もう9月になりましたが、全く秋の気配が感じられませんねぇ。
それでも農産物はそれなりに季節のものが出て来てて、今は枝豆が最盛期ですね。
師範は、枝豆に関しては下記の嗜好を持っています。
(1) 未熟果のある若いものが好き
(2) 茶豆っぽい香りが強いものは苦手
(3) 一鞘に実が一つだけだとイラっと来る
(1)は、ほくほくした豆よりしっとりした豆が好きなんですね。なので茹で時間も短めです。
(2)は、茶豆の「靴下臭」が苦手です。劣化した自然派ワインを飲んで以来、その傾向が強まりました。
(3)は、中まで塩味が染みるように鞘の両端を切るんですね。実が一つだとその手間が割に合いません。
要するに、枝豆においてもどちらかというと「若い方が好き」なんですね。
この傾向はワインとも一致しているように思います・・・と、強引にワインの話に繋げて終わります。
本日は、インポーター「都光」の社長でもあり、みんなの飲み友だちでもある戸塚尚孝さん(以降NAOTAKAさん)を囲んで持ち寄りワイン会。 会場は、6月にも利用したドットブリッジ渋谷神泉というレンタルスペース。 また今回も、まささんが幹事役、あいさんがサポートをやってくれています。いつもありがとうございます。
今回の参加者は下記の12名です。
・まささん(幹事)
・NAOTAKAさん
・あいさん
・mishikaさん
・ハッピーなつみさん
・ななさん
・あけみさん
・獄門島狂子さん
・とおるの安ワインさん
・ayucowさん
・ワイン@飲み専さん
・安ワイン道場師範
それでは、12人で18本、ズラズラーッと稽古をつけて参ります。
名称 | Pascal Lallement Brut Premier Cru N.V. パスカル・ラルマン ブリュット プルミエ・クリュ N.V. |
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生産者 | Pascal Lallement パスカル・ラルマン |
価格 | (まささんから) |
購入店 |
1本目のシャンパーニュは、幹事のまささんが持参されたもの。
NAOTAKAさんが社長を務めておられるインポーター「都光」が輸入しているシャンパーニュ、
パスカル・ラルマンです。シャンパーニュ、仕入れ価格が上がって大変なんだとか。
今のうちに買っておいた方が良い、という話でした。
色は結構しっかりとした薄黄金色です。
黒ブドウが多いのかな~と思って調べたら、ピノ・ノワール40%, ムニエ40%, シャルドネ20%とのこと。正解です。
香りには結構熟成感があって、高級な飴みたいな香りがします。熟成期間は48ヶ月とのことなので、やっぱり長めですね。
味わいは、ベリーっぽい甘さがあって親しみやすいバランス。こういうの好きなんっすよ。
とてもよく出来たシャンパーニュだと思います。やっぱりブラン・ド・ブランよりは黒ブドウが多めの方が師範は好きだな。
特にムニエ多めのわかりやすいタイプが好きです。お子様味覚でございます。
点数 | 82点 |
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全員は揃っていませんが、時間になったら乾杯するのがルールです。 だってね、この本数をこなそうと思うとかなりのペースで飲んで行かなきゃ、なんですよ。
名称 | Gatinois Aÿ Grand Cru Brut Tradition N.V. ガティノワ アイ・グラン・クリュ ブリュット・トラディスィオン N.V. |
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生産者 | Gatinois ガティノワ |
価格 | (あいさんから) |
購入店 |
すぐに2本目のシャンパーニュを頂きます。
こちらはあいさんが持参されたもので、ガティノワのグラン・クリュ畑。
そしてあいさんだから"Aÿ(アイ)"、良いですね~。
だれか"Shihan"ってシャンパーニュ造らないかな・・・造らないよね。
↑の残りがあったので飲み比べましたが、外観はこちらの方が少しだけ濃いめでした。
香りは、こちらの方がちょっとフレッシュというか、リンゴのようなフルーツの香りが残っていたように思います。
品種はピノ・ノワール90%, シャルドネ10%のようです。
味わいは、ちょっとだけこちらが甘くて濃い印象がありました。なつみさんが「クリーミー」と言われていてなるほど!と思いましたよ。
こちらも大変美味しゅうございました。でね、この2本、違いがあるようなこと書いていますが、
並べて比べなかったらまず違いなんてわからないと思います。NAOTAKAさんも「シャンパーニュはよくわからん」と言われてました。
日本一多くのシャンパーニュを輸入しているインポーターの社長でもそうですから、我々はわからなくて当然です。
点数 | 83点 |
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テーブルには皆さんが持参されたおつまみがズラズラーッと並んでおります。 今回の大ヒットは、なつみさんが持参されたトリュフ塩パン。 見た目は普通のバターロールなんですが、トリュフの香りがしっかりしていて、ワインの肴にバッチリでした。
名称 | Bourrgogne Aligoté 2021 ブルゴーニュ・アリゴテ 2021 |
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生産者 | Sylvain Pataille シルヴァン・パタイユ |
価格 | (あいさんから) |
購入店 |
こちらもあいさんが持参されたワインで、人気急上昇中の造り手シルヴァン・パタイユのアリゴテです。
アリゴテといって侮るなかれ、お値段は道場の稽古範囲をはるかにオーバーする高値で売られているみたいです。
「ありがて~」なんて、師範が道場を始めた26年前にもすでに使われていたダジャレが横行しておりました。
色は、アリゴテとしてはやや濃いめの」レモン色です。
香りも、青リンゴや梨みたいな涼しげなフルーツの香りに、ほんのり香ばしいナッツの香りが感じられます。
味わいも「これがアリゴテ?」ですね。酸味は穏やかでふくらみがあって、言われなきゃ普通にシャルドネだと思いそうな丸っこい味わいです。
このアリゴテ、本当に「ありがて~」なワインでしたよ。やっぱりブルゴーニュは造り手が大切だな。
一般的なアリゴテに対する「酸っぱいワイン」な感じは一切ありませんでした。
点数 | 84点 |
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おつまみがたくさん並んでおります。奥から時計回りに、師範が持参した濱吟焼豚、成城石井の焼きそば的なものと空心菜の炒め物、 オシャレに包まれた稲荷寿司。 どなたがどれを持参されたのかほとんど把握しておりませんが、どれも美味しゅうございました。
名称 | Ataraxia Chardonnay "Earthborn" 2020 アタラクシア シャルドネ "アースボーン" 2020 |
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生産者 | Ataraxia Wines アタラクシア・ワインズ |
価格 | (mishikaさんから) |
購入店 |
次は、mishikaさんが持参された南アフリカのシャルドネを飲み比べていきます。
造り手はどちらもアタラクシアで、ヴィンテージも同じ2020年産。
醸造法が異なるようです。
まずこちらは"Earthborn"と名付けられたオーガニック製法。100%フレンチオーク(225L。新樽20%使用)で天然発酵。
マロラクティック発酵なしで10か月熟成。製造においては少量のSO2以外は何も加えられておらず、生産量1878本の限定生産だそうです。
色は薄めのレモン色なので、外観上はまぁ普通な感じですね。
ところが香りのボリュームが立派です。白桃みたいな甘いフルーツの香りに、バタースコッチのような香ばしい香りが乗っています。
味わいも香りの印象通りの甘くて丸っこい感じ。糖度自体はそんなに高くないんでしょうけど、甘く感じる旨味があります。
一言でいえば「王道のシャルドネ」でしょうか。奇をてらわずしっかり美味い、そういう印象です。
ただ、普通のアタラクシアとどう違うのか問われたら、ワカリマセン!としか答えようがない気もします。
点数 | 86点 |
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名称 | Ataraxia Chardonnay "Skin Contact" 2020 アタラクシア シャルドネ "スキン・コンタクト" 2020 |
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生産者 | Ataraxia Wines アタラクシア・ワインズ |
価格 | (mishikaさんから) |
購入店 |
もう一方のこちらは"Skin Contact"と名付けられています。
除梗、破砕後、ブドウの皮や種は果汁と一緒に2つの発酵槽に入れて天然発酵。
優しくプレス後、100%新樽のフレンチオーク(225L)に移してマロラクティック発酵なしで9か月熟成。
製造においては少量のSO2以外は何も加えられておらず、生産量1422本の限定生産だそうです。
色は明らかにこちらの方が濃い色合いで、黄金色に近い雰囲気です。
香りは、樽の要素もありますが、それよりも酸の感じ、ある種のオレンジワインとかにあるような、ツンッとした雰囲気を感じます。
味わいは、明らかにこちらの方が熟成感が増しています。10年くらい熟成させたシャルドネ、といった雰囲気です。
なるほど、こりゃ全く違いますね。醸造法の違いでこれだけの差が感じられるのは大変面白い体験でした。
なんとなく、Earthbornを5~10年くらい熟成させたらSkin Contactになる、というようなイメージでしたよ。
点数 | 85点 |
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シャルドネ2本の比較写真です。 クリックして拡大して頂くとわかりますが、明らかに左のSkin Contactの方が濃い色あいになっています。 そしてこの2本、写真泣かせなんですよね。良い感じに光が当たらないと、のっぺらぼうのラベルになってしまいます。
名称 | Genki Wine Cuvée "Ri" 2021 元気ワイン キュヴェ "リ" 2021 |
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生産者 | Maison A&S メゾンA&S |
価格 | 4,050円 |
購入店 | ヴァンドール |
師範が持参したのがこちら、ブルゴーニュ在住の若き日本人醸造家「岩崎元気」さんのファースト・ヴィンテージ。
アルザス産のリースリングを使って造られています。
"Cuvée Ri"という名前は、Rieslingと書くといろいろ面倒なので、とのこと。
NAOTAKAさんが飲んだこと無くて、興味を持ってもらえそうなワインということでチョイスしました。
外観は、前のシャルドネよりはかなり淡い感じ、そして若干緑色っぽさを感じる色合いです。
香りは、NAOTAKAさん曰く『甲州みたい』、とおるさん曰く『ソーヴィニョン・ブランだ』という感じで、
いわゆるリースリングの香りとはちょっと雰囲気が違っていました。
ぺトロールは無くて、酢橘やグレープフルーツのような柑橘香がしっかり出ていたように思います。
味わいはかなり酸味がしっかりしていて、まるでCCレモンのようでした。
この傾向は、春に稽古したピノ・ブランとも共通していますね。
酸味が苦手な方には「酸っぱい」ワインかも知れませんが、今回の参加者みたいなワイン・オタクは好物の雰囲気、
酸味で元気が出るワインです。
管見の限り、特に女子は酸味が強いワインが好きですね。どちらかというと男子の方が甘いものが好き、という観測結果が得られております。
点数 | 81点 |
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名称 | Riesling Grand Cru Praelatenberg 2019 リースリング グラン・クリュ プレラーテンベルグ 2019 |
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生産者 | Dom. Fernand Engel ドメーヌ・フェルナン・エンジェル |
価格 | (ななさんから) |
購入店 |
リースリングが続きます。こちらはななさんが持参されたアルザス産のリースリングで、インポーターはおなじみの都光さんです。
この造り手のリースリング、エントリークラスの2017年産とは以前稽古しておりますが、
グラン・クリュはお初。期待して稽古致しました。
色は、前の元気ワインと比べると明らかに濃いレモン色です。
香りは、我々が知っているリースリングの香りですね。バラと白桃と白い花とガソリンの香りが感じられます。
味わいは、酸味もしっかりしていますが甘味もあって、甘酸っぱくて濃いバランスです。
王道のアルザス・リースリングです。同じアルザスのリースリングを使ってもこれだけ違うのね~、って感じです。
もちろんヴィンテージが違うのでガチの比較にはなってませんけどね。
やっぱりワインって、造り手の個性というか、どういうワインにしたいのかが支配的な感じがしましたよ。
点数 | 82点 |
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おつまみは他にもありました。手前はポークジャーキーでしたっけ、めっちゃ肉でした。 奥は、獄門島狂子たんが持参されたイチジク、女子力高ぇ!です。
名称 | Pink Pong (Macération) 2020 ピンク・ポン (マセラシオン) 2020 |
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生産者 | Jean Marc DREYER ジャン・マルク・ドレイヤー |
価格 | (獄門島狂子さんから) |
購入店 |
ここから自然派ワインが続きます。
まず最初は、女子力の高い獄門島狂子さんが持参されたアルザス産。
キュヴェ名はピンポン(PingPong)のPingをPinkに変えロゼワインと掛け、
また同時にPinot Noir、Pinot Grisの頭文字をピンポンに掛けているそうです。
区分としてはロゼらしいですが、外観はほとんど赤ワインですね。薄めのピノ・ノワールよりも濃いくらいです。
そして、自然派らしく軽く濁りがあります。
香りは、こちらも自然派によくある高級石鹸の香りと、
これまた自然派風な「きちんと掃除の行き届いた水洗でないトイレ」の香りがあります。
味わいは、酸味と旨味がしっかりしていて、飲み応えがありますよ。
道場ではほとんど自然派ワインとは稽古しないので、たまにこういう席で頂くといろいろと勉強になります。
そしてこの独特の雰囲気にハマる人が多いのも理解できます。ただやっぱり捉えどころがないように感じるんだよなぁ。
点数 | 78点 |
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名称 | OPUS 2022 オピュス 2022 |
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生産者 | Dom. Gross ドメーヌ・グロス |
価格 | (まささんから) |
購入店 |
アルザスの自然派ワインが続きます。こちらは幹事のまささんが持参されたもので、見た目通りのオレンジワイン。
品種はゲヴェルツトラミネール, ピノ・グリ, オーセロワ, リースリングとのこと。
"OPUS"という名前ですがオーパス・ワンではなくて、オピュスと読むようです。
色はオレンジ色、ってのは見ればわかりますね。かなり濁りもあって、ブラッドオレンジジュースのような外観です。
香りもオレンジなんですよ。見た目の印象に引っ張られているとは思いますが、オレンジの皮をつまんだ時のような香りがします。
もちろん、自然派らしい石鹸とトイレも感じます。
味わいは前のロゼと同じく酸味と旨味が主体で、酸味強めのオレンジジュースな味わいです。
とても個性的で特徴のあるワイン、やっぱりこういうバリエーションの豊かさが自然派ワイン好きの心をくすぐるんでしょうね。
いろいろと勉強させて頂いております。
点数 | 77点 |
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名称 | Parcours 2022 パルクール 2022 |
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生産者 | La Grange de L'oncle Charles ラ・グランジュ・ド・ロンクル・シャルル |
価格 | (まささんから) |
購入店 |
まささん持参のアルザスの自然派ワインが続きますが、↑のワインもこちらもVin d'AlsaceではなくてVin de Franceです。
自然派ワイン、こういうおどけたラベルが多いですよね。
パッと見どこが銘柄でどこに造り手の名前が書かれているかわからないので、安ワイン道場泣かせです。
多分ですが、"Parcours"が銘柄名で"La Grange de L'oncle Charles"が造り手名だと思われます。
こちらの種別はオレンジワインらしいのですが、見た目は全くの白ワインです。
もうね、そういう予測を裏切られることが多いのよ、自然派ワインって。
香りはガチのナチュールです。石鹸とトイレがかなり主張しています。
「あちゃー」と思って口に含むと、これが美味いんだな。白なのに凝縮感があるんですよ・・・っていうかオレンジか、これ。
ホント、自然派ワインはよくわかりません。
毎回ビックリ箱を開けるような感じを、「楽しさ」と捉えるか「不安定さ」と捉えるかで、
自然派ワインを好きになるかどうかが分かれるような気がします。
点数 | 80点 |
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名称 | Mtsvane Qvevri 2014 ムツヴァネ クヴェヴリ 2014 |
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生産者 | Winery Khareba ワイナリー・ハレバ |
価格 | (ayucowさんから) |
購入店 |
次のワインは、ayucowさんが持参されたジョージア産のオレンジワイン。
銘柄にも書かれているように、品種はムツヴァネで、クヴェヴリ(地中に埋めた甕)で醸造されているようです。
ちょっと前ならなんのこっちゃ?な品種名と醸造法ですが、
最近はジョージアのワインも比較的一般的になってきましたね。
色は、キレイに透き通った琥珀色です。若いブランデーみたいな外観ですね。
香りのボリュームは小さめで、複雑な雰囲気もあるので香りの要素を書き出すのが難しい感じです。
味わいは、しっかりした旨味に加えて軽い渋味があります。いかにもオレンジワインらしいバランスです。
さすがはオレンジワインの本場ジョージア産、典型的なオレンジワインといった感じでした。
「オレンジワイン=自然派」なイメージがありますが、このワインはクリアな感じだったので自然派じゃないと思います。
点数 | 78点 |
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この写真は、フリーペーパー"terra vol.4"を手にするNAOTAKA氏。 酒を飲みながら読むのにちょうど良い分量と内容ですが、 惜しむらくは老眼の師範には字が小さくて読むのに苦労します(師範は家で老眼鏡を掛けて読んでます)
名称 | Château Pape Clément 2005 シャトー・パプ・クレマン 2005 |
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生産者 | Ch. Pape Clément シャトー・パプ・クレマン |
価格 | (NAOTAKAさんから) |
購入店 |
そのNAOTAKAさんが持参されたのが、泣く子も黙るパーカーポイント99点のシャトー・パプ・クレマン 2005です。
「社長パプ呉れるマン!」ですよ。
ブルゴーニュに比べればまだ値上がりが穏当なボルドーですが、それでも現行ヴィンテージで30,000円くらいする高級ワイン、
正座して稽古させて頂きました。
外観は、エッジまでビシッと濃い紫色、これが20年近く前のワインとは思えない若々しい感じです。
香りはまさに高級ボルドーです。熟したベリーに煮豆、コーヒー。香りのボリュームも素晴らしく、グラスからフワーッと漂って来ます。
味わいも立派でございます。濃くて丸くて柔らかい、ワインのエキス分をギュギュっと凝縮したような味わいでした。
濃いワインがお好きなパーカー氏が高得点を付けるだけあって、18年経ってもしっかりと凝縮感のあるボルドーでした。
やっぱりこういう王道なワインを飲むと落ち着きますねぇ。旧人類だからかも知れませんけど。
点数 | 90点 |
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名称 | Tempranillo Trocken 2021 テンプラニーリョ トロッケン 2021 |
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生産者 | Staatsweingut mit Johannnitergut スターツヴァイングート・ミット・ヨハニターグート |
価格 | (とおるの安ワインさんから) |
購入店 |
「とおるの安ワイン」という、いろいろ無駄の多いお名前のとおるさんが持参されたのが、こちらのドイツ産のテンプラニーリョ。
もう一度言います、ドイツでテンプラニーリョです。
Tempranilloは「テンプラニーヨ」あるいは「テンプラニージョ」と現地では発音すると信じていますので、
いつもはそう表記しておりますが、
さすがにドイツでは「テンプラニーリョ」と発音されている気がしますのでそう表記しております。
・・・と、どうでも良い個人的なこだわりを主張しておりますが、このワインも美味しかったですね。
外観は、前のパプ・クレマンと比べると明らかに薄めです。そりゃドイツですからね。
ところが香りや味わいは濃いんですよ。しっかりとしたベリーの香りに、ちゃんと甘さのある味わい。
これがドイツの赤だとは誰も思わないであろう、ちゃんとした赤の雰囲気です。
美味しいんだけど、どこのだれかはわからない無国籍な雰囲気のワインでした。
いやー、やっぱり地球温暖化の影響ですかね?これからはドイツあたりが美味しいワインの主産地になっていく感じがします。
点数 | 83点 |
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ところで、あいさんとmishikaさんのネイルがお揃いの「ずんだカラー」でした。 男子にとっては超どうでもいいオシャレの代表格なネイルアートですが、 「いい色ですね~」と心のこもらない褒め方をしておくのが無難です。
名称 | Townshend Columbia Valley Merlot 2009 タウンゼント コロンビア・ヴァレー メルロー 2009 |
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生産者 | Townshend Cellar タウンゼント・セラー |
価格 | (ハッピーなつみさんから) |
購入店 |
一度に18本も稽古すると、1本くらいはボトル写真を撮り忘れる事態が発生します。
今回は、ハッピーなつみさんが持参されたこの米国はオレゴン州ワシントン州のワインがMissing Pieceです。
なので全体写真から切り抜きました。保険のために最後に全体写真、大切です。
ハーレム写真なんて撮っている場合ではありません。
写真を撮り忘れるだけならまだしも、もうこのあたりになってくるとメモもいい加減です。
アルコール度数やインポーター名をちゃんと書いているのはグッジョブですが、それ以外は「ザ・カリフォルニア」とだけ。
そしてカリフォルニアじゃなくてオレゴンワシントンなんですよ(恥)。
大変雑な内容でスミマセン!ですが、
おぼろげな記憶を呼び起こすと、熟成感はありつつも、
北のオレゴンワシントン産とは思えないしっかりした濃さと甘さのあるメルローだったと思います。
えーっと、オレゴン州のワインだとマルッと勘違いしたまま書いておりましたら、 ハッピーなつみさんに「オレゴンじゃなくてワシントンです」と教えて頂きました。 ありがとうございます!己の戒めのために、書き直しではなく訂正線を入れさせて頂きました。
点数 | (85点) |
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名称 | Siduri Russian River Valley Pinot Noir 2021 シデューリ ロシアン・リヴァー・ヴァレー ピノ・ノワール 2021 |
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生産者 | Siduri シデューリ |
価格 | (あけみさんから) |
購入店 |
こちらのワインは、先日カリフォルニアのワイン産地ナパを自転車でワイナリー巡りされたあけみさんがハンドキャリーされたもの。
やっぱりハンドキャリーは船便とは違うわけですよ、きっと。
ですから、美味しくないはずは無いんですよ。
で、もちろんメモにはアルコール度数以外の記載はありません。
こちらもアルコールに溺れた記憶を引きずり出すと、カリフォルニアのピノ・ノワールらしいしっかりとした濃さのあるワインだったように思います。
やっぱりね、師範にとってはいろんな意味で一度に18本は無理だわ。
それでもどうしても人数分以上にワインが集まってしまうのが「持ち寄りワイン会あるある」なんですね~
点数 | (82点) |
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名称 | Graham Beck Brut Rosé 2017 グラハム・ベック ブリュット ロゼ 2017 |
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生産者 | Graham Beck グラハム・ベック |
価格 | (まささんから) |
購入店 |
この期に及んで飲み比べ、それもそもそも違いのわからないスパークリングの飲み比べです。
そんなの違いなんてわかるわけないじゃないですか。
でも、現場では喜々として並べていたように思います。
やっぱり楽しいんですよね、飲み比べは。
飲み比べたのは、南アフリカのスパークリングと言えばコレ!なグラハムベック、
それのヴィンテージ付きロゼで、まずこちらはまささんが持参された2017年産です。
南アフリカワインの私設アンバサダーであるMishikaさんによれば、「グラハムベックの香りがする」らしいです。
ご報告は以上です。
下にカッコ付きで点数なんて書いちゃってますが、これはホントお気持ちというか単なる相対差の指標でございます。
くれぐれもそれを信用なさらないようお願い申し上げます。
点数 | (80点) |
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名称 | Graham Beck Brut Rosé 2012 グラハム・ベック ブリュット ロゼ 2012 |
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生産者 | Graham Beck グラハム・ベック |
価格 | (ワイン@飲み専さんから) |
購入店 |
もう一方のグラハム・ベックのロゼ、ヴィンテージは2012年です。
こちらを持参されたのはワイン飲み専さん。東北(山形でしたっけ?)に行かれた際、そこの酒屋で発見して購入されたそうです。
地方にはまだこういうワインが残ってたりするんですね~。
当初持参の予定は無かったそうですが、せっかくなので飲み比べしたい、ということでお持ちいただきました。
メモには「栗」と書かれています。
なんとなくそういう熟成した印象があったんでしょうね。
でも書かれているのはそれだけ。おいしかったです!(語彙力)
教訓としては、飲み比べは気が確かなうちにやりましょう、ということです。
令和の文豪ななさんがきっとわかりやすくブログにして頂けるものと期待しています。
点数 | (81点) |
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こちらが飲み比べ写真です。色はほとんど違いがありませんね。 スパークリングって酸が強いから、比較的熟成がゆっくり進むと聞いたことがありますが、 たしかにそういう感じはありました。アタラクシアの2020年産シャルドネの飲み比べの方が、 よっぽどヴィンテージの差みたいなものが感じられましたよ。
名称 | Terrasses du Larzac "Grande Cuvée" 2019 テラッス・デュ・ラルザック "グランド・キュヴェ" 2019 |
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生産者 | Mas Laval マス・ラヴァル |
価格 | (ワイン@飲み専さんから) |
購入店 |
はーい、最後のワインがこちら、これまたワイン飲み専さんが持参された南仏の赤です。
品種はシラー70%, グルナッシュ20%, ムールヴェードル10%。
どんなワインか検索したら、「ロマネ・コンティの使用樽で18ヶ月も熟成されたワイン」だそうです。
しかしですよ、ロマネ・コンティってものすごく狭い畑ですから、それに使用された樽なんてちょっとしかないと思うんですね。
それを18ヶ月も使うなんてこと、現実に可能なんですかね?
せいぜい、このワインのごく一部の熟成に使われています、といった程度ではないでしょうか。
・・・などと、ワインの感想とは全く違うことを書いたりしているのは、
ご想像の通りどんなワインだったか全く覚えていないからです。ホントすみません!
点数 | ??点 |
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こちらが、まだ正気な頃の会の写真です。とはいえ今回は寝落ちする人は居なかったんじゃないかな?
ワインの内容は後半あまり覚えていませんが、礼儀正しい紳士淑女の会でした(多分)
そんな感じの持ち寄りワイン会、参加費は3,000円でございました。
ドットブリッジ渋谷神泉、テーブルがあってソファーがあって、とても使いやすいレンタルスペースだと思います。
稽古したワインたちの集合写真。12人で18本、壮観です。
そんな状態なのにのに二次会にも顔を出しております。
お店は、以前も同じような状況で伺ったItalian Wine Lab SUDというワインバー。
2回目の訪問なのに、渋谷であること以外どこにお店があるのか把握しておりません。
ご一緒したメンバーは、mishikaさんとななさんと獄門島狂子さんだったように思います。他にもいらしたかも知れません。
名称 | Collezione Trebbiano d'Abruzzo 2022 コレッツィオーネ トレッビアーノ・ダブルッツォ 2022 |
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生産者 | Casal Bordino カサル・ボルディーノ |
価格 | (不明) |
購入店 | Italian Wine Lab SUD |
最初は白ワインを出して頂いているようです。
イタリア南部、アブルッツォ州にてトレッビアーノ種で造られるワインですね
・・・なんてことは銘柄を見ればわかりますね。
そしてもちろんほとんど覚えてないのです。
ただ、軽めでスイスイ入るワインで、あっという間に無くなっちゃったんじゃないかなぁ、と。
ワインの内容どころか、何を話したかさえも覚えておりません。そんな状況でも写真だけは撮っているんですね。
偉いんだかなんなんだか。
点数 | ??点 |
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おつまみ盛り合わせも注文しております。 これ、最後まであまり減らなかったような気がします。とことん飲んでばかりの集団だったように思います。
名称 | Feudi Branciforti dei Bordoonaro Merlot 2018 フェウディ・ブランチフォルティ・デイ・ボルドナーロ メルロー 2018 |
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生産者 | Feudi Branciforti dei Bordoonaro フェウディ・ブランチフォルティ・デイ・ボルドナーロ |
価格 | (不明) |
購入店 | Italian Wine Lab SUD |
赤はシチリアのメルローを頂いているみたいですね。
イタリアのメルローと言えば、今を去ること26年前、
ヴェネチアのトラットリアで稽古したのがとても印象に残っています。
まだ夫婦二人で海外旅行に出かけられた時代ですね~(遠い目)
とはいえあの当時から「師範」なんて自称していて、どんだけ偉そうなんだよ!って感じではあります。
このワインのことは全く覚えておりませんが、今後ともよろしくお願いします!
点数 | ??点 |
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こちらがイケメンなイタリア人マスターのValerio Troiliさん。 粗相は無かったでしょうか? 心配ではありますが心配したところでどうなるものでもないので、「気にすんな、みんな酔っぱらいだ」の精神でケセラセラと参りましょう!
名称 | Viré-Clessé 2018 ヴィレ・クレッセ 2018 |
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生産者 | Roux Lambert ルー・ランベール |
価格 | 2,216円 (単品価格:3,740円) |
購入店 | 銘醸ワイン専門 CAVE de L NAOTAKA |
本日の夕食を作ってくれたのは次女で、メニューは鶏手羽元の煮物、小松菜とひき肉のスープ、野菜のナムル。
選んだワインは、「田邉公一氏厳選!鬼コスパ9本セット」から、ブルゴーニュ南部のヴィレ・クレッセ。
ソムリエ田邉さん推薦の合わせる料理は、
『白身魚のムニエル、マッシュルームグラタン、焼き鳥の塩焼き(もも、せせり、手羽先等)』
らしいですが、まぁ当たらずとも遠からず、でしょう。
色は、かなりしっかりとしたレモン色です。アシも長くてエキス分が多そうな外観です。
鼻を近付けると、高級な白の香りがします。
熟れてちょっと柔らかくなった赤いリンゴと蜂蜜、樽香は控えめだけどナッツやバニラの雰囲気を感じさせてくれます。
それに加えてややお漬物っぽさがあって、年齢以上の熟成感を感じます。
味わいは、甘さ控えめ酸味ほどほどで旨味しっかり。
こちらも熟成気配なシェリーっぽさを感じます。
全体的にはふくよかさと高級感があって美味しいワインです。
ただ、2018年という若めのヴィンテージの割には熟成感、というか酸化したニュアンスがあるのはちょっと意外でした。
開放型の発酵タンクが使われているのかもしれません・・・なんて全く素人の想像ですが。
点数 | 79点 |
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リンク |
田邉公一氏厳選!鬼コスパワイン9本セット 19,800円 Vire-Clesse 2019 [Roux Lambert] 3,740円 |
超久しぶりに職場のメンバーがリアルに集まって打ち合わせ。 その後「軽く一杯いきますか!」という、まるで昭和の会社のようなノリで飲み会。 店は、横浜駅の海側にあるキリンシティ 横浜ベイクォーター店。メンバー7名で伺いました。
スタート時間は午後7時だったのですが、
暇人師範と数名はヒマなんで早めに入店。もちろん「とりあえずビール」ですよ。
キリン一番搾りは580円です。
席は海(運河?)沿いのテラス席でした。
9月も終わりなのにまだまだ暑い日が続いておりまして、日暮れ後のテラス席は半袖でもちょうどいい気温でしたよ。
外で飲むビールはよろしゅうございますな。
メンバーが揃う前に、なんなら開始時間より前に乾杯致します。
だってほら、席に着いたのになにも注文しないとお店に迷惑かけちゃうじゃないですか。
そこで席に着くなりタブレットで注文したところ、マッハのスピードで出されました。大変優秀なオペレーションでございます。
そして、目の前にビールが置かれたらどんどんぬるくなっちゃうじゃないですか。
で「お疲れさまで~す!」と乾杯!
料理の一皿目がこちら。
・クレソンのベーコンガーリックオイルがけ 890円
メンバーはおっさんおばさんばっかなんで、最初からサラダを注文するという、健康に対して無駄な抵抗を試みております
・・・なんてことは置いといて、美味しかったですよ、このサラダ。クレソンって香りが良くて美味いよね。
名称 | Twin Oaks Chardonnay N.V. ツイン・オークス シャルドネ N.V. |
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生産者 | Robert Mondavi ロバート・モンダヴィ |
価格 | 3,680円 (お店価格) |
購入店 | キリンシティ 横浜ベイクォーター店 |
生ビールを2杯ほど頂いたところで、メンバーが集合。改めて乾杯をしたのち、
「安ワイン道場師範」としてはワインを頼まざるを得ないわけです。
ちなみに職場のメンバーには私が師範だということはバレております。
多分、こっちが本職だと思われているようです(マネタイズは出来ていません)
そんな本気の安ワイン者である師範が選んだワインは、米国カリフォルニアのシャルドネ。
イトーヨーカドー系列のスーパーなんかでも見かける銘柄ですね。
前から気になってはおりましたが、稽古するのはお初でございます。
色は・・・わかりません。普通だったと思います。
香りは、典型的な「お手軽カリ・シャル」ですね。リンゴのフルーツ香に若干の蜜香、それに程よい樽香があります。
"Twin Oaks"なんて名前なのでバリバリの樽感があるかと思ったら、それほどではありませんでした。
味わいも典型的ですね。酸味ほどほどで甘味やや多め、香りの印象と近い丸っこい味わいです。
いかにもこういうお店に置かれそうな、万人ウケする白ワインだと思います。
お値段を調べてみると、アマゾンで1,250円。約3倍の値付けはかなり強気にも思えますが、まぁそんなもんなんでしょう。
ちなみに添加物は「酸化防止剤(亜硫酸塩、ビタミンC)、酸味料、安定剤(アカシア)」とてんこ盛りです。
師範はあまり気にしませんが、気になる方は避けて吉かもです。
点数 | 73点 |
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メイン?の料理がこちら。
・職人のソーセージ盛り合わせ "全部のせ6種" 3,580円
左から"極"粗挽きソーセージ, 青山椒ソーセージ, マッシュルーム&チキン,
砂肝カリーソーセージ, チョリソー, 幅広リオナソーセージだそうです。
「好きなの1本取りますか」と提案したら『いや、人数分に切って分ける!』とのこと。
そんなところが日本の会社だなぁ、と思います(日本の会社以外に勤めたことはありません)
こんなのも食べてます。
・大黒舞茸「真」のオーブン焼き 780円
これ、美味しかったですよ。
熟成したピノ・ノワールとかに合いそうではありますが、そんなものが置いてあるお店ではありませんし、
そんな過大な出費が許されるメンバーでもありません。
すでに炭水化物の出番になっております。
・うす焼きピザ マルゲリータ 980円
ホントに薄焼きの生地です。春巻きの皮に乗せて焼けば近いものが再現できそうです。
食の細い高齢者集団にはちょうど良かったと思います。
あと、タバスコ的なペッパーソースを添えて出されるあたり、「日本のピザ」という感じがしますね。
名称 | Tenuta San Marco Negroamaro 2021 テヌータ・サン・マルコ ネグロアマーロ 2021 |
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生産者 | Cantine Due Palme カンティーネ・ドゥエ・パルメ |
価格 | 2,780円 (お店価格) |
購入店 | キリンシティ 横浜ベイクォーター店 |
「ワイン飲むひと~!」
「ほらあったら飲むでしょ!」
「白空いたねぇ、赤もいきますよ!」
と半ばごり押ししてボトルで注文しております。
だってほら、道場的にはボトル写真が欲しいからね。
でもまぁ6人もいれば(1名はノンアル)2本くらいは軽く空いちゃうわけです。
そんな2本目に選んだのはイタリアはプーリア産のネグロ・アマーロ。
ちなみにワインリストには、白7種と赤7種が載っています。
その中で最安値、ハウスワインと同じお値段でした。
色は、ネグロアマーロらしくしっかりと黒い色合いです。
香りはいかにもイタリア。刺激的な要素のあるベリーっぽい香りと、どことなく獣っぽい雰囲気を感じます。
味わいは、それほど濃さは無くて甘味酸味渋味がバランスよくまとまっています。そこにネグロアマーロらしくほんのり苦み。
がぶがぶ飲むのにちょうど良い赤です。
これも万人ウケしそうなワインです。メンバーも「飲みやすいですね」と言われていました。
小売価格は1,000円弱のようです。これまた3倍の値付けですが、お店で稽古範囲内で飲めるのであればアリでしょう。
点数 | 74点 |
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最後にパスタです。
・スパゲティ 海老と大葉のペペロンチーノ 1,180円
大葉の切り方が雑で良いですね。イタリアって感じ。他には
・自家製ピクルス 580円
・フライドポテト 580円
あたりを食べておりました。
そんな感じの、お久しぶりの勤務先宴会、お会計は一人あたり5,000円くらいでした。
「呑みニケーション」なんていうと敬遠されそうなご時世ですが、
メンバーの人となりを知る機会としてはアリだと思うんですよ。
特にリモートワーク主体の職場では、他の人相互が普段何を話されているか知る術がないので、
こういう機会は貴重に思えました・・・と真面目に締めます。だってほら、見られているかも知れないから。
本日の夕食メニューのメインは、豪州産牛バラ肉のビーフシチュー。バラ肉は肉のハナマサで早朝散歩の途中で購入したもの。
シチューのソースはいつもみたいにデミグラスソースと赤ワインと野菜ジュースを使うのではなくて、
普通に水とルー(同じく肉のハナマサの「お肉屋さんが作ったビーフシチュー」)を使って作りました。ハナマサのルー使用は初の試みです。
道場で四半世紀使っている圧力鍋を使って作った結果・・・ちょっとパンチに欠けるなぁ。酸味が欲しい。
あと、バラ肉が崩れて脂身が浮いてしまいました。検討の余地大アリでございます。
名称 | Jùsto 2019 ジュスト 2019 |
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生産者 | Gerardo Cesari ジェラルド・チェザーリ |
価格 | 976円 (単品価格:1,595円) |
購入店 | うきうきワインの玉手箱 |
本日の夕食担当は師範で、メニューは前述のビーフシチュー、タコのカルパッチョ(by/キユーピー)、レタスとトマトのサラダ。
ワインは、今月1日に買った「うきうきワインの玉手箱」の「福袋」(通称「うきうき玉袋」)10本11,000円からの1本目で、イタリア産の赤。
品種はコルヴィーナ60%、メルロ40%。収穫されたブドウはアマローネとかと同様に陰干しされるそうだけど、期間は2週間~1ヶ月程度と比較的短めとのこと。
シチューに合うけど重すぎない赤を期待してチョイスしました。
色は、陰干し葡萄らしくしっかりと濃くて青みを感じる紫色。外観だけだとボルドーと答えそうな色合いです。
香りを嗅ぐとやっぱりイタリア、ツンッとくるオレンジの皮のように刺激的な香りと、アメリカンチェリーのようなベリー香があります。樽香は一切感じません。
味わいは、思いのほか酸味が強めです。渋:酸:甘=1:2:1くらいの順番とバランスで感じられます。
陰干しの濃厚感はあまりありませんが、それはそれで狙い通りでした。
北イタリアらしい、キュッと締まった感じの香りと味わいで、なかなか好印象です。
通常価格の1,595円でも納得感がありますが、福袋価格の1,000円以下だと素晴らしいコスト・パフォーマンスです。
小瓶保存の翌々日再稽古。これ、明らかに変化しました。 まず香りに樽がガンッ!と来ます。それ以外の香りの雰囲気は抜栓時同様ですが、味わいは柔らかくなったように感じます。 このワインは開けて時間を置いて吉ですね。+1点しましょう。
点数 | 78(+1)点 |
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リンク |
Justo 2019 [G.Cesari] 1,595円 |
名称 | 杜のワイン(白) N.V. |
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生産者 | Oku-Izumo Vineyard 奥出雲葡萄園 |
価格 | 2,060円 |
購入店 | 出雲市駅内「アトネス出雲 大国屋」 |
本日の夕食はおでん。ちょっと涼しくなったとはいえ、この季節におでんですよ奥様!
なんだか次女がリクエストしたみたいです。若い人は季節感が無いから・・・(老害発言)
そんな料理に合うのは日本ワインしかないと思い、選んだのは奥出雲ワイナリーの白。
この春「サンライズ出雲」で出雲市へ行ったのですが、
スケジュールの都合上で奥出雲ワイナリーには行けなかったので、出雲市駅の売店で購入したもの。
ちなみにこの銘柄は、2年前にも稽古済みでした。
品種はホワイトベガールとセイベルらしいです。ホワイトベガールは知りませんが、セイベルは寒冷地の品種ですよね。
奥出雲ってそんなに寒いのかしら?
・・・というような通ぶった疑問は置いといて、虚心坦懐ワインと向き合います。
色はほぼ無色です。日本酒みたいな外観ですね。
でも香りは立派なの。フォクシーでもなく和柑橘でもなく、北海道のワインみたいな青リンゴの香りがシュワーッと香ります。
味わいも、甘くは無いんだけど甘いというか、酸味ほどほどで良い感じに染み込む旨味の美味しさがあります。
まだちょっと無意識に判官贔屓なところはあるような気がしているけど、やっぱり日本ワインは美味しくなったなぁ、と思います。
2,000円でこのクオリティは完全に諸外国のワインに太刀打ちできます。
この価格帯に於いては、長旅が無いというのが大きなメリットなのかも知れません。
小瓶保存して三日後再稽古。ヘタるかなぁと思ったけど、全くの杞憂でした。やっぱり美味しいです、このワイン。
ネットとかでも普通に買えるベーシックな銘柄でこのクオリティ、当然ふるさと納税して上位銘柄を召喚しました。
そのリンク:奥出雲葡萄園 シャルドネ3種セット 寄付金額 45,000円
点数 | 80点 |
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本日は、飲み友だちのりゅじめしさんから、
さまざまなパスタを中心とした料理を披露して頂けるという会に参加させて頂きました。
また、料理だけでなくワインにもコンセプトがあって、「プリミティーヴォ(&ジンファンデル)を飲み比べる会」でもあります。
会場は、蒲田にあるコミュニティスペース「nkt661」というところを、一日お借りさせて頂いております。
オーナーの斎藤さん、ありがとうございます!
今回の参加者は、飲まない人も含めて下記の皆さんです。
・りゅじめしさん(主催&シェフ)
・ちびたっきーさん(サポート)
・maiさん(サポート)
・ハッピーなつみさん
・ななさん
・米柱さん
・さやかさん
・Andy Matsubaraさん
・とおるの安ワインさん
・TZKさん
・しゅうさん
・ちえさん
・かずきさん
・安ワイン道場師範
こちらのスペース、本に囲まれたエリアの隅に、立派なキッチンスペースがあります。
なにココ素敵!って感じですよ。
料理は、りゅじめしシェフを中心に、maiさんとちびたっきーさんのサポートで作って頂いています。
いろいろありがとうございます!
せっかくなのでその料理は全て載せていきますよ。
名称 | Valdobbiadene Prosecco Superiore "Bosco di Gica" Brut N.V. ヴァルドッビアーデネ・プロセッコ・スペリオーレ "ボスコ・ディ・ジーカ" ブリュット N.V. |
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生産者 | Adami アダミ |
価格 | 3,113円 |
購入店 | トスカニー イタリアワイン専門店 |
今回のワインは、一部のメンバー持ち込みを含めてすべて「トスカニー イタリアワイン専門店」
から調達されております。
調達担当はとおるさん。立派なワインリストをまとめて頂き、書記担当としては大変助かります!
そんな中から1本目、乾杯のスパークリングは、そのショップの中の人お薦めされたワインとのこと。
「『死ぬまでに飲むべき1001のワイン誌』において紹介されたプロセッコ3本のうちの1本」らしいです。
1001本、死ぬまでに飲まなきゃいけないワインって意外と多いんですな。
色は薄めで、泡もシャンパーニュなんかに比べれば少なめな気がします。
香りは柑橘系の香り・・・と言っておけば何にでも当てはまる、なんて話をしておりました。
味わいは、酸味がしっかりでフレッシュな雰囲気。熟成期間は短そうですね。
死ぬまでに飲まなきゃいけない理由はちょっと見出せませんでしたが、
フレッシュで美味しいスパークリングではあります。
まぁ乾杯の1杯目ですからね、これで十分だと思いましたよ。
点数 | 76点 |
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リンク |
Valdobbiadene Prosecco Superiore "Bosco di Gica" Brut N.V. 3.113円 |
まだメンバーが揃ってはいませんが、時間になったので乾杯しております。 ホワイトバランスを間違えて、とても寒い感じの写真になっておりますが、 実際はアットホームな暖かい雰囲気でしたよ。
名称 | Cinque Terre 2021 チンクェ・テッレ 2021 |
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生産者 | Cantina Cinque Terre カンティーナ・チンクェ・テッレ |
価格 | 2,860円 |
購入店 | トスカニー イタリアワイン専門店 |
当初の予定では、2本目はシャンパーニュにする目論見だったのですが、
あいにくまだ冷えていないということでシャンパーニュは後に回して(結果的にそれが正解でした)、白ワインと稽古していきます。
その1本目は、イタリア北部、地中海沿いに張り付くような位置にあるリグーリア州のワインです。
品種はボスコ、アルバローラ、ヴェルメンティーノ、どれも馴染みがありません。
ちなみにこの銘柄とは3年前に2018年産と稽古しておりますな。
色は、若い白としては比較的濃いめのレモン色です。
香りのボリュームは控えめ。グルグルとスワリングすると、ライムの香りに加えて潮の香りというか、海の雰囲気を感じます。
味わいも海ですね。なんとなく塩味があるように感じるんですよ。多分気のせいというか情報に踊らされているのだと思いますけど。
さっぱりして美味しいワインだと思いますよ。
ただ、さっぱりしたワインだったらシチリアあたりにもっと安くてもある気がします。
風光明媚な海沿いの5つの村で造られている、というイメージ込みのお値段なんでしょうね。
点数 | 75点 |
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リンク |
Cinque Terre 2021 [Cantina Cinque Terre] 2,860円 |
りゅじめしさん渾身のお料理、最初はこちらです。
・ブルスケッタ2種(トマト&バジル、生ハム&マスカルポーネ)
バゲットがカリッカリで、口の中が切れそうになるくらいエッジが立ってます。
どちらも定番のブルスケッタですが、定番はやっぱり美味しいから定番なんですよ。
名称 | Crabo Riesling 2021 クラボ リースリング 2021 |
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生産者 | Mare Magnum マーレ・マニュム |
価格 | 1,573円 |
購入店 | トスカニー イタリアワイン専門店 |
白の2本目もイタリア産で、北部ロンバルディア州産の白。品種はリースリングです。
ワイン名もラベルの絵柄も「蟹」、シーフードを楽しむために造られた白とのこと。
なるほどー、と納得しそうになりますが、ロンバルディア州って海無し州なんですね。そこんとこどうよ?です。
色は、前のチンクェ・テッレに比べれば薄かったように思います。
香りは、いわゆるリースリングらしいぺトロールは控えめで、グレープフルーツのような酸味のあるフルーツの香りがします。
味わいはリースリングらしく、甘酸っぱくて濃い感じですね。
なるほどカニ料理なんかに合いそうな雰囲気ではあります。
合う料理に「カニのグラタン」なんかが書かれていますが、確かにそれだと合いそうですね。
一方で、カニしゃぶとかみたいな、日本人が思い描くシーフード料理だとフルーティさが勝っちゃう気がしました。
点数 | 76点 |
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リンク |
Crabo Riesling 2021 [Mare Magnum] 1,573円 |
ブルスケッタと一緒に出して頂いたのが
・彩りサラダ
です。グリーンレタスにトマトにパプリカに人参に赤玉ネギにマッシュルームに・・・いろいろ入ってます。
いろいろな香りや味わいがあるということは、合わせるワインを選ばない(なんにでも合う)だと思っています。
名称 | Ryder Estate Sauvignon Blanc 2021 ライダー・エステート ソーヴィニョン・ブラン 2021 |
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生産者 | Ryder Estate ライダー・エステート |
価格 | 1,936円 |
購入店 | トスカニー イタリアワイン専門店 |
今回、赤の方ではイタリアのプリミティーヴォと米国のジンファンデルの飲み比べがあるので、
白もカリフォルニアのワインを1本選ばれました。
「冷涼なモントレー・カウンティの気候を生かした」ワインだそうです。
色は、ボトル写真からもわかるように、ちょっと緑色を感じるくらいの若々しいレモン色です。
香りは、他の2本同様、あまり強くは香りません。ちょっと提供温度が低すぎましたかね?
雰囲気としては、説明通り冷涼な感じで、トロピカルフルーツというよりハーブに近い香りがあります。
ところが味わいに関しては、そこそこしっかりした甘さと旨味があって、ニューワールドのソーヴィニョン・ブランっぽい感じでした。
暖地と寒地、ニューワールドとオールドワールドの中間くらいのソーヴィニョン・ブランです。
使い勝手が良さそうですし、1,000円台のモントレー・カウンティ産という意味ではお買い得だと思います。
点数 | 75点 |
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リンク |
Ryder Estate Sauvignon Blanc 2021 1,936円 |
調理中のお写真です。
トマトバジル×カッペリーニ、エビのジェノベーズ・ソース
これを見たら「りゅじめし氏、只者じゃねぇな」と思うわけですよ。
カッペリーニの冷製はこんな風に盛りつけるとオシャレだし食べやすいのね。勉強になります。
名称 | Tramari Rosé di Primitivo 2022 トラマーリ ロゼ・ディ・プリミティーヴォ 2022 |
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生産者 | San Marzano サン・マルツァーノ |
価格 | 1,705円 |
購入店 | トスカニー イタリアワイン専門店 |
本日のテーマである「プリミティーヴォ」と「ジンファンデル」の飲み比べ、まずは赤に入る前にロゼで飲み比べます。
ご存じの方も多いと思いますが、プリミティーヴォとジンファンデルとはDNA解析の結果、同じ品種ということになっているようです。
ただ、イメージとしてはかなり違うんですよね。そこを飲み比べよう、という企画です。
まずはイタリアのヒール部分、プーリア州で造られるプリミティーヴォのロゼから。
色は非常に淡いオレンジ色です。
香りは、柑橘類に青リンゴ、ほとんど白ワインの香りです。深~く嗅ぐと、ピノ・ノワールを使ったロゼのような、薄っすらとしたベリーの香りを感じます。
味わいもほとんど白ワインですね。渋味などは無く、あるのは旨味と酸味、甘味もかなり少なめです。
プーリア州でプリミティーヴォを使ったワイン=濃くて甘いワイン、という認識をしておりましたが、
このワインは全然そういうコンセプトではなさそうです。
そこにロゼワインの(販売面においての)難しさがあるように思うんですよ。とにかくどんなワインか飲んでみなきゃわからないから。
点数 | 74点 |
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リンク |
Tramari Rose di Primitivo 2022 [San Marzano] 1,705円 |
ショートパスタも作って頂いております。
・ブロッコリーのオレキエッテ
オレキエッテ、耳たぶ型のパスタですね。りゅじめし氏曰く『日本ではあまり売られていない』んだとか。
確かにあまり見ない気がします。
そして、ショートパスタは時間が経ってもあまり伸びないので、パーティー料理に向いているそうです。なるほど。
名称 | Pedroncelli "Signature Selection" Dry Creek Valley Rosé 2021 ペドロンチェリ "シグネチャー・セレクション" ドライ・クリーク・ヴァレー ロゼ 2021 |
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生産者 | Pedroncelli Winery ペドロンチェリ・ワイナリー |
価格 | 2,464円 |
購入店 | トスカニー イタリアワイン専門店 |
プリミティーヴォvsジンファンデルの米国側は、ソノマ・ヴァレーにあるドライ・クリーク・ヴァレーというAVAのロゼ。
ドライ・クリークはジンファンデルの一大産地らしいです。
販売店のサイトによれば、
『淡く色のついたプレス・ジュース(白ワイン造り)とセニエ(赤ワインと同じように醗酵させ、途中の色づきを見て、ジュースを抜き出したもの)をブレンド。』
だそうです。セニエの方は、濃い赤を造る際の副産物、ということでしょうね。
さてこの比較、ボトルや下の比較写真でもわかるように色が全く違います。
イタリアがオレンジ色なのに対して、こちらはピンク、かなり濃い色合いを呈しています。
香りは赤ワインですね。とおるさんは「プリンの匂いしかしない!」などと言われていました。
それは言い過ぎだと思いますが、確かに甘くてミルキーな香りはあります。どことなくぺーリーAの香りにも似ています。
味わいは、香りの印象通りの甘さと、黒ブドウ由来と思われるベジタルな青さを感じます。
米国人が好きそうな濃いロゼ!って感じですね。師範的にはちょっと甘さが気になったのですが、
カリフォルニアワイン・ベストエデュケーターのアンディ先生は『好きな味』だそうです。
やっぱこの人中身はアメリカ人だわ。
点数 | 73点 |
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リンク |
Pedroncelli "Signature Selection" Dry Creek Valley Rose 2021 2,464円 |
こちらがロゼワインの比較画像(クリックで拡大します)。色の違いが良くわかると思います。
ちなみに、こういう比較モノがある際には、同じ形のグラスを2個持参することをお勧めします。
このグラスは5月にココ・ファーム&ワイナリーを訪問して、有料試飲した際に頂いたもの。
ちょうど良い大きさと丈夫さで良い感じですよ。
どんどんパスタが出てきます。
・牡蠣のペペロンチーノ・スパゲティ
師範は生牡蠣がNGなので心配して頂きましたが、火を通せば多分オッケーなのです。
でも、本能的に牡蠣の匂いを避けるようになってしまった気がします。
もちろん美味しく頂いたのですが、どこか「大丈夫か?」とびくびくしながら食べておりました。
名称 | Cidre Shinsyu Ringo N.V. シードル 信州リンゴ N.V. |
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生産者 | アルプス |
価格 | (米柱さんから) |
購入店 |
ここで一旦グラス休め、米柱さんに持参して頂いた長野のシードルを頂きました。
ちなみにここまでは一人標準45mlずつ注いできたのですが、このボトルは500mlなので、一人約35mlの分け前です。
色は当然リンゴを搾ったような色ですが、リンゴって切ったそばから茶色くなっていくじゃないですか。それがそうならないのはやはり酸化防止剤の効果なんでしょうね。
香りももちろんリンゴの香りで、味わいはシュワシュワッと甘酸っぱい感じです。
結構ガス圧を感じますが、原材料に「炭酸ガス」と書かれているので、発酵時以降にガスが添加されているのかも知れません。
グラス休めとしてはちょうどいいというか、口と肝臓をリセットする役割を担って頂きました。
シードル、道場ではあまり登場しないのですが、小規模のワイナリーでは(醸造免許維持のため?)結構造られていますね。
一度、ビックリするくらい美味しいシードルというものを飲んでみたいものです。
点数 | 70点 |
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名称 | Domaine ICHI Ezoawa Petillant 2022 ドメーヌ・イチ 蝦夷泡 ペティアン 2022 |
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生産者 | Dom. ICHI ドメーヌ・イチ |
価格 | (なつみさんから) |
購入店 |
自腹持参のワインが続きます。こちらは、なつみさんが持参された北海道のペティアン(微発泡)。
品種は北海道余市産のナイアガラ100%、アルコール度数は9%です。
裏ラベルには「自然酵母醗酵・無濾過・サンスフル」と書かれています。
いわゆるペットナットですね。
まず外観は、右の写真の通りしっかりと濁っております。
こういうワインだと下手をすると大量に噴いちゃうわけですが、幸いこのワインはそこまでのガス圧は無かったようです。
香りは、まずハッとするくらいボリュームがあります。ここまでのワインがどちらかというと香りおとなしめだったので、
余計にそう感じました。香りの要素は、まごうことなきナイアガラの香り。
生食用ブドウそのまんまの、いわゆるフォクシーな感じの華やかさがパーッと香ります。
味わいはとても酸がしっかりしています。一歩間違えば「酸っぺぇ~!」ってなるくらい。
でもその一歩手前で、ちゃんと美味しいバランスを保っているのがさすがです。
ナイアガラの特徴がダイレクトに出ていて、この独特の雰囲気は好き嫌いが分かれると思います。
でも、今回のメンバーは師範含めほぼ皆さん「好き」側だったみたいです。
なかなか入手困難なワインとのこと、それもわかるような気がします。
点数 | 81点 |
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こちらは、土壇場で参加表明されたTZK氏が持参された
・餃子
です。写真がボケて(ピントが後ろに来て)ますが、たいそうおいしゅうございました。
蒲田の有名店で買ってこられたとのことでしたが、師範はワインを注いだりメモったりで忙しく、
店名は聞きそびれました。またそのうち教えて頂きます。
名称 | Meursault "Peutes Vignes" 2017 ムルソー "プート・ヴィーニュ" 2017 |
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生産者 | Frédéric Magnien フレデリック・マニャン |
価格 | 3,741円 (単品価格:6,578円) |
購入店 | うきうきワインの玉手箱 |
今回師範からの手土産として持参したのがこちら。
ムルソーの北部、ヴォルネイ寄りにある小さな畑「プート・ヴィーニュ」の2017年産。
3年前に購入した「うきうきワインの福袋 赤3本白3本 15,000円(税別)」からの1本です。
メンバーの中には『ムルソーを飲んだことがない』『「南アのムルソー」は飲んだことあるけど』という方もいらっしゃったので、
ドヤ顔で持参させて頂きましたが・・・
これがハズレ。ワインとして悪いわけじゃないけど、ぜんぜんムルソーっぽさが無くてハズレでした。
まず香りが普通の白ワインです。ムルソーらしいバターとか蜜入りリンゴの香りがありません。
味わいも普通の白ワインです。スッキリしていて飲みやすくはあるのですが、そんなのを期待していたわけじゅやないんですよ。
皆さんスミマセン!ちっともムルソーっぽくないワインを持ってきちゃいました。
実をいうとこの銘柄、6年前にも2014年産と稽古していて、その時もパッとしない印象だったんですよ(ブショネだと判断していました)。
もしかすると、この銘柄はそもそもこういうワインなのかも知れません。
いつか別の銘柄でリベンジさせてください!
点数 | 75点 |
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リンク |
Meursault "Peutes Vignes" 2017 [Frederic Magnien] 6,578円 |
ムルソーのショックも収まらないうちに、本日のイベントである
・プリミティーヴォとジンファンデルのブラインド当て大会
を敢行致します。選んだ2本、ほぼ同じようなボトル形状でしたので、
キャップシールを剥いてコルクを抜いてアルミホイルを巻いた状態にし、
どちらかわからないような状態にして比較しました。
悔いのないよう、師範自ら注ぎ役を買って出ましたよ。
名称 | Donna Marzia Primitivo Barrique 2021 ドンナ・マルツィア プリミティーヴォ バリック 2021 |
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生産者 | Conti Zecca コンティ・ゼッカ |
価格 | 1,518円 |
購入店 | トスカニー イタリアワイン専門店 |
まずAの方から。
色はほとんど同じですが、若干こちらの方が薄めな気がしました。
香りを嗅ぐと、比較的おだやかなベリーの香りを感じます。樽香もありますが、そんなに強くは感じません。
味わいは、甘いっちゃ甘いのですが、酸味もあって少しだけ青い味わいもあって、バランスよく仕上がっている感じがします。
師範の予想では「こちらが米国のジンファンデル」です。
そう考えた根拠は、米国って以前ほどの「イケイケどんどん濃いのが正義」じゃなくなって来ている気がするんですね。
なので、そもそもは甘くて濃いジンファンデルも、ちょっとエレガント寄りになっていてもおかしくない、と思った次第です。
結果は惨敗、こちらがイタリアのプリミティーヴォでした。
いやホント、自信満々でしたから、自分で注ぎ間違えたんじゃないかと思いましたよ(今でも少し疑っています)
点数 | 79点 |
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リンク |
Donna Marzia Primitivo Barrique 2021 [Conti Zecca] 1,518円 |
名称 | Ironstone Old Vine Zinfandel 2020 アイアンストーン オールド・ヴァイン・ジンファンデル 2020 |
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生産者 | Ironstone Vineyards アイアンストーン・ヴィンヤーズ |
価格 | 1,980円 |
購入店 | トスカニー イタリアワイン専門店 |
もう一方のBはというと、前述したように僅差ですがこちらの方がさらに濃くて黒い感じがします。
香りは、まず感じるのが「樽!」です。そして黒系果実と言われる、ブラックベリーみたいなみっちりとした果実の香りがしっかり感じられます。
味わいは、こちらも甘さが主体ですが、それに加えてしっかりとした渋味も感じます。ははーん、なるほどねぇ。
自信満々の答えは「こちらがイタリアのプリミティーヴォ」。
その根拠は、昨今の流行なんかに耳を傾けない、南イタリアの朴訥とした「濃いのが正義」精神を感じたからです。
それに、"Barrique"なんて書いて樽熟成を謳っているんだから、当然樽のしっかりしたこちらがそれでしょう、と。
・・・ハイ、大間違いでした。あれだわ、やっぱり米国こそまだまだ「濃いのが正義」だわ・・・
なんてことは置いといて、1,000円台でこの内容はお買い得だと思いますよ。
点数 | 81点 |
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リンク |
Ironstone Old Vine Zinfandel 2020 1,980円 |
皆さんにどちらがイタリアでどちらが米国だと思うか、手を挙げて投票して頂いたところ、
・Aが米国でBがイタリア:3名(りゅじめしさん、ななさん、師範)
・AがイタリアでBが米国:13名(その他の皆様)
と分かれました。そして、上側の3名はみなワインに関する資格を持っておらず、下側の13名は何らかの資格ホルダーです。
逆だったら面白かったのになぁ~(泣)
ちなみに、後から参加された「ナパヴァレー・ベスト・エデュケーター2023」のアンディ先生も、Aが米国と答えられました。
そうそう、ワインは知れば知るほどブラインドは当たらないんですよ(号泣)
名称 | Talo Primitivo di Manduria 2021 タロ プリミティーヴォ・ディ・マンドゥリア 2021 |
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生産者 | San Marzano サン・マルツァーノ |
価格 | 1,892円 |
購入店 | トスカニー イタリアワイン専門店 |
ま、ブラインドは遊びですから。気を取り直して別のプリミティーヴォと稽古していきます
・・・とか書き出しましたが、全然気を取り直せていないんですね。この後のメモがグダグダで、
いったいどう違うワインだったのか全く判然としません。仕方ないので、メモをそのまま書き写していくことにします。
「濃い 酸しっかり イタリア的」
「イタリア的」て。よっぽどブラインドで外したのが悔しかったのでしょう。 それは置いといても、正直どれも濃くてどれも甘くてどれもしっかりしたワインで、違いを見つけづらいんですよ。 プリミティーヴォやジンファンデルは飲み比べには不向きです。もっと違いが鮮明になる品種を選びましょう(負け惜しみです)
点数 | 78点 |
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リンク |
Talo Primitivo di Manduria 2021 [San Marzano] 1,892円 |
ワインで頭が混乱しているので、美味しい写真を挟みます。
・ブッタネスカ・ヴェルミチェッリ
えーっと、ブッタネスカが調理法で、ヴィルミチェッリがパスタの種類です。
ブッタネスカは「娼婦風スパゲティ」と呼ばれ、アンチョビやオリーブ、ケッパーの塩味やトウガラシの辛味を利かせた料理のようです。
また、ヴェルミチェッリは「長い虫」の意味で、スパゲティよりやや太めのパスタです。
難しい名前のパスタですが、中身はたいそう美味しゅうございました!
名称 | Three Old Vine Zinfandel Contra Costa County 2018 スリー オールド・ヴァイン・ジンファンデル コントラ・コスタ・カウンティ 2018 |
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生産者 | Three Wine Company スリー・ワイン・カンパニー |
価格 | 3,520円 |
購入店 | トスカニー イタリアワイン専門店 |
このワインが、今回のプリミティーヴォとジンファンデルの中では一番高価な3,520円のアメリカ産です。
ショップの説明によれば
『禁酒法時代に自根で広く植えられたジンファンデルを中心にブレンドした重厚なスタイルの高品質ジンファンデル。
契約畑 (自根・灌漑なし) / 発酵: ステンレスタンク 熟成: フレンチ&アメリカンオーク (一部新樽) にて12ヶ月前後。』
だそうです。ではメモを。
「濃い 樽 香り華やか ふくざつ あとあじのたる感 果実味」
ね、これだと全然他のと見分けがつかないでしょ。 それ以外の覚えていることといえば、さすがに熟成期間が長めなだけあって、全体にまろやかな印象がありました。 値段が高いのもあるのでしょうが、プリミティーヴォ/ジンファンデルの中ではこれが一番良く出来たワインだったように思います。
点数 | 83点 |
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Three Old Vine Zinfandel Contra Costa County 2018 3,520円 |
パスタがどんどん来ますよ~!
・魚介のジェノヴェーゼ・リングイネ
魚介はイカとアサリですかね。リングイネはちょっと平べったいパスタです。
ソースの絡みが良くて、魚介の旨味を吸収してくれていましたよ。
名称 | Gran Maestro Primitivo di Manduria 2021 グラン・マエストロ プリミティーヴォ・ディ・マンドゥリア 2021 |
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生産者 | Gran Maestro グラン・マエストロ |
価格 | 2,123円 |
購入店 | トスカニー イタリアワイン専門店 |
まだまだプリミティーヴォが続くんですよ。 これと次のプリミティーヴォの2本、特筆すべきはそのボトルの重さです。 まるでマグナムかよ!?と思うくらい重いボトルが使われています。 安ワイン道場的には『重いボトルのワインは美味しい』と信じて、そうお伝えしてきたわけですが、 昨今のカーボン・オフセットな流れにおいては、あまり推奨されないボトル選びなのかも知れません。
「あかるい紫 ボトルの重さの割には軽い」
ほーら、「ボトルの重さの割りには」なんて書かれちゃってますよ。 で、どんなワインだったか・・・これがあまり印象に残っていないんですな。 とにかく「ボトルが重い」、その印象が強いワインでした。
点数 | 77点 |
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Gran Maestro Primitivo di Manduria 2021 2,123円 |
名称 | Collezione Cinquanta +6 N.V. コレッツィオーネ・チンクァンタ +6 N.V. |
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生産者 | San Marzano サン・マルツァーノ |
価格 | 2,596円 |
購入店 | トスカニー イタリアワイン専門店 |
ようやくこのワインでプリミティーヴォ/ジンファンデル飲み比べの最後ですが、 こちらはプリミティーヴォ主体ではなくてネグロアマーロが50%入っています。 マルチヴィンテージのワインですが、"+6"というエディションは、「2018年産プリミティーヴォ50%、2019年産ネグロアマーロ50%」という比率らしいです。
「色黒い 香りリコリス 薬草」
やっぱり「ネグロ=黒」「アマーロ=苦い」という品種名ですから、そういう特徴が現れていたようです。 でも、プリミティーヴォ以外というだけでちょっと落ち着くというか、目先が変わって良い印象を受けました。
点数 | 80点 |
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Collezione Cinquanta +6 NV [San Marzano] 2,596円 |
ほぼすべてのボトルが空いて、残った白なんかをリトライするタイミングで魚料理を出して頂きました。
・赤魚のポワレ・きのこソース
写真がボケちゃってスミマセン!なのですが、イタリアの漁師町のトラットリアで出されるような、
気軽さと滋味深さがある料理でしたよ。
名称 | Alexandre Bonnet Blanc de Noirs Extra Brut N.V. アレクサンドル・ボネ ブラン・ド・ノワール エクストラ・ブリュット N.V. |
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生産者 | Alexandre Bonnet アレクサンドル・ボネ |
価格 | (ななさんから) |
購入店 |
ようやくメンバーも全員揃って、ななさんに持参して頂いたシャンパーニュも冷えましたということで、改めて乾杯です。
銘柄はアレクサンドル・ボネ、裏ラベルによればリセの3つの畑から採れたピノ・ノワールをアッサンブラージュして、
100%一番搾り、ヴィンテージは2017年、デゴルジュマンは2021/06/09、ドザージュは6g/lだそうです。
外観は、ブラン・ド・ノワールですが赤みはほとんどありません。
香りは、シャンパーニュらしい複雑さがあります。最初のプロセッコと飲み比べるとその差がはっきりしますね。
リンゴ、クロワッサン、沈丁花、そういういわゆる「良い香り」がしっかり感じられます。
味わいも、少し甘さがあってドライ過ぎない、師範の好きなバランス。
旨味やベリーっぽさもあって、香り同様複雑さがあります。
やっぱり美味いっすね~シャンパーニュは。
じっくり飲めるこのタイミングに持ってきて正解でした。
持参されたななさんも、みんな口をそろえて「美味しい!おいしい!」というもんだから、大満足のご様子でした。
(そのうち鼻高々のブログが公開されると思います
・・・されました:プリミティーヴォ会:tensainanachan's diary)
点数 | 85点 |
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そして二度目の乾杯。
師範同様、乾杯写真を撮っている人が右隣りにいますが、それが「綺羅星の如く現れた女流文豪 (東の)ななさん」です。
メインの肉料理がこちらです!
・和牛のタリアータ
タリアータというのは日本でいうところのタタキですね。
粉チーズが乗っていたり、バルサミコで味付けされていたりするので、グッとイタリアンに寄った味わいになりますよ。
今度うちでも真似しよう!
名称 | Ch. Igai Takaha "Hamon" Sta. Rita Hills Chardonnay 2012 シャトー・イガイ・タカハ "波紋" サンタ・リタ・ヒルズ シャルドネ 2012 |
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生産者 | Ch. Igai Takaha シャトー・イガイ・タカハ |
価格 | (Andyさんから) |
購入店 | トスカニー イタリアワイン専門店 |
開始時間からかなり遅れてアンディさんが参加されました。そのアンディさんが持参されたのがこちら、
そもそもはムルソーと同じタイミングで出す予定だったカリフォルニア産の白ワインです。
オーナーは日本人の杉本氏。Ch.Igaitakahaのマークは家紋の「違い鷹羽」紋です。Chigaitakaha ⇒ Ch.Igai Takaha、シャレてますね。
そしてこのワイン、結論から申し上げますと「ムルソーと並べて出さなくて良かった」です。
一緒に出しちゃうと、よりムルソーが凹んで感じられたのではないかと思います。
それくらい立派な香りのボリュームとふくよかさ。何の前情報も無く「どっちがムルソーでしょうか?」と問われたら絶対「こっち!」と言ったと思います。
聞けば、新樽は使わない造り手らしいのですが、それでもしっかりした樽の雰囲気があって、
そしてそれが熟成で良い感じに液体に溶け込んでいて、ホントまろやかな香りで美味しゅうございました。
わかりましたよ。もうブルゴーニュを追いかけることは止めにしましょう。
アンディ先生も『ブルゴーニュ好きの方はカリフォルニアの良さにまだ気づいていない』と言われていました。
たしかにその通りだと思います!(敗北)
点数 | 87点 |
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まだまだパスタが続きます。
・カルボナーラ・キタッラ
「キタッラ」は、パスタマシンや包丁で切りそろえるのではなく、「キタッラ」という名前の専用の道具で成形するのだそうです。
もちろん、師範がその違いを感じ取れたはずなどありません。普通に美味しいスパゲティ・カルボナーラだと思って食べてました。
最後のパスタがこちらです。
・牛すじのラグー・フェットチーネ
フェットチーネはわかりますよ、平べったいパスタですね。
粒子が細かいソースの場合はスパゲティのような丸い麺を使って、
粒子が粗いソースの場合は平たい麺を使う、というのがコツのように感じました。
もちろんこちらのパスタもたいそう美味しゅうございましたよ。
名称 | Delaware & Siegerrebe Sparkling Wine 2022 デラウェア & ジーガレーベ スパークリング・ワイン 2022 |
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生産者 | Seven Cedars '(7C) Winery セブン・シダーズ(7C)ワイナリー |
価格 | 6,000円(オーナーへ) |
購入店 |
「やっぱりワイン、足りなかったかぁ」です。
というのも、最近師範が参加するワイン会って、だいたい「一人1.5本」くらい飲んじゃうんですよね。
今回も結果的にはそれくらい飲んでいるわけですが、いつもと違うのはそれにかけている時間です。
正午に始まって、この頃はもう午後8時くらい。8時間も飲んでりゃそりゃ足りなくなりますわ。
ということで、このスペースのオーナー斎藤さんがセラーに在庫されていたワインの中から1本購入させて頂きました。
誰が選んだのかわかりませんが(とおるさんだったかな?)、銘柄は日本のスパークリング、品種はデラウェアです。
お値段は『適当で良い』とのことでしたので、オッサン3人が2,000円ずつ出し合いました。
もちろん、もう細かいことは覚えておりません。
でも、ちゃんと美味しいというか、「日本ワインも美味しくなったなぁ」と話していたと思います。
8本目に稽古したナイアガラがベースのペティアンとは異なり、比較的ニュートラルな香味でした。
点数 | 78点 |
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デザートまで用意して頂いております。
・イタリアンプリン
・ガトーショコラ
・アイスクリーム
アイスクリームは米柱さんが持参されたんでしたっけね?どれも大変美味しゅうございました!
更に、長居するオッサンお嬢さんのために、りゅじめしさんに追加でパスタ(ボンゴレ・ロッソかな?)を作って頂きました。
最初から最後まで、ホントお世話になりました>りゅじめしさん
そんな半日ぶっ通しのパスタ&プリミティーヴォの会、参加費は5,000円という破格のお値段でした。
またよろしくお願いします!>皆様
稽古したワインたち。すべて空になりました!
名称 | Chilano Reserva Especial Pinot Noir 2020 チラーノ レゼルバ・エスペシアル ピノ・ノワール 2020 |
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生産者 | Viña Ventisquero ビーニャ・ベンティスケーロ |
価格 | 547円 |
購入店 | ドン・キホーテ 横浜西口店 |
前日に良いワインを飲み過ぎた翌日は、稽古するワインのチョイスに悩みます。
ソフトランディングさせるか、ガツンとハードランディングさせるか・・・で、今回の選択はハードランディング。
ドンキでセールされていたチリのピノ・ノワールをチョイスしました。
だってほら、昨日いろいろ話す中で「チリとはいえピノ・ノワールで500円なんてありえませんわ!」なんて話題が出ていたんですよ。
そこでたまたま持ってたチリの500円ワイン、謹んで稽古しようではありませんか皆さん!
ちなみに肴は馬刺、山芋のバターソテー、トマトとモッツアレラチーズです。
色は、澄んだ濃いめの赤紫色。ちゃんとピノで、ちゃんとレセルバ感のある外観です。
香りは、ある種ピノ・ノワール的ではあります。それもうんと南な感じ。
焦げたゴムとか、なめした皮とか、そういう動物的な香りが前面に出てきて、その後ろに熟したイチゴのような果実の香りを感じます。
味わいは、ちゃんと酸味はあって、甘さ控えめ渋味はおだやか。ピノ・ノワールらしい味わいではあります。
で、これといった欠点は見当たらないのですが、なんだか飲んでて楽しくないんですよ。「オレ、なんでコレ飲んでるんだっけ?」ってなります。
想像の域を出ないことを前提にお気持ち表明すると、やっぱり保存状態に難があったのではないかと思います。
もっと若いうち、フレッシュなうちだと美味しかったような。それゆえのセールだと思うので、リスク含みで買った師範の責任です。
小瓶保存した2日後再稽古。豪州のカベルネ・メルローと並べて稽古しましたが、誰にでもわかるピノ・ノワールらしさでした。 単体で飲むより比較した方がやっぱりわかりやすいですね。
点数 | 68点 |
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人間長生きすればいいこともあるもので、銘醸ワイン専門 CAVE de L NAOTAKAというショップの田邉公一氏厳選!鬼コスパワイン9本セット を購入し、ツイッターキャンペーンに応募したところ、抽選で5名様のディナー・プレゼントに当選しました。 タダでワインをそして、ワインに合わせた料理を頂けるわけですよ。ありがてぇ話ですわ。
リンク |
銘醸ワイン専門 CAVE de L NAOTAKA 田邉公一氏厳選!鬼コスパワイン9本セット 19,800円 |
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場所は、代官山IVY PLACEというところ。2年前にもディナーにお呼ばれしています。
オシャレな街代官山にゆったりとしたスペースを構えるレストラン、田邉さんがワインの監修をされているそうです。
今回もこのお店の個室を用意して頂いております。ズラリとならんだグラスたち、もちろんグラスもワインに合わせて選んで頂いているわけですよ。
ありがてぇ話ですわ(2回目)
今回の参加者は下記の皆さんです。
・NAOTAKAさん (インポーター都光の社長で今回の企画者)
・田邉公一さん (ソムリエで今回の共同企画者)
・中川梓さん(リカマングループの中の人)
・あけみさん
・えんさん
・まささん
・vinblancさん
・安ワイン道場師範
そして、師範はてっきり勘違いしていたのですが、ワインは「鬼コスパワイン」が出されるのかと思えば、
そうではなくてもっと高級なモノがズラズラーっと。聞いてないよ~・・・って、ありがてぇ話ですわ(3回目)
名称 | Palmer "Grand Terror" Brut Magnum 2012 パルメ "グラン・テロワール" ブリュット マグナム 2012 |
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生産者 | Palmer & Co. パルメ・エ・コンパニ |
価格 | (参考価格:38,500円) |
購入店 | 銘醸ワイン専門 CAVE de L NAOTAKA |
その、ありがたい1杯目がコチラです。普通のスパークリングのボトルよりちょっとデブッチョだなぁとお気づきのアナタ!偉い!
ハイ、マグナム・ボトルなんですね。そして中身はもちろんシャンパーニュ、それもヴィンテージ付きのゴツいヤツです。
師範はこう見えて小心者ですから、お値段が気になりつつも聞けないでいたところ、天真爛漫なvinblancさんが『おいくらですか?』と聞かれて、
答えはなんと38,000円。参加者は8人ですから、一人当たりは5,000円弱です。ひぇ~!
・・・というような貧乏人目線は置いといて、これめっちゃ美味しいシャンパーニュでした。
2012年と10年以上経っていますが、外観は特に濃さがあるわけではありません。
ところが香りが凄いのよ。レーズンとナッツ入りのバターを塗ったパンみたいな、甘香ばしい香りがバンバン来ます。もう「バン!バン!!バンッ!!!」ですよ。
味わいは、シャンパーニュらしい酸のしっかり感と、それを包み込むような甘さがあります。グラスを口に運ぶと毎回香りと味わいにハッとさせられます。
いやー、1杯目からコレかよ!ですわ。こんなのを頂いちゃうと舌が驕っちゃってイケマセン。
いわゆるプレミアムなシャンパーニュって、ある種わかりづらさのあるものもあったりしますが、
これは誰が飲んでも美味しいと感じるプレミアム・シャンパーニュでしたよ。
点数 | 92点 |
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リンク |
Palmer "Grand Terror" Brut Magnum 2012 [Palmer & Co.] 38,500円 |
マグナムですからね、乾杯の時もケチケチせずにたっぷり入ってます。
ちなみに左隣がソムリエの田邉さんです。
田邉さんは本日ゲストなのですが、終始ビシッとジャケットを着ておられます。
暑くてすぐ脱いじゃう師範とは美意識が違いますわ。
名称 | Herrenberg GG Riesling 2021 ヘレンベルク GG リースリング 2021 |
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生産者 | Maximin Grünhaus (Carl von Schubert) マクシミン・グリュンハウス (カール・フォン・シューベルト) |
価格 | (参考価格:13,200円) |
購入店 | 銘醸ワイン専門 CAVE de L NAOTAKA |
次のワインはドイツのリースリング。
最近よく耳にするようになったドイツの新たな格付け"VDP(ファウ・デー・ペー)"において、最高ランクのGG(Grosses Gawachus グローセス・ゲヴェックス)のワインです。
NAOTAKAさん、地球温暖化を見越して今後はドイツに目が向くと考えて、GG格付けのシュペート・ブルグンダーとリースリングを中心に買っているんだとか。
確かに最近のドイツの美味しさは際立ってきてますよね。
そんなドイツのGGですが、色は特に濃くはないです・・・というか、照明が道場自宅と違うので色を拾い切れていない感じがします。目は騙されますからね。
香りは、素晴らしく甘い感じがたっぷり香ります。この香りをどう表現するのか田邉さんに聞いたところ
『まずは白桃ですね。そして青リンゴ。試験ではリースリングを白桃に例えることはしませんが』
と教えて頂きました。そうよね、やっぱり白桃よね。
味わいは、酸味もありますがやや甘さも残った柔らかな雰囲気。これまた美味いっす。
やっぱりドイツも良いなぁ、です。まささんはこのワインが一番のお気に入りのようでした。
ただ、お値段は5桁なんですよね。ドイツワインの美味しさって、甘酸っぱさの軸をまっすぐ伸ばした1次元の広がりしか持たないお子様味覚の師範としては、
5,000円くらいの良いドイツと、このワインとの区別はつかないような気がします。簡単に味覚の官能領域の上端に達しちゃう感じです。安上がりな身体です。
点数 | 86点 |
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Herrenberg GG Riesling 2021 [Maximin Grunhaus (Carl von Schubert)] 13,200円 |
ドイツワインに合わせて頂いた最初の前菜がこちらです。
・ブラッターチーズ、生ハム、メロン、ビーツの盛り合わせ
ワインの白桃の香りとメロンの相性が良く、生ハムの塩気も味わいに幅を持たせてくれます。
あと、ビーツとドイツのワインは合いますね。どちらも北の産物だからですかね。
名称 | Bourgogne Pinot Beurot 2014 ブルゴーニュ ピノ・ブーロ 2014 |
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生産者 | Pierre Bourée Fils ピエール・ブレ・フィス |
価格 | (参考価格:7,150円) |
購入店 | 銘醸ワイン専門 CAVE de L NAOTAKA |
次のワインはブルゴーニュです。まずボトルを見て、普通のACブルゴーニュだと思うじゃないですか、
そして白だからシャルドネだと思うじゃないですか・・・ところが違うんですよ、品種はピノ・ブーロ(ピノ・グリの別名)です。
畑はムルソー村にあるらしいです。
ちなみにピノ・ブーロのワインとは2年前に稽古しておりますが、その時の外観は明らかに赤だったんですね。
赤に近いタイプと白に近いタイプがあるんですかね?
ピノ・ブーロ、師範の中では謎の品種です。
外観は、普通に白ワインの色です。少なくともグリ色の皮由来の色は見えません。
香りは「参りました!」です。一言でいえば「高級な白ワインの香り」です。
花とかリンゴとかのフレッシュな香りと、樽由来と思われるバターやバニラの香り、加えて熟成から来ると思われるお漬物っぽい香りもあります。
味わいは、熟成によって甘味と酸味が一体化した感じで、とても柔らかなバランスになっております。
これは好きだったなぁ。最初のシャンパーニュを除けば、師範のナンバーワンはこのワインでした。
お値段は通常売価で6,600円、今回お出し頂いたワインの中では一番お求めやすいんですね。
つくづく自分は安ワイン者だなぁ、と感じた次第であります。
点数 | 90点 |
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Bourgogne Pinot Beurot 2014 [Pierre Bouree Fils] 7,150円 |
名称 | Santorini "Cuvee Nykteri" 2019 サントリーニ "キュヴェ・ニクテリ" 2019 |
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生産者 | Estate Argyros エステート・アルギロス |
価格 | (参考価格:9,900円) |
購入店 | 銘醸ワイン専門 CAVE de L NAOTAKA |
ブルゴーニュのピノ・ブーロと比較する感じで出して頂いたのが、こちらのギリシャの白。
サントリーニ島で造られるワインで、品種はアシルティコです。
サントリーニ島のワインなんて稽古したこと無いなぁ、とか思っていたら、
NAOTAKAさんに『師範には前回もお出ししました』と指摘されました。
物覚えが悪くてスミマセン!
さてこのワイン、色は前のブルゴーニュよりも薄めのレモン色です(下のグラス写真でご確認ください)。
香りは、まず感じるのは地中海沿岸の青いレモンのような爽やかな香り、それにどことなく潮の香りも感じる気がします。
味わいはとてもクリアです。酸味と旨味と、これまたどことなく塩味が感じられるような気もします。
基本的に「スッキリした白」なんですが、こういうワインは料理と合わせると化けるんですよね。
特に、イカやライムの香りと非常に良い相性を見せてくれました。やっぱり地中海のワインよねぇ、なんて行ったこともない地中海の島に想いを馳せておりました。
点数 | 82点 |
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リンク |
Santorini "Cuvee Nykteri" 2019 [Estate Argyros] 9,900円 |
白ワイン2種に合わせて出して頂いたのがこちらの料理です。
・奥:カラマリとカジキマグロのフリット
カラマリ(イカ)のフライ、ギリシャのワインとの相性抜群です。
ライムを絞ったり、ソースに付けたり、いろいろ味変しても常に寄り添う、そんな感じでした。
・手前:パテ・ド・カンパーニュとピクルス
一方、ブルゴーニュの白はこのパテには合うけどカラマリには難しい感じがしました。
こうやって相性の良し悪しが確認できるのは嬉しいですね。
名称 | Meursault 1er Cru "La Piece Sous le Bois" 2019 ムルソー プルミエ・クリュ "ラ・ピエス・スー・ル・ボワ" 2019 |
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生産者 | Pierre Bourée Fils ピエール・ブレ・フィス |
価格 | (参考価格:22,000円) |
購入店 | 銘醸ワイン専門 CAVE de L NAOTAKA |
本日の白のメインがコチラ、先ほどのピノ・ブーロと同じ造り手、ピエール・ブレのムルソー1級畑です。
今回、全8本のワインのうち、泡が1本(マグナム)、赤が2本、白が5本。白が圧倒的に多いんですよ。
料理に合わせることを考えると、赤より白の本数が多い方が良いんですよね。
でも、持ち寄りワイン会なんかになるとどうしても赤が多くなりがち、
特に参加者の年齢が高くなればなるほど赤を持って来がちな印象があります。
ひどい時にはほとんど赤になっちゃうこともあったり、「持ち寄りワイン会あるある」ですね。
閑話休題、このワインの印象を。
香りのボリュームは、抜栓してすぐはピノ・ブーロよりもおとなしく感じました。まだ若いんでしょうね。
でも味わいの濃さはこちらの方が一枚半くらいウワテです。ギュッと凝縮感のある味わいはまさにムルソー!といった感じです。
時間が経つと、当初おとなしめに感じられた香りも開いてきて、とても華やかになりました。
これまた美味しいワインですよ。ただ、衝撃的という意味ではピノ・ブーロに軍配を上げました。
このワインはあと10年くらい置いておけばもっといい方向に変化すると思います。
22,000円のお値段は決して安くないのですが、10年後に振り替えれば「あの時買っておけば」になるかもしれません・・・いやきっとなるんでしょうね。
点数 | 87点 |
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Meursault 1er Cru "La Piece Sous le Bois" 2011 [Pierre Bouree Fils] 22,000円 |
ムルソーに合わせて出して頂いた料理がこちらです。
・メカジキのグリル
メカジキって、素人が焼くとパサパサになりがちですが、これはシットリ感があって大変よろしゅうございました。
メカジキの上にはコリアンダーがトッピングれていますが、コリアンダーにはやっぱりギリシャのアシルティコの方が良かったような。
ムルソーには無理そう・・・なんちゃって(ダジャレ言いたかっただけですスミマセン)
名称 | Corton Grand Cru "Les Renardes" 2011 コルトン グラン・クリュ "レ・ルナルド" 2011 |
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生産者 | Dom. Michel Mallard ドメーヌ・ミシェル・マラール |
価格 | (参考価格:38,500円) |
購入店 | 銘醸ワイン専門 CAVE de L NAOTAKA |
満を持して登場した赤がこちらです。
聞いてくださいみなさん、ブルゴーニュのグラン・クリュですよ。
そりゃぁね、安ワイン道場でもブルゴーニュのグラン・クリュくらい稽古したことはありますよ。
ただ、ここんとことんとご無沙汰です。なぜなら高いからです。
ホント、庶民の手には届かないところに行っちゃいましたねぇ。
まだ買えるグラン・クリュはドメーヌ・カミュくらいだ(笑)(※)、などと皆で話しておりました。
さてこちらのコルトンでございますが、2011年産で10年以上経っているのにも関わらず、まだエッジまでほぼ紫色(僅かにオレンジ色)で、若々しい外観です。
香りは「おぉ~、久しぶりのブルゴーニュ、久しぶりのグラン・クリュ!」ですわ。コルトンって、ブルゴーニュでも比較的南の方に位置していますが、
このワインには梅やプラムといった冷涼感のあるフルーツが香ります。標高が高いんですかね?
味わいも、色の印象通り若々しく、香りの印象通り冷涼感があります。迫力はあるけどスイスイ入っていく、そういうワインです。
やっぱり美味いわ、ブルゴーニュの特級畑は。
面積が決まっていて今より生産量を増やせない以上、残念ながら今後値下がりすることは無いと思います。
将来、「爺ちゃんはむか~しブルゴーニュの特級畑を飲んだことがあるんじゃよ」と孫に語って聞かせることにします。
(※)カミュも、値段を考えれば良いワインだと思います。
点数 | 88点 |
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リンク |
Corton Grand Cru "Les Renardes" 2021 [Michel Mallard] 38,500円 |
赤ワインですが、敢えて魚を合わせて頂きました。
・マグロのレアグリル
そうよね、上品なピノ・ノワールにはガッツリした肉料理よりこういう料理の方が合いますわよね。
それにほら、ワインの色とマグロの色がぴったりでございますでしょう奥様、オホホホホ。
名称 | Buriano Cabernet Sauvignon 2011 ブリアーノ カベルネ・ソーヴィニョン 2011 |
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生産者 | Rocca di Castagnoli ロッカ・ディ・カスタニョーリ |
価格 | (参考価格:9,680円) |
購入店 | 銘醸ワイン専門 CAVE de L NAOTAKA |
赤の2本目に出して頂いたのは、前のコルトンと同じヴィンテージの2011年、産地はイタリアのトスカーナ地方です。
品種はカベルネ・ソーヴィニョン100%、いわゆる「スーパー・トスカーナ」ですな。
『そういえばスーパー・トスカーナって最近言わなくなりましたね』なんて話になりましたが、確かにそうですよね。
もはやスーパーなやつが溢れているからですかね?
とはいえこのワイン、ラベルの下部に小さく丸に囲まれた"ST"と書かれたステッカーが貼られています。
それがスーパー・トスカーナであることを小声で表明しているとのこと。なんだか可愛いですね。
そしてこのスーパー・トスカーナ君でございますが、色はガッツリ濃くて黒に近い紫色です。こちらも若々しい色合いですよ。
香りは、鼻で嗅ぐ分にはやっぱりイタリアの風を感じます。どことなく人懐っこいような、干し肉のような匂い。
ところが口に含むとしっかりカベルネ・ソーヴィニョン、カシスっぽいベリーの香りにほんのりピーマン的な青さを感じます。
味わいは、渋味の角も取れていくらか丸みを帯びてはいますが、芯の部分にまだ若干の固さが残っている感じです。
イタリアとボルドー左岸のハイブリッド、という感じですね。このイタリアに共通する人懐っこさはどこから来るのかな?
酵母ですかね?ともあれ赤の2本、どちらも「その方向の頂点」くらいのクオリティがあって、大変楽しめましたよ。
点数 | 84点 |
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リンク |
Buriano Cabernet Sauvignon 2021 [Rocca di Castagnoli ] 9,680円 |
スーパー・トスカーナに合わせて出して頂いた肉料理がこちらです。
・牛ランプ肉のステーキ マコモダケとアスパラガスのソテー
お肉が合うのは当然ですが、心憎いのがアスパラガスですね。
カベルネ・ソーヴィニョンって青っぽい感じがあるじゃないですか、それとアスパラの青さがとてもいい相性です
・・・だったんだろうと思います。いやほら、いつもの師範ですから、このあたりになると詳しいことはあまり覚えちゃいないですよ。
肉に乗せられた緑色のソースが何だったかも覚えていないテイタラクでございます。
名称 | Oestrich Renchen Riesling Spätlese 2020 エストリッヒ・レンヒェン リースリング シュペートレーゼ 2020 |
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生産者 | Peter Jakob Kühn ペーター・ヤコブ・キューン |
価格 | (参考価格:8,800円) |
購入店 | 銘醸ワイン専門 CAVE de L NAOTAKA |
最後に、デザートに合わせて出して頂いたのがドイツ産の白です。
ペーター・ヤコブ・キューン、この造り手のワインは今回の鬼コスパセットにも入っておりました。
こちらはシュペートレーゼなので、ちょっと甘いヤツですね。
甘いものに合わせて甘口ワイン・・・貴族の遊びですな。
で、メモがねぇ、メモが無ぇんですわ。
アルコールに浸された記憶の紐を手繰り寄せると、色は普通の白ワインの色だったように思います。「甘口=常に濃い色」なわけじゃないんですね。
香りは、白桃を煮詰めてマンゴーを足したような、甘くてトロピカルな香りがあったように思います。
味わいも、桃缶のシロップを煮詰めてマンゴージュースを足したような、甘くてトロピカルな味わいがあったように思います。
すみません!かなり創作実話になっちゃっておりますが、なんだかんだ言ってもやっぱり美味しかったっすよ。
「甘いは正義」、これは真理でございます。
点数 | 83点 |
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リンク |
Oestricher Lenchen Spatlese Riseling 2020 [Peter Jakob Kuhn] 8,800円 |
甘口のリースリングに合わせて出して頂いたデザートがこちら。
・アイスクリームとかケーキとか甘夏とかキイチゴとかミントとか
だってほら、ワインをあまり覚えていないくらいですから、デザートの中身が何だったかを覚えているわけないじゃないですか皆さん!(開き直り)
上記は写真から判断しました。
で、ワインのところに「マンゴーの香り」だの「マンゴージュース」だの書いていますが、もしかするとこのデザートのソースがマンゴーベースだった?
それと混同している可能性は大であります。ポンコツなレポートでスミマセン!
こちらが、今回のワインセットの販売を担当され、この会のアレンジも担当して頂いた中川さん。
いつもお世話になっております。中川さんは、「ミス・日本酒」と「ミス・ワイン」、両方のファイナリストになったご経験をお持ちだそうです。
「才色兼備」とはこういう方のことを言うんでしょうね。いや「彩食健美」かしらね。
そんなご招待ディナー、高級ワインとそれに合わせた料理、大満足の夜でした。
このキャンペーン、今後も続くみたいですので、ここまで読まれた熱心な読者の皆さんもぜひ応募した方が良いですよ。
遠方から交通費使って参加しても十分価値があると思います!
稽古したワインたち。上代合計金額147,730円也。ありがてぇ話ですわ(4回目)
名称 | Yallingup Reserve Cabernet Merlot 2019 ヤーリングアップ リザーヴ カベルネ メルロー 2019 |
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生産者 | Emmetts Crossing Wines エメッツ・クロッシング・ワインズ |
価格 | 1,207円 |
購入店 | カルディ 横浜ジョイナス店 |
本日のお料理当番は師範で、メニューは回鍋肉、鰹たたきの中華風カルパッチョ、モヤシと卵の中華スープ。
ワインは、「中華と言えばオーストラリアです!」ということで豪州産(※)をチョイス。
カルディで売られているワインですが、ツイッターで活躍中の2人のソムリエさんがお勧めされていたので、
間違いないと思って買って来ました。
色は、青紫、濃いっちゃ濃いけど向こうは透ける、清澄度のある濃さです。
香りは、「ザ・オーストラリアン・カベルネ」です。
カシスとかブラックチェリーみたいな黒い果実の香りと、豪州産らしいミントの涼やかさ。
この値段だけど、チョコレートっぽい樽の甘香ばしさも感じます。
そして味わいが柔らかいんですよ。甘味はそこそこ(Brix7.4)だけど、特筆すべきは酸味(ph3.2)のしっかり感。
その酸味があるから、甘味や渋味を裏側で支えて浮ついた感じがしないんだと思います。
なるほどソムリエさんの立場としては、このクラスのワインに求めるものは「お勧めしやすいバランスの取れた香味」というところにあると思います。
確かにこのワインはそのど真ん中です。1,000円ちょっとでこんなに均整の取れたワインは珍しく、お薦めされるのも激しく首肯するところです。
「欠点が見当たらない」、まさにそういうワインです。
(※)ワインの輸入問題で揉めてましたね。恣意的な輸入制限は健全なマーケットの成長を阻害すると思います。
小瓶保存した4日後再稽古。一言でいうと、いやたくさんの言葉を紡ごうと思っても無理で、抜栓した時と変わりはありません。 現場からは以上です。
点数 | 77点 |
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9月中の「駆け込みふるさと納税」第二弾は、師範の地元近辺の自治体である熊本県山鹿市へ。
ここの返礼品の目玉はなんといっても「菊鹿シャルドネ樽熟成」ですよ。
年々人気も価格も上昇中のこの銘柄、ふるさと納税で頂けるのはありがたいっすね。
それと一緒に頂いたのは、熊本と言えば「馬刺のセット」です。
別にシャルドネに合わせるつもりは無いのですが、冷凍で日持ちするので、折を見て頂きたいと思います。
菊鹿シャルドネ樽熟成 2021 寄付金額:20,000円
9月19日現在、残念ながら売り切れになっています。もしかするとまた補充されるかもなので、
貰いそびれた方はそれに期待しましょう。
馬刺「大満足セット」 寄付金額:20,000円
こちらはまだ受付中です。450gは結構な量があります。師範家としては、中トロくらいの脂の入り方が好みです。
タテガミは、まぁ話のタネに一度食べればいいかと。ゼラチンの塊です。
その他、みかん10kgもお願いしていますが、そちらはまだ到着前(12月頃到着予定)です。
9月も後半ですが、こうも暑いと北海道に想いを馳せますな・・・
ということでスーパー「サミット」の北海道展で買ってきた北海道限定の「サッポロ クラシック」と樺太シシャモ。
根強いファンが多いこのビールですが、師範には黒ラベルとの違いが良くわかりません。ちょっと軽めで涼しい感じでしょうか。
ツイッターで意見を求めたところ、『シャルドネ(黒ラベル)とソーヴィニョン・ブラン(クラシック)くらい違う』とのこと。
今度黒ラベルを買ってきて飲み比べてみたいと思います。ちなみに、シシャモとの相性はベリーナイスでした。
名称 | Corteaura Brut N.V. コルテアウラ ブリュット N.V. |
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生産者 | Corteaura コルテアウラ |
価格 | 2,542円 (単品価格:4,290円) |
購入店 | 銘醸ワイン専門 CAVE de L NAOTAKA |
本日の夕食は、前述した焼きシシャモ、ツブ貝の韓国風刺身、鯵の蒲焼、茄子の煮びたし、揚げ出し豆腐です。
こういう雑多なメニューに合わせるには泡一択ですよ、ということでチョイスしたのは、イタリアのフランチャコルタ。
「田邉公一氏厳選!鬼コスパ9本セット」からの1本で、3年前に稽古済みです。
品種構成はシャルドネ90%, ピノ・ネロ10%, 瓶内熟成36カ月だそうです。
色は薄めのレモン色。熟成36ヶ月というのは長そうでいて、シャンパーニュやフランチャコルタとしては標準的ですね。
香りはとてもフルーティ、リンゴのフルーツとオレンジの柑橘、それに蜂蜜の甘い感じ。香りのボリュームも立派です。
味わいも、濃くて甘酸っぱくて存在感があります。チビチビ飲めるスパークリングですよ。
「シャンパーニュが無ければフランチャコルタを飲めばいいじゃない」、まさにそういうワインです。
毎度陳腐な例えで恐縮ですが、「まるでシャンパーニュ」ですよ。それも、廉価版じゃなくてちょっと良いヤツ。
シシャモとは合いませんでしたが、ツブ貝とはまずまずの相性を見せて、鯵や茄子や豆腐とはバッチリでした。
強引に小瓶に詰めて、翌々日再稽古。 泡はかなり抜けましたがやっぱり美味いよね。フルーティな泡で美味しゅうございます(実は明日もきっと新しいヤツを飲めるのよ)
点数 | 81点 |
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リンク |
田邉公一氏厳選!鬼コスパワイン9本セット 19,800円 Franciacorta Corteaura Brut N.V. 4,290円 |
本日(9月18日)現在、残りあと15セットみたいです。良いセットだと思うのでお勧めです。 本日まで、1,200円オフクーポンが発行されているらしいですし。
本日はライブ後初めて、久しぶりのバンドの練習。場所はいつものStudio NOAH 恵比寿店。時間は10:30~13:30。
バンド歴は40年を超えていますが、ギターはこれ1本しか持ってません。1984年製のIbanez LR-10。
リー・リトナーのシグネチャー・モデルです。
中古市場でたまに見かけますが、Fホールが塞がれている出荷当時の状態を保っているものは、すでにほとんど無いと思います。
だからといって希少価値で高値が付く、ということも無いでしょうけど。
バンドの方は、シティポップ熱も極まって参りまして、現在EPOの"Down Town"なる曲を演っております。 それも、「オレたちひょうきん族」の最終回のエンディングで使われたバージョン。 EPOのCDともひょうきんストリートバンドのスタジオ録音とも違う、ベースのスラップ多めでファンキーなテイク。 いまのところこのYoutubeしか音源が無いんだけど(途中で音質が悪くなる)、 どなたかキレイな音持ってませんかね?・・・って、持ってないとは思いますが。
練習後の反省会は、いつものサイゼリヤ 恵比寿駅東口店。
いつもと違うのは、ベースのAo氏とボーカルのKさんが所要で抜けたため、旧来のメンバーであるオッサン3人になった、という点です。
お昼時をちょっと過ぎた頃だったので3組待ちで入れました。
乾杯はもちろんビールです。BR-01、1杯400円。サイゼリヤのメニューの中では、最もコストパフォーマンスの悪い部類に入るでしょう。
それを3人で計11杯。利益率の向上に貢献しております(3人なのにジョッキが4つ映っています)
そして最もコストパフォーマンスが高いのがフレッシュワインと名付けられたハウスワインでしょう。 メニューに書かれた説明によれば、
『契約ワイナリーで作られたワインを必要な分だけボトリングし、定温コンテナで運んでいます。 サイゼリヤの使用量が多いからこそ消費までの時間も短く、フレッシュな現地の味そのままのワインをお届けできます。』
と書かれています。まぁその通りだと思います。特段の個性は無いけど、普通に美味しいシンプルな白ワインが楽しめますよ。 70点です。
フレッシュワインのお値段は、赤白ともグラスで100円、250mlのデカンタが200円、500mlのデカンタが400円、1,500mlのマグナムボトルが1,100円。
『マグナムボトルが1,100円なのは安すぎ!』と話題になりますが、250mlあたりのお値段は、デカンタがどちらも200円で、マグナムボトルは183円、そんなに変わらないんですね。
そうなると、温度の面でも利便性の面でも、都度250mlのデカンタを注文するのが得策です。お店としては面倒でしょうけれども。
サイゼリヤのハウスワインって、結構毎回味が違うのですが、今日の赤は美味しかったですね。
シンプル+フレッシュでフルーツ感に溢れる赤でした。73点くらいあげられます。
料理は、毎度の辛味チキンとかチョリソーとか柔らか青豆の温サラダとかを注文しております。普通に美味しいです。
そんなオッサン3人の反省会、お会計はトータルで8,000円ちょいでした。そのうちの半分以上、4,400円がビール代ですよ。
明るいうちに帰宅しましたが、サイゼリヤでワインはたっぷり飲んできましたんで、道場で新たにワインを1本開ける気力と甲斐性はありません。
ということで、選んだのはセコマの北のサングリア サワー>、「十勝ワイン使用」ということでちょっと期待が高まります。
帰りにスーパーで買ってきた鯵のたたきと頂きました。
で、飲んだ感じは・・・普通にブドウ味のチューハイです。ありがとうございました。
その後寝落ちして、夜に置きだして(同様にスーパーで買った)弁当とビールを頂いて就寝しましたとさ。
回転の遅い安ワイン道場・清酒部においては珍しく、1週間の短スパンで新たな清酒の登場。
どちらも大吟醸、どちらも製造年月は2023年8月、どちらも酒米は山田錦。
・右:先々週手土産に貰った醸し人九平次 human 純米大吟醸 山田錦
やっぱり美味いねこの銘柄。明らかにパイナップルが居るんですよ。オーストラリアのソーヴィニョン・ブラン的。
・左:今日買ってきた天美 純米大吟醸 長州山田錦
最近人気の造り手ですね。大吟醸は初稽古。香りはちょっと穏やかで、甘みと酸味がしっかり。ドイツのシルヴァナー的。
日本酒はそこそこのお値段で一流に手が届くのがありがたいです。
名称 | Château Petit Mangot "Cuvée La Fleur" 2020 シャトー・プティ・マンゴ "キュヴェ・ラ・フルール" 2020 |
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生産者 | Ch. Petit Mangot (Vignobles Decamps) シャトー・プティ・マンゴ (ヴィニョーブル・ドカンプ) |
価格 | 2,100円 (単品価格:5,940円) |
購入店 | IENOMI LIFE |
次女は京都に遊びに行き、長女はご友人と会食、師範代と二人だけの老後な夕食。
メニューは、岩手県産牛モモ肉のステーキ。豚バラと野菜の蒸し物。
そりゃ二人だけだったら食材費安くつくので良いヤツを食べますよね!
そんな料理に合わせたワインも、ちょっと良いヤツ狙いでサンテミリオン・グランクリュ。
「赤ワイン3本1万円 福袋」、3,000円オフのクーポンが使えて税送料込み7,000円からの1本。
品種はメルロー90%、カベルネ・フラン10%、単品価格は6,000円もするワインです。謹んで稽古致します。
色は、ボルドーらしい青みの強い紫色です。まだ若々しくて、エッジまでピシッと青っぽい感じです。
香りは、カシス、消し炭、野生のキノコ。抜染してすぐはこぢんまりしていますが、時間が経てば開きそうです。
味わいは、香りのイメージからするとやや軽めで固い印象。こちらも時間をかけて吉な感じです。
抜栓後2時間くらい経ちましたが、基本的に大きな変化はありません。
まだ若いっちゃ若い、でも最近のボルドーらしく、ガッチガチってことはなくて普通に楽しめます。
6,000円の価値を見出すのはもっと先だと思うけど、現時点でも2,000円強の価値は十分ありましたよ。
小瓶保存して翌々日再稽古。 もうね、絶対今日の方が美味しいんですよ。香りの出方が違うし味わいも太くて丸い。 やっぱりこのクラスの若いボルドーは一日で飲み切らない方が良いかもです。+2点で80点台クリアです。
点数 | 78(+2)点 |
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リンク |
Chateau Petit Mangot "Cuvee la Fleur" 2020 5,940円 |
三連休前の金曜日、早めに仕事を切り上げてちょっと良いワインをチョイス。ヤッホーブルーイング の「裏通りのドンダバダ」。
ライチやグレープフルーツの香り華やかで好きなんだよね。このビール、1月にキャンペーンで頂いたものなので賞味期限1か月過ぎてますが、
それでも美味いです。
名称 | Merlot Rosé 2020 メルロー ロゼ 2020 |
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生産者 | Dom. du Haut Bourg (Hervé ete Nicolas Choblet) ドメーヌ・デュ・オー・ブール (エルヴェ・エ・二コラ・ショブレ) |
価格 | 1,564円 (単品価格:2,640円) |
購入店 | 銘醸ワイン専門 CAVE de L NAOTAKA |
本日の夕食担当は次女。作ってくれたのは、「鮭と豆腐の揚げ出し風みぞれ餡」、「エノキと山芋とチーズと明太子のお好み焼きっぽい謎料理」、「梅たたきキュウリ」。
選んだワインは、鮭の色に合わせてロゼで、和風に合いそうということでフランスはロワール産。
このワインは、「田邉公一氏厳選!鬼コスパ9本セット」からの4本目です。
品種はメルロー、ロワールでもメルローが作られていたりするんですね。
色は、透明ボトルなので写真でもわかるように、キレイな夕焼けオレンジ色です。
香りは弱め。深く嗅ぐと、オレンジのような柑橘系の香りに加えて、メルローらしい青っぽいベリー香が感じられます。
味わいは、極めてドライで媚びない系。糖度5.3ですよ、全然甘味無いですよ。
酸味もそれほど強くないので酸っぱくはありません。残るのは旨味とコク。ある意味ロゼらしい、赤や白では味わえないバランスです。
派手さは無くて、わかりやすい美味しさがあるワインではないと思います。でも、どんな食事にも合いそうなフトコロが深いワインでもあるとも思います。
ちなみにパンフレットには、おすすめペアリング料理として「サケの塩焼きキノコのオリーブオイルソテー」が書かれています。
図らずもほぼそれと同じような料理を合わせましたが、結果・・・
前述したように、どんなワインとも合いそうなワインなので、特定の何かと高め合う感じでは無かったように思います。
小瓶保存した翌日再稽古。改めて稽古しても、複雑さは感じられるものの、わかり易いワインではないです。 このワインの皆さんの感想、聞いてみたいな。明日このセットを全部飲むまささんのワイン会があるみたいだし、 来週は田邉ソムリエが参加されるこのセットを頂くディナーもあるみたいだし。
点数 | 75点 |
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リンク |
田邉公一氏厳選!鬼コスパワイン9本セット 19,800円 Merlot Rose 2020 [Dom. du Haut Bourg] 2,640円 |
来月からふるさと納税の還元率がちょっと下がるみたい・・・ということで「駆け込み納税」、始めました。
まずは昨年も納税した長野県東御市で、返礼品はヴィラデスト・ワイナリーのメルロー3本セット。好きなのよ、ここのワイン。
特にメルローが好きです。
(家族への免罪符にリンゴの分も納税しました)
畑違いのメルローが3本で寄付金額は51,000円、クール便ですぐに送られてきました。
ちなみに長野県東御市、寄付すると市長からお礼の電話が掛かってきます。
留守電でしか出たことが無いので、生身の市長なのか録音なのかわからなかったので、
来年こそちゃんと電話に出たいと思います。
名称 | Frontera Chardonnay N.V. フロンテラ シャルドネ N.V. |
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生産者 | Concha y Toro コンチャ・イ・トロ |
価格 | 550円 |
購入店 | カクヤス 保土ケ谷店 |
本日の夕食は、カタログギフトから選んだ近大マグロの刺身(中トロ、赤身),ラム肉と玉葱と獅子唐の炒め物、玉子とアボカドとトマトとレタスのサラダ。
ワインは、先月末のカベルネ・ソーヴィニョンに引き続き銘柄はフロンテラ、「安ワイン道場」の原点に戻ってワンコイン・ワインとの稽古です。
ちなみにこの銘柄は、今を去ること21年前にも稽古しています。
フロンテラに歴史あり、そして道場にも歴史ありです。
色は、「ホントにこの値段?」って感じのちゃんとしたレモン色。いや別に「色の濃さ=値段」じゃないんですけどね。
香りも「ホントにこの値段?」なシャルドネ感。ちゃんとリンゴ、ちゃんと蜜。ボリュームはそれほどでもないけど、エクスキューズもない香りの出方です。
味わいは、甘いけど想像したほど甘くなく(Brix:6.2)、酸味もほどほどでちょうどいいバランス。
全体に、特筆すべき点も無いけど欠点も見当たりません。
先月カベルネ・ソーヴィニョンと稽古した後、「フロンテラはシャルドネがお薦め」とご連絡を頂きましたが、確かにこれは立派です。
いや立派って程じゃないけど、ちゃんとシャルドネですよ。改めて21年前の稽古を見返すと、
なんとその時の買値は750円、今よりも200円も高いのね。すさまじいコスト削減努力を感じます。
小瓶保存した翌々日も、全く変化がありません。 「安定剤(CMC)」が添加されているからかもしれません。 でも、このワインのユースケースって、一般家庭で普通にスクリューキャップを戻して保存することが多そうですから、 正しい選択だと思います。
点数 | 73点 |
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本日は、飲み友だちで美人ソムリエールのましゅまおさんにお誘い頂いて、
「ピートおじさんワイン会」に参加させて頂きました。ましゅまおさんがエノテカのキャンペーンに応募して、
オーストラリアのワイン"Pete's Pure"の6本セット当たったので、それをみんなで飲みましょう、という趣旨の会です。
その手の会は、今年の3月に悪魔のパーティを主催しましたが、
その時にましゅまおさんにもご参加頂いたので「お返し」ということですね。
会場は、渋谷駅から六本木方面に進んだところにあるシェアスぺlaguna渋谷というところ。
ちょっとわかりにくい場所にあって床はちょっとベタベタしますが、広さは結構あって快適です。
今回の参加者は下記の12名の皆さん。ツイッター以外にインスタグラム関係&ましゅまおさんの勤務先関係の方もいらっしゃるので、
初めましての方が多くて緊張しました(最初だけですが)
・ましゅまおさん(主催)
・ひろくんさん
・Hinanoさん
・あいさん
・よわ美さん
・さやかさん
・すぎほんさん
・アンソニーさん
・まりんさん
・さきさん
・ひろきさん
・安ワイン道場師範
おつまみは1人1品持ち寄りです。 今回は事前申告制だったので、被りもなく量も適量。 こういう時にお持ちいただくお惣菜って、どれも美味しいんですよね。 みなさん美味しいものをよくご存じですなぁ。
名称 | Tarlant "Zero" Brut Nature N.V. タルラン "ゼロ" ブリュット・ナチュレ N.V. |
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生産者 | Tarlant タルラン |
価格 | (Hinanoさんから) |
購入店 |
1本目はシャンパーニュです。こちらはHinanoさんが持参されたもの。
裏ラベルには結構詳しい情報が書かれていて、品種はシャルドネ32%, ピノ・ノワール32%, ムニエ32%, プティ・メリエ2%、ピノ・ブラン1%、アルバンヌ1%。
馴染みの無い品種が少量使われています。
ベースヴィンテージは2014年、デゴルジュマンは2021年2月だそうです。結構長期間熟成されているみたいですね。
色は結構しっかりしたレモン色。見た目から熟成感があります。
香りのボリュームは素晴らしいものがあります。奈良漬や高菜漬みたいなクタッとした美味しい香りがフワーッと漂います。
味わいは酸味がとてもしっかりしています。ドザージュ無しなので糖度は相当低いんだと思いますが、
熟成からくる旨味が甘味に感じられて、酸っぱいという印象は受けません。
やっぱり熟成したシャンパーニュは美味いっすよね。
ただ、誰もが美味しく感じられるかというとそうでもないと思っていて、ある種のリテラシーが求められる美味しさだとは思います。
安ワイン者としては知らない方が良かった美味しさかもしれません。
点数 | 85点 |
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1名到着がまだですが、開始時間の13時になったので乾杯します。 観測する限り、今回の参加者の過半数が若い女性なんですよ。 師範が主催するワイン会だとオッサンばっかなんですが、この違いは何なんですかね?
名称 | A.Bergère Rosé Brut N.V. A.ベルジェール ロゼ ブリュット N.V. |
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生産者 | André Bergèe アンドレ・ベルジェール |
価格 | (よわ美さんから) |
購入店 |
2本目もシャンパーニュです。豪勢ですな。
こちらをお持ちいただいたのはよわ美さん。初めましてでしたが、超面白い方ですよ。
さてこのシャンパーニュ、色はロゼですが、裏ラベルによれば品種構成は90%がシャルドネ, 10%がコトー・シャンプノワ・ルージュだそうです。
ブラン・ド・ブランに赤ワインを混ぜて二次発酵させました、ってことですかね。
外観はキレイなオレンジ色です。泡の勢いは↑のタルランよりも強いような印象を受けしました。
香りにはしっかりとベリーの雰囲気が感じられます。イーストっぽさとかはあまりなくて、まだ若い感じの香りですね。
味わいは強めの酸味と程よい甘味と後味に軽い渋味。複雑で飲みごたえのある味わいです。
やっぱりシャンパーニュはシャンパーニュと名が付くだけで美味しいですね。
熟成した1本目と華やかベリーの2本目、堪能させて頂きました。
点数 | 82点 |
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名称 | Takizawa Blanc 2021 タキザワブラン 2021 |
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生産者 | Takizawa Winery タキザワワイナリー |
価格 | (参考価格:4,400円) |
購入店 | Cave de ReLax |
白の1本目は、師範が持参した日本ワインです。
このワインは、昨年のCave de ReLaxのフォロー&リツイート・キャンペーンに当選して頂いたもの。
頂き物はこうやってみんなで飲んじゃうのが良いですよね。
リラックスさん、またツイッターで「日本ワイン応援プレゼントキャンペーン」をされているみたいなので、
皆さんも応募しましょう。
そしてこのワイン、めっちゃ気に入りました。
品種はシャルドネとソーヴィニョン・ブランが使われているそうですが、
ソーヴィニョン・ブランの華やかな香りがあって、ブラインドだったら「ゲヴュルツ?」と言いそうなライチっぽい香りもありました。
味わいは、シャルドネらしいボディのしっかり感があります。2つの品種の良いとこ取りですね。
手前味噌ではありますが、このワインは美味しかったっすよ。皆さんにも好評でした。
ホント、日本ワインは美味しくなってきましたね。完全に諸外国と真っ向勝負できる品質を備えて来ていると思います。
点数 | 84点 |
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今回師範が持参したおつまみは、尾島の濱吟焼豚、横浜高島屋で調達しました。 脂の多いところか少ないところかチョイスできるのですが、今回の指定は「脂多めのところ」。 ちょっと多すぎる感はありましたが、その分柔らかくて美味しゅうございました。
名称 | Pete's Pure Pinot Grigio 2022 ピーツ・ピュア ピノ・グリージョ 2022 |
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生産者 | Duxton Vinyards デュクストン・ヴィンヤーズ |
価格 | (ましゅまおさんから) |
購入店 |
さてここからが今回のワイン会の本題、ピートおじさんのワインと稽古を付けていきます。
まず一本目は白のピノ・グリージョ。この銘柄は道場でも稽古済み。
師範もキャンペーンに応募したのですが、
見事にハズレました。でもこうやってご相伴に預かることが出来たのでラッキーです。
それでは真剣に稽古します。色はとても淡くて、ちょっと緑色っぽさを感じる薄レモン色です。
香りのボリュームは結構豊かです。黄色いメロンや黄桃、それにどことなくナッツのような香ばしさも感じます。
味わいは、酸味控えめでやや甘め、そして旨味がしっかりしています。これはなかなか美味しいですね。
前回稽古した時よりも好印象なのは、温度が高めだったからかもしれません。
夏向きのワインではありますが、キンキンに冷やすよりちょっと温度を上げた方が香りや味わいにボリュームが出て良さげですよ。
点数 | 78点 |
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名称 | Pete's Pure Sauvignon Blanc 2022 ピーツ・ピュア ソーヴィニョン・ブラン 2022 |
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生産者 | Duxton Vinyards デュクストン・ヴィンヤーズ |
価格 | (ましゅまおさんから) |
購入店 |
ピートおじさんの2本目はソーヴィニョン・ブラン。
この品種って、どんなに安くても個性が出やすいというか、しっかりハーブやトロピカル・フルーツが香るので、安心感があります。
このワインも多分そうだろうと期待して稽古致しました。
で、結果は想像通り、ハーブやトロピカル・フルーツがしっかり香ります。
こちらも温度高めだったので香りのボリュームが大きめに感じられました。
ちょっと意外だったのは色で、ほぼ無色なことが多い品種ですが、このワインはピノ・グリージョよりも濃いめのレモン色だったように思います。
味わいはちょっと甘め。一般的なソーヴィニョン・ブランよりふくよかな印象を受けました。
やっぱりソーヴィニョン・ブランは安心品種ですね。
一方で、多少値段の高いやつを買ってもあまり差がわからない品種でもあります。
恐ろしく高いヤツは、それはそれで違いが出てくるんですけどね。
点数 | 77点 |
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名称 | Pete's Pure Chardonnay 2022 ピーツ・ピュア シャルドネ 2022 |
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生産者 | Duxton Vinyards デュクストン・ヴィンヤーズ |
価格 | (ましゅまおさんから) |
購入店 |
ピートおじさん3本目、白の最後はシャルドネです。
人さまに提供して頂いたワインの値段のことを言うのもアレですが、
ピートおじさんシリーズはどれも税込み1,430円です。
まとめ売りだと1本1,000円くらいになって、
安過ぎず高過ぎず、絶妙なところを狙ってきてますな。
そしてこちらのシャルドネ、色は白3本の中で一番しっかりしたレモン色でした。
反面、香りは3本の中で一番おとなしい感じです。深く嗅ぐと、シャルドネらしいリンゴと蜜の香りを感じます。
味わいはやや甘め、その傾向は3本とも同じですね。
ピートおじさんの白3本、
どれもアルコール度数が12.5%で、昨今のワインとしては低めにしてあります。
一般ウケを意識して、甘さを残す方向性なのでしょうね。
お値段と言い味わいのバランスと言い、さすがエノテカさんっすね。
きっと定番化すると思います。
点数 | 76点 |
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こちらが今回稽古したピートおじさんのワイン6本。 まずは前半戦で左側の白3本との稽古を終了しました。 右側の赤3本は後半戦で登場します。
名称 | Veltlínské Zelene 2021/2022 ヴェルトリンスケ・ゼレネ 2021/2022 |
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生産者 | Martin Vajcner マルティン・ヴァイチュネル |
価格 | (さきさんから) |
購入店 |
今回、持ち寄りワイン会には珍しく、全体の半分以上が白ワインです。
というわけで白が続くので、ここでオレンジを挟んで頂きました。
さきさんが持参されたワインで、生産国はなんとチェコ!
道場掲載8,783本(2023/09/11現在)の中で、チェコのワインはなんと2本目です。
謹んで稽古致します。
色はオレンジです・・・って当たり前ですな。きっちりと濁りがあって、いかにも自然派ワインの雰囲気ですよ。
香りは、高級石鹸の香りがバンバン伝わります。自然派にありがちな、無人駅のトイレ的なネガティブさはありません。
味わいも、自然派らしく酸味しっかりで旨味たっぷり。軽い渋味があって、複雑で奥行きのある味わいです。
多分、ボトルの上の方と下の方とでは味が違っていたと思います(師範が頂いたのは下の方)。
そういうバラつき含めて楽しむのが自然派ワインなんでしょうね。
そして、一時期あったアンモニア臭い自然派は、最近減ってきたようにも思います。
点数 | 78点 |
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名称 | Roero Arneis 2021 ロエロ・アルネイス 2021 |
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生産者 | Valfaccenda ヴァルファチェンダ |
価格 | (あいさんから) |
購入店 |
自然派ワインが続きます。こちらは、あいさんが持参されたイタリアはピエモンテのロエロ・アルネイス。
欧州の自然派の造り手って、このワインのラベルみたいなメカメカしいフォントを使いがちですよね。
一方日本の自然派はひらがなを使いがち。流行りなんですかね。
色はスッキリとした薄レモン色。自然派ですが、このワインには濁りはありません。
香りのボリュームは、前のオレンジと比較するとややおとなしめ。柑橘系の涼しげなフルーツが香ります。
味わいは、シュッと鼻筋の通った酸味が印象的。ピートおじさんの白が甘めでオレンジは旨味多めだったので、
クリアな味わいだなぁ、という印象を強く受けます。
派手さはありませんが、しみじみとした美味しさのある白でした。
こういうワインはワイン会とかよりも一人で1本飲んじゃった方がしっくりきそうです。
ピエモンテの白って、そういうワインが多い印象がありますよ。
点数 | 79点 |
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名称 | Dear Rich (Dear Richard) Chardonnay 2016 ディアリッチ (ディア・リチャード) シャルドネ 2016 |
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生産者 | Paraiso Vineyards パライソ・ヴィンヤーズ |
価格 | (アンソニーさんから) |
購入店 |
アンソニーさんが持参されたのはカルフォルニアの白。
インポーターのヴィノスやまざきが、モントレーのぶどう農家リチャードさんにオリジナルワインを造ってもらうべく、手紙を送り続けたからこの名前なんだとか。
現行品は2020年のようですが、アンソニーさんが持参されたのはバック・ヴィンテージの2016年産です。
外観は、かなりしっかりした黄金色。そもそもの色が濃かったうえに、熟成期間がそれを助長しているように思います。
香りはまさに「樽ドネ」です。『マヨネーズの香り』と表現する人もいました。
甘いバニラのような樽の香りがしっかりありますが、変に目立ちすぎることなく溶け込んでいるのも熟成のおかげでしょう。
味わいもしっかりと濃くて、こういうワイン会ではとても映えるワインです。
やっぱり師範は好きなんだよな、樽ドネ。
大昔に米国西海岸に出張した時、青い空の下で飲んだ印象がよみがえってくるからかも知れません。
最近はこういう傾向のカリフォルニアは減って来ているという話も聞きますが、無くさないで欲しいなぁと思います。
点数 | 81点 |
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名称 | Grüner Veltliner 2020 グリューナー・フェルトリナー 2020 |
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生産者 | Rudi Pichler ルーディ・ピヒラー |
価格 | (すぎぽんさんから) |
購入店 |
まだまだ白が続きます。すぎほんさんが持参されたのがこちら、オーストリアのグリューナー・フェルトリナーです。
インポーターは野村ユニソン、自然派に強いところですね。
写真からも伝わると思いますが、めちゃめちゃ背の高いボトルで、存在感がありますよ。
下手なワインセラーには入らないかも知れません。
色はほぼ無色です。香りはいかにもドイツ系の品種らしい、野に咲く白い花のような、可愛らしくも華やかな香りを感じます。
そんな外観と香りなので、軽めの味わいを想像しますが、飲んでみると意外と濃いんですね。
ミネラルたっぷり、『大人のポカリスエット』という意見も聞こえてきました。
グリューナー・フェルトリナーって、軽くてあまり掴みどころのない品種というイメージがありましたが、
これはなかなかグリップの効いた良いワインでした。
点数 | 78点 |
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名称 | Riesling 2014 リースリング 2014 |
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生産者 | Rolly Gassmann ローリー・ガスマン |
価格 | (ひろきさんから) |
購入店 |
白の最後がこちら、ひろきさんが持参されたアルザスのリースリングです。
ラベルをじっくり見るまではすっかり勘違いしていて、ドイツ産だと思って稽古していました。
だってなんとなくラベルがドイツっぽいじゃないですか。
そしてこのラベル、汚れたわけじゃなくて元からこんなデザインみたいです。
色はかなり濃いめのレモン色です。ヴィンテージは2014年、これもちょっと熟成が入っていそうですね。
香りは、いかにもタコにもリースリングです。ユリの花とぺトロールがバンバン香ります。
味わいはかなり甘さしっかり、だからドイツ産だと思ってました。
アルザスで、遅摘み表記の無いリースリングで、こういう甘さのあるワインは珍しいと思います。
アルコール度数は12%とそれほど低くもないので、そもそものブドウがかなり熟したものだったと想像されます。
やっぱり「甘いは美味い」です。こちらのワインは『蜂蜜漬けの梅干し』という表現が聞こえてきました。なるほど、蜂蜜はありますな。
人さまと飲むと、自分では思いつかない例えが聞けるのが良いですね。
梅はピノ・ノワールに使う表現かもですが、そんな縛りが無いのが楽しいんです。
点数 | 82点 |
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名称 | 風が吹けば桶屋が儲かる 2021 |
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生産者 | さっぽろ藤野ワイナリー |
価格 | (さやかさんから) |
購入店 |
赤に移る前に、ロゼの泡が挟まれました。
北海道のさっぽろ藤野ワイナリーのペティアン、不思議な名前があてがわれていますが、日本ワインの自然派にありがちな傾向ではあります。
品種はメルロー(43%), バッカス(29%), ヤマソーヴィニヨン(27%), セイベル13053(1%)だそうです。
持参されたのはさやかさん、お久しぶりでございます。
色は、赤でもロゼでもオレンジでもない、一番近いのはブラッド・オレンジやピンク・グレープフルーツの果肉の色でしょうか。
濁りはかなり多めで、泡はほとんどありません。
香りは、ヨーグルトのような酸味を伴った乳製品っぽい香りと、梅干しの雰囲気があります。
味は、甘くないイチゴキャンディのような雰囲気。染み入るような酸味が滋味深い味わいです。
このワインを評して『ワインになりきる前のワイン』という方もいましたよ。なるほどねぇ、発酵の途中で瓶詰した感じですね。
赤い泡やペットナットって、師範はあまりピンと来ないことが多いのですが、このワインは美味しく感じられました。
未だに自分は何が好きなのか、自分でもあまり把握できておりません。
点数 | 80点 |
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会の後半、アンソニーさんにチーズを出して頂きました。 「チーズとワインを合わせるのは難しい」なんて言説もあったりしますが、 こんだけワインの種類があればそんなことはどうでも良いっすよ。 数の子や塩辛や蟹味噌よりはずっと合わせやすいと思います。
名称 | Pete's Pure Pinot Noir 2022 ピーツ・ピュア ピノ・ノワール 2022 |
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生産者 | Duxton Vinyards デュクストン・ヴィンヤーズ |
価格 | (ましゅまおさんから) |
購入店 |
ピーツおじさんのワインを楽しむ後半戦、3種類の赤と稽古をつけていきます。
その1本目はピノ・ノワールから。
このシリーズの生産地はニューサウスウェールズ州らしいので、
比較的温暖な土地で栽培されたピノ・ノワールだと思われます。
色は、ピノ・ノワールとしてはちょっと濃いめかな?
赤みがかった紫色です。
香りは、イチゴジャムっぽいフルーツの香りに、革製品っぽい雰囲気もあります。樽やオークスティーブは使われていないみたいです。
味わいは、甘酸っぱくて人懐っこい感じ。苦味っぽさがあってちょっと雑な印象を受けますが、
この値段のピノ・ノワールですから多くを望むのは野暮でしょう。
やっぱりピノ・ノワールって難しい品種というか、
温暖で乾燥した恵まれた環境だからといって美味しくなるわけじゃない、というのが理解できました。
お手軽にピノ・ノワールの雰囲気を味わいたい、という用途には向いていると思います。
点数 | 73点 |
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名称 | Pete's Pure Shiraz 2022 ピーツ・ピュア シラーズ 2022 |
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生産者 | Duxton Vinyards デュクストン・ヴィンヤーズ |
価格 | (ましゅまおさんから) |
購入店 |
ピーツおじさんのワインとの赤決戦、2本目はオーストラリアの主要品種シラーズです。
ちなみにピーツ・ピュア・シリーズ、ボトルの重量を25%以上削減することで、
温室効果ガスの排出量を削減するなど、サステナビリティの目標達成に貢献しているそうです。
さて外観から。豪州のシラーズというと真っ黒な色を想像しがちですが、この銘柄は思ったほど濃くはありません。
香りは、ブルーベリーのような果実の香りと、豪州らしいユーカリオイルっぽい涼しげな香りを感じます。
味わいは・・・甘いっすね。かなり糖分を残した状態で発酵を止めた感じです。
甘めで重すぎない味わいで『飲みやす~い』と言われそうな感じです。
ある意味「マーケティングの味」ですが、商品は売れてナンボですからね
・・・なんて書くとネガティブに聞こえそうですが、この値段なら合格だと思います。
点数 | 73点 |
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名称 | Pete's Pure Cabernet Sauvignon 2022 ピーツ・ピュア カベルネ・ソーヴィニョン 2022 |
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生産者 | Duxton Vinyards デュクストン・ヴィンヤーズ |
価格 | (ましゅまおさんから) |
購入店 |
最後のピーツおじさんはカベルネ・ソーヴィニョン。
こうやって一気に稽古すると、品種の個性を感じることが出来てとてもナイスです。
ただ、この銘柄はカベルネ・ソーヴィニョン100%ではなくて、
プティ・ヴェルド、グラシアーノ、シラーズ、その他が加えられていて、味や香りの調整が入っているようです。
名前は「ピーツ・ピュア」だけどピュアじゃないんですね。
そしてこの赤ワイン、色はシラーズよりもさらに薄め・・・といっても実際に薄いわけじゃなくて、この価格帯の赤としては濃いほうだとは思います。
香りは、シラーズ同様のベリーやユーカリの香りに加えて、カベルネ・ソーヴィニョンらしいピーマンのような青っぽい香りがあります。
味わいはやっぱり甘めのバランスです。香りと相まって「青甘い」感じです。
ピーツおじさん6種類と稽古してきて、トータルの印象は「コストパフォーマンスが高く、特に白が好印象」ですね。
シラーズとカベルネは常温で頂きましたが、甘さがあるのでこれらもちょっと冷やした方が印象が良かったかもしれません。
点数 | 72点 |
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名称 | Chateau Simard 2007 シャトー・シマール 2007 |
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生産者 | Ch. Simard シャトー・シマール |
価格 | (まりんさんから) |
購入店 |
12人で16本、締めを飾るのがまりんさんにお持ち頂いたシャトー・シマールです。
裏ラベルには、品種がメルロー80%, カベルネ・フラン20%で、シャトー・オーゾンヌのAlain Vauthier氏がオーナーと書かれています。
ちなみにこの銘柄とは、4年前に2008年産と稽古しています。
このワインはそれよりさらに古い2007年産、並々ならぬ興味を胸に稽古させて頂きました。
色は、ピートおじさんの赤よりも明らかに濃くて、そして真ん中からエッジに向けてグラデーションのある複雑な紫色を呈しています。
香りは「これよコレコレ!熟成ボルドーよ!」です。
カシスリキュール、煮た小豆、バニラ、奈良漬・・・いろんな香りが感じられます。
味わいも良い感じなんですよ。渋味は角が取れて柔らかくなって、糖度は低そうだけど甘さがあって、全体を引き締める酸味。
しみじみ美味いです。
やっぱり王道は立派というか、ボルドー品種はこうあるべき!ということを体現しているワインでした。
前回の稽古も好印象でしたが、師範はこの銘柄と相性が良いんでしょうね。
点数 | 83点 |
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そんな感じのましゅまおさん主催の「ピートおじさんワイン会」、参加費はなんと場所代だけの3,000円でした。 こんな楽しい会にお声がけ頂きありがとうございます! また師範もなにかのキャンペーンでセット物を当てたら皆さんに振る舞いたいと思いますのでよろしくお願いします!
稽古したワインたち。12人で16本、ちょうど無くなりました。
皆さんをお見送りした後、片付けを手伝いに部屋に戻ったら、主催のましゅまおさんとパートナーのひろくん、それにあいさんが残っておられました。
時刻はまだ午後6時、二次会に行きましょ~!ということで向かったのが、京王線八幡山駅のそばにあるエノテカダイナーというお店です。
ましゅまおさんご夫妻行きつけのお店とのことでした。
店は2階にあって、入ってすぐにカウンター席、奥にテーブル席があります。
いかにも美味しいものが食べられそうなビストロ&バーの雰囲気です。
まずは乾杯!ということで師範は生ビール(ハートランド)、他の3人はジントニックです。 ちなみに、このお店でのお値段は全然把握しておりません。ましゅまおさん夫妻に料理の選定は任せっきりでした。
最初に出された料理がこちら、ソーセージの盛り合わせにクレソンを追加で添えて頂きました。美味しかったと思います(あまり覚えていません)
その他、写真を見る限り肉団子のクリーム煮とか燻製盛り合わせなども頂いているようであります。
名称 | Chateau Fondouce "Cuvée Juliette" 2013 シャトー・フォンドゥース "キュヴェ・ジュリエット" 2013 |
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生産者 | Ch. Foundouce シャトー・フォンドゥース |
価格 | |
購入店 |
もちろんワインも頂いております。
ワインリストには、手書きで丁寧な説明が書かれていて、お店の方のワインへの熱意が伝わります。
惜しむらくは、もう任せっきりだったので、そのリストをちゃんと見ていないんですね。
確か赤白それぞれ10種類ずつくらいあったと思います。
そんなリストから、ましゅまお夫婦に選んで頂いたのが、こちらの南仏産の赤。
ヴィンテージは2013年、そこそこ熟成が期待できますね。
・・・などと平静を装って書いておりますが、そして読者の皆さんはだいたい想像がついていると思いますが、
ほとんど覚えていないんですよ、このワインのこと。
おぼろげに記憶しているのは、10年前のワインなのにまだまだ若い感じだったのと、南仏らしい力強さ(≒野暮ったさ)があったことくらいでしょうか。
せっかく選んで頂いたワインなのにスミマセン!反省点の多い人生を歩んできております。
点数 | ??点 |
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締めにサンドイッチなども頂いているようです。
お会計は、5,000円を置かせて頂いたと思うんですけど、それで足りたのかなぁ。タクシー代含めると足りてない気がします。
ホント、反省点ばかりの人生を歩んでおりますが、これに懲りずまたよろしくお願いします>皆様
本日のアペロは日本酒の呑み比べ。
右:6月に買った酔鯨 純米吟醸 吟麗 Summer、かなりサラリとしていて夏向きメロン感。
左:先週手土産に貰った醸し人九平次 純米大吟醸 human、しっかりした味わいでパイナップル感。
ワインも日本酒もいろいろあるって幸せよね。ビバ!ニッポン!!
(そしてこの後、昨日のスパークリングを楽しんで、ビールも飲みました。ビバ!休日!!
名称 | Würzburg Silvaner 2021 ヴュルツブルグ シルヴァナー 2021 |
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生産者 | Weingut am Stein ヴァイングート・アム・シュタイン |
価格 | 2,607円 (単品価格:4,400円) |
購入店 | 銘醸ワイン専門 CAVE de L NAOTAKA |
本日の夕食は手巻き寿司。
寿司種は鮪(赤身・中トロ)、真鯛、サーモン、ブリ、イカ、エビ、ツブ貝、玉子焼き、蟹味噌。あとは豚汁。
青魚が無いのでワインはそれほど気を遣う必要が無いと考えて、選んだのはドイツのシルヴァナー。
「田邉公一氏厳選!鬼コスパ9本セット」から。ドイツの新しい格付け制度VDPでOrtswein(村名ワイン)。
このセットの中では一番単価が高い(4,400円)ワインです。
色は薄め&アシの長さも普通で、外観自体にプレミアム感はありません。
香りは、最初嗅いだ時「おぉ!」っと思います。
明らかにフルーツではない、ある種「旧家の襖」みたいな、懐かしい感じが漂います。
まるで日本の甲州のような、和柑橘と貝殻の香りを感じるのがとても意外です。
味わいは、甘さ控えめ酸味も控えめ、旨味しっかり。味わいのバランスも甲州種みたいです。
そんじょそこらの安い白ワインとは一線を画す、複雑な香りと味わいを備えたワインです。
ただ、これを「美味しい」と捉えるには若干のリテラシーが必要ですね。
確かに美味しいけどわかり易くはないですし、ドイツらしくもないです。
手巻き寿司との相性も一様に???でした。
「ドイツワインの新潮流」が感じ取れる、通人向けのワインな気がしました。
小瓶保存して4日後再稽古。 その日に開けたフロンテラと比べると明らかに複雑な香りと味わい。 でも、その複雑さが美味しさに転換されるのって、ある程度リテラシーが必要なんだと思います。 そういった意味ではフロンテラのわかり易さは凄いっすね。
点数 | 75点 |
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リンク |
田邉公一氏厳選!鬼コスパワイン9本セット 19,800円 Wurzburg Silvaner 2021[Weingut am Stein] 4,400円 |
手巻き寿司とシルヴァナー、合うと思ったんだけど、結局全然合わなかったんですよね、
ペアリングやマリアージュって、ようわからんとです!
(頂いた冊子やサイトには『野菜の天ぷら、ポークジンジャーに合わせなさい』と書いてあります。)
本日稽古したのはかなり通人向けのワインですが、全体にクオリティが高くわかりやすいワインがセットにされていると思います。 今月のページで紹介しているエノテカにしてもヴェリタスにしても都光にしても、ショップ兼インポーターのセットってのは強いですね。 単品だと納入先のことを考えて安くできないんだけど、セットだといけますからね。
名称 | Proyecto Cu4tro Premium Reserva Brut Nature 2018 プロジェクト・クアトロ プレミアム・レゼルバ ブルット・ナチュレ 2018 |
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生産者 | Clos Montblanc クロ・モンブラン |
価格 | 1,394円 (単品価格:2,420円) |
購入店 | ワイン通販 エノテカ楽天市場店 |
関東地方、台風13号が大量の雨を伴い接近、久しぶりにエアコンを入れない一日でした。
そんな日の稽古相手に選んだのは、エノテカの「夏の泡 BOX 5本セット」から、スペイン産のスパークリング。
安泡で有名な「カバ」というカテゴリーで、セットの割り戻し価格は1,000円台前半とお手頃価格ですが、ヴィンテージ付きでボトルの雰囲気含め高級感があります。
ちなみに夕食メニューは、豚ヒレカツ、茄子と人参の揚げびたし、トマトのチーズ焼き、イカめん(イカの明太子詰め:レトルト)、ロックフォールとレーズンのテリーヌ(缶詰)です。
グラスに注いで外観確認、泡のボリュームは豊かで決めも細かい感じです。
香りは、蜜入りリンゴの香りにほんのりクロワッサンの香り。毎度陳腐な例えで恐縮ですが「シャンパーニュみたいな香り」です。
味わいはブルット・ナチュレらしく、ほとんど甘さは感じず酸味しっかり。
数値的には糖度5.4でpH2.8で超辛口ですが、熟成からくるのであろう旨味が酸っぱさを和らげています。
キリッと辛口オトコのスパークリング!って感じですが、師範の経験上、酸味しっかりのワインは男性ワイン者より女性ワイン者の方にウケが良い、という観測結果が得られています。
師範的にはもう少しやさしさのあるスパークリングが好きですが、この値段でシャンパーニュと見まがう酸と奥行きのあるカバは出色だと思います。
唯一難点は、ボトルが黒いフィルムでラップされていて残りの量がわからないので、あっという間に飲み干してしまうところです。
点数 | 77点 |
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リンク |
【送料無料】夏の泡BOX5本セット 13,310円 ←売り切れ 【送料無料】エノテカ ベストセラーワイン赤白泡5本セット 9,900円 ←こちらのセットにあります Proyecto Cu4tro Premium Reserva 2018 [Clos Montblanc] 2,420円 |
師範が買った泡5本セットは既に売り切れですが、 赤白泡がまんべんなく入った9,900円の5本セットにこのワインが入っています。 エノテカの定番商品に飲み飽きていなければ、スーパーセールでポイント10倍なのでお薦めです。
アペロ2回戦は、小瓶保存した昨日のカバを使って、ストレートと「なんちゃってキール・ロワイヤル」の呑み比べ。
ストレートで飲むとやっぱりかなり酸が強め、泡が弱くなると特にそう感じます。そこでカシス・リキュールの登場ですよ、一気にまろやかベリー感。
酒飲み楽し~!かんぱ~い!!
名称 | Ventoux (Rouge) 2019 ヴァントゥー (ルージュ) 2019 |
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生産者 | Ch. Unang シャトー・ウナン |
価格 | 1,146円 (単品価格:1,680円) |
購入店 | ヴェリタス 輸入直販ワイン専門店 |
本日の夕食メニューは、豚と野菜のオイスター炒め、豆苗のガーリック炒め、大根ツナサラダ。
選んだワインは、ヴェリタスの「パワーアップ厳選フルボディ赤6本セット」からの最後の1本で、南仏はコート・デュ・ローヌの赤。
"Ventoux"なんてAOCがあるんですね。"Cotes du Ventoux"だと思ったらなんと15年前の2008年に改称されたたんだとか。
師範の知識いつで止まってんねん!って感じであります。
ちなみに品種は、グルナッシュ, シラー, サンソーだそうです。いかにも南ローヌな御三家でございますな。
色は、しっかり濃いけど向こうが透ける清澄感があって、14.5%と高いアルコール度数を反映してアシがタラ~りタラりです。
香りは、グジュッと潰したベリーの香りにオレンジの皮、それにローズマリー的なハーブと黒胡椒の香り。複雑な要素がそこそこのボリュームで香ります。
味わいは、甘さしっかり渋味もしっかり、そして酸味もしっかり。
「フルボディ」の看板に偽りがない味わいです。
やや雑で荒っぽい感じはありますが、南ローヌらしい味わいでもあります。
円安の折、こういうその土地の個性が味わえるワインが1,000円くらいで楽しめるのはありがたいですね。
小瓶保存して翌々日再稽古。 やっぱり香りにオレンジの皮とローズマリーはいますね。 味わいのバランスも特に変わりはありません。期待した通り、タフなワインだと思います。
点数 | 76点 |
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リンク |
パワーアップ厳選フルボディ赤6本セット 6,480円 → 5,830円(スーパーセール 9/11まで) Ventoux Rouge 2019 [Ch. Unang] 1,680円 |
めちゃめちゃ美味しいワインがあったわけではありませんが、全体にクオリティが高く、「厳選フルボディ」は確かにそうだな、と思う部分がありましたのでリンクを貼ります。 6本で税送料込み5,830円(2023/09/11まで)はお買い得です。
昨日の来客対応お疲れ様、ということで、師範代をねぎらう意味もあって本日の夕食は外食しました。
長女は友人と遊びに出かけたので、師範と師範代、そして次女の3名です。
伺った店は、京急井土ヶ谷駅とJR保土ケ谷駅の中間くらい、住宅街の大通り沿いにあるみかんという和食店。
初訪問のお店ですが、散歩で店の前を通るたびに気になっていたんですよ。
こういう、ちゃんとした雰囲気のお店ってこのあたりには少ないですから。
しかしなぁ、店名が「みかん」て。もう少し和食店らしい名前は無かったのかしらね?せいぜい感じで「美柑」とかにすれば・・・などと思っておりました。
店内は、テーブル席が8人分と5名分のカウンター、あと奥に個室があるようです。
広くはありませんが、手入れの行き届いたキレイな店内です。
師範は雑然とした中でジャンクなものを食べさせる店も好きですが、
師範代はそういう店はちょっと苦手みたいなんですね。
料理はすべてお任せコースのみで、お値段は3,500円、5,500円、7,500円の3種類(多分)とのこと。
今回は真ん中の5,500円のコースをお願いすることにしました。
突き出しは、
・トマト豆腐、小松菜の煮びたしとイクラ、鱧の煮凝り
です。どれも優しい味付けで、たいへん美味しゅうございます。この時点で「名前はアレだけど、この店は良い店だな」と実感しました。
飲み物は、とりあえず
・生ビール(ヱビス) 700円
を1杯。料理を待ちきれずに飲んじゃったので、飲みかけの写真で失礼します。
やっぱりちゃんとしたお店の生ビールは美味しいですね。
お造りは(奥から手前/左から右に)
・鮪、真鯛、金目鯛、ダルマ烏賊、〆鯖、帆立貝
です。
どれも鮮度が良くて、キレイに盛られて見た目にも美しいお造りでした。
やっぱりお刺身はこうでなくっちゃ、です。大根のつまや大葉まで食べちゃいました。
あっという間にビールは蒸発しましたので、お酒を頂きます。最初は酔鯨 純米吟醸をお願いしたのですが、
一合分は無かったので、グラス1杯分をサービスして頂きました。タダ酒ってヤツは、胃の腑はおろか心の中にも染みていきますよ。
その次に注文したのがこちら。
・越乃景虎 本醸造 700円
です。本醸造らしく、純米吟醸の酔鯨と比べると良く言えば力強さがあって、悪く言えば酒臭い感じのお酒ですね。
日本酒に対しては軟弱嗜好の師範は、やっぱり吟醸酒の方が好きな気がします。
次に出して頂いたのが、
・茶わん蒸し(手前)、マナガツオの焼き物(奥)
です。茶わん蒸しには松茸が入っていてとてもいい香りがします。
焼いたマナガツオも良い香り。やっぱり料理は香りだな。
「ワインの値段の8割は香り」だなんて言うじゃないですか、料理も5割2分くらいは香りです。
越乃景虎もそこそこのスピードで蒸発しましたので、次にお願いしたお酒がこちらです。
・伯楽星 純米吟醸 1,000円
宮城のお酒ですね。とてもすっきりでフレッシュ感があって、マスカットのような吟醸香も感じられます。
最近ツイッターのワインクラスタの間「仙台に行ったら買うべき日本酒」としてお薦めされている記憶がありましたので注文しましたが、
これは好きな系でアタリでした。
テーブルに一人鍋用のコンロが置かれまして、頂いたのがこちら。
・鱧のしゃぶしゃぶ
師範は九州で育ち関東に出てきたので、あまり鱧を食べる習慣がありません。
でも美味しいものですね、鱧。大将は関西出身なのかな?なんとなく味付けもそんな感じでした。
もちろん鱧のお出汁が染み出した鍋汁もしっかり頂きましたよ。
名称 | Trebbiano d'Abruzzo "Lume" 2021 トレッビアーノ・ダブルッツォ "ルメ" 2021 |
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生産者 | Talamonti タラモンティ |
価格 | 700円 (Glass) |
購入店 | みかん |
生ビール1杯と日本酒二合半頂いて、だいたい肝臓も落ち着いてきております。
ですが、「安ワイン道場師範」を名乗る以上、ワインと稽古しないわけには参りませんぞ。
リストにはグラスワインが赤、白、ロゼ、ボトルワインが「タラモンティ 赤・白 3,500円」と日本ワイン「玉諸甲州きいろ香 4,500円」と「余白(熊本)5,500円」がありました。
日本ワインに思いっきり惹かれましたが、さすがにここからボトル1本は多いので、まずは偵察ということで注文したのがグラスワインの白です。
銘柄は、ボトルでも売られているイタリア産の白ですね。
外観は、ほぼ無色に近い感じの薄いレモン色です。
香りにはほんのりグレープフルーツが感じられます。
トレッビアーノらしいといえばらしい、中性的でおとなしい感じの香りですね。
味わいも甘くなく酸っぱくなく、とても中性的です。
一言でいえば「イタリアの安い白」なんですが、繊細な味付けの和食に合わせるのであればこういうのが無難な気はします。
そうなると赤はどうなのかが気になりますね。同じ造り手なのでモンテプルチアーノ・ダブルッツォなのかなぁ。
だとすればかなりチャレンジングですわ。
点数 | 72点 |
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次の小鉢がこちらです。
・鮑と野菜の炊き合わせ
5,500円のコースで、松茸はでるは鮑はでるわ・・・ホント良いお店を発見しました。
白ワインと合わせましたが、間違いなく清酒の方が良かったでしょう。
圧巻の料理がこちらです。
・土鍋で炊いた蟹御飯
三つ葉と蟹とお出汁のむちゃくちゃ良い香りがします。そしてお米がとても美味しい。
食べきれなかった分は+550円でお持ち帰りができるとのことだったので、もちろんそうさせて頂きました。
翌朝食べた長女も『これは美味しい!』と言ってましたよ。
蟹御飯には、お味噌汁とお漬物が添えられます。御飯と味噌汁が美味しいことは、和食のコースにとってとても重要ですよね。
ただ、酒飲みはこの順番で文句無いのですが、お酒を召し上がらない方だと初めから御飯が欲しくなりませんかね?
うちの女性陣はお茶で刺身なんかを食べていましたが、その時にご飯があったほうが良いんじゃないかなぁ。
こういう和食の組み立て、酒飲み目線=宴会向けという気がしないでもありません。
最後にデザートのフルーツです。
・梨、メロン、ブドウ(クイーンルージュ)
クイーンルージュは「赤いシャインマスカット」と言われているそうです。一粒ですが美味しゅうございました。
そんな感じの家族でのお疲れ様会、お会計は20,000円ちょっとでした。
この店は気に入りましたよ。次は秋も深まった頃、長女も一緒に伺いたいと思います。
今更ですが、7月のライブの打ち上げを、安ワイン道場稽古場にて執り行っております。 参加者は、師範を含めたバンドのメンバー5人(ヴォーカルのKさん、ドラムのHr氏、キーボードのMz氏、ベースのAo氏、師範)と、師範代&長女&次女。 メンバーは「酒は好きだけどワインはようわからん」くらいの人たち。何を出すかいろいろ考えておりました。
で、そんな考えを打ち砕くかのように、Mz氏がサッポロ 黒ラベルのロング缶を6本買ってきたので、まずはそれで乾杯。 やっぱりね、この季節の一杯目はビールに限りますよ。もちろん、道場でもビールはいろいろと用意してましたよ。 Mz氏はずーっとワインとビールを並行して飲んでましたな。
名称 | Franciacorta Brut N.V. フランチャコルタ ブリュット N.V. |
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生産者 | Giroramo Conforti ジロラモ・コンフォルティ |
価格 | 2,750円 |
購入店 | トスカニー イタリアワイン専門店 |
結局、今回のコンセプトは「ワインで世界一周」ということで、世界各国のワインを選ぶことにしました。
1本目の泡はフランチャコルタ。イタリアのスパークリング・ワインです。
フランチャコルタと言えばシャンパーニュ並みに品質が高く、値段も高いスパークリングですが、この銘柄は稽古範囲内で買えました。
ちなみに、当日はワイワイガヤガヤでワインのコメントどころではなかったので、1杯ずつ残して翌朝改めて稽古しております。
色は結構しっかりめのレモン色で、泡の勢いもシャンパーニュ並みにあったように思います(もちろん翌日はだいぶ抜けてます)。
香りは、グレープフルーツのようなキリッとした柑橘系の香りがメイン。
ほんのり蜜の香りもありますが、熟成期間はそれほど長くないようで、パンのような香ばしさはあまり感じられません。
味わいも、酸味がキリッとしたシャープな感じ。シンプルな香りの割には奥行きを感じる味わいです。
特別どうというスパークリングではなかったのですが、ビールの後の1杯目としては良い感じだったんじゃないでしょうか。
皆さんからも「飲みやすいですね」などと言われておりました。そりゃ確かに飲みやすいはずですよ、
フランチャコルタにしては安いとはいえ、3,000円近くしますからね。
ショップのサイトには、造り手が"MGM Mondo Del Vino(MGM モンド・・デル・ヴィーノ)"で、ワイン名が"Giroramo Conforti (ジロラモ・コンフォルティ)"と書かれていますが、 ラベルを見る限り"Prodotto da Girolamo Conforti s.c.a."とあるので、 造り手がジロラモ・コンフォルティだと思うのですよ(造り手のサイト)。
点数 | 80点 |
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リンク |
Franciacorta Brut NV [Girolamo Conforti] 2,750円 |
いつあるかわかりませんが、次回に向けてお出しした料理をメモしておきます。まず前菜がこれです。
・カボチャの冷製スープ
・合鴨のパストラミ
・生ハムで巻いたクリームチーズとミニトマト
・自家製ピクルス
・Mz氏に頂いたルイベ
こういう、チョコチョコッといろいろ、ってのが酒飲みにはウケる、というのは過去の経験上わかっております。
うちで作ったのはピクルスくらいですが、こんなんで良いんですよ。
名称 | Haramo Koshu "Lees Contact" 2021 ハラモ甲州シュール・リー 2021 |
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生産者 | Haramo Wine 原茂ワイン |
価格 | (Aoさんから) |
購入店 |
次に開けたのは、道場へお見えになったのは初めましてのベーシストAo氏に持参して頂いたワインです。
Ao家は夫婦揃っての酒飲みで、ワイナリーでさんざん試飲して『これが一番美味しい』ということで愛飲している銘柄だそうです。
『どういう評価か聞いてみたくて』ということでお持ちいただきました。
まず、ワイナリーまで行くことが素晴らしいし、そこまで日本ワインを常飲することが素晴らしい。謹んで稽古させて頂きます。
色は薄め、ほんのり銅のような赤みを感じるのが甲州らしい感じです。
香りのボリュームは控えめですが、とても甲州らしいカボスや酢橘のような和柑橘の香りと、
シュール・リー由来と思われる酒粕のような香りを感じます。
味わいはキリッと辛口。前のスパークリングよりもしっかりした酸を感じます。
日本刀の峰の部分を舐めたような、切れ味鋭い味わいです。
なるほど、このワインを常飲する人はまぎれもなく酒好きですね。
「こりゃ酒飲みのワインですなぁ」とコメントしたところ、納得して頂けました。
っつーか朝からは飲まない方が良いと思いますよ>Ao氏・・・とか言いながら現在朝から飲んでコレ書いてますが。
点数 | 77点 |
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このワインの頃までは、師範の前にはまだ前菜がありました。 でも他の方は概ね既に食べ終わった模様。だいたいワンテンポ遅れるんですよ。 ワイン注いだりして忙しいこともありますが、師範は飲むときにはあまり食べないタイプです。
名称 | Rheinschiefer Hallgarten Riesling Trocken 2019 ラインシファー ハルガルテン リースリング トロッケン 2019 |
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生産者 | Peter Jakob Kühn ペーター・ヤコブ・キューン |
価格 | 2,346円 (単品価格:3,960円) |
購入店 | 銘醸ワイン専門 CAVE de L NAOTAKA |
予定外の日本ワインが挟まりましたが、ワインで世界一周プランの2本目がコチラ、ドイツのリースリングです。
先日購入した「田邉公一氏厳選!鬼コスパ9本セット」からの1本ですね。
↑の甲州がとてもシャープな感じだったので、
「いわゆる女子供にウケるワインというやつはだな・・・」などと講釈を垂れながらお出しさせて頂きました。
色は、比較するとこちらの方が明らかに濃くてしっかりしたレモン色です。アルコール度数はどちらも12%ですが、
エキス分が多めなのかこちらの方がアシが長く感じられます。
香りは、これぞリースリング!なメロンの果実とユリの花の香りとジッポのオイル香。とても華やかな印象を受ける香りです。
味わいは、 前の甲州と負けず劣らずな酸味ですが、コクというか旨味というか、味わいの厚みが一枚上手な感じがします。
未だに一般の認識としては(あとスーパーとかの流通としては)、ドイツワインは薄ら甘くてアルコール度数が低くて、という感じだと思いますが、
現在のトレンドはこういうキリッと辛口でアルコールもしっかりしたタイプが主流になっている感じがあります
・・・などということを説明すれば良かったのですが、現場ではただ単に「これ美味いね」に終始しておりました。
点数 | 81点 |
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田邉公一氏厳選!鬼コスパワイン9本セット 19,800円 Rheinschiefer Hallgarten Riesling Trocken 2019 [Peter Jacob Kuhn] 3,960円 |
ちなみに今回、ワインごとにちゃんとグラスを替えてお出ししております。
そうすると、グラスの洗い物が大量に出るわけですが、
そこで拭きあげに貢献するのがBirdyですよ。
1枚で10脚20脚拭いてもまだ大丈夫、お薦めします。
amazonへのリンク:
バーディサプライ(BIRDY. Supply) グラスタオル Lサイズ(40 x 90cm) 2,640円
名称 | Nuits-Saint-Georges 1er Cru "Aux Thorey" 2015 ニュイ・サン・ジョルジュ プルミエ・クリュ "オー・トレイ" 2015 |
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生産者 | Dom. Chauvenet-Chopin ドメーヌ・ショーヴネ・ショパン |
価格 | 6,600円 |
購入店 | 葡萄畑 ココス |
ワインで世界一周、いよいよ本丸のフランスワインです。
そしてフランスと言えばボルドーかブルゴーニュでしょう、王道は外さないスタイルで参ります。
こちらは今年の1月に友人宅へ持参した際にとても印象が良かったので、追加で2本購入したうちの1本。
お値段は道場の稽古範囲を大きく超える6,600円!その価値を感じて頂けるか、あまり講釈を垂れずにお出ししました。
色は、ブルゴーニュのピノ・ノワール、それもコート・ド・ニュイのものとしてはかなりしっかりした紫色です。
香りのボリュームはたいそう立派、ラズベリーよりももう少し黒いブラックベリー的なベリー香と、
熟成からくると思われるドライプルーンや奈良漬けのような香りを感じます。
味わいは、渋味がこなれていて甘酸っぱくて、良いブルゴーニュに期待する要素をしっかりと持っています。
やっぱり美味しいわ、このワイン。
皆さんの評判は・・・これがタイミングが悪かったのね。
ちょうどこのワインを開けた後あたりでライブ映像の鑑賞会をしていたので、
ワインのことなんてみんなソッチノケでした(泣)
点数 | 85点 |
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Nuits-Saint-Georges 1er Cru "Aux Thorey" 2015 [Dom. Chauvenet-Chopin] 6,600円 |
料理が一周遅れになっておりますが、次にお出ししたのがこちらです。
・真鯛と中トロの海鮮サラダ
基本的には白ワインに合わせてお出ししたのですが、バルサミコ・クリームを使ったおかげで、
この赤ワインともいい相性を見せていたように思います。
amazonへのリンク:
バルサミコ・クリーム 250ml 850円
名称 | Constantia Glen "Three" 2019 コンスタンシア・グレン "スリー" 2019 |
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生産者 | Consatntia Glen コンスタンシア・グレン |
価格 | 2,995円 |
購入店 | ワインブティックヴァンヴァン |
ワインで世界一周の旅は南半球に移ります。 選んだのは、ワインブティック・ヴァンヴァンの「南アフリカワインフェア」で購入したコンスタンシア・グレン。 サイトの情報によれば
品種はメルロ 55%、カベルネ・フラン26%、カベルネ・ソーヴィニョン19%。 それぞれの品種ごとに発酵。フレンチオークで17ヵ月熟成、新樽30%使用。2年目樽50%、3年目樽20%。 軽くフィルターして瓶詰め、更に瓶熟成を2年してからリリース。
だそうです。
色は、やっぱり濃いめのピノ・ノワールと比較しても別物の濃さです。
香りのボリュームは素晴らしいっすね。カシス、レーズン、白コショウ、バニラ。
いろんな品種が使われていることが奏功した、とても複雑な香りです。
味わいも、濃くて重くてしっかり。会の終盤にお出しするのにふさわしいワインだな、と一人で納得しておりましたが、
なんの説明もしなかった(と思う)ので、メンバーの皆さんはなにを飲んでいるかわからなかったと思います。
とにかく、1杯分ずつ残して評価は明日に委ねた昨日の私は正解でした。
このワインは翌日の方が本領発揮しているような気がします。
やっぱ南アは強いわ。
点数 | 83点 |
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Constantia Glen "Three" 2019 3,480円 |
今回のメインの料理は、道場一家みんなが大好きな
・照り焼きハンバーグ
です。ただ、今回は合い挽きの牛比率が高すぎたのか、ちょっと固めだったのが残念。
それはそれで肉々しくて美味しかったんですけどね。
名称 | Indomita Late Harvest 2021 インドミタ レイト・ハーベスト 2021 |
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生産者 | Viña Indomita ビーニャ・インドミタ |
価格 | 516円 (単品価格:1,188円 (500ml)) |
購入店 | 銘醸ワイン専門 CAVE de L NAOTAKA |
食後酒は、まずMz氏に持参して頂いた醸し人九平次 "human" 純米大吟醸 山田錦 2022を頂いております。
やっぱり九平次すごい、美味しい日本酒は凄い。
その後お出ししたのがこちら、チリの甘口白ワインです。
この銘柄は4月に稽古済み、界隈で評判の良い甘口ワインですね。
安心の一本としてお出ししました。
色は、ボトル写真でもわかるように決して濃くは無いです。
香りはめっちゃ華やか、めっちゃ蜂蜜。ゲヴュルツっぽいライチとソーヴィニョン・ブランっぽいパッションフルーツ、
香りのボリュームは実はこれが今回一番かもです。
味わいは、まず間違いなく甘くて、酸味はほどほどで、後味に軽い苦味があります。
「ザ・甘口ワイン」という感じであります。
これも美味しいなぁ。
ただ、相当酔っぱらったあとだから、きっと誰も覚えてないっすよね、このワイン。
買値相当額はかなりお安めだったので、こういう「覚えて無いかも」な場面で出すのにとてもありがたいワインだと思いましたよ。
点数 | 79点 |
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【送料無料】 ちょっといい赤と白5本セット 9,300円 → 4.650円 Indomita Late Harvest 2021 1,188円(500ml) |
その他、備忘録として皆さんにお持ちいただいた持参品を書き記しておきます。
・Kさん:柿の種みたいなポテトフライ(これ美味い!)
・Hr氏:しろたえのチーズケーキとクッキー
・Mz氏:「ワインに合わない」をコンセプトとしたチョコレート、するめ、ルイベ、鶏皮の焼鳥、蟹味噌、そしてビールと九平次
・Ao氏:前述の日本ワイン
ホント皆さんいろいろありがとうね、おかげで大変楽しい打ち上げとなりました!
稽古したワイン(+日本酒)たち。
2022年1月に道場のサイトを引っ越しして1年と8ヶ月。新しいサーバーでは容量は200GB使えるのですが、未だ1GB程度しか使っていません。
そこで、「飲んだワイン」のみならず「買ったワイン」も、その都度載せていこうと思います。
今回買ったのは、Cave de L.NAOTAKAの「ソムリエ田邉氏厳選 鬼コスパセット」、9本で税込み19,800円です。
このセットを買うのは1年半ぶりですが、前回はかなり充実した内容だったので今回も期待しております。
師範が実際に買ったということは「お薦め」ということですし、
飲んだ時点でリンクを貼っても売り切れの場合が多いので、
アフィリエイト収入増を目論んで読者の皆様にもアクセスしやすいようリンクも貼っていきます。
(外部サイトの画像を引っ張ってきますので、多少読み込みが重くなること、将来的にはリンク切れになる可能性があることをご了承下さい)
名称 | Beaujolais "Les Pépites Shiste" 2019 ボージョレ "レ・ぺピット・シスト" 2019 |
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生産者 | Pierres Dorées ピエール・ドレ |
価格 | 1,173円 (単品価格:1,980円) |
購入店 | 銘醸ワイン専門 CAVE de L NAOTAKA |
そんな「田邉公一氏厳選!鬼コスパ9本セット」からの1本目は、ボージョレの赤。
単品価格1,980円は今回のセットの中では最安値の1本ですが、
ソムリエの田邉氏はじめあちこちで高い評価を目にしますので、まずはあいさつ代わりの1本目としてチョイス致しました。
夕食は、本日は子供たちは外食、師範代も帰りが遅いということでそれぞれで。
師範はプチ贅沢&手抜きして、最初ビールに合わせて刺身盛り合わせ、その後ローストビーフ、チキン南蛮、お好み焼き(すべてお惣菜)を頂きました。
色は、ピノ・ノワール的な赤紫だけど、ちょっと青みがあるあたりがガメイ特徴だと思います。
香りは、抜栓してすぐは人見知り状態、やや還元香があって内側にこもった感じでした。
味わいは、甘味と酸味と渋味のバランスは悪くないです。ただ、抜栓してすぐはなんとなく中心に穴があるというか、
実が詰まった感じがしない印象を受けました。
抜栓後時間が経って、温度が上がってくると、当初の「ちょっとキミなに言ってるのかわからない」雰囲気は無くなって、
しみじみ美味しい系の滋味深いワインに変化しました。なるほど、皆さんこの状態を美味しいと言っていたのね。
派手さはありませんが、ある種の日本ワインのような染み入るような美味しさがあるワインです。
そういう特性上、ワイン会みたいな抜栓即全開を期待される席には向かないと思われます。
秋の夜長、月でも眺めながらしみじみ一人(or呑兵衛じゃ無ければお二人で)飲まれるのが良いでしょう。
小瓶保存した翌々日再稽古。結構タフなワインのようで、開いたりヘタッたりした感じはなく、温度が低い状態だとやっぱり固い感じを受けます。 でも、温度が上がるとやはりしみじみ系のワインに変化します。温度設定に敏感なワインですねぇ。
点数 | 76点 |
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田邉公一氏厳選!鬼コスパワイン9本セット 19,800円 Beaujolais "Les Pepites Shiste" 2019 [Pierres Dorees] 1,980円 |