10月です。この季節のフルーツはなんといってもブドウですな。
ブドウは、それを発酵させたアルコール飲料ももちろん好きだけど、生で食べるのも好きです。
特に好きな品種はマスカット系。巨峰系の「甘さ番長」な品種より、ブドウらしい香りや酸味がある品種が好み。
ナイヤガラやキャンベラなんかも好きなんだけど、首都圏だと生食用ではあまり見かけないんだよね。
左写真はシャイン・マスカット。生食用だと大変美味しいブドウですが、
ワインにするには糖度も酸も不足していると思われます。
秋の箱根プチ・レジャー二日目。
台風22号の接近に伴い、箱根の山は今朝もガッツリ雨でございます。
天気が良ければ部屋の窓から雄大な富士山がバッチリ見えたはず・・・なんだけどなぁ、残念。
朝はゆっくり起きてまたまた大浴場へ。
温泉宿に泊まると3回は風呂に入らないと気が済まない貧乏性です。
朝食も、夕食と同じレストランでバイキング。
基本的な構造は夕食と同じなので、ゆったりとしてはいますが、
朝は夜より人が同じ時間に集中するのと、
働いている方の人数も絞っている?って感じなので、相対的にはちょっと慌しい感じでした。
普段の朝はご飯一膳と味噌汁程度しか食べない師範ですが、朝食バイキングでは腹いっぱいにしがちです。
この貧乏性とはもう一生付き合わなければいけないのは覚悟しているんで、本日も朝から腹いっぱい。
その分今日はお昼を軽くして対応する所存です。
食事の後は館内をブラブラ。
売店で昨夜の「ハウスワイン」が売られているのを発見。お値段1,970円。説明書きによれば、
『当ホテルオリジナルラベル。さわやかな酸味がすっきりとした味わいを引き立てる山梨産「甲州種」のみ使用した、
どんなお料理にも合うワインです。』
とのこと。だったらそう言ってよぉ。
日本ワインと知っていたら昨晩コレを注文したのにぃ。
そんな感じで午前11時前にゆっくりチェックアウト。
お会計は、一泊二食の宿泊料と夕食時のワイン代、お土産代なんかを加えて75,000円くらい。
安くはないけど、このお金が日本の経済を廻してくれるのだと思うことにします。
宿を出ても外は大雨。観光する気分にもならないので、そのまま峠を越えて御殿場へ。
目的地は御殿場プレミアムアウトレット。
正午前に到着して、例によって駐車場空き待ちの大渋滞を覚悟したけど、
大雨が幸いしてか今日は施設に一番近い第2駐車場にすんなり入れました。
この施設は屋外型の店舗が並んでいる恰好ですが、各店舗は概ね庇で繋がっているので、
雨が降っていてもほとんど濡れずに済みます。
そして、大雨のせいかいつもよりお客さんが少ないような。
半分以上が中国からの旅行者な感じでした。
お昼は、子供たちはフードコートで「ローストビーフ丼」なるものを食しておりましたが、
朝たっぷり食べたので昼は軽くしたい師範はマクドナルドへ。
外食でファーストフードを利用するのなんて数年ぶりです。
注文したのは、ヤッキー(しょうが焼きバーガー)なるハンバーガー。お値段1個200円也。
こういうレジャー施設の中で、200円で食べられる軽食を提供して頂いているのはありがたいと思います。
味も、ジャンキーな味わいながらそれはそれで悪くない。
ただなぁ、見た目ひどいよね。掲示してある写真は美味しそうなのに、現物がコレだと落差がひどい。
たっぷり子供らの買い物に付き合って、御殿場を出たのが午後4時ごろ。
日曜午後なんで東名高速の上りは多少渋滞するだろうと覚悟していたけど、
こちらも雨のおかげかほとんど渋滞も無く、道場近くに到着したのは午後5時過ぎでした。
夕食は、保土ヶ谷バイパスからちょっと寄り道して庶民の焼肉屋牛角 南本宿店へ。
御殿場を出る時点で6時に予約していたんだけど、1時間近く早く着いちゃいました、ってことになりました。
このお店、昨年も山中湖からの帰りに利用しています。
旅行の帰りだと、駐車場があるのがポイント高いんだな。もちろんこの先の運転は飲まない師範代にお任せします。
頼んだ料理は、牛タンやらカルビやらいろいろと。
たまたま今は「牛角祭り」ということで、牛角カルビやロースなんかが通常590円のところ390円、
王様ハラミも通常790円が490円に値下げ中。
そのあたりを中心に頼んでおりました。
飲物も、「牛角祭り」でアサヒスーパードライの生が通常500円のところ390円にディスカウント。
ググッとそちらに心が動かされましたが、銘柄があまり得意でないスーパードライだったということと、
「やっぱ焼肉には赤ワインでしょ」という気分もあって、初めから↓の赤を注文するに至りました。
名称 | Takún Reserva Cabernet Sauvignon 2015 タクン レゼルバ カベルネ・ソーヴィニョン 2015 |
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生産者 | Takún ? タクン? |
価格 | (1,980円 税別) |
購入店 | 牛角 南本宿店 |
このお店で一番ベーシックなワインは、昨年も稽古したチリ産の赤。
そして、昨年はその上に500円増しで南アフリカ産のピノタージュがあったと書いていたので、
今年は是非それを頂こうと期待しておりました。
ところが、今年のリストでは南アフリカ産は2,980円に値上げ(多分別銘柄)、
2,480円の位置には南仏産のメルローがリストされていました。
このクラスのフランス産に良いイメージは無く、さりとて南アはチリの1.5倍、
ここでもまた貧乏性がぶり返してしまい、注文したのは昨年と同じ銘柄のチリ産赤。
ヴィンテージくらいは変わっているだろうと踏んでいたんだけど、
ビンテージも同じ2015年でした。
・・・と、若干消化試合な気分を胸に抱きつつ稽古。
色はかなりしっかりした紫色。小さいグラスでも向こうが透けないくらいの濃さがあります。
香りも、ベリー系のフルーツ香とピーマンのような青い感じ、いかにも南米のカベルネ・ソーヴィニョンといった香りです。
味わいも、甘さがあって渋味もあって、特に問題視するような要素は無く、普通に楽しめる濃さとバランスです。
「焼肉屋でボトル1,980円の赤ワイン」であることを考えると、とてもリーズナブルな感じはします。
ただ、惜しむらくは一人で1本だと若干飲み飽きします。
改めてメニューを見ると、このワインの「デキャンタ500ml 1,480円」という設定があるじゃないですか!
だったら、まず生ビール飲んで、それからデキャンタを頼んだ方が満足度が高いのでは、と思います。
点数 | 70点 |
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お会計は、「牛角祭り」が効いたのか、昨年より1,000円くらい安くて4人分トータルの金額が12,000円強。
まずまず順当な価格ではないですかね?
大抵の料理は「美味い美味い」と満足して食べる、
我が一家の味覚感受性の寛容さを誇らしく思います。
そんな感じの一泊二日プチ・レジャー。
家族旅行、あと何回行けるかなぁ。
本日から一泊二日で秋の箱根へプチ・レジャー。
本来は師範母も一緒のはずだったんだけど、予定より早めに帰郷したので家族4人。
箱根で秋の紅葉が楽しめるはずだったんだけど、あいにくのお天気。
いろいろ当初の予定とは違ってますがまぁそういうこともある、ってことで。
午前中は長女が学校の土曜講習、次女は部活があるというので昼過ぎ2時頃に道場を出発、
目的地は仙石原側なんで東名御殿場インターから行った方が早いと思ったけど、
10年選手のカーナビが言うには小田原から行け、と。
ならば、とそれに従ったら、箱根湯本で渋滞。なんだよ!プンスカ!!
・・・ってなことはありつつ、今宵の宿であるホテル グリーンプラザ箱根に到着したのは午後4時ごろ。
ほぼ予定通りの所要時間でした。
ロビーでは、ウェルカムドリンクとして梅酒とオレンジジュースとコーヒーのサービス。
これはなかなか気が利いてます。特に師範的には梅酒ね。まずは運転お疲れさまでした、ということでキューっと2杯。
売店でプラスαのアルコールを調達。プレミアムモルツの350ml缶が320円、ちと高いなぁということで160円だった金麦を。
美味い不味いは置いといて、ビール飲んでいる気にはなります。
それにしてもこういうところでも貧乏性が抜けないんだよねぇ。
部屋は三階、8畳と6畳の二間構成。造りとしてはちょっと古い感じです。
広さも、4人だとちょうど良い広さだけど、当初予定の5人だったらちょっと狭く感じるかな。
特に最近の宿はゆっくりした広さがあるからね。
部屋で似非ビール飲んでひと心地着いたら大浴場へ。
こちらは広さ十分、天気が良ければ富士山が見えるらしい露天風呂も、今日は全く見えないものの開放感があってナイス。
そしてサウナがあるのも更にナイス。
ただ、画竜点睛を欠いているのが、水風呂が無いこと。
というか、元は水風呂だったような浴槽が塞がれていたんだけど、
なんかトラブルがあったのかな?
サウナと水風呂があれば無限に入っていられるのに残念です。
そして本日の夕食は、ホテルのレストランでバイキング。
ネット等では結構評判が良いみたいなんだけど「所詮バイキングでしょ?」と思っておったわけですよ。
ところがそれは良い方に裏切られました。
ここのバイキングの良いところ1点目は、料理を並べる&取るエリアに十分な広さがあるところ。
そのため、料理を取るのに並んで待つ、ということが無いし、移動もスムーズ。
バイキングにありがちな「並ぶストレス」が軽減されています。
良いところ2点目は、料理の種類が豊富なこと。 右写真は、一番手前左が仔牛のフリカッセ。そういうちょっと凝ったメニューがずらりと並んでいます。 コンタミネーションしないよう仕切られた取り皿もグッド。 こういうのをちょこちょこと前菜盛合せっぽく並べると、下手なレストランより華やかな皿が出来上がります。
良いところ3点目は、なによりこれが美味しいこと。
左写真はこのレストランのイチオシと思われるローストビーフ。
サシが入った部分では無いんだけど、火の入れ方が上手いのかしっとりとしていてパサつかず、大変ナイスでした。
長女なんか4回くらい取りに行っていたような。
ホテルのバイキングだと、以前横浜ランドマークタワーの70階にある
「シリウス」というレストランでランチ・ブッフェを食べたけど、
そこより上だと感じました。
そして、やっぱりワインを飲んじゃうわけであります↓
名称 | Mvsa Brut N.V. ムッサ ブルット (ヴィンテージ無し) |
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生産者 | Vallformosa バルフォルモーサ |
価格 | (4,200円) |
購入店 | ホテル グリーンプラザ箱根 |
ワインリストには、泡1ロゼ1白5赤6の計13種類が書かれています。
リストの中で赤白とも一番安いのは「ハウスワイン」でどちらもボトルで3,900円。
「安ワイン道場師範」たるもの、これを究明しないわけにはいきません。
そこで、サービスの方(アジア系)にこれはなにか聞いたところ、
『当ホテルでお出ししているワインです』との回答。
「いやそうじゃなくて、銘柄は何か教えて欲しいんです」と更に聞いたところ、
ボトルそのものを持って来て頂きました。
それが、表ラベルには「Hotel Green Plaza Hakone」としか書かれていない正真正銘のハウスワイン。
裏にも製造元の簡素なステッカーのみ。
これはちょっと博打が過ぎるなぁ、ということで、次善の策で注文したのがコレ、スペイン産のカバ。
この銘柄は昨年稽古済みなんで、安心して飲めます。
色や泡立ちに、特に特筆すべきポイントはありません。
でも香りのボリュームは結構立派だな。
リンゴと蜂蜜がトローリ溶けてる感じの香りがします。
味わいは、シャンパーニュみたいな奥深さは無いけど、それでも甘酸っぱさがしっかりで飲みごたえはあるし、
軽い苦味がいろんな料理とのバランスを取るときに良い仲介役になってくれている感じがします。
悪くないと思いますよ、値段以外は。
税&サービス料込みで、ワインクーラーも使ってくれるし、きちんと抜栓してくれるとは言え、
この値段はちょっと強気すぎやしませんか、と。
無料の美味しい料理がある中で、わざわざこの値段払ってコレ飲む人は少ないと思います。
でも2,500円ならバンバン売れるはず。そうした方がトータルの利幅は大きくなる気がするんだけどなぁ。
点数 | 73点 |
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もう動けなくなるくらいまで食べて、部屋に戻ったら全員一旦休憩。
その後また露天風呂に行って、多めの一杯分くらい残して持ち帰った↑のスパークリングで晩酌。
それでも若干飲み足らず、自動販売機で買い足したのがSTRONG ZERO ダブルグレープフルーツ。
アルコール度数は9%とチューハイとしては高めなんだけど、スパークリングワインの後だと軽く感じますな
・・・て当たり前か。
そんな感じで、喰って飲んで風呂に入っただけのプチレジャー1日目でありました。
名称 | Ashton Winery "Unwooded" Chardonnay 2016 アシュトン・ワイナリー "アンウッデッド" シャルドネ 2016 |
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生産者 | Ashton Winery アシュトン・ワイナリー |
価格 | 864円 |
購入店 | 葡萄畑 ココス |
本日の夕食は、刺身(メバチマグロ赤身、真鯛、サーモン、真ダコ)、麻婆春雨、切り干し大根と人参とキュウリのお浸し。
いわゆるなんでもアリな普通の日本の食卓であります。
こういう料理に合わせたのは、昨今近辺でプチ・ブームな南アフリカ産。
それも「安ワイン道場」らしく3桁のお手軽銘柄のシャルドネ。
和の色彩濃い家庭料理に白ワインという意味では、
今月初めごろカリフォルニアのしっかりした白を合わせて失敗した記憶も新しいけど、
今回のチョイスは「"Unwooded"=木樽熟成していない」シャルドネなので、香りの違和感は無いだろうと。
そして、一昨日激安チリ産シャルドネと稽古しており、
その記憶が生々しいうちに脳内で南半球大陸比較をしようという魂胆であります。
色は薄め、でも薄すぎないレモンの果肉色・・・って一昨日も書いたな。
ただ、アシはこっちの方が長く、ネットリ感があるような気がします。
香りのボリュームは中~弱くらい。
ピーチっぽい甘げなフルーツ香に、南方系のエキゾチックな雰囲気もわずかにあります。
味は・・・なんとも濃い。甘口ってわけでは無いんだけど、まず甘さがガンッ!と来ます。
そしてその後ろに強いアルコール感。アルコール度数は14%もあるので「さもありなん」です。
そしてその後ろに酸味が・・・あれば良いんだけど、後が続かずストンと落ちちゃう感じがあって、
あれれ・・・という印象を受けます。酸味の弱さが原因なのかなぁ。
1,000円以下のワインとしては驚きの濃さです。
液体のパワーという意味では一昨日の激安チリよりだいぶ上なんだんだけど、
いかんせんバランスが悪いような。
荷台を曳かないトレーラーの頭の部分だけが走っているみたいな感じ・・・って伝わらないかな?
コスト・パフォーマンスの高さは十分感じられる南アフリカ産だけど、
ビックリ感が「美味い」の方向を向くのはやはりもう1ランク上の価格帯からなのかな。
点数 | 75点 |
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リンク | Ashton Winery "Unwooded" Chardonnay 2016 864円 |
名称 | Espacio Chardonnay 2017 エスパシオ シャルドネ 2017 |
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生産者 | Bodegas y Viñedos de Aguirre ボデガス・イ・ヴィニェードス・デ・アギーレ |
価格 | 429円 |
購入店 | イオン天王町店 |
週の真ん中水曜日、本日の料理当番は師範で、メニューは銀鮭の西京焼き、肉みそキャベツ(Supported by CookDo)、叩きキュウリの梅シソ和え。
和中折衷の適当料理。でもとにかく「早く作る」が高プライオリティなわけですよ。
水曜日といえば月火の休肝日明けの日なわけで、味覚に「何を飲んでも美味く感じる」ポジティブなバイアスがかかっております。
そこで選んだのが税別398円のチリ産シャルドネ。
同シリーズのカベルネ・ソーヴィニョンやソーヴィニョン・ブランとは
稽古済み。このシリーズ含めて、ここんとこ稽古相手に南米産が多いな。
さて抜栓。当然この値段なんでスクリューキャップです。
色は薄め、でも薄すぎないレモンの果肉色。エキス分は低そうでサラリとしています。
香りは弱め、でも深く嗅ぐと、南方系のシャルドネらしい黄桃やトロピカルフルーツ的な甘い果実の香りがします。
そこで上から目線で「まぁこんなもんでしょ」と思って口に含むとこれが意外とシッカリ系。
甘さや旨味があって酸味や苦味は控えめ。
良く熟したシャルドネを使って普通に醸造したらこうなりました、って感じの味わいです。
良くも悪くも普通のシャルドネだけど、この値段だからね。それを考えるとちょっとビックリ。
例えば他の晩酌酒と比較すると・・・
お酒 | 容量 | Alc度数 | 価格 | Alc1ml単価 |
---|---|---|---|---|
缶ビール | 350ml | 5.5% | 200円 | 10.4円 |
缶チューハイ | 350ml | 6.0% | 100円 | 4.8円 |
このワイン | 750ml | 13.0% | 429円 | 4.1円 |
・・・というわけ単位アルコール量あたりの単価で言えば缶ビールの半分以下、 缶チューハイ(とか発泡酒等)よりも安いわけですよ。「大五郎」には負けるけどね。 スクリューキャップなんで飲み干さなくても保存は楽ちんだし、もっとこういうワインで晩酌する方が増えてもおかしくないはず。 この値段でこの品質が定着すれば、日本の晩酌シーンが変わる・・・かもね。
点数 | 73点 |
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名称 | Chakana Malbec 2016 チャカナ マルベック 2016 |
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生産者 | Andean Wines アンデアン・ワインズ |
価格 | 964円 (単品価格 不明) |
購入店 | タカムラ ワイン ハウス |
本日は衆議院議員選挙の投票日。もちろん行きましたよ、投票。
師範は選挙権を得て以来、一度も棄権していません。
とか書くと支持政党があるみたいですが、実際はいわゆる無党派層なんで、
その時その時「良かれ」と思う方に投票するスタイルです。
競馬でいうところの馬券を買うようなもんですかね?参加してないと開票速報が楽しめないからね。
でも、最近の開票速報はつまんないんだよなぁ。8時の投票終了時点で大勢が判っちゃうからね。
出口調査なんかせず、ぼちぼち判明してきた方が番組も盛り上がると思うんだけどなぁ。
報道各社一斉に止めませんか、出口調査。あれが選挙をつまらなくする一因になっている気がします。
閑話休題、本日の夕食はアンガス牛のサイコロステーキとポトフ、タコのバジル風味カルパッチョ(byキユーピー)。
そして主食は次女が焼いたフルーツ&くるみパン。
メインが牛なら濃い赤が良かろうと思い、チョイスしたのは最近買ったアルゼンチン産。
「飲み応え自慢のフルボディ赤5本セット/第71弾」税送料込み5,500円からの一本であります。
色は普通に濃い紫色。でも、マルベックってもっと真っ黒いワインじゃ無かったっけ?このワインはまだ普通の域です。
香りのボリュームは立派です。ブルーベリージャムにバニラにチョコレート、
香りに青い感じは無く、熟しきった果実のみを使ってきっちり樽熟させた感があります。
味も濃いなぁ。「フルボディ」の看板に偽りのない濃さ。
渋味と甘さがしっかりあって、ちょっとルビーポルトみたいな雰囲気です。
夕方5時に稽古開始、開票速報の時間までチビチビ飲んでいたわけですが、
全然変化しないのね。そしてお約束の飲み飽き感。裏ラベルを見れば「安定剤(アラビアガム)」の記載アリ。
やっぱそうかぁ。
品質は高いと思います。でも(先入観の可能性もあるけど)安定剤の影響か、
「なんだかどれ飲んでも似たような雰囲気」なワインになっちゃっている気がします。
なんで使うんだろうなぁ、安定剤(アラビアガム/アカシア)。
美味いんだけどどこかつまらない、そういうワインです。
(今回購入したセット、安定剤が添加されているのはコレだけなんでちょっと安心)
点数 | 72点 |
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リンク | 飲み応え自慢のフルボディ赤5本セット/第71弾 5,500円 |
ワインの前のアペリティフ、本日のビールは「サッポロ 富良野の薫り ~ゆるやかエール~」
見た目は薄黄金色で普通にラガーやピルスナーみたいな感じだけど、
エールらしい柑橘類の皮みたいなフルーツっぽい香りと苦味があります。そこそこ美味いビールですな。
「富良野の薫り」がするかどうかは不明、なんたって富良野へはもう30年も前に行ったっきりですから。
ラベンダーの花の季節だったんで、富良野の香り=ラベンダーな印象があります。
名称 | Valdivieso Extra Brut Cuvée Reserve N.V. バルディビエソ エクストラ・ブリュット キュヴェ・レゼルブ (ヴィンテージ無し) |
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生産者 | Viña Valdivieso ビーニャ・バルディビエソ |
価格 | 1,600円 |
購入店 | 一力酒店 |
そして本日の夕食は、馬刺、ブリ大根、トマトのチーズ焼き、大根ツナサラダ、ガーリックライス。
無国籍かつ無節操、でも食べたいもの勢ぞろいなメニューであります。
こういう「なんでもかんでも」な料理に合わせるにはやっぱり泡モノでしょう、ということで選んだのがコレ、
チリ産のスパークリング。この銘柄も昨日に引き続きツイッターでフォローさせて頂いている方にご推薦頂いたもの。
たまたま試飲に伺った酒屋さんの試飲アイテムにあったので速攻ゲットしました。
ちなみにこの銘柄とは8年前に稽古済みだけど、
その頃とはボトルやラベルの感じが大きく変わっています。
色は特段濃いわけでは無く、かと言って薄いわけでも無く、普通にスパークリングらしい色合い。
でも泡立ちは立派ですね。泡の量も細かさもシャンパーニュに遜色ない感じです。
香りを嗅ぐと、グレープフルーツとリンゴが合わさったようなフルーツ感の強い雰囲気を感じます。
シャンパーニュなんかにあるような、パンや味噌といったイースト香は控えめです。
口に含むと、かなりしっかりしたボディを感じます。
"Extra Brut"なのにちゃんと甘さを感じて(数値的には糖度6.4なんで確かに甘さ控えめ)、
それに呼応するような酸味と苦味を感じます。
あと、味わいにも金柑のような柑橘系の雰囲気が常にあるのがこのワインの特徴かもです。
とにかく泡のキメ細やかさが特徴的で、ニューワールドのスパークリングにありがちな「なんちゃって感」を感じません。
『シャンパーニュです』と言って出されたら、香りのフレッシュさにちょっと違和感は感じるかもだけど、
飲み進めるうちに「やっぱそうですよねぇ」と言っちゃいそう・・・ってか言うだろうな、ええ言いますとも、間違いない。
8年前にも「シャンパーニュと見分けがつかない」なんて書いているし。進歩ねぇなぁ。
点数 | 79点 |
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名称 | Cono Sur "Bicicleta" Pinot Noir Rosé 2016 コノ・スル "ビシクレタ" ピノ・ノワール ロゼ 2016 |
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生産者 | Viña Cono Sur ビーニャ・コノ・スル |
価格 | 724円 |
購入店 | 葡萄畑 ココス |
本日の夕食は豚しゃぶ。別に牛肉が高くて買えないわけじゃないんだからね!
豚しゃぶには豚しゃぶの魅力があるんだからね!!
そして選んだワインは、先月門下生からご推薦のあったコノ・スルのロゼ。
Twitterのお知り合いからもご推薦頂いておりました。
「すわ!これは急ぎ稽古せねば!!」と実店舗をいろいろと回ったんだけど、これが全然見かけないのね。
最廉価版のビシクレタ(ヴァラエタル)シリーズの銘柄としては一番レア・アイテムじゃないっすかね?
やっぱりネットショップで調達するしかないと思い、最終的には南アフリカ産のワインをプチまとめ買いした
葡萄畑 ココス
というWebショップで売られているのを発見、これ幸いと購入した次第であります。
色は、たいそうキレイなオレンジ・ピンク。若干ネットリ感があって、エキス分が濃そうな見た目です。
香りのボリュームは立派なものです。鼻で嗅ぐ分にはピノ・ノワールと言われれば確かにそうかなぁ、というくらいで、
そんなにピノピノはしてませんが、代わりに白ワイン的なバラやユリみたいな花っぽさがあります。
ところが口に含むと、アメリカンチェリーっぽさをしっかり感じて結構ピノです。
味わいで特筆すべきは甘味も酸味も大変しっかりしていること。
だもんでとても味が濃く感じられます。
糖度が7.2でpHが3.1、数値もそれを証明しています。
豚しゃぶのポン酢にも負けないので、結構良い相性だと感じます。
確かにこれは人に薦めたくなるわ。そんなに飛び抜けた何かがあるわけでなく、普通っちゃ普通なんだけど、
その普通をキッチリ極めたらこうなりました、ってロゼです。
ロゼだからって舐めてかかるとケガします、そうスイスイと飲めるワインじゃぁありません。
点数 | 80点 |
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リンク | Cono Sur Bicicleta Pinot Noir Rose 724円 |
名称 | Espacio Cabernet Sauvignon 2017 エスパシオ カベルネ・ソーヴィニョン 2017 |
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生産者 | Bodegas y Viñedos de Aguirre ボデガス・イ・ヴィニェードス・デ・アギーレ |
価格 | 429円 |
購入店 | イオン天王町店 |
本日の夕食は、師範代が飲み会で不在なので師範と子供たちの三人。
メニューは、師範代父が実家で作って冷凍してで送ってくれたビーフシチュー、
それと師範代が朝から用意してくれたブロッコリーとトマトとクリームチーズのサラダ、
そして師範が帰宅時に"The City Bakery"で買ってきたバゲット。
要は師範は出来合いの物を温めたり切ったりして出すだけ、というお気楽担当です。
ワインは、先日イオンリカーで買った激安チリ産シリーズの中から、
本日のチョイスはカベルネ・ソーヴィニョン。お値段は税別398円也。
これが激しく美味しいワインであることは想像しがたいわけですが、
「『安ワイン道場師範』たるモノこういうヤツと稽古しなくてどうする!」と己を叱咤激励しつつ、
期待半分&怖いもの見たさ半分で稽古します。
色は若々しい青紫色、大きめグラスでようやく向こうが透ける程度の濃さですが、この値段としては立派な色だと思います。
香りも大変マトモ。濃い色のベリー系の香りとカベルネらしいピーマンっぽさ、それらが大変普通のボリュームで香ります。
味わいも、頼りなさは一切ありません。ただ、粗いのね。
渋味と酸味がザラつく感じの味わいは、決して上品なものではありません。
でもこれはこれでお約束というか、ある意味"風情"な感じはします。
自然に任せて熟したブドウを、鼻歌でも歌いながら収穫、そこそこ適当に醸造したら結構美味いワインが出来ました、という感じ。
変な作為を感じない点は好印象ですし、この値段でこの内容だったら「安ワイン道場」的には無視するわけには参りません。
酸いも甘いも噛み分けた上級安ワイン者が、何も考えずに普段使いでクイクイ飲むのに有力な選択肢です。
点数 | 71点 |
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本日は、久しぶりのバンドのリハの日。「リハ」なんて言ってますが、特にライヴに出演するような予定も無く、
集まって音を出して酒を飲むのが目的となっております。
そして、その目的の一つである「酒を飲む」ですが、今回の店は喰しん坊 つちや、
前回伺ったのが1月なので9ヵ月ぶりであります。
料理は、適当に食べたいものをいろいろと。 どの料理もだいたい500円以下なんで、ほぼ悩むことなく注文できます。 代々木駅徒歩0分の立地でこの価格は、この店の魅力の一つであります。 左写真はオムレツ風野菜炒め、お値段はこれも500円以下だったか。 モヤシがシャキッとした野菜炒めを薄焼き卵でくるんであります。 子供向けの料理っぽい見た目だけど、これが案外美味いんだな。
名称 | Gentimon (Rouge) N.V. ジャンティモン (赤) (ヴィンテージ無し) |
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生産者 | Les Vins du Rittoral レ・ヴァン・デュ・リットラル |
価格 | (900円/Half) |
購入店 | 喰しん坊 つちや |
どっから見ても昭和の居酒屋ですが、なんとワインも置いてあります。
それもグラスじゃ無くてボトルで。ハーフですがお値段900円というお手頃価格です。
実はこの店でワインを注文したのは今回が初めてでは無くて、
6年前にも白を注文しております。
その時はイタリアのVdTで、安いとは言えちょっと・・・って内容だったんで、長いこと遠ざかっておりました。
でも、さすがに5年以上経ったら銘柄も変わっているでしょう、ということで改めて稽古に臨んだ次第であります。
で、予想通り銘柄は変わっていて、アサヒビールが輸入する激安南仏産になっておりました。
アルコール度数は11.5%、裏ラベルにはキッチリ「ライトボディ」との文字があります。
師範も長いこと安ワインとおつきあいしておりますが、なかなかそれを潔く宣言するワインにはお目にかかれない印象があります。
スクリューキャップをキュッと捻って抜栓、コルクを使わないのはこういう店では必要条件ですな。
お猪口に毛が生えたくらいのグラスに注いで色を見ると、「ロゼかよ」ってくらいの薄めな紫色です。さすがライトボディ。
香りのボリュームはかな~り弱いんですが、こういうワインにありがちな蒸れた雑巾フレーバーは無くて、
普通に果実っぽい香りがする点は救われます。
味も、軽さを除けば別段問題点はありません。
看板に偽り無し、間違いなくライトボディな赤です。
飲んだ気がしないくらいサクサクっと飲めるワインですが、居酒屋でこの値段なら十分アリでしょう。
ハーフというサイズもナイスです。こういう提供形態が増えて欲しいなぁ。
点数 | 65点 |
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そんな感じで好き放題飲み食いして、お会計は一人4,000円程度。適正価格だと思います。
道場に逗留していた師範母は、昨日朝のフライトで田舎に帰りました。
そして、1ヵ月以上前にトライした「アルコールを控えないピロリ菌除菌」、
ようやく出たその結果は・・・めでたく除菌成功です。
安ワイン道場師範としては、全世界に向かって声をボールド体にして言いたい。
『ピロリ菌の一次除菌中にアルコールを摂取しても問題ない』
以上、師範からのご報告でした。
名称 | Sogga père et fils "Le Un Cinq" Merlot 2015 ソガ・ペール・エ・フィス "ル・アン・サンク" メルロー 2015 |
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生産者 | Obusé Winery 小布施ワイナリー |
価格 | 2,268円 |
購入店 | 横浜君嶋屋 |
閑話休題、良いワインをたらふく飲んだ翌日のワイン選びは頭を悩ませます。
前の日には飲んでいない系統、そして「飲むはずだったけど飲めなかった」もの・・・となると日本ワインです。
特に、先週末には長野へプチ・レジャーに行ったってこともあるので、
ここは先月ゲットした長野産、
それも日本ワイン・ファンの間では定評のある曽我さんという方が造る「小布施ワイナリー」のメルローをチョイスしました。
ちなみに本日の夕食は黒毛和牛のすき焼き。
和牛に合わせるという意味でも、日本ワインのメルローなんて良さそうに思えるじゃありませんか!どうですか皆さん!!(となぜか選挙演説口調)
さて抜栓。コルクはDIAM10、初めて見ました。ちゃんと長期熟成させることを意識されているようです。
色は、一般的なメルローとしてはやや薄め、でも清澄度は高くてキレイな紫色です。
香りもキレイだな。こちらもメルローとしてはトーン高めな果実香に、
青物野菜的な雰囲気がしっかりと香ります。それに加えて軽い樽香もあって悪くない香りです。
ところが味わいは明らかに軽くて薄くて頼りない。
糖度は7.0、pHは3.9。赤ワインとしては「甘くも酸っぱくも無い」ポジションに位置しています。
いわゆる「ライト・ボディ」なメルローです。
先月頂いたサントリー塩尻ワイナリーのメルロとは全然傾向が異なります。
裏ラベルには『優しいタンニンの軽やかなワインに仕上がっています』と書かれているので、
意図してこういうワインにされているのだと思います。
そういう方向性もアリだとは思うけど、師範の嗜好とはちょっと違うなぁ。
「2,000円以上出してこれじゃあたしゃぁ物足りないよ」が正直な気持ち。
でも、それはメルローという品種に対する先入観なのかもだな。
ピノ・ノワールがこうだったとしてもあまり違和感が無いような気もするから。
点数 | 73点 |
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本日は、20年来の付き合いがあるネット関連のお知り合い各位と持ち寄りワイン会。
参加者は、
光弘さん、
へんさん、
とびさん、
がぶさん、磯子さん、師範。要は20周年記念に道場で飲んだメンバーと同じであります。
今回のお店は、赤坂にあるFURUYA Augastronome (フルヤ・オーガストロノム)という店。
ヨーロッパの名店あちこちで修行されていたシェフがオーナーのお店のようです。
店内は、テーブルが4つで席数は16席ほど。白を基調とした内装で、
モダンでありながらも落ち着いた雰囲気です。
本日のお客さんは我々だけだったようで、気兼ねなく写真撮ったり出来てラッキーでした。
今回のコースは、ディナー10,000円にワインの持ち込み料3,000円、
それに乾杯のシャンパーニュ代と税・サービス料をプラス、という感じでやって頂きました。
名称 | Jacques Lassaigne "Les Vignes de Montgueux" Extra Brut Blanc de Blancs N.V. ジャック・ラセーニュ "レ・ヴィーニュ・ド・モング" エクストラ・ブリュット ブラン・ド・ブラン (ヴィンテージ無し) |
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生産者 | Jacques Lassaigne ジャック・ラセーニュ |
価格 | (不明) |
購入店 | フルヤ・オーガストロノム |
まず最初、お店に用意して頂いた乾杯用のシャンパーニュがコレであります。
知らないインポーター「ワイン商人CROSSROAD」が輸入した知らない造り手「ジャック・ラセーニュ」のブラン・ド・ブラン。
20年飲んできてもワインの世界はまだ知らないことばかりでございます。
非常にスタイリッシュなグラスに注いで頂いて、コンコンと湧き上がるような細かい泡立ちで非常に美しいです。
色合いは、ブラン・ド・ブランなのにやや赤みがあるように感じられるので、熟成期間は長めかもです。
香りからも、味噌やトーストみたいなイーストっぽさが感じられて、熟成を意識します。
もちろん、リンゴのようなフルーツっぽい香りもあって、素直に良い香りだなぁ、という感じです。
味わいは、酸味がしっかりで軽い苦味も。カチッと硬派な味わいです。
良く出来たシャンパーニュだと思います。
でも、惜しむらくはそれ以上のものを感じないんだよね。その先のグリップ感が無いというか。
個人的に、スッキリきれいなブラン・ド・ブランより、黒ブドウが入って多少クセのあるタイプの方が好きなのかも知れません。
点数 | (80点) |
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最初に出して頂いたのがこれ。
アミューズ:カボチャとエスプレッソのスープ
サラッとしたスープにコーヒーの泡、誤解を恐れず素直に個人的な感想を申し上げると、
カボチャとコーヒーは「合わない」と思いました。
でもその場ではニコニコ頂いておりましたけど。
名称 | Blaue Libelle Sauvignon Blanc 2015 ブラワー・リベル ソーヴィニョン・ブラン 2015 |
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生産者 | Andreas Tscheppe アンドレアス・ツェッペ |
価格 | -- |
購入店 | (とびさんから) |
白の一本目は、とびさんが持参されたオーストリアの自然派ワイン。
品種はソーヴィニョン・ブラン100%。
この造り手は、房の間引きはせずに傷んだ部分だけ落として使うとか、
発酵の途中で土に埋めるとか、ホントかウソか判りませんがかなり変わった栽培法や醸造法が採られているとのこと。
馴染みの無い地方のよく知った品種、興味深く頂きました。
大きめのグラスに注いで頂いて、まず色にビックリです。
ちょっとソーテルヌっぽいような薄オレンジ色。
いわゆる「オレンジワイン」では無いけれど、スキン・コンタクトはされているそうです。
香りにもビックリ。キンモクセイのようなマスカットのような華やかな香りがパーッときます。
そしてその奥に(言葉は悪いけど)アンモニアみたいな独特の香りが。
『お花畑の真ん中に建つ小学校のトイレ』という感じです。
この香りは全くソーヴィニョン・ブランっぽくないなぁ、と思いつつ口に含むと、
味わいは確かにソーヴィニョン・ブランなんだな。
キリッとした酸と軽い収斂性があって、食中酒として何ら問題の無い味わいのバランスです。
いやー、これは面白い。
とびさん曰く「開くともっと変化する」そうな。
確かにそういう雰囲気を感じますね。
抜栓後時間が経ってもヘタらない強さがあって、グラスワイン映えしそうです。
点数 | (85点) |
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今回のコース、前菜は三品構成になっております。
前菜1:大根、サクラマス、イクラ、タピオカ、フランソワーズ・ビネガーで
大根のシャキッとした歯ごたえと、マスの風味、それにイクラやタピオカのプチプチした食感が面白い一皿。
同じものが3つ並んでいるのも良いですね。
3回同じ楽しみが味わえますから。
名称 | Meursault 1er Cru "Genevrierès" 2010 ムルソー・プルミエ・クリュ "ジュヌヴリエール" 2010 |
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生産者 | Lucien le Moine ルシアン・ル・モワンヌ |
価格 | -- |
購入店 | (がぶさんから) |
がぶさんの事前申告では『大分のアルバリーニョを持ってきます』とのことだったんだけど、
冷蔵庫でワインを取り違えたそうで、持参されたのは2010年産のムルソー1級畑。
2010年はがぶさんが経営されている会社の創業年とのことで、
このワインはがぶさんの旦那さんがお祝いに準備されていたモノだったんだとか。
そんなありがたいワインを頂いちゃうことになってスミマセン、というか気にせずゴチになります。
色は、前のオーストリア産に負けないくらいの濃い色合い。
2010年産なのにこの色はどうよ?ってか大丈夫??って感じの外観です。
香りは、最初嗅いだ時は「これもう逝きかけてません?」って感じでした。
およそムルソーの雰囲気とは異なる、ヘタッた酸とミネラルを感じる香り。
熟成の結果なのかも知れないけど、違和感ありまくりの香りです。
ところが味はそんなにヘンテコ感は無いんだな。
ムルソーにしてはマッタリ感が無い感じはするけど、ピュリニーあたりの良いヤツ的な味わいです。
・・・と、抜栓してすぐは「南無南無アーメン」感ハンパ無かったんだけど、
時間が経つとぐんぐん変化して、いつもまにかムルソーらしいコッテリした香りになってました。
ただ、惜しむらくは6人で1本、その頃にはほぼ飲み終わってましたが。
思いっきり閉じていた、ということなのかなぁ。
それにしても、2010年でこの状態っていうのはちょっとおかしいじゃないかなぁ。
いろいろ疑問はありますが、興味深いワインであったことは確かです。
点数 | (78点) |
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前菜の二品目はコレです。
前菜2:ラングスティーヌ、シャモの身とトサカ、チョリソーとアプリコットのソースで
フレンチでは定番のアカザエビ、それと鶏のトサカを合わせる発想はなかなかぶっ飛んでいます。
トサカって初めて食べたけど、要はゼラチン質ですな。
意外な取り合わせだけど、それをちょっぴり辛いチョリソーのソースが上手いことまとめています。
名称 | Côtes de Nuits-Villages 2000 コート・ド・ニュイ・ヴィラージュ 2000 |
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生産者 | Jayer-Gilles ジャイエ・ジル |
価格 | -- |
購入店 | (磯子さんから) |
ここからは赤でございます。赤の一本目は、磯子さんが持参されたのがジャイエ・ジルのコート・ド・ニュイ・ヴィラージュ。
師範もこの銘柄は以前お気に入りで、2006年産とか、
1997年産とかと稽古しております。
これも、磯子さんがずいぶん以前に買ってずっとセラーに保管されていたものだとか。
20年近く経ってどのように変化したのか、こちらも大変興味深く飲ませて頂きました。
色は・・・濁ってます。こういう細かい澱がありそうなワインを当日運搬すればそりゃしょうがないよね。
濁りを除いた状態だと、レンガがかった赤紫ながらまだまだ青みは残っている感じはしました。
香りは素晴らしい、「恐れ入りました」です。
バンバンに派手だったであろう果実香と樽香が落ち着いて、良い感じに溶け合いムンムンした香りを感じます。
味わいは、香りと比べると軽めの感じではあるけど、それはそれでピノ・ノワールらしく、バランスの良さがありますね。
出来て数年だと「とにかく派手派手」だったジャイエ・ジルのこの銘柄も、20年近く経てばこんな感じに変化するんですな。
昨今よくある軽めの造りだと、こうはならないような気がします。
昔は派手だったおねいさんがシットリ落ち着いたらこうなりました、というワインでした。
点数 | (84点) |
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三品目の前菜はこのお店のスペシャリテだそう。
前菜3:温泉卵、フォアグラ、トリュフ、赤ワインのソースで
これがたいそう美味しゅうございました。
だってフォアグラにトリュフだよ、美味くないはずないよね。
いや、トリュフもフォアグラも無条件に美味いわけじゃないだけど、
これらが合わさった妖艶な感じはちょっと他では味わえないと思います。
妖艶系の熟成ブルゴーニュにぴったり合っておりました。
名称 | Crystallum "Mabalel" Pinot Noir 2013 クリスタルム "マバレル" ピノ・ノワール 2013 |
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生産者 | Crystallum クリスタルム |
価格 | 5,550円 |
購入店 | ワイン商人 ドゥアッシュ |
師範が持参したのは、ネットで最近話題の南アフリカ産、そして造り手も一部で話題のクリスタルム。
昨年の今頃買って、一年寝かせておりました。
ちなみにこのワインの畑&ヴィンテージの違いは、
以前にワインバー「シノワ」で稽古しております。
その時のは2015年産で若くて固いと感じたんだけど、
これは多少柔らかくなっているのではないかと期待しつつ持参しました。
色は、前の熟成ブルゴーニュに比べると圧倒的に澄んでいて、たいそうキレイな赤紫色です。
香りは、ちょっと想像と違いました。
ピノ・ノワールって、例えばブルゴーニュでもニュイの方だとプラムや木イチゴみたいな果実の香りがメインで、
ボーヌや南仏なんかだと革やワキガみたいなケモノっぽい香りがメインになるのが一般的だけど、
このワインはどれとも近くてどれとも違う感じ。
そして特徴的なのは「紙」みたいな乾いた香りがすること。
トーンの高い涼しい系の香りではあるけど、あまり嗅ぎなれない印象を受けます。
その意外さに目を白黒させつつ口に含むと、味はちゃんとピノ・ノワールっすね。
酸味がしっかりしていてチャーミングで、ブルゴーニュで言えば北のマルサネやジュヴレ・シャンベルタンに近いと思います。
色はキレイ、香りも(独特だけど)結構キレイ、味わいもキレイなピノ・ノワールだな、と。
ただ、前のブルゴーニュが熟れまくった妖艶系だったんで、ちょっと立ち位置的に霞んだ感がありました。
ともあれニューワールドのピノとしては結構良く出来ています。
これが先日のシャルドネみたいに稽古範囲価格だったらお宝発見!なんだけど、
5,000円を超えるとそれほどのお得感は無い気がします。
点数 | (81点) |
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リンク | Crystallum "Mabalel" Pinot Noir 2015 5,550円(ヴィンテージ違い) |
ここからようやくメイン料理です。
メイン魚:千葉産スズキのポワレ、パセリとマイタケのリゾット、パプリカソースで
こういう料理&ワインの順番だと、どうしても赤ワインに魚料理を合わせることになってしまうんだけど、
この魚はパプリカの風味が効いていて、前のピノ・ノワールや次のボルドーに合わせても違和感はありませんでした。
その分、印象に残る度合いもちょっと弱めですかね。
名称 | Chateau La Lagune 2004 シャトー・ラ・ラギューヌ 2004 |
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生産者 | Ch. La Lagune シャトー・ラ・ラギューヌ |
価格 | -- |
購入店 | (光弘さんから) |
光弘さんにはいつも『師範が飲んだこと無い格付けボルドーを』ということでお持ち頂いております。
本日のはオー・メドックの三級格付けのシャトー・ラ・ラギューヌ。確かに道場初登場です。
裏ラベルにはこのワインに使われたブドウ品種が書かれていて、
「カベルネ・ソーヴィニョン60%、メルロー30%、プティ・ヴェルド10%」らしいです。
いかにも左岸、オー・メドックらしい構成ですな。
このワインは前もってこのお店に届けられていたのかな?
注がれた後も全く澱は無く澄んだ濃紫色です。
エッジにわずかにグラデーションがあるものの、まだまだ熟成というには若い感じの色合いです。
香りは、「出ました!高級ボルドーの香り!!」です。
まず香りのボリュームが素晴らしい。そして、カシス的な果実感と煮豆的な熟成感のバランス具合も素晴らしい。
口に含むと、渋味や酸味がありながら良い感じにカドが取れてまとまっていて、ギュッとコアのある味わい。
なるほど~。
こりゃ美味いです。変化球の多いワインたちの中、さすがの王道感。
光弘さん曰く『過去に飲んだラ・ラギューヌの中でこれが一番状態が良かった』とのこと。
そういうワインに出会えてラッキーでありました。
点数 | (88点) |
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そして肉料理がこちら。
メイン肉:南フランス・ロゼール産の子羊、レモン、タイム、ジャガイモのピュレ
ボルドーに子羊、王道の組み合わせですな。
最近、フランスからの羊の輸入が再開されたとのことだけど、
やっぱり国産のとは味わいが違う・・・のかも知れません。
さすがにこの時分になると味覚嗅覚共にアルコールの影響は免れがたく、
ただ「美味しかった」という印象しか残っておりません。
名称 | Imperial Gran Reserva 2009 インペリアル グラン・レセルバ 2009 |
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生産者 | C.V.N.E.(Compañia Vinicola del Norte de España) クネ(コンパニーア・ビニコーラ・デル・ノルテ・デ・エスパーニャ) |
価格 | -- |
購入店 | (へんさんから) |
最後のワインは、へんさんが持参されたこのスペイン産。
なんでも、2013年度のワインスペクター誌で一位になったんだとか。
スペイン・ワイン、「美味安ワインのメッカ」として最近いろいろとライジングスターが現れておりますが、
この銘柄は昔からのメジャーどころですね。
色は、前のボルドーよりやや明るい感じ。こっちの方が若いのに、ちょっと意外な気がしました。
香りは、テンプラニーヨを使ったリオハのワインにありがちなヤニっぽさはほぼ感じず、
ミルキーな、というかバニラっぽい感じが強かったように思います。
味わいも滑らかなものです。
香りの傾向が違うので前のボルドーとの見分けは容易でしたが、
どちらも柔らかな味わいという共通点がありました。
昨今の「強くて濃い」だけじゃない、リオハの矜持を感じます。
リオハにはちょっと苦手意識のある師範ですが、このワインは良かったな。
やっぱりそれなりの熟成期間が必要なんでしょうね。
点数 | (83点) |
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デザートは2種類ありました。
まず小さなグラスに入れられた刻んだフルーツが出されて、そしてコレです。
デザート:ピスタチオのアイス、カカオ72%のチョコレート
カカオが72%ですよ奥さん!!!!!!!(どんな味だったかあまり覚えてませんが)
右写真が本日稽古したワイン勢ぞろいの写真。 これ以外にもちろんパンもバターも、練ったラードなんかもついて、最後にはエスプレッソを頂いて、 本日のお会計は一人当たり18,000円強でした。 先週の職場のワイン会の倍以上、 正直言ってそこまでの差は無い気はしましたが、タマにはこういう一流店も味わっておかないとね。 それではまた皆さん来年もよろしくお願いいたします。
名称 | Spellbound Chardonnay 2015 スペルバウンド シャルドネ 2015 |
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生産者 | Spellbound Wines スペルバウンド・ワインズ |
価格 | 1,073円 (単品価格:1,814円) |
購入店 | うきうきワインの玉手箱 |
カリフォルニアのナパあたりのワイナリーでは山火事でひどいことになっているみたいですね
(情報)。
そういえば昨年は南アフリカでもワインの栽培地域で大規模な山火事が起こってましたね。
それだけ乾燥している地域、湿潤な日本とは違う悩みがあるということなんでしょうね。
ともあれこれ以上被害が拡がらないことを心よりお祈り申し上げております。
人的物的被害はもちろんですが、影響でワイン全体の値段が上がったりして欲しくないですし。
というわけで、本日選んだのは「飲んで応援」カリフォルニア・ワイン。
このワイナリーもナパに在るようですが、
うきうきワインの福袋に入っていた一本なので、どんな造り手でどんなワインなのかは全く知らずに入手したものです。
ちなみに料理は、この季節らしく秋刀魚の塩焼き、カナダ産の焼き松茸、小松菜のお浸し。
ちょっとワインが強いかもだけど、(多分ある)樽の焦げ感と秋刀魚の焦げ感が合うことを期待しました。
色は、このクラスの白としては濃くなく薄くなくだけど、トロリとした粘性が感じられて高級感があります。
香りのボリュームは中くらい、熟れたリンゴのような蜜を含んだ甘い感じのフルーツ香に、これまた甘い感じの樽香が乗っています。
蜜とバニラとカラメルの香りが口の中に拡がって、まるでクリーム・ブリュレを食べているみたいです。
味で顕著なのは甘味です。「これぞカリ・シャル」な甘さ。
甘くても酸味がしっかりしていればバランス良いんだけど、このワインはちょっと甘さが突出しています。
客観的に単体で評価すれば、とてもパワフルで美味いシャルドネです。
特に、香りにおいては元値の2,000円弱を軽く凌駕する高級感があります。
ただ、ここまで甘いと普段の料理にはちょっと使いづらい。
特に、今日みたいな和風な料理に合わせるのはやや無理がありました。
合わせるんであればクリーム系の魚料理や、焼き鳥みたいな甘味のある料理が良いと思われます。
「飲んで応援」は別の日にすれば良かったな。師範の選択ミスです。
点数 | 77点 |
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リンク | Spellbound Chardonnay 2015 1,814円 |
師範&師範母&姪っ子の3人で一泊二日の松本行きプチレジャーの二日目。
浅間温泉 みやま荘の朝食は、いわゆる普通の旅館の朝バイキングですが、
ちょっと普通じゃないのは朝からカレーがあったこと。で、これが案外美味しいのね。
ええ、食べちゃいましたよ、朝からカレーを。
宿のお支払いは、一人13,000円×3にワイン代がプラスされたり会員割引があったりで、トータルおお支払いは40,000円弱。
タマの親孝行&姪孝行でございます。
今回借りたレンタカーは、日産ノートe-Power。ガソリンエンジンで発電して電気で走るハイブリッド車ですな。
別に指定して借りたわけじゃないんだけど、この車に興味があったので、
たまたまだけど借りられてラッキーでした。
アクセルだけ走行する「ECOモード」で走ると、確かにこれまでの車とは操作の仕方が変わります。
普通の車って、アクセルを踏み込む時には「ガクン!」と加速しないよう気を遣うと思うけど、
アクセルをリリースする時って適当じゃないですか。
ところがこの車はリリース時も気を遣わないと「ガクン!」と減速します。
なのでアクセルワークにかなり気を遣います。ブレーキはほぼ不要なので足の移動自体は楽、
慣れればこっちの方が良いのかも知れないけど、慣れないうちは違和感ありまくりです。
この車で朝から美ヶ原高原へ。ECOモードだと下り坂でもアクセルで速度をコントロールするんですな。
普通の車はギア(エンジンブレーキ)とフットブレーキだと思うけど、
この車は相当な急坂じゃなければフットブレーキは使いません。面白いなぁ。
美ヶ原高原から松本へ向かう途中の道沿いに、山辺ワイナリーというワイナリーがあります。 調べたところ、近隣の農家が栽培したブドウだけを使う、ちゃんとした「日本ワイン」の造り手みたい。 それは是非チェックを!ってことで寄らせて頂きました。
醸造施設に併設された売店では、20種くらいのワインがテイスティング可能でした。
「安ワイン道場師範」たるもの、ここでテイスティングしないわけには参りません。
読者な方に於かれましては『運転はどうしたんだ?』と訝しがる向きもありましょうが、
そこはちゃんと考えてあります。
免許は持っているけどガチのペーパードライバー、最近運転したのは2年前という姪っ子にこの先のハンドルを任せます。
そういうヒヤヒヤするリスクを負ってもテイスティングはしたいわけであります。
そんなわけで一通りテイスティング。甘いワインが半分弱あって、そちらはちょっとアレでしたが、
辛口のラインナップに関しては「結構イケるじゃん」です。
赤白1本ずつゲットしてきたので、近いうちにガッチリ稽古させて頂きます。
ワイナリーへ寄った後は、姪っ子の運転で山梨市内の旧開智学校へ。 由緒正しい建築で、床板や釘なんかも当時のままで残されています。 そこで、とっても話好きな説明員の方からいろいろ教えて頂きました。 きっと元はどこかの校長先生だな、この説明員のおじさん。
松本駅で無事にレンタカーを返して、昼食はまた松本駅前で。
姪っ子が『山賊焼きが食べたい』というので、ネットで近辺検索したけど、
だいたい引っかかるのは居酒屋で昼間の営業無し。
仕方ないので「駅ビルのレストラン街に行けばきっとあるでしょ」という軽い期待の元、
行ったらありました。店は松本からあげセンターというところ。
松本駅の駅ビル4階にあります。
12:30くらいの混雑する時間帯に到着、結構人気店のようで7組くらい待ってます。
我々は、帰りの電車までの時間的余裕は十分あったので待つことにしました。
待つこと30分。午後1時すぎに入店。 師範の注文は単品で山賊焼き。お値段税別680円也。 定食にするか迷ったけど、結果的には単品にして正解。 なぜなら「かな~り量が多い」から。 不味くはないけど、鶏ムネ肉の揚げ物ほぼ1枚分だとさすがに飽きが来ます。 姪っ子が頼んだのはこの山賊焼きがカレーライスに乗ったやつだったので、 彼女は食後ほぼ動けなくなっておりました。
当然もう運転はしないので、心置きなくビールを頂きます。 生ビールもあったけど、師範の注文はサントリーモルツ 中瓶、お値段税別500円也。 これがね、出てくるのが遅かったのよ。 なぜ遅いのかなぁ、と思ったら、なんと冷えてないのよ。 常温保存されていたのを急遽氷水に入れて冷やした感アリアリ。 冷えてないビールはイケマセン。 でも波風を立てることが嫌いな師範は「ここは英国だ」と思って大人しく頂きました。
列車の時間まで松本駅前をブラブラして、15:21発の「はまかいじ」に乗って松本駅を出発。
動き出したらすぐに(温まらないうちに)キオスクで買った缶ビール、よなよなエールをプシュッと。
やっぱり美味いよね、よなよなエール。「コレに限る」とまでは言わないけれど、定期的に飲みたくなるビールです。
ビールを飲んだら昨日の残りのワインを車内でチビチビと。
やっぱり良いねぇ、列車でワイン。今回ダイソーの100円グラスが大活躍でした。
横浜駅へは定刻よりちょっと遅れて到着。 横浜で三人夕飯を食べてから解散しましょう、ということで食べるところを協議。 昼がタップリだったんで夜は軽く、大戸屋にでも行きますかってことになったけど、 ジョイナス地下の大戸屋はなんと大行列。 並んでまで食べる店じゃ無いな、ってことで次善の策はその近くにあったTrue Soupというスープ屋さん。
ここでの師範の注文は、グリルチキンと秋野菜のスープカレー、サラダとトマトライス付きで税込み1,100円也。
サクッと食べられて、軽く済ませたいという目的は達成。1,100円という値段の是非は置いといて、
カロリーに敏感なOLさんとかには受けそうな店ですな。
横浜駅で姪っ子とはお別れ、師範と母はタクシーで道場に帰宅。
さすがにそこからワインを1本開ける元気は無くて、ビールと清酒、焼酎なんかで済ませましたとさ。
連休後半、師範&師範母&姪っ子の3人で信州松本まで一泊二日のプチレジャー。
行きの列車は、横浜駅7時51分発「特急はまかいじ号」。土日祝日のみ一日一往復という激レア特急です。
モノの本によれば、湘南新宿ラインで新宿まで出て「あずさ」に乗った方が安くて速いらしいんだけど、
横浜線とか普段使わない路線の車窓を眺めるのが旅ってもんであります。
特に新宿から松本方面へは先月行ったばかりだしね。
左写真は、横浜駅4番線ホームに入線するはまかいじ。
京浜東北線がバンバン発着する合間を縫っての特急乗車、かなり慌しい感じでありました。
特急列車に乗ったらピールをプシュっといくのがお約束ですが、
本日は現地でレンタカーを運転する必要があるため、残念ながらお茶とおにぎり。
右写真は道場最寄り駅のコンビニで買った「ミニ五色おにぎり」だったか。300円しなかったと思います。
はまかいじ号はズンズン山を登って山梨・長野方面へ。
今の時期、このあたりのワイナリーは大忙しなんだろうな、
などと想像しつつぼんやり窓の外を眺めておりました。
11時30分ごろに松本駅到着、早めのお昼を頂きます。
店は、松本駅の構内、タクシーのりばの前にある榑木野(くれきの) 駅舎店という蕎麦屋。
信州と言えば蕎麦でしょう、そして体調都合であまり歩けない師範母を考えて駅からすぐ、ということでこの店を選んだ次第であります。
入店したのはまだ12時前だったんだけど、既に満席。
流行っているなぁ、という感じ。
店内は、フロアの中心に大人数が座れる一枚テーブルがあって、その周りに4人掛けのテーブルが8つくらい。
席の配置はゆっくりで、広さの割には少なめの席数です。
ここで師範が注文したのはきのこおろし蕎麦、お値段1,300円也。それに食べログのクーポンで小鉢(茄子の煮物)を追加。
なかなか強気な値段ではありますが、量も多くてキノコはそれっぽくて(普通にスーパーで買えそうなシメジや舞茸は使われてません)、
旅情も手伝ってそれなりに満足行く内容です。
この店、180mlの長野産清酒が50種くらいありました。
酒が飲めるんだったらこれは楽しいだろうな。でも本日は運転があるので飲みません。
駅前ではワインや清酒の試飲販売をしていたけど、そこでも飲みません。
飲酒運転だめ絶対!であります。
安曇野でわさび農場を見た後は時間つぶしに穂高神社へ。霊験あらたかであります。 財布をレンタカーに置いたまま行ったので、お賽銭もあげずにお参りさせて頂きました。
今宵の宿は、松本市の郊外にある浅間温泉 みやま荘というところ。 師範母の元勤務先関係の保養所的な宿らしいです。 数年前に改装されたとのことで、建造物自体は古い感じだけど外観や内装はキレイでした。
宿に着いたらいきなりビールであります。まずは途中のスーパーで買ってきたサントリー プレミアムモルツ<香る>エール。
左写真は部屋の窓辺で撮ったんだけど、ビールの黄色が後ろの紅葉し始めの木々に映えて美味いです。
ビールを飲んだら大浴場でのんびり。露天風呂があるのはナイスだけど、サウナがあればなお良かったんですけどね。
そして風呂上がりにまたビール。これは宿の自販機で買ったキリン 一番搾り 信州に乾杯。
キリンのこのシリーズ、なんとなくマーケティングがあざといような気がして敬遠していたけど、
やっぱりこういうシチュエーションでは買っちゃうんですな。
そして、思いのほか濃い色合いにビックリ。いわゆる普通の一番搾りより濃い感じでナイスでした。
夕食は宴会場で。献立が非常に合理的で、主菜は一皿ずつ出されますが、ご飯や味噌汁、サラダなどはセルフサービス。 これだと食の細い人にも大食漢にも無駄を出さずに対応できますな。主菜は下記でした。
里の香り | 旬の酒肴盛り合せ | |
---|---|---|
造り | 季節のお造り | (マグロ中トロと真鯛:左写真) |
焼物 | 川鱒の信州味噌漬 | |
強肴 | 旬の秋茄子のそぼろ田楽風 | (下写真) |
揚物 | 信州サーモンコロッケ | |
水菓子 | 季節のフルーツ | (シナノスイートとマスカット) |
風情は無いけど刺身が美味いです。他は川鱒や信州サーモンってことで魚も地の物を使ってあったのかな?
あと、フルーツはさすがに立派な味でしたね。
特にリンゴ(シナノスイート)が秀逸。明日どこかで買って帰ろう。
そして、もちろん飲むのはワインであります。
名称 | Musée du Vin Ryugan 2016 ミュゼ・ドゥ・ヴァン 善光寺竜眼 2016 |
---|---|
生産者 | アルプスワイン |
価格 | (3,300円) |
購入店 | 浅間温泉 みやま荘 |
飲み物のリストに書かれたワインは4種類。アルプスワインのミュゼ・ドゥ・ヴァンの赤(ブラッククイーン)と白(善光寺竜眼)、
井筒ワインのキュヴェ・ツカハラの赤(メルロー)と白(シャルドネ)。
アルプスの方はボトルが3,300円/デキャンタが2,300円/グラスが550円、井筒ワインの方はボトルが4,000円/デキャンタが2,800円/グラスが700円。
日本ワインしか置いていないというのは正しい判断だと思います。
そして、デキャンタやグラスでの設定があるのも良いですね。
もちろんもっと種類があればなお良いんだけど、「ワイン産地の宿は最低限こうあって欲しい」という要求はクリアしてくれています。
そんな中から、飲んだこと無い品種として興味があったのがこれ、善光寺竜眼。
姪っ子もちょっと飲むというので迷わずボトルで注文しました。
色は非常に薄くて、ほぼ無色に近い色合い。粘性も低くてサラリとしています。
香りは、ナイアガラみたいに派手なフルーツ香は無くて、清酒と麹のような穀物由来の酒みたいな香りを軽めに感じます。
味わいも、甘さや旨味なんてのはあまりなくて、スッキリシャキッとシャープな味わい。
フレンチオークで熟成しているらしく、軽い樽香がアクセントになっています。
品種の特徴としては、甲州種に近いような印象を受けました。
山梨の甲州、長野の竜眼って感じなのかな?
パンチの弱さはいかんともしがたいところではあるんだけど、
和食に合わせるんだったらこれくらいニュートラルな雰囲気の方が使い易い気もします。
ともあれ旅先で飲む地ワイン、内容はどうあれ気分が良いですな。
後で調べたら、竜眼と甲州は近縁種とも言われているそうですな。 飲むだけでそれを探り当てるあたり、さすが安ワイン道場師範ってば優秀じゃね?と自画自賛 ・・・ってか『それくらい知識として知っとけよ!』ですか・・・不勉強でスマン。
点数 | 73点 |
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名称 | 信州 無添加樽熟 ブラッククイーン&メルロー N.V. |
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生産者 | アルプスワイン |
価格 | 1,111円 |
購入店 | コープ安曇野豊科店 |
食事処で飲んだ↑のワインは、アルコール度数が12%と軽め、720mlと量も少なめ、そして姪っ子がグラス2杯飲んで手伝ってくれたので、
部屋に持ち帰る分はありませんでした。
そういうこともあろうかと、準備を怠らないのが師範であります。
このワインは宿へ向かう途中のスーパーで調達した長野のワイン。
あまり意識しなかったけど、造り手は同じくアルプスワインですな。
墨跡鮮やかな「無添加樽熟」ってのと、ブラッククイーン&メルローという品種に興味を惹かれてゲットしたものです。
色はほぼ真っ黒、買値1,000円強でこんなに濃い赤ワインが日本でも造れるのね、とちょっと感心します。
そして、香りのボリュームも立派なものです。ガツガツ嗅が無くても、グラスの縁に鼻を近づけただけで結構香ります。
1,000円強の価格なのに香りのボリュームは立派です。
ただ、いかんせんその香りが青くて、口に含んでも味わいが青いのね。
フレンチオークで樽熟しているらしいけど、それを蹴散らす青さが特徴的です。
味わいも、甘味や脹らみに乏しく固い味わい。良く言えば「通人向け」、悪く言えば「変人向け」の味わいです。
かなり好き嫌いの分かれるワインだと思います・・・と言いながら師範は「好きでも嫌いでも無い」かなぁ。
色も香りもしっかりしているし、真面目に造られたワインだと思うんですよ。
でもそういう先入観を一切無くして飲むと「ちょっとイマイチ」ってなるワインです。
さすがに一晩で2本は飲み切らず、半分弱残した分を翌日の帰りの電車の中で。 昨日あんなに立派に感じた香りはかなり飛んでいます。 でも、固く感じた味わいもややほぐれた感じなので「行って来い」かな。 でも列車のお供のワインには、ワンカップ的な安ワインより遥かに満足感が高いです。
点数 | 68点 |
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右写真は↑の赤ワインのコルク。
「短けぇなぁ」と思って撮ったんだと思いますが、別に短くても良いよね。
長熟させるわけではないからね。
必要のないところではコストダウン、正しい戦術だと思います。
そんな感じの信州松本の夜。結構飲んだけど終始意識はハッキリしていて、11時になったら素直に「おやすみなさい」でした。
本日午後、横浜は権太坂にある一力酒店のワイン試飲販売にチョロッとと参加。
泡6種、白17種、赤31種、ドイツ他甘口14種の試飲が全て無料、更に簡単なおつまみ付き。
2,900円までのワインだけど、試飲し放題で満足度マックス。
師範はそのうちの半分くらい試飲して、気になっていたスパークリングと一番高かった辛口白(それでも2,600円)を購入。
驚いたのは、前回接客して頂いた常連さんが師範のことを覚えていてくれたこと。
なんかそういう応対を受けると嬉しくなりますな。
名称 | Morey-Saint-Denis "Aux Chéseaux" 2006 モレ・サン・ドニ "オー・シェゾー" 2006 |
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生産者 | Dom. Louis Remy ドメーヌ・ルイ・レミー |
価格 | 4,298円 |
購入店 | ヴェリタス |
本日は、逗留中の師範母に会いにこっちに住んでいる姪っ子(彼女にとって師範母は祖母)が遊びに来ております。
というわけで料理もちょっと豪華版で、ほうれん草の胡麻和え、イワシのマリネ、マグロとアボカドとトマトのサラダ、
天ぷら(鶏ムネ梅肉、オクラ、ナス、人参)、ガーリックライス。揚げ物とか一人暮らしだと家ではやらないだろうからね。
そしてワインは、軽めの赤が良さそうで、でも客人接待でもあるんで、ということ選んだのは、
2006年産のニュイ・サン・ジョルジュ。当るも八卦、当らぬも八卦であります。
色は、結構年季の入った感じのガーネット色。10年以上前のピノ・ノワールってことが見た目からも感じられます。
香りのボリュームはやや控えめだけど、ケモノっぽい雰囲気満載で熟成ブルゴーニュっぽさはあります。
でも、正直期待するところはもっとフルーツっぽさが残った感じだったりもします。
味は、甘味と渋味と酸味のバランス悪くない。でもスケールが小さいな。
全体に、悪くはないけどとりわけ良くもない、という感じです。
2,000円台だったらこれでもアリだけど、4,000円もするからね。
コスト・パフォーマンスという意味ではやや残念と言わざるを得ません。
もうちょっと若い時期に飲むべきワインだったような気がします。
点数 | 76点 |
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リンク | Morey-Saint-Denis "Aux Chéseaux" 2006 [Dom. Louis Remy] 4,298円 |
名称 | Espacio Sauvignon Blanc 2017 エスパシオ ソーヴィニョン・ブラン 2017 |
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生産者 | Bodegas y Viñedos De Aguirre ボデガス・イ・ヴィニェードス・デ・アギーレ |
価格 | 429円 |
購入店 | イオン天王町店 |
本日の夕食は、師範謹製寄せ鍋、鍋ダネは野菜各種、豆腐、スケソウダラ、鶏つくね、豚ロース・・・って、
鍋に謹製もなにも無いですな。どちらかというと「食材調達係」です。
今週はちょいとばかり舌がバブっているので、ここらで一旦いつもの安ワイン道場に戻します。
それで選んだのが、一本税別398円で売られていた激安チリ産。
先週末イオンリカーをブラブラしていたら、長年鍛えた師範の安ワインセンサーにピピッと反応したものです。
赤2本(メルローとカベルネ・ソーヴィニョン)、白2本(シャルドネとソーヴィニョン・ブラン)を買った中から、
まずはソーヴィニョン・ブランから稽古。
長年の経験から、安くてもハズさないのはこの品種だという認識があります。
色はかなり薄め、アルコール度数が13%もあるとは思えないくらいサラリとした見た目です。
香りは、ソーヴィニョン・ブランの最低限の香りといった感じ。
グレープフルーツっぽい柑橘香にハーブっぽい香り、
要素的には典型的なんだけどいかんせんボリューム弱めなのが残念です。
味わいは、甘さ控えめ酸味そこそこ・・・以上。
こちらも「最低限ソーヴィニョン・ブランっぽい」って感じです。
税別400円のワインだと思うと、これでも頑張っている方だとは思います。
でも、期待はもうちょっと上のレベルにあったんだよなぁ。
典型的ながぶ飲みワイン、ガブガブ飲んで吉です。
翌日、師範&師範母&姪での乾杯用に残した一杯分と再稽古。 香りのボリュームはちょっとおとなしくなっちゃったかな? でも味わいの薄っぺら感は若干改善。この値段なら合格じゃないかな。
点数 | 69(+1)点 |
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本日は、かなり久しぶりに勤務先のメンバーとの持ち寄りワイン会。
前回は4月なんで約半年ぶり。
場所は前回同様、麻布にあるCraft WINE N (クラフトワイン エヌ) というお店。
最近は曜日限定(月・火・水)でワイン持ち込み無料のサービスや、
お店主催のワイン会なども企画されているようです。
我々はというと、いつものように事前に連絡したワインリストに合わせた料理を出して頂いて、
込み込み7,000円でやって頂きました。
そして今回の参加者は、いつもより少なめで師範を入れて5名。
若干寂しい感じはありますが、ワイン視点ではこれくらいの方が1杯をタップリ飲めるし、
会話も分散しなくて良い面もあったりします。
名称 | Ca'del Bosco "Cuvée Prestige" N.V. カ・デル・ボスコ "キュヴェ・プレスティージュ" N.V. |
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生産者 | Ca'del Bosco カ・デル・ボスコ |
価格 | -- |
購入店 | (Mnさんから) |
最初の泡モノは、今回の紅一点Mnさんが持参されたフランチャコルタ。
透明のズングリしたボトルで高級感があります。
こういうプレステージ物では無いけど、この造り手のベーシックなフランチャコルタとは20年近く前に稽古しております
(ココとココ)。
イタリアでは、お祝い事があるとフランチャコルタ、ベラヴィスタかこのカ・デル・ボスコが飲まれるんだとか。
日本ではシャンパーニュに比べてかなりマイナーな存在だけど、現地では違うんですな。
ちなみに裏ラベルに"Degorgiato AUTUNNO 2013"とデゴルジュマンした日付が書かれています。
色は薄めのレモン色に近い黄色、泡立ちはそんなに強くは無いけれど泡のキメは細かくて、外観からも濃い感じが伝わります。
香りは、まずなんといっても特徴的なのはナッツのような香ばしい香り。
味わいは見た目通りの濃さで、甘味も酸味もしっかりしています。
グラスに残した状態でチビチビ飲んでいたけれど、時間が経って温度が上がってくるとドンドン香ばしさと甘い香りが増して来て、
まるでアーモンドキャラメルのような雰囲気に変化していました。
濃くてナッティ、シャンパーニュとはちょっと違った方向の高級感がある泡ですね。
下手なシャンパーニュよりこっちの方が満足感が高いと思います。
特に最近プレミアムなシャンパーニュはアホみたいに値段が上がっているからね。
点数 | 83点 |
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フランチャコルタに合わせて出して頂いた料理がこちら。
柿と鴨の生ハム,ブリアサヴァラン
そういえば柿の季節ですな。柿って結構料理にも使いやすいフルーツだと思うんだけど、家庭だとあんまり使わないよね。
柿の甘さと鴨のスモーク感、チーズのねっとり感をスパークリングが洗い流す感じで合っていたと思います。
更にナッツが使われていたらもっと合ったかもです。
名称 | Chateau Dalat "Special" Chardonnay 2015 シャトー・ダラット "スペシャル" シャルドネ 2015 |
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生産者 | Ladora Winery (Ladofoods) ラドラ・ワイナリー (ラドフーズ) |
価格 | VND248,500 (約1,250円) |
購入店 | Lotte Mart (Danang) |
白の1本目は師範が持参。世にも珍しいベトナム産のシャルドネ・・・って、
昨年ベトナムのダナンへ遠征稽古に行った際に買ってきたワインです。
ダナンのショッピングセンター"Lotte Mart"に置いてあったベトナム産ワインの中では一番高級品でした。
とはいえ買値は日本円にして1,000円強の安ワイン、
こういう会に持参するのはいかがなものかと思わないでも無かったんですが、
なんとも興味深いワインなんでね。
自分一人では開けづらかったし、
ワイワイした席でシャレの通じるメンバーと成仏させてあげるのが一番ではないかと考えたわけです。
ちなみに、赤の下位グレードとは昨年稽古していますが、
どうもパッとしないワインだったようです。
抜栓して頂いたソムリエさんに、
『これをシャルドネと当てられる人は少ないと思います。私だったら甲州?と答えるかも』
というコメントと共に注いで頂きました。
色は普通、というかちゃんとシャルドネらしい薄麦わら色をしています。
香りは良く言えばスッキリ、悪く言えば貧弱。
何の香りか例えるのが難しいけど、ベトナム産という先入観もあってかレモングラスの香りのように感じます。
味は・・・更にガクッと残念。甘さも無ければ酸味も無くて、ぼっこり中身が抜けたような味わいです。
時間が経つと香りのボリュームは増してくるけど、味わいの中抜け感は最後まで改善しませんでした。
飲めば飲むほど「ホントにこれシャルドネ?」疑惑が増すというか・・・
皆さんには精一杯このワインの良さを見つける努力をして頂いてましたが、
やっぱり値段は正直、というところかと思います。
これまで飲んだベトナム産ワイン、結局どれもパッとしなかったな。
これからベトナムに旅行や出張に行かれる方には「ベトナムのワインには期待すべからず」と申し上げておきます。
ただ、経済成長著しい国なんで、今後は伸びるのかも知れません。
点数 | 68点 |
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ベトナム産のシャルドネに合わせて出して頂いた料理がこちら。
テット・ド・フロマージュのネム 香菜ラヴィゴット
マリアージュを考える上で、このワインは困ったと思うんだよね。
だってベトナムのシャルドネなんてどういうワインなんだか普通判らないからね。
そこで使われていたのがエスニックで鉄板なコリアンダー(香菜)です。
で、これが案外合うような気がするんだな。
ワインの香りがレモングラスっぽいからかな?
味わい的にも、あまり強くない味付けの料理だったので、
ワインの華奢な味わいをスポイルしない点もナイスでした。
名称 | Viré Clessé "Cuvée E.J.Thevenet" 2010 ヴィレ・クレッセ "キュヴェ E.J.テヴネ" 2010 |
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生産者 | Dom. de la Bongran ドメーヌ・ド・ラ・ボングラン |
価格 | -- |
購入店 | (Fjさんから) |
もう一本の白は、自然派ワインに凝っているFjさんがご持参されたもの。
産地は、ブルゴーニュでも南の方のマコネ地区のヴィレ・クレッセ。
このワインもビオロジック農法で作られているんだとか。
ソムリエさん曰く『このシャルドネもかなり普通と雰囲気が違います』とのことでしたが・・・
色はかなり濃いレモン色で、スワリングするとネットリ感が目からも伝わります。
香りは一瞬「これってソーテルヌ?」です。明らかに貴腐の雰囲気があって、セメダインのような香りを感じます。
ただ、深く嗅ぐとやっぱりセミヨンの貴腐とは違って、熟した桃のような果実の香りや、
ドクダミのような薬草っぽいクセのある香りがあります。
味はかな~りシッカリ系。前のベトナム産がヘタレ系だったとこともあってか、その差が凄いです。
アルコール度数は14%、甘口ワインってわけじゃないんだけど、トロッとした感じが口の中を支配します。
自然派だから、とか、貴腐香が、とかを置いといても、純粋に存在感のある白でした。
こういう席にはもってこいですね。ただ、一人で一本はつらいかも・・・って別に一本飲み切る必要も無いワインですな。
数日に分けてチビチビ、という使い方もできると思います。
点数 | 85点 |
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貴腐香のあるこのシャルドネに合わせて出して頂いた料理がこちら。
フォアグラのテリーヌとネクタリン ヌガティーヌとブルー・ド・オーベルニュのラぺ
貴腐にフォアグラ、やっぱりそう来たか、です。
また、ワインの桃っぽい香りと料理のネクタリンがこれまた好相性。
どちらかというとワインと料理の相性に頓着しない、というか鈍感な師範ですが、
これは「ピッタリ来たな」という印象です。
ってかそもそも美味いよね、フォアグラ。
美味しいものは糖と脂でできています。
名称 | Big Table Farm Willamette Valley Pinot Noir 2015 ビッグ・テーブル・ファーム ウィラメット・ヴァレー ピノ・ノワール 2015 |
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生産者 | Big Table Farm ビッグ・テーブル・ファーム |
価格 | -- |
購入店 | (Ksさんから) |
次なるは赤で、Ksさんがこの夏米国西海岸に遊びに行かれた際に買ってこられたもの。
現地の酒屋のオヤジが『ケースで買って帰りなせぇ』と推薦してくれたワインなんだとか。
ラベルには写実的な豚が二匹書かれていて、厚みのある個性的なラベルなんだけど、この写真からは伝わりませんな。
色は、若干濁りのあるような赤紫色。ノンフィルターなんですかね。
で、香りが凄い。チェリーのような可愛らしい感じのフルーツ香がガンガン、ホントにガンガンと香ります。
そして、フルーツ以外にも上品なおしろいのような香りもあって、うっとりする感じです。
樽はかけてないかほんの軽くだと思うけど、ブドウだけでこれだけ香りに迫力があるのは凄いです。
味わいは非常にスムーズ。心地よい甘酸っぱさがスーッと入ってきます。
いやー、これは美味しいピノ・ノワールでした。
米国のピノ・ノワールというと、「濃くて甘くて樽ガンガン」というイメージを持ちがちだけど、
これは全然そういうのとは傾向が異なります。
産地が北のオレゴン州だ、というのもあるんだろうけど、
多分造り手はブルゴーニュがちょー好きなんだろうな。
点数 | 90点 |
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ピノ・ノワールに合わせて出して頂いた料理がこちら。
リー・ド・ヴォ―のムニエル ブールノワゼットソース
痛恨の写真撮り忘れであります。
リードボーって、白子みたいなプニプニしたものが多い印象があるけど、
本日のはプリプリして肉っぽさが強かったように思います。
ワインとの相性はどうだったっけな?写真のみならず記憶も抜け落ちております。
名称 | Château Beau-Site 2005 シャトー・ボー・シット 2005 |
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生産者 | Ch. Beau-Site シャトー・ボー・シット |
価格 | -- |
購入店 | (Yjさんから) |
最後の赤は、永久幹事のYjさんが持参されたボルドー産。
ソムリエさん曰く『2005年はこの地域のビッグ・ヴィンテージ』だそう。
過去6,000本以上掲載している「安ワイン道場」においては、このクラスのボルドーは大抵稽古済みだったりするんだけど、
この銘柄は初稽古。
トラディショナルで古き良きボルドーな感じのラベルであります。
色は濃い小豆色。エッジに若干レンガ色な気配が見て取れて、良い感じに熟成しているようです。
香りのボリュームは立派なもので、前のオレゴン産ピノと比較しても引けをとらないくらいパーッと香ります。
香りの雰囲気はジロンド川左岸というより右岸っぽくて、
柔らかく重い果実香とそれが溶け込んだ樽の雰囲気を感じます。
味も、今が熟成最初のピークといったところですかね?
凝縮感とまとまりがあって、抵抗なくスイスイ飲めます。
良い感じの熟成感で、大変良く出来たボルドー、という感じでしょうか。
反面、このワインの個性は?と問われるとちょっと答えづらいというか、優等生過ぎて特徴が捉えづらい部分はありました。
でも、本日は他が個性的過ぎる感じだったので、こういうのが一本あって落ち着いたって部分もあります。
点数 | 82点 |
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最後のボルドーに合わせて出して頂いた料理がこちら。
ブレゼした牛タンのポワレ ソース・ペリグー
ソース・ペリグーのトリュフっぽい香りとプチ熟成ボルドーの香りとが良いマッチングを見せていたような気がします
・・・って、だいたいこのあたりになると記憶もおぼろげで情けない。
そんな感じの持ち寄りワイン会でありました。 次は年明けですかね?次回はおちゃらけずに、ちゃんと皆さんにご満足いただけるようなワインをチョイスして参ります・・・かな? でも「安ワイン道場師範」だからね、また無意識におちゃらけちゃったらスミマセン。
名称 | Paul Cluver "Estate" Chardonnay 2016 ポール・クルーヴァ― "エステート" シャルドネ 2016 |
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生産者 | Paul Cluver ポール・クルーヴァ― |
価格 | 2,333円 |
購入店 | 葡萄畑 ココス |
本日のワインは、ツイッターで師範がフォローさせて頂いている方々界隈で大変評判の良い南アフリカ産の白。
造り手はポール・クルーヴァ―、品種はシャルドネ。
これ含めて、南アフリカ産の安ワインを6本ほどプチまとめ買いしたので、ボチボチ稽古して参ります。
10月最初のワインはコレにする、と決めていたんで、料理もそれに合わせて準備。
メニューは、イサキのアクアパッツァ、マグロとアボカドゴマ油和え、ナスとインゲンの揚げびたしです。
さて抜栓。栓はスクリューキャップです。
大き目のグラスに注いで、外観的にはしっかりとした濃さのあるレモン色で、照りもあって大変キレイな見た目です。
そして香りがまずは素晴らしい。まるでムルソーです。
『蜜入りリンゴをたっぷり使った当店自慢のアップル・タルトでございます』的な、
熟したリンゴのフルーツ香に蜜香、甘く焦がしたバターのような樽香。
それが重層的にブワッと来ます。
味わいも、香りに負けずにしっかりしています。
たっぷりした甘さとそれを支える酸味。
炭酸のチリチリ感が僅かに残っているのと、渋味や苦味とも取れる刺激があってやや粗削りな感じがしないでもないけど、
改めて2,000円台前半の値段であることを思い起こすとそんな些細なことはどうでも良くなります。
いや~、間違いなくこれは素晴らしい。
稽古範囲で普通に買えるワインとしては爆裂的にお買い得。
『5,000円以上するムルソー1級と完全同格!!』とか言っちゃいそうです。
まさにツイッターさまさま、「先達はあらまほしきことなり」であります。
ただ、ほとんど飲まない師範母にとっては「強すぎる」らしいんで、人を選ぶかも知れません。
点数 | 86点 |
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リンク |
Paul Cluver "Estate" Chardonnay 2016 2,333円 ↑いきなり売り切れてますね、他のショップにもあります↓ Paul Cluver "Estate" Chardonnay 2016 2,350円 (ワイン商人 ドゥアッシュ) |