よく、ワイン関連のブログで、「今年飲んだワインのお薦めトップ10」とかのページを作っているサイトがあって、
師範も興味深くそういうページを拝見しているのであるが、それを自分が作るとなるとこれがなかなか難しい。
稽古したシチュエーションにも依るし、そもそも数が多いのでなかなか決めきれないし。
要するにいろいろ面倒くさいのでこれまで作成せずに済ませて来た。
ところが、他の方の例を参考にして、データとしてまとめ、純ロジカルに並べるんだったら出来るかも、と考えた。
そしてそこから傾向を読み取ると面白い気がして、重い腰を上げることにした。
本ページが読者な方々にも参考になれば幸いと考える。
※本ページを作成するにあたり、下記のサイトを参考にした。ここに謝意を表する。
3000円ワイン2022 ベスト12 [3000円ワインの民|ますたや]さん
2022年庶民のワイン研究戦歴 [庶民のワイン研究所]さん
過去総括 |
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2022年のトレンド(全体) |
2022年のトレンド(安ワイン) |
得点の分布・相関 |
2022年 安ワイン ベスト6 |
本グラフが、道場を開設した2017年5月25日から、本レポートを上梓した2023年1月12日までの稽古銘柄数の過去推移である。
この時点で、その総数は8,398本。
グラフを見れば一目瞭然なように、2015年くらいまでは概ね年間300本前後で推移していたが、
そこから右肩上がりに増加して、2022年はなんと年間635本!
もちろんグラス売りで飲んだ分や、複数人で飲んだものも含まれているので、全部がボトルを空けたというわけではない。
それに関しては後ほど明らかにする。
ただ、試飲は飲んだことに含めていないので、しっかり飲んだものだけをカウントしている。
よくソムリエさんとかが『年間X,000本試飲して選びました!』とか言うのとは質が違うと思う
(今でも『ズズーッ!クチュクチュ!ペッ!』で本当にわかるの?と思う)
そして、2022年が突出して多い理由は・・・考えるまでもなくコロナ明けでハッスルしちゃったからだと断定できる。
ツイッターを介してお知り合いが増えると、どうしてもリアルで飲む機会も増える。
幸せな635本だったと反芻しているところである。
こちらが、道場開設から2022年12月31日までに稽古したワインの出身地別のグラフである。
まず断っておきたいのが、スパークリングは国によらずひとまとめにされていること。
これは、当初区分けをしていく際にリファレンスとしたのが、
1996年に講談社から発行された「世界の洋酒事典」で、それに倣ったからである
(今でも「出身地別名鑑」はその順番で並べている)。
後述する2022年のデータに関しては、スパークリングも国・地域に振り分けているのでご勘弁願いたい。
そしてこのグラフから見て取れるのは、「やっぱフランス強ぇな」ということである。
稽古本数は圧倒的ナンバー1である3,454本。2位のイタリアに4倍近い差を付けている。
次いで3位がチリ、4位が米国、5位がなんと日本。日本ワインが多いのは最近の傾向だと思われる
(以前は割高感があってあまり稽古しなかった)。
その後に僅差で6位にスペインが続き、特筆すべきは7位の南アフリカ。
これは普通のワイン好きとはちょっと異なる傾向だと思われるが、きっとそれもツイッターの影響だと考えられる。
ここまで「安ワイン道場」全体の傾向をまとめたところで、次章では2022年の傾向を詳しく見ていきたい。
まずご覧頂きたいのが、高ワインを含めた635本をいつを稽古してきたか、である。
かなり凸凹が見られるが、概ねこれは師範の飲酒行動を色濃く反映している。
少ない月だと、6月は「ディスクロージングダイエット」期間中なので、やや飲酒量をセーブしている。
また2月と3月は世の中の事情で外飲みが制限され、8月と12月は家庭の事情で外飲みが制限されている。
多い月に関しては、7月と9月は自粛明けでハッチャケているのに加え、
特に9月は西日本遠征稽古があったりして外飲みの機会が増えている。
それにしても、外飲みをほとんどしなかった8月でさえも月間25本も稽古しているのは、自分でもどうかと思う所ではある。
それでは次に稽古した種類を見ていきたい。
こちらが、2022年に稽古した635本を種類別に分けたグラフである
(数字は本数、「その他」に属するのは酒精強化やシードル)。
稽古してきた印象としては、「赤が多いかなぁ」と感じていて、確かに赤が一番多くはあるのだが、
意外や意外スパークリングが健闘していて、白とスパークリングを合わせた数は赤よりも多い。
しかしながら、スパークリングの大半は「シャンパーニュを外飲みで一杯だけ」なことが多いと思うから、
稽古した液体の量としてはやはり赤が多いのだろうと思う。
あと、残念なのはロゼやオレンジの少なさ、安ワイン道場のコンサバ具合を露呈している。
オレンジはもっと稽古したような印象があったんだけどなぁ、まぁ自宅ではほとんど飲まないからなぁ。
次は産地別の内訳を見ていきたい。
こちらが、2022年に稽古した635本を産地別に分けたグラフである(フランスとイタリアのみ主要地域を分けた)。
作ってみて自分でも意外だったポイントをいくつかピックアップする。
まずフランスで意外だったのはボルドーの少なさ、年間たったの14本、ほぼ月に1本くらいしか稽古していない。
次に意外だったのはシャンパーニュの多さ(年間84本)、この区分けではブルゴーニュを抜いてナンバーワンである。
やっぱりシャンパーニュしか勝たんのである!と言いたいところだが、
前述したように外飲みで1杯だけ、が大多数だと思われる。
国別で意外だったのは、アルゼンチンやオーストラリアの少なさと、米国の多さ。
なんだかかんだでアメリカ強いよね~って感じである。
チリやスペインが多めなのは安ワイン者ならではで、
ドイツが少ないのは自覚しているところ。
あとイタリアは地域偏りが少なく、満遍なく稽古している(=要するに良く分かっていない)様子が見て取れる。
そして、ここ最近の増加傾向が顕著なのは、左上部分の日本と南アフリカ。
2023年以降、この傾向が続くかどうかが興味深いポイントである。
さてここまでは、安ワイン道場に於いて「他流試合(価格的に稽古範囲外のワインと稽古すること)」、
「敵陣視察(ワイン会などで高ワインとも稽古すること)」と称する場面で稽古したワインも含まれており、
いわゆる「安ワインはどうなのか」のデータではない。そこで次は安ワインに的を絞ったデータで見ていきたい。
今回、「安ワイン」のみのトレンドを明らかにするにあたり、集計する対象を下記に限定した。
・安ワイン道場稽古場にて稽古したもの(外飲みは含まない)
・フルボトルで税込み3,000円以下のもの(ハーフや缶、箱は含まない)
・点数記載があるのもの
この条件で再集計した場合、2022年に道場で稽古したフルボトルの安ワインは
182本
となった。全体の3分の1以下とかなり少なくなったが、それでも概ね2日に1本はフルボトルを開けている計算になる。
傾向を見るにはまずまずのデータ量だと思うので、この本数をベースに考察を加えていく。
こちらが道場で稽古した安ワイン182本の種類別内訳である。見事に半分が赤、それ以外が白かロゼか泡。
オレンジはゼロ、1本も稽古していない。ここで完全に師範の好みが露呈してしまっている。
良く分からないのよ、オレンジワイン。
それにしても、オレンジを除けばバランスは悪くないと思う。なんたって赤がちょうど半分というのは気持ちがいい。
栄養のバランスが取れた食生活を心がけている安ワイン道場師範ならではの結果である。
全体同様、安ワインも生産国と地域に分けてみたグラフがこちらである。
高ワインも含めた全体と比較して(2つ上のグラフ参照)
チリやスペインが顕著にその割合を増していることが見て取れる。やはりこの2つは安ワイン者にとって外せない地域である。
他にはニュージーランドも増えているのは12本セットを購入したためだと思われる。
減らした方を見ていくと、日本と南アフリカは顕著に割合が減っている。この2つは外飲みが多かったものと思われる。
アルゼンチンやオーストラリアも、安ワイン者としては異例に少ない感じがする。
あと、減らしているのがシャンパーニュ、でも5%というそれなりの割合を占めているということは、
いかに師範が「シャンパーニュはその名が付くだけで美味しい」と信じて安シャンパーニュを買っているかの証左であろう。
ここまでくると、安ワイン道場の特徴である「得点」がどのように分布しているのか、 更にはお値段と得点の関係が知りたくなってくるのが人情というものであろう。 ではまずは2022年全体の得点分布がどうなっているかを見ていこう。
2022年に稽古したワイン全体635本のうち、点数の無いもの(酔っぱらって点数化出来なかったもの)
を除いた611本の得点分布を示したグラフがこちらである。
・偶数が多い(脳内の分解能がその程度)とか
・70点,75点,80点,85点といったキリの良い数字が多い(雑)とか
・77という数字が好きみたい(子供)とか
多少の凸凹はあるが、概ね正規分布に近い形をしていると言って良いだろう
(そういうことにしておいてください)
そして安ワインだけを抜き出した得点分布がこちらである。やはり山が左側に寄っているのが見て取れる。
あと、かなり正規分布から形が崩れてしまっている。その理由を考察すると・・・
まず顕著に80点が多い、そして79点が少ない。
多分合格ラインを意識して、多少の下駄を履かせてあげたのではないかと推察される。
逆に71点は足切りで70点にされているようである。ちょっと可哀想である。
またこちらでもなぜか77点が多い。好きなんだろうね、その数字。
そしていよいよ、価格と点数の相関関係を見ていこう。
こちらが、安ワインにおける価格対ポイントの散布図である。
いかがだろうか、緩やかな正の相関関係があるように見えないだろうか。
相関係数(r)が0.54、p値が7%以上なので「相関アリ」と見て良いはずだと考える。
この分布に対する近似直線をグラフ上に引いてみると(薄い点線)、概ね
y(得点)=70 + x(価格)/250
今回、2022年に道場でフルボトルを稽古し、85点以上を獲得した安ワインを6銘柄選出した。
ポイントが同点の場合は価格が安い方を上位とした。
あらかじめお断りしておくが、ここに挙げるワインが現在3,000円以下で買えるわけではない。
セットの割り戻し価格が基準であったり、円安その他で値上がりしているものもあるからである。
そのあたりはご了承頂き、『使えねぇじゃん!』とご立腹なさらないよう、切にお願い申し上げるところである。
それでは6位から順に発表する。
名称 | Spätburgunder "S" 2018 シュペートブルグンダー "S" 2018 |
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生産者 | Bernhard Koch ベルンハルト・コッホ |
価格 | 2,838円 |
購入店 | 葡萄畑 ココス |
<稽古日誌へのリンク>
6位入賞はドイツはファルツ地方のシュペートブルグンダー。
このワインを買ったきっかけは、「葡萄畑ココス」さんのブログ「
インポーターズセレクション第7弾 3000円以下のピノ・ノワール特集
」に採り上げられていたからである。
3,000円以下のピノ・ノワールとくればとりあえず試したくなるのが安ワイン道場。
そこで何本か買ったうち、「え?これジュヴレ・シャンベルタン!?」と思ったのがこのワイン。
上手に樽を利かせた華やかな香りや、軽快な味わいがまさにそう感じた次第。
そして造り手が坂田千枝さんという日本人醸造家ということもあって、ストーリー性も抜群である。
このワイン、とても気に入ったので追加で2本購入、
1本は池袋での屋外ワイン会に持参してかなり好評を得て、
「これはナンバー1の安ピノなのでは!」と思い「安ピノNo.1決定戦」にも持参。
そこでは師範の不注意で提供温度が低すぎたためイマイチな点数しか取れずに玉砕(泣)。
でもキチンとケアして出せば絶対上位に食い込めた銘柄だと思っている。
温暖化が進むこれからの時代、もともと寒冷地のドイツはピノ・ノワールの銘醸地になる可能性を秘めているぞ、と断言したい。
【ショップへのリンク】
あいにくヴィンテージが変わって2019になり、お値段も3,000円を超えているが(3,102円)、
依然としてお買い得だろうと思う。
名称 | Aaldering Estate Sauvignon Blanc 2019 アルダリン・エステート ソーヴィニョン・ブラン 2019 |
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生産者 | Aaldering Estate アルダリン・エステート |
価格 | 2,432円 (単品価格:4,378円) |
購入店 | 銘醸ワイン専門 CAVE de L NAOTAKA |
<稽古日誌へのリンク>
5位入賞は、今回の6本の中で唯一の白。やっぱり道場は赤偏重であることが露呈してしまっている。
このワイン、元値は結構なお値段だが、しばしばセットに入っているので稽古範囲で買えることが多かった。
そのため前年に稽古する機会が多く
(「鬼コスパワインセット」の発売イベントやアルダリン・エステートのセット)
美味しいことを承知した上で購入した中の1本。
このワインの主要品種であるソーヴィニョン・ブランって、
特にニューワールドでは安っすいレンジでも結構香りがあって美味しく頂けるのだが、
反面少々お高めのものでもそんなに変わらないというか、
樽を使って高級感を出したりするのがあまり似合わない品種という印象がある。
ところがドッコイこのソーヴィニョン・ブラン、その上昇傾き少なめな延長線より遥か上、
「アナタ本当にソーヴィニョン・ブランですか?」ってくらい凝縮感があった。
めっちゃ長くて重い鈍器のようなボトルも良い印象を増幅してくれている感じがする。
南アフリカ、今後も目を離せないワイン産地であることに疑う余地はない。
【ショップへのリンク】
こちらはヴィンテージは変わらず、お値段若干アップ(4,620円)。
セットに含まれて割安になっている時を狙って購入して欲しい。
名称 | Indomita "Zardoz" 2019 インドミタ "サルドス" 2019 |
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生産者 | Viña Indomita ビーニャ・インドミタ |
価格 | 2,167円 (単品価格:3,900円) |
購入店 | 銘醸ワイン専門 CAVE de L NAOTAKA |
<稽古日誌へのリンク>
5位に続いて"Cave de L'NAOTAKA"で購入した、都光がインポーターのワインが続く。
ショップ兼インポーターの「中の人」である戸塚尚孝さんとはお知り合いだが、
少なくとも今回のピックアップに忖度が無いことは、決定プロセスを見てお判り頂けるかと思う。
もちろん、知り合いであるがゆえに「安くておいしい」「安ワイン道場に広めて欲しい」
ワインを紹介して頂けているというアドバンテージがあることは否めない。
このワイン、安ワインの産地という印象が定着した感があるチリで、
そのイメージを払拭すべく思いっきり高級感のあるワインを!と思って造られたワインだと思う。
『高級ボルドーに匹敵』という謳い文句だったが、
カベルネ・ソーヴィニョン単品種ということもあって雰囲気は高級カリフォルニア。
以前はカベルネもピノもシャルドネも濃さ一辺倒の方向性だったチリワインも、
この頃はエレガントなワインがいろいろ造られてきているように思う。
【ショップへのリンク】
ヴィンテージが2020年産になって単品価格が若干アップ(4,378円)。
こちらもセットに含まれていて割り戻し価格が3,000円以下の時に狙いたい。
名称 | Chateau Mars Hosaka Cabernet & Bailey A Premium 2019 シャトーマルス 穂坂 カベルネ・ベーリーA プレミアム 2019 |
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生産者 | Mars Hosaka Winery マルス穂坂ワイナリー(本坊酒造) |
価格 | (寄付金額:2本セット 19,000円(参考価格:2,640円 @本坊酒造)) |
購入店 | 山梨県韮崎市 |
<稽古日誌へのリンク>
今回の「安ワイン」の枠内にこのワインを含めるかちょっと悩んだ。
というのも、これはふるさと納税の返礼品で、建前的には自分で買ったわけではなく自治体からの「お礼の品」であるから。
しかしながら、ちゃんとマル1本稽古したし、通常価格でも3,000円以下なので俎上に上げること決定した次第。
稽古する前は、正直言ってそんなに期待はしていなかったこともあってか、想像を遥かに超えてきた。
カベルネのベリー香とマスカット・ベーリーAのイチゴ&ココナッツ香、
それが甘い樽香と見事に合わさって、まるで香水のような香りが特徴的。
マスカット・ベーリーAと樽香って、ホント相性が良いと思う。
反面、香りの割に飲むと薄っぺらいのだが、香水を飲むやつはいないのでそこんとこは無問題である。
日本ワイン、判官贔屓も含めて今後も応援していきたい(買えないカルトワインは除く)
【ショップへのリンク】
2023/01/12現在、このワインはふるさと納税の返礼品に設定が無いので、
単品販売しているショップ(葡萄畑ココス)のリンクを貼っておく。
今回のベスト6の中で、唯一これだけが現在も定価で3,000円以下。
もちろん普通に買っても良いし、また設定されたらふるさと納税の返礼品として頂くのもアリだと思う。
名称 | Wild Earth Pinot Noir 2016 ワイルド・アース ピノ・ノワール 2016 |
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生産者 | Wild Earth Wines ワイルド・アース・ワインズ |
価格 | 2,320円 (単品価格:4,800円) |
購入店 | MANUKA Online |
<稽古日誌へのリンク>
2位は、選んだ後で「え!キミが2位なの?」と思わざるを得なかったニュージーランド産のピノ・ノワール。
というのも、このワインを含んだ12本セットの中に状態がイマイチに感じられたものがいくつか散見されたからである。
また、「半額セール:送料無料」という謳い文句と値段の安さに惹かれて買ったのだが、その際ワインの扱いにちょっと疑問があった。
真夏の8月なのでクール便にしようと思ったが、あいにくサイトにはその選択肢がない。
仕方なく注文の際の備考欄に「差額はお支払いしますのでクール便でお願いします」と書いた。
それに対して返事は無く、実際の請求額は送料無料に関係なくクール便を設定した額(990円)であった。
その点から邪推すると、ワインの専門インポーターではないこともあり、
ワインを冷蔵倉庫に保管していないのでは?と考えざるを得ない。
そんなワインだったが、飲んでみるとこれが美味しいんだからワインは一筋縄ではいかない。
こなれた味わいだったことが奏功したのかも知れない。
幅広く商品を取り扱う商社であるがゆえのメリットみたいなものもあるのだろう。
もしこのショップでお買い物をされるのであれば、冬から春のうちが正解だと思われる。
【ショップへのリンク】
ヴィンテージ(2016年産)、単品価格(4,800円)とも変わらず。
こちらももちろんセットで半額の時に買いたい。ギャンブラーな方はどうぞ、そして夏場は避けて吉!
名称 | Montiano 2015 モンティアーノ 2015 |
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生産者 | Cotarella (Falesco) コタレッラ (ファレスコ) |
価格 | 2,700円 |
購入店 | カルディ ウィング高輪イースト店 |
<稽古日誌へのリンク>
いよいよ1位の発表である。2022年、3,000円以下で唯一の87点を記録したのがコチラ、
名手リカルド・コタレッラ氏がイタリアのラツィオ州にてメルロー100%で造る赤である。ホントこれは美味かった・・・
ここで、師範にちょっとでもアフィリエイトで小遣い稼ぎをしようとする悪知恵があったりしたら、
1位には絶対「在庫潤沢で今でも3,000円以下で買えるワイン」を持ってくるだろう。本当はそうしたい(小遣い欲しい)。
しかしながら今回のピックアップ・プロセスだとそういった匙加減は不可能で、1位に輝いたのは
4年前にカルディの半額セールで買って意図せず寝かされていたワイン
である。こんなの今は買えないことは火を見るより明らか、ベスト1として発表して何の意味があるのか?ではあるが、
1位になっちゃったんだからしょうがない。
そんなセコい話は置いといて、やっぱりカルディの「マジ!?」って値引き率のセールはお得である。
また、リカルド・コタレッラ氏が率いるファレスコのワインがセールになりがちだが、それを買うのはだいたい正解。
カルディって「よりどり2本買うと10%off」のタイミングがしばしばあるから、
そういう際にファレスコの安売りを見かけた場合、
2本買って1本は飲んで1本は保存しておくという作戦はかなりアリだと思う。
【ショップへのリンク】
もちろん既にカルディには置いていないので、2018年ヴィンテージを販売している「トスカニー」のリンクを貼らせて頂く。
現在の価格だと道場の稽古範囲の2倍を超える6,050円、そりゃ美味いはずである。
以上、安ワイン道場の2022年稽古総括、いかがだっただろうか。 最初は面倒くさく考えていたが、書き始めたら「アレもコレも」となって、意外と長文のレポートとなった。 興が乗ればこれから毎年リリースしていく所存なので、良かったや気付いたポイントなどあれば、 メールやSNSなどの手段は問わないのでご意見をお寄せ頂ければ幸いである。