今月から発泡酒・ワインの酒税が一本あたり10円増税されるらしい。 ワインはまぁ良い。 一本あたり10円ならたいした割合にならないと思うし、 ワインって「贅沢な酒」の最たるものだと思うから、贅沢税としては仕方ないところだと思う。 発泡酒の増税も、師範は飲まないし、ああいうマガイモノはさっさと消え去って欲しいので特に問題無い。 でもねぇ、発泡酒の増税と同時にビールの減税もやったらどうっすか?って気にはなる。 そもそもビールの税金が高いことが発泡酒なんて妙ちくりんなモノを生み出した元凶だし、 一方的に増税した印象をやわらげられるし、 税額差が小さくなることで、(それでも税率の高い)ビールに客を引き戻すことも考えられただろうに。 |
と、コンサート評はともかく(同じ趣味の方々にとっては)凄いっすよね、このラインナップ。
来年もあるらしい。今から楽しみ。
で、チケット購入に出遅れた師範らは今回は後ろの芝生席。
当然ながら寝そべってビールをガブガブ(師範は軽井沢のよなよなエールを持参)。
ほんでもってビールだけじゃつまんないだろ、と思って持参したのが下のワイン。
ライブの方は、これで7,500円は断然安いとみた。
ライブが終わって、稲田堤の焼肉 なかざわという店で軽く打ち上げ(?)
なかなか美味かったと思う。もちろん、既にかなり酒が入ってたんで、
ジックリと向き合って食べたわけじゃないんだけど。
お会計は税込みで16,000円位。
コンサートの後に焼肉屋でちょっと飲む、なんてことが(金銭的に)出来るようになって、
我々もオトナになったなぁ、って気がした。
というような一日。
長々とお世話になりました>N氏ご一家。
・・・というわけで、幸せそうでなによりでございました。
子供が生まれたら見に行きます。
というわけで、
家主にお出し頂いたワインや、わざわざイタリアから持参頂いたワインより、
自分が持参したワインに高得点を付けるという、
出来そうでなかなか出来ない芸当を成し遂げる師範、アッパレ。
食べたのは、「おいしいところを一通り」とお願いして、
感想は、さすが評判の店だけあって、なかなか満足度の高い内容。
師範代が3回も頼んだマコガレイは絶品、煮アワビも非常に柔らかく、
車エビは特大サイズで活きのいいものをさっと茹でて、という贅沢な品。
じゃぁ大絶賛か?と問われて、もちろん!と言いたいけど、個人的にはちょっとためらう部分あり。
赤酢を使った酢飯は、師範にはちょっと酢が強くボソつく感じがしたのと、
いくつかのシメた魚はやや塩が強すぎる感じがした。
これが本来の江戸前の寿司なのかもしれないけど、
師範はもう少しおとなしい酢飯、おとなしいシメ具合で、魚自体の味を楽しむのが好き。
まぁあくまで個人の嗜好なんで、合う/合わないがあるのは仕方の無いことだと思うけど。
サービス(っていうのかな?)に関しては文句なし。
一部辛口なサイトとかでは『人気が出て天狗になっている』などと書かれたりしているけど、
そんな雰囲気は一切感じられなかった。
全く一見かつ若造?の我々にも非常に気持ち良く接客され、
魚等の質問にも丁寧に答えてくれた。左利きの師範には向きを逆にして出したり、
師範代には大きめのトリ貝を半分に切って出したりする心遣いも嬉しいもの。
客が我々二人だけだったってのもあるとは思うけどね。
お会計は、昼としては若干高め、トータルで22,900円。
まぁタマの贅沢だし、内容を考えると十分満足。
夜は家で。
by
師範
Ste Neige 酸化防止剤無添加 有機ワイン(白) N.V.
サントネージュ 酸化防止剤無添加 有機ワイン(白) (ヴィンテージ無し)
サントネージュワイン (アサヒビール)
サントネージュワイン (アサヒビール)
Blanc
白
(Japan)
(日本)
(\480 : 180ml) 2003/05/30
やるき茶屋
最近は居酒屋でもかなりワインが充実していたりするけど、
今回行った店は比較的「昔ながら」な感じ、ワインを売ろうとは考えてなさげなラインナップ。
そんな中、怖いもの見たさで注文したのがコレ。
480円ならまぁ生ビール一杯分なんで良いかな、と。
色は暗くてよく判らなかったけど、結構ちゃんとしていたように思う。
香りのボリュームも結構ある。
傾向的にはなんだか甘い香料のような感じ。
味は・・・ベタッと甘い。180ml飲むのも苦痛。
ワインを「健康に良いから」とチビチビ飲む方々にとっては、こういうワインって
『甘くて飲みやす~い』って感じでウケるのかも知れない。
でも、ワインを「健康に悪い」と承知でガブガブ飲む師範にとっては、どうにも甘ったるくて苦手系。
(35点) やるき茶屋 にて
Cote de Provence "Art et Gastronomie" Blanc N.V.
コート・ド・プロヴァンス "アール・エ・ガストロノミー" ブラン (ヴィンテージ無し)
Les Vignerons des Caves de Provence
レ・ヴィニェロン・デ・カーヴ・ド・プロヴァンス
Blanc
白
Cotes de Provence
コート・ド・プロヴァンス
Cotes de Provence (France)
コート・ド・プロヴァンス (フランス)
(\1,680) 2003/05/30
やるき茶屋
師範的には上の一本でもう十分だったんだけど、
結構最近は一般人な方々でもワインをお飲みになるらしく、
じゃぁってことで注文したのがコレ。
店でフルボトル1,680円ってのは(絶対額としては)安いね。
赤もあったけど「激安は白が無難」という己の格言を信じて白をチョイス。
色はちょっと怪しげ。黄色っぽさは枯れて、薄い麦わら色な感じ。
香りはほぼ無臭。グラス(当然小さい)に鼻を突っ込んでも香りは出てこず、
口に含むとなんだか熟成香めいたものだけが伝わる。
味も熟成系、っていうかヘタリ系。
安白ワインの持ち味であるフレッシュさは全く無くて、なんだかとっても退廃的。
ヴィンテージが書いてなかったんでなんとも言えないけど、
本来飲まれるべき時期を大きく逸したか、
あるいは我々の口に入る前の過程で熱にあたってしまったか、
どちらかのような気がする。
それでも前の甘いやつと比べると「こっちの方がまし」という意見も多かった。
(40点) 自宅にて
29日(木)
Combe d'Or (Rouge) 2000
コンブ・ドール (ルージュ) 2000
J. Franck
J.フランク
Rouge
赤
Bordeaux
ボルドー
Bordeaux (France)
ボルドー (フランス)
\667 2003/04/16
やまや渋谷店 やまや
夕食はタコの唐揚げと白和えと。
あまりワインは合わなそうなメニューではあるけど、
そんなことにはお構いなし、本能のおもむくままチョイスしたのがコレ、
やまや名物3本2,000円のワイン。
"Eleve en futs de Chene", "Aged in oak barrels"と、仏語でも英語でも樽熟成が強調されている。
そういうのを見ると思わず買ってしまう師範、まんまと敵の戦略にはまっております。
色はガーネットに近いきちんと濃い紫。
香りは、ひと嗅ぎでボルドーと分かる雰囲気。
カシスっぽい果実香にバニラっぽい樽香、ボルドーに特徴的な煙たい香りもバッチリ。
味もちゃんとボルドー。やや酸味が目立つきらいはあるけど、
渋味もしっかり甘味もほんのりある。
さすがにまろやかさみたいな高級感には欠けて、
全体にガチャついてはいるけど。
久しぶりにちゃんとしたボルドーを飲んだ、って感じ。
値段を考えるとかなりお得な気がする。
このワイン、1998産は
激安ワイン飲みまくり人生劇場や
二代目通信でかなり酷評されている。
やっぱり2000年ってボルドーにとって良い年だったのかな?
73点 自宅にて
27日(火)
Quincy 1999
カンシー 1999
Philippe Portier
フィリップ・ポルティエ
Blanc
白
Quincy
カンシー
Loire (France)
ロワール (フランス)
\826 2003/04/28
カーヴ・ド・リラックス リラックス
本日の夕食は、カツオのカルパッチョ、アサリとシメジのバター炒め、
キュウリとトマトのサラダ。でも主食は後でご飯を、な日本人。
当然ながら悩むことなく白をチョイス。
このワインは2年前に稽古済み。
特徴的なラベルなんで買うときも覚えていたけど、
結構良かった印象があるし、
この値段ならもちろん買い。
同じヴィンテージなんで、2年の熟成結果も興味深いところ。
色は普通。2年経って特に濃くもならず退色もせず、そのまんまな気がする。
香りは、リンゴっぽいクールな果実香が健在。
こちらにも熟成香的な雰囲気は全く無くて、若くて健康そのもの。
ただ、香りのボリュームはやや落ちたかも。
味は、2年前に感じた「金属的な雰囲気」ってのは無くなって、
栗ご飯のようなコクのある雰囲気に。
依然として酸味はしっかりだけど、かなり丸くなった気がする。
なかなか良い。この内容でこの値段は非常にお買い得。
こういう、『濃くは無いけど香りが良くてビシッと筋の通った白』ってのは
新大陸産ではなかなかお目にかかれない気がする。
75点 自宅にて
25日(日)
Volnay 1er Cru en Caillerets "Clos des 60 Ouvrees" 1999
ヴォルネー・プルミエ・クリュ アン・カイユレ "クロ・デ・ソワサント・ウーヴレ" 1999
Dom. de la Pousse d'Or
ドメーヌ・ド・ラ・プス・ドール
Rouge
赤
Volnay 1er Cru
ヴォルネー1級畑
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\5,100 2003/05/01
銀座屋酒店 ラック・コーポレーション
ちょっと良いワインを飲みたくて、ボーヌの名門「プス・ドール」のモノポール(単独所有)を。
"Clos des 60 Ouvrees(クロ・デ・ソワサント・ウヴレ)"って、
Ouvreesが「開く」という単語のOuvrirの活用形だと思ってて、
てっきり「60周年記念かなんかの区画だろう」なーんて勝手な解釈をしていたら、
実はOuvreeはブルゴーニュの昔からの単位で、一人が耕作できる面積(0.428ha)らしい。
ほんで"60 Ouvrees"だと25.68haになるんだけど、実際のこの区画は2.4haとのこと。
よくワカランです。ともあれ60周年とは全然関係ないですな。
ま、勘違いも何かの縁、6周年記念としてコレを抜栓。
料理は、師範とプチ師範代の意見が合わず、コロッケ、ちらし寿司、ツナとブロッコリーのサラダ、といったメニュー。。
もちろん師範がコロッケを所望、プチ師範代はちらし寿司をご所望。
色はかなり濃く、かなり青い紫。いわゆるブルゴーニュというよりやや南よりな雰囲気の色。
香りは、抜栓直後はあまり立たない。果実の雰囲気は木イチゴじゃなくてイチゴな感じで、
革の雰囲気もかなり顕著、
樽もあるんだけどあまり目立たない。
味もかなり南方系。酸味が弱めで、熟れきった雰囲気の甘苦渋さ。
もちろんワインはまだまだ熟れきってないんだけど、
原材料の葡萄は熟れきってる感じで、
キュートさはあまり感じずあくまで妖艶系。
変な例えだけど、「原田知世」の後から出てきた姉「原田喜和子」みたい。
抜栓後1時間くらい経ってもあまり雰囲気は変らなかったけど、
2時間以上経ってようやく甘い樽香が顕著に出てきた。
迫力があって、濃さも十分で、美味いには美味い。
でもちょっと師範の求めていた方向とはずれている。
っていうか、なんだか「名門造り手のガメイ」みたいな感じ。
ボーヌっぽさを凝縮するとこうなっちゃうのかな?
ちなみにこのワイン、「リアルワインガイド 創刊号」ではかなり高評価。
やっぱり一度にいろいろなワインを試飲すると『濃いのが一番』になってしまうのかしら?
(まぁ薄いよりゃ濃いほうが美味いんだけど)
82点 自宅にて
24日(土)
今日はバンドのメンバーやO氏とCLOSSOVER JAPAN '03というライブを聴きによみうりランドEASTへ。
師範が高校時代必死になってコピーしていた往年のフュージョン・バンドが一同に会するという、
いったい誰が考えついたのか知らないけど非常に嬉しいイベント。
コンサート評なんて書くのもおこがましんだけど、どうしても書きたくなって書いてみんとてするなり。
CASIOPEA with 神保彰
今回のグループの中では比較的最近も真面目に活動しているカシオペア、
でも師範は随分前からなんだか飽きて聴かなくなっていた
(だもんで、『なんで神保彰氏が"with"なん?』状態)。
久しぶりに聞いて、
やっぱりなんだかんだ言ってもテクニックやアンサンブルの緻密さではカシオペアの右に出る
(国内の)バンドは無いな、と。
今回も"ASAYAKE"やら"Take Me"やら懐かしのサウンド目白押しで大満足。
失敗もほとんど無くてさすがは技のカシオペア。
松岡 直也 グループ
芸暦50年の大ベテランだけど、ラテンのグルーヴ感は未だ健在、
でも松岡直也氏の機材トラブル(途中、ピアノの音が出なくなった)のが最後まで尾を引いてたみたいで残念、
さらに"One Last Farewell"のエンディングのキメを一同入りそこなうのは大残念。
それでも盛り上げようとする高橋ゲタ夫氏の必死さが辛く伝わった。
NANIWA エキスプレス
18年ぶりのアルバム発売で気合の入った演奏。
本日一番期待していたグループが、期待以上に素晴らしい演奏で大満足
(1曲目の入りそこねはご愛嬌か)。
特に青柳誠氏のエレピと
東原力也氏のダイナミックなドラムは、18年の時を経て益々上手くなった、って感じ。
今後も活動を続けるらしいんで嬉しい限り。
鈴木 茂?
すんません、師範より更に世代が上の方たちだと馴染みのある人かも。
休憩時間にしてました。
The Square
過去のスクエアのベスト・メンバーを集めた編成だったんだけど、
遊びの少ない演奏で、熱そうに演奏していても熱さが伝わらず
「CD聴いてりゃ良いじゃん」って気になった。
でも、最後に演奏してたF1グランプリのテーマ曲では会場大盛り上がり。
まだまだ根強いファンは居るんですね。
パラシュート
こんなバンドが生で見られるなんて・・・ってくらいレアなバンド。
良いねぇ、松原正樹氏と今剛氏のツイン・ギター。
"ヘラクレス"等、前半の超ナツカシのインストゥルメンタルは涙モノ。
後半の歌モノはちょっと・・・なぜかこういう場では歌モノは盛り上がらないよね。
高中 正義 グループ
中学生の頃、アイワのCDラジカセを買ったらデモテープが付いてて、
その中に高中正義の"Finger Dancin'"という曲が入ってた。
それがカッコ良くてカッコ良くて、
それで師範はエレキ・ギターを買った、ってくらいアコガレの方。
初めて自分でお金出して聴きにいったコンサートもこの方。
いろんなギタリストを知ると『高中って大したこと無いじゃん』
なーんてイッチョマエな気分で居たけど、20年ぶりにライブを聴いて、
「やっぱ凄いや、この人」って再認識。
テーマのみならずソロまでポップなメロディで(レコードと全く同じソロに背筋ゾクゾク)、
音の圧力というか、『私が大将』的な雰囲気で会場を飲み込んで聴衆の首根っこを押さえつけてた。
Gewurztraminer 1998
ゲヴュルツトラミネール 1998
Les Vignerons de Pfaffenheim
レ・ヴィニェロン・ド・ファッフェンハイム
Blanc
白
Alsace Gewurztraminer
アルザス・ゲヴュルツトラミネール
Alsace (France)
アルザス (フランス)
\1,490 2003/05/19
Wine & Mart 樽屋 サッポロビール
野外なんで白を持参。泡でも良かったんだけど、
きっとワインにたどり着く頃は大量にビールを飲んでるだろうから、
ちびちび飲めそうな、かつ香りがしっかりしてそうなワイン、ってことでコレをチョイス。
紙(プラスティック)のコップで飲んだんで、色は良く分からなかったけど、
比較的濃いめだったように思う。
香りは期待通り。ゲヴュルツらしいライチっぽさとマスカットっぽさがバーンと出ていて、
紙コップでも十分に感じ取れる。
味はちょっと期待と違った。アルコール度数が13.5%もあるんで、
きっと辛口に(糖を残さないように)仕上げてあるんだろうと想像していたけど、
実際はかなり甘味を感じる。
でも、じゃあダメかと問われると、一人一本飲むんだったら辛いかもしれないけど、
野外で複数人でチビチビ、だったらこっちの方で正解だったのかも。
結構いい感じ。イケるじゃん、ってことで師範とO氏2人で殆ど飲んでしまい、
他のメンバーにはあんまり回らなくてスミマセン。
ともあれこれで1,500円は安いとみた。
75点 よみうりランドEASTにて
(5人で)ツマミ的に食べたのは
飲んだのは、
22日(木)
Signatures du Sud Chardonnay 1999
シナチュール・デュ・シュド シャルドネ 1999
Vignobles Saint-Benezet
ヴィニョーブル・サン・ベネゼ
Blanc
白
Oc (VdP)
オック(ヴァン・ド・ペイ)
Languedoc Roussillon (France)
ラングドック・ルーション (フランス)
\690 2003/04/28
カーヴ・ド・リラックス リラックス
夕食は銀ムツの照り煮。銀ムツって、北氷洋あたりの魚なのかな、
脂のノリが異様で、ちょっと怪しい感じ。
で、選んだワインがコレ、セール品として売られていた南仏産のシャルドネ。
裏ラベルにはなぜか「マニュレ」という商品名が書かれているけど、
こういうのってどうなんだろうね?
もしかすると造り手の名前だったりするのかもしれないけど、表のラベルには一切書かれていない。
輸入元が勝手に通称を決めることって結構あるように思うんだけど、
消費者としては輸入元が変っても名前は一貫してて欲しいんで、あまり歓迎されない風習だとも思う。
で、このワイン、注いでみてビックリ。
とてもしっかりした黄色で、高級白ワインっぽい雰囲気。
香りは、高級白ワインとはちょっと違ってて、
南の方の雰囲気であるパイナップルみたいなトロピカルな感じが主体。
色からは樽香が凄いような印象を受けたけど、飲んでみたらそれほど強くは感じない。
口に含むと、ちょっと埃っぽいような香りを感じる。
味は、なんというかコクがいっぱい。
普通の白ワインに昆布ダシを濃縮して加えたような感じ。
なかなか良い感じの南仏産シャルドネだと思う。
シャルドネの良さがきちんと活きている感じで。
これが690円は間違いなく安い。
ニューワールド産でもこの値段でここまでのレベルに達しているのはめったに出会えない。
73点 自宅にて
21日(水)
Bardolino Classico 2001
バルドリーノ・クラッシコ 2001
Murari
ムラーリ
Rosso
赤
Bardolino Classico
バルドリーノ・クラッシコ
Veneto (Italia)
ヴェネト (イタリア)
\500 2003/04/16
やまや渋谷店 やまや
本日の夕食は冷しゃぶ。赤でも白でも合う、かつ赤でも白でもそれほど合わないメニューではあるけど、
今日は赤をチョイス。
2本よりどり1,000円、1本あたり500円の激安イタリア産。
軽めの赤をかなり冷やしてサクサクッと、ってのが一番合いそうな気がして。
色は比較的赤め、いかにも軽いイタリア産って感じ。
香りもイタリアらしく、粘土っぽいような汗臭いような香りでいっぱい。
味は、抜栓直後で温度が高い状態だとかなり崩れたバランス。
酸味が突出していて、口をすぼめたくなるような雰囲気。
でも、ラピッド・アイスを巻いて温度を下げたら、
出張ってた酸がどこかへ行って、望んでいた軽くて軽快なワインに変化。
おかげでスルスルッと一本飲み干した。
良くも悪くも予想通り。ちゃんと赤ワインの味や香りがするし、
嫌な雰囲気もあまり無いんで、一本500円としては上等な方かも。
とはいえまた買おうとは思わない。
やまやさんがバンバン品を変えて500円ワインを投入してくれる限り、
よっぽどのことが無い限り500円ワインを再挑戦する気にはならないんだよね。
68点 自宅にて
19日(月)
Pangolin Shiraz 2002
パンゴリン シラーズ 2002
Pangolin?
パンゴリン?
Red
赤
Western Cape (South Africa)
ウェスタン・ケープ (南アフリカ)
\790 2003/04/28
カーヴ・ド・リラックス リラックス
本来月曜は休肝日の師範だけど、今日は早く帰れたし、
夕食が焼き鳥やカリフラワーとツナのグラタン風だったりするから休肝日は明日に延期、
飲むことに決定。
メインが焼き鳥ってことで選んだのがコレ。
カベルネ・ソーヴィニョンがかなり好印象だった南アフリカ産"パンゴリン"のシラーズ。
そういえば最近、こういう濃い系ストレートに美味いワインを飲んでなかったんで、
なんとなく懐かしい気分で抜栓。
色は非常に濃い。黒に近いド紫。
ネットリ感もバッチリで、いかにも力の入った南方産。
香りは、スパイシーな雰囲気満載で教科書的なシラーズの香り。
もちろん樽香もミッチリ、香りの時点で既にパワフル。
味も、値段を考えれば驚異のパワフル具合。
とにかく濃く重い。アルコール度数は表記上14.9%という恐ろしい高さ、
実際はそこまでは無いような気はするけど、それでも相当アルコール度数が高いことは間違いない。
そんな状態で、恐ろしいことに甘味がバッチリ。
いったい葡萄の糖度はどれくらいあったんだろ?
まさに「フルボディ」という言葉にふさわしい、まるで「森 公美子」のようなフル具合。
いやまぁ確かにそれもフルボディではありますけど・・・
とコトワリを入れたくなる気分もありはするけど、
この値段でこの内容は絶賛に値することには間違いない。
全部は飲めずに乳児用飲料瓶2杯分(200ml)取り置いた。
多分1週間くらいは平気だろうな。
・・・と思って飲んだのは抜栓から4日後。
かなり沈殿物はあるし、雑巾っぽい臭いは出てるしで、さすがに4日は持たなかったみたい。
濃さ/強さと抜栓後の日持ちは直接関係無いのかも。
77点 自宅にて
18日(日)
Nuits Saint Georges 1995
ニュイ・サン・ジョルジュ 1995
Armelle et Bernard RION
アーメル・エ・ベルナール・リオン
Rouge
赤
Nuits Saint Georges
ニュイ・サン・ジョルジュ
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\1,680 2003/05/04
Wine & Mart 樽屋 JALトレーディング
先週のリベンジ、ってことで今週もちょっと古めのブルゴーニュを。
師範の(あまり多くない)経験上、
上手に熟成したブルゴーニュ赤はアプリコットのコンポートみたいにスーッと甘酸っぱくて・・・って感じになって、
下手に熟成(劣化)したブルゴーニュ赤は薄っぺらくてイゴイゴしてて・・・ってイメージがある。
もちろん本日も前者を期待して。
合わせた料理は、野菜の豚肉巻き揚げとか、揚げだし茄子とか。
抜栓前、キャップシールは厚めでシッカリ、コルクも質・状態とも問題無し。というわけで期待十分。
色は思いのほか濃い。
濃いながらもややレンガ色がかった澄んだ静脈血って感じで、まるで熟成ボルドーのような色合い。
香りは、想像通りかなり熟成感がある。
まず顕著なのがツンッとくるアルコール感。ここまでは良くもなく悪くもなく。
深く嗅ぐと、奈良漬ののような埃っぽいような酢醤油っぽいような、
あまり期待していない香りが出てくる。
味は・・・残念ながらかなりヘタッている印象。
甘味はほとんど無くて、酸味がメインで、丸さはなくてピターッと平板。
もちろんブルゴーニュらしい気品ある雰囲気は残っているけど、
楽しく飲めるほど積極的なものでもない。
渋味もあるし色がシッカリなんで、もしかして時間が経ったら開くかも、
と期待しつつゆっくり飲んだ(っていうかゆっくりしか飲めなかった)んだけど、
これまた前回と同じく針葉樹っぽい香りが出てきたのみ。
劣化した、ってわけじゃないけど、あまり好きではない熟成の仕方。
これって、7~8年モノのブルゴーニュって一般にそうなんですかね?
もうちょっと待ったらもっと別の雰囲気に変化するのかも知れないけど、
現時点では師範はちょっと苦手系。
69点 自宅にて
17日(土)
Moncadour Brut N.V.
モンカドール ブリュット (ヴィンテージ無し)
Moncadour
モンカドール
Espumoso
発泡
Calidad (Espana)
カリダード (スペイン)
\500 2003/04/16
やまや渋谷店 やまや
本日の夕食は、イカの刺身、カリフラワーのサラダ、アジの塩焼き、アジの蒲焼、砂肝とセロリの炒め物。
いかにもビールが合いそうなメニューということで、ビール代わりのスパークリングワインを。
このワインは、2本1,000円、一本あたり500円の激安スパークリング。
スペイン産なのに"Cava(カバ)"と表記されていない。
シャルマ方式(タンクで二次醗酵させる方式)という大量生産方式を採っているからかな?
でも、「シャルマ方式で造ったよ」とラベルに表記されているんで(それも3ヶ所も)、正直といえば正直。
色は薄め。シャンパンじゃないけどシャンパン・ゴールド。
泡の量やキメの細かさはシャンパンに遜色ない。
シャルマ方式で造ったスパークリングって、
サイダーみたいに大粒の泡がゴロゴロしているイメージがあったけど、
泡の点では特に違いは無さそう。
香りは、フルーティではあるけどいわゆるフルーツとかとはちょっとずれた、
木とか草とかみたいな香りが感じられる。
味はいかにもスペイン産。酸味や甘味のバランスは悪くないしコクもあるにはあるんだけど、
そのコクがいかにも生木をかじったような感じで飲み下すのに抵抗がある。
いろいろつっこみドコロがないではないけど、500円だからねぇ。
ビール大瓶2本以下の値段でこの内容だったら満足せざるを得ない。
もちろん、ビールの方が嬉しい時もありそうだけど。
68点 自宅にて
16日(金)
Rivercrest California Red 2001
リヴァークレスト カリフォルニア・レッド 2001
Livingston Cellers (E&J Gallo Winery)
リビングストン・セラーズ (E&J・ガロ・ワイナリー)
Red
赤
California (USA)
カリフォルニア (アメリカ合衆国)
従弟より
サントリー
本日の夕食は、豚肉とポテトのカレー炒め(材料by生協)、
ブルーチーズのペンネ(材料byカゴメ)、
アスパラガスのガーリック炒め(by師範代)。
最初のカレー風味ってのがワインには難しい。
で、そういう時に良さそう、と思ってチョイスしたのがコレ。
最近テレビCM等でも盛んに宣伝されている「リバークレスト」という名のワイン。
これは連休に従弟夫妻が遊びに来た際持参してくれたワイン。
師範が自分では買わない系のワインだったりするんで、道場的にはありがたいことです。
色は澄んだ赤紫色で、このクラスにしてはしっかりしている感じ。
香りは、目をつぶって嗅いだら「白ワイン?」と思いそうな雰囲気。
ソーヴィニョン・ブランのような、トロピカル・フルーツとかマスカットみたいな香りがメインで、
あまり赤っぽい要素は感じられない。
味もなんとなく白ワイン風。もちろん渋味も無いでは無いんだけど、
白ワインに若干の渋味を加えたような、渋味のあるアセロラドリンク、といった感じ。
2杯目くらいで飲み飽き。
雰囲気に慣れてくると、国産激安ワインに通じるような、ワザとらしい甘味や香りが気になるようになる。
軽くて甘味もあって、一杯二杯なら「飲みやす~い」ワインだと思う。
でも一本飲むのはキツイ。
そういった意味では、あまりワインを飲まない方向けの500円ワインとしてはこういうものが良い、
というメーカー側の狙いは理解できる。
でも師範はもう結構。
55点 自宅にて
14日(水)
Montepulciano d'Abruzzo "Villa Maiella" 2000
モンテプルチアーノ・ダブルッツォ "ヴィッラ・マイエラ" 2000
Cantina Miglianico
カンティーナ・ミリアニコ
Rosso
赤
Montepulciano d'Abruzzo
モンテプルチアーノ・ダブルッツォ
Abruzzo (Italia)
アブルッツォ (イタリア)
\890 2002/04/30
カーヴ・ド・リラックス リラックス
本日のワインは、「安ワイン常温熟成プロジェクト」第二段、というか最終回。
1年ちょっと前に間違って2本買ったんで、
悔し紛れに前回の稽古の後、
もう一本を丸一年放置して飲んでみよう、って企画。
ちなみに、同じような企画を昨年12月にもやっていて、
その時は結構成功だった。ほんで今回もちょっぴり期待して。
色は全くもって健全。昨年時点での色なんて覚えちゃいないけど、
多分ほとんど同じと思われるこのDOCらしい青黒く濃い紫。
香りは、ちょっと「うーん」って気分。
ややツンッとする酸の匂いと、「複雑」っていうより「猥雑」な要素が増えた気がする。
ストレートさが弱まって丸くなってはいるけど、その方向はちょっと・・・って感じ。
味もかなり変ったみたい。前年の評価を見て明らかに言えることは、
渋味は非常に丸くなった、ということ。
加えて酸味もおだやかになった感じ。
でも、全体に覇気が無いというか、怠惰な気分にさせられる味なのが残念。
実際かなり変化したと思う。
指南書で「保存なんて気を遣う必要なし」なーんて推奨している手前、
正直言って1年でこうも違うのか、とビックリしたってのが実感。
その変化の方向は、向上するでもなく明らかに劣化するでもなく横滑り、って感じ。
64点 自宅にて
13日(火)
Le Chardonnay du Pesquie 2001
ル・シャルドネ・デュ・ペスキエ 2001
Ch. Pesquie
シャトー・ペスキエ
Blanc
白
Portes de Mediterranee (VdP)
ポルト・ド・メディテラネ (ヴァン・ドゥ・ペイ)
Cotes du Rhone (France)
コート・デュ・ローヌ (フランス)
\882 2003/04/28
カーヴ・ド・リラックス リラックス
本日の夕食は、スモーク・サーモン、水菜と豚肉の炒め物、クラムチャウダー、
共働きで保育園に迎えに行っての師範代、平日から大儀であった!って感じ。
で、ワインの方は、夕食のメニューとは無関係に、朝から飲もうと決めていたコレ、
南仏ローヌ近郊で造られるらしいシャルドネ。
昨年、似たようなワインと稽古済みなんだけど、
造ってる場所が違うのかな?
ヴァン・ド・ペイって、いまいちその場所を把握してないんでどれくらい近いのか/遠いのか良く分からんのですが。
ちなみに、本日は最初から全部飲み干そうとは考えず、
200ml分を2個の乳児用飲料の瓶に保存。
色は薄め、でも無色ってほどでもなくて、レモンの薄切り果肉部分くらいの色合い。
香りはあまり立たない。傾向的には涼しげな柑橘系の香り。
口に含むと蜜っぽい香りもあるにはある。
味は、思いのほかちゃんとコクのあるしっかりした味わい。
ちょっとだけ険しい金属的な感じもあるけど。
温度が上がったからか空気に触れたからか、
抜栓後30分くらいしたあたりから香りもかなり出てくるようになった。
サクサク飲めて、料理の邪魔をしなくて、
なおかつそこそこの存在感もあって、値段を考えればなかなか良いんじゃないでしょうか?、
という感想。
最初に取り置いた2杯分も使い勝手が良さそう。
71点 自宅にて
11日(日)
Chateau Verdignan 1997
シャトー・ヴェルディニャン 1997
Ch. Verdignan
シャトー・ヴェルディニャン
Rouge
赤
Haut-Medoc (Cru Bourgeois)
オー・メドック (ブルジョワ級)
Bordeaux (France)
ボルドー (フランス)
\980 (harf) 2003/04/11
エノテカ ウィング高輪店 エノテカ
今日は「母の日」ってことで、師範代の労をねぎらう意味で近所の焼肉屋で夕食を
(店はいつものココ。
飲むのも食うのも毎回ほとんど同じなんで敢えて新規には書かないけど、
結構頻繁に行ってます。残念ながら肉の質はちょっと落ちてきたかなぁ、
サービスで出るフルーツの質はなぜか素晴らしいけど)。
その後、自宅に帰ってちょっぴり飲み足りず抜栓したのがコレ。
こういう時ハーフは便利ですな。
特に、エノテカ高輪店でセールしているハーフは割高感が無くて良い感じ。
色は、さすがに5年以上経ったって感じで、ややレンガ色がかって落ち着いた色合い。
香りはいかにもボルドー。消し炭のようなイガラっぽさがメインで、
まだまだカシスっぽい果実香も生きている。
味もまさしくボルドー。渋味がおとなしくなって、
甘酸っぱさが中心となっているあたりは熟成のなせる技かな。
年期を経て低いながらもピークを迎えた、って感じ。
でもここくらいが精一杯かもですね。
師範の経験上、長く熟成し得るワインってのは、相当高級品に限られるように思う。
75点 自宅にて
10日(土)
天気も良くて、N氏一家とズーラシア(よこはま動物園)へ。
とっても広くて快適、動物たちも快適そう、施設も充実かつキレイで非常に素晴らしい動物園。
でも、2歳児の子連れにはちょっと広すぎかな。
動物の種類もかなりマニアック。だもんで小さい子には野毛山動物園の方が良いかも
・・・ってローカルネタでスミマセン。
夕食はN氏宅におよばれして、ワインは以下の3本を。
Chassagne-Montrachet 1er Cru "Morgeot" 2000
シャサーニュ・モンラシェ プルミエ・クリュ "モルジョ" 2000
Dom. Ramonet
ドメーヌ・ラモネ
Rouge
赤
Chassagne-Montrachet 1er Cru
シャサーニュ・モンラシェ1級畑
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\3,980 2003/04/28
カーヴ・ド・リラックス リラックス
一本目は師範が持参。
以前、同じ造り手で、同じシャサーニュ・モンラシェ1級畑をレストランで飲んで、
非常に好印象だったんで安ワインの範囲をややオーバーながらゲット。
畑違い/ヴィンテージ違いではあるけど、あの内容があればめっけもん、
っていうかまずハズさないっしょ、って気分で自身満々で持参。
色は(輸送後すぐだったけど)澄んだ赤紫で、そこそこの濃さもあって期待十分。
香りはちょっと弱いかな。樽の雰囲気とか複雑さとか果実のキュートさとかはあんまりなくて、
ブルゴーニュの最大公約数的香りを几帳面に醸しました、って感じ。
味も香りの印象に同じく、すぅーっとキレイではあるけどとっても無難、
主張の感じられない内容で残念。
時間が経つと、ちょっと甘くちょっと樽がでてきた。
でも(1時間経過時点では)「ちょっと」どまり。
悪くは無い。実にキレイなブルゴーニュ。
でも、3,000円を超えるワインにはキレイ以外の要素を期待してしまうのが人情というもの。
『まぁ2,500円相当だね』、っていうのがN氏との一致した見解。
77点 N氏宅にて
Chateau Lanessan 1992
シャトー・ラネッサン 1992
Ch. Lanessan (Delbos-Bouteiller)
シャトー・ラネッサン (ドルボ・ブテイエ)
Rouge
赤
Haut-Medoc
オー・メドック
Bordeaux (France)
ボルドー (フランス)
\1,980 2003/02/21
カーヴ・ド・リラックス キッコーマン
2本目も師範が持参。
シャトー・ラネッサンは1993、1997と稽古済み。
今回買った1992が一番古くて一番安い。
1992のオー・メドックは、先日シャトー・シサック1992と稽古して、
かなりヘタっていたんで、これもダメかも。
バクチ的意味合いを持ちつつ持参したわけだけど・・・
色は思いのほか健全。濃さもちゃんとしているし、
僅かにエッジがオレンジ色がかって、全体のトーンがこげ茶色風ではあるけど、
まだまだ十分イケそうな色。
香りは・・・葡萄の香りは消えうせて、熟成香がほとんど。
N氏曰く「粕漬けの香り」。
なるほどアルコールと腐りかけの野菜、漬物樽のような香りでいっぱいなんで言いえて妙かも。
味ももう十分に下り坂。元気のない味わいは飲む元気も奪ってしまう。
もちろん飲めなくは無い、っていうか、
熟成したワインが好きな方だったら「これくらいはまだまだ」って言うかも知れない。
でも、若いのが好きな師範には既に"過ぎている"ワイン。
特に一本飲んじゃいかんですな。一杯だけならモノめずらしく有り難がって飲めるのかもしれないけど、
一本飲むと思いっきり化けの皮が剥がれる感じ。
最後のほう、飲み干す作業はやや苦行。
61点 N氏宅にて
Beaune Cent-Vignes 1996
ボーヌ サン・ヴィーニュ 1996
Dom. Daudet Naudin
ドメーヌ・ドゥデ・ノーダン
Rouge
赤
Beaune 1er Cru
ボーヌ1級畑
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
N氏から
JALトレーディング
だいたい一人一本飲んで飲み足りないのもおかしな話だけど、
やっぱり飲み足りない雰囲気だったんでN氏に出して頂いた一本がこれ。
古酒のストックが多いことで有名なドゥデ・ノーダンの1996産。
横浜の「Wine & Mart 樽屋」で2,980円だったらしい。
同価格帯/同世代で別のワインを飲んで大ヒットだったんで、これを買われたとか。
「Wine & Mart 樽屋」という店、
こういう"イチかバチかの掘り出し物"が時々売られている。
結構"バチ"のことも多いんだけど、それでも買っちゃうんだよなぁ。
師範も1995,1996産、1000円台の村名クラスを既にゲット済み。
で、このワイン、実は師範/N氏ともずい分以前に1995と稽古済み。
色は思いのほか濃い。想像通りやや熟成入っていて、
色の傾向としては上のシャサーニュよりラネッサンに近い感じだったような気がする。
香りはそれほど強くなく、こちらも熟成香がかなり前面に出ていた。
ただ、ラネッサンと違っているのはまだ葡萄の香りが健全だった、という点。
味はあんまり記憶にない。まぁ普通だった、ってことか。
時間が経つと、なぜか針葉樹の香りがバーンと前面に。
スギやヒノキっぽさ全開で、枡酒を飲んでいるような気分に。
まずまずイケてた印象。
でも、ちょっともったいないことしたなぁ、というのが正直なトコロ。
というのも、1本前で"熟成の哀しさ"を痛感しちゃってるんで、
このワインの中に熟成感があることだけで哀しさを想起してしまったから。
別の時に飲んでれば「おー、熟成してて良いじゃん!」なんてな気分で飲めたのかもだけど。
ともあれごちそうさまでございました。
76点 N氏宅にて
9日(金)
Bourgogne Pinot Fin 2000
ブルゴーニュ "ピノ ファン" 2000
Dom. Robert Arnoux
ドメーヌ・ロベール・アルヌー
Rouge
赤
Bourgogne
ブルゴーニュ
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\1,667 2003/04/16
やまや渋谷店 やまや
本日の夕食は、鰹のタタキ、キノコの炒め物、冷やしトマト、ケチャップ味/カレー味の豚肉炒め物。
なんとも統一感のないメニューではあるけど、メインは鰹、セオリー的には白。
・・・ではあるんだけど本日の気分は赤ゆえ、このワインをチョイス。
ロベール・アルヌーのワインは、先日アリゴテと稽古済み。
とっても普通な白だったんだけど、(セール品とはいえ)これはその2.5倍もする赤なんでそれなりに期待して。
ちなみに、「ピノ・ファン」ってのはピノ・ノワールのクローン品種、ってことらしい。
まぁ素人にはクローンっつったってなにがどう違うのかよくワカランけれども。
色は薄めの赤紫。エッジのあたりがほんのりオレンジ色で、
このクラスのACブルゴーニュそのまんまな色。
香りは、ボリュームは弱いながらも革のような香りがあって、
こちらもそこそこのACブルゴーニュ相応。
味は、最初フッと甘味を感じて、次にほんのり渋味、あとからコーッと酸味、
いかにもこの地方、それもお手頃価格のちょっと上クラスのものを飲んでる感じ。
ともあれ典型的なACブルゴーニュ風、かつ嫌味な点がないんでサクサク飲める。
名門の手腕は、個性の発揮ではなく欠点の排除に向けられた模様。
残念ながらアリゴテの2.5倍のパフォーマンスは感じられなかった。
それにしても「あぁここがピノ・ファンなのね」ってポイントが全く感じられず、
最初っから最後までピノ・ノワール風味。そんなもんなんっすかね、ピノ・ファン。
70点 自宅にて
7日(水)
Man Sauvignon Blanc 2002
マン ソーヴィニョン・ブラン 2002
Man Vintners
マン・ヴァントナーズ
White
白
(South Africa)
(南アフリカ)
\500 2003/04/16
やまや渋谷店 やまや
夕食は棒々鶏。白か赤か悩むところだけど、
かなり暑くなってきたんでワインを選ぶ手はまっすぐに白へ。
選んだのは、2本よりどり1,000円、一本500円の激安な南アフリカ産。
それにしても"Man"っていうあまりに単純な造り手名/ワイン名はどっから付けられたんだろ?
清酒で言えば「男」って名前が付けられているようなものかしら?
ラベルは結構こジャレてるんだけど。
色は非常に薄い。ほぼ無色に近い感じ。
香りは、いかにも南方のソーヴィニョン・ブランって感じで、
パイナップルを中心としたトロピカルフルーツみたいな香りがメイン。
味がかなりイカツイ。甘味とか酸味はそんなに目立たないんだけど、
ゴリゴリした苦味がある。
若いグレープフルーツのような、葡萄の皮まですりつぶして醸造したような、
そういう苦さ。とはいえフルーツ由来な苦さなんで、ウエェ!って感じは無いけど。
まぁ「500円で造ったソーヴィニョン・ブランです」って言われれば、
『はぁそうですか、頑張りましたね』と答えそうな内容だけど、
なんだかちょっと頑張りすぎちゃった感じで、安いにゃ安いけどまた買おうとは思わないレベル。
翌日も飲んで、評価自体にかわりは無いけど、上記「頑張った」という表現はちょっと語弊があるかな、と。
頑張ったといっても、圧搾する際に力入れすぎて皮や種の苦味が出てしまったとか、
収穫の際に葡萄の房だけじゃなく葉っぱや枝まで摘んじゃった、みたいな、
あまり歓迎されない頑張り方、の意。
66点 自宅にて
5日(月祝)
Morey-Saint-Denis 2000
モレ・サン・ドニ 2000
Dujac Fils & Pere
デュジャック・フィス・エ・ペール
Rouge
赤
Morey-Saint-Denis
モレ・サン・ドニ
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\4,500 2003/04/16
渋谷東急本店 ラック・コーポレーション
なんとも中途半端だったゴールデン・ウィークも今日が最終日、
哀しい気分を紛らわすのにちょっと良いワインをチョイス。
このワイン、名手デュジャックが2000年から始めたらしいネゴシアン事業のもの。
よって造り手は"Domaine Dujac"じゃなくて"Dujac Fils & Pere"
(なぜ"Pere & Fils"じゃなくて"Fils & Pere"かは忘れた)。
村名/ネゴシアン物/2000年産で4,500円は決して安くない、っつーか相当高いけど、
腐ってもデュジャック、ってのを期待して。
冷蔵庫に入れて約1時間半冷やした後抜栓、やや露が浮くグラスに口をつけて一口目を飲んで、
最初に浮かんだ感想が「やっぱキレイだよなぁ」。
なんかとってもピュアなイメージ。色がどうとか樽がどうとか雑味がどうとかヴィンテージがどうとか、
そういうことを超越した時点にピョコンと存在するキレイさ。
ブルゴーニュは、ピノ・ノワールはかくあるべし、って感じ。
スケールは決して大きくない、というか値段にしたらややこぢんまりしているとは思うけど、
こういう可愛らしくも純粋なワインを飲んじゃうと、
日頃1,000円のワインの中に、
やや無理をした濃さや充実感を見つけて喜んでいるのがどうでもいいことのように思えてしまう。
時間が経っても特に開くことなく、特に2時間以上経つと酸味が目立ってくる。
それでも美味いし、普通その前に飲んでしまうワインかと。
べらぼうに美味いわけじゃない、まずまず普通に美味いブルゴーニュだけど、
ホントこういうワインだけを、思い出したように時々飲む、ってのもいいよなぁ、と。
連休最終日ゆえ、美味かったワインのコメントにもややブルー入っております。
84点 自宅にて
4日(日)
本日の来客は師範代職場のお友達2名。
一本だけの控えめなワイン接待。
Seaview Brut 2001
シーヴュー ブリュット 2001
Seaview
シーヴュー
Sparkling
発泡
McLaren Vale (Australia)
マクラーレン・ヴァレ (オーストラリア)
\667 2003/04/16
やまや渋谷店 やまや
メニューは手巻き寿司なんで、ここはやっぱり泡モノで。
やまや名物3本2,000円、一本あたり667円の安スパークリング。
お客様にお出しするのはいかがなものか、と思われる価格帯の品物だけど、
本日の道場に泡はコレしかないし(もう一本500円のもあるけど)、
ニューワールドのスパークリングだとびっくりするほどシャンパンっぽいのもあったりするんで、
それを期待して(2001年産の若さでシャンパンっぽいのはちょっと無理があるか)。
色は結構赤め。黒葡萄が多そうな雰囲気。泡立ちとか泡のキメとかはシャンパンに遜色ない感じ。
さすがに香りは弱め。でも雰囲気は悪くなくて、なんとなくリンゴっぽい香りがほのかにある。
味はちょっと厳しい。バランス自体は悪くないんだけど、ギジッとした酸味がアルミ箔を噛むような気持ちを想起させ、
あんまり杯が進まない。
色や香りは良いんだけどねぇ、味がねぇ。やっぱこの値段じゃちょっとアレだったか。
まぁそもそもあまり飲まれない方々(ほとんど師範が飲んだ)だったんで、
安かろうが高かろうが、美味かろうが不味かろうがあんまり関係なかったと思うけど。
69点 自宅にて
3日(土)
従弟夫妻が遊びに来た。
M.Hostomme "Cuvee Hermonie" Brut 1995
M.オストム "キュヴェ・エルモニー" ブリュット 1995
M.Hostomme et Fils
M.オストム・エ・フィス
Champagne
発泡
Champagne
シャンパーニュ
Champagne (France)
シャンパーニュ (フランス)
\2,500 2003/04/16
やまや渋谷店 やまや
まずはご懐妊のお祝い、ってことでシャンパンを抜栓。
以前飲んだ1,980円シャンパンの高級品、
ヴィンテージ付きのプレステージ?物。
それでいて2本5,000円、一本あたり2,500円。
やっぱりやまや恐るべし、だと思う。
で、やっぱり色からして違います。
黄金糖っぽい濃い黄色で、泡立ちもきめ細かくて量も十分。
香りもオッケー。グラスに注いだだけで甘いリンゴの香りが拡がって、
「やっぱシャンパンはこうじゃなくっちゃね」って感じ。
これでバターっぽい感じがあればまぎれも無くプレステージ品なんだけどね。
味は、まぁそこそこ普通。特に酸っぱくなく甘くなく、
シャンパンといって想像する味の期待そのままな内容。
この値段で「ちょっと良いシャンパン」が味わえるのは大したもんだと思う。
普通の銘柄だったら5,000円以上するような、そういうレベル。
もちろん10,000円とかのものとはちょっと違うと思うけど。
83点 自宅にて
Lenswood Chardonnay 1999
レンズウッド・シャルドネ 1999
Knappstein Lenswood Vinyards
ナップスタイン・レンズウッド・ヴィンヤーズ
White
白
South Australia (Australia)
サウス・オーストラリア(オーストラリア)
\1,667 2003/04/16
やまや渋谷店 やまや
2本目は白を。これもやまや、3本よりどり5,000円の品。
あんまり主体的な購入意欲はなくて、なんとなく「よりどり3本」の数合わせで買ったもの。
裏ラベルによれば、『フランス産の新樽で9ヶ月以上熟成』なんて書いてある。
樽香が強そうだなぁ、と思いつつ抜栓。
で、まず色にビックリ。
薄いモルト・ウィスキーみたいな黄褐色で、およそ1999産とは思えないような色付き具合。
香りは想像通りの樽香。またまた裏ラベルによれば
『メロンやいちぢく、ピーチのフルーツ香と、焦がした樽によるバタースコッチ風味』
なんて書かれてるけど、まぁ言われりゃそうかも、って感じ。
味は、想像していたより甘味は弱く、酸味がしっかりと感じられるバランス。
見た目や香りのマッタリクッタリ具合と比較すると、なんとなく冷たさを感じる味。
食事に合わせての白、というより、単体でチビチビ飲んだほうが良さそうなワイン。
少なくとも生の魚介類とかはキツい気がする。
鶏ササミにチーズを挟んで衣を着けてフライパンで焼いた、
というようなメニューには結構合っていたと思うけど。
77点 自宅にて
Felciaia 1998
フェルチアイア 1998
Villa la Selva
ヴィッラ・ラ・セルヴァ
Rosso
赤
Colli Toscana Centrale (IGT)
コッリ・トスカーナ・セントラーレ (インディカッツィオーネ・ジェオグラフィカ・ティピカ)
Toscana (Italia)
トスカーナ (イタリア)
\2,018 2003/03/15
信濃屋 横浜店 アルカン
昼から飲み始めたんで、赤になっても当然まだ日が高い。
こういう時はやっぱりイタリア産かな、と。
このワインは、以前飲ませて頂いて、
その品質の高さにびっくりしたコレと同じ造り手のもの。
飲んだ後日、これを発見して速攻ゲットした一本。
品種的には、以前のセルヴァマッジオがカベルネ・ソーヴィニョン100%、
このフェルチアイアがサンジョヴェーゼ100%、ってことみたい。
色は、静脈血のような、ややオレンジやレンガ色がかった赤紫。いかにもサンジョヴェーゼ、って感じ。
香りもとってもイタリア風。汗臭いようなツンッとくる果実香に、
この造り手らしい甘い樽香がプラス。香りのボリュームはなかなかのもの。
味もかなりしっかり。酸味が目立ってはいるけど、キレイな酸ゆえ酸っぱくはなくて、
全体の膨らみも感じられる内容。
これもなかなか好印象。とっても値頃感のある内容。
どっちかといえば以前飲んだセルヴァマッジオの方が好きかな、ってところはあるけど、
以前はビックリ料がプラスされてたんで、実際のところはどうだろ?
ともあれ品種によらず結構イケるワインを造る方だと思う。
79点 自宅にて
2日(金)
昔のバンドのお仲間が新居を構えられた、
リビングにはグランドピアノ・・・ってんで楽器を持ってお宅訪問。
参加者は家主のKさん、最近イタリアに行ってたO氏、師範の3人。
Tosti Brut N.V.
トスティ ブルット (ヴィンテージ無し)
Tosti
トスティ
Spumante
発泡
(Italia)
(イタリア)
Kさんより
日欧商事
家主のKさんに出して頂いたのがこのスプマンテ。
いろいろお気遣い頂きありがとうございます。
で、この「トスティ」ってのは最近良く見かける銘柄。師範的には初稽古の一本。
色は薄い感じ。香りもそれほど強くなく、いかにもお手軽スプマンテ、といった感じ。
味は、飲む前は「アスティみたく甘いんだろうなぁ」と心配してたけど、
幸いにして甘味はそれほど強くなく、っていうかなんの味もそれほど強くなく、
スルスルッと飲める。
この手のスパークリングにありがちな、金属を舐めるようなイヤな雰囲気も無くて、
とっても軽快、サクッと無くなる。
最初の泡としては良い感じではないでしょうか。
ジックリ飲むんだったらかなり力不足に感じるとは思うけど。
69点 Kさん宅にて
Au Bon Climat Pinot Noir "La Bauge Au-Dessus" 1999
オー・ボン・クリマ ピノ・ノワール "ラ・ボージュ・オー・ドゥスュ" 1999
Au Bon Climat
オー・ボン・クリマ
Rouge
赤
Santa Maria Valley (USA)
サンタ・マリア・ヴァレー (アメリカ合衆国)
\2,980 2003/04/28
カーヴ・ド・リラックス リラックス
このワインは師範が持参。
確かセール品で通常価格4,980円がこの値段、ってことだったような。
で、実は4年前に1997と稽古済み。買った時点では全く忘れてたんだけど、
そこそこ好印象だったようでまずは安心。
あまり難しく考えずに美味しく飲めて、かつ新居祝いにふさわしく印象に残りそうな一本、
という観点でチョイスしましたが・・・
色は、やや濁った感じの赤紫色。まぁブラブラとぶら下げて歩いたんで仕方のないところか。
師範の見解としては、輸送後即飲むのって確かに濁ってイマイチな色になるけど、
香りや味は大して違わないと考えてます。
で、香りはかなりイケている。熟れきった果物というか、終わりに近い花というか、
グジュグジュと妖艶な香りがいっぱい。
1999産なんでそんなに年寄りでもないんだけど、なんだかやけに熟成が感じられる香り。
味も香りの印象に近くて、熟成してまろやかになった渋味、甘味や酸味も溶け合っている。
カリフォルニアのピノにありがちな、力任せな樽香や甘さは感じられず、
どっちかというとブルゴーニュ、それも南方ボーヌのちょっと古いやつ的な感じ。
なぜこういう熟成感があるのかは謎だけど、今が飲み頃、かなりイケてるワイン。
我ながらナイス・チョイスでありました。
85点 Kさん宅にて
Brunello di Montalcino 1997
ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ 1997
Catello Romitorio
カステッロ・ロミトリオ
Rouge
赤
Brunello di Montalcino
ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ
Toscana (Italia)
トスカーナ (イタリア)
O氏から
O氏ハンドキャリー
先日までイタリア(ヴェネチアとフィレンツェ)に行かれていたO氏のお土産は、
フィレンツェのあるトスカーナ地方有数のワイン、ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ。
造り手のカステッロ・ロミトリオのワインは、随分昔にキアンティと稽古している。
そのワインにはとってもヘタクソな人物の顔が描かれてたし、
このワインにはおタカラもあらわな男性の裸像が描かれている。
この造り手、ちょっとトンでる美的感覚の持ち主かも。
色はしっかりと濃い青紫。
香りは、思ったほど強くは出てなくて、やや閉じた感じ。
味も、最初はそっけなかった。もちろん不味くはないんだけど、
あまりにも小ぶりな感じで、小さくまとまって口から喉へ流れ込んでいく、という具合。
と、最初はアレッ?って感じだったんだけど、時間が経つとさすがに開いてきて、
味わいに良い感じの甘味がプラスされた。でも、その頃にはほぼ飲み終わり、という感じ。
最初閉じていたのがとっても残念、デカンテすりゃ良かったなぁ、とあとで気付いた。
それにしても1997のトスカーナ産って、まだ若いんですかね?
78点 Kさん宅にて
ともあれ遅くまでお世話になりました。
1日(木)
本日は、師範代がお休みゆえ師範も休みを取って(でもプチ師範代には保育園に行ってもらって)、
超久しぶりに二人で昼食を。
たまには美味い寿司でも、ってことで行ったのが、新橋にある鮨処しみづというところ。
新橋駅からすぐ、とっても細い横丁を入って「こんなとこにあるんかいな」ってとこにある、
カウンター8席のみの小さな店。
非常にキレイな白木のカウンターや、ガラスのネタケースがないところは高級寿司屋、
店の狭さや板前の後ろ側あたりの雑然具合は大衆寿司屋といった感じの、
ちょっと不思議な雰囲気。5月には改装するみたいなんで、
もうすこし統一感のある雰囲気になるのかな。
の15種16巻(車エビは大きくて頭側と尾側別に)が一通り。師範は飲み物で瓶ビール(サッポロのラガー)中瓶を2本。
一通り終わった時点で、師範はほぼ満腹、追加は玉子焼をつまみで。
師範代はまだまだやる気満々、煮タコ、ウニ、またマコガレイ、またマアジ、またまたマコガレイを追加オーダー。
(師範代は木札がかかったメニューはほぼ制覇)。
最後に、仕込み中だったホタルイカも一匹ずつ貰った。
寿司は煮きりや塩をして出され、手塩皿と醤油は要らない食べ方。
いっぱい食べてるんで「小ぶりの寿司か?」と思われるかもだけど、
サイズ自体は都会の寿司屋の普通サイズだと思う。
師範代の食べっぷりはお店としても予想外だったみたいで、『これで一通り終わりなんですけど・・・』
と恐る恐る切り出された。追加の時も『ペース衰えないですねぇ』と感心される始末。
Cour du Roy 2000
クール・デュ・ロワ 2000
Cour du Roy
クール・デュ・ロワ
Rouge
赤
Bordeaux
ボルドー
Bordeaux (France)
ボルドー (フランス)
\667 2003/04/16
やまや渋谷店 やまや
昼が寿司だったんで、夜はグラタンを。
選んだワインは、やまや名物3本2,000円のワイン。
"Eleve en futs de chene"(樫樽熟成)の文字や、シリアルナンバー(2205番 若い!)なんかが書いてある。
激安ワイン飲みまくり人生劇場でも
二代目通信でも
そこそこ高評価。それにしても、やまやの「X本Y千円(Y≦2)」のワインって、
かならず上記2サイトで評価されているような気がする。
色は普通に濃い。ボルドーとしてはやや赤みを強く感じる紫。
香りはかなりイイ感じ。看板通りしっかりとした樽香が感じられて、
ボルドーというより南仏っぽいストレートでわかりやすい果実香がある。
でも南仏にありがちな田舎臭さの無さはさすがボルドー。
味もストレートで良い。厚みこそあまりないけど、
ちゃんと渋くてほんのり甘くて酸味もあって、きちんとした赤ワインのバランス。
いかにもモダンなボルドーといった感じの、わかりやすくてとっつきやすい美味しさ。
この値段なら恐ろしく安い。
もう2ランクくらい上、3本5,000円シリーズだったとしてもまだ安い感じ。
上記2サイトのご意見はさもありなん、であります。
77点 自宅にて
前月分へ