2月、寒いです。ウィンタースポーツとかはやらない師範なので2月は単に寒いだけで苦手です。
そんなブルーな季節を花で彩ってくれるのが、道場で栽培している洋ラン「デンドロビウム ユキダルマクイーン」という品種。
そもそもは西伊豆にある「らんの里堂ヶ島(2013年7月閉園)」
という施設へ行った時(今から20年近く前)一株買ったものだけど、
それを株分けしたり高芽を取ったりして増やし、
開花時期の今は道場リビングの窓際がプチ・ジャングル状態になっております。
そして、ここ数年は手を付けてなかったんだけど、
どの鉢も根詰まりしてきてそろそろ株分け&植え替えが必要な状態に。
株分けすると困るのは、当然株が増えてしまい、さらに置き場所に困るようになってしまうこと。
やっぱり生き物だから捨てるに忍びないんですわ(なぜか剪定には何の抵抗もありません)。
ご近所で好きそうな方にお分けしたり、一度はネットで募集して読者な方にお譲りしたりしたけど、
そういうのって咲く前にやんなきゃだからなぁ。
・・・って感じで、植物を育てるということは、育たなくても育ち過ぎても悩みが多い、
ワイン関連で言えばブドウ栽培を生業にされている方のご苦労が忍ばれます。
名称 | Esser Chardonnay 2014 エッサー シャルドネ 2014 |
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生産者 | Esser Vineyards エッサー・ヴィンヤーズ |
価格 | 1,178円 |
購入店 | コストコホールセール金沢シーサイド店 |
本日は、所用のため師範は勤務先をお休み、
よってもって夕飯の料理担当は師範でありますとともに、
本来月曜に指定しております休肝日を返上させて頂きます。
そして拵えた献立はチキンと野菜のクリームシチュー、韓国風グリーンサラダ。
クリームシチューみたいなメニューには、
やはりコッテリ系の白が良さそうだと思い、
コッテリの白と言えばカリフォルニア産、
カリフォルニア産と言えばコストコでしょう、ということで、
先日コストコで買って来たシャルドネをチョイスしました。
色は、ややオレンジがかった黄色で、そこそこしっかり感が感じられる色合いです。
香りは、ボリューム控えめながら蜜っぽさとピーチっぽさ、
そしてパイナップルみたいな開けっぴろげな果実香と、ほんのりながらお約束の樽香を感じます。
味は、甘さはそこそこ感じて酸味は控えめ、当たりの強さはあるけどその後が続かず、
飲後感は軽めです。
濃厚なカリフォルニアの白のエキス分を抽出して水で薄めたような、
しっかりしたスケルトンは伝わるけど、インフィルやや手薄な感じ。
でもまぁ普通に美味いっすよ。
系統で言えばプレイボーイ誌に乗る金髪美女系です。
点数 | 72点 |
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本日は、貧乏所帯のささやかなるレジャー、スーパー銭湯へ。 道場周辺にはクルマで15分程度の範囲内に三軒のスーパー銭湯(いずれも天然温泉)があって、 さながら温泉郷の様相を呈しております・・・ってそれはオーバーですが。 そして本日のチョイスは道場から南へ進んだ方角にある極楽湯 横浜芹が谷店へ。 なによりココの魅力は、お食事処が充実している点にあります。
というわけで右写真がそのお食事処。
4人掛けの座敷タイプのテーブルが40くらいはあるかな?
そこそこの規模の居酒屋よりキャパはある気がします。
それでも土日の夕方には席待ち状態。
師範家同様、ささやかなるレジャーを楽しみに来る庶民でいっぱいです。
そんな感じなんで、夕方4時30分くらいから風呂に浸かって、
食事処は10組30分くらい待って、6時30分ごろから食事スタート。
ここの、素晴らしくも商売上手と思える部分として、
待ち時間からビールが飲める、というのがあります。
館内の清算は全てリストバンドのNFCで紐付けするので、
どこで何を飲もうが食べようが一括清算される仕組みです。
メニューの方も、ほぼ普通の居酒屋に準じる内容です。 左写真は手羽先唐揚げ、5本で530円也。 その他にも若鶏の唐揚げとか、なんこつの唐揚げとか、極楽餃子とか、 きゅうりの一本漬け×2とか、やりいかの腸醤油とか、イカの丸焼きとか、 炙りしめ鯖刺しとか、かわ串×2とか、ねぎトロ丼とか、 家族四人気の向くままに注文しております。
アルコールは、待ち時間の間に生ビール(中)を飲んでいるので、
席に着いたらいきなりワイン。そうです、「安ワイン道場師範」ですから、
こういうところでもちゃんとワインと稽古します。
銘柄は、フランス産のサン・ヴァン・サンと書かれていて、
500mlのデカンタ880円也。右写真のような状態で提供されました。
色は薄め、香りも弱めであまり面白みはありませんが、
思ったほど甘ったるくも無く、これが500mlで880円ならコスト・パフォーマンスは決して悪くない、と思います。
加えて、ジンジャーハイボールなんかも追加して、女性陣はデザート的なものも注文したりして、
最終的な飲食代金は8,500円程度。
スーパー銭湯&食事だと、帰ってすぐに沈没しても問題ないのもナイスです
・・・ということで草木も眠る丑三つ時に起き出して更新しております。
名称 | Darling Cellers Cabernet Sauvignon / Merlot 2015 ダーリング・セラーズ カベルネ・ソーヴィニョン/メルロー 2015 |
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生産者 | Darling Cellers ダーリング・セラーズ |
価格 | 799円 |
購入店 | ヴェリタス |
本日の夕食はすき焼き。すき焼きの肉はやっぱり霜降りの和牛っすね。
ステーキは赤身肉が良いし、しゃぶしゃぶは豚肉でも良いんだけど、すき焼きの霜降り和牛は譲れません。
そしてワインは、最近なんとなく周辺でブームが来つつあるように感じる南アフリカ産の赤を。
お値段一本799円、ラベルもボトルも高級感は皆無で、
南アフリカ産としては多分底値クラスのワインだと思われます。
色は、カベルネ・ソーヴィニョンとメルローの混醸らしく普通にしっかりと濃い青紫色で、
ボルドーあたりのと見分けは付きません。
香りはかなり弱め。
フルーティさより野菜の葉っぱや茎みたいな青っぽさの方が全面に出ています。
味は、ボディ薄めながら渋味も甘味も酸味もあって、小さめではあるけどまとまり良く感じます。
・・・と、抜栓してすぐはまずまずの印象だったけど、
飲み進めるとザラザラした味わいが強く感じられるようになってきて、
徐々に飲みづらくなってきます。
それなりにバランスは取れているし、800円という値段を考えれば健闘している方だとは思うけど、
また買うかと言われれば「もう結構」です。
南アフリカ産って、南米産や豪州産と比べると良くも悪くも底辺でのバラつきがあるように感じます。
このショップの同価格帯の南アフリカ産だと、"Cloof"と言う造り手
(コレとか)の方が安定感があると思います。
点数 | 68点 |
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リンク | Darling Cellers Cabernet Sauvignon / Merlot 2015 799円 |
名称 | Woodhaven Zinfandel 2013 ウッドヘヴン ジンファンデル 2013 |
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生産者 | Delicato Family Vineyards デリカート・ファミリー・ヴィンヤーズ |
価格 | 873円 (単品価格:907円) |
購入店 | お手軽ワイン館 |
本日の夕食は、豚ばら肉の味噌煮込み&青梗菜のガーリック炒め、大根ツナサラダ、玉コンニャク。
味噌煮込みは生協の冷凍品で、かなり甘じょっぱい味付けであることは事前に判っており、
ここはひとつ甘味の強い赤に登場して頂きましょう、ということでカリフォルニア産のジンファンデルをチョイス。
赤5本セットの中のからの一本です。
色は、いわゆるカリフォルニアの赤ワインよりはるかに薄め、
そこそこのグレードのブルゴーニュ産くらいの赤紫色。
香りは弱くて、雰囲気も抜栓直後はマジックインキの香りだけです(笑)。
でも、時間が経つとほんのり香ばしい樽の香りが感じられます。
味は、甘さがしっかりなのは予想通り。
糖度を測ると8.7、そりゃ甘いわ、と。
で、甘いだけだとつまんないんだけど、案外酸がしっかりしていて(pHは3.4)、
抑制が効いてます。渋味は極めて軽いんで、こういうワインは冷蔵庫で冷やして吉です。
ジンファンデルらしい、人懐っこさ満載のワインです。
香りの弱さは残念だけど、
そんなん気にしない(例えばスターバックスのコーヒーにプラスチックの蓋をして飲む層)
人にはウケそうです。
ケチャップたっぷりのホットドッグやハンバーガーに合わせてどうぞ。
点数 | 71点 |
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リンク |
2月限定!フェブラリーワインセット(赤5、食材1) 税・送料込 5,378円 Woodhaven Zinfandel 2013 907円 |
本日は、年末にも参加させて頂いた
サントリーグルメガイドさん主催の飲み会。
前回の飲み会で、
参加された方のほとんどがイチオシされていた岩垂原メルロ 2012より
その半額以下の塩尻メルロ 2011の方が美味い、
っていうかロゼが一番ヒット、な師範であります。
そういう人間に再度お声掛け頂けるというところに、
老舗大手ワインメーカー&インポーターの余裕と言うかフトコロの深さを感じます。
というわけで、今回もそのご厚意に甘えて、
タダ飯タダ酒の恩義は心の奥底にグッと噛みしめつつ、
「思ったまま感じたまま」を書かせて頂くことにします。
ちなみに今回同席させて頂いた「グルメ&ワイン・ブロガー」の方々へのリンクは以下です (いわゆる「ブログ」じゃないのは道場だけだったりします)
今回会場となったのは、六本木にある瀬里奈(せりな) 本店という和食店。
(お店のサイトへのリンク)。
六本木の瀬里奈といえば泣く子も黙る神戸牛しゃぶしゃぶの老舗高級店でございますな。
そんなお店でタダ飯、ありがたい話でございます。
店は、
六本木交差点からすぐのところにある重厚な3階建てのビル。
六本木という街の今昔をずっとこの位置から見続けてきただろう風格を感じます。
店内も老舗らしく落ち着いた感じで、お偉い方々の接待なんかに良く使われているんだろう、
ということは容易に想像されます。
午後7時30分過ぎ、ほぼ全員揃ったところで、サントリーのザ・プレミアム・モルツ マスターズドリームで乾杯。
最初にサントリーの美人マーケッターCさんから本日の趣旨の説明があった後、
「サントリー登美の丘ワイナリー」の元チーフ・ワイン・メーカーである高谷さんから日本ワインに関するレクチャー。
ここに載せて良いこと悪いこと含めていろんなお話を拝聴したけど、
その中から興味深かった話をいくつかご紹介。
・ | サントリーは、日本のワイナリーとしては中堅程度の規模。一番生産量が多いのは「おたる」の北海道ワイン。 |
・ | 日本での品種の生産割合は、白ワイン用が45.3%、赤ワイン用が44.4%。 |
・ | 白ワインの品種割合順:甲州17.3%、ナイアガラ11.8%、デラウエア7.6%、シャルドネ4.8%、ケルナー1.9% |
・ | 赤ワインの品種割合順:マスカット・ベーリーA15.2%、コンコード7.1%、キャンベル・アーリー5.6%、メルロ5.4%、カベルネ・ソーヴィニョン2.1% |
・ | 日本のブドウの樹齢は最大でも20年程度。一気に成長するので、ヨーロッパ等のように50年以上、とかは難しい。 |
師範は、日本のワイナリーだとサントリーとメルシャンが双巨頭だと思ってましたが、 どちらも中堅ドコロ(5~6位程度)とのこと。 インポーターの側面があるからそう感じるんですかね。 また、圧倒的に白が多いかと思ったら赤白半々というのも意外だし、いわゆる国際品種の割合がとても低いのも意外。 さらに、「頻繁に植え替えてんなぁ」と思ったら必要に駆られてそうしているのね、などと、 知的好奇心をコチョコチョ刺激して頂きました。
本日の料理は「特撰牛サーロイン 四季彩コース」とのことで、
まず最初に出して頂いたのがコレ。
前菜三品:(左写真左から)
法連草とわらびのお浸し
ごま豆腐生うにのせ
特撰牛炙り寿し
和牛がウリのお店なので、牛の寿司にフォーカスを合わせてみました
・・・って、こういう盛り込みの皿だとどこに焦点を持ってくるか悩みますな。
特に今回は、被写界深度を思いっきり浅く出来るカメラで撮ったんで、
僅かな距離の違いでボケてます。
もう少しアイリスを絞るべきだったかなぁ・・・なんてどうでも良いっすかね、そんなこと。
名称 | 登美の丘 甲州 2014 |
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生産者 | サントリーワインインターナショナル 登美の丘ワイナリー |
価格 | (参考小売価格 3,200円) |
購入店 | --- |
本日のワインは、「登美の丘」3種をたらふく飲む、という趣向。
まず一本目は2014年産の甲州から。
甲州種、最近世界的にも認められて栽培面積も増えているらしいです。
師範はこの品種のワインに対する印象は、良く出来たものは鍛えた刃物のように鋭利な感じがあって、
イマイチだとその鋭利さが無くて単にボケた感じになる、だったりします。
ではこのワインに関する情報を。
2014年は雨が多くて難しい年だったそうです。
ただ、甲州種は雨や病気に強ので影響は少なかったとのこと。
遅摘みの時期(11月3日)に収穫後、樽熟成:58%/タンク熟成:42%で育成されているそうです・・・
って資料に「熟成」じゃなくて「育成」って書かれているが面白いっすね。
やっぱり造り手側としては「育てている」感覚なんでしょうな。
色は、ほとんど無色に近い感じがします。ほんの僅かにオレンジがかった赤みがあるかな?
甲州は薄紫色のブドウ、という先入観がそう感じさせるのかも知れません。
香りは、レモンやライムみたいな酸っぱい系の柑橘香と、まるで鉄のような鉱物系の香りを感じます。
樽熟されているとのことですが、師範のポンコツ鼻では樽香は感じ取れませんでした。
そして味も硬質。ミネラル感がシュッとしていて、まさに日本刀の味わいです・・・って日本刀食べたことは無いですが。
良い甲州だと思いました。まるで名門女子高の弓道部主将みたいな、
色っぽさや妖艶さは皆無だけど背筋がピンっ伸びた姿勢の良さを感じます。
ただ、安ワイン者目線で言えば『この小娘に3,000円超・・・』と思わないでもありません。
点数 | 75点 |
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リンク | 登美の丘 甲州 2014 3,369円 (@うきうきワインの玉手箱) |
続いての料理がコレです。
お造り:(左写真)
鮪
鯛
盛り込み料理:
銀ダラ西京焼
かにサラダ
青森県産 帆立のバター焼
鹿児島県産 新筍の唐揚
お造りは、大変質の良い材料が使われているように思います。
ただちょっと量が少ないなぁ、と思わないではありませんが、接待とかだとあまり食べないんだろうから、
このお店のスタイルとしてはこれで良いでしょうね。
盛り込み料理の中では、筍が季節を先取りした感じでよろしゅうございました。
写真も撮ったんだけど、前菜の盛り込みより更にバランスが難しく、
下手クソだったので不採用です。
名称 | 登美の丘 シャルドネ 2013 |
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生産者 | サントリーワインインターナショナル 登美の丘ワイナリー |
価格 | (参考小売価格 3,650円) |
購入店 | --- |
登美の丘シリーズの2本目は2013年産のシャルドネです。
シャルドネって、品種自体の個性は控えめで、土地や作り方の要素が大きく反映される品種な気がしています。
だもんでブラインドで出されても師範はきっと当たりません・・・ってか他の品種でも当たりません。
それではこのワインの情報を。
2013年はここ数年では一番良いヴィンテージだったそうです(夏の日照時間が山梨県観測史上最長)。
そのため、酸を残す目的でやや早摘みの時期に収穫、育成は樽熟成:45%/タンク熟成:55%だそうです。
色は、前の甲州と比べるとややレモン色がかっているかな、と思いますが、その差は極めて僅かです。
でも香りは全く違うんだな。
同じ柑橘類でもグレープフルーツみたいにちょっと甘めな香りに、
ほんのり香ばしい樽香が乗っかって、ミルキーでふくよかな印象を受けます。
ところが口に含むと味わいは結構ギュッと締まった感じ。甘さを抑えて酸を残したのは正解だな、と思いました。
香りまでは世界標準のシャルドネですが、味わいはやはり日本の個性を強く反映している感じがしました。
一見ガードが甘いようだけどなかなか付け入る隙を見せない感じで、
竹林の中を散歩する妙齢の浴衣美人、といったところでしょうか。
プレイボーイ誌の金髪おっぴろげ美人みたいな南米あたりのシャルドネとは趣を異にします。
で、師範は浴衣美人も金髪美人も好きです(爆)
点数 | 77点 |
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リンク | 登美の丘 シャルドネ 2013 3,758円 (@うきうきワインの玉手箱) |
メインの料理とご飯ものが続きます。
台物:(左写真)
特撰牛サーロインステーキ
食事:
ガーリックライス
香物、汁
ステーキは、細かく脂が入っていて『この肉高いんだろうなぁ』ってのがビシバシ伝わりますが、
あいにく師範はステーキだと赤身の方が好きだったりします。
特に、こういう席だとそうバクバクとは食べないわけで、どんどん冷めていっちゃうんですな。
そうすると脂の多い肉はしつこく感じられてしまうんです。
酒の肴にするならば、ステーキはやっぱり赤身に軍配、
霜降りは、口にする直前に熱を加える焼肉とかすき焼き、しゃぶしゃぶにするのが好きです。
そして、シメのガーリックライスが大変美味しゅうございました。
かなり強めにニンニクが効いていて、一連の上品な料理の中で一点異彩を放つジャンクな味わい。
「ワイン愛好家」な皆様の中にあって、ただ一人「安ワイン者」を名乗る師範のようでもあります。
名称 | 登美の丘 赤 2012 |
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生産者 | サントリーワインインターナショナル 登美の丘ワイナリー |
価格 | (参考小売価格 3,650円) |
購入店 | --- |
登美の丘シリーズの3本目は、今年の元日にも稽古した2012年産の赤です。
育成は樽熟成100%、この年の品種構成はメルロ40%、カベルネ・フラン33%、カベルネ・ソーヴィニョン20%、プティ・ヴェルド7%。
いろいろなブドウが使われているのは、味わいのバランスを取る意味もあるけど、
収穫時期の違うブドウを使うことによって天候に対するリスクヘッジの意味もあるとのことです。
また、サントリーの高谷さん曰く
「日本の赤ワインでマジックインキのような香りは出せるけど、
なめし皮のような香りを出すのは難しい。
それは、ブドウの木を飢餓状態に置くことができないから」
とのこと。なるほど~と思うに加えて、『造り手も「マジックインキ」の香りって言うんだ』というのがツボでした。
師範はしばしばその香りを感じるんだけど、あまりテイスティング・ノートなんかでは見ないよね、その例え。
色は、前回稽古した時同様、しっかりとした濃さがありつつ清澄度もある紫色です。
香りのボリュームはたっぷりで、凝縮感のある果実香に加えて前述したマジックインキや甘香ばしい樽香を感じます。
そして、香りに比べて味わいが軽く感じられるのも前回の稽古同様。
ただ、今回はあまりそれがネガティブではなくて、以前より明らかに美味しく感じました。
たった一ヶ月強で熟成の差が出るとは思えず、
日本の大手ワイナリーでボトル差があるとも思えないので、
純粋に飲む順番や相性、あるいは飲む環境の問題で美味しく感じられたのだと思われます。
特に、同じ地域の産で甲州→シャルドネ→赤、という流れが良かったのかも。
実際は目の前に3種類あってとっかえひっかえ飲んでいたし。
これがカリフォルニアのカルトな赤なんかだと、スムーズに繋がらずに蹴つまずいちゃっているでしょう。
点数 | 80点 |
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リンク | 登美の丘 赤 2012 3,650円 (@うきうきワインの玉手箱) |
最後にデザートとして杏仁豆腐を頂いて終了。
量が少な目だったってこともあり今回はちゃんと最後まで食べ切れました。
料理は全体にクラシカルかつノスタルジックな感じで、
ご年配の方とか社用族とか、こういうのを求める層も一定数いらっしゃるんだろうな、と想像されます。
今回を通しての感想は、サントリーさんの術中に嵌ったようでアレですが、
やっぱり日本の料理と日本ワインとの相性は大変よろしい、
ということを再認識しました。
もちろん清酒も良いんだけど、今日みたいにステーキが出てくるとやっぱりワインが飲みたくなるよね。
ただ、本気で「日本ワイン"だけ"が合うのか」を検証するのであれば、
フランスとかチリのワインも持ってきて「そっちは合わない」を試す必要がありますね。
そして、やっぱりあとは値段だなぁ。
本日のワインは(大きくは超えないものの)どれも道場の稽古範囲(3,000円)オーバー、
安ワイン道場はじめ普通一般の家庭で日常的に飲むにはちょっとなぁ。
そこで、例えばハーフのラインナップを増やす、ってのはどうですかね?
今日のワインとかそんなに長期熟成させたいワインではないだろうし、
日本人って未だに『ワインは開けたらその日に飲み切らなきゃ』信者が多そうだし。
フルボトルのきっちり半額(※)ってわけにはいかないだろうけど、
およそ半額で出されたらとても使い勝手が良いと思います。
(※)清酒によくある「四合瓶は一升瓶の半額」という値付けは、 量的には半分じゃ無いけどとても受け入れられやすく感じます。
・・・ってな感じの食事会でした。お招き頂いたサントリーさん&参加者の皆様ありがとうございました。
またよろしくであります。
本日は、次女の友だちMちゃん一家を招いて食事会。
料理は、一緒にコストコまで買い出しに行ってそれを喰らう、
というアメリカ~ンでパーリーピーポーな感じです。
左写真は、ベーコンとレタスとトマトをトルティーヤで巻いたもの。
一見ジャンキーですが、案外ヘルシーな感じで美味しゅうございました。
そして下写真が、いかにもコストコといった感じの座布団ほどの大きさがあるケーキ。
師範家とMちゃん家の合わせて8人では到底消費できる量ではなく、
お互いの知り合いに電話して強引におすそ分けして・・・という感じでした。
名称 | Poilvert-Jacques Brut N.V. ポワヴェール・ジャック ブリュット (ヴィンテージ無し) |
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生産者 | Poilvert-Jacques ポワヴェール・ジャック |
価格 | 1,996円 |
購入店 | ヴェリタス |
午前中に買い出しして、昼1時くらいから食事会はスタート。
最初に食べていたのは上記のトルティーヤ巻きとかチョレギサラダとか。
そしてスタートの泡は師範が提供、昨年秋にも稽古したシャンパーニュを開けます。
購入価格2,000円以下のお手頃シャンパーニュですが、値段の割にはかなりイケていた印象があります。
色は「ちょっと熟成してきたかな?」って感じの黄金色で、
泡立ちのボリュームも申し分ありません。
香りも、この値段のシャンパーニュとしては十分な感じで、
蜜入りリンゴみたいな甘さのある香りがしっかりと感じられます。
ただ、味わいがちょっとイケてません。
やや苦味が強いように思えて、どことなくギスギスした味わいになっちゃってます。
ボトル差なのか熟成の影響が悪い方に出たのか、なんとなく味わいのバランスが崩れちゃったような印象を受けました。
とはいえ2,000円だからね、香りはバッチリなのでその分の値段だと思えば腹は立ちません。
点数 | 74点 |
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リンク | Poilvert-Jacques Brut N.V. 1,996円 |
名称 | Robert Mondavi "Napa Valley" Chardonnay 2013 ロバート・モンダヴィ ナパ・ヴァレー シャルドネ 2013 |
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生産者 | Robert Mondavi Winery ロバート・モンダヴィ・ワイナリー |
価格 | (Mちゃん家から) |
購入店 | コストコホールセール金沢シーサイド店 |
次なる白とその後の赤はMちゃんパパがコストコで買ったものを頂きます。
まず白の方が、カリフォルニアの大手ロバート・モンダヴィがナパ・ヴァレーで造るシャルドネ。
でっかいピザとか、鶏モモのローストとか、いかにも米国西海岸的な料理に合わせて稽古しました。
色は思いのほか薄めで、濃い白ワインな感じはしません。
が、香りはいかにもカリフォルニアのシャルドネっすね。
ピーチとか蜜っぽい香りに加えて、
なんといってもバニラのようなバターのような甘香ばしい樽香が顕著です(次女は「フルーツ缶のシロップとかヨーグルトの香り」とも)。
味わいは、香りのふくよかさと比較すると相対的にシンプルで、
それほど強いコクや甘さは感じません。
でも、アルコール度数が14.5%もあるって感じは受けないので、
各要素がバランス良く揃っているのだと思われます。
コストコの料理との相性という意味ではこれ以上無い組み合わせかもしれません。
もっと安っぽいワインだと料理に負けるし、
もっと繊細な高級品だとなんとなくもったいないし。
やっぱりワインは適材適所ですなぁ。
点数 | 80点 |
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名称 | Montepulciano d'Abruzzo "Jorio" 2012 モンテプルチアーノ・ダブルッツォ "ヨーリオ" 2012 |
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生産者 | Umani Ronchi ウマニ・ロンキ |
価格 | (Mちゃん家から) |
購入店 | コストコホールセール金沢シーサイド店 |
Mちゃんママも飲みますが、各種一杯だけくらいの量なんで、
ワインはほぼ師範とMちゃんパパで消費しております。
そんな感じの酒量で3本目、師範的にはオーバードライブの領域に踏み込んでおります。
というわけで次なる赤もMちゃんパパがコストコで買ったもの。
イタリアのモンテプルチアーノ・ダブルッツォで造り手はウマニ・ロンキ、
道場では3年前に2010年産と稽古しております。
さてこのワインはというと、色は・・・どうだっけ?
このDOCとしては薄めな気がしましたが、定かではありません。
香りもイマイチ覚えてないけど、イタリアらしい人懐っこい感じの香りがしたような。
味わいもガシガシな感じは無くて、色や香りの印象と同じくスムーズな感じだったような。
・・・というわけで、極めてあやふやな記憶ではありますが、
スイスイと飲める感じの赤ワインで、シーフード・ピザなんかの料理に合わせても問題ない感じでした。
点数 | (75点) |
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そして、座布団ケーキ(なぜかしょっぱい)を食べたあとくらいの時間帯、例によって師範は沈没。 起きた時は午後8時前、ワインもすっかりなくなっていたので、 Mちゃんパパとビールを飲んで終了、という会でありました。
長女の高校受験も先週で終了。 あとは結果を待つのみですが、結果はどうあれ良く頑張りました、お疲れさま! ということで家族で焼肉。 店は、最近頻繁に行っている焼肉さかい 天王町店。 前回12月に利用した時、お支払いの半額分相当のクーポン券を貰い、 その有効期限が今月中だったんで、近い間隔での利用となっております。
本日の注文は、
牛上タン×2(左写真),
カルビ,
ハラミ,
鶏せせり,
鶏なんこつ,
牛上ホルモン,
牛レバー,
ガツ刺し,
ミノぽん,
さかいチョレギ,
石焼ビビンバ,
特製冷麺,
タマゴスープ,
菜の花ナムル,
鶏せせりの唐揚げ,
焼き立て豆乳パン×2、
あとは女性陣がソフトドリンクをいろいろと。
子供たちも大きくなって、最初っからガンガン肉を焼いて食べました。
こうなるといわゆる高級焼肉店にはいけないよなぁ・・・なんて書いてますが、
そもそも高級店に行ったことなんてほぼ無かったりします。
ま、庶民はこのレベルで十分満足です。
でも、食べ放題的な焼肉はさすがに・・・だったりもします。
名称 | Valpolicella Classico 2014 ヴァルポリチェッラ・クラッシコ 2014 |
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生産者 | Bolla ボッラ |
価格 | (\2,160) |
購入店 | 焼肉屋さかい 天王町店 |
いつもはまず生ビールを頂いて、その次に赤ワインのミニボトル、そしてハイボールあたりを飲んだりしているわけですが、
さすがにそれもマンネリだな、ということで今回は思い切ってワインのフルボトルを最初から注文。
リストには赤がこのイタリア産で白ドイツ産でした。
焼肉みたいに味付けの濃い料理だと、イタリア産より南米のチリ産とかオーストラリア産、
あるいは南アフリカ産あたりの方が相性が良い気がするんだけどね。
さて抜栓。グラスが仏さんにあげるような小さなやつなんで、
いつもと同じ状況では無いんだけど、色はかなり薄めに感じます。
香りは、明るい果実香と人懐っこいケモノ香があって、物足りない感じはありません。
ただ、味は明らかに物足りない。とにかく軽いんですな。
不味くはないです。そして、和食とかに合わせるんであればこういう赤もアリだと思うけど、
焼肉には明らかに力不足。
前述したみたいに、ニューワールドに目を向ければもっとこの店にふさわしいワインがあると思うんだけどなぁ。
点数 | 67点 |
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お会計は、トータルの金額が14,000円ちょっとだけど、そこに6,600円のクーポンを使ってお支払いは7,500円くらい。 ワインはアレだったけど、お手頃価格でお腹いっぱいになりましたとさ。
名称 | Sensaciones "Single Vineyard" Cabernet Sauvignon - Syrah 2013 センサシオネス "シングル・ヴィンヤード" カベルネ・ソーヴィニョン - シラー 2013 |
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生産者 | Viña Los Boldos ビーニャ・ロス・ボルドス |
価格 | 1,227円 (単品価格:1,274円) |
購入店 | お手軽ワイン館 |
本日のワインは、つい先日購入した赤ワイン5本セットからの一本で、チリ産のカベルネ・ソーヴィニョン&シラー。
このワイン、セットの説明中(の一部)では南仏産のワインと誤記されていたので、
ショップにご連絡申し上げました。
そうしたらすぐにお詫び&訂正しましたのメールが来ました。
こういう実直なショップはポイント高いです。
中には間違いを指摘しても「修正しま~す」と返事は来たけどいつまでも修正されなかったり、
随分以前には全くシカトされたショップもありますから。
ちなみに料理は鶏手羽の唐揚げ、トマト&キュウリ&レタスと生ハムのサラダ。
あとは一昨日の刺身の残りを漬けにして衣を付けてソテーしたもの。
ちょっとこジャレた家庭の夕餉ってメニューです。
色は、チリのカベルネ&シラーらしい、青みがあって清澄度の低い紫色。
香りにはシラーの要素が強く出ているのか(比率は20%ですが)、
胡椒のようなスパイシーさをまず感じて、
ブルーベリーのようなギュッと凝縮感のある果実香もあります。
樽香はあるような無いような、少なくとも樽ギンギンなワインではありません。
味は、しっかりと濃いんだけど思いのほか渋味はまろやかで、
スイスイと飲み進められます。
良く熟したブドウの素性をそのままワインに反映して、
二種のブドウをブレンドすることで複雑さを出した、
というのがそのまま伝わって来て好感が持てます。
知らないチリワインに1,200円超はちょっとチャレンジ価格ですが、
この内容だとチャレンジ成功と言えそうです。
点数 | 75点 |
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リンク |
2月限定!フェブラリーワインセット(赤5、食材1) 税・送料込 5,378円 Sensaciones "Single Vineyard" Cabernet Sauvignon - Syrah 2013 1,274円 |
名称 | Buti Nages (Blanc) 2014 ブティ・ナージュ(白) 2014 |
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生産者 | Ch. de Nages シャトー・ド・ナージュ |
価格 | 1,180円 |
購入店 | ヴェリタス |
基本的に水曜日は師範が夕飯を作ることにしています。
メニューは、朝に冷蔵庫の在庫を確認、昼間にメニューを何にするか考えつつ(←仕事しなさい)、
夕方スーパーへ行って食材の値段と相談しつつ決定、というのが基本的な流れです。
ただ、その流れより優先度が高い事象があって、それが「赤か白か泡か」ということ。
本日の場合は気分的にどうしても白だったので、当然スーパーでは魚売り場に足が向かいます。
そんな感じで本日の夕食は刺身(初ガツオ、キハダマグロ、ヒラメ)、鯛の塩焼き、水菜のお浸し、フカヒレスープ(byニチレイ)。
ワインは南仏産の白で、同じ銘柄の赤の2012年産とは稽古済み。
ちなみにこのワインで道場掲載5,555本目になります。
色は、結構シャッキリとした黄色。レモン色よりちょっと赤めに感じます。
香りは、それなりにボリュームがあって、品種の特定は難しいけど花とフルーツの感じがよろしゅうございます。
味は、思いのほか酸味しっかりで甘さ控えめ。
キュッと締まった味わいで、南仏にありがちなユルさが無いのは高ポイントです。
高々1,000円ちょっとのワインですが、5,555本目にふさわしい「良い安ワインの集大成」みたいなワインでした。
和食に合わせて良し、しみじみ飲んで良し、
深みは無いけど1.000円クラスの白ワインの鑑といった感じです。
点数 | 75点 |
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リンク | Buti Nages (Blanc) 2014 1,180円 |
師範代が勤務先から貰ってきた300mlの新潟産清酒5本組のうちの3本目(前回はコレ)、
今回の銘柄はコレ。
越後の長者 本醸造 生貯蔵酒
造り手は新潟県小千谷市の新潟銘酒株式会社というところ。説明書きには
「魚沼丘陵の恵みである軟水を使用しゆっくりと仕込んだ、
やわらかでふくらみのある味わいをお楽しみください」とあります。
色はほぼ無色です。香りはこれまでのより弱め。
吟醸香っぽいフルーティさはほぼ無くて、昔ながらの清酒らしい甘酒のような米っぽい香りです。
で、これで甘い味わいだったらいわゆる大メーカーの通常酒と大差ないところだけど、
甘さは控えめで柔らかい感じなのが高ポイント。
魚卵とか塩辛とか、清酒以外はあり得ない系のツマミと相性が良さそうです。
名称 | Cremaschi Furlotti Reserva Merlot 2013 クレマスキ・フルロッティ レゼルバ メルロー 2013 |
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生産者 | Cremaschi Furlotti クレマスキ・フルロッティ |
価格 | 820円 |
購入店 | 酒類の総合専門店 フェリシティー |
そして本日はバレンタインデー。
リア充自慢をしても良いけど、それって清貧を旨とする安ワイン道場師範らしくないしね・・・
などと言いながら、チョコくれたのは師範代と次女だけだったりします(爆)
さて気を取り直して稽古稽古。本日の料理は師範代父が作って冷凍して送ってくれたビーフシチュー。
ワインはしっかりした赤が良いと思い、チリ産のメルローをチョイスしました。
お値段820円のリゼルバ・クラス、美味しければ儲けモンです。
色は、南米産のメルローとしてはやや明るめの紫色で、澄んだ感じがキレイな色あいです。
香りは、メルローらしい青っぽさが前面に出つつ、
ちょっと明るめの果実香と焦がした木の香りがあって、
この値段にしては充実しております。
ところが味は、拍子抜けするくらい軽い味わい。
甘味も酸味もあるし、渋味も無いわけじゃないけど、いかんせん全体に軽く感じます。
香りは良いんだけどなぁ。そして、和食なんかのシンプルな料理に合わせるんだったら良かったんだけど、
ビーフシチュー相手にはちょっと力不足でした。
白のシャルドネも買っているんで、そちらは軽めと想定して相手を選ぶことにします。
点数 | 70点 |
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リンク | Cremaschi Furlotti Reserva Merlot 2013 820円 |
名称 | Gloria Ferrer Blanc de Noirs N.V. グロリア・フェラー ブラン・ド・ノワール (ヴィンテージ無し) |
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生産者 | Gloria Ferrer Vineyards グロリア・フェラー・ヴィンヤーズ |
価格 | 2,138円 |
購入店 | やまや洋光台店 |
本日の夕食は、熊本から届いた馬刺、ビンチョウマグロとアボカドとトマトのアヒポキ風、そして肉じゃが。
赤でも白でも良さそうなメニューだけど、ここはひとつ赤でも白でもないワインということで、
カリフォルニア産のスパークリングをチョイス。
この銘柄、グロリア・フェラーのブラン・ド・ノワールは、
まだ「やまや」へ買い物に行くのが楽しみだった頃、良く稽古してました(直近はこの時で既に10年前)。
今でもあの頃のクオリティを維持してくれているものと期待して、
そこそこ良い値段だけど買ったわけです。
さて抜栓。まず特徴的なのはその色で、ロゼってほどではないけど明らかな薄ピンク色、
いかにもブラン・ド・ノワールな色合いです。そして泡立ちは大変豊かできめ細かく、
パーティー感ハンパ無いです。
香りは、期待したほどのボリュームは無いけど、イチゴとリンゴのような甘いフルーツ香があって、
雰囲気は悪くありません。
味は、甘さがあって酸味もあって、結構しっかりした感じを受けます。
その他、不思議な渋味とコクもあったりして、要素はたっぷりなんだけど、
なんとなく咽喉の近くに残る後味に違和感があったりするのがちょっと・・・です。
悪くないけど、「昔はもっと良かった・・・」な気がするわけで。
ラベルを見ると、添加物として「ビタミンC、酸味料含有」と書かれています。
違和感の正体はコレなのかなぁ、ど~も疑心暗鬼に陥ってしまいます。
ビタミンCや酸味料なんて、清涼飲料水には当然入っていて普通に飲んでるわけだけど、
ワインに入れられるのは何か気になるんだよなぁ。
点数 | 73点 |
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名称 | L'Estagnere Cabernet Sauvignon 2012 レスタニェール カベルネ・ソーヴィニョン 2012 |
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生産者 | Dom. l'Estagnere ドメーヌ・レスタニェール |
価格 | 1,078円 |
購入店 | ヴェリタス |
木曜が休日だと、水木金土日と五日間連続で飲むことができます。
肝臓にとっては試練かもしれませんが、本人にとってはハッピー・・・って、肝臓は本人じゃないんですかね?
・・・閑話休題で本日の料理は、「まぼろしの味噌に漬け込んだ国産若鶏手羽コマ肉」のソテー、
ブロッコリーとソーセージのチーズ焼き、自家製ピクルス。
そして本日の稽古相手は、
年明け早々に門下生の方からご推薦頂いた南仏産の赤。
品種はカベルネ・ソーヴィニョン100%とのことであります。
色は、普通に濃い、そして普通に暗い紫色。でも青っぽい感じはあまり受けません。
香りは、なるほどカベルネ・ソーヴィニョンな、
ブルーベリーのような黒系果実の香りと、ピーマンとかニラのような青臭い感じの香り。
加えて焚き火のようなやや煙たいような香りもあって、ボルドー左岸のような傾向の香りです。
味も、いわゆる南仏産なユルさは無くて、酸味しっかり渋味がっしりでこちらもボルドー的。
ただ、単品種ゆえかボルドーより全体にストレートな香りと味わいです。
数値的には糖度が7.2でpHが3.6、赤としては甘すぎず酸味しっかりと言えそうです。
で、そのストレートさが災いとなって、飲み進めると若干飽きてきます。
甘さが控えめなんで、頑固オヤジに挑んでいるような気分です。
香りのボリュームとか味わいの力強さとか、
コストパフォーマンス的には2,000円くらいするボルドーに匹敵します。
ただ、ちょっとカタブツ過ぎるかなぁ。いわゆる普通の日本のお惣菜に合わせると、
ワインが強すぎる気がしないではありません。
特に本日のメニューは野菜が中心だったので、とりわけそう感じたのかも知れません。
点数 | 75点 |
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リンク | L'Estagnere Cabernet Sauvignon 2012 1,078円 |
名称 | Saint-Romain "Sous le Château" 2011 サン・ロマン "スー・ル・シャトー" 2011 |
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生産者 | Christophe Buisson クリストフ・ビュイッソン |
価格 | 2,480円 |
購入店 | カーヴ・ド・リラックス |
通常の木曜日は休肝日ですが、「ハッピー・ホリデー法」が適用されて、
休日であれば飲んで良いことになっています・・・
などど勝手な理由をこじつけて飲んじゃうのが「呑み助」という生き物です。
さて本日の夕食は、ナマコ、ミズダコの刺身、ブリ大根、ブロッコリーとミニトマトのサラダ。
休みの日でもあるので、稽古範囲ながらちょっと良さげな白を開けちゃいます。
知らない造り手でマイナーな村のブルゴーニュ白ですが、
確かこれを買ったカーヴ・ド・リラックスの代表、
内藤氏のページで「美味い」って書かれていたような気がするので。
コルクは、何も書かれていないけど長くてツルツルで立派なヤツです。
色は、薄めではあるけど照りがあって、ちょっと良いヤツ感のある見た目です。
香りのボリュームも比較的おとなしめではあるけど、
たっぷりした蜜っぽさやらクッキーのような香ばしさやらがあって、
高級ブルゴーニュの香りの片鱗が感じられます。
道場の女性陣にも「ピーチの香りがする」と好評です。
味は、カッチリしたミネラルっぽさにほのかな甘さ、そして全体を引き締める酸があって、
大変優等生的。サン・ロマンってブルゴーニュでも南の方だけど、
そっち側にありがちなユルさは無くて締まった味わいです。
高級ブルゴーニュのようなマッタリとした香りと締まった味わいで、
これは確かに美味しいワインですね。買値は稽古範囲の2,580円ですが、
4,000円から5,000円くらいの、一流造り手の村名クラスかそこそこ造り手の一級あたりに匹敵します
・・・なーんてそんなクラスとはめったに稽古しない師範が言っても信憑性はありませんが。
点数 | 81点 |
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リンク | 「サン・ロマン クリストフ・ビュイッソン」の 楽天での検索結果 |
名称 | Claude Val (Rouge) 2014 クロード・ヴァル (赤) 2014 |
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生産者 | Dom. Paul Mas (Jean-Claude Mas) ドメーヌ・ポール・マス (ジャン・クロード・マス) |
価格 | 798円 |
購入店 | 酒類の総合専門店 フェリシティー |
本日の夕食はすき焼き、ですが、テーブルの上で調理するちゃんとしたヤツじゃなくて、
キッチンで調理済みにしてテーブルに持ってくるタイプ。
師範代の実家は自営業なので皆忙しく、こういうシステムだったそうな。
風情は無いけどササっと食べられて、忙しいご家庭にはお奨めです。
そしてすき焼きに合わせたワインがコレ、南仏はラングドック産で、
造り手は信頼の置けるポール・マス。
品種はグルナッシュ50%、カリニャン25%、シラー15%、メルロー10%とのこと。
この銘柄とは2008年産と稽古済み、
あれはもう6年近く前なのか・・・と遠い目。
色は、濃いには濃いけどそんな濃すぎず、中程度プラスアルファな濃さ・・・って全然伝わらんっすな。
香りは、青っぽい果実香がメインで、グルナッシュがメインだといわれると「さもありなん」な香り。
樽香はないので全てステンレス発酵っぽいです。
味は、渋味も甘味も酸味もあって、それぞれのバランスは悪くないけど、
若さゆえかバラバラな感じがしないでもないです。
でもそんな小難しいこと考えなきゃ普通に美味しいと受け入れられます。
2008年産だとかなりジャジャ馬な印象があったけど、
このヴィンテージに関しては、
特段の個性は感じないけど普通にそこそこイケてる南仏のワインになっているような気がします。
800円以下という値段を考えると、これはこれでアリと言えます。
点数 | 71点 |
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リンク | Claude Val (Rouge) 2014 [Dom. Paul Mas] 798円 |
このページの先頭にも載せた道場のデンドロビウム、ただ今満開。 まだ蕾もあるので、あと1~2週間は楽しめる予定。その後はちょっと休ませてから株分けですな。 一番大きい株を3つくらいに分けて、あとはそれぞれ大きい鉢に順送り、かなぁ。
今日は町内会の餅つきへ。 師範なんかよりはるかに人生経験の長い青年な方々が元気についておられるので、 製造工程では出る幕無し、食べる方のみで協力して参りました。つきたての餅、美味ぁ、です。
名称 | Château de l'Herbe Sainte "Tradition" 2009 シャトー・ド・レルブ・サント "トラティシオン" 2009 |
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生産者 | Ch. de l'Herbe Sainte (Famille Greuzard) シャトー・ド・レルブ・サント (ファミーユ・グルザール) |
価格 | 1,090円 (単品価格 1,490円) |
購入店 | 京橋ワイン |
そして本日の夕食は、佐賀牛の和風ステーキ、きんぴらごぼう、水菜のお浸し、青梗菜と春雨の中華スープ。
ワインは、年末に買った「フルボディ6本セット」からの最後の1本。
「シャトー・なになに」って名前だし、
ボトルもボルドータイプなんで、ボルドー産かと思ったら南仏産でした。
品種も、カベルネ・ソーヴィニョンやメルローじゃなくて、
シラー80%、カリニャン15%、グルナッシュ5%とのこと。
一昨日のボルドー産同様、これも金賞受賞(それも2つも)のようです。
色は、ちょっと注いだだけで全く向こうが見えない濃さ。
南仏のパワフルなワインらしい見た目です。
香りは、ボリューム的には案外おとなしくて、
グイグイ嗅ぐと確かにシラーっぽいトボケたスパイシーさを感じます。
味はジャジャ馬です。甘さも酸味も渋味もしっかりで、
フルボディという呼称にはピッタリですが、
2009年産といえばもう6年以上前なんで、そろそろ丸くなりなさいよ、という期待には一切応えてくれません。
というわけで、良くも悪くも年齢を感じさせない若くて濃いワインでした。
未だ若さゆえのアンバランス感はあるけど、ポテンシャル的に買って損は無いワインだと思います。
そして、今回のこのセットを総括すると、確かにフルボディなワインばかりだったので、看板に偽り無しでした。
点数 | 73点 |
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リンク |
Château de l'Herbe Sainte "Tradition" 2009 1,490円 大満足のフルボディ6本セット 10,778円 |
名称 | Lorca Monastrell 2009 ロルカ モナストレル 2009 |
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生産者 | Bodegas del Rosario ボデガス・デル・ロザリオ |
価格 | 1,080円 |
購入店 | カルディ・コーヒーファーム ららぽーと横浜店 |
本日の夕食は、ラザニア、トマトとキュウリのサラダ、焼きカマンベール。
主食はバゲットという、外人みたいな食卓です。
こうなるとワインは当然赤を選んで、年初にカルディで売られていたスペイン産をチョイス。
スペイン産とは最近それなりに意識して稽古してきたので、
D.O.ブージャスのモナストレルは結構好きな系だと認識して買っております。
ちなみにパーカーポイントは90点だそうです。
色は、しっかりと濃いけど清澄度のある濃紫で、むやみに濃い感じではありません。
香りは、この品種らしいフレッシュだけど抜けた感じのある果実香、
樽香は無いのでステンレス発酵だと思われます。
味は、渋味も甘さも酸味も普通にあって、なんら不満は無いけど特段の個性も感じない味わいです。
「なぜこれがパーカー氏推奨?」と疑問に感じて、もう一声ガッツが欲しいなぁと思いつつ飲んでいたけど、
お値段的には1,000円強くらいだから、そう多くは望めないわけで。
でも、ヘタに厚化粧なワインより、
こういう葡萄の素性をピュアに伝えてくれるのほうが安心感はあったりします。
点数 | 71点 |
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名称 | Château la Siganerie 2014 シャトー・ラ・シガヌリー 2014 |
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生産者 | Ch. la Siganerie (Lugon) シャトー・ラ・シガヌリー (リュゴン) |
価格 | 711円 |
購入店 | 酒類の総合専門店 フェリシティー |
節分当日に飲み会を入れちゃった罪滅ぼしに、本日の夕食調理担当を買って出ました。
今宵のメニューは、鶏モモ肉のソテー(ガーリックペッパー味/バジルソース味/ピリ辛味)、キャベツとコンビーフの炒め物、
チンゲン菜と人参と卵のスープ。
要はスーパーで買ってきた味付け済みの鶏モモ肉とコンビーフ、
あとは冷蔵庫の残り野菜とかでチャチャッと、です。
さてワインはというと、お値段711円の金賞受賞ボルドー。
最近以前にも増して「金賞受賞」が増えてませんかね?
この値段で受賞に値するほど美味ければ儲けモノには違いないわけですが。
色は、ボルドーの赤としてはやや薄め、濃紫色ではあるけど向こうが透けるくらいの色合いです。
香りはとても控えめ。「あぁ安ボルドーってヤツはこういう香りだったな」と思い出させる、
ピーマンみたいな青っぽさが軽~く香る程度。
品種はメルローとカベルネ・フランらしいけど、それを突き止めるのは難しい気がします。
味は、甘味が薄く渋味がガッシリとした昔ながらのボルドーな雰囲気。
でも、数値的には糖度7.3でそんなに甘くないわけじゃないんですよね。
非常に生真面目でカッチリとしたボルドー産安ワイン、ってなワインでした。
悪くないけど、なぜこれが金賞受賞なのかはとても理解に苦しみます。
このクラスだとネガティブな要素が無ければオッケーなのかなぁ。
700円だとお買い得だけど1,000円が妥当な値付けのワインだと思われます。
点数 | 69点 |
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リンク | Château la Siganerie 2014 711円 |
本日は久しぶりに勤務先のワイン仲間との飲み会。
前回師範が参加したのが昨年の6月だから8ヶ月ぶりだけど、
飲み会自体はその間にも秋に一回行われていて、
その時師範は出張が重なってパスしています・・・と書記係ですから書いておきます。
そして今回のお店も赤坂にある創作日本料理の店「美音」
(お店へのリンク)で。
持込み料込み、事前に連絡した持込みワインに合わせた料理を出して頂いて、お値段一人6,500円。
なにより全部お任せ出来るので楽だし、
実際かなりオマケして頂いているのだと思います。
で、せっかくワインに合わせた料理を出して頂いているので、
その順番に合わせて↓に書いていきます。
名称 | Egly-Ouriet "Les Vignes de Vrigny" 1er Cru N.V. エグリ・ウーリエ "レ・ヴィーニュ・ド・ヴリニー" プルミエ・クリュ (ヴィンテージ無し) |
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生産者 | Egly-Ouriet エグリ・ウーリエ |
価格 | --- |
購入店 | (Nkさんから) |
最初はシャンパーニュで、エグリ・ウーリエのプレミアムな感じの一本。
ラベルにはプルミエ・クリュのピノ・ムニエ100%で造られている旨が書かれています。
道場でエグリ・ウーリエと稽古するのは実に18年ぶり。
高くなったよなぁ、シャンパーニュ・・・なんて愚痴っても仕方ないですが。
色は、黒ブドウ主体のワインらしく赤みを感じます。そして泡立ちたっぷりです。
香りは、いかにも「あたしゃプレミアムなシャンパーニュでございます」って感じのボリュームで、
熟したリンゴのフルーツ香やパンの皮目のようなイースト香と香ばしさがあります。
味は甘さも酸味もたっぷりで、飲み応えを感じます。
たいへん濃くしっかりとしたシャンパーニュでした。
身にまとったプレミアム感がハンパないので、
「クリュッグです」とか言われたら師範レベルだとコロッと騙されます。
点数 | (84点) |
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最初のシャンパーニュに合わせて出して頂いたのがコレ。
石川県石山農園の完熟トマト キャビアをプレスしたリンゴットを載せて |
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この季節の良いトマトは味が濃くて美味いっすね。 そして、リンゴットはそうそう手に入らないけど、 トマトに塩コンブを載せて食べると良いかも、という気付きを得ました。
名称 | 甲州 F.O.S. 2011 |
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生産者 | ココ・ファーム&ワイナリー |
価格 | --- |
購入店 | (Ysさんから) |
次なる白は、Ysさん持参の国産ワインで、品種は甲州。
造り手は栃木県足利市にあるココ・ファーム&ワイナリーだけど、
葡萄は勝沼の秋玉園というところで栽培、とのこと。
また"F.O.S."は"Fermented On Skins"の略で、
「果皮や種もそのまま粒ごと発酵させました」と書かれてます。
で、まず色にビックリです。
明らかにオレンジ色、白ワインというよりロゼと言った方がシックリ来ます。
そういえば甲州ってブドウは、デラウェアや甲斐路みたいな薄紫色の果皮だったなぁ、
と改めて思い出す色です。
香りは、抜栓してすぐはかなり弱めでしたが、
時間が経つとある種の薬草のような特徴的な香りと、
深く嗅ぐと「やっぱり甲州だわ」と感じる吟醸酒のような香りを感じます。
味もかなり特徴的、白ワイン?なのにしっかりとした渋味があります。
加えて旨味やコクもあって、スイスイとは飲めない雰囲気です。
ちょっと他には無い、実験的な要素と挑戦的な姿勢が感じられるワインでした。
美味い/不味いで表現するのは難しいなぁ。一番近い表現は「興味深い」です。
点数 | (70点) |
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オレンジ色のワインに合わせて出して頂いたのがコレ。
タスマニア・サーモンと黄色人参 ふきのとう味噌のソース |
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カリカリに焼かれたサーモンの皮が添えられていて、 サーモンの身、皮、酸味を感じる人参、春らしいふきのとう、 一皿の中でいろいろな味わいが楽しめました。
名称 | Morey-Saint-Denis "Larrets" 2012 モレ・サン・ドニ "ラレ" 2012 |
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生産者 | Frédéric Magnien フレデリック・マニャン |
価格 | 3,218円 |
購入店 | うきうきワインの玉手箱 |
次なる白は師範が持参。2年半前に2009年産と稽古済みの銘柄で、
珍しいモレ・サン・ドニ村の白。
品種も珍しく、シャルドネ50%, ピノ・ブラン25%, ピノ・ブーロ25%とのこと。
こういうワインって、その珍しさを理解してくれるメンバーと飲みたくなるわけですよ。
色は、特に濃くなく薄くなく、普通にACブルゴーニュクラスの白ワインの外観です。
香りは、抜栓してすぐは『あれれ?』って感じの弱さ。
やや温度が低かったこともあるかもだけど、持参した立場としてはちょっと冷や汗。
ただ、口含むと高級ブルゴーニュ白にちょっと別のエリア(ロワールやアルザスあたり?)
を足したようなカッチリとしたミネラルの雰囲気があって、まずは一安心。
そして、グラスの中で時間が経つと「あの香りの弱さは何だったの?」ってくらい香りが出て来て、
ビックリするくらい開いてきます。良かった良かった。
珍しさもあるし時間をかければ開くし、我ながらなかなかグッドなチョイスだったと思います。
点数 | (82点) |
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リンク | Morey-Saint-Denis "Larrets" 2012 [Frédéric Magnien] 3,218円 |
次なる料理がコレ。
白子と海老イモのムニエル カリフラワーのソース |
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白子って美味いよねぇ。 とてもクリーミーな感じの料理だから、 相手はもっとバターっぽい高級な白を想定されたのかも知れません ・・・などと、相手のワインを持参した身だとそんなことまで気を揉んでしまいます。
名称 | Hidden Block Pinot Noir 2010 ヒドゥン・ブロック ピノ・ノワール 2010 |
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生産者 | Neely ニーリィ |
価格 | --- |
購入店 | (Ksさんから) |
次からは赤。今回の持ち寄りは、泡1本、白2本、赤3本、デザート1本と、
非常にバランスよく集まりました。
やっぱり持ち寄りワイン会でもちゃんと事前調整するべきっすね。
そしてこのワインは、カリフォルニアワイン・フリークなKsさんがご持参。
米国西海岸へ赴任した経験のある方は、
結構高い確率でカリフォルニアワイン・フリークになられる気がします。
このワインも現地調達だそうです
(写真撮り忘れて右写真はKsさんのフェイスブックから拝借)。
色は、ピノ・ノワールらしい赤みが強い紫色。
で、香りが凄いです。バンバンです。
チェリーのようなトーンの高い果実香に甘くて香ばしい上品な樽香、
それがブワーッと香ります。
味も素晴らしいっす。甘酸っぱくてスムーズで、クイクイ入ってきます。
「黒木瞳の化粧のような香りがします」と言ったら『嗅いだことあるんかい!』
とお約束のリアクションを頂きましたが、そういう妄想を言いたくなるくらい素晴らしいワインでした。
いかにもカリフォルニアのピノらしい明るい感じで、
誰が飲んでも美味いと言うと思われます。
点数 | (92点) |
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カリフォルニアのピノ・ノワールに合わせて出して頂いた料理がコレ。
(左) | 安納芋と鴨肉の胡麻団子 |
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(右) | 鴨肉の餃子 |
やっぱり鴨とピノの相性は鉄板ですね。 そして、安納芋は結構甘さがあるので、並のピノだと負けそうですが、 合わせたワインはそれに負けない甘さがあったので大丈夫でした。
名称 | La Closerie de Camensac 2008 ラ・クロズリー・ド・カマンサック 2008 |
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生産者 | Ch. de Camensac シャトー・ド・カマンサック |
価格 | --- |
購入店 | (Ktさんから) |
この後の3本はボルドー産。まずこちらはKtさん持参、
メドック5級「シャトー・カマンサック」のセカンドにあたるワイン。
大丸の試飲会で良かったので買った、とのことだったと思います。
ちなみに道場ではファーストの2001年産とは稽古済みです。
色は、ボルドーらしいしっかりと濃く黒い紫色。
香りは、最初に一瞬紙のような香りを感じましたが、ほどなく無くなりました。
何だったんだろ?あの香り。
その後は、焦がしたブルーベリージャムのような、ボルドーらしい香りを感じます。
味は、8年も前のワインだけどまだまだ全然元気で、
「このクオリティでセカンドかぁ」と感心してしまいます。
「ボルドーはかくあるべき」という期待を裏切らない、極めて正統派のボルドーでした。
ただ、他のワインに変化球が多かったんで、こういう真面目なワインは舞台映えしないのが難点です。
点数 | (80点) |
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メドックに合わせて出して頂いた料理がコレ。
極太パスタ 蝦夷鹿のソース |
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パスタの名前は聞いたんだけど忘れちゃいました。まるで伊勢うどんのような見た目だけど、 モチモチした食感で美味しゅうございます。 『羊が苦手な方がいらっしゃるので』ということで蝦夷鹿にしたそうですが、 確かに羊のようなクセのある肉の方がワインとの相性という意味では面白そうです。
名称 | Château Giscours 2003 シャトー・ジスクール 2003 |
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生産者 | Ch. Giscours シャトー・ジスクール |
価格 | --- |
購入店 | (Yjさんから) |
もう一方のボルドー産はYjさん持参のメドック3級、マルゴー村の「シャトー・ジスクール」。
ラベルがカビっカビで凄く古いワインみたいに見えるけど、2003年産だから12年ちょっと前のです。
ちなみに道場では大昔の2000年に1993年産と稽古済み、
あとセカンドや
畑違いともしばしば稽古していて、
総じて印象の良い造り手です。
色は、濃いには濃くて元気があるけどちょっとだけあずき色がかっていて、熟成し始めのボルドーって感じです。
また、甘い煮豆のような香りがして、この色とこの香りだとお汁粉と勘違いしそうだけど、
さすがにそんなことはありません。
味は、渋味が丸くなって柔らかい感じなのは良いんだけど、
後味に苦味を感じるのが玉にキズですかね。
まとまりが良くて、適度に寝かせた一流のボルドーらしい雰囲気もあって、
美味いには美味いです。
ただ、もしかすると熟成の谷間と言われる期間だったのか、
ポテンシャルを出し切った感が無いというか、
下位クラスのポテンシャルの高さを考えると「まだまだやれる子」のような気がしました。
ま、格付けボルドーなんてあまり経験が無いので確かなことは言えませんが。
点数 | (82点) |
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そしてメインの料理がコレであります。
ブラックアンガス牛のロースト ビーツと赤ワインのソース |
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この料理が出されるずいぶん前、 白ワインの頃に「ステーキで食べるなら牛肉は赤身だよね」などと会話していたわけですよ。 そうしたらメインがコレだったんでちょっとビックリ。 そして、期待通りの赤身肉で、脂っこくなくてジワーッと旨味が口に広がって、 ワインとの相性もベリーナイス。 揚げた芽キャベツ?も香ばしくて更にナイスでした。
名称 | Château Suduiraut 1983 シャトー・シュドゥイロー 1983 |
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生産者 | Ch. Suduiraut シャトー・シュドゥイロー |
価格 | --- |
購入店 | (Mtさんから) |
最後にデザートワインで、Mtさん持参のソーテルヌ1級格付けシャトー・シュドゥイロー。
これよりもっと古い1970年代の同銘柄もお持ちだそうですが「まずは若い方から」
ということで持参されたのが1983年産。
道場でも2003年に1990年産と稽古しておりますが、
それよりも古いんですね。
瓶の首にラップが巻かれているのは、
キャップシールがヤバかったんで剥いで確認して持参されたからだそうです。
色は、右写真でも伝わるでしょうか、まるでブランデーのような琥珀色がかったオレンジ色です。
香りは大変に素晴らしい。セメダインのハチミツ割りのような香りが、
グラスの中からコンコンと沸いてきます。
味も、甘味があって酸味しっかり、良い甘口ワインの要件はちゃんと満たしています。
ただ、これも後味に軽い苦味を感じるんだよなぁ。それがちょっとだけ残念。
苦味の件は、持参されたMtさんも指摘されていたんで、
師範の感覚器がポンコツで勘違いしている、ということはなさそうです。
でもまぁガブガブ飲むワインじゃないし、
そもそも飲み手側はかなり出来上がっちゃっているので、
これくらいグリップが効いていた方がかえって良かったのかも知れません。
点数 | (84点) |
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最後のデザートがコレです。
ゴルゴンゾーラのチーズケーキ フリーズドライトマト |
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チーズケーキはまさにチーズとケーキの両方が味わえる感じで、
デザートワインの相手としてピッタリはまります。
そして最後にトマト。トマトに始まってトマトに終わる、非常に楽しいコースでした。
そんな感じの食事&ワイン会、7時30分過ぎに始まって終了は10時30分ごろだったでしょうか。
皆様お疲れ様でした。またよろしくお願いします。
名称 | Marques de Badajoz Brut N.V. マルケス・デ・バダホス ブルット (ヴィンテージ無し) |
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生産者 | Marques de Badajoz マルケス・デ・バダホス |
価格 | 777円 |
購入店 | ヴェリタス |
本来火曜日は休肝日のはずですが、
本日は「一日前倒し」の節分にしたので料理がセルフ・恵方巻き(要するに太巻きの手巻き寿司)、
それとカツオ菜のお吸い物。
おめでたい?料理なのに酒抜きってのもねぇ、と勝手に規制緩和して飲んじゃおう、
ってことでスペイン産のスパークリングをチョイス。
そして、なぜ「一日前倒し」かというと、
明日の2月3日は節分であることを忘れていた師範が飲み会を入れちゃったからです。
その事実をカミング・アウトした時は家族中から非難轟々でした。
それは良いとしてワインはと言えば、色は普通に薄めのレモン色で、
泡立ちもどちらかというと控えめ、まぁ廉価版のカバにありがちな外観です。
ただ、香りは「おぉ!」と思います。一瞬本場シャンパーニュと見まがう(嗅ぎまがう?)ような、
リンゴの果実香プラス飴っぽい&パンっぽい雰囲気を感じます。
味も結構良い感じで、甘味も酸味も控えめながら物足りない感じは無く、
普通に美味しくノドの奥に流れ込んでいきます。
一本777円でこのスパークリング、良いんじゃないですかね?
これから春に向かって、卒業式/入学式なんかのお祝い事やお花見等、
ワインがメインにならない席での乾杯の一杯としていい仕事をしてくれそうです。
点数 | 75点 |
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リンク | Marques de Badajoz Brut N.V. 777円 |