稽古日誌:2016年12月

横浜・日本大通りのイチョウ並木

 12月になりました。左写真は先週末に撮った横浜は日本大通りのイチョウ並木の様子。 今年は11月中に積雪があったりしたんで、既にかなり冬の気配ですな。ハードめに散歩するには良い気候です。 そして、最近は「インスタント減量作戦」のために上記散歩に加えて市民プールで泳ぐことが多いわけですが、 そこで感じる不可解現象がありまして・・・

 この手のプールって、泳ぐ方向が決まっている場合が多いです。そりゃそうですよね、たくさんの人が泳ぐんだから。 そこで感じるのが、「皆が泳ぐ方向に沿って水流が発生しているみたい」ということです。そこに違和感があるわけです。 なぜかというと、 泳いでいる人は水を掻いて進むわけだから、その人が進んだ量に応じた水が、 その人の進んだ方向とは反対に発生(反作用)するはずですよね? だから、「皆が泳ぐ方向と反対に水流が発生する」のが自然じゃないかと。

 あるいは、掻くことによって水を後方に押しはするものの、抵抗を受けて水を前方に押す力も発生するため、 相殺されて泳ぐこと自体の水流への収支はゼロ。 ただしターンの際は壁を蹴って進むから水を押す力のみがプラスされ、結果的に泳ぐ方向に水流が発生、ということ?

 ググってみたけど明確な回答を見つけることはできませんでした。 師範の勘違いなのかなぁ? どなたか理論的な解説をご存じな方はおられませんかね? どーでも良いことですが、気になってワインが喉を通りません(嘘)


31日(土)

年越しそば

 大晦日の午前中、次女が一足先に師範実家へ遊びに行きたいというので九州新幹線の新鳥栖駅までお見送り。 いやー、清々しいくらいに何も無いです、新鳥栖駅の周辺と駅構内。

 そしてお昼は、師範代父に作ってもらった年越し蕎麦。 デカい海老天2本とか松茸とか入って超豪華版。 でも、こんだけカロリー高そうな食事を摂っちゃうと、カロリーが気になってしまうお年頃・・・

御手洗の滝

 ・・・というわけで、昼食後は散歩に出ました。 向かった先は、師範代実家から距離にして10km程度のところにある御手洗の滝。 「おてあらいのたき」じゃなくて「おちょうずのたき」と読むようです。 こんな冬空に滝を見に来る人なんてほとんどいなくて、マイナスイオンを一人で浴び放題でした。

 ちなみに左写真はスマートフォンで撮ったものです。 新しく買ったカメラとレンズを持参はしていたんだけど、痛恨の"No Card"。 でも、滝みたいな被写体は、スマホのような小さいイメージセンサ―で、露光時間を長くした方が良いかもですね。 一眼だとNDフィルタが必要になりそうな画像です。

 歩いた時間は3時間半程度、歩数にして25,000歩程度。 カロリー的には焼け石に水だとは思うけど、焼石だって水をかけなきゃ熱いまんまだからね。

Le Clos du Beau-Pere 2011
名称Le Clos du Beau-Père 2011
ル・クロ・デュ・ボー・ペール 2011
生産者Le Clos du Beau Pere
ル・クロ・デュ・ボー・ペール
価格(師範代父から)
購入店

 大晦日に師範代父に用意して頂いた夕食は、刺身(カンパチ、マグロ、サーモン)とかローストビーフとか。 ワインも、用意して頂いた中から2本目をチョイスして、本日はポムロールの赤。 裏ラベルによれば、有名なワイン漫画の作者の方がプロぢゅーすに関わっているそう。 漫画は全然読まんのですが、いろいろ考えますね、ボルドーの生産者も。

 色は、ボルドーらしい青みの強い紫色。2011年産でそれなりにお年を召しているんだけど、見た感じにそういう雰囲気はありません。 香りは激しくナイスです。凝縮感のある果実香に加えて、いかにもモダン・ボルドーといった香ばしい樽香があります。 飲まない師範代に嗅がせても『コレは高いワインの香りがする』らしいです。 口に含んでも、コーヒーのような香ばしさがあって典型的なモダン・ボルドー感満載だし、 味わいのバランスも甘すぎず渋すぎず、それでいてアルコール度数は14%もあって、「もうこれで十分」な感じです。

 「ウケるワイン」を狙って造られたんたと思うけど、その戦略に師範ごときはまんまとハマっちゃって「これ激しく美味いじゃん」です。 頂きモノながら、本年最後のワインがアタリで大変ナイス。 来年も安くて美味しいワインに沢山遭遇したいものであります。

点数85点

30日(金)

ANA257 B777-200

 本日から師範一家は双方の実家がある九州方面へ帰省します。 昨年は長女が高校受験前だったので帰らなかったけど、 それ以外は必ず年末年始は帰省するようにしています。 来年からは次女も中学生、飛行機に乗るのもみな大人料金。 高くはなるけど孫の顔を見せるのが一番の親孝行だと思っとりますんでね。

 ただ、ハムスターの茶茶さんは連れていけないので動物病院のペットホテルへお泊り頂きます。 ご本人様を買った時の値段よりもはるかに高額の宿泊料が掛かるわけだけど、 まぁそういうもんなんでしょうね、ペットを飼うっていうことは。

丸亀製麺のうどん

 フライトは14:05羽田発福岡行ANA257便。 昼過ぎの便ということで昼食は羽田空港で。 以前は空港で何かを食べようとすると、寿司だろうがうどんだろうが等しく一人1,000円以上かかってしまう感じだったけど、 空港もデフレの波から逃げきれないのか安価なチェーン店がいくつか進出しております。 そこで師範家のチョイスは丸亀製麺 羽田空港第二ターミナル店。 そういえば夏にダナンへ旅行に行く前の食事も丸亀製麺だったな。

 師範の注文は、一番ベーシックなかけうどん(並)かしわ天、合計のお値段は390円也。 安く食べられるのは素晴らしいことです。 ただ、ここのお店は普通のロードサイトの丸亀製麺と異なり、 麺を店内で打ってはいないようです。その分若干ポイント・ダウン。 スペース的な制約があるんだとは思うけど、そういう例外を認めるのはどうなんだろうね? さすがに天ぷらは店内で揚げているようで、かしわ天は安定の美味さでしたが。

ANA257 B777-200

 フライトは定刻より5分遅れとのアナウンス。 真面目だよね、日本人。5分なんて遅れのうちには入らないだろうにね。

 本日は快晴の天気、左写真は飛び立って間もない頃、旋回中の東京上空。 この日は富士山がキレイに見えたらしいんだけど、あいにく師範の座席は反対側(K列)でした。

Saint-Amour 2014 [Paul Baudet]
名称Saint-Amour "Cuvée Saint-Valentin" 2014
サンタムール "キュヴェ・サン・ヴァレンティン" 2014
生産者Paul Beaudet
ボール・ボーデ
価格(師範代父から)
購入店

 そんなこんなで師範代実家到着は午後6時前。お疲れさまでした。 誰も飲まない師範代実家ですが、ビールはデフォルトで用意して頂いており、 まずはヱビスの大瓶で喉を潤します。 更に、例によって師範のためにワインを用意して頂いております。 今回4本用意して頂いた中から、最初に選んだのがコレ、 知らない造り手のクリュ・ボージョレのサンタムール。 料理は師範代父に用意して頂いた、馬刺しとか鶏の唐揚げとか茶碗蒸しとかサラダとかです。

 色は、ボージョレらしく青みの強い紫色。 同じブルゴーニュに分類されますが、色はピノ・ノワールとは全然違いますね。 香りはかなり弱め。グラスに鼻を近づけてもスワリングしてもほとんど香って来ません。 それでも口に含むとそれなりに香りはあって、 ガメイらしいスミレ系の花の香りに、鉄サビっぽい雰囲気とかを感じます。 味は「甘酸っぱ渋い」、その一言に尽きます。渋味も含めて初恋の味ですな、"Saint-Amour"ですから。

 このワイン、ゆっくり飲めば結構しみじみと美味いワインだとは思うけど、一般ウケは難しいような気がするんだよなぁ。 やっぱりボージョレってのは本来気難しいワインだな、という認識を新たにしました。 なのにボージョレって、華やかメルヘンなラベルがあてがわれていることが多いんで、 そのギャップが気になるところではあります。

点数72点

29日(木)

体重の推移

 11月末に思い立って始めた「インスタント減量作戦」、一応本日にて完了。 結果は左のグラフです。目標は「安定的に60kgを切ること」だったんだけど、概ね達成できたと見て良いでしょう。パチパチパチ。

 何をして減量したかというと、週に2~4回、近所の市民プールで1時間弱ガッチリ泳ぐこと、それだけ。 カロリー摂取側は変えずに、消費側を増やす、そして出来るだけ代謝を上げる作戦と採りました。 泳いだ回数は17回。カロリー計算的にはこれぐらい体重が落ちて順当です。

 とはいえこれからの年末年始、鯨飲馬食することは間違いないんで、短期的に1kgくらい戻すのは目に見えてます。 年明けも軽く続けて、このレベルの維持を目指します。

極楽湯 外観

 そして本日は家族総出で年末大掃除の総仕上げ、 夕方には完了して「お疲れさま会」ということで道場から車で20分の極楽湯 芹が谷店へ。 湯処横浜、道場から車で30分以内に天然温泉を利用したスーパー銭湯が数軒あります。 そして、日本人の数パーセントが「スーパー銭湯中毒」と言われていますが、師範家もその予備軍のようです。

極楽湯 料理

 この極楽湯の良い所は、ほぼ「居酒屋」と言っていい呑兵衛目線の食事処が併設されているところ。 温泉入って、冬なのにTシャツのまま酒が飲める、これを「極楽」と言わずしてなんと言いましょうか。 もちろん、その「極楽」の条件には、『配偶者は飲まずに帰りの運転が可能』が必要ですが。 ちなみに左写真はモツ鍋980円、新聞の折り込み広告に入っていた100円割引クーポンを利用させて頂きました。

極楽湯 ビール 極楽湯 ワイン

 飲み物は、席の空き待ち時間の間に生ビール(中) 450円を頂き、 その後張り紙で大でも590円であったことを知って大後悔、 席に着いてからは当然生ビール(大) 590円を、 そして「安ワイン道場師範」の任務であるワインチェック、 本日は白ワイン(デカンタ500ml) 850円を注文。 ちょっとリースリングっぽい雰囲気のある白で、キッチリ冷やしてガブガブ飲むには丁度良い感じでありました。

 そんな感じで4人分飲み食いしたトータルのお会計は11,000円強。 やっぱ極楽だわ、温泉入った後に居酒屋。 そしてワインのデカンタ850円は絶対額的にポイント高いです。


28日(水)

サントリー プレミアムモルツ 初摘みホップヌーヴォー

 年末大掃除第五弾、本日の業務は洗車。今どきクソ丁寧に自分で洗車する人間も珍しいだろうね。 ともあれ年末大掃除はこれにて大物は一通り終了。お疲れさまでした>自分。

 午後からは「インスタント減量作戦」の仕上げとして市民プールで泳いで、 夕方からセルフお疲れさま会。 まずはビールを頂きます、ということで、右写真のプレミアム・モルツ 初摘みホップヌーヴォー、 通常版と「香るエール」を同時に二本。 ちょっと前に発売されたビールで、遅きに失した感がありまくるわけだけど、 秋に買って(写真も撮って)いつ飲むかいつ飲むかと間合いを計っていたら今日になっちゃいました。

 二種類飲み比べての感想は、色はどちらも薄い黄金色、それぞれの差はほとんどありません、というか師範には判りません。 香りは、「香るエール」っていうくらいだから、そちらの方がフルーティな香りがあります。 対する通常版の方は嗅ぎなれたプレミアム・モルツの香り。 残念ながら「初摘みホップ」ならではのフレッシュさみたいなのは香りからは感じ取れず。 それは「初摘みホップ」かそうじゃないかを飲み比べなきゃ判らんと思われます。 味は、通常版の方が苦味がしっかり、というか明らかに強めの苦味を感じます。 これが「初摘み」の効果かな・・・良く分かりませんが。

 ともあれ飲み比べは楽しいもんですな。缶ビールは一人でも出来るのがナイスです。 ビールメーカー様に於かれましては、これからも個性的なビールをいろいろ開発して頂きとうございます

サントリー ジャパン・プレミアム 塩尻メルロー 2013
名称Suntory "Japan Premium" Shiojiri Merlot 2013
サントリー "ジャパン・プレミアム" 塩尻メルロ 2013
生産者サントリーワインインターナショナル 塩尻ワイナリー
価格(サントリーさんから:参考価格 3,480円)
購入店--

 本日のチョイスしたワインもビール同様サントリーのもので、「個人的サントリー祭り」となっております。 このワインはサントリーさんからクリスマス・プレゼントとして贈って頂いたもの。 いつもお気遣い頂き恐縮至極に存じます。 言いたい放題の「安ワイン道場」に懲りずにお付き合い頂き、そのフトコロの深さに感激の涙を禁じ得ません。 ちなみにこの銘柄の2012年産は夏のバーベキューの時に、 2011年産は昨年末の初顔合わせの時に頂いております。

 そして本日の夕食は、師範代が職場の忘年会に参加するってんで師範と子供たちのみ、三人の食卓。 メニューは、子供らの希望を聞き入れつつ水炊き。 キムチ鍋という提案もありましたが、このワインに合わせたいので却下させて頂きました。 ビールにはキムチ鍋でも良かったんですけどね。

 色は、しっかりと濃いけど向こうが透ける程度。メルローらしくボルドー的な色合いです。 香りは大変に複雑です。 長女曰く『とても複雑で言い現しがたい。焦げたマシュマロにキノコ、土、チョコレート。茶色い感じの香り』だそう。 加えて師範の印象を追加すると「和柑の皮目の柑橘香、カシスやブルーベリーの果実香、バニラやココナッツの香ばしさ」を感じます。 味は、どこも強く出張ったところのないスムーズな味わい。たっぷりとした旨味があって、しみじみ美味いです。

 頂きモノゆえの先入観や色メガネを極力降り払っても、コレは「美味い」と言えます。 世界中のどこのワインとも違う、「日本ワイン」の美味しさがあります。 これまでの稽古は大人数で一杯、みたいな席だったけど、一人でじっくり飲むとしみじみ美味い。 香りも味も複雑で、いろんな料理と相性が良さそうなのも高ポイントです。 意図的に全部は飲まず、1/3ほど明日に残しました。 この恋心が偽物でないかどうかを見極めつつ、変化の具合もレポートします。

 翌日、温泉&居酒屋から帰って来て改めて稽古。 香りのボリュームは若干おとなしくなったような気がします。 でも、香りの複雑さも味わいの雰囲気も昨日と同様です。 改めて稽古しても昨日の好印象は揺るがず、 押しつけがましさの無い、それでいてしっかりと主張のある、 日本ワインの良さをキッチリ体現したワインだと言えると思います。

点数85点

27日(火)

道場の風呂

 年末大掃除第四弾、本日は風呂掃除とリビングの引き出しの整理。

 風呂掃除に関しては、普段から最後に入った人が内部を拭き上げてくるしきたりになっているので、 とりわけ年末にやんなきゃいけないことは無いわけだけど、年に一回必要なのが鏡磨き。 これも、昨年読者の方から「ウロコ落とし職人セット」という洗剤を教えて頂き、 その時にガッツリやっていたから今年は比較的楽ちんでした。

 それにしても、子供たちが大きくなると(女性だからか)風呂場にシャンプー・リンスの種類が増えていくなぁ。 師範はもうオッサンではありますが、髪はいつも最新流行のレディース向けシャンプーの香りを漂わせております。

Chateau Les Tuileries de Bel-Air 2004
名称Chateau Les Tuileries de Bel-Air 2004
シャトー・レ・トゥイルリー・ド・べレール 2004
生産者Ch. Les Tuileries de Bel-Air
シャトー・レ・トゥイルリー・ド・べレール
価格1,058円
購入店イオンリカー天王町店

 時々投げやりな値付けで投げ売り(投げやり売り?)することで師範の中では注目度が高いイオンリカー天王町店。 本日のワインもそこでゲットしたもの。 2004年産のグラーヴのワインが「どれでも一本980円(税別)」のワゴンの中で叩き売られてました。 このワインは確か、その前の週に見た時には1,480円だったと記憶しております。 それを『ええい面倒くせぇ!』と33%プライスダウンしての男気溢れる在庫一掃、もちろん協力させて頂きます。

 ちなみに本日の夕食は、豚ロースの生姜焼き、中華風スープ、レタスとミニトマトの韓国風サラダ、セロリ・スティック。 もちろん調理担当は師範です。

 色はしっかりと濃さが残っています。エッジにわずかにレンガ色がありますが、全体には真紫と言ってよいトーンです。 でも香りはやっぱり熟成ボルドーの雰囲気。果実っぽさはかなり抑え気味になり、 代わりに煮豆や漬物や古い蔵の中みたいな感じが出てきています。 味は、良く言えば大変スムーズ、悪く言えばかなりヘタレ。 好き嫌いが分かれるワインだと思います。

 見た目は若々しいんだけど、飲んでみるとキッチリ歳を取っていました。 でも決してマズくはなくて、熟成ワインが好きな方には恐ろしく高コスト・パフォーマンスだと思われます。 でも、そういう人があの店の「どれでも980円」のワゴンから手に取るかなぁ。 普段はニューワールドを飲んでいる層に買われちゃって、 『なんじゃこりゃ?』ってなっていそうで南無南無です。

点数74点

26日(月)

エアコンのフィルタ

 既にお休みを頂いている師範ですが、本日は年末大掃除第三弾でエアコンのフィルター清掃、(台所以外の)換気扇の清掃、屋上の高圧洗浄、 ついでに掃除機のフィルタ清掃。

 エアコンのフィルターって、メーカーの推奨値やお役立ちサイトなどによると、概ね2週間に1度程度掃除するのが良い、 などと書かれているけど、そんなにしないよね? 道場の場合、年末の今と夏前は必ずやるけど、それ以外は「なんか能力落ちてきたな」って時にやるくらい。 なので稼働率の低いエアコンは年2回、高いヤツでも年4回程度。 世間の標準ってそんな感じですよね?ですよね?ですよね!?

 午後は「インスタント減量作戦」継続中ということで市民プールに泳ぎに行って、 そのあとは商店街で夕飯買い物。あぁ主夫業は大変だわぁ。

Macon Aux Bois d'Allier 2013
名称Macon "Aux Bois d'Allier" 2013
マコン "オー・ボワ・ダリエ" 2013
生産者Dom. Cordier Pere et Fils
ドメーヌ・コルディエ・ペール・エ・フィス
価格1,980円
購入店 ヴェリタス

 本日の夕食の調理担当はもちろん師範で、 メニューはメインがサーモンのバター焼き、副菜が野菜たっぷりスープ、 あとは週末の残りのピクルスや生ハムチーズ巻きなどを。

 そんな料理合わせたワインがコレ、 2005年産と稽古してそこそこ好印象、その時よりかなり安かったので春に2本購入し、 今年の4月に1本目と稽古、これまたそこそこ好印象。 先週末の忘年会の白としてこれをだそうかゲヴュルツにするか迷って、 結局インパクト狙いでゲヴュルツにしたんで選に漏れたもの。 そんなに派手なワインでは無いと想像されるので、本日一人でしみじみ頂きます。

 色は薄めではあるけど黄金色っぽさや照りがあって、高級感のある見た目です。 香りの印象はやはり前回同様で、「高級ブルゴーニュ白の縮小版」です。 ボリュームは中程度だけど、熟れたリンゴのフルーツ香、アカシアの蜜香、それにビスケットのような香ばしさとバターのようなコッテリ感。 高級感はしっかり感じられます。 味わいのバランスも良くて、抵抗もなくスイスイ入っていきます。

 ホント良く出来ていると思います。半年熟成させて更に良くなったような。 ピュリニーやシャサーニュあたりのコート・ド・ボーヌの有名地域のシャルドネと言って「いや違うでしょ」と返せる人は少ないと思います。 ただ、今の値段の2,500円だと若干微妙だし、やや派手さに欠ける点はあるのね。 大人数で一杯だけだと「そんなん飲んだっけ?」になる可能性はあります。 一人か二人でしみじみどうぞ。

点数80点

25日(日)

焼肉屋さかい 外観

 昨日ガッツリと調理&片づけを担当された師範代に於かれましては、 本日は調理したくないということで家族の忘年会も兼ねて外食。 行った店は相鉄線天王町駅を出てすぐのところにある焼肉屋さかい 天王町店。 子供たちがこの店を気に入っているみたいで(鶏のセセリがあるのがヒットらしい)、 比較的頻繁に来店しております。

 この店、注文がタブレットってのもポイント高いです。 というのも、焼肉ってのは極めてアトランダムに注文したくなるじゃないですか。 その都度店員さんを呼ぶのは気が引ける、なのでこのシステムは師範家的には嫌いではありません。 特に、ウチはいつも個室を使わせてもらうので、なおのこと面倒が無くて好都合です。

焼肉屋さかい 肉

 注文した内容は、いちいちここに書くのも面倒だし誰も興味ないだろうから書きませんが、 食べたいものを食べたいだけ注文。左写真は手前からカルビ鶏なんこつこく旨牛ホルモン

 決して高級店ではないので、ピカピカの肉が出てくるわけじゃないんだけど、 コストパフォーマンスを考えるとこの程度の値段と美味しさのバランスがちょうど良いんだな。 それぞれの家庭で満足できるポイントが違うんだろうけど、師範家レベルだとこれくらいあれば十分だったりします。

Fortant de France Caberent Sauvignon 2015
名称Fortant de France Caberent Sauvignon 2015
フォルタン・ド・フランス カベルネ・ソーヴィニョン 2015
生産者Skalli
スカリ
価格\530 (187ml)
購入店焼肉屋さかい 天王町店

 飲み物は、最初生ビール(サントリープレミアムモルツ)の大ジョッキ、778円を頂いたあと、 やっぱりワインを飲んじゃいます。 この店に来るといつも注文するのがコレ、フランスの大手"Skalli"が造る南仏の赤。 187mlのミニボトルで税込み530円、一見高いような気がするけど、90ml程度のへみたいな量のグラスワインを出す居酒屋なんかより、 量も多いし状態も安心。ちょっとワインを飲みたい気分にピッタリ寄り添ってくれるわけです。 というわけで前回訪店した際にも注文したわけだけど、 今回のはヴィンテージが2015年で1年新しくなっておりました。

 一緒に持って来られた極小のワイングラスに注いで稽古開始。 色はきっちり若い青紫色です。 香りは、いかにも南仏のカベルネ・ソーヴィニョン。 若いベリー香りに加えて、機械で茎や葉っぱも一緒に収穫したようなピーマン的な青臭さを感じます。 味は比較的軽め。渋味ガシガシじゃない点は良いんだけど、「薄っぺら」と感じる一歩手前くらいの立ち位置に居ます。

 なんだかエコノミーの機内食で出されるワインが思い出される感じです。 値段と格を考えると順当な内容だとは思うけど、前回はやけに好印象だったからなぁ。 それでも他に選択肢も無いんでまた注文すると思います。 とりわけ好きでもないのに頻繁にリピートする稀有な銘柄です。

点数70点
焼肉屋さかい 三ケ日みかん角ハイボール

 ワインの後は、三ケ日みかん角ハイボールなんてのを飲んだりしながら、 師範代や子供たちはデザートなんかを食べちゃったりして、トータルのお会計は13,000円強。 それに「クーポン大好き人」な長女が見つけた1,000円引きクーポンを使用。 家族4人でたらふく焼肉食べてこの値段だったらあまり文句はありません。 唯一あるとすれば、ワインの選択肢にハーフが欲しい。 フルボトルがあってミニボトルもあるんだけど、中間が無いのが残念なんだよね。


24日(土)

クリスマスパーティ

 本日は飲み友達の二家族(N氏一家、O氏一家)を道場に招いてクリスマス会&忘年会。 参加者は、N氏一家がご夫妻と御曹司、O氏一家がご夫妻とお嬢様。師範家と合わせて大人6人子供4人の中規模宴会。

 備忘録として、本日の料理のリストを記載しておきます。

モッツアレラトマト
自家製ピクルス
エビとトマトとブロッコリーのサラダ
自家製ローストビーフ
鯵の南蛮漬け(N氏から)
生ハムチーズ巻き
アヒポキ
ブルーチーズのペンネ
ローストチキン
パンいろいろ
デザートのケーキ(O氏から)
Poilvert-Jacques Brut N.V.
名称Poilvert-Jacques Brut N.V.
ポワヴェール・ジャック ブリュット (ヴィンテージ無し)
生産者Poilvert-Jacques
ポワヴェール・ジャック
価格2,080円
購入店 ヴェリタス

 乾杯はもちろんシャンパーニュであります。ただ、ここは「安ワイン道場」、 シャンパーニュといっても2,000円ちょっとの道場稽古範囲内な一本。 この銘柄は今年の春にも稽古済みで、 低価格の割にはイケていることが判っているので安心のチョイスです。 っていうか、シャンパーニュって値段ほどの違いは無くね? もちろん、クリュッグやサロンみたいな万を超えるプレミアムなヤツは別物だけど、 正直2,000円も5,000円も大差ない気がしています。乱雑な鼻と舌でスミマセン。

 色は、かなり熟成が入っていそうな、あるいは黒ブドウの比率が高そうな濃いめの麦わら色。 香りは素晴らしいです。蜜入りリンゴと香ばしいパンの耳、「これぞシャンパーニュ」な香りです。 最初4人分をグラスに注いでいたんだけど、その時からコンコンと香りが沸いて出てきます。 そして、香りの割には味が残念なのも前回同様。 やや苦味があってガチャついたような印象を受けるのね。どことなくカバみたいな雰囲気がするというか。

 改めて稽古してみて、2,000円でこのクオリティであれば間違いなく「買い」でしょう。 これからの年末年始、安ワイン者の皆さんにはお薦めしたいシャンパーニュです。 あくまで普段はカバなんかを飲んでいる「安ワイン者の皆さん」には、ですが。 そうじゃない皆さんは10,000円以上出して別のにしてください。

点数80点
Gewurztraminer Grand Cru Frankstein 2015
名称Gewurztraminer Grand Cru "Frankstein" 2015
ゲヴュルツトラミネール グラン・クリュ "フランクシュタイン" 2015
生産者Ruhlmann
ルールマン
価格1,798円
購入店コストコホールセール金沢シーサイド店

 次なる白は、先日会員を解約したコストコで買ってきたアルザス産のゲヴュルツトラミネール。 今を去ること20数年前、N氏と師範は同じ時期にアルザスで一か月ほど過ごしたこともあり、 アルザスにはなんとなく親近感があります。 ちなみにこのゲヴュルツ、2,000円以下だけど"Grand Cru"の表記があります。 アルザスのグラン・クリュは案外信ずるに足ると思っているので、 この値段でもイケているはずと信じての登用であります。

 色は、透明ボトルなんで右写真でもお分かりだと思うけど、結構しっかりしたレモン色、ややオレンジがかった色合いです。 香りは素晴らしい。いかにもゲヴュルツトラミネールらしい、ライチのようなフルーティな香りが大量に香ります。 クリスマスみたいな華やかな席にはバッチリの香りです。 味は・・・甘いです。アルコール度数が13.5%もあるので、糖分はアルコールに変化させているだろうと考え、 どちらかというと辛口なワインを想像していたんだけど、この甘さは想定外でした。 「エンジニアはデータで語りましょう」ということで糖度を測ると、なんと8.9度。 ソーテルヌとかまではいかないまでも、白ワインとしてはかなり高めの糖度です。

 香りは素晴らしいし、甘口ワインとして考えれば、この値段でこのクオリティは上出来です。 ただ、出す順番が悪かった。こんな序盤にこんな甘いのはちょっと合いません。 というわけで半分ほどを残して、デザートワインとして楽しむことにしました。

 一杯分だけ残っていたので翌日再稽古。 思いっきり空気に触れたからか、味わいに苦味が目立ってきてバランスが崩れた印象。 もちろん昨日からそうだったけど気が付かなかっただけの可能性はあります。

点数75点
醸し人九平次 Eau du Desir

 ここでいつもとは趣向を変えて、N氏に持参して頂いた清酒を。 銘柄は醸し人九平次 別誂 純米大吟醸 "Eau du Désir" 2015。 この蔵のもう少し安いヤツは飲んだことがありますが、こんな高級品はもちろん初めてです。

 O氏の『これが水道の蛇口から出て来てもおかしくない味だ』という謎のコメントにも頷けるくらい、 まるで水のようにスムーズな香りと味わいです。 いわゆる日本酒臭さは一切なくて、ほんとに「米で出来たワイン」という感じ。 甘さはかなり控えめなように感じたんで、試しに糖度を測ってみたところ11.9度。 なんと「甘い」と感じた前のゲヴュルツより遥かに糖度は高いんですな。人間の感覚とは不思議なものであります。

 清酒って、アルコール度数の高さもあってこういう席で出してもあんまり減らなかったりするんだけど、 これはスイスイと減っていきました。お値段的には5,000円弱だったとのこと。 四合瓶でその値段は清酒としては相当お高めなんだけど、ワインだと考えれば十分買える値段なんだよね。

Corton Les Renardes 2012
名称Corton Les Renardes 2012
コルトン・レ・ルナルド 2012
生産者Dom. Gille
ドメーヌ・ジル
価格7,153円
購入店 ヴェリタス

 次なるワインが本日のメイン、ということで、ブルゴーニュの特級畑を登場させました。

「貧乏人のヨコ好き」、ご多分に漏れず師範はブルゴーニュのワインが好きだったりするわけです。 ですが、昨今のブルゴーニュの値段高騰は目を覆わんばかりで、 著名ドコロの特級畑が10,000円以下で買えることなんてまず無かったりするわけです。 となれば、一級以下に落とすか、無名生産者を狙うかのどちらか。 安ワイン道場的には採るべき戦略は後者でしょう、ということで買ったのがこのワイン。 エントリークラスのワインはいくつか稽古したことがあって、案外しっかりした造りだったので特級畑に挑戦してみました。

 色は濃くも薄くもない赤紫色で、エッジにわずかにオレンジのグラデーションが見えます。 2012年産にしてはやや熟成が進んでいるような印象を受ける見た目です。 香りのボリュームはなかなかのもので、木イチゴっぽいフルーツや皮革製品のような妖艶系の雰囲気を感じます。 樽熟は控えめなのか、バニラやビスケットといった香ばしさはあまりありません。 口に含むと、酸味主体で透明感のある味わい。雑味は全然無くて、スーッと喉の奥に流れ込んでいきます。

 結果、良くできたブルゴーニュではあります。ただ、惜しむらくは「良くできた」どまりです。 特級畑の迫力は無かったなぁ。普通の造り手の一級畑か、名門造り手の村名といったところでしょうか。 やっぱり値段は正直であります。

点数82点
Laccento 2014
名称Laccento 2014
ラチェント 2014
生産者Montalbera
モンタルベラ
価格(O氏から)
購入店--

 飲む人4人で4本目、清酒を含めると5本目。かなりメートルが上って参りました。

 このワインは、O氏に持参して頂いたたもの。 なんでもO氏のお知り合いのアメリカ人からのお土産らしく、インポーターの表記はニューヨークの業者が書かれています。 O氏曰く『かなり変わったワインらしい』ということでしたが・・・

 色は普通に濃いめの紫色です。見た目に変わった雰囲気はありません。 香りはとても意外です。というのも、イタリアっぽさはほとんどなくて、黙って出されれば間違いなく「ボージョレですかな?」 と答えそうな雰囲気だからです。熟し過ぎて傷みかけたイチゴみたいな香りがパーッとして、まさにクリュ・ボージョレっぽい雰囲気です。 味わいは・・・どうだったっけ?あまりに香りの印象が強すぎて、味わいまでは覚えてなかったりします。

 確かに変わったワインでした。 ただ、純粋にワインとして楽しめばこれはこれで美味いというか、華やかな感じでよろしかったりはします。 後で調べたら、"Ruché(ルケ)"ってのが品種の名前らしいですな。初耳の品種です。

点数77点
a-yuzuki! N.V.[2009]
名称a-yuzuki! N.V.[2009]
ア ユヅキ!(ヴィンテージ無し:2009)
生産者Ezio Trinchero
エツィオ・トリンケーロ
価格2,970円
購入店 トスカニー イタリアワイン専門店

 飲む人4人なんで、清酒もあるし当初の予定では前のワインまでくらいだろうと目論んでおったわけです。 ところが、意外と早めにボトルが空いて、追加で投入したのがコレであります。 このワインは、結婚記念日にレストランで稽古済み、 大変好印象だったので2本購入したうちの一本。 これも間違いないことが分かっているので安心のチョイスです。

 細けぇこたぁ覚えちゃいませんが、一番最初に感じたのは「やっぱりイタリアワインってのはこういうヤツだよな」ってこと。 香りに香ばしさがあって果実味に凝縮感があって、しっかりした飲み応えを感じます。 皆さんの評判も良かったように思います。

 お値段はぎりぎり稽古範囲の3,000円以下なので、コスト・パフォーマンスは非常に高いと言えます。 イタリアワイン好きの方にはぜひトライして頂きたいワインです。

点数(85点)
La Purisima Old Vines Expression 2011 [Bodegas La Purisima]
名称La Purísima "Old Vines Expression" 2011
ラ・プリシマ "オールド・ヴィニェス・エクスプレシオン" 2011
生産者Bodegas La Purísima
ボデガス・ラ・プリシマ
価格999円
購入店 ヴェリタス

 上のワインを飲んだ時点で師範は沈没。寝ている間にペンネなんかが師範代の手により調理され出されたみたいですが、 師範は存じ上げておりません(泣)。そして、客人に『次なるワインを選びたまえ』と言われてチョイスしたのがコレ、 スペイン産の赤であります。 お値段1,000円以下なので師範ってばとってもケチなようではありますが、 この銘柄の2010年産とは稽古済み、大変好印象だったものなのでお出しした次第であります。

 ・・・で、当然ながらどんなだったかなんて覚えちゃいません。 幸い半分以上残っているし、一日くらい置いた方が美味しいワインだとも思うので、 翌日(というかコレを書いている本日)再稽古致します。

 ・・・というわけで翌日改めて稽古。 色はしっかりと濃く、やや赤みが強めなあたりがボルドーなんかとは違う印象(品種はモナストレル主体)。 香りは、二日目で飛んだのか前回感じたほどのボリューム感は無いものの、ギュッと締まった果実やコーヒー的な香ばしさがあって、 1,000円以下とは思えない充実具合です。 味わいも、14.5%という高いアルコール度数に負けないくらいの甘みがあるのは良いんだけど、やや渋味がザラつく感じがあるのが残念。

 昨年稽古した2010年産ほどのコストパフォーマンス激高感は無いけれど、 それでも1,000円以下のワインとしては十分過ぎるくらいの内容。 濃いワインがお好きな方は是非。

点数79点
飲んだワインたち

 飲みも飲んだり4人で6本半。それでも沈没したのは師範だけだったみたい。みんな強ぇなぁ。 というわけでまた次回、よろしくお願いします。


23日(金祝)

窓拭き グラス

 年末大掃除第ニ弾、本日はガラス拭きと、室内の透明&鏡面部分拭き。 なんでこんなことをいちいちココに書くのかというと、来年の師範に向けた備忘録だからです。

 左写真のように、道場の二階と塔屋部分の窓は、構造上外側からは大変拭きづらくなっております。 そこを例年高圧洗浄機で洗ってアクロバット的な姿勢で拭いたりしていたんですが、 今年は前日に台風のような嵐が洗ってくれたので、特に何もしませんでした。 今後もそれで良いんじゃないかな?

 あと、グラスラックの中のグラスたちも磨き上げ。 右写真のような年に一度も使わないグラス(主にカットの入ったもの)って、どうしても曇るんだよね。 「だったら捨てりゃいいじゃん」って話ですが、頂きものだったり学生時代から使っているものだったりして、 なかなか捨てられないんだよね。

 という感じで作業時間は、朝一から始めて買い物を挟んで夕方までみっちり6時間。お疲れさまでした。

Le Grand Art 2012
名称Le Grand Art 2012
ル・グラン・ダール 2012
生産者Les Vignerons d'Uni-Médoc
レ・ヴィニェロン・デュニ・メドック
価格2,138円
購入店ヴィノスやまざき エキュート品川店

 本日のワインは、当道場の読者な方で、「海の水を汲めば棲んでいる魚をピタリと当てる」という、 まるで占い師みたいなM先生にフェイスブック経由でご推薦頂いたもの。 ちなみに合わせた料理は豚バックリブのオーブン焼き。 濃い味の肉料理とカッチリしてそうなワイン、合わないはずは無いと信じてのチョイスです。

 さて抜栓。コルクの液面に触れていた部分はしっかり紫色でベルベットっぽくなっていますが、 染みている深さは浅くて良いコルクです。 色は非常に濃い紫色。いかにもボルドーらしい青みのある色合いで、アシも長くて高級感がある見た目です。 香りは、カシスのような濃い色のベリー香に加えて、コーヒーのような香ばしさを感じます。 ちょっと煙たいような昔ながらのメドック的な雰囲気もあって、なかなか複雑な香りの構成です。 こんな見た目と香りだとガツン!と濃い味わいを想像するんだけど、 意外と味わいは柔らかいんだな。特に渋味がスムーズ。 これだと別に「肉専用」ってわけじゃなくて、いろんな料理に合わせられそうです。

 香りは「ミシェル・ロラン」的だったりするけど味わいはやや軽め、 モダン・ボルドーとクラシカル・ボルドーの中間くらいな感じでしょうか。 使い易くて満足度の高いワインだと思います。 ただ、惜しむらくは2,000円をわずかに超えるこの値段だなぁ。 この内容を1,000円台で探してこその「安ワイン道場」だと思うのです。

点数79点

22日(木)

Bourgogne Tonnerre Chevalier d'Eon Chadonnay 2012 [Vignoble Dampt]
名称Bourgogne Tonnerre "Chevalier d'Eon" Chardonnay 2012
ブルゴーニュ トネル "シュヴァリエ・デオン" 2012
生産者Vignoble Dampt
ヴィニョーブル・ダンプ
価格1,211円 (単品価格 1,338円)
購入店 ヴェリタス

 師範は明日から冬休み休暇に入ります。 というわけで、本日より休肝日無しで突っ走る予定。 また、選ぶワインも「年末年始モード」ということで、普段よりちょいと良さげなヤツをチョイスして参りたいと思います。 年末年始に飲むワインをまだ調達していない安ワイン者の皆様へ、 少しでも参考になれば、という親ゴコロでございます。

 そんなチョイスの一本目は、ブルゴーニュのシャルドネ。 このワインの2007年産とは6年前に稽古済み、結構好印象だった模様です。 そんなワインが明日(12/23)の朝までセール中、単品1,180円とちょっとお安くなっているようです。

 ちなみに夕食はスーパーで買ってきた寿司の盛り合わせと唐揚げ。師範代も年末モードでお忙しいようです。

 色は、このクラスとしては意外なほどしっかりとしたレモン色。 改めてヴィンテージを確認すると2012年、ちょっと年季が入っていることを再認識します。 香りのボリュームは中程度。シャルドネらしいリンゴのようなフルーツ香と、 「シャブリかな?」と思ってしまうようなミネラルっぽい香りがあります。 味わいは、甘さ控えめ酸味シッカリ。でも、薄い感じがしないのは旨味がたっぷりあるから。 味の面でもシャブリっぽい印象を受けます。

 ブルゴーニュらしい端正な造りで、この値段だとすれば十分に納得感があります。 ただ、6年前の2007年産とはかなり趣を異にします。 それがヴィンテージの特性か、造り手の意向を反映しているのかは判りませんが、 こういう上品系の味わいだと年末年始の和食メインな食卓にもぴったりフィットしてくれると思われます。

点数76点

21日(水)

Cotes du Rhone Villages 2015
名称Côtes du Rhône Villages 2015
コート・デュ・ローヌ・ヴィラージュ 2015
生産者Kirkland Signature (Patrick Lesec)
カークランド・シグネチャ (パトリック・ルセック)
価格758円
購入店コストコホールセール金沢シーサイド店

 本日は冬至、冬至といえばカボチャ、というわけで夕食メニューの一品はカボチャの煮物。 これは前日から師範代が仕込んでくれていたもの。 そして冬至と言えば柚子。久留米にある師範代妹家から立派な柚子が大量に送られてきたので、 その一部を長女が砂糖漬け&ハチミツ漬け、残りは柚子風呂に。 そしてメインの料理は、師範の手によるコンニャク入り回鍋肉です。

 ワインは、門下生からご推薦頂いたコート・デュ・ローヌ。 米国系スーパー「コストコ」のプライベート・ブランド「カークランド・シグネチャ」のもの。 コストコは先日解約してきたんで、最後の買い物のときに『あって良かった』って感じです。

 さて抜栓。コルクは短めの合成モノだけど、結構良いヤツ(DIAM)が使われています。 色はきっちりと濃い紫色。見た目になんちゃって感は無くて、ちゃんとした感じです。 香りはガチでローヌです。果実っぽさというより岩のような雰囲気で、世間の人気を気にしない孤高のローヌな香りです。 味もカタブツなんですわ。甘味も酸味しっかりしてはいるけど、その前に立ちはだかるのは筋肉隆々たる渋味。 若いローヌらしさ全開です。

 裏ラベルを読むと、「シラーが深い黒系果実の雰囲気を」「グルナッシュがフルーツのハーモニーを」「ムールヴェドルが土地の甘味を」 みたいに書かれています。それぞれはなんとなく判らんでもないんですけど、 客観的にはそういう複数品種を合わせた中庸感は無くて、シラー単品種のようなカタブツっぽい印象を受けました。 門下生のレポート内容とはかなり違うけど、まぁそういうこともあるでしょう。

点数72点

18日(日)

ラパウザのパスタ

 新しくレンズ(FE 2.8/50 MACRO)を買ってご満悦。 ラパウザのドリンク込み500円のパスタ・ランチが、まるで銀座の一流イタリアンのprimo piattoのよう ・・・と思いませんか?思いませんか。はぁそうですか。

Moonlight Organics Chenin Blanc Sauvignon Blanc 2015
名称Moonlight Organics Chenin Blanc Sauvignon Blanc 2015
ムーンライト・オーガニクス シュナン・ブラン ソーヴィニョン・ブラン 2015
生産者Steller Organic Winery
ステラ―・オーガニック・ワイナリー
価格950円 (単品価格 1,009円)
購入店 ワイン商人 ドゥアッシュ

 本日の夕食はモツ鍋。モツ鍋に必須なのはちゃんぽん麺だけど、 最近近所のスーパーでもちゃんぽん麺(ゆで麺)を扱うようになったのでナイスです。 「全日本ちゃんぽん普及党」の幹事長を自認する師範としては、もっともっとちゃんぽんが世に憚るべきだと思います。

 モツ鍋って、要は肉の出汁が効いた野菜の鍋だと思うので、合わせるワインは軽い赤かしっかり系の白でしょう。 というわけで本日のチョイスは南アフリカ産の白。「6本セット」からの最後の1本です。

 色は、普通に薄くて安白ワインらしい色合い。ネットリ感も無くてサラリとした感じです。 香りのボリュームも弱め。深く嗅ぐと柑橘類的なフルーティーさはあるんだけど、 ソーヴィニョン・ブランに期待するハーブっぽさやトロピカルな感じはありません。 味は、とても軽くてスムーズ。ほんのり甘くて軽く酸っぱい、それ以上でもそれ以下でもない味わいです。

 悪くは無いけど、ちょっと軽すぎるかなぁ。 そういえばも軽いワインでした。 味わいが軽いのは相性問題的に万能感があったりするけど、香りまで軽いのはちょっと物足りない感じ。 「もう一声欲しいなぁ」と言いつつ飲み進めているうちに空になりました。

点数69点

17日(土)

Castellnou Brut N.V.
名称Castellnou Brut N.V.
カステルノウ ブルット (ヴィンテージ無し)
生産者C.B.L.S.A.
C.B.L.S.A.
価格798円 (単品価格 不明)
購入店 Amazon.co.jp (タカムラ)

 行きつけの魚屋に寄ったら真鯖の立派なのがあったので今日は鯖寿司。その横にブリのアラが150円で売られていたのでブリ大根も。 トマトとアボカドのサラダを除けばチャッキチャキの和風の献立です。 こういうのが相手だと、やはり泡モノを選ばざるを得ません・・・ってことで本日のワインはスペインのカバ。 裏ラベルには「酸味料、イーストフード、酸化防止剤(亜硫酸塩)含有」とあります。 酸味料とかイーストフードって。 そういうの入れてても「カバ」を名乗れるんですなぁ。

 色は普通に薄めの麦わらレモン色だけど、泡立ちはかなり少なめに見えます。 香りは、結構リンゴっぽいフルーティさと甘い雰囲気があって、シンプルではあるけど美味しそうな感じの香りです。 口に含むと、やっぱり炭酸のガス圧は低いな。 甘さ控えめで酸味と軽い苦味を感じるんだけど、なんとなく「ただそれだけ」な感じ。 味わいに深みがなくて安スパークリング感全開です。

 特にネガティブなポイントは無いんだけど、「安いスパークリング」であるという意外に表現のしようがないスパークリングです。 でもスパークリングってだけでなんか華やかだったりはしますな。 これからの年末年始シーズン、「スパークリング10本セット」ってのは使い勝手が良いわけだけど、 幸か不幸か現行のセットにはこのワインは含まれていないようです。

点数67点

16日(金)

Thomas Fogarty Santa Cruz Mountains Chardonnay 2009
名称Thomas Fogarty "Santa Cruz Mountains" Chardonnay 2009
トーマス・フォガーティ "サンタ・クルズ・マウンテンズ" シャルドネ 2009
生産者Thomas Fogarty Winery
トーマス・フォガーティ・ワイナリー
価格853円
購入店 イオン天王町店(イオンリカー)

 本日の夕食は、餃子(味の素の冷凍)、ほうれん草のお浸し、(昨日の残りの)手羽先唐揚げ。 そんな普通のご家庭のお惣菜に合わせてチョイスしたワインは、 通常2,980円のところなぜか798円、二本よりどり1,580円(税別)で叩き売られていたワイン。 いくらなんでも値付けのミスっぽかったんですが、それを見逃さない手はありません。 ちなみに同時に買ったピノ・ノワールの2012年産とは稽古済み、 そしてこのシャルドネとはお店で試飲済み。 ヴィンテージが2009年とちょっと古め、逝っちゃってなきゃ良いけど、と思いつつ抜栓。

 色は、そんじょそこらの安白ワインとは明らかに傾向の異なる、飴色の雰囲気が入った黄金色。 一見ソーテルヌっぽい感じを受けるくらいの照りとトロッと感があります。 香りは、ボリューム的には若干弱めだけど、 要素的には明らかに熟成シャルドネの雰囲気が出ていて、熟れたリンゴの隣に高菜の古漬けみたいな熟成香がデン!と座ってます。 口に含むと香ばしい樽香も溶け込んでいて、なかなかに複雑な香りです。 味わいもとてもマッタリクッタリな感じ。甘さたっぷりで酸味ほどほど、 それを年季の入った旨味が包み込んでいます。

 2009年産ということで造られたのは7年前、その割にはやや熟成が進み過ぎている気がしないでもないですが、 特にヘンテコな点もなく、十分に美味しく飲めるレベルにあります。 これが1,000円以下ってのは普通はあり得ない値付けと思われます。 イオンリカー天王町店、時々こういう「投げやり売り」があるから目が離せません。

点数80点

14日(水)

Old North Road Pinot Noir 2015
名称Old North Road Pinot Noir 2015
オールド・ノース・ロード ピノ・ノワール 2015
生産者Wine World Estates
ワイン・ワールド・エステーツ
価格588円
購入店コストコホールセール金沢シーサイド店

 本日の夕食は、刺身(黒鯛、クジラ)、地鶏ムネ肉のオーブン焼き(カレー味、スパイシー味)、 キャベツのお好み焼き風、鶏ゴボウつくねと小松菜の味噌汁。 調理担当は師範でございます。 余ったキャベツを大量に千切りしてフライパンで焼いて薄い水溶きお好み焼き粉と卵で焼くのは超アリです。

 そしてワインは、そういう貧乏食に合わせてチョイス、先週末に行ったコストコで調達してきたオーストラリア産のピノ・ノワール。 お値段はワンコイン+αの588円。 ボトルの形状も、いわゆるボルドータイプなので、あまりピノ・ノワールな感じはしませんが、 まずはご挨拶ということで稽古。

 オーストラリア産らしく打栓はスクリューキャップ、それをキュッと捻って抜栓。 色は、ピノ・ノワールらしい薄めの赤紫。結構照りも粘性もあって、安っぽさは感じません。 香りに関しては、ボリューム的にはかなり弱め。それはまぁ値段を反映しているのでしょう。 でも、香りの要素的には案外複雑で、どちらかというと南のブルゴーニュにありがちな、 ダークチェリーの果実香に加えてゴムや革っぽい香りとワキガっぽい動物的な雰囲気を強く感じます。 味は、「値段相応の軽さ」とも言えるけど、出自を知らなければ「上手にこなれたスムーズさ」とも取れる感じ。 渋味は控えめで甘さしっかり、浮つかない酸味もあって、ちゃんとしています。

 ・・・と、いろいろケチを付けたいポイントが無いわけじゃ無いけど、588円のピノ・ノワールだからね。 この値段は安ワイン者の基準銘柄「コノ・スル」の最安クラスでも達成できない領域。 その価格帯で、ちゃんとピノ・ノワールなのは称賛に価すると言えます。

点数73点

11日(日)

Ma Roat 2013
名称Ma Roat 2013
マ・ロート 2013
生産者Tezza
テッツァ
価格1,512円 (単品価格 1,814円)
購入店 トスカニー イタリアワイン専門店

 本日午前中はコストコに買い物。コストコは今日でとりあえず解約して来ました。 やっぱりウチからはちょっと遠いので、年に数回利用程度だとあの年会費(5,000円弱)は大きな負担だし、 なんとなく頻繁に行くと体重が増える気がするから(笑)。 再入会が可能になる1年後、また考えるかもです。 そんなわけで本日の夕食は、そのコストコで買ってきた米国産牛ミスジ肉のステーキ、同じくコストコのチョレギサラダ、 サラダなんて量が多くてエビが入っているとは言え1,180円もするからね。絶対額的にはやはり財布には優しくない店です。 それ以外は豆苗の炒め物、自家製チーズパンが食卓に上りました。

 そんな外人みたいなメニューなんで、本日のワインはガッツリ系っぽいイタリア産をチョイス。 先月買った「イタリアワイン赤4本白2本セット」税送料込み9,720円からの4本目。 このワインは、発酵終了後にまだ糖分が残っているアマローネの搾りかすを加え、 2回発酵させる「リパッソ」という造り方をされているとのこと。 ちなみに品種はコルヴィーナ60%、コルヴィノーネ20%、ロンディネッラ20%とのこと。どれも知りません(恥)。

 色は、想定からするとちょっと意外、やや薄めでブルゴーニュの良いヤツくらいの透明度がある赤紫色。 香りも、想像したよりはやや弱め。馴染みの無い品種だからか、普段のイタリア産ではあまり経験のない継投で、 どちらかというとスペインのモナストレルみたいなチェリーのような甘さと埃っぽさのある香り。 味わいは比較的香りに素直で、甘さしっかりで渋味や酸味は控えめ。 でも甘すぎるってことは無くて、上品な味わいのバランスと言えます。

 想定と違って、スムーズでクイクイいけるワインでした。 なんか、「糖分の残った搾りかすを入れて2回発酵」とか聞くとガツンと濃いワインを想像するじゃないですか。 こういうワインだったら、ガッツリ肉に合わせるというより中華とか和食の煮物とか、 素直で甘さが欲しくなるメニューの方が合うかもです。

点数75点

10日(土)

八景島シーパラダイス ミノカサゴ

 先月末に次女の誕生日があって、その際に「遊園地的なスポットに連れていく」という約束だったんだけど、 あいにく長女の期末試験と時期が被っていたので、本日改めて日帰りレジャー。 行先は、道場から車で30分くらいのところにある八景島シーパラダイス。 時期が時期だけに駐車場はガラガラ、中の水族館やアトラクションもほとんど並ぶこと無くスイスイ。 寒いけど天気が良くて日差しのある一日だったので、今日にしたのは正解でした。

 現地に着いたのは朝10時前。水族館アクアミュージアムの開館と同時に入館。 左写真はミノカサゴ、優雅に佇んでおられました。

八景島シーパラダイス マダイ

 アシカやイルカのショーなんかを見て、水族館をタップリ堪能したら時間はもうほぼ正午。 昼飯がてら施設内のうみファームというところへ魚を釣りに。 本日のメインの釣り対象魚はギンザケ。それを1人1匹ずつ4匹釣り上げた後、 「やっぱり真鯛でしょう」ということで真鯛も一匹ゲット。 どちらも仕掛けを入れたらとたんに喰いつくんで、釣りの醍醐味はほぼ皆無だけど、 まぁこういうところのレジャーですからね。

八景島シーパラダイス 焼屋 ギンザケ唐揚げ

 水族館って、アジやイワシ、カサゴやメバルなんかの釣りで馴染みのある魚を見ると「あぁ美味そう」と思うわけだけど、 魚を育てるための施設だからそういう感情って持っていいのかちょっと悩んだりすることありませんか? その点ここは『良いから釣って喰いなさい』というロックな姿勢がナイスです。 「大切にする気持ち×ビジネス=食育」なんですな。

 釣った魚は全数お買い上げ、ということで、ギンザケの4匹は一匹300円で唐揚げに。 これが思いのほか美味しゅうございました。 もちろん唐揚げに合わせてはビールを注文。スーパードライでプラカップ1杯620円。 ビールが飲めること自体は大変ナイスなんだけど、スーパードライなのがねぇ。

八景島シーパラダイス 焼屋 マダイ焼く前 八景島シーパラダイス 焼屋 マダイ塩焼き

 真鯛の方は、一匹2,500円支払って隣の海のバーベキュー 焼屋でセルフ塩焼き。 結構良いサイズの真鯛を焼くには力不足感のあるバーベキュー・テーブルだったけど、 それでも野趣溢れる感じは悪くありません。

 ビールの方も新たな一杯を追加。プラカップはなんとなくイヤだったんで、 グラスで提供されると書かれていたよなよなエール、お値段720円也を追加。 これがねぇ、グラスが小さいのよ。その点は大変残念でしたが、やっぱりよなよなエールは美味いよね。

八景島シーパラダイス シーパラダイスタワー 八景島シーパラダイス ブルーフォール

 食事の後はアトラクション三昧。左写真がシーパラダイスタワーからの眺め、 右写真はブルーフォールで垂直落下する師範と次女。 その他サーフコースターとかスプラッシュートとか、人が少なく乗りたいライドはほぼ網羅しました。

八景島シーパラダイス レーベンブロイ

 夕方になると、イルカが泳ぐドーム型水槽のドルフィンファンタジーが「ナイトラウンジ」になってお酒が飲めます。 ここではレーベンブロイの小瓶、お値段600円を注文。 師範代と子供たちはソフトドリンクを。 こういうのって良いよね。多少お金出してもゆっくりしたくなります。 キラキラ光る小魚の群れや、ゆうゆうと遊ぶイルカを見ながら飲むビール、癒されます。 ちなみにワインもありました。グラス1杯500円。確かスパークリングも600円くらいであったような。 ビールを買った後で気づきました(泣)

 この後、またプレジャーランド・ゾーンに戻って次女とバイキングに乗ったんだけど、 これがいけませんでした。なんだか具合が悪くなった。 やっぱりお酒を飲んでの絶叫系ライドはイケマセン。

八景島シーパラダイス 花火

 本日の八景島シーパラダイスは、なんかイベント的な企画があったみたいで、 冬だけど午後8時から花火大会。 花火自体はショボめだったけど、人も少ないので近くで見られて大変ナイスでした。

 そんな感じで、朝10時前から午後8時過ぎまで。タップリ日帰りレジャーを堪能した「振替誕生日」でした。 次女も春から中学生、もしかすると家族で遊園地なんてこれが最後かもなぁ、なとど考えておりましたとさ。

ココス阪東橋店 外観

 夕食は、八景島シーパラダイスの中にグッとくる店が無かったので、帰りちょっと寄り道してココス 阪東橋店へ。 ハンバーグが売りのファミレスですな。 店に着いたのは既に午後9時をまわっていて、テーブルに空きはたくさんあるけどオペレーションの都合かちょっと待たされる、 という混雑具合でした。

ココス阪東橋店 料理

 ここでの注文は以下。

師範ビーフハンバーグ(180g)680円
師範代ビーフハンバーグ(180g)+洋風セット1,060円
長女ビーフハンバーグ(120g)+米粉パン640円
次女ビーフハンバーグ(120g)+グラタン+米粉パン990円
シェアシーザーサラダ490円
デザート和風パルフェ390円

 他に、誕生日が近いとデザートがサービスされるというのがあったんで、 次女(11月27日)、師範代(12月5日)を申告してバニラアイスチーズケーキを。 誕生日はどれだけ日にちが離れていてもオッケー、申告すれば良いようです。

ココス阪東橋店 ワイン

 料理が肉ですから、当然赤ワインを頂いてます。375mlのデカンタで650円也。 メニューによればチリ産のカベルネ・ソーヴィニョンとのこと。 キンキンに冷えた状態で提供されたので、最初は渋味が目立っていたんだけど、 徐々に温度が上がってくるとそれなりにこなれてきて、ファミレスでこの内容なら特に文句はありません。 ただ5年前は420円だったことを考えると、お得感が薄れた感は否めません。 ちなみにワインはグラスかデカンタのチョイス、ボトルはありませんでした。

 お支払いは、税込みのお会計トータルで5,000円超。 適正価格だと思います。


9日(金)

Essay (Red) 2013
名称Essay Syrah 2013
エッセイ シラー 2013
生産者Essay Wines
エッセイ・ワインズ
価格843円 (単品価格 895円)
購入店 ワイン商人 ドゥアッシュ

 昨日休肝日を返上したので、 本日は「振替休肝日」にする必要があるような気もしましたが、 週末の金曜に飲まないというのはかな~り忍耐力が必要であり、 結局簡単に誘惑に負けて本日もまた飲んじゃいます。 選んだのは、例によっての「南アフリカ強化期間」の一本で、単品価格でも900円を切るお手軽価格の赤。 品種はシラー73%、サンソー13%、ムールヴェドル7%、グルナッシュ7%とのこと。 この銘柄のワインとは8年前に2008年産と稽古済み。その時は「甚だ惜しい」ワインとの評価。 あれから8年、当然技術を上げてきているでしょう、と期待しつつ抜栓。 ちなみに料理は、師範代実家から送られてきた牛ほほ肉のシチュー、ブロッコリー&トマト&レタスのサラダ。

 色は、薄いってわけじゃ無いけどシラー種としては薄め、そしてわずかにエッジにオレンジ色。 香りもかなり弱め。この品種によくあるスパイシーな感じはほとんどしなくて、 ラングドックあたりで造られる南仏一般の赤ワイン的な香り。 これで味もイケてなかったりすると残念なワインの烙印を押さざるを得ないんだけど、 幸い味で挽回してくれました。 渋味がこなれていて、スーッと入ってくる甘酸っぱい味わいは、上品で滋味深く癒し系な感じです。

 2008年産は香りがナイスで味わいがイマイチだったみたいですが、 このワインはその逆。品種の構成含めまだ試行錯誤の途中、という感じなんですかね? 800円台のワインとしては十分「悪くない」です。

点数73点

8日(木)

師範代誕生日の料理

 本日は、子供たちによる師範代の誕生祝いディナー。誕生日自体は既に過ぎてたんだけど、 長女の期末試験が昨日までだったので本日まで延期。 メニューは、長女の作がメカジキのバター醤油焼き、カプレーゼ、人参しりしり、大豆モヤシのナムル。 次女の作はアサリの味噌汁と生チョコケーキ。

 料理の出来は、「コレは無いな」というのが一つもない、 子供が作った料理バイアスを除いてもちゃんと普通に美味しく食べられる内容でした。 こういうのって、子は親を見て育つというか、 両親が食事や調理に興味あるから子供たちもそういう傾向を受け継いでいるんだろうな、と思いますな。

Montes Alpha Chardonnay 2014
名称Montes Alpha Chardonnay 2014
モンテス・アルファ シャルドネ 2014
生産者Montes S.A.
モンテス S.A.
価格1,620円
購入店エノテカ&ケーシーズ御殿場プレミアム・アウトレット店

 お祝いだったらしょうがないよね、子供たちも『飲んじゃえ飲んじゃえ!』というので休肝日返上。 ちょっと良いワインを飲んじゃいましょう、ということで選んだのは、アウトレットで買ってきたモンテス・アルファのシャルドネ。 この銘柄は夏に稽古済み。 そもそも安心銘柄だけど稽古済みだと更に安心・・・若干面白みには欠けるけどね。

 色は、そんなに濃くは無いけど照りのあるレモン色で、やっぱりネットリ感&高級感があります。 香りも前回同様、ピーチ、パイン、パッションフルーツのトロピカルな感じと、ほんのりバニラの甘い香り。 香りのボリュームもなかなかのものです。 味はとてもコッテリ系。甘さも酸味もしっかりで物足りなさなんてのは皆無だけど、 『クドい』と言われればそうかも。 数値的には、糖度もpHも前回の稽古の時より高め(糖度7.1→7.3、pH3.1→3.6)なので体感とあってます。 そして、特に今回は結構苦味を感じるんで、それがちょっとネガティブな印象を与えているかもです。

 ・・・とはいえ(アウトレット購入ではあるけど)お値段税別1,500円。 普通の安ワインには無い高級感、そして結構どこでも買える生産量の多さ、 「安ワイン者推奨銘柄」と言っても差し支え無いと思います。

点数78点

7日(水)

Traversa Tannat Roble Reserva 2013
名称Traversa Tannat Roble Reserva 2013
トラヴェルサ タナ・ロブレ レセルバ 2013
生産者Familia Traversa
ファミリア・トラヴェルサ
価格1,089円
購入店サンタムール

 本日の夕食調理担当は師範で、メニューは鶏モモ肉のレモン焼き、山芋とエリンギのソテー、 水菜とモヤシのお浸し、半インスタントの太平燕(タイピーエン)。 ワインは、ちょっと珍しいウルグアイ産の赤を。 「珍しい」と言っても道場では時々登場する銘柄で、 実は2012年に同じ銘柄の2008年産と稽古しておりました。 そういうのを読み返したりすると、「あぁあの頃はこういう人と飲んだのね」というのが思い起こされて、 『安ワイン道場=個人用備忘録』であることを実感しております。

 さて抜栓。ニューワールド産にありがちですが、"Reserva"を名乗る割にはコルクは安物です。 色は、それなりの濃さがあってしっかりとした紫色ですが、 "Tannat"って品種は黒ワインと言われているらしいことを考えれば普通の赤ワインの色です。 香りは、ややアクリルっぽいケミカル臭を感じつつも、ベリー系の果実香や甘香ばしい樽香がしっかりあって、 気合の入った造りであることは判ります。 味は、"南米のReservaだから"と身構えるほどの濃さは無いけど、 普通に飲んで美味しい赤ワインには仕上がってます。

 果実味豊かで樽の雰囲気もあって、「ちゃんとした良い赤ワインを飲みたい」というニーズにはキッチリ応えてくれます。 ただ、それ以上のナニかを求めると若干物足りないかも。 でも、1,000円のワインにそんな大きな期待をかけるのもいかがなものかと自省。 ウルグアイのワイン、改めて「悪くない」です。

点数77点

4日(日)

ウッドデッキ 塗装前 ウッドデッキ 塗装後

 年末大掃除第一弾、まずはウッドデッキの塗装から。

 この作業は、いつもは年末じゃなくて夏から秋にかけての時期に行ってきたんだけど、 今年は週末二日連続で晴れることが少なく、そして9月末に指の骨を折ったりしたんで今にずれ込んだ次第。 幸い昨日と今日は晴て気温も高く乾燥していたんで、スムーズに仕上がりました。 塗料は信頼のキシラデコール、色はピニー。 昨日今日と二度塗りして若干余ったので、一部日当たりの良い部分は三度塗り。 左写真が塗装前、右が塗装後。今はまだ生乾きなんでテカテカしてますが、そのうち落ち着きます。

The Wolftrap (White) 2014
名称The Wolftrap (White) 2014
ザ・ウルフトラップ (白) 2014
生産者Boekenhoutskloof
ブーケンハーツクルーフ
価格1,143円 (単品価格 1,214円)
購入店 ワイン商人 ドゥアッシュ

 明日は師範代の誕生日、ということで一日繰り上げて本日お祝い膳。 メニューは手巻き寿司で、寿司種はマグロ赤身、ヒラメ、タチウオの炙り、筋子、カイワレ大根。 ワインは、お祝いってことでちょっと良いヤツを開けたいけど、 生魚なんであまり樽が効いてたりゴージャスなヤツだと合わなそう、 ということで選んだのは、太くて立派なボトルに入ったちょっと良さげな南アフリカ産。 品種構成はヴィオニエ40%、シュナンブラン39%、グルナッシュブラン21%とのことなので、 シュッとした感じのワインを期待してのチョイスです。

 色は、結構しっかりしたレモン色で、なんとなく高級な白ワインみたいな感じがします。 香りは、やはりヴィオニエの特長が強く出ているようで、クチナシや沈丁花のような柔らかな花の香り、 それにモモや熱帯系のフルーツのような甘い香りを感じます。 味は、それなりにしっかりした甘味があって、ただ甘ったるく感じないのはそれを支える酸味が裏側にあるから。 あと、薄っすらと軽い苦味も感じます。

 特別どう、ってワインじゃないけど、日常の晩御飯のお供にちょうど良い感じの白ではあります。 ブラインドで飲んだら「しっかりとしたモダンなドイツワインですかな?」などと答えそう。 ただ、ちょっと単調で飲み飽きする感じがあるので、何人かで開けるか、数日にかけて飲んだ方が良いかもです。

点数75点

3日(土)

Vang Dalat Excellence Cabernet & Merlot N.V.
名称Vang Dalat Excellence Cabernet & Merlot N.V.
ヴァン・ダラット エクセレンス カベルネ&メルロー (ヴィンテージ無し)
生産者Ladofoods
ラドフーズ
価格174,300 VND (約870円)
購入店 Big C (Danang)

 本日の夕食はモツ鍋。 モツ鍋に合わせるんだったらもちろんベトナム産ワインでしょう、ということで、 この夏ベトナムのダナンに遠征稽古に行った際にゲットしてきた赤ワイン。 お値段17万4300ドン、ショッピングセンター"Big C"に置いてあったベトナム産ワインの中ではコレが一番高級でした。 なんか話のタネになる機会でもあれば、と思って取っておいたんだけど、 交友関係の狭い師範に於いてはそういう機会も特になく、 あまり長持ちするワインでもなさそうなんで本日開けることにした次第であります。

 ボトルは背が高くて重さのある高級っぽい瓶が使われてますが、コルクは屑を集めた安モノです。 見えないところには金をかけない主義かもです。 色は、やや濃いめくらいの普通に立派な赤ワインの色で、エッジにわずかにガーネットが見えます。 アルコール度数は12%と低い割には足が長くてエキス分が多そうに見えます。 ところが香りはイケてません。まずボリュームが弱い。 グラスのボウルに鼻を突っ込むと、ようやく感じるツンッと酸っぱいような果実香。 裏ラベルには"Dried red fruits, chocolate and spices"とあるけど、 言われてみればそういう香りがあるような気がしないでもありません。 味は・・・軽い。とにかく軽い。エスニックな味わいとかヘンテコな要素があるわけじゃなくて普通に赤ワインの味わいではあるけど、 軽くてグリップが無いので飲んでる気がしません。

 ・・・だったんですが、ボトル半分に差し掛かるあたりから、結構良い感じになってきます。 香りにカベルネらしいピーマンっぽさが出てきて、味わいも甘さが感じられるようになります。 それが、ワインが開いたのか、自分が慣れてきたのかは判りませんけど。

 結局、何の記念日でも無い普通の週末の今日、このワインを開けて正解でした。 話のタネにしたとしても『へぇ~、ベトナムでも普通の安ワインが造れるんだね』で終わってしまうワインです。 まぁ1,000円以下のワインだと思えば「こんなもんか」とも思うわけですが・・・ハンドキャリーした手間を考えなければ。 ちょっと調べたら、そもそもフランス産のワインをバルク買いしてベトナムで瓶詰めした可能性もあるみたい。 そんなんだったらわざわざ買ってきてもしょうがないよなぁ。

点数68点

2日(金)

Copertino (Rosso) 2013
名称Copertino (Rosso) 2013
コペルティーノ (ロッソ) 2013
生産者Rocca dei Mori
ロッカ・デイ・モリ
価格1,395円 (単品価格 1,674円)
購入店 トスカニー イタリアワイン専門店

 本日の夕食は、鶏手羽先の唐揚げ、ナスとトマトの揚げびたし、鶏つくねと白菜の味噌汁、ジャガイモのガレット(by次女)。 ワインは、「イタリアワイン赤4本白2本セット」税送料込み9,720円からの一本。 このセットからはこれまで2本稽古してきて、 戦績は1本目は明らかにブショネ、 2本目も状態に難アリと、0勝2敗の状況。 ここらで一発ホームランでもかっ飛ばして頂きたいところであります。 ちなみにこのワイン、品種はネグロアマーロ70%/モンテプルチアーノ30%、 フランス産とロシア産の樽で6ヶ月間、瓶で6ヶ月間熟成しているとのことです。

 抜栓してまずはビックリ、コルクが非常に立派です。測ってみると長さ55mm、高級ワインでもなかなか見ない長さです。 次に、糖度を測定してまたビックリ、なんと糖度9.1もあります。こちらもめったに見ない高い数値です。 「こりゃいったいどんなワインだ?」と期待を割り増ししてグラスに注ぐと、しっかりと濃い紫色が見て取れます。 アシが長くてゆっくりゆっくり落ちてくる様は、こちらも高級ワインのそれです。 香りは、イタリア産らしい汗臭いようなツンッとした果実香と、どことなく燻製のような美味しい煙たさを感じます。 味わいは、数値ほど甘さを感じるわけではありません。 というのも、大変旺盛な渋味としっかりした酸味があるので、 本来は甘いはずだけどそれが目立たないくらい各要素のレベルが拮抗している印象です。

 ・・・と、楽しく飲み進めてはおりましたが、この強さだと一日で一本飲み干すのは不可能と判断しました。 内容からして、明日の方が美味しく頂ける感じがするので、1/3くらい残して明日また稽古します。

 結果、とてもパワフルでポテンシャルを感じるイタリア産赤です。 ただ、いかんせん現時点では若い。強い味わいの要素がお互いに主張していて、ちょっとガチャガチャした感じがあるのが玉にキズ。 これが数年熟成すれば、このセットと同時に買ったコレみたいになるのかな? だとすれば今買って寝かせておくのもアリだと思われます。 ともあれこれは、ホームランとまではいかないまでもエンタイトル2ベースくらいはありました。

 翌日、ヘタレなベトナム産ワインと比べると恐ろしいほどにこちらの濃さが判ります。 一日経っても全然平気、というか一日くらいじゃ完全には開かないぞ!ってな感じの若さを感じます。 でも美味しいワインですよ、コレ。

点数79点