9月です。先月の冒頭部分には「今年の夏は雨ばかりで涼しい」なんて書いていましたが、
8月に入ると一転猛暑、全然雨の降らない日が続きましたな。メリハリ付きすぎです。
さてさて緊急事態宣言は解除されたとはいえ、まだまだ以前のような経済の状態には戻っていない昨今。
一人10万円の給付金も、師範家としては出来るだけコロナ禍の影響が大きそうな飲食や観光業に回るように心がけているわけですが、
それでも大手を振って「遊びに行きました~!」「飲みに行きました~!」って書くのはなんとなく憚られる雰囲気です。
実は今月もいろいろと外出&外食を予定しています。十分注意しながら、正しく怖がりながら、微力ながら経済の回復に貢献して参る所存です。
ちなみにこの写真は、先月行った箱根強羅温泉「桐谷 箱根荘」の玄関ロビーです。紅葉の季節は良いでしょうね。
安ワイン者な皆さんも感染しないよう&させないよう、気を付けてお出かけください。
名称 | Riesling Trocken 2019 リースリング トロッケン 2019 |
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生産者 | Weingärtner Stromberg-Zabergäu ヴァインゲートナー・ストロムベルグ・ツァベルガウ |
価格 | 898円 |
購入店 | コストコ 金沢シーサイド倉庫店 |
本日の料理当番は師範。メニューは、お刺身(マダイ、カツオ、真ダコ)、ホッケの味醂焼き、焼きシイタケ、水菜のお浸し。
イカにもタコにも日本の晩ご飯です・・・イカは入ってませんけど。
そんな料理に合わせたワインは、ドイツ産のリースリング。
ボルドータイプのボトルで、ラベルでめっちゃエコやオーガニック推し、そしてお値段3桁。
地雷臭漂うワインなわけですが、「コストコ大平原」にはあまり地雷は埋まっていない印象はあるし、
産地「ヴュルテンベルク」のマイナー感もあるので、案外ちゃんとしたワインだと期待して稽古。
色は薄め、若いリースリングらしい澄んだ白木のような色合いです。
香りは「おぉ!」って思いました。リースリングにありがちなガソリンっぽい香り(ぺトロールと言うらしいです)は控えめで、
若い桃のような甘い感じの香りに黄色くて甘い柑橘類(日向夏とか)みたいなフルーツの香り。口に含むと若干のぺトロールは感じます。
味わいも、甘味そこそこ酸味シッカリ旨味もそれなりに、そして軽い苦味も。凛とした味わいで素直に美味しいと感じます。
いやー、「地雷だなんて疑ってスマンかった!」って感じです。
これが税込898円のドイツ産というのは恐るべし!さすがはコストコの調達能力すね。
料理との相性という意味では、もっとフルーティでない方が良かったかも知れませんけど。
あと、冷えてたほうが美味いです。温度が上がると苦味が主張し始めます。
点数 | 77点 |
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今日の夕食もまた家族で経済をぶん回しに行くんで、景気づけにシャンペーンを。
泡の出るのは七難隠す、そして明るいうちから飲むと美味しさ二割増し!
おなかを圧迫しないように、アテは白菜漬け。
白菜漬けってワインのアテとしては万能選手です。
泡よし白よし赤よし、若くても熟成入っててもオッケー。
イタリアンのお通しで酢漬けのオリーブが出されるじゃないですか、ああいうイメージで使えます。
なんなら清酒のアテにもオッケーです・・・ってそっちが本筋か。
さてさて半分は残して夕食後の寝酒にする予定。詳細はその時↓に。
今週も積極的に経済を回しに行きます、ということで本日の夕食は、家族で近所のやきとり工房 星川店へ。 ここは以前は「とりQ」という店だったんだけど(その時の記録)、ローカルチェーンに経営が変わったんですね。
店内は、個室やテーブル席なんかもあって、そこそこの居酒屋くらいの広さがあります。
二階席もあるみたいだけど、今は使っていないみたい。
各ブースに仕切りはあるんでソーシャル・ディスタンシングは取れている感じですね。
本日のメンバーは4名、いっつも顔を合わせている家族ですが、とりあえず乾杯!。
師範は生ビール 390円。安いよねぇ。
女性陣はめいめい好きなソフトドリンク。
長女もアルコールを飲みたかったらしいけど、学校の課題が終わってないらしいのでノン・アルコールだそうです。
結局師範はこの生ビールを3杯頂きました。
明らかにアサヒのスーパードライだとわかる、キンキン金属的なビールでしたが、それでもビールってだけで美味いんですよ。
一杯390円と聞いたらなおさらです。
料理に関しては、焼鳥屋さんなんで当然焼鳥も沢山頼んでおります。いちいち書くのは面倒なんで省略しますが、 概ね単価は1本130円くらい、それを各人10本づつくらいは食べたように思います。 左写真は鳥レバー。こういうのは、お持ち帰りで買って食べるよりお店で食べた方が美味しいですよね。 温かいとふっくらするし、お店側もぎりぎりの火の通し具合で攻めてきている気がします。
アルコールに関しては、もちろん「安ワイン道場師範」ですから、グラスワイン(350円)も注文しました。
ちなみにこのお店、ボトルワインが6種類あって、どれも税別1,680円というお手軽価格です。
ただ、銘柄もイタリアのボルゴ、チリのタクン、スペインのビーニャ・アルバリなので、「さもありなん」って感じではあります。
そしてグラスワインの赤がコレ、上記の3銘柄とはどれも違う気がしました。
多分もっとボトムな銘柄で、お久しぶりのイケてなさ。生乾きの雑巾っぽさバンバン、「ザ・居酒屋ワイン」です。
・・・なーんて、グラスワインに悪態はついていましたが、焼鳥以外にもいろいろ食べて、お値段は4人分トータルで10,000円ちょっとという激安価格は超ナイスです。
とりわけ何かが美味かったわけでもないけど、ご近所での息抜きには良い感じですわ。
この値段ならグラスワインがどうとかは枝葉末節です、ってか次回は最初からボトルで頼みます。安いからね。
名称 | Grandial Blanc de Blancs Brut N.V. グランディアル ブラン・ド・ブラン ブリュット (ヴィンテージ無し) |
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生産者 | Les Grand Chais de France レ・グラン・シェ・ド・フランス |
価格 | 327円 (単品価格:1,100円) |
購入店 | ワイン館「ビバ ヴィーノ」 |
さてさて道場に帰ってきて飲み直し。
夕食前に半分/夕食後に半分に分けて稽古したスパークリングがコレです。
楽天スーパーセールで買った「シャンパン3本入り 泡5本 +1本」税送料込み10,541円から、通常価格が一番安かった一本。
割引率の高いセットの埋め草銘柄だったので、買値相当額は税込み327円というとんでもないことになっております。
品種は「アイレン80%/ユニ・ブラン20%」とのこと、没個性品種の揃い踏みですな。
更には安定剤(CMC)含有です。泡も安定してくれたら良いな。
明るいうちからテラスで抜栓、手で感じるガス圧は弱めでした。でも、グラスに注ぐと泡は結構持続します。
色は結構ちゃんとした(失礼)濃いめのレモン色。香りは、ストレートにフルーツ、リンゴと梨の香り。加えて若干の蜜っぽさも感じます。
味わいも、案外悪くない(再度失礼)んだな、コレ。安めのスパークリングは甘さがあった方が好印象です(でも糖度はそんなに高くない)。
シュワシュワと甘酸っぱい液体が体内に入ってくると、それだけで嬉しいというか。コーラやサイダーが大好きだった子供の頃を思い出させるんですかね。
結果、どーってこと無い泡なんですけど、普通に楽しめます。やっぱり「泡の出るのは七難隠す」ですな。
単品価格は1,100円、その価値は微妙ですが、セットに入っていてもそんなに毛嫌いする必要は無い程度のクオリティはあると思います。
点数 | 70点 |
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リンク |
Grandial Blanc de Blancs Brut N.V. 1,100円 シャンパン3本入り 泡5本 +1本 ワインセット 21,083円 |
名称 | Trentanni 2017 トレンタンニ 2017 |
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生産者 | Famiglia Cotarella ファミーリャ・コタレッラ |
価格 | 1,398円 |
購入店 | カルディ 横浜ジョイナス店 |
本日の夕食は、豚のスペアリブ、茄子の田楽、山芋のバター醤油焼き、グリーンサラダ、栗ご飯。
ワインは、ツイッターで安売り情報をゲットしてカルディで買ったイタリア産。
名手「コタレッラ」のワインが1,000円台前半ですよ。品種はお得意のメルローが50%、サンジョヴェーゼが50%だそうです。
色はとても濃い紫色。やや赤みがあって、なるほどメルロー単体ではなくサンジョヴェーゼが入っている感はあります。
香りはイタリアっぽさ大全開、グジュッと煮詰めたチェリーのような香りに、クローヴとか八角とかシナモンみたいな乾いたスパイスの香り。
加えてタバコ(に火をつける前の葉)みたいな香りがあって、ボリュームも複雑さもなかなかのものです。
ところが口に含むと味わいは案外軽め。渋味は結構しっかりしているだけど、甘さ控えめ酸味もおとなしめなバランスで、
「金属かと思ったら塗装だった」みたいな印象を受ける味わいです。
時間が経つと、香りのボリュームと複雑さはそのままに、タンニンが開いて甘さが感じられるようになってきます。
こういう変化が楽しいんだよなぁ、この手の「最初はカタブツ」なワインは。ツンデレ具合を満喫しております。
結果的に、香りの良さが際立つワインでした。この香りのボリュームと複雑さを1,000円台で買えた、ってのはお買い得でした。
同じものをもう1本買ってあるんだけど、酸が弱めなんで長熟には向かないような気がするんで、飲み時が難しいかも。
カルディで買ったコタレッラの廉価シリーズは、
Montiano 2015もMontiano 2016もストックしています。
飲み比べをしたら楽しそうだけど賛同者はいますかね?
点数 | 80点 |
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なんとなくお戯れに、今週稽古した濃いめの赤三種 (スペインのPedrera, 南アのAsara, イタリアのTrentanni) の味わいの印象をグラフ化してみました。 「甘」と「酸」に関しては、測定結果を反映しているのでそれなりに説得力があるんだけど、渋味は主観だからなあぁ。 それでもなんとなくこういうイメージではありました。 ただ、巷に溢れる主観のみで作られるこの手のグラフ、賢明な安ワイン者の皆さんは安易に信用してはイケマセン。
名称 | Asara "Private Celler" Cape Fusion 2016 アサラ "プライベート・セラー" ケープ・フュージョン 2016 |
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生産者 | Asara Wine Estates アサラ・ワイン・エステーツ |
価格 | 1,661円 |
購入店 | アフリカー |
本日の夕食は、野菜多めのプルコギ、空芯菜のガーリック炒め、ガゴメ昆布のスープ。
調理担当は師範でございます。
ワインは、最近ちょっと応援を忘れていた南アフリカ産。
このワインはショップを訪問した際に試飲して気に入って買ったもの。
品種はピノタージュ、マルベック、シラーズだそうです。
色は、一昨日のスペイン産とも似た感じで、芯からエッジまで真紫。2016年産なんでまだまだ熟成が色に出る年齢では無いですね。
香りは、ブルーベリーやラズベリーやベリー味のお菓子のような、いわゆるベリー感がバリバリ。それにやや強めに樽の香りも乗っていて、
なかなかゴージャスな香りです。
味わいは、見た感じほどの濃さは無くて、渋味よりも甘味や酸味がメインのバランス。そのあたり、なるほどピノタージュが主体なんだな、と感じます。
香りはベリーと樽がしっかり香って、味わいは糖度が8.5と高めで&pHが3.5と(赤としては)低めの「甘酸っぱい」感じ。
こういうワインは基本的に美味しいですよ。王道のバランスです。
特に、酸味は飲み飽きしないためにとても重要な要素だと思います。
凄い!ってレベルまでには至らないけど安定の美味しさ。1,500円なら間違いなく買い!です。
点数 | 78点 |
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Asara Cape Fusion 2016 1,661円 |
名称 | Pedrera 2017 ペドレラ 2017 |
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生産者 | Juan Gil ファン・ヒル |
価格 | 869円 |
購入店 | 葡萄畑 ココス |
今週は月火とお休みだったので休肝日を自粛、水曜は飲む日ですから本日6日連続の「働肝日」です。
休肝日の自粛には柔軟な対応を取りますが、働肝日の適用は厳格な姿勢で臨む安ワイン道場です。
そんな本日の料理は、師範代が鹿児島県湧水町へふるさと納税して返礼品に頂いた鳥刺(皿に盛るだけ)、肉じゃが(師範代の作り置き)、人参シリシリ(これだけ師範作)。
選んだワインは、安ウマで有名な「ファン・ヒル」の廉価銘柄。
お値段3桁円、安さのヒミツは日本でボトリングされているんですな(加工所:南アルプスワインアンドビバレッジ)。
それでもフミーヤ産を名乗れるんですなぁ。ちなみに品種はモナストレル75%、シラー25%と書かれています。
色は、芯から端まで一貫した青紫で、グラスの向こうがわずかに透ける程度の濃さです。エキス分も多そうで、トロっとした感じが見て取れます。
香りは、モナストレル主体らしさ満載で、ベリー系の果実の香りに青畳のような田舎っぽさを感じます。
味わいは、甘さしっかり、渋味と酸味は控えめ。若干単調で深みに欠けるな印象は禁じ得ませんが、万人ウケする味わいだと思います。
飲み進めると、甘味が突出して感じるのでかなりバランスを欠きます。
そんな場合は冷蔵庫にイン!ですね。そもそも冷やしめが美味しい赤ワインのようです。
ボトリングは国内ですし、表ラベルには合う料理として"Foods : Steak, Teriyaki"と書かれていますので、きっと日本市場向けの専用キュヴェなんでしょうね。
賛否両論があるように感じる「海外ワインの国内ボトリング」ですが、師範はそれで高品質&低価格が実現するのであれば「アリ」という立場を採ります。
だって、わざわざ重いボトルを運んでくるのって、無駄だと思うから。もちろん、輸送費がコストに大きく効いてくるこのクラス、という条件下でですが。
点数 | 73点 |
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Pedrera 2017 [Juan Gil] 869円 |
連休最終日の食前酒は「ザ・プレミアム・モルツ ダイヤモンドの恵み」。
別に良いんですけど、最近ビールの名称のインフレ感ハンパないですね。そのうち「プラチナなんとか」みたいなのも出てくると予想しておきます。
さてこのビール、飲んだ感じは普通のプレモルよりちょっと華やかで軽い系かな?最近売り出された「秋<香る>」が重い系だからバランス取ったのかしら。
美味しいけど「超希少ホップ」を使った「ダイヤモンド」のプレミアムは感じませんでした。
名称 | Vinha Maria Reserva Branco 2019 ビーニャ・マリア レセルバ ブランコ 2019 |
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生産者 | Vinha Maria (Global Wines) ビーニャ・マリア (グローバル・ワインズ) |
価格 | 714円 (単品価格;1,090円) |
購入店 | ヴェリタス 輸入直販ワイン専門店 |
本日の夕食は、今シーズン初のモツ鍋。九州へ弾丸帰省したんで、なんとなく食べたくなったそうです。まだ暑いんだけどね。
ワインは、ヴェリタスで買ったポルトガル産の白。やっぱりモツ鍋といったらポルトガルっすよね~知らんけど。
品種は、「エンクルザード50%、ビカル30%、マルヴァジア・フィナ20%」とのこと。どれも知りません。
興味津々で稽古開始します。
色は、非常に薄め。ゴールドというよりシルバーな感じの色合いですな。やっぱりエンクルザード主体だからな・・・って知らんけど。
香りのボリュームは中くらいで、柔らかい柑橘系の香りと蜜香、そしてほんのり樽の香ばしさ。
味わいは、甘さ控えめ酸味そこそこ旨味がカッチリ。良い意味で「普通に上質な白ワイン」です。
ブラインドだったら間違いなく「マコンあたりのシャルドネですな」と言うでしょうね。
目立った特徴はありませんが、いろんな食事に合わせやすい白だと思います。
それにしてもエンクルザード、ビカル、マルヴァジア・フィナってどんなブドウだ?
今回の稽古では全く特徴掴めず、です。
点数 | 75点 |
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Vinha Maria Reserva Branco 2019 1,090円 選び放題!オリジナル6本セット 6,290円 |
本日は、家族四人で東京方面に外出。新型コロナウィルスの感染拡大に配慮しながら経済を回しに行きます。
最初の目的地は、汐留にあるパナソニック美術館で開催されている「和巧絶佳展」。
若手陶芸家 佐合道子氏の作品他を拝見することに。
会場にたどり着くと入場制限が行われていて、約1時間の待ち時間。さぁどこで時間を潰しますか・・・ってことで付近をブラブラしていると・・・
「そういえば、カレッタ汐留に行ってみたい酒屋があるな」ということを思い出しました。
ツイッターでもフォローさせて頂いているAUTHORITY (オーソリティ)という店です。
家族とは一旦別行動をとらせて頂いて、単身お店に向かいました。
このお店、凄い数の品揃えもさることながら、試飲が充実しているのがナイスです。
そして、なんとその一部は"Free"です。「経済を回す」なんて言いながら貧乏人根性を炸裂させて頂いて、
無料の中から白二種を試飲させて頂きました。
Folium Sauvignon Blanc 2019 [Marlborough / New Zealand]
なにがビックリしたかって試飲に使われるグラスです。"Free"なのに、大振りのブルゴーニュタイプのグラスが惜しげもなく使われていてビックリです。
ちゃんと中身の入ったボトルとコルクまで揃えて頂いて「写真撮って良いですよ」と、至れり尽くせりでした。
さて感想はというと、若いソーヴィニョン・ブランらしいハーブの香り&溌溂とした味わい。4,000円台というお値段はさすがにちょっと出せませんが、
「よりどり3本で10,000円」サービス中だったのでちょっと気持ちがグラっと来ました。
Pouilly-Fuissé 2016 (Olivier Merlin) [Bourgogne / France]
ブルゴーニュのプイィ・フュイッセが無料で試飲できるなんて、ちょっと普通ではあり得ないですよ。
それにグラスも新しいものに変えてくれます。軽~い気持ちで試飲なんかしちゃって申し訳なさハンパないです。
そして感想、コレは間違いなく美味いヤツです。「まるでムルソー」です・・・ってまた使うかこのフレーズ。
このワインも販売価格は4,000円台、そしてこれも「よりどり3本で10,000円」。本気でグラっと来ましたが、この後の移動を考えると3本買って帰るのはちょっとした修行になるな、
と思い断念しました。
結局買ったのは試飲したこの2本ではなく、別のワインで安いヤツでした。ほんとスミマセン、また伺います。
入場時間になったので、パナソニック美術館に戻って「和巧絶佳展」鑑賞。
佐合氏の陶芸以外にも、いろんなスタイルの若手工芸家の作品があって、
素直に「こりゃ凄い!」と感じるものから「なんじゃこりゃ理解不能」なものまで、脳ミソの刺激になりました。
ちなみに、この日は混雑を避けるため写真撮影は禁止でした。混んで無い時は撮影OKだったようです。
確かに、いわゆる「インスタ映え」しそうな作品の数々で、撮影OKにしたら滞在時間は倍になったでしょうな。
美術欲を満たした後は食欲を満たしに行きます!というわけで向かったのは、ツイッター等で懇意にして頂いている「ぐっさん」が最近開店されたkitchen g3(キッチン・ジースリー)という店。 場所は、五反田のガチの歓楽街の中にあります。カップル最初のデートでこのお店を使うにはかなりの度胸が必要なエリアです。 慣れ親しんだカップルであれば逆に都合が良いかも知れません。
オープンキッチンの店内は、4席と6席のテーブル、個室が1部屋、カウンターが3席。広くは無いのですが、席数も少ないのでゆったりしています。 お店の布陣は、ぐっさんとサービスの女性(お母さん?)が一人。 調理に料理やワインの説明にと、ぐっさんは大奮闘されていました。
初めてのお店にちゃんとたどり着けたのでまずは乾杯。師範代はノンアルコールのベリーニ(800円)、長女はサングリア(800円)、次女はポール・ジローのグレープジュース(700円)、
師範は後述するワインを最初から。
師範家、長女も飲めるようになったのでちょっと楽しいです。
あまり赤ワインは好きじゃないようですが、このサングリアは美味しいと言ってましたよ。
さてお待ちかねの料理、一皿目がコレです。
パルマ産生ハム24ヵ月熟成
酸味を残した梨を添えて
最近のフルーツは甘味が強くて酸味が弱く、料理には使いづらいことがあるそうです。
そこで、この料理に使われる梨は敢えて芯の酸っぱい部分を残したんだそう。
生ハムは安定の美味しさですね。初っ端からワインに合います。
メインの魚料理がコレです。
鮎のコンフィ
ハガツオとツブ貝と自家製イクラ
焼きナスとオクラとアスパラガスと枝豆を添えて
コンフィは、調味料を含めた油でじっくり火が通されていて、ジャスミンの香りも楽しく頭や骨まで食べられる逸品。
『鮎が小さかったので』ということでハガツオの刺身やツブ貝もお皿に乗せて頂きました。
師範のワインが赤だったので、合うかどうかを心配して頂きましたが、いやーそんなの全然気にしないです。
多少相性の難しい料理でも、食べてから一呼吸置いてワイン飲めば全く無問題ですよ。
ぐっさんといえば肉、メインの肉料理がコチラ。
黒毛和牛ランプ肉のロースト
レンズ豆とブルーベリーのソース
師範としたことが痛恨のポカをやらかしてしまいました。というのも、美味しそう過ぎてこの料理の写真を撮る前に食べちゃったんですな。
気付いた時は右みたいな状態。そもそものポーションはこの3倍くらいくらいあったんです。
それにしても美味しい肉だったなぁ、コレ。「和牛×赤身」の凄みを感じました。もちろん火の通し方も完璧。
ぐっさん曰く『いつも良い肉送ってくださる肉屋さんなんですが、今回は特に当たり個体でした』だそう。
アタリに当たってラッキーです。
このお店、パスタも美味いんです。
国産ポルチーニとトリュフのパスタ
たっぷりのパルメジャーノをかけて
家族一同「美味ぇ~」です。キノコとトリュフの濃厚な香りがムンムン。
『ワインに合いますよ~』と言って頂いたんですが、この時点で師範のグラスに残るワインは最後の一杯でした(泣)
名称 | Nuits-Saint-Georges "Charmottes" 2013 ニュイ・サン・ジョルジュ "シャルモット" 2013 |
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生産者 | Dom. Chauvenet-Chopin ドメーヌ・ショーヴネ・ショパン |
価格 | 9,000円 (お店価格) |
購入店 | kitchen g3 |
入店時にチラッと奥を見て「あー、ぐっさん、これがやりたかったんだなぁ」と思ったのが、一部屋丸ごとワインセラー。
ワインリストには100種類以上のワインが書かれていて、リストに無いものも含めると150種類くらい在庫があるそうです。
わずか20席に満たないお店としては異例の在庫数ですね。
そして、お値段の方も価格を抑えてあるんですな。ワイン好きなら絶対一度は見た方が良いリストですよ。
もちろんリストにはグラスワインも数種類あったんですが、これだけ圧巻のボトルのリストを見せて頂くと、そちらから選びたくなるのが酒飲みのサガってもんです。
そもそも師範は手元にボトルを置いて、のんびりジックリ飲むのが好きなんです。飲んだ種類が少ないと更新も楽ですし
・・・というわけで数ある選択肢の中からの師範のチョイスは、『安ワイン者の救世主』たるショーヴネ・ショパンの畑名付きニュイ・サンジョルジュ。
ヴィンテージはそこそこ熟成入ってそうな2013年。それがお店で10,000円以下ですよ。
ぐっさんに一応相談したら『良いと思います!』とのことなので即決でした。
色は、コート・ド・ニュイとしてはやや暗めに感じる赤紫。ニュイでも南の方のボーヌ寄りだからですかね?
エッジにはわずかにレンガ色のグラデーションが見えて、熟成が感じられます。
香りは、抜栓してすぐはやや閉じていました。フルーツというよりケモノっぽさが主体の、香りの面でもボーヌに近い感じです。
長女にテイスティングさせたところ『ゴマ豆腐の香り』とのこと。なるほど言われればそんな感じもあります。
味わいは、ブルゴーニュのピノらしいシュッと鼻筋の通った酸味と旨味。こちらも抜栓してすぐはやや硬い印象でした。
で、どんどん開いて香りのボリュームが増して味わいも柔らかくなっていくのを時系列で感じられるのが「1本飲み」の醍醐味ですな。
飲み始めて1時間くらい経つと、抜栓直後より明らかに美味しいワインに変貌してくれました。
ちなみにこの銘柄の2015年は正月にデゴルジュマンで稽古しております。
とても好きな造り手だったんだけど、廃業しちゃったんだよなぁ。とても残念です。
点数 | 85点 |
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食後に追加で、女性三人はフォンダンショコラとシャーベット(500円×3)、更に師範代は追加でコーヒー(400円)、
長女は少し飲み足りないらしくドラモットがベースのベリーニ(1,400円)、師範は食後酒にRaynal Napoleon(1,000円:右写真)、
料理にお酒、十分に堪能させて頂きました。
そんな感じの経済支援活動、お会計はトータルで40,000円ちょっとでした。ま、タマの贅沢ですから。経済を回していきましょ~!
師範&師範代&次女の九州弾丸帰省の二日目。
宿に使ったグリーンリッチホテル、広いのは良いんですけどバスルームが臭うのと、電源が少ないのが残念です。
特に、枕元に電源が無いのは、ビジネスホテルとしてはかなり致命的な気がします。
朝食は、鳥栖駅名物のかしわめし。 朝から弁当1つは多い気がしたけど、女性陣はまだ寝ているし・・・なんて考えてたら食べ終わりました。 お酒が欲しくなる弁当ですが、さすがにまだガマンしましたよ。
そして、今回の帰省の主目的である師範代の亡父の一周忌に参加。場所は師範代の実家です。
集まったのは、師範家の三人と、師範代妹家の四人、そして義母。うちの長女と師範代兄一家はリモートでの参加でした。
本来であればゆっくり話でもしたいところだけど、新型コロナウィルスの感染拡大に配慮して、お経の後もあまり長居せずに退散しました。
そういうこともあって、「九州の味覚堪能の旅」にしたわけでございます。
師範代の実家がある鳥栖を出たのが午後2時前。本日の味覚堪能は、博多の中洲にあるたつみ寿司 総本店。
博多座の裏手に立派なビルを構えておられます。
たつみ寿司、以前から大好きな店なんです。といっても直近訪問したのはもう20年も前(この時)。
子供が生まれてからは全然行けなくなりました。その頃は長浜店しか無かったと思います。
今はこの中州に本店を構えて、デパートの中なんかにも出店されているご様子。やっぱり良い店は繁盛しますな。
こちらの中洲の本店には初めて伺ったのですが、スタイリッシュな空間で、師範家が寿司屋に期待するシュッと締まった空気が感じられてとてもナイスです。
「美味しいものが食べられそうだぞ」感がビシビシ伝わります。
注文に関しては、握り12貫といろいろがセットされた5,500円のランチ「松コース」にしました。
午後4時までランチのコースが注文出来るのはとてもありがたいですね。
ここにその全貌をご紹介させて頂きます。
コースの前に「とりあえずビール」です。もちろん生も瓶もありましたが、なんとなく今日は生ビールが飲みたい気分だったんですな。 お値段一杯675円。寿司屋としては良心的な価格のようにも思います。銘柄は・・・わかりません!でも美味いです。
コースのスタートは茶碗蒸しとサラダ。
これがね、まずビックリしたわけですよ。まず茶碗蒸しに物凄くコクを感じるのね。
なにが入っているのかなぁと思っていたら師範代が『バターが使ってあるんじゃない?』と。お店の方に尋ねたところ正解でした。
バター臭くならない程度の絶妙な量だと思います。
サラダの方も、レタスやパプリカの下に揚げたパンが隠されています。美味しい驚きの連続でした。
生ビールなんてのはあっという間に蒸発するわけで、次なる飲み物を検討します。リストにはちゃんとワインも載っていました。
泡が2種類(どちらもシャンパーニュ)、白が3種類、赤が2種類。ただ、残念ながらハーフがあるのはシャンパーニュだけ。
そしてそれはさすがに結構なお値段。
昼からフルボトル1本はやりすぎだよなぁ、と思い清酒に眼を遷すと、
福岡の地酒寒山水 純米吟醸の300mlが1,780円というお手頃価格で書かれていたのでそれを注文しました。
で、この清酒、適度な吟醸香にすっきりした味わい。ちょっと獺祭あたりに似た感じかな?
我ながらお寿司に合わせるのはとても良い選択だと思いましたよ。
いよいよ握りのスタートです。まず最初に出して頂いたのが、ヤリイカとヒラマサ。 20年前からそうですが、このお店には手元に醤油が置かれてなくて、全て味付けがされて出されます。 そして、左利きの師範は、写真みたいに左利きが取りやすいように握りを置いて頂けると、それだけで感動しちゃうんですな。 もちろんヤリイカもヒラマサも大変美味しゅうございました。
九州といったら白身魚、右写真はヒラメとマダイです。 ヒラメにはポン酢とモミジおろしが乗せられ、中に小葱が仕込まれています。マダイに至っては乗せられているのが海ブドウとアンチョビですよ。 これが絶妙な塩加減なんだな。鮮度の良さが感じられる歯ごたえと相まって、一口で完成する料理になっています。
続いてはサザエとイワシです。 サザエは、軽く焙った上にゴマ油の香りづけがされています。『ゴマ油かよ!』とまたビックリ。 イワシはそんなビックリ感は無いのですが、とても柔らかく厚みのあるイワシで素直に美味しゅうございました。
左側のカマスは香ばしく焙ってあります。間違いなく美味しいです。右側は写真ではよくわからないと思うけどボタンエビです。 上に乗せられているのは、大豆の成分から抽出した泡なんだそう。西洋料理でいうところの「エスプーマ」ですね。いやー、またビックリです。
コースもいよいよ佳境に入ってまりまして、握って頂いたのはホタテと大トロ。 正直なところ、師範も師範代もホタテにはあまり重きを置いていないのですが、ここのは美味しいですね。ちょっと平貝のようなサクっと感がありました。 大トロの上に乗せられているのは醤油漬けされたニンニクです。こうなるともはや「肉料理」ですな。脂との相性バッチリです。
カクテルグラスに入れて出されたのはウニとイクラと温泉卵です。タマゴの他人丼ですな。ウニはミョウバンの苦さが無い上質なヤツ、 そんなのがドンっと乗せられて美味くないはずがありません。
無事に?清酒も飲み終わりまして、「安ワイン道場師範」の主たる業務であるワインを頂きます。グラスワインが赤白あって、お値段870円。
もちろんグラスはちゃんとしていますし、量的にも問題ありません。
中身は、シャルドネであるのは間違いないと思うんですが、地域はやっぱりフランスかな?それもかなり寒い地区。ACブルゴーニュかシャブリあたりだと思いました。
手前に写っているのがアナゴです。これも肉厚でたいへん美味しゅうございました。
握りの最後はいなり寿司。中にレンコンが仕込まれていてシャキシャキです。 『お酒のアテに』と芽生姜も添えて頂きました。ありがたやありがたや。
写真撮り忘れていますけど、他にはお吸い物を出して頂き、最後のデザートはコーヒーゼリーでした。いやー満足満足。
食べる前は「足りなかったら追加しよう」なんて師範代と相談していたんですが、その必要は全くありませんでした。
お会計は、3人分のコースとお酒で、トータルは20,000円を切るくらいのお手軽さ。
昔から好きだった店が今でも美味しく繁盛している、というのはとても嬉しいですね。また機会を見つけて伺います!
寿司屋ってのはそう長居もできないわけで、午後3時から食べ始めて4時には食べ終わりました。
帰りのフライトは午後8時、まだ時間があるってんで博多界隈をフラフラと。櫛田神社で山笠の写真とか撮ったりしていますが、
あきらかに垂直がズレていますね。ハイ、酔っ払いです。
ここで一旦師範代と次女と別れて単独行動開始。電源と電波が欲しくて博多駅前のCafe de Crieに入って、食べた寿司のツイートなんかしたのは良いけれど、
そのお店にスーツケースを置き忘れたのに後で気づき、急いで取りに戻りました。ハイ、酔っ払いです。
なぜ単独行動を開始したかというと、飲み友だちがたまたま福岡に来ているので、「一緒に飲みませんか」という話になったからです。 そこで、飲んだ後の師範の交通の便も考慮して頂き、向かったのは博多駅前のGoodbeer STAND KITTE博多店。 福岡の地ビールが飲めるってことで選んで頂いたお店です。3年前に行った渋谷のGoodbeer Faucetsの姉妹店ですかね。
集まったのは下記の4人。なんだか1月前もお会いしたメンバーだな。そして安定の「オッサン集団」です。
・TZKさん
・仏さん
・Jimmyさん
・安ワイン道場師範
仏様の教えに従い、ここで師範は下記のビールを頂きました。サイズは全てSmall、金額は税別です。
・フクオカクラフト ペールエール 620円
エールらしいとてもフルーティな香りが美味しいビール。個人的にはもう少し泡が欲しいと思ったけど、そうすると今度は香りがスポイルされるのだとか。なるほど~。
・門司港 ヴァイツェン 600円
先日飲んだヒューガルテンを更にフレッシュにした感じ。やっぱり生は違いますな。
・ユーレユース:スティグベルゲッツ 780円
スウェーデン産のIPAです。最初のを「フルーティ」って書いたので、こちらは「超フルーティ」と書かざるを得ません。やっぱり本場のは美味いわ。
軽く食べ物も頂いていまして、左写真は福岡産 葱とクリームチーズのタルティーヌ、お値段税別600円だったと思います。
ちょいとつまむのに良い感じのタパスメニューと、ガッツリ食べられそうなハンバーガーがいろいろとありましたよ。
そんな感じで1時間くらいの滞在、お会計は一人3,000円行かない程度。師範以外の3人は夜の博多へ楽しげに繰り出して行かれました。
それにしても福岡での突然の再会、日本は狭いですな。
その後、福岡空港で師範代&次女と合流。帰りのフライトはスカイマーク024便、20:00福岡発羽田行。 機材は行きと同じB737-800でした。もちろん機内ではガッツリ睡眠しておりましたよ。
そんな感じの一泊二日九州弾丸帰省でした。道場に帰り着いたのは午後11時前。 お疲れさまのプレミアムモルツ 秋<香る>エール(とチューハイ1缶)を頂いて、 さすがに更新作業は明日に任せて眠りにつきましたとさ。
師範&師範代&次女の3人、本日より一泊二日で九州に弾丸帰省します(長女は都合によりお留守番)。 旅の始まりは羽田空港第二ターミナルの丸亀製麺。何食べても高い空港の唯一の逃げ道と認識しています 今回のフライトはスカイマーク・エアラインなので第一ターミナル、それでもここで食べるんです。
本日の師範のチョイスは、冷かけうどん(並)、ちくわ天、さつま揚げの3点。 いつもはかしわ天を貰うんだけど、この日の天ぷら台には載ってなかったのね。それで師範はサクっと諦めたんだけど、そういうとこ諦めない師範代は『揚げて下さい』とお願いしてました。 まぁちくわ天も美味かったから良しとします。
行きのフライトは、スカイマーク013便羽田発福岡行。機材はB737-800。3列+3列の小さな飛行機だけど、シートの下に電源があるのがナイスです。
A列側だったんで富士山が見えたんだけど、真横を通るタイミングで雲の中を通過、残念ながら写真に収めることはできませんでした。
・・・ってか五十を過ぎてもうきうき気分で飛行機に乗って窓側に座って富士山を撮ろうとしているわけですよ。
少年の心を失わない師範です。
飛行機は定刻、14:30過ぎに福岡空港に到着。夕食まで時間があるので、天神方面を散策することに。
3人とも喉が渇いたというので、気持ちよく喉を潤せそうな場所を物色。
ここで言う「喉」は、師範代は「コーヒー」、次女は「ソフトドリンク」、師範は「アルコール」ですが。
プラプラ歩いていると、福岡銀行本店のピロティに椅子とテーブルがあって、カフェが併設されているのを発見。
このビルって師範が福岡在住の学生時代からあるけど、未だに立派に「粋なデザイン」だと思います(全景は撮れなかったので気になる方は検索して下さい)
ココは良いな。コーヒーはいわゆるスタバなんかより安いし、なにより持ち込みが禁止されていません
・・・というわけで師範は近所のコンビニでプレミアム・モルツを買って来ました。
いきなりユルユル気分を満喫しております。
夕食は、福岡の名店、地下鉄浅坂駅のそばにある稚加榮にて。 このお店、昔から好きだったんです。すごく立派な店構えなんだけど、そんなに高く無くて学生でも頑張れば入れるくらい。 雰囲気も全く昔のままですね。懐かし過ぎて嬉しくなりますなぁ。
このお店のどこが好きかって、そりゃなんと言ってもフロアの真ん中にデーン!と構えるこの生簀です。
まず見ているだけで楽しいじゃないですか。エンターテイメントです。
そしてこの生簀から、あげたて締めたての魚を味わえます。
魚って、締めてすぐよりある程度熟成させた方が美味しい、ってのが最近の定説になっているみたいですが、
師範はやっぱり「締めたて」が好きです。
旨味だなんだより、ダイレクトに魚本来の香りと歯ごたえが楽しめるのが好きなんです。
なので、旨味を重視する関東の魚料理より、歯ごたえを重視する九州の魚料理推し。
そうDNAに組み込まれちゃっているので仕方ありません。
座敷に腰をおろしたら、「とりあえずビール」です。生ビールが800円、瓶ビールは600円、量を重視しますんでここは瓶でお願いしたところ、
『銘柄は何にしますか?』と来ましたよ。「なにがありますか?」聞いたところ『キリン、アサヒ、サッポロ、サントリーがございます』とフルラインナップの回答。
5秒ほど頭をフル回転させて「ではサッポロでお願いします」とお答えしました。ゴメン>アサヒのF氏。
それがこのビールです!って威張る話じゃないですが、ビールが袴を履いていて、グラスは小さめ。料亭っぽさを感じますな。
(ちなみにこのビール含め、ここに書いたお値段は全て税サ別なので、実際は10%の消費税と10%のサービス料がかかります)
お通しは、生湯葉、鮭の昆布巻き、クルミ真薯、サツマイモの甘露煮。最初2つ出されて、『お子様の分はどうされますか?』と聞かれました。 もちろんお願いしたんですが、「わざわざ聞かれるってことはお高いんだろうなぁ、1,000円くらい取るのかな?」と思ったわけですよ。 ところがお会計を見ると一人300円。なんかいろいろ昔のままな気がします。
そして、このお店で注文しないわけにはイカないのがイカの活造りです。大きさによって値段が違って、
「三人前にしたほうが良いですかね?」と聞いたらお店の方は『ゲソやエンペラは天ぷらにしますので二人前で良いと思います』との回答でした。
二人前のお値段は4,500円です。
もちろんガンガンに生きていて、ナタデココのように透き通る身にしっかりした歯ごたえ。大変美味しゅうございます。
向こう側に見えるのが刺身の盛り合わせ、お値段2,500円。
左から、車海老、サザエ、カンパチ、鮪赤身、ヒラメ、シマアジ。白身はプリップリ、鮪はネットリ、サザエはゴリゴリ(車海老は食べてません)。
やっぱり九州の魚は美味しいな。
左写真は、焼さば明太、お値段800円也。同じ値段でイワシ明太もあってどちらにするか悩みましたが、やっぱり九州は鯖でしょう、と。 稚加榮は明太子も製造販売しているので、明太も美味しいのですが、なんといっても鯖が美味いです。
この写真はあらかぶの煮付け。「あらかぶ」というのはカサゴのことです。お値段はサイズによって変わるみたいですが、本日のは小さめだったので1,200円です。 しっかりと味が染みていますが、見た目よりは薄味で、この魚本来の味が生きています。いやー、なんでも美味いなぁ。
そして、イカ活造りのゲソとエンペラは唐揚げにして頂きました。調理代金などは活作りに含まれています。 これが、不思議なくらいカラッと揚がっているんで、「もしかするとうちのテーブルから下げた部分を調理したんじゃなくて、ストックして軽く干したものを揚げている?」 なんて考えましたが、いや衛生的にそれはあり得ないっすね。
名称 | Chablis 2018 シャブリ 2018 |
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生産者 | William Febre ウィリアム・フェーブル |
価格 | 2,800円 (お店価格) |
購入店 | 稚加榮 |
ワインリストには、泡4種、白6種、赤5種が書かれていました。純日本料理の店としては十分だと思います。
泡はヴーヴ・クリコがフルとハーフ、他にはローラン・ペリエ、そしてクリュッグ!お値段55,000円!
逃げ道あって、ジェイコブス・クリークの「わ」スパークリングが5,500円です。
白や赤は、フランスを中心に豪州なんかもありました。日本ワインも、シャトーマルスの赤と白がありましたよ。
そんな中からのチョイスですが、フルボトルは多いなぁと思ったのでハーフを探したら、前述のヴーヴ以外にはこのウィリアム・フェーブルのシャブリのみ。
まぁそれは仕方ないかな。基本は宴会利用だと思うので、一人でワインを飲みに来る人は少ないでしょうから。
ワインの色は、意外と濃い印象を受ける麦わら色です。
香りは「まさにシャブリ」な感じで、酸っぱい柑橘系果実の香りとミネラルっぽい香りがシュッと香ります。
味わいもとてもシャブリっぽくて、甘さ控えめで酸味と旨味がキリッと立っています。
プリプリの生魚に合わせるワインとしては、こういう抑制的な香りと味わいの白ワインはとてもナイスだと思います。
でも、ここに九州産(安心院とか菊鹿とか都農とか)のワインがあればなお良かったんですけどね。
点数 | 77点 |
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ワインは、木桶のワインクーラーに入れて、大きなグラスと共に出して頂きました。 グラスはやや厚みがあって重いのが残念ではありますが、機能的にはこれで十分です。 なんか見た目だけでも美味しそうでしょ。
・・・ってな感じで師範にはビールやワインがあるのでご飯ものはいらないんですが、 女性陣は必要と言うことでウニ飯(700円)を食べてました。 ちょっと頂きましたけど、ウニの風味たっぷりでウニ好きにはたまらん味でしたよ。
お店の方には、『男性一人に女性二人のグループなのでこれくらいが適量だろう』という感覚で品数を提案して頂いたのだと思いますが、 師範代は見かけによらぬ健啖家なので、ちょっと足りなくて追加注文。その1品目が天ぷらの盛り合わせ、1,600円。 イカは唐揚げにしましたんでね、天ぷらも食べたかったんですよ。間違いない美味しさでした。
締めの炭水化物は、和牛肉まん、お値段300円を2個。肉まんは豚肉に限ると思っていましたが、牛でも美味いですね。 これがこの日唯一の肉かな?生簀の横で肉まん、シュールですけどイケます。
お久しぶりの稚加榮訪問、消費税とサービス料(10%)を含めたトータルのお支払いは20,000円ちょっとでした。 生簀の魚を眺めながら活きの良いイカを食べたいのであれば、間違いなくお薦めできる店です。 横浜にもあれば良いのになぁ、こういうお店。
たっぷりの魚に満足して、今宵の宿は鳥栖駅前のグリーンリッチホテルです。 3名での利用なので、広めの部屋にエキストラベッドを入れて使わせて頂きました。 あ、今回の旅行、フライトは単体で予約したので「Go To トラベル」の対象外、この宿は対象です。
名称 | Jacob's Creek "Classic" Shiraz Cabernet 2018 ジェイコブス・クリーク "クラシック" シラーズ カベルネ 2018 |
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生産者 | Jacob's Creek ジェイコブス・クリーク |
価格 | 608円 |
購入店 | サミット 横浜岡野店 |
部屋でもなにか飲みたくなるのは必然的想像されたので、持参したのがこのジェイコブス・クリークの赤、サイズはハーフです。
絶対ハーフって日本ではもっともっと需要があって、ワインのすそ野を広げる起爆剤になると信じて疑わないんですが、
四合瓶でワインを売る日本ワインが清酒に倣って二合瓶作らないのって本当に謎ですな。
360mlでも375mlでも良いから、もっと造った方が良いです。
色は、宿の照明が暗いので良くは分かりませんが、スタンドの明かりにかざすとそれなりの濃さで清澄度があるように感じます。
香りは立派です。ベリーの果実香、豪州産らしいミント香、それにほのかに香ばしい樽香。ホント立派なものです。
味わいの作り方も上手だなぁ。甘酸っぱいバランスで、豪州のこの種の赤としては軽いんですよ、でも、このワインを求める層にはしっかりミートすると思います。
なんというか、普通に美味いですよ、コレ。
手近に買える美味しい安ワインと言えばコノ・スルですが、「コノ・スルが無きゃジェイコブスを飲めば良いじゃない(byマリー・安ワイントワネット)」と宣言しちゃいます。
「ン」しか合ってないですけど。
点数 | 74点 |
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更に飲み足りずに、ホテルのそばのコンビニで買ってきたのが、ローソンPBのゴールドマスターというビール風飲料。あては65円のスナック菓子「味カレー」。
ゴールドマスターは、酔っ払いにも「これビールじゃないよね」と分かる似非ビール感。
どうせわかんないと思ってケチったのは失敗でした。一方、味カレーはとても懐かしい感じでナイスな味わいでしたよ。
そんな弾丸帰省の初日。明日にはもう道場に帰ります。
本日は20時より大学時代のサークル(軽音楽部JAZZ研究会)のメンバーでリモート宴会。前回は5月だったので4ヵ月ぶりですな。
例によって今回も師範が最年長参加でございます。
宴会前のウォーミングアップは、ドン・キホーテで買った瓶入りのヒューガルテン・ホワイト。税別158円で投げ売りされてました。
税法上の分類では「発泡酒」みたいなんで、増税前に売り切っちゃおう、ってことなんですかね?
なんだか不憫だなぁ。
オレンジピールとコリアンダーの香り豊かな、美味しいビールですよ。
名称 | 3 Passo 2018 トレ・パッソ 2018 |
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生産者 | Maestro Italiano (Massimo M.) マエストロ・イタリアーノ (マッシモ・M.) |
価格 | 1,255円 (単品価格:2,728円) |
購入店 | 銘醸ワイン専門 CAVE de L NAOTAKA |
料理は、ソーセージ各種、合鴨のロースト、生ハムのグリーンサラダ、ニラ玉スープ。
リモート宴会は20時からなのに、18時にはもう待ちきれなくてワインも開けちゃいます。
こういう場合はチビチビしか飲めなさそうなメッチャ濃いヤツが良いと思い、選んだのは南イタリアの赤。
"Cave de L Naotaka"の「極上イタリアワイン6本セット」 税送料込み8,250円からの1本です。
「3パッソ」とは3ステップの意味で、
1.半乾燥させた有機ブドウを使用
2.低温マセラシオンで甘みを引き出す
3.樽熟成により円やかで風味豊かに仕上げる
だそう。ちなみに品種はネグロアマーロ50%/サンジョヴェーゼ50%とのことです。
めちゃくちゃ重いボトルに入っていて、首のところにはどこだかで97ポイントを取った旨のステッカーが貼られています。
さて抜栓。コルクは屑コルクを集成して両面をサンドした安モノです。ボトルにはお金をかけてもコルクにはかけないのね。
色はさすがはネグロアマーロ、黒に近くて全く向こうは透けません。
香りは、抜栓してすぐは明らかに閉じてます。早めに開けて正解>師範。
注意深く嗅ぐと、干しブドウのような甘い果実香に、リコリスのようなハーブの香り、それにほんのりコーヒー豆を挽いた時の香ばしさを感じます。
味わいは、渋味カッチリ甘味もシッカリ、予想外に酸味も結構あるしアマローネ的な苦味もあって、全体的なまとまりには欠けるものの要素は多くボリュームもしっかりです。
抜栓後時間が経つと開いて甘くなってくるかなぁと思えばさにあらず、最初はそれほどでもなかった苦味が強く主張し始めます。この展開はちょっと予想外でした。
「チビチビしか飲めない」という当初の目的には合致しております。
しかしなぁ、後半はかなり顕著に苦味が出てきて、結構飲み手を選ぶとも思います。
悪くないけど、評価の難しいワインです。これに97ポイント付けたヤツって、一口だけしか飲んでないんじゃないの?
点数 | 73点 |
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リンク |
極上イタリアワイン6本セット 13弾 7,920円(安くなった!) 3 Passo 2018 [Cielo e Terra] 2,728円 (@セラー専科) |
名称 | Paul Cheneau "Gaudi Edition" Blanc de Blancs Brut Reserva N.V. ポール・シュノー "ガウディ・エディション" ブラン・デ・ブラン ブルット レセルバ (ヴィンテージ無し) |
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生産者 | Giro Ribot ジロ・リボット |
価格 | 484円 (単品価格:1,628円) |
購入店 | ワイン館「ビバ ヴィーノ」 |
本日の夕食は長女が調理担当で、メニューは、レタスとベビーリーフの海鮮サラダ、チキンステーキ3種、卵とワカメのスープ。
選んだワインは、先日の楽天スーパーセールで買った「シャンパン3本入り 泡5本 +1本」、税送料込み10,541円のセットから、
まずはスペインのスパークリングをチョイス。
ボトル全体がガウディの建築物のイラストでラッピングされていて、いかにも「お土産ワイン」的な風情です。
更に、そもそもセットが「シャンパーニュ3本+おまけ3本」のおまけ側なので、端っから大きな期待は寄せませんでした。
でも、中身はカバでレゼルバ、瓶内二次発酵の本格派なので、多少の期待は致します。
品種はマカベオ45%、チャレロ40%、シャルドネ10%、パレリャーダ5%とのこと。
"Blanc de Blancs"と書かれたスパークリングは全てシャルドネ100%だと思ったら大間違いですよ皆さん。
さて稽古開始。色は、ちょっとビックリなくらい濃いめのレモン色。ブラン・ド・ブランでこの色だとかなり熟成期間は長そうだな、
と思って調べたら「24ヵ月熟成」とのこと、アレ?まぁまぁ普通じゃん。です。
泡のキメは細かいのですが、泡のボリュームはややおとなしめです。
香りのボリュームもちょっと控えめ、でもいわゆる安カバとは一味違いますな。
蜜っぽさやナッツの香ばしさに加えて、漬物の熟成感と味噌のイーストっぽさがある、まるでシャンパーニュのよう(としか例えを知らんのか師範は!)な香りです。
味わいも「コレ美味いヤツじゃん!」です。キッチリと熟成ベースの旨味が感じられます。
単なるお土産ワインかと思ったらさにあらず、しっかりとした熟成を感じる美味しいスパークリングでした。
買値は500円程度だよ!コレ(元値は1,600円だけど)、いや~ホントにスパークリングの値段と好みの相関具合が判らんっす。週末の点数を見返さないで下さい。
熟成24ヵ月でこうなるかと言われるとどうもそういう気がしなかったので、
ボトルを見回してデゴルジュマンの日付っぽいのを探したら「L-191118 19-12:08」という数字の列を発見しました。
コレをどう読むか不明ですが、推察するに瓶詰めは昨年末あたりのようです。うーん若い、ますます判らん!でも美味い!!
点数 | 80点 |
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リンク |
Paul Cheneau "Gaudi Edition" Blanc de Blancs Brut N.V. 1,628円 シャンパン3本入り 泡5本 +1本 ワインセット 21,083円(元のセット価格に戻っています) |
名称 | Kirkland Signature Malbec 2018 カークランド・シグネチャ マルベック 2018 |
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生産者 | Broquel Winery ブロッケル・ワイナリー |
価格 | 898円 |
購入店 | コストコ 金沢シーサイド倉庫店 |
月曜は普段は休肝日ですが、本日は道場更新集中のためお休みを頂いたんで、「個人的ハッピーマンデー法」を適用して飲んじゃいます。
昨日一昨日と分不相応なワインと沢山稽古してしまったので、平常の感覚を取り戻すために選んだのは、
最近ネットニュースサイトの企画で「コストコで買うべき1,000円以下のワイン」のNo.1に選ばれたワイン。
コストコ・プライベート・ブランドのアルゼンチン産マルベックですな。
造っているのは"Broquel Winery"というところのようで、調べたところトラピチェのサブブランドらしいですよ。
色は、グラスのエッジから少し入ったところですぐに向こうが透けないくらいの濃さがあります。
香りは「なるほどこれはウケるわ」って感じの、凝縮感のある黒系果実の香りと甘いバニラの香り。それに加えてミントのような涼しい感じの香りもあります。
味わいは、この色や香りから想像されるよりはるかに軽くてスムーズ。渋味は弱くて甘さしっかり酸味は控えめ。
ガチな赤ワイン好きには「ちと軽過ぎじゃね?」と思われそうだけど、それが一般ウケするんでしょうなぁ。
・・・と、斜に構えたモノ言いをしておりますが、これが1,000円以下ってのは軽く事件ですよ。
やっぱ侮れないなぁ、コストコ。いろいろケチな事情があって1年おきにしか会員になりませんが、
会員期間中は3桁ワインもいろいろ試していきたいと思います。
点数 | 78点 |
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本日は、お知り合いのらぱんさん宅にて行われた、「兎会:日本のピノ・ノワール」に参加させて頂きました。
連日の飲み会、そして参加者のうち2名は前日もご一緒したメンバー、という「仲良しかよ!」状態です。
参加されたのは下記の10名の皆さんです(リンクが無い方で、公開可能なツイッターのアカウントをお持ちの方はご連絡下さい)
・らぱんさん(主催)
・らぱんさんの旦那さん
・stormさん
・TZKさん
・隊長さん
・ミケさん
・moritanさん
・守田さん
・Tさん
・安ワイン道場師範
会の前にうどん食べに行った3名と、マイウェイな隊長の到着を待たずに会はスタート。
まずは日本ワインのピノ・ノワール5本と、ジョーカーのブルゴーニュ1本、計6本のピノ・ノワールをブラインドで飲んで当てていきます。
渡されたリストに書かれた情報は下記でした。
<選択肢>
・丹波ワイン(京都) ピノ・ノワール 2017
・サンマモルワイナリー(青森) 下北ワイン Ryo Selection 2017
・千歳ワイナリー(北海道) 北ワイン ピノ・ノワール プライベートリザーブ 2014
・ドメーヌ・タカヒコ(北海道) ナナツモリ ピノ・ノワール 2017
・宮本ヴィンヤード(北海道) ヴィーニュ・シャンタント ピノ・ノワール 2017
・???(Bourgogne)2017
名称 | Vignes Chantantes Pinot Noir 2017 ヴィーニュ・シャンタント ピノ・ノワール 2017 |
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生産者 | Miyamoto Vineyard 宮本ヴィンヤード |
価格 | (参考価格:5,000円くらい) |
購入店 |
ブラインドは、同じ形のグラス3種類30mlずつ出されて進行していきます。
ってか参加者10名、ホスト役の旦那さんはブラインドには参加されませんでしたけど、同じ形のグラスが30脚もある一般家庭って凄いっすよね。
そしてまず1番目に出されたのがコレ。その時に書いたコメントをそのまま書き写していきます。
『色薄め、ややオレンジ。香りはツン!っと来る揮発香。味わいややしっかり、プラムの味。』
師範の予想は「これがブルゴーニュ」でした。「旦那さん、まず最初にコレ持ってきて撹乱する作戦なのね」とか考えてました。
香りの華やかさとプラムっぽい味わいに、とても馴染みがあるように感じたんですな。
結果は北海道の宮本ヴィンヤードのもの。いやー、まんまと騙されましたよ。
これは良いなと思ったんだけど、お値段5,000円かぁ、うーむ。
点数 | 78点 |
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名称 | Sun Mamoru Winery "Ryo Selection" Pinot Noir 2017 サンマモルワイナリー "Ryo Selection" ピノ・ノワール 2017 |
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生産者 | Sun Mamoru Winery サンマモルワイナリー |
価格 | (参考価格:4,560円) |
購入店 |
順々にワインがグラスに注がれて出されてきます。
自宅でブラインド会なんかやったことないので、大変参考になりますな。
そして、やっぱりラベルを見て飲むよりはるかに神経を集中するので、より深く理解することが出来る気がします。
というわけでコメントを。
『色はちょっと濃い、ブルー系の色合い。香りもブルーベリーやヨーグルト。味は軽いが酸味はしっかり。』
師範の予想は「これは千歳ワイナリー」。なぜそれを選んだかと言うと、消去法です。
これが一番結び付けられる情報が無かったので、最後に埋めました。
答えは青森のサンマモルワイナリー。今後はこのワインの暗めの色合いと、雪深い東北の空を関連付けて覚えることにしましょう。
でも、田舎の少年っぽい絵が描かれたラベルはあまり好きになれないので、自分で買うことは無いと思われます。
点数 | 72点 |
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名称 | Kyoto Tamba Pinot Noir 2017 京都丹波 ピノ・ノワール 2017 |
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生産者 | Tamba Wine 丹波ワイン |
価格 | (参考価格:3,850円) |
購入店 |
一回目のターンの最後、3種類目がコレ。師範ってば根が卑しいもんだから、出されたそばから飲んでいくんで、3種類目が届いた際には1種類目は既に半分くらい無くなっています。
そうするとね、量が違うんで色が比較できないのよ。そして、日本のピノ・ノワールの特性なのかもしれないけど、グラスの中で結構なスピードで変化するんですな。こりゃ比較は難しいわ
・・・と思いつつ書いたコメントが下記です。
『色は中間。ピノっぽく無くて、マスカット・ベーリーAっぽい香り。若くてカチッとした味わいだけど中心が抜けたような感じ。』
師範の予想は「サンマモル・ワイナリー」。まずピノらしくなさから北海道を外して、カチッとした感じが寡黙な東北の人々をイメージしたんで選びました。
でも答えは京都。いやいやいや、京都の人だったらもっと柔らかい感じでしょ・・・あ、このイケズな感じが「ぶぶ漬けでもどうです?」ってヤツですか
・・・なんてね。全然当たらんなぁ。
点数 | 70点 |
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名称 | Bourgogne 2017 ブルゴーニュ 2017 |
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生産者 | Dom. Gros Frère et Sœur ドメーヌ・グロ・フレール・エ・セール |
価格 | (参考価格:3,000円弱) |
購入店 |
ブラインドテイスティングは2ターン目、後半戦に入ります。
スタイルとしては、それぞれのグラスに名前のシールをはって、ホスト役の旦那さんにグラスを返すと新しいのを入れてくれる、ってな運び。
今から考えると旦那さん大変だわ、こりゃ。好きじゃ無きゃやれませんな・・・でコメントを。
『明らかに濃い色合い。香りもニューワールドのピノ的。味も明らかに甘い。これはこれで美味い。』
師範の予想は「京都丹波ワイン」。なぜなら一番南にあるから、このニューワールド感はその影響に違いない、と。
もう完全にブルゴーニュではないと読み切ってのコメントですが、実際はこのワインがブルゴーニュ、造り手はガツン系のグロ・フレールでした。
そして得点も書いていて、このワインが6種の中では最高の80点を献上しています。
やっぱなんだかんだ言って師範はブルゴーニュが好きなんでしょうな。
ちなみにこのワインは同じものがもう1本数日前に開けられていて、そちらは師範にも露骨に分かるくらい劣化した内容、もう全然別物でした。
そういうリスクあるんですよねぇ、ワインって。
点数 | 80点 |
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名称 | Nana-Tsu-Mori Pinot Noir 2017 ナナツモリ ピノ・ノワール 2017 |
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生産者 | Dom. Takahiko ドメーヌ・タカヒコ |
価格 | (参考価格:4.235円) |
購入店 |
師範はきっとブラインド・コンテストやソムリエ試験に向かないタイプだと思います。
というのも、最初「コレ!」と思ったら、そうである理由を探しに行く、トップダウンな判断をしがちだからです。
ちゃんとやる人だったら、まずいろんな要素を集めて、それからボトムアップで判断に持っていくんでしょうな。このワインのコメントなんかも思い込みが顕著です。
『色オレンジっぽい。香りのボリューム大。わずかに炭酸が残るのはSO2無添加だからか?味は甘めで柔らかい。』
「炭酸 = SO2無添加 =ドメーヌ・タカヒコ」と端っから決めちゃっておりますな。
結果的には正解だったんですけどね。
ちなみに今回の日本のピノ・ノワール5本のうち、過去に稽古したことがあるのはこの銘柄だけだったりします(この時)。
そりゃ飲んだこと無きゃ当たらんわな。
点数 | 77点 |
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名称 | Kita Wine "Private Reserve" Pinot Noir 2014 北ワイン プライベートリザーブ ピノノワール 2014 |
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生産者 | Chitose Winery 千歳ワイナリー |
価格 | (参考価格:5,093円) |
購入店 |
そしてブラインド大会の最後、6種類目がコレ。
ちなみに各人の回答&答え合わせは「ブルゴーニュは何番だと思いますか?」「ドメーヌ・タカヒコは何番だと思いますか?」というスタイルでした。
そこは一考の余地ありだな。やっぱり全員の答えを集計して、誰が一番だったかしっかり決めましょうよ。1種類しか当てられなかった師範は最下位確定ですけどね。
さてコメントです。
『これもオレンジ色。5番と6番は仲間っぽい。香りは弱め。味のバランスは良い。』
で、師範の予想は「宮本ヴィンヤード」、なぜならドメーヌ・タカヒコの仲間っぽいから。
正解は「千歳ワイナリー」、これだけが2014年ヴィンテージです。
「オレンジ色」とか書いているんだから、そこから想像すれば良かったのかも。っていうか一番濃くて青いと感じた2番を千歳ワイナリーで予想しているだから酷いモノです。
点数 | 76点 |
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答え合わせの結果、なんと「ドメーヌ・タカヒコ」は全員正解でした。『出汁の香りが特徴的』とかがが決め手になった人も多かったようです。
飲んだことある人が多かったのもその理由でしょうね。
もう一方のブルゴーニュ当ては、2人ほど正解者がいたと思います。主催のらぱんさんも正解。
らぱんさんは6種類中4種類を当てていて(ということは2種類を取り違えただけ)、主催者の面目躍如、といった結果でした。
師範にはブラインドなんて当たりっこないわけですが、イベントとしては大変楽しゅうございましたよ。
そして「日本のピノ・ノワール」ですが、今回の中に「全くダメダメ」ってのは1本も無く、それぞれに個性的で面白みはあると思いました。
ただいかんせん値段が高いのね。
道場でこれまで一番高く評価した日本のピノ・ノワールは、昨年稽古した
「シャトー・メルシャン 長野ピノ・ノワール "キュヴェ・アキオ" 2015」(コレ)です。
お値段は本日のどれよりも安い3,800円でした。
やっぱり、ワイン造りには科学的なアプローチと設備投資が必要なんだと思っています。
名称 | Ferrari "Maximum" Blanc de Blancs N.V. フェラーリ "マキシマム" ブラン・ド・ブラン (ヴィンテージ無し) |
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生産者 | Ferrari Fratelli Lunelli フェラーリ・フラテッリ・ルネッリ |
価格 | (TZKさんから) |
購入店 |
ブラインド大会も無事終わり、ここから普通に飲み会です。
まず最初の泡は、昨日もご一緒だったTZKさんが持参されたイタリアのスパークリング。
ラベルが新しいものに変わったそうです。
この造り手、フェラーリって名前がついていますが、車のフェラーリと経営上の関係は無いけど仲は良い、って話だったと思います。
色は薄めのレモン色、ガス圧は高いみたいでガンガン泡が出て来ます。
香りは、普通にシャンパーニュですな。ブラン・ド・ブランなのでシャルドネ100%だそうです。
味わいも、イタリアのスプマンテにありがちなレモン汁!な感じは無くて、普通にシャンパーニュっぽい感じです。
「熟成期間短めの、ライトなスタイルのシャンパーニュです」と言われれば普通に信じます。
なんちゃってシャン・・・とかイタリアを下に見たようなことを書くと嫌われるんでやめときます。
点数 | 80点 |
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名称 | Bollinger "Special Cuvée" Brut N.V. ボランジェ "スペシャル・キュヴェ" ブリュット (ヴィンテージ無し) |
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生産者 | Bollinger ボランジェ |
価格 | (Tさんから) |
購入店 |
もう一本泡を持参された方がおられまして、その銘柄はなんとボランジェ。昨日もこの銘柄と稽古していて、
そこに「師範に飲ませるだったらボランジェ出しておけばニコニコします」なんて書いていたんで、もしやその効果か!?と色めき立ちましたが、
持参された方は「安ワイン道場」なんていう場末のサイトをご存じであるはずもなく、たまたまのようでした。
コメントの方も、昨日に引き続きなんで改めて書くこともなかったりするのですが、裏ラベルをよく見るとインポーターが違うんですね。
昨日のはアルカン、今日のはダイセイワールド。その話からインポーター談義が花咲いちゃって、業界情報に暗い師範は判ったような顔をしてうんうん頷いておりました。
で、やっぱり美味いっすよボランジェ。インポーターが違っても普通に美味いです。
再度、「師範に飲ませるだったらボランジェ出しておけばニコニコします」と書かせて頂きます。
点数 | 82点 |
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名称 | Chablis 2010 シャブリ 2010 |
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生産者 | Vincent Dauvissat ヴァンサン・ドーヴィサ |
価格 | (Stormさんから) |
購入店 |
次の白は、昨日もご一緒したstormさんが、前回持参して飲まなくてそのままらぱんさん宅のセラーに置いてあったもの、ということだったような。
なにやら見たことのあるラベルのシャブリ・・・そう、造り手は畏れ多くも「ヴァンサン・ドーヴィサ」です。
シャブリって1級畑や特級畑でも案外手頃なお値段で買えますが、このドーヴィサだけはコート・ドール並なんで、師範ごときではなかなか手が出ない造り手です。
色は結構しっかりした黄金色。ヴィンテージが2010年なので10年熟成、シャブリもこういう色になっていくんですな。
香りのボリュームは素晴らしいものがあります。「シャブリと言えば柑橘とミネラルよね」なんて印象を覆す、
もっとナッツっぽいコクや奥行きを感じさせる香りです。
味わいは、決して甘くは無いし酸っぱくも無いのですが、なんだかボリュームの大きさを感じます。旨味っすかね?
やっぱりブルゴーニュは造り手だよなぁ、ということを痛感させて頂きました。
そんなこと分かっているのに、師範が持参したワインってやつは・・・(後半で登場します)
点数 | 86点 |
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料理は、まずはらぱんさんにご用意して頂いた、秋野菜のサラダや鶏肉のミートローフなどを頂いております。
ワイン用意してグラス準備して料理も作って・・・大変だよなぁ、自宅ワイン会を主宰するのって。頭が下がります。
そしてここから日本ワイン稽古の延長戦。
市場に出た瞬間に売り切れてしまうことで有名な、共栄堂のワイン4種類と稽古を付けていきます。
名称 | K19FY_SR 2019 K19FY_SR 2019 |
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生産者 | Kyoeido Wine 合同会社共栄堂 |
価格 | |
購入店 |
共栄堂の1本目がコレ。なんだか暗号みたいな銘柄ですが、
K : (造り手の)小林氏?
19 : 2019年産
FY : 冬醸造
SR : 白
ということのようです。思いっきりわかりづらいですね。
外観はかなり濁りがあって、バターみたいな色を思い浮かべます。
香りは、デラウェアの要素がとても強く出ているというか、ラブルスカ系品種の香りをダイレクトに感じます。
「フォクシー・フレーバー」といって嫌われることも多い香りですが、師範はこの香りを嫌いではありません。
味わいは、濁った外観から甘い雰囲気を想像しますが、実際は甘さはそんなになくてドライなバランス。そして柑橘類の皮の内側にある白い部分のような苦味を感じます。
なかなか個性的ですね。そんなに派手なわけではありませんが、多分このワインが伝えたいであろう主張はバンバン感じます。
普通の(というかヨーロッパの)ワインとは全く別の飲み物といった風情ですが、それがハマる人がハマる要素なんでしょうね。
点数 | 77点 |
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名称 | K19FY_DD 2019 K19FY_DD 2019 |
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生産者 | Kyoeido Wine 合同会社共栄堂 |
価格 | |
購入店 |
同じような銘柄ですが、こちらは"DD"とあるので橙だそうです。
品種などの情報はラベルには書かれていませんので、ネットで調べたところ品種は甲州種100%とのことです。
白ブドウの品種で橙なので、いわゆる「オレンジワイン」的な醸しを伴う醸造法なんだと思われます。
色は、別に橙色をしているわけではないようです。前の白よりも若干赤みがあるかなぁ、といった程度です。
香りは、前の白と比べると明らかに弱く感じます。フォクシーが無くて甲州のみの香りだからでしょうね。
味わいは、白よりも酸味が多めで甘さは少なめ。ギュッと口腔内を絞られるような酒質の固さを感じます。
このワインも個性的ではありますが、個性発揮の度合いは白よりは控えめに感じました。
イメージから、白よりもオレンジの方が個性的な感じを期待したので、やや膝カックンと来る内容だったのが残念です。
点数 | 69点 |
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名称 | K19FY_AK 2019 K19FY_AK 2019 |
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生産者 | Kyoeido Wine 合同会社共栄堂 |
価格 | |
購入店 |
そして次は"AK"なんで赤ですね。このルールを踏襲するとすれば、ロゼは"RZ"、スパークリングは"AW"になるのかな?
まぁご本人の主義で名付けされているんでしょうから、ファンでも何でもない部外者がどう感じようが知ったこっちゃないと思いますが、
なんとなく幼稚な感じはしますね。ちなみに品種は巨峰とマスカット・ベーリーAのようです。これもネットで調べました。
外観は、白や橙同様に濁りがあります。色は、紫というより純粋に赤に近い色調、いや赤というよりロゼかなぁ、て感じの色合いです。
香りは、巨峰の雰囲気が強いのかな、ワインというよりブドウジュースのような、生食用ブドウの香りが支配的です。
味は、香りの印象通りジュースのような味わいですが、これまた甘そうな見た目の割には甘さはありません。
良く言えば「素直」、悪く言えば「単純」な感じがしますね。
和食なんかに合わせてちびちび飲んだりすると、しみじみとした美味しさが感じられるのかもしれませんが、
ワイン会みたいな席だとその領域まで至らないのが残念です。
点数 | 71点 |
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名称 | K19FY_AK_99 2019 K19FY_AK_99 2019 |
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生産者 | Kyoeido Wine 合同会社共栄堂 |
価格 | |
購入店 |
名づけのルールは益々混迷の度を深めておりまして、このワインには末尾に"_99"が付いています。
これまたネットで調べたところ、品種はマスカット・ベーリーA100%、銘柄の"_99"は「地域限定商品」を表しているそうです。うーん、だったら"TG"とかにして欲しい所ですな。
また、「ネットで調べた」と書いていますが、共栄堂のホームページにはそういった情報は一切書かれておらず、
なにやらポエムめいた文章が書いてあるのみです。なので品種の情報等は全て取り扱いのある酒販店に書かれているものを参考にしました。
色は、前のAKよりは濃い紫色です。そりゃそうですよね、マスカット・ベーリーAの方が色が濃いですからね。
巨峰って粒が大きくて皮の色が薄いから、材料として使うと色は当然そうなっちゃいますよね。
香りは、この品種の特徴である甘いキャンディの香りがしっかりとします。
味わいは、前のAK同様甘さ控えめです。渋味もほとんどありませんが、ジュースのようではなくちゃんをワインの味がします。
こちらの"AK_99"が一般向け、前の"AK"が地域限定ならわかるんですけど・・・コンセプトを理解するのが難しい商品群ですな。
でもその難しさが、ファン・コミュニティを維持していくのに必要な要素なのかも知れません。
点数 | 72点 |
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・・・というわけで、巷で人気の共栄堂4種類と稽古を付けさせて頂きました。
やや批判的なタッチでごちゃごちゃ書いていますが、だいたいどれも定価1,500円くらいのワインだそうですから、
その値段でこういう個性的なワインが楽しめるのであれば、それはそれでアリだとは思います。
ただ、師範にとって全く「ナシ」なのは、あまりにも流通量が少ないことですね。
以前からたびたび書いていますが、日本ワインの造り手の皆さんには、もっと数を造ることを意識して頂きたいなぁ、と思っています。
名称 | Charmes-Chambertin 2012 シャルム・シャンベルタン 2012 |
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生産者 | Camus Père & Fils カミュ・ペール・エ・フィス |
価格 | 7,556円 (通常価格:12,938円) |
購入店 | うきうきワインの玉手箱 |
共栄堂との集中稽古も終了し、ここからはダラダラ飲み会になる・・・はずだったんですが、師範がこのワインをブラインドで持ってきちゃったもんだから、
またまたブラインド大会(銘柄当て)となりました。
師範から「コート・ド・ニュイ」という情報だけお出しして、畑と造り手を当ててください、というもの。
『北のニュアンスを感じる。フィサン?』とか『華やかで軽い感じ、ジュヴレ・シャンベルタン?』とか『ヴォーヌ・ロマネの1級畑?』とか、いろいろご意見を頂きましたが、
「グラン・クリュ」と言葉は一度も聞こえてこなかったと思います。
それもそのはず、造り手は「ブルゴーニュ最大の地雷」の呼び声高いカミュですから。
やや薄めの色合いで、香りは華やかだけれどそんなに強いわけでもなく、味わいのバランスは良いけれどもこちらも凄みは感じません。
美味しいブルゴーニュではありますが、単品価格だと1万円を超えるワインかと言われるとちょっとねぇ、って感じですね。
かなり意地悪なブラインドでしたが、皆さんのご意見は概ね好意的で、グラン・クリュとは言わないけれどもポジティブな発言が多かったように思います。
最近のブルゴーニュは薄旨系が流行ってきているみたいですので、クラッシックなカミュのスタイルが評価される時代が来るかも知れません。
ちなみにこのワイン、昨年の「うきうきワインの福袋 ピノ・ノワール3本 15,000円」で買ったモノですので、通常売価の凡そ七掛け、7,500円程度のグラン・クリュです。
一人で開けるのもつまらないし、かといって持参ワインとしては名前がアレ、ということでブラインドにして成仏させてあげたのは大正解だったのではないでしょうか。
点数 | 84点 |
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リンク |
Charmes-Chambertin 2012 [Camus Pere & Fils] 12,938円 |
今回、家主のらぱんさん以外にも調理を担当してくれる方がおりまして、昨日もご一緒したstormさんが寿司を握ってくれました。 それも、青森下前の一本釣りのマグロとか、ウニとかが使われていて、「なにこれどこの高級鮨?」状態です。 更に、寿司以外にもホウボウのカルパッチョなんかも作って頂いて、まさに「ありがたやありがたや」状態です。
名称 | Rabbit Ridge Russian River Valley Frank Johnson Vinyard Pinot Noir 1996 ラビット・リッジ ロシアン・リヴァー・ヴァレー フランク・ジョンソン・ヴィンヤード ピノ・ノワール 1996 |
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生産者 | Rabbit Ridge Vineyards ラビット・リッジ・ヴィンヤーズ |
価格 | (隊長さんから) |
購入店 |
このワインは隊長さんが持参されたもの。ラビット・リッジと言えばジンファンデルのイメージがありますが(コレとか)、
そこのピノ・ノワール、それもヴィンテージが1996年という珍しすぎる古さのものを発見したので、ダメ元で持参したとのことでした。
折角なので、前のシャルム・シャンベルタンと比較したコメントを残します。
色は、シャルム・シャンベルタンより明らかに明るい色合いです。でも、そんなに年季が入った、って感じでは無いですね。
カリ・ピノにしては元から薄めの色合いだったんじゃないかと思われます。
香りは・・・良いじゃ無いですかコレ!ドライアプリコットみたいな乾いた甘さのある香りがパーッと広がって、「辛うじて生きてます」ってレベルじゃ無く「ちゃんと生きてます」。
味わいも良いですねぇ。しみじみ美味しく染みわたる甘さと酸味。やっぱりピノ・ノワールはコレだよなぁ。
というわけで、本日8種類のピノ・ノワールと稽古したわけですが、断然ナンバーワンがこの「微妙なはずのカリピノ」でした。
これだからワインはわからないし面白いんだよな。隊長のギャンブルも大正解でしたよ。
点数 | 88点 |
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料理の方もいろいろ出して頂いておりまして、続いてのメニューは鰹のたたき(左写真)や煮豚やちりめん山椒ご飯です。 カツオのタタキも単なる刺身じゃ無くていろいろと趣向を凝らした材料が添えてあったり、煮豚のスパイス、山椒のピリッと感、 いろんな味や香りが楽しめて、ワインが更に美味しくなりましたよ。(褒め過ぎな気もしますが本気です)
名称 | Rosso di Montalcino 2006 ロッソ・ディ・モンタルチーノ 2006 |
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生産者 | Poggio di Sotto ポッジョ・ディ・ソット |
価格 | (ミケさんから) |
購入店 |
このワインは、まだ大学生のミケさんが持参されたもので、イタリアの名門「ポッジョ・ディ・ソット」のロッソ・ディ・モンタルチーノ。
ヴィンテージは2006年はこの地ではグレートな年とのことです。
そもそもロッソ・ディ・モンタルチーノもロッソ・ディ・モンテプルチアーノもすぐわからなくなる程度の師範が、
もう相当メートルが上がった状態で稽古していて、更にはメモにも一切のコメントが残っていないとなると、
書かれる文章も甚だいい加減なものになりますが、よろしくお付き合いください。
色は、14年も前のワインとは思えないくらい若々しい感じの、そしてサンジョヴェーゼ種らしい赤みが強めの紫色だったように思います。
香りは、グラスに鼻を近づけただけで「こりゃ良いイタリアですな」と分かる香りのボリュームがありました。
そして味わいは・・・美味しかったです(語彙力)。
ワイン会って、だいたい後半で良いワインが出てくることが多いわけですが、そういう局面だと記録も取ってないし記憶もあやふやで・・・
でもその時の師範はたいそう楽しんでいたはずです。多分「美味い!美味い!!」っつって飲んでたんだろうと思います。
点数 | (85点) |
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差し入れでブドウ(シャインマスカットとピオーネ)なんかも頂いちゃっておりますよ。
ワインはブドウで出来ているわけですから、相性が悪いわけはありません・・・かな?もう覚えちゃいません。
他にも、途中でフライドチキンを差し入れたりもして頂いて・・・師範は座って飲んで食べているだけ。
使えないヤツでスミマセン。
名称 | Birdup Nagoyama 2015 鳥上坂 名子山 2015 |
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生産者 | Sakai & Co. 酒井ワイナリー |
価格 | (守田さんから) |
購入店 |
そして最後にまた日本ワインの登場です。このワインは守田さんが持参されたもので、山形のワインです。
道場の過去を紐解いたら、山形のワインとはサントリーの「かみのやまシャルドネ」とか、どちらかというと白との稽古が多いのですが、
このワインはボルドーブレンドとのこと。ヨッパライ状態ではありましたが興味津々で稽古しました・・・したと思います。
色は、しっかりとした濃さのある、確かにボルドーブレンドな色合いだったと思います。
香りも「え?これが日本ワイン??」な感じの本格派。多分樽の雰囲気がボルドーに似ているのあったかと思います。
味わいもしっかりとした渋味があって、再度「これが日本ワイン?」と感じた・・・気がします。
記憶が不確かではありますが、山形みたいな寒い地域のブドウで造られたとは思えない、骨太な味わいのあるワインだったと思います。
こりゃもう一度どこかで再稽古しなければなりませんな。山形、旅行にでも行きたいなぁ。旅先の温泉とかで飲んだら最高だろうな。
点数 | (83点) |
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・・・というような会。こんだけ飲み食いして会費はなんと6,000円という安さでした。 午後2時からスタートして、お開きになったのは既に9時前、長々と7時間もお世話になりました。 またの機会がありましたら、皆さまよろしくお願いいたします。
・・・で、らぱんさん宅からの帰り、TZK氏に誘われて茅ヶ崎駅前の松壱屋でラーメンを。
普通ラーメンとビールにしたんだけど、食券を買った後で気づく己の満腹具合。
いやー、最後の方が無理くり押し込みましたよ。そして、5人で行ったんだけどビール飲んだのは師範だけ。
皆さん冷静だなぁ・・・ってか師範が「ヤバい人」なだけか。
と、そんな一日でありましたとさ。
本日は、TOKYO WINE GIRLさんに誘われて、
亀戸のシャンパーニュ・スタンド デゴルジュマンに来ております。
軽い気持ちで参加したんですが、来てみてビックリ、お知り合いの方や、しばしばツイッターでお名前を拝見する方が集っておりました。
というわけで参加されたのは下記の7人+店主です。
・TOKYO WINE GIRLさん
・stormさん
・TZKさん
・KOZEさん:この日のブログ
・kouta-meganeさん
・親方さん
・安ワイン道場師範
・泡大将
名称 | Poilvert-Jacques Brut N.V. ポワルヴェール・ジャック ブリュット (ヴィンテージ無し) |
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生産者 | Poilvert-Jacques ポワルヴェール・ジャック |
価格 | 680円 (Glass/飲み比べ3種1,800円) |
購入店 | デゴルジュマン |
このお店に来たら、いつもこの「シャンパーニュ ハーフ3種飲み比べ」を注文することにしています。
一番安いこの銘柄は固定ですが、それ以外は毎月変わるので、楽しいんですな。
なにが楽しいかって、いかに自分の味覚嗅覚が当てにならんかを確認できるのが楽しいんです。
ちなみに前回の稽古記録がコチラです。
色は薄めの黄金色で泡立ちも十分、香りにはリンゴっぽいフルーツ香りにパンの耳の香ばしさや漬物の熟成感があって、
味わいもしっかり甘酸っぱい感じ。いつもの香りや味わいにホッとします。
やっぱりね、師範はこれで十分だわ。この日は普段飲めないようなシャンパーニュをいろいろと頂いたわけだけど、
費用対効果で言えばココに頂点が来ます。もちろんその頂点がどこに来るかは人によるとは思いますが、師範はココ。
点数 | 80点 |
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名称 | Ayala Brut Majeur N.V. アヤラ ブリュット・マジュール (ヴィンテージ無し) |
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生産者 | Ayala アヤラ |
価格 | 1,300円 (Glass/飲み比べ3種1,800円) |
購入店 | デゴルジュマン |
2種類目はアヤラです。以前稽古したことがあったっけな~と過去を紐解くと、今から17年前、2003年のクリスマスに稽古しておりました。
ちなみに今回の参加者で、この3種飲み比べを注文していたのは師範だけでした。というのも、どうもそういう空気じゃ無かったのね。
空気読めないオッサンでスミマセン。
そして、このシャンパーニュはいかなるものだったかというと、前のポワルヴェール・ジャックとそう大きな違いはありません。
ただ、ややスッキリしていて柑橘系の雰囲気が強かったかな?白ブドウ(シャルドネ)の比率が高いのかも・・・なんて判ったようなこと書いていますが、
シャンパーニュの品種比率って飲んでも判んないんですよね、実際。
グラス1杯のお値段はポワルヴェール・ジャックの約2倍...いやー、ホントにシャンパーニュの値段の差ってのはわからんです。
飲めば飲むほどわからなくなります。
点数 | 78点 |
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名称 | Bollinger "Special Cuvée" Brut N.V. ボランジェ "スペシャル・キュヴェ" ブリュット (ヴィンテージ無し) |
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生産者 | Bollinger ボランジェ |
価格 | 1,500円 (Glass/飲み比べ3種1,800円) |
購入店 | デゴルジュマン |
3種類目は、ベーシックなクラスでもガッツ溢れる銘柄として有名、そしてジェームス・ボンド氏が好んで飲むということでも有名なボランジェです。
この銘柄は昨年もここで古めのハーフを頂いております。
最近のシャンパーニュの上から半分をこの店で経験し、下から半分を安シャンパーニュのセットで経験していると言っても過言ではありません。
そして、ポンコツ味覚嗅覚の師範にもコレは差がハッキリと分かりました。
見た目に差はないのですが、香りのボリュームが違うんですね。明らかにコレはグイっと香ってきます。
味わいも厚みがあって、その厚みってのは多分酸味の量だと思いますけど、飲み応えを感じます。
ボトルのもカッコいいし味わいもしっかりしているし、やっぱりメジャーなブランドの中では師範はボランジェが一番好きな気がします。
というわけで、師範に飲ませるだったらボランジェ出しておけばニコニコします・・・ってかシャンパーニュってだけでニコニコですけど。
点数 | 82点 |
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師範が3種の飲み比べを終わる頃、パラパラと皆さんも到着。初対面の方とご挨拶などしておりました。
ワイン出すのも料理作るのも大将のワンオペなので、本日の料理は適当にお任せです。
1品目に出して頂いたのが、このお店の隣にある有名なラーメン店「つきひ」のチャーシュー。
普通に美味しかったですよ。でもきっとラーメンの上に乗って温かい方が美味しい設計なんだろうな。
名称 | Delamotte Brut Blanc de Blancs Millésimé (Magnum) 2012 ドラモット ブリュット ブラン・ド・ブラン ミレジメ (マグナム) 2012 |
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生産者 | Delamotte ドラモット |
価格 | (飲み比べ2種 7,000円) |
購入店 | デゴルジュマン |
本日皆さんがお集まり頂いている一番の理由は、「ドラモットのバックヴィンテージ、2012年と1985年のブテイユとマグナムの飲み比べ」なんだそうです。
前述したように、師範のスイートスポットはかなり低めの位置にありますんで、こういうプレミアムなシャンパーニュって正直あまり惹かれないんですね。
多分その価値を十分に感じ取れないから。でも、折角みなさんお集まりで、このワインについていろいろとお話しされているのを聞くと、
やっぱり頼まずにはいられないわけですよ。ちなみにお値段は、2012年産と1985年産を1杯ずつ、どちらもマグナムのセットで7,000円でした。
グラス1杯で稽古範囲を超えるシャンパーニュですから、正座して稽古させて頂きます。
色は、前の3種飲み比べと比較すると濃いめですが、横に注がれた1985と比較すると薄めです・・・って当たり前か。
香りには高菜の古漬けのような熟成香がバッチリ、味わいは旨味たっぷりの濃い味わい。
抜栓して時間が経っているからか、泡のボリュームは控えめでした。
なるほどねぇ、って感じです。でも、極めて個人的な師範の嗜好を暴露すると、ボランジェの方が好きだな。そしてもっと言えばポワルヴェール・ジャックの方が好きです。
つくづく安上りな身体に産んでくれた両親に感謝です。
点数 | 75点 |
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名称 | Delamotte Brut Blanc de Blancs Millésimé (Magnum) 1985 ドラモット ブリュット ブラン・ド・ブラン ミレジメ (マグナム) 1985 |
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生産者 | Delamotte ドラモット |
価格 | (飲み比べ2種 7,000円) |
購入店 | デゴルジュマン |
多分、本日の目玉はこのドラモットのマグナム1985年なんでしょうね。
ドラモットのミレジムに関しては、道場では17年前に1995年産と稽古しております。
その時は既にラベルがゴールドのタイプになっていたので、この白いラベルは希少品なんでしょうね。
そういうものを経験するチャンスを頂けて、ありがたい話であります。
で、このシャンパーニュ、誤解を恐れず思いっきり己の嗜好を白状すると「下り坂のかなり下の方」だと思いました。
色は琥珀色、泡はとても少なくてチリチリ程度。香りや味わいは、先日稽古したモルドバ産の白を彷彿とさせる熟成し切った雰囲気。
いわゆる普通のシャンパーニュとは別種の飲み物です。
これは好き嫌いが分かれるでしょうね。
stormさんや大将は「まだ数年イケる」みたいな話をされていましたので、好きな人は好きなんだと思います。
ただ、師範にはこの良さが分かりませんでした。でも勉強にはなりましたよ。
点数 | 65点 |
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前菜として出して頂いたのが左写真で、ノドグロの昆布〆、蝦夷アワビにキャビア、イクラ、ウニ乗せ。
どれも高級食材ですな。
ノドグロは、酢加減が良い感じでワインの酸味ととても良く合っていたように思います。
一方アワビの方は、日ごろから魚卵とワインは合わないと信じているのですが、
今日はそんなに合わない感じはありませんでした。やっぱりシャンパーニュは包容力がありますな。
名称 | Egly-Ouriet Brut Branc de Blancs Millésime 2008 エグリ・ウーリエ ブリュット ブラン・ド・ブラン ミレジム 2008 |
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生産者 | Egly-Ouriet エグリ・ウーリエ |
価格 | (kouta-meganeさんから) |
購入店 |
ここから怒涛の「ゴチになります大会」が始まります。
まず最初は、kouta―meganeさんがお持ち込みになられたエグリ・ウーリエのミレジム2008。
なんでも評論家のポイントで高得点を取ったワインらしいです。
ドラモットの飲み比べで、自分の感覚器が安い方にチューニングされていることを自覚したので、
果たしてその価値を感じ取れるか甚だ心配だったわけですが・・・
心配は杞憂に終わりました。いや~、コレは美味いです。
これまで頂いたシャンパーニュでもトップクラスの美味しさ。
甘くないけど黄金糖のような風味があって、全体のまとまりと言うか凝縮感というか、集中力を感じます。
泡もしっかりで、やっぱりシャンパーニュは泡が大事だということを感じましたね。
後で調べたら、エグリ・ウーリエは「ピノ・ノワール最高峰」なんだとか。
やっぱり師範はシャルドネ主体のものよりピノ・ノワール主体の方が好きなようです。
ヴィンテージは2008年でそれなりに熟成期間は長いわけですが、それが良い方に作用している感じもします。
しっかしますますシャンパーニュがわからなくなるなぁ。
点数 | 90点 |
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次の料理が、ブーラッターと桃とシャインマスカット。 フルーツが合うワインってのもシャンパーニュの特権のような気がします。 美味いよねぇ、季節のフルーツ。 師範はプラムが大好きなんですが、そろそろ終わりの季節なんで寂しかったりしています。
名称 | Meursault 1er Cru "Sous le dos d'Ane" 2016 ムルソー・プルミエ・クリュ "スー・ル・ド・ダーヌ" 2016 |
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生産者 | Dom. Leflaive ドメーヌ・ルフレーヴ |
価格 | (stormさんから) |
購入店 |
先日のムルソー大会に参加したかったと仰るstormさんが、ムルソーを2本お持ち込みされておりました。
そのうちの1本がコレ、泣く子も黙る名門造り手「ドメーヌ・ルフレーヴ」のスー・ル・ド・ダーヌ。
まだ植え替えて間もない若木だって話だったと思いますが、この銘柄は13年前に2004年産と稽古しております。
とすればもう植えて20年以上は経っているんですかね?
色は、そんなに濃くない普通の白ワインの色でした。ですが、香りは普通の白ワインとはまるで違います。
香ばしいカラメルとバニラとリンゴと蜂蜜トローリ溶けている香りがブワーッと来て、まさに「ルフレーヴ節大全開」です。
13年前は軽めに感じた味わいも、今回はとてもしっかりしたものになっているように感じます。
これが樹齢を増したことによるのか、単にヴィンテージの違いなのかは分かりませんが。
いやー、美味いっす。「ムルソー美味い×ルフレーヴ美味い」の掛け算で効いてきます。
やっぱり高いワインは美味いよなぁ。シャンパーニュだとその序列が良くわからなくなるんだけど、ムルソーだと「名門は間違いなく凄い」です。
点数 | 92点 |
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名称 | Meursault 2017 ムルソー 2017 |
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生産者 | Dom. Bernard DUGAT-Py ドメーヌ・ベルナール・デュガ・ピィ |
価格 | (stormさんから) |
購入店 |
もう一本のムルソーは、泣く子も黙る(ってこのフレーズ使いすぎだな)超名門、ベルナール・デュガ・ピィによるものです。
こちらも、ムルソーに畑を持ったのは最近、という話だったかな?雲の上の世界の話なんで、師範はそのあたりの知識は無いに等しいです。
なんたってデュガ・ピィのワインと稽古するのなんて、この23年の歴史の中でたった2回目(前回は6年前)ですから。
もう正座して稽古しても無理なんで、心の中で土下座して稽古します。
色は、前のルフレーヴよりもレモン色が強く感じられましたが、グラスの形状が違ったのでそう感じただけかも知れません。
香りは、前のルフレーヴと同傾向ながら、さらに香ばしさがマシマシになった感じがしました。もう尋常じゃ無く「ムルムル~!」って具合に香ります。
そして味わいも立派です。香りに負けてません。
奇しくも横綱対決の様相を呈しておりましたが、師範の軍配は僅差でこちらに上がります。
いやー、でも凄い世界だな。『デュガ・ピィ余ってますからどうぞ~』なんて発言を耳にすることなんで、この先の人生もう無いかも知れません。
点数 | 93点 |
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どういう経緯だったか忘れましたが、パンも出して頂きました。 結構甘い感じのパンでしたが、ワインに迫力があったんでその甘さも邪魔になりませんでした。 この後に出されたムール貝のソースをつけて食べるとたいそう美味でしたよ。
名称 | Crystallum "Bona Fide" 2017 クリスタルム "ボナ・ファイド" 2017 |
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生産者 | Crystallum クリスタルム |
価格 | (KOZEさんから) |
購入店 |
ここからは赤です。
まず1本目は「南アフリカワインの伝道師」KOZEさんが持参されたクリスタルム、品種はピノ・ノワールです。
前のムルソーがあまりに凄い感じだったので、KOZEさんも出しづらそうにされていました。
その気持ち、よーく判ります。ちなみにこの銘柄とは、3年前に2015年産と稽古済みであります。
色は、ピノ・ノワールらしい明るくて清澄度の高い赤紫色です。
香り、良いじゃ無いですか。
ボリュームこそ最初は小さめでしたが、木苺っぽいピュアっピュアな香りがフワーッと漂って、「やっぱピノ・ノワールって良い香りだよな」と再認識させられます。
味わいもキュートでピュアっピュア。ブルゴーニュだとフィサンとかマルサネあたり、かなり北の方をイメージする香りや味わいです。
いやいや、これまた美味しゅうございましたよ。
ホント南アフリカって、ニューワールドの緯度と旧ワールドの経度の合流点というか、
双方の良さを併せ持っている感じがしますな。
点数 | 86点 |
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これが本日のメインの1品目になるのかな、モンサンミッシェル産ムール貝・シャンパン蒸し クリーム仕立て。
おいしかったです(語彙力)。
ちなみに大将に意地悪で「モンサンミッシェルってどのあたりでしたっけ?」と聞いたら、
『確か地中海の方だったと思います』という回答が返ってきたことはナイショにしておきます。
名称 | Serègo Alighieri Valpolicella Classico Superiore 1986 セレーゴ・アリギエーリ ヴァルポリチェッラ・クラッシコ・スーペリオーレ 1986 |
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生産者 | Masi マァジ |
価格 | (TZKさんから) |
購入店 |
次の赤は、TZKさんが持参された、1986年産というとても年季の入ったイタリア産。造り手はヴェネト州の名門「マァジ」です。
ちなみにこの銘柄とは、今を去ること22年前、まだ師範家がDINKSだった頃の大昔に、
リゾナーレ小淵沢(現在はリゾナーレ八ヶ岳)のレストランで稽古しております。
リゾナーレ八ヶ岳、今は日本ワインが楽しめる宿になっているようです。また行きたいなぁ。
さてこのワインの内容ですが、色はまだ十分に紫色の残る元気な色合いだったように思います。
が、香りはかなり熟成側に振れてました。そもそもヴァルポリチェッラってちょっと汗臭いような雰囲気があると思うんですが、
それがより助長された感じです。味わいは・・・どうでしたっけね?このあたりから記録も記憶もあやふやになって参ります。
でもやっぱりアレだな、師範はあまり古いワインよりも若いワインの方が好きみたいだな。
そのあたりも味覚嗅覚が安い側にチューニングされていると思います。
ってか長年の努力でそっち側に寄せてきたのかも知れません。
点数 | 79点 |
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メインの肉料理がコレ、鴨ムネ肉のソテー ポメリーマスタードクリームソースです。 こんな料理を、ワイン注ぎながらグラス拭きながらワンオペで作っちゃうんだから、大将はたいしたもんですな。 添えられたキノコも土っぽさがあって、ローヌの赤にしっかり合っていたように思いますよ。
名称 | Chateauneuf-du-Pape "Pignan" Réservé 1995 シャトーヌフ・デュ・パプ "ピニャン" レゼルヴ 1995 |
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生産者 | Ch. Rayas シャトー・ラヤス |
価格 | (親方さんから) |
購入店 |
赤の中ではこれが今回のメインとなるんでしょうか、親方さんが持参されたのはローヌの名門、泣く子も黙る(もう良いっすかね)シャトー・ラヤスのシャトーヌフ・デュ・パプ。
前情報無しでこのワインに対峙したわけですが、後で値段調べてビックリです。「え?えええええええええ?」ってワインです。ありがたい話でございます。
色は、若干濁った感じの濃い紫色です。
香りは、熟成ボルドーに感じる煮豆と消し炭の香りに加えて、ローヌらしいケモノっぽい雰囲気を感じます。
熟成ローヌなんてあまり経験が無いので、例えがヘンテコでスミマセン。
味わいは、ガッチリした骨格の中に甘さのコアがしっかりあって、とても凝縮感のある味わいだったように思います。
『赤身肉を合わせたいねぇ、鹿とか猪とか』なんて意見が出ていたと思いますが、確かにジビエに合わせたら申し分ないワインでしょうな。
いやー、得難い体験をさせて頂きありがとうございます。これからも「親方」として慕わせて頂きます。
点数 | 87点 |
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ごはんもの(って言わないか)がコレ、アメリケーヌ・ソースのパスタです。 こうやって見ると結構いろいろと食べてますね。濃厚な甲殻類のソースが美味しいパスタだったと思います(記憶あやふや)。
名称 | Tokaji Oremus Eszencia 1975 トカイ オレムス エッセンシア 1975 |
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生産者 | Tokaj Oremus |
価格 | (stormさんから:500ml) |
購入店 |
stormさんはなんともう1本持参されていました。それがコレ、1975年産のトカイ・エッセンシア。貴腐ブドウだけで造られたワインだそうです。
ちなみに貴腐ワインで一般的なソーテルヌやトロッケンベーレンアウスレーゼは、貴腐果以外に普通の実も使われているんだとか。
そんなことちっとも知りませんでした。「師範、ボーっと生きてんじゃねぇよ!」です。
そしてこれがまたあまり経験のないワインでありました。
色はコカ・コーラのように濃くて、トロットロな感じ。
アルコール度数は6%と表記されていますが、実際はそれよりも低いそうです。
なので、お酒というより甘~いエキスですな。
・・・というわけで、ワインとして評価するのはなかなか難しい飲み物だったわけですが、
たいそう珍しく興味深い体験をさせて頂きましたので、ここに謹んで御礼申し上げます。
点数 | 85点 |
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その甘~いエキスを、デザートに出して頂いた自家製ヴァローナチョコレートのテリーヌに合わせて頂くと、これがまた秀逸です。 なんとか伝わるように努力すると、バニラアイスに上質のバルサミコ酢をかけて食べるみたいな感じですな。 やっぱり伝わりませんか?そうですかスミマセン。
名称 | Delamotte Brut N.V. ドラモット ブリュット (ヴィンテージ無し) |
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生産者 | Delamotte |
価格 | 7,000円(お店価格) |
購入店 | デゴルジュマン |
こんなに「大持ち込み大会」になるとはつゆ知らず、師範はフラッと手ぶらで来てしまったわけですが、
さすがに最年長のオッサンが「ゴチになりました~」って帰るわけもいかず、
ちょうど皆さん一通り飲んで落ち着いたところを見計らって、「大将!安いシャンパーニュを1本開けとくれ!」と高らかに宣言させて頂きました。
いや、「安い」を付けるあたりが師範の弱さですが、安いのが何より好きだから仕方ありません。
そんな注文の仕方に応じて出して頂いたのがこれ、ベーシックなドラモットです。
なるほど確かに今日はドラモットのバックヴィンテージを楽しむ会だから、ここでノーマルを出して頂くのは気が利いておりますな。
・・・というわけで、ドヤ顔で皆様に振る舞い酒させて頂きました。
どんなワインだったかほぼ覚えちゃいないわけですが、メモには
「ふつうにスムーズ、おぼえた」
と書かれています。何を覚えたんだか。
点数 | ??点 |
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最後に出して頂いたのは、TZKさんが持参された?卵焼き。 これもなにか蘊蓄があったみたいですが、そんなのは忘却の彼方です。
実はワイン以外にも、これまたstormさんが持参されたウオッカ("JCB"、"Cavier infused vodka"、"Burgundy France"と書かれています)なんかも頂きました。
ウォッカのフリーフロー、それってヤバいやつです。
そんな感じの飲み会、お会計は、2杯で7,000円の週末シャンパーニュに振る舞いシャンパーニュ1本を含めても20,000円台前半。
飲み喰いした内容から考えれば極めてお得度が高い会でした。みなさんありがとうございます!
名称 | Is this it ? Grüner Veltliner 2019 イズ・ディス・イット? グリューナー・フェルトリーナー 2019 |
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生産者 | Danubiana Kft. ダヌビアナ Kft. |
価格 | 888円 |
購入店 | カルディ ルミネ横浜店 |
本日の夕食は、子供たちだけで外食に行ったので、師範代は京樽の持ち帰り寿司。
師範は、枝豆を自分で茹でた以外は、シメサバ、蒸し鶏とコーンのサラダ、ヒレカツ、いずれもスーパーのお惣菜。
そんな気楽な料理に合わせたのは、カルディで買ったハンガリー産のグリューナー・フェルトリナー。
ハンガリーと言えば「BONCHIと、TOKAJのKIFU WINE」が有名ですね(ご参考)。
このワインの原産地呼称(OEM)は"パンノン"というところ、これって北部の"パンノンハルマ"じゃなくて、南部のペーチやトルナがある地域ですよね
・・・などと書いても普通の読者な方には全くの呪文だな。師範も明日には忘れそうです。
色は、「グリューナー」っていうくらいだからガッツリ緑色っぽいのかと思えば、そんなこともなくてやや若めのレモン色です。
香りのボリュームは弱め。黄桃っぽいトロピカル感のある甘い果実の香りがして・・・それ以外は特筆すべき香り無し。
味わいはとても軽い感じ。裏ラベルには『みずみずしい果実味と溌溂とした酸が見事に調和』と書かれています。
上手いこと言いますな。師範が書くとすれば「薄くて軽いけど値段を考えればアリだし憎めない味わい」かな・・・絶対ボツでしょうけど。
ハンガリーの個性とか、さらにはグリューナー・フェルトリナーの個性を見つけるのもちょっと難儀する感じの、フツウ~に軽い白ワインです。
でもね、1,000円以下でお惣菜買ってきて、1,000円以下のこのワインを空けて、子供たちは自分らだけで食事に行くくらい成長して、
この慎ましい生活に何の不満も無いです・・・なんてことをしみじみ考える、身の丈に合ったワイン。
このシリーズはピノ・グリも買っています。そちらにはもう一歩ガッツを期待したいところ。
点数 | 70点 |
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名称 | La Chulapa Reserva 2011 ラ・チュラパ レセルバ 2011 |
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生産者 | Chulapa (R.N.E.) チュラパ (R.N.E.) |
価格 | 780円 (単品価格:1,190円) |
購入店 | ヴェリタス 輸入直販ワイン専門店 |
本日の夕食当番は師範で、メニューはトンテキ(w/日本食研のトンテキの素)、イカとタマネギのネギ塩焼き、空心菜のガーリック炒め、ゴボウの甘辛揚げ(お惣菜)、BLTスープ。
ワインは、ヴェリタスの「選び放題!オリジナル6本セット」6,290円の中から、スペイン産の赤を。
ヴィンテージは2011年と古めなんだけど、産地とか品種に関しては何も書かれていなくて不明です。
だもんで、やや「闇なべ」をつつくような気分で稽古を開始します。
色は、しっかりと濃い紫色ですが、若干レンガ色がかっている雰囲気があって熟成が感じられます。
香りは、真っ先に頭に浮かんだのは「え!これボルドー?」です。
黒系果実に小豆を煮たようなホッコリ感、そしてミシェル・ロラン的な甘香ばしい樽香。いやマジで良い感じに熟成したボルドーの香りがしますよ。
味わいは、渋味しっかり、甘味も酸味もあるけど目立つのはエグ味。
香りの一流っぽさと比べるとかなりガチャガチャしていて雑な感じを受けますが、良いように取れば元気でインパクトのある味わいです。
いや~、面白い。味わいから推察すると品種は多分テンプラニーヨなんですが、香りだけブラインドコンテストしたとすれば、
「ボルドーの右岸で新進のワインメーカーがプロデュースしたそこそこ熟成したヤツ」と答えるでしょう。
1,000円強のお値段ということで、中身のクオリティとしては激しく「アリ!」なんですが、
ラベルにもショップのサイトにも詳細の情報が無いので、語れる要素が少ないのが残念ポイントです。
点数 | 79点 |
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リンク |
La Chulapa 2011 1,190円 選び放題!オリジナル6本セット 6,290円 |
本日の食前酒は、サントリーの「ザ・プレミアム・モルツ 秋〈香る〉エール」。
色は普通の「〈香る〉エール」より濃い感じ。香りも香ばしさがしっかりしていて、味わいもなんとなく甘味を感じて秋らしい雰囲気。
これももう少し涼しくなってからが本番ですかね~
名称 | Corteaura Brut N.V. コルテアウラ ブリュット (ヴィンテージ無し) |
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生産者 | Corteaura コルテアウラ |
価格 | 2,145円 (通常価格:4,290円) |
購入店 | ワイン&ワインセラー セラー専科 |
本日はコストコに買い出しに行ったので、夕食のメニューはソーセージ各種(焼いただけ)、チョレギサラダ(混ぜただけ)、タンドリーチキンラップ(食べるだけ)、ピクルス(同左)。
楽なのは良いんだど意外と良いお値段しているのがコストコ・マジックですな。
そんな料理に合わせたのは、イタリアのプレミアム・スパークリングであるフランチャコルタ。
品種はシャルドネ90%、ピノ・ネロ10%。瓶内熟成期間は36ヵ月と長めです。
泡立ちは、シャンパーニュに遜色ない細かい泡がコンコンと立ち昇っています。色はどこか緑色っぽさが感じられる若々しい感じのレモン色。
でもそれってラベルのミントグリーンに印象が引っ張られているのかもです。
香りは、シャルドネ主体らしい爽快感のあるフルーツ香と、ほんのり熟成を感じるイースト香。
「ブラン・ド・ブランのシャンパーニュです」と言われれば「だと思いました!」と前のめりに答えそうな香りです。
味わいもまるでシャンパーニュですな。ブリュットらしく甘さ控えめ、酸味シッカリでコクもあって、しみじみ美味しいスパークリングです。
やっぱフラチャコは「なんちゃってシャンパーニュ」の筆頭だな。その分お値段もシャンパーニュ並みのことが多いけど、
タマに安くなった時には(今もショップで半額セール中)ゲットして損は無いと思います。
点数 | 80点 |
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リンク |
Corteaura Brut N.V. 2,145円 |
スパークリングワインは、グラスと並べて置いた時に、ボトルとグラスとの間のシルエットが横向きのロングドレスの女性みたいに見えるのが好きです(写真だと右向き)。
特に腰のあたりのラインが魅惑的。
今日の彼女はモスグリーンのドレス。ボトルにはミントグリーンのラベル、そしてわずかに緑を感じる液体、コーディネートはバッチリです・・・って妄想が過ぎますかそうですか。
夏はビールばっかで清酒が捗りませんが、久しぶりに清酒を購入、買ったのは「獺祭 等外」。
そしてこれと7月に開けた「會津宮泉 純米吟醸 福の香 火入」と飲み比べ。
宮泉は、1月経ってもフルーティな香りの華やかさ変わりません。味わいに関しては、開けて以降だんだん甘くなってきたような印象があります。
獺祭は安定の美味しさですな。宮泉と比べると吟醸香が青い感じで味わいも甘さ控えめ、シュッとしてクリアな感じ。これが税込み1,430円なのはやはりお買い得ですぞ。
師範ってば獺祭の「等外」を見かけたら、お得な気がしてつい買っちゃうんですな。やっぱり『ダッサイが好き~!』なようです。
名称 | Star Lane "Happy Canyon of Santa Barbara" Cabernet Sauvignon 2016 スター・レーン "ハッピー・キャニオン・オブ・サンタ・バーバラ" カベルネ・ソーヴィニョン 2016 |
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生産者 | Star Lane Vineyard スター・レーン・ヴィンヤード |
価格 | 3,059円 (単品価格:5,379円) |
購入店 | うきうきワインの玉手箱 |
この週末は楽天のスーパーセール期間中なので、また「うき袋」でも買おうかと思ったけど、6月に買った分の赤がまだまるまる残っていたりするんですな。
というわけで、それらを片付けていくべく「うきうきワインの福袋 赤3本白6本 15,000円(税別)」から、破戒価格 (単品価格:5,379円)のカリフォルニア産赤をチョイスしました。
合わせた料理は豪州牛の和風サイコロステーキ、豚の酢モツ、タコとワカメの酢の物、トマトとレタスのサラダ。
前述の清酒で景気づけしたあと、明るいうちからボチボチ稽古を付けて参ります。
色は、全く向こうが透けないくらいに濃い青紫色、アルコール度数14,4%の威力もあってかトロットロに粘性が高そうな外観です。
香りは、濃い色のベリー香をベースに、バニラやコーヒーやチョコレートやタバコやナツメグが色を添える、ボリュームもあって複雑な香りです。
ブラインドで嗅いだとしても気合の入ったカリフォルニアのカベルネ・ソーヴィニョンであることがモロわかりですな(※)。
口に含むと「あぁカリカベ!、おぉカリカベ!」感は益々確固たるものになって参ります。
渋味はたっぷりだけどカドが無くてスムーズ、甘さしっかりで酸味穏やかなバランス。
グイグイとは飲めないのでチビチビ楽しまざるを得ない味わいです。
とにかく「強いアメリカ」、カウボーイハットを被った屈強な若者に『どうだいニッポン人、コレ美味いだろ!』って差し出されたようなワインです。
やっぱり米国のパワーは侮れないな。思わず「ギブミーチョコレート!」っつっちゃいますわ。
こういうのって自分では買わないレンジなので、福袋に入っていたりすると視野を拡げるきっかけになってくれてナイスです。
(※)ウソです。見栄を張りました。
点数 | 84点 |
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リンク |
Star Lane "Happy Canyon of Santa Barbara" Cabernet Sauvignon 2016 5,379円 うきうき福袋1万5千円de高級辛口赤・白ワイン6本セット 16,500円 |
最近、コノ・スルのファミマ限定ピノ・ノワールが一部で話題なので、久しぶりにセルフ飲み比べでもしてみたいと思います。
題して
コノ・スルのピノノワール、ファミマ限定の「リミテッド・エディション」と普通の「ビシクレタ・レゼルバ」って中身違うのかよ?
です。本日合わせた料理は、長女謹製のハンバーグ、ズッキーニとベーコンの炒め物、野菜とベーコンのスープです。
この対決に関してあらかじめ師範の予想を申し上げておきますと、「似ているけどファミマの方が軽くて甘い」と踏んでおります。
だってコンビニ客ウケを狙うならそうなるでしょう?
1日で2本飲み切るのはちょっとサムライが過ぎるので、本日と二日後の金曜に分けて稽古して参ります。
名称 | Cono Sur "Bicicleta Reserva" Pinot Noir 2018 コノ・スル "ビシクレタ レゼルバ" ピノ・ノワール 2018 |
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生産者 | Viña Cono Sur ビーニャ・コノ・スル |
価格 | 836円 |
購入店 | カクヤス保土ヶ谷店 |
まずリファレンスとしたのがコチラ、コノ・スルのエントリー銘柄であるビシクレタ・シリーズ。
最近ビシクレタにも「レゼルバ」なんて名称を奢っているので、上位との差異化が判りづらくなっちゃいましたね。
ちなみにこの銘柄の2016年産とは、昨年も同様に飲み比べの際に稽古しております。
昨年はグレード違いの比較、今年は同グレードの販路違いの比較。似たようなことやっているなぁ、と自分でも思います。
ちなみにこちらはコンビニではなく酒ディスカウトで買いましたが、保存状態等は大差無いと考えています。
色は、明るすぎず暗すぎず、典型的なピノ・ノワールといった感じの色合い。
香りは、アメリカン・チェリー的なフルーツの香りに革製品のようなケモノっぽさ、加えてうっすらとミントの香り。そこそこ立派なボリュームでフワーッと香ります。
味わいは、香りのボリュームと比較すると「あれっ?」ってくらい軽めです。
渋味は弱くて甘さ控えめで酸味はそこそこ、「飲みやすい」とは言えるんでしょうけど、飲みやす過ぎていつ飲んだかわからないような気になります。
まずこのワイン単体の評価として、この香りの華やかさで1,000円以下ってのは立派だと思います。
日本全国どこでも買える流通量も立派。
でも、裾野を広げたいあまり「やっちゃいけない」ことをやっているような気がします。それに関しては↓のリミテッド・エディションの方で。
翌々日再稽古。フルーツのフレッシュ感はやや影を潜めて、革製品的なウニ―っとした感じが主体になっています。 でも普通に美味いのよ。3桁のワインでこのパフォーマンスはやっぱり立派です。
点数 | 74点 |
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名称 | Cono Sur "Bicicleta Limited Edition" Pinot Noir 2018 コノ・スル "ビシクレタ リミテッド・エディション" ピノ・ノワール 2018 |
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生産者 | Viña Cono Sur ビーニャ・コノ・スル |
価格 | 880円 |
購入店 | ファミリーマート 星川二丁目店 |
もう一本がコチラ。ツイッターで話題のファミマ限定銘柄です。
同じくファミマ限定のマルベックは、昨年のバーチャルワイン会で稽古したりしました。
最近はコンビニのワインもいろいろと個性を出してきていますね。
師範の場合、普段からあまりコンビニで買い物はしないので、たまに訪店すると「え~こんなのがあるの?」とビックリしたりしています。
まずは色を比較しましたが、外観上の違いは「全く無い」と言って良いでしょう。グラスマーカーが無いと絶対判らなくなります。
香りも、少なくとも師範クラスのポンコツ嗅覚では違いは感じ取れません。でも、予想は「でも味わいは明確に違う」なので最終ジャッジを味覚に任せますと
・・・これまた同じです。
気のせいレベルで感じられるのは、通常ビシクレタより渋味があって酸味が控えめかもとも思えますが、その差はとても微妙で、ボトル差や流通経路の差のレベルに思えます。
ホントはなにか違いをもって出荷されているのかも知れませんよ、
でもコンビニやスーパーで買い物をする普通一般の消費者の感覚だと間違いなく「どっちも同じ」です。明確な違いはありません。
なぜコレをリリースしたんだろう?と疑問に思いますし、もしかして、全く同じものを「販路が違うからラベルを変えた」のであれば、それはちょっと残念です。
消費者は「お!新しいの発見!」ってワクワクするんですよ。
こちらも翌々日再稽古。ツイッターで『ノーマルより香りがアジア的』という意見を頂きましたが、ゴメン、やっぱり明確な差異は感じられませんでした。 お気持ちレベルで言うと、こちらの方が若干果実味が元気で、ノーマルの方は若干腋臭っぽい香りに落ちていたように感じます。 でもホントにその差は微妙です。
点数 | 74点 |
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測定の結果、糖度もpHもピッタリ同じ。グラスの写真を撮っても、全く違いはわかりません。
双方とも半分弱を残しましたんで、明日の休肝日を挟んだ明後日、再稽古して変化の具合を確認する予定です。
どちらもそのままスクリューキャップを戻して、白用のセラー(温度8度)に立てて保存します。
でもきっと変わらないだろうな。