2月になりました。今年の冬はあちこちで大雪のたよりを聞きます。
でも南関東ではほとんど降りません。やっぱり都をこっちに移した徳川家康は先見の明があったなぁ、と。
さて安ワイン道場ですが、2023年2月1日未明に、
トップページのアクセス数(※)が500万件を突破しました。
開設した1997年5月25日から25年9ヵ月と6日(日数にして9,393日)。
昨年の二十五周年の際に、将来の目標をこれまでの「掲載一万本」から「五十周年を迎える」に変えましたが、
「アクセス数1,000万」も・・・と思ったけど、
最近は300件/日くらいなので、このままだと1,000万に届くのは50年後、何かテコ入れしないと無理ですね。
ともあれ今後もダラダラと続ける所存ですので、「安ワイン道場」をよろしくお願いします。
(※) いわゆる「ページビュー数」とは異なります。 ページビューはだいたいその5倍の1,500/dayくらいみたいです。
名称 | TOMOÉ Merlot 2018 トモエ メルロー 2018 |
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生産者 | Miyoshi Winery 広島三次ワイナリー |
価格 | (3本セット:寄付金額25,000円) |
購入店 | 広島県三次市 |
昨日たっぷりアルコールを摂取したため、今日は「アルコール度数14.5%」とかはちょっとキツイので、
日本ワインに癒しを求めます(ってワインの前にビールも飲んでますが)。
選んだのは、推しの生産者「広島三次ワイナリー」のメルロー。
ふるさと納税の返礼品として頂戴しました。師範は広島県三次市のふるさとサポーターなんですよ(誰でもなれる)。
ちなみにこの銘柄は、昨年2019年産と稽古しています。
なぜか今回のものの方がヴィンテージが1年古いんですよね。
合わせた料理は、馬のレバ刺にハツ刺(最近近所に良い馬刺専門店が出来ました)、
鳥手羽コマのカツレツ、ブロッコリーとトマトのサラダ、ピータン。
馬刺にはやっぱり日本ワインが合うような気がしたんですよ。
色は、メルローらしい青みのある深い紫色です。アルコール度数は12%と今時の赤としては低めですが、
案外ネットリ感があってアシは長いように見えます。
香りは、やっぱり日本のメルローだなぁ、って感じです。
ドライプルーン的な乾燥したフルーツの香りと、古い蔵の中のようなしっとりした香り。
メルローらしさだけを抽出した香りですね。
味わいも、香りの印象通りドライな感じです。
渋味は中程度、甘さも酸味もそこそこあるのに、全体にモノトーンな雰囲気の味わいです。
時間が経つと、甘さが増してきて水墨画の世界に徐々に色が差してきます。
ただ、その頃にはもうあと2杯分くらいしか残っていないのね。
名残り惜しさを感じるワインです。
後半俄然盛り返しますし、悪く無いんだけどちょっと最初はストイックかなぁ。
去年までに稽古していた方が印象が良かったので、熟成させるより若いうちに飲んじゃった方が良いのかも知れません。
小瓶保存して3日後。なんというか、また若返った気がします。 墨汁的なモノトーンの香りが支配的になりました。いやー、わからんなぁ、日本ワイン。
点数 | 77点 |
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リンク |
【ふるさと納税】厳選TOMOEワイン3本セット 納税額25,000円 |
本日は、ツイッター友だちのますたやさんが企画立案された「南国ワイン会」に参加。 ワイン会に参加するのは昨年末以来なので約3ヵ月ぶりでございます。 場所は四谷三丁目のレンタルスペース「ブルーバード」というところ。 レンタルスペースでのワイン会には昨年10月にも行きましたが、 レストランでのワイン会とはまた違った趣があって良いですね。
ワインは基本的に主催のますたやさんが準備されて、料理もベトナム料理のテイクアウトを用意して頂いたんですが、
「ワインもおつまみも持ち込み大歓迎」とのことだったので、師範も「崎陽軒のシウマイ」とワイン1本を持参しました。
今回の参加者は下記の8名です。
・3000円ワインの民|ますたやさん(幹事)と
パートナーのTakeさん
・Nagi@ドイツでワイン醸造家さん
・クヴェヴリ・エミさん
・甘口ワインさん
・まなみさんご夫妻
・安ワイン道場師範
名称 | Chateau Dalat "Special" Sauvignon Blanc N.V. シャトー・ダラット "スペシャル" ソーヴィニョン・ブラン N.V. |
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生産者 | Ladora Winery (Ladofoods) ラドラ・ワイナリー (ラドフーズ) |
価格 | |
購入店 |
今回のワイン会、ますたやさんがいろいろ仕込んでくれていまして、
まずは「ベトナム産のワインを含むソーヴィニョン・ブラン3種をブラインドで飲んで、どれがベトナム産か当てて下さい」
というゲーム。こういうの燃えますよね。
特に今回は、ドイツのワイナリーの醸造責任者の方とか、
ジョージア・ワインを輸入されている方とかいらっしゃるわけですよ。絶対負けられない戦いです。
その3種飲み比べの1番目がコレでした。メモを見返すと「香り弱い、味弱い、ハーブ、フレッシュ、甘さ少し」と書いています。
3種類の中で一番薄く感じたのがコレでした。
ベトナムはトロピカル・リージョンだから、きっと凝縮度が上がらず薄くなると想像して、これをベトナム産としました。
結果は見事正解!えらいぞ師範(パチパチパチ!)。なんと正解者は師範だけでした。どや!
・・・というか、ソーヴィニョン・ブランじゃ無いけどシャルドネとは以前稽古しているんですね。
その時の印象と近いものがあったので、正解できたのかも知れません。
点数 | 68点 |
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とりあえず皆さん揃ったところで乾杯です。何を飲んでいるのかわからずに乾杯するのって、なんとなく不思議な気分ですね。
名称 | Domaine Tariquet Sauvignon Blanc 2020 ドメーヌ・タリケ ソーヴィニョン・ブラン 2020 |
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生産者 | Dom. Tariquet ドメーヌ・タリケ |
価格 | |
購入店 |
ブラインド飲み比べの2番目がこちらです。
わざわざ順番の書かれたプラコップに注ぎ分けて出して頂いていますので、思う存分比較できます。
なかなか考えられたシステムだなぁ、と感心しきりです。
ちなみに外観的には3つとも薄めのレモン色で、全く違いは見て取れませんでした。
では2番目の印象を。まず香りを嗅いだ時点で「これは知っているソーヴィニョン・ブランの香り!」と感じました。
ハーブの香りとパッションフルーツの香りがしっかりあって、甘さもそこそこしっかりしていて、熟した感じが伝わります。
こりゃ間違いなくニューワールドのソーヴィニョン。ブランでしょう。
師範の脳内的には南アフリカ産一択でした。
正解はなんとフランス南西地区、コート・ド・ガスコーニュのソーヴィニョン・ブランでした。
ベトナムを正解した勢いで「間違いなくニューワールドですね」なんてドヤらなくて良かった~
ってかほんとはフランスとニューワールドの違いもわからないヤツです師範は。
点数 | 75点 |
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ブラインドテイスティングの様子がコチラです。 プラカップに書かれた数字、「1」「2」までは逆さ文字になっていますが、 「3」で気づいたのかカップの表からちゃんと読めるようになっているのがお茶目ですね。
後でますたやさんから連絡があり、『3は上下がひっくり返っているだけ』とのこと。確かに!(笑)
名称 | Cycles Gradiator Sauvignon Blanc 2020 サイクルズ・グラディエイター ソーヴィニョン・ブラン 2020 |
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生産者 | Cycles Gradiator Winery サイクルズ・グラディエイター・ワイナリー |
価格 | |
購入店 |
ブラインド飲み比べの2番目がこちら。
正直な話、ブラインドでベトナム産を当てるなんて土台無理な話ですから、
皆さん心理作戦でますたやさんの出題傾向を当てにいっています。
師範の予想は、「とにかく全部南だろう」でした。なので、2番を南アフリカにして、このワインも南半球だと決めてかかります。
香りを嗅いでちょっと驚いたのは、まるでリースリングのような灯油っぽい香り(※)があることですね。
品種を聞かなければ「リースリング一択です」と答えていたでしょう。
あと、3種の中では一番甘さがあったように思います(ますたやさんが糖度計を持って来ていたので測れば良かった)。
ちょっと雑に造られたチリ産のソーヴィニョン・ブランだと予想しました。
答えはカリフォルニアのソーヴィニョン・ブランでした。
ただ、ソーヴィニョン・ブラン100%じゃなくて、セミヨンが4%入っているとのこと。
だからか~なんてね。ちなみにこの銘柄のシャルドネとは先日稽古しておりまして、
やはり同様にちょっと雑な印象を持っていたようです。
(※)このぺトロール香、別にリースリングだけの特徴ではないそうです。 醸造上の都合で出るらしく、リースリングの場合それが出やすいんだとか。
点数 | 70点 |
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料理は、ますたや家が贔屓にされているベトナム料理のお店からテイクアウトして用意して頂いています。 こちらがフォーみたいな麺にベトナム感たっぷりの汁をかけて食べる料理、名前も聞きましたが失念しました。 美味しかったですよ。
名称 | Chateau Dalat "Special" Cabernet Sauvignon N.V. シャトー・ダラット "スペシャル" カベルネ・ソーヴィニョン N.V. |
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生産者 | Ladora Winery (Ladofoods) ラドラ・ワイナリー (ラドフーズ) |
価格 | |
購入店 |
激むずブラインド大会は一旦終了して、赤を頂きます。
今回用意して頂いたベトナム産のワイン2本、正月にベトナムへ行かれたますたやさんがハンドキャリーされたものです。
ワイナリーであるシャトー・ダラットには、日本語の説明が書かれたパンフレットなどもあって見せて頂きましたが、
ワインは殆ど入ってきてないですね。
さてこのワインはというと、香りはとてもカベルネ・ソーヴィニョンです。ピーマンみたいな青い感じの香りと、
思いっきりバニラな樽の香りがあります。「ホントに樽なのかね?オークチップじゃないの?」
「樽は樽でもガジュマルで造られているのでは」などと勝手な意見も出ておりました。
味わいは結構シッカリ感があって、白の薄さとはちょっと違うイメージでした。
セニエをしたり樽香を付けたりで、醸造技術で高級感を出そうと頑張っている感じがするワインでした。
でも普通に美味しいですよ。これがブラインドで出されたらベトナム産だとは思わないと思います。
印象的にはチリあたりのカベルネ・ソーヴィニョンですね。
点数 | 78点 |
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ワイン教室の講師をされたりしているTakeさん、こうやってちゃんとプレゼン資料も作って頂いています。 師範主催のワイン会ではこういう親切なサービスはありませんので悪しからずご了承下さい。
名称 | 1821 Bolgrad Cabernet Sauvignon 2021 1821 ボルグラド カベルネ・ソーヴィニョン 2021 |
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生産者 | Bolgrad ボルグラド |
価格 | |
購入店 | クヴェヴリ・エミさんから |
このワインはエミさんが持参されて、
『こちらもカベルネ・ソーヴィニョンです。ベトナムのと比較してどこの国か当てて下さい。』
とまたもやブラインド。どうせ普通に考えたって当たるわけの無い国のをもって来られているんでしょうから、
ジョージアワインにお詳しいという状況証拠から当てにいきます。
色は、ベトナム産よりも明るい感じ。ソムリエ協会的には(※)「中程度のルビー」らしいです。
香りは、ベトナム産とまるっきり方向性が違って、樽は感じません。そしてミントのような涼しい感じの香りがあります。
味わいも、香り同様やや涼しい感じ。地域は『私の中では南です』とのことでしたが、雰囲気は冷涼な印象でした。
師範の回答は「モルドバ」、Takeさんも同じ。ますたやさんとNagiさんが「ルーマニア」と、
やはりジョージアの周辺国を狙って回答。そして答えは「ウクライナ」。
そう来たか~!って、またウクライナからワインが届くようになったんですね。
飲んで応援せねば!です。
(※) 「ソムリエ協会的には」ではなくて「WSET的には」だそうです。ややこし~(笑)
点数 | 74点 |
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名称 | Beausoleil Syrah 2018 ボーソレイユ シラー 2018 |
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生産者 | Egy Bev (Egyptian International Beverage) エジビブ (エジプティアン・インターナショナル・ビバレージ) |
価格 | 2,475円 |
購入店 | 葡萄屋 関内店 |
「南国ワイン会」なので持参するにふさわしいワインを、
と二週間くらい前に「世界のワイン 葡萄屋 関内店」で調達したのがコチラです。
そしてせっかくなのでこれもブラインドで提供しました。皆さんに国と品種とヴィンテージを当てて貰いました。
Takeさん:インドネシア、カベルネ・ソーヴィニョン、2018年
ますたやさん:インド、カベルネ・ソーヴィニョン、2019年
エミさん:モロッコ、タナ、2021年
Nagiさん:トルコ、メルロー、2020年
甘口ワインさん:スリランカ、メルロー、2021年
まなみさん夫妻:南アフリカ、シラー、2019年
答えは「エジプト、シラー、2018年」でした。国は正解者無し、品種はまなみさん夫妻が正解、ヴィンテージはTakeさんが正解。
ってかわかるわけないですよね。師範含め全員が「初エジプトワイン」でした。
どんなワインだったかというと・・・なるほどこれがエジプトのシラーね、という感じでした(それじゃ全然わからん)
点数 | 73点 |
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名称 | Monsoon Valley Blended White 2022 モンスーン・ヴァレー ブレンデッド・ホワイト 2022 |
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生産者 | Siam Winery サイアム・ワイナリー |
価格 | |
購入店 |
絶対当たらないブラインド大会もつつがなく終了しまして、また元の路線に戻って東南アジアのワインと稽古していきます。
こちらはベトナムのお隣タイの白ワイン。
ベトナム含む東南アジアあたりだと、葡萄は年に2回収穫できる(二期作)らしいです。
シャトー・ダラットもそうだということでした。
そんな中、このワインは「年1回(2月~4月中旬)しか収穫しない」らしいです。
収量制限しているんですね~。
色は南国ワインらしく薄くて、香りがモロにパイナップルです。
実はパイナップル果汁がまぜてあるんじゃないか、ってくらい。
味わいはかなり甘めで、糖度計で測ると8.0くらいありました。
いかにもトロピカル・リージョン感に溢れるワインでした。
皆さん口々に「このワインは自分の立ち位置が分かっているね~」なんて話していましたよ。
点数 | 76点 |
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テーブルにドン!と置かれたでっかいワインクーラー。ますたやさんの私物だそうです。 これだけ大きいと何本も冷やせて良いなぁ・・・なんだけど、結局この1本しか冷やされてなかったような。 でもまぁ「映え」ますよね。
名称 | Pirom "Khao Yai Reserve" PB Valley Tempranillo 2016 ピロム "カオ・ヤイ・リザーヴ" PB ヴァレー テンプラニーリョ 2016 |
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生産者 | Khao Yai Winery カオ・ヤイ・ワイナリー |
価格 | |
購入店 |
タイ産のワインがもう1本あって、こちらは赤で品種がテンプラニーリョ。
ちなみに"Tempranillo"の発音は、「テンプラニーヨ」か「テンプラニージョ」だと思っていて、
スペイン語圏のワインだとそのように表記しているのですが、これはタイ産なので普通に英語読みで表記します
・・・ってどうでも良いですね、そういうこだわり。
後で気づいたのですが、この造り手のワインは11年前に稽古していたようです。
さてこのワイン、メモには「めっちゃスペイン感」と書いています。
色は濃い目で、革製品のような雰囲気の香りがあって、マドラスが港で葉巻を吸っているような情景が目に浮かびます。
実際はワイナリーの入り口で犬が昼寝しているような長閑な常夏のワイナリーで造られているんですけどね。
それにしてもタイでテンプラニーリョなんですね。もっと乾燥した地域に向く品種だと思っていました。
そしてちゃんと美味しいんですよ、これが。今回稽古したベトナムやタイのワイン、
事前の予想と違って白より赤の方が好印象でした。赤の方が醸造面で工夫する余地があるんでしょうかね。
点数 | 77点 |
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名称 | Wild House Pinotage 2021 ワイルド・ハウス ピノタージュ 2021 |
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生産者 | Wildeberg ワイルドバーグ |
価格 | |
購入店 | Nagiさんから |
このワインはNagiさんに持参されたもの。ブラインドじゃ無くて『なぜ私がこれを選んだか当てて下さい』という、 はっきり言って「知らんがな!」なお題とともに提供して頂きました。 過程は省きますが、答えは
『サクラアワードで金賞を受賞して、女性審査員が「タイ料理に合う」と評したらしい、 とアフリカーの店長小泉さんが言ったから』
という、ますます「知らんがな!」な理由でした。
そんな理由は置いといて、けっこう美味しかったんですね、このワイン。
ピチピチのベリー感に溢れた香りで、いかにもフルーティな甘さのある味わいで。
確かにこれは賞を取りますな、って感じでした。
点数 | 78点 |
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名称 | Paul Cluver Elgin Riesling Noble Late Harvest 2020 ポール・クルーヴァー エルギン リースリング ノーブル・レイト・ハーヴェスト 2020 |
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生産者 | Paul Cluver ポール・クルーヴァー |
価格 | |
購入店 | 甘口ワインさんから |
最後の締めにと、甘口ワインさんが持参されたのは、もちろん甘口ワインです。
造り手は、みんな大好き南アフリカのポール・クルーヴァー、品種はリースリングの遅摘みです。
ハーフボトルなのでちょっとずつ分け合って頂きました。
まず色ですが、2020年産とは思えないしっかりした琥珀色です。
香りはめっちゃ華やか。超高級セメダインの香りがします。
Nagiさん曰く『ちょっとシンナーくさい』なんて言われていましたが、シンナーっていい匂いじゃないですか。
味わいは、ソーテルヌやドイツのTBAなんかと比べると酸味控えめで、もう少し南っぽいイメージを受けました。
貴腐ブドウができるんだから、それなりに寒い地域なんでしょうけどね。
地方によっては、寒い時期に水を撒いて(湿度を上げて)貴腐菌を付けるところもあるんだとか。
締めにふさわしい、美味しさと話題性のあるワインでしたね。
しっかりと『ボトリティスを感じ』させて頂きました。
点数 | 83点 |
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そんな感じの、変わったワインがオンパレードだったワイン会。ちなみに会費は5,500円、とてもおトクな会でした。 午後5時にスタートして、終了したのは8時半ごろ。準備その他、いろいろとお世話になりました!>ますたやさん&Takeさん。 またこういう一癖も二癖もあるワイン会、やりたいですね。
稽古した主に南国のワインたち
終了が9時前なので、エミさん&Nagiさん&甘口ワインさんと「軽く飲んでいきましょう」ということになって、
4人で伺ったのがワイン食堂Ruchelloというところ。
場所は四谷三丁目の駅からすぐのところにあります。
店内は、南仏の居酒屋のような暖かい感じの雰囲気で、カウンターとテーブル2つくらいのこぢんまりした空間です。
たまたまテーブルが空いていたので、そこに陣取らせて頂きました。
名称 | Chapuy Tradition Brut N.V. シャピュイ トラディション ブリュット N.V. |
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生産者 | Champagne Chapuy シャンパーニュ・シャピュイ |
価格 | |
購入店 | Rustello |
このお店のメニューはちょっと変わっていて、ワインの銘柄は書かれていません。
書かれているのは「グラスシャンパーニュ \xxxx」「ちょっと良いシャンパーニュ \xxxx」
「グラスワイン \xxx」「ちょっと良いグラスワイン \xxxx」「もっと良いグラスワイン \xxxx」という感じ。
銘柄はコロコロ変わるんでしょうし、値段がわかっていると安心なので、良いシステムだと思います。
そしてまず4人で頼んだのが、「グラスシャンパーニュ」です。お値段は多分1杯1,500円です。
銘柄は、Chapuyという初稽古の造り手によるもの。シャンパーニュっていろんな生産者がいますねぇ。
で、どんなシャンパーニュだったか、書きたくてもほとんど覚えていないわけですが、
「シャンパーニュはシャンパーニュと名前が付くだけで美味しい」と思います。
Nagiさんのお話を聞いていると、スパークリングワインはスティルよりもはるかに工業的要素が強い飲み物だと思わされますが、
ホント、シャンパーニュのブランドを守る努力はさすがです。
点数 | 80点 |
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もちろんまた乾杯します。シャンパーニュにも普通のグラスを使うお店が増えて来ましたね。 道場でもフルート型の出番はとても減っています。
名称 | Mercurey 2020 メルキュレ 2020 |
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生産者 | Château de Chamirey シャトー・ド・シャミレー |
価格 | |
購入店 | Rustello |
こんなワインも頂いています。なんとなくブルゴーニュが飲みたくなったんでしょうね。
お値段は多分1杯1,200円だと思います(レシートは持ち帰りましたが、どれがどのワインかわからなくて)
メルキュレあたりがグラスで供されるあたりはさすがワインバーですね。
で、どんなワインだったか・・・全く記憶にありません。もちろん飲んだことは覚えています。
ただ、撮った写真を見るとアルコール度数が14.5%もあるんですね。ブルゴーニュでその度数はなかなか見かけないと思います。
やっぱり温暖化の影響なんでしょうね~。
今後、いわゆる「銘醸地」は良いワインが造られる場所では無くなっていくかもですね。値段はいつまでも高いままでしょうけど。
点数 | ??点 |
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料理は前菜盛り合わせ 2,400円を皆でつまんでいたようです。
気になるお会計は、4人分トータルで11,100円。
税サービス料込で金額が書かれているので、明朗会計で思いのほかお手頃な感じがしましたよ。
そんな二次会でした。いやー、飲んだ飲んだ。皆さま遅くまでお付き合い頂きありがとうございました!
名称 | dA Muscat Sec 2019 ディーエー ミュスカ セック 2019 |
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生産者 | Dom. Astruc ドメーヌ・アストラック |
価格 | 990円 |
購入店 | 葡萄畑 ココス |
本日の夕食は、おでんと自家製ピクルス。
おでんって、練り物の匂いが強いので合わせるワインは難しいと思うのですが
(冬場のコンビニに入るとムワッとおでんの匂いがしてウヘェ!と感じること無いですか?)、
そんなことはあまり気にせずワインを選んでまいります。
チョイスしたのは、リアルワインガイド誌で旨安大賞に選ばれたらしい南仏のミュスカ。
ミュスカは、アルザス研修中の若き師範が「ワインって美味しいな」と初めて感じた品種です。
外観は、3桁の白ワインとしてはかなりシッカリした色合いで、薄めの黄金色といった雰囲気です。
香りは、まさに「コレよコレコレ!」なフルーティさ。
生食用のマスカット・オブ・アレキサンドリアそのまんまな香りがします。
味わいは、香りの甘さに反して甘さ控えめ。酸味はほどほどで、ちょっと苦味が目立つ感じはします。
このワインが旨安大賞に選ばれるのはよ~くわかります。だって1,000円以下でこんなの他に無いもん。
南アフリカのワインで人気な、「ヴィリエラ・ジャスミン」とも相通ずる感じで、
普段あまりワインを嗜まない方にぜひ飲んでみて頂きたいワインですよ。
小瓶保存して翌々日再稽古。ちょっと香りは弱くなりました。でもまぁ基本的には美味いんですよ。 経時変化も含め、このワインはお薦め出来ると思います。
点数 | 77点 |
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リンク |
dA Muscat Sec 2019 [Dom. Astruc] 990円 |
今日はやんごとなき方の誕生日らしいので、良いビールで乾杯します。
この分野に関してはかなりのミーハーなので、UCHU Brewingのビールを見かけるとつい買っちゃいます。
というわけで「宇宙SENSEI」、見た目はグレープフルーツジュースみたいですが、香りもグレープフルーツです。
そして味わいもグレープフルーツなのね。徹底したフルーティさです。
350mlで1,000円弱、ビールとしては躊躇するお値段だけど、
やっぱりその価値というか「普通じゃないぞ」感が味わえるんですよね。
名称 | Kaiken "Ultra" Pinot Noir 2021 カイケン "ウルトラ" ピノ・ノワール 2021 |
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生産者 | Kaiken S.A. カイケン S.A. |
価格 | 1,925円 |
購入店 | エノテカ 御殿場プレミアム・アウトレット店 |
本日の夕食メニューは、神奈川県産の馬刺、鶏チャーシュー、ほうれん草のお浸し、大根ツナサラダ。
ワインは、御殿場プレミアム・アウトレットのエノテカにて30% offで買ったアルゼンチン産のピノ・ノワール。
アルゼンチンと言えば産地はメンドーサですが、このワインはそれよりもっとずーっと南、
冷涼なパタゴニア地方で造られているそうです。
そしてフレンチオークで12ヵ月熟成とのこと、買値は税込み1,000円台ですが期待しちゃう要素バッチリです。
外観は、確かに冷涼な雰囲気が感じられる澄んだ薄めの赤紫色です。
ブルゴーニュだとフィクサンやマルサネあたりの感じがします。
香りは、プラムのようなトーンの高い果実香と、ちょっとサラミみたいなシャルキュトリーを想わせる肉っぽさ、
加えてほんのり香ばしい樽の香り。冷涼系一辺倒ではないあたりにニューワールドらしい雰囲気を感じます。
味わいは、甘酸っぱくて渋味もそれなりに感じます。
アルコール度数は13%と書かれていますが、かなりしっかりした飲み応えがありますね。
パタゴニアのワインは初めて稽古した気がしてたけど、2年前にも稽古していました。
良い意味でニューワールドな感じと冷涼地域のハイブリッドで、間口の広いワインだと思います。
小瓶保存して翌日再稽古。改めて飲んでみて、やっぱりブルゴーニュとは違うと思います。 似ているのはニュージーランドとかタスマニアのピノ・ノワールかな? やっぱり南半球の特性ってのがあるのかもね。
点数 | 80点 |
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リンク |
Kaiken "Ultra" Pinot Noir 2019 2,750円 (ヴィンテージ違い) |
本日の食前酒は、サッポロビールから発売された「NIPPON HOP」シリーズ第一弾、「始まりのホップ」信州早生。
ビールもホップの品種バリエーションで売られる時代なんですな。
飲んだ印象としては、アホ舌には黒ラベルとどう違うのかは正直わかりませんが(ちょい軽め?)、
二日連続休肝日明けだとなんでも美味いんですよ。乾杯!
名称 | Renmano "Chairman's Selection" Shiraz 2021 レンマノ "チェアマンズ・セレクション" シラーズ 2021 |
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生産者 | Renmano Wines レンマノ・ワインズ |
価格 | 638円 |
購入店 | イオン天王町店 |
本日のお料理当番は師範で、メニューは冷凍食品三昧。台湾の大根餅とか葱パイとか、韓国の海苔巻きとか、
長女がセブンで当たったマルゲリータとか。
豪華だわ~(「手抜き」とか言っちゃダメ!)。
冷食以外にもレタスとミニトマトのサラダ(切って盛るだけ)もあります。
ワインは「中華と言えば」な豪州のシラーズ。
近所のイオンで税別500円台の激安ワイン、ちなみに白のシャルドネとは先月稽古済みです。
外観は、シラーズにしては薄め、きっちり向こうが透ける紫色です。
香りは、ベリーを主体にした一般的な赤ワインの香りに、ちょっとだけシラーズらしいコショウのような雰囲気を感じます。
裏ラベルには『オーク樽由来のバニラのニュアンスを感じます』と書かれていますが、
師範ごときの嗅覚では樽っぽさはほとんど感じません。
味わいは、甘さしっかり酸味そこそこ、渋味控えめ。分かりやすい味わいのバランスです。
裏ラベルに"Release for current drinking"と書かれている通り、今飲んだ方が良いワインですね。
暖かで広大な大地で大きくのびのび育ったシラーズを、そのまんま潰して発酵させてワインにしました、って感じです。
深みや複雑さは無いので物足りなさは禁じ得ませんが、買値600円くらいなら「アリ」と言わざるを得ません。
翌日再稽古。色も香りも味わいも、特に変化はありません。 ただ、ピノ・ノワールと比較しながら稽古すると、個性がハッキリ感じられて解像度が上がります。 抜栓してすぐに小瓶保存する戦略はお薦めです。
点数 | 69点 |
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最近道場にはビールの在庫が豊富でビー活が捗ります。
ということで本日のアペロは、ヤッホーブルーイングさんのキャンペーンに応戦して送られてきたビールの中から、
初めましての「丘の上のニューイ」。
このビール。甲信地方にルーツを持つ日本産ホップが使われているそうです。
薄めのレモン色に淡い柑橘系の香り、なんだか山の春を想わせる爽やかさですよ。
先入観かも知れませんが。
いずれにせよ、いろんなタイプのビールが手に入るようになったのはとてもありがたいことだと思います。
お値段お高めと言っても知れてますからね、ビールは。特に昨今のブルゴーニュなんかに比べれば(泣き入ってます)
名称 | Mouton Cadet Réserve Graves (Blanc) 2018 ムートン・カデ レゼルヴ グラーヴ (白) 2018 |
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生産者 | Baron Philippe de Rothschild バロンフィリップ・ド・ロートシルド |
価格 | (12月Twitterプレゼントキャンペーン当選賞品) |
購入店 | ボルドーワイン委員会(CIVB) |
本日の料理はしゃぶしゃぶ。師範はポン酢で頂くのが好きですから選ぶワインは白ですね。
チョイスしたのは、ボルドーの名門「バロン・フィリップ・ド・ロートシルド」が造るグラーヴの白。
ボルドーワイン委員会(CIVB)による「12月Twitterプレゼントキャンペーン」当選賞品です。
ヘビーボトルに入って、大変立派なお姿ですよ。
外観は、ややしっかりめのレモン色。
アルコール度数は12.5%と昨今のワインにしては低め(でも昔はボルドーと言えば殆ど12.5%でしたね)
なので、粘性はそれほど高くありません。
香りは、まるでキンモクセイのような甘い花の香りと、白桃のような甘いフルーツの香りがします。
ボトルの佇まいから「樽香がグワッと来るのかな?」と想像しましたが、樽は殆ど感じません。
そして香りの印象から「これ甘口かな?」と思って口に含むと、甘さはかなり控えめ(糖度6.1)で
酸味がしっかり(pH3.2)しています。
軽い苦味もあって、舌がキュッと絞られるような味わいです。
なんとなくですが、セミヨンの比率が高そうな印象がありますね。
時間が経つと開くかと思ったけど、抜栓当初とあまり変化はありません。
大手のそこそこ廉価銘柄ゆえに、開けてすぐ飲めるように設計されている感じがしました。
さすがは名門ドコロですな。樽に頼らず、ブドウ本来の魅力がキッチリと表現されています。
ポン酢で頂くしゃぶしゃぶみたいな、さっぱりした料理に合わせても全く違和感がありません
(胡麻だれだと樽が効いていても良かったかも知れません)。
ボルドーの懐の深さが知れる一本でした。
再稽古したのは3日後ですが、元がタフな感じだったので平気だと思ってました。 ですが、香りにちょっとゴムっぽさが出てきて、抜栓当初ほどの好印象では無くなってしまいました。 いやー、ワインは判らんな。小瓶保存も移し替えの際に茎に触れるので、元の状態を維持できるわけでは無いようです。
点数 | 79点 |
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リンク |
Mouton Cadet Reserve Graves (Blanc) 2020 2,248円 (@楽天フェリシティー:ヴィンテージ違い) |
本日のアペロは、三重は伊勢角屋の「DANK IPA」。ドン・キホーテとのコラボ商品みたいです。
缶のデザインは正直パッとしないんだけど、これが美味いんだな。華やかグレープフルーツの香り、IPAとしては控えめな苦味。春らしいビールです。
(桜餅は映え目的で置いただけです)
名称 | Peral Reserva 2007 ぺラル レセルバ 2007 |
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生産者 | Bodegas Peral ボデガス・ぺラル |
価格 | 1,782円 |
購入店 | Wine Market Party |
夕食のメニューは、鶏手羽の名古屋風、レタスとトマトとアボカドのサラダ、ナスと人参の揚げびたし、インゲンの素揚げ、鶏つくね(これはお惣菜)。
なかなか豪華版ですよ。合わせたワインは、
先日伺ったWine Market Partyさんで店長の沼田さんにお薦めされて買った赤。
スペインの首都マドリード近郊で造られるワインは珍しく、かつこれくらい熟成されたものは特に珍しい、とのこと。
確かに"D.O.Vinos de Madrid"と稽古するのは2回目(1回目はコレ)ですね。
色は、15年以上経っている割には青みのあるしっかりした紫色。もちろんエッジはちょっとレンガ色です。
香りは、スペイン産の熟成ボルドーといった感じ(矛盾は気にしないでください)
ミチッとした果実の香りに、やや動物的な人懐っこさ。若いワインでは出せない複雑さがあります。
味わいは、甘さがしっかりあって、渋味はとてもスムーズ。まるで水のようにスイスイ入ります。
いい感じの熟成感ですね~。スペイン産って、安くても熟成期間の長いワインが時々見られますが、
そんな中でもコレはかなりイケている部類だと思います。
「熟成ワインって?」って御仁は恵比寿へゴー!ですよ。
小瓶保存した翌日再稽古。やっぱり「スペイン産の熟成ボルドー」ですね。 甘味と旨味がしっかりしていて、全然ヘタった感じはしません。意外とタフなワインだと思いましたよ。
点数 | 82点 |
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名称 | Tamasa White Blend N.V. タマサ ホワイト・ブレンド N.V. |
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生産者 | Tamasa Trading タマサ・トレーディング |
価格 | 419円 |
購入店 | Amazon.co.jp |
最近師範代が低温調理にハマっているので、本日の料理は昨日から作り置かれた鶏胸肉のネギ塩ソース。
ワインは、アマゾンで買った激安南アフリカワインのセットからの5本目で、品種不明の白のブレンド。
激安系のワインは単品種よりも品種を混ぜた方がバランスが取りやすいですよねぇ、
というわけでイマイチだったこれまでの4本のイメージを払拭してくれることを期待して稽古。
色は濃くなく薄くなく、そんなに若くも年寄りでもないワインという感じです。
香りのボリュームはやはり弱めですがネガティブな雰囲気は無く、
グレープフルーツの柑橘香と、ほのかな白桃の甘い香りを感じます。
味わいも・・・軽いのね。アルコール度数は12%しかなく(といっても昔はこれくらいが一般的でしたが)、
糖度は6.0と低くて酸はpH3.6で白としては弱め。良く言えば親しみやすく、悪く言えば浮ついた感じの味わいです。
良くも悪くも「普通」です。でも、税込み400円ちょっとで普通が味わえるのであればある意味立派だとも思います。
今回のシリーズの中ではアタリに近い側、
セット6本中の5本目でこれが一番素直に受け入れられるワインでした。
小瓶保存の翌々日再稽古。想像通りかもですが、特に変わりはありません。 タフと言えばタフ、つまんないと言えばつまんないワインです。
点数 | 71点 |
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リンク |
南アフリカ6本赤白ミックスセット/Curator's Choice 2,516円 |
名称 | Montes Alpha Carmenère 2019 モンテス・アルファ カルメネール 2019 |
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生産者 | Montes S.A. モンテス S.A. |
価格 | 1,771円 |
購入店 | エノテカ 御殿場プレミアム・アウトレット店 |
昨日のバレンタインデーで、家族からチョコレートをいろいろ頂いたので、
それに合わせられるようなガッツリ濃そうなワインを選びます。
リーズナブルな価格で実力十分なワインのラインナップで定評あるモンテス・アルファ・シリーズから、
チリでメジャーな品種のカルメネール。御殿場プレミアム・アウトレットのエノテカで30% offでした。
チョコレート以外のメインの料理はラザニアです。
色はとても濃くて青みを感じる紫色、いかにも気合の入ったチリ赤の色です。
アルコール度数は14.5%、アシも長くて高級感バッチリの外観ですよ。
香りは、ベースには黒系果実のミチッとした果実香があって、
その上にやや消し炭っぽい香ばしさが乗っています。
あと、なんとなくシラーみたいな白胡椒のスパイシーさも感じます。
味わいは、香りの印象よりは軽くて、ちょっとだけ「あれ?」っとなる感じ。
甘さはとてもしっかりで酸味もあるんだけど、渋味が意外とスレンダーなのかな?
でも高級感はバッチリありますよ。
・・・と、重箱の隅を突いていますが、やっぱり美味いんですよモンテス・アルファ。
いつも1,000円台で買えるんだったらこればっか飲んでても良いな、と思えるくらい不満の無い仕上がりになっています。
一般的なカベルネ・ソーヴィニョンのモンテス・アルファと飲み比べても面白いと思います。
小瓶保存して翌々日。香りにめっちゃマッキー的なインクの香りを感じました。
でもやっぱり美味いよね。冷蔵庫から出したてで冷えてても美味い。
カルメネールの個性とかは判らなくなっちゃってますが。
点数 | 81点 |
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リンク |
Montes Alpha Carmenere 2019 2,530円 |
久しぶりに日本酒の飲み比べ。
正月に開けた右の「醸し人九平治 Eau du Désir 」はパイナップルに甘酒っぽい麹の香りが出て来ました。旨味も増した感じです。
今回買った左の「辻善兵衛 純米大吟醸 夢ささら」は、まるでメロン果汁です。力強くスッキリ。これが1,800円、日本酒は安いなぁ。
昨日までの残りがそこそこあるので、今日は新しいワインは開けません。師範偉い!(偉くない)
本日は、月に一度のだいすけさん主催のリモートワイン会。
今回のテーマは「1,000円台のワイン」ということで、そこが主戦場の安ワイン道場師範としては参加しないわけには参りません。
用意したワインは、1,000円台前半の2本、カルディで定評のあるスペインのスパークリングと、
リアルワインガイドで「旨安大賞」を取ったらしいイタリアの赤です。
真ん中のは、チェイサー代わりに買ったビール・・・と言いながら、mlあたりのお値段はこれが一番高いのね。
今回参加されたのは下記の皆さんです。
・だいすけさん(幹事)
・ビール姐さんさん
・ななさん
・のーさん
・ハッピーなつみさん
・ワインチャンさん
・ましゅまおさん
・リーフさん
・アレンさん
・とおるの安ワインさん
・コム兄さん
・まささん(fromワイステ)
・安ワイン道場師範
名称 | Poema Extra Dry N.V. ポエマ エクストラ・ドライ N.V. |
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生産者 | Pere Ventura ペレ・ベントゥーラ |
価格 | 1,097円 |
購入店 | カルディ 横浜ジョイナス店 |
リモートワイン会のスタートは午後8時、それより前に師範家の夕食はスタートするので、
まず食事に合わせる目的で選んだのがこちらのスパークリング。
カルディで売られている「ポエマ」という可愛らしい名前のカバですが、
ツイッターでは結構良い評判を目にします。
ちなみに同じ造り手のヴィンテージ付き高級品は昨夏に稽古して好印象だったので、
これもイケてる可能性が大だと目論みました。
まず外観から。ガス圧は一般的なシャンパーニュほどではないにしても、結構しっかりしています。
色は薄めのレモン色、当然かもですが熟成期間は長くなさそうです。
香りは、ストレートに蜜入りリンゴの香り。それに黄桃というか桃缶のシロップみたいな香りもあります。
味わいは、一般的なカバと比べてもやや甘め。でも酸もしっかりしているので甘ったるくはありません。
フレッシュでフルーティ、香りの印象そのままの味わいです。
確かにこれはウケるよね。特に、カルディの顧客層だと、ブリュットなんかよりこれくらい甘めの方が評判良さそうです。
本日の夕食、生春巻き(パクチー抜き)や鱈のトマト煮との相性も良い感じでした。
1/3くらい残った分を、シャンパンストッパーを施して、普通にセラーに立てて保存した翌日再稽古。 昨日より酸をしっかり感じます。複雑さは無いけど、美味しいスパークリングですね。 「カヴァって金属的なのが嫌いで・・・」という方に稽古して頂きたいカバです。
点数 | 77点 |
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今回のリモートワイン会には、
ビール界のご意見番ビール姐さん
も参加されるとのこと。
ならば!ということで、午前中の散歩がてら近所(といっても徒歩30分)の酒屋に行って、
このプレミアムビール「宇宙QUEST DDH OAT Cream DIPA」を買って来ました。
350mlのお値段はなんと990円!こういうことでもなきゃ買わないビールです。
飲んでみると、およそビールとは思えないフレッシュなグレープフルーツの香り。別世界の味わいです。
350mlで990円は「アリ」です。だってアルコール量換算して750mlで13%のワインだとすると、3,000円くらいですからね
(このビールのアルコール度数は8.5%)。
その値段で唯一無二の一流が買えるのはやっぱり「アリ」。願わくば誰でも買えるくらいの量を造って欲しいですね。
名称 | Purato "Siccari" Appassimento 2020 プラート "シッカリ" アパッシメント 2020 |
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生産者 | Santa Tresa サンタ・トレザ |
価格 | 1,232円 |
購入店 | 葡萄畑 ココス |
今回のお題「1,000円台のワイン」はあまりに候補が多すぎて何にするか迷いましたが、
ここはひとつ他人の評価を信用してみようと考えました。
そこで選んだのが、「リアルワインガイド」というワイン雑誌で旨安大賞を受賞したシチリア産の赤です。
陰干しした葡萄から造るアパッシメントなので、食後酒的にチビチビ稽古するのも良いなぁ、と考えた次第です。
外観は、思ったよりも(とか書いても師範がどう思ったかは伝えようがありませんが)濃く無くて、
赤み強めで明るい感じの紫色です。
香りは、ラズベリージャムっぽい甘くて凝縮したフルーツの香りと、ピーマンや茎を想わせる青っぽい香りがあります。
味わいは、かな~り甘いです。糖度を測るとBrix9.3、甘口ワインのレベルですね。
想像通りではありますが、ここまでとはちょっと思っていませんでした。
ジャムっぽさと青さと甘さ、まるで若いルビーポルトみたいな味わいです。
美味しいんだけど、「これが旨安大賞かぁ」と首をかしげる部分はあります。
大量に安ワインをテイスティングした中では、この甘さが判りやすかったんだろうなぁ、と想像しました。
2杯分くらいの残りを普通に栓をして、セラーに立てて保存して再稽古。 昨日よりもさらに香りに青さが出てきました。そして酸味も増えた分、甘さはそんなに気にならなくはなりました。 翌日でもあまりバランスは崩れないので、ビストロのグラスワインとかだと使い勝手が良いかもですね。
点数 | 76点 |
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リンク |
Purato "Siccari" Appassimento 2020 [Santa Tresa] 1,232円 |
結局日付が変わる直前まで参加しておりまして、スパークリングは1/3くらい、赤は2杯分くらいしか残っていません。 かなり酔っぱらったなぁ。言いたい放題でお聞き苦しい点も多々あったかと思いますが、 師範ってばそういうヤツです。今後ともよろしくお願いします!
名称 | Château Sainte-Marie "Réserve" 2013 シャトー・サント・マリー "レゼルヴ" 2013 |
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生産者 | Les Hauts de Sainte-Marie レ・ゾー・ド・サント・マリー |
価格 | (12月Twitterプレゼントキャンペーン当選賞品) |
購入店 | ボルドーワイン委員会(CIVB) |
寒い一日でしたねぇ~。幸い横浜方面は雪の予報が雨に変わったので、交通その他の混乱はあまりなかったようです。
そんな週末、そもそも寒い日であることはわかっていたので、夕食のメニューは寄せ鍋。
ワインはなんでもいい感じですが、なんとなくしっかりした赤が飲みたかったので、選んだのはボルドーの赤。
ボルドーワイン委員会(CIVB)による
「12月Twitterプレゼントキャンペーン」当選賞品です。
説明によれば、品種はメルロー63%, カベルネ・ソーヴィニョン37%。12ヵ月フランス産の樽で熟成しているそうです。
外観はボルドーらしい青みのある濃い紫色ですが、エッジにほんのりレンガ色っぽさが見えます。
香りのボリュームはそれほどでもないのですが、雰囲気はまさに「良いボルドー」ですね。
カシスの果実、消し炭の樽、そしてほんのり煮豆っぽい熟成ボルドー感も出ています。
味わいは、香りの膨らみと比べるとやや固くて平板な感じ。こういうワインは時間をかけましょう温度を上げましょう。
・・・とか言いながら、休肝日明けの1本なんて程なく蒸発しちゃうわけですよ。
なので、経時変化は明日の小瓶に委ねます。
やっぱりボルドーは「熟成させてナンボ」ですわ。
下世話な話、単品価格で1,000円台なのでそんな高級なレンジでは無いんだけど、
やっぱりボルドーらしい矜持というか、熟成された気品を感じますよ。
翌日再稽古。色は変わりないです(当たり前か)。
香りは、ちょっと古い蔵の中のようなメルロー由来と思われるしっとりした香りが感じられます。
この香りが支配的だと「日本ワイン?」とか言っちゃいそうではあります。
香りは明らかに柔らかくなりました。やっぱりボルドーは時間がかかるなぁ。+1点です。
点数 | 77(+1)点 |
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Chateau Sainte-Marie "Reserve" 2016 1,628円 (@スターリカーズ楽天市場店) |
本日の食前酒は、手の骨のヒビ見舞いに福岡県在住の義妹から頂いた、
サントリーのザ・プレミアム・モルツ ダイヤモンド麦芽 初仕込。
九州から送られてきたので九州の工場で造られたのかな、と期待したけど、
製造所固有記号を調べたら「P(利根川ビール工場)」でした。残念。
ま、大手の品質管理だとどこで造られても同じ味でしょう、ちゃんと美味しいビールですよ。
名称 | Langhe Chardonnay 2020 ランゲ シャルドネ 2020 |
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生産者 | Bosio ボシオ |
価格 | 748円 |
購入店 | カルディ 横浜ジョイナス店 |
本日の夕食メニューは、低温調理したネギ生姜鶏、ホウレンソウとベーコンのソテー、玉コンニャク。
メインは肉料理ではありますが、合わせるワインはしっかりした白でしょう、
ということで選んだのがカルディのセールで買った白ワイン。
ピエモンテの銘醸地ランゲ産のシャルドネで、POPには樽熟(20%をフレンチオーク新樽で3ヶ月熟成)した旨が謳ってあり、
それがなんと税込み748円!なぜこの値段なのか、安さの秘密を探るために調査団はグラスの奥地へ向かいます!
外観は、しっかりと感じ取れるレモン色で、なるほど若い樽熟シャルドネな感じがします。
香りは・・・無い。いやあるんですけどほとんど感じないのね。
おいっきり増幅して表現すると、洋梨っぽいフルーツにクチナシっぽい花の香りがあります。
口に含んでも、少なくとも師範の感覚器では樽の要素は拾えません。
味わいは、普通に白ワインというか、甘さ控えめ酸味そこそこしっかりで、料理に合わせやすいバランスではあります。
結果、調査団からの報告は「安さの秘密は弱っちい香りにあり」でした。
それなりに深みもあってこの値段ならまぁアリなんですが、期待が大きかっただけに落差も大でした。
下手に知恵がつくと「名前の割にはお得」で買っちゃう悪い例ですね。
カルディの中の人もわかってやっていることだとは思いますが、
大したことないワインを売り捌くために美辞麗句並べるのってストレスでしょうねぇ。
小瓶に保存して翌々日再稽古。移し替える際に空気に触れたからか、本体の抜栓時よりは香りが出ていると思います。
味わいも、ちょっと旨味が増したような気がします。
最初に落差感じちゃいましたが、銘醸地らしくちょっと時間が掛かるワインだったのかも知れません。
+2点です。
点数 | 69(+2)点 |
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バンドの練習日は今日でした。神田沙也加の歌なんかをコピーして、心はしっかりヤングに若返っています。
ただ、若くないのは身体の方で、先週伊豆でテニスをした際に転んで、
手の骨にヒビが入っているんです。なのでかなりギターが弾きづらかったっす。
・・・んな話は置いといて、練習後はいつものサイゼリヤ 恵比寿駅東口店で反省しない反省会。
サイゼリヤと言えばキッズメニューの間違い探しですよ。今回は10個すべてを見つけました。
コンプリートしたのは初めてかもです。
注文は、「とりあえずビール」ということで、生ビール 400円を。
500mlのワインが400円なのに、多分300ml程度のビールに400円を投じるのは如何ともしがたいわけですが、
日本人たるもの最初はビールですよ。
ちなみに手前から手を伸ばしているのが師範です。ネットで痛々しく養生している様子が見て取れると思います。
いいオトナが5人ですから、最初はヘルシーに小エビのサラダ Lサイズ500円。 魚介類のメニューが非常に少ないサイゼリヤですので、この定番商品はいつも注文しております。 今回はちょっと塩気が足りない?ということでテーブルオプションの塩を振りかけるメンバーもいました。 こういうのの味付けって、お店ごと日ごとに違ったりするんですかね?
名称 | Bacaréto 2021 バカレト 2021 |
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生産者 | Pontemagno ポンテマーニョ |
価格 | 2,200円 (お店価格) |
購入店 | サイゼリヤ恵比寿駅東口店 |
生ビールを2杯ほど頂いて、メンバーを巻き込んでワインに移行します。
恵比寿東口店は「スペシャルワイン」がある店なので、グランドメニュー以外に別途ワインリストがあります。
が、以前と比べると、かなり本数が絞られたような気がしますね。以前は「1面に泡と白/1面に赤と甘口」だったと思いますが、
今回のは1面に全て書かれていました。
そんなリストからまずチョイスしたのがコチラの白。
以前は"Bachero(バケロ)"という名前で、リストにもまだその名前が書かれていますが、
今は"Bacaréto(バカレト)"ですね。なぜ名前を変えたのかはもちろわかりません。
色は・・・どうでしたっけね?普通に白ワインの色だったと思います。
でも香りが素晴らしい。マスカットのような芳香系の香りがパーッと漂います。
ヴェルディッキオってこんな香りのしっかりした品種でしたっけね?
味わいは、やや甘めではありますが、甘すぎることもなく、非常に一般ウケのする味わいだと思います。
美味いな、この白。以前のバケロの頃よりもさらに美味しくなった気がします。
ヴィンテージが2021年と若いことも功を奏したのかも知れません。お薦めですぞ!
点数 | 80点 |
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こちらがマルゲリータピザ Wチーズで500円。 ウチのバンドは関西の大学出身者が大半を占めておりますので、 ピザの切り方がまるでお好み焼きです。 「これだと部位によって味が違うじゃないか」とクレームしましたところ、 『それを楽しむのが粋というもの』と返されました。ギャフン!
名称 | Salice Salentino Riserva "Rena" 2017 サリーチェ・サレンティーノ・リゼルヴァ "レナ" 2017 |
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生産者 | Leone de Castris レオーネ・デ・カストリス |
価格 | 2,200円 (お店価格) |
購入店 | サイゼリヤ恵比寿駅東口店 |
赤も師範が勝手に注文しております。
このワインはつい先日も稽古済み、サイゼリヤに来たら定番で頼んでいる気がします。
ってかワインリスト、かなり種類減りましたねぇ。やっぱり以前よりも流通その他が難しくなったのかな?
それでもお値段据え置きなあたりはサイゼリヤの矜持だと思います。
色はしっかりと濃い紫色で、ヴィンテージが2017年とやや年季が入っているのですが、
外観上は特に熟成感は見られません。
香りは、まるでレーズンからワインを造ったみたいな干しブドウっぽい凝縮した香りがあります。
味わいもレーズンっぽくて、しっかりと凝縮した甘さとこんもりした渋味を感じます。
やっパリ間違いないな、このワイン。
サイゼのこのワインに限らず、
濃い赤ワインが飲みたいんだったら「サリーチェ・サレンティーノ」、これは間違いない選択だと思います。
点数 | 80点 |
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追加で、ベーシックな赤ワイン デカンタ 500ml 400円も注文しております。 ネットの情報で、『サイゼリヤのワインが美味しくなった』との意見を最近見かけますが、確かにそうかもです。 以前はもっと薄い感じだったと思いますが、今回のはかなりシッカリした香りと味わいを感じます。 正直言って、わざわざプレミアム・ワインを頼まなくても、これで十分かもです。 とにかく衝撃の安さですからね。
こちらは、季節限定のスープ入り塩味ボンゴレというメニューで、お値段は500円。
美味しいんですよ、美味しいんだけどさすがにメニューの写真
とはかなり差があったなぁ。
「看板に偽りアリ」とまでは言いませんけれども。
そんな感じのバンドの反省会、お会計は一人3,000円くらいでした。
本日は、今年最初のバンドの練習で恵比寿まで・・・のつもりだったんですが、
あろうことか日にちを間違えて、練習は明日でした。師範お爺ちゃん、しっかりして下さいよ~
というわけで恵比寿でポッカリ時間が出来てしまったのですが、転んでも泣かないのが安ワイン道場師範、
恵比寿と言えば行きたいお店があったのですよ。そう、リニューアルされたワインマーケットパーティさんです。
場所は以前と同じで、恵比寿ガーデンプレイスの一階奥。 広さも以前と変わらない感じですが、なんだかオシャレな雰囲気になりましたね。 そして大きく変わった点は、以前は店内に高いラックがあったのですが、それが無くなって見通しが良くなりました。 ワイングッズや、おつまみの類も充実していて、ワイン好きなら一日居ても飽きない感じ・・・は言い過ぎかな。
テイスティング・カウンターも新しくなりました。奥にエノマティックが導入されていますね
・・・って前からありましたっけ?
店内をウロウロしていたら、店長の沼田さんに『一杯飲んでいきませんか』とお誘い頂き、
もちろんこちらもテイスティングはするつもりでしたので、「ありがとうございます!」と光の速さでお答えしてカウンターへ。
名称 | Coteaux Champenois "Saran" N.V. コトー・シャンプノワ "サラン" N.V. |
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生産者 | Moët & Chandon モエ&シャンドン |
価格 | (沼田店長から) |
購入店 | Wine Market Party |
そんな流れで沼田さんにサービスして頂いたのがこちらの白ワイン。
最初見た時「なにこれドンペリのパチモン?」と思ったけど、造り手はちゃんとモエ・エ・シャンドン社です。
シャンパーニュのサランという地区でシャルドネから造られるスティル・ワインのコトー・シャンプノワ。
ヴィンテージは書かれていませんが、おそらく90年代だろうとのことでした。
色は軽く濁りのある薄めの飴色で、香りは熟成感バリバリ。
それも白ワインの熟成香じゃなくてちゃんとシャンパーニュの熟成香です。
味わいは酸味シッカリで、こちらも炭酸を抜いた熟成シャンパーニュみたいでした。
なるほどねぇ、と感心しきりでした。とても貴重な体験、ありがとうございます!>沼田店長
点数 | (80点) |
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名称 | Glenelly "Grand Vin" Estate Reserve Chardonnay 2013 グレネリー "グラン・ヴァン" エステート・リザーヴ シャルドネ 2013 |
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生産者 | Glenelly グレネリー |
価格 | 770円 (Glass) |
購入店 | Wine Market Party |
ここからは有料試飲です。試飲のアイテムは、白が5種類くらいで赤もほぼ同数、
それ以外にプレミアムなワインや、泡と甘口も同じくらいあって、全体で20種くらいあったと思います。
そんな中からまず選んだのが、こちらの南アフリカのシャルドネです。
色はかなりシッカリとした感じで、黄金色に近かったと思います。
香りには良い感じの熟成感があります。フルーツと樽が溶け合っていて、いかにも高級なシャルドネって感じです。
味わいも、甘味や酸味や旨味が混然一体となっていて、こりゃ普通のじゃないな、と思わされます。
試飲60mlのお値段は770円、ボトルで購入すると4,950円のワインだそうです。
そりゃそうだろうな、というかその値段でも安いんじゃないかと思うくらい高級感のあるシャルドネでした。
点数 | (85点) |
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名称 | Chianti Classico Riserva "Vigneti La Selvanella" 2017 キアンティ・クラッシコ・リゼルヴァ "ヴィネティ・ラ・セルヴァネッラ" 2017 |
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生産者 | Melini メリーニ |
価格 | 660円 (Glass) |
購入店 | Wine Market Party |
試飲の量は、一杯30ml/60ml/100mlが選べます。
60mlだと、グラスは写真のようにとても立派なものを使わせて頂けます(メーカーはシュピゲラウでした)。
いわゆるテイスティング・グラスも多数並んでいたので、30mlだとそちらなのかも知れません。
そして有料試飲をもう一杯。トスカーナの大手「メリーニ」が、
キアンティとして初めて単一畑で造ったのがこの銘柄だそうです。
お値段は60mlで660円、ボトルだと4,160円とのことでした。
色はキアンティらしい赤み強めの紫色。
香りは、色から受ける印象通り赤いベリーと、サンジョヴェーゼらしいちょっと動物的な香りを感じます。
大樽なのかな、極わずかに樽の雰囲気も感じて(もしかして種かも)なかなか深みのある香りです。
味わいは酸味シッカリ、渋味もたっぷり。ちょっとまだ固いイメージでした。
師範如きがグラス1杯で捉えきれる特徴なんて知れたものですが、
このワインはもっと長く熟成させた方が良いような気がしましたよ。
点数 | (78点) |
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お店の奥にある、高級ワインがひしめくワインセラーもリニューアルされて、とても見やすくなりました。
もちろん、見やすくなったからって買いやすくなったわけじゃ無いんですけどね、お値段的に。
ここは見るだけにして、沼田さんにお薦めを聞いて安ワインを2本ゲット。楽しみです。
そんな、期せずして朝っぱらから試飲などした土曜日の午前中でした。
ワイン好きの方は一度は訪問すべきお店、と太鼓判を押しますよ。
ここからは道場に帰ってからの稽古です。
夕食のメニューは、豚ヒレカツ、チキンカツ、切り干し大根、千切りキャベツ、紅色大根のピクルス。
揚げ物は、一流の方が揚げて冷えたものより、家庭で揚げた揚げたての方が美味しいと思います。
油の値段が上がっている昨今ですが、自宅揚げ物を推奨したい安ワイン道場です。
名称 | Côte de Nuits-Villages "Cœur de Roches" 2017 コート・ド・ニュイ・ヴィラージュ "クール・ド・ロッシュ" 2017 |
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生産者 | Frédéric Magnien フレデリック・マニャン |
価格 | 2,845円 (単品価格:3,980円) |
購入店 | タカムラ ワイン ハウス |
昼に良いワインを口にしちゃうと、夜は激安で!ってわけにはいかないわけで、
道場にしては結構良いワインを開けちゃっております。
モノは、「お値打ち ブルゴーニュ 3本セット」税込送料別6,160円(本日現在は6,980円)からの最後の1本で、
最も単品価格が高かったもの。
ブルゴーニュ高騰の折、セットの割り戻し価格が稽古範囲内でこういうワインが買えるのは貴重になってきましたね。
色は、ブルゴーニュのこのクラスらしい、やや薄めの赤紫色。キレイな色ですね。
香りは、抜栓してすぐは還元香なのかな?温泉のような香りを感じましたが、程なく飛んでラズベリーが顔を出しました。
熟成は『12ヶ月古バリック熟成』とのことで、樽香は控えめです。
味わいは、典型的なブルゴーニュといった感じの甘酸っぱさ。渋味は軽く、雑味は少なく、スケール小さめながらキレイな味わいです。
ちょっと日本ワインのピノみたいな繊細さもありますね。
こりゃ凄ぇ!ってワインじゃありません。でもやっぱりしみじみ美味いのね。
この染み入るような美味しさがブルゴーニュなんだよなぁ。余酒をもって代えがたい雰囲気。
ブルゴーニュ、もうこれ以上高くならないことを切に願います。
翌日、めっちゃ開いたって感じは無いけど、やっぱり美味しいですね、ブルゴーニュ。 あぁブルゴーニュは遠くになりにけり、ですけどね。
点数 | 83点 |
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リンク |
ワインセット 赤 第80弾 お値打ち ブルゴーニュ 3本セット 6,160円 Cote de Nuits Villages "Coeur de Roche" 2017 [Frederic Magnien] 3,980円 |
名称 | Tamasa Chenin Blanc N.V. タマサ シュナン・ブラン N.V. |
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生産者 | Tamasa Trading タマサ・トレーディング |
価格 | 419円 |
購入店 | Amazon.co.jp |
昨日は「南アフリカワインの日」だったそうです。
1659年2月2日に初代ケープタウン総領事のヤン・ファン・リーベックが
「ケープのブドウから初めてのワインが作られた」と日記に記しているからとのこと。
あいにく安ワイン道場では木曜日は休肝日に指定しているため、
一日遅れでお祝いするべく南アフリカワインをチョイスしました。
アマゾンの激安6本セットからの4本目、品種は南アフリカと言えば、のシュナン・ブラン。
ちなみに夕食は、巻寿司いろいろ、「いづう」の鯖寿司、鶏手羽先のグリル焼き、菜の花のお浸し、昨日の残りのガメ煮です。
外観は非常に薄いレモン色、そして水のようにサラッとしています。
香りは、弱いながら淡い柑橘類、薄っすらとミカンの花、ローズマリー的なハーブを感じます。
味わいはこれまた軽いのね。甘さ控えめ酸味も控えめ、更には旨味も少なく苦味はほぼ無くて、まるで水の如しです。
嫌われないことに全精力を使ったようなワインです。
でも、このセットのこれまでのような、状態を疑うネガティブさが無いのは好感が持てます。
これが400円ちょっとなら「かなりアリ」ですね。
小瓶保存した翌日、稽古しはしましたが、後述したように甘口ワインを入れたり、 赤ワインのグラスをそのまま使ったのでロゼっぽい色合いになったりで、もはやこのワイン自体の評価はできませんでした。
点数 | 70点 |
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リンク |
南アフリカ6本赤白ミックスセット/Curator's Choice 2,516円 |
こういう、サッパリを極めたようなワインは、リキュール的なお酒をちょっと加えると大化けすることが経験的にわかっています。
今回は一昨日の甘口があったので、それを秘密兵器の隠し味として投入。
するとまぁどうでしょう!香りにもセメダイン的な複雑さが増して、味わいは見違えるほど厚みが増しました。
もちろん甘くなるので好き嫌いはあると思いますが、「味変」要素として楽しめると思いますよ。
ほらそこのワインオタク、「邪道~!」とか言わないように!
名称 | Charles Tibert Brut Blanc de Noirs N.V. シャルル・ティベール ブリュット ブラン・ド・ノワール N.V. |
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生産者 | SARL Chopin SARL ショパン |
価格 | 1,456円 (単品価格:3,080円) |
購入店 | 銘醸ワイン専門 CAVE de L NAOTAKA |
冒頭に書いたように、安ワイン道場のトップページが500万アクセスを超えました。
普通だったら「ご覧頂きありがとうございます!」なんて書くべきところでしょうが、
安ワイン道場は完全無料で情報提供しておりますので、感謝するのはご覧になっている皆さん側ですよ・・・なんてね。
そんな戯言は置いといて、やっぱりここはひとつお祝いの酒を開けねば、
ということでもちろんシャンパーニュです。
とはいえココは安ワイン道場、稽古範囲内に抑えて参ります。
選んだのは「高級辛口シャンパン5本セット」税送料込み15,950円からの3本目で、
造り手は安シャンパーニュ界ではその名を知らないとモグリなディディエ・ショパン。
単品価格でも税別2,800円、セットの割り戻し価格だと1,500円くらいなアフォーダブル・プライス。
品種はピノ・ムニエ60%でピノ・ノワール40%、侮るなかれ熟成期間は60ヵ月だそうです。
外観は、まず泡が凄いです。シャンパーニュってヤツはどいつもこいつも泡がたっぷりですね。
色合いは、やや赤みがを感じる黄金色。新品の五円玉と十円玉の中間くらいの色合いです。
香りは、「やっぱブランド・ド・ノワールが人懐っこくて好きだな」と再確認させられるベリーのフルーツ感。
ブリオッシュもしっかりあります。熟成は長いみたいなんですが、それほど漬物っぽさは感じません。
味わいは、ブリュットにしては甘めで、シャンパーニュにしては酸味控えめ。
そして、「アクセント」というにはちょっと出過ぎている苦味が画竜点睛を欠いています。
ちゃんとシャンパーニュです。シャンパーニュはその名が付くだけで品質が保証される、は間違いないです。
こういうのが、個人的なお祝いくらいで気軽に開けられる状況が続いて欲しいなぁ、と切に願います。
小瓶保存(ガス圧高いと結構怖い)した翌々日再稽古。 ガスが抜けてややクリーミーな舌触りになったのと、 初日にはあまり感じなかった熟成感が結構出て来ています。 この値段のシャンパーニュでこれだけ楽しめればホント十分だわ。
点数 | 81点 |
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高級辛口シャンパン5本セット 第36弾 15,950円(現行セットには含まれません) Charles Tibert Brut Blanc de Noirs NV 3,080円 |
名称 | Château du Mont 2014 シャトー・デュ・モン 2014 |
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生産者 | Sainte-Croix-du-Mont サント・クロワ・デュ・モン |
価格 | (12月Twitterプレゼントキャンペーン当選賞品) |
購入店 | ボルドーワイン委員会(CIVB) |
お祝い気分だったので、この日は食後酒に甘口ワインを開けました。
このワインは、ボルドーワイン委員会(CIVB)による「12月Twitterプレゼントキャンペーン」当選賞品。
"1ére CUVÉE"と書かれ、2015年のボルドー・コンクールで金賞受賞の印があります。
自宅ではなかなか開けるチャンスの無い甘口ワインですが、ちょうどいい機会だと思い、数日に分けて稽古することにしました。
外観は、(ボトル写真でもおわかりの通り)かなり濃いめの黄金色。
しっかりと熟して一部乾燥した果実が使われたであろうことがわかります。
香りはまるでソーテルヌ、ってそりゃそうですよね、ご近所ですからね。
いろんな果物が混じりあったフルーツバスケットの香りと、超高級セメダインの揮発香。この香りはボルドーの甘口ならではですね。
味わいは、相当甘いです。糖度17.4%は甘口ワインの中でもとりわけ甘い感じです。
酸味もあるけどやっぱり甘いので、グイグイとは飲めずにホント食後に1杯ってのがぴったりなワインです。
・・・とそこまで書いた時点で更新が面倒になったので、ここからは翌日再稽古した分を記載します。
これだけ糖度の高いワインだと、変化はしないというか変化したとしても甘さに隠れてわかりません。
週末にかけてチビチビ楽しんでいきます。
・・・という感じで飲み続けて、抜栓後1週間たったので改めてレポート。
色は変わりません、もとより濃いめの黄金色です。
香りも「まるでソーテルヌ」で変わりません。開いた分、香りのボリュームは増したかもです。
結局、抜栓してから12日間、普通にセラーに立てて保存して、日を空けながらチビチビ飲んでました。
でも全然平気ですね。「甘口ワインは強い」の認識を補強しましたよ。
点数 | 82点 |
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Chateau du Mont 2017 3,300円 (@楽天 ワインギャラリー コレット) |