稽古日誌:2016年7月

鶏肉

 7月、現在梅雨の真っただ中。今年は晴れない梅雨らしい天気が続いております。 特に九州地方は大雨が続いて大変ですな。

 さて突然ですが、読者な皆さんは鶏肉のモモ肉とムネ肉、どちらがお好きでしょうか? 師範はムネ肉だと脂が少なくパサつくイメージがあるのでモモ肉が好きですが、 最近はムネ肉でもパサつかない調理法がいろいろ紹介されていることもあってか、 長女はムネ肉が好きなようです。

 で、なぜそんなことを言い出すかというと、 鶏肉の場合モモ肉よりムネ肉の方がサッパリしているのに対して、 豚肉や牛肉はムネ肉(バラやカルビ)よりモモ肉の方が脂が少なくサッパリしているという、 真逆の事実に気が付いたからです。 長時間の移動推進力を生みだす筋肉にはあまり脂肪がつかないんだとしたら、 鶏は飛べないくせに飛べる鳥の特徴を保存しているということなんですかね?

 で、なぜそんなことが気になっているのかというと、 今月また人間ドックがあるからです。 無駄な脂肪が増えてなくて、かつ貧血気味も解消して、さらに一番大事なγ-GTPが正常値であることを祈るばかりです。


31日(日)

サントリー プレミアムモルツ Master's Dream 醸造家の夢

 本日は師範の誕生日。 子供たちからのプレゼントは「好きなの買っていいぞ」と言われたので、 昨日お世話になったサントリーさんに敬意を表してサントリー プレミアムモルツ Master's Dream 醸造家の夢と鶏ササミのフライ。 ゴチになります>子供たち

 改めてじっくり飲むと、非常にまじめなビールですね、これ。 きっちりと苦味があって、香りもとてもビールらしい香りで。 師範の嗜好的にはもう少し派手というかフルーティなビールの方が好きだけど、 本当のビールファンはこういうのが好きなんだろうな、と思えます。 ビールっていいよね、こういうプレミアム品がワンコイン以下で買えるわけだから。 ワインだとそうはいかないからねぇ。同じ主旨のことを何度も書いてる気がするけど、心からそう感じます。

誕生日の料理

 そして誕生日の料理は、鶏モモ肉のオーブン焼きwith焼きジャガイモ&玉ねぎ、空芯菜の炒め物、冷やしトマト、ガーリックトースト。 やっぱり師範幼少の頃より「おごちそう」と言えば鶏モモのオーブン焼きです。 そして食後にはお誕生ケーキ。この歳になっても祝ってもらえるってこと自体が有り難いわけであります。

誕生日のケーキ
Savigny-Les-Beaune 1er Cru Aux Guettes 2006
名称Savigny-Les-Beaune 1er Cru "Aux Guettes" 2006
サヴィニ―・レ・ボーヌ プルミエ・クリュ "オー・ゲット" 2006
生産者Dom. Machard de Gramont
ドメーヌ・マシャール・ド・グラモン
価格3,480円
購入店 カーヴ・ド・リラックス

 誕生日とあれば無礼講、普段は固く禁止をしている3,000円以上の「破戒ワイン」を頂きます・・・ っつって昨日のはほとんどそうだったという話もありますが、 自宅で一人で「破戒ワイン」ってのはそれなりに理由がないと開けられないわけです。 選んだのは今から10年前、2006年産のブルゴーニュ1級畑。 あまり馴染みの無い造り手だけど、 同じ2006年産のACブルゴーニュとは稽古済みで、 どうもイマイチな印象だった模様です。

 色は、それなりに熟成したブルゴーニュらしい透明度の高い赤紫色。エッジには微妙にレンガ色が見えて、外観的にはまずは合格。 香りは、ブルゴーニュらしい革の香りにローズマリーのようなスーッとするハーブっぽい香り、 それに薄っすらとチェリーっぽい香りと針葉樹の香りもプラス。 香りのボリュームは小さめだけど、キチンとこのクラスに期待する内容を持っています。 味は、ブルゴーニュでも南側だからかやや酸が弱いのが残念だけど、 渋味は十分丸くなっていて旨味も乗っていて、「キレイな味わいだなぁ」という印象を受けます。

 ・・・と、抜栓直後は小さくまとまった感じのワインだったけど、 時間が経つとクァーっと開いてきて甘味がしっかり感じられるようになります。 こういう変化はやっぱりブルゴーニュだよなぁ、と思います。

 決して「偉大なワイン」ではないけど、しみじみと美味しい熟成ブルゴーニュ、と言えると思います。 その内容はまるで誕生日を迎えた師範のようでありますな。 決して偉大ではないけど、市井の隅っこでしみじみ熟成しております。

点数83点

30日(土)

DEN Rokuen-Tei テラス

 本日は、サントリーさんにお誘い頂いて、日本ワインを飲みながら渋谷でバーベキュー。 店は、パルコの屋上にあるDEN Rokuen-Teiというところ。 いやー、渋谷自体久しぶりだけど、 『次回はバーベキューで』という話だったからどこか河原かなんかで飲むのかと思ってたら、 こういう立派な店があるんですな。写真がヘタクソなんで全然立派に撮れてないですけど。

DEN Rokuen-Tei 料理







 料理はもちろんバーベキュー。 ワインを注ぐ人、食材を焼く人、それぞれ分担して大忙しでしたが、 師範は特に何もお手伝いせず飲むだけ&食べるだけ。いつも大変お世話になっております。

登美の丘 メルロー カベルネ・ソーヴィニョン ロゼ 2014
名称Tomino-Oka Merlot & Cabernet Sauvignon Rosé 2014
登美の丘 メルロー&カベルネ・ソーヴィニョン ロゼ 2014
生産者サントリーワインインターナショナル 登美の丘ワイナリー
価格(3,300円:参考価格)
購入店 サントリーさんから)

 ワインの前に、乾杯でサントリー プレミアムモルツ 香るエールを一杯。 やっぱ夏に屋外でバーベキューならビールですな・・・などと、会の主旨を全く無視したことを申しております。

 そしてワインの一本目は、2013年産とは稽古済みの登美の丘ワイナリーで造られたロゼ。 セニエ(凝縮感のある赤ワインを造るために果汁を抜く作業)の副産物たるロゼは結構美味い、 ということを前回学んでおります。

 そして2014年産はというと、色はやはりとてもキレイなピンク色。 香りも良いっすね。メルローっぽい香りの雰囲気がしっかりと残っていて、 かつ樽熟されているらしく樽香もほんのりあって、いわゆる薄ら甘いロゼとは一線を画す香りの複雑さです。 味わいも酸味しっかり+旨味たっぷりで、ヘラヘラした感じは一切受けません。

 前ヴィンテージ同様、しっかり「オトコのロゼ」感が出ております。 ラベルも黒で、『チャラチャラしたそんじょそこらのロゼとは違うんだぜ』と主張しているようでもあります。 会の最初じゃなくて、真ん中あたりに持ってきても良かったかも知れません。

点数(80点)
Muscat of Alexandria N.V.
名称Muscat of Alexandria N.V.
マスカット・オブ・アレキサンドリア (ヴィンテージ無し)
生産者くぼ観光農園
価格--
購入店 ぱんだしゅりけんさんから)

 今回、主催のサントリーさん以外に、参加者の皆さんも日本ワインを持参されていたりします。 みんな良くそういう気がまわるなぁ。 師範ってばそういうのは一切気が付かないからね。というか、気が付いてもレアな日本ワインなんて持ってないしね。

 そういうわけで2本目は、毎度はるばる岡山から参加されている ぱんだしゅりけんさんご持参の白。 なんでもこのワイン、観光農園で造られていたんだけど、 造っていた方が高齢で引退されたとかで、もう今後飲めないかもしれない、とのこと。 いやー、レアはレアですがその方向が変化球すぎるあたり、茶目っ気が効いております。

 色は、日も落ちてきたんで良く判りませんでしたが、ほとんど無色に近かったような。 香りはマスカットの香りそのまんまです。アルザスのミュスカ種ともちょっと違う、 ホントに生食用のマスカットそのもの。味わいは、結構甘さがあってアルコール感は控えめでジュース的。 キュッと一杯飲めちゃいます。

 マスカットのワイン、という想像を良くも悪くも全くハズさないワインでした。 このワイン1本造るのには数房のマスカット・オブ・アレキサンドリアを使うんだろうということを考えると、 ちともったいない気がしないでも無かったり。出荷できない分とかで造るんですかね? 食事に合わせて、とかじゃなくて、キンキンに冷やしてアペリティフ的に楽しみたいワインでした。

点数74点
ジャパン・プレミアム かみのやま シャルドネ 2014
名称Suntory Japan Premium Kaminoyama Chardonnay 2014
サントリー ジャパンプレミアム かみのやま シャルドネ 2014
生産者サントリーワインインターナショナル 塩尻ワイナリー
価格--
購入店 サントリーさんから)

 次の2本は、ジャパンプレミアム かみのやま シャルドネのヴィンテージ違いを飲み比べ。 そういうの、師範ごときに判別が付くとも思えないわけですが、でもやっぱり興味はあるよね。 複数人で飲むときじゃないとやれないからね、こういう垂直試飲的なことって。

 色は・・・どうだっけ?かなり薄めだったような。 香りは、シャルドネというより甲州に近い感じの、かなりシャープで北の方っぽい雰囲気だったような。 グラスが小さいのと、バーベキューなんで煙の匂いが強いこともあって、香りを拾うのに難儀します。 味もやはり北のシャルドネっぽくて、シャブリ的なミネラルっぽさを感じます。

 どちらかというと控えめで、酸味とミネラルを骨格としたストイックなワインであるように感じました。 2014年ってどういう年だったっけね?味わいの雰囲気からは冷夏とか多雨な年だったような印象を受けるけど、 覚えてないもんだよね、前年以前の気候って。

点数73点
ジャパン・プレミアム かみのやま シャルドネ 2015
名称Suntory Japan Premium Kaminoyama Chardonnay 2015
サントリー ジャパンプレミアム かみのやま シャルドネ 2015
生産者サントリーワインインターナショナル 登美の丘ワイナリー
価格(2,800円:参考価格)
購入店 サントリーさんから)

 そしてもう一方が2015年産。 ちなみに、2014年産は塩尻ワイナリーで醸造されていて、2015年産は登美の丘ワイナリーで醸造されているようです。 ということは、作柄の違い以外にも醸造責任者の違いも反映されていたりするのかな? もちろん、瓶詰後の時間としては圧倒的に2015年の方が短いわけなんで、その影響も大きいとは思いますが。

 まず色ですが、正直違いは判りません。 右写真だとまるで濁っているように見えますが、それはボトル表面に付いた露のせいであって、 液体には全く濁りはありません。 香りの傾向も似ていて、あまり果実っぽさを前面に押し出すんじゃなくてシャープでストイックな感じ。 唯一違うのがその味わい。 明らかにこちらの方が酸味と果実味がしっかりしているというか、フレッシュな印象を受けます。

 どちらが好きかと問われれば、師範的には若いこちらの2015年産を推します。 やっぱりこの手の白は若くてフレッシュな方が好きだな。 まったりくったりした濃いシャルドネなんかだとある程度落ち着いた方が良かったりもしますけどね。

点数76点
知多半島ワイン COSMOS 秋桜 ロゼ 2015
名称知多半島ワイン COSMOS 秋桜 ロゼ 2015
生産者井筒ワイン
価格--
購入店 まみさん&こんちゃんから)

 次のワイン2本(ロゼと白)は、 愛知県から参加されている まみさん&こんちゃん ご夫妻のお持ち込み。 ご夫婦ともワインが好きで料理が好きでそれぞれブログを持っている、という珍しい&羨ましいお二人です。

 そしてこのワインは、愛知県は知多半島産のブドウを使って造られているとのこと。 知多半島でブドウが採れるなんて全く知りもしませんでした。 まだまだ知らないことは多いなぁ。勉強になります。

 色は、1本目のロゼがピンクだとすればこちらはオレンジ色。 香りは、日本ワインによく使われるランブルスカ種系統の香りを感じます。 一般にあまり良くは言われない(Foxy Flavorとか)香りだと思いますが、師範は嫌いじゃないんだよね、こういう香り。 なんか「日本ワインです!」って感じがするしね。 味わいは軽く甘め。2本目のマスカットのワイン同様、しっかり冷やしてアペリティフか、食後にチビチビ飲むのが良さげです。

 いわゆる「薄ら甘いロゼ」ではあるんだけど、 特徴的な香りのおかげで個性と主張があって印象に残ります。 ラベルの雰囲気も、婦女子的なあまりガツガツは飲まない層に向けたワインであるように思われ、 多分その狙いはアタリな気がします。

点数74点
Azucca e Azucco Quattro Canti 2015
名称Azucca e Azucco Quattro Canti 2015
アズッカ エ アズッコ クアトロ・カンティ 2015
生産者アズッカ エ アズッコ
価格--
購入店 まみさん&こんちゃんから)

 こちらのワインも愛知県産。良いなぁ、住んでいる地域のワインがある人は。 神奈川県は師範が知る限り地ワインは無かったと思います。 郷里の熊本は結構頑張っているみたいだけどね。

 ちなみにこのワイン、"Quattro Canti"という名前の通り4種類のブドウ品種(マルヴァジーア、ヴィオニエ、シャルドネ、ソーヴィニヨン・ブラン) が使われているとのこと。なかなかレアなワインのようであります。

 見た目は、酵母が残っているのかやや濁った感じです。 香りのボリュームはかなりしっかりしています。 マルヴァジーアの香りってのは知りませんけど、 フレッシュなフルーツ感いっぱいの若々しい感じの香りです。 口に含むと若干炭酸のチリチリ感を感じます。 やっぱり瓶詰め時点で酵母が残っていたんだと想像されます。 味わいは、アセロラジュースのような果実味と酸味がしっかり。 エシェ蔵さん曰く『グレープフルーツ味のスポーツドリンクの後味』とのこと。 なるほどそう言われればそういう気もします。

 濁ってて炭酸が残ってて、いかにも「地ワイン」って感じがして、この会にはとてもふさわしいワインだと思いましたね。 単に値段やコスト・パフォーマンスじゃなくて、こういう楽しさを掘り起こしていくべきなんでしょうな、日本ワインは。

点数82点
Nana-Tsu-Mori Pinot Noir 2013
名称Nana-Tsu-Mori Pinot Noir 2013
ナナ・ツ・モリ ピノ・ノワール 2013
生産者ドメーヌ・タカヒコ
価格--
購入店 徒然わいんさんから)

 ここからは赤で、 まず赤の一本目は徒然わいんさんが持参された北海道のピノ・ノワール。 ドメーヌ・タカヒコのナナツモリ、 たいへんレアなワインで即完売するワインであることは日本ワインに疎い師範でも存じ上げております。 こういう珍しいワインが飲めて大変ラッキーであります。

 色は、赤としては大変薄め、どちらかというと濃いめのロゼくらいの色合いです。 香りは確かにピノ・ノワールっぽくて、皮革製品のような動物的なニュアンスを感じます。 味わいは、強めの酸味と収斂性。いかにも寒い地域で造られたワインです、という印象を受けます。

 なるほどこういうピノ・ノワールが日本でも造れるんだ、と感心はするものの、 なぜこのワインがそんなに人気を博すのかはちょっと理解できなかったりします。 お隣に座ったラブワインさん曰く 『マルサネのロゼみたい』、それには師範も同意します。

点数78点
ジャパン・プレミアム 塩尻 メルロ 2012
名称Suntory Japan Premium Shiojiri Merlot 2012
サントリー ジャパンプレミアム 塩尻 メルロ 2012
生産者サントリーワインインターナショナル 塩尻ワイナリー
価格(3,888円:参考価格)
購入店 サントリーさんから)

 次なる赤は、ジャパンプレミアム 塩尻 メルローで、前のヴィンテージである2011年産とは昨年稽古済み。 今年2012年をリリースするということは、3年以上寝かせてから出荷するということなんですかね・・・ って聞けばよかったな、そのあたりの情報を。

 飲み始めた日もとっぷり暮れて、師範の脳みそもたっぷりアルコールに浸かった状態なので色は判りません。 香りは、前のヴィンテージ同様、ブルーベリーとかカシスみたいな果実香の上に、 コーヒー的な甘香ばしい樽香が乗っかってます。 味わいは、果実味バンバン!って感じじゃなくて、やや控えめで滋味を感じる味わいです。

 多分、ある程度冷やしめの温度で、もっと大きなグラスで飲めばもっと印象良かったんだと思うんだけど、 いかんせん夏場の屋外の常温で、握りこぶし程度の大きさのグラスだとこのワインの実力を発揮するにはちょっと役不足だったような。 バーベキューには南米産みたいな判りやすいヤツの方が良いのかも知れません。

点数79点
Tsugane La Montagne 2013
名称Tsugane "la montagne" 2014
津金 "ラ・モンターニュ" 2014
生産者Beau Peysage
ボー・ペイサージュ
価格--
購入店 エシェ蔵さんから)

 この後の赤2本は、前回の「日本ワインMATSURI祭」の際にも数々のワインを提供して頂いた エシェ蔵さんがお持ち込み。 毎度お世話になっておりやす。 そしてそのうちの一本がコレ、名前は聞いたことあるけど見たことも飲んだこともない激レア日本ワインである"Beau Peysage(ボー・ペイサージュ)"のメルロー。 いやー、ありがたい話であります。

 ・・・で、だいたいこういう会では往々にしてそうなっちゃうわけではありますが、 このワイン(と次のワイン)に関してはほとんどメモを取っておらず、 いったいどういうワインだったか忘却の彼方です。 ただ、覚えているのは「やっぱり日本のメルローって似てるよね」と感じたor会話していたこと。 こんなレアなワインを飲ませて頂いて感想それだけかい!ってテイタラクではありますが。

 というわけで、安ワイン道場には「ボー・ペイサージュを飲んだことがある」という事実のみが記録されました。 あぁもったいないもったいない。 「猫に小判」「豚に真珠」といったフレーズがピッタリくる安ワイン道場であります。

点数??点
城戸 プライベート・リザーヴ メルロー 2012
名称Kido Private Reserve Merlot 2012
城戸 プライベート・リザーヴ メルロー 2012
生産者Kidoワイナリー
価格--
購入店 エシェ蔵さんから)

 そして最後のワインがコレ、城戸ワインのメルロー プライベート・リザーヴ。 城戸ワインは飲んだことあります(白のピノ・グリと6年前に稽古)。 塩尻産のメルローでヴィンテージは2012年、つまりはジャパンプレミアムの塩尻メルロと水平試飲ってことになっておったわけですな。 そんなことを現場では全く気が付かず、コレを書いている今気づいている次第でございます。

 で、どういうワインだったんだろうねぇ。 お百姓さんが一生懸命育てたブドウを、ワイナリーの方が丁寧に仕込んでワインにしたのに、 全く覚えていないというのはいかがなものかと。己に猛省を促したい所存でございます ・・・などということを毎回のように思うのに、全然反省しないのよねぇ。

点数??点
DEN Rokuen-Tei ワイン集合写真

 というわけでこれが本日頂いたワインの集合写真。 12名で10本、その前にビール1杯、 アルコール度数がそれほど高くないワインが多かった割には酔っぱらったな。 貧乏症をこじらせて意地汚く飲んだからと想像されます。 そんなヤツではございますが、今後ともよろしくお願い申し上げます>皆様

 皆さんの記事がアップされ次第、ここにリンクしていく所存でございます。

Amazon日本ワインバナー Amazonの特集ページ

 いくつかはまだですが、概ね出揃ったので記事リンクを公開。

わくわくするワイン、ときどきお酒(まみさん) レポート
こんちゃんの--今日は何飲もうかな?-- レポート
まいにち、エシェ蔵! レポート1レポート2レポート3
ワインヲタ入門生のチラシの裏(ぱんだしゅりけんさん) レポート
徒然わいん レポート
プチプラワイン日記 レポート1レポート2
MOMOの東京グルメ日記
ワイン大好き ~ラブワインな日々~ レポート
アルさんのつまみ食い2 レポート
 
サントリーグルメガイド 公式ブログ

29日(金)

うな次郎

 本日の料理は、出先から早く帰った師範が調理担当を申し出て、 メニューは麻婆鶏+トマト&アボカド(先日の居酒屋で"FUJIYAMA"と書かれていたメニューの真似)、 ポン酢キャベツ(これも同上)、主食は土曜の丑の日にちなんで"うな次郎"丼。 "うな次郎"ってのは魚肉で作った「なんちゃってウナギのかば焼き」です(左写真)。 ウナギって絶滅危惧種だし、今ウナギを買うことは華人マフィアのフトコロに貢献するのは間違いないので、 よっぽどのことが無い限り師範家では食べません。ウナギ大好きだからこそ食べません。

Floridablanca Brut Nature N.V.
名称Floridablanca Brut Nature N.V.
フロリダブランカ ブルット ナチュレ (ヴィンテージ無し)
生産者Masolivier
マソリビエ
価格798円 (単品価格 1,296円 @楽天店)
購入店 Amazon.co.jp (タカムラ)

 梅雨明けしていきなり夏空な南関東地方。 こうなるとまさにスパークリング・ワインの出番です。 それを見込んで10本セットを買ってあるんでガンガンいきます。

 色はレモンの果肉っぽい色で、この価格帯としては案外ちゃんと色があるような気がします。 同時に泡立ちのボリュームも結構あって、外観に「なんちゃって感」はありません。 香りはかなりフレッシュ系。レモンやグレープフルーツみたいな柑橘類の香りがメインで、 わずかにパンや焼き味噌的なイーストっぽい香ばしさがあります。 口に含むと、酸味しっかり甘さ控えめでストイックなバランスだけど、案外コッテリした旨味があってそこそこ熟成期間が長そうな感じ。 泡立ちもキメ細かいので、カバっぽい金属的な感じ(これって品種由来っすかね)さえ目をつぶれば、 安価なシャンパーニュにそれほど遜色はありません。

 カバって瓶内二次発酵方式で造られるから、基本的にはシャンパーニュとそう変わらない手間が掛かっているはずなのに、 この値段の違いは何なんだろ?って心底疑問です。 で、普通のご家庭の食卓にはこれで十分だと思うなぁ。 もちろん、ちゃんと違いが判って「シャンパーニュじゃなきゃ」という人も居るんだろうとは思うけど、 師範含め大多数の日本人には「大差ない」と思えるはず。それでお値段1/4なら普通コッチでしょ。

点数76点

27日(水)

Mvsa Brut N.V.
名称Mvsa Brut N.V.
ムッサ ブルット (ヴィンテージ無し)
生産者Vallformosa
バルフォルモーサ
価格798円 (単品価格 1,188円 @楽天店)
購入店 Amazon.co.jp (タカムラ)

 週の真ん中水曜日、本日も夕食の調理担当は師範。 メニューは、先日作って冷凍しておいた餃子、同じくワンタンを使ったニラ玉スープ。 加えて、モヤシとニラとキュウリのナムル。 要は中華風日本のお惣菜メニューです。

 そしてワインですが、またスパークリングのセットを買っちゃいました。 今回は、Amazonに出店しているタカムラさんから出している10本セット。 お値段は送料込みで1本あたり798円也。 アルコール度数11.5%の750mlで798円だから、アルコール1mlあたりの値段は約8.7円。 これが瓶ビールだと、アルコール度数5.0%で633mlの大瓶が311円とすると、同じくアルコール1mlあたりの値段は約9.8円。 要は何が言いたいかというと、スパークリング・ワインって高級なイメージがあるけど、 アルコールの摂取という観点ではビールより安い、ということです。

 閑話休題、このワインはsakuraワイン・アウォードという日本国内のワインコンクールで金賞受賞、 そしてブリュッセルのコンクールでも金賞受賞、品種はマカベオ35%/チャレッロ30%/パレリャーダ35%だそうです。

 色は普通に薄めで、泡立ちはシャンパーニュに比べるとおとなしい感じはします。 ただ香りのボリュームは結構立派で、熟れたリンゴっぽい甘く熟したフルーツの香りがします。 口に含むと、見た目の印象通り炭酸のシュワシュワ感は少なめ、 でも甘酸っぱい味わいが前面に出ていて、その奥にカバらしい金属を舐めたような苦味に近い雰囲気を感じます。

 味わいにやや野暮ったい感じがしないでもないですが、少なくとも頼りない感じは無くてシッカリ系のスパークリングだと言えます。 これが800円弱なのはやっぱり安いな。セットの一本目、まずは合格です。

点数72点

24日(日)

たまりば 外観

 本日はバンドのリハの日。 練習後は、先月も伺ったたまりば 代々木本店という焼き鳥屋にて反省会 ・・・ってか今回は特に反省が無かったな。メンバー4人中3人が東京都民なので(師範だけ神奈川県民)、 来週の都知事選の話などで盛り上がっておりました。

 あと、盛り上がっていたといえば、カウンターにいた外国人旅行者の美人姉妹お二人。 たまたま隣り合わせたっぽい英語堪能な日本人カップルと会話が盛り上がっていたのと、とてもナイスなバディで・・・(以下自粛)

たまりば シマアジの刺身

 このお店、先月書いたように焼き鳥が大変ナイスで、特にレバーねぎ油なんてのはピカイチだったりするわけですが、 それ以外の魚なんかもなかなかグッドです。 左写真はシマアジの刺身、確かお値段は1,000円弱だったかと。 居酒屋メニューとしてはちょっとお高めだけど、それに見合った内容です。

 アルコールは、生ビールを3杯頂いたあと角ハイボールも3杯ほど。 どっちかは4杯だったかな?ま、どうでも良いっすね、そんな些細な事は。 ちなみに前回グラスの小ささに懲りたんでワインは頼みませんでした。 ボトルだと税込み2,970円だったかな? もう少し安いとうれしいんだけどなぁ、ってなことをアンケートに書いてきました。

 そんな感じで4人分トータルのお支払いは18,000円弱。 良く飲む2人が5,000円/そうでない2人が4,000円という受益者負担な割り勘としました。


23日(土)

サントリー ジャパンプレミアム 高山村シャルドネ 2015
名称サントリー ジャパンプレミアム 高山村シャルドネ 2015
生産者サントリーワインインターナショナル
価格頂きもの (参考価格:4,104円)
購入店 (サントリーさんから)

 本日は、師範代と次女はみなとみらいまでバレエを見にお出かけ、 長女は裏のおばあちゃんに誘われてご近所のお茶会にお出かけ。 師範以外は大変文化的な生活を送っております。

 そういうことで夕食の調理担当は師範。 メニューは、刺身(炙りサワラ、〆サバ、生シラス)、金目鯛の西京焼き、モヤシとクラゲのナムル、オクラの酢の物、ヒラメのアラの味噌汁という豪華版。 こういう魚メインの献立に合わせたのは、サントリーさんから頂いた日本ワインのシャルドネ。 なんでも本場フランスのワイン・コンクールで銀賞を受賞したんだとか。 昨日も書いたように師範はあまりコンクールを信頼していなかったりするんですが、 サントリーの中の人は大喜びされていたので、コンクールによっては権威があるのかもです。

 色は非常に薄く、ほぼ無色で清酒に近いような淡いレモン色です。 香りはなるほどシャルドネ、はちみつレモン的な柑橘類と蜜の香りをまず感じて、その奥に軽くバタークッキーのような香ばしさを感じます。 そして口に含むと香りの厚みが増して、メロンやモモ、リンゴみたいな甘さのあるフルーツの香りを感じます。 味もたいそう良い感じ。ブルゴーニュだとシャキッと硬質系の地域、 シャサーニュやピュリニー・モンラッシェ的なバランスと言うと褒め過ぎかもだけど、 厚みのある味わいでとても良いバランスです。

 確かにこれは賞を取ってもおかしくないワインだなぁ、と感じました。 これまで頂いたサントリーさんの白(コレとか)と比べると、 樽の使い方が素直でストレートにブドウの個性を引き出している印象です。 お値段4,000円強なので残念ながら道場の稽古範囲を超えてはいますが、この内容なら納得です。 やっぱり日本ワインはある程度出費を覚悟しないとその良さが味わえるワインには出会えない、 ということかも知れません。

点数82点

22日(金)

Ch. la Platus 2014
名称Château la Platus 2014
シャトー・ラ・プラトゥス 2014
生産者Ch. la Platus (Vinadeal)
シャトー・ラ・プラトゥス (ヴィナディール)
価格755円 (単品価格:不明)
購入店 ヴェリタス

 本日のワインは、ヴェリタスの『金賞ボルドー5本セット』からの4本目。 これまで3本稽古してきて、今のところお宝発見!には至っておりません。 というか、判んないんだよなぁ、この「金賞受賞」の基準。 同じような企画モノで、『パーカー氏高得点スペインX本セット』ってのがあるけど、 そっちは判るんですよ、だいたいの傾向が。 「濃い/重い/甘い/アルコール度数高い/樽香強い」のうち3つ以上該当していればオッケー、みたいな。 それに対して金賞ボルドーセットは指向性がバラバラというか何を選択基準にしているのかが不明。 もちろん単に「金賞」といってもそれぞれ別のコンクールだし、 採点者やその集団も違っているんだろうから、傾向性を見出すのが難しいのは容易に想像されはするんだけど。 ちなみに夕食は、馬刺し、ニラ玉、ホルモンとキャベツ炒めです。

 色は、かなり若い感じの青みのある紫色。 香りは、ボルドーらしい煙たい感じとギュッと濃い果実香。 香りのボリュームもそこそこしっかりしていて、1,000円以下の安ボルドーとしては上出来な香りです。 味は、渋味がギシギシしていて酸味が強くてかなりカタブツな印象。 これは飲んでて癒されないなぁ~。

 ところが抜栓後時間がちょっと経つと、渋味がいきなりマイルドになって甘味が感じられるようになります。 更に時間が経ってもそれほど変化なし。変化のカーブもいろいろなんだなぁ、と再認識しました。

 抜栓後時間が経った時点での評価は結構良い感じになったんで、コストパフォーマンスが高いワインだとは思うけど、 なぜコレが金賞なのかはイマイチ判りません。 やっぱアレですかね?「金賞受賞」はワイン界の「モンド・セレクション」なんっすかね? 他との優劣比較の結果ではなく、一定の基準さえ満たしていれば与えられる、みたいな。

点数73点

20日(水)

Botalcura Cabernet Sauvignon Reserva 2014
名称Botalcura Cabernet Sauvignon Reserva 2014
ボタルクラ カベルネ・ソーヴィニョン レゼルバ 2014
生産者Viña y Bodega Botalcura
ビーニャ・イ・ボデガ・ボタルクラ
価格688円
購入店コストコホールセール金沢シーサイド倉庫店

 ここんとこクソ暑い日が続いておりました南関東地方ですが、本日はちょっと涼しい感じ。 それにしても今年の梅雨はこのあたりにはまとまった雨が無いなぁ。九州地方とは大違いです。

 さてそんな週の真ん中水曜日、料理当番の師範が拵えたのは、 刺身こんにゃく、豚肩ロースのポークチャップ風ソテー、トマトとブロッコリーのサラダ、ベーコンとトマトとキャベツのスープ。 ポークチャップのジャンキー&ケチャッピーな味に合わせて、ワインはチリ産のカベルネ・ソーヴィニョンをチョイスしました。

 さて抜栓。この値段のワインですが、コルクはそこそこマトモなものが使われています。 色は、いかにも南米の若いカベルネ・ソーヴィニョンな、青くて若干濁った感じの紫色。 でも、香りはそんなに南米っぽくはなく、どちらかというとボルドー的。 タバコの消し炭のようなイガラっぽい香りが特にそう感じさせます。 味は、甘酸っぱさもあるにはあるんだけど、一番顕著なのはザラザラした渋味。 舌の表面に砂をまぶしたかのようなザラつき感があります。 もちろん液体自体にそういう粒子が含まれているというわけではありませんけど。

 もしかすると、甘酸っぱい料理に合わせたがゆえにワインの若さ/渋さが際立ったのかも知れませんが、 ちょっとまだ険しい印象が強いワインです。 だもんでなかなか杯が進みません。特に今の季節とのマッチングは良くないと思われます。 絶対額的にはかなり魅力があるんで、秋以降涼しくなってワインもちょっとこなれたくらいが良いかも知れません。

点数69点

18日(月祝)

餃子 材料

 本日は、大変久しぶりに師範謹製手作り餃子。 師範餃子の最大の特長は、挽き肉を使うのではなく豚バラブロックを叩いて細かくした肉を使う点にあります。 そうすることによって、いかにも手作り餃子といった感じの肉々しさが得られます。 また、キャベツやニラ、長ネギなんかも比較的大き目に切ります。 それは、細かく刻むのは面倒だからというのもありますが、ライヴな食感を残すことを主目的にしております。 あ、もちろん皮は手作りしてません。そんなスキルはありません。

餃子 仕込み完了

 そんなこんなで約60個の餃子の仕込みが完了。右写真は全体の約半分くらいですかね。 4人家族で食べるにはちょっと多すぎ、そして今日は師範代が体調不良ということで夕食に参加しなかったので、 明らかに多すぎ(泣)。半分弱は冷凍することになってしまいました。

餃子 完成

 で、完成した餃子がコレです。美味いっすよ~。 ただ、肉を叩くのとかとっても手間がかかるんで、 普段の餃子は大抵市販の冷凍食品で済ませてます。 なんとなく本末転倒な気がしないでもありません。

Hacienda del Carche Brut N.V.
名称Hacienda del Carche Brut N.V.
アシエンダ・デル・カルチェ ブルット (ヴィンテージ無し)
生産者Bodegas Hacienda del Carche
ボデガス・アシエンダ・デル・カルチェ
価格795円 (単品価格:999円)
購入店 ヴェリタス

 ・・・というわけで本日の夕食は、焼き餃子、そして同じ餡を使ったワンタンとニラの中華スープ、 そして一昨日の天ぷらの残りを素揚げして出汁に付けておいた揚げ出汁野菜。 ワインは、ヴェリタスのスパークリング5本セットからチョイス。 この銘柄は1年半前に稽古済みであります。

 色は結構レモン色っぽくて、この手のスパークリングとしては若々しさを感じる色合い。 泡立ちのボリュームはまずまずといったところでしょうか。 香りも、柑橘系とリンゴのフルーツ香に加えて、蜜のような甘い雰囲気を感じます。 比較的熟成期間は短めなのかな?イースト香や熟成香はあまり感じません。 味は、スッキリ甘酸っぱい感じ。梅酒からちょっと甘さを引いてきめ細かい炭酸を足した、って感じの味わいです。

 これは素直に美味しいスパークリングです。 チューハイが好きな人からシャンパーニュ・フリークまで、 どの層に対してもそれなりに高評価を得られるのでは、と想像します。 もちろん「アンダー1,000円という値段にしては」という前提付きではありますが、 この価格帯ではかなり突出したクオリティを保持していると思います。

点数77点

17日(日)

ジャンボおしどり寿司 店内

 本日は、三連休唯一のレジャーで「ららぽーと横浜」まで買い物。駐車場から出るのに大渋滞、30分近くかかってたいそう難儀しました。 師範みたいな田舎モンは混むのが嫌いです。

 そして夕食は、久しぶりに回転寿司でジャンボおしどり寿司 希望ヶ丘店へ。 こちらも入店待ちで大行列、結局1時間以上待ちました。田舎モンは並ぶのも嫌いです。

ジャンボおしどり寿司 シメサバ三昧

 注文は、家族4人で食べたいものをズラズラ―っと。 今日は残念ながら白身がイマイチでした。 そんな中、結構良いなと思ったのが左写真の〆さば三昧、 普通のと炙ったシメサバ、それに鯖寿司がそれぞれ一貫でお値段280円(税別)。 見た目はアレですが、鯖寿司が結構肉厚でよろしゅうございました。

ジャンボおしどり寿司 ビール ジャンボおしどり寿司 獺祭

 で、こんな混んでる日になぜわざわざ足を運んだかというと、 新聞の折り込み広告に生ビール一人一杯無料券が付いていたから(笑)。 というわけでいきなり二杯注文。あー極楽極楽。

 ビール代がかからなかったということで、気が大きくなった師範は、 この店で一番高級な清酒である獺祭 純米大吟醸50、300mlで1,590円(税別)を高らかに注文。 有名になってもやっぱり美味いな、獺祭は。 店でこの値段ならまだ許容範囲でしょう。

 そんな感じで本日のお会計は、同じく折り込み広告の1,000円割引券を使って8,500円くらい。 あぁ庶民庶民。


16日(土)

ブルーインパルス 花火

 本日は、「横浜スパークリングトワイライト」関連で「ブルーインパルス@サマーコンファレンス」というイベントがあって、 みなとみらい上空にブルーインパルスが来ました。 残念ながらひどくガスってたということもあって、道場屋上からはぼんやり見えただけ。 でも現場で見てもこれは一瞬だな。

 そして夜には花火大会。これも道場からだと線香花火程度の大きさにしか見えませんが、 人混みの中に行かなくて済むのはナイスです・・・と、基本的には出不精な師範であります。

Macon-Villages 2014 [Jaffelin]
名称Mâcon-Villages 2014
マコン・ヴィラージュ 2014
生産者Jaffelin
ジャフラン
価格1,248円
購入店コストコホールセール金沢シーサイド倉庫店

 本日の夕食は天ぷら。天種は、鶏ササミ、オクラ、インゲン、人参、茄子、ピーマン。あとはカボチャの煮物、主食は素麺。 和風な献立ではありますが、魚関係は登場しないんで、赤でも白でも良さそうなメニューです。 そこで師範のチョイスは、ちょっとしっかりしてそうな白をってことで、 ブルゴーニュはマコンの白。 なぜしっかりしてそうと考えたかというと、 コストコで売られていたからです。 米国人向けの銘柄っすから、きっとコッテリ白なはず、と想像しました。

 さて抜栓。コルクは白くてすべすべ、漂白の強いコルクです。 グラスに注ぐと、色はかなり薄めのレモン色、というか白木のような色合いです。 香りのボリュームは結構あって、蜜とかフルーツじゃなくてミネラル感の強い、まるでシャブリのような香りのバランスです。 味は甘さ控えめ、酸味もそれほど強くは感じませんが、旨味というかコクはしっかり感じます。 味わいの方も酸味控えめなシャブリのようです。

 軽いっちゃ軽いけど結構美味いワインで、値段分の価値はそこそこあります。 ただ、予想とは違ったなぁ。予想はコッテリ方向だったんだけど、 実際は全く逆でマコンの中でもかなりサッパリ側に位置しています。 まだまだ師範も修業が足りません。

点数72点

15日(金)

Montes Alpla Cabernet Sauvignon 2012
名称Montes Alpha Cabernet Sauvignon 2012
モンテス・アルファ カベルネ・ソーヴィニョン 2012
生産者Montes S.A.
モンテス S.A.
価格1,545円 (単品価格:2,376円)
購入店 エノテカ楽天市場店

 昨日今日の一泊二日で次女が日光方面へ修学旅行に行ってきたようです。 天気はイマイチだったけど、概ね楽しかった模様。 良いよねぇ、修学旅行。夜には仲間内で好きな子の暴露大会なんかしたりしてね。

 閑話休題、本日の夕食メニューはハンバーグ、キノコとパプリカのアヒージョ、タコのカルパッチョ。 主食はフランスパン。 ワインは、安ワイン者の間では『普通に買える中で一番安心感のあるプレミアム・ワイン』との定評があるモンテス・アルファ。 コノ・スルのシングル・ヴィンヤード・シリーズと双璧を成すアフォーダブルな高級チリワインですな。 直近は2012年に2009年産と稽古しております。 その時も安定の好印象でした。

 色は、当然のようにとても濃い紫色です。 アルコール度数14%、グラスの内側を垂れる姿もネットリしています。 香りは、ドーンと重い果実香に加えて、コーヒーやチョコレートみたいなこれまた重香ばしい雰囲気がプラス。 味は、厳しい目で見れば渋味がまだやや固い感じを受けます。 ただ、甘味も酸味もしっかりした上での渋味なんで、 かなり高いレベルでの固さです。 飲み始めて時間が経つと、温度が上がったからか舌が慣れてきたのか、そういう固さもやわらいで来たように感じます。

 やっぱり安定のおいしさですな。 これとかコノ・スルとか、そういうのを推薦されても手練れの安ワイン者にとっては『言われんでも知ってますがな』だとは思うけど、 美味いんだから仕方がないんです。

点数80点

13日(水)

Ch. Moulin du Barrail 2012
名称Château Moulin du Barrail 2012
シャトー・ムーラン・デュ・バライユ 2012
生産者Ch. Moulin du Barrail (Vignobles Cholet)
シャトー・ムーラン・デュ・バライユ (ヴィニョーブル・ショレ)
価格755円 (単品価格:不明)
購入店 ヴェリタス

 週の真ん中水曜日、本日の料理当番は師範。 メニューは、回鍋肉(byCookDo)、蒸し鶏とモヤシとキュウリとニラのサラダ、フカヒレスープ(byニチレイ)。 回鍋肉はややマンネリ感はあるけど、最近キャベツが安いのでつい丸一個買いがち、 そうすると大量消費出来る炒め物系に走るわけです。

 そしてワインは、ヴェリタスさんの「金賞ボルドー5本セット」からの3本目。 1本目はまずまず、2本目はハズレと来て、 3本目はアタリだと期待しつつ稽古開始。

 色は、とてもボルドーらしい、そしてこの値段のボルドーとしては非常にしっかりした濃紫色。 香りもなかなかイケてます。ベリー的な果実香はやや控えめだけど、 いかにもボルドーらしい煙たい感じや、この値段としてはちょっと珍しい感じの甘香ばしい樽香を感します。 ところが味わいがねぇ。甘さはかなり控えめで、一言でいうと「ドライな辛口」です。 そういうバランスも古き良きボルドーっぽいと言えばそうなんだけど、 ちょっとストイック過ぎる感じはします。

 なんというか、ツンデレの逆というか、香りは社交的なんだけど飲んでみると拒絶反応を受けるみたいな印象。 合コンですっごくノリが良いんでホテルに誘ってみたらいきなり変態扱いされたみたいな・・・ なんて経験は全くないんで完全に想像の域を出ませんが、そんな気分かと思われます。

点数69点

10日(日)

投票所

 参議院議員選挙、投票してきました。 国政選挙地方選挙問わず、選挙権を得て以来一度も棄権したことはありません。 だって投票してないと開票速報見ても盛り上がんないからね・・・って目的はそこかい!ですが。 それにしても最近の開票速報は出口調査ベースでいきなり当確出しちゃうからつまんないですな。 開票が進むにつれて徐々に大勢が判明していくような、そういう演出をお願いします。

Cono Sur Bicicleta Riesling 2015
名称Cono Sur "Bicicleta" Riesling 2015
コノ・スル "ビシクレタ" リースリング 2015
生産者Viña Cono Sur
ビーニャ・コノ・スル
価格630円 (単品価格 不明)
購入店 Amazon.co.jp (酒のいしかわ)

 それにしても今年の関東地方はカラ梅雨ですね、昨日も思ったほど降らなかったし。 こう暑いとさっぱりしたものが食べたくなって、本日の夕食は手巻き寿司。 寿司種は、マゴチ、ネギトロ、〆サバ、サーモン、筋子、カイワレ大根、梅シソ。 マゴチとネギトロとサバは松原商店街の「オーシャン」で買ってきたので、結構大量。 中でもコチは美味いな。やっぱり根魚は美味いよね。

 ワインはコノ・スルのヴァラエタルシリーズ10本セットから最後の1本。 この銘柄は先日N氏宅に遊びに行った際稽古しております。 リースリングにしては甘くない、いわば「オトコのリースリング」って感じだったようなので、 魚メインの和食に合わせても大丈夫でしょう、という見積もりです。

 色はかなり薄め、麦わらっぽさはなくて薄レモン色です。 香りは、やっぱり感じるジッポのオイル香。この業界では「ぺトロール」というらしいですな。 それ以外にはユリや沈丁花のような花の香りを感じます。 味もやっぱりかなりドライです。間違ってガソリンを口に含んじゃったような、 そんな経験はないけどそんな気がする味わいです。 数値的に糖度は7.0あるので決して甘さが無いわけではなく、pHが3.1と低い(酸が強い)ことがドライに感じさせているのだと思います。

 4月の結果同様、非常にリースリングらしい香味を保ちながら、 食中酒として使いやすい辛口なバランスに仕上げられたワインです。 やっぱりコノ・スルのヴァラエタルシリーズ10本セットは品種の個性が立ってて楽しいですな。 これが1本700円以下なのは大変お買い得。 7/12はアマゾンのプライムデーらしいので、ぜひ下のリンクを蹴って買ってください(笑)。

点数75点

9日(土)

Joostenberg Cabernet Sauvignon 2014
名称Joostenberg Cabernet Sauvignon 2014
ヨーステンバーグ カベルネ・ソーヴィニョン 2014
生産者Joostenberg Wines
ヨーステンバーグ・ワインズ
価格680円
購入店コストコホールセール金沢シーサイド倉庫店

 本日の夕食は、豪州牛ハネシタの和風サイコロステーキ、空芯菜のガーリック炒め、トマトとクリームチーズのサラダ。 ワインは、牛肉が豪州産であれば南半球がよろしいと思い、南アフリカ産のカベルネ・ソーヴィニョンを。 コストコでは定番の銘柄のようですね。 ご近所のオーストラリア人Aさんもご贔屓にされているようです。 資源ゴミの日にこのボトルが良く出されていますから・・・ってチェックしてるんかい!ですが。 ちなみに2009年産とは5年前にそのAさんが持参されたものと稽古しております。

 色は、濃いには濃いけど濃すぎない、大きめのグラスでも向こうが透ける程度の濃さな青みのある紫色です。 香りは、カベルネ・ソーヴィニョンにしてはややトーンの高い果実香と、 明らかにバニラを感じる丸っこくて香ばしい雰囲気があります。 いやー、この香りは700円以下のワインの香りじゃないです。 そして味わいは、思ったほどの重さはありませんが、甘味と渋味はしっかりしていてガッチリした骨格を感じます。

 やや軽めで単調な赤ではありますが、1,000円以下のカベルネ・ソーヴィニョンとしてはあまり文句のつけどころが見つからないワインです。 コスト・パフォーマンス的にはコノ・スルのヴァラエタルシリーズを上回るかも知れません。 以前の稽古記録と見返すと、より早飲みに適したバランスになっているような気もしますし、 オーストラリア人が選ぶワインとしては極めて妥当なようにも思われます。 ただ、若干気になるのは、添加物として「アカシア使用」なワインみたく、 不自然な若々しさがある点です。ラベルには書かれていませんので、思い過ごしかも知れませんが。

点数75点

8日(金)

Sileni Celler Selection Marlborough Sauvignon Blanc 2015
名称Sileni "Celler Selection" Marlborough Sauvignon Blanc 2015
シレーニ "セラー・セレクション" マールボロ― ソーヴィニョン・ブラン 2015
生産者Sileni Estate
シレーニ・エステート
価格1,299円 (単品価格:1,998円)
購入店 エノテカ楽天市場店

 本日の夕食は、早く帰れた師範が調理担当で、メニューは 西京焼き二種(サワラ、サケ)、刺身二種(水ダコとカツオのタタキ)、モヤシとニラのナムル。 基本的に和食で魚メイン、当然ながらワインは白をチョイスすべきです ・・・というわけで選んだのは、エノテカの6本1万円「エヴァ―グリーンボックス」からの一本目で、 ニュージーランド産のソーヴィニョン・ブラン。 この銘柄とは2013年に2012年産と稽古しております。

 色は薄めです。っていうか、ソーヴィニョン・ブランで濃い色のものってあまり見た記憶がありません。 香りは、間違いなくフルーティです。トロピカル・フルーツ、とりわけパッション・フルーツの雰囲気がビシバシ香ります。 口に含むと、甘さもあって酸味もあって、まるでパイナップル果汁のように感じられます。 ちなみに次女は「ライチ」、師範代は「高級な杏仁豆腐」、長女は「パッションフルーツ」という査定でした。

 とにかく底抜けにフルーティな香りと味わいを持ったワインです。 コッテコテの和食に合わせるには若干違和感のある内容ではありましたが、 使い方を間違えなければ極めて高いコスト・パフォーマンスが得られると思います。 一番お薦めなのはパーティの席なんかで最初に出す白ですね。 そんな場面でこれを不味いって言う人は居ないと思われます。

点数80点

7日(木)

人間ドックで測った肝機能

 本日は、年に一度の人間ドックの日。 例年2日間の休肝日明けに測定するところ、今回は3日間休肝しました。 その甲斐あってか、ダイエットして正常値に戻して以降右肩上がりで正常範囲をオーバーしそうだったγ-GTPの数値も、 昨年より低い値に落ち着きました。ま、師範の見立てでは「産まれたての肝臓同様」と言っていいと思います。

 ところが、ですよ。腹部エコー担当のおばさんが大変熱心な人で、 肝臓周りをグリグリやってくれたおかげで「肝実質粗造」なる所見を頂きました。 ネットで調べてもどの程度NGなのかイマイチわかりませんが、 結果説明して頂いたドクター曰く『まぁあまり飲み過ぎないように、ということですね』だそうです。

 教訓としては、腹部エコーの担当は経験豊富なおばさんナースではなく、 若くてかわいい子の方が良い、ということです。

ミトチャ 外観

 人間ドック自体は10:30過ぎには終わり、結果説明は午後。 それまでたっぷり時間があるということで、運転免許の更新に二俣川まで。 昼食は二俣川駅を降りて免許センター側の商店街にあるミトチャというインド・ネパール料理店。 席はテーブルとカウンターで20席くらい、入店したのは午前11時過ぎだったんだけど、 既に4人組のマダムがいました。

ミトチャ 料理

 そして師範が注文したのは、ランチのチキンカレーセット、お値段税込み750円也。 まぁこの手の現地人系のカレー屋で大きくハズすことはまず無いですな。 セットに付いてたミニ・サラダがやけにミニだったこととラッシーが甘すぎるように感じたけど、 カレーはしっかりしたチキンが入っているしナンは香ばしくてパリパリで、 結構美味しゅうございました。

二俣川 献血センター

 食事の後は免許センターへ。 師範は優良運転者ですから、講習自体ははチャチャッと終わって時間が余ったので献血することに。 受付済ませてドクターの面接受けて、さて血液検査って段階で今日人間ドックで採血されたことを告白したところ、 『もしかしてバリウム飲んでませんか?』との質問。 「いや飲みましたけど」と答えたら献血NGとのこと。 バリウムも服薬の扱いになるらしいんですな。 ドクターも『関係ないと思いますけど決まりですから』と申し訳なさそうでした。

Ch. Gravelier 2015
名称Château Gravelier 2015
シャトー・グラヴリエール 2015
生産者Ch. Graveriler (Tarride et Fils)
シャトー・グラヴリエール (タリド・エ・フィス)
価格755円 (単品価格:不明)
購入店 ヴェリタス

 人間ドックでドクターからは『あまり飲み過ぎないように』とは言われましたが、 一方でバリウム飲んだ日は『できるだけ水分を摂取するよう心掛けてください』とも言われています。 本日の師範にとって、どちらが喫緊の課題かといえば当然後者ですから、 夕食前にまずは350mlの缶ビール2缶をグイーっと。 そして選んだワインがコレ。 若いボルドー産は、その渋味と苦味が煎じ薬同等の効果を発揮して、 お通じが良くなることが一般に知られております(嘘)。 名前の「グラヴリエール」もなんか効きそうじゃぁないですか。

 ちなみに料理はオクラの豚バラ巻きとモッツァレラ・トマト。 ビールの時点では刺身こんにゃくを頂いて、下腹部の流通状況改善を目論んでおります。

 色は、いかにも若いボルドーといった感じの紫色だけど、そんなに濃くは無くてグラスの向こうは透けます。 香りのボリュームはちょっと弱め。重たい果実香とイガラっぽい感じはちゃんとボルドーだけど、いかんせん小ぢんまりしています。 味は、甘さはあるけど酸味が控えめで浮ついた感じ。 測定したらpHは4.6(※)、ちょっとボルドーでは考えられない酸の弱さです。

 これがなぜ金賞なのか、正直理解に苦しみます。 っていうか、金賞ラベルには"Concours International 2015"とあるので、 審査したのは2015年中のはずだと思うけど、このワインのヴィンテージも2015年。 ヌーボー並みに早造りしてコンクールに出したってこと? こういう、なんだか釈然としないポイントがあるんだよなぁ、あちらのワインコンクールって。

測定ミスだったみたいで訂正。pHは3.9でした。

点数66点

3日(日)

Peregrino de Sant Joan Brut N.V.
名称Peregrino de Sant Joan Brut N.V.
ペレグリーノ・デ・サント・ホアン ブルット (ヴィンテージ無し)
生産者Peregrino
ペレグリーノ
価格795円 (単品価格:999円)
購入店 ヴェリタス

 暑い!7月に入っていきなり暑い!!こうまで暑いと、日の高いうちからビールを飲んじゃいます。 そうすると、ワインはアルコール度数低めの泡モノなんかが良さげです。 もちろん、濃い赤なんてのはちっともグッと来ないんで、そういう意味でも泡一択。 というわけで選んだのはヴェリタスさんのカバ5本セットからの一本。 この銘柄は初稽古ですね。 ちなみに夕食の献立は枝豆(これはビールの時)、鶏ムネ肉の天ぷら、ナスとインゲンの天ぷら、鶏皮ポン酢、ヒジキの煮物、冷奴。 メニュー的にも泡が良さげではあります。 暑さゆえか脳みそも煮えていて、糖度とpH計り忘れました。

 色は、薄めのレモンの果肉色。泡立ちは一昨日のスプマンテと比べると明らかにおとなしい感じです。 香りにはあまり複雑さは無くて、リンゴと柑橘類のフレッシュなフルーツ香がメイン。 ところが味は意外と熟成感があります。 カバによくある金属的な苦味に近い感じが無いわけでは無いですが、 全体のまとまりは悪くなくてすんなり入っていきます。

 これくらいで良いんですよ、こういう目的で飲むスパークリングは。 「泡の出るのは七難隠す」という格言がありますが(※)、 スパークリングはだいたいなんでも美味いので、安スパークリングのセットってヤツはこの季節大変重宝します。 アルコール度数換算で350mlの缶ビール4本分、値段もその程度ですからね。

 (※)ウソです、そんな格言ありません。今思いつきました。

点数73点

1日(金)

道場の夕食 刺身

 本日は、宇都宮在住の従弟が出張がてらこちらに来る、ということで、道場で飲み会。

 まず最初にビールを飲みながら、 出した料理は師範がスーパーで買ってきた刺身(キハダマグロ、ヒラマサ、マダイ:左写真)。 師範代が帰ってくるまでの間、この二品で繋いでおくという戦略です。 そしてメインの料理はタンドリーチキン。あとはブロッコリーとトマトのサラダ。 他にもあったような気はするけど忘れちゃいました。

Ferrari Brut N.V.
名称Ferrari Brut N.V.
フェラーリ ブリュット (ヴィンテージ無し)
生産者Ferrari
フェラーリ
価格2,298円
購入店コストコホールセール金沢シーサイド倉庫店

 一本目のワインはもちろんスパークリングから。 従弟は自動車業界関連だったりもするので、この銘柄はウケるだろうという魂胆で出したのは「フェラーリ」という名前のイタリア産スパークリング。 経営的には車のフェラーリとは何の関係も無いらしいですが、 イタリアを代表するスプマンテということで、車のフェラーリもこれをオフィシャル・ワインに指定しているらしいです。

 色は普通の薄麦わら色ですが、泡立ちは非常にしっかり。 見た目はシャンパーニュに全く遜色ありません。 香りも結構しっかりで、リンゴっぽいフルーツ香に蜜香もあります。 そして、なんとなくワイルドというか、次女に言わせれば「サラミの匂い」な雰囲気もあります。 味わいのバランスも悪くなく、安っぽいスパークリングにありがちな金属的な感じがなくて、 なかなかよろしゅうございます。

 イタリアらしい何か、ってのは無いんだけど、シャンパーニュと何ら違わない感じの良く出来たスパークリングです。 コストコなんで安く買えたけど、普通だと3,000円以上するみたいだから、 お値段的にも安シャンパーニュくらいはするので当然と言えば当然ですが。

点数80点
Les Parcelles de Stephane Derenoncourt 2012
名称Les Parcelles de Stéphane Derenoncourt Saint-Émilion Grand Cru 2012
レ・パーセル・ド・ステファン・ドゥルノンクール サンテミリオン・グラン・クリュ 2012
生産者Stéphane Derenoncourt (Maison Bouey)
ステファン・ドゥルノンクール (メゾン・ブエイ)
価格(従弟から)
購入店--

 2本目は従弟が手土産に持ってきてくれた赤ワイン。 モノは、サンテミリオンのグランクリュで、有名ワイン醸造家ステファン・ドゥルノンクール氏が造っているもの。 裏ラベルによれば「高級ワインの感動の味わいを低価格で愛好家に提供したい」という思いで造られているんだとか。 低価格で、といっても道場の稽古範囲はかなり超えるお値段だったららしいですが。

 色は、非常にしっかりした青紫色で、グラスの向こうは全く透けません。 アシが長くネットリ感もあって、確かに高級ワインの雰囲気を感じる見た目です。 香りも「キター!」ですな。ミッチリと濃く黒い感じの果実の香りに、甘く焦がしたバターとバニラの香りがあって、 複雑かつボリュームたっぷりです。 味わいもきっちりミッチリ。渋味も果実味もしっかりですが、まろやかさがあってスイスイ入っていきます。

 いわゆる「モダン・ボルドー」な雰囲気満載のワインですな。 こういうワインはなかなか自分では買わないから、こういうチャンスはありがたいです。 なかなかナイスなセンスでありましたぞ・・・と上から目線。

点数85点
Grahams Late Bottled Vintage Port 2009
名称Graham's Late Bottled Vintage Port 2009
グラハムズ レイト・ボトルド・ヴィンテージ・ポルト 2009
生産者W.&J. Graham (Symington Family Estates)
W.J.グラハム (シミングトン・ファミリー・エステーツ)
価格£13.99 (約2,200円) : 1L
購入店 World Duty Free Heathrow

 二人でビール飲んでワイン2本飲んで、まぁ普通に考えたら酒量は十分なわけですよ。 でもやっぱり飲み足りない。 そして、ここで更に1本開けたら多分残る・・・と酔っ払いなりに考えたんでしょう。 開けたのは英国出張の際にヒースロー空港の免税店で買ってきたポルト・ワイン。 これだったら残っても平気だからね。

 そして、どんなワインだったかというと、当然かなり甘さはあるんだけど、若いポルトにありがちな青っぽさもしっかりあって、 まだまだ柔らかくなるには時間が足りない・・・って感じだったような。 まだ半分以上残っているので、翌日(というかコレ書いてる今日)改めて稽古しましょう。

 そして翌日。色だけだったら普通の濃い赤と変わらないんだけど、アルコール度数が20%もあるからかネットリして見えます。 香りはやっぱり青いな。グルナッシュとかにあるような、青畳っぽい雰囲気を強く感じます。 味も、香りの青さと相まって甘苦い感じ。従弟が「これは好きじゃない」と言ってたのがわかる気がします。

 やっぱりポルトの赤はもっと年月を経ないといかんのですかね? これだったらトゥニー・ポルトの方が無難だな。 ま、腐るもんで無し、時間をかけてチビチビ飲んでいきますか。

 抜栓して一か月後の8月6日、飲み干しました。 結果、青臭い感じは最後まで取れなくて、抜栓した当初の雰囲気を保ったままでした。 それが残念と言えば残念だけど、それだけ日をかけても変化しない、というはポルトの良い点だとも言えると思います。

点数72点