稽古日誌:2023年4月

テイスティングコメントジェネレーター

 世はGeneratirve AIの時代、安ワイン道場もその波に乗って超久しぶりに新機能を追加しました!

 名付けて「テスティング・コメント・ジェネレーター」、 独自開発した「Nanchatte AI」を実装し、飲んだワインの特徴をいくつかポチポチっと選んでコメント生成ボタンを押せば、 極めて正確なテイスティングコメントを作成し表示してくれます。

 今後、安ワイン道場のコメントはその大半をこのジェネレーターに頼ることになると思いますが、 なんとその心臓部を無償公開して皆さんにもお使い頂けるようにしました!(図をクリックor下のリンク)。 安ワイン道場のトップページからもリンクしています。ぜひご活用ください。

テイスティングコメントジェネレーター

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30日(日)

Devois des Agneaux d'Aumelas 2018 [Vignobles Jeanjean]
名称Devois des Agneaux d'Aumelas 2018
ドゥヴォワ・デ・アニョー・ドーメラス 2018
生産者Vignobles Jeanjean
ヴィニョーブル・ジャンジャン
価格1,328円 (単品価格:2,178円)
購入店京橋ワイン

 夢の高ワイン道場から一夜明け、普通の安ワイン者に戻ります。 本日の夕食は、次女がハンバーグを作ってくれるということで、濃い赤を所望致しました。 ハンバーグの他には茄子の肉みそのせ、トマトとアボカドとレタスのサラダです。 そこで選んだのが、「すべてパーカー【90点以上】 フルボディ赤ワイン6本セット 8,250円」からの南仏産。 同じセットからの先週水曜のワインがイマイチだったので、 江戸の仇を長崎で討つ気分でチョイスしました。

 色は、非常に濃くて全く向こうが透けない紫色。いかにもパーカー氏が好きそうな外観です。 香りは、青畳に塗り込んだイチゴジャムみたい。こりゃ間違いなくグルナッシュ主体でしょうなぁ、と髭を撫でていると、 実はシラーが70%でグルナッシュは30%とのこと。かくも師範の嗅覚はあてになりません。 味わいは、きっちり重くて甘くて渋くてちょっと苦い。やっぱり苦味があるのよねぇ。

 安ワインのパーカー高得点銘柄、濃さを出すためにブドウをガッツリすり潰して皮の苦味が出ちゃっているんじゃないですかね? 存在感はあるんだけど、どこか雑な印象があるんですよねぇ。

 月またぎで翌々日再稽古。あまり印象に変わりは無いんですけど、 ちょっとだけ香りがおとなしくなって、味わいの苦味が影を潜めたような気がします。

点数75点

29日(土)

ドットブリッジ渋谷 外観

 本日は、飲み友だちのまささん&あいさんにお誘い頂いて、まささんの「セラーワイン消費会」に参加させて頂きました。 場所は、渋谷から道玄坂を上がったあたりにあるドットブリッジ渋谷神泉というレンタルスペース。 昨秋にコノスル会を行った場所のそばですね。 このあたりはレンタルスペースが多いのかも知れません。

参加者は下記10名の皆さんです。
まささん(主催)
あいさん(幹事)
ハッピーなつみさん
part2さん
ほくとさん
そにさん
マキさん
ayucowさん
2bさん
安ワイン道場師範

ドットブリッジ渋谷 室内

 料理は、基本的のそれぞれの持ち寄りです。 こういう時、ちゃんとそれなりに内容が偏らないのがオトナですな。 テーブルいっぱいのお惣菜たち、酒飲みには十分な内容です。

Andre Clouet Bouzy Grand Cru Le Clos(Magnum) 2009 [Andre Clouet]
名称André Clouet Bouzy Grand Cru "Le Clos"(Magnum) 2009
アンドレ・クルエ ブジー グラン・クリュ "ル・クロ" (マグナム) 2009
生産者André Clouet
アンドレ・クルエ
価格(あいさんから)
購入店

 定刻の午後1時には皆さん集合、最初の乾杯はもちろんスパークリングなんですが、 それが今回はちょっと凄いんですよ。 あいさんにご提供頂いたこのワインは、アンドレ・クルエの単一畑のヴィンテージ付き、そしてマグナム・ボトル。 畑の「クロ・ド・ブジー」はなんとプレ・フィロキセラの(葡萄根アブラムシに冒されなかった)畑らしいです。
(参考:ワイン・グロッサリー

 色は、それほど濃かったりはしません。ヴィンテージは2008年なのでそれなりに年月を経ているのですが、 やはりマグナムは熟成がゆっくり進むんですかね。 香りのボリュームは素晴らしいものがあります。 グラスに顔を近づけるだけで、洋梨、桃、クロワッサンがブワーッと香ります。 味わいも素晴らしいっすね。ほんのり甘くて酸味シッカリ、そして後味に軽い苦味のアクセント。 文句なしの味わいです。

 さすが!といった香りと味わいでした。熟成序盤の美味しい時期だったように思います。 そしてなんといってもマグナムは見た目が華やかで良いですよ。 とても立派なシャンパーニュ、ありがとうございました!>あいさん

点数88点
ドットブリッジ渋谷 乾杯

 毎度の乾杯写真です。こうしてみると、やっぱり色は少し濃いめですかね。 今でも香りが思い出されますよ。

Tenuta di Tavignano Il Pestifero 2021 [Tenuta di Tavignano]
名称Tenuta di Tavignano "Il Pestifero" 2021
テヌータ・ディ・タヴィニャーノ "イル・ペティスフェロ" 2021
生産者Tenuta di Tavignano
テヌータ・ディ・タヴィニャーノ
価格(まささんから)
購入店

 ここからまささんのセラー放出ワインが続きます。 まずはイタリアのフリッツァンテで、品種はヴェルディッキオ70%、マルヴァジア15%、サンジョヴェーゼ15%。 栽培はオーガニック農法で、瓶内二次発酵だそうです。
(参考:wine@

 外観は、自然派らしく軽い濁りのある薄レモン色、泡立ちはほとんど無いといって良いくらいに弱めです。 香りはとてもリンゴの雰囲気が強くて、まるでシードルのようです。 味わいは、甘味も酸味も控えめで、かなり軽い感じ。泡が弱いこともあってか、スイスイ入ります。

 いわゆるナチュールなカテゴリーだとは思いますが、ナチュール臭さは控えめで、万人ウケするワインだったように思います。 そして、前のシャンパーニュが凄すぎたので、やや順番的に不利な位置にあったとも思います。

点数77点
Tenuta di Tavignano La Birda 2021 [Tenuta di Tavignano]
名称Tenuta di Tavignano "La Birda" 2021
テヌータ・ディ・タヴィニャーノ "ラ・ビルダ" 2021
生産者Tenuta di Tavignano
テヌータ・ディ・タヴィニャーノ
価格(まささんから)
購入店

 次も同じ造り手のフリッツァンテです。こちら品種はラクリマ100%・・・って知らない品種です。 栽培は同じくオーガニック農法、醸造も瓶内二次発酵ですが、野生酵母が使用されていて、 瓶内でシュール・リー製法にて2か月間熟成されているそうです。
(参考:wine@

 外観は濁りのある薄ピンクで、まるで桃ジュースみたいな見た目です。前のワイン同様に泡はとても弱い感じです。 香りは、こちらには明確に自然派の雰囲気があります。師範的には「高級な洗顔石鹸の香り」に思えます。 味わいは、前のワインよりコクがあって、飲み応えを感じます。

 こちらはいわゆるナチュールな感じで、好きな人は多そうです。 しかし、自然派な造り手のワインって、どうしてこう表にはなにも情報を書かないんですかね? このワインの場合は裏ラベルにしっかり記載されてはいるんですが、店頭に並べた際にわざわざ裏をみなきゃいけない、 という手間が掛かりますよね。

点数78点
ドットブリッジ渋谷 コム兄テリーヌ

 今回の料理における注目株は、2bさんにお持ち頂いたコム兄特製テリーヌ。 奈良で調理のお仕事をされている コム兄さんに作って送って頂いたそうです。 これがしっかりと凝縮感のあるテリーヌで、食べ応えがありました。
(現場では、テリーヌとパテの違いが論じられておりました。未だに違いがわからない師範です)

Takizawa Winery Sauvignon Blanc 2016 [Takizawa Winery]
名称Takizawa Winery Sauvignon Blanc 2016
タキザワワイナリー ソーヴィニョン・ブラン 2016
生産者Takizawa Winery
タキザワワイナリー
価格(まささんから)
購入店

 ここから続く2本の日本ワインが、まさに「セラー放出」ワインです。 まず1本目が、北海道はタキザワワイナリー2016年産のソーヴィニョン・ブラン。 最近北海道のワイナリーは勢いがありますね。熟成具合に大変興味がありました。
(参考:TAKIZAWA Winery

 まず色にビックリです。かなり濃いめのレモン色で、およそソーヴィニョン・ブランとは思えない外観です。 次に香りにビックリです。2bさんは『カリフォルニアのシャルドネ』と言われていました。 ほくとさんは『甘いトマトの香り』だそうです。 師範は「まるでソーテルヌ」だと思いました。どれをとっても普通のソーヴィニョン・ブランの香りじゃ無いですね。 味わいは、結構酸味も旨味もあって、しっかりしていたように思います。

 いや~、これは驚きのワインでした。2016年、まだそんなに古いわけじゃ無いんですが、相当熟成感がありましたよ。 一同『これは知ってるソーヴィニョン・ブランじゃない』で意見が一致しておりました。

点数81点
Yamazaki Winery Pinot Blush 2012 [Yamazaki Winery]
名称Yamazaki Winery Pinot Blush 2012
山崎ワイナリー ピノ・ブラッシュ 2012
生産者Yamazaki Winery
山崎ワイナリー
価格(まささんから)
購入店

 続くワインも北海道産です。時代は更に遡って、こちらのヴィンテージは2012年。 葡萄栽培地は北海道三笠市達布807番地、使用葡萄品種はピノノワール、ピノグリ、 醸造はマセラシオン・カルボニックでホールプレス、低温醗酵だそうです。
(参考:YAMAZAKI Winery

 色は、ロゼというより薄めのオレンジ色ですね。軽い濁りもあります。 香りは、こちらもかなり熟成が進んでいて、師範的には「シェリーの香り」だと思いました。 2bさんは『梅酒』、ayucowさんは『甘酒感』だそうです。 味わいはやや甘め。アルコール度数は10%なので、意図的に醗酵を止めたんだろうと思われます。

 正直なところ、状態としては「やや逝っちゃっている」感じではありましたが、 まだ飲めないレベルではありませんでしたよ。大変おもしろいワインでした。

点数73点
ドットブリッジ渋谷 抜栓

 かなりコルクがグズグズだったみたいで、古酒用のコルク抜き(なんて名前でしたっけね?)で抜栓するまささん。 こんなグッズを持っている一般人、コワイです。

Saint-Veran Arpege 2018 [Dom. Barraud]
名称Saint-Veran "Arpége" 2018
サン・ヴェラン "アルページュ" 2018
生産者Dom. Barraud
ドメーヌ・バロー
価格(まささんから)
購入店

 かなりキテレツなワインが2本続いた後に、王道の白ワイン登場です。 このワインは、どこだかのキャンペーンで当選した賞品だったとのこと。 そういうワインって、皆で開けたくなりますよね。 ちなみにサン・ヴェラン・アルページュは、 樹齢20年と25年の2区画のブドウをアッサンブラージュしたワインで、 半分は樽発酵させ、もう半分はタンクで発酵させているそうです。
(参考:AEON de WINE

 色は薄めのレモン色。前の2本が普通じゃなかったので、とても安心感のある外観です。 香りも「あー、コレは知っている香りだ!」と口を突いて出る王道感。 樽は控えめで、リンゴと柑橘類のフルーツ香がメインです。 味わいは、南部ブルゴーニュの2018年だから厚ぼったいワインを想像しましたが、意外とスレンダーな味わい。 マキさんは『ミネラルたっぷり』と言われてました。

 美味しいブルゴーニュのシャルドネですよ。 でも、ダニエル・バローのワインって、もう少し力強さがある印象がありました。 世の流れに合わせて造りを変えてきているのかも知れませんね。

点数80点
Rooftop Reds Traminette 2019 [Rooftop Reds]
名称Rooftop Reds Traminette 2019
ルーフトップ・レッズ トラミネット 2019
生産者Rooftop Reds
ルーフトップ・レッズ
価格(まささんから)
購入店

 これまた珍しいワインの登場です。ニューヨークの街中で造られているワインらしいんですよ。下記に引用します。

『Rooftop Reds は、2016年の春に世界で初めて商業的な都市型屋上ブドウ園を実現し、ニューヨーク市に導入しました。
マンハッタンの摩天楼を見晴らせる屋上には、特別仕様のプランター50個が並びます。 この中に高さ90センチまで入っている「土」も特別で、その40%は粉砕された再生ガラス。 伝統的なブドウ畑の「水はけが良い砂状土」を模した「環境に優しい軽量土」だと創始者の1人、 デビン・シューメーカーは言います。』
(参照:Vin里から)

 色はほぼ無色です。ニューヨークのビル街が想像されます(気分です)。 香りは、前情報が無ければゲヴュルツトラミネールだと言うでしょうね。ライチのような芳香系の香りがしっかり感じられます。 味わいは、酸味シッカリでキリッとした苦味。こちらもマンハッタンの空気が味わえます(気分です)

 街中で、プランターで、ワイン用のブドウが造られるんですねぇ。面白い。 屋上ワイナリーにはレストランも併設されているみたいです(Rooftop Reds)。 行ってみたいなぁ。

点数79点
Strasserhof Eisacktaler Silvaner 2019 [Strasserhof]
名称Strasserhof "1" Silvaner 2019
ストラッセルホフ "1" シルヴァネール 2019
生産者Strasserhof
ストラッセルホフ
価格(あいさんから)
購入店

 次なるワインは、あいさんに提供して頂いたもので、なんでも日本への入荷は70本くらいの希少なワインとのこと。 ネットで調べてもこのワインは出て来ません。インポーターのサイトにも情報は無くて、 多分、ラベルに大書されている"1"が大事なんだと思われます。

 そしてこのワインも凄いワインでした。 シルヴァネールって、どちらかというと軽いワインなイメージがありましたよ。 アルザスだとリースリングやゲヴュルツトラミネールの後塵を拝しているような。 ところがこのシルヴァネールは、濃いめのレモン色でとても凝縮感があります。 香りには若干の自然派っぽさとぺトロールがありますが、ポジティブに捉えられる範囲です。

 これまた珍しいワインを頂きました。 2bさん曰く『グレープフルーツの皮と身の間の白いトコロ』だそうです。なるほど。 ayucowさん曰く『ケバブ屋の外人の匂い』だそうです。それはわからん!

点数85点
ドットブリッジ渋谷 グラスマーカー

 2bさんに、可愛い草履のグラスマーカーを頂きました。あざっす!

Altair Cabernet Japonais 2019 [Fermier]
名称Altair Cabernet Japonais 2019
アルタイル カベルネ・ジャポネ 2019
生産者Fermier (Honda Vineyards and Wines)
フェルミエ (ホンダ ヴィンヤーズ アンド ワインズ)
価格(2bさんから)
購入店

 ここまででようやく半分消化、ここから赤になります。 赤の1本目は日本ワインで、醸造は新潟のフェルミエ(製造者はホンダ ヴィンヤーズ アンド ワインズ) 裏ラベルの情報を転記します。

『日本産カベルネ系4種から醸した優しくエレガントな赤ワインです。 カベルネ・ソーヴィニヨンとカベルネ・フランにカベルネ系交配品種2種をブレンドしました。 オリジナル品種の構成比率は カベルネ・ソーヴィニヨン66%、カベルネ・フラン1%、ブラウフレンキッシュ7%、ドルンフェルダー26%です。』

 外観は、透明感と青みのある紫色です。いかにも日本のボルドー品種といった感じです。 香りはめっちゃカベルネ・ソーヴィニョンの香りがします。 「おー、日本のカベルネもここまで来たか!」と思って口に含むと、やっぱり日本ワインの赤らしく軽めです。 ややピーマンのような青っぽさがあるのがこの品種の特徴でしょうね。

 香りは立派にカベルネですが、味わいはボルドーやニューワールドのそれを想像すると裏切られます。 でも、こういう味わいこそ日本ワインの個性かもですね。和食に合わせられる赤、という感じがしますよ。

点数76点
Leopard's Leap Special Edition Pinotage 2020 [Leopard's Leap Family Vineyards]
名称Leopard's Leap "Special Edition" Pinotage 2020
レオパーズ・リープ "スペシャル・エディション" ピノタージュ 2020
生産者Leopard's Leap Family Vineyards
レオパーズ・リープ・ファミリー・ヴィンヤーズ
価格(まささんから)
購入店

 だんだんコメントが怪しくなってきますので、引用多めでいきます。

『レオパーズ・リープは、銘醸地フランシュックを拠点とするワイナリー。こちらは、南アフリカを代表する品種ピノタージュとサンソーで仕立てた赤ワインです。ラベルには、ワイナリーが最初に譲り受けた3匹のヒョウが描かれています。』
エノテカ・オンラインから引用)

 色は、前のカベルネと比べても遜色ないくらい濃い紫色です。 香りは、濃いベリーの香りがしっかりあります。 南アフリカのワインに感じることが多い「焼けたゴム」香はほとんどありません。 味わいにはしっかりと濃くて柔らかい甘さがありますよ。

 とりわけ個性があるわけではありませんが、普通に美味しいしっかりした赤ワイン、という印象でした。 時間をかけて飲めば、また違った表情が見られたのかも知れません。

点数77点
Brunello di Montalcino 2017 [Piancornello]
名称Brunello di Montalcino 2017
ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ 2017
生産者Piancornello
ピアンコルネッロ
価格(あいさんから)
購入店

 どんどんいきます。そして説明手抜きします。

『1700年代から続くピアンコルネッロ農園を、現オーナー、クラウディオの曾祖父が1950年に購入しブドウ栽培を始めました。 年間総生産量50,000ほどの小規模農家ですが非常に実直な仕事ぶりに世界でも高い評価を得ています。 密植度5000本/haの樹齢が高い区画のブドウを使用。自然酵母を使用し、ガラスコーティングをしたセメントタンクで発酵。 60%をトノーでマロラクティック発酵し、大樽で24カ月熟成後、セメントタンクで静置。最低4カ月瓶内熟成を行います。』
ワイン・グロッサリーから引用)

 更にはコメントまで手抜きして、2bさんのご発言をマルッと引用致します。
『ファースト・インプレッションは、濃く煮出したアールグレイ。 カシス、プルーンやブラックベリーまではいかないラズベリーのやわらかい感じ。 檜のお風呂に入った感じ。チョコレート食べた。』

 以上、ご参考になりましたでしょうか。そう言われるとホントそういう香りがしてくるから不思議です。 ブルネッロ・ディ・モンタルチーノって、若いうちはガチガチに固いイメージがありましたが、 このワインは適度な柔らかさがあったように思います。

点数84点
Montefalco Sagrantino 2010 [Goretti]
名称Montefalco Sagrantino 2010
モンテファルコ・サグランティーノ 2010
生産者Goretti
ゴレッティ
価格(まささんから)
購入店

 このワインはねぇ~、あまり情報が無いんですよ。インポーターであるモトックスのサイトにも

『ウンブリア州No.1コスト・パフォーマンスを獲得する優良生産者。』
モトックスから引用)

というくらいしか書かれていません。ということでサラッといきます。

 外観は、前のブルネッロ・ディ・モンタルチーノに負けず劣らずの濃さだったように思います。 香りは、ミチッとした果実の香りに加えて、どこか和の雰囲気を感じるあんこ(煮豆?)のような香りがありました。 味わいは・・・固いのよ。 part2さんも『渋味強いですね~』と言われていました。

 ヴィンテージは2010年、もう干支一回りしているのに固いのね。 こういうワイン、飲み頃はいつなんですかね? あるいはこれも時間が経てばしっかり開いたのかもしれません。

点数79点
Radacini Reserve Red Blend 2016 [Radacini]
名称Radacini Reserve Red Blend 2016
ラダチーニ リザーヴ・レッド・ブレンド 2016
生産者Radacini
ラダチーニ
価格(まささんから)
購入店

 お次は昨今話題のモルドバの造り手「ラダチーニ」の赤、そのスペシャル・バージョンです。 カベルネの白とは先日稽古しております。インポーターの説明を引用します。

『所有ブドウ畑は約1,000haと広大。100%自社産ブドウ使用、一部のエントリー&ミドルクラスのワインを除き、ほとんどがていねいな手摘み収穫、一番搾りのジュースのみ使用というこだわりから産まれるラダチーニ・ワイン。じっくりと味わい、確かな品質を実感していただきたいとラダチーニは願っています。』
AGRIから引用)

 もうほとんど覚えておりませんので、他人様のコメントをお借りします。
『松の森の中。針葉樹』(part2さん)
『第二アロマまで』(マキさん)
皆さんも言っていることがだいぶ怪しくなってきているようです。 でもまぁ美味しいワインではありました(雑)

点数78点
Amarone della Valpolicella 2013 [Corte Scaletta]
名称Amarone della Valpolicella 2013
アマローネ・デッラ・ヴァルポリチェッラ 2013
生産者Corte Scaletta
コルテ・スカレッタ
価格(2bさんから)
購入店

 一度に17本も稽古すると、1本くらいは写真を撮り逃すわけです。 今回は前もって開けるワインが分かっていたので、紙のリストにして持って行ったんだけど、 やっぱりやっちゃうんですな。というわけでこの写真は最後の集合写真からの切り出しです。 説明は、インポーターの風土さんから引用致します。

『コルヴィーナ40%、ロンディネッラ30%、コルヴィノーネ30%。 丁寧に選果をし、全て手摘み収穫。その後90日間のアパッシメント(陰干し)を掛け、 30ヶ月のオーク熟成を経て6ヶ月瓶内熟成をした後リリース。』
風土から引用)

 写真を撮り逃すくらいだから、コメントもいい加減ですが、 このワインに関しては、かなり酸化が進んだ印象がありました。 前2本のイタリアワインが年齢の割には若い雰囲気だったので、余計にそう感じたのかも知れません。

点数76点
ドットブリッジ渋谷 キルフェボン

 師範が持参した食べ物は、キルフェボンの赤いフルーツのタルト。 見た目が良いんですよね、写真の撮り方が雑でアレですが。

Pieroth Bor Forras Blaufrankisch 2018 [Pieroth (Bor Forras & Feher Arany)]
名称Pieroth Bor Forrás Blaufränkisch 2018
ピーロート ボール・フォーラス ブラウフレンキッシュ 2018
生産者Pieroth (Bor Forrás & Feher Arany)
ピーロート (ボル・フォーラス&フェヘル・アラニー)
価格(まささんから)
購入店

 ここから先はほぼメモもありませんので、極めて適当な感じで進めさせて頂きます。 下記は、このワインの説明と言うよりハンガリーワインの説明ですが。

『ハンガリーワインの歴史は長く、古代ローマ人が葡萄を栽培し、5世紀には多くの葡萄園があったと記録されています。 ルイ14世はハンガリーワインを高く評価していたそうですが、その魅力はまだ知られていません。 ハンガリーワインが世界に広まったのは冷戦後。 ワイナリーはハンガリー南部の、西にドナウ川が流れ、南はセルビア国境に接しているハヨーシュ=バヤ地区にあります。』
ピーロートから引用)

 色はやや薄め、エッジにオレンジ色が見えました。 香りは・・・どうだっけ?あまりおぼえておりません。 味わいは半甘口ですね・・・ということくらいしか覚えておりません。スミマセン!

点数74点
Legado Munos Garnacha 2016 [Vinedos y Bodegas Munos]
名称Legado Muños Garnacha 2016
レガード・ムニョス ガルナッチャ 2016
生産者Viñedos y Bodegas Muños
ヴィニェードス・イ・ボデガス・ムニョス
価格(まささんから)
購入店

 こちらのワインは、主催者まささんが『ワインが好きになるきっかけとなった1本』とのことです。 そういうこともあってか、ボトルの写真は何枚も同じものを撮っております。 というか、写真撮ったか撮ってないか覚えていないくらいの状態でありました。 せっかくですからこちらも説明引用します。

『醸造:収穫後ブドウはワイナリーへ運ばれ除梗と破砕が行われる。 澱を得た後、15℃の低温プレマセラシオンを24時間行い、ステンレススティールタンクで8日間25℃で発酵を行う。 酸度:5.1g/l、PH:3.77、残糖度:2.8g/l』
ピーロートからVT2019を引用)

 もうね、「あー、美味しいスペイン産ですね~」というくらいしか記憶が無くて。 でも皆さんに「書記役をやらせて頂きます!」と言った手前、何も情報無しではアレなので、 引用多めで失礼しました。

点数77点
Yurigusa Petnat N.V. [Chateau Ginkgo]
名称Yurigusa Petnat N.V.
ユリグサ ペットナット N.V.
生産者Château Ginkgo
シャトー・ジンコ
価格(2bさんから)
購入店

 最後は、ボルドーの日本人醸造家、「百合草 梨紗」氏が監修したペットナット。 なぜこれが最後になったかというと、冷えて無かったからですね。 なので会が進行する間、備え付けの冷蔵庫で冷やされておりました。 このレンタルスペース、冷蔵庫や流しもあってなかなか便利ですよ。

 ・・・と、ワインとは直接関係ないことを書いているのは、 もちろんワインのことを覚えていないからです。 ショップのサイト(リカマンオンライン によれば、お値段は8,800円もするんですね。それはちょっと盛り過ぎだろう、という感じはしました。

点数??点
ドットブリッジ渋谷 デザート

 そんな感じのまささん「セラ―ワイン消費会」、会費は5,000円ポッキリでした。 その金額じゃ最初の泡だけで終わっちゃう感じではありますが、 様々なワインやお持ち寄りの料理をありがたく頂戴させて頂きました。

 現場からは以上です!

ドットブリッジ渋谷 飲んだワインたち

まささんの「セラーワイン消費会」で開けたワインたち

ワインステーション+ 骨折BOX

 「セラーワイン消費会」が終了したのは午後5時過ぎ、 まだ世間は明るいということで、余ったワインを携えて向かったのはワインステーション+。 参加者のマキさんのお店なので、お休みのところを開けて頂きました。

 ちなみに駅長さんはかなりの大ケガをされたそうで入院中。 順調な回復をお祈りしております。

ワインステーション+ ワイン

 もう皆さんたいがい飲んでいるので、ここで頂いたのは1次会の余りのワインだけ。 マキさんお疲れでしたので、カウンターに入ったのはまささん。 まささんはホントずーっとワイン注いだりしてゆっくり出来なかったと思います。お世話になりました。

ワインステーション+ 乾杯

 そんな感じの2次会でした。 会費として、「骨折BOX」に僅かなお金を入れさせて頂きました。

 それでは、また皆さんよろしくお願いします!


28日(金)

Hartenberg Riesling 2018 [Hartenberg]
名称Hartenberg Riesling 2018
ハーテンバーグ リースリング 2018
生産者Hartenberg
ハーテンバーグ
価格2,295円
購入店ワインブティックヴァンヴァン

 4月28日は「ドイツワインの日」で「ヴィオニエの日」らしいです。 惜しむらくは、本日の道場にはそのどちらも在庫がありません。 というわけで苦肉の策で選んだのは、「ワインブティック ヴァンヴァン」の南アフリカワインフェア―で購入したリースリング。 だってほら、リースリングと言えばドイツ品種だし、ヴィオニエともきっと遠縁の親せきでしょ(知らんけど)。

 そして本日の調理担当は師範で、メニューは刺身(天然ヒラメ、ボイルしたホタルイカ)、アジの塩焼き、 切り昆布のお浸し、ベーコンとレタスとトマトのスープ。 スープ以外はガチの和食&海の幸なので、スッキリした白を期待しております。

 外観は、かなりしっかりしたレモン色。「スッキリした白」とはちょっと違ってそうな見た目です。 香りは、いかにもリースリングなジッポのオイル香がまず前面に来て、その後ろにオレンジマーマレードの香り。 この品種らしい香りではあります。 味わいはかな~りドライ。甘さ控えめ酸味シッカリで、ニューワールド的なユルさはありません。

 香りは結構華やかだけど、味わいはドライで硬派なリースリングだと思います。 単体としてはなかなか美味しいんだけど、刺身や焼き魚に合うかは・・・特にホタルイカとは厳しい感じ。 素直に泡か日本ワインにしておいた方が良かったかも知れません。 でもそれもまた経験よね。

 小瓶保存して翌々日再稽古。 やっぱりリースリングって香りが良いんだよな。若かりし頃「白ワインとは」っていう香りがします。

点数76点

26日(水)

Chateau de Corneilla Heritage 2017 [Ch. de Corneilla (Jonqueres d'Oriola)]
名称Château de Corneilla "Héritage" 2017
シャトー・ド・コルネイヤ "エリタージュ" 2017
生産者Ch. de Corneilla (Jonquères d'Oriola)
シャトー・ド・コルネイヤ (フォンケレス・ドリオラ)
価格1,194円 (単品価格:1,958円)
購入店京橋ワイン

 本日の夕食は、ミートグラタン、アボカドとフルーツトマトとレタスのサラダ、パンいろいろ。 選んだワインは、「すべてパーカー【90点以上】 フルボディ赤ワイン6本セット 8,250円」から、南仏産の赤。 金色のステッカーには「RP 88-90」と書かれていて「88点は90点以上か?」と・・・細かいヤツでスミマセン。

 色は、南仏らしくしっかりと濃い紫色。特に濁りは無く澄んだ感じです。 香りは、果実感は控えめで、ツンっとした刺激を感じる酸の雰囲気。 ボリュームも控えめで、かなり内向的な香りです。 味わいは、渋味とか酸味とか甘味とかはそこそこバランス良いけど、 イケてないのは苦味。この苦味はちょっと邪魔ですねぇ。

 このワイン、気付かなかったけど全く同じものと1年半前に稽古済み。 安定の低評価でした。同じヴィンテージのワインを、2年越しで稽古してどっちもパッとしない印象です。 パーカー一派の目はどこに付いているんですかね!とモノ申したい感じです(日本向けと別のキュヴェの評価かもです)

 小瓶保存して翌々日再稽古。香りは更に痩せちゃった感じ。ワインの抜け殻的な雰囲気です。 味わいは、口に含んですぐは良いんだけど後味が苦いのね。ゴクゴク飲めばいいのかしら(そんなワインはイヤです)

点数68点

23日(日)

裏通りのドンダバダ

 本日の食前酒は、#ヤッホーブルーイングの「裏通りのドンダバダ」、春風のように爽やかなビールです。

 缶には『樽熟成のシャルドネを思わせる』と書かれていますが、 個人的にはステンレスのゲヴュルツトラミネールが近いと思います・・・ って書いてもワイン好き以外には伝わらないでしょうけど。

裏通りのドンダバダ 缶
Zen (Red) N.V. [Iwanohara Vineyard]
名称Zen (Red) N.V.
善 (赤) N.V.
生産者Iwanohara Vineyard
岩の原葡萄園
価格1,187円
購入店サミット横浜岡野店

 近所のスーパー「サミット」でワイン全品15%オフのセール中。 こういう時は店による価格バラツキが少ない日本ワインを買うに限ります。 特に今日は、痛飲した翌日だったので無性に薄旨系のワインが飲みたかったんですよ。 そこで買ったのは、岩の原葡萄園の「善」、1本税込み1,187円(但し720ml)の赤白。 さっそく今日は赤から稽古します。

 ちなみに夕食は、豚モツと野菜の炒め物、キンカン(未熟卵)の甘辛煮、リーフレタスとトマトのサラダ、 カリっと鶏皮です。

 色は決して薄くないです。真紫といった感じの色調で、透明感があってキレイな外観です。 香りは、いかにもマスカット・ベーリーAっぽいイチゴとココナッツの香り。 品種は書かれていませんが、間違いなくマスカット・ベーリーAが主体だと思われます。 味わいは、希望通りの薄旨系。渋味はとても軽くて柔らかく、ほんのり甘くて酸も結構しっかりしています。

 美味いなぁ、というか「めっちゃ美味い」じゃないけどしみじみ美味いんですよ。 こんなワインが普通にスーパーで手に入るんですから日本は良い国だな。 一方で、少量生産のカルトな日本ワインを追い求めている方には「おつかれさま!」と言いたいです。 あたしゃ薄旨系はコレで良いわ。


 小瓶保存して3日後再稽古。香りや味わいの傾向は抜栓時と概ね同じなのですが、 (冷蔵庫から出してすぐだからか)やや香り弱めでより酸味しっかりに感じられます。気のせいかも知れません。

点数75点

22日(土)

spice&wine oeld 外観

 本日は、飲み友だちのやえさんの誕生会。 場所は、3度目の訪問になる代々木八幡のspice&wine oeld(エルド)さん。 前回の訪問は昨年の7月ですから、9ヵ月ぶりですね。

 こちらのお店、もうすぐ移転されるとのこと。 ちょっと遠くなるのが残念ですが、きっとまたお伺いすると思います。

spice&wine oeld 店内

本日のやえさん誕生会に集まったのは下記のメンバーです。
やえ@安ワインと猫と美容好きさん(主役&幹事)
kinokoさん
だいすけ@主食は激安ワインさん
アレンさん
安ワイン道場師範
アカウントに「安ワイン」の文字が多くてナイスです。そして
na.さん(店主)
よろしくお願いします。

Jacquesson Cuvee 745 Extra Brut N.V. [Jacqueson]
名称Jacquesson "Cuvée 745" Extra Brut N.V.
ジャクソン "キュヴェ 745" エクストラ・ブリュット N.V.
生産者Jacqueson
ジャクソン
価格(ロワンさんのフォトコン当選賞品)
購入店ワインショップ ロワン

 ワインは各自持ち寄りなのですが、 その基準が『セラーの肥やしの時価10,000円以上のワイン(購入価格は問わず)』とのこと。 「ウチが安ワイン道場と知っての狼藉か?!」って感じですが、 こういう時にちょうど良いワインがありました。 年末のワインショップ ロワンさんのフォトコン当選賞品で、 高級シャンパーニュであるジャクソンのキュヴェ745。 キュヴェ743は昨年稽古していて、その時撮った写真で当選しました。 こういうワインはみんなで開けて吉でしょう。

 外観は淡いレモン色、泡立ちは素晴らしくしっかりしています。 香りは、若いリンゴっぽいフルーツの香りがして、口に含むと若干のイーストっぽさを感じます。 味わいは極めてドライ。酸!酸!!酸!!!って感じです。

 ベースワインのヴィンテージが2017年でデゴルジュマンが2021年なので、 まだ若いキュヴェなのですが、やや酸化熟成した感じの雰囲気が複雑さを与えています。 美味いっちゃ美味いんですが、お子様舌な師範はもう少し甘くても良いような気がしました。

点数82点
spice&wine oeld 乾杯

 『香りを楽しんで欲しいので』ということで、 シャンパーニュですがブルゴーニュタイプの大振りなグラスを使わせて頂いています。

 それでは乾杯!

spice&wine oeld イタリア産ジャンボグリーンオリーブ

最初の泡に合わせて出して頂いたアミューズが
・イタリア産ジャンボグリーンオリーブ
です。とても大きなオリーブで、食べ応えがありました。

Ca'del Bosco Cuvee Prestige N.V. [Ca'del Bosco]
名称Ca'del Bosco "Cuvée Prestige" N.V.
カデル・ボスコ "キュヴェ・プレスティージュ" N.V.
生産者Ca'del Bosco
カデル・ボスコ
価格(やえさんから)
購入店

 フランチャコルタ・バーにお勤めのやえさんが持参されたのは、もちろんフランチャコルタです。 これは「時価10,000円以上」ではなくオマケの1本とのこと。 なんでも、常温の倉庫で5年くらい放置されていたんだとか(デゴルジュされたのは2018年)。 どんな熟成をしているのか興味津々だったのですが・・・

 まず外観はまるで薄いロゼのようなオレンジ色です。 泡立ちは、シャンパーニュに比べるとかなりおとなしい感じですね。 そして香り・・・これが素晴らしい。間違いなく栗の香りがします。 Kinokoさん曰く『ドンペリみたいな香り』とのこと。 師範の貧相なドンペリ経験に照らしても、確かにそういう感じはある気がします。 味わいも栗っぽい香ばしさと甘さがあるんですね。これは素晴らしい。

 このワイン、同じ銘柄を3年前に稽古しているのですが、 その時も『ドン・ペリニョンみたいだ』という意見が出ていました。 いやー、スパークリングワインの常温熟成、イケるんですね。 みんなで『自宅で常温熟成しようかな』なんて話してましたよ。

点数88点
spice&wine oeld ブッラータチーズとレモンオイル 豆乳かぼちゃスープ仕立て

泡に合わせてこちらも出して頂いています。
・ブッラータチーズとレモンオイル 豆乳かぼちゃスープ仕立て
チーズとレモンとカボチャと豆乳とスパイス、 想像つかないでしょ。これが不思議な味わいで美味しいのよ。引き出しの多さに感心します。

Meursault Porusouts Premier Cru Cuvee Jehan Hublot 2012 [Hospices de Beaune]
名称Meursault Porusouts Premier Cru "Cuvée Jehan Hublot" 2012
ムルソー・ポルソ プルミエ・クリュ "キュヴェ・ジュアン・ウンブロ" 2012
生産者Hospices de Beaune
オスピス・ド・ボーヌ
価格(やえさんから)
購入店

 やえさんにお持ち頂いた「時価10,000円以上」のワインがこちら、オスピス・ド・ボーヌのムルソー1級畑。 ブルゴーニュ高騰の折、いまや10,000円なんてもんじゃないでしょうね。 ウメムラ Wine Cellarの「注文が可能な福袋」で、 『1本だけ高級な白を入れて下さい』とお願いしたらこれが入っていたらしいですよ。 確かにこういうワインって、なかなか一人じゃ開けられないですよね。

 色は特に濃いって感じじゃないのですが、香りが濃いんです。バターとナッツと蜜入りリンゴ、 まさにムルソーど真ん中の香りです。 口に含むと、香りの派手さとは裏腹に酸味しっかりでキュッとタイトなバランス。 こういう味わいも「いかにもムルソー」って感じですね。

 さすがはオスピス・ド・ボーヌ、アペラシオンの特徴が良く出ていると思います。 これがピュリニー・モンラッシェやシャサーニュ・モンラッシェあたりだともっと香りにも冷涼感が出て来るんですよね ・・・などと知ったかぶりをしたくなるくらい美味しい白でした。

点数86点
Bannockburn Geelong S.R.H Museum Release Chardonnay 2014 [Bannockburn Vineyards]
名称Bannockburn Geelong S.R.H "Museum Release" Chardonnay 2014
バノックバーン ジーロング S.R.H "ミュージアム・リリース" シャルドネ 2014
生産者Bannockburn Vineyards
バノックバーン・ヴィンヤーズ
価格(だいすけさんから)
購入店

 やえさんからだいすけさんには『白を持って来て下さい』と注文があったそうです。 片やブルゴーニュですから、その相手としてはニューワールド、ということで10,000円以上の白を探したとのこと。 「主食は安ワイン」のだいすけさんですから、その時『楽天の検索で「高い方から順に」というボタンを始めて使った』そうです。 よーくわかります。

 外観は、前のムルソーとなんら違いはありません。 香りは・・・これも極めて似ているんですね。師範レベルでは「良いムルソーですな」と言っちゃいそうです。 やえさんは『香りの瞬発力が違う』と、哲学的なコメントをされておりました。 ただ、味わはやっぱりニューワールド、相対的に酸がちょっと控えめで甘さがちょっと多め。 人懐っこい味わいです。

 ショップの売り文句にも「まるでムルソー」と書かれていたそうですが、その看板に偽りなしですね。 「ニューワールドの高級白=コッテリ」という印象は過去のものになった感があります。

点数85点
spice&wine oeld 名物馬肉タルタル トリュフマヨ添え

こちらの料理はこのお店のスペシャリテ。
・名物馬肉タルタル トリュフマヨ添え
ゴマ油とスパイスで味付けされた馬肉の赤身に、トリュフの香るマヨネーズ。コレめっちゃ美味いです。 そして師範もやえさんも馬刺の本場熊本出身ですから、 この料理はDNAに刺さりまくっておりました。

Nebbiolo Bricco Buon Natale Santa Maria Valley 2013 [Clendenen Family Vineyards]
名称Nebbiolo "Bricco Buon Natale" Santa Maria Valley 2013
ネッビオーロ "ブリッコ・ブオン・ナターレ" サンタ・マリア・ヴァレー 2013
生産者Clendenen Family Vineyards
クレンデネン・ファミリー・ヴィンヤーズ
価格(kinokoさんから)
購入店

 kinokoさんも2本お持ち頂いていて、その片方で「オマケ」扱いなのがこちら。 なんでも、オー・ボン・クリマの創設者、亡くなったジム・クレンデネン氏から直接買われたとのこと。 ラベルはかなり年代物のようですが、実際は2013年産なのでそんなに古いわけじゃありません (セラーの一番下だったのでカビちゃったらしいです)

 まず外観にちょっとビックリです。まるでピノ・ノワールのような薄めの赤紫色ですよ。 ネッビオーロって、語感は真っ黒なワインを想像しがちですが、実際は結構明るい色合いだったりするんですね。 香りはまるでイタリア、それもピエモンテの赤。 ツンっとした酸を感じるトーンの高い果実香と、バニラのような溶け込んだ樽香があります。 味わいは、甘酸っぱくて柔らかいバランス。 バローロやバルバレスコみたいなガッツリ堅牢な感じはありません。

 外観はピノ・ノワールで、香りはピエモンテで、味わいはカリフォルニア。なかなか興味深いワインでした。 名声に踊らずお手頃価格で美味しいワインを提供してくれるオー・ボン・クリマ、 今後も贔屓にしていきたいと思います。

点数83点
spice&wine oeld 青山椒の塩焼きそば

白や赤のつなぎにお腹にたまる料理を出して頂いています。
・青山椒の塩焼きそば
エスニックなスパイスがふんだんに使われていて、東南アジアの料理みたいな感じです。 やえさんは『これをムルソーに合わせるなんて貴族の遊びだ』なんて言われてましたよ。

Chacra Treinta y Dos Pinot Noir 2019 [Bodega Chacra]
名称Chacra "Treinta y Dos" Pinot Noir 2019
チャクラ "トレインタ・イ・ドス" ピノ・ノワール 2019
生産者Bodega Chacra
ボデガ・チャクラ
価格(アレンさんから)
購入店

 アレンさんが持参されたワインは、「ピノ・ノワール」ということだけ明らかにされていて、 産地は明かされていませんでした。 そこでブラインド大会が始まるのがワイン好きですよ。師範の場合は「ヘタの横好き」ですが。

 まず外観は、ピノ・ノワールの中でもかなり薄い部類に入ると思います。 香りはかなり涼しげな赤系果実の雰囲気があって、樽はほとんど感じません。 「こりゃ間違いなく涼しい地域のワインだな」と想像はつきます。 味わいも、酸味シッカリで甘さ控えめ。ますます「涼しいというより寒い地域かな?」とあたりを付けます。

 師範の予想は「スイスのワイン」だったのですが、正解はアルゼンチン。 パタゴニアはもう南極に近いあたりですから、冷涼地域というのは正解でしたね。 ちなみにこの造り手のワインは以前に廉価なものと稽古しておりますが、 やはり「冷涼感」は共通していたようです。

点数80点
spice&wine oeld マカロニ海老グラタン

次に出して頂いた料理がこちら。
マカロニ海老グラタン
グラタン、美味いよね。子供から大人まで楽しめる料理だと思います。

Finca Dofi 2017 [Albaro Palacios]
名称Finca Dofi 2017
フィンカ・ドフィ 2017
生産者Albaro Palacios
アルバロ・パラシオス
価格(だいすけさんから)
購入店

 「一人1本持参」のはずだったのに、だいすけさんはなんと3本も持参されています。 ありがとうございます! その2本目がこちら、スペインはプリオラートの赤ですね。 プリオラート、どちらかというとユルい感じの赤ワインが多いスペインにあって、 タイトなワインを造る産地と言う印象があります。

 まず外観は、思ったほどの濃さは無くて澄んだ紫色です。品種はガルナッチャかな? メンバーの中で師範だけ無資格なのでワカリマセン。 香りは、スパイスや香草をたくさん使った料理のような華やかさがあります。 そして味わいはまるでボルドーのようなしっかり感。カチッとした渋味が感じられます。

 ちょっと雑に飲んじゃったので記憶があやふやだったりしますが、 今回のラインナップでは唯一「濃くてしっかり」なワインだったように思います。

点数81点
spice&wine oeld ふわとろオムレツと鰻のオーブン焼き

本日のメインの料理がこちら。
・ふわとろオムレツと鰻のオーブン焼き
鰻と卵、鰻巻なんかである王道の組み合わせですね。 ワインと卵ってあまり相性が良くないと言われますが、そんなことないんじゃないかといつも思っています (生卵とワインは合わない気がします)

Indomita Late Harvest 2021 [Vina Indomita]
名称Indomita Late Harvest 2021
インドミタ レイト・ハーベスト 2021
生産者Viña Indomita
ビーニャ・インドミタ
価格(だいすけさんから(500ml))
購入店

 だいすけさんから3本目は、世間で「安くて美味しい甘口ワイン」との定評があるインドミタのレイト・ハーベスト。 このワイン、ラベルが日本語の「しん」に見えることでも有名ですが、 そこにだいすけさんが細工されていて「えん」になっています。 本日お誕生日のやえさんが飼っている猫ちゃんの名前が「えん」様なんですね。 なんとも気の利いた遊びです。

 色は、ソーテルヌなんかとは違って特に濃かったりオレンジ色だったりはせず、普通に白ワインの色です。 香りはとても華やかですね。品種はゲヴュルツトラミネールとソーヴィニョン・ブランらしいのですが、 なるほど納得の香りです。 味わいは、デザートワインらしい甘さがあります。自分のメモには「離乳食」と書いていて、それが何の意味かはわかりません。

 このワイン、確か1,000円台なんですよね。 シンプルではありますが、それを考えるととても良く出来た甘口ワインだと思います。 特にゲヴュルツトラミネールが使われているのが正解ですね。なんたって香りが華やかです。

点数79点
spice&wine oeld 桃タルトとミルフィーユwithラデュレマカロン3種

デザートは、kinokoさんが課金されたのと、 のわーるさんに頂いたマカロンが合体して、 大変豪華なことになっております。
桃タルトとミルフィーユwithラデュレマカロン3種
誕生会、なんだか子供の頃に戻ったような楽しさがありますね。 桃のタルトもミルフィーユもマカロンも、脳味噌直撃でたいそう美味しゅうございました。

Kanzemer Attenberg Riesling 1988 [Weingut Edmund Reverchon]
名称Kanzemer Attenberg Riesling 1988
カンツェマー・アルテンベルグ リースリング 1988
生産者Weingut Edmund Reverchon
ヴァイングート・エドムント・レバーヒョン
価格(kinokoさんから(375ml))
購入店

 kinokoさんが持参された渾身の1本がこちら、 なんとやえさんのバース・ヴィンテージ(って書いちゃって良いのかな?)のドイツ産リースリング。 当然甘口のワインだろうということでここ局面での登場と相成ったわけですが・・・

 結果、甘いワインではありませんでした(笑)。 でも良いんですよ、デザートの甘さを引き締めるようなしっかりした酸があって、コントラストの強さを味わえます。 ワイン自体も、さすがはワイナックスの目利きと思われる状態の良さで、 およそこれだけの年数を経たとは思えない若々しさがありました。

 お誕生日にふさわしいバース・ヴィンテージのワイン、ご相伴に与らせて頂き大変光栄でございます。

点数81点
spice&wine oeld チョロ君

 そんな感じのお誕生日ワイン会、ワインに合わせて考えられた料理と持ち込み料を含めて、 会費5,800円という破格のお値段でやって頂きました。ありがとうございます!
(写真は看板犬のチョロ君。遊んで頂きありがとうございました!)

spice&wine oeld 稽古したワインたち

稽古したワインたち。バラエティに富んでおりました。

鳥と麺と 外観

 エルドさんを出たのはまだ10時前、「ビールでも飲みますか」ということでもう一軒伺ったのが、 代々木八幡駅の目の前にある鳥と麺とというお店。 昼はラーメン屋、夜は居酒屋という営業形態のようです。

鳥と麺と 乾杯

 また乾杯しております。師範とkinokoさんとアレンさんは生ビール、 だいすけさんとやえさんはハイボールでした。

鳥と麺と 料理

 料理もいくつか注文して、手前右は鶏レバ刺かな? 美味しかったんだと思います(語彙力)

 そんな感じの2次会、お支払いは一人1,000円程度だったと思います。 みなさんありがとうございました。 そして、たっぷり飲んだのに、電車を乗り過ごすこともなく帰宅できた師範エライ!


21日(金)

SunSun オーガニックビール

 昨日今日と、初夏を想わせるような暖かい(暑い)日が続いております。 例年であれば連休頃に満開になるモッコウバラも既に最盛期。そりゃビールでも飲みたくなるってもんです。

 そこで明るいうちからプシュッ!といったのが、ヤッホーブルーイングさんのキャンペーンで頂いた SunSun オーガニックビール。「日差しの中で飲みたい自然派ビール」らしいです。今日は曇ってますけど。

 飲んだ感じは、ヤッホーブルーイング さんのビールの中では、比較的「一般的な日本のビール」に近い感じの香味。 美味しいんだけど、もう販売終了らしいです。

Via Diagonalis Selected Red 2013 [Castra Rubra]
名称Via Diagonalis Selected Red 2013
ヴィア・ディアゴナリス セレクテッド・レッド 2013
生産者Castra Rubra
カストラ・ルブラ
価格987円
購入店カルディ 新橋駅Annex

 本日の夕食は、煮豚、肉じゃが、モヤシのナムル。 ちょっとエスニックな赤が良いと思い選んだのは、ブルガリア産の赤。 この銘柄と稽古するのは3度目で、
1度目:2019年に2009年産と稽古:1,382円
2度目:2020年に2009年産と稽古:1,298円
今回:2023年に2013年産と稽古:987円
と、だんだん安くなっています。特に2020年以降はコロナ禍での流通コスト上昇や円安などで物価高に見舞われているのに、 価格の優等生過ぎますよ。

 外観は、しっかりした濃さはありつつも、エッジには若干のレンガ色が見て取れて、10年の熟成を感じます。 香りは、まず感じるのは段ボール。まぎれもなく軽度のブショネですね(コルクの液体側に黒い筋アリ)。 それを引き算して香りを取ると、ボルドー的な黒っぽいベリーの香りと、焦がした樽由来と思われるコーヒーの香りがあります。 ブラインドだったら「ミシェル・ロラン氏の息がかかったボルドーのちょっと良いヤツですか?」と答えそうです。 味わいは、甘さはしっかりありますが酸はやや緩め。そのあたりはボルドーというより南仏な感じがあります。

 ブショネの要素を完全に排除することは難しいわけですが、ちゃんとしていたら美味しいワインだっただろうなぁ、 という印象です。 明らかなブショネは今年初かなぁ、せっかくなんでちょっと値段張ってもDIAM10あたりにしようぜ!>Castra Rubraさん

問:小瓶保存でブショネは解消するのか?
答:しません。ってか、更にひどくなりました。アーメン。でも飲めるのよ。お安い身体に産まれて感謝です。

点数(64点)

19日(水)

Cutio Garnacha Carinena 2018 [J. Navascues]
名称Cutio Garnacha Cariñena 2018
クティオ ガルナッチャ カリニェナ 2018
生産者J. Navascués
J.ナバスクエス
価格1,127円 (単品価格:1,848円)
購入店京橋ワイン

 本日の夕食当番は師範で、メニューは青椒肉絲(by CookDo)、 ツナと大根とキュウリの韓国風サラダ、椎茸と鶏肉入り中華スープ(by Mizkan)。 中華主体なので甘さのあるワインが良いと思い、 チョイスしたのは「すべてパーカー【90点以上】 フルボディ赤ワイン6本セット 8,250円」から、スペインはアラゴン州の赤。 今話題のアンゴラではなくアラゴンですよ。 品種はガルナッチャが85%でカリニェナが15%だそうです。

 外観はそんなに濃くは無くて、やや赤みを感じる紫色。ガルナッチャ(グルナッシュ)の色ですね。 アルコール度数は14.5%もあるので、グラスの内側をタラ~リタラリです。 香りは、鼻で嗅ぐ分には好印象で、ダークチェリーをやや野暮ったくしたような果実香に、 ナツメグのようなスパイスの香りを感じます ただ、口腔内の残り香にかなり強めの生臭さを感じます。還元臭ってやつでしょうね。 それはスワリングしたり時間が経ったりすると、あまり気にならないレベルにはなります。 味わいは、糖度8.1で予想通りの甘さがあります。 ちょっと甘さのある中華料理(CookDoだけどね)なんかに合う感じです。

 開けたては還元臭はあるし、ちょっと雑な感じはしますが、 さすがパーカー一派が認めるだけあってパワフルな美味しさがあります。 このセット、今は1本を除いて師範が買った時とラインナップが変更になっていますが(このワインも今はありません)、 現行のセットの方が魅力的だなぁ、と思って指を咥えてます。


 小瓶保存の翌々日再稽古。その日に稽古したブルガリアのワイン(ブショネ)と比べると、 明らかにフレッシュ&フルーティ、まるで生葡萄を口に含んだ感じ。こういう感覚って比較しないとわかんないですネ。

点数74点

16日(日)

ME by Matahiwi Estate Sauvignon Blanc 2022 [Matahiwi Estate]
名称ME by Matahiwi Estate Sauvignon Blanc 2022
ミー・バイ・マタヒウィ・エステート ソーヴィニョン・ブラン 2022
生産者Matahiwi Estate
マタヒウィ・エステート
価格989円
購入店ロピア権太坂店

 本日の夕食は手巻き寿司。 寿司に合うワインは、スパークリングか、日本ワインの白か、シャブリか、ミュスカデか、 ニュージーランドのソーヴィニョン・ブランと相場が決まっております・・・ってか師範が決めました。 そこで本日チョイスしたのはニュージーランドのソーヴィニョン・ブラン。 先日稽古したピノ・ノワールがイマイチな内容だったので、 江戸の仇を長崎で討つ気分でチョイスしました。

 外観はほぼ無色に近いくらいの淡いレモン色。 アルコール度数も12.5%と最近のワインにしては低めなので、ややサラッとしています。 香りは、まさしくニュージーランドのソーヴィニョン・ブランらしい、 ハーブのような涼し気な香りにパッションフルーツの華やかさがあります。 香りのボリュームは3桁のワインとは思えないくらい立派です。 味わいは、甘さ控えめで酸味シッカリ。糖度とpHのバランス的には酸っぱいワインですが、 旨味もあるので薄っぺらくは無く、こちらもおよそ3桁のワインとは思えない雰囲気です。 ただ、手巻き寿司に合うかという視点だと、フルーティさに若干違和感があるようにも思いました。

 ピノ・ノワールは残念でしたが、こちらのソーヴィニョン・ブランは「アリ寄りのアリ」ですね。 これが税別899円は間違いなくお買い得です。安ワイン者はお近くのロピアへゴー!です・・・ と言っても首都圏と関西の一部にしか無いんですね、ロピア。

 小瓶保存で3日後稽古。やっぱり良いわ、コレ。パッションフルーツの香りだけでこの値段の価値があります。 味わいも、初日に感じたほどの酸の強さは無くて、ほんのり甘酸っぱいワインという印象です。 +1点加算して80点です!

点数79(+1)

15日(土)

Fairground Bar & Wine Shop 外観

 本日は、ツイッターの「お達者クラブ」の一員で、 青森在住のとらゔぇるそさんが上京されるとのことで、 暇人なオッサンが集まって宴会の運びとなりました。

 1次会の会場は下北沢の鳥貴族。 まずはその前に、以前から行ってみたかったFairground Bar & Wine Shopへお伺いしました。 下北沢駅の再開発で出来た「ミカン下北」というビルに入っている、甘口ワインとウィスキーのバー&ショップです。

Fairground Bar & Wine Shop 店内

 こちらのお店では、これまたツイッター関連のお友だちである 2bさんがバーテンダーをしておられます。 ここで今回の参加者の一人、みゅじにーさんと合流しました。

 店内はとても細長い造りでカウンターのみです。 土曜の午後5時には満席でした。予約しておいて頂いて良かったっすね。 バックバーにはウィスキーとか甘口ワインがずらりと並んでいます。 ウィスキーのことはよくわからんのですが、いろいろ珍しいものもありそうでしたよ。

Stellenrust Brut Spumante Magnifico Chenin Blanc N.V. [Stellenrust Wines]
名称Stellenrust Brut Spumante Magnifico Chenin Blanc N.V.
ステレンラスト ブリュット・スプマンテ・マグニフィコ シュナン・ブラン N.V.
生産者Stellenrust Wines
ステレンラスト・ワインズ
価格800円 (Glass)
購入店Fairground Bar & Wine Shop

 この日の1杯目ってことで、やっぱりスパークリングが飲みたいわけです。 出して頂いたのがこちら、南アフリカのシュナン・ブランを使ったスパークリングですね。 ラベルに"Spumante"なんて書いてあるので、飲む前はてっきりイタリア産かと思っていました。 ちなみにこのワインは、昨年の25周年記念イベントの時も稽古していたみたいです。 もちろんどんなワインだったかなんて覚えちゃいませんけど。

 色は多分薄めなのですが、柑橘系の香りがしっかりしています。 そして味わいもしっかりです。甘味と酸味と苦味がカチッとしていて、飲み応えを感じます。

 いやー、良いっすね、明るいうちからのスパークリング。 下北沢の駅からすぐの立地で、1杯800円のスパークリングをサクっと頂く、 いかにも「東京」といった感じでよろしゅうございますよ。

点数78点
Fairground Bar & Wine Shop Orange Amaro

 追加の1杯は、ワインじゃなくてリキュールを頂きました。 2bさんが「とても美味しい」とツイートされていた、ブラッド・オレンジを使ったアマーロ、 お値段はこちらも1杯800円です。 造り手は相模原市の伊勢屋酒造というところだそうです。

 そしてこれが確かに美味しいのよ。オレンジの香りと香草の香りがバシッと来て、 アルコール度数は15%なのにハードリカーのような存在感があります。目からウロコの一杯でした。

 そんな感じの0次会、お世話になりました。また寄らせて頂きます>2bさん

鳥貴族 下北沢店 外観

 そしてここからが1次会。お店は、「青森には出店していない居酒屋」ということで鳥貴族 下北沢店。 ここからとらゔぇるそさんと 徒然 ワインさんが合流されました。

 鳥貴族、訪問するのは2回目です(前回はこの時)。 料理も飲み物も全品税込み350円という、たいへん分かりやすいシステムです。

鳥貴族 下北沢店 乾杯

 「なんでも350円」なら、一番お得に感じられるのが生ビールですね。 このお値段のジョッキでプレミアム・モルツというのもナイスです。 オッサン4人でニコニコ乾杯させて頂きました。

 その後師範だけ即座に2杯目を注文、そして去り際にもう1杯。割り勘勝ちしがちな性格です。

Toriki White N.V. [サントリースピリッツ]
名称Toriki White N.V.
トリキ ホワイト N.V.
生産者サントリースピリッツ
価格350円 (180ml)
購入店鳥貴族 下北沢店

 もちろんワインもありますよ。カップ酒的な容器に入った鳥貴族オリジナルのワイン、白と赤があります。 安ワイン道場的には、こういうものこそ積極的に稽古すべし!ということで、 メンバーに「白と赤、1杯ずつは必ず飲んでください」とノルマを課しておりました。

 というわけでまずは白から。色は、写真からもわかるようにそこそこちゃんとしたレモン色です。 香りは・・・無いに等しいです。でも、ネガティブな香りがないだけ普通の居酒屋ワインよりは好印象です。 味わいは、思ったよりも(前回の記憶よりも)甘く無くて、スッキリした味わいでした。

 みんなで「品種はなんだろうね?わかんないねぇ。」と話していました。 こういう安ワインだと、ナイアガラなんかが使われがちだと思うのですが、 あまりそういう生葡萄っぽい香りも感じなかったので、 コロンバールとかユニブランあたりなのかな?詳しい人がいたら(いるのか?)教えてください。

点数70点
鳥貴族 下北沢店 料理

 料理は、徒然さんが最初にダダ―っと注文してくれて、それで十分でした。 1皿350円と侮るなかれ、どれも結構美味しかったですよ。 食材をほぼ鶏に特化しているのが良いのかも知れません(反面、なんども訪問すると飽きが来るとも思います)

Toriki Red N.V. [サントリースピリッツ]
名称Toriki Red N.V.
トリキ レッド N.V.
生産者サントリースピリッツ
価格350円 (180ml)
購入店鳥貴族 下北沢店

 もちろん赤も頂きます。最初は「えー?ここのワイン飲まなきゃだめ?」とか言っていたメンバーも、 白がそこそこマトモだったので乗り気で赤にもチェレンジしておられました。 ちなみに白も赤も、原材料は『輸入ワイン、濃縮還元ぶどう果汁(外国産)』です。

 色は、こちらも写真からわかるようにそこそこしっかりと濃い紫色です。 香りは、ちゃんと赤ワインの香りがします。前回稽古した時と同様、 これといった個性派は無いものの、ネガティブな要素も無い香りです。 味わいも、アルコール度数が10%と低いこともあって、スイスイ飲める感じでした。

 みゅじにーさんは「品種はカベルネ・ソーヴィニョンだろう」と言われてましたが、 師範的にはその個性を拾える感じではありませんでした。こちらも詳しい方がおられましたらご教示よろしくお願いします。

点数71点
鳥貴族 下北沢店 レバー

 こちらがレバーです。これがちゃんと美味しいから鳥貴族侮れず、です。

 そんな感じの2時間弱、お会計は4人分トータルで10,500円でした。安いなぁ。 そういえば、お会計の際に1,000円札が無くて、2,000円しかお支払いしていません。 スミマセン、そのうち払います!>みゅじにーさん

ワインステーション+ 外観

 次に向かった店は、下北沢から小田急線で3駅の豪徳寺にあるワインステーション+さん。 南アフリカワインとオレンジワインに特化したお店です。 前回伺ったのは昨年末なので4ヵ月ぶりですね。

Petnat 2021 [Metzer]
名称Petnat 2021
ペットナット 2021
生産者Metzer
メッツァー
価格1,150円 (Glass)
購入店ワインステーション+

 「とりあえず泡!」ということで出して頂いたのが、もちろん南アフリカ産のスパークリング。 "Petnat"はPetiant Naturelの略で、自然派の微発泡ワインですね。 そこで「自然派とは・・・」とか言い出すと宗教論争に発展するのでここではやめておきます。

 外観は、泡は少なめで軽く濁りのあるレモン色、いかにも自然派といった感じの雰囲気です。 香りは、外観から受ける印象通り、レモンのようにシャープな柑橘類の香りを感じます。 味わいも、どちらかというとスッキリ系で、レモン汁的な酸があります。 加えて、自然派らしい甘酒のような酵母の雰囲気も感じますよ。

 自然派が好きな人は好きな系でしょうね~というスパークリングでした。 敢えて苦言を呈するとすれば、文字が何も書かれていないラベルは好きになれません。 なんだか「判る人は判るよね」的なスタンスに疎外感を感じるんですよ。 小規模生産者の日本ワインなんかにも多いんですよね。

点数77点
ワインステーション+ 乾杯

 改めて乾杯です。 いまどきはスパークリングもこういう普通のグラスを使うのが主流なんですよね。 道場でもフルート型のグラスを使うことはほとんどなくなりました。

Damascene Stellenbosch Chenin Blanc 2021 [Damascene]
名称Damascene Stellenbosch Chenin Blanc 2021
ダーマシーン ステレンボッシュ シュナン・ブラン 2021
生産者Damascene
ダーマシーン
価格1,350円 (Glass)
購入店ワインステーション+

 こちらのお店に来ると店主(「駅長」とお呼びします)に 『師範、ちょっと飲んでみて下さいよ』と薦められることが良くあります。 このワインもそういう経緯で頂きました。 造り手は名手ダーマシーンで、品種はシュナンブラン、ヴィンテージは2021年。 その栽培エリア違いの2種類を飲んで『どっちがどっちだか当てて下さい』とのこと。 売られたケンカは金を払って買うお人よしな師範です。

 さてまずこちらから。外観的にはどちらも明るめのレモン色で特に差は感じませんでしたが、 あとで写真を見返すと若干こちらのほうが薄かったですかね。 香りは明確に違います。こちらは明らかに樽の香りがしっかりしています。 味わいも、マロラクティック醗酵しているのかこちらの方がまろやかに感じました。

 駅長によれば『ステレンボッシュは以前から造られていて、スワートランドは最近造り始めた』 とのことだったので、相対的にトラディショナルに感じたこちらをステレンボッシュと回答、結果はアタリでした。 もちろん、地域の特性で見分けたわけではありませんが、当たれば良いんですよ。

点数83点
Damascene Swartland Chenin Blanc 2021 [Damascene]
名称Damascene Swartland Chenin Blanc 2021
ダーマシーン スワートランド シュナン・ブラン 2021
生産者Damascene
ダーマシーン
価格1,350円 (Glass)
購入店ワインステーション+

 もう一方のダーマシーンのシュナン・ブラン2021年はスワートランド産です。 ステレンボッシュはケープタウンのそばにある古くからのワイン産地で、 スワートランドは西海岸の北側にある新しめの産地みたいですね。

 外観はステレンボッシュ産と変わりないように感じました。 香りは、樽っぽさが少ない分、よりダイレクトにフルーツの雰囲気を感じます。 味わいも、ややシャープでキリッとした酸を感じます。 「ニューワールド=コテコテ」とは異なるベクトルの香りや味わいです。

 師範的にはしっかりとした香りと味わいのあるステレンボッシュ産が好きだったのですが、 普段から日本ワインとかの薄旨系がお好きなみゅじにーさんや徒然さんはスワートランド産がお好きとのこと。 人の好みはそれぞれですな。

点数82点
Chapter Four Sauvignon Blanc 2020 [Miles Mossop Wines]
名称Chapter Four Sauvignn Blanc 2020
チャプター・フォー ソーヴィニョン・ブラン 2020
生産者Miles Mossop Wines
マイルス・モソップ・ワインズ
価格1,250円 (Glass)
購入店ワインステーション+

 これも、駅長からの『師範飲んでみてください』系です。 なんでも、生産本数がたったの741本しかない希少なワインとのこと。 いやそう言われても南アフリカの希少性にはそんなに惹かれないし、 そもそもソーヴィニョン・ブランは「安くても美味いけど高くても普通程度に美味い」 という認識しか無いわけですが・・・

 『まぁそう言わず』ということで稽古。 色は、前のシュナンブラン2本よりも薄めだったように思います。 香りは、ハーブやトロピカル・フルーツな感じはソーヴィニョン・ブランらしいのですが、 それに加えてちょっとナッツっぽい香ばしさというか、ただ爽やかなだけではない複雑さを感じます。 味わいも、単にスッキリ爽やかなだけではない奥行きがあるように感じました。

 だまって出されればソーヴィニョン・ブランとは思わないでしょうね。 「シュナン・ブラン?」「シャルドネと何か?」な感じがしました。 希少性はともかく、美味しいソーヴィニョン・ブランだと思いましたよ。

点数84点
Arboretum 2017 [Botanica]
名称Arboretum 2017
アーボリータム 2017
生産者Botanica
ボタニカ
価格1,200円 (Glass)
購入店ワインステーション+

 薦められるままにどんどん飲んでいきます。 多分、「しっかり濃い赤ワインが飲みたい」とか言ったんじゃないかな? それに対して出して頂いたのがこちら。水天宮にある南アフリカワインの聖地「アフリカー」さん直輸入のワインですね。 品種はカベルネ・ソーヴィニョン53%, カベルネ・フラン23%, メルロー21%, プティ・ヴェルド3%のボルドー・ブレンドです。

 もう随分アルコールが廻っているので細かいことは覚えちゃいないのですが、 外観は、注文通りのしっかりと濃い紫色でした。 香りはまさにボルドー・ブレンドですね。 みっちりと重い果実の香りや、樽の利かせ方なんかもボルドー的です。 味わいも、カベルネ・ソーヴィニョンの果実味やカベルネ・フランのピーマン味があって、 複数の品種を使ったことによる深みがあるように感じました。

 花をあしらったラベルは可愛らしいのですが、中身はしっかりと重い赤ワインです。 南アフリカ、まだまだ知らない造り手がたくさんありますね~。 こちらも美味しゅうございました。

点数82点
ワインステーション+ 乾杯

 料理もなにやら注文していたみたいですね。この写真は煮豚かな? きっと食べたんでしょうけど、食べた記憶はほとんどございません。

Windansea Pinot Noir 2021 [Newton Johnson]
名称Windansea Pinot Noir 2021
ウィンダンシー ピノ・ノワール 2021
生産者Newton Johnson
ニュートン・ジョンソン
価格???
購入店ワインステーション+

 お酒を飲んで気が大きくなると、ついついやっちゃうのが「ボトルで注文」です・・・というわけで今回もやっちゃいました。 メンバー以外に居合わせたお嬢さんにも振る舞い酒をするという、気の良い(迷惑な?)オッサンです。

 さてその振る舞いワイン、「美味しいピノ・ノワールが飲みたい」とお願いして出して頂いたのがこちら、 ニュートン・ジョンソンの限定シングル・ヴィンヤード。 日本への入荷はわずか60本らしいです。

 もちろん細かいことは覚えていません、というかほとんど覚えていないわけですが、 南アフリカにありがちなスモーキーな感じ(焦げタイヤな感じ)は殆ど無い、 クリアーで華やかな香りのピノ・ノワールだったように思います。

 さてお値段はいくらだったんですかね?トータルのお支払から逆算すると10,000円ちょっとくらいだったのかな? アフリカーさんの定価が8,000円くらいなので、そうであれば良心的だと思います。

点数85点
ワインステーション+ 店内

 ・・・というようなオッサン宴会の2次会、 ボトル1本頼んだこともあって、師範のお支払いは17,000円くらいだったと思います。 たまの散財、良しとしましょう。

 そんな感じでお世話になりました>参加した皆さん。
またそのうちお伺いすると思います>駅長&助役さん。


14日(金)

プレミアム・ヱビス ニューオリジン

 本日の食前酒は、プレミアム・ヱビス ニューオリジン。 缶には若手醸造家 有友亮太氏からのメッセージが書かれていて、

『1890年のエビスビール発売当時使用していたと思われるドイツ産ホップを用い、 伝統製法と現代の製法を掛け合わせ、古きホップ品種の新たな魅力を引き出しました。 "高貴で洗練された苦味と香り"をお楽しみください。

だそうです。

 泡立ちはかなりしっかりしていて、写真でもわかるようにクリーミーな泡がモコモコしています。 香りは特段普通のヱビスと変わりない感じですが、味わいは苦味がしっかりでドライな雰囲気です。 若手醸造家&青い缶ということもあって、「青いヱビス」って感じですね。

Stellar Organics The River's End Pinot Noir 2017 [Stellar Organics]
名称Stellar Organics "The River's End" Pinot Noir 2017
ステラ―・オーガニックス "ザ・リヴァーズ・エンド" ピノ・ノワール 2017
生産者Stellar Organics
ステラ―・オーガニックス
価格1,755円
購入店ワインブティックヴァンヴァン

 本日の夕食は、鶏手羽のグリル焼き(ガーリック味&カレー味)、 師範代謹製ポテトサラダ、モッツアレラトマト。 軽めの赤が合うと思い、チョイスしたのは南アフリカのピノ・ノワール。 先月の「ワインブティックヴァンヴァン」の南アフリカワインフェア―で購入しました。 インポーター「マスダ」のサイトによれば 『ステンレスタンクで発酵後、フレンチオークで60%を3年目、40%を古樽で12ケ月間熟成』とのことですが、 ショップのサイトには『ステンレスタンクで醗酵、熟成』と書かれています。 基本的にこのショップの説明やテイスティング・コメントは丁寧なので好きなんですが、 ここは以前のヴィンテージの情報が残ったままなのかな?(細かいヤツでスミマセン)

 さて稽古開始。外観は、ニューワールドのピノ・ノワールとしては平均的に思える濃さの赤紫色。 若干レンガ色っぽさがあってちょっと意外だったんですが、2017年はもう6年も前なんですね。 香りは、間違いなく「焦げタイヤ」があります。一発で南アってわかるやつ。 それも結構強めに感じて、イチゴのような果実っぽさはその陰に隠れています。 懸案の樽香は、鼻で嗅ぐ分にはわかりませんが・・・口に含んでもわかりません。あっても極めて弱い感じです。 味わいは、甘酸っぱくて渋味のアクセントがあって、全体にこなれた感じでスイスイ入ります。

 香りは好き嫌いが分かれるところだと思います。師範は嫌いではありませんが、 ピノ・ノワールの華やかさがスポイルされるので、焼けゴム香は無い方が良いと思います。 でも味わいはナイスなんですよ。「味吟醸」なワインですね。


 小瓶保存して翌々日再稽古。 やっぱり確実にあります焦げタイヤの香り。 ツイッターでは『熱劣化では?』とのコメントも頂きましたが、ヘッポコ師範ではそうだと同定する能力がありません。 イヤな匂いでは無いんですけど、やっぱり気になるんですよね。サラミソーセージとは良く合うんですけどね。

点数73点

12日(水)

ME by Matahiwi Estate Pinot Noir 2020 [Matahiwi Estate]
名称ME by Matahiwi Estate Pinot Noir 2020
ミー・バイ・マタヒウィ・エステート ピノ・ノワール 2020
生産者Matahiwi Estate
マタヒウィ・エステート
価格1,099円
購入店ロピア権太坂店

 本日の夕食は焼鳥。鶏モモと砂肝です。レバーもありましたが、串に刺して焼くのが難しいので別に甘辛炒めにしました。 それ以外には、キンピラゴボウとt玉コンニャク、そして砂肝の掃除した部分の酢の物が本日のメニューです。

 合わせるワインとして、焼鳥にはマスカット・ベーリーAが「しこまり(至高のマリアージュ)」という情報を目にしたのですが、 あいにく手頃なマスカット・ベーリーAの手持ちが無かったので、次善の策でピノ・ノワールをチョイスしました。 ニュージーランドのピノ・ノワールは先週大変良いワインと稽古したので、 グレードは全く異なるんですが(なんせロピアの税別999円)、それなりに期待して稽古します。

 色はかなり濃いめの紫色で、ちょっとニュージーランドのピノ・ノワールとは思えない感じです。 香りのボリュームは弱め、南仏あたりのピノにありがちなケモノっぽさと熟したベリー、ワイルドな雰囲気ですね。 味わいは・・・薄いのよ。薄いけど渋くて酸っぱいの。うむー。

 スーパーで売られているワインですが、ヒットする層はかなり限られると思われます。 先日のイケてるニュージー・ピノとは全く別物だし、美味しいマスカット・ベーリーAとも全く違うと思われます。 やっぱり「ピノ・ノワールは難しい品種」を再認識しました。


 小瓶保存した翌々日、南アフリカのピノと比較して再稽古。 香りのボリュームは圧倒的に負けていますが、どちらがいわゆるピノっぽいかと聞かれれば、こちらの方な気もします。 味わいはやっぱり薄いのね。特に冷蔵庫から出してすぐだと残念なくらいに薄いんです。 甘さが足りないのかな。まぁ値段相応ではありますけどね。

点数68点

9日(日)

はま寿司 横浜岡野店 寿司

 本日は、夕食を作るのも面倒ということで家族で外食。 店ははま寿司 横浜岡野店、1月にも訪問しておりますので、 もう「行きつけの店」「常連さん」と言っても過言ではないと思います。

はま寿司 横浜岡野店 生ビール

 前回伺った時からそうでしたが、瓶ビールの設定が無くなっております。 そこで仕方なく生ビール、税込528円を注文。 スーパードライらしいスッキリ辛口ですが、寿司には合うと思いますよ。

はま寿司 横浜岡野店 ハマチ

 この写真は活〆ハマチだったかな? 特にこれが美味しかったというわけではないのですが、握りの姿形はこれが一番美しかったので写真に収めました。 シャリもネタもいろいろ小さくなる中、この握りはネタの大きさがまだマトモだったように思います。

はま寿司 横浜岡野店 お酒

 アルコール類で残念なことがもう一つ増えまして、日本酒の小瓶での提供が無くなりました。 なのでこちらは晴雲 金勝山 本醸造の一合片口。お値段税込み528円也。 ちょっと酒臭さが気になりますが、一般的な普通酒よりはスッキリしているように思いました。

 それにしてもこれでアルコール類の瓶での提供が無くなったわけですね。 お店側としてはデカい容器で買って提供すれば良いので、効率が良いんでしょうね。

はま寿司 横浜岡野店 えび天

 食べたい寿司種はすぐに尽きて、普段は頼まないえび天なんかを注文してみたのですが、 これが案外美味しいんですね。揚げたての天ぷらはなんでも美味しいですから。 ただ、これに甘タレをかけて食べると、寿司というより「ミニミニ天丼」ですけどね。

 そんな感じの家族で回転しない回転寿司、お会計は4人分で5,000円ちょっとでした。安いなぁ。 もう少し高くても良いモノを飲み食いしたい気分にさせられましたよ。スシローの方が良いのかな?


8日(土)

道場稽古場 従弟来訪

 本日は、栃木県在住の従弟が男子を連れて道場に遊びに来ました。というわけでささやかな道場宴会。 お出しした料理は以下です。
・買ってきたバゲット
シャルキュトリー盛り合わせ
マグロ&ヒラメ&トマト&アボカドのアヒポキ風
油淋鶏
シャルキュトリー盛り合わせ
・買ってきたケーキ

道場稽古場 僕ビール君ビール

 最初からワインってのもアレだな、ということで、まず食前酒の食前酒として出したのがヤッホーブルーイングの 僕ビール君ビール。軽快で華やかなビールですよ。

 それでは、飲む人は師範と従弟だけなのにズラズラーっとワインを開けていきますよ。

Cremant de Bourgogne En Chazot Blanc de Noirs Extra Brut N.V. [Louis Picamelot]
名称Crémant de Bourgogne "En Chazot" Blanc de Noirs Extra Brut N.V.
クレマン・ド・ブルゴーニュ "アン・シャゾ" ブラン・ド・ノワール エクストラ・ブリュット N.V.
生産者Louis Picamelot
ルイ・ピカメロ
価格3,674円 (WINE PREFIX お任せ6本15,000円)
購入店葡萄畑 ココス

 1本目はもちろん泡なんですが、手元に良い感じのシャンパーニュが無かったので、 ほぼシャンパーニュと言っても過言ではないだろうと思われるクレマン・ド・ブルゴーニュをチョイスしました。 葡萄畑ココスの「WINE PREFIX お任せ6本15,000円」からの一本ですが、 注文者の好みを反映してワインを選んでくれるこのサービス、残念ながら3月いっぱいで終了したそうです。 確かに手間がかかりすぎますよね。ショップの中の人からのコメントには、

『お買い物上手は師範はこの予算ならシャンパンを買っちゃうだろうな~と、あえてクレマンを入れてみました。 「美味しくない」と言われるのが想像しにくい味づくりをしているな~という印象です。』

だそうです。

 色はかなり薄めのレモン色。品種はピノ・ノワール100%らしいのですが、黒ブドウの雰囲気は外観からは感じられません。 泡のキメは十分に細かいのですが、クレマンなので泡立ちはやや少なめ。クリーミーな感じですね。 香りは、熟成感は弱めでフレッシュ&フルーティな香り。甘い柑橘類の香りがフワーッと漂って、ボリュームは結構ご立派です。 味わいは、酸味しっかりで旨味もあり、凝縮感がありますよ。

 なるほど『「美味しくない」と言われるのが想像しにくい味づくり』というのは良く分かります。 泡がちょっと弱めな以外は有名ドコロのベーシックなシャンパーニュに遜色ありません。 シャンパーニュの値上がり激しい昨今、1.5倍くらいのコスト・パフォーマンスがあると思います。

 翌日、瓶底に残った1杯分だったので泡はほとんど抜けちゃいました。 でも香りは立派なままだし、味わいもしっかり。美味しめのペティアンくらいな感じです。

点数81点
Xanadu DJL Margaret River Chardonnay 2020 [Xanadu Wines]
名称Xanadu "DJL" Margaret River Chardonnay 2020
ザナドゥ "DJL" マーガレット・リヴァー シャルドネ 2020
生産者Xanadu Wines
ザナドゥ・ワインズ
価格2,420円
購入店Wine Market Party

 スパークリングの次は白で、品種はシャルドネ。王道のラインナップで攻めて参ります。 このオーストラリア産のワインは、新装開店された「Wine Market Party」で沼田店長にお薦めしていただいたもの。 この銘柄の下のグレードのワインが売れ筋商品だったけど欠品したので、 上のグレードを同じ金額で売っているのでお買い得、とのことでした。

 色は薄めです。無色に近いくらいに薄め、レモンと言うよりグレープフルーツの皮の内側くらいの色ですね。 香りは、シャルドネらしい蜜入りリンゴと白桃のフルーツ香に、軽いビスケットの香ばしさがあります。 味わいは、甘味と酸味のバランスが良くて、それでいて奥行きもあってなかなか高級感のある味わいです。

 とりわけ際立った個性は感じないのですが、稽古範囲価格でこの内容は確かにお買い得だと思います。 やっぱり人サマのお薦めには従って吉ですね。 Wine Market Party、首都圏有数の品揃えがある素敵なワインショップですよ。

 翌日再稽古。上記で「色はめっちゃ薄い」とか書いていたけど、実際はそれほどでも無くてクレマンより濃かったです。 香りや味わいに関しては、昨日の印象通り。取り立てて目立った所は無いけど、奥行きがあって高級感のあるシャルドネですね。

点数80点
Y by Yoshiki Cabernet Sauvignon 2019 [The Michael Mondavi Family]
名称Y by Yoshiki "Encore" Cabernet Sauvignon 2019
Y・バイ・ヨシキ "アンコール" カベルネ・ソーヴィニョン 2019
生産者The Michael Mondavi Family
ザ・マイケル・モンダヴィ・ファミリー
価格(従弟から)
購入店

 従弟は師範のことを良くご存じで、「このワインは知ってても買わないでしょう」ということで買ってきて頂いたのが、 X-JapanのYoshikiという方がプロデュースしたカリフォルニア産のワイン。 その通りでございます。このワイン、最近あちこちで見かけますが(近所のイオンリカーにも普通に置かれてました)、 自分で買おうとは思わないワインの筆頭クラスです。

 さて頂き物ですがガチで稽古して参ります。 色は、カリフォルニアのカベルネ・ソーヴィニョンとしては薄め、そして明るめの色調です。 香りのボリュームはなかなかのものです。ベリーの甘い香りに樽由来のバニラがしっかり香ります。 味わいはかなり甘めです。渋味も酸味も控えめで、いちばん目立つのは甘さ。まぁカリフォルニアらしくはあります。

 実はこのワイン、同じヴィンテージの別銘柄を1年半前に稽古していて、 その時はグラス1杯だったので結構好印象でした。 それが、2人で1本あけるとちょっと甘さがくどく感じられます。より「素人向け」にアレンジされたのかも知れません。 その点も含めて、やっぱり「マーケティングの味」ですね。

点数77点
Chateau Prieure-Lichine 2015 [Ch. Prieure-Lichine]
名称Château Prieuré-Lichine 2015
シャトー・プリューレ・リシーヌ 2015
生産者Ch. Prieuré-Lichine
シャトー・プリューレ・リシーヌ
価格3,752円 (単品価格:6,597円)
購入店うきうきワインの玉手箱

 従弟に持参して頂いたカベルネ・ソーヴィニョンがこんな感じ↑だったので、 「いやいや本気のカベルネ・ソーヴィヨンってヤツはだな・・・」と上から目線でチョイスしたのがコレ。 メドックの格付け4級、れっきとしたボルドーのグラン・ヴァンですよ。 「うきうきワインの福袋 赤3本白3本 15,000円(税別)」からの1本なんですけどね。

 さて飲み比べです。色は明らかにこちらの方が濃くて、そして黒々としています。 香りは明らかに複雑。濃い色のベリーっぽさをベースに、 ドライいちじくとかキノコとか煮豆とか消し炭とか、いろんな香りが感じられます。 味わいも明らかにシッカリ系。ホッコリと角の取れた渋味と柔らかい酸味が全体をまとめていて、 甘味はありますが甘ったるさはありません。

 一般的に、同価格帯であればカルフォルニアの方がコストパフォーマンスが高い場合が多いと思いますが、 今回の「有名人プロデュースのカリフォルニア vs やや無名の格付けボルドー」だと後者に軍配を上げました。 正直者の安ワイン道場師範です。

 普通に栓をしてセラーに立てて保存した翌日再稽古、幸いこのワインはは軽めに3杯分くらい残っていました。 やっぱり高級ボルドーは一日くらい置いたって全然平気、というか更に美味しくなったと思います。 マルゴー村らしい「マルくてゴーゴー!」な感じが味わえました。

点数84点
道場稽古場 稽古したワイン

 ・・・というわけでビールに始まって2人で4本、明らかに飲み過ぎですが、自宅宴会は飲み過ぎても帰りが無いので楽勝です (片付けありがとうございます>師範代)。 Y by Yoshiki以外は1杯ずつ残していますので、翌日(というか今日)確認の稽古を致します


7日(金)

Radacini Blanc de Cabernet 2021 [Radacini]
名称Radacini Blanc de Cabernet 2021
ラダチーニ ブラン・ド・カベルネ 2021
生産者Radacini
ラダチーニ
価格1,056円
購入店葡萄畑 ココス

 本日の夕食メニューは、昨日の残りの豚ロースの味噌焼きを最初のおつまみにして、 メインはミナミカゴカマスの西京焼き、茄子の田楽味噌、青梗菜のガーリック炒め、主食はおじや。 なんとなくエキゾチックなワインが合いそうな気がしたので、選んだのはモルドバの白。 品種はなんとカベルネ・ソーヴィニョン、いわゆる「ブラン・ド・ノワール」ですな。

 色は、ボトル写真でもわかると思いますがとても薄くて、ほぼ無色と言って良いと思います。 外観から原料が黒ブドウとは想像がつきません。 香りは、甘い桃の香りとほんのりベリーの香りを感じます。 ボリュームこそ弱めですが、甘くて美味しそうな香りではあります。 こういう甘い香りのワインは得てして甘さ控えめで・・・なんて想像しつつ口に含むと、これが甘いのよ。 ちょっと「甘ったるい」と言いたくなる甘さです。 糖度を測ると7.0なのでそんなに糖度が高いわけじゃないのですが、 pHが3.9と酸ゆるめなのがそう感じさせているような気がします。

 カベルネ・ソーヴィニョンを若摘みして白にしたんだとすれば、ここまで甘いのはかなり意外でした。 好き嫌いはあると思いますが、師範はここまで甘さが目立つ「普通の白」は苦手です。 最後までそのまま飲み干すのは難しく、後半は氷を入れて甘さを抑え、最終的には小瓶保存が2本になりました。

 昨日はこの残りの存在を忘れていたので、翌々日再稽古。 香りは良いんですよ、ホント白桃みたいな甘いフルーツの香りがします。 味わいは、やっぱり甘いっちゃ甘いんです。でも、グラス1杯ならかえってそれがポジティブというか、 存在感と言えなくもありません。63点は下げ過ぎたかなぁ、評価の分かれるワインだと思います。

 小瓶2つに保存したので、もう1本は9日後の4月16日に稽古しました。 香りがちょっと変化したように思います。桃よりもっと甘い香り、マンゴーみたいです。 味わいはやっぱり甘さ健在です。タフさも含めて、お店でグラスで提供するのに好適なワインですね。

点数63点

5日(水)

デゴルジュマン カウンター

 本日は久しぶりに都内へ赴く用事があったので、夜は亀戸の聖地シャンパーニュスタンド・デゴルジュマンへ伺いました。 前回の訪問は12月なので4ヵ月ぶり、ずいぶんお久しぶりです。

 いつもは飲み仲間と伺うことが多いのですが、本日は行けるかどうか直前まで予定が確定しなかったので単身での訪問。 「こんど一緒に行きましょう」と言っていた方ゴメンナサイ、次の機会によろしくお願いします。

AR Lenoble Extra-Brut Intense Mag18 [AR Lenoble]
名称AR Lenoble Extra-Brut "Intense" Mag18
AR ルノーブル エクストラ・ブリュット "アンタンス" マグ18
生産者AR Lenoble
ARルノーブル
価格1,200円 (Glass)
購入店シャンパーニュ・スタンド デゴルジュマン

 これまでこちらのお店では「シャンパーニュ3種飲み比べ」をお願いすることが多かったのですが、 その設定はやめちゃったそうです。そりゃそうだよね、グラスを洗う手間なんか考えたら大変だったと思います。 というわけで、普通にグラスで注文して「セルフ飲み比べ」とシャレ込みます。 店主に『同じ銘柄のベース・ヴィンテージ違いはどうですか?』とお薦めして頂きました。

 まずこちらが若い方、ベース・ヴィンテージは2018年、マグナムボトルで熟成させたため"Mag18"と書かれています。 色は薄めで、レモン色と麦わら色の中間くらい。 香りは、注がれてすぐはあまり上がってきませんでしたが、温度が上がるとリンゴや柑橘類のような、フレッシュな香りを感じます。 味わいは酸味シッカリでキリッと辛口。 ドザージュ量2g/LのExtra-Brutなので、非常に甘さを抑えた造りになっています。

 キレの良いシャープなシャンパーニュですね。 これはこれで立派なシャンパーニュだと思いますが、師範の個人的嗜好ではもう少し甘めで柔らかい感じのほうが好き。 師範はこの歳にして未だお子様味覚です。

点数79点
AR Lenoble Extra-Brut Intense Mag14 [AR Lenoble]
名称AR Lenoble Brut "Intense" Mag14
AR ルノーブル ブリュット "アンタンス" マグ14
生産者AR Lenoble
ARルノーブル
価格1,500円 (Glass)
購入店シャンパーニュ・スタンド デゴルジュマン

 もう一方のこちらは、年数が4年加算されてベース・ヴィンテージは2014年。 今年が2023年ですから、概ね2倍の熟成期間を経ているようです。 品種はシャルドネ、ピノ・ノワール、ムニエと書かれていてMag18と同じですが、 その比率は書かれていませんので同じではない可能性があります。

 外観は、わずかにこちらの方が色が濃いのですが、その差は微々たるもので、並べて比べないとわからない程度です。 香りも、抜栓してすぐはあまり傾向に差は無くて、ちょっとだけこちらの方がボリュームがあるような感じでした。 ところが温度が上がると印象一変、熟成感とほんのり香ばしい雰囲気がこちらにだけ現れてきます。 味わいも、こちらはドザージュ量5g/LのBrutなので、Mag18に比べれば柔らかい感じです。

 個人的な好みとしては、熟成したシャンパーニュより若くてフレッシュなシャンパーニュの方が好きだと認識していたのですが、 この2本に関しては(特に温度が上がった状態では)熟成感のあるMag14の方が明らかに好印象でした。 いやー、ほんと自分の好みすらわからんのだからワインはいろいろわからんのです。

点数82点
デゴルジュマン ハッカクの昆布締め

最初に、シャンパーニュに合わせたいと考えて注文した料理がこちら。
ハッカクの昆布締め 炙り 700円
ちいさなお皿に盛って出されたので少なく見えますが、普通にお皿に並べれば十分一人前のお造りの量があります。 根魚の昆布締めって美味しいよね。回遊魚に比べれば磯っぽさがありますが、それと昆布との相性が良いと思います。 ネットリした歯ごたえと柑橘類(ゆず?)の香りもあって、シャンパーニュのアテにバッチリです。

Cuperly Grande Reserve Brut N.V. [Cuperly]
名称Cuperly "Grande Réserve" Brut N.V.
キュペルリー "グランド・レゼルヴ" ブリュット N.V.
生産者Cuperly
キュペルリー
価格1,500円 (Glass)
購入店シャンパーニュ・スタンド デゴルジュマン

 シャンパーニュをもう一杯頂きます。 最近「#デゴる」のハッシュタグを付けたツイートでよく見かけるキュペルリーというシャンパーニュ。 カウンターの別のお客さん(業界関係の方)も非常に美味しい旨のコメントをされていたので、 迷わず注文させて頂きました。

 色は、前の2本に比べればやや濃い、黄金色みたいな照りのあるレモン色です。 香りには、甘い香りを放つ花やフルーツみたいな華やかさ感じます。 味わいもほんのり甘い感じです。ベリーっぽさがある気がしたので「ムニエ主体ですか?」聞いて、 店主に確認していた頂いたら『ピノ・ノワール60%、シャルドネ40%らしいです』とのこと。 心底師範の味覚嗅覚はあてになりません。

 とはいえ確かにこれはとても美味しいシャンパーニュでした。 やっぱり師範は黒ブドウが主体で、ブリュットくらいの甘さがあるシャンパーニュが好きみたいです。 これが今日一番のシャンパーニュでした。

点数85点
Bourgogne Blanc Cote d'Or 2020 [Butterfield]
名称Bourgogne Blanc Côte d'Or 2020
ブルゴーニュ・ブラン コート・ドール 2020
生産者Butterfield
バターフィールド
価格1,200円 (Glass)
購入店シャンパーニュ・スタンド デゴルジュマン

 ここで一旦シャンパーニュから離れて白ワインを頂きます。 リストに書かれた白ワインは3種類、一番安かったのがこのブルゴーニュ・コート・ドール、 あとはオーストリアのグリューナー・フェルトリナーとブシャールのムルソー1級。 「安ワイン道場」ですので、もちろん一番安いやつから注文します。

 外観は、特に濃かったりすることもなく、普通にACブルのシャルドネらしい薄いレモン色です。 香りは蜂蜜とバターです。 超モダンなラベルの雰囲気と造り手の名前が「バターフィールド」ということも無意識に影響していると思いますが、 ホントにバターのような香りを感じるんですよ。 味わいも、このクラスとは思えないしっかり感があって、さすがは売れっ子造り手という感じです。

 以前までの広域ブルゴーニュクラスだと、こんなにしっかりしたワインってあまり見なかったのですが、 最近は栽培醸造の技術が進歩したのか「これムルソー?」みたいなワインが出て来ましたね。 カリフォルニアの「ブレッド&バター シャルドネ」(コレ) の上品版といった感じでしたよ。

点数81点
デゴルジュマン 豚足とミミガーのテリーヌ

2皿目にお願いした料理がコチラです。
豚足とミミガーのテリーヌ シェリービネガー風味 900円
このお店の名物料理にシャンピニオンのテリーヌがあったのですが(現在はなくなりました)、 それとは全く別方向の美味しさがあります。 豚足のゴリゴリとミミガーのコリコリ、食感の違いが面白く、シェリービネガーが上手いことワインとの間を繋いでくれます。 添えられた野菜(ルッコラとアンティーブ)も、良い箸休めになります。

Beaujolais 2009 [Charles Noellat]
名称Beaujolais 2009
ボージョレ 2009
生産者Charles Noëllat
シャルル・ノエラ
価格900円 (Glass)
購入店シャンパーニュ・スタンド デゴルジュマン

 中継ぎに赤ワインも頂きます。 リストには赤ワインも3種類、その中で一番安かったのがボージョレ。 「なるほどボージョレ、安ワインね」と軽く流そうとしたら、なんとヴィンテージが2009年。 なかなかそんな熟成したACボージョレって見ませんよね(クリュ・ボージョレだとある気がしますが) これもお隣のお客さんが美味しそうに召し上がっていたので「私も!」と注文しました。

 色は非常に濃く青い紫色、エッジまでビシッと同じ色調なので、およそ10年以上も経ったボージョレとは思えない外観です。 香りも、ガメイの苺ジャムっぽさはあまり感じず、まるで南仏のグルナッシュみたいなワイルドな果実香を感じます。 味わいも、渋味がしっかりしていて骨格ガッシリ、 およそ2009年のブルゴーニュ産とは思えない雰囲気です。

 いやー、これは面白いワインでした。まるで南仏の若くて固いグルナッシュみたいです。 もちろん「面白い」が「美味しい」に直結するわけじゃないので、「だったら若いグルナッシュ飲めば良いじゃない」 ではあるのですが、 百戦錬磨なワインラバーが集うこのお店ですからこういうちょっと変わったアイテムがウケるんでしょうね。

点数76点
デゴルジュマン 国産鶏の白レバーペースト

料理の3皿目がコチラ。
国産鶏の白レバーペースト バゲット添え 800円
こういうのが良いんですよ。チビチビ食べれば無限にワインが飲めます。 ただ、バゲットの方やチビチビ食べるにも限界がありますので、途中で追加(+200円)しました。

Bulles Extra Brut 2020 [Philippe Pacalet]
名称Bulles Extra Brut 2020
ビュル エクストラ・ブリュット 2020
生産者Philippe Pacalet
フィリップ・パカレ
価格1,600円 (Glass)
購入店シャンパーニュ・スタンド デゴルジュマン

 スティルの白→赤と浮気したあとに、また泡へ戻ってきます。 このお店にシャンパーニュ以外のスパークリングが置いてあるのは珍しいのですが、 この日はブルゴーニュの名門「フィリップ・パカレ」の泡がありました。 クレマン・ド・ブルゴーニュだと思ったのですが、ラベルにその表記は無く、 裏ラベルには"Vin Mousseux de Qualité"と記載されています。

 このあたりから記憶もメモも怪しくなってくるのですが、メモには「色はふつう」「泡は立派」と書いています。 ふつうってなんやねん!ですよ>昨日の自分。 香りは、最初のシャンパーニュ同様温度が低い状態ではおとなしい感じだったのですが、 温度が上がるとリンゴのような甘い香りが出て来たようです。 口に含むと、甘さのある香りに反して酸味がとてもしっかり。改めて裏ラベルを見ると"Extra-Brut"の表記、 品種は、75%がアリゴテ/25%がピノ・ノワールとのこと。なるほどです。

 クレマン・ド・ブルゴーニュって、シャンパーニュほどのガス圧はなくシャンパーニュほどの酸も無い場合が多いのですが、 これはそのどちらも同等かそれ以上な感じがしました。 だから(ガス圧の問題で)「クレマン・ド・ブルゴーニュ」の表記が出来ないのかも知れません。

点数80点
サントリー トリプル生

 『師範はこのビール、もう飲みました?』ということでサービスで出して頂いたのが サントリー生ビール トリプル生。 旧来のモルツってプレミアムモルツとキャラが被るというか、どちらも旨味推しな感じでしたが、 このビールは缶から受けるイメージ通り、ややサッパリ系に振られていると感じました。 モルツとスーパードライの中間くらいを狙って来たような印象ですね。

Domaine de Bichery la source Brut Nature N.V. [Dom. de Bichery]
名称Domaine de Bichery "la source" Brut Nature N.V.
ドメーヌ・ド・ビシュリー "ラ・スルス" ブリュット・ナチュレ N.V.
生産者Dom. de Bichery
ドメーヌ・ド・ビシュリー
価格2,000円 (Glass)
購入店シャンパーニュ・スタンド デゴルジュマン

 ここらあたりからますます記憶があやふやになって参ります。なのでサラッと。

 次に注文したシャンパーニュは、この日に抜栓してリストに加えられたもの。 とても珍しいシャンパーニュで、日本への輸入はとても少ないようです。 裏ラベルには"Bouteille 4589/6399"と書かれていますので、そもそも生産本数が少ないみたいですね。 品種は50%がピノ・ノワール/50%がシャルドネ、収穫年は2019年だそうです。

 メモによれば、色は「ややオレンジ」って書いてますね。 そして「香り華やか」らしいです。なんかこう、もうちょっと表現のしようがあるんじゃないですかね? 更には「味:んーわからん」らしいです・・・ってか頼むよ、昨日の自分。

 こんなに意味不明なコメントしか残せていないのに、点数だけは「83点」と書いていました。 なので結構美味しいシャンパーニュだと感じたんだんと思われます。

点数83点
Prager Wachstum Bodenstein Gruner Veltliner Smaragd 2021 [Weingut Prager]
名称Prager Wachstum Bodenstein Grüner Veltliner Smaragd 2021
プラーガー ヴァッハシュトゥーム ボーデンシュタイン グリューナー・フェルトリーナー スマラクト 2021
生産者Weingut Prager
ヴァイングート・プラガー
価格1,600円 (Glass)
購入店シャンパーニュ・スタンド デゴルジュマン

 そしてまた白に戻ります。このワインは、どなただったかこのお店に来られるお客さん(師範も知っている方)が 『こんなに美味しいグリューナー・フェルトリナーは初めて飲んだ』と言われていたそうです。 確かに一般に地味なイメージがありますよね、グリューナー・フェルトリナーって。

 またこちらもメモから書き写していきます。まず「色うすい」だそうです。はぁそうでしたか。 次「香りはドイツらしい」だそうです。いやドイツじゃ無くてオーストリアなんですけどね。 味わいに関しては結構記憶があって、とてもしっかりしていたんですよ。 甘さもあるけど酸味もあって、更には旨味もたっぷりでとにかく「しっかりした白」という印象でした。

 軽くて地味めのイメージとは裏腹に、 しっかりと飲み応えのあるなグリューナー・フェルトリナーという印象でした。 ただ、この長い名前を覚えられる自信は全くありません。プラガーだけ覚えておきましょう。

点数84点
Prophet's Rock Home Vineyard Pinot Noir 2021 [Prophet's Rock Wines]
名称Prophet's Rock "Home Vineyard" Pinot Noir 2021
プロフェッツ・ロック "ホーム・ヴィンヤード" ピノ・ノワール 2021
生産者Prophet's Rock Wines
プロフェッツ・ロック・ワインズ
価格1,500円 (Glass)
購入店シャンパーニュ・スタンド デゴルジュマン

 最後にまた赤です。 このお店、以前は南アフリカ産のスティルワインがたくさんあったのですが、この日は1本もありませんでした。 美味しい南アフリカ産ワインが飲める店、このところ随分増えましたからね。 差異化を図る上では↑のオーストリアとかこのニュージーランドなども視野に入れるのが得策、 という判断なのかもしれません。

 さてこのワイン、まず色が濃いんです。なのにしっかり透明感のある赤紫色ですね。 香りは、本日ここまで飲んできたワインとは次元の違うボリュームで、キイチゴみたいなフルーツがバンバン香ります。 味わいも甘酸っぱくて美味しいのね。店主が『ジューシーっすね』と言われてましたがまさにその通りです。

 ・・・というわけでこちらのピノ・ノワール、めっちゃ美味しくておかわりしました。 これを書いている今気が付きましたが、同じ造り手のロゼを昨年ここで頂いているんですね。 マルッと記憶から抜け落ちていました。いよいよ師範の脳味噌、ヤバいかも知れません。

点数87点
デゴルジュマン みかん

 最後は、とてもおいしいみかん(「せとか」だっけ?)を出して頂き、心も肝臓も満たされて終了。 グラスワイン10杯+ビール1杯頂けばそりゃ満足しますよね。 トータルのお会計は17,000円ちょっとでした。

 あー、週の半ばから飲んだ飲んだ。 次回はまた飲み友だちを誘って伺います。お世話になりました!> 店主 & ソムたまさん (& にゃんだよーさん (& 「貧乏師匠」の名付け紳士さん))


2日(日)

近所の公園で花見とワイン

 今年は桜の開花が早かったですね。 例年、家族で一回は花見に行くんだけど、今年は全員のスケジュールがなかなか合わずに、 もう葉桜になりかけのこの時期になってしまいました。 更に、昼頃に昼食を兼ねて出かけるはずが、通り雨があったり昼寝をし始める家族がいたりで、 結局近所の公園に着いたのは既に午後4時半過ぎ。夜は予定があるし寒いしで、30分ほどの花見になりました。

 花見酒の1杯目は、昨日の残りのロゼ・スパークリング。 やっぱりこの時期アウトドアでのワインはちょっと甘味があったほうがホッコリして良いですよ。 まだ寒いので、キンキンに酸の効いたスパークリングだと余計寒くなっちゃいますから。

近所の公園で花見とよなよなエール

 滞在時間わずか30分ですが、ビールも頂いております。 ビールの方も、しっかり冷えていた方が美味しい銘柄(スーパードライとか)よりも、 ちょっと厚みがあって温度高めでも美味しい銘柄が良いと思い、持参したのはよなよなエール。 濃いオレンジ色が夕日に映えておりますな。

 ちなみにおつまみは、スーパーで買ってきた白身魚フライで、女性陣はミスドのドーナツとスタバのコーヒー。 そんなサクっとお気楽なご近所花見でした。

バーチャルワイン会 案内

 そして本日は、2年ぶりに復活したバーチャルワイン会の当日。 前回も春でロゼでしたが、今回もロゼ。 ただしやっぱりバーチャルワイン会はみんなで同じ銘柄を飲んだ方が楽しいので、 日本中で買えそうなワインを課題ワインとしました(無ければロゼであればオッケーとしています)


※バーチャルワイン会とは?
ツイッター上で、同じワインを同時に飲んで感想を共有しましょう、という企画です。 ツイッターのアカウントが無くても、
 1.ツイッターにアクセス
 2.「キーワード検索」の窓に「#バーチャルワイン会」と書いて入力
 3.「最新」のタブをクリック
することで、会の状況を閲覧することができますよ。

バーチャルワイン会 開会

今回、#バーチャルワイン会 のハッシュタグを付けてツイート参加して頂いたのは下記の皆さんです(投稿順)

えんさん, くまべ ゆみさん, filisさん, 庶民のワイン研究所さん, 親方さん, 甘口ワインさん, Mikiさん, りゅじめしさん, ななにーさん, TAK310さん, eslovecatさん, kassyさん, とらゔぇるそさん, カツミさん, クヴェヴリ・エミさん, MOMOさん, 中野馨一さん, ざぎんさん, のーさん, キジトラさん, kinokoさん, 2bさん, Andy Matsubaraさん, ましゅまおさん, ようかんさん, コム兄さん, MAMIさん, ハッピーなつみさん, Yuichi Satoさん, レイナワルツさん, あけみさん, とおるの安ワインさん, ebelastinさん, 薄い茶色さん, mishikaさん, ますたやさん, ひゃんさん, ななさん, ドランクZさん, えまべるさん, サクライさん, つぐみんさん, ykykyk15さん, 美絵さん, eccaさん, アレンさん, へちょたんさん, ayucowさん, 徒然 ワインさん, Leo-freezeさん, きさくさん, miyotmさん, みやびさん, yumn_xcvさん, みかんさん, あいがないさん, 天馬さん, まぬけさん, だいすけさん, Hinanoさん, 奥's wineさん, ワイン大好きさん, 安ワイン道場師範(幹事)

以上の63名(4月3日18:00時点)です。抜けがあったらゴメンナサイ。 「見るだけ参加」の方もいらっしゃったと思います。次回があれば、ぜひツイートで参加して頂ければ幸甚です。

Valcatrina Rose 2020 [Casa Santos Lima]
名称Valcatrina Rosé 2020
バルカトリーナ ロゼ 2020
生産者Casa Santos Lima
カーサ・サントス・リマ
価格977円
購入店カルディ 横浜ジョイナス店

 今回のお題としたワインがコチラです。 こういう企画の場合、まずなにより優先するべきなのは「日本中どこでも買えること」なんですよ。 もちろん、ネットショップを利用すればどこでも買えますが、 安ワインをわざわざ配送料を支払って入手するというのはかなりハードルが上がってしまいますから。 そこで今回は、日本中に出店していて、かつワインが安くて豊富なカルディに目を付けました。 その中から、春らしくロゼ&お値段1,000円程度ということで選んだ次第です。 もちろん選んだ時点ではまだ飲んでいないので、美味いか不味いかは不明でした。

 外観は、かなり薄めのオレンジピンク、春の夕焼けのような色合いです。 香りは、イチゴのようなベリーの香りに、白桃や柑橘類の花を連想させる涼しげな香りを感じます。 味わいは甘さ控えめ(Brix 6.7)、酸味はそこそこ(pH 3.3)。 後味に舌がギュッと絞られるような苦味を感じます。 ベリーな感じといい皮や種の苦味といい、 もしかすると、同銘柄の赤ワイン(昨年末に稽古済み) の凝縮度を上げるためにセニエされたロゼかも知れません。

 可愛らしい見た目とは裏腹に、かなり硬派な味わいのロゼでした。 参加者の皆さんも、概ねポジティブなコメントをしつつもちょっとだけネガティブな表現もあったように思います。 ともあれ、沢山の皆さんと同じワインを飲んで感想を共有するのは楽しいですね。 飲み会はリアルもリモートもバーチャルも、それぞれ良さがありますよ。

小瓶保存した5日後、 #バーチャルワイン会 のアンカーを務めます(ボトルは捨てちゃいました)。 確かに苦味が増したような気はしますが、まだ全然平気です。普通に美味しいロゼですよ。

点数75点
バーチャルワイン会 料理

 ちなみに料理は、MOMOさんがこの日のために開発された?レシピ、 「マグロとイチゴのタルタル」と、それを保守的な女性陣向けにアレンジした「マグロとアボカドのタルタル」、 他は鰺の南蛮漬け、ボローニャソーセージ、グリーンサラダ。海辺のビストロ的な料理になりました。 MOMOさんレシピは、塩味のあるソースで味付けされたイチゴが未体験の美味しさでしたよ。

 そしてバーチャルワイン会の良さは、会に参加しながらも普通に家庭の食事を楽しめるところにもありますね。 師範はツイートに一生懸命お返事したり「いいね」を付けたりしていたのでやや忙しかったのですが、 普通に参加するのであれば普段の食卓と変わらないと思います。

 そんな感じのバーチャルな飲み会、午後6時にスタートして11時過ぎまで楽しんでいました。 参加された皆さん、ありがとうございました。 また気が向いたら(というか題材にしたいワインが出てきたら)開催しますので、よろしくお願いします!


1日(土)

生垣 剪定前

 生垣の剪定、本来は新芽が出て来る前にやるべきだったんだろうけど、 今年は手の骨折やら飲み会やら悪天候やらいろいろで、なかなか実行できず今日にいたってしまいました。 4月まで持ち越したのは初めてですが、謹んで刈り込んで参ります。

生垣 剪定後

 上写真が剪定前、下が剪定後。ほぼ丸一日の作業でした。 おかしいなぁ、これまではだいたい半日で終えていたんだけどね。 剪定した枝葉の量も例年の1,5倍くらいあります。 刈る高さは毎年ほぼ同じなんで、今年だけ多いってのは謎ですね。去年サボったかしら?

 ・・・というわけでヘトヘトになって剪定終了。 とりあえずビールを頂いた後に↓のワインと稽古しました。

Belstar Cuvee Rose N.V. [Bisol Desidario & Figli]
名称Belstar Cuvée Rosé N.V.
ベルスター キュヴェ・ロゼ N.V.
生産者Bisol Desidario & Figli
ビソル・デジダリオ&フィーリ
価格1,650円 (単品価格:2,090円)
購入店カクヤス保土ヶ谷店

 本日の稽古相手は、近所のカクヤスで「よりどり2本で3,300円」だった中からのイタリア産スパークリング。 今日は次女の大学入学式だったんで開けましたが、夕食時に次女はコタツで寝てました。 ちなみに料理は、ニラとモヤシのプルコギ、水菜と豚肉の炒め物、マッシュルームのチーズ焼き、焼きそばです。

 外観は、ほんのり淡い薄オレンジピンク。泡立ちはややおとなしいように感じます。 香りは、チェリーやイチゴみたいなベリー感のあるフレッシュフルーツな雰囲気が結構強めに香ります。 複雑さはないけど華やかな香りですね。 味わいは、やや甘めで酸味シッカリ。ベリーの香りで甘酸っぱいワインが美味しく無いはずがありません。

 この手のスパークリングは、無理してシャンパーニュっぽさを狙わない、というのもアリですね。 特にお花見の席とかだと、複雑難解な高級シャンパーニュなんかより、 単純明快なこういうスパークリングの方が合うような気がしますよ。


 翌日夕方のお花見で、小瓶に残した分と稽古しました。 前日よりさらに泡は弱くなっていますが、その分味わいがマイルドになって、外でのんびり飲むにはちょうど良い感じでしたよ。

点数78点