稽古日誌:2015年7月

カリタ コーヒードリップポット

 7月になりましたが、7月1日現在まだ「夏~!」って日は無いですね。 正しい梅雨らしく陰気な日が多い印象です。

 左写真は、そんな梅雨の晴れ間に撮ったカリタ製のコーヒードリップポット。 実はこれと同じものを20年以上使ってきたんだけど、 底の方(注ぎ口の取り付け部?)から水漏れしたので買い換えたもの。 20年後も全く同じデザインで販売されていることに感心しました。 良いデザインには普遍性がある、ということでしょうか。

 そして、全てが同じかと言えばそうでもなくて、ポットの内側の処理が変わっています。 新しいものは若干ザラザラした処理が施されていて、 沸騰時の音が小さくなりました。 さすが日本の商品らしい細かな気遣い・・・ではあるんですが、それがちょっと困るんですな。 というのも、これまでは沸騰し始めの「ポコ、ポコッ」という音でお湯が沸いたことに気づいていたんだけど、 今回のはそれがないので気づきません。 良かれと思った仕様追加が、人によっては余計なお世話に感じられることもある、ということですな。

 このポットで入れるコーヒーで、師範のお気に入りの豆はスーパーマンデリン。 最初の香りが樽の利いたモダン・ボルドーみたいな香りがしてナイスです・・・と話を無理やりワインに絡めて終わります。


31日(金)

土風炉 品川店 料理

 本日は、師範が入社した頃の仲間が集まって飲み会。 場所は勤務先近くの土風炉というチェーン系居酒屋。 2時間4,000円のプレミアム飲み放題コースだったので、そのプレミアム具合を検証。

土風炉 品川店 ワイン

 右写真がそのワインで、左からプレミアムの「オルディナ・ブラン」、ノーマルの白ワイン、 プレミアムの「オルディナ・ルージュ」、ノーマルの赤ワイン。 結果はというと、香りに関してはどれもドングリの背くらべで、ボリューム的には無いに等しい香り。 口に含むと、白に関してはプレミアムの方が若干果実味豊かな気がしたけど、赤は五十歩百歩。 色も薄いし、なによりグラスはしょぼいし、再注文する気分にはなれないワインでした。

 ・・・と、ワインに関してはネガティブですが、 飲み放題で地ビールが飲めたり、モヒートみたいなカクテルが飲めたりするので、 そっちはプレミアムの価値アリだと思いましたです、ハイ。

ジョイサウンド 品川店 ワイン

 一次会は2時間きっかりで追い出されて、二次会は近くのカラオケ屋ジョイサウンドへ。 居酒屋からカラオケという流れが、いかにも昭和なメンバーでございます。

 で、ここでもワインの赤と白を注文したんですが、グラスといい中身といい、先ほどの居酒屋よりはるかに立派でした。 そして師範はといえば歌はほとんど歌わず、ギターを借りて曲に合わせて弾いて遊んでました。

 そんな感じの夏の飲み会。お疲れ様でした。


29日(水)

Limited Asconi Chardonnay 2011
名称Limited Asconi Chardonnay 2011
リミテッド・アスコーニ シャルドネ 2011
生産者Asconi
アスコーニ
価格\799
購入店 ヴェリタス

 ここんとことても暑い日が続いております。 若い頃は暑いのなんて全然気にならなくて、 暑さで身体がだるくなるなんて「どこのひ弱な爺さんですか?」と思ってたけど、 実際今の自分はそれに近くなることがあって、歳には逆らえぬことを感じます。

 そんな感じではありますが、稽古の時にはシャッキリして臨みます。 本日のチョイスはモルドバ産の白で、品種はシャルドネ。 この造り手のセットの赤には大変ビックリさせられました(コレとかコレとか) そして、このシャルドネはこの造り手で(インポーター兼ショップのヴェリタスさんにある)唯一の白。 赤は総じてボルドーっぽい感じだったんですが、白はブルゴーニュっぽかったりしたら凄いな、と思いつつ抜栓します。 ちなみに料理は、アジフライ、チーズの包み揚げ、大根ツナサラダです。

 色は、普通に薄めの麦わらトーンで、そんじょそこらにありそうな白ワインの色。 香りは、リンゴや白桃のようなフルーツ感や蜜っぽさがあって、 ボリューム控えめながら確かにブルゴーニュの白っぽい印象はあります。 味は、甘さ控えめで酸味もそれなりで、こちらもブルゴーニュっぽいといえばソレっぽい。 ただ、飲んだ後で口の奥の方に、ある種のササとかドクダミみたいな独特の香草っぽい風味が残ります。 この雰囲気はブルゴーニュでは感じたことはありません。

 悪くはないんだけど、一連の赤に比べるとやや力不足というか「普通の白」感は否めません。 とは言えお値段800円だからね、造り手さんに言わせれば『普通で何が悪い!』ってなところでしょうな。

点数71点

26日(日)

Famille Castel Chardonnay 2013
名称Famille Castel Chardonnay 2013
ファミーユ・カステル シャルドネ 2013
生産者Famille Castel
ファミーユ・カステル
価格\486 (単品価格 \868)
購入店 うきうきワインの玉手箱

 どうしようもないくらい暑い(熊本弁だと「のううっだすごつ暑か」)一日。 それでも一日一万歩のノルマをこなすべく、午後に商店街まで散歩がてら買い物に出たけど、 1時間くらい歩いたらちょっとマズい状態(吐く息が熱い)に。 皆様におかれましても熱中症には十分お気を付け下さい。

 そして本日の夕食は、枝豆、鶏手羽先のグリル焼き、空芯菜の炒め物、 生ハムとトマトとレタスのサラダ、ヒラタケのお吸い物。 赤でも白でも良さそうなメニューですが、こうも暑いと赤を頂く気分にはならず、 チョイスしたのは広域フランス産のシャルドネ。造り手のカステルはフランスの巨大ブランドですな。

 色は薄めのレモン色で、わずかに緑色っぽさを感じる色合い。 香りは、南仏のシャルドネらしい甘い蜜っぽさを感じる香り。 ボリュームは小さめだけど、悪くない香りです。 口に含むと、桃やアプリコットのような風味が感じられ、 甘いワインのようだけど実際の甘さはあまりなくてキリッとした酸を感じます。 こういう「甘そうだけど甘くない」バランスは、アルザスとかにも良くあって師範はキライではありません。

 全体に小品ながら、香りの要素もいろいろで飲み飽きしなくて、結構イケてるワインです。 こういうのを飲むと「さすがは大手」と思っちゃいますな。 買値相当額は500円以下、間違いなくお買い得です。

点数72点

25日(土)

Mz氏邸

 本日は、バンドのKb担当Mz氏んちの赤ちゃんをいじりに、都内にあるMz氏宅を家族4人で襲撃。 Mz氏そっくりで、驚異的にぜんぜん泣かない赤ちゃん、いじり甲斐がありました。

 準備して頂いた料理は、手巻き寿司とか鶏の唐揚げとかローストビーフとかカプレーゼとか。 師範家が持参したのはラザニアとかケーキとか。育児中でお忙しいところお手数をおかけしました。

Pouilly-Fuisse La Verchere Vieilles Vignes 2008
名称Pouilly-Fuissé "La Verchère" Vieilles Vignes 2008
ピュイィ・フュイッセ "ラ・ヴェルシェル" ヴィエイユ・ヴィーニュ 2008
生産者Dom. Barraud (Daniel et Martine Barraud)
ドメーヌ・バロー (ダニエル・エ・マルティン・バロー)
価格\3,234
購入店 ヴェリタス

 「とりあえずビール」を頂いたあと、ワインは師範が持参させて頂きました。 まず1本目は白で、上から下まで安定したワインを提供してくれている印象のある、 ダニエル・バローの畑名付き古樹ピュイィ・フュイッセ。 Mz氏と以前道場で飲んだ時、チリ産のシャルドネがやけにお気に入りだったようなので、 それと同系統かつ上品なヤツが良かろうと考えてのチョイスであります。 以前、同じ造り手の同じ村のと稽古して、 大変好印象だったこともありますし。

 抜栓は、Mz氏んちにあったクルクル回すと自動的にコルクが上がってくるヤツを使いました。 コレ確かに便利っすね。 そしてワインは、色含め外観的には特に変わった様子はなくて、普通の白ワインの色です。 ただ、香りはそんじょそこらのワインとは一線を画します。 セメダインのような清涼感のある香りに加えて、 蜜のような雰囲気と甘く焦がしたような香ばしさが渾然一体で、とても複雑かつ高級感があります。 味わいのバランスも非常にスムーズで、何の抵抗もなくスーッと口の奥に流れていきます。

 というわけで、期待通りのワインで大満足でした。 ただ、師範の嗜好としては、もう少し若い頃合いで香りや味にパワーが残っている状態で頂いた方が良かったかも。 もちろん好みは人それぞれで、これでもまだ若いという人はいるんでしょうけど。

点数86点
Nostrada Silver Label Reserva 2004
名称Nostrada "Silver Label" Reserva 2004
ノストラーダ "シルバー・ラベル" レゼルバ 2004
生産者Nostrada (Artiga Fustel)
ノストラーダ (アルティガ・フステル)
価格\1,080
購入店カーヴ・ド・リラックス

 もう一本持参したのは赤で、以前稽古済みのスペイン産。 お値段税抜き1,000円の安ワインだけど、そのコスト・パフォーマンスたるや他の追随を許さない印象。 ラベルなんかも高級感があるんで「1,000円でもこんなのがあるんだぜ!」という、 安ワイン道場師範としての矜持を示す一本として持参しましたが、 結局お値段は開陳しませんでした。

 そして、ワインの印象としては以前と同じくこの値段とは思えない充実具合を感じるものだったんですが、 特に今回はなんだかボルドーの高級ワイン的な印象を強く受けました。 煙たく燻したような香りや煮豆のような香りや重いけど柔らかい味わいは、 ちょっとスペイン産とは思えない雰囲気です。 なので、どちらかというとスペイン産には苦手意識がある師範にはすんなり受け入れられます。

 というわけで、やはり自信を持ってお勧めできるワインです。 現行品はヴィンテージが2005年になっているようですが、 年ごとのバラつきもあまりないと思われます。

点数80点

 そんな感じで、正午頃から始めておいとましたのは午後5時ごろ。 お世話になりました&ソファーで寝るのはお約束です、スミマセン。


24日(金)

山芋蒲焼

 本日は土用の丑の日ということで、 スーパーなんかでは鰻がイチオシで売られていますが、 師範家では当面鰻は食べないことにしています。 よって、本日の道場の夕食メニューは山芋の蒲焼き風。 鰻、絶滅の危機が叫ばれている今、食べるべきじゃ無いっすよね。 鰻屋さん等の特別な例を除いて、明確な回復傾向が見えるまでは流通させないようにするべきでは、と思います。 なのに、今朝のNHKのニュース(天気予報)では、 『暑い一日になりそうですから鰻を食べて元気に!』なんて言っちゃってるのね。うむぅ。

>Donini Delle Venezie Vino Frizzante Bianco N.V.
名称Donini Delle Venezie Vino Frizzante Bianco N.V.
ドニーニ デッレ・ヴェネツィエ ヴィーノ・フリッツァンテ・ビアンコ (ヴィンテージ無し)
生産者Gruppo Italiano Vini
グルッポ・イタリアーノ・ヴィーニ
価格\533 (単品価格 \950)
購入店 うきうきワインの玉手箱

 というわけで、本日の夕食は「なんちゃって鰻」の山芋蒲焼き風がメインで、あとはイワシの薩摩揚げ、寄せ豆腐、ピクルス。 食事前に缶ビールを一本空けているってこともあって、 ワインは軽め&アルコール度数低め狙いでイタリアの微発泡なワインを。

 色は薄め、でもこのクラスとしては若干黄色っぽさがあるように感じます。 泡立ちは、本来スティルワインのはずが「二次発酵終わってなくて炭酸残っちゃいました」ってのよりは若干泡があるかな、 という程度。いわゆるペティアンなくらいでしょうか。 香りは、イーストっぽさとかは当然無くて、 マスカットのようなストレートなフルーティさがほんのり香る感じ。 味は、酸味は弱めで甘味は旨味が前に出ています。でもなんら突出した部分はなく、 泡立ちもおとなしめなこともあってスイスイと入っていくor入っていかざるを得ない感じです。

 分類としてはスパークリングなんだけど、飲む側としては普通に軽快な白だと思って飲んで良いと思われます。 とりわけどうということは無いワインだけど、買値相当額の500円超であることを考えると、 これはこれでアリだと断言できます。

点数70点

22日(水)

Bourgogne Pinot Noir 2011 [Naudin-Varrault]
名称Bourgogne Pinot Noir 2011
ブルゴーニュ ピノ・ノワール 2011
生産者Naudin-Varrault
ノーダン・ヴァロー
価格\1,326 (単品価格 \1,922)
購入店 京橋ワイン

 本日の夕食は師範が調理担当、 一気にクソ暑く夏らしくなったこともあって、夏らしい献立にすることを念頭に置いて、 メインは豚の冷しゃぶ&たっぷり茹で野菜。 野菜はモヤシ、おくら、みょうが。豚肉は600g超、野菜も馬に喰わすほどタップリな量で。 その一品でほぼ気力を使い果たしたんで、サイドメニューはスーパーの総菜売り場で買ってきた鶏の竜田揚げ、イワシの刺身。

 こういうメニューだと、ワインはやっぱりスッキリ系の赤でしょうということで、 ブルゴーニュ産の赤をチョイス。最近買った赤ワインのセットに入っていたもので、 造り手は存じ上げませんでしたが、結構歴史のあるところのようです。

 色は、ACブルゴーニュらしいかなり明るめの赤紫色。 わずかにオレンジ色な感じもあって、澄んでキレイな色合いです。 香りは、プラムのようなツンッと刺激のあるフルーツ香に加えて、 革っぽい妖艶系の香りがあって、要素的にはなかなか良い感じ。 ただし、香りのボリュームはこのグレードの標準的なレベルといったレベルでしょうか。 味は、甘みはほとんど感じず酸味がメインで渋味もこなれていて、 いわゆるACブルゴーニュ赤らしい味わい。

 師範のような、「安ブルゴーニュ・ファン」には十分理解可能なワインなんだけど、 普通一般には受け入れられるのは難しいんじゃないかな? 判官贔屓を無くせば酸っぱくて薄いワインです。

点数69点

20日(月祝)

&RRainbow 外観

 本日は、午後から所要&買い物で横浜はみなとみらい地区と横浜駅近辺にお出かけ。 結構歩き回って疲れたなぁって時に、次女から『お茶しませんか、アルコールもあるから』というお誘いを受けて、 横浜駅地下街の&RRainbow(「アンドダブルレインボー」と読むらしい)という店に。 午後3時頃の入店だったけど、店内満席で若干待ちました。

&RRainbow パンケーキ

 左写真は、師範代が「みんなで食べよう」と注文したバナナキャラメルパンケーキ、お値段1,158円也(税別)。 ホットケーキミックスで作るものとは若干違って、 熊本出身者としてはちょっと「焼きダゴ」に近い印象を受けました。 それはそれでネットリ感があって美味しゅうございましたが。 それにしてもこの量を一人で食べたら大変じゃない?ってくらいボリュームがありました。

&RRainbow ビール

 で、師範はパンケーキを肴にビールです(笑)。 注文したのは、ハワイ産のファイヤーロック ペールエール、330mlの瓶でお値段834円也(税別)。 たかだか缶ビールサイズのビールに税込900円も出すのはいかがなものかと思いましたが、 案外美味かったので許します。

 そして、家族4人でパンケーキ一皿とそれぞれ飲み物を注文して、お会計は3,500円超。 単品価格は「高っけぇなぁ」って感じだけど、トータルするとそうでもなく感じるのは、 単品価格はお手頃なのにトータルすると高くなる居酒屋でのお会計に慣らされているからでしょうか。

Lar de Plata Brut Vintage 2013
名称Lar de Plata Brut Vintage 2013
ラール・デ・プラータ ブリュット・ヴィンテージ 2013
生産者Bodegas Bonaval
ボデガス・ボナバル
価格\777
購入店 ヴェリタス

 そんな感じの連休最終日は、関東地方梅雨明けしたこともあって恐ろしく暑い一日。 ↑の店でビールを飲んだ後に道場に帰り着いてもまずビール、 その後もシュワシュワなアルコールが飲みたくて、選んだのはスペイン産のカバ。 ちなみにこの銘柄のヴィンテージ無しのヤツとは以前稽古済みです。 ちなみに本日の夕食は、大分の叔父から送られてきた佐伯産の天然鮎の塩焼き、 ヤリイカのボイル、ミル貝の刺身、レタスとトマトと蒸し鶏のサラダです。

 色は非常に薄めのレモン色で、若干緑色がかった感じで若々しい見た目。 泡立ちは普通ですかね。 香りは、リンゴのようなフルーツ香と、飴のようなコクのある香り。 ボリューム控えめながら雰囲気は悪くないです。 味わいも、しっかりした酸味と旨味があって悪くありません。 数値だとphが2.9でかなり酸っぱいはずだけど、そういう違和感は特に感じません。

 777円のスパークリングとしては十分健闘しているんではないでしょうか。 この先暑い日が続きそうですが、 そういう時にこういうキリリとした安スパークリングをガブガブ飲むってのはアリだと思います。

点数74点

19日(日)

ジャンボおしどり寿司鶴ヶ峰店 内観

 本日は、横浜でも内陸部の新横浜近辺の大規模小売店舗(ニトリやららぽーと)で買い物。 特に買うもののない師範はもっぱら館内散歩に勤しんでおりましたが、 さすがは天下のララポート、1階から3階まで一筆書きで歩くと25分3,000歩くらいかかります。 いやー、このクソ暑い季節に外を歩くのはしんどいですからね。

 夕食は、ららぽーと横浜から中原街道を南下したところにあるジャンボおしどり寿司 鶴ヶ峰店へ。 お店到着はほぼ午後7時ごろで、満席だったのでそれから30分くらい経ってからご着席と相成りました。

ジャンボおしどり寿司鶴ヶ峰店 しめサバ三昧

 注文は、思い思い気の向くままに。 ちょっと意外だったのは、同じおしどり寿司でも希望ヶ丘店は店員さんに直接注文するスタイルであるのに対して、 こちらは注文票に記入するのがデフォルトのスタイル。 注文してから出てくるまでの時間は圧倒的に希望ヶ丘店の勝利です。 チェーン店とは言え、アルバイト含めたスキルのレベルを揃えるのは一筋縄ではいかないようです。 左写真はしめサバ三昧、鯖寿司とシメ鯖と炙りシメ鯖の三貫が乗って、お値段280円也。

ジャンボおしどり寿司鶴ヶ峰店 清酒

 お酒は、まず生ビール\500を頂いたあと、 生ビールだと量が少なそうってんで、次は瓶ビール中瓶\580。 銘柄はどちらもアサヒのスーパードライです。 で、ビールに飽きたら清酒をチョイス。 選んだのは、メニューにあった中では一番安かった沢の鶴 生本醸造、お値段680円也。 普通にスッキリとした清酒でありました。

 そしてお会計は、折込広告に入っていた1,000円割引クーポンを使って9,000円超。 100円回転寿司ではちょっと満足出来なくて、 かといってちゃんとした寿司屋に家族4人で行くにはちょっと勇気が要る師範家の普段食にはちょうどいい感じです。


18日(土)

三ツ沢球技場 横浜FC vs ロアッソ熊本 三ツ沢球技場 ビール

 三ツ沢球技場で行われた横浜FCのサッカーの試合、 本日は「保土ヶ谷区民Day」ということで保土ヶ谷区民は入場無料だったので次女と観戦。 相手は師範の故郷熊本のチームであるロアッソ熊本。 両チーム合わせても知ってる選手は「キング・カズ」くらい、程度の知識です。

 スポーツ観戦ときたらビールは欠かせないでしょう、ということで売り子のお姉さんからビールを購入。 キリンの一番搾り350ml缶を、紙コップに入れて渡してくれて550円也。 生ビールサーバーから売ってくれるんだったら550円も納得なんだけど、缶からだとねぇ。

 そして、試合の結果は0-3で熊本の圧勝。 勝因は応援の太鼓のリズム(横浜は単なる4分音符、熊本はちゃんとサンバ)にある...かも。

Terroir Cabernet Sauvignon N.V. Terroir Cabernet Sauvignon N.V.
名称Terroir Cabernet Sauvignon N.V.
テロワール カベルネ・ソーヴィニョン (ヴィンテージ無し)
生産者???
価格\769 (単品価格:\1,296)
購入店 エノテカ 楽天市場店

 場内は瓶・缶の持ち込みはNG、ペットボトルはOKとのことだったんで、赤ワインをペットボトルに詰めて持参。 中身は、エノテカのパーティパック12に入っていたフランス産のカベルネ・ソーヴィニョン。 ヴィンテージも原産地呼称も造り手の名前すらも書かれていないワイン、ということで、 こういうペットボトルに詰められるという不名誉を甘んじて受け入れ頂くことに。

 色は、結構かっちりと濃い紫色。 プラコップに黒々と入れられた様は、ちょっと場違いな感じです。 香りは、いかにも南仏のカベルネ・ソーヴィニョンらしい、 カチッとした果実の香りとピーマンみたいな青っぽい香りがあります。 味は、思ったよりも柔らかで、やや冷えた状態で頂いてもそれほどギシギシした感じはありません。

 大変優等生的な赤ワインですな。 なにはともあれ屋外で飲むワインは美味いです。 詰めていった500mlが、前半終了前にはなくなってしまいました。 残った250mlは翌日また稽古する所存です。

 翌日、残った150mlを冷蔵庫で保管したものと稽古。 結果的に印象は昨日とほぼ変わりありません。 特筆すべきポイントは無いものの、普通の美味しさをキッチリ届けてくれるワインです。

点数73点
ねこ兵衛 外観

 試合終了後、歩いて横浜方面へ。 次女と二人、ちょろっと夕食の場として当初狙っていたのは、 環状一号沿いにある焼き鳥屋だったんだけど、あいにく満席。 次善の策として選んだのは、浅間下の交差点そばにあるねこ兵衛という居酒屋さん。

 店内は、6人掛けのテーブルが1つとカウンターが7席というこぢんまりした造り。 師範らが入った時にテーブルは埋まっていてカウンタにもお客さんが二人、繁盛しているようです。

ねこ兵衛 たこブツ

 お通しは、ゴマ油風味の野菜のおひたしで、 注文したのがタコぶつ(左写真)、串揚げ5種盛り鶏わさといういかにも居酒屋的なメニューを。 別に師範の趣味ってわけではなくて、次女がそういうのを食べたがったんですよ。 お値段的には、だいたいどれも500円~800円くらいだったでしょうか。 タコぶつは結構量があって、串揚げはカラッと揚がって、鶏わさもさっぱりしていてよろしゅうございました。

ねこ兵衛 ハイボール

  飲み物は、まずは生ビール(ヱビス)を頂いて、次に焼酎(薩摩白金)をロックで、 そして最後にハニージャックハイボール。 これはジャックダニエルが出しているハニー・リキュールをハイボール風にしたもの。 なんだか樽香と蜜香を合わせたような香りがして、なかなかおいしゅうございました。

 結局1時間くらい居たかな、お会計は二人分で4,000円弱でした。 娘と二人でサッカー観戦&居酒屋、将来もこういうことが出来るといいな。


17日(土)

Nero d'Avola Terre di Giumara 2013 [Caruso & Minini]
名称Nero d'Avola "Terre di Giumara" 2013
ネロ・ダヴォーラ "テッレ・ディ・ジュマーラ" 2013
生産者Caruso & Minini
カルーソ・エ・ミニーニ
価格\953 (単品価格 \1,382)
購入店 京橋ワイン

 台風11号は西日本を横断して日本海に抜けていきました。 ここ横浜では昨晩やや雨風が強かった以外、特に大きな影響なく大人はホッとして子供はご不満、といった感じ。 そして日本の南海上には台風12号があって、どうもコイツは関東地方にお見えになりそう。 でも明日から子供らは夏休みなので学校が休みになることも無く喜ぶ人はいませんので、 どうか来ないでください。

 さてさてそんな週末のの夕食は、鶏ムネ肉の香草パン粉焼き、グリーンサラダ、食後にチーズ(フルムダンヴェール)。 ワインは、最近買った京橋ワインさんの赤6本セットからの1本目で、まずはイタリアはシチリア産の赤。 原産地呼称もメイン品種もヴィンテージも先週金曜に稽古したのと同じですが、 ボトルの雰囲気はかなりこちらの方がモダンでガッツがありそうな印象を受けます。

 色は、濃いには濃いけど向こうが澄んでいる紫色。 香りは、チェリージャム的な煮詰めたフルーツと、革のようなケモノ感があって、 なかなか妖艶な雰囲気です。 味は、しっかりとした甘味をまず感じて、その後ろに酸味と渋味がカチッと控えている感じ。 スイスイとはいけないくらいのパワーを感じます。

 で、そのスイスイいけなさ具合が飲み進めるごとにさらに厳しくなって、 裏ラベルを見ると、添加物として「安定剤(アカシア)」の文字が。 こういう「若さが邪魔をする」感じのワインに、この添加物の存在を認めることが多いです。

 というわけで、この値段としては型破りに濃くてしっかりしたイタリア産だけど、 なんとな~くシックリ来ない要素があることは否めないワインです。 そういう枝葉末節に拘らなければ、普通にコストパフォーマンスの高いワインだと言えるとは思いますが。

点数73点

15日(水)

岡野公園プール

 本日は人間ドックの日、朝8時前から一番乗りで横浜駅近くのクリニックへ行って、検査終了は朝9時30分。 でも結果の説明は午後2時過ぎなので、 その間のヒマを潰すための今年のプランは「プールで泳ぐこと」。 知っている範囲だと横浜駅近所の公営プールは西区スポーツセンターがあるので、 そこをめざして歩いていたら途中で岡野公園プールが営業中であることを発見。 夏だけ営業する屋外プールです。 横浜駅から歩いて10分弱、1時間100円のアーバン・リゾート(笑)。

 中は子供用の円形プールと25mプールがあって、 25mプール側はトドのように打ち上げられたオッサンがちらほら程度。 ほぼプール独り占め状態で師範は泳いだり歩いたりの計2,400m、1時間半ほどの滞在でした。

火の車 外観

 昼食は、そこから浜松町方面(といってもモノレール駅のある都内ではありません)に歩いて、 岡野のサミットの西側にある火の車というお好み焼き系居酒屋で。 この店は、「ワンコインで結構イケてるランチが頂ける」という情報を、 天王町界隈のランチ情報をほぼ毎日更新するブログで知りました。

 師範がこの店に入ったのは12時ちょっと前、その時はまだお客さんはカウンターに3人くらいだったんだけど、 12時を過ぎると近所の工場や事務所の人たちが一気に来店、 座敷メインで30席近くあるキャパがあっという間に満席に。なかなか繁盛しているようです。

火の車 煮込みハンバーグ定食

 本日のランチの選択肢は、煮込みハンバーグ定食とマグロ中落ち定食とビーフカレー、いずれも税込500円也。 その中で、師範のチョイスは煮込みハンバーグ定食(右写真)。 写真が小さくてヘタクソなんで伝わりづらいと思うけど、これがなかなかのボリュームです。 目玉焼きが乗った大きめハンバーグに大量のキャベツの千切り、 それに小鉢三品(竹輪とコンニャクの甘辛煮、冷奴、漬物)と味噌汁と丼飯が付いて500円は 非常に高コストパフォーマンスで、 結構おいしくて少なくとも500円払えばこれが頂けるのであれば自分で作ろうとは思わなくなるレベルです。 丼飯なんて久しぶりに食べたけど、それに見合うおかずの量とバリエーションがあるので、 正しく腹いっぱいになれます。

 お手頃価格のハンバーグ定食と言えば、今月初めにも新橋で頂いてましたが、 あれとは全然別物。量と質だけで言えばこちらは倍以上出しても良いくらいです。 ただ、あっちは山手線駅直結の名物ビル内、こっちは「ここって営業中?&最寄駅はどこですか?」という状態ですから、 フードビジネスの基本原理を再認識せざるを得ない結果ではあります。

人間ドック検査結果

 そして午後2時10分から結果の説明。 「問題なし」とはいかなかったのは、「軽度の慢性胃炎(ピロリ菌検査を勧められた)」、「極めて小さい胆嚢ポリープ」。 以上! 昨年言われた「軽度の貧血」と「ごく軽いの不均一脂肪肝」は今年は所見なしなので、スコア的には昨年比若干向上。

 ただ、一番気になるγ-GTPの数値は、辛うじて正常の範囲内の44。 これに関しては数年前ダイエットして以降ここんとこ右肩上がり。 来年は検査前1~2週間は禁酒する等の悪あがきをして、「体質改ざん」してドックに臨む所存です。

Lambrusco dell'Emilia La Modenese N.V.
名称Lambrusco dell'Emilia La Modenese N.V.
ランブルスコ・デッレミリア "ラ・モデネーゼ" (ヴィンテージ無し)
生産者Giacobazzi
ジャコバッツィ
価格\654 (単品価格 \1,166)
購入店 うきうきワインの玉手箱

 そして夕食の調理担当は師範であります。本日のメニューは、回鍋肉、棒々鶏、ネギと玉子の中華スープ。 回鍋肉の味付け、そして棒々鶏のタレはCookDoです。 その分、スープは棒々鶏に使った鶏モモ肉の茹で汁をベースとしたフル・オリジナルです。

 こういうメニューだとワインは当然赤なわけですが、 本日の関東地方は真夏の暑さゆえ、シュワシュワっとした飲み物が頂きたいところ。 ワインの前にはビールを大瓶一本飲んでいるということもあって、 アルコール度数が低いという要素もあって赤の泡をチョイス。 この銘柄は昨年秋に稽古済み、決して好印象では無かったわけですが、 夏飲むとちょっと違うかも・・・と淡い期待を胸に抱いて稽古します。

 色は普通に赤、それも結構濃く暗い系の赤の色合いです。 それに、ほんの一筋の泡がツツーッと。色が濃いのでその筋は水面の泡でしか観測できません。 香りは、青っぽい茎のような雰囲気と、グジュッとした南の黒ブドウらしい潰したイチゴのような雰囲気が強い香り、 それにイタリアの赤らしいスミレの香り。 香りの要素は多いんですが、それぞれがあらぬ方向を向いています。 味は、ホントに普通に南イタリアの赤ワインに泡を加えました、って感じ。 甘さ控えめで、渋味と酸味がやや粗く、 それに炭酸のチリチリ感が加わるというなんともカオスな味わいです。

 やっぱり渋味と炭酸の相性が良いとは言えませんな。 ただ、冷たく冷やした飲み物が美味しい季節ということと、 稽古済みだったゆえ変に期待していなかった分、前回より微妙に好印象ではあります。

点数70点

12日(日)

つちや 看板

 本日は月に一度のバンドの練習日。 11月のライブに向けた新曲の初練習日だったわけですが、 これが難しいんだわ。 "Tombo in 7/4"というラテンのパーカッション奏者「アイアート・モレイラ」の曲で、 YouTube等で調べると聴けます。 決してメジャーな曲ではありませんが、サビの部分は多分誰でも耳にしたことがあると思われます。

 そして練習のあとは毎度の飲み会。 場所は代々木駅西口を出て数十秒のところにある喰しん坊 つちや。 前回の訪問が2月なので、約半年ぶりです。

 店自体は日本中どこにでもありそうなサラリーマン居酒屋な雰囲気ですが、 フロアを一人で廻している大将のスムーズなオペレーションもあって、 ストレスなく飲めるのがナイスなポイントです。

つちや 焼き鳥盛り合わせ

 注文した料理は、 お通し(ポテトサラダ的なもの)、 刺身三点盛り(マグロ中落ち,エンガワ,しめ鯖)、 ハムカツ焼き鳥盛り合わせ10本(皮,ナンコツ,モモ,砂肝:左写真)、 ホッケフワフワ厚揚げ焼きそばおしんこ盛り合わせ、 ・・・あとは失念。 お手頃価格で普通に美味しい酒の肴たちでありました。

つちや 黒よかいち

 飲み物は、生ビールを飲んでシークァーサーサワーを飲んで、 焼酎をボトルで注文。キーボードのMz氏のリクエスト『芋』に対して大将のアンサーは黒よかいちでした。 焼酎の良し悪しはよく判りませんが、ボトルで2,500円なら安く酔えてナイスです。

 そんな感じで、午後6時前に入店してお開きは午後9時すぎ。 それほど飲みすぎもせず、健康的であったように思います。


11日(土)

道場のテラスで焼肉

 ずーっと梅雨らしい天気が続いておりましたが、ようやく夏らしく晴れました。 というわけで今シーズン初のテラスで焼肉。 「濱のアメ横」松原商店街で買ってきたのは、国産黒毛和牛肩ロース、米国産牛バラカルビ、米国産牛タン、三元豚肩ロース。 焼き野菜はモヤシのみで、口直しにはホタテ&レタス&ブロッコリー&トマトのサラダ。

 キッチン前テラスのウッドデッキは、家の床とほぼ同じ高さにして、 毎週雑巾がけして裸足で出られる状態にしています。 そうすると雨でもない限り室内感覚で屋外が使えます。 建蔽率容積率の制限があって、狭い土地に対して広いダイニングの確保が難しい都会にあっては、 こういうソリューションもアリだと思います。

Chateau Le Doyenne 2009
名称Château le Doyenné 2009
シャトー・ル・ドワイエネ 2009
生産者Ch. le Doyenné
シャトー・ル・ドワイエネ
価格\1,695
購入店 ヴェリタス

 焼肉と言えばワインは濃い赤でしょう、ということで選んだのは、 ボルドー産のちょいと良さげなヤツ。 買って5ヶ月くらい経つけど、なんとなく「あたしゃ美味いですよ・オーラ」を感じて、 なかなか開けられずにいたもの。 品種はメルロー 85%、カベルネ・ソーヴィニヨン 10%、カベルネ・フラン 5%で、 品種ごとに100%手摘みで収穫されているとのこと。 また醸造もフランス産オーク樽で16ヶ月間熟成(新樽率50%)し、 無ろ過・無清澄で瓶詰め、なんて書かれていると、そりゃ期待してしまうわけです。

 というわけで期待を込めて抜栓。 そこでまずコルクが良い感じです。造り手、ヴィンテージがプリントされていて、 長さも十分で液面に触れていた部分だけがビロード状態。とてもいい状態だったと想像されます。 そしてグラスに注ぐと、色はとても濃い紫色で、わずかにレンガ色っぽい熟成した色合いが見て取れます。 香りのボリュームはそれほどでもないけど、その雰囲気はまさに高級ボルドーのソレ。 カシスみたいな黒っぽい果実の香りに土っぽさとか革っぽさが融合していて、 その全体を甘く焦がした樽の雰囲気が包んでいます。 味も、甘味と酸味と渋味が良い感じに溶け合った感じで、たいへんまろやか。 存在感は十分にありつつも主張し過ぎない感じでグッドです。

 結果、期待通りに素晴らしい内容で、「格付けボルドーです」と言われても疑う余地のない内容でした。 さすがにパワー爆発ってとこまでは行かなくてやや小品ではあるけど、 ギュッと凝縮した美味しさの詰まったワインとして、万人にお勧めできるクオリティだと思われます。

点数80点

10日(金)

Terre 9 (Rosso) 2013
名称Terre 9 (Rosso) 2013
テッレ・ノーヴェ (赤) 2013
生産者Terre 9 (Alc. srl)
テッレ・ノーヴェ (アルク. srl)
価格\848
購入店 ヴェリタス

 本日の夕食は、豚の冷シャブと茹で夏野菜。 ワインは、イタリアの安ワインの中では一番安定感がある(師範調べ)シチリア島産をチョイス。 品種はネロ・ダヴォーラとペリコーネらしいですが、ペリコーネって何?状態です。

 そういう己の無知は置いといて稽古開始。 色は、色調としては青みが強いけど、濃さとしてはそれほどでもないかな。 香りは、あまりシチリア産らしいフルーツ感バリバリって感じじゃなくて、 なんとなくスペイン産のようなうらぶれた感じがします。 とはいえ香りのボリュームは結構あるんで、好きな人には高ポイントかもです。 そして味は、甘味も酸味も渋味もしっかり。 それぞれに独立していて若い印象は否めませんが、 物足りない感じはありません。

 正しくお手頃価格のイタリア産赤、という感じでしょうか。 若さゆえの取っつきにくさに目をつぶれば、そこそこお得感のあるワインだと思います。 この銘柄は白も同時に買ってます。白は若さのデメリットがあまりないので、より期待できる感じです。

点数72点

9日(木)

イ・プリミ 料理

 本日は、職場でお世話になった上司の送別会&現行組織の発足会。 場所は勤務先建屋の中にあるイタリアンレストラン。

 料理は結構いろいろ出たしそれぞれも結構美味しい感じ。 でも、午後9時過ぎに帰る際にはお客さんは全然居ないのね。 これじゃ商売にならんだろうなぁ、と他人事ながら心配になりましたよ。 右写真はキッシュかなにかだったと思います。いい加減でスミマセン。

イ・プリミ ワイン

 コースメニューには飲み放題がついていて、瓶ビールでそこそこ咽喉を潤したらワインに移行します。 宴会当初から白と赤のカラフェが用意されていて、それぞれの印象は以下です。

 白:まるで水のよう。安Trebbiano d'Abruzzoと想像しました。58点
 赤:白と比べるとまだマトモ。でもどこの何かは全く不明です。63点

このお店、ワインセラーには凄いヤツがズラズラーっと並んでいるんで、 飲み放題とはいえそれなりのワインを期待したんですが・・・なかなか世の中こちらの思うようにはいかないようです。

 そんなこんなの飲み会でした。情報量ゼロですが、本人限定の備忘録ですのでご容赦下さい。


8日(水)

 Finca el Rejoneo Tempranillo 2012
名称Finca el Rejoneo Tempranillo 2012
フィンカ・エル・レホネオ テンプラニーヨ 2012
生産者Castillo Real (Bodegas Fernando Castro)
カスティーヨ・レアル (ボデガス・フェルナンド・カストロ)
価格\471 (単品価格 \839)
購入店 うきうきワインの玉手箱

 七夕を過ぎたというのに半袖ではまだ肌寒いような今日、 本日の夕食は早めに帰宅した師範の担当で、 茹でトウモロコシやオクラの酢の物といった夏らしいメニューのあと、 なんとすき焼き・・・と言ってもテーブルで煮炊きする方式ではなく、 キッチンで作ってテーブルに出す方式なので、正確には「すき焼き風煮込み」ですかね。 いずれにせよ普通7月に作るメニューではないわけで、 春菊や白菜は季節外れなんで入れなくて、代わりに水菜を入れています。

 そしてワインは、師範的には苦手意識のあるスペインのテンプラニーヨ。 そしてこの造り手のワインは、白(品種はアイレン)の2013年産と稽古済みしていて、 その時の印象はかなりネガティブです そういうワインって単品では手を出さないわけだけど、 セットに入ってたんじゃぁ仕方ありません。

 色はかなりしっかりした紫色で、このクラスのワインとしてはかなり濃いように思われます。 香りのボリュームは弱め、スペインのテンプラニーヨらしいヤニっぽさが目立って、 フルーツの香りは控えめ、やっぱこうなっちゃうよなぁ、という香り。 味は、色から考えるとビックリするくらい軽くて薄い味わいです。 そして軽いだけじゃなくて後味には荒っぽい渋味はしっかり残るので、 かなり飲み進めるのに抵抗があります。

 正直言って不得意です。 師範が苦手なテンプラニーヨの雰囲気が薄く全体にちりばめられています。 ショップのうたい文句には『豊かな果実味とまろやかな口当たりが特徴の・・・』なんて書かれてますが、 師範の味覚的には全く理解しかねる感じです。 相性悪いなぁ、この造り手とは。 ボトル全部をそのまま飲むのはしんどかったんで、 後半はオレンジジュースで割ってサングリアにしました。

点数57点

5日(日)

Buti Nages 2012
名称Buti Nages 2012
ブティ・ナージュ 2012
生産者Ch. de Nages
シャトー・ド・ナージュ
価格\1,180
購入店 ヴェリタス

 梅雨らしい雨の日が続きますねぇ。窓を開けると肌寒くて、まだ5月ごろのような感じがします。 こういう日は鍋・・・はさすがに思いつかなかったので、本日のメニューはトンカツ&チキンカツ、揚げナスとトマトのサラダ。 揚げ物の登場回数が多い道場です。 そしてワインは、門下生からご報告頂いたコスティエール・ド・ニームの赤。 アルコール度数は14%もあるので、夕方早めの時間からチビチビとスタートします。

 色は、とても青みの強い濃紫色。ちょうどこのラベルのような色合いです。 グラスの中で液体を揺らすと、グラス内側をユラリユラリと垂れてきますので、 かなり粘性が高そう=エキス分が多そうな見た目です。 香りは、イチゴジャムとブルーベリージャムを混ぜて、胡椒とローズマリーを振りかけたような、 いかにもグルナッシュがメインの南仏産といった感じ。 香りのボリュームもなかなかなんで、こりゃたいそう強いワインだろうと身構えて口に含むと、 意外や意外、思いのほかスムーズな飲み口。 甘さはそこそこ感じるけと、渋味と酸味が控えめで、ガツン!とは来ずにスーッと流れていきます。

 やはりどなたかに露払いをして頂いたワインというのは安心して稽古できますな。 濃いけど強すぎず、人懐っこさもあってどこに出しても恥ずかしくない安ワインだと思われます。 税込1,180円というお値段は、安ワイン者の普段使いとしてはライトに清水ジャンプが必要だったりしますが、 飛んだ先には小さめの極楽浄土が待っておりました。

点数78点

4日(土)

新橋 ハンブルグ 外観

 本日午前中は東京駅の近くで研修。 昼はどうするかと考えたときに、「築地まで行ってみよう」と思い立ち散歩がてら行っては見ましたが、 あまりの人ごみに早々に断念。思いっきり観光地化していて、 なんの前情報も無しに納得感のある店にたどり着くのはほぼ不可能な感じでした。

 仕方なくタラタラと「サラリーマンの街」新橋まで歩いてきて、 結局昼食を食べたのは知る人ぞ知る「本気レトロ」な飲食街がある新橋駅前ビル地下。 どこに入ってもチャレンジングな感じでしたが、 今回は「ハンバーグ定食580円」の安さに惹かれてハンブルグという店へ。 ご覧の通り外観はまんま昭和レトロ、内装も同様。午後1時半過ぎ、お客は師範一人です。

新橋 ハンブルグ ハンバーグ定食

 注文は、当初の予定通りハンバーグ定食、580円也。 注文したらものの1分も待たずに出てきました。注文を取ってから焼く、ということはしないようです。 サラリーマンの街ゆえスピード優先でしょうか。 そして出されたハンバーグはかなり小さめ。こちらも忙しいサラリーマン向け。 でも、ハンバーグの形がイビツだったり、キャベツの千切りの大きさがバラバラだったり、 味噌汁をナイフとフォークで頂かなきゃいけないのはサラリーマンとは関係ないですね。 極め付けは、食事中の師範のすぐそばでシェフが煙草を吸い始められました。

 昔ながらの洋食の店、という感じでしょうか。 駅地下街直結の場所でこの値段であることに得難い魅力を感じておられる方もいらっしゃるのでしょう。 それ以外、この店が存続している理由を師範は見出せませんでした。

Terredirai Acini Bianchi 2014
名称Terredirai Acini Bianchi 2014
テッレディライ アーチニ・ビアンキ
生産者Rai di San Polo di Piave
ライ・ディ・サン・ポーロ・ディ・ピアーヴェ
価格\833 (単品価格:\1,404)
購入店 エノテカ 楽天市場店

 そんな昼食のあと、道場最寄駅で食材調達して帰宅。 駅前の魚屋で本日はヒラメが安くカツオが立派、そしてイワシが新しかったので購入。 というわけで今日の夕食メニューは、 ヒラメとカツオの刺身、イワシの蒲焼、水菜のお浸し、枝豆、青梗菜と玉子のスープ。 いずれも師範謹製であります。調理技術が必要なのは蒲焼とスープだけですが、そこそこ上手に出来ました。

 こういうメニューだとワインはサクッと軽快な白一択、 選んだのはイタリア産の白ワイン。 品種の記載もDOC/IGTの表記無いので、いったいどういうワインなのかなかなか想像がつきませんが、 ボトルとラベルの雰囲気からしてカチッとサクッとなワインだと想像したわけです。

 色は普通に薄めの若い麦わら色で、特段どうと言うことはありません。 香りのボリュームは控えめながら、白い花っぽいキュートな華やかさと、 ナッツみたいな香ばしさが感じられて、案外イケてます。 ちょっと唾臭いような雰囲気が玉にキズ。 そして更にイケてるのがその味わいで、日本人が大好きな味覚「旨味」がたっぷり感じられます。 こういうワインはクイクイ入っていって飲み飽きしません。

 生魚との相性という意味では、 ケンカはしないけれどもちょっと弱くて負ける感じはあったけれども(そういう点では清酒は強いですね)、 弱さのメリットとして飲み飽きせずに最後までイケるし、かなり応用範囲の広い白ワインだと感じました。

点数74点

3日(金)

Montepulciano d'Abruzzo Bianchi 2013
名称Montepulciano d'Abruzzo "Bianchi" 2013
モンテプルチアーノ・ダブルッツォ "ビアンキ" 2013
生産者Umani Ronchi
ウマニ・ロンキ
価格\557 (単品価格 \993)
購入店 うきうきワインの玉手箱

 本日の夕食は、鳥モモ肉とパプリカの中華風炒め、砂肝のソテー、大根とキュウリとツナのサラダ。 ワインは、税送料込み10本で6,000円弱の安ワインセットから。 造り手は、イタリアの安美味ワインの造り手として外すことはできない(師範調べ)ウマニ・ロンキ。 なんだか声に出して読みたい名前ですな、ウマニ・ロンキ。 そしてこの銘柄の2012年産とは、1年前に山中湖畔で稽古済み。 かなり好印象だったようです。 さらに安いグレードとは最近しばしば稽古(ココとか)していて、 そちらはさすがに安すぎな感があるので、このわずかの値段差に大きな品質差があると考えています。

 色は、濃さは中程度で赤みを感じる紫色です。 香りはちょっとビックリします。 イタリア産らしいちょっとケミカルな感じのフルーツ香に加えて、 あろうことかわずかながら香ばしい樽香を感じます。 買値相当額500円ちょっとのワインを樽熟するなんてなかなか太っ腹な造り手です。 味は、ストレートに甘酸っぱくて若くて軽い感じ。 それでも薄かったりヘンテコだったりはしないので、普通に美味しく頂けます。

 やはりウマニ・ロンキは安ワイン者の味方ですな。 2ヴィンテージ稽古してみて、1,000円以下のイタリア産赤でお勧めの10本の指には必ず入ると確信しました。 甘味があるので、これからの季節ちょっと冷やして飲んでも吉です。

点数77点

1日(水)

Fleur d'Eglantine 2013
名称Fleur d'Eglantine 2013
フルール・デグランティーヌ 2013
生産者Ch. Mourgues du Grès (François Collard)
シャトー・ムルグ・デュ・グレ (フランソワ・コラール)
価格\1,072
購入店 ヴェリタス

 7月最初のワインは、昨日届いたばっかりのワインで、南仏はコスティエール・ド・ニームのロゼ。 コスティエール・ド・ニームって、赤に関してはかなり良い印象を持っています (最近門下生からもご推薦頂いたコレ、そのうち稽古します)。 本日の夕食は、最初子供の弁当用の残りのソーセージに始まって、刺身こんにゃく、 アジのフライ、鶏のフライ、そして切り干し大根のサラダ。 こういういろいろお惣菜なメニューにはロゼが万能選手っぽい気がしたわけです。

 色は、右写真でもわかると思うけどいわゆるピンクというよりオレンジ寄りサーモンピンクのといった色調。 香りのボリュームは案外おとなしめ。 香りだけだったら白ワインだと思っちゃいそうな、ユリの花とかオレンジ系の柑橘類のような香り。 味は、カチッとした酸とほのかな甘味、 後味になんとなく渋味があるあたりが白ではなくロゼであることを主張している感じでしょうか。

 ロゼって、その見た目からヘラヘラ~ッとしたワインを想像しがちだけど、 このワインはかなり寡黙で生真面目な感じを受けます。アルコール度数も13.5%と、ロゼとしては高めですし。 ですんで、パーティーとかでパーッとじゃなくて一人でじっくり向き合うのが良いと思われます。

点数72点