稽古日誌:2022年12月

ビジネスパークの飾り

 あっという間に1年の終わり、12月ですね。この調子だと来月には新しい年を迎えることになりそうです。 左写真は、近所のビジネスパークで見かけたクリスマス飾り。街が浮かれ始めてますね~。 安ワイン道場も節度を持って浮かれていきたいと思います。

その「浮かれ」の一要素ですが、大変久しぶりにライブに出演します。
〇日時:12月17日(土) 午後(時間未定だけど16:00くらい)
〇場所:渋谷 Jazz Bar & Live "Ko-Ko"
演奏は、インストルメンタルが2曲、女性ボーカルを加えてのシティポップが3曲の予定です。

 小さなライブハウスらしいので、基本的に「対バンのメンバーが観客」な感じみたいですが、 万が一ご興味がおありの方が、メールでもSNS(Twitter, Facebook, Instagram)経由でも結構ですのでご連絡下さい。 多分ドリンク代くらいで入れると思います。

 それでは皆様、年末年始の大量飲酒に備えて、肝臓を鍛えて参りましょう!

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31日(土)

オイルサーディンとクレソンのパスタ 材料

大晦日のランチは、"MOMO's Marriage"からの最後のペアリングです。
・オイルサーディンとクレソンのパスタ
食材は指定量(4人分なのでレシピの2倍:クレソンとオイルサーディンは写真の2倍)用意しました。 塩とか、そのあたりの量は適当です。 レシピ中にある「乳化させる」があまり経験が無くできるかどうかが疑問でした。 あと、オイルサーディンを入れるタイミングが明記されていなかったので、適当に最後に混ぜ合わせました。

オイルサーディンとクレソンのパスタ オリジナル

こちらがお手本の写真。最近の料理写真は真上から撮るのが流行のようですね。 あと、フレッシュさを演出するためか、写真のホワイトバランスが緑色に寄せてありますね。 爽やかで美味しそうな写真です。

セットへのリンク:マリアージュ研究家 MOMOさんのセレクトワイン8本セット 15,900円

オイルサーディンとクレソンのパスタ 完成

そしてこちらが完成品。塩の量とかいろいろ雑で、出来上がった状態ではやや味が薄めだったのですが、 ハーブソルトを振ると味が安定しました。

普段使わない食材を使うことになった今回の「レシピ真似っこ」、大変楽しゅうございましたよ。

Greco di Tufo 2019 [Villa Raiano]
名称Greco di Tufo 2019
グレコ・ディ・トゥフォ 2019
生産者Villa Raiano
ヴィッラ・ライアーノ
価格1,399円 (単品価格:2,640円)
購入店IENOMI LIFE (イエノミ ライフ)

 オイルサーディンとクレソンのパスタに合わせるワインとして指定されていたのが、 イタリアはカンパーニャ州のグレコ・ディ・トゥフォです。 カンパーニャ州は長靴の低めの向こう脛あたりにありますね。 品種はグレコ種、DOCGというイタリアワインとしては最も上位の原産地呼称が与えられています。

 外観は、かなりしっかりしていて、レモン色というより薄黄金色です。 香りのボリュームはそんなに大きくありませんが、グレープフルーツ的な柑橘系の香りと、洋梨のような甘いフルーツの香りを感じます。 味わいは、外観の印象通りかなりシッカリ系。 甘さ控えめでアルコール度数はそんなに高くないのですが、カチッとしていて飲み応えがあります。

 肝心のパスタとの相性は、パスタにレモンを絞らない状態ではパスタのオイルを洗い流す役割で、 レモンを絞った後は魚とレモンの間を繋ぐ役割を担っていた感じです。 とても分かりやすく、「海の幸ベースの軽めな料理」全般に合わせられるワインだと思いました。

 1/3くらい残した分を翌日の朝(元旦)から再稽古。 小瓶保存はしなかったけど、特に変化した様子はありませんでした。 添加物としてCMC(カルボキシルメチルセルロース)が入れられているからかな? まぁ楽しめれば良いんです。

点数76点
白ワイン飲み比べ

 勢いで飲み比べに発展しております。飲む人一人だけどな(涙)

 グレコは甲州に比べて明らかに色が濃いんだけど、香りのボリュームに大差はありません。 ところが味わいは、色合いに対して強い正の相関が見られます。

 やっぱり一度に複数のワインを開けて稽古するのは面白いねぇ。

スパークリングワイン飲み比べ

 大晦日なのを良いことに「どうせ飲んじゃうし」と浮かれて見境なくワインを開けていきます。

 左は二コラ・フィアットさんから頂いたハロウィンキャンペーンの賞品、右側の安スプマンテとは概ね10倍の価格差があります。

果たしてポンコツ師範は違いを検知できるのか?

Nicolas Feuillatte Reserve Exclusive Brut N.V. [Nicolas Feuillatte]
名称Nicolas Feuillatte Réserve Exclusive Brut N.V.
二コラ・フィアット レゼルヴ・エクスクルーシヴ ブリュット N.V.
生産者Nicolas Feuillatte
二コラ・フィアット
価格(ハロウィンキャンペーン当選賞品)
購入店

 ・・・というわけで更に開けたのは、 二コラ・フィアット公式さんのハロウィンキャンペーンの当選賞品。 ハロウィンと言えば厄払い、厄払いといえば大晦日ですよ、ということで本日稽古することに相成りました。 二コラ・フィアット、今はどうか知りませんがエール・フランスのエコノミーでも飲めたんですよね。 エコノミーでシャンパーニュが飲める、その一点における優位性で欧州出張の際にはエール・フランスを選びがちだったことが思い出されます。

 外観は、明らかに比べたスプマンテより色が濃くて、そして明らかに泡のキメが細かくてボリュームたっぷりです。 「なんでも一緒」と思いがちなスパークリングも、飲み比べると違いが鮮明になりますね。 香りは・・・やっぱり根本から違うのよ、別の飲み物です。 熟したリンゴにバターを纏わせて焙ったような甘く香ばしい香りと、 酸味シッカリだけどほのかに甘くてプチプチ口腔内粘膜を刺激してくる味わい。 一言で言えば「エロティック」・・・・エロチックなんですよ!

 やっぱシャンパーニュしか勝たん。マジでそう思います。 安スパークリングが軽自動車だとすればシャンパーニュはメルセデス・ベンツ。 どちらも目的地までは運んでくれますが、満足度が違います ・・・って、軽自動車もメルセデスも何回かしか乗ったことありませんけどね。

 半分くらい残した翌日再稽古。やっぱり美味いよね、シャンパーニュ。日本のお正月にシャンパーニュは欠かせませんよ。

点数82点

30日(金休)

包丁研ぎ

 連休六日目。本日は年末恒例の包丁研ぎ。

 似たような三徳包丁が2本もあるのは、師範と師範代がそれぞれ独身時代から使っていたものを持ってきたから。 どちらも本割込鋼、包丁が切れると料理が楽しくなりますな。
(出刃や柳刃、果ては牛刀もあるけどほとんど使いません。うちの料理はだいたい三徳で十分。)

 ソムリエナイフも研げるタイプですが、鋼じゃ無いのですぐナマクラになります。 ソムリエナイフ、そもそもギザギザが付いていたりアールがあったりするタイプだとそもそも自分では研げませんよね。 高級ソムリエナイフをお持ちの方はどうしているんだろう?

アペロ

 これにて年末作業も概ね全て完了、お疲れさま~To:自分!ということで昼からアペロ。

 テラスのテーブルには、焼きたてピッツァ(スーパーで購入)、海老とアボカドとトマトとマッシュルームのサラダ(師範代謹製)、 高級スプマンテ(下記参照)・・・もう今年が終わっちゃっても良いや!って気分です ・・・なんて、明日で終わっちゃいますけどね。

Radise Millesimato Extra Dry 2021 [SMV]
名称Radise Millesimato Extra Dry 2021
ラディーセ ミレジマート エクストラ・ドライ 2021
生産者SMV
SMV
価格549円
購入店ロピア権太坂店

 本来今宵は別のワインにする予定だったので、 昼からワインを開けるつもりは無かったんだけど、お昼のメニューがどうみてもワインが欲しくなるヤツだったから仕方ありません。 やむを得ず開けたのがコチラ、ロピアで税別499円で売られていたスプマンテ。 異形ボトルに入ったミレジマート(生産年記載)のエクストラ・ドライでこの値段は凄いなぁ、と思って購入したものです。

 まずは外観から。泡はかなり粗い感じで、色もほぼ無色です。まぁワンコインだったらこんな感じでしょう。 香りは、爽やかな柑橘系の香り、以上!です。 味わいは、意外と酸味がしっかりしていて甘味も感じます。苦味は軽めで、香りと同じく爽やかな印象を与えてくれます。

 爽やかさだけが取り柄です!って感じではありますが、「泡の出るのは七難隠す」という言い伝え通り、 甘酸っぱくてシュワシュワしているだけで合格だったりします。 半分くらい残したので、明日も多分こんな時間に稽古すると思います、 そして多分明後日までは残らないと思います。

 半分近く残っていたので、小瓶では無く普通にボトルのままセラーに立てて保存しました。 翌日のシャンパーニュと比べるとその差歴然。 でも10倍の値段差があるので、適材適所でしょう。

点数70点
寄せ鍋

 師範は年末作業は終了しましたが、キッチン周りの掃除にお忙しい師範代なので、 夕食はミツカンのとんこつしょうゆ鍋をベースにした寄せ鍋。 鍋って準備が楽で美味しくて便利ですよね。

KOSHU fermentation en Futs 2021 [Chanter Y]
名称KOSHU fermentation en Futs 2021
甲州 樽発酵 2021
生産者Chanter Y
ダイヤモンド酒造
価格2,640円
購入店ジェロボアム

 そんな料理に合わせた稽古相手は、秋に神戸のジェロボアムさんで買ってきた 日本ワイン。マスカット・ベーリーAがたいそう美味しいダイヤモンド酒造さんの甲州樽発酵2021。 ラベルには「Cultivée par "Daiichi-Kyousen"」とか書かれていて、なんだか特別感があります。 でも稽古範囲内のお値段です。

 外観は、濃くなく薄くなくで、レモンの果肉くらいの雰囲気。 香りのボリュームはおとなしめ。甲州らしい、和柑橘を思わせるシュッとした果実香と、 樽発酵由来と思われるほんのり(極めてほんのり)な樽の香ばしさを感じます。 味わいは、甘さ控えめ酸味しっかり旨味もしっかり。「端正」という表現がぴったり来るような味わいです。

 派手さは無いけど、日本ワインらしい「謙譲の美徳」を備えた感じで、料理との相性範囲は広いと思います。 ダイヤモンド酒造さんは赤も白も美味しいな。 円安&流通混乱の昨今、日本ワインのお得感は爆上げしていると思いますよ。 そんなこともあって、「普通に買える日本ワイン」を応援したい安ワイン道場です(争奪戦を追いかける気力はありません)

 翌日お昼に再稽古。外観は翌日に開けたイタリア産の白と比べると明らかに薄いんだけど、 香りのボリュームは同じかこちらが立派なくらい。和柑橘がフワーッと香ります。 味わいは、やっぱり「端正」ですね。日本刀のように色付きが無くシュッとしています。

点数77点

29日(木休)

窓拭き

 連休六日目。本日は大掃除のメインイベント、家じゅうの窓やガラスや鏡面部分の拭き掃除。

 写真の、二階と塔屋部分の窓は昨年から拭くのを諦めています。 今年は子供部屋の窓も「自分でやりなさい」にしました(やりそうにないけど)。 なので、以前は丸一日の作業でしたが、今年は午前中の3時間で完了。 それでも結構ヘトヘトになるのね。お疲れさまでした>自分

プレミアム・ヱビス ホップテロワール

 本日の食前酒は「プレミアム・ヱビス "ホップテロワール"」。ねぇみんな聞いた、ホップもテロワールの時代らしいですよ! 『チェコのジャテツ産ファインアロマホップ100%使用』ですって。

 外観は澄んだ黄金色。全く濁りは無くて澄んでいます。 香りは結構シッカリしています。ホップ由来か麦芽由来かわからないけれど、 エール系とはことなる華やかさのある香りがフワーッと漂います。 味わいは、外観の印象通り基本に忠実な感じ。ちゃんと苦くてちゃんとコクがある、正統派の味わいですよ。

Cascina Bricco del Sole Monferrato Rosso 2018 [Icardi]
名称Cascina Bricco del Sole Monferrato Rosso 2018
カッシーナ・ブリッコ・デル・ソーレ モンフェラート・ロッソ 2018
生産者Icardi
イカルディ
価格2,200円 (ワインくじ)
購入店カルディ 横浜ジョイナス店

 本日から夕食の調理担当は師範代にバトンタッチ。メニューは照り焼きハンバーグwithナスの揚げ煮&フルーツトマトです。 やっぱり人が作った料理は美味いな。

 セラーも大掃除の一環で、なんとなく飲む機会を逸してたブツを片付けていきます。 このワインは、2021年のお正月にカルディで2,200円のワインくじを買って、安定の末等だったもの。 その時、義妹家でもワインくじを買って、同じもの(のヴィンテージ違い)が送られてきたんですよ (その顛末)。 なのでなんとなくご縁がありそうで開けられなかったんですね。 道場のセラーで2年寝てたので、自宅熟成の効果を期待しますよ。

 外観は、2年の追加熟成をものともしないしっかりとした紫色。 香りは、スミレとブルーベリーと焦がした木。イタリアをちょっとモダンな雰囲気にしました、って感じです。 品種は、ネッビオーロ、カベルネ・ソーヴィニヨン、バルベーラらしいんですが、 確かに言われればそんな感じはします。 味わいは、2年前に稽古した2016年産よりも渋味の角が取れていて、甘酸っぱくて親しみやすい雰囲気です。

 前回稽古した時の険しさははあまり感じられず、ちょっとスーパー・トスカーナ的な雰囲気が感じられる美味しいワインでした。 トスカーナのヴィンテージチャート的には、 2016年は「めっちゃ良い年」で2018年は「かなり良い年」という差を反映しているのかもですね。

 翌日、明るいうちから再稽古。色はやっぱり濃いですね。スパークリングに使った小さめグラスでも向こうは透けない濃さがあります。 香りも味も、特に大きな変化はありません。イタリアらしい開放的な美味しさと、しっかりした骨格が感じられるワインです。

点数79点

28日(水休)

風呂掃除

 連休五日目。本日の大掃除アイテムその1は、ガッツリ風呂掃除。

 道場の風呂は最後に入った人が浴室内を拭き上げる約束になっているので、大掃除もそんなに大変ではありません。 せいぜい隅々のカビ取りとガラスの曇り取りくらい。でもやっぱり2時間は掛かるのね。

 時間が掛かる一番の理由は、シャンプーとか洗顔料の類が多いから。それらをキレイにするのが大変。 今は「可愛い可愛い」と小さな娘さんを育てていらっしゃる諸兄も多かれと思いますが、 そのうち風呂場の物置は女性陣に占領されることになります。

ケルヒャー

 風呂掃除を終えたら屋上の壁とタイルの清掃。 ここでは高圧洗浄機が大活躍します。とはいえ、高圧洗浄機が活躍するのはこの時期だけ。 極めて稼働率の低い機材です。

 ・・・って、カットの入ったワイングラスとかデキャンタとかは年イチも使わない稼働率ですけどね。

長野のビール

 夕食前には、また勝手に長野の隣町ビール比較をしております。 今回は濃いヤツ対決で、ヤッホーブルーイングがインドの青鬼、オラホビールはアンバーエール。

 そしてやっぱり青鬼は強いな。濃いけどフルーティ。対するアンバーエールは焦がしが効いてて香ばしい感じ。 前回の対決とは逆の印象でした。

Wildsong Organic Pinot Gris 2018 [Te Awanga]
名称Wildsong Organic Pinot Gris 2018
ワイルドソング オーガニック ピノ・グリ 2018
生産者Te Awanga
テ・アワンガ
価格1,163円 (通常価格:2,200円)
購入店MANUKA Online

 本日まで夕食当番は師範で、メニューは鶏とマッシュルームのグラタン、イカとブロッコリーのガーリック炒め、 主食はバゲットとエピ。 選んだワインは、「ニュージーランド 厳選ワイン 12本セット」半額セール16,440円で購入した中からの最後の一本。 このセット、どうも品質に疑問のあるワインが多かったんだよね。 なので、大掃除の一環として「怪しきワインは今年のうちに」ということでチョイスしました。

 色は、それなりにしっかりしたレモン色が見て取れます。 普通だったら喜ばしいんだけど、状態に疑問があるワインに対しては警戒ポイントです。 これで香りがヒネ香バンバンだったら終了・・・と覚悟しつつ香りを取ると、普通にフレッシュな香りがして一安心。 樽香はありません、ストレートにリンゴとグレープフルーツの香りです。 味わいにも特に劣化した気配は無く、甘さも酸味も控えめだけと旨味がしっかり感じられるバランスです。

 当初の悪い予想は杞憂で、普通にフレッシュで美味しいピノ・グリージョでした。 ただ、だからどうってことはなくて、あくまで「普通に美味しい」です。 元値で2,000円オーバーはちょっとお高めに感じるんだけど、 ニュージーランドでピノ・グリという珍しさプレミアムと思えばまぁ納得はできます。

 翌日、特に変わりはありません。普通に美味しい1,000円台の白、って感じです。

点数72点

27日(火休)

エアコンのフィルター掃除

 連休四日目。本日の大掃除アイテムその1は、エアコンのフィルターや換気扇の掃除。

 道場のエアコン、メーカーはダイキンとパナソニックと日立がありますが、それぞれに特徴がありますね。 エアコンの能力に関係なく、一番フィルターが大きいのがパナソニックで、小さいのがダイキン。 それら2社は左右の形が共通ですが、日立のは左右のデザインが違っています。 部品の種類を増やさない設計という意味では前の2社に軍配ですな。

ワイングラス

 フィルタ清掃だけでは時間が余ったので大掃除アイテムその2、グラスラック(ガラス戸棚)の清掃。 まず全部出して並べました。

 これまでは、年末のタイミングで曇ったグラスを洗い直したりしていたけど、 今回は満遍なく使ったせいもあるのか、明らかに曇りのあるグラスは無かったので、洗い直し無しでした。 25周年の時にほぼ全部使ったりもしたからね。

ワインラック

 そしてラックに仕舞い直し。学生の頃に使っていたグラスもあったりして、大変混沌としております。 そしてグラスにも流行りすたりがあるんですよね。今は軽くて薄いのが全盛ですが、また違う流行が来たりするのかな。

餃子伝説 吉野町店 外観

 午前中には掃除を終えて、散歩がてら吉野町にある横濱君嶋屋本店に正月用の清酒を買い出し。 その後ふらっと入ったお店が餃子伝説 吉野町店。なんとなく餃子が食べたかったしビールが飲みたかったんですよ。

餃子伝説 吉野町店 外観

注文したのがコチラ。
八宝菜定食 850円
ビームハイボール 390円
「餃子でもビールでも無いじゃん!」ですが、細けぇこたぁ良いんだよ。 メニューを見たら八宝菜が美味しそうだったし、ビールは高かったし。 ハイボールは誰でも作れるお味でしたが、八宝菜は材料いろいろで美味しかったっすよ。

Chateau Mars Hosaka Cabernet & Bailey A Premium 2019 [Mars Hosaka Winery]
名称Chateau Mars Hosaka Cabernet & Bailey A Premium 2019
シャトーマルス 穂坂 カベルネ・ベーリーA プレミアム 2019
生産者Mars Hosaka Winery
マルス穂坂ワイナリー(本坊酒造)
価格(寄付金額:2本セット 19,000円(参考価格:2,648円 @本坊酒造))
購入店山梨県韮崎市

 もちろん本日も夕食当番は師範です。メニューは、回鍋肉、モヤシとネギの中華スープ、昨日の残りのヒレカツ&チキンカツ。 ワインは、山梨県韮崎市へのふるさと納税返礼品。裏ラベルには

『樽熟成12ヵ月以上の穂坂町産カベルネ・ソーヴィニョン首都マスカット・ベーリーA種のワインを厳選してアッサンブラージュ』

と書かれています。期待しますよね。

 外観は、かなり明るめの赤紫色です。大きめグラスでもキッチリ向こうが透けるくらいの濃さですね。 「なるほど軽い感じのワインかな」などと気軽に香りを嗅ぐと・・・ビックリしました。 まず香りのボリュームが凄いっすね。グワーッと来ます。 マスカット・ベーリーAらしいイチゴとココナッツの香りに、カベルネ由来と思われるブルーベリーヨーグルトと深み、 それに結構シッカリとした香ばしい樽のバニラ感が乗っています。香水っぽい感じで、師範的には大好きな系の香りです。 味わいは、渋味はごく軽く、酸味も控えめ、甘味はそれなりに。 軽いっちゃ軽いんですが、「軽薄」というより「軽快」な感じです。

 これは美味いです。ビックリ度合いで言えば、 熊本で頂いた菊鹿のマスカット・ベーリーA 樽熟成に次いで、 エーデルワインのシルバー カベルネ・ソーヴィニョンを凌駕します。 これが通常売価で稽古範囲内なのは凄いっすよ。ベーリーAのキャンディ香が苦手でなければ、ぜひお薦めしたい1本です。

 あの美味しさをもう一度、と翌日再稽古。 香りのボリュームはちょっと落ちたかと思うけど、香水を身にまとったイチゴとココナッツ感は健在。 味わいはやっぱり軽いけど細けぇこたぁ良いんだよ。

点数86点

26日(月休)

洗車

 連休三日目。暇人なので、大掃除アイテムを1日ひとつずつクリアしていきたいと思います。

 初日の今日は、道場のスーパーカー(※)の洗車。 2007年式、すでに15歳と6ヵ月のご高齢な車で、ディーラーには『そろそろ買い替えた方が・・・』などと言われていますが、 まだまだ普通に動くので乗り続けます。次女も免許を取ったら運転したいらしいので、ますます新車になんかできませんよ。 ちなみに長女は免許を取ったけど運転は諦めたそうです。

(※)「スーパーへの買い出しくらいにしか使わない車」の意味です。

Ferrari Irancy 2019 [Dom. Saint Germain (Christophe Ferrari)]
名称Ferrari Irancy 2019
フェラーリ イランシー 2019
生産者Dom. Saint Germain (Christophe Ferrari)
ドメーヌ・サン・ジェルマン (クリストフ・フェラーリ)
価格1,390円 (単品価格不明)
購入店ヴェリタス 輸入直販ワイン専門店

夕食当番は当然お休みを取得している師範です。 本日のメニューは、豚ヒレと鶏モモの一口カツ w/キャベツの千切り、さつま汁。揚げ物大好き一家です。 ワインは、安ブルゴーニュセットに入っていたイランシー。シャブリ近郊の冷涼地域ですね。 「イランシーなんて要らんし~」などとは言わずに、謹んで稽古致します。

 外観は、北のブルゴーニュとしては結構青みを感じる紫色です。 香りは、果実っぽさは控えめでキノコのような土っぽさがあります。 そして、まるで北海道のピノ・ノワールのような青さを感じます。 ちゃんと熟していないのかなぁ、なんて考えてしまいます。 味わいにも青さはあるんだけど、意外と酸味は控えめでしっかりとした甘さが感じられます。 なので熟していないってことじゃなさそうです。

 こぢんまりとまとまっていて美味しいんですけど、ちょっと独特の雰囲気を醸し出しています。 INAOが敢えてACブルゴーニュとせずに、イランシーという別のアペラシオンを与えている意義を感じます。 それはそうと、果実味控えめな赤とヒレカツ&チキンカツとの相性はベリーナイス。やっぱピノ・ノワールには揚げ物ですよ。

 翌日、明るいうちから再稽古。今日は甘さより酸味をメインに感じます。 これは、小瓶を冷蔵庫に入れていたこともあり、やや冷えすぎだったからのような。 ワインの味わいって、抜栓後の時間より温度の方が影響大きい気がしています。

点数75点

25日(日)

食前酒のワイン

 連休二日目、本日はクリスマス当日です。 もちろんクリスマスなので食前酒も豪華版、フランス、ポルトガル、イタリア・・・ワインのワールドカップやぁ~。

 昨日一昨日の残りだけでハーフボトル以上あるんだけど、今日は今日で別のんを開けます。だってクリスマスだもの。

Pian Oro 2020 [Famiglia Barbanera (Duca di Saragnano)]
名称Pian Oro 2020
ピアンオーロ 2020
生産者Famiglia Barbanera (Duca di Saragnano)
ファミーリャ・バルバネラ (ドゥーカ・ディ・サラニャーノ)
価格1,815円 (通常価格:3,630円)
購入店Terra Vento

 クリスマスの料理は手巻き寿司。これから年末年始にかけて鮮魚の入荷がだんだん減ってきますので、 今のうちに食べておこうという戦略です。 ワインは、インポーター風土さんとこの白。 ツイッター界隈でとても高い評判を耳にするので、このハレの日にご登場願いました。 品種はトレッビアーノ20%、マルヴァジーア20%、シャルドネ20%、モスカート40%。 半額セールで購入したものですが、樽を使っていないあたりも手巻き寿司に合いそうだと思ってチョイスしました。

 色は、結構しっかりしたレモン色です。アルコール度数は12.5%と標準的なので、アシはそれほど長くはありません。 香りは、めちゃピーチ、めちゃマンゴー、そしてめっちゃキンモクセイです。「桂花陳酒ですか?」って間違うくらい。 モスカートの香りが支配的っぽいっすね。 味わいは、甘さそこそこ酸味シッカリ。後味に軽い苦味があって、全体を引き締めています。

 こりゃ美味いわ。笑っちゃうくらい人懐っこくて、みんなに好かれるワインだと思います。 モスカート(ミュスカ、マスカット)って、ワイン用としてもとても優秀な品種だと思うんだけど、 なぜかあまり取り沙汰されることが無いのよね。まずはこのワインでモスカートの分かりやすい美味しさを感じて欲しいっす。

 翌日再稽古しても、フルーティな香りは未だ健在です。 食前にこういうワインがグラスで出されたら「おぉ!」って思いますよ。 食後に出されても良いと思います。食中は・・・料理によっては華やか過ぎるかもです。

点数82点
手巻き寿司

 手巻き寿司って美味しいよね。握り寿司だと絶対寿司屋には敵わないんだけど、 手巻き寿司だといい勝負できると思うんです(なので寿司屋で手巻き寿司は頼まない)。

 ワインステーション+さんでもお寿司とワインのイベントが開催されていたみたいですけど、 お寿司って料理の最小単位が小さいので、ペアリングの検討にはもってこいだと思います。


24日(土)

長野のビール

 安ワイン道場的には「クリスマス大感謝祭」ということで、本日の食前酒は長野のビール2本を同時に開けます。 それらは、オラホビールのゴールデンエールとヤッホーブルーイングのよなよなエール。お隣の町ですね。

 飲み比べると、香りはオラホの方がフルーティ、まるでゲヴュルツトラミネールですな。 一方よなよなエールは、焦がしたような香ばしさと味わいの深みが特徴的です。

 単純比較だとオラホに軍配を上げますが、よなよなはあの値段と生産量でこのクオリティは素晴らしいっすね。

Gardet Brut Tradition N.V. [Gardet]
名称Gardet Brut Tradition N.V.
ガルデ ブリュット・トラディスィオン N.V.
生産者Gardet
ガルデ
価格3,120円 (単品価格:6,600円)
購入店銘醸ワイン専門 CAVE de L NAOTAKA

 クリスマスには丸鶏を焼いてシャンパーニュを抜栓する、典型的な日本人家庭の安ワイン道場です。 というわけでまだ明るいうちから開けたのは、IENOMI LIFEの「高級辛口シャンパン5本セット」税送料込み15,950円から、 単品価格は結構良いお値段だった1本。品種はピノ・ノワール45%/ピノ・ムニエ45%/シャルドネ10%、ドザージュ量8g/Lらしいです。

 外観はやや濃いめのレモン色で、シャンパーニュらしく泡立ちはタップリ&泡のキメは超細かいです。 もうそれだけで心がワクワクします。 香りは、めっちゃリンゴです、リンゴのコンポートです、アップルパイです。ボリューム含め、申し分ない感じですよ。 味わいも、酸味シッカリだけど甘さもあって人懐っこい感じ。これは美味しいヤツですわ。

 こういうのが師範は好きなんだな。まず分かりやすい。そしてやっぱりムニエが多くてベリーっぽさがあるのが好き。 これに樽の香ばしさが乗れば万能です(多分、いわゆる「ガチなシャンパーニスト」とは別のベクトルだと思います)

 ボトルに200mlくらい残った翌日再稽古(小瓶100mlは別途保存)。 泡は結構抜けちゃったけど、それでも美味しいのがシャンパーニュですよ。 ベリー香は健在、ほんのり甘さも健在。 ぐいぐい食欲が湧き出てきて、シャンパーニュが食前酒の定番たる理由がよくわかります。

 小瓶保存した分は翌々日再稽古。 泡の持ちに関しては、ボトルでシャンパーニュストッパーするよりも小瓶保存の方が保てます。 翌々日も美味しいシャンパーニュでした。

点数84点
クリスマスに乾杯

 次女が帰ってきたので乾杯。女性陣はロゼ色のノンアルコール・ワインです。 原材料はリンゴらしいので、ノンアルコール・シードルかな。イオンで売られていました。 うっかりテイスティングし忘れましたが、なんだか美味しそうでしたよ。

Valcatrina 2020 [Santos Lima]
名称Valcatrina 2020
バルカトリーナ 2020
生産者Santos Lima
サントス・リマ
価格789円
購入店カルディ 横浜ジョイナス店

 早いうちにシャンパーニュを開けちゃったので、 夕食前にそれを飲み干しちゃう心配がありました。 そのことをツイートしたところ、飲み友だちから「別のを開ければ良いじゃん」とのアドバイス。 確かにね、これからずっと休みだから、どんだけ残ったって平気ですよね。 というわけで選んだのは、カルディで買ったポルトガル産の赤です。

 外観は、「これが800円なの!」とビックリするくらいにしっかりした紫色です。 アルコール度数は14%、アシも長くてトロっとしています。 香りはめっちゃベリーです。前のシャンパーニュのベリー感なんて霞むくらいにベリーベリーしています。 そしてどことなくスペイン&ポルトガルにありがちな「マドラスが吸う葉巻の煙と灰」みたいな香りもあります。 味わいは・・・甘いのね。ビックリするくらい甘いのよ。 数値を計るとBrix9.1、道場基準では甘口ワインにカテゴライズされるレベルです。

 普通の食事にこの甘さは辛いかもだけど、今日はクリスマス・イヴですからね。 そしてシャンパーニュと並行して開けていたので適材適所で楽しめました。 それにしても800円でこんな甘さと凝縮感のあるワインは珍しいと思います。

 こちらも100mlは小瓶に残して、それ以外の150mlを普通に栓をしてセラーに立てて保存、翌日再稽古。 翌日もベリーベリーした香りは健在、そして甘さも健在。 いまこれを書いているのは夕方だけど、全部飲み干さずに食後酒に取っておきます。

 さらに3日後、小瓶保存と再稽古。抜栓当日は感じなかった青さといか、若いポルトみたいな香りが感じられます。 味わいもどことなく青くて甘い。今さらですが、若いポルトっぽいワインを想像した方が良いと思います。

点数78点
クリスマスの食卓

 そんなこんなで、楽しいクリスマス・イヴになりました。 後半は全然覚えちゃいませんが、ワインがどちらも1/3くらいしか残っていないところを見ると、 師範しっかり上機嫌で出来上がっていたんでしょう。

 それではみなさん、メリークリスマス!


23日(金)

クロムバッハ― ヴァイツェン

 スチャラカ会社員の師範に於きましては、明日より12連休です。どこへも出かけませんけど。 そんな週末の食前酒に選んだのは、近所のイオンで見かけた「クロンバッハ ヴァイツェン」というドイツ産のビール。 ピルスとヴァイツェンと買って、ピルスは二度目(前回は年初)だったけど、 こちらのヴァイツェンはお初です。

 ピルスはいわゆる普通に軽めのビールでしたが、こちらのヴァイツェンも同じく軽めながらちゃんとドイツ産、 軽い濁りとフルーティさがあって、さすが本場!を感じます。 お値段はピルスが税別178円、ヴァイツェンが税別198円。 20円多く出してもこちらの方が面白いと思いますよ。

洋風角煮 オリジナル

さて夕食です。昨日から調理していた"MOMO's Marriage"の第7弾はこちら。
・赤ワインとスパイスの洋風角煮
基本的にレシピ通り(の1.5倍量)で作りましたが、若干の魔改造ポイントとして付け合わせに別茹でした青梗菜を添えました。
今回のレシピ、ちょっと疑問な点もありました。
「最終的に煮汁を半分まで煮詰めるのになぜ最初に水を加えるの?ワインだけで良くね?」とか、
「果実味はワインがあるのになぜドライプルーンを入れるの?味醂で良くね?」とか。
でもまずは教えに忠実に調理しました。そのあたりは今度お会いした時に聞いてみよっ!

セットへのリンク:マリアージュ研究家 MOMOさんのセレクトワイン8本セット 15,900円

洋風角煮 出来上がり

そして完成品がコチラ。

 ちょっと火を入れ過ぎたのか、若干煮くずれたのと、 豚バラが安いヤツ(メキシコ産)だったためか、赤身の部分がちょっとパサついたのが残念ポイント。 でも全体には美味しく出来上がりました。

 食べる前の情報で、当のMOMOさんから「実は台湾風です」との情報を得ましたので、 付け合わせを青梗菜にして台湾風にしたのは正解だったと思います。 その他のサイドメニューも、モヤシのナムル、エノキとカニと玉子のスープ、基本的に中華風でまとめました。

Chianti Superiore Donatella Cinelli Colombini 2019 [Fattoria del Colle]
名称Chianti Superiore "Donatella Cinelli Colombini" 2019
キアンティ・スペリオーレ "ドナテッラ・チネッリ・コロンビーニ" 2019
生産者Fattoria del Colle
ファットリア・デル・コッレ
価格1,457円 (単品価格:2,750円)
購入店IENOMI LIFE (イエノミ ライフ)

 この料理に合わせるよう選ばれたワインがコチラ。 「マリアージュ研究家 MOMOさんのセレクトワイン8本セット」から、 イタリアのキアンティ・スペリオーレ。品種はサンジョヴェーゼとカナイオーロが使われており、 セメントタンクで10カ月熟成ののち、瓶内で3か月熟成とのことです。

 さて抜栓。コルクはDIAM5です。意識高いですね。 色は、やや明るめで赤みのある紫色。気合の入ったブルゴーニュくらいの色合いです。 香りは、抜栓してすぐはほとんど香ってきませんでした。まぁそういうことはありがちなんでゆっくり稽古しましょう。 味わいは、渋味は薄く広く舌を覆う感じで、その後に甘味と酸味がキュッと舌を絞って来ます。 色の印象通り、明るい感じの味わいです。

 結構時間をかけて稽古しましたけど、結局最後まで香りはおとなしいままでした。

 まずまずのワインです。 料理とのマリアージュに関しては、合わなくは無いけどピッタリってほどでもなくて、 「結婚」というより「お付き合い」くらいかなぁ、と。 この料理だと、師範だったら豪州のシラーズとかをイメージします。 そしてこのワインだとトマトベースのソースが合いそうです。 どの程度ワイン選びに選択肢があったのか分からないので、そのあたりは大人の事情がありそうな気はしますけどね ・・・ってな下衆な考えはやめにして、料理もワインも自由、ルールに囚われず好きに楽しみましょう!

 翌日のクリスマス・イヴは新たに2本開けちゃったので、小鬢保存分は翌々日に再稽古。 特に変化した様子は無くて、やっぱり香りは弱めだし、渋味甘味酸味の感じも抜栓直後と同じです。 肩肘張らないキアンティですよ。

点数73点

22日(木)

洋風角煮 材料

 本日は木曜なので休肝日です。 ですが、明日に向けて調理を開始したので、それに使ったワインがちょっとだけ余ります(余らせました)。 「グラス1杯までは休肝日」という言説に触れたので、1杯だけ頂きましたが休肝日です。

 このワインを大量に使って作った料理は、先週金曜に引き続き、 料理を合わせるレシピ付きワインセットから。 「マリアージュ追検討」シリーズの中では一番難易度が高そうなメニューです。 調理の結果は明日ご報告します。

Santa Merlot 2021 [Vina Santa Carolina]
名称Santa Merlot 2021
サンタ メルロー 2021
生産者Viña Santa Carolina
ビーニャ・サンタ・カロリーナ
価格460円
購入店肉のハナマサ 西横浜店

 煮込み料理用に使うワインは、基本的に「濃ければなんでも良いじゃん」という考え方です。 「飲むのと同じワインを使う」なんて方もいらっしゃいますが、師範にはそんな甲斐性はありません。 というわけで選んだのが、マトモなワインとしては多分最も低価格な「サンタ」シリーズから、品種はメルロー。 同じシリーズのカベルネ・ソーヴィニョンとは先日稽古していて、 値段の割にはイケている印象がありました。

 外観は、とてもしっかりした濃い紫色です。この時点で料理用としては合格印を出したくなります。 香りは、濃いベリーとほんのりピーマン、カベルネよりも柔らかくて典型的なメルローの香りですね。 味わいは、甘さそこそこ渋味は軽め、酸味は思いのほかしっかりで、正直ちょっと薄い感じではあります。 ただまぁちょっと長めに煮詰めれば良いですよ。

 料理用にサンタのメルロー、十分アリです・・・てかまだ料理は出来上がっていないんですけど、 味見をした感じではオッケーでした。 煮込み料理のワインでお悩みの皆様は参考にして頂ければ幸いです。

点数72点

21日(水)

Bourgogne Tonnerre Chardonnay 2019 [Dampt Freres]
名称Bourgogne "Tonnerre" Chardonnay 2019
ブルゴーニュ "トネール" シャルドネ 2019
生産者Dampt Frères
ダンプ・フレール
価格1,390円 (単品価格:1,349円)
購入店ヴェリタス 輸入直販ワイン専門店

 本日の料理当番は師範、メニューはサバの文化干しと樺太シシャモを焼いたやつ、 マダイとミズダコの刺身にアジのタタキ、付け合わせは水菜のお浸しと切り昆布の和え物。 ガチで「和」のメニューになりました。

 こんなワインに合わせるには、日本ワインの甲州とかシャブリとかと相場が決まっているわけですが、 あいにく稽古を控えた選手は「♩はぁ~ぁ甲州もねぇ、シャブリもねぇ」状態。 そこで選んだのがこのワイン。「ブルゴーニュ激旨紅白6本セット」からの3本目ですが、 トネールという場所はほぼシャブリ地区(更に北)なんですな。なので間違いないはずと確信してチョイスしました。 ちなみにこの造り手の赤は先日稽古していて、 かなり好印象だったのでその面からも期待できます。

 色合いは、レモン色というより麦わら色に近い感じ。外観からもシャブリっぽさを感じます。 香りは、派手さのない柑橘香と、「ミネラルっぽい」と言いたくなる無機質な香り。 師範的には「コレはシャブリで間違いないです」という雰囲気です。 ところが味わいがちょっと予想と違って、酸味が控えめなんですよ。 なのでやや締まりがない印象なのが残念です。

 北のワインの割には味わいの緩さがちょっと気になりますが、和食に合わせても邪魔しないフトコロの深さを感じるシャルドネではあります。 やっぱりなぁ、温暖化の影響で今後注目すべきブルゴーニュはコート・ドールじゃなくてもっと北、という気はしますね。

 小瓶保存の翌々日、正直印象一変しました。まるでヴィオニエ、まるでアルバリーニョ。 芳香系の甘い香りがしっかり受け取れます。やっぱりブルゴーニュは基礎体力有るなぁ、と感じた次第です。+1点です。

点数73(+1)
Tonnerre Map

 ちなみにシャブリとトネールの位置関係を示した地図がコチラ。 右上のグリーンの部分にTonnerreがあります(クリックで拡大します)

出典はBourgogne Map。 こういうことがすぐに調べられるようになって、良い時代になりました。


18日(日)

雷電 閂 IPA

 本日の食前酒は、長野県東御市へのふるさと納税の返礼品として頂いたオラホビールの雷電 閂 IPA。 これ、新潟のビールだと思っていたけど、缶に記載された情報によれば、 販売者がオラホビールで製造所は新潟のエチゴビールらしいです。

 そして、製造がどこであれ美味しいです。オレンジっぽい香りとしっかりした苦味は、 他のオラホビールと一貫している気がします。

返礼品へのリンク: 【ふるさと納税】クラフトビール 飲み比べ 10本セット 長野県東御市 12,000円

Longridge Chenin Blanc 2020 [Longridge]
名称Longridge Chenin Blanc 2020
ロングリッジ シュナン・ブラン 2020
生産者Longridge
ロングリッジ
価格2,145円
購入店アフリカー

 本日の料理は、まず食前におつまみとして柚子風味しめ鯖(スーパーのお惣菜)、 メインが白身魚のフライと広島県三次市のふるさと納税返礼品の山芋コロッケ。 付け合わせに海藻サラダ。

 ワインは、南アフリカのシュナン・ブランをチョイスしました。 このワインの上位銘柄は、先週稽古しており、 その記憶が途切れないうちにあの感動をもう一度!を期待して抜栓しました。

 色は非常に薄め。先日のシュナン・ブランとは全く別物の色合いです。 香りは、ちょっとメロンっぽくて青い感じの甘いフルーツを感じます。 樽も使っているらしいですが香味への影響は軽微で、ストレートにそのフレッシュ感勝負な感じです。 味わいは、甘さ控えめ、酸味シッカリ。軽い苦味が全体を引き締めています。

 真面目なワインだと思います。でも、先週のシュナン・ブランとは明確な差があります。 こちらは普通に美味しい日常酒、あちらは非日常のワインでした。 多くを期待せず、普通に食事と共に楽しむワインです。

 小瓶保存の三日後、安ブルゴーニュと比較しつつ稽古。 飲み比べると明らかにこちらの方が存在感があります。 「なんかゴメン!」って感じで+2点献上します!

点数73(+2)

 ワインを飲み終わる頃、庶民のワイン研究所 所長の リモートイベントに参加しました(惜しいことに写真を全く撮ってない)。 いやー面白かったな。詳細は彼のサイトにアップされると思います。
 この会、単なる視聴者参加のつもりだったけど、後半は他人サマのプラットフォームでいろいろ喋り過ぎた感じはします。 でもやっぱり私は「本音を堂々と発言する」人を応援したくなるんですね。 25年前からド素人のくせに「安ワイン道場師範」を名乗って来て、誰にも咎められなかった、 この世界はそういうフトコロの深さがあると思います。


17日(土)

渋谷 Ko-Ko 看板

 本日は、4年ぶりにライブに出演。 場所は、渋谷は道玄坂のホテル街にあるKo-Koというライブハウス。 キャパは30人くらいの小さな会場です。そのうち出演者は20人くらいいるので、 もうそれだけでほぼ満席に近い状態になります。

 "Jazz Bar & Live"と書かれていますが、今回の対バンの皆さんは全然ジャズに限らず、 ビートルズありウクレレあり、師範のバンドみたいにフュージョン&シティポップあり、要はなんでもありでした。

渋谷 Ko-Ko ヱビス小瓶

 演奏前にアルコールが入ると、パフォーマンスが落ちるのはわかっています。 わかっていますが飲んじゃいます。だって飲みたいじゃないですか、こういう楽しい席では。 最初に飲んだのがヱビス小瓶 750円。久しぶりに飲んだな、小瓶のビール。

 今回我々の出番は最後だったので、この後も生ビール 700円を2杯ほど頂いて、 もうそうなると演奏は野となれ山となれ、です。

渋谷 Ko-Ko SKGの演奏

そして出番です。今回のセットリストは以下の曲目です。
・Take Me [Casiopea]
・Jaco [Pat Metheny Group]
・中央フリーウェイ [荒井由実]
・ふたりの未来 [ブルー・ペパーズ]
・ずっと [ブルー・ペパーズ]
やっぱりヴォーカルが入ると楽しいね。いや若くてキュートなメンバーが入ると楽しい、なのかもですが。

 ベースのAo氏がYouTubeにアップしてくれましたので、恥ずかしながら共有します。

渋谷 Ko-Ko 生ビール

 生ビールの背景は、ウクレレ独奏を披露して頂いたご高齢の方。 歩くのも覚束ない感じなのに、ウクレレにオーバードライブ繋いで、アバンギャルドに演奏されるわけですよ。 お世辞にも上手い演奏とは言えないけれど、凄いと思ったな。 人間いくつになっても好きなことが出来る、そうありたいものです。

 そんな、お久しぶりのライブ出演でした。 14時から18時まで、音楽を聴いて弾いて楽しんで、会費はたったの3,000円(ドリンク別)。 音楽ってお金の掛からない趣味ですよ。またやりたいっすね~。

トムボーイ カフェ 渋谷円山町店 外観

 ライブも無事終了、もちろんお疲れ様の打ち上げに向かいます。 参加者は、メンバー5人と、ボーカルのUmさんの彼氏の6人。 彼女のライヴの打ち上げに付き合う彼氏、ノリが良くてナイスです。若いって良いな。

 向かったお店は、キーボードのMz氏の「駅から離れた方が良い店がある」という謎の確信に従い、 ホテル街をうろうろしてNHKの方に向かうも、だんだん店が減ってきます。 「こりゃ方針間違ったな」と引き返そうとしたところで発見したのがコチラ、 トムボーイ カフェ 渋谷円山町店というお店。 6名入れるか伺ったところ『8時までなら』ということだったので、 お尻が決まっているのも都合がいい(そうじゃないと永遠に飲み続けるので)と思い決定にしました。

トムボーイ カフェ 渋谷円山町店 乾杯

 正統派の酒飲みですから、店では速攻生ビールを注文します。 入るなり「生ビール6つ!」ですよ。お店側も当然それを想定しているでしょうから、可及的速やかにサーブされるわけです。 「とりあえずビール」は客とお店の阿吽の呼吸ですよ。

 そして乾杯!なにかを成し遂げたあとの乾杯は一味違いますな。たいしたこと成し遂げたわけでもないんですけどね。

トムボーイ カフェ 渋谷円山町店 サラダ

料理の注文は、全面的にベースのAo氏にお任せしましたので、 名前も値段もわかりません。なのでメニュー名は適当に書いていきます。 最初に出されたのが
・海老とマンゴーが乗ったサラダ
見た目にも南米な感じがして良いっすね。

Elsa Bianchi Torrontes 2020 [Valentin]
名称Elsa Bianchi Torrontés 2020
エルサ・ビアンキ トロンテス 2020
生産者Valentin
ヴァレンティン
価格2,880円 (お店価格)
購入店TOM BOY

 生ビールを2杯ほど頂いたら、もちろんワインですよ。 別にワインが好きな集団というわけでもないんですが、強引に付き合わせてボトルで注文します。 このお店、概ね3,000円前後のお手軽なクラスのワインが10種類強リストされています。 そんな中から1本目に選んだのは、アルゼンチンのトロンテス。 芳香系品種の代表的な銘柄ですから、『香りが良いっすね~』ってのを期待したわけですよ。

 外観は普通に薄めのレモン色です。 そして期待した香りは・・・期待したほどではありませんでした。 もちろんちゃんと黄桃とか洋梨のような華やかな香りがあるにはあるのですが、いかんせんボリュームが弱めです。 味わいはやや甘めで酸味は控えめ、普通にトロンテスの味わいです。

 悪くないんです、でも特筆すべき点も無くて残念。 ドラムスのHr氏がしきりに「安ワイン道場師範」のことを宣伝するので、 お若い方の前でその面目躍如を図ったわけですが、 世の中そう上手くはいかないわけですよ。 ドヤ顔で普通のワインを選んだオッサンになりました。

点数72点
トムボーイ カフェ 渋谷円山町店 マルゲリータ

中南米の雰囲気がコンセプトのお店ですが、ピザもあります。多分
・マルゲリータ
ですね。チーズたっぷりで美味しゅうございました。

トムボーイ カフェ 渋谷円山町店 ハンバーグの入ったトマトのソーススパゲティ

この料理がなんとも形容しがたくて、そのまま表記すると
・ハンバーグの入ったトマトのソーススパゲティ
ですかね。これもどちらかというとイタリアンっぽいメニューですね。赤ワインが合いそうです。

Wine Men of Gotham Cabernet Sauvignon 2020 [Vinternational]
名称Wine Men of Gotham Cabernet Sauvignon 2020
ワイン・メン・オブ・ゴッサム 2020
生産者Vinternational
ヴィンターナショナル
価格1,980円 (お店価格)
購入店TOM BOY

 ・・・というわけで赤ワインです。 リストにあるのはほぼ全てニューワールドのワインだったと思います。 このワインは、"New Arrival"のページに書かれていて、 通常2,000円台(詳細失念)のものが期間限定で1,980円と書かれていました。 そういう「セール」の文言に対する脆弱性を持つ性格ですから、無条件にコレを選ばざるを得ないわけですよ。 品種はみんな大好きカベルネ・ソーヴィニョン、産地は安心の南オーストラリア、説明文には樽熟を匂わせる表記もあるので、 安くても大丈夫だと判断しました。

 色は、小さなグラスでも向こうが透けないくらいの濃さがあります。 香りは、カシスやブルーベリーのような黒い果実の香りと、ちゃんと焦がした樽の雰囲気(オークスティーブかもですが)があります。 味わいも、渋味ほどほど、そこそこの甘味があって、万人ウケするバランスです。

 どちらかというと白よりこちらの方が好印象なようでした。 ってか、ワインに関してコメントくれるのはお若い二人だけ。他の連中は何飲んでても一緒って感じでした。 そういうヤツには1,980円がお似合いですよ・・・ってかお店で1,980円でこの内容ならかなり「アリ」です。

点数74点
トムボーイ カフェ 渋谷円山町店 フライドチキン

他の料理は、この
・フライドチキン
とかオムライスなんかも注文していたと思います。

そんな感じのライブの打ち上げ、お会計はトータルで26,000円くらいでした。 音楽も楽しいし酒も楽しい、ホントこういうハッピーな世の中が続いて欲しいものです。


16日(金)

Tokyo Craft 華やか I.P.A.

 本日は、概ね月に一度行われているリモート宴会に参加するのですが、その開始時間が午後8時。 金曜は早い時間から飲みたい師範に於きましては、そんな遅くまで待っていられるはずもありません ・・・というわけで渡世の業務終了と同時にプシュっと開けたのが、最近発売されたサントリーのTOKYO CRAFT 華やか I.P.A.。 紫色ベースの缶デザインは、この季節にふさわしい高級感があります。

 飲むと確かに華やかです、っていうかIPAってだいたい華やかなのが多いので、 とりわけこの銘柄だけが華やかなわけではありませんけどね。苦味もしっかりめで、ちゃんとIPAしています。 それにしても、サントリーのTOKYO CRAFTシリーズ、 普通のビールの値段でこんなクラフト・ビール感のある商品を出しちゃったりして、 大手の余裕を感じますよ。

ラムチョップとお野菜のグリル焼き 調理前

 レシピ付きワインセットのワインと料理を合わせる「マリアージュ検討」、 先週水曜に続いて6回目。 今回は材料も調理法もレシピ通りにいけそうです。

 で、材料の骨付きラムを近所のスーパーに買い行ったのですが、なんとどれも3本パックなんですよ。 えーっと、うちは4人家族なんですけど。お子さん一人のご家庭が一般的になって来ているのかなぁ。 仕方なしに、3本パックを2つ買って、ラムの骨なしモモ肉1パック(4切れ)を買いました。

ラムチョップとお野菜のグリル焼き オリジナル

その第6弾はこちら。
・ラムチョップとお野菜のグリル焼き
とてもクリスマスっぽいイメージの料理ですね。 うちもクリスマスがコレにしようかとも考えましたが、 極度にコンサバな一家なので、クリスマスは普通に丸鶏を焼くと思います。

 この料理に合わせるワインの指定は、スペインはマヨルカ島の赤ワイン。 なかなか渋いところを攻めてきたなぁ、という感じです。

セットへのリンク:マリアージュ研究家 MOMOさんのセレクトワイン8本セット 15,900円

ラムチョップとお野菜のグリル焼き 調理後

 出来た結果がこちら。 基本的に焼くだけ(+オリジナルソース)なので、見た目は結構いい線いっていると思います。 家族にも「美味しかったよ」と好評でした。材料費は置いといて、調理自体は簡単なので皆様にもお薦め。 ラムが無ければ鶏肉でも良いかもよ。

 他に作ったのは、ベーコンとトマトとレタスのスープ、いわゆるBLTスープですな。 好きなんですよ、このスープ。簡単で旨味たっぷりで。

リモートワイン会 乾杯

出来た料理を携えて、いざ寝室上部のロフトへ出陣。本日ご一緒したのは下記の皆さんです。
だいすけさん(幹事)
ハッピーなつみさん
2bさん
ましゅまおさん
NAOTAKAさん
コム兄さん
全力豆乳さん
安ワイン道場師範

Binissalem Mallorca Crianza 2017 [Jose L.Ferrer]
名称Binissalem Mallorca Crianza 2017
ビニサレム・マヨルカ クリアンサ 2017
生産者José L.Ferrer
ホセ・L.フェレール
価格1,574円 (単品価格:2,970円)
購入店IENOMI LIFE (イエノミ ライフ)

 そしてこの料理に合わせなさいと指示されたワインが「マリアージュ研究家 MOMOさんのセレクトワイン8本セット」からの6本目。。 安ワイン道場25年と7ヵ月の歴史の中で、マヨルカ島のワインとは初稽古です。 地中海に浮かぶ島なので、暖かい地方のワインを想像しつつ正座して(ウソですバカ話しながら)稽古します。

 色は、暖地のワインとしては濃さは抑えめ、エッジにややレンガ色が見て取れる外観です。 香りは、いわゆる「ヤクザなワイン」ですな・・・って「いわゆる」なんて言っても伝わらないと思いますが、 ちょっとツンっと来る酸の香りとタバコの香り。 地中海岸の港町の食堂で、マドラスがガブガブ飲んで良そうな雰囲気です。 味わいは、思いのほか軽めです。その意味でもマドラスがガブガブ飲んでますよ。

 ちょっと好き嫌いが分かれるワインだと思います。そして、合わせる料理を選ぶワインだとも思います。 こういう、ややクセのあるワインには、香りに特徴のあるラム肉を合わせるのは極めて妥当な判断だと思います。 これぞ「マリアージュ」ですな。

 小瓶保存の翌々日、明らかに美味しくなっています。 やっぱりこういうワインは時間をかけた方が良いよね。今さらですが+1点献上致します。

点数74(+1)
リモートワイン会 様子

 今回のメンバーは、比較的常連さんも多くて、プライベートな話含めて盛り上がっておりました。 後半はNAOTAKAさんの独壇場、円高その他でワインの値段がこれからどんどん上がる話など、 いろいろ供給側の苦労話も聞かせて頂きました。 なかなか聞いていて辛い話も多かったのですが、 そんな中でも頑張って値段を押さえてワインを供給して頂けるインポーターさんやショップには頭が下がります (転売で儲けようとしている輩は逝ってヨシ!)です。

 そんな感じのリモート宴会、翌日ライブが控えている師範は11:30頃に退出したところ、 皆さんもそこでお開きになったのかな?SNSだけのコミュニケーションでは聞けない話もいろいろ聞けるので、 リモート宴会は楽しいっすよ。もちろんリアルもですけど。


14日(水)

Mucho Mas (Blanco) N.V. [Felix Solis]
名称Mucho Mas (Blanco) N.V.
ムーチョ・マス (白) N.V.
生産者Felix Solis
フェリックス・ソリス
価格944円
購入店マルエツ天王町店

 本日の稽古相手は、ツイッターで良い評判を見かけて、思わずスーパーに買いに走ったスペイン産の白「ムーチョ・マス」。 造り手は安ワイン者で知らぬ者無しな「フェリックス・ソリス」。 この銘柄の赤とは先日稽古して、ちょっと状態がイマイチでした。 この個体はスーパーで買ったので、かなり状態を心配しながら稽古しました。 ちなみに料理は、サーモンの西京焼き、野菜たっぷりプルコギ、モッツァレラトマトです。

 色は、やや緑色っぽさを感じる薄レモン色。もしかするとラベルの色に印象引っ張られているのかも知れません。 香りは決して強くは無いけど、というか弱いけど、グレープフルーツに加えてパッションフルーツのようなトロピカルな香りがあります。 味わいもなんとなくトロピカル。ほんのり甘くて酸味は控えめ、後味に軽やかな苦味。 方向性は「白いサングリア」といったイメージ。 独特の雰囲気ゆえサクサク飲むと飲み飽きるけど、途中でギブアップするほどではありません。

 貼られたPOPに『新感覚のスペインワイン』とありますが、確かにそういう感じはしますね。スペイン品種のベルデホと、ニューワールドのソーヴィニョン・ブランを合わせたような感じです。 絶賛するワインではない気がするけど、税別定価900円でこの内容は「アリ寄りのアリ」ですよ。

 小瓶保存の翌々日、料理をしながらキッチン・ドリンキング。 特に変化はありませんが、ちょいちょい仕事しながら口に運ぶにはちょうど良い甘さと軽さですね。 マダム層に人気の理由がわかった気がします。

点数76点

11日(日)

TOMOE Muscat Bailey A 2020 [Miyoshi Winery]
名称TOMOÉ Muscat Bailey A 2020
トモエ マスカット・ベーリーA 2020
生産者Miyoshi Winery
広島三次ワイナリー
価格(3本セット:寄付金額25,000円)
購入店広島県三次市

 そろそろ今年のふるさと納税も大詰めですね~。 安ワイン道場師範(の中の人)は田舎育ち、地方がもっと活性化することには大賛成なので、 純粋に地方応援の理念から積極的に地方に寄付しています・・・半分ウソです返礼品に目がくらんでます。 本日チョイスしたこのワインも、広島県三次市へのふるさと納税返礼品。 昨年も稽古しています。 誰でもなれるってことで、縁もゆかりもない自治体ではありますが三次市の「ふるさとサポーター」にもなっています。 一度行ってみたいな。

 閑話休題、このワインの感想を。合わせた料理は、ブリ大根、豚タンのネギ塩焼き、きんぴらごぼうです。 色は、ピノ・ノワールなんかよりももっと薄い赤紫色です。 マスカット・ベーリーA、生食用でもおなじみですが、そこそこ粒の大きい品種なのでそりゃそうなりますよね。 香りは、この品種に特徴的なイチゴとココナッツの香りがします。 この銘柄は樽熟してなさそうですが、アメリカン・オークみたいな甘い感じの樽香と相性が良いと思っています。 味わいは、渋味はほぼ無いに等しく、甘酸っぱい味わい。目を瞑れば「オレンジワイン?」って言うかな? 冷やして飲んだ方が良いと思います。

 すっぴんのマスカット・ベーリーAらしい香りと味わいで好感が持てます。 こんな「しみじみ美味い」系、日本ワインに多いんですよね。赤と白の中間くらいの雰囲気です。 欧州ではロゼワインが人気で、日本ではオレンジワインが人気、であればこのワインの立ち位置もしっかりあると思うんですよ。

 小瓶保存して3日後に再稽古、どう変化したか結構興味があったんですよ。 色は当然お変わり無しの薄い赤紫色です。香りは、ココナッツ香がより強めに出てきたような。 味わいは特に変わり無しですね。

 一見弱そうだけど、案外日持ちするワインだと思いました。

点数77点

10日(土)

日高屋 外観

 本日は、奈良から上京中のコム兄さんを迎えて、 ワイン友だちとたっぷりワインを飲む予定です。 そんな時に空きっ腹で飲むと酔っぱらう、最初からワインだと飛ばし過ぎるということで、 まずはお腹に食べ物と肝臓に軽いアルコールを入れておくことにしました。師範もだいぶ学習したようです。 というわけで伺ったのが日高屋 豪徳寺駅前店。名前の通り、小田急線豪徳寺駅の改札を出て目の前にあります。

日高屋 外観

 ここで頂いたのが、 天津飯550円と生ビール320円。安いよね。天津飯はメニューに書かれた写真そのもの、 というよりメニューよりも美味しそうな姿で提供されました。この店のシェフは腕が良いな。 ビールのジョッキが小さいのがちょっと残念ですが、まぁこの値段なら仕方ないでしょう。

 この後ハイボール310円も追加して、お会計は1,180円。満足度とお支払い金額が釣り合っていると思います。

ワインステーション+ 外観

 さて満を持して伺ったのが、日高屋から徒歩30歩くらいのところにあるワインステーション+さん。 南アフリカワインとオレンジワインのお店なのですが、最近はシャンパーニュが良く出ているそうです。 ちなみに前日はマダム(ツイッターのアカウント) の誕生日で、物凄い数のワインが空いているみたいでした(首のないシャンパーニュの瓶が多数)

ワインステーション+ 店内

 この日ご一緒するメンバーは、ワインステーションさんの前に亀戸のデゴルジュマンさんに伺っているということで、 19時前に入ったのは師範だけ(他のお客さんはおられました)。 こちらの写真が店内の奥、 セラーの中にはワインがいろいろと入っているのですが、駅長(ツイッターのアカウント) は、どこに何が入っているか把握してないみたいですよ。 1本くらい勝手に抜いて飲んでもわからないかもです(ダメです)

Longridge Ou Steen Chenin Blanc 2019 [Longridge]
名称Longridge "Ou Steen" Chenin Blanc 2019
ロングリッジ "オースティン" シュナン・ブラン 2019
生産者Longridge
ロングリッジ
価格1,400円 (Glass)
購入店ワインステーション+

 このお店では、というかどのお店でも、まずは「安いヤツを下さい」と注文することにしています。 だってほら、安ワイン道場ですから。 ところが、駅長からは『安くは無いんですけど、飲んでもらいたい白があるんです』との回答。 まぁそう言われると断れないわけですよ。ということで出して頂いたのが、南アフリカはロングリッジのシュナン・ブラン。 "Ou Steen"という特別なキュヴェのようです。

 色は、かなりしっかりとしたレモン色。粘性も高く、エキス分が多そうな外観です。 香りにビックリです。ハッキリと、ホントにハッキリとパイナップルの香りがします。 あとは金柑の甘露煮の香りもあって、とてもフルーティな雰囲気です。 味わいも、香りの印象を裏切らない甘さのある味わい。でも、酸味もしっかりしているので甘ったるくはありません。

 確かにコレは美味いわ。まるでアルコール入りパイナップル缶のシロップみたいです ・・・って、ホントにそうだったパイナップル缶の方が安いんですけどね。 しかしなぁ、最初にコレを出されちゃ後が続かないような・・・駅長の計画性の無さがステキです。

点数87点
Red Line Beer

 同席したお客様から、こんなビールのご相伴に与らせて頂きました。 日本で買える一番高いイタリアのビール("Red Line Beer"と書かれています)らしいです。 なんと1本1万円もするんだとか。 モルトの香りがしっかりしていて、泡がとても細かくて、確かに普通のビールじゃねぇな、という感じでした。 ありがとうございます!

Sediba Cabernet Sauvignon 2019 [Sediba]
名称Sediba Cabernet Sauvignon 2019
セディバ カベルネ・ソーヴィニョン 2019
生産者Sediba
セディバ
価格350円 (Glass)
購入店ワインステーション+

 赤こそ「一番安いのを下さい」と注文したら、 『スーパーのセールで599円で売られていた南アフリカのワインがあるんですよ』 と出して頂きました。いやいや客に仕入れ値を言うかね?その正直さがステキです。 こういうワインと稽古してこその安ワイン道場、是非にとお願いしました。

 色は、南アフリカのカベルネ・ソーヴィニョンとしてはやや薄め、そして2019年と若い割には若干熟成感のある見た目です。 香りは、ちゃんとカベルネ・ソーヴィニョンらしい香りがします。ピーマン的な青さは控えめで、濃いベリーの香りが主体です。 味わいもちゃんとしているんですよ。ちょっと酸が強めな感じがありますが、普通に美味しく頂けます。

 定価1,680円のワインがこの値段になった理由は、多分店頭展示が長くなって熟成が進んじゃったからじゃないかな? そして『これいくらの値段付けたらいいと思います?』と聞かれて、「普通に取って良いんじゃないですか」と答えました。 結果的には一杯350円にして頂きましたよ。2杯で元が取れてナイスなお買い物ですね。

点数76点
ワインステーション+ 乾杯

そうこうしているうちにメンバーが到着。今回ご一緒して頂いたのは下記の皆さんです。
コム兄さん(主賓)
あいさん
mishikaさん
2bさん
だいすけさん
まささん
Ryoさん
安ワイン道場師範

KWV Cuvee Rose N.V. [KWV]
名称KWV Cuvée Rosé N.V.
KWV キュヴェ・ロゼ N.V.
生産者KWV
KWV
価格750円 (参考Glass価格)
購入店ワインステーション+

 コム兄とのお近づきのしるしに、乾杯のスパークリングは師範から1本提供しようと思って、 駅長に「南アフリカの泡で適当なのを1本お願いします」と注文しました。 そこで出されたのは『これしか無いです』ってことでKWVの安スパークリングでした。 それもまた安ワイン道場らしいし、「高級なヤツです」って出せばきっと皆さん騙されると思ってコレにしました。 グラス1杯のお値段は750円と書かれています(ボトルの値段はわかりません)

 色は薄めのオレンジピンクです。品種は何でしょうね?やっぱり南アフリカなのでピノタージュあたりなのかな? 香りは弱めです。ほとんど香って来ないあたりが値段に正直なところですが、グイグイ嗅ぐとわずかにベリーの気配が拾えます。 味わいはかなり甘めです。飲み慣れない方「飲みやす~い」と言われそうな雰囲気ですね。

 駅長が『これ高級なヤツですよ』なんてしきりに言われていましたが、 皆さんおよそ想像が付いていたようで、軽く受け流されていました。 ちなみにこの銘柄はもう生産されていないらしいので、そういった意味では貴重な1本でしたよ。

点数73点
ワインステーション+ 乾杯

 こちらの料理、 2bさんが『私専用に一皿お願いします』といわれるくらいお好きらしいセロリのサラダ。 確かにこれがあれば無限に飲めそうです。 mishikaさんは『上に乗っている赤いヤツ』(ピンクペッパーのことです)が好きなんですってよ。

Cremant de Bourgogne Brut N.V. [Francois Mikulski]
名称Crémant de Bourgogne Brut N.V.
クレマン・ド・ブルゴーニュ ブリュット N.V.
生産者François Mikulski
フランソワ・ミクルスキ
価格(あいさんから)
購入店ワインステーション+

 こちらのクレマン・ド・ブルゴーニュは、前日のマダムの誕生日祝いにあいさんが持参されたものらしいです。 駅長がミュズレまで外した段階で沈没したらしく、その状態で冷蔵庫に入れられていました。 造り手は名手フランソワ・ミクルスキ。かなり以前にライジング・スターだと言われた造り手ですが、 ほんとにライジングしちゃって、もう結構手が出ないっすよね。

 外観はレモンの果肉くらいの薄い色合いです。香りはとても立派、まるでシャンパーニュです。 味わいも立派ですね。まずガス圧が強くて、酸味がしっかりしていて、後味に軽い苦味があります。 そんじょそこらのクレマン・ド・ブルゴーニュとは一線を画す味わいです。

 ここで品種の比率当てチャレンジが始まりました。師範は「シャルドネ60%、ピノ・ノワール20%、アリゴテ10%、ガメイ10%」 と回答しましたが、正解は「シャルドネ43%、ピノ・ノワール32%、アリゴテ21%、ガメイ4%」でした。 だいたい皆さんシャルドネ主体であることは当てていたみたいですよ。

点数80点
ワインステーション+ 乾杯

 こちらの料理はパテ・ド・カンパーニュなのかな? 愛媛は今治市にある唯一のワインバー「ブルーノ」のレシピだそうです。美味しゅうございました(語彙力)

Storm Chardonnay 2019 [Storm Wines]
名称Storm Chardonnay 2019
ストーム シャルドネ 2019
生産者Storm Wines
ストーム・ワインズ
価格
購入店ワインステーション+

 せっかくコム兄が上京されているんだから、良いワインをボトルで開けていきましょう、ということになりました。 まずは白、『シャルドネが飲みたい』ということで3本ほど並べて頂きましたが、 その中からチョイスされたのはこちらのストーム。 コム兄が選んだんじゃ無くて、南アフリカワインの私設アンバサダーたるmishikaさんが 『私コレ飲んだこと無い』と言われたのが決め手でした。

 外観はしっかりとしたレモン色です。香りはいかにもシャルドネ、それも樽の効いた「樽ドネ」感たっぷり。 mishikaさん曰く『バター感がある』そうです。なるほど。 味わいは、甘さしっかり酸味たっぷり、良いシャルドネの典型のような味わいです。

 『ストームはやっぱりシャルドネとピノ・ノワール』らしいですよ。 確かに美味しいっすね。でも、ちょっと想像通りというか想像を超えて来ないというか、 ロングリッジのオースティンの方がインパクトは大でした。

点数83点
ワインステーション+ 乾杯

 ・・・というわけで、ロングリッジのオースティンをボトルでアンコール。 開けたては香りがちょっと閉じた感じで、最初にグラスで頂いた時ほどのインパクトはありませんでした。 抜栓したワインはコラヴァンで保存されているのですが、 それでもやっぱり開けたてとそうでないのとでは味わいが違う感じがしますね。

 合わせた料理は、この店のスペシャリテらしい焼売。肉々しくてとても美味しゅうございました。

Cuvee Rika Pinot Noir 2020 [Longridge]
名称Cuvée Rika Pinot Noir 2020
キュヴェ・リカ ピノ・ノワール 2020
生産者Longridge
ロングリッジ
価格1,000円 (参考Glass価格)
購入店ワインステーション+

 白2本をやっつけて、次は赤です。 やっぱり最初はピノ・ノワールでしょうということで、皆が「キュヴェ・リカ」が飲みたいと。 ちなみにこの銘柄は西日本遠征稽古の際に大阪のみたまり酒店で稽古していて、 まだとても固かった印象がありますが、果たしてあれから3ヵ月、ちょっとはこなれて来たでしょうか、と。

 ・・・で、結論から言うと「まだまだめっちゃ固い」感じでした。 まず色が濃いんですね、ピノ・ノワールじゃないみたい。 でも香りはピノ・ノワールなんですよ。アメリカンチェリーのようなトーン高めのフルーツが香ります。 そして味わいが固い、というか渋い。飲み頃はまだずっと先な気がします。

 この銘柄、2020年ヴィンテージから畑をステレンボッシュに変えたらしいのですが、 それが正解なのかはちょっとわかりません。 というか、素人ながらステレンボッシュはボルドー品種が合っていて、 ブルゴーニュ品種はエルギンあたりが合うような気がしています。 『今飲むのはドM』とか言いながら、みんなでグルングルンとスワリングしながら頂きました。 この銘柄、実は1本持っているんだよな。開け時を悩みます。

点数78点
ワインステーション+ 乾杯

 こちらは、居合わせたお客様から差し入れで頂いた鶏の唐揚げ。 スパイスが効いていて、カリっと揚がっていて、これまたたいそう美味しゅうございました。 この場を借りてお礼申し上げます。

Kanonkop Pinotage 2011 [Kanonkop]
名称Kanonkop Pinotage 2011
カノンコップ ピノタージュ 2011
生産者Kanonkop
カノンコップ
価格1,600円 (参考Glass価格)
購入店ワインステーション+

 キュヴェ・リカがちょっとアレだったので、駅長からの提案は「絶対ハズさない」カノンコップのピノタージュ。 ヴィンテージはかなり年季の入った2011年産。 そうそう、こういうのよ、ワインバーで飲みたいのは。なかなか自分じゃ買わない/買えないっすからね。

 色はめっちゃ濃い、黒に近い紫色です。熟成感があるかどうかまでは確認しませんでした。 香りは、メモには「ボルドー!めっちゃボルドー」と書かれています。 品種はピノタージュなのにね。ポンコツよね、師範の嗅覚。 味わいは「濃くて柔らかい」と書かれています。そりゃその通りだと思いますね。

 10年経った南アフリカのピノタージュ、今まさに飲み頃、といった感じでした。 しかしピノタージュという品種はわからんよな。これ絶対ボルドーの右岸、メルローって答えるヤツです。

点数86点
ワインステーション+ 乾杯

 もう一品、肉料理を頂いていますが、果たしてコレが何だったのか・・・ 食べたのは覚えてますけど、鶏だか豚だか牛だかもわからないというテイタラク。 写真からはなんとなく鶏のモモ肉な感じはしますが、ボケボケなのでクリックする価値はありません。

Jose Miche Brut Tradition N.V. [Jose Michel & Fils]
名称José Miche Brut Tradition N.V.
ジョゼ・ミシェル ブリュット・トラディスィオン N.V.
生産者José Michel & Fils
ジョゼ・ミシェル&フィス
価格1,100円 (参考Glass価格)
購入店ワインステーション+

 そして〆シャンですよ。シャンパーニュはいつ飲んでも美味しいのです。 ブルゴーニュ同様、値上がりが激しいので、買い込むなら今のウチですよ。 ジョゼ・ミシェルのこの銘柄は、14年前に稽古していますが、 その時のお値段は約3,000円。多分今はそんな値段じゃないでしょう。 悲しいことに、将来を見渡すとワインが一番安いのは「今」なんですね。

 この日は最初に天津飯とビールを頂いたおかげで、最後までメモを残す能力を維持していたようで、 そこに書かれている文言を書き写しますと、
 「ザ・シャンパン」
 「酸しっかり」
 「いい男だよね」
・・・上の2つは良いとして、3つめはなんだろうね?多分誰かが発言したのを書き留めたんだろうけど、意味不明ですね。 メモったのは偉いが、ちゃんと誰の発言か書いておきなさい>昨日の自分

 そしてやっぱりシャンパーニュはいつ飲んでも美味しいのです。 最後のコレでしっかり仕上がりました。

点数82点
ワインステーション+ 乾杯

 そんな感じのコム兄歓迎ワイン会。お会計は、これだけ豪遊したけど13,000円台でした。 ワインの集合写真を撮るために、せっせと並べていたのですが、最終的に撮り忘れるというテイタラク。 こちらの写真はmishikaさんにお借りしたものです。そんなヘッポコな師範ですが、今後ともよろしくお願いします!>皆様


9日(金)

Captain Crow Extra Pale Ale

 あっという間に12月も初旬が終了、年の瀬が迫ってきております。 スチャラカ会社員なので勤務はあと2週間ですね。 そんなうきうき気分の週末、食前酒には長野県東御市へのふるさと納税返礼品のビール、 Captain Crow Extra Pale Aleを飲みました。

 「通常の倍以上のホップを使用」の説明通り、ホップの香りが立派です。 味わいもしっかりビター。食前酒というより、食後にチビチビ飲みたいビールかも知れません。

返礼品へのリンク: 【ふるさと納税】クラフトビール 飲み比べ 10本セット 長野県東御市 寄付金額:12,000円

シャルドネ飲み比べ

 メインのワインは、一昨日のチリ産シャルドネが残っていたので、 それと飲み比べる意図で本場ブルゴーニュのシャルドネをチョイスしました。 結果はそれぞれのコメントに記載していますが、やっぱり飲み比べるといろいろクリアになって認識が新たになる気がします。 ただ、残念なのは、その「クリアさ」がその場限りで、毎回「認識を新たに」しちゃうこと。 ちゃんと記憶を定着させられるソムリエ試験合格者とかエライっすわ。

Bourgogne Chardonnay 2020 [Etienne Rodier]
名称Bourgogne Chardonnay 2020
ブルゴーニュ シャルドネ 2020
生産者Etienne Rodier
エティエンヌ・ロディエ
価格1,390円 (単品価格:1,580円)
購入店ヴェリタス 輸入直販ワイン専門店

 本日の夕食はモツ鍋。ちなみに世間では「モツ鍋の出汁」なんてのが売られてますが、全く不要です。 基本、モツとニンニク(&ニラ)から出汁が出るので、白だしとか麺つゆとかで適当に香りと塩味を足せばオッケーです。

 閑話休題、選んだワインは「ブルゴーニュ激旨紅白6本セット」税送料込み8,980円からの2本目で、 白のシャルドネ。 この銘柄とは以前よく稽古していて(直近は6年前のコレ)、 その頃はラベルに"Vieilles Vignes(古樹)"と書かれていたんだけど、この2020ヴィンテージにはそれがありません。 植え替えたのかな?・・・それはそうと、こうやって見るとブルゴーニュは底辺まで値段が上がってますね。

 色は、結構しっかりしたレモン色です(下記の比較参照)。チリの方が濃いイメージがありましたがそうでもないんですね。 香りは、フルーティなチリ産と比べるとこちらはより複雑。蜜がちゃんと蜜だし、ほんのり樽の香ばしさもあります。 味わいはやっぱりこちらが圧勝ですね。さすがに雑味が少ないのね。クリーンな味わいです。

 グレードやボトリング条件の差があるので当然でもありますが、 やっぱりこっちが「ちゃんとしたシャルドネ」な感じがします。 冷静に考えると、これ『2,800円のブルゴーニュです』と言われても「そうですよね」と応えますね。 それくらいブルゴーニュは値段が上がっているので、このワインは買いですよ。

 小瓶に保存して翌々日再稽古。全く何のワインだったか忘れていたんで、セルフ・ブラインドしたんですが、 やっぱりシャルドネってのはわかりますね。 ちょっとスレンダーになって、なんとなくアリゴテみたいな感じに変化した気もします。

点数77点

7日(水)

サバと梅の炊き込みご飯 調理前

 ここんとこ楽しんで料理しておりますマリアージュ検討、 先週水曜に続いて、本日も購入したワインとそれに付いてきたレシピを参考に調理します。

 今回は、食材や調味料はレシピ通りです。ただ違うのは、炊き込みご飯を炊飯器を使わず鍋で炊くこと。 鯖缶を炊飯器に入れて炊いたら匂いが移るということで、家人から『鍋を使いなさい』という指令が下りました。 なので、レシピとは違う難しさに挑戦です。

サバと梅の炊き込みご飯 オリジナル

その第五弾はこちら。
・サバと梅の炊き込みご飯
合わせるワインの指定は南アフリカのピノ・ノワールなのですが、 確かに梅の香りに積極的に合わせるんだったらピノでしょうけど、 鯖とケンカしないよう消極的に合わせるんだったら白ワインだよな、と思いました。 そこで、300mlの缶ワイン(チリ産のシャルドネ)同時に開けて、どちらが合うか検証します。

セットへのリンク:マリアージュ研究家 MOMOさんのセレクトワイン8本セット 15,900円

サバと梅の炊き込みご飯 調理後

 出来た結果がこちら。 レシピに忠実なので味付けはバッチリです。

 ただ、鍋炊きだとやっぱり火加減が難しいっすね。ちょっと水気が多くて柔らかいご飯になってしまいました。 ビバ文明の利器、ビバ炊飯器!ですわ。

 ちなみに他に用意した料理は豚ヒレ肉と青梗菜の塩だれ焼きです。 マリアージュの結果はそれぞれの評価中に記載します。

Seijo Ishii Chardonnay N.V. []
名称Seijo Ishii Chardonnay N.V.
成城石井 シャルドネ N.V.
生産者
(加工所:モンデ酒造)
価格392円
購入店いなげや星川駅前店

 なんとなくこういう機会もあると思い、300mlで400円の缶ワインを買っていました。 このボトルは、チリ産のシャルドネ種の白ワインを、成城石井が輸入してモンデ酒造がボトリングしたものです。 このシリーズのスパークリングの白とは、春に稽古しています。 今日は半分だけ稽古する予定です。

 外観は、グラスの内側に若干気泡が着きますが、飲むとガスは感じません。 香りは思いのほか立派です。白桃と蜂蜜、甘い感じの香りがしっかり感じられます。 味わいは、酸味が弱めで甘苦い感じで、雑味が多いような感じではあります。 でも、チリのシャルドネらしさはしっかり表現出来ていると思います。

 悪くないワインだと思います、手軽だし、香りもしっかりしているし。 やや飲み飽きしますが、300mlだと飽きる前に飲み干すでしょう。 サバと梅の炊き込みご飯との相性は・・・シャルドネのフルーティさが勝って違和感があります。 白だったらもっと熟成したシャルドネか、果実味控えめな甲州みたいな品種が良い感じがしました。

 容器そのままキャップを閉めて翌々日再稽古。 大丈夫かどうかで言えば、特に劣化した感じはありません。 香りは良いんだけど味わいがややガチャガチャ、という特徴も変わりませんでした。

点数70点
Danie de Wet Pinot Noir 2020 [De Wetshof]
名称Danie de Wet Pinot Noir 2020
ダニー・デ・ヴェット ピノ・ノワール 2020
生産者De Wetshof
デ・ウェホフ
価格1,457円 (単品価格:2,750円)
購入店IENOMI LIFE (イエノミ ライフ)

 対するワインは、「マリアージュ研究家 MOMOさんのセレクトワイン8本セット」から、南アフリカ産のピノ・ノワール。 この銘柄は、 9月の安ピノ対決の際にテイスティングしています。 その時はあまりピンと来なかったのですが、 推す人がいるということは、丸一本飲むと印象が変わるのでは!と期待して稽古しました。

 外観は、ちょっと熟成したピノ・ノワールのようなレンガ色がかった赤紫色です。 香りは、熟れたプラムにほんのりいカラメル、そして鰹出汁。 ひっくるめると「カツオ梅」ですね。なるほどだから合わせる料理が「サバと梅」なのかと膝ポン!です。 味わいは軽めで、甘さと苦味があります。前回のテイスティングでは薬草っぽさを感じていますが、 鰹出汁の香りと苦味がそう感じさせたのかも知れません。

 このワイン、ニューワールドにありがちな豊満なピノ・ノワールでは無く、 もっと寒冷地、例えば北海道のピノ・ノワールみたいな雰囲気です。 こりゃ確かに和風の料理と合わせたくなりますよね。マリアージュ研究家恐るべし!です。 ワイン自体は・・・美味しいんだけど、もう少し元気があったほうが個人的には好きです。

 小瓶保存した2日後再稽古。やっぱり冷涼系、というか軽いピノ・ノワールです。 普通にピノだと思って鴨のオレンジソースとかブッフ・ブルギニョンに合わせたら負け必至、 サバと梅の炊き込みご飯は絶妙な選択ですよ。

点数77点

5日(月)

師範代 誕生日の花束

 本日は師範代の誕生日です。 ちょっとブッチできない打ち合わせとかあって、夕食当番とかできなかったので、 昼休みに近所の花屋で花束を作ってもらいました。 徒歩圏にモダンなアレンジをしてくれる花屋があるのも実は恵まれた環境なのかも知れません。

オラホビール アンバーエール

 月曜は本来休肝日ですが、「蹴球日本代表応援及び家族生誕記念日等特別措置法」により、休肝日が返上になっております。 そこでまず選んだのが、長野県東御市へふるさと納税した返礼品のオラホビール。 しっかりした苦味と華やかな香りで飲み応えがありますぞ。
(アンバーですが背景黒だと黒ビールに見えちゃいますね。「映え」失敗であります)

Les Varennes Extra Brut N.V. [Poissinet-Levron-Vincenot]
名称Les Varennes Extra Brut N.V.
レ・ヴァレンヌ エクストラ・ブリュット N.V.
生産者Poissinet-Levron-Vincenot
ポワシネ・ルヴロン・ヴァンスノ
価格2,057円 (単品価格:2,990円)
購入店ヴェリタス 輸入直販ワイン専門店

 本日の夕食は寄せ鍋です。 選んだワインは、お祝いとくればシャンパーニュ。師範代は飲みませんが、ここはシャンパーニュ一択です。 この銘柄は、ヴェリタスの「豪華シャンパン5本セット」、税送料込み(当時は)10,879円からの最後の1本。 このセット、ジワジワ値上がりしていまして、現在は税送料込み12,650円です。

 色は、ボトルの外観からもわかるようにとてもキレイな黄金色です。 この色を見せたくて、リスクの高い透明ボトルが採用されているのかも知れません。 香りは、シャンパーニュらしいリンゴと蜂蜜に、結構熟成感のあるお漬物の雰囲気があります。 味わいは、シャンパーニュらしく酸味がしっかり。Extra Brutですが、熟成感のおかげかそんなにシャープな感じは受けず、 結構まろやかに感じます。

 ホント、こういうので良いんだよ。 有名ドコロのシャンパーニュは値上がり著しい昨今、こういう無名のシャンパーニュは狙い目です。 シャンパーニュはシャンパーニュを名乗れるだけでそれなりに美味しいんですよ。 ちょい値上がりしましたがこのセット、今のうちに買うべきです。 安泡対決でナンバーワンとなった銘柄も入っていますよ。

点数81点
師範代 誕生日の花束とケーキ

 ケーキは師範代自らで勝って来られた洋梨のタルト。 おめでとうございます。今後ともよろしくお願いします>師範代


4日(日)

CouCou 外観

 12月5日は師範代の生誕記念日、というわけでその前日に当たる今日、家族で焼肉屋へ向かいました。 お店は、夏に初訪問して気に入った、焼肉 Cou Couというお店。 天王町商店街の東側、仲本工事氏が先日交通事故に遭われた洪福寺交差点からほど近い場所にあります。

 店内は、緩く仕切られたテーブル席のみで、それぞれのテーブルは6人掛けなので、4人で使うとゆったりです。

CouCou チョレギサラダ

 今回も、予約するとサービスで出して頂けるチョレギサラダを頂きました。 ボリュームたっぷりで、これがサービスなのはありがたいですね。ちなみに今回の予約は長女がしてくれました。

CouCou センマイ刺し

 焼肉屋では、焼肉以外に内蔵の一品料理が食べたいのです。 こちらはセンマイ刺し。このメニューって、センマイの鮮度が悪いと気持ちが悪いのですが、 ここのはエッジがビシッとしていてナイスです(写真拡大してもボケてます。スミマセン)

CouCou ミノの炒め物

 これは確かミノの炒め物だったかな?メニューの写真撮っておけば良かったな(公開はしませんが)。 ピリ辛で美味しく、子供たちにほとんど食べられちゃった気がします (これも写真ボケてます。標準レンズはズームが便利だけど寄れないのが厳しいな)

CouCou 瓶ビール

 今日は、ベーシックにビール主体でいこうと考えておりました。 メニューを見ると、生ビール(中)が600円、生ビール(大)が900円だったかな? それに対して瓶ビール(中)が600円だったら瓶ビールを選びます。 だって量的には多分、中瓶とジョッキの大は同じくらいのことが多いからね。

 銘柄はアサヒのスーパードライ。焼肉にはもう少し濃い系のビールが合うと思いますが、 まぁ細けぇこたぁ良いんだよ。やっぱり焼肉にはビールしか勝たんのですわ。 結構美味しく飲めたので、もう一本追加しました。

CouCou タン塩

 もちろん焼肉も頂いておりますよ。こちらがタン塩。 タン先もタン元も入っているので、バラツキはありますが、タン元は柔らかで美味しいです。 それにしても牛タン高くなったよね。タンシチューは師範の得意メニューだったのですが、 もうおいそれとはタン1本なんて買えなくなりました。

CouCou 外観

 左側がハラミで右側がカルビです。 どっちも美味しかったのですが、適度な歯応えのあるハラミが特に良かったな。 こういうのって、自宅で鉄板焼肉するのと明らかに美味しさが違うのって何なんでしょうね? 仕込みの差なのか、鉄板焼きか網焼きかの差なのか。

CouCou 外観

 ホルモン系ももちろん食べますよ。奥から時計回りにコリコリハツホルモンレバーです。 コリコリってのは初めて食べましたが、確かにコリッコリですね。 心臓に繋がる大動脈らしいです。

CouCou 外観

 「ビールしか勝たん」なんて書いておきながら、やっぱりワインも飲みたくなるわけで。 グラスワインは赤白ありましたが、やっぱりここはグラスワイン(赤)でしょう。 お値段は1杯700円、瓶ビール1本より高いので、若干の勇気を要しました。

 メニューには「イタリア」と説明されていたのですが、 どう考えても師範にはこの赤はチリ産のカベルネ・ソーヴィニョンだと思えるのです。 そして、焼肉にはそっちが合うと思います。 大きめグラスにたっぷり注がれていましたので、(原価率は置いといて)700円分の価値はありました。

CouCou 外観

 ご飯ものはビビンバを頂きました。焼肉も、ハラミを追加しています。 でもそれくらいで済むのは子供たちが女子だけだからだな。 男子がいたらこんなもんじゃ済まないでしょうね。

CouCou 外観

 最後に、ハチの巣の煮物(左写真)と玉子スープ(写真無し)を追加して、 デザートに柚子のシャーベット苺のシャーベットも頂いて、 トータルのお会計は16,000円くらいでした。 廉価な焼肉店よりちょっと高いくらいですが、満足度は遥かに上だと思います。


3日(土)

老酒舗 外観

 本日は、夏に赤羽飲み歩きをした仲間で、 ここんとこ良く行く「味坊」の別形態店舗である老酒舗へ。 場所は御徒町の駅から歩いてすぐのところにあります。

 店の雰囲気は味坊とほとんど同じですが、若干席間が広くて立つのが容易です。 ただ、ワインの数は味坊より少ないかも。冷蔵ケースに収められ、ボトルに直接値段が書かれている点は同じです。

老酒舗 テーブル

今回同行して頂いたメンバーは下記の面々です。
大島 有貴さん
MAMIさん
あきもさん
安ワイン道場師範

Torre alle Tolfe Rosato Lunella 2021 [La Torre alle Tolfe]
名称Torre alle Tolfe Rosato Lunella 2021
トッレ・アッレ・トルフェ ロザート・ルネッラ 2021
生産者La Torre alle Tolfe
ラ・トッレ・アッレ・トルフェ
価格3,850円 (お店価格)
購入店老酒舗

 集合時間は午後5時の予定だったのですが、 その前に3人(大島さん、あきもさん、師範)が集まったのですぐに飲み始めてしまうあたりが酒飲みあるあるです。 そこであきもさんが選んでこられた1本目がこちら、 イタリアはトスカーナ州のロゼで、品種はサンジョヴェーゼらしいです。

 外観はほぼオレンジ色。ラベルをしっかり見る前は「ほほぅオレンジワインですな」と顎髭を撫でておりました。 香りは結構立派です。このお店も味坊同様グラスは小さなコップなのですが、 それでもしっかりとイチゴやオレンジの皮のような香りが感じ取れます。 味わいは、濃い旨味と軽い渋味・・・やっぱりオレンジワインだよね、この雰囲気は。

 というわけで、極めてオレンジワインっぽいロゼワインでした。 結構美味しいっすよ、コレ。小売価格は稽古範囲内の3,000円以下ですが、存在感があってアリだと思いました。

点数78点
老酒舗 乾杯

 開始時間定刻にMAMIさんも到着して乾杯。この時点でボトルがほぼ空になったりしております。 あまりに注ぐペースが速いので、有貴さんは『瓶ビールに見えて来る』と言われていました。

Kaze Le Vent 2021 [Dom. de la Garance]
名称Kaze Le Vent 2021
風 ル・ヴェント 2021
生産者Dom. de la Garance
ドメーヌ・ド・ラ・ガランス
価格3,850円 (お店価格)
購入店老酒舗

 例によって「それぞれ1本ずつ選んで来ましょう」ということになりました。 そうなると早めに選んだ方が、選択肢が多くて楽なので、「では私が選んできます!」と立候補。 冷蔵ケースにはロゼが多かったので、その中から日本語の「風」というラベルが興味深かったこのワインをチョイスしました。

 色は、前のワインと違ってこちらは普通にロゼの色です。 ただ普通とちょっと違うのは、明らかに炭酸ガスが残っていてグラスの内側に気泡が付くこと。 弱めのペティアンくらい発泡しています。 香りは、自然派的な野性味は無くて、普通に良く出来たロゼの香りです。 味わいも、ロゼらしいベリーの雰囲気が残っていて、微炭酸と合わせて爽やかな感じです。

 良くも悪くも自然派っぽくない、普通にクリーンなロゼワインです。 ちなみに「風」の文字の左側部分が薄めにデザインされているので、見た感じは「虱(シラミ)」なんですね。 デザイナーはあまり漢字に詳しくない方なのかも知れません。

点数76点
老酒舗 オクラ葱油和え

オクラ葱油和え
美味いっす。でも後で確認したらお値段480円もするのね。イメージはその半額くらいです。

老酒舗 鴨砂肝

鴨砂肝麻辣煮
鴨の砂肝って初めてだったので頼んでみました。なんとなく鶏ジャーキーみたいな感じで、酒の肴にはバッチリ。 これが380円はお買い得です。

老酒舗 蒸し鶏

蒸し鶏塩葱味
みたまんまの蒸し鶏ですが、しっとりしていて塩葱ソースとの相性も良くて美味しゅうございました。400円でした。

OpenNow 2019 [Dom. De Chamans]
名称OpenNow 2019
オープン・ナウ 2019
生産者Dom. De Chamans
ドメーヌ・ド・シャマン
価格3,080円 (お店価格)
購入店老酒舗

 次のワインは、MAMIさんがチョイスされた赤です。産地は南仏のミネルヴォワ、品種はシラーとムールヴェドル。 ラベルには、おっさんの口がグラスになっている絵柄がデザインされていますが、 こういうセンスはちょっと良くわからんですね。 というか自然派ワインってラベルに変なこだわりがあるものが多い気がします。

 んなことは置いといて、このワインに関してですが、色はめっちゃ濃いです。小さなコップでも全く向こうは透けません。 香りは、「ボージョレですか?」って感じのイチゴっぽさ。ブラインドだったら絶対ガメイって言います。 味わいは、若干プチプチした炭酸が残っていますね。2019年産だけど、もっと若いワインのようなイメージがあります。

 濃くてフレッシュな赤、これも美味いです。 少なくとも、ここまでのワインに自然派によくあるアンモニア臭のネガティブさはありませんでした。 自然派であれば何でも良い、という時代はもう終わりなのかもですね。

点数79点
老酒舗 羊肉の揚げ餃子

羊肉の揚げ餃子
スイーツみたいなほろほろ感のある皮で、とても面白い食感です。 羊っぽさもそんなに強く無くて、羊が苦手な方でも大丈夫な感じでした。

老酒舗 揚げ春巻き

揚げ春巻き
有貴さんによれば『となりのテーブルのお子さんが食べていたのが美味しそうだったから注文しました』とのこと。 それくらいの席間です。そして確かに美味しいです、コレ。

老酒舗 海老蒸し餃子

海老蒸し餃子
一気に普通の中華料理っぽいメニューですが、これも普通に美味しいです。 あまりに形がキレイなので、もしかすると冷凍なのかもですが。

老酒舗 牛肉とジャガイモの炒め物

牛肉とジャガイモの炒め物
ジャガイモが美味いです。味坊にあった「ジャガイモの冷製」もそうだけど、 とてもシットリしていて水分豊富なジャガイモ、メークインなのかな?なんだかとても野菜っぽいですね(野菜ですが)。

Domaine de Vailloux Cheverny 2018 [Michel & Arnaud Quenioux]
名称Domaine de Vailloux Cheverny 2018
ドメーヌ・ド・ヴェイユ― シュヴルニー 2018
生産者Michel & Arnaud Quenioux
ミシェル&アルノー・ケニュー
価格3,850円 (お店価格)
購入店老酒舗

 後があるので、このお店では4本までにしましょう、ということにしておりました。 それでも1人1本ですから普通に考えれば十分ですけどね。 その4本目は、有貴さんが選んでこられた南仏の白。最後に白ってのもなかなか粋ですね。 次へとつながる感じがしますよ。

 外観は、普通に白ワインの色合いです。少なくとも外観に自然派っぽさ(濁りとか)はありません。 香りは、煮詰めた柑橘類のような、濃く鋭いフルーツの香りを感じます。 味わいも濃いですね。白なのに濃いんですよ。 このあたりは、もしかすると少しだけオレンジっぽい造りを取り入れられているのかも知れません。

 赤の後に持って来ても物足りない感じがしない、しっかりとした白でした。 ちなみにこのワインはラベルが至って普通、自然派っぽくありません。 でも、師範は変にデザインされたラベルより、こういう風にちゃんと情報が伝わるラベルの方が好きです。

点数77点
老酒舗 乾杯

発酵白菜土鍋
〆に鍋を頂きました。香りの主体はパクチーで、食感の主体は春雨です。 でも、羊の雰囲気が良い感じに汁に移っていて、大変美味しく頂きました。

 そんな感じで、オトナ4人でワインを4本飲んでいろいろ食べて、お会計は22,000円ちょっとでした。 やっぱり安くて変わったものが食べられて良いですね。味坊集団の人気の理由がわかります。

デゴルジュマン 外観

 二次会は、毎度おなじみ亀戸のシャンパーニュスタンド・デゴルジュマン。 大将とは先々週の三軒茶屋飲み歩き以来ですから2週間ぶりです。 このお店に伺うのは10月以来なので2ヵ月ぶり。 出不精の師範としては、そこそこ頻繁にお会いしたり訪問したりしてますね。

デゴルジュマン 3種飲み比べ

 このお店に来たら、かならずトライするのがこの「シャンパーニュ3種飲み比べ」です。 この日は同じ造り手のシャンパーニュのキュヴェ違いが設定されていました。 面白いっすよね、そういうの。普通のお店じゃできない楽しみです。

Brice Heritage XIX Brut N.V. [Brice]
名称Brice Héritage XIX Brut N.V.
ブリス エリタージュ ディズヌフ ブリュット N.V.
生産者Brice
ブリス
価格(3種飲み比べ1,700円)
購入店デゴルジュマン

 飲み比べの1種類目が、ベーシックな銘柄であるエリタージュXIX。造り手の「ブリス」とは初稽古です。 裏ラベルによれば、品種はピノ・ノワールが70%、シャルドネが30%。 ボトリングされたのが2020年の7月で、デゴルジュマンされたのが2022年の7月。ドザージュ量は5g/l以下。 比較的若いシャンパーニュのようです。

 外観は、シャンパーニュらしいキレイな泡がプチプチしています。 香りのボリューム的には、コレが一番香ったような気はします。リンゴと柑橘類のフルーティな香りでした。 味わいは、酸味シッカリ泡バッチリ、いわゆるシャンパーニュの味わいです。

 熟成感とかはまだあまりなくて、ストレートに果実の雰囲気が感じられるシャンパーニュでした。 樽っぽさも感じなかったのですが、裏ラベルには"Les vins, èlevés en cuves et en fûts"とあるので、 樽も使われているみたいですね。

点数81点
Brice Blanc de Noirs Extra Brut N.V. [Brice]
名称Brice Blanc de Noirs Extra Brut N.V.
ブリス ブラン・ド・ノワール エクストラ・ブリュット N.V.
生産者Brice
ブリス
価格(3種飲み比べ1,700円)
購入店デゴルジュマン

 恥を偲んで正直申し上げますと、この飲み比べ、 師範のレベルだと目を瞑ればどれがどれだかわからないくらい似たシャンパーニュでした。 2種類目はブラン・ド・ノワール、ブドウはブージィ産のピノ・ノワールが100%、 ボトリングとデゴルジュマンの時期は前のエリタージュと同じです。 ドザージュが4g/l以下と少ないので、エクストラ・ブリュットと表記されています。

 で、ほとんど違いはわかりません。 ただ、同席した皆さんは「全然違うじゃん!」と言われていましたので、わかる人にはわかるみたいです。 敢えて違いを探そうと努力すると、少しだけベリーっぽさが強めで、でも少しだけ柔らかい雰囲気で、 どちらが高級かと聞かれれば左脳が「こちら」と答えそうな感じでした。

 いやー、ここの飲み比べ、己の味覚嗅覚がいかにポンコツであるかを知る良い機会になっています。 その程度の能力ということをシッカリご承知いただいた上で、安ワイン道場をお楽しみ頂ければ幸いです。

点数83点
Brice Heritage Rose Brut N.V. [Brice]
名称Brice Héritage Rosé Brut N.V.
ブリス エリタージュ ロゼ ブリュット N.V.
生産者Brice
ブリス
価格(3種飲み比べ1,700円)
購入店デゴルジュマン

 そして3種類目がロゼです。品種構成は、ピノ・ノワールが70%、シャルドネが30%なので、1種類目と同じです。 ボトリングやデゴルジュマンの時期も同じ、ドザージュ量も5g/l以下で同じです。 前のブランド・ノ・ワールはピノが100%なのに白くて、こちらはシャルドネが30%含まれているのにロゼ。 色は結局造り手の考え方次第、ということなんでしょうね。

 まず外観だけは明らかに違います。ほんのり、ホントほんのりピンク色程度のロゼ具合です(グラスを並べた写真の真ん中です)。 香りは、ブラン・ド・ノワールよりもベリー感が強いかというとそういうこともなくて、 目を瞑れば1種類目と全く違いは分からなかったかもしれません。 味わいも一緒です。ハイ、「一緒」です。

 敢えて点数に差をつけてはいますが、正直ほとんど同じだったな。 ただ、前述しましたが、違いがわかる人にはわかるみたいです。 まだまだ師範はシャンパーニュの分解能が足りません。

点数82点
デゴルジュマン 3種飲み比べ

 乾杯写真はやっぱりシャンパーニュが映えますね。シャンパーい!

Bourgogne Aligote 2018 [Jean-Claude Ramonet]
名称Bourgogne Aligoté 2018
ブルゴーニュ アリゴテ 2018
生産者Jean-Claude Ramonet
ジャン・クロード・ラモネ
価格1,500円 (お店価格:Glass)
購入店デゴルジュマン

 シャンパーニュのわからなさ具合に打ちのめされたので、「一番安い白をお願いします」と注文しました。 いつもだったら南アフリカのワインあたりの選択肢があるのですが、この日は結構高級なラインナップだったみたいで、 出して頂いたのがこちら、名門中の名門「ラモネ」のアリゴテです。ありがてー。

 そして、やっぱり師範はシャンパーニュよりスティルのほうが「わかる」気がします。 最初銘柄が何だか知らされずに出されたのですが、アリゴテというのはすぐにわかりました。 樽が効いているのでなんとなくシャルドネっぽいのですが、明確に硬質な酸がアリゴテであることを主張しています。 そして美味い。分かりやすく美味いんです。

 う~ん、やっぱり泡よりスティルの方が安心して飲めますね。 というか、泡モノは安くても美味しい代わりに高くなってもあまりその価値を感じ取れない、ということかも知れません。

点数85点
デゴルジュマン 3種飲み比べ

 この日注文した料理がこちら、白子のムニエル。 結構なボリュームがあったので、頼んだ料理はこれだけだったようです。 むっちりした白子がシャンパーニュやブルゴーニュの白にピッタリでした。

Frederic Savart L'Ouverture Premier Cru Extra Brut N.V. [Frederic Savart]
名称Frederic Savart "L'Ouverture" Premier Cru Extra Brut N.V.
フレデリック・サヴァール "ルーヴェルチュア" プルミエ・クリュ エクストラ・ブリュット N.V.
生産者Frederic Savart
フレデリック・サヴァール
価格12,000円 (お店価格)
購入店デゴルジュマン

 かなりアルコールも入って、気が大きくなっております。 そして、グラスでいろんな種類を飲んじゃうと、翌日(今日です)の更新が大変だよなぁ、という気にもなっております。 というわけでボトルで1本お願いすることにしました。 「あまり高く無いけど美味しいヤツをお願いします」と注文して、4本くらい並べて頂いた中で、 一番ピピっときたのがこちらのフレデリック・サヴァール。 ブリュットとは昨年稽古しておりますが、 そんなことは全く覚えちゃいませんでした。

 そして、残念ながらどんなシャンパーニュだったかほとんど覚えておりません。 ただメモには文字が残っています。「エロい」と書かれていますが、 これは確か師範がそう言ったんじゃなくて、有貴さんが言われていたんですね。 そこにMAMIさんは「エロさは感じない」と言われていました。 人によってエロはそれぞれのようです。

 ・・・と、情報量の無いことしか書いていませんが、情報量自体を受け取れる脳味噌では無かったのでしかたありません。 少なくとも、フレデリック・サヴァールをボトルで飲んだことがある、ということだけ記憶に留めておくことにします。

点数(82点)
デゴルジュマン 3種飲み比べ

 カメラには、こんなパスタの写真が残っていますが、お会計に含まれていないので隣のMAMIさんが注文したのかな? いろいろ覚えていなくて残念です。

Chablis Premier Cru Cuvee Sant-Pierre 2008 [Caves Jean et Sebastien Dauvissat]
名称Chablis Premier Cru "Cuvée Sant-Pierre" 2008
シャブリ・プルミエ・クリュ "キュヴェ・サン・ピエール" 2008
生産者Caves Jean et Sébastien Dauvissat
カーヴ・ジャン・エ・セバスチャン・ドーヴィサ
価格(おすぎさんから)
購入店デゴルジュマン

 フレデリック・サヴァールを同席した皆さんにも振る舞い酒したので、 そのご返杯ということだったかどうかは覚えていませんが、 おすぎさんからこんなワインをグラスで頂きました。 かの有名なヴァンサン・ドーヴィサの親戚筋に当たるセバスチャン・ドーヴィサのシャブリ1級畑です。 ありがとうございます!

 もちろんほとんど覚えていません。ただメモには「すごくストイック」と書かれています。 多分、樽を使わないシャブリらしいストレートな香りに、硬質な感じの酸が魅力的な味わいだったのだろうと思われます。

 そしてこのワイン、2008年ヴィンテージだったのね。 おすぎさんとは席が遠くてほとんどお話できませんでしたが、 この場を借りてお礼申し上げます。

点数??点
Bourgogne Pinot Noir 2019 [Dom. Robert Groffier Pere & Fils]
名称Bourgogne Pinot Noir 2019
ブルゴーニュ ピノ・ノワール 2019
生産者Dom. Robert Groffier Père & Fils
ドメーヌ・ロベール・グロフィエ・ペール・エ・フィス
価格1,600円 (お店価格:Glass)
購入店デゴルジュマン

 カメラによれば、こんなワインも飲んじゃっているんですね。 名門中の名門ロベール・グロフィエのACブルゴーニュです。 この銘柄は、昨年の「2019年ACブルゴーニュ飲み比べの会」の際に稽古しておりますので、 そちらをご参照ください。

 ・・・って、ホント全く覚えていないのね。 それに加えて、お会計票によればボーモン・クレリエールも飲んでいるみたい。 こちらはカメラすら覚えていないみたい。アハハ。

点数??点
デゴルジュマン 3種飲み比べ

 仕舞にゃビールまで飲んでいるみたい。 そりゃ酔っぱらいますわな。

 お会計は、1本12,000円のシャンパーニュを注文したにも関わらず、トータルでは20,000円ちょっとに収まってます。 皆様とは楽しい時間を共有させて頂き、ありがとうございました! またそのうち伺います>デゴ店長


2日(金)

ブルゴーニュセット

 名門おブル様は高嶺の花子さんとなってしまった感のある昨今、 安ブル勢への注目が俄然高まっております(安ワイン道場調べ)。 そこで購入したのがこのセット、「あなた誰?」ブルゴーニュが6本で税送料込み8,980円。 気張らずスイスイ~って飲みたい時、ありますよね。
 セットへのリンク:【送料無料】ブルゴーニュ激旨紅白6本セット(赤3本&白3本) 8,980円
ちなみにこのセット、販売期間が絶妙で、楽天スーパーセールが始まる12月4日の前までですよ。

Bourgogne Pinot Noir Chevalier d'Eon 2019 [Dampt Fr&egurave;res]
名称Bourgogne Pinot Noir "Chevalier d'Éon" 2019
ブルゴーニュ ピノ・ノワール "シュヴァリエ・デオン" 2019
生産者Dampt Frères
ダンプ・フレール
価格1,390円 (単品価格:1,640円)
購入店ヴェリタス 輸入直販ワイン専門店

 そんなブルゴーニュ・セットの中からまず1本目、良年2019年産のピノ・ノワール。 この造り手のシャルドネは何度か稽古していますが、赤は初めてだと思われます。 ちなみに料理は、ラタトゥイユ、合鴨のパストラミ、ピクルス。主食はバゲットとバター。 ブルゴーニュのピノ・ノワールと合わせるには絶好のメニューでしょう。

 さて抜栓。コルクは50mmのDIAM5、安心仕様です。 外観はかなりしっかりした赤紫色、「ACブル=薄い」という印象はもう過去のモノかも知れません。 香りのボリュームはそんなに大きくありませんが、雰囲気は良いですね。 プラムやイチゴのフルーツ香、エキゾチックな革製品、そしてほんのり樽のバニラ感。 高級ブルゴーニュのレプリカといった感じの香りです。 そして味わいもまた良いのね。渋味穏やか、ほんのり甘味にそこそこしっかりの酸味。 シャブリに近い北のブルゴーニュらしい、冷涼感が感じられる味わいです。

 コレ、美味いっす。「お宝発見」ってほどでもないけど、1,500円くらいで買えるのはちょっと驚き。 評判の良い2019年産ということもあると思うけど、やっぱりブルゴーニュは全体的にクオリティが上がっていると思います。 この後に続くゼットも魅力的っぽいけど、冷涼系ピノ・ノワールがお好きな方には単品でも推せます。

 もう誰も見ないくらい下の方に追いやられていますが、小瓶に残した分と3日後再稽古しました。 面倒くさいのでシャンパーニュ用のチューリップ型グラスで稽古しましたが、だいぶ印象が小ぶりになりますね。 ちゃんと大きめグラスを使った方が良かったと反省しています。

点数80点