稽古日誌:2023年5月

スイカヅラの花

 5月です。今年は春の訪れが早かったからか、いろんな植物の開花が早めですね。 例年なら連休中に咲き始めるスイカヅラが既に咲いています。 スイカヅラ、「忍冬」とも「吸葛」とも書くみたいですね。 前者は完全な当て字でしょうが、後者は花の蜜を吸うと甘いんだそう。英語の名称"Honey-suckle"にも通じますね。 また、「金銀花」ともいうみたいです。咲いてすぐは白い花で、時間が経つとややクリーム色を帯びて来ますからね。 香りは、クチナシをもう少し甘くマイルドにしたような香りです。 ソムリエ試験にも出るらしいですよ、受けたこと無いですけど。

 そんな勉強嫌いの安ワイン道場も、今月から27年目に突入します。 50年運営を続けて、ギネスブックに載る、それが生涯の目標です。

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31日(水)

Van Loveren Chardonnay 2021 [Van Loveren]
名称Van Loveren Chardonnay 2021
ファン・ルーフレン シャルドネ 2021
生産者Van Loveren
ファン・ルーフレン
価格1,098円
購入店コストコ金沢シーサイド倉庫店

 本日の夕食は、家族それぞれに用事があったので、「個別に用意しましょう」ということになりました。 なので師範の夕食は、スーパー買ってきたお惣菜の鰺の南蛮漬けと鰹のタタキ・・・とくればワインはもちろん白です。 手頃なヤツだとコストコで買った南アフリカのシャルドネがありました。 ちょうどいい感じにツイッターでフォローさせて頂いている 国際ソムリエさんがこのワインを 推薦されていて、 興味が薄れないうちに稽古しようと考えた次第です。 せっかくなので、先週金曜に開けて小瓶保存していた ブルゴーニュのシャルドネと比較して稽古しました。

 色は、比較したブルゴーニュのシャルドネがレモンの果肉色だとすると、こちらはレモンの果皮の色、 ちょっと緑色っぽさを感じます。 香りは、かなり冷えた状態でもしっかり香るボリュームがあります。 国際ソムリエさんは『白桃を連想させる甘い香りと柚子の爽やかな香り』と書かれていましたが、なるほどその通りですわ。 南アにありがちなゴムっぽさはありません。 味わいは、フレッシュ系のシャルドネとしてはやや酸味控えめで甘さを感じるので、冷えた状態の方が美味しく感じます。

 ストレートな果実感で深みとかはありませんが、なかなかどうして侮れないシャルドネです。 確かに1,000円でこの内容は出色です。これからの季節、キリッと冷やして美味しい白ワインとして重宝しそうです。 さすが南ア!さすがコストコ!!さすが国際ソムリエ!!! とシャッポを脱がせて頂きます。

 小瓶に保存して翌々日再稽古。 一般にこの手のワインはあまり変化しないのですが、このワインもその例に漏れず抜栓当初の雰囲気そのままです。 主に白桃の香り、やや甘めの味わい。ハウスワインとかに使いやすいと思いますよ。 点数77点


30日(火)

ディスクロージング・ダイエット 第三回報告

 「ディスクロージング・ダイエット」三週目。

 日曜朝の計量で、いきなり60kg台前半を叩きだしています。 これぞ「深酒デトックス効果」ですな。土曜日は昼からあんまり食べなくて酒ばっかり飲んでいるからね。 翌日もそこそこ深酒したんですが、ジンギスカン食べ過ぎたので少し体重戻して、今朝はほぼ維持。 全体にまずまずのペースで進捗していると考えております。

よこはまウォーキングポイント 賞品

 基本的に、カロリー消費の一番の手段は散歩なわけで、常に万歩計を携帯しています。 この万歩計は「よこはまウォーキングポイント」事務局から貸与?されているもので、 データを送付すると極めて稀に当選して1,000円分の商品券が送られてきます。 ささやかなモチベーション維持手段、といったところですかね (データは取られてますけど、GPSが入っているようには思えないので無問題です)


28日(日)

 本日は久しぶりのバンドの練習日。女性ボーカルも入って楽しくシティ・ポップなどを演っております。 夏にはライブにも出る予定なので、ここでちょっとだけ音源を公開。 永遠の名曲「プラスティック・ラブ」、カッティングがちょっとナヨっているのは見逃してください。

えびすジンギスカン海月 乾杯

 練習の後は反省会と称する飲み会。ベースのAo氏が『美味いジンギスカンが食べたい』というので、 選んだのは以前ワイン会で使ったえびすジンギスカン海月(くらげ)というお店。 もうもうとした煙の中で食べる、生のラムのお店です。

 今回はうっかり外観写真を撮り忘れておりますので、いきなり乾杯写真から入ります。 生ビール、お値段不明、2杯ほど頂きました。キンキンに冷えてて美味しい生ビールでした。

えびすジンギスカン海月 ジンギスカン

 このお店、七輪で焼くジンギスカンです。ちゃんとした排煙設備があるわけではないので、煙の中で頂きます。 でもラムは抜群に美味いですね。いわゆる羊臭さは一切ありません。

Foundstone Vinyard Select Shiraz 2021 [Berton Vineyards]
名称Foundstone "Vinyard Select" Shiraz 2021
ファウンドストーン "ヴィンヤード・セレクト" シラーズ 2021
生産者Berton Vineyards
バートン・ヴィンヤーズ
価格3,900円 (お店価格)
購入店えびすジンギスカン海月

 こちらのお店には写真入りのワインリストがあって、7種類全部3,900円。 ラインナップは、泡が2種類(チリ産とランブルスコ)、白が1種(豪州)、 赤が4種(イタリアとスペインと豪州とチリ)。全てインポーターはモトックスさんみたいですね。 その中から、安全側に舵を切って豪州産のシラーズを注文しました。

 このワイン、店内に普通に並べられているので嫌な予感はしたんです。 そして予感的中、そのド常温のワインをそのまま出して頂きました。 いや~、この気温の常温ワインは赤でもちょっとキツいっすね。 前回の記憶で、テーブルで冷やす手段は無かったように思いますから、諦めてそのまま頂きました。

 で、飲んでみるとこれがとても典型的な豪州産のシラーズなんですね。 この品種に特徴的な胡椒のスパイシーな香りがあって、甘さがあって渋味もしっかり。 「フルボディ」の説明に偽りはない感じです。

 ・・・というわけでぬるい赤ゆえメンバーの人気は無くて、皆さんほぼ1杯ずつで残りは師範が頂きました。 結構良い値段する飲み物を占有する形になっちゃって申し訳ないです!

点数73点
えびすジンギスカン海月 ジンギスカン

 勢い余ってラムを注文し過ぎています。でも若いメンバーを筆頭に頑張って食べきりました。

 お酒は、その後また生ビール焼酎(中々)なんかを頂きました。 お会計は、スタジオ代と合わせて10,000円だったから、一人8,000円弱くらいなんですかね? 一日一万円でたっぷり遊べるわけですから、やっぱりバンド趣味は安いわ。


27日(土)

臨港パーク

 3月頃だったかな、飲み友だちのYukariさんから『お花見で飲みましょう』とお誘いを受けて、 なんだかんだで実現したのは、もう桜なんて実がなっておりますよ、のこの時期。 でも、実際は花粉舞い散る頃よりも今の方が外飲み日和ですよねぇ~ というわけで場所は横浜みなとみらいの臨港パーク。 昨年も同じ時期にここで外飲みしていて、大変良かった印象がありましたので、 数ある公園の中からここを選びました。

 今回は、参加者の中で家が一番近い(&一番暇人な)師範が場所取り役を買って出て、 デカいビニールシート(12畳あります)とテーブル(の天面だけ)をご用意させて頂いております。

臨港パーク ブルーシートとテーブル

今回このピクニック・持ち寄りワイン会に参加したのは、下記の奇特な皆さんです。
Yukariさん
(裏)プルールさん
MOMOさん
ヒマワインさん
Nagiさん(後半から参加)
安ワイン道場師範

臨港パーク ビールで乾杯

 場所取り(といってもとても広い公園なので、日陰を狙わなければ場所は取り放題なのですが) をしていると、まずは裏プルさんが到着。二人でビールで乾杯! 銘柄は、空気を読んだ裏プルさんはYOKOHAMA LAGERで、空気を読まない師範がサッポロの黒ラベル。 なんだって良いんっすよ。やっぱり外飲みはビールですわ。

Aureum Gran Reserva 2016 [Mont Marcal]
名称Aureum Gran Reserva 2016
アウレウム グラン・レセルバ 2016
生産者Mont Marçal
モント・マルサル
価格3,658円
購入店ヴィノスやまざき CIAL横浜店

 「飲み会には遅れない」が座右の銘ですので、 開始時刻13:00の定刻には飲み始めます。まだ師範と裏プルさんしかいないけどな。 最初の泡は、ヴィノスやまざき CIAL横浜店の店長さんお薦めの高級カバ。 ヴィンテージ付き(2016年)で、ゴツイ瓶とシャレたラベルを纏っております。

 色は、ややしっかりめの黄金色、そして泡立ちもたっぷりです。 香りを取ると、基本的には柑橘類の香りがするのですが、それ以外になんとも言葉にするのが難しい個性があります。 安いカバの金属的な香りとは異なる、木質系というか香木というか、そういう香りです。 味わいは、酸味しっかり甘味ほんのり。スペインって乾いた南の国というイメージがありますが、 この味わいから連想されるのはもっと北の国のイメージです。

 シャンパーニュとは明らかに異なる雰囲気、でもこれはこれで独特の高級感があります。 ヒマワインさんが大変気に入っておられましたことをここにご報告申し上げます。

点数80点
臨港パーク ワインで乾杯

 程なくYukariさんもMOMOさんもヒマワインさんも到着して、改めてみなさんで乾杯。 師範もYukariさんもワインクーラー持参です。やっぱりね、ワインはある程度冷えていた方が美味しいからね。 氷はコンビニで調達できるし、外で飲むときは特に冷えてた方が良いです。

Navarro Correas Brut Malbec Rose N.V. [Bodegas Navarro Correas]
名称Navarro Correas Brut Malbec Rosé N.V.
ナバロ・コレアス ブリュット マルベック ロゼ N.V.
生産者Bodegas Navarro Correas
ボデガス・ナバロ・コレアス
価格(YUKARIさん&裏プルールさんから)
購入店

 YUKARIさん&裏プルールさんは、合わせて2本お持ち頂いております。 そのうちの1本目がコチラ、南米アルゼンチン産で品種はマルベック。 マルベックを使ったスパークリングは道場初登場ですね。 オシャレなデザインのボトルに入っていて、ヤングな女子にウケそうな外観です。

 グラスに注いでまず色にビックリ。「ピンク」という言葉これほど似合う色は無いぞ!ってくらいにピンク色です。 「カフェ・ド・パリみたいだ」なんて話してましたが、ピンクのカフェ・ド・パリを飲んだことはありません。 味わいはめっちゃベリーベリーしています。 モトックスの紹介文には『チェリーやプラム、スイカのシャーベット』などと書かれていますが、 チェリーやプラムは大納得、でも「スイカのシャーベットはスイカバーじゃないの?』などと盛り上がっておりました。

 ストレートにベリー感の伝わる、わかりやすい美味しさのスパークリングだと思います。 そして、お子様舌の師範にはこういうのがヒットするですよ。 海辺の外飲みという環境要素も加わって、この場にピッタリな泡でした。

点数82点
臨港パーク ピクニック写真

 Yukariさんから『ピクニックっぽい写真と撮って下さい』と言われて頑張ったのがコチラ。 お持ち頂いたワイン2本と、後述するミートパイ、それに白レバーのペーストトリュフバターの写真です。 ちょっと映えを意識し過ぎて白飛びしちゃったのが残念です。

A.Bergere Origine Brut N.V. [A.Bergere]
名称A.Bergère "Origine" Brut N.V.
A.ベルジェール "オリジーヌ" ブリュット N.V.
生産者A.Bergère
アンドレ・ベルジェール
価格(MOMOさんから)
購入店

 MOMOさんにお持ち頂いたのは、正真正銘のシャンパーニュ。 やっぱり外飲みだと泡を持参したくなりますよね、だって自分が飲みたいもんね。 この造り手のシャンパーニュは、二年前に別の銘柄と稽古しております。 リモート飲み会でしたが、その時もMOMOさんいらっしゃいましたね。

 さてそれではどんなワインかをご報告。外観は結構しっかりめの色に感じます。 そこで黒ブドウ比率が高めと想像しました。香りや味わいには、ベリーっぽさがしっかりあるように感じます。 これは間違いなくムニエが主体の雰囲気ですね。 参加した方々にも「きっとムニエ100%ですよ」なんて吹聴しておりましたが・・・

 裏ラベルを撮った写真をあとで見返すと、ちゃんと品種が書かれているではありませんか。 それによれば、「シャルドネ70%、ピノ・ノワール20%、ムニエ10%」とのことです。 全然ムニエ主体じゃないじゃん!ってか黒ブドウ比率も高くないし!です。 師範のテイスティング能力なんてその程度ですよ。

点数81点
臨港パーク エンパナーダ

 こちらの料理は、Yukariさんお手製のミートパイ。アルゼンチンの料理でエンパナーダと言うらしいです。 アルゼンチンの泡に合わせましょうということでお持ち頂きました。 中に挽肉がぎっしり詰まっていて、重くて美味しいミートパイでしたよ。ありがとうございました!

Genki Wine Pinot Blanc 2021 [Maison A&S]
名称Genki Wine Pinot Blanc 2021
元気ワイン ピノ・ブラン 2021
生産者Maison A&S
メゾンA&S
価格(ヒマワインさんから)
購入店

 ヒマワインさんに持参して頂いたワインは2本あって、そのうちの1本がコチラ。 ツイッターで繋がりのあるフランス在住の ゲンキさんが造られたワインです。 この銘柄は今月の頭に、 同じアウトドアでの持ち寄りワイン会に師範が持参しております。 その時はとても酸が強い印象がありましたが・・・

 このボトルに関しては、もちろん酸の強さもありますが、それ以外にも苦味や渋味みたいな味わいがあって、 ガツン!と来ます。MOMOさんは『生の生姜の感じがある』、Yukariさんは『ジンジャーエール』と言われていました。 確かにそんな雰囲気がありますね。 一ヵ月の差で違うのか、ボトル差なのかは分かりませんが、結構印象が違いました。

 メモには「迫力がある」と書いています。 元気ワインの名前の通り、元気な印象を受けるワインですね。 次はピノ・ノワールを頂く機会に恵まれそうですので、楽しみにしております。

点数79点
臨港パーク 鯖寿司

 師範が持参したのがコチラ、臨港パークのそばにあるオーケーみなとみらい店で購入した鯖寿司です。 これ、見た目はアレなんですが、結構美味しかったっすよ。さすがオーケーです。

 その他には、MOMOさんが持参されたコロッケとかクリームチーズ(Kiri)とか、 裏プルさんが持参されたバゲットとか、 ヒマワインさんが持参されたフィナンシェとかもあって、飲み物食べ物ともに豊富なピクニックでした。

巨峰 2022 [Les Vins Vivants]
名称巨峰 2022
生産者Les Vins Vivants
レ・ヴァン・ヴィヴァン
価格(YUKARIさん&裏プルールさんから)
購入店

 YUKARIさん&裏プルールさんが持参されたもう一本がこちら、日本ワインで品種は巨峰です。 巨峰ワインと言えば福岡ですが、こちらの産地は長野県の東御市。 Les Vins Vivants(レ・ヴァン・ヴィヴァン)という新進ワイナリー、 荻野さんという方が夫婦で運営されているそうです。

 外観は、やや濁りがあって「これぞオレンジワイン」というオレンジ色を呈しています。 巨峰ってブドウの種類としては白ブドウに近い(グリ?)と思うのですが、 こうやってオレンジにするとちゃんと色が乗るんですね。 香りにはかなり自然派の雰囲気があります。 生ブドウの香りと石鹸の香り、 それにほんのりとアンモニア、そしてトイレの芳香ボールの香りがありますが、まだ許容範囲です。 味わいにはかなりしっかりした旨味を感じます。巨峰からこういう凝縮感のあるワインが造られるのはちょっと驚きました。

 最初は、香りの自然派感に若干の抵抗を感じていたのですが、 それに慣れてくるとついつい手が伸びる、そういう魅力のあるワインだと思います。 自然派ワインが好き、そして可愛らしいラベルが好きな方にはピタッとハマるワインだという印象を受けました。

点数76点
臨港パーク 匂わせ写真

 Yukariさんに協力して頂いて、こういう「匂わせ写真」を撮ってツイートしたのですが、 誰もリプライをくれませんでした。 『ハイハイ、師範良かったねぇ』って感じでスルーされたんでしょうね。

 ちなみに、クリックして拡大(&写真左上に現れるマークで更に拡大)して頂くと、 師範のグラスはCOCO FARMグラス、YukariさんのネイルはCOCO FARMネイルであることがわかります。 そこ突っ込んで欲しかったなぁ~!

Beaujolais Nouveau 2017 [Ch. Cambon (Marcel Lapierre)]
名称Beaujolais Nouveau 2017
ボージョレ・ヌーヴォー 2017
生産者Ch. Cambon (Marcel Lapierre)
シャトー・カンボン (マルセル・ラピエール)
価格(ヒマワインさんから)
購入店

 宴もたけなわ、午後4時前にNagiさんが合流。 ここでヒマワインさんが持参されたもう一本をワインを、ブラインドで頂くことになりました。 ドイツのワイナリーで醸造責任者を務めておられるNagiさんにブラインドを挑むなど、なんと楽しい企画でしょうか! もちろん師範らもブラインドで当てにいきます。

 まず外観から。色調は赤紫、それほど濃くはありません。この時点で師範は「ピノ・ノワールだな」と決めてかかります。 香りを嗅ぐとやっぱりピノっぽいのですが、どこか未熟な青さを感じます。 これでもう師範の回答はほぼ固まって「北海道は余市のピノ・ノワール」です。 だってほら、ドイツと同じ寒冷地でしょ、そしてヒマワインさんは最近北海道のワインいろいろ飲まれているみたいだし。 最終確認として口に含んで、甘さ控えめ酸味そこそこ、このなんとなくぼんやりした感じはやっぱり北海道のピノ一択です。

 そして答えは、なんと2017年のボージョレ・ヌーヴォーでした。 そんなもんわかるかい!・・・なのですが、MOMOさん(とYukariさん?)は『ガメイ?』とか言われてました。 これで品種当てちゃうのはやっぱり凄いな。 ってか師範はアタマから決めてかかること、文脈を読もうとすることを止めないとダメっすね。

点数77点
臨港パーク 楽しく飲み会

 日が当たる方向の予測を誤って、夕方からブルーシートの上に直射日光が当たるようになりました。 そこで場所をずらすために、12畳のブルーシートをワインクーラーとか乗せたまま引っ張って、案の定倒れてこぼれちゃうという始末。 楽をしようとしてかえって手間を増やす、酔っ払いあるあるですね。

 なんてことを言いながら、明るく楽しく飲んでおりました。

Weemala Pinot Noir 2021 [Logan Wines]
名称Weemala Pinot Noir 2021
ウィーマラ ピノ・ノワール 2021
生産者Logan Wines
ローガン・ワインズ
価格(Nagiさんから)
購入店

 ピクニック・持ち寄りワイン会最後のワインは、Nagiさんが持参されたオーストラリアのピノ・ノワール。 なんとも意外なチョイスに「どうしてこのワインを持って来られたのですか?」と尋ねたところ 『その日に持参するので、振動に対して耐性のありそうなワインを選びました』とのこと。 やっぱり我々とは目の付けドコロがちがいますな。 ってか、澱がいっぱいなワインでも無ければ、振動の影響なんて師範は検知できないと思います。

 色は、前のボージョレよりもこちらの方が濃い感じだったと思います。 香りは「やっぱりピノ・ノワールの香りはコレだよね」なラズベリー的な雰囲気。 味わいも、きちんと管理された清潔な環境で醸造されたと思われるクリアな味わいがあります (ボージョレの方はそうではない感じがある、との話をしておりました)

 振動の影響とかは師範はまったくわからないのですが、普通に美味しいピノ・ノワールだったように思います。 ラベルが可愛いので「これも扱おうかな」とYukariさんが言われてましたよ。

点数78点
臨港パーク 稽古したワインたち

 臨港パークで稽古した持ち寄りワインたち。右から3本目はMOMOさんが持参された「イネディット」というビールです。

W Yokohama The Wine Hall 入口

 もちろん二次会も行っちゃうわけです。場所は、こういう場合に使い勝手の良い W Yokohama - The Wine Hall -というお店。 夕方から用事のあるヒマワインさんはお帰りになって、 入れ替わりにクヴェヴリ・エミさんが参加されています。 時間は、午後5時30分から予約していたのですが、 なんだかんだでスタートしたのは午後6時。 立派な個室を押さえて頂いておりました。

Taittinger Brut Reserve N.V. [Taittinger]
名称Taittinger Brut Réserve N.V.
テタンジェ ブリュット レゼルヴ N.V.
生産者Taittinger
テタンジェ
価格(不明)
購入店W Yokohama - The Wine Hall -

 一本目は、早めに到着されていたエミさんとMOMOさんに選んで貰いました。 そして、お店の方に協力して頂いて(ありがとうござます!)、またまたブラインドでワインをサーブして頂きました。 ブラインドの楽しさは、当たる当たらないじゃなくてそれぞれの方の思考の過程が伺えるのが良いんですよ(と予防線)

 まずグラスがフルート型であることからスパークリングワインであることはわかります。 色は濃くなく薄くなく、普通にスパークリングワインの外観です。 香りは、品種としては王道の構成、シャルドネとピノ・ノワールだと想像されます。 味わいもとても王道的、ジェネリック・シャンパーニュだと予想しました。

 というわけで師範の回答は「ドメーヌ・シャンドン オーストラリア」だったのですが、 正解はジェネリックじゃなくて本物のシャンパーニュでテタンジェ。 あーっ、ここで貧乏人根性に脳内を支配されておりましたよ。 だってシャンパーニュをお店でお願いすることってハードル高いんだもん。

点数80点
W Yokohama The Wine Hall 乾杯

 そりゃシャンパーニュですからもちろん乾杯しますよ・・・って、この写真撮っている時はまだ銘柄は不明の時でした。 そうだよこんなになみなみと注がれているからシャンパーニュじゃないと思っちゃったんだよな。 つくづく貧乏人根性に苛まれております。

Riesling Happy Lemon 2021 [Vignoble des 3 Terres]
名称Riesling "Happy Lemon" 2021
リースリング "ハッピー・レモン" 2021
生産者Vignoble des 3 Terres
ヴィニョーブル・デ・トロワ・テール
価格5,500円 (お店価格)
購入店W Yokohama - The Wine Hall -

 次にワインを選ぶのは師範とNagiさんです。 こちらのお店は、棚やセラーに並んでいるワインを自分で見て選ぶことが出来ます(もちろん店員さんに相談して選んで頂くこともできます)。 せっかくNagiさんと一緒なので、まず候補にしたのはドイツ産のワインだったのですが、 残念ながらドイツ産は少なくて2本しか無かったんですよ。そこで次善の策でアルザス産のリースリングを。 "Happy Lemon"なんて書かれていて、あまりアルザスらしくは無さそうだ、というのもねらい目でした。

 今回は選び手側なので、ブラインドではなく銘柄を知った状態で稽古しております。 色は、"Happy Lemon"の名に恥じない、結構パリッとしたレモン色だったと思います。 香りはいかにもリースリングなのですが、ぺトロールは控えめで芳香系の香りが強いように思えました。 味わいも"Happy Lemon"っすね。キュッと舌を絞るような酸味と、それに呼応する甘味が良い感じでしたよ。

 皆さんに回答を求めると、ほとんどの方がリースリングだと答えていたと思います(だんだん記憶があやふやになってきています) 流石だなぁ。師範はこのワインを飲んでリースリングだと答えられるかというと、甚だ自信がありません。 ともあれ華やかでとても美味しい白ワインでしたよ。

点数83点
W Yokohama The Wine Hall お通し

 料理は、お通しとして出されたポップコーンしか頼んでいません。 どんだけ酒飲みなのよ、って感じです。単価の低い客でスミマセン。

The Hedonist Shiraz 2020 [Hedonist Wines]
名称The Hedonist Shiraz 2020
ザ・ヘドニスト シラーズ 2020
生産者Hedonist Wines
ヘドニスト・ワインズ
価格(不明)
購入店W Yokohama - The Wine Hall -

 最後のワインは、YUKARIさん&裏プルールさんペアに選んで頂いたオーストラリア産のシラーズ。 これもブラインドで出して頂いたと思うのですが、もう師範が何と答えたか、皆さんが何と答えていたか、 まったく記憶にございません。お恥ずかしい次第でございます。

 そんな状態でワインのコメントを書くのもどうかと思うのですが、 一応記憶の糸を手繰り寄せると、シラーズらしいしっかりとした濃さと甘さのある赤だったように思います。 現場からは以上です。

点数(??点)
W Yokohama The Wine Hall 赤ワイン

 ワインは覚えていないけど写真は撮っているのね。

 そんな感じの二次会、お会計は一人3,000円くらいだったと思います。 飲みたい/飲ませたいワインを見ながら選んで、ブラインドに協力して貰ったことを考えれば、 大変リーズナブルだったんではないでしょうか。

Kinpira Kitchen 店内

 前の店で、「野毛に飲みに行ったこと無い」とかの話をしていたんだと思います。 なので三次会はタクシーで野毛まで。 Yukariさんと裏プルさんとはここでお別れ、残りの4名(エミさん、MOMOさん、Nagiさん、師範)で向かいます。

 野毛、にぎわってますね~、ということで入ったのはKinpira Kitchenというお店。 「カジュアル・フレンチ」と書かれています。大きな窓が開け放たれていて、開放感のあるお店です。

Kinpira Kitchen 乾杯

 ハイ、ここでも乾杯写真を撮っております。 飲み会後半の記憶はいつもおぼろげな師範ですが、写真だけはだいたいちゃんと撮っているのね(時々撮り忘れもありますが) そして、写真撮ったら安心してメモがおろそかになっております。 今回も、テタンジェに「王道」と書いて以降、なにもメモがありません。

Neromora Aglianico 2018 [Vinosia]
名称Neromora Aglianico 2018
ネロモーラ アリアニコ 2018
生産者Vinosia
ヴィノシア
価格(不明)
購入店Kinpira Kitchen

 ・・・というわけで、後で写真を見返して「へぇ~、こういうの飲んだんだぁ」って状態であります。 改めて銘柄を確認すると、イタリア産の赤で産地はカンパーニャ州、 "Irpinia"という原産地呼称のワインとは初めて稽古したみたいです。

 ま、この日11本目ですからね、覚えている方がおかしいってもんです。 アリアニコだから結構濃い感じの造りだったんでしょうね、上の乾杯写真からもそれが想像されます。 そして、その濃い液体が師範の脳味噌にシッカリ浸透して行きましたよ(嘘ですけど)

点数??点
Kinpira Kitchen 料理

 そんな感じの三次会。ブルーシートにテーブルにと大荷物だったので、 電車で帰るのは断念してタクシーを使いました。 やっぱり地元での飲み会は楽だな、おかげでちゃんと帰れましたよ。 長々とお付き合い頂きありがとうございました。>皆様


26日(金)

シャルドネ対決

 昨日2023年5月25日、安ワイン道場は無事26周年を迎えました。 休肝日だったので特になにもしませんでしたが、ツイッターでは沢山のご祝辞を頂きました ・・・っていうか自分から「今日は26周年なんだよね」とツイートして、祝辞を煽った感はあります。

 そんな安ワイン道場の27年目の最初は、シャルドネの日仏対決。 水曜に開けた日本のシャルドネと、 ドメーヌ・ド・ベレーヌ6本セットからの1本です。 今年は5月25日が「国際シャルドネの日」だったらしいので、それに合わせて稽古しました。

Bourgogne Cote-d'Or Clos de la Chapelle Chardonnay 2018 [Dom. de Bellene]
名称Bourgogne Côte-d'Or "Clos de la Chapelle" Chardonnay 2018
ブルゴーニュ・コート・ドール "クロ・ド・ラ・シャペル" シャルドネ 2018
生産者Dom. de Bellene
ドメーヌ・ド・ベレーヌ
価格2,527円 (単品価格:4,048円)
購入店AEON de WINE

 本日の夕食は、前日から師範代が作り置いてくれた鰺の南蛮漬けと、肉じゃが、それに師範謹製のレタスとトマトのサラダです。 そんな料理に合わせたのは、初めて購入した「AEON de WINE」の「ドメーヌ・ド・ベレーヌ 6本セット」、税送料込み21,780円からの1本目。 ブルゴーニュ高騰の折、ちゃんとしたブルゴーニュが6本でこの値段は安いと思いましたよ。 インポーターのコルドンヴェールは元「やまや」、その頃からの付き合いがあるのだと見ました。

 さて謹んで稽古します。 色は、日本ワインのシャルドネより明らかに濃いレモン色です(上の写真をクリックしてご確認ください) 香りは、惜しむらくは閉じています。ポテンシャルはありそうなのに、グラスの中から出て来ません。 思いっきりスワリングして外に導き出すと、蜜入りリンゴ、カサブランカ、そしてほんのりバニラの香りがあります。 味わいは、甘さ控えめ、酸味そこそこしっかり、旨味もあって王道のブルゴーニュ的な味わいです。

 香りがガッツリ閉じている感じなので、抜栓以降は冷蔵庫やセラーに戻さず、常温環境下に置いていました。 そうするとみるみる開く、というか温度高い方がこのワインには合っているように感じられます。

 結果的には、ちゃんとしたブルゴーニュだと思いますよ。 でも、誤解を恐れず申し上げれば、日本ワインの方が判りやすくて良かった気がします。 期待が大きすぎたのかも知れません。 2018年は暑い年だったらしいので、通常の熟成カーブとは違っているのかも。 早めに開けて、温度を上げて頂いた方が好印象なワインでした。

 小瓶保存して5日後、南アのシャルドネと比較して稽古しました。 明らかにこちらの方には熟成感と樽香と複雑さがあります(香りのボリュームでは南アに負けてましたけど。) 抜栓当日は「閉じている」と判断したのはあながち間違いでは無さそうで、 明らかに本日の方が好印象、開いた感じがしました。 +1点差し上げましょう!

点数76(+1)

24日(水)

Enmusubi Chardonnay 2021 [Shimane Winery]
名称Enmusubi Chardonnay 2021
縁結 シャルドネ 2021
生産者Shimane Winery
島根ワイナリー
価格2,475円
購入店島根ワイナリー

 明日の5月25日は「国際シャルドネの日」らしいのですが、あいにく木曜は休肝日なので一日フライングして、 日本人らしく日本のシャルドネでお祝いします。 このワインはワイナリーにてソーヴィニョン・ブランを試飲し、美味しかったのでシャルドネを購入したもの。 「縁結」、おめでたい名前じゃぁありませんか! ちなみに合わせた料理は天ぷら(鳥胸梅肉、舞茸、茄子、ニンジン、ピーマン)、主食は素麺です。

 外観は、ほぼ無色に近い、そしてちょっと緑色っぽさを感じるレモン色です。 香りは、まず感じるのは青リンゴです。あとは吟醸酒のような青いメロンっぽい香り。樽香はありません。 味わいは、甘さ控えめ、酸味も控えめ。でも薄い感じは無くて旨味がグイっと迫って来ます。

 時間が経つと蜜っぽさも出て来ます。そのあたりもシャルドネっぽいですね。

 派手さは無いけど、ちゃんとシャルドネらしいリンゴの風味が感じられるワインです。 これで島根ワイナリーの白は甲州ソーヴィニョン・ブランと稽古しましたが、 どれもなかなか美味しかったですよ。 ワイナリー自体は大型バスが停まってお土産売り場に人を呼び入れるような ところですが、それでもちゃんと美味しい。 日本ワインはホント底上げしてきたなぁ、と感じます。

 小瓶保存の翌々日、色は変わりません、香りはやっぱり青リンゴが主体ですが、 口に含むとより蜜っぽさが増した感じで、堂々としたシャルドネ感があります。 やっぱり美味いっすよコレ、+1点です。

点数77(+1)

23日(火)

ディスクロージング・ダイエット 第二回報告

 「ディスクロージング・ダイエット」二週目、 ようやく結果が見えてきて、今朝の計量では計測開始以来最低値のの61.1kg。 休肝日の翌朝ですから、「深酒デトックス効果」では無さそうです。 この調子で頑張って参りましょ~>自分

 頑張っているアクティビティの1つが、この動画の「ダイエット ストレッチ」です。 1日10分間、結構効いている気がします。

 ところでYouTubeで「痩せる動画」とかで検索すると、出るわ出るわその手の動画が。 そして、検索上位に来るヤツは、なんだかあまり信憑性の無い方が派手なタイトル (「絶対痩せる!!」とか「超簡単!」とか)を付けているものばかり。 中にはお色気やペットで釣ったりするものもあって、全然マトモな動画に行き当たりません(前者はつい見ちゃうけど)。 ホントYouTubeのお薦めアルゴリズムってイマイチだなぁ、と思います。


21日(日)

六甲ビール Saison

 今宵の「お達者クラブ」に備えてアップして参ります。

 まずは準備体操で、六甲ビールの「セゾン」。ラベルに『白ワインやマスカット、ライチのような爽やかな香りが特徴』 とありますがその通りですね。六甲ビール、結構頑張っているブルワリーだと思います。

チーかま えだまめ

 合わせた「チーかま枝豆」は、逝っちゃった自然派ワインのよう。めっちゃ豆ってます。 枝豆は美味しいんだけど、「枝豆風味」のものはなんか苦手な身体になっちゃいました。

Cuvee M Malbec 2021 [ALG (Alain Grignon)]
名称Cuvée M Malbec 2021
キュヴェ・M マルベック 2021
生産者ALG (Alain Grignon)
ALG (アラン・グリニョン)
価格1,227円
購入店カルディ 横浜ジョイナス店

 そして本日は、2~3ヵ月に一度の「お達者クラブ例会」です。 課題のワインは、Yuichi Satoさんから提案されたフランスのマルベック。 カルディで売られております。ヘビーボトルに詰められていますが、栓はスクリューキャップ。 最近はこんなボトルもあるんですね。 合わせた料理は、ローストビーフ、ニラ玉、大根ツナサラダ。主食はガーリックライスです。

 外観は、しっかりとした濃さのある紫色で、エッジまでビシッと色が乗っています。 アルコール度数13%の割にはアシが長く、エキス分が多いように感じます。 香りは「ザ・南仏」ですね。熟したベリーに雑草のような青っぽさ、 品種の個性というより土地の個性が強く出ている感じがします。 味わいは、見た目や香りの印象よりは軽い感じがします。 甘味も酸味も渋味もあるのですが、口の中で「来るぞ!来るぞ!」と身構えているとスッと落ちていく、 そういう味わいです。

 ゆっくり時間をかけて稽古したので、後半変化してきました。 香りのベリー感はより増してきて、味わいは軽めながらそれなりに存在感が出て来ます。 重すぎないことが功を奏した感じで、最後までスイスイ頂けました。

 アルゼンチンのマルベックとはかなり傾向の異なる、 軽やかな感じのマルベックでした。 こういうワインはなかなか自分では買おうと思わないので、 リモート飲み会のテーマにして頂けるのはありがたいですな。

 ちゃんと小瓶保存する意識が残っていました!・・・というわけで5日後再稽古。 香りは、ちょっとカベルネっぽく上品な感じに雰囲気が変わったような気がします。 味わいは、小瓶を冷蔵庫から出してすぐだったこともあってか、やっぱりベリー感とフレッシュさ。 小瓶保存すれば5日くらい平気ですな。

点数76点
お達者クラブ 例会

本日のお達者クラブに参加されたのは下記の皆さんです。 関西のソースの話とか、めっちゃ高いカリフォルニアのマルベックとか、取り留めのない話をするのが楽しいんすよね。
カツミさん
Yuichi Satoさん
とらゔぇるそさん
徒然 ワインさん
Andyさん
MOMOさん
安ワイン道場師範
次回の課題ワイン提案は師範ですね。またよろしくお願いします。


20日(土)

ベーコンと春キャベツのパスタ

 本日のランチは、師範代謹製「ベーコンと春キャベツのパスタ」、スーパー「ロピア」のブロックベーコン美味ぁっす。

 こんな料理だと、そりゃワインも飲みたくなりますよね・・・というわけで小瓶保存した昨日の残りを頂きました。 いやぁやっぱり小瓶便利だわ。

第10回 天王町 ちょい呑みフェスティバル

 そして本日は、「第10回 天王町ちょい呑みフェスティバル」に参加しました。 3,000円で3枚のチケットを買って、参加店でお酒と料理をちょっとずつ楽しめるという企画です。

 こんなイベント、一人で参加するのも寂しいので、 ご近所にお住いの飲み友だちであるAさん(うちの次女とAさんの長女が保育園の同級生) に声をかけたら『ぜひ行きましょう』とノリの良いお返事。 二人してはしご酒に繰り出します。

 待ち合わせの場所に着いたら、Aさんから『中学生の次女も一緒に行きたいと言ってますが良いですか?』とのお話。 もちろんオッケーですよ、楽しくなって参りました。

宝楽園 外観

 一軒目に選んだのは、中国料理 宝楽園という中華料理屋さん。いわゆる町中華ですね。 午後5時の開店と同時に入店致しました。ちょい呑みフェスティバル参加は初めてだったのでちょっと緊張しましたが、 パンフレットを見せたら『ちょい呑みですね~』と明るい感じで応えて頂きました。

宝楽園 ちょい呑みセット

 なぜここを一軒目にしたのかというと、 「まずは最初にしっかり食べ物とアルコールを入れておいた方が良かろう」という判断からです。 全19店の中で、瓶ビールが飲めると書かれているのはここだけだったんですね。それと料理も酢豚(写真)やエビチリ、 油淋鶏から選べます。一軒目としてはベリーナイスな選択だったと思います。

ぼんぐ里 外観

 二軒目に伺ったのが、今回の参加店の中で一番行ってみたかった旬彩酒蔵 ぼんぐ里という和食居酒屋さん。 たまに行く「ジャンティエス・コマチ」というフランス料理店の上(二階)にあります。 入り口には名門ドコロの日本酒の空き瓶がずらりと並べられています。

ぼんぐ里 ちょい呑みセット

 もちろん注文したお酒は日本酒です。量は一合、銘柄は『八海山、久保田、etc、店長おまかせから選べます』とのこと。 こういう時はもちろん「店長おまかせで」でしょう。出されたのは豊香(ほうか) 純米大吟醸。 すっきりし過ぎず力強さのある吟醸酒で、「なにコレ美味ぁ」でした。 つまみも、ちゃんと量があって鮮度も良いお刺身。これがセットで1,000円は安すぎ、 大変お得感のあるお店でした。今度ふつうの時にも伺いたくなりましたよ。

しの家 外観

 三軒目はイタリアン・バルに行こうとしたんだけど、チケットを買い足したときに係の方から 『いま料理が出せないそうです』との情報をゲット。そこは後回しにして、ガチのバーに行ってみるも満席の様子。 次善の策で伺ったのが女将の台所 しの家という小料理屋さんです。

しの家 ちょい呑みセット

 お店の外観と店名から、ほんと女将が一人で切り盛りしているような小料理屋を想像していましたが、 意外と奥に広めの空間があり、居酒屋さん的な雰囲気です。 料理は、漬物と唐揚げとなめろう、「お通し」サイズですね。 お酒はジンジャーハイボールにしました。キッチリ生姜の香りがして、なかなか美味しゅうございましたよ。

イタリアンバル Vino 外観

 もう料理も出せる時間になっただろう、ということで4軒目に伺ったのがイタリアンバル Vino。 天王町駅の目の前にこんなお店があるなんて知りませんでした。 そういう出合いがあるのがこの企画の面白みですね。

 店内はとてもアットホームな感じです。お店の方もフレンドリーで、優しい雰囲気が漂っています。

イタリアンバル Vino ちょい呑みセット

 ここでお願いしたお酒は溢れそうなスパークリング。 「こぼれスパークリング」じゃなくて「溢れそうな」ってところが面白いですね。実際は溢れてましたが。 料理は、鶏ハムのサラダナスの揚げびたし。そんなので十分です。

 ワインの詳細は下記でございます。

Nuva Brut Organic N.V. [Bodegas Torre Oria]
名称Nuva Brut Organic N.V.
ヌヴァ ブリュット オーガニック N.V.
生産者Bodegas Torre Oria
ボデガス・トーレ・オリア
価格(ちょい呑みセット)
購入店イタリアンバル Vino

 見せて頂いたボトルがこちらです。 イタリアンバルだけどスペイン産のスパークリングですね。 確かカクヤスで550円で売られているやつじゃなかったかな? でも良いんですよ、フルートグラスに摺り切り一杯注いで頂くと、それだけでニッコリになりますから。

 そしてワインの内容は、やはり「泡が出るのは七難隠す」ですね。 普通に美味いです。やや泡のキメが粗くて泡立ちもおとなしい感じですが、クイーッと飲めば気になりません。 香りはストレートにフレッシュな柑橘香、そしてやや甘めな味わい。汎用的だと思います。

 ワインリストも見せて頂きましたが、結構良心的な価格だったと思います。 コースを頂くというよりも、ちょこっと寄ってアラカルトとワイン、そういう使い方が良さそうなお店でした。

点数70点
ダイニングバー JOGO 外観

 五軒目は、以前から松原商店街に買い物に行く際に前を通って、 ポップな雰囲気が気になっていたダイニングバー JOGOというお店です。 ライブの案内とかが張り出されたりしていて、楽しそうな雰囲気だったんですね。

 店内に入ると、ちょい呑みじゃない常連さんでいっぱいな感じ。 気持ちよさそうにカラオケで歌うお嬢さんとかいて、やっぱり楽しげなお店です。

ダイニングバー JOGO ちょい呑みセット

 お酒はなんと、ハートランドの瓶ビールが飲めました。めっちゃお得ですよね。 そして料理も、元力士の本気ちゃんこ小鉢、これが美味いのよ。 ある程度アルコールが廻ってくると、こういう温かい汁物がありがたいですよね。 このビールと料理で1,000円はめっちゃお得でした。

鶏いち 外観

 最後のお店は、外観が怪しげで昔から気になっていたお店に行ってみるも、あいにく満席。 「最後はのんびりしましょうか」ということで普通の居酒屋さん鶏いちにしました。

 このお店は、在宅勤務の昼に外食する際に一度利用したことがあります。 結構広くて、ちゃんと美味しい居酒屋さんという印象がありました。

鶏いち ちょい呑みセット

 写真が雑で恐縮ですが、頼んだお酒は生ビール、料理はマグロ刺身、鶏胸肉のネギ塩ダレ、親鳥ナゲットです。 居酒屋さんらしい料理ですね。のんびり6軒目、最後のお店を堪能しました。

Wine Bar Koru 外観

 ちょい呑みは満足しましたが、ガチ呑み気分が満足していない二人は、 このあと「こんなところにワインバーが!?」って店に向かいました。 天王町駅のおとなり、星川駅から南に向かったところにあるWine Bar Koru(わいんばー・こる)というお店です。 師範が前回訪問したのは3年半前、たいへんお久しぶりでございます。

 そしてラッキーなことに、この日は20%オフのサービス・デーとのこと。ツイてますねぇ。 下記のワインをグラスで楽しみましたよ。

Tenute Orestiadi Catarratto 2021 [Tenute Orestiadi]
名称Tenute Orestiadi Catarratto 2021
テヌーテ・オレスティアディ カタラット 2021
生産者Tenute Orestiadi
テヌータ・オレスティアディ
価格720円 (Glass)
購入店Wine Bar Koru

 ワインリストには、赤白それぞれ10種弱あったように思います。 こちらのお店、ワインリストは毎日変わるそうです。 お客さんの希望を聞いて、開けたボトルが翌日にリストに載る、そういうシステムみたいですね。 まず1杯目はそのリストに載った中から、安くてもハズさないシチリア島のカタラットを選びました。

 色は、照明が暗いのでよくわかりませんが、かなり薄めな感じだったと思います。 香りはなかなかいい感じ、黄色い花のような華やかな香りに、ちょっとナッツっぽい香ばしさもあります。 味わいはコクがあって旨味しっかり。甘さと酸味のバランスもちょうど良い感じです。

 やっぱりシチリアのカタラットはハズさないですね。 驚くようなワインではありませんが、きっちり期待通りの仕事をしてくれましたよ。 見かける機会があったらお薦めです。

点数77点
Beaujolais Nouveau 2021 [Pierre Ferraud & Fils]
名称Beaujolais Nouveau 2021
ボージョレ・ヌーヴォー 2021
生産者Pierre Ferraud & Fils
ピエール・フェロー&フィス
価格400円 (Glass)
購入店Wine Bar Koru

 次のワインは、マスターに「これは珍しい!ってワインをお願いします」と注文させて頂きました。 それで並べて頂いたのが、ここ以下に続く3本です。 まず一番珍しいと思ったのがこちら、なんと2021年のボージョレ・ヌーヴォーですよ。 インポーターの在庫にあったのを安く仕入れたとのことで、1杯500円(の20%オフなので400円)で出して頂きました。

 色は澄んだ赤紫色です。ガメイなのでピノ・ノワールよりは濃い色合いですね。 香りは、出来立てのヌーヴォーに感じるバナナっぽさはかなり控えめで、 イチゴジャムを煮詰めている時のような熟したベリーの香りがします。 味わいは、ちゃんと甘味と酸味があって、まだまだしっかり現役です。

 恐る恐る飲んだ感じでしたが、熟成ヌーヴォーも悪くないですね。 これをワインバーで、立派なブルゴーニュグラスを使って400円、とてもお得です。

点数75点
Bourgogne Pinot Noir 2020 [Le Bourgeon]
名称Bourgogne Pinot Noir 2020
ブルゴーニュ ピノ・ノワール 2020
生産者Le Bourgeon
ル・ブルジョン
価格640円 (Glass)
購入店Wine Bar Koru

 このワインはどこが珍しいのか忘れちゃいましたが、 2021年のボージョレ・ヌーヴォーと比較して飲むと面白かろう、というような意図だったと思います。 これも1杯800円が20%オフの640円、安いですよね。 安ワイン道場師範はこういう値段で楽しめるワインバーが好きなのです。

 色は、前のボージョレよりも明らかに薄めで明るい赤紫色です。 香りは、ブルゴーニュでも南の方っぽい、革製品的な香りをメインに感じます。 味わいは、薄くて酸があって旨味しっかりでいかにもブルゴーニュ。 特に椎茸出汁のような旨味があって、どことなく日本ワインのピノ・ノワールを想わせます。

 これも特に目立った美味しさがあるわけではないのですが、 ブルゴーニュらしい、そして料理に合わせやすそうな赤ワインです。 しみじみ飲んで吉、なやつですね。

点数76点
Hello World Carignan 2019 [Finca la Estacada]
名称Hello World Carignan 2019
ハロー・ワールド カリニャン 2019
生産者Finca la Estacada
フィンカ・ラ・エスタカーダ
価格640円 (Glass)
購入店Wine Bar Koru

 例によってこの段階になるとかなり記憶もあやふやで、写真をクリックして頂いてもボケボケです。 なのでこのワインのどこが珍しいのか、なぜ選んで頂いたのか皆目分かりません。 改めて見返すと、銘柄の名前が"Hello World"、 プログラミング言語の"C言語"を学ぶ時、一番最初に画面に表示されるやつですね。

 で、ほとんど覚えちゃいないのですが、やはり師範は南仏系の品種はあまり得意ではないな、 ということ再確認したような気がします。なんか田舎っぽいんですよね。「同類相哀れむ」というやつでしょうか。

 ちなみにこの"Hello World"シリーズ、他にもいろいろ品種がありそうです。 ソムリエやワインエキスパート試験の勉強なんかに良いんじゃないですかね?・・・ってカリニャンは出ないか。

点数74点

 お会計は、二人で9杯頂いて6,000円以下。めっちゃ安くてありがたいです。マスターに感謝!

 ・・・というような、ちょい呑みファスティバルからワインバーの宵でした。 地元で飲むと、帰りの足を心配しなくて良いのがナイスですね。


19日(金)

Plus+ 2016 [Bodegas Lavia (Vinedos de Altura)]
名称Plus+ 2016
プラス+ 2016
生産者Bodegas Lavia (Viñedos de Altura : MG Wines)
ボデガス・ラビア (ビニェードス・デ・アルトゥーラ : MGワインズ)
価格1,261円 (単品価格:2,068円)
購入店京橋ワイン

 本日の夕食メニューはサムギョプサル、トマトと玉子とかのサラダ。週一在宅の師範代が作ってくれました。 ワインはスペイン産の赤で、「すべてパーカー【90点以上】 フルボディ赤ワイン6本セット 8,250円」からの最後の1本。 アルコール度数は14.5%、モナストレル100%、パーカーポイントは92点。間違いなく濃いワインであることが想像されます。 商品名「+」があるあたり、5年前に稽古したこのワインの姉妹品じゃないかな?

 色は濃い、濃いけどそれほど濃くない、やや赤みを感じる紫色。改めてヴィンテージを確認すると2016年、 確かにちょっと熟成が感じられる外観です。 香りは、ボリュームしっかりではあるけど、ちょっと予想と違う雰囲気です。 果実っぽさバリバリって感じでは無くて、平らに潰した果実の香りと、ツンっとした酸を感じる香り。 味わいは、渋味も甘味もあるけど酸味がしっかりしていて、案外スイスイ頂ける感じです。

 パーカー高得点銘柄に共通する噛めるような濃さは無くて、そこそこ熟成して柔らかになった感のあるワインです。 ただ、なんだか飲み飽きるのね。アカシアもCMCも添加されている旨の記載は無いんだけど、 そういう安定剤がたっぷり入ったワインみたいな感じです。 大人数でサクっと飲んだらみんな「美味いなコレ!」と言いそうなので、そういう席にお連れして下さい!

 翌日のお昼に再稽古。ちょっと柔らかくなって、更にスイスイいける感じになりました。 でもやっぱり沢山飲むとブレーキがかかりそうな雰囲気ではありますね。

点数76点

17日(水)

Macon-Peronne En Chassigny 2020 [Cave de Lugny]
名称Mâcon-Péronne "En Chassigny" 2020
マコン・ペロンヌ "アン・シャッシニー" 2020
生産者Cave de Lugny
カーヴ・ド・リュニー
価格1,198円
購入店コストコ金沢シーサイド倉庫店

 本日の夕食当番は師範で、メニューは鶏モモ肉のバター焼き w/バターで炒めた人参と新玉ネギ、 ブロッコリーとトマトのサラダ w/お惣菜のごぼうサラダ、コーンクリームスープ(by Knorr)。 主食はとりゅふさんに頂いたバゲット。 シッカリ系の白が良いと考えてチョイスしたのが、コストコで買ったブルゴーニュ南部のマコンの白。 このワイン、お知り合いがツイッターに既にアップされていて、 ちょっと状態に疑問を呈されていたので追っかけ検証の意味もあります。

 色は、かなりしっかりと濃いレモン色です。 前述のお知り合いのはやや茶色がかっていましたが、こちらはまだ健全な色に見えます。 香りは、思いのほか弱めです。でも、蜜っぽさと熟れたリンゴの香りがあって、マコンのシャルドネらしさが感じられます。 味わいは、酸味が控えめでやや甘め。いかにも南っぽい、しっかり熟した(やや熟し過ぎた)雰囲気があります。

 当初の予想通り、シッカリ系の白でした。 そしてこのワインに関しては、劣化したという感じは無くて、ちょっと熟し過ぎて酸が落ちました、って感じです。 でもこの酸の弱さは、一歩間違えば劣化するレベルにもあるような気がします。 確か300円くらい値引きされて売られていたと思いますが、セールの理由はそのあたりにあるのかもですね。

 休肝日を挟んで2日後再稽古。 傷んだ感じは無いけど、やっぱり普通の状態ではない印象は否めません。 コストコのセール品は要注意ですな。「返品上等」な米国の企業ですから。

点数75点

16日(火)

Wine Market Party 外観

 本日は、都内へ出る用事があったので、以前から気になっていた恵比寿のWine Market Partyでの 「ブラインド・テイスティング」に挑戦することにしました。 いやね、師範ごときの知識じゃ当たるわけはないと思うわけですよ。 でも飲み友だちのヒマワインさんが とても楽しげにレポートされているので、師範もひとつトライしてみんとてするなり、であります。

Wine Market Party ブラインドテイスティング

ブラインド・テイスティングの要領は下記です。
・参加費1,100円(税込)
・40ml×3種の提供
・「国」「品種」「年号」「アルコール度数」を当てる
・全問正解者には10,000ポイントプレゼント

Wine Market Party テイスティングカウンター

まず確率と期待値を考えます。
 ・主要生産国は概ね20くらい
 ・主要品種は赤白それぞれ20くらい
 ・年代はせいぜいここ10年くらい
 ・アルコール度数は10.5%~15%まで0.5%刻みで10通り
それらを全くランダムに選んで当たる確率は、1/20×1/20×1/10×1/10で1/40,000、1グラスあたり4万分の1です。 全問正解のためには3つとも当てる必要があるので、1/40,000の3乗で64兆分の1ですね (同時に同じものは出されないけど重なりは誤差なので無視します)。 それに1,100円を投じて成功報酬が10,000ポイント、ROIとしては全く成り立たない投資と考えられます。

Wine Market Party テイスティングカウンター

・・・なんて予防線は置いといて、 試合には出来る限りの悪あがきをする師範としては(以前の塩尻ワインのブラインドでもそうでした)、 下記の対策をして望みました。
 ・主要品種をリスト化して持参する(「あぁアレを忘れていた」防止)
 ・最近の出題を押さえておく(前回と同じ品種は出さないでしょう)
それでは、師範の思考過程と結果を公表します。

Wine Market Party ワイン1

 今回の出題は白2種に赤1種です。まず1番の白から。
 色はかなり黄色っぽさが強いと見ました。外観だけからの予想は、 「樽熟したシャルドネ」・・・こうやって頭から決めてかかるのがイカンのですけどね。 香りは、嗅いだこと無い香りがします。干したドクダミやセンブリみたいな薬草のような香り。 師範の香り辞書にそんな項目はありません。 味わいは「苦い」。とにかく顕著なのは苦味。そして強めのアルコール感。あー、もう1問目からワカリマセン。

とはいえ何か書かなきゃいけないので、持参したカンニングペーパーと睨めっこしてひねり出した答えがコチラです。

 ・国:イタリア
 ・品種:ヴェルメンティーノ
 ・年号:2020年
 ・アルコール度数:14%

他に考えられた品種は、アルネイスとかアルバリーニョ。 このワインが今回の最難問だと思い、ちょっとマイナーな品種にしましたよ。

Wine Market Party ワイン2

 2番の白がこちらです。
 色はほぼ無色です。外観とだけからの予想は「甲州一択!」ですよ。というかそろそろ甲州が出される頃だと予想していました。 そして香りを嗅ぐと、薄っすらと柑橘の香りがあって甲州の予想に大きなズレはありません。 「こりゃ当たりかな?」とニヤニヤしつつ口に含むと・・・甘いのよ、明らかに。 少なくとも、ブラインドで出題される甲州でこんな甘く仕立てるものは無いだろうってことで考えをリセットします。 温度が上がってくると白い花の香りやぺトロール(石油香)が感じられるようになったので、そうなると答えはこうですね。

 ・国:ドイツ
 ・品種:リースリング
 ・年号:2021年
 ・アルコール度数:11.5%

国がどこかは全くわかりませんでしたが、リースリングを選んでドイツ以外を書いて外したら悔やんでも悔やみきれないので、 王道のドイツにしました。

Wine Market Party ワイン3

 3番目、赤は1種類です。
 色はそれなりに濃いのですが、若干レンガ色で向こうが透ける清澄度の高さがあります。 香りに真っ先に感じたのは「埃っぽい古い蔵の中」、 もうこの香りを嗅ぐと師範の頭の中は「日本のメルロー以外にない!」となっちゃうわけです。 ピーマンみたいな青さや熟成感もあって、当初の予想を裏切る要素はありません。 というわけで迷わず書いたのがこちらです。

 ・国:日本
 ・品種:メルロー
 ・年号:2018年
 ・アルコール度数:12%

熟成感の割に若めのヴィンテージにしたのは日本のワインだから。そして日本ワインのアルコール度数は押しなべて12%ですよね。

Wine Market Party 回答用紙

 というわけで、自信満々の解答用紙がこちらです(クリックで拡大します)

 それでは答え合わせ、いってみましょ~! (ボトルの画像は、翌日公開されたWine Market Partyの インスタグラムから拝借しました)

Aurelien Chantagnier Viognier 2021 [Aurelien Chantagnier]
名称Aurélien Chantagnier Viognier 2021
オーレリアン・シャンタニエ ヴィオニエ 2021
生産者Aurélien Chantagnier
オーレリアン・シャンタニエ
価格(テイスティング3種1,100円)
購入店Wine Market Party

 ヴィオニエかよ!
 いや~、その考えは無かったわ、ですわ。 確かにヴィオニエって、桃のような柔らかな果実の香りがするものもあれば、全く香りのしないものもあって、 世に言われるほど芳香系の特徴が顕著ではなく、なかなかつかみドコロの無い品種という気がしています。 これ、当てた人がいたら凄いな・・・というわけで答え合わせです。

 ・国:【正】フランス【答】×イタリア
 ・品種:【正】ヴィオニエ【答】×ヴェルメンティーノ
 ・年号:【正】2021年【答】×2020年
 ・アルコール度数:【正】14%【答】〇14%

アルコール度数だけまぐれ当たりでした。

点数75点
Brauneberger Juffer Riesling Kabinett 2020 [Fritz Haag]
名称Brauneberger Juffer Riesling Kabinett 2020
ブラウネベルガー・ユッファー リースリング カビネット 2020
生産者Fritz Haag
フリッツ・ハーク
価格(テイスティング3種1,100円)
購入店Wine Market Party

 正解!
 やっぱりね、リースリングだと思ったんですよ。甲州から切り替えて良かったわ。 そして国もドイツにしておいて正解。 ただ、あの甘さでドイツならもっとアルコール度数は低く書くべきだったんだけど、 なんとなく「ブラインドで出されるワインなら11.5%くらいが下限」と決めてかかっちゃった感があります。 ヴィンテージは・・・まぁ当たるわけ無いですね。

 ・国:【正】ドイツ【答】〇ドイツ
 ・品種:【正】リースリング【答】〇リースリング
 ・年号:【正】2020年【答】×2021年
 ・アルコール度数:【正】8.5%【答】×11.5%

1つでも国と品種を当てた、それだけで余は満足でござるぞ!

点数73点
Valdivieso Single Vineyard Cabernet Sauvignon 2009 [Valdivieso]
名称Valdivieso "Single Vineyard" Cabernet Sauvignon 2009
バルディビエソ シングル・ヴィンヤード カベルネ・ソーヴィニョン 2009
生産者Valdivieso
バルディビエソ
価格(テイスティング3種1,100円)
購入店Wine Market Party

 チリの2009年て!
 いや~、そんなに古いのが出題されるなんて思わないじゃないですか。 熟成感を「果実感の弱さ」と捉えてしまい、日本ワインと書いても間違いじゃない、 というか間違いだけど仕方ないと思うわけですよ。 これ、チリのカベルネ・ソーヴィニョンだと当てた人はいたら凄いわ。 頭の中のチリ・カベとは全然別物でした。

 ・国:【正】チリ【答】×日本
 ・品種:【正】カベルネ・ソーヴィニョン【答】×メルロー
 ・年号:【正】2009年【答】×2018年
 ・アルコール度数:【正】14.5%【答】×12%

全ハズレ・・・まぁ師範の実力なんてそんなもんです。

点数76点
Wine Market Party 正解

 こちらが正解です(この画像もWine Market Partyの インスタグラムから拝借しました)

 結果的には3勝9敗で惨敗の結果です。それでも、たった1,100円でこういう知的ゲームが出来るのは楽しいですよ。 投資効率なんてことを考えちゃいけません。

Wine Market Party 店内

 ちなみにWine Market Partyさん、アプリで会員登録すると500ポイントが貰えます。 なので、初めての方は600円でこのゲームに参加出来ますよ。 ちなみに師範は先日割っちゃった木村硝子のピッコロ15ozの購入資金に充てました。

 ・・・というわけで、「我こそは!」と思われる方はぜひ挑戦しちゃってください!

Bepocah(べポカ) 外観

 ブラインド・テイスティングの後は、 明治神宮前にあるペルー料理の店Bepocah(べポカ)へ。 掲載本数8,500本を超える安ワイン道場でもまだ稽古経験のない、ペルー産のワインが飲めるお店そうです。

 店は、原宿駅から歩いて10分くらい。黄色い壁がとても目立つ建物です。 関係無いですけど、原宿の竹下通りは7割が外国人の方でした。インバウンド戻ってきていますねぇ。

Bepocah(べポカ) テーブル

今回ご一緒して頂いたのは下記の皆さんです。
ヒマワインさん(幹事)
とりゅふさん
いさみさん
安ワイン道場師範

 こちらのお店、結構な人気店みたいで、きっちり満席でしたよ。

Tacama Orquidea Negra Brut Blanco N.V. [Tacama S.A.]
名称Tacama Orquidea Negra Brut Blanco N.V.
タカマ オルキデア・ネグラ ブルット・ブランコ N.V.
生産者Tacama S.A.
タカマ S.A.
価格4,800円 (お店価格)
購入店Bepocah

 最初はもちろんスパークリングです。リストには、このペルー産とブラジル産、 他にはシャンパーニュが3種類ありましたが、ここはお値段も一番お手頃なペルー産一択でしょう!と皆で同意しました。 品種は、ソーヴィニョン・ブラン、ユニ・ブラン、シュナンらしいです。

 色は、かなり薄めです。黒ブドウは使われていませんからね。 泡立ちは非常にしっかりしています。瓶内二次発酵だろうと思われます。 香りは、普通に良い感じのスパークリングの香りがします。いい意味で「ふつう」です。 味わいは、やや甘めですがそれなりに酸もあって、ちゃんとした感じです。

 ホントいい意味で「普通に美味しいスパークリング」です。 だってほら、初めての国ってキテレツなワインかしら?とか想像するじゃないですか。 安カバなんかよりよっぽど正統派だと思いましたよ。

点数77点
Bepocah(べポカ) 乾杯

 そして、初めてのペルー料理と初めてのペルーワインに乾杯です。 写真から泡立ちと色合いがわかりますかね?(クリックすると拡大します)

Bepocah(べポカ) 鮮魚のマリネ

 今回は、4名からのパーティーコース、一人6,000円を予約して頂いております。

 その一皿目が鮮魚のマリネですが、現地での名前は聞き漏らしました(※)。 使われている魚はヒラメ、周りにはにはペルーのトウモロコシが2種類とサツマイモなんかが添えられていて、 ライムやコリアンダーが使われています。

 これが、いかにも上品な南米の料理!といった香りと味わいで、大変美味しゅうございました。 敢えて例えるならばタイあたりのエスニックの風味に独特の南米フレーバーを足した感じ。 表現がヘタクソですみません。

(※) 料理名は「セビーチェ」と教えて頂きました。調べたら"Cebiche tradicional de pescado"みたいです。

Tacama Blanco de Blancos Triunfo Tres Cepas 2021 [Tacama S.A.]
名称Tacama Blanco de Blancos "Triunfo" Tres Cepas 2021
タカマ ブランコ・デ・ブランコス "トリウンフォ" トレス・セパス 2021
生産者Tacama S.A.
タカマ S.A.
価格4,800円 (お店価格)
購入店Bepocah

 スパークリングは早々に飲み干して、次なる白はとりゅふさんがチョイス。 白ワインでブラン・ド・ブラン、「当然っすよね」などと話しておりました。 この時、Wine Market Partyのブラインド銘柄の解答が公表されていたので盛り上がっていたので、 このワインもブラインドで臨みます。使われている品種は3種類、それを師範とヒマワインさんで当てにいきます! (ちなみにとりゅふさんといさみさんはワインエキスパートの資格をお持ちですが、師範とヒマさんは無資格です)

 色はかなり薄め、若いヴィンテージだと想像されます。 香りにはトロピカル・フルーツと、若干の柑橘系の香りがあります。 味わいは、前のスパークリング同様やや甘め。万人受けするスタイルの白ワインですね。

 師範の回答は、「シャルドネとソーヴィニョン・ブランとシュナン・ブラン」、 ヒマさんは『トロンテスが入っているんじゃない?』と言われてクルッと手のひらを返して 「確かに!じゃぁシュナン・ブランじゃなくてトロンテス!」に変更。 とりゅふさんから『トロンテスじゃない芳香系品種』というヒントを頂き「じゃぁゲヴュルツトラミネール!」とまた手のひらクルー。 解答は『ソーヴィニョン・ブランとヴィオニエとシャルドネ』でした。 もう師範はブラインドに参加するのやめときなさい!って話ですわ。

点数74点
Bepocah(べポカ) 3種のカウサ

そんな遊びをしている間に次の料理が到着しております。3種のカウサというメニューで内容がコチラ。
・左(黄):パパ・ア・ラ・ワンカイーナ(茹でたジャガイモにチーズやミルクや唐辛子を使ったソース)
・上(紫):プルポ・アル・オリーボ(茹でたタコに紫オリーブ)
・右(茶):キヌアサラダ(キヌア、赤玉ねぎ、トマト、チーズ)
黄色いやつは「ピカチュウ・カラーだねぇ、元気が出るねぇ」なんて会話しておりました。 いやいやどれも美味しかったですよ(語彙力)

Bepocah(べポカ) アンティクーチョ・デ。コラソン

料理がどんどん来ますよ。
アンティクーチョ・デ。コラソン
スパイシーな香り付けをして焼かれた牛ハツを、2種類のソース(スパイシーなピンクとハーバルなグリーン)で頂きます。 牛ハツなんて焼肉屋くらいでしか食べないし、どちらかというと目立たない食材だと思いますが、 これは絶妙な火の通し方も相まってガツン!と来る美味しさでした。

Tacama Seleccion Especial Triunfo Alicante Bouschet 2021 [Tacama S.A.]
名称Tacama Selección Especial "Triunfo" Alicante Bouschet 2021
タカマ セレクシオン・エスペシアル "トリウンフォ" アリカンテ・ブーシェ 2021
生産者Tacama S.A.
タカマ S.A.
価格4,800円 (お店価格)
購入店Bepocah

 泡→白ときたらもちろん赤も頂きます。 お手軽なペルー産の赤は2種類あって、どちらも造り手は前の2本と同じ「タカマ」というところ。 品種は片方がタナとプティ・ヴェルド、もう一方がアリカンテ・ブーシェ。 どちらが良いか師範に聞かれて、タナが入っているとガッツリ渋い気がしたので、 そしてアリカンテって柔らかいワインのイメージがあったのでこちらをチョイスした次第です。 ちなみに「ブーシェ」は「ブドウの仕立て方じゃない?」なんて言ってましたが、 「アリカンテ・ブーシェ」という品種で、アリカンテ(グルナッシュのシノニム)とプティ・ブーシェの交配品種とのこと。 もうブドウの品種は複雑すぎてワカリマセン!

 さて気を取り直して稽古します。色は、濃いには濃いのですが、やや明るい感じがする色調です。 香りは、煮詰めたベリーと青畳。グルナッシュ系列の品種にはこの青畳を感じるんだよな(まだ品種にこだわっています) 味わいは、適度な渋味と適度な甘味、それなりに酸味もあってバランスは良い感じです。

 これも良い意味で「ふつうに美味しい」赤ワインです。 ペルー産のワイン、ウルグアイみたいな個性を発揮する前段階なのかな?これから存在感を増していくのかも知れません。

点数78点
Bepocah(べポカ) アヒ・デ・ガシーナ

赤ワインの時に頂いた料理がこちら。
・前:アヒ・デ・ガシーナ(親鳥のスープで煮込んだ若鶏の胸肉)
・奥:カラプルカ(干しジャガイモ煮込み)
南米風味のカレーみたいな料理です。添えられたライスがこれがまた美味しいのね。 カレーは日本人大好きですから、これもみな大好きなはずです。

Bepocah(べポカ) メイン

メインの料理がこちらです。
ロモ・サルタード(ペルー風酢豚)
もうこのあたりになるとあまり細かいことは覚えちゃいないわけですが、 全体を通して、香りも味わいも食感も楽しいお皿が多くて、ペルー料理にすっかり魅了されちゃいましたよ。

Bepocah(べポカ) デザート

デザートがこちらです。
ルクマのアイスクリーム
ルクマとは、ペルーのスーパーフードらしいです。スーパーな味わいでした(雑)

Bepocah(べポカ) ピスコ3種

 4人でワインを3本、我々にしちゃ大人しい飲酒量でしたが、最後にガツンと占めてくれたのが、 ペルーの蒸留酒ピスコです。3種類別のものを出していだたきました(ヒマワインさんはピスコサワー)。 どれも「モストベルデ」という格付けの高いピスコで、 品種は「イタリア」とか「トロンテル」とかだったと思います。 例によって細かいことは覚えちゃいないわけですが、雰囲気としてはグラッパで、 グラッパよりももっとブドウの風味がしっかりしていて、紫蘇の香りがあったりミントの香りを感じたり、 楽しい蒸留酒だったように思います。

Bepocah(べポカ) 店内

 そんな感じの、初めてのペルー料理&ペルーワイン、堪能致しました。 こんだけ飲んで食べてお会計は一人11,000円、とてもお手頃だと思います。

 このお店、ダイニングは2階で、1階にはバーカウンターがあります。 ワインやピスコだけ楽しみに来るのもアリかも知れません。

 以上がブラインド・テイスティングからのぺルー料理の宵の記録でした。 楽しい外食、またご一緒しましょう!>皆様


15日(月)

ディスクロージング・ダイエット 第二回報告

 「ディスクロージング・ダイエット」一週目、気になる結果は「振り出しに戻る」の52.5kg、 全く体重減ってません、チーン!。 ま、最初から調子が良いと気が緩むので、こういうスタートが良いのかも知れません。

(実際は、昨日のお寿司がお腹の中にあるからだと思われます)

TANITA Inner Scan 本体

 体重と体脂肪率を測っているのは、写真のTANITA Inner Scan BC-500という体組成計。 2006年から使っているので、もう17年選手です。 専用のUSBメモリー(真ん中の青いスティック)が刺せるようになっていて、手動でパソコンにデータが転送できるという、 当時としては最新鋭の優れものでした。 体脂肪率のバラツキは大きく絶対値も怪しい感じですが、 長い目で見た一貫性はあるので指標には使えると思っています。

TANITA Inner Scan アプリ

 ・・・と、本体は使えるのですが、使えないのが専用USBメモリー。 なんとWindows XPより新しいOSだと読み込んでくれません。 なので、このメモリーを読み取るだけのために、スタンドアロンでWindows XPを温存しています。 1ヵ月でメモリーがいっぱいになるので、月に1度だけ立ち上げるWindows XP ・・・まぁ「安ワイン道場」らしい仕草だとは思いますけど、正直面倒です。


14日(日)

鈴な凛 入口

 本日は母の日、子供たちの母たる師範代をねぎらうために、本日の夕食はお寿司。 店は1年半前にも伺った、鮨 鈴な凛 戸部本店。 手頃な価格で本格的なお寿司のコースが食べられる印象があったお店です。

(師範の母には花を送って電話もしました)

鈴な凛 店内

 日曜だからか、店内は我々4人とカウンターにお二人だけ。 やっぱりまだコロナ禍の影響は拭い去れないのかなぁ。頑張って欲しいものです。

 今回お願いした料理は、おまかせコース、税込み6,600円。 内容は下記であります。

鈴な凛 先付け

まず最初に出して頂いたのがこちら。
・先付:(左から)ホタルイカの沖漬け、昆布とエノキと揚げのお浸し、山芋の南蛮漬
やや強めの塩気があって、酒飲みには嬉しい料理です。

もちろんお酒も注文していて、1本目はサッポロ黒ラベルの中瓶。お値段850円。 やっぱり黒ラベルは美味いっすね。そして瓶だと更に美味しく感じます。

鈴な凛 お造り

二皿目はお造り盛り合わせです。
・お造り:(左から)鰺、平目、トリ貝、水ダコ
どれも鮮度が良く、身のしっかりした刺身です。 ちなみに長女はトリ貝が苦手。特有の磯っぽさがありますよね。長女が小さい頃、学童保育で 『苦手な食べ物はある?』と聞かれて「トリ貝!」と答えてポカンとされたことが思い出されます。

鈴な凛 焼き物

三皿目がこちら。
・焼き物:太刀魚の塩焼き
ふっくらと身の厚い太刀魚で、添えられた鬼おろしの大根も良いアクセントになっています。

ビールは2本目、キリン ラガー中瓶、お値段はこちらも850円です。 こうやって並べて飲むと、やっぱり黒ラベルの方が好きかな、と実感します。 銘柄としては、他にアサヒもありました。 今回は頂きませんでしたが、生ビールはスーパードライみたいです。

鈴な凛 揚げ物

四皿目、握り前の最後です。
・揚げ物:天ぷら(海老、茄子、ピーマン、トマト、薩摩芋)
トマトの天ぷらは初めてでしたが、酸味があって美味しいですね。

飲み物はここまでビール。今回はワインは注文しませんでしたが、泡はシャンパーニュのモエが11,000円、カバが6,000円。 白は5種類でハウスワイン(ソルテ・ラホズ)が4,000円で上は12,000円まで、赤も4種類で同じ価格帯でした。

鈴な凛 握り

メインの握りは下記でした。
・(奥側左から)中トロ、真鯛、烏賊、小肌、赤貝、平目の昆布〆、海老、卵焼き、穴子
小ぶりながら姿かたちの美しいお寿司です。いわゆる高級な寿司種は無い感じですが(上のコースだと高級になるらしい)、 これで十分美味しいですよ。

お酒は、新潟の鶴齢 純米吟醸 一合1,200円。 やや甘めだけどスッキリしていて、お寿司に合わせるにはちょうどいい日本酒でした。

鈴な凛 看板

 お会計は、6,600円×4+850円×2+1,200円の29,300円。明朗会計です。 入口の看板には「もっと気軽に、カウンター寿司を楽しんでもらいたい」と書かれています。 今回は4人だったのでカウンターは遠慮しましたが、板前さんと会話しながらお寿司を楽しむのも良さそうです。 師範代と二人だけの時はそうしよう、と思いましたよ。

(ちなみに本日のお支払いは夫である師範でした)


13日(土)

Chateau Gigaut 2014 [Ch. Gigaut]
名称Château Gigaut 2014
シャトー・ジゴー 2014
生産者Ch. Gigaut
シャトー・ジゴー
価格(12月Twitterプレゼントキャンペーン当選賞品)
購入店ボルドーワイン委員会(CIVB)

 本日は、天気もイマイチで自宅にこもりがち、 こういうゆっくりとワインを楽しむ時間がある時、そのお供はボルドーの赤をおいて他にありません。 ということで選んだのは、 ボルドーワイン委員会(CIVB)による「12月Twitterプレゼントキャンペーン」当選賞品 からの最後の1本。合わせた料理は米国産牛赤身肉のステーキ、ホウレンソウの胡麻和え、大根の甘辛煮です。

 色はボルドーらしいしっかりとした濃さがあって、僅かにエッジに熟成のオレンジ色が見て取れます。 香りは、消し炭のような樽香がしっかり感じられます。 インポーターの国分のサイトを見ると、

『優しい果実味を最大限に発揮させる為にあえてステンレスタンクにて熟成させ、 ステーブス(焦がした樽材)を浸漬する事でタンニンをまろやかにし酸や果実とうまくバランスをとっています。』

と書かれています。積極的な意図とはいえ、ボルドーでオーク・スティーブの使用が明記されているのは初めて見ました。 味わいは、抜栓してすぐは「これホントにボルドーっすか?」ってくらい軽い感じ。 でも、骨格はしっかりしている感じだったので、時間をかけると開くと予想しました。

 抜栓後2時間~3時間、明らかに開いてきました。香りに熟成ワイン的な小豆を煮た雰囲気が出てきて、 味わいにも丸みが出て来ました(そっちは温度が上がったからかも知れません)

 時間をかけて稽古しましたが、69点からスタートして、徐々にポイントを上げてきて、ピークの時点では75点くらい。 さすがは「遅咲き派」のボルドーですね。今の季節の常温に近い方がこのワインは楽しめると思います。

点数75点

12日(金)

Stratum Pinot Noir 2021 [Sherwood Estate Wines]
名称Stratum Pinot Noir 2021
ストラタム ピノ・ノワール 2021
生産者Sherwood Estate Wines
シャーウッド・エステート・ワインズ
価格1,518円
購入店オーケー みなとみらい店

 今月から、夕食当番に子供たちも加わりは家族4人で不定期の輪番制になりました。 本日の担当は次女で、メニューはチーズ入り鶏つくねハンバーグ、茶碗蒸し、海藻サラダ。 今日稽古するのは別のワインの予定だったけど、このメニューだとピノだなぁと考えて、 急遽登板させたのがニュージーランドのピノ・ノワール。お知り合いに推薦されて購入したものです。

 外観は、ニュージーランドのピノ・ノワールとしては濃い方だと思われる赤紫色。 キレイに澄んでいるので、清澄されていると思います。 香りは、ピノ・ノワールらしいイチゴの香りと、こちらもピノらしい革製品の香りがあります。 その革がやや前面に出ていて、良く言えばワイルド、悪く言えば粗野な雰囲気です。 味わいは、甘さしっかりで酸味控えめ。ピノの割には渋味もあって後味に苦味。 加えて若干炭酸ガスが残っていて、チリチリッとした刺激を感じます。

 安ピノってやつは薄~いワインが多い中、この値段でこれだけ飲み応えのあるピノ・ノワールは珍しいですね。 でも、その分やや雑というか、野暮ったさを感じます。フランスで言えばブルゴーニュより南仏寄り、 シラーやグルナッシュが好きな人のピノ・ノワールという印象です。 紹介者も確かにソチラ系かもです。


 小瓶保存ですが、翌日の方が明らかに香りが華やかになりました。 野暮ったさ(南アのような焼けゴム感)はあるんですが、このワインは初日に飲み干しちゃダメなヤツだったな~と。 (ってだいたいその日に飲み干しがちですけど)

点数73点

10日(水)

クリアアサヒ

 安ワイン道場では、ワインに関しては安いヤツを中心に飲んでいるわけですが、 ビール系のアルコール飲料に関してはどちらかというとクラフト・ビールに近い、安くないヤツを飲んでおります。 それだと舌が驕るし世間が分からなくなる、ということで本日の食前酒はアサヒの第3のビールである「クリアアサヒ」。 長女がコンビニのキャンペーンで貰ってきたものです。

 で、この新ジャンルは不味いかといえばそういうこともなくて、でも美味いってわけでもない、という感じですね。 お値段的には普通のビールの3/4くらいだと思いますが、値段相応といった印象です。 炎天下の海辺とかならアリかも。ちょっと砂が混じってジャリジャリする生シラスとかで流し込みたいですね。

dornier the pirate of COCOA HILL Rose 2021 [Dornier Wines]
名称dornier "the pirate of COCOA HILL" Rosé 2021
ドルニエ "ザ・パイレート・オブ・ココア・ヒル" ロゼ 2021
生産者Dornier Wines
ドルニエ・ワインズ
価格1,595円
購入店ワインブティックヴァンヴァン

 本日の夕食はエビのチリソース炒め。自家製ピクルス、ブッラータとミニトマト、主食はガーリックライス。 赤か白か迷うワイン・・・とくれば皆さん!選ぶワインはロゼ一択ですよ!! 特に今の季節にうってつけです!!!(っていつ飲んでも良いんですけど) このワインは、ワインブティック・ヴァンヴァンの「南アフリカワインフェア―」で購入したもの。 品種はカベルネ・ソーヴィニョン100%だそうです。

 色は、かなり淡い感じのオレンジ色です。直接圧搾法だと思われます。 香りは、やっぱりあります焦げたゴム香。 これ言うとネガティブな反応する人いるけど、やっぱり南アの個性だと思います。 もちろんそれ以外の香りもあって、梅のような果実の香りもあります。 味わいは、甘さ控えめ酸味そこそこ、色の割にはしっかりした渋味を感じます。 色や香りは薄いけど、味わいしっかりのワインですね。

 雑な言い方をすれば、「普通のロゼ+南アフリカ特有の焦げタイヤ」です。 でもなんだか美味いんっすよ、いろんな料理に合わせられる包容力もあります。 梅の香りもあって、これからの季節に合いそうなロゼですね。

 翌々日、驚くべきは焦げタイヤ香はかなり弱くなりました、っていうか全体に香りが弱くなりました。 味わいは特に変わりありません。やっぱり普通に美味しいロゼですよ。

点数74点

9日(火)

ディスクロージング・ダイエット 第一回報告

 今年もやります「ディスクロージング・ダイエット」。 連休開け5月8日から、人間ドックの7月13日までの約2ヵ月間で、 現在の62.5kgから3kg落として59.5kgを目標とします。

 ダイエットの手段は、"Disclosing"の文字通り「ここに進捗を公開して退路を断つこと」、それに尽きます。 あと心掛けるのは、「できるかぎり摂取側は変えずに消費側を増やすこと」。 食べるのを控えて筋肉落して痩せたんじゃ意味が無いですからね。

横浜西スポーツセンター

 その「消費を増やす」という点において、今年はここ数年よりも手段が豊富で助かります。 というのも、近所の公営スポーツセンターのプールが利用できるようになったんですね。 コロナ禍の際は歩く以外に消費を増やす手段が無くて苦労しましたが、今年はコントロールがしやすくなりそうです。 なんたって水泳は効率の良い有酸素運動ですからね。

 初日は45分で800m泳いで800m歩く、というイージーモードからスタート。 当面は暇を見つけて週1回は通いたいと考えています。 楽しめる範囲でゆるゆると、ですね。


7日(日)

牛若丸 看板

 連休最終日、家族で伺ったのは天王町商店街にある牛若丸という焼肉&ホルモンのお店。 前回訪問したのが3月末なので1ヵ月ちょっとぶりですね。 連休と言うことで、お客さんは我々と男性グループの二組だけでした。

 食べた料理の写真と内容は、ほぼ前回準ずる内容なのでガッツリ割愛します。 ってか面倒であまり撮って無かったんですよ。

牛若丸 中落ちカルビとホルモン

 その数少ない写真のうちの1枚がコチラ。右側が中落ちカルビで確か1,080円、 左側がホルモン(部位の詳細と値段は失念)です。たいへん美味しゅうございました。

 孝行舌の持ち主である師範に於きましては、焼肉はこれ以上美味しくなってもその価値は感じ取れない気がします。 その点はワインと共通する部分があったりします。

Mapu Cabernet Sauvignon 2021 [Baron Philippe de Rothschild]
名称Mapu Cabernet Sauvignon 2021
マプ カベルネ・ソーヴィニョン 2021
生産者Baron Philippe de Rothschild
バロン・フィリップ・ド・ロートシルド
価格2,980円 (お店価格)
購入店牛若丸

 前回「次はボトルワインと稽古したい」と言ったこともあり、今回はビールを飲まずに最初からワインで攻めます。 リストには「赤ワイン、白ワイン(ボトル)2,980円」とだけ書かれているので銘柄不明。 そこでお店の方に見せて頂くようお願いしたら、なんと赤は2種類あるんですよね。 そしてその2種類は、かたやお店のオリジナルラベルで常温保存、もう一方がこちらで冷蔵庫保存。 常温の方は裏ラベルに「南アルプスワイン&ビバレッジ」の文字が見えましたので、 ここは君子危うきに近寄らずの精神で安全パイのこちらにした次第です。

 色は、チリカベに期待するしっかりとした濃さ。香りは、ストレートにカベルネっぽさが感じられるカシス&ピーマン香。 樽はほぼかかっていないと思います。味わいは、渋くて甘くてやや酸っぱい、 典型的なベーシック・ラインのチリカベって感じです。

 ・・・と、最初は良かったのですが、ボトル半分あたりまで飲んだ時点で俄然飲み飽きがしてきます。 裏ラベルを見ると、「添加物:酸化防止剤(亜硫酸塩、ビタミンC)、安定剤(アカシア)含有」の文字があります。 先入観かもですが、やっぱりアカシア(アラビアガム)が入っていると、こういう気分になる場合が多い気がしています。

 とはいえ普通に美味しいチリのカベルネ・ソーヴィニョンではありますよ。 多分、飲む人一人じゃなくて複数人で、最初はビールを飲んで後の方でこの赤ワイン、 とかだったら何の問題も無いと思われます。

 ボトルに残った分を持ち帰って、小瓶に保存して3日後再稽古。 安定剤の影響か、特に変わった雰囲気はありません。 やっぱりエノテカのワインは日を空けても安心感があります。

点数73点
牛若丸 乾杯

 乾杯写真は忘れずに撮っております。家族には「めんどくさいなぁ」と言われておりますが。

 そして、写真で分かるように、残念ながらこのお店のワイングラスはちっちゃいやつなんですよ。 もう少し大きさがあるとワインの香りをしっかり楽しめるのになぁ、です。 保管スペースの都合等、いろいろ事情はあるんだろうと思いますけどね。

牛若丸 サムギョプサル

 お会計は、家族4人トータルで17,500円くらい。前回とほぼ同額ですね。

 ちなみに左写真はサムギョプサルですが、肉を網に乗せ終わった後、 タレに付いていたスプーンをお皿にじかに置いたら家族に怒られました。 そうよね、生肉と間接的にも接触させちゃダメなんですよね。 そういうとこ気が付かない、雑な父ちゃんでスミマセン。


6日(土)

東武伊勢崎線

 この連休は極度の暇人なので、どこか近場のワイナリー訪問がしたくなりました。 道場からだと、勝沼あたりとほぼ同じくらいの距離にあるのが、栃木県足利市のココ・ファーム&ワイナリー。 ちょうど連休中は「ヴィンヤード・デイズ」というイベントが開催されているようなので、渡りに舟と向かうことにしました。

 「渡りに舟」といっても利用するのは電車です。道場を出たのが午前6時過ぎ、 北千住まではJRで、そこからは東武伊勢崎線。初めて乗る路線な気がします。 足利市まで特急列車も出ていますが、ここは「安ワイン道場」ですから、普通列車でのんびり向かいます。

東武伊勢崎線 足利

 東武伊勢崎線、舘林を出たあたりから単線になって一気にローカル色が豊かになってきますね。 車両も、国鉄の払い下げと思われるアンティークなタイプ。思わず鉄ちゃんみたいに先頭車両で写真を撮ってしまいましたよ。

 そして今回、師範の暇つぶしにお付き合い頂いたのは、 先日も一緒に飲んだまささん。 師範より後に北千住を出たのに、特急列車で追い抜かれてしまいました。

足利市内

 足利市駅に到着してまささんと合流したのが午前10時30分ちょっと前。 そこからからワイナリーまでの交通手段としてはタクシーかバスがあるみたいですか、 せっかくの暇つぶしですから歩いて向かいます。 足利市、長閑な街ですね。特に旧道を歩いたからか、 人影も車も少なくとても静かな感じでした。

葡萄畑

 足利市駅から歩いて1時間弱、山の麓に着いたあたりで葡萄畑が見えて来ました。 垣根造りですから間違いなくワイン用葡萄でしょうね。 葡萄の樹を見るとワイナリーに来た気分が高揚して、俄然気合が入って参りました。

ココ・ファーム&ワイナリー 幟

 午前10時30分頃に本日の目的地であるココ・ファーム&ワイナリーに到着。 施設の全貌を撮り忘れたので、作業場の中にあった幟?の写真で失礼いたします。 まだ午前中ですが、既に試飲をスタートされている方がちらほらいらっしゃいましたよ。

ココ・ファーム&ワイナリー 葡萄畑

 こちらが有名な斜面の葡萄畑。最大斜度は38度もあるみたいです。 スキーのジャンプ台が36度らしいですから、恐ろしい急斜面ですね。 畑の真ん中のあたりは、数年前の豪雨で崩れてしまい、新しい苗が植えられていました。 上の方まで歩いて行けるようでしたが、師範&まささんのオッサンコンビは早々に断念しました。

ココ・ファーム&ワイナリー 畑の見学

 11時から「ワイナリー見学コース」があるみたいなので、それに参加することにしました(参加料500円)。 説明を担当して頂いたのは池上さん。よろしくお願いします。

 この畑を管理しているのはたったの4人ですが、 併設されている障碍者施設「こころみ学園」の生徒さんが主体的に手伝っておられるそうです。 畑の所有と栽培管理はこころみ学園で、そこで出来た葡萄をワイナリーが購入するようなシステムになっているとのこと。 学園としては就業先が確保され、ワイナリーとしては人件費が抑えられる、よく考えられたシステムだと思いました。

ココ・ファーム&ワイナリー 代替わりの葡萄苗

 この畑には、 上部から下部へ層状にマスカット・ベーリーA、リースリング・リオン、 ノートン、プティ・マンサンが植えられているそうです。樹齢は、古いもので20年くらい。 さまざまな品種を試した結果、これらの品種がこの土地に合っていると判断したとのことでした。

 樹の根元には、葡萄の新しい苗が植えられています。 日本だと、だいたい樹齢30年くらいで樹勢が落ちちゃうので植え替えが必要になるそうです。 そういう話は以前サントリー登美の丘ワイナリーでもお聞きしましたが、 並行して新しい苗が植えられているのは初めて見ました。

ココ・ファーム&ワイナリー 醸造設備

 畑の次は醸造設備の見学。 8500Lのタンクが3本あります。プレス機も巨大なものが置かれています。 収穫の最盛期にはトラック1台10トンのブドウが運び込まれるそうですが、 それを学園の生徒さんが30分で下ろして、全て人手で選果するらしいです。このワイナリーの強みですね。

 醸造は、酸化防止剤(SO2)の使用は最小限にした自然な造りを目指しているとのこと。 それ自体は素晴らしいことだと思いますが、 説明の中で『二酸化硫黄は頭痛の原因』と言われているのには少し引っ掛かりました。

ココ・ファーム&ワイナリー 醗酵用の樽

 これは醗酵用の樽でしょうか。"Meursault"と書かれているので、ブルゴーニュで造られたフレンチオークのようです。 樽が高くつくのが日本ワインの弱みですよねぇ。国内で安くて良い樽はできないものですかねぇ。

ココ・ファーム&ワイナリー セラー

 醸造設備の次はワインセラーの見学です。 山に大きな横穴が掘られていて、そこが熟成用のセラーになっています。 ワイナリーの創設者である川田昇氏が、フランスのワイナリーを見学に行かれた後にいきなり掘り始めた、とのこと。 山のワイナリーは葡萄の栽培は大変でしょうけど、こういう設備が作れるのは強みですね。

ココ・ファーム&ワイナリー 熟成中の樽

 セラーに寝かされているフレンチオークの樽たち。 一樽から、年に20Lも蒸発していくそうです。 樽熟の期間は赤ワインが1年から1年半で、白ワインが3ヵ月程度とのこと。 比較的樽の掛け方は軽めみたいですね。新樽かどうかはわかりませんでした。

ココ・ファーム&ワイナリー スパークリングの造り方

 見学コースの最後は、スパークリングワインの造り方の説明。 こちらのスパークリング・ワインは瓶内二次発酵で、 ルミアージュ(動瓶)は全て人手とのこと。 ここでもこころみ学園の生徒さんが活躍しているそうです。 シャンパーニュを発見した修道士ドン・ペリニョンの話なども絡めて、 障碍者との関わりについての心温まる話をいろいろと聞かせて頂きました。

ココ・ファーム&ワイナリー スパークリングワインの打栓

 最後に実演して頂いたのは、スパークリングワインの打栓。 話に聞いたことはありましたが、実際に見るのは初めてでした。 万力のような治具でコルクをギュッと圧縮して瓶の口に押し込むのですが、 このやり方を考えた人は偉いな。

 以上が、約1時間のワイナリー見学コース。 説明の池上さんは聞き取りやすい声&わかりやすい説明でみっちり1時間話されておりました。 まささんと「彼はコンサルにでもなれば良いギャラ取るかもですね」などと無駄口を叩いておりました。

ココ・ファーム&ワイナリー テイスティング

 ワイナリー見学も終わり、いよいよお楽しみのテイスティングです。 テイスティングのセットは、「2種+グラス」が1,000円、「5種+グラス」が1,500円。 グラスは返却すると500円分の金券と交換できるというシステムです。 試飲アイテムは10種類以上ありましたので、 飲む気マンマンの二人は最初から「1,500円を一人2セットずつお願いします!」と高らかに宣言し、 グラス2つを確保して飲み比べが出来る体制を整えて臨みました。

 以下に、テイスティングしたワインとその感想を簡単に記しておきます (「試飲は飲んだうちに含めない」が当道場のポリシーなので、点数はあくまで参考です。)

北ののぼ MV

最初はやっぱり泡でしょう、ということで
北ののぼ MV
品種はシャルドネとピノ・ノワールとのこと。 見学ツアーでも説明されていましたが、かなり熟成期間を長くとっておられるようです。 実際、結構な熟成感があって、しっかりした泡と味わいのスパークリングでした。 ただ、やや酸化したニュアンスが強いのと、糠のような個性的な風味があるので好き嫌いは別れそうです。 77点くらいでしょうか。

あわここペティアン

もう1本の泡がこちらです。
あわここペティアン 2022
「新発売。やや甘口のフレッシュな微発泡」と書かれていました。 確かにアルコール感もほとんど感じず、ジュースのようにフレッシュですね。72点っすかね。

プティ・マンサン 2018

次からは白です。
プティ・マンサン 2018
試飲は、リストに書かれたもの以外に「蔵出しワイン」としてバックビンテージのワインが都度補充されていました。 その蔵出しワインから2018年のプティ・マンサンを頂きましたが、これは美味しかったですね。 酸味がまろやかで甘味も感じて、柔らかい印象のワインでした。これは83点ですよ。

タナロゼ 2020

赤の前にロゼいきます。
タナロゼ 2020
かなりしっかりした渋味があって、目を瞑って飲めば赤だと思うような仕上がりです。 ロゼはいろんな造り方をされているみたいですが、これはセニエのような気がしました。75点かな。

陽はまた昇る 2020

次からは赤です。
陽はまた昇る 2020
リストに『駐日ローマ法王庁大使館昼食会にも』と書かれていましたので、 期待値高めで試飲したのですが・・・これがめっちゃ酸っぱいのよ。 ローマ法王もビックリですわ。チーン!と60点!

こころみシリーズ メルロー 2015

軽そうな赤から攻めてます。
こころみシリーズ メルロー 2015
こちらも「蔵出しシリーズ」から、2015年のバック・ヴィンテージですね。 いかにも日本のメルローらしい、野菜っぽさがたっぷりで古い蔵のような雰囲気満載でした。 2015年、ちょうど良い熟成感だったと思います。78点くらいはありましたよ。

こことあるシリーズ ぴのぐり 2020

なぜか10種じゃなくて8種と勘違いしていたので、ここで一度白に戻ります。
こことあるシリーズ ぴのぐり 2020
北海道の10Rワイナリーで醸造されているピノ・グリのようです。 やっぱり上手な人が造るとちゃんとしたワインになるなぁ、という印象です。 これはバッチリ合格点の80点を献上させて頂きます。 ただ、商品名に「ぴのぐり」とひらがなを使う感性はあまり理解できません。

甲州 F.O.S. 2020

オレンジもテイスティングしました。
甲州 F.O.S. 2020
この銘柄は、2011年産と7年前に稽古しております。 酸味シッカリ(というかこのワイナリーのワインはどれも酸味強め)で軽い渋味、 香りは弱いのですが濃度が高い感じの味わいです。前回同様の70点です。

第二楽章 2019

また赤ワインに戻ります。
第二楽章 2019
これも蔵出しワインでした。品種はマスカット・ベーリーAです。 やっぱり日本ワインはこの品種ですよね。イチゴキャンディの華やかな香りに微量のネコのオシッコ。 悪くないと思います。76点かしらね。

協奏曲 R 2021

最後にテイスティングしたのがこちらです。
協奏曲 R 2021
『自家畑の葡萄3種をブレンド。ミディアムボディの赤』らしいです。 3種のうちの1種はタナで、その個性が出た渋味強めの赤ですね。 それにしてもこのワイナリーのワインは酸味が強いなぁ。72点くらいです。

ココ・ファーム&ワイナリー

 以上がテイスティングした10種のワインです。 勝手なコメントをつらつらと書いていますが、基本的には楽しいんですよ。 安ワイン道場としては「必ずしも全部が美味しく無くて良い。個性とダイナミックレンジが大切」と考えておりますので、 そのあたりはこのワイナリーに相通じるものがあるかも知れません。

 ちなみにこのグラス、ちょうど良い大きさと薄すぎない厚さが気に入りましたので、 金券に変えずに持ち帰ることにしました。 今後持ち寄りワイン会とかで活躍してくれるものと思います。

ココ・ファーム&ワイナリー

 テイスティングをし終えたのはもう午後2時前、まささんと遅いランチを取ることにしました。 このワイナリーには立派なカフェが併設されています。 葡萄畑を目の前に、気持ちのいい広いテラス。ここだけでも来る価値はある快適空間です。

Ashicoco 2020 [Coco Farm & Winery]
名称Ashicoco 2020
あしここ 2020
生産者Coco Farm & Winery
ココ・ファーム・ワイナリー
価格1,800円 (ハーフ:デカンタ)
購入店ココ・ファーム&ワイナリー カフェ

 当初の予定では、まささんと「テイスティングで気に入ったワインがあればそれを1本取りましょう」と話していたのですが、 残念ながら該当するワインはリストにありませんでした。 そこで二人でジックリ検討した結果、 「飲んでいないワインを選んで、リスク分散のためにハーフ(デキャンタ)にしましょう」ということになった次第です。 その1本目がこちら、リストでは一番安かった白で、ハーフで1,800円です。

 外観は、結構ちゃんとしたレモン色が見て取れます。アルコール度数は11%と低めですが、 エキス分が多いのかアシはしっかりしています。 香りは弱め、調べたら甲州種が主体らしいですね。どことなく和柑橘の香りがあります。 味わいはやや甘め。いつもだったら最初の白に甘めは避けたいところですが、 この日は酸味にやられていたので、ほのかな甘さが心地よく感じられました。

 いわゆる普通の白ワインって感じですが、飲んでいる環境にはぴったり合っているというか、 気取らずにスイスイ飲むワインとして秀逸でした。お値段もお手頃なのでお薦め出来ますよ。

点数73点
ココ・ファーム&ワイナリー

 そしてまささんと乾杯。オッサン二人がニコニコしながら乾杯してワインの香りをクンクン嗅いでいる図は、 あまり絵になるものでは無かったように思います・・・けどほっといてください。

Kaze no Rouge 2020 [Coco Farm & Winery]
名称Kaze no Rouge 2020
風のルージュ 2020
生産者Coco Farm & Winery
ココ・ファーム・ワイナリー
価格2,600円 (ハーフ:デカンタ)
購入店ココ・ファーム&ワイナリー カフェ

 もう1本の赤が、「風のルージュ」という名前のワインで、品種はツヴァイゲルトが主体のようです。 というわけで、葡萄の産地はここ栃木県足利市ではなく、北海道の余市とのこと。 日本国中はおろか、海外(カリフォルニア)にも畑があるそうです。 手広くビジネスをされているみたいですね。 安ワイン道場はここのように「量も追及する日本のワイナリー」を応援したいと思っています。

 さてワインに関しては、いかにもツヴァイゲルトといった感じの黒に近い青紫色で、 香りにもツヴァイゲルト特有の冷凍ブルーベリーのような雰囲気があります。 そして味わいも固いんだな。カチッとした渋味と、このワイナリーの個性にも思えてきた旺盛な酸味、 その両方が口の中にガツン!とぶち当たります。

 このワインは、冬にこちらを訪れて、ストーブか何かに当たりながらチビチビと飲みたいワインですね。 ちなみにまささんも師範もツヴァイゲルトはどちらかというと苦手な品種です。 「だったら頼むなよ」って話ですが、まぁ既にかなりアルコールに脳がやられてましたから。

点数69点
ココ・ファーム&ワイナリー

 頂いた料理は、ランチプレート 1,500円です。注文してものの5分も待たずに出されてちょっとビックリでしたが、 でも良いんですよ、どうせ酒飲みは食べる前に冷めちゃうんだから。 大根を薄切りにしたサラダと、フォカッチャが美味しかったように思います。

 そんな遅めのランチ、2人分のお支払いは7,400円でした。 気持ちのいいテラスで白ワインと赤ワインを飲んでこのお値段、優秀だと思います。

ココ・ファーム&ワイナリー

 帰る前に売店で白(安ワイン)を1本調達。それも飲んでない銘柄です。 「テイスティングの意味は?」って感じですから、師範は常に新たな出会いを求めておるわけですよ。

 そんなココ・ファーム&ワイナリーのヴィンヤード・デイズ。 もうすぐ開花の葡萄畑、美味しい(&あまり酸っぱくない)ワインになるんだよ!と声を掛けておきましたよ。

りょうもう36号

 ワイナリーを出たのが午後3時30分ごろ、さすがに帰りはタクシーを使って、 足利市駅で特急列車の指定席を購入。 あいにく直近の列車な並び席が無く1本後にして駅前で1時間の空白時間が出来たので、 車内で飲む&お土産にするワインを調達するために、駅近くの酒屋を訪問。 ココ・ファームのワインを買えば良かったんだけど、何を血迷ったか古いドイツワインを手にしておりました。

 そして帰りの電車は足利市17:04発りょうもう36号。「居酒屋伊勢崎線」の開店です。

Tauberfranken Regent 2008 [Tauberfrankisher Bocksbeutelkller]
名称Tauberfranken Regent 2008
タウバーフランケン レゲント 2008
生産者Tauberfrankisher Bocksbeutelkller
タウバーフランキッシャー・ボックスボイテルケラー
価格2,139円
購入店大黒屋酒店

 その「古いドイツワイン」がこちらです。 まず、ボックスボイテル型ってあまり買うことがありません。セラーで邪魔ですからね。 そして、ボックスボイテルの赤は珍しくて興味を惹かれ、さらにヴィンテージが2008年と古いので、 「もしかするとお宝発見!」なんて思っちゃいました・・・思っちゃったんですから仕方ありません。

 では車内で稽古しつつ北千住を目指します。 色は、ドイツ品種の赤らしく非常に濃い紫色。ツヴァイゲルトにも相通じる色ですね。 2008年産と年季が入っている割には熟成感は控えめ、エッジがちょっとレンガ色になっている程度です。 香りは、こちらもツヴァイゲルト風味ですね。冷たいブルーベリーです。 味わいは、それなりに元気だけど丸みがあって、あまり他にはない味わいです。 これはもしかすると高級ワインです!と言っても騙せるのでは?なんて考えちゃいました。

 実際、この後のワインステーション+さんに持参したのですが、 高級ワインと間違える人はいなかったものの、それなりに面白がって頂けたと思います。 同席した方の『ヨーグルトみたいな香り』という感想にはなるほど!と感じました。

点数76点
ワインステーション+ 店内

 北千住に着いたのが午後6時過ぎ、まささんはワインステーション+の駅長さんに 『師範を連れて来いと言われている』らしいので、おとなしく連行されることにしました。

 駅長さん、片腕を骨折しておられます。 このお店は2階、かなり急な階段があるのですが、そこから落下されたとのこと。 お酒はほどほどにね(って人のこと言えませんが)

Narazumonono Kyuusai Viognier 2021 [The Fridge & Company]
名称Narazumonono Kyuusai Viognier 2021
ならずもののきゅうさい ヴィオニエ 2021
生産者The Fridge & Company
ザ・フリッジ&カンパニー
価格950円 (Glass)
購入店ワインステーション+

 一杯目に出して頂いたのが、アフリカーさんが直輸入されているザ・フリッジの「ならずもののきゅうさい」。 面白い名前のワインですが、
『風に吹きさらされ、日の目を見ない「やんちゃな(ならずもの)」ブドウ「ヴィオニエ」 を救済しようというテーマで造られたワイン』
みたいです。ちなみに師範はこのワインの2020VTを持っていまして、 そちらは「ならずものきゅさい」と、よりたどたどしい日本語になっています。

 ではワインの感想を。電車で移動中にかなりアルコールも抜けましたので、このワインあたりまではまだメモが残っています。 それによれば、香りは弱めで、ヴィオニエっぽくはない感じだったみたいですね。 ヴィオニエといえば桃のようなフルーティな香りを期待しますからね。 一方で味わいはまろやか、旨味と酸味がちょうど良い感じだったみたいです。

 ヴィオニエに特徴的な香りがあまりしないのが残念ではありますが、 全体にやわらかで美味しいワインだと思います。 なので「ならずもの」って感じじゃ無いですね。近い日本語は「ひかげもの」かな? でもそれだと葡萄に日が当たってないみたいに思えちゃいますね。

点数77点
ワインステーション+ 焼売

 こちらのお店で食べるべきは、この焼売です。 ってか蒸した焼売の匂いが立ち込めるワインバーというのはどうよ?とも思いますが、 この匂いを嗅いだら食べずにはいられません。 肉々しさレンコンのシャキシャキ感があって、食感的にも面白い焼売です。

Bourgogne Pinot Noir Tastevinage 1995 [Anne Delaroche]
名称Bourgogne Pinot Noir "Tastevinage" 1995
ブルゴーニュ ピノ・ノワール 1995
生産者Anne Delaroche
アンヌ・ドラロッシュ
価格(不明)
購入店ワインステーション+

 次に出して頂いたのは、駅長の退院祝いに常連さんがプレゼントされたワインとのこと。 前日開けたらしいのですが、師範が頂いたのは一番底の方、澱がいっぱいの部分でした。 なので、このワイン本来のパフォーマンスではないことをご承知おきください。

 色は澱で濁ってます。ただ、ワインの色自体はまだ健全さを感じる赤紫色だったように思います。 香りは、明らかに「逝って」ます。奈良漬けを薄切りして水にさらして酢をかけたような、そんな香りです。 味わいも、酸味だけが残っていて甘味も渋味も蒸発した後でした。

 古酒が好きな人にはウケる要素はあると思いましたが、 どちらかというと若いワインが好きな師範は「もっと若いうちに飲んであげれば良かったのに」という感想を禁じ得ませんでした。

点数65点
Shannon RocknRolla Pinot Noir 2021 [Shannon Vineyards]
名称Shannon "RocknRolla" Pinot Noir 2021
シャノン "ロックン・ローラ" ピノ・ノワール 2021
生産者Shannon Vineyards
シャノン・ヴィンヤーズ
価格1,350円 (Glass)
購入店ワインステーション+

 前のブルゴーニュでピノ・ノワール愛に火が付いちゃいまして、 駅長に「安くて美味しいピノ・ノワールを下さい」と注文したところ、 出して頂いたのがこちらです。 グラス1杯1,350円、絶対額としては決して安くはない価格です。 最近このお店、あまり安いワインを飲ませてくれないんだよな。 私が「安ワイン道場師範」だと知っているくせに。

 と、文句のひとつも言いたいところではありましたが、 一口飲んで「全部オッケー!」です。 南アフリカにありがちな焦げたゴムの匂いなど一切しない、 木イチゴを煮詰めたような甘いフルーツ香とカラメルのような樽香。 香りのボリュームも素晴らしいですね。 味わいも、甘さと渋みと酸味のバランスがナイスです。 まだまだ若くてそれぞれの要素がバラバラではありますが、 「若いモン好き」の師範にはこれくらいがグッときます。

 やっぱり美味しいなぁ、このピノ・ノワール。 今日はいろいろとワインを飲んできたわけですが、今日イチのワインは圧倒的な差でこれでした。 日本ワインももっと頑張れ!な気分になりましたよ。

点数88点
ワインステーション+ ペペロンチーノ

 結構おなかが空いていたので、「パスタを下さい」とお願いして出して頂いたのがレモンのペペロンチーノ。 まささんとシェアして頂きました。歯応えのある太麺のパスタで、ワインのツマミになりますよ。

WinterHoek Sauvignon Blanc 2019 [WinterHoek Wines]
名称WinterHoek Sauvignon Blanc 2019
ウィンターフック ソーヴィニョン・ブラン 2019
生産者WinterHoek Wines
ウィンターフック・ワインズ
価格950円 (Glass)
購入店ワインステーション+

 駅長には『飲んで欲しい赤ワインがある』と言われていたのですが、 その前にまた白が飲みたくなっちゃったんですね。 そこでいつもの通り「安い白ワインを下さい」とお願いして出して頂いたのがこちらです。 品種はソーヴィニョン・ブラン、5月5日はソーヴィニョン・ブランの日でしたね。

 色は、ソーヴィニョン・ブランとしては結構しっかりしたレモン色だったように思います。 そして香りもしっかりですね。グァバやパッションフルーツのような、 トロピカルな甘い香りがいっぱいです。 味わいも、甘からず酸っぱからずの良いバランス、アルコール度数は12.5%と昨今のワインとしては低めですが、 香りや味わいの要素が多いので飲み応えを感じます。

 美味いなぁ、このソーヴィニョン・ブラン。 前日に稽古した同じく南アフリカのソーヴィニョン・ブランとはかなり傾向が異なります。 師範は分かりやすく美味しいこちらの方に軍配を上げました。

点数80点
Geronimo Cinsault 2016 [Van Loggerenberg]
名称Geronimo Cinsault 2016
ジェロニモ サンソー 2016
生産者Van Loggerenberg
ファン・ロッゲレンベルグ
価格1,250円
購入店ワインステーション+

 最後のワインがコチラ、駅長に「飲んで欲しい」と言われたワインです。 このワインがとても気に入って、かなりの本数を仕入れたのだとか。 そういう風に飲む前からハードルを上げられちゃうと、つい斜に構えて稽古してしまうんですよ。

 さて稽古です。外観は、それほど濃く無くて、エッジに僅かにオレンジ色が見える熟成具合です。 香りは、サンソーらしいツンとした酸を感じる果実の香りと、どことなく革製品のような野性味のある香りを感じます。 味わいは、2016年産とそこそこ熟成期間があるためか、固さが取れて柔らかくなってますね。

 「柔らかくなってますね」なんて知った風に語っているのは、 実は同じワインを2年前に稽古しているからです。 美味しいんだけど絶賛するポイントは見いだせず、 やっぱり師範はサンソー(とかグルナッシュとかムールヴェドルとか)はあまりピンと来ていないようです。

点数81点
ワインステーション+ セロリのサラダ

 そんな帰りの会、お支払いは7,500円くらいだったと思います。 お会計の明細を頂けない(※)ことが、このお店の残念な点の一つです。 安ワイン道場的には何がおいくらだったのか把握したいんですよ。

(※) 言えばレシート出して頂けるそうです。謹んで訂正させて頂きます。スミマセン!

 この写真は「これだけ食べていたい」と言われる人もいるセロリのサラダと、 このお店が掲載された情報誌。 料理も充実して順調にメジャーなお店になっておられますが、ぜひ初心を忘れず頑張って頂きたいと願っております。


5日(金祝)

クラフトザウルス

 あまりに暇をこじらせているので、今朝は大船まで歩きました。 午前中なのでお目当てのワインショップは当然まだ開店前で超残念。 煮え切らぬ「ワイン欲」を満足させるために、明日は栃木県足利市にあるココ・ファーム&ワイナリーヴィンヤード・デイズに伺うことにしました。

 そんな連休中日、本日のアペロは、「ヤッホーブルーイング」のクラフトザウルス。 こどもの日らしい缶のデザインだけど、中身は本格派のペールエール。軽い濁りとグレープフルーツ香が自然派ワインみたいです。

 ポップなラベルや名称が使われがちなところも、自然派ワインと相通じるところがありますね。

Constantia Glen Sauvignon Blanc 2021 [Constantia Glen]
名称Constantia Glen Sauvignon Blanc 2021
コンスタンシア・グレン ソーヴィニョン・ブラン 2021
生産者Constantia Glen
コンスタンシア・グレン
価格2,295円
購入店ワインブティックヴァンヴァン

 毎年5月の第1金曜日は「ソーヴィニョン・ブランの日 #SauvignonBlancDay 」らしいので、 本日のワインは南アフリカのソーヴィニョン・ブランをチョイスしました。 ワインブティック・ヴァンヴァンの「南アフリカワインフェア―」で購入した中の1本です。

 ちなみに料理は、6時間かけて低温料理した牛タンw/モヤシの炒め物、水ダコの炙り、シーフードサラダです。

 色は、↓の日本ワインと比較しても更に薄い、赤みを感じない薄レモン色です。 アルコール度数が13.5%とやや高めなので、粘性は高そうに見えます。 香りは、正直抜栓してすぐは「あれっ?」でした。全然香って来ないんですよ、ちょっと焦りました。 でも、時間が経ってくると、白桃やパッションフルーツのような、甘い感じのフルーツが香ります。 一般的なハーブとグレープフルーツみたいなソーヴィニョン・ブランの香りとはちょっと異なる雰囲気です。 味わいは、前の日本ワインにも増して甘さ控えめ酸味シッカリ。でも旨味があるからかなぁ、「酸っぱい」という印象は受けません。

 ・・・と思ったら、時間が経つとこれが一気にガチなソーヴィニョン・ブランに変化して来るわけですよ。 ↓の日本ワインは最初から華やかだけど一本調子、このワインは変化する楽しみがあります。

 一般的に「キャピキャピ」な印象のワインが多いソーヴィニョン・ブランですが、 このワインの抜栓当初はもう少し落ち着いた感じです。 華やかさを楽しむには、抜栓後時間を置いた方が良いし、温度も下げ過ぎない方が良いと思います。 ぜひ変化を満喫しましょう。

 小瓶保存して翌々日再稽古。香りは明らかに華やかになりました。 ソーヴィニョン・ブランらしい、ハーブっぽい涼やかな香りが広がります。 やっぱりこのワインは抜栓後時間を置いた方が良さそうですよ。

点数78点

4日(木祝)

サントリー TOKYO CRAFT IPA

 皆さんと同じく、酒浸りのゴールデンウィークを送っております。

 サントリーの"TOKYO CRAFT"シリーズ、大手メーカーが 『ウチらもこういうの造ろうと思えば造れるんですよ』みたいな余裕が感じられて好きです。 「限定醸造」と書かれたこのビール、しっかり苦くて本気のIPAですよ。

Zen (White) N.V. [Iwanohara Vineyard]
名称Zen (White) N.V.
善 (白) N.V.
生産者Iwanohara Vineyard
岩の原葡萄園
価格1,187円
購入店サミット横浜岡野店

 昨日たっぷり飲んだし、ビールも飲んだし、本日の夕食はコストコで買ってきたお寿司とチョレギサラダだし、 ということでワインは軽めの白をチョイス。 先日赤と稽古した岩の原葡萄園の白です。 スーパー「サミット」のセールで1,000円ちょっとで購入しました。

 色は、薄めの若いレモン色。今日は「みどりの日」、緑色をを感じる色合いですよ。 香りは、明らかに生食用ブドウの香りがします。いわゆる「猫のオシッコ」も若干感じて、 品種のメインはナイアガラだと想像されます。 味わいは、甘さ控えめ、でも控えめ過ぎない程度のバランスで、軽くてスイスイ飲めちゃいます。

 ヴィティス・ヴィニフェララブルスカ系が受け入れられない方にはお薦めしませんが、 これはこれで美味しい白だと思いますよ。もっと希少な銘柄でも出会うタイプです。 もう少し濁りを残して、ラベルを文字の無い幾何学模様とかに張り替えれば、 「新進気鋭の造り手のレアなワインです!」と言ってもバレないと思います。

 翌日、南アフリカのソーヴィニョン・ブランと比較して再稽古。 色は相対的にやや赤みを感じます。香りにはやっぱり生ブドウの雰囲気がバッチリあります。 味わいはやっぱりドライ。好き嫌いが分かれそうな香りではありますが、「華やか」であることは間違いないです。

点数71点

3日(水休)

南池袋公園 全体

 特に予定の無いこの連休、暇だヒマだと愚痴ってたら、飲み友だちのTZK氏から『では一緒に飲みましょう』とのご連絡。 そういえばりゅじめし氏が公園飲みをするとか言っていたな、と思い出し連絡。 すると『人が少なく中止になりました』と返事が来たけど、「じゃぁ人を集めて再開しましょう」 ってことで突然の飲み会となりました。参加者は下記の皆さんです。
りゅじめしさん(主催)
TZKさん
jijiさん
ぽんしゅ@Tokyoさん
ワサオカタロウさん(後半から)
安ワイン道場師範
jijiさんとぽんしゅさんは初めまして!です。こういう出会いがあって楽しいですな、全員オッサンであることはこの際無視します。

南池袋公園 ビール

 この日、南池袋公園では管楽器のバンドが演奏をされておりました。ステキな演奏がタダで聞けて良いっすねぇ。

 暇人師範は場所取り役を買って出て、11時過ぎには到着してヱビス サマーエールなどを飲んでおりました。 スッキリした美味しさのヱビスで、お値段271円也。 ビールもなんだか高くなりましたよね。と言ってもワインよりは安いんですが。

Gosset Grande Reserve Brut N.V. [Champagne Gosset]
名称Gosset Grande Réserve Brut N.V.
ゴッセ グランド・レゼルヴ ブリュット N.V.
生産者Champagne Gosset
シャンパーニュ・ゴッセ
価格(TZKさんから)
購入店

 ちょうど12時過ぎにテーブルが2つ空いて確保、ほどなく参加者も集まって飲み会開始です。 1本目は、TZK氏に持参して頂いたシャンパーニュで、銘柄はゴッセのグランド・レゼルヴ。 晴れた日の木陰で飲むシャンパーニュ、美味しくないはずがないではありませんか皆さん!

 色は薄めのレモン色ですが、泡立ちはさすがシャンパーニュです。 香りは、青リンゴとブリオッシュが少々。マロラクティック発酵無し、樽熟無しのシャンパーニュなので、 キリッとした香りです。 味わいも、香りの印象通り硬派でカチッとしています。真面目なシャンパーニュ、という雰囲気です。

 ゴッセって、こういう丸みを帯びたボトルに赤いラベルなんで、柔らかめのワインを想像するんですが、 実際はかなりストイックなワインなんですよね・・・というようなことをようやく覚え出しております。

点数82点
南池袋公園 乾杯

 ・・・んな真面目なコメントは置いといて、まずは乾杯です。 やっぱり晴れた日の木陰で飲むシャンパーニュが美味しくないはずがありません。

Genki Wine Pinot Blanc 2021 [Maison A&S]
名称Genki Wine Pinot Blanc 2021
元気ワイン ピノ・ブラン 2021
生産者Maison A&S
メゾンA&S
価格3,930円
購入店ゲンキさん

 次のワインは師範が持参しました。 ブルゴーニュにお住まいで、名門ワイナリーで修行をしたり大学で勉強したりされている ゲンキさんが、 初めて自分名義で出されたワインとのことで、応援かたがた購入させて頂いたものです。 ブドウはアルザス産で醸造場所がブルゴーニュなのでVin de France扱い、ゲンキさんに頂いた説明を転記します。

『生産本数270本。皮ごと発酵させたスキンコンタクト製法(オレンジワイン)、ビジャージュなし、3分の1は全房のまま、 3分の2の房は除梗。タンク発酵、ドメーヌ・プリューレ・ロックから譲って頂いた樽で6か月熟成。 軽く清澄・濾過、醸造時には亜硫酸無添加、瓶詰時に少量添加。残糖分無し、マロラクティック発酵無し。』

 色は、軽く濁りのある薄オレンジ色です。 香りにはしっかりとオレンジワインの雰囲気があって、高級石鹸のような上品で華やかな香りがあります。 味わいは極めてドライですね。「残糖分無し」と書かれている通り、甘味はほぼ感じなくて、酸味がしっかり。 加えて、オレンジらしく旨味もたっぷり感じられます。

 日本人がアルザスのブドウを使ってブルゴーニュで造ったオレンジワイン、といういろんな要素が重なり合ったワインですが、 文字通りの複雑さがあるワインだと思いました。 あと2本、ピノ・ノワールとリースリングもありますので、またこういう機会に皆で楽しみたいと思います。

点数81点
南池袋公園 料理

 料理はすべてりゅじめしさんのお手製。 この会のサブタイトルは「りゅじめし家のかわいそうな野菜たちを救え!」だそうです。 大根の皮と人参のキンピラとか、ゴボウを甘辛く揚げたものとか、トマトソースのパスタとか、 野菜中心の料理はワインに対して万能ですね。

St. Urban Gruner Veltliner 2021 [Weinkellerei Einig-Zenzen]
名称St. Urban Grüner Veltliner 2021
セント・アーバン グリューナー・フェルトリナー 2021
生産者Weinkellerei Einig-Zenzen
ヴァインケラライ・アイニッヒ・ツェンツェン
価格(jijiさんから)
購入店

 次のワインは、初めましてのjijiさんが持参されたオーストリア産。 『りゅじめしさんの野菜料理に合わせて持ってきました』とのことです。 なんでも、jijiさんが普段から愛飲されているオーストリア産とのこと。 師範みたいに「なかなか自分だけでは開けられないワイン」を持参するも良し、 jijiさんみたいに「推しのワイン」を持参するも良し!ですよ。

 さてこのワイン、外観はやや緑色を帯びたレモン色です。 グリューナーっていうくらいですから、典型的な色なんでしょうね。 香りも、この品種に期待する爽やかな香り、まさに新緑の季節を思わせるハーブと柑橘類の香りがあります。 ちょっとゲヴュルツっぽいライチの香りもありますね。 味わいは、酸味と甘味のバランスが良くて、シンプルながらスイスイ入ります。

 そして種明かしと称してこのワインが売られている棚の写真を見せて頂いたら、 お値段はなんと税別680円なんですね。いやー、その値段でこの内容は「アリ寄りのアリ」ですよ。 今度イオンで見かけたら買って丸1本稽古したいと思います。

点数77点
Pouilly-Fuisse 2018 [Merlin]
名称Pouilly-Fuissé 2018
プイィ・フュイッセ 2018
生産者Merlin
メルラン
価格(ぽんしゅさんから)
購入店

 前日に、「こんな公園飲みしますんで参加しませんか」とツイッターで募集をかけたら、 それに乗ってくれたのがぽんしゅ@Tokyoさん、こちらも初めましてです。 一部では「ワイン会ってコワイ」なんて話も見聞きしますが、 少なくとも師範が参加するようなこういう会は怖さは一切無いですよ。 みんな好き放題コメントしたりしなかったり、一般的なモラル以上の「べからず」はひとつもありません。

 お名前の通り日本酒がメイン・フィールドのぽんしゅさんが持参されたのが、こちらのプイィ・フュイッセ。 外観は前のグリューナー・フェルトリナーよりは濃くて、その前のオレンジよりは薄いくらいの色調です。 香りは極めて王道、熟したリンゴのフルーツにほんのり樽のバニラが乗っています。 味わいも王道感がありますね。キレイなシャルドネ、といった味わいのワインです。

 今回皆さんが持参されたワイン、示し合わせたわけではありませんが、良い感じにバリエーション豊かになったと思います。 ここには順番に書いていますが、実際はあっち飲んだりこっち飲んだり、です。 その中でこのシャルドネは王道中の王道といった感じで、感覚をキャリブレーションする役割を担ってくれました。

点数80点
南池袋公園 サラダ

 りゅじめしさん謹製のサラダです。やっぱり野菜は美味しいよね。いやもちろん肉や魚も美味しいんですけど、 食べ飽きないという意味では野菜に軍配が上がります。こんなんなんぼあってもええですからね。

信濃カベルネ ソービニョン 2010 [信濃ワイン]
名称 信濃カベルネ ソービニョン 2010
生産者Shinano Wine
信濃ワイン
価格(TZKさんから)
購入店

 TZKさんは今回2本持参されています。 その2本目「余興として」ということでお持ち頂いたのがこの長野産のカベルネ・ソーヴィニョン。 ヴィンテージは2010年、TZKさん宅のセラーで長いこと寝ていたお土産ワインとのこと。 あと、ラベルの文字が「カベルネ ソービニョン」と半角カタカナなのが時代を感じますね ・・・などと話していましたが、現行品も半角カタカナらしいです。 それに敬意を表して原文ママの銘柄名にしましたが、機種はOSによっては文字化けするかもです。

 さてそんなイロモノ・ワイン、色はカベルネ・ソーヴィニョンらしく濃さはありますが、 エッジがしっかりレンガ色がかっていて熟成が感じられます。 香りは奈良漬です。ちょっと青っぽい雰囲気もありますので、一部野沢菜漬も入っています。 そして味わいは日本ワインらしく軽め。野菜料理に合わせても勝ちすぎません。

 意外と、と言っちゃ失礼ですが、意外とキレイに熟成したカベルネ・ソーヴィニョンでした。 最近元気な日本ワイン、信濃ワインみたいな比較的規模のあるワイナリーにも頑張って欲しいと感じています。

点数79点
Bissersheimer Steig Auslese 2002 [Weingut Erich Bender]
名称Bissersheimer Steig Auslese 2002
ビッサースハイマー・シュタイク アウスレーゼ 2002
生産者Weingut Erich Bender
ヴァイングート・エリッヒ・ベンダー
価格(りゅじめしさんから)
購入店

 そして今回のメインイベント、期待半分不安半分のワインがコチラ。 主催のりゅじめしさんが持参された2002年産のドイツワイン。 ラベルはすでにボロボロ、ほぼ判別不可能になっております。 りゅじめしさん家のセラーには、こういうワインがゴロゴロしているそうです。 在庫を持たない健全経営の道場セラーとは対照的ですね。

 さて稽古です。外観はまさに黄金色、全く濁りは無くてキレイに澄んでいます。 香りはめっちゃ華やかです。「これぞ熟成リースリングですねぇ」なんて言っていたら、 品種はリースリングじゃなくてフクセルレーベという品種とのこと。多分お初の品種です。 味わいは、しっかりとした甘さがありつつ酸味もしっかりしているので、甘ったるくは無く極めて良いバランスです。

 これは素晴らしい熟成ドイツワインでした。 ボルドーは熟成させた方が良い気がしていましたが、 ドイツの甘口もそうですね。貴重なワインをありがとうございました!>りゅじめしさん

点数87点
南池袋公園 パエリア

 そしてこちらがりゅじめしさんのスペシャリテ「シーフード・パエリア」。 米は「ご飯」じゃなくて「パスタ」だ!というのを実感する料理です。美味しゅうございました。

Antoine Derigny Rose Brut N.V. [Antoine Derigny]
名称Antoine Derigny Rosé Brut N.V.
アントワーヌ・ドリニュイ ロゼ ブリュット N.V.
生産者Antoine Derigny
アントワーヌ・ドリニュイ
価格(ワサオカタロウさんから)
購入店

 夕方ごろになって、お知り合いのワサオカタロウさんから「まだやってますか?」とのご連絡、 ぜひご一緒しましょう!ということになって合流して頂きました。 その手土産として持参して頂いたのがコチラ、なんとロゼ・シャンパーニュですよ。 ありがたい話でございます。

 外観は、写真でもわかるようにキレイなオレンジピンクです。泡立ちももちろんしっかりしています。 香りは、目を瞑ればロゼとはわからない、普通にシャンパーニュの香りです。 味わいも普通にシャンパーニュ・・・というか、メモを取っていないのであまり覚えてませんスミマセン!

 覚えていなくたって良いんですよ。シャンパーニュはシャンパーニュと名前が付いているだけで尊いのです。 特に、日が暮れ始めた頃に頂くロゼ・シャンパーニュは至福です。完全にラベルと雰囲気に飲まれていますが。

点数80点
南池袋公園 再度乾杯

 新たなメンバーが加わったので再度乾杯。何度やっても良いんですよ、乾杯は。オッサンだけの集団ですが。

Apothic Dark Red Blend 2019 [Apothic Wines]
名称Apothic Dark Red Blend 2019
アポティック・ダーク レッド・ブレンド 2019
生産者Apothic Wines
アポティック・ワインズ
価格1,958円
購入店やまや池袋東店

 やっぱりちょっと足りないなぁ、ということで、公園からほど近いところにある「やまや池袋東店」までTZK氏と繰り出しました。 常温より冷えている方が良いと思い、最初はセラーを眺めていたのですが、一番安いので9,000円だったんですね。 そしてその銘柄は、最近「AEON de WINE」のセットで半額くらいの値段で買ったものと同じでした。 その購入を思い留まる程度の判断力はまだ残っていたようです。

 結局選んだのがコチラ。今回のラインナップに濃いワインが無かったこともあって、 お手軽な値段で濃そうなワインにしました 米国カリフォルニアのカベルネソーヴィニョンです。"Dark"って書いてあるので、濃くないはずはないでしょう。

 そして、やっぱり想像通りの濃さでした。 皆さんには『ジェネリック・オーパス・ワンです』などと嘯いておりましたが、 正直言って当たらずとも遠からず、酔っ払いにはオーパス・ワンとコレ、僅差でしょう。 〆のワインとしてキッチリ仕事して頂きました。

点数78点
南池袋公園 テーブル

 そんな突然のワイン会。暇な連休の初日をキレイに埋めてくれました。 参加費1,000円は料理の材料代にも足りないと思います。あざます!

南池袋公園 飲んだワインたち

 南池袋公園で飲んだワインたち


2日(火)

インドの青鬼

 さぁさぁゴールデンウィーク突入よ!ということで安定の濃さと美味しさの「インドの青鬼」で休肝日返上。

 ちなみにこの連休、5/4に家族でコストコ行く以外は特に予定無し。どこか近場のワイナリーにでもフラッと行きますかね? お薦めのイベント等あったらゆる募です!

Irancy 2019 [Dom. Ternynck]
名称Irancy 2019
イランシー 2019
生産者Dom. Ternynck
ドメーヌ・ターナック
価格2,352円 (単品価格:5,500円)
購入店銘醸ワイン専門 CAVE de L NAOTAKA

 例年ゴールデンウィーク中の平日は積極的にお休みを取得するのですが、 今年は意味もなく休みそびれて明日からが連休なんですよ。 とくればちょっと良いワインが飲みたくなるわけで、休肝日返上して抜栓したのはブルゴーニュのピノ・ノワール。 このワインは、 Cave de L.NAOTAKAの「【送料無料】 NAOTAKA厳選!ちょっと良いブルゴーニュ3本セット 7,700円」で購入した中からの1本。 ブルゴーニュ北部、シャブリ近郊の赤ですね。 以前はイランシーなんて「冷涼過ぎ!ロゼかよ!ホント要らんしー!」な産地のイメージだったけど、 昨今の温暖化で俄然頭角を現すとみています。

 ちなみに料理は、筑前煮、鶏胸肉のカツレツ(カレー味とガーリック味)、鶏皮のホイル焼き、冷奴です。

 色は、イメージ的にあった「この地域はロゼっぽい」を完全に払しょくする、普通に濃い赤紫色です。 香りには、確かに冷涼感があるというか、ツンっとトーンの高い赤系果実の香りがします。 でも、以前のイメージだとジュヴレ・シャンベルタンだよね、この香り。 品の良い樽香良い感じに添えられています。 そして香りに、どことなく薬草っぽいニュアンスも感じます。 もしかすると補助品種に使われているらしい「セザール」の個性かもです。 味わいは確かに冷涼系。渋味は軽めです。ただ、酸っぱいって感じは無くて酸味は案外控えめ、 甘さがあって柔らかい味わいです。

 果実と冷涼感のバランスが素晴らしい、極めて真っ当なブルゴーニュです。 ちなみにこの造り手のワインは、ACブルゴーニュもかなり好印象でした。 やっぱりこれからブルゴーニュは「北」ですよ。南は全部ガメイにして、別の方向性を探った方が良い、 などと謎の上から目線で独り言ちたくなるワインでした。

 小瓶に100ml残して、翌々日再稽古。 以前より樽っぽさがしっかり前面に出てきた感じです。 樽熟ピノ・ノワールが好物な師範に於きましては「コレよ、コレコレ!」って感じで美味しく頂きました。

点数84点