稽古日誌:2019年7月

奥野田ワイナリーのカベルネ・ソーヴィニョン畑

 7月です。まだ梅雨は続きます。

 左写真は、先月の勝沼ワイン巡りで伺ったカベルネ・ソーヴィニョンの畑。 垣根造りでとてもキレイな畑だったけど、 やっぱり二年前に伺った長野は塩尻・岩垂原の山本さんのメルローの畑は別格のキレイさだったな。 前者は小規模な奥野田ワイナリーの自社農園、後者は大手サントリーの契約農園。畑の見た目は会社の規模や自社/他社の別に依存しない、と思いますね。

 コレ、奥野田ワイナリーをdisる意図は全くありません。 敢えて下草を残してブドウに回る養分を制限する栽培法もあると聞き及んでおります(密植なので多分その方向性)。 どういうブドウにしたいか、各ワイナリーの方針次第だと思います。

 それにしても、こんな風にブドウ畑の写真を載せちゃったりして、「安ワイン道場」もイッパシのワイン好きのホームページみたいだな。 始めた当初は、どちらかというと「ちやほやされるワインをこき下ろす」ことに主眼を置いていたような気がするけど、 最近は「ちやほやされないワインを探し出す」のが楽しいと感じております。


31日(水)

水曜日のネコ

 本日で7月も終わり、そして7月31日は安ワイン道場師範(の本人)の誕生日です。 ココ、ソムリエ試験に出ますのでチェックしておいてください。

 そんなおめでたい日なので、平日でありながら食前にビールも頂きます。 本日のチョイスはヤッホーブルーイングの水曜日のネコ。 先月の父の日に子供たちから貰ったセットの中からの一本です。 オレンジピールやコリアンダーシードの香りがする白ビール系統のホワイトエールで、この季節に相応しい一本。 スッキリ爽快です。

 ちょっと残念なのは、「水曜日のネコ」って名前じゃどんなビールか判らない点ですね。 このブルワリーには「インドの青鬼」とか「東京ブラック」があるんだから、名は体を現す意味で「水曜日のネコ」にすれば良いのに、 といつも思います。まぁウケ狙いなのかヘンテコな名前を付けがちなブルワリーではあるんですが。

Graham Beck Brut Blanc de Blancs 2014 [Graham Beck]
名称Graham Beck Brut Blanc de Blancs 2014
グラハム・ベック ブリュットブラン・ド・ブラン 2014
生産者Graham Beck
グラハム・ベック
価格2,700円
購入店アフリカー

 誕生日ということで夕食も豪華版(師範代が勤務先早退して準備してくれました)、前菜が、タコのカルパッチョ、カツオとアジとマリネ、鶏の燻製サラダ。 メインが骨付きラムのロースト、その他パンいろいろにデザートにはスイカと高野のケーキ。ありがたいことです。

 ワインも、お祝いごとなのでスパークリングを、そして誕生日なのでちょっとだけ良いヤツ(でも稽古範囲内)を開けちゃいます。 銘柄は、南アフリカにおいて定評のあるスパークリングワインの造り手「グラハム・ベック」の、 特に定評のあるブラン・ド・ブラン。品種はもちろんシャルドネ100%、ヴィンテージは2014年です。 ちなみにベーシックなブリュットとは、昨年のお正月に稽古しております。

 色は、ブラン・ド・ブランなので薄いかと思えばそういうこともなくて、結構しっかりめのレモン色です。 泡立ちはとても立派、グラスの底から滝のように細かい泡が立ち昇ります。 香りはなるほどブラン・ド・ブラン、まず感じるのはライムとかグレープフルーツみたいな柑橘系の香り、 そして甘いリンゴが香って最後にはパンの耳っぽい香ばしさを感じます。 味わいも濃いっすね。やさしい甘さとキュッとした酸味、アクセントの苦味が全体を引き締めてくれています。 それらの長い余韻をシュワシュワした泡で流し込む、快感ですなぁ。

 やっぱり南アフリカのイケてるワインはダテじゃないというか、 お世辞抜きにプレステージ・シャンパーニュに比肩するパフォーマンスを発揮してくれたと思います。 敢えて難点を探すと、飲み始めから飲み終わりまでの変化が小さくて、やや単調な点かな? でも、スパークリングって大人数で飲む場合が多いことを考えれば、それはあまりデメリットにはならないかも。 このクオリティで稽古範囲の価格、泡フリークには一度お試し頂きたい銘柄です。

点数83点

29日(月)

お多幸 外観

 本日は中学時代の知り合いが郷里熊本から出張で上京するというので、 在京の同窓生が集まって飲み会。場所は新橋お多幸、 このクソ暑い時期おでん屋かよ!ですが、東京らしい店ということでここにしたそうです。

 場所は新橋駅の烏森口から西側へそこそこ歩いたビルの地下。信濃屋のとなりのとなりあたりです。 奥に結構広めの座敷があって、50人くらいのキャパはありそうな気がします。

お多幸 焼き鳥

 今回の参加者は、熊本からのTyd、野球部のMyk、剣道部のMyz、テニス部のMtm、生徒会長のOgt、隣の中学のMry、師範の7名。 全員男性、新橋らしいオッサン集団です。

 おでんで有名な店ですが、その他の酒の肴系の料理も充実していて、普通に居酒屋使い出来る感じです。 というわけでまずは、シラス豆腐とか串カツとか焼きナスとか冷やしトマトとか焼き鳥(左写真)とかいろいろと。 串カツが特にボリュームがあって美味かったな。

お多幸 ビール

 飲み物は、とりあえず生ビールを3杯ほど。銘柄は黒ラベルです。 中ジョッキで680円は一見安くないですが、税込み表示ですし、泡のキメも細かい美味しいビールなので満足です。 やっぱり生ビールはアタリハズレがあるよね。その点このお店は「アタリ」だと思います。

お多幸 おでん

 そしておでんです。盛合二丁盛」(左写真)、12品で2,920円を2つ頼みました。 汁の色が黒くて、おでん種にもしっかり色が付いています。 『色は濃いけど味は案外あっさりかも』と想像しつつ口に運ぶと、 色同様に味もしっかりでした。 そういえば関東地方でちゃんとしたおでんを食べたのって初めてな気がします。 地元の言葉で言えば『よう味のしゅんどって辛かぁ』という感じですが、 酒の肴にするんだったらこれくらい味がしっかりでも良いのかもですね。

お多幸 美少年

 このお店、ワインもリストにはありました。銘柄は「ラブレ・ロワ」で、赤がピノ・ノワール、白がシャルドネ。 サッポロビールが輸入する南仏のワインですね。強すぎないワインだと思うので、こういうお店としては真っ当なチョイスかと。 お値段はボトルで3,020円、安くは無いが許せる範囲の価格だと思いましたけど、 『多分この連中にはウケないな』と思ったので注文はしませんでした。

 そしてワインではなく注文したのは清酒です。 地酒のラインナップは6種類あって、師範が選んだのは熊本の銘酒美少年、一合800円です。 とりわけどうということはない感じではあるんですが、まぁ地元のお酒ですから、「飲んで応援」です。 熊本、震災からの復興は道半ば、という感じみたいですし。

お多幸 入口

 ・・・という感じのプチ同窓会。お会計は7人で30,000円ちょっとでした。 夏におでんも良いもんですな。また誰か上京した際にはゆるゆる飲みましょう>皆様


28日(日)

雪の茅舎 純米吟醸 と 寫樂 純米吟醸 播州山田錦 火入れ

 夏場の食前酒はビールに走りがちで、なかなか清酒がはかどりません。 写真左側の「雪の茅舎 純米吟醸」を開けたのは4月頭なので、あれから3か月以上経っております。 白用の低温セラーに立てて保存しチビチビ飲んでましたが、深窓の令嬢がこっそり寝酒に飲むよりももっと遅いペースですな。

 そしてようやく本日新しく開けたのが、写真右側の「寫樂 純米吟醸 播州山田錦 火入れ」、お値段2,160円です。 師範ってば清酒に関する知識はいつまで経ってもお子様レベルだから、こういう「聞いたことのある」銘柄を買っちゃうわけです。

 「雪の茅舎」の方は、若いソーヴィニョン・ブランやリースリングくらいの薄緑~レモン色が見えて、 香りにはハッキリとメロンのフルーティさがあります。 香りのボリュームは開けたての頃より増したような気もして、甘さも柔らかで、清酒って抜栓後の寿命が長くていいなぁと素直に思います。 対する「寫樂」は完全に無色透明。香りのボリュームは相対的にはおとなしめですが、傾向的にはより鋭さのあるパイナップルのような香りがします。 味わいに関してはこちらの方がよりシャープな甘さ。やっぱりパイナップルだわ。

 いやー、どっちも美味いな、コレ。お値段税別1,500円と2,000円ですよ。 ワインだったらエントリークラスの価格帯でこのクオリティだから、清酒ファンは羨ましい。

Bourgogne Pinot Noir La Vignee 2017 [Bouchard Pere & Fils]
名称Bourgogne Pinot Noir "La Vignée" 2017
ブルゴーニュ ピノ・ノワール "ラ・ヴィニェ" 2017
生産者Bouchard Père & Fils
ブシャール・ペール&フィス
価格1,397円 (単品価格:2,214円)
購入店うきうきワインの玉手箱

 本日の夕食は、豪州牛の和風ローストビーフ、水ダコのカルパッチョ、ヒラメの刺身とクジラの刺身。ブロッコリーとトマトのサラダ。 加えて昨日の残りのミョウガの酢漬けと枝豆, 先週に引き続き「富士子ベーコン」もあるという豪華版。 メインが牛なので赤ですが、この季節の赤はやっぱりピノ・ノワールですよ、特にクジラの刺身って血の味が強いからね。 というわけで選んだのは、うきうきワインの玉手箱の「6本1万円」の福袋から、ブルゴーニュのピノを。 以前はボロボロだったけどキッチリ再興したとの噂のネゴシアン「ブシャール」の裾モノです。

 栓は45mmのDIAM5。"Mis en Bouteille dans la Region de Production(生産地で瓶詰め)"と印字されているだけなんで、汎用品ですね。 グラスに注いで、色は薄めだけど薄すぎない、ACブルとしては合格な感じの色合いです。 香りは、熟れたチェリーと革製品のケモノっぽさがメイン。 なんとなくブルゴーニュというより南仏あたりのピノな感じがします。 ショップのサイトには『一部がフレンチオークの小樽発酵』と書かれていますが、樽香はほとんど感じません。 味わいは、渋みが柔らかく甘さも酸味も控えめ。ACブルらしいと言えばらしいのですが、率直に言えばヘタレな味わいです。

 不思議なことに、抜栓後時間が経つとかえって若返るというか、そもそものフルーツ感が感じられるようになります。 このワインは「安定剤(アカシア)」使用らしいんだけど、その影響ですかね?なんだかちょっとチグハグな感じはします。

 「(腐っても)名門ドコロのブルゴーニュとなればこのレベルでも2,000円超えてしまう」というのが現実なんだろうなぁ、と思い知らされるワインです。 憧れのブルゴーニュは遠くになりにけり、ですなぁ。

点数71点

27日(土)

サッポロ 北海道<生>

 台風6号がジメジメした暑い空気を押し上げてきております。 こういう日は早いうちからビールを飲んじゃいますな。もうそれは仕方ない、仕方ない。

 ・・・というわけで本日の食前酒は、サッポロの北海道<生>。 ツイッターで「サッポロクラッシックが美味いです」と教えて頂いたんだけど、 残念ながらそれは北海道限定発売らしいので、次善の策でコレにしました。

 やっぱり先週の"The Bar"みたいにはいかないな。 グラスを似た形のにしたり、同じように冷やしたりしたけど、泡のキメ細かさと泡持ちが全然違います。 タップと缶じゃ違うし、注ぎ方も下手クソなんでしょう。 味わい的には軽やかな苦みでスッキリ系だと思います。 こういうビールはやっぱりカラッとした夏の北海道で飲みたいな。

Vin de Pays de Vaucluse Les Plans 2016 [Dom. Santa Duc]
名称Vin de Pays de Vaucluse "Les Plans" 2016
ヴァン・ド・ペイ・ド・ヴォークリューズ "レ・プラン" 2016
生産者Dom. Santa Duc (Yves GRAS)
ドメーヌ・サンタ・デュック (イヴ・グラ)
価格1,209円
購入店トスカニー イタリアワイン専門店

 先週稽古したブルガリアの赤に引き続き、 今週も門下生報告頂いたワインと稽古して参ります。 過去の経験上、門下生報告頂いたワインは間違いないことが多いんですよ。

 さてこのワインはというと、品種はグルナッシュ、シラー、メルロー、カベルネ、ムールヴェドルが使われているようです。 ショップのサイトによれば、
『内訳はロエックスにあるドメーヌの区画(グルナッシュ、メルロー)のもの、 さらにグルナッシュはロエックスとクルテゾン、シラーとカベルネはリュベロン、メルローはロエックスとラストーから購入しています。』
だそうです。南仏の畑なんて全く判らないので「へぇそうですか」としか言いようがありません。

 色はしっかりとした紫色。2016年産ですが、エッジまでビシッと真紫です。 香りは、いかにもタコにも「ザ・南仏」ですね。グジュっと潰れたイチゴのフルーツ香や青畳のような草の匂いがブワッと香ります。 味わいは、2016年という(このクラスにしては)ちょっと年期が入っているのが奏功してか、案外柔らかい雰囲気です。 口の中にはスーッと入ってきますが、まず甘味を感じて、次に酸が来て、最後に渋味のチリチリ感が残る、重層的な味わいなのが面白く感じます。

 なるほどなるほど、この値段とは思えない凝縮感がありますな。 ご報告にある通り、ギガルの同クラスであるACコート・デュ・ローヌ(例えばコレ)よりも味わいは濃いと思います。 ただ、万人にお薦めできるかと言えば微妙で、なんかちょっと荒っぽいんだなぁ。特に渋味のチリチリ感が。 そのあたりは飲む人のお好み次第ですね。

点数77点

26日(金)

サントリー ザ・プレミアム・モルツ マスターズドリーム

 もう既に死語っぽくなってきてはおりますが、本日は「プレミアム・フライデー」らしいです。 そういう日を月末に持ってくるという行政側の空気読めなさは置いといて、 早く帰りましょう!というアクション自体には賛同しますんで、 本日師範は早めに帰宅して「一人自宅でプレミアムフライデー」です。

 で、プレミアムと言えばコレでしょう、ということでサントリーのザ・プレミアム・モルツ マスターズドリーム 山崎原酒樽熟成ブレンド。 ノーマルのマスターズドリームとは先月比較稽古しております。 アルコール度数7%で、味わいしっかり&長い余韻のビールですよ。

菱山中央醸造 ロゼ 2017
名称菱山中央醸造 ロゼ 2017
2017
生産者菱山中央醸造
価格2,160円
購入店ぶどうばたけ

 早めに帰宅したんで夕食当番は師範で、本日のメニューは鳥の唐揚げ、夏野菜の揚げびたし、タコとワカメの酢の物。 ワインは、先月の勝沼ワイン巡り 2019の際に、 「ぶどうばたけ」という生産者兼お土産屋さんで購入したロゼワイン。 品種は甲州を中心にいろいろで、傷んだ部分を外した半端なブドウなんかも含まれるているそうです。 基本的にブドウを持ち込んだ近隣農家に配布するためのワイン(ではなく「ぶどう酒」)とのことでラベルは無くて、 キャップシールに必要最低限の情報が記されているのみです。

 色は非常に淡く、極めてほんのりピンク色。ブラインドで出されたら白、グリ系かブラン・ド・ノワールだと思うでしょうね。 香りは結構パリッとしてますが、いわゆる「フォクシーフレーバー」なラブルスカ系、ナイアガラっぽい香りを強めに感じます。 試飲したときはこんな感じじゃなかったのに・・・という気はします。 味わいはやや甘め、後味にそこそこ渋味も感じます。 この感じも試飲の時とは違う気がするんですよ。

 いわゆるフランスの「ルイ・ジュリアン」的な、自然にブドウを絞って発酵させたワインではあるんだろうだけど、 ワインから感じ取れる雰囲気はかなり違って自然派的ではありません。 そして、正直言ってこのワイン自体に2,000円の価値を見出すのは難しいと思います。 適正価格は良くて1,000円、といったところかと。
でもね、ワイナリーでは歴史や醸造方法や設備を丁寧に説明して頂いて、 ドライフルーツなんかのおつまみ付きでいろいろ試飲させて頂いたわけですよ。 だとすりゃ差額の1,000円は「お礼&試飲代」です。 時代は『コト消費』ですよ。

点数70点

24日(水)

Lucci Extra Dry N.V. [C.V.B.M.]
名称Lucci Extra Dry N.V.
ルッチ エクストラ・ドライ (ヴィンテージ無し)
生産者C.V.B.M.
C.V.B.M.
価格439円 (単品価格:1,166円)
購入店MyWineCLUB(マイワインクラブ)

 本日は師範が夕食当番、メニューは青椒肉絲(by CookDo)、ししゃもフライ&揚げ春巻(お惣菜)、ふかひれスープ(byニチレイ)、レタスとキュウリのチョレギ風サラダ。 ワインは、「世界の選りすぐり辛口スパークリング9本セット」、税送料込み通常6,458円が20%offで5166円だったものからイタリア産の安泡。 このセット、買ったときは「気軽にガンガン飲むぞ」と思いながら、案外在庫がダブついております。 なんか「コレ飲みたい!」って意識が働かないというか、稽古する前からだいたい想像がつくというか。

 色は非常に薄い麦わら色。抜栓時にガス圧を結構高めに感じたように、比較的泡のボリュームはあるように見えます。 香りは、フレッシュな(熟れたり蜜が入ったりしていない)リンゴと、ライムのような香り。 香りのボリュームは結構あるけど、シンプルでもあります。 口に含むと実は泡は控えめで、甘酸っぱさのほかに後味に苦味を感じます。

 これくらいだと「泡の出るのは七難隠す」と言えるレベルですね。 スティルでこの雰囲気だと若干残念な感じですが、キメ細かめの泡が入っているので気持ちよく頂けます。 これが買値相当額1コイン以下はやっぱりお買い得っすね。この時期はグイグイいきましょう。

点数72点

21日(日)

サッポロ The Bar 外観

 本日は、北海道にお住まいでツイッター仲間のharupiroporenさんが上京されるというので、 デゴ店長さんに声を掛けて頂いての飲み会。場所は銀座界隈。 なんと関西方面から酒の神様bacchusさんも参加されています。

 最初に伺ったのは、7月にオープンしたばかりのサッポロ The Barというビールスタンド。 銀座の一等地「銀座PLACE」の地下にある、「最高に美味しい黒ラベルが飲める店」とのことです。 店の前には行列ができていましたが、どうもその行列はタピオカのお店目当てのようで、 こちらのThe Barにはすんなり入れました。

サッポロ The Bar パーフェクト黒ラベル

 ここで飲めるビールはザ・パーフェクトファーストハイブリッドの3種類。どれも1杯500円。 なんとそれらの中身は全部同じ黒ラベルで、注ぎ方の違いによって味わいが変わるそうです。 「おひとり様2杯まで」ということなので、ザ・パーフェクト(右写真)とファーストを頂きました。

 まず、ビールを注ぐ前に4℃の冷水でグラスがリンスされます。 一杯めの「ザ・パーフェクト」は、「パーフェクト黒ラベルカラン」から注がれたクリーミーな泡のビール。 確かに自宅で缶から注ぐのとは泡のキメ細かさと泡持ちが全然違います。素直に美味いな、このビール。

 二杯めの「ファースト」は、「スウィングカラン」から一度注ぎで注がれたもの。 気のせいでは無いレベルで、こちらの方が味わいがシャープに感じられます。 それこそ、先日比較した一番搾りと本麒麟より明確に違う感じ。 やっぱりビールって注ぎ方が大事なんだなぁ。

TOKUOKA Wine & Gourmet Gallery Ginza 外観

 1軒目はサクっと終了、次に連れて行って頂いた店は、インポーターの徳岡が経営している角打ち形式のワインバー、TOKUOKA Wine & Gourmet Gallery Ginzaというところ。 有楽町駅からすぐ、東急プラザ銀座の地下にあります。

 「角打ち形式」だけどちゃんと椅子とテーブルがあって、奥の方にワインが陳列されています。 まだ昼の4時前でしたが、結構お客さんいましたね。

Canard-Duchene Authentic Reserve Brut N.V. [Canard-Duchene]
名称Canard-Duchêne "Authentic Reserve" Brut N.V.
カナール・デュシェーヌ "オーセンティック・レゼルヴ" ブリュット (ヴィンテージ無し)
生産者Canard-Duchêne
カナール・デュシェーヌ
価格(不明)
購入店TOKUOKA Wine & Gourmet Gallery Ginza

 4人いるんでグラスで頼むよりボトルの方が良かろう、という話になり、 やっぱり最初はシャンパーニュでしょ、ということに相成りました。 銘柄は「カナール・デュシェーヌ」という聞いたことのない造り手。 シャンパーニュにはいったいいくつのメゾンがあるんですかね? 飲んでも飲んでも知らない名前が出てきますな。

 色はかなり薄め、新しい白木のような色。『ブラン・ド・ブランかなぁ』と思ったけど、 調べてもらったら黒ブドウが多いそうです。全く師範の鑑定はアテにならんな。 香りのボリュームは結構しっかりしていて、1mほど離れたところで注がれてもリンゴやアプリコットみたいなフルーツの香りが漂ってきます。 それ以外にシャンパーニュらしいイースト香もあり、複雑さがあります。 味わいは、ブリュットとしてはちょっと甘い側寄りかな?後味に軽い渋味を感じるあたりは黒ブドウ由来なのかもしれません。

 香り華やかでよろしいんじゃないですかね。お値段はいくらだったのかな? 今回ワイン選びはほとんど人任せだったので、値段を書き留めていないのが「安ワイン道場」としては落度ですな。

点数80点
TOKUOKA Wine & Gourmet Gallery Ginza チーズの盛り合わせ

 つまみとして注文したのが本日のチーズ5種盛り合わせ。お値段980円也。 チーズと一緒にドライフルーツ数種類が、"3-Coins"で売られている石板風の皿に載せられています。 この皿、道場にもあるんですな。同じようにチーズを盛る時とかに使っています。

Josef Biffar Riesling Trocken 2014 [Weingut Josef Biifar]
名称Josef Biffar Riesling Trocken 2014
ヨーゼフ・ビファー リースリング トロッケン 2014
生産者Weingut Josef Biifar
ヴァイングート・ヨーゼフ・ビファー
価格500円 (グラス)
購入店TOKUOKA Wine & Gourmet Gallery Ginza

 4人だとシャンパーニュ1本なんてサクっと飲み干してしまうわけで、 追加をグラスで注文。 「本日のお勧め」みたいな感じでプッシュされていたのが、このドイツ産のリースリング。 これはお値段書き留めておりまして、一杯500円でした。 ちなみにこの造り手のワインは、以前カビネットと稽古しております。 その時もグラスで500円だったみたいです。

 色は非常に薄めで、無色に近い感じだったかと思います。 香りは、いかにもリースリングな灯油っぽい香り。そして白い花みたいなキュッと小さな華やかさがあります。 味わいは、トロッケン(辛口)ではありますが辛口過ぎず、やや甘味があってふくよかさを感じます。

 この灯油みたいな香りは好き嫌いが分かれるところだとは思いますが、師範は好きっすね。 っていうかワインの品種で好きじゃないのってあまり思いつかなかったり。飲めりゃなんでも良いんですよ。

点数77点
銀座でワイン 外観

 酒の神様は夕方のフライトで関西方面へお帰りになる、ということでここでお別れ。 次に向かったのが銀座でワイン。という、そのまんまな店名のお店。場所は東銀座寄り、三越の裏あたりにあります。

 店内には、棚に赤ワインが/冷蔵ケースに白ワインがズラーッと並んでいて、そこから選ぶスタイル。 先日行った"W Yokohama"と似た感じのシステムですね。 こういうお店が増えてくれるのは嬉しいなぁ。

Le Monde Ribolla Gialla Brut N.V. [Vigneti Le Monde (Arcadia Societa Agricola)]
名称Le Monde Ribolla Gialla Brut N.V.
ル・モンド リボッラ・ジャッラ ブリュット (ヴィンテージ無し)
生産者Vigneti Le Monde (Arcadia Societa Agricola)
ヴィニェティ・ル・モンド (アルカディア・ソシエタ・アグリコーラ)
価格(不明)
購入店銀座でワイン。

 このお店からにゃんだよーさんが参加、 改めて泡もので乾杯することになりました。 泡だけで棚3段分、30種類?くらいあった中から選んだのが、このイタリア産のスプマンテ。 オレンジワインで有名な品種リボッラ・ジャッラで作られたスパークリングなんて未経験ゆえ興味があったのと、 ボトルの佇まいが美味そうだった、というのがチョイスの理由です。 お値段はいくらだったっけ?確か5,000円前後だったと思います。

 色は薄め、当然ながらオレンジワインの色とは全く異なります。 香りはあまり強くなくて、特段の個性があるわけでもない、普通にスプマンテな香りですね。 口に含むと、泡が弱くて若干残念な感じがします。 味わいのバランスとかは悪くなくて、スイスイ飲める泡ではあるんですけどね。

 なんかもっとキテレツなワインを想像していたら、あまりに普通な感じだったので拍子抜けした、というのが正直な感想かなぁ。 小売で1,000円台前半ならアリだなぁと思っていたけど、後で調べたら定価は2,800円もするのね。 それはちょっと厳しい気がします。

点数72点
銀座でワイン カジキマグロのカルパッチョ

 料理もいろいろと注文しておりますが、最初に頂いたのが左写真のカジキマグロのカルパッチョ。 カジキマグロ自体は淡泊な味わいだけれど、その分オリーブオイルや香草、ピンクペッパーの存在感があって良い相性だったように思います。 ただ、ソムリエの資格持ちな方は「風味が強すぎるから」とピンクペッパーを敬遠されていたりもしました。なるほどねぇ。

S-Naia Sauvignon Blanc 2017 [Bodegas Naia]
名称S-Naia Sauvignon Blanc 2017
ソナイア ソーヴィニョン・ブラン 2017
生産者Bodegas Naia
ボデガス・ナイア
価格(不明)
購入店銀座でワイン。

 一本目の泡はサクっと飲み干して、次は白でございます。 白も50種類くらいはあったかな?概ね5,000円前後が中心価格帯だったように思います。 デゴ店長さんと一緒に選んでいて、なんとなく気になったのがこのスペイン産のソーヴィニョン・ブラン。 あんまり見ないっすよね、スペインでこの品種。お値段は4,000円台だったような気がします。

 色は薄め、ソーヴィニョン・ブランの若いのってだいたいそうですね。 香りは、トロピカルフルーツやハーブの香りがパーッと・・・は来ないのよ、残念ながら。 暖かい地域で作られるソーヴィニョン・ブランにしては香りはかなりおとなしめです。 でも味は悪くないのね。軽い甘味や酸味に加えてキュッと硬派な旨味があって、とてもバランスの良い味わいです。

 香りの弱さは若干残念でしたが、味で挽回してくれました。 これも後で調べたら定価は2,000円強みたい。 実売で1,000円台だとすればまずまずアリなワインだと思います。

点数75点
銀座でワイン カジキマグロのカルパッチョ

 いろいろ料理を頂いた中で、一番印象に残ったのが左写真の出来立て!燻製仔羊ハンバーグ。 羊と燻製の香りが合わさって、なかなか意外な取り合わせででした。

 その外にも、ムール貝と野菜の炒め物とか焼きアボカドとか馬肉のタルタルとかトリッパとかいかすみのリゾットとか、 一風変わった楽しいメニューが多かったように思います。

Kalfu Molu Pinot Noir N.V. [Vina Ventisquero]
名称Kalfu Molu Pinot Noir 2017
カルフ モル ピノ・ノワール 2017
生産者Viña Ventisquero
ビーニャ・ベンティスケロ
価格(不明)
購入店銀座でワイン。

 赤の選択には師範は参加しておりませんが、選んでこられたのがこのチリのピノ・ノワールです。 確かデゴ店長さんのチョイスだったんじゃないかな?このあたりからだんだん記憶がおぼろげになって行きます。 だってこの時点でほぼ1人1本分飲んでるからね。 メモもすでに取っていないので、かな~り怪しいコメントになってしまいます。

 色は、ピノ・ノワールらしい明るい紫色です・・・というのはグラスの写真が残っているから言えることです。 香りや味わいの細かいことは覚えちゃおりませんが、 南米のピノ・ノワールにしてはキレイな感じというか、軽めで洗練された雰囲気があったように思います。

 メモを取るという行為はですね、書かれた内容も後で役に立ちますが、 「書くために味覚嗅覚を働かせる」ことにも意味があるんですよ。 ということでメモはちゃんと取りなさい>酔った自分

点数(77点)
銀座でワイン ワインセラー

 左写真がワインが並んだ棚。 ちょっとだけ気になったのは、この棚の真向かいに(ガラスを介して)炭火焼のグリルがあるので、輻射熱がワインのボトルに届くこと。 ワインが温まっちゃったりしないのかなぁ、と思いましたよ。

 ・・・という感じでこのお店を後にしましたが、宴はまだまだ続きます。

Three Hundred Bar 外観 Three Hundred Bar 店内

 このあたりから隊長さんが参加されたんでしたっけ? 次に連れて行って頂いたのは、Three Hundred Barというところ。 その名の通り、全品300円のスタンディング・バーです。 お手軽価格ということで店内は人がいっぱい、外国人の方も多く見えました。 なんでもナンパのメッカでもあるとのこと。さすがに師範にそんな甲斐性などありませんけどね。

 ここでは、ビール(ハイネケン)ZIMA PINK LEMONADE(右写真)を飲んだみたいです。 ってかあまり覚えていないのね。楽しかったみたいで写真はいろいろ残ってますけどね。

 ・・・で、まだまだ続きます。

ワインバー Lumiere 店内

 5軒目に伺ったのは、にゃんだよーさんが経営されている銀座のワインバーWine Bar Lumiere(リュミエール) (食べログのページ)。 日曜はお休みですが、わざわざ開けて頂きました・・・ってかいつもこういう形でしかお邪魔することがなくて、ホントにスミマセン。

 そして、もう充分飲んじゃているのにまだまだ飲んでおります。

Veuve Clicquot Brut N.V. [Veuve Clicquot]
名称Veuve Clicquot Brut N.V.
ヴーヴ・クリコ ブリュット (ヴィンテージ無し)
生産者Veuve Clicquot Ponsardin
ヴーヴ・クリコ・ポンサルダン
価格
購入店Wine Bar Lumiere

 この期に及んで泣く子も黙るシャンパーニュの名門、イエローラベルのヴーヴ・クリコですよ。 昔は"Veuve Clicquot Ponsardin"って名前だったと思うんですが、いつ頃からか"Ponsardin"が無くなっちゃってますな。 そして左写真がめっちゃイエローなラベルなのは、すでにカメラのホワイトバランスを合わせようなんて気が無くなっているからです。 照明暗めの店内だと、オートで合わせるのには限界がありますな。

 ・・・と、ワインの中身にはまったく関係ないことを書いているのは、 どんなワインだったかあまり覚えていないからです。 おぼろげな記憶の糸を辿ると、『やっぱりヴーヴ・クリコは大手メゾンの中ではしっかり系の味わいだな』なんてことを感じたような。 単にそういう先入観をなぞっただけかも知れません。

 酔っ払いにシャンパーニュなんてもったいない話ではあるんですが、 それでもみんな笑顔になるわけで、「もったいないけど意味はある」んですよ、うん。 と勝手に納得しております。

点数(80点)
Valdivieso Brut N.V. [Valdivieso]
名称Valdivieso Brut N.V.
バルディビエソ ブリュット (ヴィンテージ無し)
生産者Viña Valdivieso
ビーニャ・バルディビエソ
価格
購入店Wine Bar Lumiere

 本家イエローラベルの後に出していただいたのが、この「なんちゃってイエローラベル」なバルディビエソ、チリのスパークリングですな。 この造り手のブラン・ド・ブランは「なんちゃってドラモット」な感じです。 見た目がなんちゃってなだけでなく、中身も結構ちゃんとしている造り手、という印象があります。

 ・・・で、もちろん感想を書き記すことなどかないません。 というか、どこからこちらにチェンジしたのか、少なくとも味覚嗅覚では判断できてなかったと思います。 だったらコレで良いじゃん!という話でもあります。飲めりゃなんでも良いんですよ(本日2回目)

点数(??点)
Okha Chenin Blanc 2018 [Man Vintners]
名称Okha Chenin Blanc 2018
オーカ シュナン・ブラン 2018
生産者Man Vintners
マン・ヴァントナーズ
価格
購入店Wine Bar Lumiere

 写真を見返すと、こんなワインも飲んでいたんですね~。 南アフリカの造り手マン・ヴァントナーズが作るお手軽銘柄、オーカです。 で、どうして"Okha"の綴りで「オーカ」と読むんですかね? 普通だったら「オクハ」か、"h"を読まないんだったら「オカー」じゃないかといつも思ってます。 でも、南アフリカって結構独特な綴りの固有名詞があったりするから、ここでは素直に「オーカ」と表記しています。

 ・・・ってことを昨年も書いていました。進歩ないなぁ。 どうせ進歩ないんだから、同じ銘柄の2006年産と12年前にも稽古しておりますので、 どんなワインかはそちらをご参照ください(ワインが進歩している可能性には目をつぶってください)。

点数??点
ワインバー Lumiere ワイン

 昼の3時から飲み始めて、帰りは終電。 でも、ちゃんと終電の時間を気にするだけの意識はあったのが幸いです。 惜しむらくは、電車を乗り過ごさない意識があればもっと立派だったのになぁ(爆)。

 ・・・という感じのツイッター仲間の飲み会でした。 また機会があれば遊んでいただければ、と思っております>皆様


20日(土)

サッポロ スカイピルス

 本日のおやつは、先日ご一緒した熊本のKmさんにお土産で頂いた熊本の「富士子ベーコン」と、 スーパーで見かけたサッポロの「スカイピルス」。

富士子ベーコンは、保存料を一切使用せず塩だけの味付け、「温燻」という製法で加熱して作られているので火を通さずそのまま食べられます。 頂いたのはモモの部位、燻した香りと凝縮した旨味がスゴいっすね。 まるで焼き鳥屋みたいな感じの香りだけど、こりゃ美味いわ(「富士子ベーコンのサイト

 スカイピルスは色はレモン色で柑橘系の香りと軽い苦み。あまりサッポロっぽくないけど、爽やかでジメジメした夏には良い感じですな。

 いや~、贅沢なおやつだわ~

Petit Enira 2015 [Bessa Valley Winery]
名称Petit Enira 2015
プティ・エニーラ 2015
生産者Bessa Valley Winery
ベッサ・ヴァレー・ワイナリー
価格1,576円
購入店トスカニー イタリアワイン専門店

 本日の夕食は、おやつでも食べた富士子ベーコンを最初のツマミにして、 あとはソテーした生ソーセージ、ラザニア2種(カレー味とノーマル)、キノコとパプリカのアヒージョ、タコと夏野菜のマリネ。 ベーコンの香りが凄いんで、合わせるワインもかなり香りがタフでないと務まらなそうなので、 チョイスしたのが門下生からご報告頂いたブルガリア産。 だって香りの中に「桜チップ」って書いてあるんですもん。 ちなみに品種はメルロー/シラー/プティ・ヴェルド/カベルネ・ソーヴィニヨンという、シラー以外はボルドーブレンドです。 ブルガリアってボルドーブレンドが多いイメージがありますね。 先日稽古したヴィア・ディアゴナリスもそうだし、 以前良く稽古していた、ドメーヌ・ボイヤールやセイント・リュトンなんかもそうだし。

 ボトルはかなりの重量級、コルクもヴィンテージが書かれたピカピカの50mm、「プティ」なんで廉価版でしょうが、なかなか気合が入っています。 色は、ボルドーブレンドとしてはやや明るめ、エッジに紫から赤のグラデーションが見て取れます。 香りのボリュームは期待したほど強くは無いけど、ブルーベリーのような濃い色の果実と、若干セージのようなハーブっぽい香り、 加えて焦げ感の強い樽の雰囲気があって複雑さは立派なものです。 味わいは、渋味と甘味と酸味のバランスが良く、口に含んだ瞬間は素直に「コレ美味しい!」と感じます。 ただ、後味に残る苦味がビリっと刺激的な点が玉にキズかな。「画竜点睛を欠く」感じ。

 門下生報告の通り、香りは右岸ボルドー、それもサンテミリオン周辺のブルジョワ級くらいな感じがして、明らかに値段より上の雰囲気です。 ただ味わいはちょっと独特だな。若さから来る硬さとは違う、芯に残るガチャガチャ感があります。 これが、栽培や醸造上の雑さから来るんだとすれば、上級銘柄は十分期待できると思います。上級っつったって2,000円くらいみたいですからね。

点数79点

19日(金)

Old Hands Organic Wine Roble 2016 [Bodegas la Purisima]
名称Old Hands Organic Wine Roble 2016
オールド・ハンズ オーガニック・ワイン ロブレ 2016
生産者Bodegas la Purísima
ボデガス・ラ・プリシマ
価格885円 (単品価格:999円)
購入店ヴェリタス?輸入直販ワイン専門店

 本日の夕食は、豚肉とナスのトマト煮込み、キュウリともやしのナムル。 ワインは、「BIOワイン極上赤だけ5本セット」 税送料込み5,780円から、スペインはイェクラ産の赤。 たまたまツイッターで同じものを飲まれているツイートを発見したんで、「じゃぁオレも!」ってことでチョイスしました。

 色は、濃いには濃いけどよくあるこの地方の赤みたく真っ黒ではなくて、やや赤みを感じる紫色。 スワリングすると、グラスの内側を液体がタラーリタラリ。やっぱアルコール度数14.5%はダテじゃないですね。 香りのボリュームはやや弱め、ドライフルーツっぽい乾いた黒系果実の香りに、チョコレートのような甘い香りが乗っています。 口に含んですぐ、ほとんど渋味は感じないので「アレ?軽い??」と思ったら、その後甘味がブワッときます。 口腔内での滞在時間が長くなると、舌や頬の内側に貼りつくようなキメの細かい渋味、そして全体をまとめる酸味が感じられます。 糖度を計ると8.7、スゲー甘いはずの領域なんだけど、食事を邪魔する甘さまでにはには感じません。

 それにしてもですよ、アルコール度数14.5%で糖度8.7って、元はどんなブドウだったんですかね? オーガニックの認証を取っているから補糖なんてしてないだろうし(認証と補糖は関係ないですかね?) でもそんなに「重くて飲むのに苦労する」ってワインじゃないです。 若干グラスの進みが遅いかなぁ、ってくらい。ちょっと単調な感じもするし。 ・・・ってなんだかんだ書いてますが、こんなしっかりしたワインが3桁円で買えるなんて日本は未だ良い国ですわ。

点数75点

17日(水)

キリン 一番搾りと本麒麟の飲み比べ

 本日は、ちょっと遅い時間から飲みに出かける予定があるので、自宅で夕飯を作って食べて、軽くビールを2缶。 せせっかくなんで「一人飲み比べ」でもしてみますか、ということでキリンの一番搾り本麒麟を同時に開けました。 ヒールと新ジャンル、もちろん全然違うでしょ、と思っておったわけですよ。

 ところがどっこい比べてみると、「違うっちゃ違うけど案外違わない」というのが本音。 一番搾りは泡持ちがよく穀物(麦芽?)の風味が相対的にしっかりしている、というくらいの差です。 ここに2倍の価格差を認めるかは価値観の問題ですね。 師範的には「材料や製法で税率を変えること自体がくだらない」と思っており、 税金を安くするために企業が努力するのは「立派だけど無駄」だと考えているので、 積極的に発泡酒や新ジャンルを飲む気にはなりませんが。

W Yokohama -The Wine Hall- 店内

 その後10時前に自宅を出て飲みに向かいました。 ツイッターのお知り合いで、師範の郷里熊本でワイン講師をなさっているKmさん(Twitterアカウント) が横浜方面にお見えになる、ということでご一緒することにしたわけです。 Kmさんの熊本からのフライトが最終便だったのでスタート時間は夜の10時半、「軽く飲みましょう」ということになりました。

 店は、年初にも利用させて頂いた、 横浜駅西口鶴屋町にあるW Yokohama (ダブリューヨコハマ)-The Wine Hall-というところ (お店のサイト)。 「ワインショップ×レストラン」というコンセプトのお店で、 ワインは標準小売価格で売られていて、+600円(※税別)の抜栓料で飲めるというシステム。 ワイン講師の方をお連れするのにピッタリのお店だと考えたわけであります。

 ※以降、金額はすべて税別表示です。ちなみにサービス料はかかっていません。

Alta Langa Extra Brut 2014 [Fontana Fredda]
名称Alta Langa Extra Brut 2014
アルタ・ランガ エクストラ・ブリュット 2014
生産者Fontana Fredda
フォンタナ・フレッダ
価格1,100円 (グラス)
購入店W Yokohama -The Wine Hall-

 「軽く飲む」っつっても終電までは1時間半以上ありますから、 まずは泡モノで乾杯して次はボトル1本、というプランで合意しました。 「本日のグラスワイン」のリストを見ると、今日の泡はシャンパーニュじゃなくてイタリア産のコレ、 後はワインリストの方に書かれていたのが確か豪州のドメーヌ・シャンドン。 グラスのシャンパーニュは無いみたいでした・・・って探し方が悪かったのかな? ドメーヌ・シャンドンは一般的なので、『飲んだことないのを飲んでみたい』というご意見もあり、 イタリア産の方をチョイス。 持ってきて頂いたボトルをしげしげと眺めると、造り手はフォンタナ・フレッダでヴィンテージは2014年、 ピノ・ネロとシャルドネが使われたスプマンテのようです。

 貧乏性の師範としてはグラスワインだと注がれた量が気になるところですが、 ここはフルート型のグラスにたっぷりと注いでくれています。嬉しいですねぇ。 そして乾杯した後に改めて品定めすると、外観も香りもまったくもってシャンパーニュです。 細かな泡に熟したリンゴと蜂蜜とパンの皮の香り、甘香ばしさがしっかりと感じられます。 味わいもしっかりして、キューっと飲み干してしまうには惜しく、ちびちび飲んでおりました。

 正直ね、リストを見た時「スプマンテが1杯1,100円は高いんじゃね?」と思ったわけですよ。 でも後で調べたら結構お高いのね、このワイン。 その値段に見合った内容のスパークリングだったと思いましたよ。

点数80点
W Yokohama -The Wine Hall- ナスとイワシのマリネ

 料理は、自家製ピクルス 480円とイワシとナスのマリネ 600円(左写真)を注文。 手軽な値段でちょこちょこっとつまめる料理があるのは嬉しいですね。

 ちなみに、ソムリエール星野さんから『前回利用された時もこの席でしたよね』と声をかけて頂きました。 前回って、もう半年も前、それも1回だけですよ。すごい記憶力だなぁ、と感心していたら、 どうやら安ワイン道場をご存じとのことでした。いやー、こりゃ下手なこと書けないヤツだわ。 いえ実際は「下手なこと」なんて無かったわけですけどね。

Saint-Veran En Creches 2017 [Dom. Barraud]
名称Saint-Véran "En Crèches" 2017
サン・ヴェラン "アン・クレシュ" 2017
生産者Dom. Barraud
ドメーヌ・バロー
価格4,200円 (お店価格)
購入店W Yokohama -The Wine Hall-

 冷蔵ケースには、100種以上の白と泡、セラーにはそれ以上の赤がズラーッと並んでいます。 お値段は標準小売価格ということで、その大半が5,000円以下なんですね。 これ、何かお目当てのワインを決めて無いと相当悩むヤツ、ワイン好きにはたまらないシステムですね。

 そんな中から師範が気になったのが、カリフォルニアの名手オー・ボン・クリマのシャルドネ(3,000円)と、 好きな造り手ドメーヌ・バローのサン・ヴェラン(4,200円)。 なんとなく樽の効いたシャルドネが飲みたかったわけですよ。 星野ソムリエールにそれぞれどんな感じか伺ったところ、これがまたどっちも美味しそうに説明してくれるわけですよ。 最終的にはKmさんに判断をお願いして、決まったのがこちらでした。

 グラスは大ぶりのブルゴーニュタイプを使わせて頂きました。 色は、照明が暗いのでわかりづらくはありますが、どちらかというと薄めな感じだったように思います。 香りも、抜栓してすぐはあまり強くは香らずおとなしい感じ、 でも口に含むとシャルドネらしい厚みのある果実の香りと、ほんのり香ばしい樽香が感じられます。 味わいは、どちらかというとシュッとしたシャープなタイプ。後味の苦みも引き締まった印象を与えてくれます。

 サン・ヴェランって、ブルゴーニュでも南の方だから、もっとゆるい感じの味わいを想像していたけど、 これはそういうのとは異なりカチッとしています。 もっと北のピュリニー・モンラッシェやシャサーニュ・モンラッシェみたいな感じですね ・・・なぁんて言ってますが、ピュリニーとシャサーニュを利き分けることなんて師範には絶対できませんけど。

点数78点
W Yokohama -The Wine Hall- 合鴨のロースト

 メインとして注文したのが、「本日のお勧め料理」のカードに書かれていた合鴨のロースト 1,380円。 これが結構ボリュームがあって、火の通し方も絶妙で、大変美味しゅうございました。 お店の方に読まれる可能性があるからお世辞で書いているわけではないんですよ、 ウソじゃないことが写真から伝われば幸いです。

Josmeyer Grand Cru Hengst Gewurztraminer 2010 [Josmeyer]
名称Josmeyer "Grand Cru Hengst" Gewurztraminer 2010
ジョスメイヤー "グラン・クリュ・ヘングスト" ゲヴュルツトラミネール 2010
生産者Josmeyer
ジョスメイヤー
価格(お店から)
購入店W Yokohama -The Wine Hall-

 コレ書いちゃっていいのか若干微妙ですが、せっかくなんで書いちゃいます。 というのも、前のお客さんが飲まれたワインの残りをサービスで一杯ずつ飲ませて頂いたんですね。 「アルザス!好きです!」などとハイテンションでありがたく頂戴したわけですが、 グラスに注がれた時点で香りも凄いし色も濃いめだし、ラベルを見ると2010年のグラン・クリュ! なんともありがとうございます!です。

 色はかなりしっかりとしたレモン色です・・・多分。 香りはバリッバリのゲヴュルツ感、ライチの風味がズゴーッと香ります。 味わいは、ちょっとソーテルヌを想わせるような甘さがあります。 遅摘みとは書かれていませんが、多分かなり完熟を待って収穫されたブドウが使われているんだと思います。 華やかな香りとしっかりとした甘さ、美味しくないわけがありません。

 いやー、コレは良いものを飲ませて頂きました。 食中酒にするにはちょっと華やか過ぎる感じだとは思いますが(だから前のお客さんは残されたのかな?)、 食後酒にはベリー・グッドでありました。

点数(85点)
W Yokohama -The Wine Hall- 店内

 そんな感じで1時間半ほどの軽い飲み会、お値段は二人分で10,000円ちょっと、大変リーズナブルだと思います。

 ・・・というわけで、次回はがっつり休みを取ってきて頂いて、亀戸方面にでも繰り出しましょう!>Kmさん


15日(月祝)

Philippe Fourrier Blanc de Noirs Brut N.V. [Fourrier-Delmotte]
名称Philippe Fourrier "Blanc de Noirs" Brut N.V.
フィリップ・フーリエ "ブラン・ド・ノワール" ブリュット (ヴィンテージ無し)
生産者Fourrier-Delmotte
フーリエ・デルモット
価格2,506円 (単品価格:2,690円)
購入店ヴェリタス 輸入直販ワイン専門店

 夕方の新幹線で師範代は帰ってきました。夕食のメインは、その師範代が実家から持ち帰ってきた義父謹製の鶏唐揚げ。 それ以外は師範が用意して、カツオのカルパッチョ、赤イカと酢ダコとワカメとキュウリの酢の物、あとは昨日の残りの枝豆とチーズ&パン。 ワインは、最近買ったシャンパーニュ用のグラスが使いたくて、 ヴェリタスの「超豪華シャンパン 4本セット 9,180円」からブラン・ド・ノワールのシャンパーニュを。 ショップのサイトによれば、『コート・ド・バールのピノ・ノワール 100%を36ヵ月熟成』だそうです。

 グラスに注ぐと、誇張や比喩でなく甘いリンゴの香りがパーッと届きます。 グラスの口から鼻までの距離は50cm以上あっても香ってくるボリュームがあります。 色は薄い麦わら色で、外観から「ブラン・ド・ノワール感」は見て取れません。泡のキメはとても細かく、ボリュームも結構ありそうです。 口に含むと、「これが3,000円以下?」と驚くくらいの味の濃さがあります。

 熟成感はあまりないので、シャンパーニュというよりニューワールドの良くできたスパークリング的ではあります。 でもとにかく香りが立派で味が濃くて、なかなか高級感があります。 これは今回のセットの中でも結構ポイント高い部類っすね。やっぱり良いわ、気軽にシャンパーニュ。

点数82点

14日(日)

サイゼリヤ ビールとワインとピクルス

 師範代は昨日から九州に帰省中、子供たちもそれぞれ遊びに出かけて師範はおひとり様。 ひとりだと昼飯作る気にもなりませんねぇ、ということで、近所のスーパーの上階にあるサイゼリヤ サミット横浜岡野店で一人メシ。

 「一人メシ」というよりも「一人飲み」ですかね。 生ビール 399円、赤ワイン(カラフェ 200ml) 200円、キュウリのピクルス 199円を注文。 キュウリのピクルスの写真には、セロリとかほかの野菜も写っていたんだけど、 お店の方曰く『本日はセロリがありませんのでキュウリが4本になります』とのこと。 まぁいいかと思って「問題ないっす」とお答えしたところ、こういう極めてハードボイルドなスタイルのピクルスがやって参りました。 まぁ199円だから良いか。

 ちなみにサイゼリヤ、ジョッキもカラフェもグラスもガラス製ではなくプラスチック製です。 安いから仕方ないけど、ちょっと味気ないよね。

サイゼリヤ 若鶏のディアボロ風

 そして、ツマミをもう一品、というかメインで注文したのが若鶏のディアボロ風 499円。 昨年のサイゼリヤ飲み会で教えて頂いて以来、 サイゼでのつまみはいつもコレ。赤でも白でも合うし、タマネギたっぷりでニンニクの効いたソースも良いし、 付け合わせのポテトフライが主食替わりになります。

 ・・・そんな一人寂しいランチ、お会計は1,297円でした。 ビールもワインも飲んでこの値段はやはり極めてお手軽と言わざるを得ないでしょう。

Chateau Citran 2009 [Ch.Citran]
名称Chateau Citran 2009
シャトー・シトラン 2009
生産者Ch.Citran
シャトー・シトラン
価格2,412円
購入店カーヴ・ド・リラックス

 本日も夕食の調理担当は師範で、メニューはアンガス牛のサイコロステーキ、レタスとパプリカのサラダ、オニオンスープ。 主食は神戸屋のバゲットで、ツマミ的に枝豆、カマンベールチーズと生ハム。 居酒屋以上ビストロ未満なメニューですな。

 そんな料理に合わせたワインは、ボルドーの安旨銘柄として有名(師範調べ)なシャトー・シトラン。 2003年産と稽古済だけど、もう7年も前なんですな。ずいぶんお久しぶりです。 そしてこれを買ったのももう2年前。なんかボルドーって、「置いといた方が良くなる」気がして、ついセラーに突っ込んだままにしがちですな。 ちなみに品種構成はカベルネ・ソーヴィニョン50%にメルロー50%だそうです。

 さて抜栓。コルクは50mmでシャトー名とヴィンテージがプリントされた高級品。 駅面に触れていた部分だけがビロードのように紫に染まっている、非常に良い状態です。 グラスに注いで色を見ると、しっかりとした濃さではありながら、若干小豆色がかっています。いい感じに熟成し始め、といった状態でしょうか。 香りは「キタ――(゚∀゚)――!!」です。え?これ3,000円以下であり得るの?な「良いボルドー」感満載。 カシスやプルーンのような果実を軽く干したような凝縮感、それに柔らかく溶け込んだ樽の香ばしさ、 奈良漬的な熟成感も軽くあって、得も言われぬ複雑な香りにノックアウトされます。 味わいも、渋みがこなれていていて甘みがしっかりでなかなか立派ではあるんだけど、いかんせん香りのレベルが高いのでそこまでは追いついていません。 でもまぁ美味いっちゃ美味いっすわ。

 いやー、やっぱりボルドーも良いね。 ブルゴーニュの繊細さもニューワールドのパワフルさも良いけど、 こういうアタリなワインの安定感といったらボルドーでしょう。 そしてやっぱりボルドーは寝かせてナンボだとも思いますな。 これくらいの年齢だと格付けクラスと見分けつかないと思うよ。非常に良くできてます。

点数84点

13日(土)

Calera Josh Jensen Selection Central Coast Chardonnay 2016 [Calera Wine Company]
名称Calera "Josh Jensen Selection" Central Coast Chardonnay 2016
カレラ "ジョシュ・ジェンセン・セレクション" セントラル・コースト シャルドネ 2016
生産者Calera Wine Company
カレラ・ワイン・カンパニー
価格2,045円 (単品価格:3,240円)
購入店うきうきワインの玉手箱

 この三連休、師範代は所用で実家方面へ帰省しているので、師範と子供たち3人の食卓。 準備したのは、真鯛の刺身、真蛸とワカメの酢の物、白身魚(タラ)のフライ、牛小腸とキャベツの炒め物、冷やしトマト。 なんだか居酒屋みたいなメニューですが、師範本人がそういうのが好きなんだから仕方ありません。

 そんな料理に合わせて選んだのは、「6本1万円」の福袋から、カリフォルニアの名門「カレラ」のシャルドネ。 ここ二日ばかりバーゲン品と稽古して、あまりにイマイチなのが続いたので、今日は間違いなさそうなヤツを選びました。 "Josh Jensen Selection"というオーナーの名を冠した銘柄なんで、よもや下手なことにはならないでしょう、という読みであります。 裏ラベルには
 Laetitia Vineyard : 54%
 Pedregal Vineyard : 28%
 Eden Rift Vineyard : 18%
と書かれております。

 さて期待を込めて抜栓。コルクは造り手とヴィンテージが書かれた丁寧なものです。 グラスに注いで色を見ると、かなりパリッとしたレモン色。 アルコール度数14.4%はダテじゃなくて、粘性の高さを示すアシの長さが見て取れます。 香りは「これぞカレラ節!」炸裂です。 雑にグルーピングすれば「樽ドネ」ですね、なにより印象的なのは甘く焦がした樽香です。 もちろんそれ以外にも、甘い系の柑橘類やピーチのフルーツ香、蜂蜜のような香りなんかも拾えます。 味わいは、酸味が弱め(でもph3.3なので別に弱くは無くて平均的)に感じるのはやや残念ですけど、 それを埋め合わせるような軽い苦みがあるので、全体に浮ついた感じはありません。

 やっぱり「米国の名門侮れず」ですな。きちんと計算された美味しさを感じることができます。 酸味もっと欲しいとか樽香があざといとか、あら捜しをすることもできるけど、 間違いのないワインを飲みたいときにこういうカリフォルニアの名門ドコロのベーシック銘柄は十分選択肢になり得ると思います。

点数80点

12日(金)

Casillero del Diablo Cool Edition Rose 2017 [Concha y Toro]
名称Casillero del Diablo "Cool Edition" Rosé 2017
カッシェロ・デル・ディアブロ "クール・エディション" ロゼ 2017
生産者Concha y Toro
コンチャ・イ・トロ
価格646円
購入店MEGAドン・キホーテ狩場店

 本日の夕食は、鹿児島県姶良郡湧水町の鳥刺し、水菜と豚の炒め物、モッツァレラトマト。 赤でも白でもなメニューなので、ここはひとつ中を取ってロゼにしました。 チリの大手「コンチャ・イ・トロ」のカッシェロ・デル・ディアブロなんですが、 この「クール・エディション」というのは初めて見ました。 なぜかドン・キホーテで安売りされていたんで、思わず買った次第です。

 色は、非常に薄いサーモンピンク色。ネットリ感はなくサラッとした見た目です。 香りは弱いっすね。でも、雰囲気としては赤(ピノ・ノワール?)っぽさを感じるのでセニエなのかも知れません。 味は・・・苦いっす。相当苦い。軽い苦みだったらアクセントになるんだけど、ここまで真面目に苦いとちょっとしんどい感じです。

 「安さの秘密は内容にあり」を地で行くワインです。こりゃ500円でも高いよ。 裏ラベルを見ると、「酸味料、安定剤(CMC)」と、怪しげな添加物が入れられているみたいですが、 それでいてこのヘンテコ具合は明らかに失敗作か、あるいは添加物にも関わらず変質しちゃったのかもしれません。 いやー、復帰後のワインがツイてない。明日からはちょっと良いヤツと稽古しよう。

点数49点

11日(木)

Arvay Blanco Semiseco N.V. [Bodegas Verduguez]
名称Arvay Blanco Semiseco N.V.
アルヴェイ ブランコ セミセコ (ヴィンテージ無し)
生産者Bodegas Verdúguez
ボデガス・ベルドゥゲス
価格520円 (単品価格:1,382円)
購入店MyWineCLUB(マイワインクラブ)

 本来木曜日は休肝日ですが、本日は昨日の更新を仕上げるために勤務先をお休みして書き上げておりました。 よって個人的に「ハッピー・サーズデー法」を適用して飲んで良いことにしております。 昨日の反省から「断酒明けにいきなりガツンと飲んだらダメージが大きい」ことが判明しましたんで、 本日のチョイスはアルコール度数が11%と軽いスパークリング。 「世界の選りすぐり辛口スパークリング9本セット」、税送料込み通常6,458円が20%offで5166円だった中からの一本ですが、 ツイッターでお知り合いが『これはイケてない。後から炭酸ガス加えたんじゃないの?』とコメントされておりましたんで、 師範も検証してみたくなったわけであります。

 まず抜栓の際、手に感じるガス圧が弱めです。 そしてグラスに注いでも、泡は非常に頼りなくショボショボと上る程度です。色は極く薄めの黄緑色、熟成期間は短そうな色合いです (裏ラベルに、たぶんボトリングされた日付"2018.12.18"の刻印があります)。 「こりゃ確かにイケてないかなぁ」と思いつつ香りを嗅ぐと、これが意外とそこそこボリュームなんだな。 シャンパーニュとは毛色の異なる、柑橘類のフレッシュなフルーツ感を前面に出した香りです。 口に含むと、泡のキメはそこそこ細かい感じ。後付け炭酸なのかなぁ?シャルマー方式のような気がします。 そして、特徴的なのはかなり甘いこと。糖度8.4はスパークリングとしてはかなりの甘さです。 セミセコだから多少の甘さは覚悟していましたが、 アペリティフには良いけど食中酒にはちょっと厳しい甘さです。 キンキンした泡だと「なんちゃってキールロワイヤル」にする手もありますが、 甘いヤツだとさらに甘くなっちゃうからなぁ。お休みなんで時間をかけて飲み干しましたよ。

 しっかり甘くて炭酸が弱くてフルーツの香り、なんとなく狙っている市場が判るというか、 「普段ワインを飲まない方向け」な感じはしますね。 ショップのサイトには「ダブル金賞受賞」と書かれていますが、どこで賞を取ったかは不明です。 ホントに金賞だとすると、審査員はいったい何を評価しているのか甚だ疑問。 セットで500円ちょっとだったんで腹は立ちませんが、元値の4桁だと「ガチで無し」です。

 よく調べたら、「ダブル金賞」はこれじゃないみたいです。疑って悪かった>審査員の方

点数62点

10日(水)

ディスクロージング・ダイエット 最終的な体重

 ディスクロージング・ダイエット最終結果報告です。

 ゴールデンウィーク明けからの約2ヵ月で、目標の59.5kg以下を達成して59.4kg!おめでとうございます>自分。 減らした体重2,6kg、そのために費やした運動量は・・・

ウォーキング :967,511歩(14,659歩/日)
スイミング   :25,600m(泳)/25,150m(歩)

 使ったお金はプールの利用料金合計6,800円だけなんで、減らした体重で割るとわずか262円/100g、なんと豚ロース肉程度の費用! やっぱり安くて効くわ、「ディスクロージング・ダイエット」。本でも書こうかな。

ディスクロージング・ダイエット 結果

 業界震撼!ライザップもびっくり!!の安全確実ハイCPダイエット!!!

人間ドック 診療所

 そして、ダイエットと断酒で捏造した身体をひっさげて人間ドックへ。 今どきの人間ドックは流れ作業でスイスイ進むから、朝8時の受付で終了は9時半前。大変早うございます。

 今回も昨年同様、胃の検査はレントゲンではなく内視鏡(胃カメラ)にしたんだけど、 今日担当してくれた女性の方は胃の内部をリアルタイム実況してくれたんで、大変楽しめました。 胃カメラ、今年から6,480円の追加料金がかかるようになったんだけど、レントゲンでバリウム飲むよりこちらだな。 反対に残念だったのは、腹部エコー検査の担当の方がオッサンだったこと。 別に男性だろうが女性だろうが関係ないっちゃないんですが、まぁ気分の問題ですわ ・・・ってなこと書くと叩かれるのかな?

人間ドック γ-GTP

 そしてその日のうちにおおかたの診断結果は出て、「特に問題なし」の判定。おめでとうございます>自分。 酒飲みが一番気になる数値であるγ-GTPは、基準値50までのところ40という圧倒的な健康体。 まるで生まれたての赤ちゃんのようにピッカピカの肝臓に仕上げることができました。

 ・・・というわけで、人間ドックに向けての「ディスクロージング・ダイエット」と 「ビールテイスト飲料道場」、2019年はこれにて終了でございます。 ほっときゃまた体重増えますから、きっと来年もこの作戦をやる羽目になるだろうとは思ってます。

The Rigoletto Ocean Club (横浜) 外観

 検査が終わったら一人打ち上げ!ということで、ツイッターで『都心~横浜間で昼間っからワインを楽しめる店』を募集しました。 そこで「東京駅前丸ビルの"Rigoletto"が良い」との情報を教えて頂き、検索したところ横浜にも系列の店舗があるみたい。 せっかくなんで地元に近い方を開拓しよう、ということで"The Rigoletto Ocean Club"にした次第です。 この店、4月に利用した品川のメキシコ料理"El Caliente(エル・カリエンテ)"と同じ系列のお店のようです。

 店は、横浜駅西口から歩いてすぐ、鶴屋橋を渡ったところにあります。 店内の雰囲気は船の内装のような感じになっていますし、場所は川(運河?)沿いにあるので、なるほど"Ocean Club"な雰囲気を感じます。

 そして、当初は「一人打ち上げ」のつもりだったんですが、年明けの飲み会でもご一緒した Prof.Nonnderu.YAMAさんからツイッターで「ご一緒しましょう」との連絡を頂き、 「二人打ち上げ」と相成りました。

The Rigoletto Ocean Club 前菜

 このお店、昼間でもランチメニューだけでなく、通常のメニューを頂けます。 ネット予約する際に『昼ですけどワイン頂きます』と書いていたためか、テーブルには通常メニューがちゃんと用意してありました。 もうそれだけでワクワクです。

 そして、まずアミューズ替わりに師範が頼んだのは、ガーリックトースト 324円、アジのマリネ 540円(写真奥)、鳥白レバーのムース 540円(写真手前)、 いずれも税込み価格です。なんというか、昼のみにぴったりのつまみがいろいろあって、「天国かよ!」です。

Vermentino di Saldegna 2017 [Nuraghe Supramonte]
名称Vermentino di Saldegna 2017
ヴェルメンティーノ・ディ・サルデーニャ 2017
生産者Nuraghe Supramonte
ヌラーゲ・スプラモンテ
価格2,970円 (お店価格)
購入店The Rigoletto Ocean Club

 ビールも飲みたかったけど、やっぱり復帰後1口目はワインでしょう、ということでワインリストを眺めます。 この系列のお店のリストは共通のようですね、なにより素晴らしいのは、ボトル1本税別2,750円(税込2,970円)で、赤白10種類以上がオンリストされていることです。 それも、この系列店独自の銘柄ということらしく、あまり見たことないのが並んでいるので興味をそそられます ・・・というか、小売価格がバレバレのワインって興ざめですよね。

 ご一緒したYAMAさんと事前にDMしあっていたところ、YAMAさんはどうやらイタリアはサルデーニャ島の白にご興味があおありなご様子。 ヴェルメンティーノ、どちらかというとすっきり系の白という印象があったわけですが、 最初はそういう系が良いでしょう、ということでコレに決めました。

 担当のお姉さん(親切な方でした)がかなり悪戦苦闘して抜染されてました。キャップシールが切りづらいようですよ。 結構ちゃんとしたグラスに注いで頂いて色を見ると、ほぼ無色に近い薄い色合いです。逆光の自然光だからそう見えたのかも知れません。 ガッツリ冷えていたためか(4~5℃くらい)香りのボリュームは弱めです。 でも、すっきりとした柑橘系の香りで雰囲気は悪くありません。 口に含むと『あぁ~地中海だな』という感じ。 ミネラルなのか、潮っぽい感じが確かにします。しょっぱいわけじゃないんだけど、なんだか海辺で飲んでいるような気分になれます。

 正直「こりゃ美味い!」ってワインじゃないんです。でも今日の気分&この店の雰囲気には合っていたなぁ。 YAMAさんと二人で『地中海っすねぇ~』なんて言いながら飲んでいて、ほんとあっという間に1本空になってしまいました。

点数72点
The Rigoletto Ocean Club 野菜

 YAMAさんが頼んだ料理は、ブロッコリーのアンチョビソテー 540円(左写真)、 フライドポテト 540円にアンチョビ風味 +54円。 ワイン同様、税別500円均一のメニューがいろいろあって、安くて注文しやすくてナイスです。 周りを見渡すと女性のお客さんでいっぱい(ほとんどランチ利用のようですが)。 こういう判りやすさが繁盛店の秘訣なんでしょうなぁ。

Eventail Semillon Chardonnay 2017 [Andrew Peace]
名称Éventail Semillon Chardonnay 2017
エヴァンタイユ セミヨン シャルドネ 2017
生産者Andrew Peace
アンドリュー・ピース
価格2,970円 (お店価格)
購入店The Rigoletto Ocean Club

 当初はね、二人なんで白1本&赤1本くらいだと思っておったわけですよ。 ところがYAMAさんが「3~4本のつもりで来ました」なんて言うわけですよ。 更には、一本目の白が速攻で空いちゃったし、店の雰囲気も日の高さも、「もっと白飲めや!」ってっ感じなんですわ(妄想)。 というわけでもう一本白を注文することにしました。

 1本目がすっきり系だったんで、コッテリ樽の効いたワインが良かろうと思い、そんな説明がされていたカリフォルニア産のシャルドネをお願いしましたが、 あいにく売り切れ。同じようなのが無いか、担当のお姉さんに提案を求めたところ 『樽の効いたのは無いですが、これらはしっかりした味わいです』とのことで数種類お勧めして頂きました。 誠実な対応でなかなかよろしゅうございます。その中から選んだのが、この豪州産のセミヨン&シャルドネです。

 色は、やっぱりこれも薄めだったように思います。 ただ香りのボリュームは違いますね。セミヨンらしい白い花っぽい華やかさに、シャルドネが複雑さを添えています。 ワインリストには『オークのふくよかなニュアンス』と書かれていますが、樽はほとんど感じません。 味わいも、やや甘みがあって結構しっかりした骨格を感じます。 前のヴェルメンティーノはキンキンに冷えてて美味しかったんですが、これはちょっと温度が高い方がいい感じですね。

 ヴェルメンティーノが「シチュエーションに合った美味しさ」だったとすれば、こちらは「正統派の美味しさ」です。 もちろんこの値段ですから、このワインもそんな「すげー美味しい」わけじゃないんですけど、 店で3,000円以下ならこれくらいで十分ですわ。

点数74点
The Rigoletto Ocean Club メイン

 追加で注文したのは、エビのアヒージョ 540円、U.S.サーロインのグリル 1,944円(左写真)。 アヒージョまでは覚えておりますが、このサーロイン・ステーキは・・・写真を見返すと美味そうだなぁ、と。 きっと美味かったんでしょう。

Mille141 2016 [Barone Ricasoli]
名称Mille141 2016
ミル141 2016
生産者Barone Ricasoli
バローネ・リカゾーリ
価格2,970円 (お店価格)
購入店The Rigoletto Ocean Club

 そして、飲む人二人なのに禁断の3本目。 軽快そうな赤が良いか、濃くてしっかりしてそうな赤が良いかYAMAさんに相談したところ 『どちらでも師範の好きな方を!』とのお返事。 そこでまたまたワインリストと睨めっこして、見つけたのがこの名門造り手「バローネ・リカゾーリ」のIGTトスカーナ。 やっぱりイタリアン・スパニッシュ系の店なんで、そういう赤が良さげだと思ったんでしょうね、既に酔っぱらっている師範は。

 このワイン、イタリア産ですけどスクリューキャップです。そういうのが気楽でいいよね、こういう店では。 ちなみに担当のお姉さんからは『開ける前の写真も撮りますか』と言われました。 師範的には別にどっちでもいいんですけど、そういう気遣いは嬉しいっすね。

 で、ワインはどうだったかというと、色はやや明るめです。品種はサンジョヴェーゼとメルローらしいですが、 サンジョヴェーゼの比率が高そうな見た目です。 香りは、どことなくスーパー・トスカーナの名残りを感じるというか、樽抜きのスーパー・トスカーナですね。 安キアンティをもっとモダンにしたような感じです。 味わいは、想定通りやや軽め。でもね、二人で飲む3本目は、これくらい軽めの方が良いんですよ。

 さすがは名門造り手、こういう廉価版でもきっちり美味しいワインにまとめ上げてくれています。 惜しむらくは、後半の半分は全く記憶がないので、どう変化したかがここに書けないって点ですな。

点数76点
The Rigoletto Ocean Club 店内

 そんな感じの二人打ち上げ、お値段はトータルで14,000円弱でした。

 ホントにこのお店、昼からワインをガンガン楽しむにはとてもいい感じだと思いましたよ。お店の方のサービスもナイスです(昼だからかサービス料はかかりませんでした)。 川沿いにテラス席もあるので、天気のいい午後はそこでのんびり飲めたら最高だろうな。ややドブ臭いかもしれませんが。

 この後、歩いて松原商店街と天王町イオンで夕飯の材料を買い出ししたまでは良いものの、 道場に帰り着いたら速攻沈没、朝までぐっすりでした。 だもんでこの更新は翌日「自宅警備員」して書いております。

 そして今朝の体重を計ってみると、「飲み過ぎデトックス効果」がガッツリ効いて、なんと58.5kg、昨日より1kg低い結果を打ち出しました。 やっぱ酒はダイエットに効くわ。


6日(土)

横浜市西スポーツセンター

 ディスクロージング・ダイエット九週目、ゴールまであと4日。

 左写真は、道場と横浜駅の間、徒歩で利用するのにちょうどいい場所にある横浜市西スポーツセンター。ここのプールをいつも利用しております。 公営で300円/1時間とお手頃価格なのに、朝は7:30から営業しているので大変ありがたい。

 で、なぜこんな朝から気合が入っているかと言うと、体重が思うように減らないから。 今週月曜(7/1)から断酒しているわけですが、断酒で体重が減るどころかむしろ増えてしまっています。 ここは酒飲みのブラザー&シスターに対する朗報として、声をボールド体にして言いたい。断酒はダイエットには効きません

 断酒期間のデータを見ると、体重はとても安定しています(体脂肪率が漸増しているのは理由不明)。 やっぱりね、深酒によるデトックス効果が得られないんですよ。 アルコールは体内をキレイにしてくれます(誤)。

ディスクロージング・ダイエット 九週目

 「断酒はダイエットには効果なし」、n=1だけど来月号のネイチャー誌にでも投稿するかな。


1日(月)~9日(火)

ビールテイスト飲料(ノンアルコールビール)

 ディスクロージングダイエット、7月10日の人間ドックまで続けます。 そして、直前の9日間は、身体のデータを捏造健全な状態に近づけるべく、 断酒して臨むことにしました。 題してビールテイスト飲料道場2019。 ま、2年前も同じことをやっていたんですけどね。

 そんなわけで、銘柄的には2年前と大半が被ります。 でも、この分野は各社が激しくしのぎを削っていたりもするので、2年も経てば品質も変わっているでしょう。 それをキッチリ見定めるのが今回のテーマであります。

 ・・・などと立派なこと書いていますが、実際は「断酒期間中に何も更新ネタが無いのはつまらない」からやっている部分もあります。 ワインは好きだけどこの手の商品に全く興味の無い方は7月10日までお待ちください。 ワインとの稽古はそこから(医者に止められなければ)ガツン!と再会します。