2020年になりました。今年も師範家はいろいろ波乱がありそうな一年であることが想定されています。
九州出身の師範and師範代実家の正月には、ナマコ酢を必ず頂きます。
幸い、関東地方でも年末になるとナマコが売られますね。ほとんどこの時期しか見ませんが。
それは良いとして、ナマコ酢に使う「酢」は、ダイダイ(橙)酢が一番です。
香りが良いのは当然ですが、なぜかダイダイ酢だとナマコの身が縮まないんですな。これ、不思議なんだよね。
それはそうとこのダイダイ、スーパーで買ったんだけど消費税率が食品の8%ではなく10%になっていました。
いやいやいや、ウチはお飾りにするんじゃなくて食べるんですってば!と言うのも面倒なんでそのままにしましたが。
ちなみに本みりんも10%なのね、なんだかなぁ、ですな。
ちなみに師範は「全部10%で良いじゃん」な税率一律推奨派です。
そして、なんなら酒税もアルコール従量にして欲しい派。米中間の関税の応酬も糞くらえ、フラットな土俵で競争はするべきですよ。
名称 | Cabernet Sauvignon 2017 カベルネ・ソーヴィニョン 2017 |
---|---|
生産者 | Feudo Arancio フェウド・アランチョ |
価格 | 915円 |
購入店 | 酒類の総合専門店 フェリシティー |
毎週金曜は「アランチョ祭り」、先週、先々週に引き続き本日稽古する品種は、
国際品種であるところのカベルネ・ソーヴィニョン。
この品種はチリやオーストラリアなんかでも安旨な銘柄がいろいろ出されていますから、いわば「レッドオーシャン」での競争が強いられる分野ですな。
ちなみに夕食のメニューは、回鍋肉(グリコの「できたて革命」使用)、アジフライとコロッケ(お惣菜)、レタスとトマトの韓国風サラダ、フカヒレスープ(クノール)、
こんな手抜きの調理担当は師範であります。
色は、カベルネ・ソーヴィニョンらしい青っぽさを感じる紫色。外観だけならボルドーと言われても全く疑いません。
香りは・・・ボルドーでは無いな。香りのボリュームはやや控えめ、そしてイタリア的な明るさというか、ツンっと来るような酸の雰囲気があります。
スワリングすると、確かにこの品種に特徴的なカシスやブルーベリーの濃い果実香やピーマン的な青さを感じはしますが、
それでもやっぱりベースにあるのはスミレのようなイタリアっぽさです。
ところがどっこい口に含むとこれが一転「やっぱカベルネ」なんですな。酸味は控えめ、甘味は結構あって渋味はややザラつく感じです。
あと、焦がした樽の風味が口腔内に拡がるのも、(直接品種には関係ないとは言え)カベルネ・ソーヴィニョンらしさを後押しする感じです。
ボルドー左岸のような威厳を感じるカベルネ・ソーヴィニョンでは無いし、
南米豪州のような果実っぽさ全開のカベルネでもないけど、これはこれで面白くて「イタ・カベ」とでも言うべき独特の雰囲気がありますな。
全体にやや地味というか目立ったところは無いんですが、その分使い勝手は良いかも。
中華とは問題なく合いました。焼野菜みたいな前菜に合わせても良さそうですね。
点数 | 73点 |
---|---|
リンク |
Feudo Arancio Cabernet Sauvignon 2017 915円 |
名称 | Mas fi Brut N.V. マス・フィ ブリュット (ヴィンテージ無し) |
---|---|
生産者 | Josep Masachs ヨゼフ・マサックス |
価格 | 550円 |
購入店 | カクヤス 保土ヶ谷店 |
本日の夕食はモツ鍋。福岡県新宮町へのふるさと納税の返礼品で頂いたものの残り半分(前半分はこの時)。
鍋料理って、準備が簡単で美味しくて野菜たっぷりでよろしいんだけど、食卓にメンバーが揃う必要があるのが難点ですな。
この冬は長女がアルバイトで不在だったり次女が塾で不在だったりが多いので、鍋の登場回数が例年よりかなり少なくなっております。
でもそれって子供たちも自立し始めた、ってことなんだよね。
モツ鍋みたいなややジャンクな味わいの料理に合わせるワインとして選んだのが、年末にカクヤスで買った税別500円の安泡シリーズからの一本。
このシリーズ、案外悪くなかったですな。
そして本日の銘柄は「腐っても瓶内二次発酵」なカバなのでちょっと期待、でもアルコール度数が11.5%と低めなのでちょっと警戒、です。
色は普通にレモン色。見た目の泡立ちは結構立派ですが、口に含むとそれほどのガス圧は感じないので久しぶりに使ったフルートグラスだったことが主因かもです。
香りは、リンゴや甘めの柑橘類の香りが結構します。単純な香りではあるけど500円でこれりなら既に合格だな。
味わいは、酸味穏やかでやや甘め。数値を測定すると、pH3.6で酸味穏やかはその通りなんだけど、糖度6.2しかなくて糖度は低いのね。
師範だけかも知れないけど、舌の感覚ってのはアテにならんな、と。
カバにありがちな、アルミホイルを噛み噛みするような金属感はありません。弱めだけどストレートに果実っぽい味わいです。
造り手のヨゼフ・マサックス、こういう「特段の美点も汚点も無いニュートラルなスパークリング」をいろいろ出してますね~。
ま、いろいろ言ってますが500円なら「あり寄りのアリ」です。
点数 | 72点 |
---|
先週「『なんちゃってビール』ではホワイトベルグが好き」とツイートしたところ、
フォローして頂いている方から『コレはどうよ?!』とご教示頂いたのがこの「サントリー金麦 香りの余韻」。
確かにコレもヴァイツェン的な香りがあって美味いですね~
いやー、『なんちゃって』も侮れなくなってきましたな。それにしても「余韻」に「よいん」とルビが振ってあるのが対象顧客想定が透けて見えてて笑えるな。
名称 | Liberated Central Coast Pinot Noir 2013 リベレイテッド セントラル・コースト ピノ・ノワール 2013 |
---|---|
生産者 | Liberated Winery リベレイテッド・ワイナリー |
価格 | 1,890円 (30% off) |
購入店 | ナショナル麻布 |
本日の夕食は、豚ヒレカツ&チキンカツ。やっぱり揚げ物は美味いよねぇ・・・ってフライ物をするたびにここに書いている気がしますが。
合わせたワインは、昨年9月のぶらりハイソな東京散歩の際にナショナル麻布で買ってきたカリフォルニア産ピノ・ノワール。
30% offでセールされていたワインです。
栓はスクリューキャップなので開けるのは楽ちんです。グラスに注いで、色はピノ・ノワールとは思えない青みのある濃い紫色。
先日のチリ・ピノなんかよりずっと濃い感じ、古き良きカリ・ピノな印象の外観です。
香りも「これぞカリ・ピノ!」な感じの、熟れたラズベリーと樽を感じる焼リンゴの香ばしさ。
やや乱暴な感じではあるんですが、師範レベルでは素直に「良い香り~」って言っちゃいますな。
味わいは、甘さしっかりで渋味と酸味は弱め。2013年産ということでほどほどに熟成感もあって、
良く言えば柔らかい/悪く言えばちょっとダレた印象の味わいです。
なんか懐かしいというか、カリ・ピノってこうだったなぁって感じ、
言い換えれば派手なアメリカ人の印象そのものの、
プレイボーイ誌の女性モデルのように『ワタシって凄いでしょ!』な押し出しの強さを感じるワインです。
でもこれはこれで美味いのね。こんなワインがちょっと古くなったからって30%オフなのは消費者にとってはお買い得です。
点数 | 79点 |
---|
名称 | Beaujolais "Vin de Primeur" 2019 ボージョレ "ヴァン・ド・プリムール" 2019 |
---|---|
生産者 | Philippe Pacalet フィリップ・パカレ |
価格 | 1,958円 (通常価格4,158円) |
購入店 | イオンリカー天王町店 |
本日の夕食は、米国産牛肩ロース(100g158円)の和風サイコロステーキなど。
ワインはもちろん赤ですねぇ、ということで選んだのが、昨年12月頭に買ったボージョレ・ヌーヴォー(プリムール)。
造り手は名門ドコロのフィリップ・パカレ。解禁時は4,000円以上するワインだけど、
解禁から一ヵ月を待たずに「2本で3,000円」の投げ売り価格なっていました。
さすがに2本買うのはアレだったので、1本価格がこの値段(税込み1,958円)です。
ボージョレ・ヌーヴォー、好きな人は『ちゃんとした造り手のものは美味い』と言いますね。
でも、師範の認識は「所詮"促成醸造"、造り手でそんなに差が出るはずはなかろう」と思っておったわけですよ。
ところが昨年、ドイツのワイナリーで働いていらっしゃる方によるマセラシオン・カルボニックの解説
(コレ)を読んだら目からウロコ、
とても複雑で難しげな醸造法なんですな。これは一つちゃんとしたヌーヴォーも飲まねばなるまいと思っていたところ、
渡りに船のセールだったというわけです。
さて抜栓。コルクは天然コルクの45mm、両端に"2019"とヴィンテージが印字されています。
グラスに注いで色を確認、ガメイらしいしっかりとした赤紫色で、透明感もあるキレイな色合いです。
香りを嗅ぐと・・・最初ムッと来ます。還元香というんですかね?温泉のような蒸かしたサツマイモのような芋焼酎のような香りがします。
師範はこの香りが得意ではないので「エーっマジか!」です。でもスワリングするとその香りは飛んで、奥にはイチゴのようなフルーツ香が感じられます。
味わいは、ボージョレ・ヌーヴォーらしく軽い感じです。渋味はとても少なめで甘さもあまりなくて酸も弱い、という具合です。
数値を測ると、糖度6.9で赤としては低め、pH4.0で酸も少なめ。まぁそうだよね。
コレ、時間をかけると開くのかなぁと訝しがりつつ、じっくりチビチビ稽古しました。
抜栓後時間が経つと、当初の硫黄っぽさは感じられなくなるし、
味わいの軽さも「しみじみ美味い系」に感じられ「これはこれでアリなんじゃね?」と思えるようになります。
でもでもだって、天下のパカレ様の4,000円のワインだからなぁ。
「ただ天邪鬼を気取っているだけ」と思われるのは心外なので、丁寧に稽古したつもりです。
でもやっぱり師範はこのワインに4,000円の価値なんて全く認められません。
買値の2,000円弱でも高いと思います。買ってすぐ稽古した安ヌーヴォーよりは洗練されているかなぁ、
というくらいの差しか感じられませんでした。
これ、解禁してすぐだったらもっと美味しかった、なんてことは無いよねぇ。
ちなみにガメイが嫌いってわけではありません。クリュ・ボージョレとか美味いのあるよね。
点数 | 71点 |
---|
名称 | Grillo 2018 グリッロ 2018 |
---|---|
生産者 | Feudo Arancio フェウド・アランチョ |
価格 | 915円 |
購入店 | 酒類の総合専門店 フェリシティー |
毎週金曜は「アランチョ祭り」、先週に引き続き本日稽古する品種はシチリアの土着品種であるグリッロ。
ツイッターでも評判の良い銘柄のようです。ちなみに料理は、このワインにはイワシのマリネみたいなのが一番合うと思ったんだけど、
料理ローテーションの都合により、メインは鶏モモ肉のオーブン焼き。
サイドメニューは、フルーツトマトwith塩昆布、イカフライ(お惣菜)、ベーコンとレタスとトマトのスープです。
色は、結構しっかりとしたレモン~ゴールドの色あい。良く熟した葡萄だったんじゃないかと想像されます。
香りは、いの一番に感じられるのが蜜香。桃のような甘いフルーツに加えて沈丁花っぽい花の雰囲気もあって、
ブラインドで出されたら「ヴィオニエですな」と言ってしまいそうです。
味わいはちょっと不思議な感じ。甘さはあって酸味は控えめ、それだけならよくあるパターンなんだけど、
口腔内の下半分だけにどっしりと感じられる味わいの重さがあります。そして後味にグレープフルーツの皮のような苦味も感じられます。
それを「雑味」と言っちゃうのはちょっと違うと思うけど、なんだか一言では言い表せない味わいです。
甘やかな香りにどっしりいろいろな味わい、しっかり熟した葡萄をそこそこラフに収穫した、って感じかも知れません。
やっぱり近い品種はヴィオニエかなぁ。
とにかく魚に合わせず肉に合わせて正解だったかも。
これはハマる人もいそうですねぇ。やや飲み手を選ぶ感じはありますが、そんじょそこらの薄っぺらいイタリア白とは一線を画す内容でもあります。
点数 | 77点 |
---|---|
リンク |
Feudo Arancio Grillo 2018 915円 |
師範が不在の折、師範代と子供たちは時々宅配ピザを取って食べているようです。
師範的には「あんな不味くて高い物のどこが良いんだか」と言っておったわけですが、
長女曰く『今はそうでもないだぜ!この昭和のオヤジ!』だそう。
調べてみると、道場最寄りの宅配ピザ屋のDomino's Pizzaでは「水曜日はピザ3枚で2,400円」なんていうキャンペーンがあるんですな。
トッピングも、ハーフハンドハーフなんてのもあっていろいろ選べるみたい。
向学のために買ってみることにしました。
注文したのは「クアトロ・ジャイアント」と「パンチェッタ&ベジタブルとジェノヴェーゼ」と「ギガミートとエビマヨネーズ」、全てMサイズ。
通常価格合計税別6,300円がキャンペーンで税別2,400円。
これだけの量を自宅まで運んでもらってこの値段ってのは普通に考えて安いし、
特段不味いわけでもなくちょっとコジャレた居酒屋で出されるピザ程度には美味しいっす。
宅配ピザ界も進歩しているんですな。ただトッピングにジャガイモは想定外だけど。
いや~、認識は常にアップデートする必要があると痛感しましたよ。思考停止はイカンです。
名称 | Santa "Premium" Reserva Especial Pinot Noir 2016 サンタ "プレミアム" レゼルバ・エスペシアル ピノ・ノワール 2016 |
---|---|
生産者 | Viña Santa Carolina ビーニャ・サンタ・カロリーナ |
価格 | 1,188円 |
購入店 | ライフ ムスブ田町店 |
ピザに合わせるのはもちろんイタリアワイン・・・では無いと思うのです。
ピッツァに合うのはイタリアかもだけど、ピザに合うのは甘めのカリフォルニアではないかと思っております。
というわけで選んだのはチリのピノ・ノワール・・・って「カリフォルニアじゃ無いんかい!」ですが。
まぁ細けぇこたぁ良いんだよ。
この銘柄である「プレミアム・サンタ」のシリーズは、同価格帯のサンタ・カロリーナの銘柄である「エスト」と比較稽古するために買ったんですね
(シャルドネの比較とカベルネ・ソーヴィニョンの比較)。
でも、この品種ピノ・ノワールはエストにはラインナップが無いので、単独で稽古致します。
ちなみにピザ以外の料理は、レタスとトマトのサラダ、トマトと玉子のスープ。サイドメニューは買うと高いので師範の手作りです。
色はかなり薄めの赤紫色。エッジにはちょっとオレンジがかったグラデーションが見えて、まるでブルゴーニュな色合い。
チリ・ピノにありがちな「これシラーかグルナッシュ?」な見た目とは全く違います。
香りのボリュームはなかなか立派なモノです。イチゴとか革とかの雰囲気がパーッと来て、なかなかに華やかです。
ただ「プレミアム」だけど樽香はほぼ(全く)感じません。
ブルゴーニュだと南部のシャロネーズあたり、というか南仏かな?かなり暖かいところのピノ・ノワールな香りですかね。
味わいは、甘さがそこそこしっかりで、酸味は控えめ。このバランスはやっぱりニューワールドのピノ・ノワールですね。
いわゆるチリ・ピノにありがちな(というか過去あった)「これがピノ?」ってな真っ黒けの感じは無くて、ちゃんと品種の個性が出ていると思います。
やや甘めですが、スーパーの棚に並べるためには「甘味多め酸味控えめ」がウケるんだろうとも思います。
「ピザに合わせて甘めの赤」という狙いはピッタリ当たりましたし、気軽に飲めるピノ・ノワールの選択肢が増えてくるのは嬉しいですね。
ただ、このワインの(というかインポーターの)イカンところは、デカデカと貼られた「華やかでエレガントな果実味」の赤いステッカー。
全然エレガントじゃ無くて、せっかく高級感を目指したラベルが台無しっすよ。
点数 | 73点 |
---|---|
リンク |
Santa Premium Reserva Especial Pinot Noir 2016 1,525円 (@amazon) Santa Premium Reserva Especial Pinot Noir 2016 1,298円 (@楽天 うきうきワインの玉手箱) |
本日のワインは、普段よりちょっと良いヤツを開ける予定なので、食前酒はコストセーヴします。
サッポロのホワイトベルグ、発泡酒や第三のビールなんかの「なんちゃってビール」の中ではコレが一番好きだったりします。
普通のビールに似せようとしていない点が良い気がするんだな。白ビールはそんなに馴染みが無いから違和感が無いからね。
サッパリした風味で、軽いビールをサクっと飲んでいる感覚で頂けます。
名称 | Pouilly-Fuissé "Terres du Menhir" 2017 プイィ・フュイッセ "テール・デュ・メニール" 2017 |
---|---|
生産者 | Domaine Gilles MORAT ドメーヌ・ジル・モラ |
価格 | 2,130円 (単品価格:3,696円) |
購入店 | 酒類の総合専門店 フェリシティー |
本日の夕食は前菜があん肝、メインが水炊き。
水炊きの鶏は骨付きのブツ切りと相場が決まっているわけですが、道場近所のスーパーではマトモな鶏のブツ切りが売られていないんですな。
なので普通に骨なしのモモ肉にしました。九州出身者からすれば、そこが超もの足りないポイントです。
鶏以外は、生のタラとか野菜いろいろ。鍋は簡単で良いですね。
そんな料理に合わせて選んだ、というか初めっから今日はコレと稽古しようと決めていたのが、
先日買ったフェリシティの「ブルゴーニュ白4本11,000円福袋」からコート・シャロネーズ地区ボージョレのお隣にあるプイィ・フュイッセの白。
単品価格は3,696円なので「破戒」価格です。でも、40%オフくらいの福袋だったので、このワインの買値相当額は2,000円ちょっと。
金額的にはお得感のある福袋でしたが、さてさて内容はいかがでしょうか、と。
さて抜栓。コルクにはヴィンテージと造り手が印字されており、なかなか上質なものです。
グラスに注いで色を見ると、かなり薄めで緑色の色調を感じない、麦わら色に近い外観です。ネットリ感もそこそこあるように見て取れます。
香りは、抜栓してすぐはかなり弱めでした。蜜っぽさと甘い柑橘類とバニラの香ばしさが、殻の中に閉じこもったような香り方をします。
こういう雰囲気は、時間をかけて開かせれば良いことが経験上判っています。
味わいは、甘さも酸味も弱めだけど、旨みがバンッ!と来ます。そして後味には渋味とも苦味とも取れる収斂性。
なんとなく固い感じの味わいなので、こちらも時間が解決してくれると考えました。
抜栓後2時間、もちろん香りのボリュームは増したし味わいにまろやかさが出てきたけど、思ったほどには開きません。
やっぱり香りはどこか閉じているし味わいは固い。これは「まだ若い」ってことですかね?
結果、すごく真面目な造りで、買値相当額の2,000円強なら激しくアリだけど、3,700円のワインとしてはちょっと地味なんだよな。
そういうところが福袋アイテムになった所以なんだろう、と想像します。
点数 | 79点 |
---|---|
リンク |
Pouilly-Fuisse "Terres du Menhir" 2017 [Dom. Gilles MORAT] 3,696円 |
本日は、本年最初のバンドの練習。場所は恵比寿のスタジオNOAH。師範はここ1年半ほどベースを担当しております。
演奏上の課題は、どうしても「走る」というか「突っ込む」んだな。なんだかまだ演奏に対する焦りが抜けていないというか、前のめりになっている感じ。
もうちょい落ち着け師範!と、録音を聴いて感じております。
練習後の反省会は、フラフラっと歩いて「ここにしますか」と決めた鶏ハウスというところ。
恵比寿駅の東口側、歩いて1~2分くらいの地下にあります。
練習場所を以前の代々木から恵比寿に変えて2回目なので、まだ行き当たりばったりの楽しさがあります。
お店の中はオープンキッチンの細長い作りになっていて、キャパは30人くらいかな?お店の方は4人ほどおられたので、スムーズに回っている印象がありました。
もちろんメニューの大半は鶏料理、焼鳥とか手羽先揚げがウリのようです。 メンバー3人で注文した料理は 辛よだれ鶏(白・黒・赤)×3、 レバー串×3、 セセリ串×3(左写真左側)、 ハツモト串×3(左写真右側)、 半熟煮玉子×3、 レバー刺し、 ゆでブロッコリー、 おかかポン酢、 セセリ&ピーマンのチンジャオ炒。 辛よだれ鶏は手羽先を揚げて味付けしたもので、白はノーマル、黒は胡椒、赤はチリパウダー。 土日は1本99円(税別)です。大変美味しゅうございました。焼鳥なんかも火の通し方バッチリでしたよ。
昭和生まれのメンバーですから、当然「とりあえずビール」です。
このお店、「19時前の注文スタートでドリンクが2時間一杯270円」という大変お得なシステムになっています。
なので生ビールをガンガンと。ドラムのHr氏はあまり飲まないので1杯、師範とキーボードのMz氏で10杯。
安いからってヘンテコなビールじゃ無くて普通にスーパードライでしたよ。
ビールに飽きたら、生グレープフルーツサワーとかハイボールとかをガブガブと。こちらも270円でしたよ。
「居酒屋ワイン一級鑑定士」を自任する師範ですから、もちろんワインも頂いております。
お値段はビールと同じく1杯270円。ビールがアサヒなので中身はアルパカか何かかなぁ、と思ったけど、どうも違うみたい。
もう少し果実味があって、甘ったるさが無く締まった印象でした。銘柄当ては次回までの宿題として、敢えて銘柄はお聞きしませんでした。
270円ならアリです。でも通常価格の480円でこの量ならナシです(もしかすると通常価格だと量が増えるのかも)。
ちなみにこのお店、ボトルワインも赤白2種類ずつありました。概ね3,000円弱のプライシングで、銘柄的には割高かなぁ、という印象です。
そんな感じの反省会、お支払いはトータルで17,000円台。ドリンクはほとんど1杯270円なのにこの金額、「どんだけ飲むねん!」って感じです。
最近ツイッターで安ワイン・ウォッチしていると、どうも「フェウド・アランチョ」というシチリアの造り手のワインが評判良いようです。
お値段も1本1,000円程度とお手軽で、種類も豊富・・・ということでズラズラーッと大人買いしてみました。
左から、白がグリッロ、シャルドネ、ピノ・グリージョ、そしてロゼ、赤がサンジョヴェーゼ、ネロ・ダヴォラ、シラー、カベルネ・ソーヴィニョンの8本。
ホントはこれにインツォリアがあればコンプリートだったんだけど、お値段が100円ほど高かったので見逃してしまいました。
ちなみにインポーターは「安ワイン者御用達」のモトックスです。
さてさてこれだけ揃えば当然「安ワイン道場 新春アランチョ祭り」を開催したくなるわけですな。
毎週金曜、これらの中から1本ずつ稽古していく、というスタイルです。乞うご期待。
ショップへのリンク:
フェウド・アランチョ [フェリシティ@楽天]
師範自ら心を込めて一本一本丁寧にカートに入れたんだけど、アソート・セットにしたら一気に売れるんじゃないかと思うなぁ。
名称 | Nero d'Avola 2017 ネロ・ダヴォラ 2017 |
---|---|
生産者 | Feudo Arancio フェウド・アランチョ |
価格 | 915円 |
購入店 | 酒類の総合専門店 フェリシティー |
そんな感じで「アランチョ祭り」の1本目は、産地シチリア島に敬意を表して、シチリア土着品種のネロ・ダヴォラから。
名前の由来は、シチリア島にアヴォラ村というところがあって、そこ原産の黒ブドウだから「アヴォラの黒」らしいです。
今回のアランチョ祭りの稽古相手の中では、このネロ・ダヴォラとだけは昨年稽古済み(ヴィンテージは2015年)です。
このワインに合わせた本日の夕食メニューは、照り焼きハンバーグ、トマトとアボカドとクリームチーズのサラダ、赤カブのピクルス。
道場のハンバーグは師範代特製のニンニクと味醂が入ったコッテリソースなので、それに負けない銘柄であることを期待して稽古致します。
さて抜栓。栓は45mmのDIAM2。"2"ってのは初めて見ました。まぁ長熟させるワインじゃ無いだろうからね。
色は、「アヴォラの黒」を名乗るだけあってかなり濃いめ。ちょっと大きめグラスだと向こうが透けない濃さで、エッジまでビシッと濃紫色です。
香りは・・・ちと弱いな。弱いけど、この品種らしい熟したベリーの香りと、どことなく胡椒のようなピリッとした香りがあります。
口に含むと・・・結構美味いな、コレ。香りのおとなしさを覆す充実感のある味わいです。
甘さはしっかり、酸味はそこそこ、渋味はおだやか。糖度が8.4でpHが3.7という数値もそれを裏付けています。
ほぼ丸1本飲んでみて、「こりゃ美味ぇ~!」ってワインじゃ無いです。特に香りの弱さは残念ポイント。1年前の稽古結果とほぼ同じ感じですね。
っていうかネロ・ダヴォラで「こりゃ美味ぇ」ってのに出会った記憶がありません。どれもだいたい「結構美味い」くらいに感じます。
でも、ニューワールドのこのクラスのものと違って飲み飽きしないし、
飲み進めるとしみじみと「これで良いんじゃね?」感が伝わって来るんですなぁ。
というわけで、「アランチョ祭り」の初日はまずまずの滑り出し、といったところでしょうか。さぁて来週のサザエさんは~!
点数 | 75点 |
---|---|
リンク |
Nero d'Avola 2017 [Feudo Arancio] 915円 |
名称 | Yosemite Road "Limited Selection" Cabernet Sauvignon 2017 ヨセミテ・ロード "リミテッド・セレクション" カベルネ・ソーヴィニョン 2017 |
---|---|
生産者 | Mercian (Yosemite Road Vineyards) (ヨセミテ・ロード・ヴィンヤーズ) |
価格 | 948円 |
購入店 | イトーヨーカドー 大井町店 |
本日の夕食は、とろ卵豚キャベツ(今日の大皿)、玉ネギとチャーシューのサラダ、肉シュウマイ(お惣菜)。調理担当は師範ですが、ゴマとワカメと桜エビのスープは師範代です。
そして本日の稽古相手は、最近ちょっと話題、
料理研究家の方がツイッターで「3000円ですって言われても疑わない」と賞賛されていたのワイン。
セブンアンドアイ系列で売られている「ヨセミテロード」のプチ高級バージョンですね。
ベーシックな銘柄とはセブンイレブン飲み比べとかで稽古しております。
ちなみにこのワイン、ボトリングは日本国内(メルシャン)で、「酸味料含有」との表記があります。
スクリューキャップをひねって楽々抜栓・・・のはずですが、この日本式の短いスクリューキャップ+キャップシールという組み合わせはプチ面倒ですねぇ。
ほんのちょっとのことなんですけどね。
グラスに注ぐと、思いのほか薄めの色合いです。カリカベのプレミアムなやつなんて聞くと真っ黒なワインを想像するけど、このワインは十分向こうが透ける程度の濃さです。
香りは、ちゃんとカリカベらしいブルーベリーの果実香に甘い感じの樽香。ピーマンっぽい青さもあるっちゃあります。
味わいは、良く言えばスムーズ、悪く言えば軟弱。
甘さはたっぷりだけど酸味は弱く、渋味は無いに等しい感じ。ん~。
「リミテッド・エディション」なんて聞くと、がっしり濃くてパワフルで、ってのを想像するじゃないですか。
でもこのワインはそっちじゃ無くて「飲みやす~い」と言われる方向に全振りした感じです。
首に掛けられた田崎真也氏の弁によると、『芳醇な香り、エレガントな果実味が持続』らしいです。確かにウソでは無いよね、上手いこと言うなぁと感心。
そして3,000円と言われれば『やっぱ高いワインは味わい柔らかですよねぇ~』なんて言っちゃいそうでもあるのね。
点数 | 70点 |
---|
名称 | Verdicchio dei Castelli di Jesi Classico Superiore "Macrina" 2017 ヴェルディッキオ・デイ・カステッリ・ディ・イェージ・クラシコ・スペリオーレ "マクリーナ" 2017 |
---|---|
生産者 | Garofoli ガロフォリ |
価格 | 1,350円 |
購入店 | トスカニー イタリアワイン専門店 |
本日の夕食はおでん。「指南書」にも書いているけど、おでんとワインは合わないと思う。
ワイン好きのお知り合いとその話をしたら『そんなことは無い』という意見も多かったので、あくまで師範の個人的な嗜好なのかも知れないけど。
その他のメニューは叩きキュウリ。キュウリもワインに合わせづらい食材ですね。
だったらおとなしく日本酒飲んでりゃいいじゃん!って話ですが、「安ワイン道場師範」ですからやっぱりワインを頂きます。
選んだのは、イタリアはマルケ州の白ワイン。マルケ州はイタリアのふくらはぎに当たるところにありますな。
海産物もよく食べる地域だと思うので、魚介の香りが強いおでんに合うんじゃないか、と考えた次第です。
色は濃くなく薄くなく、普通に白ワインの色ですが、グラスの内側に小さな気泡が着くので、若干の炭酸が残っているようです。
香りは弱めです。白い花に柑橘類、普通に軽めの白ワインの香りですね。
味わいは、甘味も酸味もそこそこで、バランスは悪くないけど、こちらも「普通」です。
唯一特徴的なのは後味に残る苦味ですかね。悪く言えばそれが雑味とも取れますが、良く言えば全体を引き締めている感じもあります。
なんと言うか、全体的に「普通」な白ワインです。特筆すべき美点も欠点も見当たらず、普通にスイスイ飲めます。
でもこれで1,350円は安ワイン者目線だとちと高いな。3桁だったら許せる範囲内です。
おでんとの相性的には、果実味バリバリだったり樽ギンギンだったりはしないので、特に邪魔する感じはありませんでした。
マリアージュする、って感じでも無いですけどね。
点数 | 69点 |
---|---|
リンク |
Verdicchio dei Castelli di Jesi Classico Superiore "Macrina" 2017 [Garofoli] 1,350円 |
名称 | Start Vino Spumante Brut N.V. スタート ヴィーノ・スプマンテ・ブルット (ヴィンテージ無し) |
---|---|
生産者 | San Patrignano サン・パトリニャーノ |
価格 | 1,408円 (通常価格2,178円) |
購入店 | カルディ ウィング高輪イースト店 |
昨日の比較稽古ワインが、まだそれぞれ1/4ずつくらい残っているわけですが・・ということは昨日1本半くらい飲んじゃったわけです。
なので今日も新たに1本開けます。選んだのは、カルディの新春セールで買ってきたイタリア産のスパークリングで、珍しいサンジョヴェーゼ100%のブラン・ド・ノワール。
通常2,178円のところ1,408円というお買い得価格になっていたのと、ツイッターで「これウマ!」というツイートを拝見したのと、
本日のタイムラインにはイタリアの風が吹きまくっているので早々稽古することにした次第です。
ちなみに本日の夕食メニューは、ローストビーフ、砂肝の炒め物、クリームチーズとブロッコリーとトマトのサラダなどです。
色は、結構パリッとしたレモン色。外観からはブラン・ド・ノワールであることは見て取れません。
香りのボリュームは中程度ですが、まるでシャンパーニュのような香ばしさ(ブリオッシュ?)と、南国系のフルーツのようなパッション系の香りがあります。
味わいは、「濃いなぁ~」って感じでとにかく甘酸っぱい味わい。後味に残るジャスミンのような仏教系の風味が後を引きます。
これは美味いスパークリングです。まずこの値段のイタリアのスパークリングでしっかりした濃さがあるというのが珍しい(安いスプマンテはだいたい軽い)。
そして、濃いけど変な苦味やエグ味が無いのも立派。コレはお薦めできます。確か16日までのセールらしいので、泡好き安ワイン者はカルディに急ぐべし!
カルディが近所に無い方は下記リンクからどうぞ。
グラス2杯分くらい残してシャンパン・ストッパーをしてセラーに立てて保存、翌日再稽古。 泡は弱くなりました。フリッツァンテくらいかな? でもやっぱり味わいは濃いね。蜜っぽさがたっぷり、品種を当てろと言われたら間違いなく「シャルドネ一択!」と自信を持って答えます。
点数 | 80点 |
---|---|
リンク |
Start Vino Spumante Brut N.V. [San Patrignano] 1,408円 |
16連休の冬休みが終わったと思ったら3連休、良いですなぁ。
特に予定も無く暇な3連休を過ごす師範としましては、何かちょっと個人的イベントを仕掛けたくなるわけですな。
というわけで本日は、チリのサンタ・カロリーナ社のワインを2本同時に開けて、
「サンタ・カロリーナ社はなにを思って同価格帯に二つの銘柄を投入したのか」を検証して参ります。
品種はカベルネ・ソーヴィニョン、昨年秋にシャルドネは確認しましたが、その続編ですね。
もちろん1日で2本マルマルは空けられないので、今日と明日の二日に分けて稽古し、変化も含めて確認する予定です。
ちなみに初日の今日の料理は、鶏ひき肉のハンバーグ風、タコとカリフラワーとキュウリとトマトとのサラダ、ゴボウの煮物。それに賞味期限切れの焼き豚を再ロースト。
チリのカベルネ・ソーヴィニョンに合うかと言われればうーん、って感じのメニューだけど、稽古の本体は料理に合わせず単品で行うので無問題です。
名称 | Est Reserva Cabernet Sauvignon 2017 エスト レゼルバ カベルネ・ソーヴィニョン 2017 |
---|---|
生産者 | Viña Santa Carolina ビーニャ・サンタ・カロリーナ |
価格 | 1,110円 (カタログ価格) |
購入店 | (サントリーさんからの頂きもの) |
比較稽古の一方は、昨年サントリーさんのお招きでチリ大使公邸に伺った際に稽古して、
お土産に頂いた「エスト レゼルバ カベルネ・ソーヴィニョン。ヴィンテージは2017年です。
稽古前にまずは数値の確認、アルコール度数は13%、糖度が8.0でpHが3.7。チリのカベルネ・ソーヴィニョンとしては標準的だと思います。
さて稽古スタート。色は、エッジまでしっかりと濃い紫色ですが、グラスの向こうは透けるので、黒に近いってほどではありません。
香りは、カベルネ・ソーヴィニョンらしい黒いベリーの香りと、これまたこの品種らしいピーマン的な青い野菜の香り・・・と、
10月に書いたコメントをそのままコピペで失礼します。
それに加えて、焦がした木の香りも感じますね。
味わいも、10月時点の印象と同じく、色や香りから受ける印象よりは軽め。渋味少なめで甘酸っぱい味わいです。
チリ大使公邸での食事会でも感じたんだけど、ヘンテコな作為が感じられない素直な南米のカベルネ・ソーヴィニョンで、これが実売1,000円以下なのは間違いなく買いです。
「日本の食卓に合わせた」という銘柄のコンセプトは、銘柄中このカベルネ・ソーヴィニョンが一番納得いく感じかも知れません。
若いフレッシュさが好きな師範はこちらに軍配を上げました。
翌日再稽古・・・だけど1/4くらいしか残っていませんでした。どんだけ飲むねん>昨日の自分。 香りは、昨日より開いた感じで、果実の色が黒から赤に変わった感じがします。 ただ、味わいは痩せみたいで、なんとなく平板になっちゃっています。 もちろん今日飲んでも「ダメ」って感じじゃないけど、個人的嗜好では昨日の方が良かったかな。
点数 | 77点 |
---|---|
リンク |
Est Reserva Cabernet Sauvignon 2017 1,119円 (@amazon) Est Reserva Cabernet Sauvignon 2017 902円 (@楽天 うきうきワインの玉手箱) |
名称 | Santa "Premium" Reserva Especial Cabernet Sauvignon 2016 サンタ "プレミアム" レゼルバ・エスペシアル カベルネ・ソーヴィニョン 2016 |
---|---|
生産者 | Viña Santa Carolina ビーニャ・サンタ・カロリーナ |
価格 | 1,188円 |
購入店 | ライフ ムスブ田町店 |
比較稽古のもう一方は、この造り手の廉価銘柄「サンタ・バイ・サンタカロリーナ」の上級版(って判りづらい表現だな)。
この銘柄に限らず、最近チリ大手の廉価ブランドに派生銘柄が増えてますね。アルパカとかフロンテラとか。
EPAで伸長した欧州への対抗かな?切磋琢磨に繋がる競争は歓迎したいところです(単に疲弊するだけの価格競争は望みませんけど)。
数値的には、アルコール度数は13%で同じ、糖度も8.0で同じ、pHが3.6で若干低めですが、誤差の範囲内かも知れません。
色は、濃さも清澄度もエストと同じくらいですが、こちらにはわずかに、でも明らかな差としてエッジにオレンジ色のグラデーションが見えます。
香りのボリュームはエストよりおとなしめ、でも複雑さではこちらが勝ります。エストにあった青いカベルネ香が幾分影を潜めて、
乾燥プルーンの甘いフルーツ香りとか針葉樹のような涼やかな香りとかが乗ってきます。
味わいは、エストよりも更に渋みがまろやか。なんだか熟成ワインのような柔らかさがあります。
ヴィンテージは2016年とそれほど年齢を重ねたわけではないのに、この熟成感はちょっと意外です。
悪くはない、というか1,000円ちょっとでこの内容は立派だと思いますが、どこか「なんだかやけに熟成入っているなぁ」という印象が拭い去れません。
その傾向はシャルドネの時も同じでした。普通のサンタに対して「レゼルバ・エスペシアル」と名乗って差異化を図るにあたって、
敢えてそういう面を押し出す造りにしたのかもですね。
こちらも翌日の残り1/4と再稽古。 香りは明らかに開きました。ボリューム的にも、甘香ばしさが増した感じも、昨日より一枚ウワテの香り。 味わいも、エストに比べればこちらは前日の厚みを保っています。 昨日感じた「やけに熟成した感じ」も控えめで、普通に美味いチリ・カベになった感じです。こちらは+2点っすね。
点数 | 74(+2)点 |
---|---|
リンク |
Santa Premium Reserva Especial Cabernet Sauvignon 2016 1,232円 (@amazon) Santa Premium Reserva Especial Cabernet Sauvignon 2016 1,298円 (@楽天 うきうきワインの玉手箱) |
名称 | La Ballisque N.V. (2015) ラ・バリスク (ヴィンテージ無し:2015) |
---|---|
生産者 | INRA (Instuit National de la Recherche Agronomique) INRA (国立農学研究所) |
価格 | 1,176円 (単品価格:1,518円) |
購入店 | ヴェリタス?輸入直販ワイン専門店 |
本日の夕食は、豚ヒレカツ、チキンカツ、ナスの揚げびたし、大根ツナサラダといった揚げ物主体の献立。
こういうメニューに合うのは、しっかり系の白か軽めの赤なわけですが、本日の師範のチョイスはボルドー産の赤。
「え?ボルドーの赤って重いんじゃないの?」とお考えの方もおられると思いますが、このワインは多分ちょっと特別なんですよ。
というのも、造り手は「INRA (国立農学研究所)」というところ。造られたのはボルドーらしいですが、格付けはVin de France、アルコール度数は11.5%。
昨年2014年産と稽古しておりますが、その時の印象は「グルナッシュみたいな香りで味わいはロワールの赤みたい」でした。
さて抜栓。コルクはDIAM3、長熟させる意図は無いようです。そして液面側には酒石が付いています。
色は、まぁちゃんとボルドーらしい濃い紫色ですね。
アルコール度数が低いこともあってか、アシは短めでサラリとした外観です。
香りのボリュームはそこそこ立派、でもやっぱりなんとなく南仏っぽいんだな。ツンっとした酸がやや鼻を突きます。
味わいは想像通り、というか想像を超えて軽めです。数値的には糖度が6.6でpHが3.7。
そんなに酸は強くないんだけど、固い渋味があって甘さが無いので、やけに酸っぱく感じます。
なんだか日本の山ブドウで造られたワインみたいな険しさを感じます。
販売店のサイトに書かれた説明には、この味わいを例えて『言うなれば、完全アスリート、マラソンマンの骨に筋肉がへばりついたような、あの体型です。』
と書かれています。まぁ仰る通りではあります。少なくともボディビルダーや相撲取りの体型ではありません。
ガリガリでストイックな体型がお好みの方には良いかもですが、「女性的」と言われるボルドーにはもっと柔らかで肉感的なワインを求めたいっすね。
点数 | 66点 |
---|---|
リンク |
【送料無料】極上ボルドー+職人蔵ブルゴーニュ赤6本セット 9,980円 La Ballisque (2014) [Ch. Couhin (INRA)] 1,518円 |
名称 | Nero d'Avola Sicilia 2018 ネロ・ダヴォラ・シチリア 2018 |
---|---|
生産者 | Cantine Lavorata カンティーネ・ラヴォラータ |
価格 | 495円 |
購入店 | オーケーみなとみらい店 |
松の内も過ぎて、道場もいよいよ本気の平常運転。月火と二日休肝日開けの本日は、オーケーみなとみらいで買った税込みワンコイン以下の激安ワインと稽古していきます。
この価格帯は、正直言ってなかなかマトモなワインに遭遇するのが難しい、というのが現実。
シロウトが安易に手を出すと大ヤケド必至、「手練れの安ワイン者」たる師範をもってしてもおいそれとは手を出しづらい領域です。
しかしながら、この銘柄に関してはツイッターの飲み友だちから「イケてます」とのご紹介を頂いたものなので、きっと大丈夫だろうと思いチョイスした次第です。
ちなみに本日の料理は、学校がお休みの長女が作ってくれたキャベツと豚肉のゴマ味噌バター炒め、レタスとトマトとコーンとサラダチキンのサラダ、卵スープ、
そして師範代造り置きのきんぴらごぼう。水曜なのに師範がお料理当番しなくて良くて、それだけでゴキゲンです。
色はやや明るめ、と言っても500円以下としたらしっかりくらいな、ガーネットがかった透明感のある紫色。
香りのボリュームはなかなか立派です。イタリアらしい、人懐っこいようなツンッと来る果実香があります。
それ以外は無くてシンプルな香りですが、この値段でこれくらい香れば合格です。
味わいは、渋味は柔らか、甘味があって酸味しっかり。変なクセも無くスイスイ入ります。
イタリアの安い赤らしい、カラッと明るいシンプルな美味しさのあるワインです。
シチリア島のトラットリアで、パスタなんかに合わせて小さめのグラスのボウル部分を持ってグイっとあおる、そういう用途にピッタリ来そう。
ワインコインで地中海が見えます。これで500円以下なのはシチリア恐るべし&オーケー恐るべし!
点数 | 72点 |
---|
冬休み最終日なのでちょっと贅沢なビール「インドの青鬼」を頂いております。
冬休み期間中ビールもいろいろ飲んだけど、やっぱりこれが一番好きだな。
ゲヴュルツのような華やかな香りとしっかりした苦味。こんな美味しいビールが300円台で買える、良い時代になったものです。
さぁて明日からは渡世の業務に戻ります。今日までの16連休、これだけ休めば名残惜しさは無いな。
思いっきりリフレッシュ出来ましたよ。肝臓は酷使しましたが。
名称 | Mácon "Verger des Feuillants" 2016 マコン "ヴェルジェ・デ・フュイアン" 2016 |
---|---|
生産者 | Deux Roches (C. Collovray et JL. Terrier) デュー・ロッシュ (C.コロヴレィ・エ・JL.テリエ) |
価格 | 1,176円 (単品価格:1,518円) |
購入店 | ヴェリタス?輸入直販ワイン専門店 |
本日の料理は、牛タンの塩焼きwithレモン汁、牛カルビのタレ焼き、豆苗のガーリック炒め、トマトとクリームチーズのサラダ、チョレギサラダ。
もちろん調理は我が家の名シェフ師範代です。この人はレシピとか見ずに適当に作る料理が多いんですが、それが美味いのね。やっぱり結婚において大事なのは「胃袋、お袋、金玉袋」です。
閑話休題、ワインの方も通常営業状態に戻していきます。
それでも、連休最終日はあまりに安いのじゃ無くてそこそこ期待できそうなワインを開けたいよね、
ということで選んだのがこのマコンの赤。ボルドー+ブルゴーニュの赤6本セットの中に入っていた一本です。
ちなみに2015年産とは1年半前に稽古していますが、その時とはラベルデザインが変わっているようです。
色は、「え?これがブルゴーニュ?」な感じの濃さ。記録を見返すと2015年産もそうだったようです。
香りのボリュームは控えめで、南のピノ・ノワールらしいケモノっぽさが前面に出てくる感じです。
ただ、口に含むと印象一変、チェリーやキイチゴのようなしっかりした果実の香りが伝わってきます。
味わいもなかなかに立派です。アルコール度数は13.5%とブルゴーニュとしてはかなり高めなのですが、そのアルコール感に負けない果実味。
「味吟醸」なブルゴーニュと言って良いでしょう。
このワイン、残念ながら今現在はセットには含まれていませんが、単品では売られていて、お値段は本日(1/5)中だと税込み1,365円のセール価格になっています。
その値段なら絶対「買い!」です。
ブルゴーニュ高騰の折、1,000円台前半でしっかりしたブルゴーニュ赤は希少な存在ですわよ。
点数 | 80点 |
---|---|
リンク |
【送料無料】極上ボルドー+職人蔵ブルゴーニュ赤6本セット 9,980円 Macon "Verger des Feuillants" 2016 [Dom. des Deux Roches] 1,518円(1/5まで1,365円) |
長かった冬休みもあと二日、楽しみ倒しましょう!
・・・ということで昼下がりのお供に選んだのが、サントリー TOKYO CRAFT BARLEY WINE 2019。
"WINE"と書かれているけどビールです。ビールのスタイルの一つで「麦のワイン」という意味らしいですな。
麦芽たっぷりなのが香りや味わいからも伝わって、苦味と9%のアルコールがガツン!と来ます。
これが普通のビールと同じ値段というのはなんだかお得感がありますよ。
・・・と景気づけをしたところで、新年最初の「ガッツリ外飲み」、"TOKYO DEEP"なエリアへ繰り出します。
夕方から向かったのは、亀戸のシャンパーニュスタンドデゴルジュマン。
前回の訪問は昨年11月ですけど、元日にも大将には道場に来て頂いているので、
お久しぶり感は全くありませんな。
そして今回、師範からの「ご一緒しませんか?」に応えて頂いた方含め、同席頂いたのは下記の方々です。
・泡大将(店長)
・TZKさん(お手伝い)
・MAMIさん
・にゃんさん
・神奈川健一さん
・かしたくさん
・へちょたんさん
・KSさん
・yukaさん
・安ワイン道場師範
名称 | Gaston Declos Brut N.V. ガストン・デクロ ブリュット (ヴィンテージ無し) |
---|---|
生産者 | Gaston Declos ガストン・デクロ |
価格 | 900円 (glass) |
購入店 | デゴルジュマン |
いつもこのお店では「シャンパーニュ3種飲み比べ」からスタートするのですが、
今日は特別バージョン、師範とその仲間たちのためにお手軽シャンパーニュを各種揃えて頂いております。
グラスで1,000円以下なのが10種類くらいあったと思います。ありがたい話であります。
そんな中から「最初に飲むべきなのはどれですか?」とお聞きして、お薦め頂いたのがこの「ガストン・デクロ」というシャンパーニュ。
黒をベースとしたモダンなラベル、それから受ける印象通り品種構成はほとんどピノ・ノワールだったと思います。
口開けしてすぐということもあって、泡の勢いは立派です。
色は、黒ブドウがほとんどであるにしては赤みを感じない色合いでした。
香りは、熟れたリンゴと蜜の香り(・・・ってか、だいたいシャンパーニュってそういう香りなので、この後に続くシャンパーニュをどう表現するか、
書いている今から悩んでおります)。
味わいは、フレッシュなフルーツの甘酸っぱさと軽い苦味。熟成感は少なめです。
メモには「普通に美味い」と書いております。もうちょっとちゃんと書きなさい>自分、です。
点数 | 78点 |
---|
本日の営業は、まだ市場が開いていないということでお料理のバリエーションは少なめ。
なので「持ち込み大歓迎」とのことだったので、師範からは甘酒(左写真)と鬼柚子のピール・グラッセ(出来上がりはコレ)を持参させて頂きました。
甘酒は、神社で巫女のアルバイトをしていた長女が「余ったので」ということで持ち帰ったものなのでゼロ円。
こうやってグラスに入れるとちゃんとした飲み物に見えますな。
ピール・グラッセは師範謹製、これも頂き物の鬼柚子だったので原価は砂糖代くらい。
安っすいお年賀でスミマセン。
名称 | Poilvert-Jacques Brut N.V. ポワルヴェール・ジャック ブリュット (ヴィンテージ無し) |
---|---|
生産者 | Poilvert-Jacques ポワルヴェール・ジャック |
価格 | 680円 (glass) |
購入店 | デゴルジュマン |
次なる1杯は、このお店の定番シャンパーニュから。安ワイン者なら皆さんご存じ「ポワルヴェール・ジャック」です。
前回の稽古もこのお店でした。
いつもは「3種飲み比べ」の中の1杯として頂くんですが、本日は普通にグラスで注文。
まずは自分の基準となるもので確かめた方が良いですからね。
これも、自分のメモに書かれていることは超適当で「いつもの」と書いてあるのみ。
ただ、なんとなく感じるのは、「だんだん若くなっているような」ということです。
熟成期間が短くなっているんじゃないかな?
これだけ日本中に出回っていて、そんなに古いキュヴェのストックがあるとも思えないというか。真偽は不明ですが。
ともあれグラスで680円のシャンパーニュとしては大変優秀です。
ラベルデザインのイケてなさと、「あぁあのビックカメラで売られている安シャンパーニュね」とdisられることを気にしなければ、
十分立派なシャンパーニュだと思いますよ。
点数 | 80点 |
---|
こちらは、「かしたく」さんお持ち込みの高級チョコレート。 何が高級かって金箔が乗っています。なんでも、有名なショコラティエで購入して来られたんだとか。 一粒ウン百円、チョコレートの世界も深いですな。大変美味しく頂きました。
名称 | Veuve de Nozac Brut N.V. ヴーヴ・ド・ノーザック ブリュット (ヴィンテージ無し) |
---|---|
生産者 | Dedier Chopin ディディエ・ショパン |
価格 | 700円 (glass) |
購入店 | デゴルジュマン |
次なる大将のお薦めは、このヴーヴ・ド・ノーザック。これもお手頃シャンパーニュとしてはメジャーな銘柄だそうですが、
道場では未稽古です。ただ、この銘柄の造り手のワインは、4月に「ディディエ・ショパン」と稽古済み。
お手軽銘柄ながらかなりイケていた印象があります。
品種構成は、ピノ・ムニエ70%/ピノ・ノワール30%のブラン・ド・ノワールです。
泡立ちは、お手頃といえどもさすがはシャンパーニュ、立派にコンコンと湧き出てきます。
香りは、前の2本と比べると相対的に弱めなように感じます。
そして、一番特徴的なのは粗い苦みを感じること。
もちろん、薬みたいに苦いわけじゃなくてアクセントと言えるレベルではあるのですが、ちょっと雑な感じはしますね。
泡や香りはシャンパーニュですが、味わいにちょっとカバっぽい雰囲気を感じました。
やっぱりピノ・ムニエが主体となるとこういう味わいになるですかね?師範生活二十年を超えておりますが、
そのあたりは未だに判りません。
点数 | 77点 |
---|
ここのお店に来て必ず注文するのがこれ、シャンピニオンのテリーヌ、お値段は650円です。 何が良いって、テリーヌなんでちびちび食べられるのが素晴らしいです。 あと、キノコの土っぽい香りがシャンパーニュに合うんですよね。 このお店を訪問される方には是非お勧めしたい(実際お勧めしました)料理です。
名称 | Jean Josselin "Cuvée de Jean" Brut N.V. ジャン・ジョスラン "キュヴェ・ド・ジャン" ブリュット (ヴィンテージ無し) |
---|---|
生産者 | Jean Josselin ジャン・ジョスラン |
価格 | 700円 (glass) |
購入店 | デゴルジュマン |
もう1種類お薦めをお聞きしたところ、「師範ちご近所の横浜君嶋屋が輸入しているコレを」とのことで、
これまた初耳の銘柄「ジャン・ジョスラン」というシャンパーニュを頂きました。
ラベルのデザインがシュッとしているので「ブラン・ド・ブランですかね?」と思ったんですが、
実際はピノ・ノワール100%のブラン・ド・ノワールでした。あはは。
泡立ちは、前の3本よりおとなしめだったように思います。開けてすぐじゃなかったからかも知れません。
色は、これまたブラン・ド・ノワールとは思えない赤みの無い色合い。もう、シャンパーニュの品種を想像するのって難しいわ。
香りや味わいは・・・どうだったっけ?どことなくベリーの雰囲気があって、こちらはピノ・ノワール主体であることが判りやすかったように思います。
恥を忍んで白状しますが、というか読者な方は既にご存じだと思いますが、師範はシャンパーニュの細かな違いがわかりません。
それでも、飲み比べって楽しいじゃないですか。判らないことを楽しむ、「無知の知」「現代の悪人正機説」です。
点数 | 79点 |
---|
料理は、参加者の持ち込み以外に、 このお店でも時々同席させて頂くAngeloおじさんからいろいろと差し入れして頂いております。 そのうちの1つがコレ、馬肉ジャーキー。 熊本だと「馬刺しの燻製」がメジャーですが、それよりも甘めの味付け、生姜の風味が効いていて、「しぐれ煮を乾燥させたみたい」という意見が出ておりました。
名称 | Henri Giraud "Blanc de Craie" N.V. アンリ・ジロー "ブラン・ド・クレ" (ヴィンテージ無し) |
---|---|
生産者 | Henri Giraud アンリ・ジロー |
価格 | 800円 (glass) |
購入店 | デゴルジュマン |
この日のグラスワインの目玉(というか「かしたく」さんが納入されたのをお安く頂くスタイル)が、アンリ・ジローの2本です。
お値段はなんとどちらもグラス1杯800円という超お買い得な価格設定。そりゃ皆さん注文しますよね~。
白とロゼを同時に飲み比べられるというのもまた一興であります。
そこでまずは白の方から。色や泡立ちに関しては、ここまで飲んできたシャンパーニュと別段違いはないのですが、
確実に違うのはその香り。非常に明確に樽の香りがあります。目をつぶって口に含んで、シュワシュワする要素を無視すれば、まるでボーヌあたりの白みたいな香りです。
味わいは、甘味もあるけど酸味もしっかり、なかなか骨太な印象の味わいです。
これは美味しいシャンパーニュでした。ここまでハッキリしていると、師範みたいなポンコツ味覚嗅覚でもその違いは判りますな。
以前ここで稽古した「シャルトーニュ・タイエ "サンタンヌ"」に近いかも知れません。
アンリ・ジロー、また覚えておくべきシャンパーニュが増えました。
点数 | 85点 |
---|
名称 | Henri Giraud Rosé "Dame Jane" N.V. アンリ・ジロー ロゼ "ダーム・ジャンヌ" (ヴィンテージ無し) |
---|---|
生産者 | Henri Giraud アンリ・ジロー |
価格 | 800円 (glass) |
購入店 | デゴルジュマン |
『世界三大ジローは、この「アンリ・ジロー」と「ポール・ジロー」、そして「ラーメン・ジロー」だ』
などという会話が交わされる中、ロゼの方も頂きます・・・ってか、そういうどうでも良いことばかり覚えていて、
ワインの内容はあまり覚えてなかったりするんだなぁ。不思議だなぁ。
ちなみにこのロゼの品種構成は、ピノ・ノワールが90%、シャルドネが10%だそう。ロゼにも白ブドウを使うんですな。
そういえば、シャンパーニュのロゼは後から混ぜてその色にしても良かったんですよね。
色は薄いピンク色です。シャンパーニュのロゼって、ピンクというより薄オレンジ、一般に「タマネギの皮の色」と言われる色調のものが多い印象がありますが、
これに関しては明らかにピンクな感じです。
香りは、こちらにも明確に樽を感じます。口に含むとベリーの雰囲気がしっかりしていて、前のがブルゴーニュの白だとすれば、こちらはマルサネのロゼみたいな感じです。
今回の飲み比べ、白とロゼどちらも美味しかったんですが、ベリーの香りがプラスされた分、こちらに僅差で軍配を上げました。
こういう、新たな驚きがあるからついつい来ちゃうんですな、このお店。
点数 | 86点 |
---|
こちらもAngeloおじさんからの差し入れ。
Angeloさんは師範が提唱する「シニア割り増し制度」に強く共感して頂いていて、
こういう風に差し入れしたり振る舞い酒したり、大変ご立派です。
本人にお会いするとそんなご立派な方というより単なる呑兵衛のオヤジなんですが、いつも大変お世話になっております。
そしてこのトコブシの煮貝、美味しかったなぁ。
日本酒に合わせたくなる料理ですが、
軽い苦味があってシャンパーニュにも良く合っていたと思います。
名称 | Vin Mousseux "Methode Causse Marines" 2016 ヴァン・ムスー "メトード・コス・マリーン" 2016 |
---|---|
生産者 | François Dumas (Obuse Winery) フランソワ・デュマ (小布施ワイナリー) |
価格 | (Angeloさんから:glass) |
購入店 |
更にAngeloさんからはワインを2本も差し入れて頂いております。ありがたやありがたや。
まずこちらは、日本ワインのスパークリング。
造り手のフランソワ・デュマ氏は、日本に自然派ワインを紹介したパイオニアの一人とのこと。
その方が小布施ワイナリーで造ったみたい泡みたいです。
裏ラベルによれば、酸化防止剤無添加で補酸もドサージュも無し、いかにも自然派ですな。
デゴルジュマンは2019年7月とのことです。
泡立ちはシャンパーニュに遜色ありませんが、色はこれまでのシャンパーニュと比較すると明らかに違いがあって、緑色の色調を感じる若いレモン色です。
香りも全然違います。まず感じるのは、酢橘とかカボスとかキンカンみたいな柑橘系の香り。そしてその奥に(自然派によくある)アンモニアに近い香りを感じます。
味わいは、明確に酸が際立っています。ドサージュ無しだからか、甘さはほとんど感じない鋭利な味わいです。
日本ワインの自然派の泡、「なるほど」という感じですね。やっぱりこんな感じになりますよね。
師範はチャッキチャキの純日本人なので、日本ワインを応援する気持ちはたっぷりあるのですが、飲んで美味いのはシャンパーニュです。
点数 | 73点 |
---|
元日に道場にも来て頂いたTZKさんがキッチンのお手伝いで入られております。拭き上げるグラスが大量ですからね。 そしてそのTZKさんが調達して来られたのがこのピータン。半身で200円です。 ピータンって、モノによってはちょっと臭みがあったりするんですが、これにはそんなネガティブな感じはなく、 黄身の部分がネットリで美味しゅうございました。
名称 | Akeno Vénus Cabernet Sauvignon 2018 明野ヴェニュス カベルネ・ソーヴィニョン 2018 |
---|---|
生産者 | Dom. de la Akeno Vénus ドメーヌ・ド・ラ・明野ヴェニュス |
価格 | (Angeloさんから:glass) |
購入店 |
もう1本のAngeloさんからの差し入れがコレ、2018年が初ヴィンテージらしい新しいワイナリーのカベルネ・ソーヴィニョンです。
多分、日本ワインがお好きな方だと、このワインの希少価値とかが判るのかも知れません。
ただ、いかんせん師範を含めた本日の酔客はそっち方面の知識に暗くて、やや「ネコに小判」状態だったような気がします。
色は、カベルネ・ソーヴィニョンらしいしっかりした紫色です。日本ワインの赤って、「これロゼ?」みたいな色のものも多いのですが、このワインはしっかりした色ですね。
香りは、確かにカベルネらしいベリー香と青っぽい感じがあり、それにプラスして甘く焦がした樽の香りがあります。なかなか複雑な香りで良い感じですな。
口に含むと・・・味わいは軽いんだな。まるでピノ・ノワールみたいです。
「これ、目をつぶって飲んだらピノ・ノワールだと思うだろうなぁ」なんて話をしておりました。
もう結構出来上がった状態だったので、いかんせんあやふやな記憶ではありますが、
軽い味わいにしっかりした香りで、「大絶賛」といかないまでも健闘している日本ワインだと思いましたよ。
これが初ヴィンテージとのことなので、今後も頑張って欲しいものです。そして、誰でも入手出来るくらいの量を造って欲しいですね。
点数 | 77点 |
---|
こちらは「かしたく」さんからの差し入れのチョコレート・ケーキ。 なんとなく柚子のような柑橘系の香りがして(コアントローとも違ったような)、爽やかな味わいでした。 ゴチになりましてございます。
名称 | Nuits-Saint-Georges "Charmottes" 2015 ニュイ・サン・ジョルジュ "シャルモット" 2015 |
---|---|
生産者 | Dom. Chauvenet-Chopin ドメーヌ・ショーヴネ・ショパン |
価格 | ?円 (glass) |
購入店 | デゴルジュマン |
前の日本ワインのカベルネ・ソーヴィニョンを「ブルゴーニュっぽい」と感じたものですから、
ここはひとつちゃんとブルゴーニュを頂いて、本当に似ているかを確認したくなりました。
結果「全然違うね」です。あははは。師範の味覚嗅覚なんてそんなものです。
その比較対象に選んだのがこのワイン、安ワイン者の味方(だった)ショーヴネ・ショパンの畑名付きニュイ・サン・ジョルジュです。
この銘柄の1999年産とは、17年前に稽古しております。
もちろん、そんな昔のことを覚えているはずもなく、コレを書いている時に調べて判明した次第です。
このワインのことを記載したメモには「正統派ブル」と書いています。もうちょっとなんとかならんかね>自分。
おぼろげな記憶の糸を手繰ると、ニュイのピノ・ノワールらしいプラムのようなトーンの高い香りがパーッと香って・・・みたいなワインだったと思います。
お値段はおいくらだったんですかね?それも不明です。情けない。
点数 | (84点) |
---|
ここに来て、師範からの差し入れはほぼゼロ円のもの、そのくせ皆さんからの差し入れを頂くばかり・・・
それじゃさすがに「シニア割り増し」提唱者としてはカッコがつかないわけですよ。
そこで、正月特別大サービス!ということで、師範から振る舞い酒をさせて頂くことにしました。
銘柄は、誰もが知っているクリュグです。お値段1本3万円(※)、全然安ワインじゃ無いけど細けぇこたぁ良いんだよ、ドドーン!と逝っちゃいましょう。
(※) 通常価格は32,000円ですが、今回は「新春特別価格」で30,000円とのことです。
名称 | Krug "Grande Cuvée" N.V. (168eme Edition) クリュグ "グランド・キュヴェ" (ヴィンテージ無し:168エディション) |
---|---|
生産者 | Champagne Krug シャンパーニュ・クリュグ |
価格 | 30,000円 (お店価格) |
購入店 | デゴルジュマン |
クリュグなんてモノは、本来「安ワイン道場」には縁もゆかりもないはずの高級ワインですが、
実はこれまでにNVのグランド・キュヴェと過去4回、ヴィンテージと過去3回も稽古しております。
それら7回中6回までもが、師範が買ったんじゃなくてご相伴に預かったものです。
やっぱりね、これまでそういう良い経験をさせて頂いたんだから、
これからは若い世代の方々にそういう経験をして頂く側に立つべきだと自覚しておるわけですよ。
ただ、今回ちょっぴり残念だったのは、振る舞い酒を受けた皆さんは師範なんかよりもっとクリュグ飲んだ経験が多そうな方々ばかりだった点です。
さてさてこの超高級ワインはどんな感じだったか・・・これで10杯目のワインなので、細かいことは覚えてはいません。
ただ、誤解を恐れず正直な感想を述べると「ちょっと熟成感のある良く出来たシャンパーニュ、それ以上のものでは無い」と感じました。
昔はクリュグというと高菜の古漬け感満載で、熟成のお化けみたいな唯一無二の個性があったように思うのですが、
ワイン自体が普通になったのか師範の感覚器が更に愚鈍になったのか、この値段の価値を認めるには全く至りません。
やっぱり「安ワイン道場師範」は、安ワインを丁寧に飲んで行くのがお似合いです。
高級ワインは、その良さをちゃんと感じ取れる方々が飲むべきものであることを確信致しました。
・・・でもね、新年のお祝いですからね。これはこれで意味があったかと。
点数 | 83点 |
---|
そんな感じのデゴルジュマンでの新年会。皆さんお疲れさまでした。なんだかんだ楽しいっすね、こうやっていろいろワインを飲むのは。 またよろしくお願いします。
名称 | Moët & Chandon "Rosé Impérial" Brut N.V. モエ&シャンドン "ロゼ・アンペリアル" ブリュット (ヴィンテージ無し) |
---|---|
生産者 | Moët & Chandon モエ&シャンドン |
価格 | 6,000円 (お店価格) |
購入店 | 梅田屋 |
・・・で、懲りずに二次会です。お店がどこだったか(※)、記録も記憶もしていないというテイタラクです。
店の奥、4人くらいが定員のテーブルに8人、6人がぎゅうぎゅうに座って2人は立席、という超過密状態。
そして正月すぐでお店の料理もほとんどなくて、黒豆を肴に湯呑みで頂いたのがこのモエ・エ・シャンドンのロゼです。
写真も撮っていますし、もちろん飲んだことは覚えていますし、お値段も「6,000円ってそのまま原価じゃないっすか」って皆で感心していたことも覚えています。
ただ、どんな内容だったかねぇ。色はロゼなんでキレイでしたね。幸い湯呑みが白い色だったので、色を確認することができましたよ。
席での会話は、にゃんさんとyukaさんのクソ男談義を中心に展開されていました。
もう恋愛話なんて遠い昔の師範ですが、子供たちへの向学のためにありがたく拝聴させて頂いておったような気がします。
(※)「梅田屋」さんだったらしいです。
点数 | ??点 |
---|
名称 | Moët & Chandon "Moët Impérial" Brut N.V. モエ&シャンドン "モエ・アンペリアル" ブリュット (ヴィンテージ無し) |
---|---|
生産者 | Moët & Chandon モエ&シャンドン |
価格 | 6,000円 (お店価格) |
購入店 | 梅田屋 |
モエ・エ・シャンドンがもう一本開いておりまして、こちらはロゼじゃ無くて普通のアンペリアルです。
こちらもお値段6,000円で出して頂いたような・・・注文は全部お任せで師範は関与しておりませんでしたので、
違ったらゴメンナサイ・・・ってか店名も無いのに何の情報にもならんですな。
脳ミソの奥底に僅かに残っているワインの印象を。
正直言って、これまでモエ・エ・シャンドンにはあまり良い印象は無く、
「せっかくシャンパーニュなのになんだか南仏のヴァン・ムスーみたいだな」的な認識をしておったわけですが、
これを飲んだ時は「え、普通に美味しいシャンパーニュじゃん」と感じた気がします。
そもそものイメージがネガティブなだけに、反動でそう感じたのかも知れませんが。
・・・ってな感じの2次会でした。今度こそ本当に皆さんお疲れさまでした!
点数 | ??点 |
---|
師範代も帰省から帰ってきて道場も通常営業、本日朝は近所の神社へ初詣。行った先は、長女が巫女のアルバイトをしている神社「神明社」です。
関東南部の今年の三が日はお天気で良かったですな。本人は「超極暖ヒートテック」なるものを買い込んで備えておりましたが。
もう正月も三日ですが、参拝の列はかなり長くなっておりました。ほんと「誰が『二礼・二拍手・一礼』なんて広めたんだい?」って感じです。
初詣の後は、麦まる 横浜YBP店でお昼。
師範の注文はかけうどんといか天ととり天。
セルフうどんは良いですな。茹でたてのうどんが不味いはずがなく、揚げたての天ぷらが不味いはずもないし。
この提供形態はイノベーションだと思いますよ。
その後スーパーで買い物をして道場に帰宅。さて飲みますか、なんですが、正月の2日3日はサブリミナル効果でサッポロのビールが飲みたくなります。
「黒ラベル」は安定の内容ですな。普通に美味いです。
「銀座ライオン ビヤホール 達人の生」は、色濃く泡のキメも細かいけど、香りや味わいのパンチは案外弱め。ビヤホールでガブガブ飲めるバランスなのかな?
そういえば、これが今年の「ビール初め」でしたよ。
名称 | Les Ormes de Cambras "Cuvée Réservée" Cabernet Sauvignon 2018 レゾルム・ド・カンブラス "キュヴェ・レゼルヴェ" カベルネ・ソーヴィニョン 2018 |
---|---|
生産者 | Les Ormes de Cambras (Castel) レゾルム・ド・カンブラス (カステル) |
価格 | 856円 |
購入店 | オーケー東戸塚店 |
正月三日、道場の稽古も通常営業にしていきましょう、という気分で選んだのは、最近ツイッターで良い評判を聞くことの多い、レ・ゾルム・ド・カンブラス。
あっちこっちのスーパーに置いてあるし、なんならコンビニ(ローソン)にもあったと思います。
やっぱりね「安ワイン道場」の看板を掲げる以上、こういうワインをキチンと評価していく必要がありますからね(鼻息)
ちなみに本日の料理は、刺身(真鯛、サーモン、ブリ)、海老とブロッコリーとトマトのサラダ、マグロとアボカドの中華風和え物、豚肩ロースのソテー。調理担当は久しぶりに師範代です。
色はしっかりした紫色です。ネットリ感もそれなりにあるように見えます。
香りのボリュームは結構あります。裏ラベルには「カシスやブラックチェリーを思わせる香りに、ほのかなスパイスのニュアンス」とありますが、概ね同意します。
それ以外には針葉樹のようなスーッとした雰囲気もありますね。
味わいは、よく言えば本格派、悪く言えばとっつきにくい味。
渋味柔らかなのはフレンドリーですが、全体に固く冷たい感じがします。
「悪くないけどそれなりかなぁ」と感じつつ飲み進めると、さすがフランス産、ちゃんと開くのね。
香りがより華やかに、そして味わいに甘さが乗ってきます。なんと言うか、エクスキューズ無く「普通に美味い」ワインになります。
結果、これが「どこでも買える3桁ワイン」なのはかなり感心します。
確かに良い評判に値するわ。同じようにどこでも買えるワインの代名詞、「バロン・ド・レスタック」
(コレ)が普段ワインを飲まない層向けだとすれば、
こちらは「普段から飲む層」にも受けるワインです。
点数 | 76点 |
---|
昨日もそうですが、ここんとこ複数人でワインを飲む機会が多く、掲載本数も増えているなぁ、と感じておりました。
そこで、安ワイン道場開設以来の掲載本数を出身地別名鑑のhtmlから自動的にカウントするツールを作成、グラフ化しました。
そうしたらですよ、昨年2019年の稽古本数は400本を超えて年間405本!、道場始まって以来の本数です。
開設当初はワイン会とかいろいろ顔を出していたんで多め、それがだんだん下火になってきたわけだけど、2016年あたりからまた右肩上がり局面に。
原因は・・・ツイッターだな、間違いなく。
1月2日現在、トータルの稽古本数は6,909本。この調子だと目標の「掲載一万本」まであと8年弱ですな。
名称 | Tsuno Wine "Makiuchi" Campbell Early Estate 2017 都農ワイン "牧内" キャンベル・アーリー エステート 2017 |
---|---|
生産者 | 都農ワイン |
価格 | (寄付金額:3本セット24,000円) |
購入店 | 宮崎県都農町 |
師範代は本日夜のフライトで帰ってきますので、師範の主夫業も本日にて終了。お疲れさまでした>自分。
でも、こうやってワンオペやってみると家事って大変だな。今年からは更に師範の分担を増やしていくかな。
ちなみに本日の料理は、鶏モモ肉のグリル焼き、トマトとブロッコリーとアボカドのチーズ焼き、クラムチャウダーです。
昨日はトータル2本分以上飲んで、今朝も残りを飲んで、となるとさすがにちょっと飲み疲れしているわけですよ。
濃い赤とか、酸っぱい白とかにはどうも食指が動きません・・・というわけで選んだのは、宮崎の都農ワインのロゼ。
アルコール度数9%と低いのも本日の嗜好に合っています。
キャンベル・アーリーを使ったワインと稽古するのは超々久しぶりですね。
栓はプラスティック製のグルグル巻きタイプだけど、これって剥きにくいのね。普通にスクリューキャップが良いと思います。
色はとってもキレイな濃いめのピンク/薄めのルビー。
ロゼと書かれていますが、大晦日に稽古した「ネコ・ルージュ」と同じくらいの濃さかも知れません。
香りは・・・もう笑っちゃうくらいブドウジュースの香り。瞳を閉じれば(※)「ウェルチ」ですよ。
口に含むと、男性用化粧品(ブラバス?)のような香りも感じます。
味わいは、抜栓前の予想に反して甘さ控えめなんだな。微炭酸含めた酸味や軽い渋味もあるのでかなり締まった印象を受けます。
今回のふるさと納税セットで、このワインは「薄ら甘い系でハズすだろうなぁ」と想像しておりました。
でも意外と悪くない。真面目なワイン目線だと風変りなワインではあると思うけど、「アリなんじゃないっすか?こういうのも」と思えてしまいます。
疲れた肝臓にも優しいですよ。
(※)瞳を閉じるのって難しいよね。瞼ですな、閉じられるのは。
点数 | 74点 |
---|---|
リンク |
「ロゼ・赤・白」飲み比べエステート3本セット(都農ワイン) 寄付金額24,000円 |
明けましておめでとうございます。
昨年に引き続き、今年も横浜でのお正月、ただ昨年と違うのは師範代は単身帰省しているので、
正月料理の準備は師範がしなければなりません。あと、長女は泊まり込みで巫女のアルバイト、
よって師範と次女(彼女も朝食を食べたら塾の冬期講習へ)だけの年始です。
熊本出身の師範家では、お屠蘇は「東肥の赤酒」を使います。
なかなかこちらでは入手が難しいのですが、昨年熊本からこちらに見えたくまべさんに頂いたものです。
あざーっす!です。今年もワインクラスタの輪を拡げていきたいな。
名称 | まるき葡萄酒 "いろ" グラン甲州 2018 |
---|---|
生産者 | Maruki Winery まるき葡萄酒 |
価格 | (寄付金額:5本セット30,000円) |
購入店 | 山梨県山中湖村 |
今年の年始はお屠蘇も頂かず、まずは次女を塾に送り届けて、改めて本腰入れて10時ごろから一人飲みスタートです。
年の初めのワインはもちろん日本ワインですな。
山梨県山中湖村へのふるさと納税の返礼品として頂いたもので、同じ銘柄のマスカット・ベーリーAとは昨年末に稽古しています。
元日の朝から午後にかけて、のんび~り飲むつもりでチョイスしました。
色はほぼ無色に近く、緑の色調を感じるレモン色。粘性は低いかと思ったけど、案外長めのアシが見えます。
香りはとても甲州らしい感じです。青柚子や酢橘の和柑橘、青りんご、メロンと言った、「緑色」を思い浮かべるフルーツのシャープな香りがしっかり香ります。
僅かに樽の雰囲気もあって、なかなか奥行のある香りです。
味わいもとてもシャープ、もうキレッキレです。糖度とpHを測定すると、糖度が5.2と非常に低く、pHも2.7と強い酸性を示しています。
裏ラベルには『溌溂とした酸味とシャープな味わいは和食とのマリアージュにお勧めします』と書かれていますが、まさにその通りですね。
おせち料理には、魚卵みたいな一般にワインには合いづらい食材も多いんですが、そういった相手でもこのワインなら大丈夫。
やぱりワインは適材適所だなぁ、是非来年のお正月のお供にどうぞ・・・って「お薦めするならもっと早めに稽古せぇや!」ですね、スミマセン。
点数 | 77点 |
---|---|
リンク |
『山梨』ワイン 5本セット 寄付金額 30,000円 地理的表示『山梨』ワイン 5本セット 8,964円 (@楽天 甲州セラー 凛花) まるき葡萄酒 "いろ" グラン甲州 2,160円 (@楽天 甲州セラー 凛花) |
左写真は、師範代が出汁まで作り置いてくれて、師範が仕上げたお雑煮。
すまし汁、丸餅、かしわ、カツオ菜が道場のお雑煮です。
夜は夜でまた別のワインを開ける予定です。
お昼過ぎには元旦に開けた日本ワインの甲州も飲み終わり・・・道場には師範(とハムスターのしまちゃん)以外誰もいません・・・退屈だなぁ、
ということで孤独に負けて飲みに出ることにしました。
ツイッターで「元日の昼から軽く飲めるところをプリーズ」と問いかけたところ、お知り合いから『「たむらワイン店」が開いているみたいです」との情報をゲット。
散歩がてら歩いて向かうことにしました。
これでガセネタだったら承知せんぞ!ってところですが、確かに開いてました。情報あざーっす!
名称 | Delamotte Brut N.V. ドラモット ブリュット (ヴィンテージ無し) |
---|---|
生産者 | Delamotte ドラモット |
価格 | 500円 (Glass) |
購入店 | たむらワイン店 |
実はこのお店で有料試飲するのは初めてなんですね。いつもは無料のだけ試飲して、気に入った安ワインを買うだけ、って感じなので。
店内にはテーブルが一つあって、そこはご常連さんが新年会をされるご様子、そしてそこの参加者のお寿司屋さんから細巻きを頂きました。
やっぱりガチな細巻きは美味いっすね。
さてワインですが、「泡はコレが開いてます、量少ないですけど」ということで出して頂いたのが、ドラモットのブリュット。
ボトルはハーフでした。規定量に満たない(ちゃんとキッチンメーターで量を測っておられます)とのことで、グラス1杯500円で出して頂きました。
色は薄めのレモン色です。泡立ちは、ハーフからの最後の1杯ということでかなり飛んでいるかと思ったけど、とてもしっかりした感じでした。
多分この日に開いたんでしょうね。
香りは、シャルドネ主体のシャンパーニュらしいリンゴのフルーツ香かふわっと香るバランス、
味わいも酸味がしっかりで厚みがあって、「さすがはサロンを買収した造り手だなぁ」です。
元日からドラモット、良いっすねぇ。こういう店が歩いて行ける(1時間掛かりますが)、やっぱりそういうのが都会のメリットですな。
SNSでちょっと問いかけたら、欲しい物や欲しいシチュエーションが簡単に手に入る、師範は恵まれています。
点数 | (80点) |
---|
名称 | Chablis "La Chanoines" 2017 シャブリ "ラ・シャノワーヌ" 2017 |
---|---|
生産者 | Laroche ラロッシュ |
価格 | 500円 (Glass) |
購入店 | たむらワイン店 |
「恵まれている」と言えば他にも恵まれていることがあって、師範が「たむらワイン店に行きます」とツイートしたところ、
飲み友だちのTZKさんに『お付き合いします』と言って頂きました。
いやいやいや貴殿のお住まいは東京じゃないっすか...って感じですが、飲み介はフットワーク軽いすっね、「飲むこと」に関しては。
それはさておき、2杯目に出して頂いたのがラロッシュのシャブリです。『これも500円で良いです』とのこと。
ボトルの売値を見たら3,000円を超えていたんで、とても良心的なグラス提供価格だと思います。
色は結構しっかりで、黄色味を帯びたレモン色です。
香りも結構しっかり。青りんごのようなフレッシュな感じに加えて、どことなくベリーのような甘いフルーツも香ります。
味わいは、シャブリらしいミネラルを感じる硬質な味わい。バランスよく出来ていると思います。
朝に稽古した日本ワインの甲州同様、いろんな料理に合わせやすい白でしょうね。
口の中にカズノコの風味が残っていたりする元日から開けるワインとしては、とても理にかなっていると思います。
点数 | (78点) |
---|
せっかく横浜まで足を運んでくれたので、ということもあり、子供たちが買ってくるまで暇だ、ということもあり、TZKさんを「道場で飲みませんか」とお誘い。
二つ返事でオッケーを頂き、『泡大将ことKeitaさんも呼びましょう』と。
いやいやいや、元日ですよ。その日に誘って来られるはずが・・・あるんですね。
こちらも速攻で行きます!との回答。
TZKさんは冷えたシャンパーニュをぶら下げているし、
あれよあれよと道場で「即席ワイン会」の運びとなりました。
左写真は、 泡大将 抜栓の儀」でございます。改めて考えたら、「出張ソムリエ」をお願いしているわけですな。ありがたい話であります。
名称 | Drappier "Grande Sandrée" Brut 2008 ドラピエ "グランド・サンドレ" ブリュット 2008 |
---|---|
生産者 | Drappier ドラピエ |
価格 | (TZKさんから) |
購入店 |
一本目は、TZKさんにお持ちいただいたシャンパーニュ。ドラピエのフラッグシップ、「グランド・サンドレ(裏ラベル表記はグラン・サンドレ)」です。
このワイン、TZKさんがKeitaさんに『ブラインドで当てて下さい』と挑まれていました。
そんなん当たるわけないじゃん!と思っておったわけですが、いくつかヒントをもらいながらでありますが、大将は当てちゃいました。スゲーな。
ブラインドで銘柄を当てるなんてのは都市伝説だと思っていましたが、実際に出来る人がいるんですね。
そして、こんなプレミアムなワインに師範がコメントするのもおこがましいですが、
やっぱり普通のシャンパーニュとは一枚も二枚も違う香りのボリュームと、味わいに深みとコクがありますな。
ヴィンテージは2008年なのでもう12年も前のワインですが、熟成感はそんなに強く無くてフレッシュな果実味が生きています。
「状態良いなぁ」というのを感じるシャンパーニュです。
元日からシャンパーニュを2本目、それも2本目はフラッグシップ、
なんか「安ワイン道場」の看板を下ろさなければいけないような事態になってしまいました。
でもやっぱり美味しゅうございますわよ、おシャンパーニュは。オホホホ。
点数 | 86点 |
---|
名称 | Vosne-Romanée 2015 ヴォーヌ・ロマネ 2015 |
---|---|
生産者 | Louis Jadot ルイ・ジャド |
価格 | (Keitaさんから) |
購入店 |
突然の声掛けにもかかわらず、大将にもワインをお持ちいただいております。
モノは、ブルゴーニュの看板造り手「ルイ・ジャド」のヴォーヌ・ロマネ2015年。
ちなみに料理は、「関内餃子軒」でTZKさんに調達して頂いた餃子や中華料理。
道場は人様のご厚意で成り立っております。
さてこのワインに関してですが、色とかの細かいことはあまり覚えていません。
でも「え?これがネゴシアン・ジャドの村名ヴォーヌ・ロマネ?」ってラベルを見直すほどの内容でした。
若々しいプラムの香りと甘いバニラの香りがパーッと来て、味わいも軽やか。
お世辞抜きに美味しいワインでした。
ルイ・ジャド、ちょっとワインに興味のある方なら必ず見たこと/飲んだことのあるくらい一般的な造り手だと思いますが、
こういうキラリと光るお宝が潜んでいるんですねぇ。これだからワインは分からないしワインは面白い。
点数 | 88点 |
---|
名称 | Château Haut-Batailley 2008 シャトー・オー・バタイィ 2008 |
---|---|
生産者 | Ch. Haut-Batailley (Dom. François-Xavier Borie) シャトー・オー・バタイィ (フランソワ・ザヴィエ・ボリー) |
価格 | 3,821円 (通常価格:6.458円) |
購入店 | うきうきワインの玉手箱 |
シャンパーニュ→ブル・ピノと来たら次は濃いヤツでしょう、ということに。
師範じゃ決められなかったので、イタリア、南アフリカ、ボルドーの中から選んで頂いて、相談の末に決定したのがこのシャトー・オー・バタイィ、
ヴィンテージは奇しくもシャンパーニュと同じ2008年産。
2年半前に買った「うきうきワインの玉手箱」の6本1万円福袋からの一本です。
色は、良い感じにエッジにオレンジが見える熟成しはじめな感じの色合い。
香りは、イカにもタコにもボルドーの香りですな。
もちろん、師範ごときにはボルドーのどこかは皆目わからんのですが、「ボルドーである」ということは分かります。
味わいもとてもボルドーだな。キュッと締まった濃さがあって、酸味があるのでバランスも良いのね。
細かいことは覚えちゃいません、でも美味しかったっすよ。
それにしても、こういうボルドーの村とか造り手とかの味わいを個別に把握している人が居るなんて、
どうせ嘘っぱちだと思っていましたが、シャンパーニュの銘柄当てのをまのあたりにしたので、ちょっと信じられるようになっています。
点数 | 84点 |
---|---|
リンク |
Chateau Haut-Batailley 2008 6,458円 うきうきワインの玉手箱 6本1万円福袋 |
名称 | Armand de Chambray "Blanc de Blancs" Brut N.V. アルマン・ド・シャンブレイ "ブラン・ド・ブラン" ブリュット (ヴィンテージ無し) |
---|---|
生産者 | CVB (Companie Vinicole de Bourgogne) CVB (コンパニー・ヴィニコール・ド・ブルゴーニュ) |
価格 | 550円 |
購入店 | カクヤス 保土ヶ谷店 |
ここから、師範のケチケチ精神が遺憾なく発揮されます。
濃い赤の後に飲むワイン、それは「安い泡」でしょう。カクヤスで買った500円均一スパークリングの中からの一本です。
造り手は"CVB"としか書かれていないけど、調べてみると"Companie Vinicole de Bourgogne"というブルゴーニュのネゴシアン。
品種はコロンバール45%/グルナッシュ・ブラン35%/アイレン20%と、ブルゴーニュの品種では無いし、
"Vin de France"とも書かれていないので、いろんなところから持ってきたブドウと想像されます。
内容は・・・覚えていません。ダメダメなワインだった時のためにカシス・リキュールも一緒に添えて出したんだけど、
それを添加しなきゃいけないほどじゃなかった気がします・・・というわけで↓に翌日再稽古した内容を記載します。
2杯分くらい残っていましたので、翌日再稽古。 色はシャンパーニュにも思える麦わら色ですが、泡立ちは少なめです。でもそれは二日目だからかも知れません。 香りは、熟れたリンゴと若干のイースト香。ボリュームや雰囲気含め、結構ちゃんとしています。 味わいのバランスもネガティブな要素はありません。 コロンバール主体のスティル・ワインにあまり良いイメージが無いのですが、泡だと良い感じですね。
点数 | 72点 |
---|
名称 | Graham's 10years old Tawny Port N.V. グラハムズ 10イヤーズ・オールド タウニー・ポルト (ヴィンテージ無し) |
---|---|
生産者 | W.&J. Graham's W.&J.グラハムズ |
価格 | £15.99円 (約2,240円) |
購入店 | World Duty Free Heathrow |
「でもやっぱり安泡じゃ物足りないよね」ってことになったんだと思います。
シメのワインとしてお出ししたのがコレ、10年物のトゥニー・ポルトです。
このワインは、3年ちょっと前にイギリスへ出張に行った際、
ヒースロー空港のDuty Freeで購入してきたものです。
こういうのって、なかなか自分一人じゃ開けないんだよね、ということでこういう機会に抜染しました。
・・・で、もちろんどんな内容だったということなど全く記憶しておりません。
なので翌日の自分に稽古を委ねます↓
当然こちらも大量に残っているので、翌日テイスティング。 色は澄んだ朱色~レンガ色といった感じ。良い感じに熟成していて、かつ状態も悪くないように見えます。 香りも良いっすね。熟したベリーの果実っぽさと、なんといっても熟成ポルトらしいカラメルの香りが美味しそうです。 口に含むと・・・歯に沁みるほど甘いっす。糖度は19.4度っすよ。ひぇ~
もう忘れたころ、1月も終わりの1/25に再稽古。 さすがは船乗りの酒ポルト、1月くらいセラーに保存しても全然平気ですね。ちょっと青さを強めに感じたくらいです。 またこれからもボチボチ稽古して参ります。
点数 | 80点 |
---|
そんな令和初めての元日。持つべきものは悪い友だち、「ぼっち」なはずがめっちゃ賑やかな元日になりました。今年もよろしくお願いします。