先月の掲載本数は43本。 『かなり多かったなぁ、過去トップクラス?』と思ってデータベースを調べたところ、 まだまだ序の口、過去5位の本数。過去トップは1998年7月の50本、 2位が2000年10月の46本、 3位/4位が同率で1998年4月と1999年7月の44本。 やはりワイン会等にも顔を出していた昔の方が多いですな。 ただ、各月稽古日誌のhtmlファイルのバイト数(画像ファイルを含まないテキストの量)では、 先月の85kBが最高。 50本飲んで本数1位の1998年7月でさえ68kB、 いろいろ余計な御託を並べる量が増えているのは間違いない。 ちなみに、現在までの1ヶ月平均の掲載本数は26本弱。 この調子で行けば、3,000本を突破するのは2年と5ヶ月後の2007年1月、 10,000本を突破するのは24年と10ヶ月後の2029年5月。 果たして師範は生きて10,000本を突破できるのか? |
朝食はラウンジでコンチネンタル・ブレックファースト(840円、右写真)。
内容的には、パン2個とゆで卵とツナサラダとフルーツとジュースとコーヒー。
オトナ的にはちょっと足りない気がするけど、コドモの食べ残しをつっつくと丁度良い感じでもあったりして。 チェックアウトが12:00なんで、朝食後もプールへ行ったり温泉大浴場へいったりして、 大人も子供も十分堪能。帰りの船では、やや後ろ側の真ん中席を確保して揺れに対して万全の備え。 おかげさまをもちまして動き出してすぐは怖がったプチ師範代もほどなくお昼寝、 多少揺れはあるもののそこそこ快適な船旅。 |
と、料理の内容はまぁそこそこだったんだけど、サービスは極めて心地よいもの。
ワインやパンをサービスするタイミングはバッチリで、それ以外にも、
疲れて寝てた子供達には椅子を組み合わせて寝床を作ってくれるとか、
ワインのラベルを書き写していたら「ラベルはお取りしましょうか」と提案してくれるとか、
なかなか気の利いたサービス。そういうことをしてくれるとがぜん食事は楽しくなります。
で、飲む人3人で頼んだワインが以下。
デザートの前には「チーズはいかがですか?」と。
今回は注文しなかったけど、こういう店でそういうものまであるのはちょっと驚き。
そこそこおなかも膨らんで部屋に帰還。その後プチ師範代を連れて大浴場へ。
お風呂は、最上階にある展望風呂(露天風呂付き)。
茶褐色でややしょっぱい温泉は、いかにも海辺の宿って感じ。
で、ゆったり気分に拍車をかけてご就寝。
飛行機は午後3時の便なので、
昼食は師範代が幼き頃より行きつけの店の大将が雇われでやっているうどん屋香梅へ。
場所は、鳥栖駅前の通りをまっすぐ行って鳥栖文化会館の前。
師範もここんとこ師範代実家に帰省するたびに行く店。
店の外観はなんのことはない、というか何のことは無さ過ぎる普通のうどん屋さん
(残念ながら写真機を持参し忘れて写真無し)だけど、なんかこう毎回行きたくなる魅力を秘めた店。
今回は師範家と、師範代の妹一家の計7人で訪問。
で、師範家が注文したのは以下。
ほんでもって師範代実家に別れを告げて、さまざまな交通機関を乗り継いで懐かしい道場自宅へ帰還。
そんなこんなの一泊旅行、一人当たりは13,000円らしい。
季節やプランを選べば1万円以下でも泊まれるらしい。
純粋に温泉を楽しむのであれば、とってもお薦めの宿であります。
・・・で、飛行機乗って、お迎えの車で師範実家へ。
実家に着いたら近所の温泉でゆったりして飯食ってオリンピック見てご就寝。
花火もキレイに見えたし、酒もワイワイ飲めたし、楽しい週末を締めくくる夜でありました。
by
師範
熱海に付いての昼食は、季魚喜人(きときと)という名の日本料理のレストランで。
フロアに生簀があって、いかにも魚ドコロの和食屋さん。
店に着いたのは午後一時をかなりまわっていてピークを外したと思われる時間帯だったんだけど、
店の入り口には待ち行列が。聞けば一時間以上待つかもしれないらしい。
ただ、この辺(熱海港の付け根から熱海の中心地に向かうあたり)にはほかにめぼしい店も無く、
不承不承待つことに。壁にはこの店を訪れたらしい芸能人の色紙がずらり。
そういうのが好きな店主でもあるんだろうけど、
さびれきった熱海の現状からすると、芸能人たりとてこの辺で食事をするとなると
実際問題ココ以外の選択肢がないような気もする。
待ち行列に名を連ねた人も、結構あきらめた人も多かったらしく30分強くらいの待ち時間で席へ。
食べたのは以下。
魚もごはんもかなりボリュームがあって、鮮度も良くてなかなか美味い。
台風の影響で波が高く、漁の影響が懸念されたけど、
上記内容をご覧になってわかる通り、
近場の港の水揚げにはあまり関係無さそうなネタが多いのが幸いした模様。
ただ、丼もので2,000円以上というなかなか思い切った値付けゆえ、
多少美味しくても当然と思えてしまうのも事実。
飲み物として注文した生ビール (\580)は、
鮮度の問題かサーバーの洗浄の問題かそもそも"ビール"じゃないのかわからないけど、
あんまりイケてなかったのも残念。
で、夕食時に飲んだのが下のワイン。
Bourgogne Pinot Noir 2001
ブルゴーニュ ピノ・ノワール 2001
Dom. Philippe et Vincent Lecheneaut
フィリップ・エ・ヴァンサン・ルシュノー
Rouge
赤
Bourgogne
ブルゴーニュ
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\1,750 (3本よりどり5,250円) 2004/08/15
やまや港南台店
やまや
旅行から帰ってきて、皆さん胃もお疲れぎみゆえ夕食はちゃんぽん
(「いろいろ」って意味じゃなくて麺類の「ちゃんぽん」)。
普通だったらビールあたりでお茶を濁しそうなメニューだけど、
朝風呂の後ビールを一杯、昼食時に生ビール一杯、電車の中で缶ビール一本飲んで、
ビールはもう結構な気分(当たり前か?)、だもんで赤ワインをチョイス。
「軽め かつ チビチビ飲める系が良かろう」ってことで、選んだのはACブルゴーニュ。
色はやや薄め(といってもクラスを考えれば頑張っている方かも)の赤紫。
香りは、どちらかと南のブルゴーニュに顕著なゴム革系の香りと熟しすぎたイチゴの香り。
味は、酸味がメインではあるけど溢れんばかりの旨味があって、
口腔全体にうっすらと漂う甘味もあって、
値段以上の満足感が得られる。
3時間くらい時間が経っても雰囲気はあまり変わらない。なかなかタフ、なかなかカタブツ。
そこそこのACブルゴーニュが飲みたい、という希望にピッタリ応えるワイン。
もちろんもっとピュアな果実香があったり甘い樽香があったりしたらもっと好印象なんだろうけど、
これはこれで良いんじゃないかな?
77点 自宅にて
28日(土)
今週末は、この夏最後のプチ・レジャーってことで、
プチ師範代のお友達Kちゃん一家と、
熱海沖に浮かぶ初島にあるXIV 初島クラブというところに一泊の旅。
午前11:00頃にのんびり出発。貧乏一家ゆえ熱海までは東海道線の普通電車で、
でもちょっと贅沢してグリーン車(デイタイム・グリーン券使用)。
昼食は、
駅のそばのごん太鮓というところで鯖寿司/巻き寿司/いなり寿司を買って汽車弁。
もちろんビールも飲みながら。いきなりビールが飲めるあたりが汽車の旅の醍醐味ですな(違うか?)。
お天気は折からの大型台風接近であいにくの空模様、
熱海港から初島までの船(右写真)も豪快に揺れてプチ師範代は泣きっぱなし。
乗船時間約25分、波の無い天気の良い日だったら快適な船の旅だったろうに、
今日ばっかりは「早く港に着いてくれ~!」ってな感じの船の旅。
港から宿までは送迎バスで。
初島クラブは、会員制リゾート「エクシヴ」(注:もちろん師範一家がココの会員ってわけじゃなくて、
師範代の勤務先が法人会員?なだけ)の中でも特に豪華と聞いてはいたけど、
確かにとっても立派な建物。
部屋も立派。20畳くらいありそうな広いリビングに、和室が1つ、寝室が1つ、
その他トイレや風呂や洗面所も完備した部屋(泊まったのは
このタイプ)。
そこの洋室に男性陣(師範とKちゃんのお父さん)、和室に女性陣が寝るって寸法。
宿についてひと心地ついたら、子供らを連れてプールへ。
天気が良かったらガーデン・プールで泳げたんだけど、今日はあいにく閉鎖中。
でも、インドアのプールも25mあって大きいし、
プールサイドにはジャグジーバスやサウナもあってなかなかに快適。
結構長いことプールで遊んでで、夕方5時30分からいざ夕食。
レストランは、宿の敷地のはずれ?にあるマリーナに併設された
シーフードイタリアン "ポルト"というところ。
店の雰囲気は、宿泊客しか使わないだろう店の割には結構きちんとしていて、
空間もゆったりだしテーブルクロスも2枚だしカトラリーもしっかりしたやつだしで
割と"リストランテ"な感じ。
ダイニングは二つに分かれていて、奥の方は大人だけ、
手前は子連れの方用。
こういう配慮は大人だけの方のみならず子連れにとっても嬉しいね。
騒いだり大声を出したりってことはさすがに無いけど、
退屈しそうになったらだっこして外に出たりするんで、
そういう時にまわりも同じだとあまり気を遣わずに済むから。
料理は一番安いコース"ファーロ"(\5,250:サービス料別)を事前に注文、内容は以下。
食材的にも調理法的にも非常にオーソドックスなコースメニュー。
メロンは上質、スープもざらつかず、パスタの茹で具合はバッチリでミックスグリルも旅情を誘う。
そんな感じで美味いっちゃ美味いんだけど、
正直言って驚きは無いし5,000円という値段はリゾートということを考慮してもちと高い。
同じグループで比較すると対岸のXIV伊豆の方が満足度が高かった。
ちなみに、子供メニューは\1,575。スパゲティやハンバーグ、スープなんかが入ったメニュー。
別皿のデザートは大人のより品数が多くておいしそう。
La Segreta 2002
ラ・セグレタ 2002
Planeta
プラネタ
Bianco
白
(IGT)
(インディカッツィオーネ・ジェオグラフィカ・ティピカ)
Sicilia (Italia)
シチリア (イタリア)
(\5,670) 2004/08/28
イタリアン・レストラン "ポルト"
日欧商事
プール上がりにビールを既に飲んでたんで、いきなり白から注文。
ワインリストはほとんどイタリア産、赤/白それぞれ15種くらい、泡が数種。
値段的には3,000円台から始まって5,000円~7,000円くらいが中心価格帯、
上は5桁のものがちらほら。絶対額的にはそれほどでもないけど、
値付け的にはかなり強気(下代の3~4倍くらい)の雰囲気。
どうしようかなぁーと思いつつ白のページを一通り眺めていたら、
まんなかあたりにシチリア産を2本発見。
『せっかく島に来てるんで、シチリア産も良かろう』ってとこまでは勝手に判断して、
店の人にどっちが良いかアドバイスを貰って選んだのがこのワイン。
常温で保存されていたのか/セラーの温度が高いのか、
最初の一杯はかなり提供温度が高かった。
リゾート・レストランで飲む白は冷えてなきゃイケマセン。
4杯注いだんでそのヌルい状態で半分無くなった、それがまず残念。
色はかなりしっかりした麦わら色、香りはそれほど強くないけど、
飲んだ時のコクはおもいっきりあって旨味タップリ系のワイン。
温度が冷えてくるとキレも出てきて好印象。
多分小売価格は1,000円代後半だと思うけど、
それくらいだったら結構イケてるワインだと思った。
ともあれやっぱり冷えてなきゃね。前述のごとく部屋でビールを既に飲んでいたから
それほどの渇望感は無かったんで、ちょっと待てばよかったのかな。
73点 XIV 初島クラブにて
Col di Sasso "Cabernet Sauvignon & Sangiovese" 2002
コル・ディ・サッソ "カベルネ・ソーヴィニョン & サンジョヴェーゼ" 2002
Banfi
バンフィ
Rosso
赤
(IGT)
(インディカッツィオーネ・ジェオグラフィカ・ティピカ)
Toscana (Italia)
トスカーナ (イタリア)
(\5,040) 2004/08/28
イタリアン・レストラン "ポルト"
モンテ物産
食事のメニュー的には赤ワインが合いそうなお皿はありません。
が、白ばっかりってのもアレだし、「パンと合わせりゃ良いか」ってことでやっぱり赤も注文。
白と同じようなクラスのワインに注目して、悩んだのが1994のどこだったかのやつ。
店の人に相談して、判りやすい美味しさはこっちってことだったんで注文。
このワインはやや冷えて出て来た。
色はしっかりと濃くて若い赤紫。香りは、
ややインクっぽさがあってニューワールドとイタリアの混血な感じ。
品種はカベルネ・ソーヴィニョンとサンジョヴェーゼの混醸なんで、
さもありなんな香り。
味は、甘味を残しつつ渋味と酸味もしっかりした良いバランス。
もちろん深みや複雑さなんてのは無いけど、複数人でスカッと飲むには判りやすくて良い感じ。
ただ、惜しむらくは魚相手だとちょっと強かったのが残念。
これも多分小売価格は1,000円代だと思うけど、なかなかのパフォーマンスだと思った。
これら2本を含め、5,000円を越えるあたりはそこそこ面白げなラインナップ。
ただ、もう一声安くないとね。今日の2本を3,800円くらいで飲みたいな、と。
75点 XIV 初島クラブにて
その後、部屋に戻って夜中にみんなでチビチビ飲んだのがコレ。
Chateau Faugeres 1999
シャトー・フォジェール 1999
Ch. Faugeres
シャトー・フォジェール
Rouge
赤
Saint-Emilion Grand Cru
サンテミリオン特級
Bordeaux (France)
ボルドー (フランス)
\2,980 2004/07/26
リカーズハセガワ 八重洲北口店
成城石井
今回の持参ワインがコレ、師範的には大変信頼しているシャトー・フォジェール。
直近のところでは4年前に1995と稽古済み。
それ以来飲んでないってのは我ながら意外なくらいいつも飲んでいる気がする。
過去飲んだリストで調べたところ、
これで4ビンテージ6本目。昔1993がとっても気に入って3本飲んだ、
ってのが何度も飲んだような気がした真相。
さて抜栓。コルクの裏は間違い無くヒノキの香り。
なぜ「間違い無く」なのかといえば、ここのお風呂のシャンプー/コンディショナー/ボディーソープが
『ヒノキ泥炭から作られた・・・』ってなヤツで、その匂いに酷似していたから。
だからってわけじゃないけど、色はなんとなくこげ茶色のように感られるような青紫色。
グラスに注いでもヒノキの香りはたしかにあって、それに加えてカシスのような濃いベリーの香りと
バニラのような甘い樽香。味も、期待を裏切らない濃さ。
大量かつ柔らかい渋味と甘味、底支えする酸味がいかにも良いボルドーな感じ。
やっぱり美味いなぁ、このワイン。
一時期の『ミシェル・ロラン銘柄高騰』が収まったのか、
ようやく安ワイン価格に戻ってきたのは嬉しい限り。
3,000円以下で見つけたら是非試して頂きたい。
82点 XIV 初島クラブにて
26日(木)
Foncalieu Saivugnon 2002
フォンカリュー ソーヴィニョン 2002
Foncalieu Vignobles
フォンカリュー・ヴィニョーブル
Blanc
白
Oc (VdP)
オック (ヴァン・ド・ペイ)
Languedoc Roussillon (France)
ラングドック・ルーション (フランス)
\525 2004/08/15
やまや港南台店
やまや
本日の夕食は、鶏のチーズ入りフライとおでん。
ワインは赤じゃない感じがして白をチョイス。
選んだのはカベルネ・ソーヴィニョン1999はそこそこ、
シラー2002はイマイチ、
シャルドネ2002は好印象なフォンカリュー。
色は特に特徴なし。500円ワインとすればまぁ色がある方かも。
香りはなかなかのもの。裏ラベルには「レモンや洋梨、ハーブの香りの豊かな・・・」
なんて書いてあるけど、あながちウソじゃないというか結構その通りな香り。
味も好印象。変に甘かったりせずに、
ソーヴィニョン・ブランらしいグレープフルーツにも似た軽い苦味もあって、
素直に造られた白ワイン、って感じ。
こりゃ良いわ、って感じでクイクイ飲んでたんだけど、半分を過ぎたあたりから大ブレーキ。
「飲み飽き」ってわけじゃないけど、なんかすんなり入っていかなくなる。
温度が上がると苦味が幅を利かせだす、というのもあるけど、
どちらかというとワイン自体が変化したんじゃなくて、飲む自分が変化した感じ。
体調がイマイチなのかなぁ。
というわけで、後半の現象を無視すれば、500円のワインとしてはかなり良く出来たワインだと思う。
フォンカリューという造り手、赤より白のほうが得意なんですかね?
翌日、香りも味もなんだか閉じこもったように小さく変化。
抜栓したその日のうちに飲んだ方が良さげなワインであります。
昨日保留した抜栓後の変化点も含めて-2点。
72点 自宅にて
22日(日)
Bourgogne Pinot Noir 2001
ブルゴーニュ ピノ・ノワール 2001
En Truffiere (Vincent Girardin)
アン・トリュフィエール (ヴァンサン・ジラルダン)
Rouge
赤
Bourgogne
ブルゴーニュ
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\1,575 2004/08/15
やまや港南台店
やまや
いよいよ明日からは師範も師範代も出勤、プチ師範代も登園。
はぁ~、とため息の出る雰囲気の宵、ホリデー・シェフ師範の献立は広島風お好み焼き。
あいにく師範宅には鉄板焼き用の鉄板が無いため、フライパン2つを使って調理。
結果、なんとなく広島風には出来たけど、ちょっとキャベツが多すぎた(2枚に1/2個使用)のと、
焼き順の組み立てがイマイチだったため豚肉がフライパンに直接触れず、やや肉々しかったのが残念(・・・と備忘録)。
ワインは、本日もまた料理とは直接関係無く飲みたい物を。
選んだのはACブルゴーニュの赤。
表ラベルには「Mis en Bouteille "En Truffiere"」としか書かれておらず、一見造り手不明なんだけど、
裏に張られたバーコード用のシールにはヴァンサン・ジラルダンの名前がある。
そういわれればなんとなくジラルダン風のラベル。
常温よりやや低めの温度(ワインとしては高めの温度)で抜栓、
色はACブルゴーニュとしては結構濃いほうだと思うけど、香りの出方/雰囲気は値段相応。
"Truffiere"なんて名前が付いてるんで、トリュフの香りでもするかと思えば特にそういう気配は無い。
味は、かなり酸味が目立って平べったい印象。
温度が高いと余計にぺちゃんと潰れた感じがする気がしたんで、途中から冷蔵庫に。
結果、ややバランスは持ち直したものの期待したほどの内容は最後まで得られなかった。
値段相応、並みのACブルゴーニュ。
なんだかプレミアム版的な雰囲気に期待し過ぎたのがいけなかったのかも。
良く考えたら、同じ店でジラルダンのACブルゴーニュが2,100円で売られていたと思うので、
プレミアム版じゃなくて逆に廉価版だったのかも。
69点 自宅にて
21日(土)
長かった夏休みの帰省も本日最終日。
まずなんといっても出汁が美味い。昆布と鰹節かな、非常に香りの良い出汁。
麺は、讃岐みたいなピシッとピッチピチなものとは全く趣を異にする、
ウニウニっと柔らかい麺。歯ごたえなんてのはほとんど無いけどウニーッと伸びのある食感。
プチ師範代の冷たいうどんを食べてもほとんど弾力無し。
いわゆる「麺通」な方々には全くウケそうにない麺だけど、
実家をハシゴしてご馳走三昧だった胃にはこれくらいの優しい麺が嬉しいし、
なにより香りの良い出汁が出色。
Macon-Villages 2001
マコン・ヴィラージュ 2001
Dom. Roux Pere & Fils
ドメーヌ・ルー・ペール・エ・フィス
Blanc
白
Macon-Villages
マコン・ヴィラージュ
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\817 2004/07/03
関内 サンタムール
カツミ商会
というわけで、実家ハシゴの飽食ゆえ少々胃も疲れているので夕食はカレーに。
ワインは、カレーと合わせるというよりも
オリンピックでも見ながらチビチビ飲む飲み物として白をチョイス。
このワインは昨年の今頃稽古済み。
ヴィンテージの入れ替えでセールになっていて、この値段なら買いだと思い再購入したもの。
久しぶりのワインってことで、己の立ち位置を確認する意味でも稽古済みの安ワインは良いかな、と。
色は普通の白ワインの色、昨年に比べると気持ち赤い、というか銅っぽい色かも。
香りは、鼻で嗅ぐ分には控えめな蜜香とユリのような涼やかな花の香り、
口に含むとホンノリと樽が感じられる。
昨年に比較するとややボリュームは落ちたけど、その分果実以外の雰囲気が出てきた感じ。
味もなかなか良いバランス。甘くなく酸っぱくなくだけど旨味に繋がるコクが結構多め。
味も昨年よりは良い感じかも。
抜栓後時間が経つと、ちょっと熟成感が出すぎなように思えるのが残念といえば残念だけど。
久しぶりの自宅でワイン、しみじみとした美味しさが感じられた。
これが税込みで800円ちょっとってのは安いよね、非常にお買い得だった一本。
74点 自宅にて
18日(水)
Selvamaggio 1997
セルヴァマッジオ 1997
Villa la Selva
ヴィッラ・ラ・セルヴァ
Rosso
赤
(VdT)
(ヴィーノ・ダ・タボーラ)
Toscana (Italia)
トスカーナ (イタリア)
\2,499 2004/07/10
信濃屋 横浜店
アルカン
師範実家最後の夜のメニューは鉄板焼肉。
ビールを飲みつつ、一本だけ持参したコレを開けることに。
このワインは、昨年1998と稽古済み。
とってもイケてた印象。それとはヴィンテージが1年違う(1年古い)んだけど、
間違いなくコレもイケると思って抜栓。
色は非常に濃い。品種がカベルネ・ソーヴィニョンだからか、
いわゆるイタリアのトスカーナあたりのワインとは異質の青黒い濃さ。
5年以上経っているけど、退色した感じはほとんど無い。
香りは、焦がした樽香とカシスのような濃いベリー香。
まるでボルドーな香り、というかインクみたいな感じもあって、
「ボルドーをまねたニューワールドな香り」か。
味もまるでボルドー。
6年経っても渋味がとても健在、甘味はそれほど感じずかなり険しい印象。
印象としては昨年飲んだ1998と大きく違う部分は無く、なかなか良く出来たワインだけど、
甘味の無さが災いしてかちょっと楽しさに欠ける内容。
短時間でパパーッと飲むワインとしてはもう少し軽くて華やかなワインが良いかも。
76点 自宅にて
17日(火)
帰省の二日目、本日は「お泊り温泉」。
宿は、熊本県と大分県の県境にある九重星生(ほっしょう)ホテル
というところ。
宿自体は、いまどき流行の小ぢんまりとした雰囲気の温泉宿、って感じじゃなくて、
どちらかというと懐かしの観光ホテル的な雰囲気。
部屋は広くて清潔にされていて、なかなか快適。
窓から見える壮大な景色、
クーラーの要らない(クーラー自体が無い)涼しい空気、良いですなぁ。
で、この宿で最も素晴らしいのはお風呂。
風呂は、内風呂、庭園露天風呂、展望露天風呂の三ヶ所あるけど、
なんといっても白眉は展望露天風呂「山恵の湯」。
人工の建造物がほとんど視界にはいらない雄大な景色の中、
露天風呂だけでヒノキ風呂/桶風呂/ジャグジー風呂/打たせ風呂/岩風呂/岩風呂冷泉と各種あって、
泉質も4種類(単純泉/硫黄泉/硫化水素冷泉/酸性緑礬泉)、
それぞれに温度も違う。
ぬるめのお湯にダラダラ浸かったり、熱いお湯と冷泉に交互に入ったり、ホントに温泉三昧。
夕食前と夕食後、翌朝と三度もココへ。
夕食は大食堂的なダイニングで。
まぁ食堂の雰囲気とかサービスとかは典型的な観光ホテルのソレだけど、
内容的にはなかなかイケている。
特に、選択可能な追加の一皿、ヒラメの姿造りや豊後牛のステーキが良かった。
こんな山の中で鮮魚を食べる是非は置いといて、
しっかりと歯ごたえがある刺身はさすが九州。
世の食通な方には、捌いてすぐでコリコリの白身魚の刺身を嫌う向きもあるみたいだけど、
師範はこれはこれで好き。
もちろん、昆布〆にしたりして歯ごたえと旨みを両立させているものの素晴らしさは理解しているけど、
こういう白身の味と香りを素直 かつ さわやかに楽しむ食べ方もアリだと思う。
その他の料理も、特にコレ!ってのは無いものの、
いわゆる旅館の夕食よりちょっと上の内容。
酒は、ビールと焼酎(いいちこ)。それはまぁ当然ながら想像通り。
こういう店でもちょっと特色のある酒類を置いたら良いのにね。
その分売り上げも上がると思うけど。
16日(月)
お盆休みの時期をちょっとずらして田舎に帰省。
昼食は羽田空港で。
羽田に限らず空港内の食堂ってどこ行っても高いし、大して美味くもないわけだけど、
(子連れなんかだと特に)時間の都合上空港で食事をせざるを得ない場合が多い。
そんなわけで、時々利用するのがココ、ガレリアの三階にある和食・寿司 大和という店(左写真)。
写真が下手でアレだけど、実際はもう少し高級感のある外観。
ここを選ぶ理由は、
の3点。加えて言えば味もそんなに悪くは無かったような印象があった。
というわけで師範らが注文したメニューは以下。
あと、ビール(中瓶) \630。
「空港だから・・・」と己で納得させなければいけない内容。
握り10貫+巻物と、セットとしてはやや多めとはいえこの内容で1,500円はいかにも高い。
街場の寿司屋だったら半額、
ちょっと立地の良いところでも1,000円が限度でしょう。
前回来た時はもう少しちゃんとしていた印象があったけど、今回はちょっとねぇ。
お盆明けで食材(特に鮮魚)の調達が難しかったのかも知れないけど。
15日(日)
Mercurey 1996
メルキュレ 1996
Dom. Jean Marechal
ドメーヌ・ジャン・マレシャル
Rouge
赤
Mercurey
メルキュレ
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\1,980 2004/08/03
Queen's ISETAN 品川店
サントリー
今までの猛暑がウソのように涼しい一日、ようやくコッテリめの料理が食べたい気分になって、
本日の夕食は回鍋肉をメインに。ワインは、ちょっと怪しげなブルゴーニュをチョイス。
1996は良年ながら中途半端な造りのワインには中途半端に年くっているし、
ラベルの感じもなんだか垢抜けない雰囲気。
輸入元も(大手ながら)こういう怪しき掘り出し物を入れる会社なんで、
ややバクチ気分で購入したもの。
抜栓しようとしてビックリ、恐ろしくしっかり居ついて抜けないコルク。
ここ7年の2000本以上の抜栓の中で、抜けなさナンバーワン。
ソムリエナイフでテコの原理で抜こうとすると、若干力の加え方が斜めになってコルクが崩れそう。
ならば、ということで、最悪の事態に備えて風呂場に場を移し、
T字型の簡易コルク抜きよろしくスポッと引き抜くことに。
で、スポッ!と景気良く抜けはしたけど1/4を残して折れちゃった。
残った分は、まず押し込むことによって瓶の内肌から剥がして、ようやくスルスルと抜いた。
コルクを検証したけど、特に組成に不均一な部分も無いし、瓶に張り付いた痕跡も無い。
ただ、瓶口の口径から考えると太すぎなように思えるコルク。
こういうのって規格化されてるんじゃなかったっけ?
で、気を取り直してグラスに注いで。
色はやや濃い目。8年も前のワインにしてはまだまだ若さの感じられる赤紫。
香りは、いかにも南のブルゴーニュといった感じのケモノっぽい妖艶な香りが中心。
香りのボリュームもかなりあって、飲んでいて楽しくなる香り。
味も思いのほか若い。キツキツのコルクが奏功したのか、あまり熟成した感じはなくて、
渋味がキッチリ活きている。
抜栓後3時間、渋味が開いて甘くなることを期待したけど、あまり変化は無かったような。
想像より随分若いブルゴーニュ、値段を考えるとやや得した感じのする内容。
それにしても抜きにくいコルクだったなぁ。
どんなに一流ソムリエでもスムーズに抜くのは難しいと思う。
これが全数傾向だったりすると、レストランではちょっと使えないよね。
78点 自宅にて
14日(土)
Chablis 2002
シャブリ 2002
Vincent Gallois (Dom. de la Vallee aux Sages)
ヴァンサン・ガロワ (ドメーヌ・ド・ラ・ヴァレー・オー・サージュ)
Blanc
白
Chablis
シャブリ
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\1,480 2004/08/03
Queen's ISETAN 品川店
ラック・コーポレーション
お盆になってもまだまだ暑い日が続くなぁ。ということで本日の夕食は手巻き寿司。
選んだワインは、白で、樽香が無くて、果実っぽさも控えめで、
ってことでシャブリを。この造り手は初稽古かな?
昔のショパン・グロフィエみたいなクラッシックな(正確にはクラッシック風な)ラベル。
色はとても薄い。白木のような、ちょっと濃い清酒にも負けそうな色合い。
香りは正しく期待通り。若いリンゴのようなキリリとした果実香と、
いかにもシャブリなミネラリーな香り。
なんか既に香りの時点でギュッと凝縮した感じが伝わる。
味も同様。酸味がメインだけど酸っぱ過ぎず、それを覆いかぶせるような旨味が広がる。
もうホントに旨味満載。こういうワインなんで、
オリンピックのTV放送見ながらスルスルっと飲み干した。
師範がイメージするシャブリそのもの、それもちょっと良いクラスな印象。
やっぱりシャブリはこのキリリとした酸と凝縮した旨味ですな。
南のシャルドネとは違う独特の魅力があると思う。
最近、状態が怪しいワインが続いたんで(やっぱりこの時期販売店選びは重要)、
きちんとした品質にも嬉しくなった。
77点 自宅にて
11日(水)
El Origen Cabernet Sauvignon 2002
エル・オリヘン カベルネ・ソーヴィニョン 2002
Finca el Origen
フィンカ・エル・オリヘン
Tinto
赤
(Argentina)
(アルゼンチン)
\750 (4本よりどり3,000円) 2004/07/18
Wine & Mart 樽屋
サントリー
本日は職場の宴会。ビールでそこそこおなかは膨らんで、
本来家で飲むつもりなんて無かったんだけど、
なんとなくそこはかとなくワインが飲みたい気分で帰宅したため、
後日に残すことを覚悟で抜栓。
選んだのは、ちょっとやそっと空気に触れたくらいでは変化しそうに無い、
南米アルゼンチンのカベルネ・ソーヴィニョン。
上記のような状況なんで、当然一緒に食べる食事は無くて、
オリーヴやチーズなんかを適当につまみにして。
色は当然のように非常に濃い青紫。
香りは弱め。
果実がバーン!ってんじゃなくて、
良く言えば鋭さの取れた香り、悪く言えば雑巾のような蒸れた匂い。
味もなんだかおとなしげ。2002の南米産とは思えないカドが取れてこなれた感じで、
でもだからといって美味いわけじゃない不思議な感覚。
なんだかこれも状態の疑わしいワイン。この時期はしょうがないんだろうか。
そもそも飲んでたってこともあって、
結局それほど杯は進まず2杯飲んだ時点でもう結構、ってことに。
木曜の飲み会をはさんで翌々日に残りと稽古。
見違えるほど薫り高いワインに・・・はなってないけど、そこそこ普通なワインのような。
そもそも1日目がイマイチ怪しい状態での稽古だったため、
元よりこういうワインだったのか、2日間で変化したのか、
冷蔵庫で冷えていたのが奏功したのか判然としないけど、とりあえず+4点。
61(+4)点 自宅にて
8日(日)
Domaine Des Oliviers 2002
ドメーヌ・デゾリヴィエール 2002
Dom. Des Oliviers
ドメーヌ・デゾリヴィエール
Blanc
白
l'Herault (VdP)
レロー (ヴァン・ド・ペイ)
Languedoc Roussillon (France)
ラングドック・ルーション (フランス)
\750 (4本よりどり3,000円) 2004/07/18
Wine & Mart 樽屋
サントリー
本日の夕食担当はホリデーシェフ師範。
夏らしいメニューを、ってことで、マグロのカルパッチョ、スズキのアクアパッツァ。
マグロはオーストラリア産養殖インドマグロ、恐ろしく脂が乗っていて若干嫌味な肥育具合。
アクアパッツァはちょっと水が多すぎ、もう少し短時間に煮詰めた方が良いかも。
パサパサのパセリも減点、ダシは昆布だしとかで補強しても良いかも。
・・・スミマセン、完全に備忘録です。
で、ワインは当然ながら白、それも地中海岸地方の産を、ってことで選んだのが南仏のコレ。
品種その他の情報は全く不明、変に甘かったりしないことを祈りつつ。
色は普通に薄い安白ワインの色、香りも普通に弱い安白ワインの香り、
味も普通に軽い安白ワインの味。
ちょっとだけ普通じゃないというか、飴を焦がしたような過熟気味のスッキリしない味わいがある。
2002の産だとすればちょっと普通じゃなくて、熱に当たった可能性は否定できない。
そのままじゃ飲めないってほどの状況ではないけど、
飲んでてあまり楽しくない系ではある。
ワインの「状態」ってのを疑いだすとキリが無いけど、
やっぱりこれもそういう「状態」だったのかなぁ。
64点 自宅にて
7日(土)
Vina Vermeta Tinto Monastrell "Reserva Roble Nuevo" 1998
ビーニャ・ベルメータ ティント モナストレル "レセルバ・ロブレ・ヌエボ" 1998
Vina Vermeta (Salvador Poveda)
ビーニャ・ヴェルメータ (サルバドール・ポバーダ)
Tinto
赤
Alicante
アリカンテ
Alicante (Espana)
アリカンテ (スペイン)
\475 2004/07/03
関内 サンタムール
カツミ商会
本日の夕食は牛和風ステーキ、大根のサラダ、トマトとキュウリとカニカマのサラダ、冷奴。
選んだワインは、休日としてはかなり控えめ価格、500円未満のスペイン産レセルバ品。
"Roble Nuevo"は新樽という意味ですかね。
プロフィール的にはそこそこイケそうなワインだけど、
この激安価格になにかワケがあるような気もする佇まい。
さて抜栓。コルクはすべすべしてキレイなコルク・・・と思ったらどうやら着色されたものらしい。
だもんで液面と触れる部分も全く色が付いていない。
さらに怪しげな印象を抱きつつグラスに注ぐと、全くもって普通に濃い紫。
香りは、ボリュームこそ大したことないけど、
いかにもスペインなツンッとした果実香と熟成を感じる甘酸っぱい香り。
味も十分に健全。1998年ってもう5年前なんだなぁ、と再確認させられる、
やや梅漬けの雰囲気を湛えた熟成感のある味わい。
甘味も残っていて、結構いい感じで飲める。
5年前のスペインの無名リゼルバ、という意味では全く期待通り、
とりわけ賞賛すべき点は無いものの、全体のバランスが良くて
1,200円~1,500円くらいの価値があるような気がする。
これが500円以下ってのは極めてコストパフォーマンスが高い。
73点 自宅にて
5日(木)
Dreamtime Pass "Moon Series" Sauvignon Blanc 2002
ドリームタイム・パス "ムーン・シリーズ" ソーヴィニョン・ブラン 2002
Dreamtime Pass
ドリームタイム・パス
White
白
South Eastern (Australia)
サウス・イースタン (オーストラリア)
\890 2004/07/26
リカーズハセガワ 八重洲北口店
ヴィレッジ・セラーズ
最近、門下生からオセアニア産のソーヴィニョン・ブランがイケているというご報告アリ。
ならば、ということで購入したのがこの豪州産のソーヴィニョン・ブラン。
ご報告頂いたワインと比べると、やや安ワイン寄りなんだけど、
それでも雰囲気くらいは伝わるかな、と。
料理は、ニラ玉withベーコンと昨日の残りの鶏唐揚げ、
ブロッコリーのサラダにはコールスロードレッシング(市販品)をかけて。
色は薄め。以前も書いたと思うけど、いわゆる安白ワインの色を個性的に表現するのは無理。
香りは弱め。グレープフルーツ的な酸の効いたフルーツ香と、
新大陸らしい甘そうなトロピカルフルーツ香が同居。
味は、やや苦味があるものの存在感があって、値段から考えるとかなり頑張っている内容。
ただ、惜しむらくは頑張り方が単調で、ボトル半分も飲むとやや飲み飽き。
かつ、温度が上がると苦酸っぱくなって飲み辛くていけません。
典型的なニューワールドのソーヴィニョン・ブランだけど、
変な甘味もないしなかなかいいバランスに仕上がっていると思う。
ただ、それ以上の何者でもないし、
温度が冷えてないと飲みづらいあたり汎用性を阻害しているのが残念。
70点 自宅にて
4日(水)
Montaudon "Grande Rose" Brut N.V.
モントードン "グランド・ロゼ" ブリュット (ヴィンテージ無し)
Montaudon
モントードン
Champagne
発泡
Champagne
シャンパーニュ
Champagne (France)
シャンパーニュ (フランス)
\2,730 2004/07/12
お手軽ワイン館
湊酒販
本日はプチ師範代の誕生日。
プチ師範代が生まれて4年、早いものですな。
料理は、お祝いということでプチ師範代が好きなものを中心に、
鶏の唐揚げ、スパゲティ・ナポリタン、トマトとベーコンのスープ。
ワインも(当然ながら本人は飲まないけれども)お祝いってことでシャンパンを飲むことに。
モノは、軽井沢でも飲んだお手頃ロゼ・シャンパーニュ。
そこそこどまりのシャンパンだった印象があるけど、
一人で飲めばまた違う感じが得られるかな、と期待して
(というか、お祝いっぽいワインはコレしか無かったんで)。
色や泡立ちの印象は前回同様、濃い目のピンク・オレンジでビールのような泡立ちで。
今回はワインクーラーでキンキンに冷やして飲んだんだけど、
香りのボリュームに不満はあまりない。
前回同様、熟成感はあまりなくピノ・ノワールが強い(ブルゴーニュのロゼのような)香り。
本日主賓のプチ師範代に香りのテイスティングをお願いしたところ、
『トマトのにおい』だそうな。そう言われればそういう気がするし、
それを聞くと色までトマトの色に見えてくる。
味は、確かにキリッと系ではあるけど味わいの要素は多くて、
一人で飲むんだったら十分飲み応えがある。
ただ、前回「シャープ」とか「よそのスパークリングのよう」と思わせた、
他所をかじるような未成熟感があるのが残念といえば残念。
一人で一本飲んだ感想としては「この値段なら十分なんじゃないでしょうか」という感じ。
ただ、シャンパンなんて普通一人で飲まないからね。
もっと外交的で華やかなやつの方が一般的にはウケそう。
78点 自宅にて
1日(日)
軽井沢から帰ってきて、N氏宅へ横浜の花火大会を見に。
N氏宅ご近所に住むYちゃんご一家(先日もお世話になったご家族)も合流しての花火見物。
出前の寿司をつまみつつビールや軽井沢で飲み残した清酒を飲んだ後、
サラリと下のワイン2本を飲みました。
Entre-Deux-Mers 2002
アントル・ドゥー・メール 2002
Chantet Blanet (Lyonel LECONTE)
シャンテ・ブラネ (ライオネル・ルコント)
Blanc
白
Entre-Deux-Mers
アントル・ドゥー・メール
Bordeaux (France)
ボルドー (フランス)
(Yちゃん家より)
(ハンドキャリー?)
まずはYちゃん家より持参して頂いた白。
お知り合いの方がお土産に持って来られたものとのこと。
シャンテ・ブラネって、こちらではあまり見たことのない造り手。
裏ラベルによれば品種はソーヴィニョンとセミヨンらしい。
ボトル外観からの雰囲気だと、こちらで売られるとすれば1,000円前後のワインかな、
などと値踏みしつつ、ワインクーラーで急いで冷やして抜栓。
色は非常に薄めのレモン色。ネットリ感は無くてとってもサラッと。
香りも非常にフレッシュ。グレープフルーツとかレモンとかライムとか、
酸味の強い柑橘類の香り。
輸送状態が良いのか、香りのボリュームが結構あるのはなかなか大したもの。
味は、軽めで、酸が強めで、若干の苦味もあって、まさにグレープフルーツ。
難しいことを考えずにキュンキュンとイケる白。
とりわけどうというワインでは無く、良い意味で典型的な安ボルドー白。
でも、軽井沢で飲んだコッテリマッタリで大迫力なワインも良いけど、
普段使いにはこういうワインで十分な気がする。
和食や居酒屋メニュー等、応用範囲も広そうだし。
71点 N氏宅にて
Le Haut-Medoc de Giscours 2000
ル・オー・メドック・ド・ジスクール 2000
Ch. Giscours
シャトー・ジスクール
Rouge
赤
Haut-Medoc
オー・メドック
Bordeaux (France)
ボルドー (フランス)
\1,764 2004/07/12
お手軽ワイン館
重松貿易
もう一本は師範が持参した赤。
このワインは、先日稽古済み、
お値段的には安ワイン価格なんだけど、2000年の実力か造り手の意地か、非常に高いパフォーマンスを感じたので再購入。
実は軽井沢で飲むつもりだったんだけど、残念ながら出番なく持ち帰ったもの。
だもんで往復500kmを無駄に旅しております。
結果、前回飲んだ時とほぼ同様の印象。焦がした樽やカシスやミルクの香り、
渋味と甘味が詰まった味わい。余韻もかなり長くて価格を越える内容。
再稽古ってことでビックリ感が薄れた分面白みには欠けたけど、
輸送後のデメリットというのは特に感じなかったような気がする。
予想通り、キッチリ仕事をするボルドー。上述したようにビックリ感が薄れた分だけ点数的には前回よりちょっとマイナス。
あと、飲む雰囲気を考えるともう少し軽快系の赤の方が良かったかも。
Yちゃんのご母堂様は『喉のほうになんか残る感じがある』と、余韻を否定的に捕らえておられたし。
77点 N氏宅にて
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