなり控えめになりました。それでも味わいはカチッと固いまま。もう少し熟成が必要なんですかね? やっぱりちょっと難しいワインです。

点数72点

20日(土)

Grigiorosso Spumante Brut N.V. [Vinicola Decordi]
名称Grigiorosso Spumante Brut N.V.
グリジオロッソ スプマンテ ブリュット N.V.
生産者Vinicola Decordi
ヴィニコーラ・デコルディ
価格589円 (単品価格:1,980円)
購入店ワイン館「ビバ ヴィーノ」

 最近ワインを買い過ぎています。「在庫を持たない健全経営」がウリの安ワイン道場なのに、今現在は在庫が積み上がってセラーから溢れている状態です。 冬なんで、劣化とかはあまり気にしなくて良いと思うんだけど、それでもやっぱりどげんかせんといかん状態ではあります ・・・というわけで、「食前のビール」はちょっとガマンして「食前のスパークリング」で代用することにしました。 選んだのは、秋の楽天スーパーセールで買った「シャンパン3本入り 泡5本 +1本」税送料込み10,541円からでイタリアはロンバルディア州産のスパークリング。 品種はトレッビアーノ70%/ガルガネーガ30%とのこと。 安定剤として「アカシア、CMC-Na」、酸味料として「クエン酸」が使用されているあたりが気になります。

 さて抜栓。手に感じるガス圧は低め、「淑女のオナラ」が簡単に実現できます。 香りは結構ちゃんとしています。甘めの柑橘類と蜜っぽさが無理せずしっかり感じられます。 口に含んだところ、泡はやっぱり弱め、製法はシャルマー方式ですかね。 味わいは、甘さそこそこ酸味そこそこ苦味しっかり。通しで飲むと飽きそうですが、食前酒用途なら無問題です。

 とりわけ美味いわけじゃないけど、あまり難しいこと考えずに明るいうちか飲むスパークリングはこういうので良いんじゃないかな?と思えてしまいます。 やっぱり「泡の出るのは七難隠す」ですなぁ。もちろん半分以上残しているので明日以降も再稽古します。

 翌日もやはり明るいうちから稽古。泡は更に少なくなって微発泡くらいになっちゃいましたが、 ハッキリとした柑橘香としっかりとした甘苦さは、明るい時間のアペリティフ(「アペロ」と言うらしいですね)に向いていると思います。

点数70点
Indomita Duette Premium Pinot Noir 2019 [Indomita]
名称Indomita "Duette" Premium Pinot Noir 2019
インドミタ "デュエット" プレミアム ピノ・ノワール 2019
生産者Indomita
インドミタ
価格1,450円 (単品価格:1,848円(@リカマンショップ楽天市場店))
購入店銘醸ワイン専門 CAVE de L NAOTAKA

 そして本日のメインのワインは、昨今ツイッター界隈や巷で話題の「インドミタ」というチリの造り手によるピノ・ノワール。 このワインは、庶民のワイン研究所所長が2020年のベスト12に取り上げていて、 有名ソムリエの田邉 公一さんのお墨付きも頂いた銘柄。 そりゃ期待しないわけにはいきません。 合わせた料理は、骨付き鶏モモのオーブン焼き、餃子の皮を使ったミニ・シーフード・ピザなどです。チリ・ピノに合いそうなメニューを自分で作りましたよ。

 抜栓してコルクの匂いを嗅いだ時、明確に濡れた段ボールを感じました。「こりゃブショネか?」と身構えましたが、ワインの方からはあまり感じられません。 ただ、やっぱり奥の方にちょっとだけあります。なので、「軽度のブショネ」だと思われますので、その点を割り引いてお読み下さい。

 色は、ピノ・ノワールとしてはかなり濃いめ、ブルゴーニュだとコルトンとかのボーヌ側っぽい、やや暗さを感じる赤紫色。 グラスの内側を垂れてくる速度はかなりゆっくりなので、エキス分が豊かそうな外観です。 香りは、とにかくベリー感がバリバリです。ブルゴーニュとはだいぶ違っていて、いわゆるニューワールドのピノな香りです。 香りのボリュームはそこそこ立派で、1,000円台のワインならば合格点以上です。 そして味わいは・・・ピュアなフルーツっぽい甘酸っぱさの向こうに旺盛な苦味があります。 なので、それなりに美味しいんだけど飲んでいてあまりワクワクしないんですよ。 「これってブショネの影響かなぁ」と疑心暗鬼になっている可能性もありますけど。

 ツイッターでリアルタイムに「今日はコレと稽古します!」なんて宣言した手前、 こんな感じでこのワイン本来のパフォーマンスではなさそうな結果になっちゃってとても残念。 でもまぁしょうがないよね、ワインってのはそういうもんですわ。 一応、明日に改善するかも含めて1/3ほど残しています。

 ショップ兼インポーターさんにご配慮頂いて、 コルクと中身を返送してブショネであれば代わりのものを送って頂けるそうです。 というわけで、このワインとの稽古はココまで。 もし代わりが届いたら再稽古します。

点数(68点)
インドミタ コルクの状態

 コルクはこんな状態でした。

 師範の経験上、液体側にこのように黒い筋が入っている場合、ブショネの可能性が高い気がします。 DIAMやNOMACORC、あるいはスクリューキャップの方がリスクが無くて良いですね。


19日(金)

ニューワイン会 第二回課題ワイン

 本日は、先々週に引き続き、ニューワイン会の二回目。 今回のお題のワインは、スペインの若手造り手による赤。 協賛されたのは、「ワインフィッター」であるYukariさんが経営されている ワインショッププルールさんです。 こうやって、ちゃんとインポーターさんやショップを巻き込んでいくあたりが、 師範がやってた「バーチャルワイン会」とは違うところですな。師範のはコンビニやスーパーで買えるワインから選んでましたから。

 スタート時間は午後7時。金曜は早い時間から飲みたい師範は、週末も飲んだCOEDOビールのマリハナをキメておりました。

Maria Ganxa 2019 [Cellar Pascona]
名称Maria Ganxa 2019
マリア・ガンチャ 2019
生産者Cellar Pascona
セラー・パスコナ
価格2,750円
購入店ワインショップ・プルール

 ショップの「プルール ゆかり(※)」さんから頂いた手書きのメモには、合う料理として「トマトソース」が書かれていました。 だったらもちろんそのご指示に従いましょう!ということで、本日のメニューは、チキンと野菜のトマト煮込み(カチャトーラ)、ナスとレンコンとジャガイモの黒酢炒め、 主食はブール・アンジュのフランスパン。稽古のサポート役としては十分な布陣でしょう。

 さて抜栓・・・ですが、まず真っ黒なコルクにビックリします。「黒いNOMACORC?」かと思ったけど、普通の木質コルクを真っ黒に塗ってあるみたいですね。 こういうコルクは初めて見ました。ブショネ軽減の効果があるんですかね? グラスに注いで色を見て、若干ビックリしました。というのも、スペイン産の赤といったらガッツリ濃くて当たり前でしょうと思っていたけど、 このワインはまるでブルゴーニュみたいな明るさなんですよ。品種はサムソー(カリニェナ)100%とのこと。いや~、さすがにカリニェナの色ってあまり記憶にありません。 香りは、とてもピュアな赤系果実の香りです。ブラインドだったら「ボージョレ?」とか言うでしょうね。イチゴっぽい果実香がギュギュっと凝縮した感じです。 味わいも、およそスペイン産とは思えない軽快感。甘さはほとんど感じなくて、メインはしっかりした酸味。その横に柔らかめの渋味。 誤解を恐れず言えば(多分めっちゃ誤解だけど)北海道のツヴァイゲルトみたいな味わいです。

 今回、ショップの方が敢えてサポートを申し出られた意味が分かった気がします。 説明無しに、いきなりこのワインを飲まされてば「なんだコレ酸っぺぇ!」ってなる可能性もありますが、 このワインに惚れ込んだ人がいるという目線で見ると、確かに唯一無二な価値があるような気がするんですな。 こういう、自分では決して選ばないワインとの出会えるのが「ニューワイン会」の楽しみだなぁ。

 (※) 師範代に「飲み屋のママから?」と聞かれたことは内緒です。

点数77点

17日(水)

oh La La ! (Blanc) 2019 [Ch. Paraza]
名称oh La La ! (Blanc) 2019
オ・ラ・ラ! (ブラン) 2019
生産者Ch. Paraza
シャトー・パラザ
価格2,475円
購入店APOGÉE

 今週金曜は、先々週に引き続き、「ニューワイン会」の第二回開催日。 ソレ用のワインが今日届いたのですが、前回分の白がまだ残っていたので、まずはそれから稽古させて頂きます。 モノは、ミネルヴォワ産の白で、品種はルーサンヌ60%/グルナッシュ・ブラン40%。これもいわゆる「自然派ワイン」だと思われます。 ちなみに料理は、プルコギ、小籠包、トマトの卵炒め、スモークサーモン、ブロッコリーのサラダです。

 色は非常に薄め。ルーサンヌやグルナッシュ・ブランって、あまり単体で飲んだ印象が無いんで、「お、おう、そうか!」としか言えません。 香りは、注いですぐは(温度が低かったこともあり)あまり香ってきませんでした。でも、グラスの中でスワリングしたり時間が経ったりすると、 梨のような控えめなフルーツの香りと、クチナシのようなこれまた控えめな白い花の香りを感じます。樽熟はさせて無いんでしょうね、それ系の香ばしさはありません。 味わいは、香りの控えめさに比べればかなりシッカリした感じ。ラベルを見るとアルコール度数は14%もあるんですな。 甘さ控えめで酸味もそこそこ、でも旨味たっぷりで存在感があります。

 ガツン!と来るような目立ったポイントは無いのですが、全体にシットリとしていてしみじみ美味い系のワインです。 冷やすと小ぢんまりなんで、ほぼ冷やさず冬場の常温で良いと思います。 自然派にありがちな厠臭とか温泉感も無く、普通に白ワインとして楽しめます。 でも、『コレおいくらですか?』と聞かれたら「1,880円ですかね」と答えるでしょうね。 その価格差は「頑張れ!新しいインポーターさん」の応援分と思えば納得です。

点数74点

14日(日)

バレンタイン チョコ バレンタイン チョコ

 本日はバレンタインデーということで、師範の実母、師範代、子供たちからチョコレートを頂きました。 ありがたい話であります。自分は子供のころ、親にプレゼントなんてしたことが無かったのでまさに貰い得。 上の世代から受けた御恩は、我が子に限らず下の世代に返していかなきゃ、と考えております。

COEDO Marihana Session IPA

 バレンタインデーなので、食前酒のビールもちょいと良いヤツを開けていきます。 銘柄は、埼玉の「コエドブルワリー」の"COEDO Marihana Session IPA"。Marihanaは毬花、ホップのことですね。マリファナではありません。 このビールは門下生四十八号の柳沢殿に教えて頂いた銘柄です。

 泡立ち豊かでキメ細やか、色は薄めの黄金色。香りが素晴らしくてライチとシトラスのフルーツ香がバンバン。 味わいは思いっきり強めの苦味。青鬼より苦いかも。

 マリハナ、声に出して飲みたいビールです。

Gamet Caracteres Extra Brut N.V. [Maison Gamet]
名称Gamet "Caractéres" Extra Brut N.V.
ガメ "キャラクテール" エクストラ・ブリュット N.V.
生産者Maison Gamet
メゾン・ガメ
価格(通常価格:9,900円)
購入店シャンパン専門店 CHAMPAGNE HOUSE

 バレンタインデーの夕食は、師範代に頑張って頂いて、真鯛と本マグロの刺身、真鯛の塩焼き、真鯛の潮汁(鯛一尾買ってきたんです)、 スモークサーモン、菜の花と独活の酢の物、冷奴。 春らしいメニューです。 ワインは、シャンパンハウスさんの「フォロー&リツイートキャンペーン」で当たった、 単品価格9,900円の高級シャンパーニュを開けちゃいました。裏ラベルにちゃんとテクニカルデータが書かれています。

・品種構成:ピノ・ムニエ80%/ピノ・ノワール15%/シャルドネ5%
・ベースワインの収穫年:2014年
・デゴルジュマンの時期:2019年7月
・ドザージュ量:4g/L

また、ショップのサイトによればオーク樽で熟成されているようです。期待に鼻を膨らませて稽古します。

 色はキリッとした黄金色で、泡立ちのキメ細やかさが凄いですね。まさに「シルキーな」という感じの泡がグラスの底から一筋ずーっと上り続けます。 香りは、もう師範の語彙力では「高級シャンパーニュの香りです」としか言いようがない、 リンゴのコンポートやみたいな甘い感じのフルーツ、ムニエ由来と思われるベリーのキュートさ、 樽由来と思われるカルメ焼きのような香ばしさ、それらが炭酸の勢いに乗ってパーッと香ります。 味わいは、甘さ控えめ酸味シッカリ。でも酸っぱい感じはしませんね。このワインに4g/Lのドザージュ量は正解だと思われます。

 コレ、忖度抜きにめちゃくちゃ美味いですね。ショップのサイトには『クリュッグやクリスタルに比肩する実力』とありますが、全く同意せざるを得ません。 というか、最近のクリュッグ(例えばコレ)より昔の(ラベルが赤と金の頃の)「まったりクリュッグ」っぽくて、 師範的にはこっちの方が好きです。 1万円近いお値段分の価値は十分あると思いますが、シャンパンハウスさんのセットに入っていて安く買えたりもするので、お金持ちの安ワイン者は是非稽古してみて下さい。

点数90点

13日(土)

Avamposti Ventura Pinot Nero 2018 [Il Cascinone]
名称Avamposti "Ventura" Pinot Nero 2018
アヴァンポスティ "ヴェンチュラ" ピノ・ネロ 2018
生産者Il Cascinone
イル・カッシノネ
価格1,789円 (単品価格:3,278円)
購入店ワインショップ ドラジェ

 本日の夕食は、鶏モモ肉と根菜のオーブン焼き、エビと砂肝とマッシュルームとパプリカのアヒージョ。主食は「ブール・アンジュ」のバゲット。 そんなオシャレな料理なんで、ワインは「2021年新春福袋 6本10,000円コース」から、イタリアはピエモンテのピノ・ノワールをチョイス。 福袋なんで購入価格は1,000円台ですが、単品価格は3,000円を超えるプチ・高級ワインです。

 色は、ピノ・ノワールらしい透明感のある赤紫色。2018年産で若いけど、エッジにはわずかにオレンジ色が差しています。 香りは、いわゆるACブルゴーニュ的な、果実っぽさよりケモノっぽさが勝っている雰囲気。 香りのボリュームも小さめで、ちょっとガッカリな感じです。 味わいも、「こりゃ1,000円台のACブルだなぁ」って感じ。甘味も酸味も旨味も控えめ、イコール軽い味わいです。

 良く言えばピュアで小さくまとまった佳品、悪く言えばヘタレな小物。 買値相当額的には順当ですが、単品価格は3,000円以上だと思えば残念感は禁じ得ません。 今回のこの「福袋」セット、未だ「福」を見いだせていません。 でも、まだ未稽古の高級ボルドー赤&白があるので、そこに期待を集中させましょう。

点数70点

12日(金休)

ワインステーション 外観

 スチャラカ会社員の師範におきましては、飛び石の狭間は積極的に休暇を取得することを旨としております。 なので本日はお休み。でもどこにも出かけないのでヒマだろうなぁと案じていたら、 先月も訪問したツイッター友だちのワインステーションさんが誕生日イベントをされるとのこと。 そしていつも美味しそうな料理とワインをツイートしておられるMOMOさんも参加されるとのこと! コレは是非一緒に混ぜて貰わざるを得ない、ということで師範も参加。 加えてこれまた飲み友だちのヒマワインさんも参加して頂きました。 新型コロナウィルスの感染拡大に十分注意しつつの合同稽古です。

Desgencieres Extra Brut N.V. [Didier Chopin]
名称Desgencieres Extra Brut N.V.
デジャンシエール エクストラ・ブリュット N.V.
生産者Didier Chopin
ディディエ・ショパン
価格(フリーフロー:5,000円)
購入店ワインステーション

 誕生日イベントは、「2時間税込み5,000円でシャンパーニュも赤白ワインも飲み放題」です。 シャンパーニュが飲み放題ですよ、奥さん! 先天性貧乏症を持病に持つ師範が「ちょっとだけ飲む」なんてことするわけないじゃないですか・・・ ということで、下の方までスクロールして頂くとわかりますが、この日14種類も飲んでます。 当然1本1本のメモなんて取ってませんし、記憶もあやふや。 いつもよりサッパリめのコメントになりますことをご了承下さい。

 最初に頂いたのは、安ウマ・シャンパーニュの造り手として一部で有名な、ディディエ・ショパンのデジャンシエール。 セパージュはピノ・ムニエ60%/ピノ・ノワール40%、熟成期間が60ヵ月(5年!)、ドザージュは6g/Lです。

 グラスに注いで頂いて、かなり濃いめの黄金色。黒ブドウ多めで熟成期間が長めなのが見てわかります。 香りはとても立派です。リンゴとハチミツです。バーモンドカレーではありません。秀樹カンゲキ!でもありません。 味わいも「美味いな、コレ」です。あっという間にグラスが空になりましたよ。

点数(80点)
Desgencieres Brut N.V. [Didier Chopin]
名称Desgencieres Brut N.V.
デジャンシエール ブリュット N.V.
生産者Didier Chopin
ディディエ・ショパン
価格(フリーフロー:5,000円)
購入店ワインステーション

 今回ズラズラ~っとこの造り手「デジャンシエール」のシャンパーニュを頂いたわけですが、 これはインポーター「都光」の社長である戸塚尚孝氏が、生産者にドザージュ量を指定して造らせている専用のキュヴェとのこと。 ちなみにこの「ブリュット」とは昨年稽古しており、その時は大変好印象だったのですが・・・

 品種構成や熟成期間はエクストラ・ブリュットと同じですが、ドザージュ量が11g/Lでほぼ倍ですね。 だから甘いかといわれるとそうでもないのがシャンパーニュの不思議なところです。 甘さの代わりに苦味がちょっと強めに感じられたんですよね。砂糖も焦がせば苦味は出るので、なんかそういう関係があったりするのかも知れません。

 飲んだ順番がいけなかったのか、前のエクストラ・ブリュットよりもちょっとガチャガチャした印象を受けました。 一人でジックリ飲むのとこうも印象が違ってくるものなんですねぇ~というか師範の評価のバラツキが大きい、ってことなんでしょうけど。

点数(79点)
Desgencieres Neuf Brut N.V. [Didier Chopin]
名称Desgencieres "Neuf" Brut N.V.
デジャンシエール "ヌフ" ブリュット N.V.
生産者Didier Chopin
ディディエ・ショパン
価格(フリーフロー:5,000円)
購入店ワインステーション

 デジャンシエールの3種類目は"Neuf(ヌフ)"です。 現場では『「ヌフ=新しい」なんで、熟成期間が短いのかな?』なんてことでヒマワインさんが調べてくれましたが、熟成期間は他と同じ60ヵ月。 『じゃぁきっと「新商品」って意味でしょうね』なんて話していましたが、後で調べると「Neuf = 9」で、ドザージュ量9g/Lを意味しているとのこと。 いやそりゃわかりませんわ(笑)。

 そして、メモも残していない今となっては細かいコメントのしようもありませんが、3種類の中ではこれが一番バランスが良かったように思います。 師範的には、黒ブドウがメインで使われているブラン・ド・ノワールで、熟成期間が長めで、ドザージュ量9g/Lがお好み、ということがわかりました。 あ、あとキュヴェの一部を樽熟してあるともっと良いですね。あのほのかな香ばしさが加わると更に良し、です。

点数(82点)
Doyard-Mahe Brut Rose N.V. [Doyard-Mahe]
名称Doyard-Mahé Brut Rosé N.V.
ドヤール・マエ ブリュット ロゼ N.V.
生産者Doyard-Mahé
ドヤール・マエ
価格(フリーフロー:5,000円)
購入店ワインステーション

 このワインは、今回のバースデーイベントにちょっとだけ協賛、ということで「シャンパーニュハウス」さんからワインステーションさんにプレゼントされたものらしいです。 コート・デ・ブランのRM(レコルタン・マニピュラン)、1級の村で造られるロゼ・シャンパーニュです。

 色はとてもきれいなピンク色。まさに「MOMO色」ですな。 香りにはラズベリーのようなフレッシュフルーツの雰囲気がしっかりとあります。 「こりゃピノ・ノワール100%だろうな」などと独りごちておりましたが、後で調べたら「シャルドネ88%、ピノ・ノワール12%」とのこと。全然違うじゃん!です。 味わいは、ほのかに甘味があって優しい感じ。とても柔らかな感じがします。

 コレ、間接的にMOMOさんへのプレゼントだったんだろうな。だって女性醸造家らしいし、MOMO色だし。 そういうワインをご相伴に預かれて大変ラッキーでした。やっぱりロゼ・シャンパーニュは場がパッと明るくなりますわ。

点数(84点)
ワインステーションのボイルした牛タン

 お料理も頂いております。こちらは店主特製ボイルした牛タン。 固すぎず柔らかすぎず、ちょうど良い茹で加減でしたよ。ボリュームもそこそこあって、 フードもいろいろ注文するつもりがこれ1品で後半まで粘ってしまいました。

Geronimo Cinsault 2016 [Van Loggerenberg]
名称Geronimo Cinsault 2016
ジェロニモ サンソー 2016
生産者Van Loggerenberg
ファン・ロッゲレンベルグ
価格(フリーフロー:5,000円)
購入店ワインステーション

 泡4種類頂いたところで、スティル・ワインを頂いて参ります。 まず1本目は、前日にこのお店を訪問された、これまた飲み友だちのKOZEさんが 『明日来る師範に飲ませてボッたくって下さい』と置いて行かれたワイン。スミマセン、フリーフローに含めてタダで頂いちゃいました。 ご恩に報いるよう、1日分の変化をお伝えするべくきっちり稽古させて頂きました。

 色は、やや明るめの紫色。サンソーってちょっとピノ・ノワールに近い感じなんですかね。 香りは、最初に自然派っぽい温泉のニュアンスがありましたが、鼻が慣れると赤いベリーのようなフレッシュな果実の香りがしてきます。 味わいはややスパイシーな感じ。ピノっぽい香りでシラーっぽい味わい、って雰囲気ですかね。

 kOZEさん曰く、前日は「ピチピチギャル」だったらしいですが、師範が稽古した時にはちょっと落ち着いた淑女になっていましたよ。 でも「ジェロニモ」って名前はちょっとイメージと違う感じはしますな。

点数(77点)
Boekenhoutskloof Semillon 2006 [Boekenhoutskloof]
名称Boekenhoutskloof Semillon 2006
ブーケンハーツクルーフ セミヨン 2006
生産者Boekenhoutskloof
ブーケンハーツクルーフ
価格(フリーフロー:5,000円)
購入店ワインステーション

 で、なぜ「南アフリカワインの伝道師」KOZE氏がこのお店を訪問されていたかというと、 前日は「ブーケンハーツクルーフの『7つの椅子』を一堂に集めて飲む」というイベントが開催されていたからです (KOZEさんのブログ)。 そして、なんとそのワインがちょっとずつ残してあったんですね。それを出して頂きました。 とてもラッキーな「落穂拾い」です。

 まず1種類目が、これまたKOZEさんがお持ち込みされたらしいセミヨンの2006年。 2016年が開くことが分かっていたので、比較の意味で持参されたそうです。なんとも気が利いていますな(ちなみに師範は手ぶらです)。 香りを嗅ぐと、いわゆるソーテルヌみたいな貴腐っぽい香りがしますが、飲むと甘いわけじゃありません。 アレですわ、師範は「熟成したセミヨン種の香り」を「貴腐の香り」と勘違いしていたことに気づかされましたね。

 前日参加された皆さんの話では、この2006年より↓の2016年の方が人気があったらしいんですが、 今日の参加者の判断は「こちらの勝ち」でしたよ。

点数(83点)
Boekenhoutskloof Semillon 2016 [Boekenhoutskloof]
名称Boekenhoutskloof Semillon 2016
ブーケンハーツクルーフ セミヨン 2016
生産者Boekenhoutskloof
ブーケンハーツクルーフ
価格(フリーフロー:5,000円)
購入店ワインステーション

 ご存じの方も多いと思いますが、ブーケンハーツクルーフの「7つの椅子」シリーズはかなり高級品、大体小売で5,000円以上するワインです。 冷静に考えるとですよ、フリーフローのラインナップにそんなワインがあること自体がおかしいんですけど、 もういい感じにメートルが上がってますからね、まったく悪びれもせず出して頂いております。

 で、こちらの2016年産のセミヨンは、若々しくて、ちょっと冷たい感じで、まだ笑顔を見せてくれない雰囲気に感じました。 もしかすると、昨日の時点ではもっとハツラツとしたフレッシュな感じがあったのかも知れません。 翌日は愛想を使うのにちょっと疲れちゃっていたのかもですね。

点数(78点)
Jordan The Real McCoy Riesling 2017 [Jordan Wines]
名称Jordan "The Real McCoy" Riesling 2017
ジョーダン "ザ・リアル・マッコイ" リースリング 2017
生産者Jordan Wines
ジョーダン・ワインズ
価格(フリーフロー:5,000円)
購入店ワインステーション

 南アフリカのワインがじゃんじゃん出て来ます。次に出して頂いたのは、ジョーダン・ワインズのリースリング。 ここのシャルドネは2年前に稽古していて、まるでカリフォルニアのような樽使いを感じた記憶があります。 さすがにリースリングに樽は使わないでしょうけど、興味津々で頂きました。

 色は、リースリングらしい緑色要素を感じない麦わら色を薄めたような色彩です。 香りはまさしくリースリングですな。灯油のようなオイルの香り(は必ずしもリースリングの特徴では無いらしいですが)がバンっ!と香ります。 もちろん樽香はありません。 味わいはキリッと辛口、ってほどではありませんが、甘さ控えめでシュッとしています。

 ドイツかアルザスかで考えると、アルザス寄りの「香りは甘いけど味わいは甘くない」リースリングでした。 これは比較的お手頃価格のワインだと思いますので、安ワイン道場の読者の皆様へもお薦めできます。

点数(77点)
Boekenhoutskloof Stellenbosch Cabernet Sauvignon 2016 [Boekenhoutskloof]
名称Boekenhoutskloof Stellenbosch Cabernet Sauvignon 2016
ブーケンハーツクルーフ ステレンボッシュ カベルネ・ソーヴィニョン 2016
生産者Boekenhoutskloof
ブーケンハーツクルーフ
価格(フリーフロー:5,000円)
購入店ワインステーション

 そしてまたブーケンハーツクルーフ「7つの椅子」の落穂拾いが始まります。 これと次のワインの2本はどちらも品種がカベルネ・ソーヴィニョンで、ヴィンテージも同じ2016年で、畑が違う(こちらはステレンボッシュで↓はフランシュック)そうです。 ワイン好きって人種は、こういう重箱の隅をつついて遊ぶようなことが好きなんですよね。師範ももちろん好きです。

 ただですよ、ここまでこれだけ飲んできて、違いがわかるかと言われれば「全くわかりません」と胸をはって答えます。 MOMOさんはしきりに違いを見出そうとされていましたが、師範は早々に諦めました。 ただ、とてもしっかりとしたカベルネ・ソーヴィニョンだったことは覚えております。

 ちなみにこの銘柄、2015年産とは昨年、道場できちんと稽古しております。 多分そんなに違いは無いでしょうから(爆)、詳しくはそちらをご覧ください。

点数(85点)
Boekenhoutskloof Franschhoek Cabernet Sauvignon 2016 [Boekenhoutskloof]
名称Boekenhoutskloof Franschhoek Cabernet Sauvignon 2016
ブーケンハーツクルーフ フランシュック カベルネ・ソーヴィニョン 2016
生産者Boekenhoutskloof
ブーケンハーツクルーフ
価格(フリーフロー:5,000円)
購入店ワインステーション

 そしてこちらが畑違いのフランシュック。地図で調べたら、ほとんどお隣さんくらいの位置関係なんですな。 南アフリカの地図、いつも勘違いしそうになるんだけど、南半球だから北に位置するほど暖かく、太陽は北側から差し込むので北斜面が日当たりが良いんですよね。 もちろん海流の影響なんかもあるので、必ずしも南が寒くて北が暖かいわけでもなんでしょうけど、北半球とは意識を逆転させる必要があると思っています。

 ・・・と、ワインにはあまり関係が無いことをツラツラと書いているのはほかでもありません、ワインに関して書くことが無いからです。 一応メモは残っているので、頑張ってそれを解読すると、「果実感」「さっきのはしっかりしている」「こちらはじゅくしている」なんて書いてます。 本当かどうかは定かではありません。多分MOMOさんがそう言っていたご意見を勝手に頂戴したんだと思います。

点数(85点)
Boekenhoutskloof Syrah 2016 [Boekenhoutskloof]
名称Boekenhoutskloof Syrah 2016
ブーケンハーツクルーフ シラー 2016
生産者Boekenhoutskloof
ブーケンハーツクルーフ
価格(フリーフロー:5,000円)
購入店ワインステーション

 ブーケンハーツクルーフの「7つの椅子」、更にはシラーまで頂きました。 甘口だけ無くなっちゃいましたが、それ以外はコンプリートですね。どんなフリーフローよ!って話です。

 ちなみに2016年のシラーは、実は道場にも在庫しています。 なので、詳しい評価は将来の自分にお任せする、という全く新しい「他力本願スタイル」を樹立するわけですが、 なんとなく感じたのは「あぁシラーズじゃなくてシラーだな」と。 オーストラリアみたいな感じじゃ無くてローヌみたい、と思ったような記憶がおぼろげにあります。

点数(83点)
ワインステーションの生ハム盛り合わせ

 ホントね、フリーフローでこんなにいいワインをたくさん出して頂くと、食べ物くらいあれこれ注文して帳尻を合わせたくなるんです・・・ というわけで生ハム盛り合わせ、写真が2人分です。気前よく盛って頂きました。ボリュームに負けて「あれこれ注文」出来なくてゴメンナサイ。

Glenelly Glass Collection Cabernet Franc 2016 [Glenelly]
名称Glenelly "Glass Collection" Cabernet Franc 2016
グレネリー "グラス・コレクション" カベルネ・フラン 2016
生産者Glenelly
グレネリー
価格(フリーフロー:5,000円)
購入店ワインステーション

 「7つの椅子」の落穂拾い祭りも終了、改めて普通にフリーフロー・メニューを頂きます。 このお店でも結構人気があるらしいのがコレ、グレネリーの「グラス・コレクション」シリーズのカベルネ・フラン。 小売だと2,000円以下ですが、カベルネ・フランの良さがしっかり出たワインという印象で道場でも愛飲銘柄、 同じ2016年産を2年前に稽古しています。

 ワインに関するコメントは完全に人任せになっておりまして、MOMOさんが「アスパラの香りがする」と言われていました。 なるほどカベルネ・フランのやや青っぽい感じをそう表現すれば良いんですね。 他には「ネギっぽさもある」とのこと。やっぱり他の方のコメントは参考になりますな。

 というわけで、美味しいカベルネ・フランをお求めの女帝様ほか皆様にお勧めしたい銘柄です。

点数(80点)
Graham Beck Brut Blanc de Blancs 2016 [Graham Beck]
名称Graham Beck Brut Blanc de Blancs 2016
グラハム・ベック ブリュットブラン・ド・ブラン 2016
生産者Graham Beck
グラハム・ベック
価格(フリーフロー:5,000円)
購入店ワインステーション

 シメにやっぱり泡を頂きたくなる、というのが酒飲みのサガというものです。 ということで新たに開けて頂いたのが、シャンパーニュじゃなくて南アフリカのグラハム・ベック。 この銘柄も2年前に稽古しておりますんで、 詳しくはそちらをご覧ください。

 ・・・だとあまりに雑なんで、一応コメントを書いておくと、「まるでシャンパーニュ」ですよ、コレ。 シャンパーニュだと黒ブドウ多めが好きなんですが、このスパークリングはブラン・ド・ブランとは思えないしっかり感があります。 多分、このお店のハウスワイン的に置かれている銘柄だと思うので、和泉多摩川駅を利用される方は一度稽古してみて下さい。

点数(82点)
Boschkloof Cabernet Sauvignon - Merlot 2018 [Boschkloof]
名称Boschkloof Cabernet Sauvignon - Merlot 2018
ボッシュクルーフ カベルネ・ソーヴィニョン - メルロー 2018
生産者Boschkloof
ボッシュクルーフ
価格(フリーフロー:5,000円)
購入店ワインステーション

 「シメには泡モノ」などと書いておきながら、もう1杯赤を頂いちゃったりしておるわけです。 写真のフォーカスも合っていないくらいの状態なんで、どんなワインだったか思い出そうにも無理があります。

 ・・・ってか、このワインで14種類目なんですね。 フリーフローのお値段が税込みで5,000円なので、1杯あたり357円になります。 このイベントを企画した方には「小学校から算数のお勉強をやりなおしましょう」と申し上げたいところではありますが、 ご本人は『大変楽しいバースデーイベントになりました!ありがとうございます!』とツイートされていたんで、 そっとしておきましょう。

点数??点
ワインステーション 乾杯

 ・・・というような大変楽しい会でした。左写真はMOMOさんと二人で乾杯しているところ。 師範的にはウキウキルンルンのデート気分だったんですが、聞けばMOMOさんのお父さんは師範と年齢が一歳しか違わないんですよ。 そんな親子ほども離れた人と、普通に友達付き合いできるのがツイッターの良さですな。今後ともよろしゅうお願いしときます!


11日(木祝)

Orge White

 本日の食前酒は「オルジュ・ホワイト」、ドンキで税別6本528円の激安ベトナム産"似非"ビール。

 でもこれが意外と美味いのね。 「フランス産ファインホップ&ベルギー産ファインモルト使用」らしく、 白ビールっぽい香りと味がそれなりにするんですよ。

 最近の道場のお気に入りです(貧)

Haut-Medoc Giscours 2016 [Ch. Giscours]
名称Haut-Médoc Giscours 2016
オー・メドック・ジスクール 2016
生産者Ch. Giscours
シャトー・ジスクール
価格2,200円
購入店ヴェリタス 輸入直販ワイン専門店

 本日の夕食は、アンガス黒牛肩ロースの和風サイコロステーキ、大根ツナサラダ、叩きキュウリ、アサリの味噌汁。 メインがステーキならワインはやっぱ王道でしょう、ということでボルドーの赤っすよ。 ワイン漫画で有名になったこの銘柄、道場でもかなりお気に入りでしたがここんとこご無沙汰、 前回の稽古はもう8年も前の2008年産ですな。 当時は"Le Haut-Médoc de Giscours"だったけど、名前がシンプルになってます。

 それでは明るいうちから稽古開始。色はとてもしっかりとした青紫色で、ボルドータイプのグラスに適量注いだらほとんど底が見えません。 ネットリ感もあって、格付けボルドーとの違いを外観で言い当てる人は多分いないと思われます。 香りのボリュームは中くらい、ここで格付けとの差は見えちゃいますが、香りの要素的には煮詰めたカシスのフルーツやキノコの土っぽさ、 焦げ感のあるビスケット香があって、ちゃんと「良いボルドー」しています。 味わいもまさしくボルドーですな。抜栓してすぐは固いんですよ、特に渋味がガシッと口腔内に陣取る感じで。 でも、抜栓して1時間くらい経つと徐々にほぐれて甘くなって来るんですな。その変化が楽しいんだよね。

 やっぱりこの銘柄はハズさないね~、期待通りの結果に大満足です。もちろん、この値段ですからその「期待」はそんなに高い所には置いて無かったんですけどね。 正直なトコロ、下手に無名の金賞ボルドーなんか買うより、こういう大手の廉価版を買った方が確実に結果が得られますよね ・・・ってそれじゃ「安ワイン道場」の意味が無かったりしますけどね。

点数80点

10日(水)

Burlesque Chardonnay 2017 [Boutinot America]
名称Burlesque Chardonnay 2017
バーレスク シャルドネ 2017
生産者Boutinot America
ブティノ・アメリカ
価格1,015円 (単品価格:2,178円)
購入店ワインショップ ドラジェ

 本日夕食は、鶏の唐揚げ、アジフライ、ゴボウのかき揚げ、モッツァレラトマト、モヤシのナムル、主食はガーリックライス。 ワインは、カリフォルニア産の樽を使わないシャルドネをチョイスしました。 ドラジェさんの「【スーパーSALE限定半額】プレミアム 家飲み ワイン 9本 セット 第7弾」税送料込み10,890円からの1本です。 この造り手のワインは、年末にジンファンデルと稽古しております。 陽気でバーベキューなんかが似合いそうなワインでした。

 グラスに注いでビックリ、樽熟していないのにかなり濃いめ、ややオレンジっぽさも感じるレモン色、 なんだか濃そうな雰囲気を感じる外観です。 香りのボリュームは弱めで残念。 でも、シャルドネらしい蜜っぽさと、南方系の熟れたフルーツの香りが感じられて、凝縮感はあります。 味わいはちょっと意外な感じ。甘さ控えめ酸味も控えめ、後味に軽い苦味。 あまり果実味果実味していなくて、奈良漬けと飴みたいな感じ。かなり熟成した雰囲気があります。

 謎の熟成感があるワインです。 ヴィンテージは2017年、脳内の年代更新が遅れてつい「若い」ワインを想像しがちだけど、そこそこ熟成感があってもおかしくないっちゃないですな。 樽熟していないこともあって、いわゆるグラマラスなカリフォルニアのシャルドネとは全く異なる雰囲気です。 熟成感が好きな方にはウケるかもだけど、師範はもっとパッツリ若いのが良いな。 ちなみにこのワインが入っていたセット(「第8弾」になって内容がちょっと変わったけど)、たまたま今日もスーパーSALE期間なので通常の半額でセール中です。 このワインがアタリだったらお薦めしたかったんだけどなぁ。

点数68点

7日(日)

Poli Barrique 2000

 本日の食前酒は、正月に見えたTZK氏にお預かりした、"Poli Barrique"というグラッパ。 木のケースに入っていてめっちゃ高級感があります。2000年はToni氏が手掛けた"Last Vintage"とあります。

 最大の敬意を表して、ロブマイヤーのグラスでちょっとだけテイスティング。 グラッパらしいシャープな香り、口に含むとカカオのような香ばしさと強いアルコール感がブワッと来ます。 辛口だけどとても甘く感じる、そういう蒸留酒ですよ。

 頂いた量は20ml程度でしたが、その量でも1時間楽しめるヤツですよ。 貴重な1杯、ありがとうございました!次にお会いする際にお返しします。

De Wetshof Estate Bon Vallon Chardonnay 2019 [De Wetshof Estate]
名称De Wetshof Estate "Bon Vallon" Chardonnay 2019
デ・ウェホフ・エステート "ボン・ヴァロン" シャルドネ 2019
生産者De Wetshof Estate
デ・ウェホフ・エステート
価格1,459円 (単品価格:2,508円)
購入店銘醸ワイン専門 CAVE de L NAOTAKA

 本日の夕食は手巻き寿司。寿司種は、マグロ、真鯛、ブリ、サーモン、イカ、甘エビ、ホタテ。 選ぶべきは軽い白か泡なんだけど、昨日泡は飲んだんで今日は白で。 狙いドコロはロワールのミュスカデとかブルゴーニュのシャブリあたりが好適っぽいんだけど、あいにく手持ちにそういうワインは無し。 でも、なんと『南アフリカのシャブリ』があったんですね~ということで選んだのが、 「デ・ウェホフ コンプリート 5本セット」から(今はレスカが無いので4本セット)ボン・ヴァロン。 「#ウェホフ祭り」の一環でもあります。

 色は、緑色の要素を感じるパッツリしたレモン色。ネットリ感もあって高級ワインみたいな外観です。 香りは、「確かにコレは『南アフリカのシャブリ』と言いたくなるよなぁ」と感じる、ミネラルっぽさ全開の雰囲気。 若いリンゴと酢橘のような、フレッシュなフルーツの香りもあります。 味わいは「こりゃちょっとシャブリとは違うよなぁ」です。酸がシッカリしていて旨味もタップリなのはシャブリっぽいんですが、 結構甘さも感じるんですよね。シャブリとマコンを足して2で割ったくらいでしょうか。 若干炭酸のチリチリ感も残っているので、爽やかではあります。

 ・・・と、『南アのシャブリ』という謳い文句へのウザ絡みはこれくらいにしておいて、ワイン自体の印象は「2,500円だと順当、 セットの割り戻し価格1,500円はかなりお買い得」ですね。 今日の手巻き寿司には青魚が無かったので、どのネタともいい相性を見せてくれました。

点数78点

6日(土)

亀齢萬年と紀土 無量山

 今月はワインの更新の前に駄文が付いていることが多くて恐縮ですが...

 久しぶりに清酒を買って来ました。清酒の先生が 「広島は銘醸地」と仰るので広島のお酒「亀齢萬年 純米吟醸原酒五捨」(写真左)、お値段1,650円也です。 原酒なのでアルコール度数は17度もあるけどそんなに強い印象は無くて、甘味もあるけど酸味もシッカリ。ワイン好きにウケそうな感じです。

写真右は、年末に買った和歌山の「紀土 無量山 純米吟醸」(右)は、抜栓後一月以上経っても全然平気、清酒は強いなぁ。

Castelfino Brut N.V. [J.Garcia Carrion]
名称Castelfino Brut N.V.
カステルフィーノ ブリュット N.V.
生産者J.García Carrión
J.ガルシア・カリオン
価格548円
購入店MEGAドン・キホーテ狩場店

 安ワイン者の悲しいサガとして、散歩の途中で寄ったドン・キホーテに、明らかにインポーターの在庫処分的なワインがあると、 思わず救済したくなってしまうわけですよ・・・ってな経緯で買ったのがこのスペイン産スパークリング。 お値段は税別498円のガチ・ワンコインです。こういうのがアタリである確率なんて宝くじの3,000円が当たるくらいに低い、 というのは師範のこれまでの経験で判明しております。いわゆる「見えている地雷」というヤツですな。 ちなみに料理はブリ大根と鶏手羽の甘辛揚げ、ブロッコリーとトマトのチーズ焼き、モヤシとキュウリのおひたし。 なんでもアリゆえ泡を選びたくなる取り合わせですな。

 とはいえ稽古は稽古、真摯な気持ちで抜栓しますと、コルクはキッチリ裾の開いた前方後円墳型です。 ただ、抜染する時のガス圧は低いように感じました。 グラスに注いで「ガス圧低め」は目でも感じられます。底から泡が上がってこなくて、その傾向は明らかですね。 「あちゃー、やっぱり地雷か!?」と思いつつ香りを嗅ぐと、これがビックリなんですよ奥さん! 熟したリンゴの果実香にベッコウ飴のような甘やかさ、そして特筆すべきはバニラやバターのような香り。 コレ、間違いなくキュヴェは樽熟してますよね、そして熟成期間はかなり長めですよね。 味わいは、泡は確かに弱いんだけど、マッタリとした熟成感を感じる味わいで、ちゃんと美味い、というかちゃんと以上に美味いワインです。

 こういうのがあるから安ワイン者はやめられないんだよな。何をどう間違ったか、泡が弱い以外、500円なのに5,000円クラスの熟成シャンパーニュに肉薄します・・・ と言ったら言い過ぎかもだけど、そう言っても通じる感があります。 惜しむらくは「ドンキあるある」で、年末に買ったのに既に今は売られてないんですよね。なので紹介する価値が無いのが残念です。

点数81点

5日(金)

ニューワイン会

 本日は、ワイン勉強中さんが主催する「ニューワイン会」に参加。 どういう会かというと、以前師範が主催していた「バーチャルワイン会」と同様、 ツイッター上でみんなで同じワインを飲んで、#(ハッシュタグ)を付けて感想を言い合うという、ネット上のワイン会です。 バーチャルワイン会よりちゃんとしているのは、インポーターさんを巻き込んで誰でも課題ワインを手に入れられる、という点ですな。 今回は師範も一参加者として楽しませて頂きました。

oh La La (Rouge) 2018 [Ch. Paraza]
名称oh La La ! (Rouge) 2018
オ・ラ・ラ! (ルージュ) 2018
生産者Ch. Paraza
シャトー・パラザ
価格2,475円
購入店APOGÉE

 そしてこれが今回の課題ワイン。「オ・ラ・ラ」という陽気で変わった名前のワインで、産地は南仏のラングドック。 品種は「シラー60%、マルセラン20%、メルロ10%、カベルネフラン10%」とのこと。赤白セットで送料込み4,950円でした。 良い感じの価格帯のワインがチョイスされていますね。 バーチャルワイン会の場合は概ね1,000円前後だったので、ちょっとワインの感想を述べづらい雰囲気がありましたから。 ちなみに料理は照り焼きハンバーグとポトフです。

 さて抜栓。コルクは50mm、組成が均一で質の高さを感じます。 外観は、まったく向こうが透けないくらい黒に近い濃紫色で、アシも長くてネットリ感たっぷりです。見ただけで「こりゃ手ごわそうだな」と身構えされられます。 香りは、抜栓してすぐは硫黄っぽい還元臭を感じますが、それはすぐに飛びます。 その後に香るのが、良く言えば自然のままで野性的な、悪く言えば田舎っぽさのある果実香。 「ガリーグ」って言うんですかね?草っぱらに寝転んだ時のような香りと、煮詰めたブルーベリージャムのような香りを感じます。 味わいは、色や香りから受ける「野暮ったい」印象とは裏腹に、シュッとしてキレイでスムーズな味わいです。 アルコール度数が14.5%で糖度は8.4もあるので、とても熟したブドウが使われているんだと思いますが、 「強い」とか「重い」とかの印象は無く、スイスイ入ります。

 濃い色に野生っぽい味わい、でもスムーズな味わい。なかなか面白いワインですね。 たしかコレ自然派ワインなんですよね。そう考えるといわゆる「自然派っぽさ」は控えめです。 自然派ワインの入門編としては結構イケてるんじゅないかと思いました。 同じ造り手の白も買ってますんで、そっちにも期待しましょう。

点数76点

3日(水)

給湯器のお風呂リモコン

 安ワイン道場稽古場を建立してもうすぐ14年、最近いろんな家庭内インフラ機器が交換の時期を迎えつつあります。 昨日は給湯器を交換しました。写真が新しいお風呂リモコンなんだけど、これ半年前に交換したばかりなんだよな。 給湯器を変えると前のリモコンは使えないそうです。

 給湯器以外にも、食洗器や冷蔵庫、衣類乾燥機なんかがそろそろヤバい雰囲気を醸し出しています。 こういうの、「壊れてから商品検討して見積もり」ってわけにはいかないのが困るよね。 あ、あとワインセラーも大丈夫かなぁ。心配は尽きません。

 ・・・などと、読者な皆様には何の関係もないことを書いております。 「安ワイン道場」は師範専用の備忘録なのでご了承ください。

Percheron Old Vine Cinsault 2019 [Boutinot South Africa]
名称Percheron Old Vine Cinsault 2019
ペルシュロン オールド・ヴァイン サンソー 2019
生産者Boutinot South Africa
ブティノ・サウスアフリカ
価格949円 (単品価格:1,738円)
購入店ワインショップ ドラジェ

 本日の夕食当番は師範で、メニューはトンテキ、アボカドとブロッコリーのサラダ、ホウレンソウのおひたし。 ワインは、ドラジェさんの「2021年新春福袋 6本10000円コース」から、南アフリカ産の赤をチョイス。 "Old Vine"と書かれていますが、樹齢40年のサンソーから造られているとのことです。 そういえば昨日は「南アフリカワインの日」だったらしいですな(ご参考)。 こうやって流行にちょっと乗り遅れるあたりが「安ワイン道場らしさ」ですよ。

 色は真っ黒・・・と想像したけどさにあらず、どちらかというと薄めで赤みがあって、「濃いピノ・ノワール」くらいの色合いです。 香りも結構想定外で、ブラインドだったら「ベーリーA?」と答えそうな感じ。香りのどこかにマスカットのような香りがあるんですよ。 加えてシラーのようなスパイシーな感じもアリで、イチゴジャムっぽいニュアンスもあります。 味わいは、飲み口はスムーズながら甘味も酸味も渋味もしっかりしています。そして後味には軽い苦味。 各要素がカチッと噛み合い「重い」というより「固い」感じで、ローヌの若い赤のような雰囲気です。

 親しみやすそうな外観や香りだけど、飲み込む際にはかなり硬派な印象のワインです。 サンソー単品種ってあまり稽古する機会が無いから、これがこの品種の特徴なのかは判らないけど、 こういう普段自分では買わない系と出会えるのが福袋の醍醐味ですよ。

点数73点

2日(火)

はま寿司 外観

 本日は、124年ぶりに2月2日が節分なんだそうです。節分なんて2月3日に固定されているものだと思ってましたよ。 そして、こういう季節の行事はキッチリやらなければ気が済まない師範家ですから、休肝日返上で節分のお祝いをします。 最近の流行では「節分には巻き寿司を食べる」らしいのですが、それを拡大解釈「寿司だったら良いんだろ!」ということにして、 家族で伺ったのははま寿司 横浜岡野店年末にも伺っております。

 こちらのお店も緊急事態宣言下の時短要請に応じて、午後8時までの営業とのこと。サクサクっと飲んで食べて参ります。

はま寿司 ビール

 で、まずは食べたものから。 焙り牛タン(写真右)、真鯛(写真左)、寒ブリ、ツブ貝、アジ、トロイワシ

 そしてお飲み物は、とりあえず瓶ビール 480円(税別)。寿司にはスーパードライですよ。 それが合うってわけじゃないけど、合わなくもないって感じで。魚は今日は真鯛がヒットでした。

はま寿司 清酒

 更にお寿司を追加で、 本マグロ中トロ(写真手前)、サーモン&アボカド水ダコ、アワビ、エビ&アボカド、 他にはアサリの酒蒸し、軟骨唐揚げ、アオサの味噌汁あたりをいろいろと。

 お酒は清酒にスイッチして、賀茂鶴 一滴入魂 純米吟醸を。 これがはま寿司史上最高に美味い清酒でした。 調べたところ、「ワイングラスで飲みたい日本酒」の賞を取った銘柄とのこと。 スッキリとしていて酒臭さがなくて、これが300mlで780円(税別)はお値打ちですよ。

 こんだけ飲んで食べて、家族4人のお支払いは6,000円台ですよ。いやー、安すぎだよね、日本の飲食店。 そこそこ良い値段の清酒やワインを置いて頂ければ、もっと売り上げ貢献できるのに、と思います。

Ice Sparkling Rose N.V. [Carlo Rossi / Suntory]
名称Ice Sparkling Rosé N.V.
アイス スパークリング ロゼN.V.
生産者Carlo Rossi / Suntory
カルロ・ロッシ / サントリー
価格298円 (280ml)
購入店

 ・・・というわけで、回転ずしで飲んでは来たんですが、当然飲み足りないわけで、道場で開けたのがこのワインです。 セブンイレブンで売られていました。 原材料は「輸入ワイン(オーストラリア産)/炭酸、酸味料、香料、酸化防止剤(亜硫酸塩)、保存料(ソルビン酸K)」、 製造場は「サントリースピリッツ(株)」なので、カルロ・ロッシが作ったのでは無くライセンス生産品ですな。 アルコール度数8%で容量280mlなので、普通のスパークリングワイン(12%/750ml)のほぼ1/4のアルコール含有量です。 それで価格が298円だから、普通のサイズ&アルコール度数だったら1,200円相当、決して激安というわけではありません。

 色は、ピンクというよりオレンジ、泡立ちはとても弱くて目視することはできません。 香りはとてもフルーティ。マンゴーやパッションフルーツの香りがバンバン、というかバンバン過ぎて香料のなせる業だとすぐにわかります。 味わいは、かなり甘めで酸味控えめ。ぶっちゃけチューハイですな。

 結果、ワインとは別物でした。飲めない女性陣には「めっちゃ良い香り~」と好評でした。 でもこれはアルコールの入ったジュースですよ。ネガティブな意味ではなく、回転寿司を食べた後の飲み直しにはこういうので良い気もします。

点数67点