稽古日誌:2014年9月

櫛田神社

 9月、食欲の秋であります。

 左写真は、8月の帰省の際、博多まで食事に行った時に寄った櫛田神社。 7月の博多祇園山笠が有名ですな。 師範は熊本出身で学生時代を福岡で過ごし、 就職の際に東京(住まいは川崎→横浜)に出て来たわけですが、 やっぱり住みやすいのは福岡くらいの地方中核都市じゃないかという気がしています。 住居にかかる費用が適度で、食べ物も美味しいしね。 そして、昔だったらいろいろな商品なんかの品ぞろえの面で東京は圧倒的だったんだけど、 今は何でもネットで買えるから、そのメリットも確実に薄まっているように思います。

 あとは仕事だな。こればっかりはねえ。 そこをなんとかしないと「地方創生」なんて難しくて一極集中はやっぱり止まらない、ってことになるんだろうなぁ。 そして、一極集中が止まらない限り少子化は絶対止まらないと思うしね。 民間企業は経済性を優先せざるを得ないんで、ここはやっぱり官公庁が地方に居を移すべきかと。 農林水産省は北海道、国土交通省は東北、防衛省は沖縄、そして国会は福島とかいかがでしょ ・・・なぁんて、一極集中に荷担した側の人間が妄想しております。


28日(日)

Montes Classic Series Sauvignon Blanc 2012
名称Montes "Classic Series" Sauvignon Blanc 2013
モンテス "クラッシック・シリーズ" ソーヴィニョン・ブラン 2013
生産者Montes S.A.
モンテス S.A.
価格\872 (単品価格:\1,620)
購入店 エノテカ楽天市場店

 「にわかサッカーファン」の師範、本日午後5時からアジア大会でサッカーの日本対韓国戦があるというので、 それに合わせて飲み始めました。 選んだワインは、先日稽古したマルベックに代わって白のソーヴィニョン・ブラン。 この銘柄は、ずいぶん以前に2007年産と稽古済み。 ソーヴィニョン・ブランの特徴が良く出たワインだったようです。 ちなみに本日の夕食は、鶏モモ肉のニンニク醤油グリルwith青梗菜の中華風炒め物、薄切りタコのサラダ仕立て、山芋の千切り、五穀米ご飯。 香り華やかな白に合いそうなメニューです。

 色は非常に薄め。何色っぽいかと聞かれても困っちゃいます。 ところが香りはとてもしっかり。 グレープフルーツのような爽やかでちょっと苦味がありそうな柑橘類の香りと桃や花の様な甘っぽい香りがパーッと、 それこそ「匂い立つ」ように香ります。 ステンレスタンク熟成らしく樽香はありません。 そして味は、甘味も酸味もそれほど目立たず、軽い苦味が特徴的。 例えがヘタクソですが、水道水を煮詰めたような収斂性も感じます。

 このワインのウリはなんと言っても香りの華やかさでしょう。 「猫のおしっこの香り」なんて言われたりもするんで、好き嫌いはあると思いますが、 買値相当額3桁でこれだけハッキリと品種の特徴が出ているのも珍しいかと。 安ワイン道場的にはお薦めです。 ソムリエ試験の勉強なんかにはもってこいでしょう・・・なーんて、受けようと思ったことも無い師範が言うのもアレですが。

点数77点

27日(土)

Cono Sur Pinot Noir Reserva Especial 2013
名称Cono Sur Pinot Noir Reserva Especial 2013
コノ・スル ピノ・ノワール レゼルバ・エスペシアル 2013
生産者Viña Cono Sur
ビーニャ・コノ・スル
価格\996
購入店 酒類の総合専門店 フェリシティー

 本日の夕食は、今シーズン初の鍋料理でモツ鍋。 鍋と言っても目の前で調理しながら食べるんじゃ無くてキッチンで調理したのを持ってきて食べる鍋です。 どちらかというとジャンキーな味わいの料理なんで、 ワインもちょっとジャンキー狙いでチリ産のピノ・ノワール、 造り手は「安ワイン者の恋人」コノ・スルです。 この品種の同じグレードの2012年産とは昨年稽古していて、 ちょっと上のグレードの2011年産とは先日稽古しています。 得点的にも好印象、「お気に入りの銘柄」ってことになりますでしょうか。

 色は、ピノ・ノワールとしてはやや濃いめですが、 下品なほどの濃さはなく透き通って照りがあります。 香りは、期待したほどのボリュームは無いけれど、 グジュッと潰れたイチゴやアメリカン・チェリーの様なフルーツ香と、 この品種らしいケモノっぽい香りを感じます。 味は、甘酸っぱいバランスを期待したんですが、結果はそれほど甘くも無くそれほど酸っぱくも無く。 どちらかというとおとなしい感じに仕上がっています。

 昨年稽古した2012ヴィンテージと比較すると、

 糖度 pH
    2013年産 7.7 3.6
    2012年産 8.0 3.2

と、確かに甘さ控えめ酸味控えめになっています。 以前は、こういう印象を受けたとしても「ホントかよ」と自分自身に信頼が置けなかったんですが、 今は数値という強い味方がありますから自信を持って言い切れます。 結果、師範的には「2012年の方が良かったな」です。 それでも3ケタのワインであることを考えると高コスト・パフォーマンスであることに変わりはありません。

点数78点

26日(金)

釣船茶屋ざうお 目黒店 外観

 本日は、中学時代に同学年だったメンバーで飲み会。 参加者は、生徒会長のO、体育委員長のM、剣道部のM、テニス部のM、野球部のM、卓球部のOと奥様、隣の中学のM、師範の9名 (備忘録:イニシャルがMとOだけなんで所属してた部活で識別)。

 前回は集まったのは確かこの時、ほぼ1年に1度くらいのペースですな。 中学の同窓会としてはかなり頻度が高いのでは無いかと。  そして今回使わせて頂いたお店は、釣船茶屋ざうお 目黒店というところ。 目黒駅西口をでてすぐのところにあるビルの5階です。

釣船茶屋ざうお 目黒店 料理

 店内はかなり広くて、一番大きな座敷は100名くらい座れるそう。 そして、店内入ってすぐと奥に大きな生け簀があって、 そこに泳ぐ鯛やヒラメを釣って食べることが出来る、 アトラクション要素の強いお店であります。

 料理は師範が釣った(左写真:といっても針にひっかける釣り方なんで、昔デパートの屋上とかにあった鯉釣りみたいな感じ) ヒラメの活き造り(\3,218:下写真)、テニス部のMが釣った真鯛の活き造り(\2,570)をメインに。 よく『活き作りは固いだけで旨味が無いので美味くない』なんていう方もおられますが、 師範はこれはこれで美味しい食べ方の一つだと思います。 今回のメンバーは地元が同じ熊本市西部なんで、皆その意見に満場一致で賛同です。 そして、追加料金を払って、ヒラメの骨は骨せんべいに、真鯛の骨は味噌汁に。 それも美味しゅうございました。

釣船茶屋ざうお 目黒店 お酒

 酒は、生ビールを浴びるほど飲んで、その後焼酎を五合瓶2本。 飲み物のメニューにはワインも赤白それぞれ10種くらいありましたが、 一番安いコノ・スルのヴァラエタル・シリーズが2,500円だったので、コスト・パフォーマンス的にちょっと ・・・ってことで注文しませんでした。

 結局、お会計は一人5,000円。 魚をひっかける楽しさとプリプリの活き造り、こういう飲み会もアリだと思います。 横浜だと綱島に系列店があるみたいなんで、今度は子供らを連れてそこに行こうかなと考えたりしております。

 その後の二次会は、同じビルにあるカラオケ屋へ。 カラオケなんて何年ぶりだろ? そして終電逃してタクシーで帰ったのも何年ぶりだろ? ともあれ懐かしくも大変楽しい会でありました。


24日(水)

Montes Classic Series Malbec 2012
名称Montes "Classic Series" Malbec 2012
モンテス "クラッシック・シリーズ" マルベック 2012
生産者Montes S.A.
モンテス S.A.
価格\872 (単品価格:\1,620)
購入店 エノテカ楽天市場店

 今週は月曜火曜と休肝日を返上しておりますが、 水曜は飲む日と決めておりますので本日もワインを頂きます、ってことで、 エノテカのパーティパック12から、モンテスのマルベックをチョイスしました。 この銘柄は2011年産と2012年に稽古しており、 2008年産を2010年に稽古しています。 エノテカ扱いの南米産ワインだと、 最近はロスチャイルド家が製造に関わった銘柄が増えていて、 それらはどちらかというと本家ボルドーを意識したような「ちょっと洗練された」造りになっている感がありますが、 こちらモンテスは頑として古き良きチリの「ガツンと濃い」スタイルを貫いている印象があります。

 さて抜栓。栓はコルクでは無くスクリューキャップ、味気ないけど楽ちんです。 色は、グラスの向こうが全く透けない濃い青紫色。まずは「濃いモンテス」の面目躍如な色合いです。 香りは、典型的なベリーっぽい甘く締まったフルーツ香に加えて、 樽由来であろう甘香ばしいバニラな香りがばっちり感じられます。 味は、濃いには濃いけどそれなりにカドは取れていて、 間違い無い美味しさを提供してくれています。

 やっぱり普通に凄いですね、このワインは。 単品価格の1,620円だとそんなにビックリでもありませんが、 セットの割戻価格である800円台であれば全く他の追随を許さないクオリティです。 印象的には、2012年に稽古した2011年産(出来て1年)より2010年に稽古した2008年産(出来て2年)の方に近い感じ。 やっぱりこの手のワインは若干の時間を置いた方が楽しめるんだと思います。

点数77点

23日(火祝)

とらふぐ亭 伊勢佐木町店 外観

 日曜の新聞に「とらふぐ亭 伊勢佐木町店開店10周年記念 料理全品半額」のチラシが入ってて、 「泳ぎてっちりセット(全7品)」が通常4,860円のところ2,430円とのこと。 ここの系列店を師範代はランチで利用したことがあり、 なかなか美味しい店らしいので、ならばということで速攻予約。

 店は、入り口にトラフグが泳ぐ水槽があって、 フロアは1階と2階。 師範らは2階の個室に案内して頂きました。 全体的な様子は見てないけど、あまり大きな建物では無いので、全体的なキャパは50人強といったところでしょうか? 新聞折り込み広告&半額サービスってこともあってか、 当然のように本日は予約で満席のようでした。

とらふぐ亭 伊勢佐木町店 てっさ

 そして、半額で税込2,430円のセットの内容は以下でした。

  皮刺し
  泳ぎてっさ(とらふぐ刺身)<左写真:一人前>
  泳ぎてっちり(とらふぐ鍋)
  なべ皮
  仕上げの雑炊
  香の物(ベッタラ漬と柴漬)
  デザート(きな粉のアイス最中)

 それに、以下の1品を追加しております。

  とらふぐ唐揚げ \810

 「半額サービス期間」とかだと、内容もサービスも荒れているんじゃないかと思ったりするけど、 そういう心配は杞憂でした。 一人前たっぷりの刺身やピクピク動いて活きの良い鍋、 気配りに溢れるサービスも含めて全く手抜きがないように感じられます。 聞けば、サービス期間中は他店舗からの応援も入っているとのこと。 なるほどであります。

とらふぐ亭 伊勢佐木町店 瓶ビール とらふぐ亭 伊勢佐木町店 貴仙寺吉兆 純米吟醸酒

 もちろんアルコールも頂いていて、まずはビール中瓶600円、それと 貴仙寺吉兆 純米吟醸酒 300mlで800円(どちらも外税)。 残念ながらワインはありませんでした。 ビールはまぁ普通にアサヒのスーパードライです。師範はあまり得意ではありません。 そして清酒の方は、純米吟醸らしくスッキリした味わいですが、 ややスッキリしすぎな感が・・・なんてことを先日も書いたような気がします。 それでも、料理が美味いと酒なんてそこそこ飲めればオッケーなんですよ。

 結果、トータルのお会計は4人分で12,000円ちょっと。 この内容であればものすごく高コストパフォーマンスです。 まだ道場開設以前、本場大阪でふぐのコースを食べたことがありますが、 それと比べても圧倒的にこちらの方が満足度の高い内容だと感じました。 ちなみに半額サービス期間は9/27(土)までだそうです。 お近くの方は是非お試しあれ、です。 予約の際に「『安ワイン道場』を見た」とお伝えいただければ、 「なんですかソレ?」と怪訝な顔をされること請け合いです。

Le Bon Repas Merlot 2011
名称Le Bon Repas Merlot 2011
ル・ボン・ルパ メルロー 2011
生産者EMB
価格\216 (250ml)
購入店ダイソー横浜鶴ヶ峰店

 ・・・というわけで道場に帰って参りました。 ビール中瓶1本と清酒300mlじゃちょっと物足りないわけで、道場では久しぶりにダイソーの250ml1本200円(税別)のワインと稽古します。 このシリーズ、単価自体は200円とお手頃なわけですが、 750ml換算すると600円になって、それほど激安ってわけじゃないんですな。 ただ、250mlという量は大変使い勝手が良いと思います。これが187mlだと物足りなさを解消するのにも物足りないですから。

 色は、特に「なんちゃって」な感じはしない、普通に濃い青紫色。 香りも、南仏のしっかりしたワインっぽい凝縮した果実香と、わずかばかりの硫黄っぽい香りがあります。 ・・・と、そこまでは普通の範疇だったんだけど、味わいがイケマセン。 かなり薄っぺらな感じで、飲んでいる気がしません。

 アルコール度数は13.5%あるみたいだし、糖度もpHも特に異常な数値は示していないけど、 なんだかとても軽いワインです。 やっぱり「値段に正直」といったところでしょうか? 量換算ではそれなりの値段する事も含めて「値段に正直」、 大ハズシはしてないけど飲んでて楽しいワインではありません。

点数67点

22日(月)

竜泉寺の湯 横浜鶴ヶ峰店

 飛び石連休の中日、師範は休暇を取得しております。 おかげさまで本人家族ともド健康で、めったなことでは病欠することもないので、 たまには休まないとね。日本人働き過ぎらしいからね。

 そしておひとり様休日の過ごし方として思いついたのが、釣行か公営プールかスーパー銭湯。 で、釣りはどうせ釣れないし、プールは貧乏症ゆえガシガシ泳いで疲れるし、 ということでスーパー銭湯に決定。場所は道場から歩いて1時間強の竜泉寺の湯 横浜鶴ヶ峰店。 ここは朝9時までに入れば「朝風呂」ってことで500円で利用できます。

 そして温泉→サウナ→水風呂→温泉ってのを無限に繰り返してました。 おかげでちょっと湯あたり、風邪っぽい症状に・・・ってなんのためのリフレッシュなんだか。

焼鳥日高 外観

 風呂にたっぷり浸かったあとのおひとり様昼食は、 鶴ヶ峰駅前にある焼鳥 日高 鶴ヶ峰店というところ。 ここ最近首都圏にバンバン出店している日高屋グループの居酒屋的業態のチェーン店、 師範はこの店もこのグループも初利用です。

 店内は、土間に大衆食堂的なテーブルと椅子を並べただけの極めて簡素な造り。 キャパは30人くらいでしょうか。 昼間っからビールやチューハイなんかをお召し上がりのご高齢な方々も多く、 昼酒飲みには落ち着く空間のようです。 ちなみに師範は夕刻に子供の習い事の送り迎えをする必要がある関係上、アルコールは自粛しております。 生ビールが310円とかには思いっきり心を惹かれましたが。

焼鳥日高 ロースかつ丼

 注文したのは、ロースかつ丼、お値段490円也(税込)。 乗っているのはちゃんと立派なロースかつで、味噌汁にもちゃんと具が入っていて、 これで490円はそれなりに高コストパフォーマンスです。 ただ、味付けが師範にはしょっぱ過ぎ。 どちらかというと身体を使ってお仕事される方々が汗で失った塩分補給するのに好適、というバランスのようです。

 食事の後は、鶴ヶ峰の駅前で夕飯の買い物。楽しい主夫業でございます。 八百屋でナスを買って、豆腐屋で豆腐を買って・・・ スーパーで買うよりそういう店で買うのが好きな師範です。 ただ、もう少し主夫なオッサンにも愛想良くしたほうが良いと思います。 見るからにイチゲンさんではありますが。

Barefoot Pinot Grigio N.V. [Barefoot Cellers Winery]
名称Barefoot Pinot Grigio [N.V.]
ベアフット ピノ・グリージョ [ヴィンテージ無し]
生産者Barefoot Cellers Winery
ベアフット・セラーズ・ワイナリー
価格\487 (単品価格:\924)
購入店 うきうきワインの玉手箱

 そして、夕食の調理担当は当然お休みを頂いている師範でございます。 メニューは、焼き松茸とお吸い物、サワラの西京焼き、焼きナス、冷奴。 「古き良き日本のお惣菜」という感じを目指してみました。 松茸のお吸い物は米国産だと出汁の出方が甘いと思って、 サポート役として永谷園の松茸の味お吸い物を用意したんですが、 全く不要でした。さすがは松茸!

 そして普段月曜は休肝日ですが、本日は「個人的ハッピーマンデー法」を適用して飲んじゃいます。 料理が和風のお惣菜なんでワインはあまり強くなさそうなものを選びたいわけで、 チョイスしたのは米国産のピノ・グリージョ。 米国産で「強くない」のはミスチョイスな感じがしますが、 このワイン、添加物として「炭酸ガス(微炭酸)」の表記があるんですな。 いわゆるぺティアンなのかな? だとすれば結構サッパリ系じゃないかと考えた次第であります。

 色は非常に薄くて、ネットリ感もなくてとてもサラリとした見た目です。 香りは、先日のドイツ産同様、白い花の様な可愛らしくも他愛のない香りがメイン。 悪くない雰囲気ですが単調ではあります。 味は、「微炭酸」といっても極めて僅かで、瓶内でちょっと発酵が残っちゃったスティルワイン程度。 結構甘さを感じますが、糖度を測ると6.6でそれほど高くないので、 他の要素が少ないんだと思います。 ショップのサイトには『レモンを想わせる余韻が続く超極上辛口白ワイン!』 とありますが、それはちと褒めすぎかと。

 甘い香りがして味も甘めで、いわゆる「デップリ太った米国人のがぶ飲みワイン」と言えるでしょう・・・なんてね。 そして、師範は(亜硫酸塩以外の)添加物反対派ですが、 どうせ添加物として炭酸を後から加えるんだったら、 もう少し多めに入れて頂いてスッキリ感を強調してくれたら良かったのに、と思います。 スクリューキャップなので多少のガス圧にも耐えるでしょうし。

点数68点

21日(日)

ロッククライミングジム ZEN 新横浜店

 先週の三連休、次女が「壁を登るヤツ(ボルダリングというらしいですね)」がしたいというので、 近所でそういう施設を探して見つかったのがロッククライミングジム ZEN 新横浜店というところ。 それで先週行ったんだけど、楽しかったらしく長女も一緒にまた今週も。

 料金は、シューズ代込みで小学生以下が1時間850円、大人が1時間1,550円。 大人と子供を合わせた「保護者パック」1時間2,100円というのがあったので長女と次女でそれを利用しました。 師範もやってみたいとは思ったけど、やっぱり師範の金銭感覚だと1時間1,550円はちと高い。 というわけで大人は大人しく見学してました。

スシロー 新横浜店 外観

 昼食は、環状2号線と横浜上麻生道路の交差点そばにあるスシロー 新横浜店にて。 昨日は松茸だ天然鮎だとセレブな食事を自慢しておりましたが、 本日は一皿100円の回転寿司で貧乏自慢です。

 この店、まるで地方の店舗みたいに広大な駐車場が完備されています。 そして、午後1時くらいに入店したら40組約50分待ちとのこと。 普通だったら諦めるところですが、今日は寿司をたらふく食べたい気分だったので待つことにしました。 結果、待ち時間は30分くらいだったかな?回転寿司だけに回転が速いようです。

スシロー 新横浜店 漬け真鯛胡麻醤油

 一皿100円の回転寿司もいろんなチェーンがありますが、スシローは比較的まともな方じゃないかと思います。 ただ、無いよね、こういう店に白身の魚って。 左写真は本日たまたまあった漬け真鯛胡麻醤油。 これは一皿100円じゃなくて180円、税込にすれば194円です。 見た目はとても雑な感じですが、味はそこそこマトモでした。

 そして、100円の方の寿司は黄色(黄土色?)の器に載せられています。 それってやめた方が良いと思うなぁ。美味しそうに見えないっすよ。 さび抜きは白い皿なんで、そっちのほうがずっと良いと思います。

スシロー 新横浜店 ビールと清酒

 帰りのハンドルは師範代に任せて、師範は昼間っからアルコールをいっちゃいます。 まず席に着くなりいきなり注文したのがプレミアムモルツ中瓶 572円也。 これがキンキンに冷えててたいそう美味しゅうございました。 そして次の注文は清酒で、日本盛 純米吟醸 生貯蔵酒 180mlで410円也。 たしかに吟醸酒っぽいスッキリ感でしたが、やや物足りない感じでもありました。

 結局、家族4人で32品ほど食べて、お支払いは5,000円ちょっと。 いわゆるちゃんとした寿司とは別物ですし、これはこれでアリだと思います。 一貫のサイズは小さめですが、それでもやっぱり安いよね。沢山の人が並ぶのもわかります。

El Mundo Cabernet Sauvignon [N.V.]
名称El Mundo Cabernet Sauvignon [N.V.]
エル・ムンド カベルネ・ソーヴィニョン [ヴィンテージ無し]
生産者Viñedos Puertas
ビニェードス・プエルタス
価格\726 (単品価格:\1,350)
購入店 エノテカ楽天市場店

 夕食は自宅で、メニューは大分風鶏天、レンコンとオクラのバーニャカウダ、昨日と同じく大根の煮物。 大根の煮物は昨日の作り置きじゃなくて、次女のアンコールで今日また改めて師範代がこしらえたもの。 昆布だしで煮込んで軽くとろみを付けたシンプルな料理ですが、 亡き師範の父も「料亭の味がする」と言ってお気に入りでした。 父がちゃんとした料亭の味なんて知っているのか怪しいものですが。

 そして選んだワインは、エノテカのパーティーパック12から、 これまた初顔のチリ産カベルネ・ソーヴィニョン。 ヴィンテージが無いのはまぁ良いんですが、 液面の低さはどうでしょ? この液面だと、スクリューキャップなんでその上の空気の体積はかなりの量になると思われます。 ラベルの安っぽさとも相まって、単品価格1,350円もするワインにはとても見えません。

 色は、南米のカベルネ・ソーヴィニョンらしい濃い紫色。 香りは、ピチピチのベリーっぽいフルーツ香に加えて、ピーマンみたいに盛大な青っぽさがあります。 味は、色や香りから想像されるよりはるかに薄めで柔らかい感じ。 ラベルには"Red fruit flavors, elegant, balanced"って書かれてますが、 まぁ確かにそう言ってもおかしくないと思います。

 全くもって普通の赤ワインですが、 外観の安っぽさもあって現地で普通に飲まれている感がヒシヒシと伝わってきます。 だとすれば1,350円は高いよね、セットの割戻価格である726円くらいが順当かな? いやもうちょっと高くても良くて、880円くらいの価値はあります。

点数71点

20日(土)

Wittmann Weiser Burgunder 100 Hugel 2012
名称Wittmann Weißer Burgunder "100 Hügel" 2012
ヴィットマン ヴァイサー・ブルグンダー "100 ヒューゲル" 2012
生産者Weingut Wittmann
ヴァイングート・ヴィットマン
価格\1,338
購入店 ヴェリタス

 本日の夕食は、大分産鮎の塩焼き&甘露煮、そして米国産松茸の塩焼き&お吸い物&松茸ごはん、 それ以外にはゴボウの胡麻和えと大根の煮物。 鮎は大分に住む師範叔父から送って頂いたもので、松茸は師範代実家から送って頂いた物。 ありがたいことであります。 こういうメニューだと、ワインは国産の白なんかがあれば良かったんだけど、 あいにく道場には国産ワインの在庫なし。 国産って、ちゃんとしたワインを飲もうと思うとやっぱり1,500円は出さないと・・・ってとこ無いですか? 日常的に3桁のワインが主な道場では、やっぱり敷居が高いんですよね、国産ワインは。

 というわけで次善の策として選んだのが、ドイツ産の辛口白。 この造り手のワインは、 5年前に2007年産リースリングと稽古しており、大変好印象だった模様。 この品種はWeißer Burgunderですからフランスで言うところのピノ・ブランですな。 鮎とか松茸といった繊細な食材の邪魔をしないワインという狙いで選んだわけであります。

 色は普通に薄め、レモンの果肉部分の色です。 香りは、なかなかボリュームがあって、クチナシとか沈丁花みたいな強い香りの花っぽい雰囲気があります。 味は、甘さはほとんど感じずキリッした酸味とミネラルっぽい旨味が印象的。 グレープフルーツみたいな感じ。 いわゆるそんじょそこらのドイツ産とは全く違う味わいのバランスで、 フランスの北の方のワインみたいな味わいです。

 結果、香りはドイツらしいけど味わいはシャブリっぽい、って感じでしょうか。 ブラインド飲んだら間違いなくアルザス産と答えそうですが、 繊細な味わいの料理との相性は、狙い通りバッチリでした。 ちなみにこの清酒とも合わせてみましたが、 特に清酒の方が相性が良いってことも無いように感じました。 というか、全く別物なのでどっちが上とか判んないんですわ。

点数75点

19日(金)

Primitivo Linea del Sole [N.V.]
名称Primitivo "Linea del Sole" [N.V.]
プリミティーヴォ "リネア・デル・ソーレ" [ヴィンテージ無し]
生産者Donelli Vini
ドネリ・ヴィーニ
価格\379 (単品価格:\719)
購入店 うきうきワインの玉手箱

 本日の夕食は、鶏のボンジリのグリル焼き、赤&黄パプリカとピーマンとキュウリのソテー、焼き豚とルッコラのサラダ。 ボンジリって以前は好きだったけど、最近はちょっと脂っこく感じて沢山は食べられません。 歳をとったのかなぁ。

 そして本日のワインは、イタリアはプーリア州産の赤で、品種はプリミティーヴォ。 お値段は単品価格719円のところ、セットの割戻価格にするとなんと379円という「ディープ・アンダー・ワンコイン」なワイン。 その割にはそれほど安っぽさを感じない外観です。 銘柄の"Linea del Sole"は日本語に訳すと「太陽のライン」、確かにラベルにそれっぽい絵が描かれています。

 さて抜栓・・・なんですが、まずそれに難儀しました。 固い樹脂を固めたコルクが使われているんですが、これが瓶口にピッタリはまって抜けないのよ。 ソムリエナイフを使ってもとても難儀したんで、T字型のコルク抜きでは更に超難儀すると思われます。 こんなんだったらスクリューキャップの方が遥かにウェルカムです。

 気を取り直して、色はこの品種らしく向こうが透けないくらい濃い青紫色。 ノン・ヴィンテージですが、見た目の若さから多分2013年産じゃないかと思われます。 香りは、イタリア産らしい熟れ過ぎて開放的な果実香とケミカルな香り。 イヤな香りではないんですが「いつも君らはコレだよね」感はあります。 そして味わいは、酸味控えめで渋味のカドも取れてます。 薄っぺらさは否めないけど、飲み進めるのを阻害する要因もありません。

 とても単調でカジュアルな感じですが、買値相当額の300円台ということを考えると恐ろしくちゃんとしたワインです。 ラベルもイカしてるんで、居酒屋や焼肉屋なんかで『大サービス 1本1,000円!』として売りませんか? コルクを抜く大変ささえ克服すれば、激安のようで利益率の高い商材となりそうです。

点数69点

17日(水)

Paso a Paso Malbec 2013
名称Paso a Paso Malbec 2013
パソ・ア・パソ マルベック 2013
生産者Calel
キャレル
価格\872 (単品価格:\1,620)
購入店 エノテカ楽天市場店

 本日のワインは、週末に届いた「エノテカ パーティパック12」、税&クール便送料込10,800円からの一本。 このセット、基本的にハズレの無いワインが選ばれているし、 割引率も高いのでお買い得ではあるのですが、 いかんせん(ヴィンテージはともかく)既稽古の銘柄が多いので道場的にはそう頻繁には注文できないんですな。 「初顔」にこだわらなきゃ定期的に買いたいセットだけど ・・・ってなわけで約1年ぶりで購入しました。

 そして、その中から最初の稽古相手として選んだのが、 アルゼンチン産の「パソ・ア・パソ」という初見の銘柄で、品種はマルベック。 なんとなくですが、南半球の赤ワイン品種だとアルゼンチンはこのマルベック、 チリはカルメネール、オーストラリアはシラーズ、南アフリカはピノタージュが良いような気がしています。 ちなみに料理は、ギョーザ(味の素の冷凍)、青梗菜と玉子のスープです。

 色は、若い南米産の赤らしく濃くてストレートな青紫、 ネットリ感もあってエキス分は多そうです。 香りはボリューム弱めですが、カシスのような濃いペリーっぽい果実香に加えて、 シラーズとかで感じるスパイシーと表現?されそうな香りも感じ取れます。 味わいは、濃いには濃いけど思いのほかスムーズで、まず口にスーッと入ってきます。 そして口の中でなめらかな渋味としっかりした甘味、最後に酸味が感じられます。

 特段の個性はなくやや一本調子だし、やや飲み飽き感はありますが、 しっかりした赤に期待する必要十分な要素を持ったワインです。 良く熟したブドウを最新設備でカッチリ仕上げました、という感じでしょうか。 若いけど渋味ガシガシだったりしないので、幅広く好かれそうだし料理との相性の間口も広そうです。

点数74点

15日(月祝)

ウッドデッキ 塗装前 ウッドデッキ 塗装後

 この三連休、関東地方はそこそこ晴天が続くとの情報があったので、 道場のウッドデッキを再塗装しました。 前回の塗装は昨年の7月なので、一年ちょっとのインターバルです。 作業は、土曜朝に一回目の塗装、日曜朝に二回目、そして本日拭き上げて完成。 左写真が塗装前、右写真が塗装後。 ややテカり過ぎてますが、ほぼ満足のいく仕上がりです。

 このウッドデッキ塗装、塗料はいつもキシラデコールのピニーという色を使っています。 この色が、道場のLDKフローリングの床材であるサクラと色が近くて相性が良かったんですが、 フローリングの方は日に焼けて白くなっていき、 ウッドデッキの方は日に焼けて黒くなっていくと言う逆の進化を遂げておりますので、 なんだか色が合わなくなりました。 今回、塗料を新たには購入せずに前回の残りを使ったので、残量はわずか。 次は色を変えますかね?

Macon Chaintre Les Pierres Polies 2012 [Daniel & Julien Barraud]
名称Macon Chaintré "Les Pierres Polies" 2012
マコン・シャントレ "レ・ピエール・ポリー" 2012
生産者Dom.Baraud (Daniel & Martine Barraud)
ドメーヌ・バロー (ダニエル&マルティン・バロー)
価格\2,192
購入店 ヴェリタス

 本日の夕食は、青椒肉絲、モヤシとキャベツのナムル。 この三連休、初日は和食、二日目はイタリアン、三日目は中華。 料理のバリエーションという意味で日本はとても恵まれていますなぁ。

 さて献立的には赤でも白でも良さそうなメニューですが、 この時期は白の在庫がダブつき気味なんですね。 特に今年は残暑がほとんどなくて、8月の後半から涼しくなっていきなり赤が飲みたい季節に突入した感があります。 というわけでそのダブつきを解消すべく白を選んで、 かつしっかりしたワインが飲みたかったのでちょいと高級品と稽古することにしました。 銘柄はブルゴーニュ南部マコネー地区のもので、 造り手は先日プイィ・フュイッセと稽古して好印象だったドメーヌ・バローです。

 色は、特に普通の若い白ワインと変わりはなく、薄めのレモン色です。 香りのボリュームは中くらいですが、雰囲気はマコン地区のシャルドネらしい白桃と蜜、 それにビスケットっぽい香ばしさが加わって、高級ブルゴーニュの雛形といったところです。 口に含むとわずかに升酒のような針葉樹っぽい香りも加わってなかなか複雑です。 味わいは、甘さ控えめ酸味も控えめ、その代わりカッチリとした旨味があって頼りなさは感じません。

 抜栓後時間が経つと、香りのボリュームは増してきて味わいもカッチリ感が緩んできて、 良い具合に開いてきます。良いなぁこういう感じ。飲み飽きとは無縁の世界です。

 高級ブルゴーニュを正しくダウンサイジングしたようなワインです。 派手さはないけどしみじみと美味しく、どんな料理ともケンカしなさそうなフトコロの深さを感じます。 2,000円ちょっとでこれはお薦めです。

点数80点

14日(日)

澤屋まつもと 純米大吟醸

 昨日のサンマに合わせて、超久しぶりで清酒を買いました。 前回買ったのが5月の頭(コレ)だったので、 四合の清酒を消費するのに4ヶ月もかかってます。 まぁ夏は清酒よりビールを飲みたくなる機会が多いってこともありますけど。

 そして今回買ってきたのが、京都の松本酒造が作る「澤屋まつもと純米大吟醸」という銘柄。 山田錦を使った純米大吟醸なのに1,836円という値段に惹かれて買ったわけですが・・・

 これが、「ホントにこれで良いの?」って感じの清酒です。 まず微炭酸です。ワインでもたまにそういうのがありますが、清酒では初体験です。 香りは弱めで、味わいもごく普通の一般的な清酒のバランス。 悪くは無いですが、面白味もありません。 糖度が10.7、pHは4.4。糖分控えめで酸が多めなんで、いわゆる「辛口」ってタイプでしょうか。

 前回の鍋島がかなり個性的だったので、比較して飲むとちょっと残念な印象です。 製造年月を見れば、「平成26年9月」ということなので出来たてのホヤホヤ。 もしかすると時間が経てば開く・・・のかな、清酒って。

Solar Viejo Cosecha 2011
名称Solar Viejo Cosecha 2011
ソラール・ビエホ コセッチャ 2011
生産者Bodegas Solar Viejo
ボデガス・ソラール・ビエホ
価格\631 (単品価格:\1,199)
購入店 うきうきワインの玉手箱

 本日の夕食は、カツオのカルパッチョ、牛モモ肉のバルサミコソース、 ズッキーニとパプリカとオクラのオリーブオイル炒め。 主食はバゲットなんでまるでガイジンの様なメニューです。 ワインは、「10本セット」に入っていたスペイン産の赤をチョイスしました。

 色はとても濃くストレートな青紫。見た目だけだったら南米産のワインみたいです。 香りは、まるで温泉のような硫黄っぽさとイチゴが打ってグジュッとなった部分のようなフルーツ香。 ただ、硫黄の方は時間が経つと飛んでいきます。 そして口に含むと、これまた青畳のような田舎っぽーい香りがブワッと。 味わいはほんのり甘くて酸味は控えめ、渋味もそれほど険しくなくて軽い感じです。

 というわけで、スペインにありがちな田舎っぽさはありながら、 とても「素なワイン」って感じで印象は悪くありません。 スペイン産がお好きな方には結構ヒットするんないでしょうか。 師範はこの雰囲気がちょっと苦手だったりしますが、それでもまずまず美味しく頂けました。

点数71点

13日(土)

Gotin del Risc Godello 2012
名称Gotin del Risc Godello 2012
ゴティン・デル・リスク ゴデージョ 2012
生産者Bodega del Abad
ボデガ・デル・アバ
価格\961 (単品価格:\1,382)
購入店 京橋ワイン

 本日の夕食はサンマの刺身、サンマの塩焼き。 今年はサンマが安いですね。ありがたいことであります。 他にはカマスの昆布〆、空心菜のガーリック炒め、ヒジキの煮物、ナスの揚げ浸し。 魚と野菜を中心とした、ヘルシーで秋らしいメニューであります。

 そしてワインは当然白をチョイス。 7月に買った京橋ワインの「格上極上のワインばかりの超厳選プレミアム9本セット」から選んだ一本で、 スペイン産のゴデージョという知らない品種のもの。 このセットは、これまで5勝1敗1引き分けと好成績ですが、 そのうちの1敗はこれと同じくスペイン産の白なのね。 そもそもスペインの白ってあまり良いイメージが無いから、 どうかなぁ~って感じで稽古開始。

 色は特に濃さはありませんが、やや黄色みの強い黄金色で、照りもあってキレイです。 香りは、ボリュームは中くらいだけど、クチナシとか沈丁花みたいな花の香りがパッとして、雰囲気はなかなかナイス。 他の品種だとヴィオニエあたりに近いでしょうか。 口に含むと極わずかに炭酸のチリチリ感があって、 味わいはかなりカッチリ系。 甘味はほとんど感じず、酸味と旨味が緻密に詰まった感じの味わいです。 他の産地だとイタリアのガヴィあたりに近いでしょうか。

 過剰にフルーティだったり甘かったりしなかったので、 サンマ刺身とか塩焼きのような純和風なメニューに合わせるにはちょうど良いワインだったように思います。 単品価格が1,382円ということを考えると、勝ち負けで言えば引き分けかな。 というわけで今回のセット、あと1本を残して5勝1敗2引き分けです。

点数73点

12日(金)

Michel Torino Coleccion Pinot Noir 2013
名称Michel Torino "Coleccion" Pinot Noir 2013
ミシェル・トリノ "コレクシオン" ピノ・ノワール 2013
生産者Michel Torino (Bodega el Esteco)
ミシェル・トリノ (ボデガ・エル・エステコ)
価格\870
購入店葡萄屋 関内店

 本日のこのワインは、関内の大通り公園沿いにある「世界のワイン 葡萄屋」という店で買ったもの。 初めて伺った店ですが、「世界のワイン」というだけあって、 稽古本数5,000本を超える当道場でも稽古したこと無いような国のワインがありました。 例えば、東欧のクロアチアとかモルドヴァとか、果ては小国ルクセンブルグとかアジアのベトナムとか。 そういうワインに興味がおありの方は是非どうぞ。

 そしてそこで買ったワインがコレ、アルゼンチン産のピノ・ノワール。 特に珍しい国のじゃなくてスミマセン。 この銘柄は大昔にマルベックと稽古していますが、 10年以上前だし、なによりマルベックとピノ・ノワールじゃ違うだろうから、 ほぼ先入観無しの初稽古状態です。

 色は、ピノ・ノワールらしい色合いですが、豪州産らしくちょっと濃い色調です。 香りも、まぁピノ・ノワールかなぁ。ブルゴーニュで言えばニュイというよりボーヌ、 果実香というよりケモノ香が強い感じです。 味は、渋味が弱いのはピノ・ノワールっぽいんだけど、 酸味は控えめで甘味しっかりで、このあたりのバランスはブルゴーニュとは別モノです。 数値を測ると、糖度が7.9でpHが3.9、 赤ワインとしてはかなり「甘さしっかり酸は少なめ」な位置にプロットされます。 まぁこの数値ほどには酸味が弱くない気がしますが。

 というわけで、一部分はピノ・ノワールらしさもあるんだけど、 一部分は結構違ってます。でもこの値段ならこれはこれで面白いしアリかな。 いわゆる「カリピノ(カリフォルニアのピノ・ノワール)」的なんで、 バーベキューとかアウトドアとかが活躍の舞台かもです。

点数71点

10日(水)

仲秋の名月

 古より月がキレイだと言われるこの季節、 特に昨日はスーパームーンだと言われていたので写真を撮ってみました。

 左写真みたく、 ショボい一眼レフと廉価版のズームレンズでも 試行錯誤しながら設定を弄ればそれなりに撮れるには撮れるんですが、 せっかく撮るなら表面のデコボコ感が伝わるくらいにしたいかなぁ。 でもまぁ月撮ったからどうなのよ?って話はありますな。 日本においては、昨日今日が月の画像がアップされる特異日なんだろうけど、 多分いつ誰が撮っても基本的には同じ絵柄だよね。

Ranger Merlot 2012
名称Ranger Merlot 2012
レンジャー メルロー 2012
生産者Nugan Estate
ヌガン・エステート
価格\799
購入店 ヴェリタス

 訳あって本日の夕食担当は長女で、メニューは野菜炒め、鶏のカレー炒め、レタス&生ハムのサラダ。 ワインは、豪州産のメルローをチョイスしました。

 この銘柄は、2011年産のカベルネ・ソーヴィニョンシラーズ、 2012年産のシャルドネと稽古済み。 「濃い赤ワイン」なイメージのある銘柄ですが、 師範の経験上メルローは比較的柔らかなワインになることが多い印象がある(*)ので、 ちょうど良いバランスを期待します。

(*)ただ単に語感が柔らかいからそう思いこんでいる、という可能性も大です。


 色は、大ぶりのグラスに注いでギリギリ向こうが見える濃さで、 単なる青紫じゃなくて若干赤へのグラデーションが感じられる色合い。 香りは、ボリュームこそ小さめだけど、ムチッと熟したベリー系のフルーツ香がナイスです。 味は、濃いには濃いけどまろやか、 渋味が控えめで、どちらかというと甘酸っぱいバランスで、期待した通りの柔らかさです。

 結果、過去に稽古したカベルネ・ソーヴィニョンやシラーズより随分こなれた印象のワインでした。 これくらいだったら日本の夕食惣菜に合わせても大丈夫ですね。 普段の食卓にどうぞ、って感じです。

点数75点

7日(日)

Trovati Nero d'Avola 2012
名称Trovati Nero d'Avola 2012
トロヴァティ ネロ・ダヴォーラ 2012
生産者Nosio
ノシオ
価格\442 (単品価格:\839)
購入店 うきうきワインの玉手箱

 本日の夕食は、前日から圧力鍋で仕込んだカレー。 肉は豪州産の牛スネ肉、煮込みのワインにはコレを使用して、 ルーは当然自作・・・ではなくてグリコの「大人のための甘口 ZEPPIN」というのを使ってみました。 女性陣は甘口のままで、師範はガラムマサラをかけて辛さ調整。 結果的には大変美味しく仕上がりました。

 で、もちろんワインも飲みます。 つい先日までは好印象だったシチリア産の赤ですが、 先日の稽古でヘンテコなワインと出会って以来、 絶賛印象ダウン中。 そして、今回買ったセットの中に、前回と同じ品種で、 また同じく添加物として「安定剤(アカシア)」の表記のあるワインを発見。 こういうのって早く消費したくなるわけですよ。 万が一これもヘンテコだったらカレーの強い風味でかき消してくれないかと期待したわけです。

 色は、水曜の稽古と同じく濃いめの紫色ですが、ほんのわずかに朱色っぽい感じがあるのは、 こちらが1年先輩だからでしょうか。 香りは・・・ちょっとビックリです。 ツンッとトーンの高い果実香は水曜同様ですが、 違うのはまるでブルゴーニュの良いヤツみたいな甘香ばしい樽香があることです。 この香りは嬉しい誤算でした。 味は、渋味はあるけどそれほどキツくなく、甘味や酸味もあるけど悪目立ちしません。 こりゃ良いわと早い時間からチビチビ稽古していたわけですが・・・

 抜栓後1時間、3杯目くらいから俄然飲めなくなってきます。 なんか喉の浅い部分に障害物が置かれたような、飲みたくても進まない感じ。 うむー。

 やっぱり師範には「安定剤(アカシア)」なる添加物は合わないように思います。 もちろん、単なる先入観の産物である可能性もありますが、 過去の記載を見ても(ココとか)コレが入っているワインは飲み進めるうちに違和感を感じているみたいなんですな。 香り華やかで味わいしっかりで、ワイン自体のポテンシャルは十分に高いように感じたので、 それさえ無ければ好印象だっただろうに・・・という気がします。 そういうのはサイトにも明記して欲しいところだけど、そんなネガティブな情報を書くわけ無いですね。 その点は実物を見て買うに越したことありません。

点数68点

6日(土)

Jaume Serra Gran Livenza Brut N.V.
名称Jaume Serra Gran Livenza Brut [N.V.]
ハウメ・セラ グラン・リベンサ ブリュット [ヴィンテージ無し]
生産者Jaume Serra
ハウメ・セラ
価格\864
購入店 酒類の総合専門店 フェリシティー

 本日の夕食は、ニョッキのシュガーバターソース、 鮭の白子のポン酢和え、鮎の塩焼き、ゴボウの胡麻炒め、空心菜のニンニク炒め。 ワインは、久しぶりに夏っぽい気温の一日だったこともあったので、スパークリングをチョイスしました。 種別は、安ワイン者の定番であるスペインのカバですが、 この銘柄って中身はコレと同じですかね? 大きめの蔵はあちこちに向けて専用銘柄を展開するからわからんです。

 さて稽古結果はというと、色は薄めですが、シャンパーニュとかよりフレッシュな感じで、それはそれでキレイです。 泡立ちに関しては、外から見た感じは粗めかな? 口に含むとやや弱めです。 カバなんでシャンパーニュと同じ瓶内二次発酵のはずだけど、 この泡のキメや強さの違いは何に依存するんでしょうね? 香りは、柑橘系のフルーツ感に加えて蜜っぽい感じもあって、 3桁のスパークリングとしては合格点。 味も、カバにしてはキンキンした金属っぽさが無くて、 普通に軽くスムーズな味わいでよろしゅうございます。

 いろんな部分で一般的なシャンパーニュとの違いは自覚できます。 でも、それが少なくとも2倍~3倍の値段差があるわけで、 それを考えるとこれでも十分かな、と思えます。 お手頃カバの中ではイケてるやつ、とも言えると思います。

点数75点
Ladera Verde Red Wines [N.V.]
名称Ladera Verde Red Wines [N.V.]
ラデラ・ヴェルデ [ヴィンテージ無し]
生産者Ladera Verde ?
ラデラ・ヴェルデ ?
価格\366
購入店MEGAドンキホーテ狩場店

 今日は二本目も開けちゃいます、 というのも、明日の夕食にビーフカレーを作ることにしたので、 その料理用ワインとして今日買ってきたのがワインを抜栓。 選んだのは、安売りで有名なドンキホーテで二番目に安かったコレ、 料理に半分ほど使います。 ビーフシチューだったらほぼ丸一本使うので、 あまりヘンテコなワインを使うとイマイチな味になっちゃうんだけど、 カレーなら量も少ないし圧力鍋で煮込む時に肉(牛スネ肉)が柔らかくなれば良いでしょ、と。 ラベルには"Wine of Chile"と書いてあるんでチリ産のようだけど、 720mlのペットボトルってのはあまりに日本仕様なので、 バルクで輸入して日本で詰めているのでは?と想像されます。

 さて抜栓、というかペットボトルにスクリューキャップなんで、 普通に清涼飲料水を開ける感じです。 色は、いわゆるニューワールドの赤とすればかなり薄めです。 ところが香りは案外ちゃんとしています。 同価格帯の「輸入ワイン・国産ワイン使用」と書かれた廉価ワインとは一線を画す、 普通にチリの赤を薄めた感じの香りです。 味も、香りの印象に近くて、渋くも酸っぱくも甘くもありませんが、 それなりにバランスが取れてて結構飲めます。

 料理用ということにかこつけてちょっとキテレツなワインを選んだつもりだったんだけど、 結果は案外普通のワインでした。 これで366円ならアリじゃないでしょうか? 少なくともこれまで稽古した出所不明な国産ワインより好印象でしたから。

点数67点

5日(金)

Lungarotti Cadetto 2010
名称Lungarotti Cadetto 2010
ルンガロッティ カデット 2010
生産者Cantine Lungarotti
カンティーネ・ルンガロッティ
価格\465 (単品価格:\883)
購入店 うきうきワインの玉手箱

 本日の夕食は、ハンバーグとサラダほうれん草&トマトオクラ&エリンギ&チーチク(!)のサラダ。 ハンバーグは、ソースに味醂とニンニクが効いていて、 師範の経験上、1990年代半ばに福岡は六本松の商店街にあった「プチ・ラパン」という洋食屋さんのハンバーグに次ぐ美味しさです。

 さてワインは、水曜のシチリア産がイマイチな結果に終わったので、 そのリベンジということで本日はイタリアの真ん中ウンブリア産の赤。 最近買った「赤白泡10本セット」送料込税抜き5,500円からの1本で、 買値相当額はアンダー・ワンコインな400円台。 そして、このクラスとしてはやや古めな2010年というヴィンテージが吉と出るか凶と出るか?

 色は、水曜のシチリア産よりも薄め。濃いブルゴーニュくらいの色合いです。 品種はサンジョヴェーゼ主体とのことなので、この色の差は気候の違いというより品種の違いでしょう。 香りは、概ね水曜同様ですが、こちらの方が若干アーシーな感じは控えめで、 その分チェリーみたいなフルーツっぽさと、奈良漬っぽい熟成した感じを受けます。 味は、柔らかくて存在感があってかなり良い雰囲気。 明らかに熟成が「吉」と出ています。

 全体にやや小ぶりではありますが、そのクオリティはおよそこんな値段のワインとは思えません。 これだったら通常売価の883円でも十分安く、 セットでの買値相当額の465円は超お買い得です。 ショップのサイトによれば、
『消費者の方が購入してすぐにお召し上がりになられても美味しいと思えるワインを提供する為 イタリアでは珍しく何年もの熟成を経て市場に商品をリリースしています。』
とのこと。やっぱりキチンと熟成させたワインは安ワインでも美味いのね。

点数78点

3日(水)

Tasari Nero d'Avola Merlot 2013
名称Tasàri Nero d'Avola Merlot 2013
タサーリ ネロ・ダヴォーラ メルロー 2013
生産者Caruso & Minini
カルーソ&ミニーニ
価格\950
購入店 京橋ワイン

 ここんとこ急に涼しくなって、俄然赤ワインへの渇望具合が増しております ・・・というわけで、9月最初のチョイスはイタリア産の赤。 産地は、イタリアの安ワインとしてはバラツキが少なく安定したクオリティを提供してくれている印象があるシチリア島産。 イタリア南端の地中海に浮かぶ島なんで気候が安定しているんだろうな、と想像しております。

 色は、南のイタリア産らしい、濃いには濃いけど透明度を失わない紫色。 若くて素朴そうな色合いです。 香りは、これまたイタリア産らしいツンッと刺激を感じる果実香プラス膏薬とか粘土っぽいアーシーな感じ。 香りのボリュームは強くなく弱くなく、です。 味わいは、若々しい渋味がたっぷりで、甘さもそれなりにしっかり感じます。

 ・・・と、飲み始めはまだ好意的だったんだですが、3杯目くらいから俄然飲めなくなります。 なんだか身体が受け付けない感じ。うむー。

 このワイン、造り手が貼った裏ラベルには"Contains sulphites, milk and egg products"としか表記されていませんが (「卵やミルク由来」のものは清澄剤ですよね)、 インポーターが貼った裏ラベルには「酸化防止剤(亜硫酸塩)、安定剤(アカシア)」の表記があります。 飲んだ印象としてはインポーターの表記を支持します。 やけにハイな感じで、なんかヘンテコな添加物が入っているんじゃないかと想像してしまうワインでした。

点数64点