門下生の活動も依然として活発である。
ただ、番号の若い門下生からの報告はトンと無くなって、
時の流れを感じざるを得ない。
2007年 報告分 | 2006年 報告分 | 2005年 報告分 | 2004年 報告分 | 2003年 報告分 | 2002年 報告分 | 2001年 報告分 | 2000年 報告分 | 1999年 報告分 | 1997/1998年 報告分 |
安ワインの稽古で得る歓びって、私には大きく2種類あるかなあ、と思いました。
一つは、この値段でこの質はすげえ!ってパターン。いわゆる、お買い得ワイン。
もう一つは、飲みやすいなあ・・おちつくなあ・・・っていうパターン。
分をわきまえた、佳い平凡なワインというか。 前者のパターンは、滅多にありません。出会ったときは結構興奮。皆に教えたい。 後者も、意外とそう出会わないものですが、まあしばしばありますね。 ささやかで大きな幸せ。ありふれたワインのような気がして、 かえってご報告をためらってしまいます。 このたびは、この2パターンを1本ずつ、ご報告いたします。 |
Feuille 1996
生産者:Paul Louis Eugene |
Vendange 2004
生産者:Terra Vitis |
---師範より---
ご報告ありがとうございます。
安ワインの2種類の歓び、わが意を得たりでございます。
後者の歓びだけで十分満足な方は、きっと師範みたくとっかえひっかえワインを飲むんじゃなく、
お気に入りが数種類あれば良いんだろうなぁ、と思います。
で、やっかいなのが前者。そういうのがタマにあるから「安ワイン放浪」が止められないんですなぁ。
ともあれご報告ありがとうございました。今後ともよろしくお願いします。
P.S.
ちょもすけ殿は、
ワインマニアであれば知らぬもの無しの人物に関して、
「ワインビジネススーパースター列伝」
なる自伝形式の物語をしたためておられます。読者の皆様もお楽しみあれ。
Chateau Angelique de Monbousquet 1997
■生産 フランス st-emilion
有名なモンブスケのセカンドワインです。
購入した酒屋さんは、無名ですがカーヴがあり、
状態はかなり良いです。
細かい澱がありましたが、面倒なのでデキャンタージュはしませんでした。
サンテミリオン好きな僕にとって、
グラスに注いでスワリングする前の香り(師範にとってはウンコの香り笑)が最高でした。
口に含んだ瞬間に広がる凝縮感も心地いいレベルでした。
セカンドの宿命か、余韻は長くは感じられませんが、それでも十分でした。
どちらかというと、香りはメルロ、味はカベルネフランが主張しているように感じました。 |
---師範より---
ご入門ありがとうございます。
2800円といえば概ね稽古範囲の上限に近い値段ですので、おいそれとは手が出せないですね。
特に、1997年といえばどれを飲んでも水っぽく安っぽかったヴィンテージという記憶がありますので、
なおさらです。こういう風に「これはイケル」というお墨付きを頂ければいざ!という気にもなるんですが、
購入されたお店が判らないのがちょっと残念。
是非次回からはその『無名ですがカーヴがあり状態はかなり良い』お店の名前も合わせてご報告下さい。
というわけで、今後ともご精進のほど、よろしくお願い申し上げます。
ピアニストご夫妻のNさん一家とバイオリニストのOさん夫妻、 お友達奥様をおよびしてのパーティをしました。そこでも飲んだワインの稽古報告です。 | |
BARRAMUNDI 1999 CHARDONNAY
稽古日 2006年12月23日 料理ワインがなくなっていたので、貰い物だしまあ良いかと開けたワイン。 ビンテージから7年もたっていて、へたっているかと思いきやはつらつとしてまだまだ若々しいワインでした。 オーストラリアのワインは、ほんとレベルが高いですね。 かちっとした酒質、奥行きもあるし、単品で飲んで美味しい。料理に使うには良すぎるワインでした。 400ccほどカスレのベースになっていただきました。 ちなみにBARRAMUNDIとはオーストラリアの淡水・汽水域に生息するスズキに似た魚の名前だそうです。 | |
BEAUJOLAIS NOUVEAU 2006 NON FILTRE
稽古日 2006年12月23日 毎年買っているボジョレーヌーボー。 今回は去年同じ名柄(2005年ヌーボー)があったので酔狂にも飲み比べをしてみました。 去年のヌーボーは。師範と4月4日にご一緒した時と同じ銘柄です。 チーズや生ハムと合わせながら飲みました。 去年のものも大丈夫だと思っていたら、そうでもありませんでした。 古い方だけ飲んでいるときは、さほど気にならないのですが、比べるとはっきりと分かる衰え。 2006年産のはつらつとした香りや軽快感にはかないません。師範と飲んだ印象にも劣ります。 やっぱりヌーボーはその年か明けても5月ぐらいまでかと思いました。 それとも今年のボジョレーが思いのほか良いできだったのかもしれません。 年に一度くらいはこのは若々しさを味わうのも良いかと思いました。 | |
Joh.Jos.Prum 2002 Bernkasteler Badstube Kabinett
稽古日 2006年12月23日 ドイツワイン好きのNさんのために買っておいたもの。 料理はエスカルゴとはんぺんのチーズのせフィッシュスープかけ。 私はドイツワインが魚料理にあうと思っていて、軽く合わせてはんぺん(あっちだとクネルだし) が良いかと思って考えた料理。とても簡単です。 はんぺんにとろけるチーズをのせてトースターで焼き、 瓶詰めのフィッシュスープを少し美味しくして(生クリーム等を加える)かけて出す。 皆さんとても喜んでくださいました。 プリュムのワインは安心感がありますね。カビネットの王道というか。 こんな美味しさだろうと開けましたが、見事にトレースされています。 今回のお客様は あまり飲めない方がいらして、ドイツワインは美味しいと喜ばれました。 |
---師範より---
まとめてのご報告、ありがとうございます。
「ピアニストご夫妻にバイオリニストご夫妻を招いてのパーティ」と聞くと、
ハイソかつセレブなブルジョアの香りがバンバンなようですが、
そういう席でもこういう安ワインを飲んでおられるのが偉い。それでこそ安ワイン者であります。
『安ワイン趣味は別に貧乏が故の所業にあらず、これはこれでひとつのジャンルなのだ』、
と世間が思い知る日も近いでしょう。
と戯言は置いといて、また来年もよろしくお願い申し上げます。
Conte de Brismand Brut Reserve N.V.
「種類」 泡 |
---師範より---
ご報告ありがとうございます。
シャンパーニュって、現地ヨーロッパの安売りスーパーで無名の物を買っても2,000円以上する、
ってことですね。なるほどそうかぁ、
だとすれば日本国内で2,000円台のシャンパーニュを入手出来れば上出来、という感じですね。
それにしても高いですね、シャンパーニュ。
瓶内二次発酵を行う他のスパークリングワインといったいナニが違うんだ?という気もしますが、
飲んでみるとやっぱり違ったりする(違わないのはスパークリングの方も高い)のが辛いところです。
ちなみに、柳沢殿の奥方様がblogをしたためていらっしゃるようで、
このワインを稽古されている様子はこのページで
拝見できます。料理が美味そうで、写真も上手くてうらやましい。
ともあれご報告ありがとうございました。来年もまたよろしくお願い申し上げます。
OROYA 「寿司 2005
稽古日 2006年11月9日、自宅にて |
|
---師範より---
ご報告ありがとうございます。
スペイン大手が造る、米国市場を狙った「寿司」ワイン、なんだか複雑な心境ですね。
すくなくともこの銘柄は日本では見たことありません。
やっぱり寿司の本場に乗り込むのは抵抗があったということでしょうか?
米国の寿司というと、サーモンを多用したものとか、
カリフォルニアロールみたくアボカドなんかを使ったものとか、
概してオイリーな印象がありますが、そういうところとの相性を狙ったんですかね?
こういう、特定の料理に合わせることを全面に押し出したワインって、
なんか胡散臭さを禁じえないですね(赤だと「焼鳥」ワインでしょうか?)
ともあれご報告ありがとうございました。
米国東海岸だともう真冬の寒さだと思いますが、風邪など惹かれませんようご自愛下さい。
LA PLANTA 2005
「稽古した日」 2006年11月1日 こんな値段でいいんだろうか?というような驚きの味わい。 高額ワインの美味しさもいいけれど、この程度の価格で高額ワインの味わいが楽しめる、 久々のお薦めワイン発見!ということになりました。 Tempranilloのしみったれた田舎臭さゼロのRIBERA DEL DUERO。 明るい紫ルビー色。ジューシー。甘い甘い。新築の家に住む悦びに近い感覚。 譬えが解りにくいか? 2005VTの良さを是非、今、味わってください! とでも言いたげなパワフルで明るく円い甘さ。熟成ワインなんかいらない! と、 たまには、言って見たくなる美味しさ。 ま、たまにはですけど。毎日飲め、と言われればつらいものがありますが、 このワインは売れるだろうなぁ。 大丸東京店の「世界の酒&チーズフェア」も今回で第70回だとか。 今回もいろいろな発見がありましたが、このワインの発見が№1。 インポーターである(有)サスの販売員である課長さんも、なかなかの好青年。 関係ないけど。来年もこの価格でこの味わいのワインが出てるといいなぁ。 |
---師範より---
ご報告ありがとうございます。
確かに無駄に年を取ったワインなんかより、フレッシュなワインの方が良いですね。
安ワインの白で、同じヴィンテージが同じ値段で並んでいたりしたら、
師範の場合は若い方を取ることが多いです。
そっちの方がきっとフレッシュで(比較して飲んだことは無いので正確なトコロは判りませんが)、
ヘタッている可能性が低いですから。
ただ、赤だとどうかなぁ。赤で良いヤツだと、
若さがゆえにガッチガチで飲みづらいものが多いんで、難しいところですね。
ともあれご報告ありがとうございました。またよろしくであります。
ボージョレビラージュヌーボー 2004 稽古日 2006年10月26日 原産地 ボージョレ ブルゴーニュ 輸入業者 アルカン 購入場所 タカムラ 価格 500円
久々にメールいたします。
店頭で処分品でしょうか2年前のヌーボーを見つけましたので
無謀にも購入稽古いたしました。
抜栓したとたん液面に細かい泡が結構出ています。
これはやばいんではないだろうか。再醗酵してるのか!
まあ、それでも話の種には飲むのも一興とグラスに注いでみます。 |
---師範より---
お久しぶりのご報告、ありがとうございます。
2年前のヌーヴォーですか。2004年って、
確か2003年が大当たりして売り切れ続出したのに味をしめて、
大量に輸入したもののあんまり売れずに大量余剰在庫、って年だったような。
500円はホントに処分価格でしょうね
(本来の中身としてはヴィラージュものでもそれくらいのものだと思いますが)。
ちょっと怪しいながら2年経ってもヌーヴォーは飲めて、
叩き売りならお買い得、ということですね。
というわけでご報告ありがとうございました。またよろしくお願いします。
Bourgogne 1998
「稽古した日」:2006年10月25日
ブルゴーニュクラスのワインなので香りのボリューム感はそれなりのものの
(あまり大きくないということです)、味の方はなかなかやるなあと感じました。
一言でいうと「上品なワイン」と思います。
美味い日本酒は水のようだと言われることもあるように思いますが、
これはそんな感じのワインです。濃くもなく、ボリューム感も強くなく、
されどなにか惹かれるものがある。
もうすでに飲み頃になっていますが、ピークはもう少し先かもしれません。 |
---師範より---
ご報告ありがとうございます。
安ワイン者にとって、ブルゴーニュは厳しいと言われています。
曰く「3,000円までくらいではまともなブルゴーニュが飲めるはずは無い」と。
でも、師範は安ブルゴーニュが好きで、しばしば稽古しているのはご承知の通り。
独眼流殿もご指摘の「濃くもなく、ボリューム感も強くなく、されどなにか惹かれるものがある」
わけですね。
ともあれご報告ありがとうございました。またよろしくお願いします。
Chardonnay N.V.(2004)
生産者 Clos du Tue Boeuf 「自然派ワインってブームなんですか?」うふっ!ということで、何種類か手に入れてみました。 ティエリー・ピュズラという方が醸しているそうです。 ビンの中に何か細かい澱が大量に浮かんでたなびいています。 ノンフィルタリングねぇ~。でもどうやって飲むかねえ。 結局カラフェの上に漏斗を置き、コーヒーフィルタを使って濾過かつデカンタすることにしました。 半分残して明日へ。 漏斗の中からちょっと重心低めのりんごの香りが広がります。 グラスに移すと色は薄めで、鼻の奥で音叉がジーンと振動するような重めな熟れた果物の香り。 口に含むとソリッドな酸を伴ったちょっと苦味の残る軽めの酒質に感じました。 シャルドネってこんなだったかな。 ところが時間が経つにつれて、苦味も酸も収まり、真ん中に旨みが現れました。 ぐいっと旨みがまして、後味に酸がきれいに伸びるバランスに変化しました。明日が楽しみです。 翌日も濾過して飲みました。濾紙には細かくて薄い茶色の澱が張り付いていました。 前日の抜栓時のジーンとする香り等はなく、ハッカ、ミント系のすがすがしい香り、 ちょっとだけ蜜のあるりんごの香りが中心でさわやかな印象です。 味も落ち着いて苦味等はなく、軽いのですが薄くはなく、口当たりが良くなっていました。 少しホットなくらいの酸とうまみのバランスよい後味が伸びていきます。 澱というか濁り以外はどこが「自然派」なのかはなんだかよくわかりませんでしたが、 白ワインとしてすんなりとおいしく、真っ当な感じがしたので好感が持てました。 |
---師範より---
2年半ぶりのご報告、ありがとうございます。
自然派ワイン、最近の流行なんですかね?
確かに栽培に農薬とかを使わないのは良いことだと思いますし、
醸造時も余計なことをしないのは好感が持てますが、
飲むときに漏斗まで持ち出さなきゃいけないのはいかがなものか、とも思います。
また、SO2を添加しない、ってのも、
はるばる輸送されたものを飲まざるを得ない日本にとってホントにそれが良いのか疑問ですし。
なーんていろいろ考えたりもしますが、結局は「美味けりゃそれでオッケー」ってことで、
安ワイン者としては流行に流されず棹刺さず、自然体で参りたいと思います。
ともあれご報告ありがとうございました。今後ともよろしくお願い申し上げます。
LADOIX "Les Brenots" Pierre Andre 2000
稽古日 2006年9月18日
2年ほど前に買っておいたもの。ピエールアンドレさんのはこれで3村目。
ジュブレシャンベルタン、ボーヌロマネーと飲んできてこのラドワ。 |
---師範より---
お久しぶりのご報告、ありがとうございます。
造り手がどうであれ村がどうであれ、村名付きのブルゴーニュで750円ってのは恐ろしく安いですね。
以前一緒に稽古したヴォーヌ・ロマネはコレですね。
派手なところは無いけれど、クラシカルでスムーズなワインだったと記憶しています。
あのレベルが750円だったら驚愕のコスト・パフォーマンスですね。
もちろんもう売ってないんでしょうが、買えた方は大変ラッキーだったのかと。
ともあれご報告ありがとうございました。またよろしくお願いします。
Cipresseto Rosato 2005
「等級」 I.G.T. Toscana
3ヶ月ぶりの報告です。7月のオランダ(に限らずヨーロッパ各地)は大変暑く、
赤ワインを飲む気分にはとてもなれなくて、
今まで小馬鹿にしていたドライなロゼワインに手を出したところこれが大当たり。
以来、涼しくなってもロゼワインが我が家のローテーションに確固たる地位を占めています。 |
---師範より---
ご報告ありがとうございます。ここんとこご報告頂けるのは海外組の方ばかりでございます。
ご報告はアンティノーリのロゼですか。アンティノーリは「手堅く、かつ安物でも手抜きしない造り手」
として、当道場でも登場回数の多い造り手
(もしかするとイタリアの生産者としては最大本数かも)です。
しかしロゼはノーチェックでした。というかイタリアのロゼ自体ほとんど稽古したことがありません。
なんだか良さそうなんで、今度見かけたら稽古して見ます。
というわけで、ご報告ありがとうございました。
ヨーロッパも日本もこれから飲み食いの楽しい季節、
お互い身体を壊さないよう稽古して参りましょう。
Banrock Station, The Reserve, Pinot Noir Sparkling South Eastern Australia
2006年7月7日、ロンドン短期アパートにて稽古、Marks & Spencer (スーパー)で購入 夏本番、出張と休暇をうまくあわせてロンドンへ。 いやはや物価高のロンドンで長期滞在向けのアパートが大変便利でした。 なんとワイングラス4種、16脚完備! 近所のしゃれたスーパーは新大陸ワインが優勢で、 なかでも光っていたのがTHE RESERVEと誇らしげなスパークリング・ワイン。 抜栓するとひろがるのは青りんごのかおり。 果実味、ナッツの味、少し梅酒っぽさもあったり。甘酸っぱさが充実しています。 大変はっきりした個性。なぜかNYではこのスパークリング見かけませんが、 濃い味好みの米国でも受け入れられそう。 師範殿も2001年に同銘柄のシャルドネで稽古されています。 同じスーパーで買った生じゃけをグリルして、 イタリアンサラダとともに楽しみました。 |
|
---師範より---
ご報告ありがとうございます。ロンドンに出張絡めてご旅行ですか、よろしいですなぁ。
意外と近いんですかね、大西洋横断は。
英国って、師範は遠い昔に2度ほどしか行ったことがありませんが、
確かに豪州産のワインが多かったように思います(コレとか)。
地理的には恐ろしく遠いと思うので、
やはり元宗主国、ということが関係しているのかな?なんて思っていましたが。
で、バンロック・ステーションは日本ではやまやさんが取り扱ってますので、
もしかすると入手出来るかもしれません
(でも、最近あそこはワインに力が入っていないんで無理な可能性も大ですが)。
今度やまやへ行った際には気をつけてみたいと思います。
というわけで、今後ともよろしくお願い申し上げます。
Fixin 1er Cru "Les Hervelets" 2001
「販売者」 Jacques Lavier
自宅近くのスーパーでは激安のスペインやイタリアのワインを多く置いてあるものの、
ブルゴーニュ赤は種類が少なく、価格的にもあまり魅力がありません。
しかし、クルマで30分余り高速道路を南に下ればベルギーに行けます。
国境には検問所も何もなく、
東京都から多摩川を越えて神奈川県に入るのと何ら変わりない感じ。
国境から更に30分近く、つまり自宅から1時間ほどの距離にアントワープがあります。
ここにはカルフールがあり、オランダのスーパーと比べ品揃えが大変豊富、
更にボルドーやブルゴーニュのワインもリーズナブルな価格で置いていて、重宝してます。
そのカルフールに行くと必ず買うのがこのワイン、我が家の定番になりつつあります。 |
---師範より---
ご報告ありがとうございます。
1,600円くらいでブルゴーニュの1級畑が買えるあたりはさすが産地のご近所ですね。
確かにフィクサンはお手頃価格でもちゃんとしたワインが多い印象があります。
地球温暖化の影響で、ブルゴーニュ北部でもしっかりした葡萄が取れるようになったのかも知れません。
日本でもまだまだ妥当な価格で買えるワインが多いですので(さすがに1,600円ってのは難しいですが)、
今後も注目していきたい産地ですね。
ともあれご報告ありがとうございました。今後ともよろしくお願い申し上げます。
カザマッタ 2004 (Cassamatta):赤
カンティーナマッタ (Cantinamatta) 04もので、若いワイン、色は濃く、香りはさほど立っておりませんでしたが、 飲み口良好でした。 バランスよく、比較的、酸味も保たれており、飲み飽きしない感じです。 師範はおそらく飲んだことがあるワインだと思いますが、 サンジョヴェーゼ主体のワインでおいしかったです。 このワインは、ネットで相当出回っており、有名どころだと思われますが、 イタリアものは、もっと安くでおいしそうなものがありそうなので、 マイナーワインを中心に見つけたらご報告します。 |
---師範より---
ご報告ありがとうございます。
ご報告頂いたワイン、ご推察通り師範も2003ヴィンテージであれば稽古しております。
白も先日2004と稽古済みでして、
いずれも「2,000円近いワインであればもう一歩を期待したいところ」だったように思います。
(ちなみに、師範が稽古済みかどうかは稽古日誌検索
で調査することが可能ですのでご利用下さい)
upsidedowninsideout殿のblogの記載を読むと、
2003も2004も大きな違いは無さそう、という感じですね。
ともあれありがとうございました。
次はマイナーワインの中からの発掘に挑戦されるとのこと、期待しております。
ODDERO COLLARETTO 2003
「稽古した日」 2006年6月5日 もし、ブルゴーニュの白で著名な、 コント・ラフォンが2,380円で楽しめるとしたら? 当然、買ってしまいますよね。 ワタクシ、3年ほど前にラフォン奇知さんと出会い、 その方から、コント・ラフォンの素晴らしさ、 稀有な風味&味わいを教えられて以来、 また、その後10本以上もの高額ラフォンのご相伴に預かり、 いや~、やはり、いいものは高いなあ、と、嘆息ばかりで今日に至っておりました。 が、ついに先日、安ワイン道場価格で飲めるラフォン、 に近い味わいのワインを発見いたしました。 こんなこと書いたらご恩のあるあの方に叱られてしまうかしら? それほどウマイです。だまされた、と思ってお試しを。 師範殿に、以前、我が家でお試し頂いて高評価だったイタリアのシャルドネ「L'ANGELICA」 と同じ生産地、LANGHEランゲのシャルドネ。 なにかこの地区に美味しさの秘密がありそうな感じです。 |
---師範より---
ご報告ありがとうございます。
ピエモンテはランゲ地区のシャルドネ、道場の過去の稽古履歴を調べてみましたが、
ご相伴に預かったl'Angelicaの他、
Gaia & Rey(これは当然か?)や
La Biancheraなど、
一様に好印象だったようです。
『この地区に美味しさの秘密がありそう』は納得ですね。
もしかするとコート・ドールに気候や地質が近いのかも知れません。
ちなみにコント・ラフォンは・・・
その系列らしいモノしか稽古したこと無いようです。
ま、「安ワイン道場」ですから。
ともあれご報告ありがとうございました。またよろしくお願いします。
マルケス・デ・ラ・コンコルディア テンプラニーリョ 2003
(Marques de la Concordia Tempranillo 2003)
生産者:アシエンダ・デ・スサール
感想: |
---師範より---
ご報告ありがとうございます。
仰るとおり師範はこの品種はあまり得意じゃないんですよね。
特に、安いやつで、ストレートにヤニっぽいヤツは、
飯場とかにおいてある大きな赤い灰皿の中に入ったタップリ吸殻の浮いた水、
みたいな印象で、どーも相性が良くありません。
ご報告頂いた様なちょっと高級品で、
強めの樽が効いていてヤニの雰囲気が幾分マスクされているものだと結構良いかな、と思うものもありますが。
とか言いながら、やっぱりスペイン産の魅力的な価格には抗し難く、
結構な頻度で稽古しては悪態をついている、という状況であります。
ともあれご報告ありがとうございました。
印象的なラベルなので、見かけたらゲットして稽古してみたいと思います。
AUGUSTALE 2001
MURGIA IGT
「稽古した日」 2006年5月20日 上質紙に包まれた肩の張った重いビンに、シリアルナンバーのついたラベル。 そのラベル上には聞いたことのない品種名UVA DI TROIAの文字。 ビンのくびには紐掛けの説明文までついている。 一見したところ、5,000円はしそうな雰囲気のワイン。 これだけのしつらえのワインが1,580円なら、 たとえ中身が0円に近い価値しかなかったとしてもつい手を出してしまいたくなる。 調べてみると、このワインの使用品種、ウヴァ ディ トロイアは、 イタリア南部の州プーリアを代表する葡萄品種らしい。 葡萄の房の写真を見る限り、およそワイン用葡萄品種には見えない。 しかし飲んでみて驚いた。過去に飲んだことがないはずなのに懐かしい味がする。 南半球の高級ワインのような味わい。濃く深い風味なのに軽い余韻。 試しに冷やして飲んでみたら、さらに軽く美味しくなった。 そして、飲めば飲むほど軽くなっていくような不思議なワイン。 プーリアのワインがこんなに美味しいものとは知りませんでした。 リカーズハセガワ北口店に超特価!と書いて積んであったけど、このワインは買いだね。 |
---師範より---
ご報告ありがとうございます。
プーリア州のワイン、過去10本弱稽古しておりますが、玉石混淆、
単なる安ワインもあればコストパフォーマンスの良いワインもあり、
なかなかバリエーションに富んだ印象があります。
そんな中で、コレあたりは印象の良かったワインでしょうか。
ご報告のワイン、確かにラベル自体も1,000円台とは思えない高級感のある外観ですね。
UVA DI TROIAという品種は師範も稽古した記憶がありませんが、
そのあたりの品種の多さ/フトコロの深さもイタリアならでは、といったところでしょうか。
というわけで、またご報告、よろしくお願いします。
ドメーヌ・ドゥ・ラ・クロワ・ロンドゥ キュヴェ・トゥールマリン 2003
(Domaine de la Croix Ronde Cuvee Tourmaline 2003) 参照:http://www.croixronde.com/
生産者:François Pottier
感想: |
---師範より---
またまたご報告、ありがとうございます。
3桁のワインだと、翌日以降に好転する可能性のあるワインはあまり多くないと思っていますが、
1,000円を超えるワインで、当初きつく感じるものだと、
後日良くなるものも結構あるのかも知れません。
ただ、師範の場合その日に飲んでしまうことが多くてサンプル数が少ないんですな。
特に、そこそこな値段で「ちょいと良い」ワインだとその日のうちに無くなることが多く、
どうにもこうにもな激安系が残りがちなんで、
あまり良い経験をしていない、というのが正直なところであります。
というわけで、「ワインの抜栓翌日後の情報」は師範の稽古日誌からはあまり得られない情報でもありますので、
今後ともよろしくお願い申し上げます。
Stefano Farina, Barolo Riserva 1997 2006年5月3日、自宅にて稽古、Zachysにて購入、$25.99 5月はいろいろな記念日が重なる晴れやかな月、結婚アニバーサリーも20年超。 そこで奥様(先日師範殿にご紹介いただきました ワイン小僧スペシャルの影の作者)の希望で、 バラの香りのバローロを空けました。 黒と金のラベルに光るのはぶどうのつるに接木?されたバラの一輪。 確かに花の香り、ダークべリーのむせ返りにタールっぽい香りで相当濃厚です。 タンニンも強くなく、弱くなく。9年経ってもまだまだ熟成していきそうです。 抜栓直後はあまーい味と香りが、だんだん酸味が出てきていっそう複雑さを増しました。 この醸造家、バローロでは割と安価路線をいっているようです。 ちなみに3,575/12,000番でした。 |
|
---師範より---
ご報告ありがとうございます。また、先日は結構なワインを頂戴しありがとうございました。
ご報告のワイン、非常にシャレたラベルのバローロですね。
バローロといえばどちらかといえばガツンと濃く重く、
九州出身質実剛健頑固一徹ビールの栓は歯で開ける、的なワインを想像したりしますが、
ご報告とラベルからは華やかそうな雰囲気が伝わってまいります。
20年を超えた結婚記念日も、NYワイン小僧殿のように仲良く迎えたいものであります。
ともあれご報告ありがとうございました。またよろしくお願い申し上げます。
タウラージ・ラディーチ 2000 (Taurasi Radici) :赤
マストロヴェラルディーノ (Maestroberardino) アリアニコで出来たワインです。色合いは、もうすでに赤色が主体で、熟成感があります。 香りは、グリセリン香、ぷんぷんで、一口目から旨かった。 酸味、甘みのバランスがgoodで、ミドルボディなんですが、凝縮感もあって、良かったです。 安ワイン道場的には、道から外れて、少々高値ですが、これは、 機会があれば、一度試していただければと思い、 ご報告させていただきました。 アリアニコって、下品で単調というイメージしかなかったのですが、これ、旨かったです。 |
---師範より---
ご報告ありがとうございます。
アリアニコ種、南イタリアの方に多い品種でしたっけ?
恥ずかしながらあまり特定のイメージの無い品種です。
なんだか保険屋さんみたいであまりブドウ品種っぽくない名前がイカンのですかね
(なーんて己の不明を棚に上げております)。
イタリアワインとももう少し真面目に稽古せねばいかんなぁ、と毎年考えておりますが、
なかなか現実が付いて来ないのが実情でございます。
ともあれご報告ありがとうございました。
またよろしくお願いします。
La Cupola Pinot Nero 2004
Neirano DOC
「稽古した日」 2006年5月4日
3年前の2003年5月に門下生報告済み イタリア ピノの最新VT報告です。
以前飲んだワインの綴りを紐解いていて何故か飲みたくなり、購入したもの。
今回購入店の紹介文には、「ジュヴレイ・シャンベルタンそのもの」とある。
確かに高級感があり、エレガントな甘みも十分。
この値段で、この味わいのブルゴーニュを手に入れるのは難しいだろう。
終盤、お仕舞いの方で、酸が切れ上がっていく感じは、ブルゴーニュよりも、
やや田舎くさい、うらぶれたシミッタレ感があるが、このあたりがイタリアか。 |
---師範より---
お久しぶり?のご報告ありがとうございます。
安イタリアワイン、確かに思いがけず美味いのがいろいろあったりしますが、
なんか分かりにくいんですよね。
玉石混淆というか神出鬼没というか、
場所や造り手やヴィンテージの情報からの一般解ってのがフランスより疎な感じがしています。
というわけで、この分野においては皆さんからのご報告は暗闇を照らす貴重な灯台ですので、
今後ともよろしくお願い申し上げます。
サンコム リトル・ジェームスNV バケット・プレス(赤)
生産地:VdT France 門下生96号のgeharaigoです。 師範が2004年4月に稽古されていること調べずに購入。 引き続き、不勉強のまま抜栓。 多少印象が違ったので指南を仰ぐべく報告する次第です。 結論は非常に面白いワインでした。 まず、栓を抜くと香りに圧倒されました。 夕食を作りながら一口飲んで夫婦で料理するというのが 我が家の休日の料理スタイルなので踏襲したのですが、 料理抜きのこのワインはアルコールの強さ (13.5%と書いてあったのですが、それ以上と直感) と赤錆臭と甘味に圧倒されてとても飲み進めませんでした。ところが、 30分後から食事をしながらだとなかなかいけるのです。 蒸し豆腐にジャコとザーサイのみじん切り+ 万能ねぎのきざみのせ (ごま油+醤油のたれ+鷹のツメ少々で味付け) を前菜にしながら飲むと非常に美味しいのです。 適度な強さと果実感で好印象です。 もっとスパイシーな料理であればますます合うと思えました。 インパクトの強いワインが好きな方なら高い評価をすることがうなずけました。 最後の驚きは飲み残しを冷蔵庫に入れておいたものを寝酒のつもりで飲んだら、 こんどはやけにスムーズなのです。 ワインは、食べ物との相性、温度によって大きく変わることを体験しました。 そいう意味で「面白い」ワインといえ、 授業料を含めて考えれば十分もとがとれた気がしました。 |
---師範より---
ご報告ありがとうございます。
師範の以前の稽古はココですね。
多分ヴィンテージが違うでしょうから全く同じものでは無いでしょうが(師範の方はアルコール度数が13%と表記されていました)、
赤錆っぽさあたりに共通点がありそうですね。
ご報告にありますように、
『ワインは、食べ物との相性、温度によって大きく変わる』のは事実だと思いますが、
それに加えて影響が大きいと考えるのは、
「飲む側が刺激に慣れていくこと」だと思います。
最初ギスギスしたワインが徐々に良い感じになっていったり、
もの凄く酸味が強く感じたものが穏やかになっていったりという変化は、
少なからず飲む側の変化にも原因があると思っています。
味や香りの強い料理と一緒の場合、マスキング+慣れの要素も更に大きいかも知れません。
ワイン自体がどうこうに加えて、変化やら相性やらも含めて良かったり悪かったり。
そのあたりが安ワイン者の楽しみの一つですね。今後ともよろしくお願い致します。
Beaune Les Cent-Vignes 1992
「生産者」 Domaine Lois Dufouleur
2ヶ月ぶりの報告です。 |
---師範より---
ご報告ありがとうございます。
この畑の古めのワイン、
造り手もヴィンテージも全く違いますが、ずいぶん以前にちょっと残念な思いをした経験があります
(コレとコレ)。
熟成ワインの、特に熟成ブルゴーニュの難しさですね。
そこそこの格付けのある畑で、そこそこ有名な造り手のものでも、
ガックリ来るくらい抜け殻化しているものがあったりしますので。
その点、ご報告頂いたワインはまだまだご健在っぽくてよろしゅうございました。
それでは、またナイスなワインと稽古されましたらよろしくお願いします。
コート・ドゥ・ヴァントゥー ルージュ トラディション 2004 (Cotes Du Vanteoux Rouge Tradition 2004)
生産者:ドメーヌ・レスタニョル(Domaine L'Estagnol)
感想: などともったいぶりますのは、このワイン、実に数日にわたって稽古してみたのですが、 良く言えば「次第に美味くなっていった」との印象、最初の抜栓時には、 「こりゃとてもダメだ」と感じたからです。 やはり門下生のどなたかが書かれていた「グルナッシュのジリジリ感」 ってのはこういうことなのか、と思えるいがらっぽい感じがあり、 アルコール臭ばかり強くて、開けた日は、 ほとんどテイスティングだけで飲むのを止めたほどでした (その日は買い置きしていた甘目の発泡ワインを飲みました)。 空気抜き栓を使って冷蔵庫で保存、翌日再度稽古に挑んでみました。 香りは失せたものの、味はまろやかになっており、「あれ、全然違う」という印象。 さらに2日後、やはり空気抜き栓を使って冷蔵庫に保管しておいたのを飲んでみると、 今度は、ほどよく香りも立っており、全体として飲み易さが増していました。 上記の「いがらっぽさ」みたいな感じは相変わらず残っていましたが、 日が経つごとに表情が変わった、といっても、気が抜けていくだけではない、 こういう経験、私にはあまりありませんでした(単に経験不足)。 しかし、「美味いっ!」と言い切れるほどのワインではないとの印象でした。 端的に申し上げますと、「こういうのってってど~よ?」ってことです。 やっぱり、敢えて報告するほどでもありませんでしたか?一応、 写真を見てわかりますように、何やら2005年の何とかメダルを受賞しているようです。 自分には合わなかった、という結論で良いものなのでしょうか? |
---師範より---
ご報告ありがとうございます。
「こういうのってってど~よ?」と言われましても、
美味かったのならそれで良し、不味かったとしても飲んじゃった後だとどうしようもないわけで・・・。
師範の場合、数日に分けて飲むようなことはあまり無いので、
そういうワインがどの地方/品種に多いかなどの情報は持ち合わせておりませんが、
別段あっても不思議ではない気はしております。
結局は化学反応としては酸化ですからね。
酸化することで香り/味わいが良くなる物質と悪くなる物質、
それぞれの含有量と酸化の量/スピード次第でいかようにもなる、という認識でいますが。
というわけで、なんだか掴みドコロの無い回答になってしまいましたが、
2~3日経った方が美味くなる安ワインもある、ということはある意味貴重な情報だと思いますので、
謹んで掲載させて頂きました。今後ともよろしくお願い申し上げます。
セラー・セレクション・シラーズ・カベルネ 2004(Cellar Selection Shiraz Cabernet)
稽古日:平成18年4月19日(水) オーストラリア産のワインで、非常に濃厚な色合い。 飲み口は、酸味~甘みが主体のミドルボディ~フルボディの中間で、 飲み飽きの来ないタイプです。 このワインは、安いのですが、芯がしっかりしており、もしかすると、 長い熟成に耐えられるかもしれません。 |
---師範より---
ご報告ありがとうございます。
芯がしっかりしていて飲み飽きのしない1,000円以下のワイン、良いですねぇ。
オーストラリア産のそのクラスだと、往々にして単調で飲み飽きするものが多いですからね。
特に、やけに甘味の目立つもの(例えば「米国で一番飲まれている」という触れ込みのコレとか)
が師範的には苦手のようです。ご報告頂いたようなワインが市民権を得ることを期待したいところであります。
というわけでご報告ありがとうございました。
貴blogの今後益々のご発展をお祈り申し上げますとともに、
またイケるワインがありましたらよろしくお願い申し上げます。
CHATEAUNEUF-DU-PAPE RESERVE OAK AGED 2002 ANDEOL SALAVERT
原産地 シャトーヌフデュパプ コートデュローヌ フランス 昨年カルフールがイーオン傘下になって今までの在庫を一掃した時に購入しておいた激安もの。 本来は一本2200円で売っていました。 湯布院に帰ってしまう友人をお昼のバーベキューに招いての抜栓。 開けて香りを嗅いだ時から美味しいと分かりました。 香り味わいがそつなく安定感のある味わい。 久しぶりに焼いたサーロインにもいつもの羊のもも肉にも合いました。 料理が引き立つワイン。 切れ味がすごいとか深みがすごく有るとかそんなワインじゃないけれど、 不足はあるかと言えば、ない。 ちょっとしたお招きに出すには充分のクォリティー。 あのとき6本でも10本でも買っておけば良かったと思いました。 のこりは一本。少し寝かせようと思います。 |
---師範より---
ご報告ありがとうございます。前回同様ローヌ産のご報告ですね。
ローヌのこのあたりのAOCって、玉石混淆というか、
造り手によってバラツキが大きい印象があります。
で、安ワイン者の師範は安いヤツばっかり買っているため、
どちらかというと玉石の「石」の方ばかり掴んでいる感じで、
そのためますます縁遠くなって基本的知識が蓄積されない、
という悪循環に陥っております。
ご報告頂いたワイン、さすがにもう買うことは出来無そうなのが残念ですが、
最近あまり稽古していないローヌ産(昨年末に稽古して以来、実に4ヶ月近くもご無沙汰)
にもちょいと手を出してみたくなりました。
またご報告、よろしくお願いします。
「Campo Ceni」 2002年
IGTトスカーナ 高埜健殿のご報告内容と、師範殿の疑問を見てメールいたしました。 2002年のトスカーナが不良年にも関わらず美味しい・・・・ それは、その醸造所が上級用のブドウをブレンドしてるせいかもしれません。 想像ですけどね。 私の場合、こんなことがありました。ご報告と併せて述べてみます。 濃い目のムラサキ。イチゴ、さくらんぼ、黒果実系の香り。 香りの量は多く、いい感じ。 とても滑らかな口当たりで、きびきびした酸味。 これだけでも、とても美味しいのですが、後半戦がすごかった。 黒果実系がだんだん際立ち、酸がおだやかになり、 コクと重みを落ち着いて楽しむようなスタイルに変化しました。 軽めの皿から重めの皿に移ろうとする、 こちとらの食の進み具合と呼応するかのような変わり方で、嬉しかった。 なんか素敵でした。 ソムリエの方によると、こういうことだそうです。 いわく、2002年のトスカーナは大変な不作で、 リカゾーリは上級ワインを造らなかった。 そして、上級用に使うはずだったブドウをこのクラスのワインに用いた。だから、 不良年にも関わらずこれの品質は非常に良い。 ちなみに、このクラスでは通常サンジョベーゼ主体だそうですが、この年だけ、 おそらく2割程メルロー(これが上級用のブドウに当たるのかな) をブレンドしているのではないか、ということです。 なんとも、安ワイン者にとっては、嬉しいことであります。 もっとも、こういうことをするのは良心的で誠実な生産者に限るそうで、 例年以上にワインの選考を厳しく行う必要があるのかもしれません。 (ハズレと当たりの格差が大きいか?) 後日、これの2003年を稽古したところ、2002年よりやや軽めで、 その通りだなあと思った次第です。 高埜健殿のご推奨ワイン、とても良さそうなので、今度稽古してみたいとおもいます。 |
---師範より---
ご報告ありがとうございます。
バローネ・リカゾーリが2002年に上級ワインを造らずお手頃ワインに用いたもの、
師範も稽古しております。
また、この造り手に限らずそうしたところもあるみたいですね(コレとか)。
そういう造り手側の配慮もあったりして、
師範的には2002年産の北イタリアにあまり悪い印象はありません。
そこらへんは、同じく不作年といわれたボルドーの1997年に対するイメージと大きく異なります。
1997ボルドーは、師範ごときにでも/どのクラスのワインを飲んでもイマイチな年だったことがビシバシ伝わってきましたから。
土地や天候に忠実なワインを造るフランスと、
美味けりゃ良いじゃん的なイタリア、
その個性が現れているのかもしれませんね。
ともあれ情報ありがとうございました。またよろしくお願いします。
エリゼオ ロッソ2002(Eliseo Rosso 2002)
生産者:グアルド・デル・レ(Gualdo Del Re)
感想: |
---師範より---
ご報告ありがとうございます。
2002年のイタリア北部は不出来だったなんて言いますが、
こういうご報告を見るにつけそうでもないのかな、と思いますね。
特に、大抵は若いうちに飲んじゃう我々安ワイン者にとっては、
多少デキの悪い年のものの方が若いうちから楽しめて良いのかもしれません。
ご報告からもそういう雰囲気が感じられますね。
というわけで、今後ともよろしくお願い申し上げます。
ブルゴーニュ・ピノノワール 2003 ドメーヌ・レシュノー
松澤屋さん 色合いはきれいなルビー。 香りは、赤い果実、丁子などのオリエンタルスパイス、樽からくるヴァニラの香りもします。 味わいはアタックは圧倒的な果実味があり、 中盤から心地よい酸味と軽やかな渋みがひろがります。 ヴィンテージの関係からかもしれませんが、濃縮したジャムっぽい感じが特徴的です。 ここは、前回のフランス旅行で訪問したのですが、 フィリップさんとヴァンサンさんのご兄弟は人柄もよく、 また、作られるワインのどれもが好みのタイプです。しかもすべてがリーズナブル。 2000円前後のブルゴーニュでは、師範殿もおすすめのグロ一族のほか レシュノーもいいですよ。2004年は未リリースと思いますが、 きっといいワインを作っていると思います。 ブルゴーニュピノノワールは出たらケース買いですね。 マルサネが、神の雫で随分宣伝されてしまいましたので、 値段が上がらないことを祈るのみです。 |
---師範より---
ご入門ありがとうございます。以前から狙っておられた通り、
ばっちり「門下生第百号」でございます。
盆殿のサイトである"盆略"ワイン倶楽部、
師範もしばしは拝見させて頂いております。
レシュノーのACブルゴーニュ、2001年産であれば師範も稽古済みです。
かなり好印象だったようですが、ご報告を読みますと2003年産は更に良い出来だったようですね。
2003年は収量が少ないため価格を上げる造り手も多い中、
ほとんど変化が無いあたり、非常に真面目な造り手という印象を受けました。
今後注目して行きたいと思います。
ともあれありがとうございました。今後ともご精進のほど、よろしくお願い申し上げます。
Le Mazel“Cuvee Briand" 2000
生産者 Le Mazel ルビー色。中央は濃く、くすんでいる。 木苺の香り。黒果実系の香りが少し。とてもさわやか。 やわらかい口当たり。酸味が充分あってドライな味わい。 うまみがきゅうきゅう詰まった感じ。後味は甘く長く残る。 品種はグルナッシュなのに、カラメルっぽさとかジリジリ感が無くて、 どっちかって言うと涼やかで上品で、愉しませ方がピノに近い。 飲んでて、ほわ~んとした気分になって、トリップ感までブルゴーニュみたいでした。 超おすすめ! このワインはめっちゃくちゃうまくって、 費用対効果で言えばここ何年かで一番と言えるものです。 この時、私が記したメモを見ると、100点!とか書いてあって、 京橋ワインよりも大仰な謳い文句が踊っていました。 本当にそんなにうまかったのかな?と自分でもなんだか自信がなくなってきて、 それでずっとご報告をはばかっていたわけですが、つい先日違うキュベですが、 いちおう再稽古することができました。 再稽古した銘柄は「Cuvee Raoul」というものの2002年。 たぶん同じグルナッシュだろうと思います。 今度は、知人にも飲んでもらいました。その感想は、 「酸っぱい。」というそっけないものでした。 なるほど。私は「やっぱりすごくおいしい。」と感じたものの、 あらためて真剣に稽古してみると梅酢のような酸味がなかなかに強くて、 結構クセはあるかもしれないなあ、と思いました。 あと、やっぱり収穫年とキュベの違いがあるのかもしれないとも。自信はないですけど。 ともあれ、それでも価格以上の価値は充分にあると言えます。 難点は、入手しにくいことです。 再稽古のものはNoisy'sという所のネット販売で手に入れました。 銀座にある「銀座屋」というお店で、買えるかもしれません。 私は、ここでは白を買うことができました。 白もあったんですね。ヴィオニエ種で、これもすごくおいしかった。 ご主人いわく、数がなくて入ることが少ないそうです。 赤白とも見かけたら買うことをおすすめします。 |
---師範より---
お久しぶりのご報告、ありがとうございます。
ワインを飲んで『酸っぱい』という評価は、
ワインをあまり飲みなれない方から時々聞きますね。
ワインって清酒やビールなんかに比べたら随分と酸味は強いと思いますんで、
そりゃ酸っぱいっちゃ酸っぱいんでしょうが、
酸味が弱いワインってなんだか浮ついた感じで美味くないのも事実でして。
そういう時にはハードチーズなんかと合わせて飲むと、
ガラリと酸味の感じ方が変わるのでお勧めだったりもします
(反面、香りの弱いワインだとペラッペラに感じられたりもしますが)。
で、ご報告のワイン、ピノみたいなグルナッシュとのこと、なかなか良さそうですね。
入手が難しいということなんで、ばったり遭遇する確率は低いかもしれませんが、
覚えておきたいと思います。
レッド・ピフ 2004 (Red Pif)
生産者:ヴィヌメンティス (Vinumentis) カリニャン、グルナッシュ主体のローヌです。 ガッツリ、ガチンコ系ではなく、飲み口も穏やかで、 非常に飲みやすい、ミドルボディのワインでした。 甘み、酸味がしっかりとあり、この値段のワインとは 思えない感じです。個人的には、ローヌ系のワインは、 濃厚でしっかりとした飲み口の物が多く、苦手なワインもあるのですが、 このワインは非常に優しげで良かったです。また、ラベルも派手で、 ソツがないと言うか、客に対して、 「買ってみたくなるだろう」とアピールしているようで、 その点に関しても、申し分ないように思われます。 |
---師範より---
ご報告ありがとうございます。
なかなかインパクトのあるラベルのワインですね。
まるでイタリアの新進気鋭の造り手いよるものみたいで、
このラベルで優しげなワインというのはちょっと想像し難い感じはしますが、
「買ってみたくなるだろう」と言われればそういう気もします。
師範も含め安ワイン者の場合、普段の料理に合わせて家で飲む方が多いと思いますが、
それだとあまりガンガンに濃いのは使いづらいですよね。
そういうのはロバート・パーカー氏とそのフォロワーな方に任せておいて、
我々は地道にスムーズな美味しさのワインを探していくと致しましょう。
ともあれご報告ありがとうございました。またよろしくお願いします。
ヴァン・ド・ペイ・ド・ヴォークリューズ 2004
生産者:ドメーヌ・サンタ・デュック 色は、このクラスとしてはかなり濃い紫。 香りは最初おとなしめだったが、しばらく時間をおくとかなりムンムンきた。 まずはスパイシーなニュアンスが先にたち、そのあとから甘い果実香が勢いよく広がってくる。 しかもさらに時間が経つにつれ、次々と微妙にニュアンスを変える。 この価格のワインでこの香りというのは、初体験かもしれない。 味もかなりのもの。やはり南ローヌらしく、凝縮された果実味が特徴で、 若干の甘みさえ感じるほどだが、新世界産のようなノッペリ濃いだけという印象は受けない。 そこそこタニックだがむせるような感じではなく、現時点で素直においしく飲める。 といっても飲み頃のピークは、やはり数年後かもしれない。 |
---師範より---
ご入門ありがとうございます。
サンタ・デュックのワイン、師範が稽古したのは格下のエリタージュでしたが、
クラスを超えたパワフルさにビックリした記憶があります。
ま、単純に『ビックリ=美味い』ではないわけですけどね。
その上級品、ご報告とcommonsenseless殿のBlog上での比較よれば、
それよりもっと凄いということですかね。
「飲み頃は数年後」というのもさもありなん、という感じです。
ともあれありがとうございました。今後ともご精進のほど、よろしくお願い申し上げます。
sushiwine
「稽古した日」:2006年4月6日
「sushi(鮨)」に合うワインとして4年ほどかけて開発されたワインだそうです。
ラベルには「sushiwine」以外作り手の名前などワインの情報がまったく出ていません。
上記「産地」「品種」などはインターネットに書かれていたもので100%正しいかどうかわかりませんが... |
---師範より---
ご報告ありがとうございます。
和食と合わせることをターゲットにしたワイン、意外とありますね。
師範が知るだけでも、"Sushi"とラベルに書かれたものがフランス・ラングドック産のものや
スペイン産のものなどあるようです。
ご報告にも書かれていますが、
寿司に合わせるんだったらドイツ産なんかも良いような気がしますけどね。
吟醸香のしっかりしたちょっと甘めの清酒と、
軽快なドイツ産とは結構共通点があるような気がしますから。
ともあれご報告ありがとうございました。
師範も買いたいと思うかは微妙なところ(700円くらいだったら買いそう)ですが、
今後も興味深いワインのご報告、よろしくお願いします。
Senorio de Guadianeja 2004
稽古日:平成18年4月7日(金) 門下生96号のgeharaigoです。お久しぶりです。 最近、幸運に恵まれて(娘の大学進学のおこぼれで)Vega Sicilia 1996をのみました。 Vegaは初めての高級スペインワイン。あまりのおいしさに瞠目。 そこでヴェリタスさんから送ってもらった「有名雑誌&コンクール高評価ワイン」 6本(赤5+白1)セット価格 4980(円) の中にあった スペインワインである [2004] セニョリオ・デ・グアディアネハ テンプラニーリョ を試した次第。 しっかりとボリューム感と果実味がある反面、 オヤッとするほどタンニンのザラザラ感がありません。 非常にハッキリしていながら嫌みのないワインでした。 和食を食べながら、なおかつしっかりしたワインを飲みたい時に最適です。 香りが味に比べて乏しかったのですが、非常に満足したワインでした。 |
---師範より---
ご報告ありがとうございます。
ご報告頂いた造り手の、もう少し高級版/相当古いものを
師範も稽古しております。
スペインのテンプラニーヨの若いヤツだと、
独特のヤニっぽさがあってあまり得意では無かったりしますが、
それでも安さに負けてちょくちょく稽古しております。
産地や造り手によっては結構洗練されたものも多くなってきているみたいですので、
スペイン産は今後も要注目であろうと考えております。
ともあれご報告ありがとうございました。またよろしくお願いします。
エストラテゴ・レアル2002(Estratego Real 2002)
生産者:ドミニオ・デ・エグレン(Dominio De Eguren)
感想: |
---師範より---
ご入門ありがとうございます。
ご報告のワイン、『ロバート・パーカー氏が大絶賛!』とかの謳い文句とともに
あちこちのネット・ショップで売られていますね。
そういう触れ込みのワイン、確かにアタックが強くて値段以上の存在感があるものが多いのですが、
一本飲むとちょっとクドくて飲み飽きしたりバランスが悪かったりするものも少なくないので、
必ずしも「安ワイン者も大絶賛!」では無かったりするのが実情だと思います。
ただ、今回ご報告頂いたワインに関しては、「理屈ぬきに美味しい」とのことですので、
安ワイン者としても安心して購入できそうですね。
ともあれご報告ありがとうございました。今後もご精進の程、よろしくお願いします。
オリヴァレス ドルチェ モナストレル 1996
「稽古した日」 2006年2月13日
「やまや池袋西口店」でセールになっていたワイン。 |
---師範より---
ご報告ありがとうございます。
以前と比べるとあまり勢いが感じられなくなって寂しい「やまや」ですが、
たまにこういう品質に対してありえないくらい安い価格設定のワインがあったりするのが見逃せませんね。
スペイン産のポート風ワイン、師範は未稽古ですが、
土地柄を考えるとあってもおかしくないですね。
それが1,000円なんていう値段であれば大変お買い得だと思います。
やまやへ行く機会があり、万が一まだ残っていましたら是非買って稽古したいと思います。
情報ありがとうございました。
コルヴォ・ロッソ 2002 (Corvo Rosso) ドゥーカ・ディ・サラパルータ
稽古日:平成18年3月29日(水) これ、師範殿、安っぽく、中心がなく、今ひとつかなと思っていたのですが、 抜栓してしばらくすると甘みが乗っかってきて、旨かったです。 後半ちょこっとだけ、嫌な苦みが出現しましたが、総じて、一千円であれば、上等と思います。 かなり、好き嫌い、分かれると思いますが。ラベルもダサくて、よろしゅうございました。 |
---師範より---
ご報告ありがとうございます。
なんだか見覚えのあるラベルだったので、
過去稽古したことのあるワインかと思い検索してみましたが、ありませんでした。
きっと、(upsidedowninsideout殿もご指摘のように)ラベルの安っぽさが師範の琴線に触れず、
手に取ったものの購入を断念したのかも知れません。
まだまだ「ラベルもダサくて、よろしゅうございました」
と言える様な精神的境地にまでは至っていない師範であります。
ともあれご報告ありがとうございました。またよろしくお願いします。
キャンティ・クラシコ2003 (Chianti Classico 2003) サン・ジュスト・ア・レンテンナーノ (San Giusto A Rentennano)
稽古日:3月11日(土)
感想: |
---師範より---
ご入門ありがとうございます。upsidedowninsideout殿は
blogも書かれているとのこと、
なかなか気合が入っておりますな。
さてさて「キアンティ・クラシコはまずいという印象しか無かった」とのことですが、
確かにあのDOCって玉石混淆というか、安ワイン価格ではペラッペラなものが多いですからね。
そういうばかりと稽古していると、なかなかちょっと値の張るものに手が出なかったりします。
今回ご報告頂いたワインは、そういう「へなちょこキアンティ」とは一線を画すものだったようですね。
それでは、今後もご精進のほど、よろしくお願いします。
Bourgogne Hautes Cotes de Nuits 2004
Domaine Gros Frere et Soeur
「稽古した日」 2006年3月8日
勝ったり負けたりと出入りの激しい投資実績で、
2月以降はプラスマイナスゼロを続ける今日この頃。
そろそろ相場も転換点? |
---師範より---
毎度ご報告ありがとうございます。
2004年産とは未だ稽古しておりませんが、師範もこの造り手のこの銘柄はお気に入りで、
2002産なんかは3回も稽古しております
(ココとココとココ)。
たしかに「厚化粧感」はありますね。
でも、男たるものタマにはそういう厚化粧なお相手にクラクラくることもあったりするわけで。
ご報告によれば、2004年産はお化粧が上手くなったとのこと、期待大ですね。
ともあれご報告ありがとうございました。またよろしくお願い申し上げます。
Montana Pinot Noir 2004
「生産者」 Montana Wines Ltd.
師範と同様(真似をして?)、
ワタクシも同じワインのリピート買いはなるべく控えるようにしております。
しかしながら、ネット通販も発達しておらず、
酒屋の品揃えも限られているここオランダでは、そうそう贅沢なことも言えません。
そんな訳で我が家の定番ワインがいくつかあるのですが、
その筆頭地位に現在あるのがこれです。 |
---師範より---
ご報告ありがとうございます。
ニュージーランドのピノ・ノワールですが、
師範の印象では海を隔てたオーストラリアとはかなり傾向が違っていて、
ご報告の通り薄化粧で素直な印象があります。
ただ、日本だと何だか高いんですよ。
オランダではお安いのもあるようで、羨ましい限りです。
オセアニアなんて日本の方が近いのに、
どうしてそういう価格差があるんだろ?ヨーロッパ産なら理解できるんですけどね。
日本の輸入/流通業者の皆さんにはもっと頑張って欲しいものであります。
それでは、またイケてるワインがありましたらよろしくお願いします。
Bourgogne 2004
COLLECTION ALAIN CORCIA
「稽古した日」 2006年2月22日 2004VTのブルゴーニュの評判はあまり芳しくないようだが、 このワインに関してはあてはまらないようだ。2002のような濃さ&深さがある。 販売店の商品説明ではミディアムとなっているが、フルと言って良いのではないか? 伝統的なブルゴーニュとは異なる今風の造りのようで、モカフレーバーを感じたりする。 また、この価格が全く想像出来ないような上質でまろやかなタンニンが舌を刺激する。 税込み1,260円以下で果たして、このワイン以上の品質のものを探すのは可能だろうか? と思えてしまうほどの上質安ブルゴーニュ。 ブラインドで出されたら、たぶん、多くの人が、 どこかの村名を口走ってしまうのでは?、と思うほどのうまさ。 今年の我が家の普段飲みブルゴーニュNo.1に決定いたします。 これ以上の安ブルゴーニュがあったら教えて欲しいですね(いままでの投稿が恥ずかしくなってしまうくらいのおいしさです)。 あんまりおいしかったので2ケース購入。ネゴシアンもの恐るべし。 SELECTED BY GINSONOKAI 、と表ラベルにあるので、 どうやら(有)土浦鈴木屋の特注品のようだ。 輸入元はこの価格でも利益は当然出るんでしょうけど。 いずれにせよ、またまた師範殿に飲んで頂きたいワインが増えました。 |
---師範より---
ご報告ありがとうございます。
最近ブルゴーニュでアタリ連発のようですね。羨ましいなぁ。
師範は凡打を繰り返しています。
仰るとおり、1,000円前後のブルゴーニュ赤でアタリに出会う確率は極めて低いのが実情ですね。
師範の稽古ではせいぜいコレとか
コレとかくらいでしょうか。
それにしても、
まだ2月の時点で「今年の我が家の普段飲みブルゴーニュNo.1」を決められるとは気が早いですね。
No.1が決まったら今後は別の産地へ軸足を移されるのでしょうか?
師範もそのようなアタリに出会えるよう、地道に稽古していく所存でございます。
ESPORAO, Reserva Branco
アレンテージョ地区、ポルトガル、白在来種、3種混醸 北米大陸も世界各地と同じく異常気象です。極端に寒かったり、いきなり暖かくなったり。 今晩は先週のぶり返しで大寒波。濃い白ワインを、持ち帰り寿司とともに。 色ははっきりレモンイエロー。若干のとろり感が期待を盛り上げます。 いやー、アメリカンオークと裏ラベルにうたってあるとおり、 樽の風味、酸味も甘みもしっかり。ミネラルはそれほど感じませんが、 ちょっと高級ブルゴーニュ、ムルソータイプのよう。 すると大変お得な話ですね。ぶどうは、というとシャルドネほかの「主流」ではなく、 在来種のみを使用しているそうですが結果は良好。 以前に飲んだポルトガル白は、薄甘い感じで、安さは認めますが($6.99程度) 印象も薄かったのです。 このエスポランは期待に立派にこたえてくれました。日本にも行っているようです。 皆様どうぞお試し下さい。 |
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---師範より---
ご報告ありがとうございます。
日本にも輸入されている銘柄とのことですが、
実際コチラではポルトガル産のワインはほとんど見かけないんですよ。
約2700本を数える稽古経験の中で、ポルトガル産はわずかに3本のみ
(赤/白/泡それぞれ1本ずつ)です。
それらがどれもイマイチな結果だったので、
苦手意識が働いているということもあるとは思いますが。
で、ちょっと気になったので楽天で検索してみたところ、
ご報告の銘柄は概ね2,000円前後の売価で売られているようです。
その値段だと(事前情報が無ければ)チョロッと買うのはためらっちゃいますね。
$9.99とは大きな乖離があるんで、
やっぱり海を挟んで対岸に位置する米国東海岸の地の利が効いているような気がします。
というわけで、また羨ましいご報告、よろしくお願いします。
Bourgogne Hautes Cotes de Nuits 2003 Michel Gros
「稽古した日」 2006年2月17日 抜栓後の飲み始めは、お煮しめワインのイメージが濃厚だったものの、時間が経つにつれ、 甘みが増して、酸との調和も出てくる。 2003VTだったので期待大だっただけに2002よりも判りにくいワインになっているのは残念ですが、 2時間ほど前に抜栓しておけばおいしく飲めるのではないかと思う。 値段を考えれば、飲み方次第では十分に安い。 ひょっとしてこのワイン、 日焼けの熱冷ましにはもう少し時間が必要なのかもしれません (安ブルゴーニュで検討するような問題ではないですが)。 |
---師範より---
ご報告ありがとうございます。
ミシェル・グロ(旧ジャン・グロ)のオート・コート・ド・ニュイ赤、
師範もお気に入りでいろんなヴィンテージと稽古して来ましたが(1991から2001まで7ヴィンテージ9本)、
ご報告によれば2003年産は灼熱の年を反映した内容だったようですね。
これまでは概ね1,500円前後だったので、2003はちょっと上がっているようですが、
価格の優等生であることには変わりなく、
安ワイン者にはお薦めの銘柄ですね。
ともあれご報告ありがとうございました。今後ともよろしくお願いします。
BOURGOGNE Pinot Fin 2003 Domaine Robert Arnoux
「稽古した日」 2006年2月11日
本道場での師範殿のこれまでの評価では全くの“低”であるDomaine Robert Arnoux。
DRCのようなキャップシールのデザイン。
今風のスッキリしたエチケットにPinot Finの文字。
ワインの中身はというと、深いルビーと濃いガーネットの中間色。
ボルドー偏向派でもおいしく飲めるような味わい。
香りはさほど突出していないが、味に重点か?
ラズベリーとカシスを混ぜたような甘さ、濃さ。
ぶどうの収穫量を厳しく制限している感じがこんなクラスにもよく表れているのだろうか。
短時間にいろんな方向&風味に変化(ワタクシ手製の複雑系コック・オ・ヴァンとの相乗?) 私が最近ワインの販売価格を参考にしている松澤屋の、 一年ちょっと前の価格は12本特価で、一本あたり税込2,250円とのこと。 ちなみに、1本売り単価は2,450円だったとか。だったらサンタムールの2,590円、 っていうのもけっして高くないなぁ。2本しか買わなかったことに大後悔。 やまやで、もし、大安売りしてるようなら買いだなぁ。 |
---師範より---
毎度のご報告、ありがとうございます。
師範がこの造り手のピノ・ファンと稽古した記録はコレですね。
あとはアリゴテと稽古していて、そっちはかなりイマイチですが、
ことピノ・ファンに限っては「全くの“低”」ってほど悪い印象は無かったような。
敢えて言えば「全く普通」だった気がします。値段もかなり安かったですし。
で、このピノ・ファンって品種、
師範のポンコツ感覚器ではピノ・ノワールとの違いが全く判らなかったわけであります。
稽古されたワインが甘く濃かったのは、
やっぱり2003年産というヴィンテージの影響が大なのでは、
などと想像しております。
いずれにせよご報告ありがとうございました。またよろしくであります。
Chateau Le Grand Verdus "Grande Reserve" 2002
「稽古した日」 2006年2月8日
アントゥル・ド・メールの白には安くて美味しいのが多いけど、
赤はこのワインがいつも最強だと思う。カベルネ・フランが苦手な身としては特にそう思う。
つい先日、3年ほど寝かせた1999を飲んでみたが、
こんなにも美味しくなるもんかね?と驚いてしまいました。
そんな折、タイミングよく2002の案内メールが来て、乗せられてつい、
また1ケース買ってしまい、早速飲んでみたのがこれ。
毎年、VTの差がそれほど無い、安定した品質。
コルク、キャップシール、瓶に至るまで全て変わらぬ高品質。
瓶形はちょっと風変わりな高級感があるもんね。
ただ、2002は1999と大きく違う点が、ラベル上に一点ある。
アルコール分が2002は13,5%/Volとなって、1ポイント上昇。
濃さに拍車がかかってるのね。そんなわけで、裏ラベルの内容も若干変化。
1999では、合う料理として、チーズ、ラムのステーキ、ビーフシチュー、となっていたのが、
2002では、鴨のロースト、ビーフストロガノフ、地鶏レバーの塩焼き、に変化して、
なんとなくランクアップ。我が家では、酢豚と焼き鳥でいただきましたが。 w)・・ 師範殿の、このワインの2002の評価を拝見したいものであります。 門下生のフライング、お許しを。 |
---師範より---
ご報告ありがとうございます。
シャトー・ル・グラン・ヴェルデュ、1999と2回
(コレとコレ)
、2000と2回
(コレと在庫処分を買ったコレ)、
2001と1回(コレ)稽古しておりますが、
どのヴィンテージでも/いつ飲んでも安定感のあるワインですね。
ご報告によれば2002年産もこれまたイケているとのこと、
ちょっとだけ値上がりしているのが残念ではありますが、
安ワイン者としては覚えておいて損は無い銘柄ですね。
3年後、機会がありましたらお伺いしたいものでありますので、
今後ともよろしくお願い申し上げます。
Castillo de Olite Reserva 1997
「生産者」 Bodegas Vinicola Navarra 先週スペインのサンセバスチャンという町に出張で行ってきました。 フランス国境に近いバスク地方の主要都市の一つで、 今でも独立派が爆弾騒ぎを起こすことがあるのだとか。 無論ワタクシはそうした物騒な世界とは無縁で、 スペイン有数の美食の街でもあるここで食事とワインを堪能してまいりました。 本日のワインはそこで買ったもの。 ナヴァラは距離的にも遠くなく、準地元ワインといった位置付けでしょうか。 97年というヴィンテージの割には、色は相当濃く、紫っぽさも残っています。 香りにも力強いものを感じます。 飲んでみると、レゼルヴァでもあり熟成感も感じますが、芯が抜けたような感じは全くなく、 凝縮度がかなり高いです。これは値段からは想像できないハイレベルです。 ナヴァラの赤はテンプラニーヨとカベルネのブレンドというパターンが割と一般的なようです (師範の過去のお稽古にもありましたし、ワタクシもオランダで同様のワインを以前買ったことあり) が、このコンビネーションってかなり相性が良いように思えます。 安ワインの宝庫であるスペインで地元産ワインを買う… これ以上にハイCPなシチュエーションはないかも知れません。 |
---師範より---
ご報告ありがとうございます。ご出張での食事とワイン堪能、羨ましい限りであります。
ナバーラ産のワイン、道場での最近(といってもちょっと前)の
稽古はコレですね。
比率は判りませんが、確かにカベルネ・ソーヴィニョンが使われていました。
まだまだマイナー産地ゆえか、比較的熟成期間の長いワインが手頃な値段で買えて、
安ワイン者には要チェックの地域ですね。
それを現地で買えるのは確かに安ワイン者冥利に尽きるのではないか、と思います。
ともあれご報告ありがとうございます。
また本場からの生の情報、お待ち申し上げております。
Bourgogne Aligote 2003 DENIS MORTET
「稽古した日」 2006年2月2日
このところ、(株)ラック・コーポレーションが輸入したワインを飲む機会が多い。
なぜだろう? 購入する店が偏っているためだろうか?
それとも、ラックさんが頑張っているからだろうか?
それはゼンゼンさておき、私自身が常日頃、
おいしいワインの基準として決めている条件の一つに、
ワインを口に含むと自然に喉を通っていってしまう、というものがある。
今回のワインはまさにそれ。
今回は、品種がアリゴテだったということも、
自分のこの基準を満たすのに役立ったかもしれないが。
それにしても、完全に除梗して造ったワインというのはこんなにも飲みやすいものだろうか?
身体にやさしく、ひょっとすると、体液に近いんじゃないだろうかと思えるような飲み口。
ドニ・モルテは過熟を好まず、十分な酸があるうちに収穫を行うらしいが、
それでいて香り、酸、ともに十分に丸く、満足出来る水準。さすがドニ・モルテ。 |
---師範より---
ご報告ありがとうございます。
造り手のドニ・モルテ氏、急逝されたみたいですね。
それも拳銃自殺だったとか。
この造り手のワインは、
師範も一度だけジュヴレ・シャンベルタンと稽古したことがあります。
まだまだヤングな師範ゆえ、若干の物足りなさは感じたようですが、
ご報告にもあるように総じてキレイで正統派のブルゴーニュだったようです。
そのあたり、「過熟させず完全に除梗」という造り方を聞くと、なるほどなぁ、と思えますね。
ともあれ惜しい方が亡くなってしまいました。合掌であります。
Bourgogne 2001 JOSEPH ROTY
「稽古した日」 2006年1月25日
サンタムールのセールにて、上記価格から8%引き(ゴールド会員割引5%+平日割引3%)で購入。
この日はミシェル・グロBourgogne2003が2,150円、アルヌーBourgogne2003が2,590円、
ルロワのBourgogne1998も2,780円で売られていたので(それぞれは、まぁ普通の値段だと思う)、
2本づつ購入(このJOSEPH ROTYだけは4本購入)。 |
---師範より---
ご報告ありがとうございます。
造り手のジョセフ・ロティ、派手さや目だった特徴があるわけではありませんが、
お手頃な値段と期待通りの内容で、安心感がありますね。
それにしてもACブルゴーニュだけで10本も買われるとは、まさに「オトナ買い」でありますな。
4種類いっぺんに開けて、飲み比べされるのも一興かもしれません。飲み干すのは大変かも知れませんが。
ともあれご報告ありがとうございました。またよろしくお願い致します。
COTE-ROTIE Marquis de Tournelles 1997
稽古日 2006年1月21日-22日
不良年のコートロティ。買った時の値段がベラボーに安かったので、
ダメかと思いつつ好きなシラー種のワインなので取って置いたもの。
最初の日は羊のもも肉に合わせました。
骨付き羊は意外と匂いがきついのですがシラーのスパイシーさが良く合います。
このワインは繊細というより骨太でぐいぐいという雰囲気でしょうか。
久しぶりのこの感じに、妻もおかわりしてきました。 |
---師範より---
ご報告ありがとうございます。
確かにACコート・ロティでこの値段は恐ろしく安いですね。
「不作年」とのことですが、出ドコロによって多少の差はあるものの、
1997の北部ローヌ地方は結構良い出来、という情報も見聞きします(Webで調べただけですが)。
安ワイン者たるもの、破格に安いワインを見かけたらひるまず稽古すべし、でありますね。
残念ながら師範の場合はそれで玉砕することも少なくありませんが。
あと、下のご報告と同じく、翌日以降が美味しかったとのこと。
師範もちょっと飲み方を考えなければいけないかも知れません。
ともあれご報告ありがとうございました。今後ともよろしくお願い致します。
ゲノック・カベルネソービニヨン 2001
「稽古した日」 2006年1月17日から19日にかけて
1日目。
2日目。
3日目。 |
---師範より---
詳細かつ実験的なご報告、ありがとうございます。
1本のワインを3日も持たせることなどほとんどない師範ゆえ、
抜栓して3日後もワインが楽しめるのみならず、
3日後の方がより美味しいなんて未知の世界、って感じであります。
それが、強いワインであれば一般的にそうなのか、
それともこのGuenocって銘柄のみの現象なのか、興味深いところですね。
ともあれご報告ありがとうございました。今後ともよろしくお願い申し上げます。
Ch. Cissac 1994
「産地」ボルドー オー・メドック 「生産者」ヴィアラール家 「稽古した日」 2006年1月21日 「稽古した場所」 自宅 「購入店」 京橋ワイン 1,980円(税抜き) 「インポーター」 中部貿易(株)
格付けはブルジョア級。
2003年にはブルジョア・シュペリュールに格上げされました。 |
---師範より---
またまたのご報告、ありがとうございます。
シャトー・シサックって、熟成期間を長く取って出荷する造り手なんでしょうか、
師範も3年前に1992産と稽古しております。
やっぱりボルドーって「熟成させてナンボ」なところがありますよね。
なかなか安ワイン価格で熟成に見合う内容のワインが無いのが残念ではありますが。
今後も、(特にお得意のボルドーの中で)
値段以上のパフォーマンスが感じられるワインがありましたらご報告よろしくお願い致します。
Pangolin Cabernet Sauvignon 2004
生産地:WESTERN CAPE、南アフリカ 出張途上で途中下車し、旧友宅を訪問。 瀬戸内の山海の美味とご夫婦の笑顔に迎えられ、まずは、地元のにごり酒で乾杯。 酒粕の香りとほのかな甘みを堪能。 食が進んだところでお土産として持参のワインの内のこのワインを抜栓。 色はまさにボルドーチックで、ここまでは良し。しかし、ムム。。。香りが無い! しばらく空気に触れてみても変化なし。 怪訝に思いながら口に含むとタンニンとアルコールはあるがなんかおかしい。 おかしいおかしいと思いながら、 2杯目で分かったことは、色・香・味のバランスがバラバラであること。 色と味の成分は悪くないのだが調和していない。やはり三位一体が欲しいというのは贅沢でしょうか。 敬友殿、お土産が肩すかしで申し訳ありません。もう一本のCh. Pontet-Canet 95で許して。 ただ、素材は良いと思われるので、将来おおバケするかもしれない、 あるいは、にごり酒で舌がおかしくなっていたかもしれないと思い、 近日中に、同じメーカーのShirazを稽古してみるつもりです。 |
---師範より---
矢継ぎ早のご報告、ありがとうございます。
ご報告のワインは、2002産であれば師範も稽古しております。
(ちなみに、師範が過去稽古したワインは、出身地別名鑑あるいは
稽古日誌検索で探せますのでご利用下さい)。
師範が飲んだときは普通に「ちょっと良い」南アメリカ産のカベルネ・ソーヴィニョン、といった印象でした。
gehararigo殿との印象の差は、
ヴィンテージ差か(南アフリカって毎年の気候の差あるのかな?)、
ボトル差か(樹脂製のコルクなんでブショネは無さそう)、
にごり酒の効用なのかはわかりませんが。
恐れ入りますが、今後は「お薦めのワイン」に絞ってご報告頂ければ幸いです。
よろしくお願いします。
コート・デュ・ヴァントゥー・レ・オー・ド・ペリューズ 2003年 セリエ・デ・マリノン AOCコート・デュ・ヴァントゥー
COTES・DU・VENTOUX
寒いのできりたんぽ鍋をすることとなり、
そうなると赤の軽めを飲みたいナと思い抜栓。
そもそもこのワインは、
インターネット上の「料理との相性は、ピザマルゲリータ、スパゲティカルボナーラ、
チーズフォンデュ、ほうれん草とベーコンのサラダ・・・でもAOC規格のこのすばらしいワインがこのプライスは、
ちょっとワインに失礼ですよねっ」の宣伝と値段(1本500円で12本買うと送料無料)
にひかれて購入。
香が良く期待感が高まる中、グラスに注入。すると少し薄めで不安がよぎるが、
口に含んでみると普通のおいしさ。スルスルと飲めるデーリーワインといった印象。
確かに、腰がないとか、南フランスもの特有の凝縮感がないとか文句をつければ切りがないが、
なにせ500円。美人は七難隠すと言いますが、低価格は難点隠す。
値段を考えれば十分納得できる味です。難しいこと言わずに飲みましょう。 |
---師範より---
ご入門ありがとうございます。
『低価格は難点隠す』、まさに仰る通りであります。
特に500円くらいのワインだと、「まぁこんなもんだろ」なんて想像して飲み始めて、
それが結構普通に美味かったりすると思わずガッツポーズしちゃいますよね。
で、ご報告頂いたワイン、ラベルからしてそこいらの500円ワインとは違う雰囲気を醸し出している感じです。
販売店曰くの相性の良い料理ってのはいったいどういう根拠からそれが選ばれたのか
首をかしげるところもありますが、鍋に合わせられて結果オーライというところでしょうか。
ともあれご入門&ご報告ありがとうございました。今後ともよろしくお願い申し上げます。
HIGUERUELA 2004
「産地」スペイン アルマンサ 「生産者」ボデガス・ティントラルバ 「稽古した日」 2006年1月16日 「稽古した場所」 自宅 「購入店」 京橋ワイン 980円(税抜き) 「インポーター」 モトックス
「感想」 グラスに注ぐとふんわりと完熟苺が漂います。意外な展開にドキドキしながら飲むと、 やっぱりこれ苺の味です。後味で舌に残る柑橘系の皮のような苦みと酸も存在感があり、 二度楽しめるといった印象。それにしても口に含んだ最初の甘さは顕著で、 これだけ直球勝負の果実の甘さで攻められると思わずのけぞりつつも何度も口に運んでしまいます。 美味く、そしてコスパもよいですね。 ちなみに、ラベル同様、シンプルなデザインのコルクも好きです。 ボトルとワインが注がれたグラスが描かれ、シンプル・イズ・ベスト。 |
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---師範より---
ご報告ありがとうございます。
イチゴとの甘味と柑橘系の苦味や酸、良さそうですなぁ。
スペインというと、テンプラニーヨとかみたくなヤニっぽくって不良っぽくって田舎っぽいイメージがあるのですが、
その「ガルナッチャ・ティントレラ」という品種(師範も初耳です)はそういう感じじゃなさそうですね。
まだまだ無名な産地や品種が数多くあるスペイン、
安ワイン者としては今後も注目して行きたい地方であります。
ともあれご報告ありがとうございました。今後ともよろしくお願い申し上げます。
ALLIANCE 2000
「稽古した日」 2006年1月15日 初めて飲んだのは3ヶ月程前、抜栓直後の香りに驚かされました。とてもミルキー で、それまで飲んでいたワイン達とは違う代物だと直ぐに認識しました。 そこで口に入れるとわずかな酸味とともに、 滑らかで口の中でスゥと広がるミルクのような液体。 まるで葡萄から作られたものとは思えない程の未経験のワインでした。 高級ワインの経験はほとんど無くて、 有名なシャトーの物でも比較的若いビンテージしか飲んでいないので、 確かなことは言えませんが、 これが良いワインの熟成のピークというものなのであろうか、と感じました。 その後、今回で4回目の稽古。前回は個体差からか、 まるで逝っていまった印象を持ち、もうこのビンテージはダメなのか、と思いましたが、 この度稽古してみると、 初めての時の圧倒されるような香りは陰を潜めたものの、まだまだ熟成感を楽しめました。 この値段で熟成感を望むことは難しいですが、 このワイン、また兄弟子(もう入門を許された気でおります、というより以前から隠れ弟子でした) の報告であったカルフォルニアの「ゲノック」の2001ビンテージはなかなか侮れないと思います。 ちなみに「ゲノック」は同じショップで1270円で販売されています。 |
---師範より---
ご入門ありがとうございます。
hirokei殿もblog
を書いていらっしゃるようですね。
最近ワイン関連のblogも増えて参りましたが、
消費者がホンネの情報を発信するってのは非常によいことだと考えております。
で、ご報告頂きましたワイン、師範は稽古したこと無い銘柄ですが、
4回も稽古されて確かな内容であることを確認されているとあれば非常に信憑性がありますね。
見かけた安ワイン者は是非買うべし!であります。
また、ゲノックの方は2003年12月に1997産と稽古しておりますが、
確かに価格に見合わぬ熟成感があって、なかなか面白いワインだと思いました。
というわけで、また「これは!」というワインと稽古されましたら
ご報告よろしくお願い申し上げます。
Musashino Cross Shiraz 2003
生産地:WESTERN CAPE ICU(国際基督教大学)の卒業生が南アフリカで作っているワインです。 ICUと大学の近所の酒屋だけで売っている限定品なので購入は近所の人でないときびしいのが残念なとこです。
ぶどうはシラーズですが、南フランスのシラーをイメージすると裏切られます。
アルコール度数が高い(標記では15度未満)ということもあり、
ニューワールドの安シラーズをイメージすると良いと思います。
香りはベリー系の中にシナモンなどスパイシーな感じがあります。
ボディはミディアム、
味は1日目は普通のシラーズということで何の変哲も感じなかったんですが、
二日目に飲むと酸味が強くなっていたにもかかわらず味のバランスは良くなっていました。
タンニンが柔らかいのですぐに飲めますが、2~3年置いて飲む方が楽しめるかも。
スパイシーな香りが強いので、
アジアンテイストの食事などと組み合わせると美味しくなると思いました。
(1日目は、自家製シューマイで組み合わせとしてはまあまあと思ったんですが、
2日目のスパイスを効かせた鳥肉のローストの方がより合ってました) |
---師範より---
年明け早々のご報告、ありがとうございます。
大学のオリジナルワインですか、こりゃまたレア物のご報告ですね。
国際基督教大学といえば、大昔に数回行った実家近辺のバーのマスターが、
そこ出身のオカマ(見た目は男性)でした。本当かどうかは知りませんが。
というわけで、かなり個性的な大学というイメージがあります。
特に農業系というわけでもないのにオリジナル・ワインを造るあたり、
やはりそういう個性が影響しているのかも知れません。
・・・と、全くの偏見&ワインに関係のないコメントで恐縮ですが、
本年もよろしくお願い申し上げます。
Les Fiefs de Lagrange 1996
「稽古した日」 2005年12月31日 同じお店で3,000円を超える値段で購入したワインを全て返品して、 全部このワインに交換して欲しいくらい美味しいです。 うまい、うまいと、あっという間に飲み干してしまいました。 ここ半年以内では最速ではないか?と思えるほどの速さ。 アルコール度数も13%と表示があるにもかかわらず。美味しい証拠ですね。 激動の一年を締めくくるのに相応しいワイン。 サントリー輸入のワインを時々破格値で放出するイー・ショッピング・ワイン(株)のセール品。 今回もまた、飲み頃をむかえつつある素晴らしいサン・ジュリアンのセール品でした。 良年だったようで、兄貴分であるCh.Lagrange 2002を今飲むより断然うまい。 第三アロマというか、ブーケがいいですねぇ。 それに、まろやかな熟成味が、大晦日のおつまみ、 紅茶鴨の燻製(中国製安売り・近所の魚屋で購入)と抜群の相性。 〔この近所の魚屋は、市場でいろんな変なモノ仕入れてきて売ってるんで、ワインのおつまみ調達に重宝しております。〕 このワイン、是非、鴨の燻製と共にお試し頂きたく、お薦めいたします。 2005年7月30日で既報の、関内「Alte Liebe」で飲んだ、 グラスワインとしてサーヴィスされていたこのレ・フィエフ・ド・ラグランジュ96の謎がなんとなく解けたような気がいたします。 在庫抱え過ぎててるのかもですね。 |
---師範より---
新年明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願い致します。
ご報告頂いたレ・フィエフ・ド・ラグランジュ、
1998産であれば師範も2002年に稽古しております。
その時の印象は「とっても優等生」って感じだったのですが、
それよりも2年古いものを3年後に、ってことで、
優等生のとっつきにくさも取れて確かに良い熟成具合だったのかもですね。
ただ、お値段に関して言えば、ちんちくりん殿の以前のご報告にもあるように、
親分のシャトー・ラグランジュが3,000円以下でも買えたりするわけですから、
もう一声頑張って欲しいところ・・・なんてのは贅沢な要求でしょうか。
ともあれご報告ありがとうございました。
今年もご精進の程、よろしくお願いします。
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by 師範