稽古日誌:2025年1月

道場新年のお飾り

 2025年になりました。本年も(自分で買うのは)安ワイン道に邁進致します。

 今年は巳年、それは師範の干支、いよいよ渡世の生業を退職する年です。 ところが生来の面倒くさがりなので、結局次の仕事をはっきり決めないまま今に至ります。 なんかいい仕事があったら教えてくださいな(未だ面倒くさがり)

 それでは本年もよろしくお願い申し上げます。

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22日(水)

G7 Cabernet Sauvignon 2023 [Vina del Pedregal]
名称G7 Cabernet Sauvignon 2023
ジーセブン カベルネ・ソーヴィニョン 2023
生産者Viña del Pedregal
ビーニャ・デル・ペドレガル
価格467円 (単品価格:561円)
購入店セイコーマート オンライン

 本日の料理はもつ鍋です。ワインは、セコマの看板銘柄"G7"セットとの集中稽古、まずは安ワインの一丁目一番地(古!)チリカベから。 説明のチラシには『濃厚なルビー色と芳醇な香り』と書かれています。

 ちなみにこの銘柄とは、187mlのミニボトルと北海道で稽古済み。 けれども同じ2023年産でありながら、以前のは"D.O Valle del Loncomilla"で、今回のは"D.O. Valle del Maule"と書かれています。 同じ銘柄で産地が複数あるんですかね?

 外観は、しっかりと濃さのある、そして青みを感じる紫色。カベルネ・ソーヴィニョンらしい色であります。 香りは、濃い色のベリーとピーマンの青さ、そしてちょっとアーシーなキノコっぽい香りを感じます。ボリューム含め、ちゃんとした香りです。 味わいは、甘味がしっかりしていて渋味は丸く、旨味もあります。味わいもちゃんとしています。

 典型的な、教科書通りのチリカベ、といった感じです。 面白みがあるかと言えばちょっとアレですが、なんたって買値相当額は500円以下ですからね。 これで十分という人がいても不思議はない感じです。 ただ、(安定剤の表記は無いのに)変化は無くて若干飲み飽きするのが気持ちマイナスポイントです。

点数75点

19日(日)

Oh!La!Ho!ビールと鴨

 議事録書き上げたら飲んでヨシ!昨日のおみやで一杯飲っております。

 合わせたビールはオラホビール のゴールデン・エール、白味噌仕立ての鴨 とめっちゃ合います。 同じ系統の香りを持つオレンジソースより白味噌のが合うの、面白いっすね。

Enterizo Brut N.V. [Covinas Coop]
名称Enterizo Brut N.V.
エンテリソ ブリュット N.V.
生産者Coviñas Coop
コビニャス・コープ
価格798円
購入店ヴェリタス 輸入直販ワイン専門店

 昨日、瓶内二次発酵じゃないスペインの泡と稽古したので、脳内比較のために本日の稽古相手は瓶内二次発酵のカバでございます。 果たして師範にその違いがわかるのか!?(今年も一般的表記を無視して「カヴァ」じゃなくて「カバ」で通します)。 ちなみにこのワインとの前回の稽古は8年前、 本日合わせた料理は刺身盛り合わせ(マグロとシマアジと何か白身)、鶏つくねバーグ、 ハムとトマトでキッシュの中身風、ふろふき大根です。

 色は結構濃いめなレモン色ですが、泡立ちは一般的なシャンパーニュには劣ります。 Copilotで調べたら、シャンパーニュのガス圧は通常 5~6気圧 で、カヴァのガス圧は 3.5気圧 前後だそうです。 香りは、やっぱり昨日の安スペイン泡とは深みが違います。熟成期間の差が主だと思われますが、レモンピールのフルーツ香にナッツっぽい香りがあって、単なるフレッシュな香りではありません。 味わいは、酸味も旨味もしっかり、そして結構な甘味を感じられます。味わいにもちょっとした熟成感もありますよ。

 瓶内二次発酵であれば無条件に良い、というわけではないのですが(実際イケてないカバはありますし)、 やっぱり炭酸ガス注入なものと比べると泡のキメの細かさや香りや味わいの奥行きがあるように感じます。 そしてこの安カバ、798円だったらとってもお買い得です。そこらの馬の骨シャンパーニュに比肩する実力があると感じました。


 小瓶保存した3日後再稽古。さすがに泡は抜けちゃいましたが、香りはやっぱり良いっすね。 熟成シャルドネみたいな香りがします。味わいも悪くないっす。ホントこれが798円は出色です。

点数77点

18日(土)

<eld 入口

 本日は「アルザスワイン会」ということで、吉祥寺に移転してからは初訪問となる「menu & wine <eld」さんへ。 店主はお知り合いのna.さん。いつもお世話になっております。

ちなみに、店名の最初の文字は半角の"<"なのですが、この文字はhtmlの文法上重要な意味を持つので、 誤動作防止のために全角で表示しています。

<eld 店内

参加者は下記の皆さんです。今回は自己紹介がありました。
米柱さん(幹事さん)
帝釈天(テンちゃん)さん(ブルシャンが好き)
ハッピーなつみさん(ビジネス・ハッピーな三児の母)
とおるの安ワインさん(今一番持ってる男)
ayucowさん(タンニンが好き)
まささん(たこ焼き会やります)
あいさん(リースリングが好き)
mishikaさん(南アが好き)
安ワイン道場師範(好きな花言葉は「永遠の愛」)
アレンさん(シラー/シラーズが好き))
Kohさん(ボルドーが好き)
ななさん(エロ柱)

Pommery Brut Royal N.V. [Pommery]
名称Pommery Brut Royal N.V.
ポメリー ブリュット・ロワイヤル N.V.
生産者Pommery
ポメリー
価格700円 (Glass)
購入店<eld

 店主のna.さんから『お店に早く着いた人は、かけつけ1杯のポメリーを1杯700円で用意しています』とのご連絡。 とくればそりゃ早く行きますよね、ということで開始時間である午後1時の20分くらい前に到着。キャッシュ・オン・デリバリーで頂きました。

 外観は、結構しっかりめのゴールド、開けたてということもあって泡はとてもしっかりしています。 香りは、グレープフルーツの皮のような酸を感じる果実香と、熟成感のある香ばしいパンの香りがあります。 味わいは、酸味はしっかりしていますがカドがなく、まろやかな味わいになっています。

 聞けば、店主が自家熟成されているシャンパーニュとのこと。 やっぱりシャンパーニュはちょっと熟成させた方が美味しいですよね。素敵な「かけつけ1杯」でした。

点数83点
<eld 乾杯1

 結局、気の早いメンバーは8人がこのシャンパーニュを所望して、1本が空になりました。 1杯700円で8杯取りだとお店の儲けは?って感じですが、ありがたく乾杯させて頂きます!

Cremant d'Alsace Cuvee Manekineko Brut Rose N.V. [Leon Heitzmann]
名称Crémant d'Alsace "Cuvée Manekineko" Brut Rosé N.V.
クレマン・ダルザス "キュヴェ・マネキネコ" ブリュット ロゼ N.V.
生産者Leon Heitzmann
レオン・ハイツマン
価格(mishikaさんから)
購入店

 午後1時過ぎには全員そろって、さてここから本番、怒涛の「アルザスワイン会」のスタートです。 まず最初は、mishikaさんが持参されたクレマン・ダルザス。 可愛らしいネコのラベルが特徴的な銘柄ですが、ロゼではないものとは昨年稽古済みです。 ブランは黒猫、ロゼは白猫なんですね。

 色は薄めのピンク色です。香りのボリュームはおとなしめで、柑橘系の香りの奥にちょっと枯れた藁のような鄙びた雰囲気を感じます。 味わいは、甘味はほぼ感じず、酸味もそれほど強くはありません。加えて、ピノ・ノワールの皮由来なのか、かなり顕著に苦味を感じます。

 可愛らしいボトルの外観とは裏腹に、かなりグリップの効いた個性的な香りと味わいのクレマンでした。 皆さん『美味しい、美味しい!』と言いながらお召し上がりでしたので、渋味や苦味に百戦錬磨な御仁にはヒットするワインだと思います。

点数78点
<eld 乾杯2

 それでは改めて乾杯させて頂きます。アルザスばかりの12本、果たして師範はそれぞれの特徴を捉えることが出来るのでしょうか?

Cremant d'Alsace Vallee Noble Brut 1999 [Seppi Landomann]
名称Crémant d'Alsace "Vallée Noble" Brut 1999
クレマン・ダルザス "ヴァレ・ノーブル" ブリュット 1999
生産者Seppi Landomann
セピ・ランドマン
価格(米柱さんから)
購入店

 事前の申告で今回一番気になっていたのがコチラ。 米柱さんが持参されたのは、なんと25年前のクレマン・ダルザス。 そんなに熟成したクレマンと稽古するのは、多分道場初でございます。 ワイナリーからの蔵出しで、品種はピノ・ブランとピノ・オーセロワとのこと。 ラベルとかは新しいので、デゴルジュされたのは最近かもしれません。

 色はかなりしっかりした黄金色です。泡立ちはかなり弱め、グラスに注がれても泡が内側に気泡が付く程度。一般的なペティアンよりも弱いかも知れません。 香りは熟成感バリバリ、黄金糖っぽい甘い雰囲気に加えて、はっきりと紹興酒っぽい熟成香が感じられます。 味わいは、甘さ控えめで酸味と苦味がしっかり。かなり独特の味わいですね。

 例えが下手で恐縮ですが、「背筋のシャンとしたシワシワおばあちゃん」という感じのクレマンでした。 シャンパーニュの熟成とはかなり傾向が異なる感じがしますね。勉強になりました。

点数73点
<eld フルーツ

 料理はお店にお任せのコース料理。師範が拙い言葉で伝えるよりも、店主のna.さんが詳細にツイートされていますので、 今回はマルッとそれを引用させて頂きます!


真っ赤なドラゴンフルーツ🍓
食べてみるとねっとりして赤色の他の果物とは違う不思議なギャップがある物をキューブ状にカットし敷き 上から同ピューレ&パッションフルーツ(20%)とmixを!
そして林檎のすりおろし&マンゴーピューレのmix。
ほんのりピンクペッパーをtopに 』


 これだけでお腹の半分が埋まるような量。ロゼのクレマンに合っていました。

Muscat Bollenberg 2020 [Valentin Zusslin]
名称Muscat "Bollenberg" 2020
ミュスカ "ボーレンベルグ" 2020
生産者Valentin Zusslin
ヴァレンティン・チュスラン
価格(アレンさんから)
購入店

 次からは白になります。白の最初に開けられたのが、アレンさんが持参されたミュスカ。 ミュスカという品種のワイン、個人的に好きなんですよね。 なんたって会社入ってすぐの工場実習がアルザス工場での1ヶ月間で、 毎日のようにワインを飲む中「こんなワインがあるんだ!」と開眼した品種でしたから。

 色はほぼ無色です。まぁマスカットですからね。他の醸造用品種と比べると粒が大きく、果肉の比率が高いので色は付きづらいと思います。 香りは、鼻で嗅ぐ分にはまさにマスカット一本槍です。ところが口に含むと、石鹸っぽい自然派ワインの香りが感じられます。マスカット風味の石鹸ですよ。 味わいはかなりドライ。香りは甘いのに味わいは甘くない、まさにミュスカらしいワインです。

 そうそう、開眼したのはこういうワインだったのですよ。当時のワインには自然派感はありませんでしたけど。 懐かしさもあって、師範のハートをグッと掴むワインでした。

点数80点
Suff[hic!] Blanc 2022 [Dom. Fischbach]
名称Suff[hic!] Blanc 2022
スフィック ブラン 2022
生産者Dom. Fischbach
ドメーヌ・フィッシュバック
価格(とおるの安ワインさんから)
購入店

 とおるの安ワインさんが持参されたワインがこちら。 裏ラベルによれば、品種はリースリングとオーセロワとシルヴァネールが使われており、 酸化防止剤無添加、天然酵母による発酵、無濾過の自然派ワインです。 造り手のの「ドメーヌ・フィッシュバック」も、インポーターの「ビーアグッドフレンド」も道場初登場だと思います。

 外観は、やや濁りのあるレモンの絞り汁っぽい見た目。あぁ~自然派ワインよね~という感じです。 香りは、前のミュスカでほんのり感じた石鹸が、コチラではバンッ!と主張して来ます。 まるで黄色いケロリンの風呂桶のようです(風呂桶は香りませんが)。 味わいは、酸味しっかり、ほんのり渋味、どことなくヨーグルト。こちらも~自然派ワインよね~です。

 自然派ワインが好きな方だとドはまりしそうな感じではあります。 っつーかアルザス、自然派ワイン多くなってきましたよね。 クリーンで、品種の個性がしっかり出たワインが好きなんだけどなぁ。

点数75点
<eld 合鴨

次の料理は、なんとこれが1人前の量。一部お持ち帰りしました。


低温調理鴨ハム2種合わせ盛り🦆
甘酸っぱな王道クラシック風オレンジソース &優しい甘さの白味噌仕立てに
そして酸が少なく果汁がジュワっと弾けるグリーントマトのマリネ。 結びつきで青山椒とイタパセにほんのり抹茶をブレンド 』


 量があってソースも2種類あると、いろいろ合わせる楽しさがあって良いですね。

Gruenspiel Le jeu des verts 2017 [Dom. Marcel Deiss]
名称Gruenspiel "Le jeu des verts" 2017
グリュエンスピール "レ・ジュ・デ・ヴェール" 2017
生産者Dom. Marcel Deiss
ドメーヌ・マルセル・ダイス
価格(ななさんから)
購入店

 ななさんが持参されたこのワインは、アルザスの頂点に君臨するワイナリーの一つと賞賛されているらしいマルセル・ダイス。 このワインも複数の品種が使われていて、 「リースリング、ピノ・ノワール、ゲヴェルツトラミネールが約3分の1ずつ」だそうです。 ちなみに、インポーターが貼ったシールには"1er"の文字がありますが、造り手のラベルにはそのような記載が無いので、 道場では造り手のラベル記載を採用しています。

 色は、白というより、ちょっとロゼのような赤みを感じます。 そりゃそうですよね、ピノ・ノワールが1/3も使われているみたいですからね。 香りは、テンちゃん曰く『洋梨』、ayucowさん曰く『メープルシロップ』、師範は『金柑の甘露煮』を感じました。 そんな風にいろいろ感じられるくらい複雑な香りです。 味わいは、シュッとしたキレイな酸とほんのり甘味。雑味が無くてキレイな味わいです。

 さすが名門造り手、とても美味しいワインでした。 米柱さん曰く『疲れないワイン』とのこと。そうよねぇ、こういうワインが疲れないのよ。 別に「自然派ワインは疲れる」と言っているわけではないですからね。

点数82点
Icare MMXVIII N.V. [Josmeyer]
名称Icare MMXVIII N.V.
イカール MMXVIII N.V.
生産者Josmeyer
ジョスメイヤー
価格(ハッピーなつみさんから)
購入店

 ハッピーなつみさんが持参されたのがこちら。ジョスメイヤーのアートラベル・シリーズから、ピノ・グリ100%のイカールです。 このワイン、格付けが"Vin de France"になっており、それがゆえにヴィンテージが表記されていません。 "MMXVIII"とあるのはヴィンテージの2018年を意味しているんでしょうね。なぜVin d'AlsaceじゃなくてVin de Franceなのかはわかりません。

 外観は、こちらも白ワインとしてはかなり黄色みが強く感じられます。ピノ・グリは皮にグリ色がある品種だからだと思われます。 香りは、いわゆる火打石、世に「ミネラルっぽい」と言われる雰囲気と、ピノ・グリらしいパッション・フルーツ的な香りを感じます。 味わいも「ミネラル」、ちょっと塩味を感じるような硬水ミネラルウォーター感があります。

 なかなか個性的なワインで、みなさんミネラル談義で盛り上がっておりました。 火打石の香りを感じてみたい方は、電子式じゃない100円ライターで、着火に失敗した時の香りを嗅いでみてください。

点数80点
<eld ラムシャンクのスープ

 スープに緑色の固形物が浮かんだ料理、何でしょうね?


『 新作ラムシャンクのスティンコのスープ✖特製ブイヨンスープの半々掛け合わせにしたスープ
中心にはエンドウ豆のムースと、インドネシア・カリマンタン島の房ごと生胡椒をアクセントに 』


 生胡椒、効きます。シラー好き/タンニン好きの皆さんもむせってました(笑)

Riesling Vieilles Vignes 2022 [Trimbach]
名称Riesling Vieilles Vignes 2022
リースリング ヴィエイユ・ヴィーニュ 2022
生産者Trimbach
トリンバック
価格(あいさんから)
購入店

 こちらのリースリングは、リースリング好きのあいさんが持参されました。 アルザスの大手トリンバックのワインは黄色いラベルが一般的ですが、こういうちょっと良いクラスになると黄色じゃ無いんですね。 ちなみに、もう一つ上のクラス(コレ)になると、ラベルが金色になります。 わかりやすく「出世ワイン」です。

 外観は薄めで、特に個性的な感じはありません。 でも香りはしっかり「あぁリースリング」です。白い花の香りに加えて、明確にペトロール(ジッポのオイルっぽい香り)を感じます。 味わいは、アルコール感もしっかりありますが、甘さもあります。相対的に、これまで稽古してきたワインより酸味は控えめなように感じました。

 やっぱりね、こういう王道のワインが落ち着くわけですよ。 アルザスらしいアルザス、リースリングらしいリースリング。 新興ワイナリーはこういうワインじゃ大手に勝てっこないから自然派なんてやっているのでは?と勘ぐってしまいます。

点数81点
Symboise 2022 [Dom. Muller Koeberle]
名称Symboise 2022
シンボワーズ 2022
生産者Dom. Muller Kœberle
ドメーヌ・ミュラー・ケベルレ
価格(テンちゃんさんから)
購入店

 帝釈天(テンちゃん)さんが持参されたのがこちらのワイン。 もうラベルからして「貴殿は自然派でござるな!」という感じです。 品種はやっぱりピノブラン、オーセロワ、リースリング、ピノグリ、ミュスカ、ゲヴュルツトラミネールの混醸。 狙ってその品種にしたんじゃなくて、そこらへんに植わっていたのを混ぜちゃったんじゃないか、なんて邪推しておりました。

 色はキレイなオレンジ色です。ロゼもそうだけど、オレンジワインってこの色は魅力的なんですよね。 香りは、またケロリンの風呂桶を彷彿とさせる自然派香を感じます。 でも、良くない自然派にありがちな馬小屋感は無くて、「良い香り」ではあります。 味わいは、可愛らしい見た目に反してかなり渋味がしっかり。オレンジワインらしい味わいです。

 渋味大好き&オレンジ大好きなayucowさんがニコニコしながら召し上がっておられました。 ラベルのインパクトも強いので、確かにワイン会ウケするワインだと思いましたよ。

点数77点
<eld クレープ

 この料理も、ぱっと見「なんですかこれは?」でした。


『 メイン料理へぐぐっと近づける為にこちらのメニュー🍽️
オランダのやや厚みがありもっちりパンケーキ「ダッチパンケーキ」の間に トリュフソース&3種チーズmixパウダーを挟みしっかりとオーブン焼きにし表面をパリッとさせた5段重ねケーキ+滑らかトリュフクリームチーズ添え 』


 「パンケーキ」っすか!トリュフの香りしっかりの、おいしいおつまみでした。

Au dessus des Nuages 2023 [Famille Hebinger]
名称Au dessus des Nuages 2023
オ・デスュ・デ・ニュアージュ 2023
生産者Famille Hebinger
ファミーユ・エバンジュ
価格(まささんから)
購入店

 自然派寄りでオレンジ大好きなまささんが持参されたのもオレンジワインです。 こちらも品種はゲヴェルツトラミネール、リースリング、ピノ・グリの混醸、 酸化防止剤無添加でノンフィルターらしいです。 ラベルがアーティスティックなのも自然派らしいですね。

 色は、前のオレンジが「ザ・オレンジ」だったのに対して、こちらはややピンク色みがあります。 ピンク・グレープフルーツの果肉の色っぽさを感じました。 というのも、香りにもグレープフルーツがいるんですよ。 それに加えて、ゲヴュルツトラミネール由来と思われるライチの雰囲気もあって、自然派感よりもフルーティさが主体な香りです。 味わいは、酸味しっかり渋味は軽め、自然派としてはフレンドリーな味わいです。

 フルーティで華やか、あまり他にない個性を持ったオレンジワイン、という感じです。 ホントいろいろあるようにになりましたよね、アルザスのワイン。 良くも悪くもバラエティに富んだワイン産地になりました。

点数79点
Elsassisch is Bombisch! Alsace Pinot Maceres 2019 [Christian Binner]
名称Elsassisch is Bombisch! Alsace Pinot Macérés 2019
エルサシッシュ・イズ・ボンビッシュ アルザス・ピノ・マセレ 2019
生産者Christian Binner
クリスチャン・ビネール
価格(Kohさんから)
購入店

 Kohさんが持参されたのは、アルザスで自然派を流行らせた張本人とも言うべきクリスチャン・ビネールの赤。 裏ラベルによれば、ピノ・グリとピノ・ノワールが使われているようです。 この造り手のワインは、7年前にミュスカと稽古していて、 「自然派にハマる人がいるというのが良く理解できる1本」とか書いています。 安ワイン道場、未だに同じようなことを書いております。全く進歩がありません。

 閑話休題、まずボトルの写真を見てくださいよ、「キミはブラッド・オレンジジュース?はたまたイチゴジュース?」って感じの外観ですよ。 香りは、石鹸っぽい自然派感はありながら、えもいわれぬ複雑さがあるのは、さすがは自然派大御所の面目躍如といった感じです。 味わいは、やっぱり「赤」なんですね。オレンジにある渋味じゃなくてちゃんとコアのある「赤の渋味」を感じます。

 意外性に富んでいる上に美味しいワインでした。このバリエーションの豊かさというか、想像出来なさが自然派ワインの面白みなのかもしれません。 ただ、どうしても師範の場合は自然派の香りを「石鹸」に感じてしまうのですよ。そこの解像度が一向に高まりません。

点数82点
<eld 肉

 メインがこちら。ハイ、これも一人前です。


『 メインは特製デニッシュパンをドンっと大きく土台にし、 ジャガイモのグラタン「グラタン・ドフィノワ」& 鹿肉サルシッチャを赤ワインたっぷり使用のデミグラスシチューで煮込みのソースを上からかけた絡めながら食べてもらうメニュー 』


 大量だけど美味しいので、半数の方は完食されていました。師範はちょっとだけジャガイモを残しちゃいました。 さすがに年寄りにはちと厳しい量、嬉しいんですけどね。

Pinot Noir Reserve 2022 [Trimbach]
名称Pinot Noir Réserve 2022
ピノ・ノワール レゼルヴ 2022
生産者Trimbach
トリンバック
価格(ayucowさんから)
購入店

 ようやくまとも(?)な赤ワインになります。 こちらはayucowさんが持参されたトリンバックのピノ・ノワール。 トリンバックは本日2本目ですね。そういえばもう一方の黄色い名門「ヒューゲル」がありませんでした。 いつか、大手の同クラス同品種対決とかもやってみたいものです。マニアック過ぎますけどね。

 さてこのワインですが、色はかなりしっかりした紫色で、いわゆる「アルザスのピノ=薄い赤紫」という感じはありません。 ですが、飲んだ感じは昔ながらのアルザスのピノですね。 香りにベリー感やフルーティさはあまりなく、味わいの甘さも控えめ。その分酸味や渋味が目立って感じられます。 全体にやや冷たい印象を受ける香味でした。

 そうそう、昔のアルザスのピノ・ノワールって(色の濃さを除けば)こんな感じだったんですよ。 懐かしさが感じられましたが、その半面自然派が流行る理由の一端を見た気がしました。

点数76点
Pinot Noir F 2016 [Dom. Paul Blanck]
名称Pinot Noir "F" 2016
ピノ・ノワール "F" 2016
生産者Dom. Paul Blanck
ドメーヌ・ポール・ブランク
価格5,808円
購入店トスカニー イタリアワイン専門店

 最後も同じくピノ・ノワール、師範が持参しました。 造り手は昔から好きなポール・ブランクですが、ここの赤ワインと稽古するのは初めてです。 ラベルには意味深な"F"の文字がありますが、これは特級畑である「フルシュテンタム」を意味しているそうです。 グランクリュの名称使用は白ワインだけに認められているために「F」とだけ表記されているみたいです。

 外観は、前のトリンバックと同じくアルザスとしては濃いめの赤紫色です。 香りは、チェリーや木いちごのような明るいベリーの香りと、ほんのり香ばしいバニラもあって、良いピノ・ノワールの香りがします。 味わいも、酸味や渋味もありながら、それと同等に甘味もあって、バランスが良く感じられます。

 このピノ・ノワールはちゃんと「美味しいピノ・ノワール」でした。ブルゴーニュ北部、フィクサンやマルサネと地続きな香味に感じられましたが、 地図を見ると全然近くないですね。あと、欲を言えばもう少し若い時に開けた方が良かった感はあります。もっとピッチピチを楽しみたかったな。

点数83点
<eld スープ

 『完食した人もいるので』ということで、食後に豆乳と求肥のスープも出して頂きました。ほっこり落ち着きますね。 いろいろお気遣い、ありがとうございます!>na.さん

Provetto Selezione Speciale Spumante Bianco Brut N.V. [Felix Solis]
名称Provetto "Selezione Speciale" Spumante Bianco Brut N.V.
プロヴェット "セレッツィオーネ・スぺシアル" スプマンテ・ビアンコ ブリュット N.V.
生産者Felix Solis
フェリックス・ソリス
価格(とおるの安ワインさんから)
購入店セラー専科(ワイン1年分プレゼント)

 ここからは蛇足のワインです。 持参されたのはとおるの安ワインさん。 なんと彼はセラー専科の「ワイン1年分プレゼント」に当選されたんですよ。 1年分っつっても12本とかじゃないんですよ、「365本+α」らしいです。 その第一弾としてスパークリングワインが3種類×12本の36本が送られてきたそうで、それを持参して頂きました。

 ワインの中身に入る前に、とても不思議なのがラベルの文言です。 "Selezione Speciale Spumante Bianco"、どう考えてもイタリア語じゃないですか。でもこれがスペイン産なんですよ。 造り手を見ると、スペインの安泡といえば!のフェリックス・ソリス。イタリア風を装ったワインなんかも造っているんですね。

 会も終盤、雑に稽古しちゃったのであまり細かいことは覚えていませんが、 暑い夏にビール代わりに飲むには良い感じの、特徴も無ければ引っかかりもないスパークリングだと感じました。

点数72点
Valdemonte Gran Cuvee Brut N.V. [R.E (Fernando Castro)]
名称Valdemonte "Gran Cuvée" Brut N.V.
ヴァルデモンテ "グラン・キュヴェ" ブリュット N.V.
生産者R.E (Fernando Castro)
R.E. (フェルナンド・カストロ)
価格(とおるの安ワインさんから)
購入店セラー専科(ワイン1年分プレゼント)

 こちらもとおる氏ご持参の「ワイン1年分プレゼント」からのスパークリングです。 それにしても、1種類が1ダースずつ届くのは、一般家庭としてはかなりしんどいですよね。 全部違う品種だったら飲む楽しみがありますが、12本も同じワインだと途中から飽きちゃいそうな。 プレゼントする側の考えとしては『1本はご自分で、残りは周りにプレゼントしちゃってください』ということなのだろうと好意的に解釈しますけど。

 そしてこのワイン、造り手が"R.E"としか書かれていないんですよ。でも気になるじゃないですか。 なので郵便番号と住所を頼りに検索すると、浮かび上がった造り手はこちらもスペインの安ワインといえば!のフェルナンド・カストロ。 手広い商売しているなぁ~。

 もちろんあまり覚えちゃいないわけですが、前のスプマンテ似なエスプモーソよりも、ちょっとクセがあるというか安カバ的な粗っぽさがあったと思います。 ちなみに瓶内二次発酵のカバではありません。裏ラベルに"Obtained by adding carbon dioxide"と書かれていますので、炭酸ガス注入方式のようです。

点数70点
<eld 黒板

 こちらのお店の黒板には、本日のメニューがビッシリ書かれています。 12人でいっぱいになる小さなお店ですが、これだけ料理の用意があるのは凄いです。

※ぜひクリックで拡大してご覧ください。拡大すると左上に「更に拡大」ボタンがあるんだけど、androidスマホだと見えないんですよね。iOSはわかりません。


 そんな持ち寄り「アルザスワイン会」、料理のコース含めた会費は6,500円でした。 いやー、おなかいっぱいになってワインも料理も大満足でした!

<eld 稽古したワインたち

 <eldさんで稽古したワインたち。12人で15本、適量です。


17日(金)

Petite Marie 2022 [Napier]
名称Petite Marie 2022
プティット・マリエ 2022
生産者Napier
ネイピア
価格1,236円 (単品価格:2,750円)
購入店銘醸ワイン専門 CAVE de L NAOTAKA

 本日の稽古相手は、年末にポチった「鬼コスパ9本セット」15,999円から、南アフリカ産のロゼ。 今年はロゼとの稽古を増やしていこうと考えております。 合わせた料理は、青椒肉絲、麻婆春雨、カニ玉、豆苗のスープという中華料理。ロゼが合いそうなメニューではありませんか!皆さん!!(なぜイキむ?)

 色は、非常に淡いサーモンピンク。ブラン・ド・ノワールと言っても過言ではないくらいです。 香りは、柑橘系の香りを主体に、ほんのりベリーの香りがあります。南アによくある焦げたゴムはほぼ感じません。 味わいは、甘さ控えめ、酸味そこそこ、旨味しっかり。軽い渋味も感じて、ロゼらしい味わいです。

 スゲーッ!ってワインじゃもちろん無いけど、料理に寄りそう万能選手なロゼだと思います。 ただ、買値相当額の1,000円台なら納得ですが、単品価格の3,000円近い値段だとちょっと二の足を踏みます。 ロゼのプレミアム感演出は難しいっすよね。


 小瓶保存した翌々日再稽古。香りに、南ア的なゴム感がちょっと出てきました。

点数76点

15日(水)

Beaumont des Gras 2018 [Vignerons Ardechois]
名称Beaumont des Gras 2018
ボーモン・デ・グラ 2018
生産者Vignerons Ardéchois
ヴィニュロンズ・アルデショワ
価格511円 (単品価格:966円)
購入店酒類の総合専門店 フェリシティー

 本日の夕食は、ラタトゥイユ、クリームチーズとハムのサラダ。 そういえば以前、フランス人の方も交えてリモート宴会した際『ナニをたべてますか?』と聞かれたので 「ラタトゥイユです」と答えたら、『おー、フランスでは「貧乏人の料理」とよばれています!』と言われたことがあったなぁ。 参加者みんなで大笑いした記憶があります。

 そんなワインに合わせたのは、 フェリシティの「バラエティ赤ワイン6本セット」、送料込み税別3,980円からの最後の1本。 品種はグルナッシュとシラー。 "Côtes du Vivarais (コート・デュ・ヴィヴァレ)"というアペラシオンは道場初登場です。 世の中にはまだまだ未体験のワインがいっぱいありますよ。

 色は、しっかりと濃い紫色、さすがグルナッシュとシラー、そして買値相当額ワンコインとは思えないしっかり感です。 香りもいかにも南仏の赤。グジュッと潰れたイチゴや握りつぶした葉っぱ、野性味あふれるベリーと草の香りです。 味わいは、甘さは結構あって、渋味は粗めで、酸味は控えめ。やや単調で飲み飽きる感じではあります。

 ちょっと野暮ったい感じは否めませんが、通常価格で3桁、買値相当額はワンコインですからね。 南仏の雰囲気が感じられるだけでオッケーでしょう。 そしてその野暮ったさが、貧乏料理たるラタトゥイユに合っていた気がします。


 小瓶保存した翌々日再稽古。やっぱり青さは健在です。 でも、甘さがあるのでキッチリ冷えた状態で頂いてもスッキリ頂けます。そういうのもアリかと。

点数72点

13日(月祝)

新横浜プリンスホテル

 次女が二十歳になったので、いわゆる成人式である「二十歳の市民を祝う集い」というイベントへの送迎を仰せつかりました。 会場は新横浜の横浜アリーナ、世間の例にもれずうちも振袖を着ますので、着付けの場所は会場に近い新横浜プリンスホテル。 着付けは朝6時から、ということで朝5時に道場を出発して向かいました。 なんたって着物業界の存続を担う一大イベントですから、 会場周辺のホテルの宴会場はどこもかいしこも早い時間から貸衣装屋の着付け会場と化しております。

次女とMちゃん

 着付けを行うホテルの宴会場の脇には撮影が出来る場所が用意してあり、 次女は保育園時代の友だちのMちゃんと一緒に写真を撮りました。 Mちゃんとは今でも一緒に旅行に行ったりして、仲の良い関係が続いているみたいです。

横浜アリーナへ向かう次女とMちゃん

 着付けも終わり、いざ横浜アリーナへ。会場へ向かう歩道橋には振袖の新成人がうじゃうじゃ、さながら「晴れ着の洪水」でありました。 もちろんやんちゃな感じの男子もいましたが、大きな騒ぎにはならなかったようです。

 ともあれ二十歳、おめでとうございます!

鶴見川流域センター

 式典が終わるのを待つ間、師範代たちは会場近くのカフェでお茶していたらしいですが、せっかく遠くまで来たので師範は散歩。 新横浜公園あたりを散策していると「無料水族館」の文字が目に入り、興味を惹かれて鶴見川流域センターへ。 小学校に置かれているくらいの水槽が10個ほど、あとはザリガニが触れるバケツがあったり。 「水族館」と言うには優良誤認も甚だしい感じではありますが、良い暇つぶしにはなりました。

 式が終わって次女たちが着付け場所へ戻ってきたのが11:30過ぎ。 会場周辺は人と車でごった返していているため、駐車場から車を出すのに大変時間がかかり、まともに動き出したのは12:30過ぎ。 来年以降、横浜市で新成人を迎えるご家庭は時間配分にご注意ください。

ジャンティエス・コマチ 入口

 式のあと、師範家の4人とMちゃんファミリー4人でお祝いランチ。 向かったのは、天王町にあるジャンティエス・コマチというフレンチ・レストラン。 ここに伺うのは結構ご無沙汰で、この時以来なので約4年ぶりです。

ジャンティエス・コマチ 店内

 店内は、テーブル席は30席くらい。席間がゆっくり配置されています。 ランチの開始時間を一番遅い13:30からにしていたので、 スタート時点では結構お客さんもいらっしゃったのですが、後半はうちらだけ。 遅くまで対応して頂きありがとうございます。

Martini Asti N.V. [Martini & Rossi]
名称Martini Asti N.V.
マルティーニ アスティ N.V.
生産者Martini & Rossi
マルティーニ&ロッシ
価格4,800円 (お店価格)
購入店ジャンティエス・コマチ

 飲む人は、師範とMちゃんパパはガチとして、Mちゃんママも最近は少し召し上がるらしく、長女もちょっとだけ。 それに新成人が2名いるので、こりゃグラスじゃ無くてボトルで注文した方が良いでしょう、と判断しました。 選んだのは、スパークリングワインの中で一番安かったイタリアのアスティ。お値段4,800円。 安いから選んだ、というより「飲みなれない方には甘いスパークリング!」と思いましてね。 この銘柄とは大昔にハーフと稽古しております。

 ちなみに「お祝いだからシャンパーニュを」とも考えてリストに目を通しましたが、 モエ・エ・シャンドンもヴーヴ・クリコも1万円台後半。それじゃ手が出ないっすよね。

 品種はモスカート・ビアンコ100%とのこと、色は薄~いレモン色、香りはマスカットのフルーツ感バッチリです。 味わいは、想像通りの甘い泡で、アルコール度数も7.5%と低くて、まるで甘い炭酸飲料です。

 新成人にウケたかどうかは良くわかりませんが、それなりに飲み干していたので大丈夫だったのでしょう。 料理に合わせるのは難しい甘さですが、こういうチャンスでもなければ飲みませんからね。 安ワイン道場の師範的には良い経験でした。

点数71点
ジャンティエス・コマチ 乾杯

 甘いスパークリングで乾杯!改めて成人おめでとう!です。
(お酒を飲めるのは20歳からだけど成人年齢は18歳、というのは未だ違和感があります)

ジャンティエス・コマチ アミューズ

 アミューズは、フィンガーフードが2つ。1つはカボチャとクリームチーズのプチシュー、 もう一つは・・・失念しましたが、ベリーのペーストが乗ったクッキーみたいなものでした。 これらは甘いワインでもオッケーでしたよ。

ジャンティエス・コマチ 冷前菜

 冷前菜は、こちらもちゃんとは覚えていませんが、白身魚とサーモンのカリフラワーソースを使ったタルタルみたいな感じでした。 これは辛口の白を合わせるのが正解だったでしょうね。

ジャンティエス・コマチ ガーリックトースト

 このお店のスペシャリテがこちらのガーリックトーストです。 大変美味しいのですが、美味しいが故に単体で食べてしまって、料理の際に「合いの手」が無いということになってしまいがちです。

Almond Grove McLaren Vale Chardonnay 2023 [Richard Hamilton Wines]
名称Almond Grove McLaren Vale Chardonnay 2023
アーモンド・グローヴ マクラーレン・ヴェール シャルドネ 2023
生産者Richard Hamilton Wines
リチャード・ハミルトン・ワインズ
価格6,800円 (お店価格)
購入店ジャンティエス・コマチ

 6人で飲むと、スパークリングはほぼ1杯ずつで終了、料理への相性を考えて次は白にしました。 リストには5,000円台から6,000円台の白ワインが5~6種類くらい書かれており品種も明記されているので、 ワインに詳しくない方でも選びやすい感じになっております。

 そんな中から、魚料理や軽めの肉料理にも合わせることを考えて、選んだのはオーストラリア産のシャルドネ。 名前に聞き覚えがあるなぁ、と思ったら以前も幾度かこのお店で飲んでいますね。
・2020年12月に2018年産:75点(1,150円/Glass)
・2020年3月に2017年産:75点(1,150円/Glass)
・2016年3月に2018年産:74点(5,800円/Bottle)
記録があると楽しいっす。

 色は結構しっかりしたレモン色、照りがあって濃そうな感じです。 香りは、シャルドネらしい蜜の香りがパーッときて、リンゴのようなフルーツ香りも感じられ、バニラの樽感はほんの少し。 良いバランスだと思います。 味わいも、やや鈍重というか酸が緩い感じは否めませんが、ダレているというほどでもなく美味しく頂けます。

 結構しっかりしたシャルドネだったので、ここで登場させたのは正解だったのではないか、と自画自賛しております。 結局次女が1杯、残りを師範とMちゃんパパで飲み干しました。

点数76点
ジャンティエス・コマチ 温前菜 パフォーマンス前

 温前菜は、鶏ハムと、添えられているクワイや根菜類の何か。 鶏は、写真のようにグラスを伏せた状態でスモークされて出されました。 こういうパフォーマンスがあるとテーブルは盛り上がりますね。

ジャンティエス・コマチ 温前菜 パフォーマンス前

 こちらがスモークを解いたところ。ちなみに、『スモークの香りが付いたグラスでスコッチウィスキーはいかがですか』と薦められましたが、 まだ料理の中盤でしたし、明るい時間なので遠慮しました。夜で、料理の最後だったら頂いちゃっただろうな。

ジャンティエス・コマチ パスタ

 パスタは、豚とキャベツと2種類のマスタードのスパゲティ。 マスタードのキリッとした豊かな香りが楽しめて、お腹にもたまる一皿でした。

ジャンティエス・コマチ 蝦夷鹿

 メインの料理は低温調理した蝦夷鹿です。 しっかりした赤身ですが低温調理なので柔らかく、滋味深い味わいに仕上がっています。

 ちなみに長女は子牛を、MちゃんとMちゃんママはサワラをお召し上がりでした。

ジャンティエス・コマチ 赤ワイン

 『お肉ですのでグラスで赤ワインはいかがですか』と薦められてホイホイ頂きますと。 グラスの選択肢は、チリのピノ・ノワールと、もう一種(失念)ありましたが、選んだのはこちら。
Juan Gil Monastrell (ファン・ヒル モナストレル) 1,280円 (Glass)
ヴィンテージとグレードは聞き洩らしましたが、シルバーじゃなかったかな? しっかりとした甘味と丸っこい渋味があって、赤身肉に合わせてばっちりな赤でした。80点です。

ジャンティエス・コマチ デザート

 デザートも美味しかったです(内容うろ覚え)

 こちらのお店の素晴らしいところは、美味しさのみならず料理の見た目が美しい点ですね。 特にランチで伺うと、外光が良い感じに入ってきますので、その美しさが際立ちます。 お皿のチョイスも、基本的にシンプルなデザイン。料理を引き立たせる感じで、良く考えられているなぁ、と思います。

ジャンティエス・コマチ デザートを楽しむ新成人

 そのデザートを楽しむ新成人二人。次に振袖を着るのはいつだろうねぇ。

ジャンティエス・コマチ コーヒー

 そんなお祝いランチ、コースのお値段は税込み一人6,200円、それにドリンクを足して合計は65,800円。 早起き&おなかいっぱいで、道場に帰ってからは皆トドのように横たわっておりました。


12日(日)

Moulin-a-Vent Chateau des Jacques 2021 [Ch. Des Jacques (Dom. Louis Jadot)]
名称Moulin-à-Vent "Château des Jacques" 2021
ムーラン・ナ・ヴァン "シャトー・デ・ジャック" 2021
生産者Ch. Des Jacques (Dom. Louis Jadot)
シャトー・デ・ジャック (ドメーヌ・ルイ・ジャド)
価格3,960円
購入店トスカニー イタリアワイン専門店

 本年初の「家飲み高ワイン」は、ブルゴーニュの大手ルイ・ジャドが造るクリュ・ボージョレであるムーラン・ナ・ヴァン。 「シャトー・デ・ジャック」は、ルイ・ジャド社が1996年に傘下に収めたボージョレの名門ワイナリーらしいです。ちゃんと名前を残すあたりに漢気を感じます。 このワインは、今晩の「お達者クラブ・リモート新年会」の課題ワイン。ちょっとフライングして、夕食(牛&豚のしゃぶしゃぶ)に合わせてスタートしました。

 コルクの長さは50mm、銘柄とヴィンテージがプリントされた一級品です。 ワインの外観は澄んだ赤紫色、一般的なピノ・ノワールよりは濃いめで青めですが、ブルゴーニュらしい色合いではあります。 香りは、抜栓してすぐは温泉全開、還元臭に支配されておりました。 でも時間が経つと、若干芋焼酎感は残りますが、熟したイチゴっぽいフルーティな香りが出てきます。 味わいは、酸味しっかりでかなり渋味もしっかり。このあたりはピノ・ノワールとは明らかに異なりますね。

 やっぱり、ガメイって熟成に時間がかかる品種なんだと思います。これはこれで美味しいんだけど、2021年でもまだ若すぎな感がありました。 そんなガメイをマセラシオン・カルボニックですぐ飲めるようにし、 ボージョレ・ヌーヴォーで当年中に現金化できる手法を考え付いたデュブッフ氏はさすがです。


 普通に栓をしてセラーに立てて保存した翌日再稽古。 香りにはしっかり熟した感があってなんとなくグルナッシュっぽくて、 味わいは固さがほぐれて甘味が感じられるように。やっぱり今日の方が美味いっすね。

 一部小瓶保存して、抜栓3日後稽古しました。 不思議と木の香りを感じます。でもやっぱり固い。普通にボトルで保存した方が良かったと思います。

点数77(+2)
お達者倶楽部

 そして今晩はお達者クラブの新年会。 このワインの話もしながら、カツミさんがモルゴン間違って買ったとか、アレンさんの美容の話とか、Andy先生は若いとか、 若手アイドルは見分けが付かないとか、とりとめのない話で楽しんでおりました。

 明日朝早い師範は早めに抜けちゃいましたが、次の課題ワインを決めておいてください!


11日(土)

Baron des Fontenilles 2021 [Maison Ginestet]
名称Baron des Fontenilles 2021
バロン・デ・フォントニーユ 2021
生産者Maison Ginestet
メゾン・ジネステ
価格763円 (単品価格:1,890円)
購入店ヴェリタス 輸入直販ワイン専門店

 前日良いワインをたっぷり頂いたので、道場では普通の安ワイン者に戻ります(1週間ぶり本年2度目)。 料理は油淋鶏とキンピラごぼうなので、ワインはやっぱり赤ですね。 選んだのは、安ワイン界隈へリハピリするにはコレ!ということで大手造り手「ジネステ」の安ボルドー、買値相当額は700円台。 とはいえアペラシオンはACメドックなので、ACボルドーよりは期待が出来ると期待して稽古します。

 色はちゃんとボルドーらしい、しっかりと濃い紫色です。 香りもボルドーですね。控えめな黒いベリーの香りと、土やキノコのようなアーシーな香りを感じます。 味わいは、渋味:酸味:甘味=3:2:1くらいのバランス。カチッとしていて険しい感じがします。

 いかにもボルドーらしい、しっかりした骨格を感じるワインです。 一方で、良いボルドーにある包容力みたいなものが感じられず、享楽みがありません。 明日は好転するかも知れないので、1/4ほど残しました。


 ヴィノロックで栓をして、セラーに立てて保存したものと翌日再稽古。 スワリングする前は一瞬マヨネーズっぽい香りを感じましたが気のせいでした。 味わいはやっぱり固くて、酸味がより増した気がします。開いた、って感じはしませんでした。

点数70点

10日(金)

ビストロ チック 麻布十番 外観

 新年最初の持ち寄りワイン会は、ビストロ チック 麻布十番にて。 麻布十番なんて、港区女子が闊歩する恐ろしい街なんですよ。 そんなところに田舎モンの師範が足を踏み入れるなんて畏れ多きこと甚だしゅうございます。

 ココロに完全武装して乗り込んだ店内は、細長い造りになっていて、一辺がカウンター、一辺がテーブル席。 キャパは30人くらいかな?お高くとまらず、良い感じフランクなビストロの雰囲気になっております。あー、良かった。

ビストロ チック 麻布十番 店内

 今回の企画発案者はななさん。「少人数で飲みたいシリーズ」の第一回目とのこと。 ななさんから『いっしょに飲みたい人を教えてください』と言われたので、 これまでちゃんと飲んだことのないお二人とのブッキングをお願いし、 ご一緒したのは下記の港区女子な皆さんです。
ななさん(超美形なネコ様)
うえむらさん(恵比寿右岸の女王)
かめワインさん(やどり葉で初めまして)
安ワイン道場師範(黒一点)

Henri Giraud Esprit Nature Brut N.V. [Henri Giraud]
名称Henri Giraud "Esprit Nature" Brut N.V.
アンリ・ジロー "エスプリ・ナチュール" ブリュット N.V.
生産者Henri Giraud
アンリ・ジロー
価格(うえむらさんから)
購入店

 最初の泡は、うえむらさんに持参して頂きました。 銘柄はアンリ・ジローのエスプリ・ナチュール。 このシャンパーニュとは新年の「格付けワイン会」で稽古していますが、 間違いなく製造された時期が異なります。 というのも、このワインはうえむらさんが2016年に購入され、自宅で8年ほど常温熟成されていたとのこと。 「シャンパーニュは酸が高いのでそう簡単には劣化しない」と言われていますが、 それを検証する良い機会になりました。

 記憶と照合しつつ稽古しましたが、まず色が違います。かなりしっかりした黄金色で、琥珀色に近い感じになっています。 泡のボリュームは相対的にやや控えめに感じましたが、キメの細かさはさすがシャンパーニュです。 香りは、熟したリンゴをすりおろしてちょっと茶色くなった感じと、砂糖を焦がしたような香ばしさを感じます。 味わいにも香りの印象通りの甘さがあって、熟成による丸みを感じます。

 「シャンパーニュって常温保存で良いのね!」「むしろその方が良いかも知れないわよ!!」なんて語り合ったワインでした。 いやー、これは美味しかったっす。1本目からガツン!と来ました。

点数86点
ビストロ チック 麻布十番 乾杯

 そして乾杯!どうですか、この港区女子会感!!(違うか)

 お店の方のご厚意で、グラスは1人2脚ずつ使わせて頂いております。 また、早めに抜栓しておく等にも快く対応して頂けました。 BYOなのにそうしてくれるお店ってありがたいですね。

ビストロ チック 麻布十番 前菜盛り合わせ

 料理は、ワインの持ち込み料含めて一人8,000円のコース、このように大皿に盛られて出されるスタイルです。

 まずは前菜盛り合わせ、手前から生ハム真鯛のカルパッチョ鶏レバーのムース。 これを幹事のななさんがきれいに取り分けてくれました。

Puligny-Montrachet 1er Cru Clavoillon 2018 [Dom. Leflaive]
名称Puligny-Montrachet 1er Cru "Clavoillon" 2018
ピュリニー・モンラシェ プルミエ・クリュ "クラヴォワヨン" 2018
生産者Dom. Leflaive
ドメーヌ・ルフレーヴ
価格19,151円
購入店ワインショップ ドラジェ

 ご一緒したい方をご指名させて頂いた手前、ここで安ワインを持参するわけにはいかないんっすよ。年齢的にもね。 そこで師範が持参したのがこちら、「港区のコノスル」ことドメーヌ・ルフレーヴの1級畑クラヴォワヨンです。 好きな造り手&畑なので過去に何度か稽古しています。
・2012年に2008年産:87点 (9,135円)
・2008年に2004年産:84点 (10,479円)
・2000年に1996年産:(70点:ブショネ)
今回はとにかく、ブショネじゃないことだけを願っておりました。

 持参者の責任としてホスト・テイスティングしたところ、最初は全然香りが上がってきませんでした。 「えーっ、マジかよ!」と思ったわけですが、 口に含むとしっかりした火打石的なミネラルと、洋ナシのようなフルーツ、それにほんのりナッツの香ばしさを感じます。 少なくともブショネではなくホッと一安心です。 味わいのバランスは素晴らしく良いですね。2018年は暑い年だったと思いますが、シュッとした酸味に冷涼感があって、 甘さはあるけどタイトに引き締まっています。

 更に開くことを期待して、ボトルに少し残して赤の後にも頂きましたが、ガッツリ開くまではいかないものの、 きっちり名門ドコロの銘醸畑らしい仕事をしてくれました。 4年前に20,000円弱で買ったこのワイン、期待通り大変美味しいブルゴーニュ白だったわけですが、 いまやおよそ手の届かない値段になっちゃったので、自分で買うことはもう無いでしょうね。

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点数86点
ビストロ チック 麻布十番 サラダリヨネーズ

 この料理はサラダリヨネーズです。リヨネーズといえばリヨンの名物、リヨンと言えばブルゴーニュに近いフランスの都市。 ブルゴーニュ白に良く合ったように思います。

ビストロ チック 麻布十番 スフオムレツ

 次なる料理は、スフオムレツ。トリュフの風味がしっかりしています。 こちらは熟成シャンパーニュに合わせて正解でした。

ビストロ チック 麻布十番 カラスミのパスタ

 更なる料理がカラスミのパスタです。 魚卵ってワインに合わせるのは難しいっすよね。カズノコやイクラほど強烈ではありませんけど、カラスミもその例に漏れないと思います。 サッパリ系の白に合わせたいですね。

Saurwein OM Pinot Noir 2022 [Saurwein]
名称Saurwein OM Pinot Noir 2021
サワーヴァイン オム ピノ・ノワール 2021
生産者Saurwein
サワーヴァイン
価格(ななさんから)
購入店

 幹事のななさんが持参されたのは、南アフリカ産のピノ・ノワールです。 このワインは、ななさんがお高めワインに手を出すきっかけになったワインとのこと。 かめワインさんも、南アフリカワイン専門店(というとバレバレですね)でお勤めだった頃に、お気に入りでたくさん売ったとのこと。 師範に於いても、この銘柄の2020年産とは以前に稽古しており、大変好印象でした。

 色は明るめの赤紫色で、ピノ・ノワールらしい、それもかなり冷涼地域な雰囲気の外観です。 香り、良いっすね~。ピュアっピュアな赤いフルーツ、チェリーとかクランベリーがパーッと香ります。 前のブルゴーニュみたく後から開いて来るんじゃなくて、開けていきなり香るのがナイスです。 味わいも明るいっすね。甘酸っぱくて渋味は軽め、深みや奥行きよりも拡がりを感じる味わいです。

 やっぱりサワーヴァインのピノ・ノワールはわかりやすく美味しいっすね、 前のブルゴーニュがニヤニヤするワインだとすると、こっちはニコニコするワインです。 南アのワインにありがちなタイヤの焦げ感があまりないのも好印象でした。

点数85点
ビストロ チック 麻布十番 牛ハラミのステーキとフリット

メインの料理が牛ハラミのステーキとフリットです。 ぱっと見た感じ6切れしか無さそうだったので、取り合いの暴動が起こる勢いでしたが、 良く見ると2つは半分に切られていて、1切れ半ずつで平和に分配されました。 肉々しくておいしい牛さんでしたよ。

Barbaresco Riserva 2017 [Francone]
名称Barbaresco Riserva 2017
バルバレスコ・リゼルヴァ 2017
生産者Francone
フランコーネ
価格(かめワインさんから)
購入店

 最後のワインは、かめワインさんが持参されたイタリアのバルバレスコ・リゼルヴァ。 うえむらさんがお勤めの恵比寿右岸のワインショップ兼レストランで買われたとのこと。 昨年?の福袋に入っていたらしいです。裏にはそのお店のラベルが貼られています。 最近ご無沙汰ですが、近いうちにまた恵比寿の右岸&左岸のブラインドにも参戦しますかね? そろそろ隠していた爪を露わにしても良い頃でしょう。

 外観は、前の南アのピノ・ノワールと大きくは違いませんが、ちょっとだけこちらの方が青みがある紫色に感じます。 香りは、いかにもネッビオーロらしい、ベリーの香りとスミレの香り、それにちょっとケモノっぽさのある香りがしっかり感じられます。 味わいは、思ったほどにはタンニンは険しくなくて、甘さや酸味とバランスしていていい感じでした。

 タンニンに慣れない方にもフレンドリーな、しっかり感がありながら人懐っこさを感じるバルバレスコでした。 今回の4本、いずれも甲乙つけがたいくらいに美味しいワインで、みんなニッコニコでしたよ。

点数84点
ビストロ チック 麻布十番 自家製ボロネーゼ

 話に夢中で、思ったよりもワインが進まず、まだ赤が残っている段階で『あとはチーズだけなんですけど』の状態に。 そこでお店の方から『料理を追加注文されませんか』との提案があり、コース外でお願いしたのがこちらの自家製ボロネーゼです。 大盛りにしてもらいました。 パスタが太めなので、どことなく喫茶店のスパゲティ・ナポリタン感がありましたが、こんなんで良いんですよ。

ビストロ チック チーズ盛り合わせ

 最後にチーズ盛り合わせドライフィグ。 ちょっとずつ残したワインを頂きながら、ちびちびと楽しんでおりました。

 そんな「少人数で飲みたい会」、午後6時にスタートして8時すぎには終了、持ち込み料含めたお会計は一人9,000円弱でした。 一番年上の師範のお支払いを一番安くして貰ってかたじけないです!

ビストロ チック 麻布十番 稽古したワインたち

 4人で4本、適量です。

博多劇場 目黒店 外観

 自称酒弱勢のななさんとはここでお別れして、残る呑み助三人で「こさんじゅっぷん会」へ。 とはいえ麻布十番に大衆居酒屋など無いような気がしたので、一旦地下鉄で目黒まで出て、 フラッと入ったのが博多劇場 目黒店という居酒屋さん。 関係ないですけど、博多と言えば師範が学生時代を過ごした街ですよ。

博多劇場 目黒店 乾杯

 とりあえず乾杯、生ビール 660円です。 銘柄はサントリーの「香るエール」でした。確かに普通の居酒屋のビールとは違って、ちゃんと華やかな香りがあったように思います。 気のせいかも知れませんが。

博多劇場 目黒店 鉄鍋餃子

 みなさんおなかはいっぱいなので、料理はちょっとだけ。 こちらが鉄鍋餃子、二人前で946円です。パリッとした羽根含め美味しゅうございました。 他には梅くらげ 308円も食べておりますが、料理は以上です。

Cup Wine White N.V. [Suntory]
名称Cup Wine White N.V.
カップ・ワイン 白 N.V.
生産者Suntory
サントリー
価格473円 (お店価格)
購入店

 あれだけ美味しいワイン飲んできたわけですから、ここで居酒屋のワインなんて飲むはずが・・・あるんですよ。 銘柄は、サントリーのカップワイン白、居酒屋で時々見かける銘柄ですね。 道場では以前にも稽古経験がございます。

 もちろん、どんなワインだったかなんて細かいことは覚えちゃおりません。 でも、少なくとも甘ったるい白ではありませんでした。 ラブルスカ系のフォクシー・フレイバーも、するにはするけどそれほど目立たなかったように思います。

 美味い不味いは置いといて(そこを置いとくんかい!)、180mlという量が良いんですよ。 居酒屋のグラスワインなんて、どういう状態なのかわからないものが100mlも無くて500円くらい普通に取られるじゃないですか。 それに対してこちらはちゃんと冷えた開けたてのワインが180mlしっかり飲める、こんなんで良いんですよ。

点数67点
博多劇場 目黒店 ワインで乾杯

 うえむらさんとワインで乾杯。かめワインさんはこのワインには手を出されませんでした。 賢明だったかも知れません。

博多劇場 目黒店 店内

 その他にも、ジンジャーハイボールや、アプリ入会のサービスで生グレープフルーツサワーなんかも飲んで、 れっきとした酔っぱらいが出来上がりました。

 「こさんじゅっぷん」と言いながら、結果的には2時間近くいたと思います。 それでいて3人分トータルのお会計は7,000円ちょっと。酒しか飲まない連中でスミマセン!

 そんな感じの女子(+黒一点)会。大変楽しかったのでまたやりましょう>皆さま


8日(水)

Five's Reserve Chardonnay 2022 [Van Loveren]
名称Five's Reserve Chardonnay 2022
ファイブズ・リザーヴ シャルドネ 2022
生産者Van Loveren
ヴァン・ロヴェレン
価格1,111円
購入店トスカニー イタリアワイン専門店

 本日の夕食は天ぷら。天種は鶏胸肉、舞茸、茄子、ピーマン、人参、サツマイモ。おつまみに鶏皮のオーブン焼き。 ちょっとしっかりめの白が良いと考え、選んだのは南アフリカ産の白で、品種はシャルドネ。 この銘柄を4本まとめて買ったうちの最後の1本です (既稽古はカベルネ・ソーヴィニョンピノタージュシュナン・ブラン)。 ラベルに動物5種の絵が描かれた一見「お土産ワイン」ですが、真剣に稽古します。

 外観は、この値段のワインとしては結構照りを感じるレモン色。 香りはいかにもシャルドネ、蜜入りリンゴとかなりしっかりした蜜香を感じます。 口に含むと、ホントかウソかほのかに樽っぽさも感じます。 味わいは、結構甘味があって旨味もしっかり。抽出が強いのか、苦味が表に出ているのが玉にキズです。

 やっぱり南アフリカのワインは、このクラスでも美味しくなったよね。 特にこのシリーズ、(カベルネ・ソーヴィニョン以外は)お値段以上だったように思います。


 小瓶保存した3日後再稽古。やっぱりこのワインはちゃんとしているというか、日が経っても香りも味もしっかりしています。 ホント南アフリカのワインは美味しくなりました。

点数79点

5日(日)

Casa de Las Campanas (White Wine) 2022 [Bodegas La Purisima]
名称Casa de Las Campanas (White Wine) 2022
カーサ・デ・ラス・カンパナス (ホワイト・ワイン) 2022
生産者Bodegas La Purísima
ボデガス・ラ・プリシマ
価格517円 (単品価格:1,280円)
購入店ヴェリタス 輸入直販ワイン専門店

 年末12月21日から続く十六連休最終日、師範は普通の安ワイン者に戻ります。 長女は友人と会食、次女はアルバイトで、師範代と二人の老後っぽい夕食、メニューはブリと根菜のアラ煮、紫玉ねぎとトマトのサラダです。 選んだワインはスペイン産の白、ヴェリタスのセットの中らの1本ですが、 同じ造り手の同じヴィンテージのものを年末に稽古しており、 その品質にイマイチ疑問があったのでこのワインも警戒しつつ稽古します。

 色は、このクラスの白としては結構濃いめ、ほんのり黄金色っぽさを感じます。 普通この外観は好印象なのですが、前の稽古があっただけに警戒感が高まります。 香りは、まずオイリーな雰囲気と蜜っぽさが前面に感じられます、その後ろにうっすらと白い花っぽさが香ります。 味わいは、甘さ控えめ、酸味も弱め、普通に軽い味わいです。

 このワインに関しては、幸い劣化した印象は受けませんでした。 ただ、非常に没個性な白なので、特に見出せる美点もありません。 水のように飲める白・・・でも500円ならそれもアリですね。


 小瓶保存した6日後再稽古。軽いだけならまだしも、ちょっとヒネ香というか、ネガティブな感じが出てきました。 抜栓当日にさっさと飲み切っちゃったほうが良いワインな気がします。

点数70点

4日(土)

バーミヤン 外観

 本日は、とある決戦に参加するべく、京王線の八幡山駅へ。 決戦の前に肝臓を温めるために、バーミヤン 八幡山駅前店でウォーミングアップ。

バーミヤン 乾杯

 同様に考えるメンバーが8人もいて、みな生ビールで乾杯・・・って、 会に向けた事前準備を皆さんでされておりました。

 ちなみにバーミヤンの生ビール、1杯目は549円で2杯目以降440円とお値段が安くなる酒飲み仕様です。 ここで2杯頂いて1,000円、良い感じに仕上がりました。

ペア対抗!格付けワイン会

 決戦の舞台とは「第二回 ペア対抗!格付けワイン会」でございます。 TV番組の「芸能人格付けチェック」に倣った、ゲーム性のあるワイン会です。 昨年行った企画が楽しかったので、人数を増やしての第二回、ルールは下記です。

・参加者は男女ペア(組み合わせはくじで決定)の6組12名
・AとBの「どちらが高いワインか」ブラインドで比較
・当てるワインは2本ずつ×5回戦の10本

エノテカダイナー 入口

 会場を引き受けて頂いたお店は、昨年同様エノテカダイナーさん (お店のサイト)。 今回も貸し切りにして頂きました。 また、当てるワインも全てお店のマスターである中村さんに 選定して頂いています。毎度お世話になっております!

エノテカダイナー 店内

 店内はダイニングのフロア中心にテーブルを並べて、それを皆で囲むスタイルにしてあります。 半立食形式ですね。人数が多い方が楽しいんですが、12人がマックスかな? 参加者の鼻息も荒く、1月ですがフロアは熱気に包まれておりました。

エノテカダイナー 看板

 こちらがmishikaさん謹製の看板。みなさん頑張りましょう!

 チーム分けはくじ引きによって行われました。ご参考までに参加者が保有する資格も記しておきます。

【チーム ストロング】
Mayumiさん(JSA ワインエキスパート)&
ひろくんさん(JSA ソムリエの夫)
チーム ストロング
【チーム 炭水化物】
米柱さん(JSA ワインエキスパート)&
ayucowさん(ワイン検定ブロンズクラス)
チーム 炭水化物
【チーム 週末アフリカー】
mishikaさん(WSET Level 2)&
まささん(JSA ワインエキスパート)
チーム 週末アフリカー
【チーム 17歳】
ななさん(WSET Level 3)&
アレンさん(IPA 情報処理技術者)
チーム 17歳
【チーム 親子リベンジ】
ましゅまおさん(JSA ソムリエ)&
安ワイン道場師範(普通自動車免許)
チーム 親子リベンジ
【チーム Ai-Koh】
あいさん(WSET Level 2)&
Kohさん(WSET Diploma!)
チーム Ai-Koh
エノテカダイナー くじ引き

 師範とペアになったのは、なんと前回とおなじましゅまおさん。そして選んだ色も前回と同じグリーン! こりゃ赤い糸ですな・・・って緑の棒ですが。 2倍以上の年齢差があって、そして前回と同じペアということで、チーム名はチーム 親子リベンジにしました。

Grela Vino Spumante Extra Dry N.V. [Antonini Ceresa]
名称Grela Vino Spumante Extra Dry N.V.
グレラ ヴィーノ・スプマンテ エクストラ・ドライ N.V.
生産者Antonini Ceresa
アントニーニ・チェレーザ
価格
購入店エノテカダイナー

 前回の教訓として、「一回戦が終わるまでワインが飲めなくてみんなイライラする」ということが共有されておりましたので、 今年はリスト外の1本を注文することにしました。 まずは軽く、ということでスプマンテとカバを勧めて頂きましたが、なんとなく雰囲気でこのスプマンテが選ばれました。

 色は、スプマンテらしく薄めです。ラベルに"Metodo Charmat"と書かれていますので、瓶内二次じゃなくてシャルマ方式ですね。 泡のボリューム少なめでキメも粗めだったように思います。香りも味わいも軽くて、水のように飲めるスパークリングでした。

 予定に無かったワインなので、あまり冷えていなかったのがちょっと残念でした。 こういう軽めのスパークリングはキンキンに冷やしてグイッ!いきたいですね。

点数72点
エノテカダイナー 乾杯

 それではみなさんの健闘を祈って乾杯。負けられない戦いが始まります。

エノテカダイナー カプレーゼ

料理は大皿に盛ってあって、各自で取り分けるスタイルです。
プチトマトのおつまみカプレーゼ
ごらんのように、たっぷりの量が用意されています。これだけあると養鶏場のような感じにはならず落ち着いて食べられますね。

エノテカダイナー ボード

 各チームの成績を表示するボードは、昨年のものが流用されています。 次回もあると考えて保管していたましゅまおさん&ひろくんグッジョブです!

 ボードの写真では経過が見づらいと思いますので、昨年同様ボードをサイト上に再現↓しました。 スマホだと見づらいかもしれませんが、これが師範精一杯のITスキルです。

  超一流
グラン・クリュ
一流
プルミエ・クリュ
普通
デイリーワイン
二流
ぶどうジュース
三流
ビネガー
映す価値なし
ブショネ
Mayumi & ひろくん          
米柱 & ayucow          
mishika & まさ          
なな & アレン          
ましゅまお & 安師範          
あい & Koh          

まずは皆さん最高位の「グラン・クリュ(超一流)」からスタートです。

Cremant de Bourgogne Brut N.V. [Lou Dumont]
名称Cremant de Bourgogne Brut N.V.
クレマン・ド・ブルゴーニュ ブリュット N.V.
生産者Lou Dumont
ルー・デュモン
価格(参考価格:4,000円位)
購入店エノテカダイナー

 では一回戦。中村さんからは『どちらもスパークリングです』とだけ伝えられています。 まずこちらが「A」、色は薄めで泡のボリュームはしっかりしているのですが、泡がちょっと粗い気がします。 香りは、熟成感とかはあまり感じず、青リンゴのようなフルーツ香がメインです。 味わいもどちらかというと軽め、長期熟成タイプのスパークリングでは無いな、と。

 少なくともシャンパーニュではないという感じはしましたが、どこの何かまではわかりませんでした。 ニューワールドのスパークリングかなぁ、といったレベルです。

点数77点
Henri Giraud Esprit Nature Brut N.V. [Henri Giraud]
名称Henri Giraud "Esprit Nature" Brut N.V.
アンリ・ジロー "エスプリ・ナチュール" ブリュット N.V.
生産者Henri Giraud
アンリ・ジロー
価格(参考価格:10,000円位)
購入店エノテカダイナー

 「B」のスパークリングがこちらです。 ちなみに、比較して飲むことはできず、Aを飲み干してからBを頂く形式です。

 まず色からして違います。明らかにこちらが濃くて、黄金色っぽい雰囲気を感じます。 香りもこちらの方がボリュームがありますね。熟成した香りや、クロワッサンのような香ばしさも感じます。 味わいもしっかり、こりゃ間違いなくシャンパーニュでしょう。

 ましゅまおさんの意見も同じで、「こっちがシャンパーニュ、そしてこっちが高い」で一致しました。

点数84点
エノテカダイナー 一回戦

 結果はやっぱりBがシャンパーニュ、「Bが高い」で正解。 でも、Aはもっとリーズナブルなクラスのスパークリングだと思ってました。 この対決に関しては全チーム正解、よほど裏を読んだりしなければ正解にたどり着くサービス問題だったと思います。

エノテカダイナー スパニッシュオムレツ

料理もちょこちょこ紹介していきます。
きのこ入りスパニッシュオムレツ
見た目は巨大なお好み焼きみたいですが、厚みがあって美味しいオムレツでした。

  超一流
グラン・クリュ
一流
プルミエ・クリュ
普通
デイリーワイン
二流
ぶどうジュース
三流
ビネガー
映す価値なし
ブショネ
Mayumi & ひろくん          
米柱 & ayucow          
mishika & まさ          
なな & アレン          
ましゅまお & 安師範          
あい & Koh          

一回戦は全チーム正解でした。

Tsurunuma Gewurztraminer 2020 [Hokkaido Wine]
名称Tsurunuma Gewurztraminer 2020
鶴沼収穫 ゲヴュルツトラミネール 2020
生産者Hokkaido Wine
北海道ワイン
価格(参考価格:3,000円位)
購入店エノテカダイナー

 二回戦のアイテムは白ワインです。 昨年はシャルドネが4本、それもシャブリのグレード違いなんていうのが出されました。厳しいよね。 ましゅまおさんと『同じ品種ならまだしも、美味しいシャルドネと美味しいソーヴィニョン・ブランとか出されたら、 どっちが高いかなんてわかりませんよね』なんて話しておりました。

 さてテイスティングします。まずこちらの「A」は、かなり薄めの色合いで、前のスパークリングよりも薄いくらいです。 香りは、ボリュームは控えめですが、白い花のような華やかさのある香りです。 味わいも、ほんのり甘くて優しい感じ。なるほど。

 師範の予想は「品種はゲヴュルツトラミネール」。 ゲヴュルツという予想はましゅまおさんも同じでした。 ただ、かなり軽い感じなので産地まではわかりませんでした。

点数79点
Gewurztraminer 2022 [Albert Mann]
名称Gewurztraminer 2022
ゲヴュルツトラミネール 2022
生産者Albert Mann
アルベール・マン
価格(参考価格:4,000円位)
購入店エノテカダイナー

 白ワインの「B」がこちら。Aが芳香系の品種だったので、Bも多分そうだろうと予想しておりました。 そうやって、前もってヤマを張るとろくなことないんですよね。そうじゃなかった時にうろたえますからね。

 そして「B」が出されました。色はAよりかなり濃い感じです。 香りはライチの雰囲気がバンバン香ります。こりゃ間違いなくこっちもゲヴュルツだよねぇと。 ビックリしたの味わいです。かなり甘いんですよ。そして後味に苦味を感じます。どっちが高いのか、悩む組み合わせですが、 ましゅまおさんと「一般的には『甘い方が高い』とするべきでしょう」ということで、「こっちが高い」になりました。

点数78点
エノテカダイナー 二回戦

 結果は、Aが北海道のゲヴュルツトラミネール、Bはアルザスのゲヴュルツトラミネールで、「Bが高い」で正解でした。 この対決に関しては、甘さは苦手と感じる人たちがいて、彼らはAを高いと判断したみたいです。 値段的にもそんなに大きな乖離は無く、かなり難しい問題だったと思います。

エノテカダイナー ポトフおでん

大人気だったのがこちら。
ポトフおでん
おでんの具は、プティサレ、牛すじ、玉子、トマト、大根、じゃがいも。 家庭でも一般的な料理であるおでん、師範的にはワインに合わない食べ物と認識していますが、 練り物の入らないポトフ風だとワインにちゃんと合うんですね。なるほど参考になります。

  超一流
グラン・クリュ
一流
プルミエ・クリュ
普通
デイリーワイン
二流
ぶどうジュース
三流
ビネガー
映す価値なし
ブショネ
Mayumi & ひろくん          
米柱 & ayucow          
mishika & まさ          
なな & アレン          
ましゅまお & 安師範          
あい & Koh          

二回戦で半分のチームが1ランクダウン。落ちたのは主にタンニン族ですね。

Les Acasias Malbec 2021 [Mas del Perie (Fabien Jouves)]
名称Les Acasias Malbec 2021
レ・ザカシア マルベック 2021
生産者Mas del Perie (Fabien Jouves)
マス・デル・ペリエ (ファヴィアン・ジューヴ)
価格(参考価格:5,200円位)
購入店エノテカダイナー

 折り返し地点の三回戦は、赤ワインの比較です。 三回戦も四回戦も赤ということで、悪い癖で「まず出されるのはピノ・ノワールかな?」などとヤマを張っておりました。

 そしてこちらが「A」。色はしっかりと濃い紫色です。少なくともピノ・ノワールじゃありません。 香りは、冷たく固い感じの果実感があります。そしてどことなく熟成感があるというか、漬物的な香りも感じます。 味わいは、渋味はしっかりだけど固さがなく、それからも熟成した感じを受けます。 師範の予想は「ドイツかオーストリアの、ちょっと古めのツヴァイゲルト」でした。

点数80点
Chateau Puygueraud 2018 [Ch. Puygueraud]
名称Château Puygueraud 2018
シャトー・ピュイゲロー 2018
生産者Ch. Puygueraud
シャトー・ピュイゲロー
価格(参考価格:2,700円位)
購入店エノテカダイナー

 「B」の赤ワインがこちらです。 赤ワインだと色で判断できる部分がある、それを後続のチームに見せちゃいけないということで、 試飲を済ませたチームはまるで「手ブラ」みたく胸に2つのグラスを抱えていたのが笑えます。

 色は、前のAとあまり違わないように感じます。あの手ブラはなんだったのか。 香りは、こちらの方がシャープというか、ストレートに果実っぽさを感じます。 味わいも、Aと傾向は同じながらこちらの方が固い印象。 師範の判断は「北海道のツヴァイゲルト」と判断しました。

 どちらが高いか、大変悩むところですが、Aの方が深みがある気がしたので高いのは「A」。 ましゅまおさんもどちらが高いかの意見は一致しましたが 品種に関しては『何言ってのコイツ?!』という顔をされていました。

点数78点
エノテカダイナー 三回戦

 答えは「Aが高い」は正解ですが、品種その他の予想はまるっきり違っています。 他の皆さんは、Aには自然派っぽい感じがあって、それが苦手だったとのこと。 師範は自然派感を熟成感だと感じ取ってしまったわけですね。

 とはいえ結果オーライ。ここで4チームがランクを下げて、 全問正解は「チーム 親子リベンジ」と「チーム 週末アフリカー」の2チームになりました。

エノテカダイナー ミートグラタン

料理はたくさんあります。
牛肩ロースとかぶ・ファルファッレのミートグラタン
グラタンなんだけど、どことなく牛モツの煮込みみたいな雰囲気があって・・・なんて書くとポンコツ味覚がバレバレですな。

  超一流
グラン・クリュ
一流
プルミエ・クリュ
普通
デイリーワイン
二流
ぶどうジュース
三流
ビネガー
映す価値なし
ブショネ
Mayumi & ひろくん          
米柱 & ayucow          
mishika & まさ          
なな & アレン          
ましゅまお & 安師範          
あい & Koh          

三回戦で3チームがデイリーワインに。

Romagna Sangiovese Appassimento 2019 [Terre Cevico]
名称Romagna Sangiovese Appassimento 2019
ロマーニャ サンジョヴェーゼ アパッシメント 2019
生産者Terre Cevico
テッレ・チェヴィコ
価格(参考価格:2,300円位)
購入店エノテカダイナー

 いよいよ佳境の四回戦。また赤ワインの比較です。 このあたりになると、トップに残っている師範は気が大きくなっておりまして、 左手を団扇にして皆さんの意見を上から目線で聴いておりました。

 まずこちらの「A」から。 色はそんなに濃くなくて、赤みを感じる紫色です。 香りも甘いんですよ。ベリー感がしっかり感じられます。 そして味わいも甘いのね。こりゃニューワールド産だな。 甘い赤といえば米国のジンファンデルでしょう、とましゅまおさんとガッツポーズしておりました。

点数79点
Leonetti Cellar Walla Walla Valley Sangiovese 2016 [Leonetti Cellar]
名称Leonetti Cellar Walla Walla Valley Sangiovese 2016
レオネッティ・セラー ワラ・ワラ・ヴァレー サンジョヴェーゼ 2016
生産者Leonetti Cellar
レオネッティ・セラー
価格(参考価格:13,000円位)
購入店エノテカダイナー

 「B」に関しても、色は濃いけど赤みを感じる色あいです。 香りは、Aと同様に甘い雰囲気ですが、味わいが決定的に違います。 こちらには柔らかくしっかりとした渋味があって、味わいの深みが全然違います。 とにかく、ワインってやつは要素が多い方が高いんですよ。

 というわけで、親子リベンジチームの判断は「Bが高い」にしました。 師範の予想では、こちらは右岸のボルドー、サンテミリオンとかポムロールあたりじゃないかと考えておりました。

点数85点
エノテカダイナー 四回戦

 結果は「Bが高い」で正解。 ただし、品種や国の予想はまるっきり間違っています。でも「勝負は結果が全て」ですよ。

 この比較に関しては、「Aが高い」としたのはななさん&アレンさんの「チーム17歳」だけ。 ななさんはアマローネが好きで、Aをアマローネだと判断したらしい。 まだまだだな、17歳は。

エノテカダイナー 自家製ソーセージグリル

対決も佳境の折、ドドーン!と出して頂いたのがこちら。
自家製ソーセージグリル
とても肉肉しいソーセージです。付け合わせのジャガイモもクレソンもナイス。 中村さん、ワンオペで我々の遊びに付き合いながら、その横で調理。 めっちゃ大変だったと思います。

  超一流
グラン・クリュ
一流
プルミエ・クリュ
普通
デイリーワイン
二流
ぶどうジュース
三流
ビネガー
映す価値なし
ブショネ
Mayumi & ひろくん          
米柱 & ayucow          
mishika & まさ          
なな & アレン          
ましゅまお & 安師範          
あい & Koh          

四回戦を終えて2チームがグランクリュに残り、他はチームはデイリーワインのグレードに。

Lakeview Cellars Vidal Icewine 2021 [Lakeview Cellars]
名称Lakeview Cellars Vidal Icewine 2021
レイクヴュー・セラーズ ヴィダル アイスワイン 2021
生産者Lakeview Cellars
レイクヴュー・セラーズ
価格(参考価格:7,700円位(200ml))
購入店エノテカダイナー

 最後の対決、五回戦は「また白ワインです」とのことでしたが、 最後に白と来たら甘口ワインでしょう、とヤマを張っておりました。 そのヤマ自体は当たっていたわけですが・・・

 まず「A」から。色はかなりしっかりした琥珀色です。いかにも甘口ワインの色合いです。 香りは、マスカットのようなフルーティな香りがパーッと漂います。香りのボリュームは大変立派です。 味わいも、スーッと染み入るような甘さを感じます。

 とてもピュアな感じだったので、ニューワールドのレイトハーヴェスト系だと判断しました。 その見立て自体は間違っていなかったわけですが・・・

点数81点
Carmes de Rieussec 2020 [Ch. Rieussec]
名称Carmes de Rieussec 2020
カルム・ド・リューセック 2020
生産者Ch. Rieussec
シャトー・リューセック
価格(参考価格:3,200円位(375ml))
購入店エノテカダイナー

 「B」の方ももちろん甘口です。外観に関しては、Aとの違いはほとんど感じられません。 ところが香りが明確に違います。こちらにはいわゆる「貴腐香」、蜂蜜やマーマレードのような香りがあります。 味わいも、甘さに関しては同じですが、こちらには複雑味があるように感じました。

 Aがニューワールドのレイトハーベストとすれば、こちらは間違いなく貴腐の入ったソーテルヌでしょう。 だったら「Bが高い」にきまっているじゃぁないですか!

点数83点
エノテカダイナー 五回戦

 結果はなんと「Aが高い」でした。 Aがニューワールド、Bがソーテルヌまでは当たっていたんですが、Aがまさかのカナダのアイスワイン。 200mlで7,700円ということは、多分樹上で凍ったブドウを使ったガチのアイスワインなんでしょう。 そこまでは見抜けませんでした。

 というわけで、師範らの「チーム 親子リベンジ」はグランクリュから脱落、 五回戦は2ランクダウンということで普通のデイリーワインに。くっそ~!

エノテカダイナー ナッツ他

おつまみはこういうものを用意して頂いておりました。
殻付きナッツ(マカダミア&アーモンド)
コンテ(24ヶ月)・ミモレット(16ヶ月)
自家製レーズンバター
バゲット
用意周到な準備、ありがとうございます!

  超一流
グラン・クリュ
一流
プルミエ・クリュ
普通
デイリーワイン
二流
ぶどうジュース
三流
ビネガー
映す価値なし
ブショネ
Mayumi & ひろくん          
米柱 & ayucow          
mishika & まさ          
なな & アレン          
ましゅまお & 安師範          
あい & Koh          

五回戦が終了、全チームがデイリーワイン以下に。

エノテカダイナー カウンター

 テイスティングをするカウンターはこんな感じ、白い布の向こうに中村さんが隠れていて、ワインを注いで頂けます。 ダイニングとカウンターのエリアがゆるく仕切られているこの店の構造は、こういうゲームに持ってこいなんですよ。

エノテカダイナー 中村さん

 こちらが中村さんです。 ワインを注いで、正解の札を挙げて、ワインの説明をして、料理を作って・・・八面六臂の大活躍でした。

エノテカダイナー ワインリスト

 その上、中村さんにはこんな(絵まで手書き!)ワインリストも作って頂き、会の終わりに配って頂きました。 ぜひクリックして拡大しご覧ください。

Leonetti Cellar Walla Walla Valley Merlot 2017 [Leonetti Cellar]
名称Leonetti Cellar Walla Walla Valley Merlot 2017
レオネッティ・セラー ワラ・ワラ・ヴァレー メルロー 2017
生産者Leonetti Cellar
レオネッティ・セラー
価格(参考価格:13,000円位)
購入店エノテカダイナー

 6チーム中4チームが同率トップだし、ビネガーから下克上したいチームもあったりして、 雌雄を決するために延長戦が設定されました。ルールは一般的なブラインド・テイスティングに準じて、出されたワインの
①国
②品種
③度数
④ヴィンテージ
予想して、当たれば1ランクアップとしました。 ヒントは『入手価格は13,000円くらい』とのこと。やってやろうではありませんか!

 ・・・と勢いは良かったのですが、これが師範には全くわからないワインでした。 だいたい、当たっても外れても「これかなぁ」と思い当たるワインが浮かんでくるわけですが、このワインは全く浮かびません。 いや、正確にいうと浮かんだんです。「ブルガリアのボルドーブレンド」と。ただ、そんなワインが13,000円もするわけないよねぇ。

というわけで、今回はましゅまおさんに判断を全権委任。チームとしての回答は

①イタリア(カンパーニャ)
②アリアニコ
③14.0%
④2016

でした。恥を忍んで師範の回答も記しておきます。

①ブルガリア
②ボルドー品種
③14%
④ドメーヌ・ボイヤールの古いやつ。1998とか。

点数82点
エノテカダイナー ブラインド当て

正解は、
①アメリカ
②メルロ
③14.5
④2017
でした。残念ながらチーム 親子リベンジはランクアップならず、という結果に終わりましたとさ。

エノテカダイナー ショコラテリーヌ

デザートがこちら。
生チョコみたいなショコラテリーヌ
ホント生チョコみたいな、密度のあるテリーヌでした。

 それでは、最終的な成績がこちら↓です。

  超一流
グラン・クリュ
一流
プルミエ・クリュ
普通
デイリーワイン
二流
ぶどうジュース
三流
ビネガー
映す価値なし
ブショネ
Mayumi & ひろくん          
米柱 & ayucow          
mishika & まさ          
なな & アレン          
ましゅまお & 安師範          
あい & Koh          

リベンジマッチの結果、2チームがプルミエクリュに、1チームがデイリーワインに返り咲き。

エノテカダイナー カード

 そんな「ペア対抗!格付けワイン会」、ワインと料理とお店貸切代を含めた会費は12,000円で、 追加のワインが2,000円/人でした。

 いやー楽しかったですね。またやりましょう! その時までmishikaさん謹製のこの札、とっておきましょうね。

エノテカダイナー 稽古したワインたち

稽古したワインたち。大変楽しゅうございました。


3日(金休)

ビール飲み比べ

 正月はなぜか黒ラベルが飲みたくなりますな。サブリミナル?

 サッポロとサントリーくらい違いが分からないと一流一般人とは言えん!ということで比較。 香りは左がビールらしく右は華やか、味わいは左が苦味しっかり右は旨味しっかり。

 飲み比べると明らかだけど単品だとわからんかもです。味や香りの記憶って難しいね。

Faustino V Reserva 2018 [Bodegas Faustino]
名称Faustino V Reserva 2018
ファウスティーノ・スィンコ レセルバ 2018
生産者Bodegas Faustino
ボデガス・ファウスティーノ
価格1,731円 (単品価格:3,850円)
購入店銘醸ワイン専門 CAVE de L NAOTAKA

 本日の夕食は、和牛スネ肉のシチューに、おせちのセットに入っていたパテとか。 ワインは、Cave de L.NAOTAKAの「鬼コスパ9本セット」15,999円から、メインを張っていた1本。 スペインの銘醸地リオハの赤ワインで、テンプラニーリョ 92%、マスエロ 8%。 2017VTがジェームス・サックリングの93ptsを取った旨のステッカーが貼られています。

 色は、しっかりと濃いけど透明感のある青紫色。 アルコール度数は高く、アシが長く感じられます。 香りは、言われなきゃボルドーですね、ダークな果実の香りと焦げ感のある樽香、スペイン産にありがちなヤニっぽさは控えめです。 味わいは、渋味も甘味も酸味もしっかり。なるほどこりゃテイスティングで高得点を取りそうなワインです。

 まるでボルドー、スペインにしては凄くキチンとしたワインです。 濃いワインだけど、スイスイと飲み進められてあっという間に(小瓶保存分を除いて)空になりました。 スムーズでちゃんとしてて普通に美味い、そういうワインです。


 小瓶保存した翌々日、ボルドーグラスで再稽古。 色や香りや味わいに大きな変わりはありません。グラスは・・・あまり大きいものより小さめが良いかもでした。

点数78点

2日(木休)

箱根駅伝 青山学院 黒田選手

 暇人の正月と言えば箱根駅伝、師範も散歩で応援に来ています。

 2区の権太坂手前、狩場インター出口あたりでは中央大学の首位独走状態。 写真はそれを追う青山学院大学の黒田選手、飛ぶように走り抜けていきました。しかし動く被写体を撮るのって難しいっすね。

 箱根駅伝で見るべきは、選手の走りもさることながら警察による「ローリング交通規制」の手慣れ感です。 道路封鎖している時間って、2区あたりだと10分くらいしかありません。警察の皆様、正月からご苦労様です。

万葉クラブ 外観

 正月くらいはのんびり温泉!ということで、湯処多彩な横浜温泉郷の中でもトップクラスにラグジュアリーな、 みなとみらいの万葉倶楽部に家族で伺いました。

万葉クラブ 中から

 場所はみなとみらいの海沿い、東京湾が見渡せる一等地にあります。 今回はちょっと贅沢に岩盤浴付きのプランですが、クーポンでお安く利用できました。 温泉はスーパー銭湯によくある汲み上げではなく、湯河原温泉から運んできているらしいです。 タオルその他は使い放題ですし、アメニティが充実しているので非常に快適です。

 岩盤浴、悪くないですけど師範はサウナがあれば十分です。 ヒートショックに注意を払いながら、温泉・岩盤浴・サウナ・水風呂を堪能しました。

万葉クラブ 万葉庵

 夕食は、館内の食事処である万葉庵で。 ラグジュアリー感からはちょっと遠い、雑然とした居酒屋感があるのが残念ですが、 館内着(浴衣or作務衣)で食事が出来る気楽さは強いですね。

万葉クラブ ピリ辛煮卵とあん肝

 料理いろいろ、 写真はピリ辛煮卵 390円とあん肝 490円。 他には明太しらす 590円やチョレギサラダ 760円、ぴり辛キャベツ 450円なんかも注文しております。 普通に居酒屋価格なので安心です。

万葉クラブ 生ビール

 もちろん風呂上りには生ビール(大) 1,080円です。 普段は瓶ビール派の師範ですが、風呂上りは別です。なぜ別なのかは自分でもわかりません。

 20歳になった次女はメロンサワー 680円を飲んでました。氷代わりに凍ったメロンが入っているのは斬新でしたね。

万葉クラブ タコの唐揚げ

 コチラはタコの唐揚げ 650円。揚げ物は他にもこぼれポテトフライ 890円を注文。 焼き物はサイコロステーキ 590円なんかを注文しております。

万葉クラブ 白ワイン

 「安ワイン道場師範」ですから、もちろんワインも頂きます。こちらが白ワイン(デキャンタ) 950円。 ワインの選択肢はボトルワイン(カッシェロ・デル・ディアブロの赤白、エスパス・オブ・リマリの泡)が1本3,500円、 グラスワインは600円でした。であればコスト・パフォーマンス的にカラフェ一択でしょう。

 中身はいわゆるバルクワインだと思います。チリ産のシャルドネ主体かなぁ、どこかで飲んだことがある感じのワインです。 国内生産の「おいしい云々」とか「うれしい云々」系では無いと思いました。69点くらいでしょうか。

万葉クラブ ロースかつ丼

 食事は、写真のロースかつ丼 1,250円とか、韓国風まぜそば 1,390円を頂いております。

 そんな万葉倶楽部での食事、公式ラインのフォローで割引300円×4が適用されて、 トータルのお会計はほぼ10,000円でした。入館料はちょっとプレミアムですが、食事は普通にスーパー銭湯の居酒屋価格で安心です。

万葉クラブ 夜景

 万葉倶楽部からの夜景。写真を撮ったらたまたま時計が"2025"・・・師範持っているな。


1日(祝)

道場屋上からの初日の出

 明けましておめでとうございます。道場屋上からの初日の出でございます。

 今年も、アレンさん主催のリモート初日の出会に参加しました。 参加者は北は北海道から南は沖縄まで。あいにく北は雪、南は曇りでしたが、各地の初日の出を堪能致しました。

 あー、乾杯の写真撮り忘れたよ。開けたのは↓のワインです。

Acquesi Marengo N.V. [Acquesi]
名称Acquesi Marengo N.V.
アックエジ マレンゴ N.V.
生産者Acquesi
アックエジ
価格1,430円 (在庫処分品)
購入店いなげや 星川店

 初日の出イベントに合わせて元旦から開けたのは、こちらのスパークリング。 近所のスーパーで「在庫処分品」としてカゴの中で売られていました。 イタリアはピエモンテ州にてコルテーゼ種を使ったスプマンテですが、 なんとなくボトルの感じが某高級シャンパーニュを彷彿とさせるじゃないですか。 その華やかさを買って本日登場です。

 色は比較的しっかりしたレモン色です。泡立ちは弱めですが、キメはそんなに粗くないのでシュルマー方式でしょうか。 香りは、まぁシャンパーニュとは異質ですね。うっすらライムのような柑橘香と、イタリアンパセリのようなハーブの香りを感じます。 味わいは、甘さ控えめで酸味も穏やか、全体に軽め。安スプマンテらしい味わいです。

 このワインの価値のかなりの部分はボトルの外観にあるようです。 そういうワインこそ、日本のお正月にはピッタリだと思うのです。普通に考えて清酒に勝ち目は無いですから。

点数69点
お屠蘇とスパークリング

 屠蘇器の中には熊本の赤酒が入っていますが、こうやって写真を撮るとなんかイケている感じがしますよね。 なんだかほら、霊験あらたかな感じがするでしょ。なので美味い不味いは別にして、新年最初の1本にこのスパークリングを選んだのは正解です。

Takahata Barrique Chardonnay 2023 [Takahata Winery]
名称Takahata "Barrique" Chardonnay 2023
高畠 "バリック" シャルドネ 2023
生産者Takahata Winery
高畠ワイナリー
価格2,805円 (参考:5本セットの寄付金額53,000円)
購入店山形県高畠町

 日の出から開けていたスパークリングがそこそこ無くなってきたので、 元旦のおせち料理に合わせて開けたのがこちらの日本ワイン。 山形県高畠町からのふるさと納税返礼品で、評判の良い樽熟成のシャルドネです。 裏ラベルによれば、『フレンチオーク樽発酵 スキンコンタクト製法 樽内マロラクティック発酵 樽内9ヶ月熟成』 だそうです。樽熟しているあたりが気にはなりますが、いうて日本ワイン、「正月料理に合わなくてどうする!」という目論見でチョイスしました。

 外観は、樽熟を謳ってある割には薄めに感じられるレモン色。まだ若いからでしょうか。 香りは、ちょうど良い感じの樽具合。シャルドネ本来のリンゴや梨、それに蜜っぽさを軽く包む程度の樽香です。 味わいは、甘味と旨味はしっかりしていますが酸味は控えめ。柔らかく優しい感じの味わいです。

 美味しいですよ、だいたいのおせち料理とはケンカしません(下記を除く)。 やっぱり日本ワインのシャルドネはかなりいい線来ていると思います。 特筆すべきはこのお値段、税込みで3,000円以下ですからね。 クラスでこのクオリティはワールドワイド基準でも合格だと思われます。


 翌日もちゃんと美味いです。 ブルゴーニュのエスプリと、日本ワインの透明感のハイブリッド。 迫力はありませんが、しみじみ美味しいシャルドネでした。

点数81点
道場のおせち料理

 今年の道場のおせち料理は、川崎にある「フランセーズ・ラ・ポルテ」のセットに、 師範代謹製のがめ煮、田造り、数の子、馬刺、ナマコなど。 子供たちはセットの方を大喜びで、師範はやっぱりナマコとか馬刺が嬉しいのです。

道場のおせち料理 数の子

ワイン好きの間で、毎年話題に上るのが「数の子に合うワインは何か」です。 道場でも検証してみました。
高畠バリック・シャルドネ:壊滅的に合いません。生臭みが倍増します。
イタリアのスプマンテ:高畠シャルドネよりは良いのですが、合うとは思いません。
数の子は歯の間や歯と歯茎の間に粒が挟まって時限爆弾効果を発するので、油断がなりませんぞ! やっぱり数の子には清酒や焼酎ですよ、うん。

リンゴのリキュール

今年から次女も飲めるようになったので、セットのおまけとして付いて来たこのお酒(写真左)も開けました。
来世は進化系りんごあめになりたいと願う林檎(りんご)
アルコール度数は5%の軽いリキュールですが、めっちゃリンゴの香りがします。 ちょっと没個性なスプマンテで割るにはちょうど良かったように思います。

そんな道場の元日。女性陣はみな昼間っから寝ていて平和です。