稽古日誌:2024年3月

早咲きの桜

 いよいよ年度末の3月です。写真は近所の公園に咲いていた早咲きの桜。河津桜かな?春、花粉さえなければ良い季節ですよね。

 さて掲載1万本に向けてそろそろカウントダウンが始まった感のある安ワイン道場ですが、 2月の稽古本数は比較的控えめな34本。バンド活動が多めでワイン会は1回しか参加していないからですね。 3月はまたワインの方に力を入れることが既にかなり決定しています。 趣味が一つじゃないことでリスク分散できている気がします。

 ・・・というわけで、季節の変わり目、体調を壊して人サマに迷惑をかけることが無いよう、 注意しながら鯨飲生活を送りたいと思います!

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31日(日)

The Richtime IMO SHOCHU

 本日の食前酒は、道場には珍しく焼酎なんぞを。

 スーパーで見かけたこの焼酎、「ライチのような甘い香り」の本格芋焼酎らしいですが、確かにライチ、います。 ゲヴュルツほどじゃありませんが

 いわゆる「芋くささ」は無くクリアな香り。焼酎も製造技術が進んでいるんですね~と感心。 炭酸で割って飲むことが推奨されていますが、そのまま飲んでも良いですよ。

Finca La Escondida Reserve Chardonnay 2022 [Finca La Escondida (Bodega La Rosa)]
名称Finca La Escondida Reserve Chardonnay 2022
フィンカ・ラ・エスコンディダ リザーヴ シャルドネ 2022
生産者Finca La Escondida (Bodega La Rosa)
フィンカ・ラ・エスコンディダ (ボデガ・ラ・ローザ)
価格1,217円 (通常価格:1,738円)
購入店ヤオコー 横浜天神橋店

 本日の夕食は、モロッコ産本マグロ赤身とフルーツトマト&アボカドを使ったアヒポキ風、 モロッコインゲンとベーコンの炒め物、ホタルイカw/酢味噌ニアン博物館、自家製ピクルス。 ワインは「そういえば昨日は白ワインを飲まなかったね」ということで樽の効いたシャルドネが飲みたくなり、 アルゼンチン産のシャルドネをチョイス。 このワインはお友だちからのお薦めに従い購入したものです。 ヤオコーは毎月第一土曜は自社輸入のワインが30%オフなので、このワインもその値段で買いました。

 外観は、一般的な安白ワインよりは明らかに黄色みのある色合いをしています。 香りは、「樽ドネ!」ってほどではないにしても、蜜っぽさとバニラっぽさのある香りは、間違いなく樽熟されたシャルドネの雰囲気です。 味わいは、やや酸が弱く感じられます。美味しいんだけど、どことなく浮ついた感じの味わいですね。

 とはいえ1,000円台前半で「プチ樽ドネ」が味わえるのであれば文句の付けドコロがありません。 ブレッド&バターの半額で買えるネオ・バター・ロール、という感じでしょうか。 ヤオコーの30%オフセールは次の土曜、皆さん買いに行きましょう。


 小瓶保存した3日後再稽古。その日に開けたイタリアの白と比較して、 香りも味もしっかりしています。ただ、一方でイタリアの「軽い白も悪くないな」と確認できました。

点数77点

30日(土)

錦糸公園の花見 ビール

 1月のオープンハウスの時に集まって頂いたメンバーで、 「ちゃんとシャンパーニュを学ぶ会をやりましょう!」ということになりました。 以前にも同様の会を実現しているので、今回は2回目、、 「第2回シャンパーニュを知ろう会」です。

 この日は良いお天気だったし、 いきなりシャンパーニュだと1杯目をキューッと飲んで終わっちゃいそうなので、 まずは錦糸公園でお花見&ビールでウォーミングアップします。

錦糸公園の花見 乾杯

花見からお付き合い頂いたのは下記のお嬢様方です。
mishikaさん
ハッピーなつみさん
ワインチャンさん
「今日は楽しい一日になりますよ~に!」と乾杯。

シャンパーニュスタンド・デゴルジュマン 外観

 午後4時から40分くらい花見して、錦糸公園から徒歩で向かったのがいつものシャンパーニュスタンド・デゴルジュマン。 お伺いするのは年末以来ですね。

 本日は貸し切り営業、シャンパーニュいろいろと料理、諸々合わせて一人15,000円で用意して頂きました。

シャンパーニュスタンド・デゴルジュマン グラス

ここから参加したのは下記の皆さんです。
泡大将さん(店主)
ソムリエたまごさん(助手)
あいさん
まささん
<遅れて登場>
TAKU KUSAKAさん

Cleobuline Chapitre 2 Brut Nature 2020 [Julie Dufour]
名称Cléobuline "Chapitre 2" Brut Nature 2020
クレオビュリンヌ "シャピトル・ドゥ" ブリュット・ナチュレ 2020
生産者Julie Dufour
ジュリー・デュフール
価格(コースに込み)
購入店デゴルジュマン

 最初に出して頂いたのは、今流行の「グロワー系」造り手であるジュリー・デュフールのシャンパーニュ。 自然派でブラン・ド・ブランでドザージュ無しで女性造り手、流行する要素をフルハウスで持っているとのこと。 いきなり凄いシャンパーニュを出して頂きました。

 上の写真でわかりますかね?泡はとても細かくてボリュームたっぷりです。 香りは、シュッとした青リンゴのようなフルーツの香りにほんのりとらっきょうを漬けた甘酢のような香りがあります。 そのあたりはちょっと自然派っぽい印象です。 味わいは、最初は酸の強さを感じたのですが、温度が上がってくるとかなり甘さが感じられるようになります。 「ドザージュ無しでこの甘さはなぜ?」と聞いたところ、『シャンパーニュでも南のコート・デ・バールの畑なので糖度が上がるから』 とのこと。勉強になります。

 まだ1本目なのでザックリしたことしか言えませんが、このシャンパーニュは美味しいです。 自然派要素もそんなに強くは出ていないので、師範のような不自然派にも寄り添ってくれました。

点数84点
シャンパーニュスタンド・デゴルジュマン 乾杯

 KUSAKAさんを除く皆さんが集まったところで乾杯。皆様本日はよろしくお願いします。

 そしてこのグラスよね、気分が上がるのは。 やっぱりグラスは大事です。両手に持つとマラカスを振っているようにもなってファンキーです。

Alfred Gratien Brut N.V. [Alfred Gratien]
名称Alfred Gratien Brut N.V.
アルフレッド・グラシアン ブリュット N.V.
生産者Alfred Gratien
アルフレッド・グラシアン
価格(コースに込み)
購入店デゴルジュマン

 次は、造りの違いを学ぼうという趣向です。 まずこちらはアルフレッド・グラシアン。樽を使って、マロラクティック発酵させる系「させない系」の造り手だそうです。 師範にとってこの造り手はシャンパーニュの原体験なんですよ。 20年以上前、道場近所の酒屋「後藤酒店」が、オリジナルのシャンパーニュ"Cuvée de Reserve pour GOTO Liquor"を造っておられて、 それとよく稽古していました(コレとか)。 ちなみにこのワインがデゴルジュされたは2022年11月。次のシャンパーニュと比較して稽古しました。

 色は、若いシャンパーニュとしてはやや濃いめで黄金色っぽさがあったように思います。そのあたりは樽熟成の影響ですかね。 香りは、熟れた赤いリンゴのような香りがしっかりで、焼いたパンのような香ばしさもほんのり感じられます。 味わいは軟らか系で、酸はそれほど強くないように感じました。

 やっぱり好きなんだよなぁ、アルフレッド・グラシアン。 「シャンパーニュとはこういうもの」と脳に刷り込みされている気がします。 もちろん、ラベルを隠して稽古すればそれとは気づかない可能性は大なんですけどね。

点数85点
Charles Heidsieck Brut Reserve N.V. [Charles Heidsieck]
名称Charles Heidsieck Brut Reserve N.V.
シャルル・エイドシック ブリュット レゼルヴ N.V.
生産者Charles Heidsieck
シャルル・エイドシック
価格(コースに込み)
購入店デゴルジュマン

 飲み比べのもう一方は、ステンレスタンクを使って、マロラクティック発酵をさせない系 (だったと思います→間違い、「させる系」だそうです)のシャルル・エイドシック。 こちらは裏ラベルに更に細かい情報が書かれていて、セラーインされたのが2019年、デゴルジュされたのが2023年、4年間熟成されています。 この銘柄はこちらのお店ではかなり定番のようで、以前も稽古しております。

 前のグラシアンと比較すると、色はやや薄めです(下の比較写真でご確認ください)。 香りは、グラシアンが赤リンゴだとすればこちらは青リンゴ、フレッシュ感を強めに感じます。 熟成感に関しては同じくらいだったと思います。 味わいは、色や香りの印象通り、こちらの方がシャープな酸が多めのように感じました。

 これまた美味しいワインですね。樽とステンレスの違いがちょっとだけ理解できました。 そして師範はやっぱり樽を使った方が好きなんですねぇ、ということが確認出来ました。

点数83点
シャンパーニュスタンド・デゴルジュマン 乾杯

 こちらが比較写真です。色の違いがわかりますでしょうか?

 ちなみに、参加した皆さんの好みを聞いたところ、 女性は皆さんシャルル・エイドシックが好き、男性はみなさんアルフレッド・グラシアンが好きでした。 やっぱり女性は酸がしっかりしたものがお好みなようですね。 そこで「妊娠してるのか?」なんて聞くとセクハラだそうなのでご注意ください。

シャンパーニュスタンド・デゴルジュマン 乾杯

最初に出して頂いた料理がコチラです。
シャンピニオンのテリーヌ、ホタテとホワイトアスパラのマリネ、イチゴ(赤と白)、ブッラータ・チーズ
シャンピニオンのテリーヌは昔から大好きで、特にシャンパーニュと合わせたら至福なのですが、 今回はポルチーニ茸も加えられて旨味がパワーアップしてました。

 ホワイトアスパラは佐賀県産。鮮度が良いので生のままマリネされていました。 シャキシャキの食感で、缶詰のホワイトアスパラとは全く別物の美味しさでした。

 白いイチゴはまささんが持参されたもの。前のワイン会で農家の方から頂いたそうです。 ガッツリ甘いんじゃなくて「儚い味わい(by ハッピーなつみさん)」がシャンパーニュに良く合いました。 ありがとうです!>まささん

Charles Heidsieck Brut Reserve (Magnum) N.V. [Charles Heidsieck]
名称Charles Heidsieck Brut Reserve (Magnum) N.V.
シャルル・エイドシック ブリュット レゼルヴ (マグナム) N.V.
生産者Charles Heidsieck
シャルル・エイドシック
価格(コースに込み)
購入店デゴルジュマン

 別の側面からも飲み比べが企画されていました。 ↑のシャルル・エイドシックと銘柄は同じですが、こちらはマグナム・ボトルです。 製造された時期も違っていて、こちらはセラーインされたのが2016年、デゴルジュされたのが2021年で、 熟成期間が5年と長めです。 シャルル・エイドシックはこういうことがちゃんと書かれているのでこういう企画には使いやすい、とのことでした。

 そして、師範みたいなポンコツに違いが分かるか心配でしたが、はっきり言って「全く別物」です。 焼き栗、ナッツ、蜜入りリンゴ・・・明らかにこちらの方がいろんな香りの要素が強くて、バンバン香ります。 味わいも、ブテイユのシャープな酸と比べてこちらはまろやか。スイスイ飲めちゃいます。

 熟成期間が長いからか、マグナムだからか、どちらの要素が支配的なのかはわかりませんが、やっぱりマグナムは美味いです。 ここまで明確に差があるとは思っていませんでした。 語彙力が貧弱な師範は「まるでドンペリですね。先週稽古したからわかります」 なんて言ってました・・・が、何も分かっていないことが後で明らかになります。

点数89点
シャンパーニュスタンド・デゴルジュマン シャルル飲み比べ

 シャルル・エイドシックのブテイユとマグナム。壮観です。 前回はドラモットの比較でしたね。 あの時よりも今回の方が差が明らかだったように思います。

マグナムって、量はブテイユのちょうど2倍なのに、お値段はたいてい倍以上するんですよ。 それは数が少ないからもあるんでしょうけど、やっぱり「美味しいから」でもあるんですね。

Ernest Remy Brut N.V. [Ernest Remy]
名称Ernest Remy Brut N.V.
エルネスト・レミー ブリュット N.V.
生産者Ernest Remy
エルネスト・レミー
価格(コースに込み)
購入店デゴルジュマン

 次に出して頂いたシャンパーニュがこちら。インポーター(フィラディス)の倉庫に眠っていたバック・ヴィンテージとのこと。 ピノ・ノワール100%のブラン・ド・ノワールですね。 師範はブラン・ド・ブランみたいな高尚な感じのシャンパーニュより、 ブラン・ド・ノワールの人懐っこい感じのが好きなので、大期待して頂きました。

 そしてこれがその期待を全く裏切らない、素晴らしい状態のシャンパーニュでした。 色は結構濃いめの黄金色で、熟成の長さが感じられます。 香りにははっきりと、ホントはっきりと焼き栗がいます。 シャルルのマグナムにも薄っすら感じましたが、こちらの栗は明確、そして天津甘栗的な甘い雰囲気を纏っています。 味わいにも良い感じの熟成感があって、とっても美味しい状態です。

 正直言ってそんなメジャーじゃないこういうシャンパーニュが、宝石のような輝きを放っていることに驚きです。 (ハッピーなつみさん曰く「カラフル」なのだそう) シャンパーニュを知る会なのに、シャンパーニュがますますわからなくなってきました。

点数91点
シャンパーニュスタンド・デゴルジュマン お吸い物

「シャルル・エイドシックに合わせてみてください」と出して頂いたのがこちら。
アナゴとハマグリのお吸い物
春らしいですね~、素材そのものの美味しさが楽しめます。 こういう旨味しっかりの料理って、シャンパーニュにとてもよく合いますよ。

Devillieres Brut N.V. [Devillieres]
名称Devillieres Brut N.V.
ドゥヴィリエール ブリュット N.V.
生産者Devillieres
ドゥヴィリエール
価格(コースに込み)
購入店デゴルジュマン

 さらに熟成が進んだシャンパーニュも出して頂きました。 ドゥヴィリエール、初めて聞く銘柄ですし、ネットにもあまり情報がありません。 ヴィンテージは記載がありませんが、多分1970年代から1980年代くらいのものだろう、ということ。 恭しくパニエに寝かせて出して頂きました。確認していませんが、澱もあったのだろうと思います。

 まず外観から。色はかなり濃いめ、黄金色を通り越して琥珀色に近いと思います。 泡は・・・ほとんど出てきません。微微微微炭酸くらいです。 香りには味噌漬のような熟成感がしっかり感じられます。 味わいは、酸味はしっかりですがそれと肩を並べる旨味があって、案外バランスは悪くないと思います。

 これはシャンパーニュというより熟成した白ワインですね。 どちらかというとワインは若い方が好き(※)な師範なので、個人的にはちょっとピンときませんでしたが、 こういうシャンパーニュを愛する人も多そうです。

(※)「若い方が好きだから」と対象を大きく言うと顰蹙を買いますのでご用心ください。

点数78点
シャンパーニュスタンド・デゴルジュマン ローストビーフ

お肉料理がこちらです。
ローストビーフ
A5ランクの和牛、ということだったと思います。 ステーキは赤身肉が好きですが、ローストビーフとか牛タタキとかはサシが入っている方が好きです。 そしてスライスされたマッシュルームがシャンパーニュとの間柄を繋いでくれています。

ちなみにこの後に
パスタ(タリアテッレ?)
も出して頂きましたが、あいにく写真を撮り忘れております。 ワインバーのパスタって美味しいですよね。

Dom Perignon Plenitude2 2003 [Moet & Chandon]
名称Dom Pérignon Plénitude2 2003
ドン・ペリニョン プレニチュード2 2003
生産者Moet & Chandon
モエ・エ・シャンドン
価格(KUSAKAさんから)
購入店

 以上でコースに含めて頂いたワインは終了だったのですが、 追加でもう1本用意されていました。 今回の会の首謀者KUSAKAさんから用意して頂いたもので、ブラインドで出して頂きました。

 色はキレイな濃いめのレモン色です。外観にはそれほど熟成感はありません。 香りは、バターと焼きリンゴの香りに、若干焦げたタイヤの雰囲気を感じました。 味わいは、甘味と酸味がかなり強め、飲み応えを感じます。

 レモン色な外観と焦げタイヤの香りを手掛かりに、師範の回答は「南アフリカの若いスパークリング」でした。 正解は、なんとドン・ペリニョンのP2ですよ。名前は聞いたことがありましたが、飲むのはもちろん見るのも初めてです。 南アなんて言っちゃってホントごめんなさい。でも、これが20年以上前のヴィンテージとは想像を超えた世界です。 いやー、やっぱりシャンパーニュ、ワカリマセン!

点数82点
Groth Reserve Oakville Cabernet Sauvignon 2016 [Groth Vineyards & Winery]
名称Groth Reserve Oakville Cabernet Sauvignon 2016
グロス リザーヴ オークヴィル カベルネ・ソーヴィニョン 2016
生産者Groth Vineyards & Winery
グロス・ヴィンヤーズ&ワイナリー
価格4,000円 (Glass)
購入店デゴルジュマン

 一人1本じゃ飲み足りないメンバーです。 mishikaさんが「濃い赤をください」と注文、出されたのがこちらのカリフォルニアの赤です。 mishikaさんが飲むなら「私も」「私も!」「私も~!」と、結局全員でこれと稽古させて頂きました。 泡大将からは『ボトルでのお値段を当ててください。』とこと。ふふっ、バッチリ当てちゃいますわよ。

 色は濃い紫ですが、カリフォルニアのカベルネ・ソーヴィニョンとしてはまだ穏当な感じがしました。 香りのボリュームは凄いものがあります。ここまで稽古したシャンパーニュに負けないくらいガンガン香ります。 熟したベリーと品の良いバニラ、それに「セイボリー」って言うんですかね、 カベルネによくあるピーマンの香りとは違う、ハーブのように涼しげな植物の香りを感じます。 味わいも染み入るような美味しさがあるんですよ。コレ、お高いヤツじゃないですかね?

 ・・・というわけで師範の回答は「5,000円以上10,000円以下」・・・バッチリ当てると言った割には幅を持たせたズル回答です。 で、正解は『25,000円くらいで売られています』とのこと。エーッ!そんな高いの?でもやっぱりそれくらいするかぁ、 と納得させられるワインでした。今度Andy先生に解説して貰おうっと。

点数86点
シャンパーニュスタンド・デゴルジュマン ハーレム写真

 毎度のハーレム写真がこちらです(クリックしても拡大しません) 「満面の笑み」とはこのことですね。この写真、飲む前に撮って頂いたんですが、 飲む前からこの笑顔でした。

 そんな「第2回シャンパーニュを知ろう会」、午後5時にスタートして終了は10時過ぎ、長々とお世話になりました。 シャンパーニュがますますわからなくなりましたが、それがワインの面白さでもありますよね。

シャンパーニュスタンド・デゴルジュマン 稽古したワインたち

稽古したワインたち


29日(金)

Villa d'Est Vignerons Reserve Merlot 2020 [Villa d'Est Winery]
名称Villa d'Est "Vignerons Reserve" Merlot 2020
ヴィラデスト ヴィニュロンズ・リザーヴ メルロー 2020
生産者Villa d'Est Winery
ヴィラデスト ワイナリー
価格5,500円 (参考・3本セットの寄付金額:51,000円)
購入店長野県東御市

 年度末、本日が今年度の勤務最終日という方も多いことでしょう。 師範家でも、今日で一区切りになる家族いるので、「家庭内お疲れさま会」ということでちょっと良いワインをチョイスしました。 選んだのは、長野県東御市へのふるさと納税返礼品として頂いたヴィラデスト・ワイナリーのメルローです。 料理は師範が担当して、豪州牛のサーロインステーキw/焼き野菜、モッツァレラトマト&アボカドのサラダ、BLTスープです。

 色は、ちゃんと濃くて青味のある、メルローらしい色をしています。外観に日本ワインのエクスキューズはありません。 香りも、まさに「国際品種としてのメルロー」です。濃い色のベリー香に、やや青さを感じるセイボリーな香り。 ほんのりバニラの樽香があって、しっかり探すと墨汁のような「日本のメルロー」香もあります。 味わいは、甘さとアルコール度数が控えめ(12%)でやや軽い感じは、かなり「日本のメルロー」っぽくはありますが、 和食なんかに合わせるんだったらこれくらいが良い気もします。

 やっぱり好きだなぁ、ヴィラデストのワイン。 日本ワイン的な雰囲気を残しつつも、「日本ワインだから」というエクスキューズを感じません。 お値段5,500円はまぁ安くは無いのですが、その値段の価値はある、と言って良いと思います。

 小瓶保存した翌々日再稽古。 やっぱりちゃんとしたメルローの香りがしますね。ボルドーの右岸っぽい香りです。 味わいにもう一声甘さボディの太さがあれば良いんだけど、補糖とかせず真面目に造ったらこれくらいの甘さとアルコール度数になる、 ということでしょう。

点数83点

27日(水)

蔵の祭典グランドパーティー 入口

 本日は、飲み友だちのましゅまおさんにお誘い頂いて、 インポーター兼ショップ「ヴィノスやまざき」の蔵の祭典2024 グランドパーティーに参加しております。 会場は渋谷の「セルリアンタワー東急ホテルB2 ボールルーム」。 650人以上の参加者が着席で食事が出来る大きな宴会場です。

 開場は午後6時、開宴が午後7時。 気の早い師範は午後6時きっかりに到着して、ほぼ一番乗りで会場入りしました。

蔵の祭典グランドパーティー 試飲カウンター

 形式としては着席の試飲会で、 自分の席はあって、ちゃんと料理も出されて、ワイン(と日本酒)をカウンターに注いでもらいにいくスタイルです。 開場から開宴まで時間があるなぁ~と思っていたら、なんと開演前に各ブース1種類ずつ試飲できるワインが開いているじゃないですか! いやー早く来てよかった、というわけで早速試飲して参ります。

Monmarthe Secret de Famille Brut N.V. [Monmarthe]
名称Monmarthe "Secret de Famille" Brut N.V.
モンマルト "セクレ・ド・ファミーユ" ブリュット N.V.
生産者Monmarthe
モンマルト
価格(参考価格:6,600円)
購入店ヴィノスやまざき

 そりゃもちろん最初に頂くのはシャンパーニュなわけですよ。 今回、全部で100種類以上試飲できるとのこと。 その中でシャンパーニュはこの「モンマルト」という蔵(※)だけ。 3種類用意されていた中で、一番ベーシックなグレードが試飲可能でした。

 では記念すべき1杯目です。色は結構濃くて、薄い黄銅みたいな色合いをしています。泡のボリュームはたいそう立派です(下写真をご参照ください) 香りも結構立派です。蜜っぽい甘い香りに、軽くお漬物的な熟成感があります。 味わいは、ブリュットとしてはやや甘めでしょうか。黒ブドウ主体っぽい、ベリーの雰囲気を感じる味わいです。

 このシャンパーニュ、かなり美味しかったですし、まだお客さんもまばらだったので後程おかわりしちゃいました。 開宴後に別のシャンパーニュ2種(値段的にはそちらが高価)も稽古したのですが、これが一番美味しかったように感じました。

(※)「ワイナリー」ではなく「蔵」という言葉をヴィノスさんは使いますので、それに合わせています。

点数83点
蔵の祭典グランドパーティー 試飲

 まだ人が少ないので余裕の試飲です。やっぱりシャンパーニュはシャンパーニュと名がつくだけで美味ぁ、ですね。
(カウンター前でグラスとワインを撮っている写真はこれだけ。本番が始まると邪魔っぽかったので遠慮しました)

Garzon Albarino Reserva 2023 [Bodega Garzon]
名称Garzon Albariño Reserva 2023
ガルソン アルバリーニョ レセルバ 2023
生産者Bodega Garzon
ボデガ・ガルソン
価格(参考価格:2,948円)
購入店ヴィノスやまざき

 続けざまに稽古していきます。 ちなみに道場では、いわゆる「試飲」は飲んだことに含めないことにしているのですが、 今回の場合は着席だし、有料だし、グラスもちゃんとしているので、 開宴前に稽古した分はこうやって数に含めました。 開宴後に飲んだワイン(の大半)は、銘柄だけを書くに留めています。

 さて2杯目はウルグアイ産の白。品種はアルバリーニョです。 リースリングとソーヴィニョン・ブランの中間くらいの、パッションフルーツと草原が合わさったような香りです。 味わいはちょっと軽め・・・に感じましたが、シャンパーニュの後だったんで相対的にそう感じたのかもです。

 今回ここの蔵からは、なんと1本3万円近いワインが出品されていました。 ウルグアイにもそういうワインがあるなんで初めて知りましたよ。 あいにく試飲し損ねましたけど。

点数75点
蔵の祭典グランドパーティー 試飲

 こうやって蔵の方から直接注いでもらいます。ホントは蔵の中の人とコミュニケーションを取るべきイベントなんでしょうけど、 師範は稽古に専念しておりそれどころではありませんでした。

 ところで白なのにグラスがフルート型なのは、スパークリングが開いているものだと思ってカウンターに来たからです。 グラスは3種類用意されていたので、大きなグラスの方を持ち歩けば良かった、と後で気付きました。

Richland Brut Cuvee N.V. [Calabria Family Wines]
名称Richland Brut Cuvée N.V.
リッチランド ブリュット・キュヴェ N.V.
生産者Calabria Family Wines
カラブリア・ファミリー・ワインズ
価格(参考価格:1,848円)
購入店ヴィノスやまざき

 スパークリングワインが開いているカウンターがあったのでこちらへ。 オーストラリア産のスパークリングです。 どの蔵も、開宴前に出されているのはラインナップの中で一番お手軽な価格帯のものが多いようです。 このスパークリングワインは1,000円台で売られているようですね。

 色は、最初のシャンパーニュと比べるとかなり薄め、シャルドネが主体のようです。 香りは、シャンパーニュのような複雑さはありませんが、白桃のようにフルーティな雰囲気が感じられます。 味わいはやや甘めですね。ブリュットよりちょっと糖分が多いように感じました。

 ストレートな果実の香りと甘めの味わいで、万人ウケするスパークリングという印象です。 ちなみにこの蔵からも30,000円近い値段のワインが出品されていましたよ(それは試飲しました)

点数74点
Petit Les Ollieux (Blanc) N.V. [Ch. les Ollieux]
名称Petit Les Ollieux (Blanc) N.V.
プティ・レゾリュー (白) N.V.
生産者Ch. les Ollieux
シャトー・レゾリュー
価格(参考価格:1,848円)
購入店ヴィノスやまざき

 ヴィノスやまざきが直輸入する蔵といえばこちら、シャトー・レゾリューですね。 「30年前に出会いワインの直輸入を始めるきっかけとなった蔵」だそうです。 道場でも1998年から稽古しています。 安ワイン道場、かなり早い時期からヴィノスやまざきさんのワインとはお付き合いしているわけですね。

 この蔵の良い所は、こういう安いワインでもそれなりに美味しいワインを造るところですね。 ノンヴィンテージのヴァン・ド・フランスですが、ソーヴィニョン・ブランらしい爽快な香りがしっかり感じられます。 味わいも甘さ控えめでスッキリしていて、この価格帯のワインに求める要素をしっかり持っています。

 こういう場だと、どうしても高い方から稽古したくなるわけですが、結構低めを攻めています。 開宴前は安いクラスしか開いていないという状況は、安ワイン道場的には良かったのではないかと思っています。

点数77点
蔵の祭典グランドパーティー チーズとバゲット

 各テーブルにチーズバゲットが並べられていきます。 チーズは、白カビ(カマンベール?)とセミハード(コンテ?)でした。 テーブルの真ん中には、ご自由にお飲みくださいのワイン(後ほど記載します)が置かれています。至れり尽くせりでございます。

Reignac (Blanc) 2021 [Ch. de Reignac]
名称Reignac (Blanc) 2021
レイニャック (白) 2021
生産者Ch. de Reignac
シャトー・ド・レイニャック
価格(参考価格:7,150円)
購入店ヴィノスやまざき

 前述したように、たいていの蔵では一番お手頃なワインが開けられていたのですが、 このシャトー・ド・レイニャックというところは太っ腹ですね。税込み7,000円を超える白が開けられていました。 というか、そうとは知らず試飲して「えっ?コレ美味!」と気付いた次第です。

 色は特にどうということは無いのですが、香りを嗅いで「おぉ!」っとなりました。 というのも、先日稽古したコス・デストゥルネルの白となんだか似ていたんですね。 ユリの花のような香りとナッツの香ばしさがあって、高級なボルドー白の雰囲気を感じました。

 やっぱり値段は正直なのかなぁ、 同じソーヴィニョン・ブラン主体でも高級感が違います。 樽熟したソーヴィニョン・ブランってあまり稽古しないので、目新しさもあって高ポイントのワインでした。

点数80点
Emilio Primo Toscana Bianco 2021 [Terre del Marchesato]
名称Emilio Primo Toscana Bianco 2021
エミリオ・プリモ トスカーナ・ビアンコ 2021
生産者Terre del Marchesato
テッレ・デル・マルケサート
価格(参考価格:3,278円)
購入店ヴィノスやまざき

 もう1種類白を。今回は白ばかり稽古したみたいになっていますが、 作戦として開宴前の時間は泡や白と稽古して、開宴後は赤に、と考えていました。 だってほら、開宴してすぐは皆さん泡とか白を貰いに行くでしょ、それを避けようと画策した次第です。

 そしてこの白はイタリアはトスカーナ地方産。 品種はヴェルメンティーノだそうです。 前の白が香り番長だったためか、相対的に香りのボリュームは弱めに感じましたが、 どことなく潮っぽさ(ちなみにトスカーナは内陸です)を感じる香りでした。 味わいもやや軽め。ヴェルメンティーノってそういうワインでしたっけね?

 結果、ラベルデザインはカッコイイし香りも味も雰囲気は悪くないのですが、3,000円出すにはもう少しグリップする何かが欲しい、 という印象でした。

点数76点
蔵の祭典グランドパーティー テーブル

開宴時間近くなって、続々と飲み友だちが集合。今回は下記の皆さんと同席しました。
あいさん
mishikaさん
ワインチャンさん
まささん
いさみさん
ひろくんさん
よわ美さん
中川 彩さん
chipmunkさん
moritanさん
安ワイン道場師範

Cremant de Bordeaux Cuvee Pauvif Brut N.V. [Ch. les Grave]
名称Crémant de Bordeaux "Cuvée Pauvif" Brut N.V.
クレマン・ド・ボルドー "キュヴェ・ポーヴィフ" ブリュット N.V.
生産者Ch. les Grave
シャトー・レ・グラーヴ
価格(参考価格:3,278円)
購入店ヴィノスやまざき

 開演前最後の1杯がこちら。 シャトー・レ・グラーヴという蔵のクレマン・ド・ボルドーです。 この蔵のワインはどれも税別定価が3,000円以下で、このクレマンが一番お値段お高めでした。 それでもウェルカム・ドリンク的にはスパークリングでしょう、という意味で開けて頂いていたのかも知れません。

 このワイン、写真のようにボトルが立派で高級感があります。 そしてクレマンですが泡もしっかりしています。 香りにカベルネ・ソーヴィニョン的な野菜っぽさを感じましたが、品種はミュスカデルとセミヨンらしいです。 師範の鼻なんてアテになりません。味わいは、やや甘めで後味に苦味を感じます。ちょっとクセのある味わいです。

 シャンパーニュとは別物の、独特な味わいのスパークリングです。 説明によれば「人気の希少スパークリング・ワイン」とのことですので、 こういうクセが好きな方がいらっしゃるのかも知れません。

点数73点
蔵の祭典グランドパーティー 乾杯

開宴直前、乾杯用にスパークリング・ワインが配って回られました。銘柄は下記です。

・Palau Cava Brut N.V. (1,518円)

とりあえず、お隣になったあいさんと乾杯の練習を。本日はよろしくお願いします。

蔵の祭典グランドパーティー 蔵元さんたち

 いよいよ開宴です。蔵元さんたちがステージ上に大集合されていました。 この「蔵の祭典」というイベント、国内各地で行われているようなので、 きっと皆さん毎日大移動なんでしょうね。お疲れ様でございます。

蔵の祭典グランドパーティー 全体で乾杯

 改めて会場全体で乾杯。ここからが本番ですが、安ワイン道場的にはこの時点でほぼ満足しちゃっております。

蔵の祭典グランドパーティー 他のワイン

・・・というわけで以降は手抜きですが、覚えている限りでは以下のワインを試飲しました。
Monmarthe "Coup de Cœur" Extra Brut N.V.(8,250円)
Noble Hill Blanc de Blancs 2021 (5,500円)
Noble Hill Mourvedre Rosé (2,948円)
Reignac Cuvee Special 2014 (6,380円)
Emilio Primo Bolgheri Rosso 2018 (4,950円)
Calablia Family Iconic Old Vine Shiraz 2016 (27,500円)
Waterstone Napa Valley Merlot 2018 (5,500円)
Monmarthe Brut Rosé N.V. (7,150円)

Waterstone Extra Edition White 2022 [Waterstone Winery]
名称Waterstone Extra Edition White 2022
ウォーターストーン エクストラ・エディション ホワイト 2022
生産者Waterstone Winery
ウォーターストーン・ワイナリー
価格(参考価格:2,948円)
購入店ヴィノスやまざき

 ここで、各テーブルに置かれている「ご自由にお召し上がりください」ワインをご紹介します。 カウンターにいちいち並んでワインを注いで貰うのって面倒、という師範みたいな層に向けた心憎い気配りですね。 銘柄は、カリフォルニアはロダイの白。ヴィノスやまざきのオリジナル・ワインのようです。

 外観はかなり薄め。香りからもバニラの雰囲気は感じないので、樽熟はしていないか極めて軽いと思われます。 香りの雰囲気も、いわゆる「カリ・シャル」な厚みのある感じでは無くて、シュッとしてスレンダーな香りです。 皆さんと「ソーヴィニョン・ブランかな?」などと話していましたが、調べたところ品種はルーサンヌとのこと。 そりゃわからんわ。味わいも香りの印象通り、シュッとした感じでした。

 「カリフォルニアの白=シャルドネ」と思って口にするとかなり意外に感じられますが、 ワイン自体はなかなか美味しいものだったような気がします(だんだん記憶があやふやになってきました)

点数75点
Waterstone Extra Edition Red 2021 [Waterstone Winery]
名称Waterstone Extra Edition Red 2021
ウォーターストーン エクストラ・エディション レッド 2021
生産者Waterstone Winery
ウォーターストーン・ワイナリー
価格(参考価格:2,948円)
購入店ヴィノスやまざき

 同じ銘柄の赤もテーブルに置いてありました(もう1種類ありましたが、ノンアルコールだったので飲みませんでした) 白と同じ造り手、こちらもヴィノスやまざきのオリジナルワインのようですね。 ヴィンテージは白より1年前の2021年です。 ちなみに白も赤もテーブルにずっと置かれていたのでド常温です。

 色はかなりしっかりした紫色です。香りは、濃いベリーの香りとココナッツ的なオークの香りがします。 こりゃ間違いなくカベルネ・ソーヴィニョンだなと思っていましたが、後で調べたらプティ・ヴェルド100%とのこと。 そりゃわからんわ。味わいもしっかり系で、いかにもカリフォルニアの赤という雰囲気だったように思います。

 白がルーサンヌで赤がプティ・ヴェルドかぁ。なかなか意表を突いてきますね。 インポーターのオリジナリティを出そうとしたら、そういうチョイスにするのが正解なのかも、と思いました。

点数79点
蔵の祭典グランドパーティー 前菜

試飲会ですが、料理もちゃんと出されました。

・前菜:チーズのタルトスモークサーモン

料理名は適当です。「メニュー表があったら下さい」とサービスの方に伝えましたが『無いです』とのことでした。残念。 ちゃんと美味しい料理ですが、これを同時に650人分作る厨房っていったいどういうところなんだろう?とそっちに興味が湧きました。

蔵の祭典グランドパーティー 魚料理

続いての料理がこちら。

・魚料理?:魚の練り物的なブツが入った具だくさんスープ

だから料理名は適当ですってば。謎料理でしたけど美味しかったですよ、これも。

蔵の祭典グランドパーティー 肉料理

3皿コースです。

・肉料理:牛肉の赤ワイン煮込み

これは多分名前は合っていると思います。しっかり煮込まれた柔らかいお肉で美味しゅうございました。 泡白赤のグラスを並べてマリアージュの確認・・・なんかしていません。だいたい何と合わせても美味いです。

Trophy Wine Cabernet Sauvignon 2022 [Stonehedge Winery]
名称Trophy Wine Cabernet Sauvignon 2022
トロフィー・ワイン カベルネ・ソーヴィニョン 2022
生産者Stonehedge Winery
ストーンヘッジ・ワイナリー
価格(参考価格:11,000円)
購入店ヴィノスやまざき

 午後7時にスタートした「蔵の祭典」、午後8時半には試飲カウンターは終了。 その後スペシャルワインとして一杯ずつ配られたのがこちらのワインです。 「トロフィー・ワイン」と名付けられていて、これもヴィノスやまざきのオリジナルワインのようですね。 ありがたく頂戴いたしました。

 色は、テーブルに置かれたカリフォルニアの赤とは別物の濃さですね。これこそカベルネ・ソーヴィニョンですわ。 香りも、ガッツリ樽が効いていて、干しブドウのような濃厚なフルーツ香があって、こちらも別物です。 味は・・・だいたい想像がつくでしょうけど、これも別物です。

 お値段1万円也、やっぱり「高いワインは美味い」ですよ。 惜しむらくは1杯の量がもう少し多ければ・・・30mlくらいでしたかね?ひと舐めして終わりでした。

点数85点
蔵の祭典グランドパーティー フィナーレ

 最後はお店の方々がステージに上がってバンザイ大会。予定終了時間の午後9時きっかりに閉幕しました。

 そんな感じの「蔵の祭典2024グランドパーティー」、参加費は、団体扱いで一人12,000円。 師範はケチなので、最初は「試飲会に12,000円かぁ」と思わないでもなかったのですが、ワイン飲み放題で、ちゃんとした料理が出されて、 着席で友だちと楽しく会話出来て、お土産にワイン1本貰えたので決して高くない、むしろお得な会でした。

串だおれ 渋谷フクラス前店 外観

 宴会でたっぷりワインを頂いてはいるのですが、時間はまだ午後9時過ぎ、そのまま帰るには名残惜しいですよね~ というわけで参加者のうちで残った9名と、今回の宴会参加の発起人
ましゅまおさん
も加わって二次会へ。 景気が回復しているのか、心当たりのあるお店は軒並み満席だったので、 飛び込みで入ったのが串だおれ 渋谷フクラス前店という居酒屋さんです。

串だおれ 渋谷フクラス前店 乾杯

 ラッキーなことに、通されたのはちょうど10人位で入ることが出来る個室でした。 やっぱりこのメンバー、持っているな。

 このお店、ワインもあるみたい(以前別の店舗に伺った際に確認済み)ですが、 ここから激安ワインを口にする気分ではなく生ビールで乾杯しました。 結果的に、生ビールだけを2~3杯飲んだと思います。

串だおれ 渋谷フクラス前店 大阪とんぺい焼き

この写真は大阪とんぺい焼きだと思います、多分。美味しかったと思います、多分。

串だおれ 渋谷フクラス前店 料理

 他にも豚バラ串とか焼きピーマンとかお新香とか。390円以上の料理を人数分以上注文する、というルールでした。

 そんな2次会、お支払いは一人2,000円でございました。 何を話したかあんまり覚えちゃいませんが、またご一緒しましょ~!>皆様


24日(日)

代々木公園での花見 桜

 関東南部は例年、だいたい3月末には桜が咲いて、4月に入ると散っちゃうじゃないですか。 なので本日は、ツイッターの飲み友だち&初めましての皆さんと、代々木公園でお花見です ・・・もちろんまだ桜は咲いて無かったけどな(泣)

 この写真は、数輪だけ咲いている木があったので頑張って撮りました。 葉が先に出ているのでソメイヨシノでは無いかもしれません。

代々木公園での花見 ワイン

そんな「お花見という名の外飲み」、参加者は下記の皆さんです。
まささん(幹事)
ハッピーなつみさん(言いだしっぺ)
お酒のズッキーさん(初めまして1)
野菊さん(初めまして2)
あきさん(初めまして3)
ともさん(初めまして4)
丹治さん(初めまして5)
けんたろさん(初めまして6)
Mayumiさん(二度めまして1)
つぐみんさん(二度めまして2)
米イモさん(二度めまして3)
Nagisa.Tさん(インポーターの中の人)
KC&おじおじさん(裸足のイケメン)
ayucowさん(みんなのアイドル)
とおるの安ワインさん(今日も弄られ)
安ワイン道場師範(議事録頑張ります)

代々木公園での花見 おつまみ

皆さんがお持ち寄りのおつまみ、把握できた範囲をまとめて書いておきます(あやふやな部分があって申し訳ないです)

・まささん:チキンナゲット
・ハッピーなつみさん:餃子2種
・お酒のズッキーさん:ムール貝
・野菊さん:サーモンとクラッカーとオイコス
・あきさん:生ハム
・ともさん:タコのマリネ
・丹治さん:パンいろいろ
・けんたろさん:生ハムと新たまと苺のマリネ
・Mayumiさん:フルーツ盛り合わせ
・つぐみんさん:サラダ
・米イモさん:サンドイッチ
・Nagisa.Tさん:巻き寿司
・KC&おじおじさん:パンだっけ?
・ayucowさん:いなり寿司
・とおるの安ワインさん:チーズ類
・安ワイン道場師範:崎陽軒のシウマイ

それでは、皆さんに持ち寄って頂いて稽古したワインをザックリ書いて参ります。

Dom Perignon Brut 2012 [Moet & Chandon]
名称Dom Pérignon Brut 2012
ドン・ペリニョン ブリュット 2012
生産者Moet & Chandon
モエ・エ・シャンドン
価格(まささんから)
購入店

 会のスタートは正午からだったのですが、場所取りのために一部の方が午前10時30分に集合されています。 まだ花なんて咲いていないので、結果的にはそんな早くから場所取りする必要なんて無かったんですけどね。 師範もアルミテーブルの天板を持参することにしていたので、ちょっと早めの11時過ぎに合流しました。

 すると、幹事のまささんが場所取り先遣隊のためにこんなワインを用意して頂いておりました。 誰もが知っているドンペリですよ。ヴィンテージは2012年、同じものを2年前に稽古しております。 今回頂いたドンペリも、まささんがワインくじで引き当てたものとのこと。当たる人には当たるんですね、ワインくじ。

 で、やっぱり美味いんですよ、ドンペリって。 まず明確に樽の香りを感じます。それも、熟成してナッツみたいな香ばしさになっています。 もちろん熟れたリンゴのようなフルーツの香りもあります。 味わいは酸味しっかりなのですが、旨味があるので酸っぱい感じは全くしません。

 だいたいこういう良いワインって、会の最後の方に出されて「よく覚えていませ~ん」なんて事態になるわけですが、 今回は最初に、それも7人くらいで1本飲んじゃいましたから、タップリ堪能させて頂きました。ありがとうございます!>まささん

点数88点
代々木公園での花見 ドン・ペリニョン

 桜の木から芽吹いた若葉とドンペリです。花が咲いていないので、少しでも華やかに見せようと努力しております。

 ちなみにこのボトル、ずっとここ(シートを敷いた陣地のそば)に置かれていましたが、 後から参加された皆さんには気付かれなかった模様です。 いやー、「早起きはシャン文の得(by ayucowさん)」ですね。

Veuve Clicquot Brut N.V. [Veuve Clicquot Ponsardin]
名称Veuve Clicquot Brut N.V.
ヴーヴ・クリコ ブリュット N.V.
生産者Veuve Clicquot Ponsardin
ヴーヴ・クリコ・ポンサルダン
価格2,200円 (ワインくじ)
購入店イオンリカー 天王町店

 12時ピッタリにお花見会のスタートです。 最初に開けたのは、師範が持参したヴーヴ・クリコ。 なぜ「安ワイン道場師範」がこんなのを持っているかと言えば、 正月にトライしたイオンのワインくじで当たったからですね(その時の様子)。 当たるときには当たるものなんですが、もうワイン運は使い果たした気がするので、以降ワインくじには手を出していません。

 色は、前のドン・ペリニョンと特に違いがあるようには見えません。きっちり細かい泡がいかにもシャンパーニュです。 香りは、こちらのほうが黒ブドウの比率が高いのかな?ベリーの香りが感じられるような気がします。造られたのが若いからかも知れません。 味わいも、若さとパワーがあるような気がします。一方でややシンプルでもあります。

 ・・・と、なんだかんだ書いていますが、やっぱり「シャンパーニュはシャンパーニュと名前が付くだけで美味い」んですよ。 間違いない。ちなみに前回稽古した時も似たようなことを書いています。全く進歩がありません。

点数83点
Franciacorta Saten N.V. [Mirabella]
名称Franciacorta Saten N.V.
フランチャコルタ サテン N.V.
生産者Mirabella
ミラベッラ
価格(丹治さんから)
購入店

 泡が続きます。次に開けて頂いたのは、初めましての丹治さんが持参された泡で、 こちらはシャンパーニュではなくフランチャコルタです。 師範はシャンパーニュも好きですが、フランチャコルタも大好きです。 なぜなら、フランチャコルタの試飲会に2度もお招き頂いているからです。

 外観は、前のヴーヴ・クリコよりも赤みが少なめに感じました。「サテン」ですから、白ブドウだけで造られているようです。 泡立ちは普通くらいですね。サテンはフランチャコルタの中ではガス圧低めのカテゴリーらしいですが、とりわけ低い感じはしませんでした。 香りは、フレッシュな柑橘類の香りがしっかり感じられます。これも美味しいスパークリングですね。

 複雑さという点ではドンペリやヴーヴ・クリコに一歩譲りますが、親しみやすさはコチラの方が上かもです。 お花見に選ぶスパークリングとして大正解のチョイスですね。

点数80点
Moet & Chandon Rose Imperial Brut N.V. [Moet & Chandon]
名称Moet & Chandon Rosé Imperial Brut N.V.
モエ・エ・シャンドン ロゼ・アンぺリアル ブリュット N.V.
生産者Moet & Chandon
モエ・エ・シャンドン
価格(Mayumiさんから)
購入店

 もう1本泡があります。こちらはMayumiさんが持参されたモエ・エ・シャンドンのロゼ。 やっぱりお花見ですからロゼですよ。ラベルのピンク色がいかにも桜!って感じじゃありませんか! まだ花は咲いてませんけどね(一番上の写真、グラスの中身はこのワインです)

 そしてやっぱりシャンパーニュは美味いのよ。 ロゼだから視覚の影響かもしれないけど、ガチでベリーの香りを感じます。 こういうわかりやすい複雑さが良いのよねぇ~、などと一昨日も同じようなことを 書いていた気がしますが気にしません。

 とにかく、美味しかったんですよ、コレ。 ロゼのシャンパーニュはちょっとお値段が張る分、複雑さが増していて美味しくなるように感じます。 一足お先にお花見をした立場から申し上げますと、「花見にロゼ・シャンパーニュは鉄板!」でございます。

点数84点
代々木公園での花見 乾杯

 スタートして30分くらい経った頃かな?全員が揃ったので改めて乾杯致しました。 さすがに16人のグラスを近づけて写真に収めるのは無理でした。

Catherine Marshall Sauvignon Blanc 2022 [Catherine Marshall]
名称Catherine Marshall Sauvignon Blanc 2022
キャサリン・マーシャル ソーヴィニヨン・ブラン 2022
生産者Catherine Marshall
キャサリン・マーシャル
価格(ayucowさんから)
購入店

 ayucowさんが持参されたのは、南アフリカの名手「キャサリン・マーシャル」のソーヴィニョン・ブラン。 この銘柄のこのヴィンテージは昨年の「どっちが南ア?当てます会」で稽古しています。 ああいう企画、また考えたいですね。ブラインド自体の当たる/当たらないも面白いのですが、 当てるためにしっかり考えるのが良いような気がしています。

 そしてこのワイン、昨年稽古した時よりも更に美味しくなった気がしました。 ソーヴィニョン・ブランらしい爽やかなグレープフルーツと草原の香りがバンバン香ります。 味わいはドライなのですが、どことなく濃さががあって飲みごたえを感じるんですね。

 お値段的には稽古範囲の3,000円以内で買えるようです。 やっぱり南アフリカは強いなぁ。そりゃ人気が出るはずですよね。 特にこのキャサリン・マーシャルは、ラベルが特徴的なので覚えやすくて良いと思います。

点数82点
Chichibu Priemeur Blanc 2023 [Usagida Winery]
名称Chichibu Priemeur Blanc 2023
秩父 プリムールブラン 2023
生産者Usagida Winery
兎田ワイナリー
価格(ハッピーなつみさんから)
購入店

 お次は、今回の企画の言い出しっぺであるハッピーなつみさんが持参された日本ワイン。 秩父に小旅行に行かれた際に現地で購入された、とのことだったと思います。 5月の連休あたり、またワイナリー巡りにも行きたいですね。行先はやっぱり勝沼かなぁ。

 閑話休題、このワインは埼玉県秩父で造られています。 ブドウは『秩父市兎田地区の自社畑にて収穫されたシャルドネ』が使われている旨、裏ラベルに書かれています。 色は非常に薄めです。香りは、シャルドネらしい、ニュートラルな白ワインの香りがします。 なるほど~と思いつつ口に含むとちょっとビックリ、かなり甘いんですね。 アルコール度数は12%と普通なので、よほど完熟したブドウが使われているか、あるいは補糖量が多いのかも知れません。

 この甘さ、日本人が新酒に対して抱くイメージに合うように仕立てられたのだと思います。 これはこれで美味しいのですが、ちょっと予想とは違いました。シャルドネってあまり甘くするイメージ無いですからね。

点数76点
Jelena 2020 [Rocca dei Mori]
名称Jelena 2020
エレナ 2020
生産者Rocca dei Mori
ロッカ・デイ・モリ
価格(野菊さんから)
購入店

 こちらは、初めましての野菊さんが持参されたイタリア産の白。 お気に入りの銘柄だそうです。品種は、グリッロ、ビアンコ・ダレッサーノ、シャルドネとのこと。 真ん中の品種は初耳です。そしてグリッロが主体なのでシチリア産かと思ったらプーリア産なんですね。

 外観は、かなり強めのレモン色、薄い黄金色と言った方が良いかも知れません。 香りは、桃の缶詰みたいなフルーツの香りに加えて、樽由来と思われる香ばしさと、オレンジワインみたいな酸化熟成系の香りを感じます。 味わいも、見た目の印象通り濃くて重めの味わい。アルコール度数は14%、しっかりした飲み応えを感じます。

 ちょっとオレンジワイン的な要素を感じるので、醸造時に醸しを加えているのかもしれません。 かなり個性的なワインですが、ハマる人はハマるワインだというのは想像できます。 食前や食後にチビチビ飲んでも良いかも知れません。

点数77点
代々木公園での花見 乾杯

 花が咲いていないことを危惧した丹治さんが、100均で桜の造花を買ってきてくれました。 Mayumiさん持参のフルーツをバックに撮ると、なんだか春が感じられるじゃないですか・・・感じてください。

Gewurztraminer Reserve 2020 [Dom. Fernand Engel]
名称Gewurztraminer Réserve 2020
ゲヴュルツトラミネール レゼルヴ 2020
生産者Dom. Fernand Engel
ドメーヌ・フェルナン・エンジェル
価格(Nagisa.Tさんから)
購入店

 インポーターの中の人、Nagisaさんが持参されたのが、アルザスのゲヴュルツトラミネール。 この日に持ち寄られたワインのうち、2本はアルザス産でした。 やっぱりアルザスって春のイメージがありますよね。 ちなみにこの銘柄の2017年産とは3年前に稽古しています (リンク先のページに師範がアルザス研修していた時代の写真を貼っています)

 外観は、前のイタリア産と比較すると薄めで、わずかに緑色っぽさを感じるレモン色です。 香りは、ゲヴュルツトラミネールらしいライチの香りがガツン!と来ます。もうその香りだけ、と言って良いくらいです。 味わいは、以前稽古した時と同様、かなりしっかりいた甘さを感じます。 ゲヴュルツってこういうの、ありますよね。

 典型的なゲヴュルツの華やかなライチ香と甘さ、ワインをあまり飲み慣れない方にはとてもウケが良いと思われるワインです。 食中酒として丸1本はちょっと難しいかもですが、こういう席にはピッタリですね。

点数78点
III B & Auromon Chardonnay 2021 [Jean-Claude Mas]
名称III B & Auromon Chardonnay 2021
トロワベー・エ・オウロモン シャルドネ 2021
生産者Jean-Claude Mas
ジャン・クロード・マス
価格(米イモさんから)
購入店

 米イモさんが持参されたのは、南フランスの良心「ジャン・クロード・マス」が造る白ワイン。 このマス一族のワインって、どれもお手頃価格ですがどれもハズさない印象があります。 そこのちょっと上級銘柄であるトロワベー・エ・オウロモン(インポーターの表記は「トワベー・オウモン」)、 既に稽古済みかと思っていたけど実は道場初稽古です。

 そしてやっぱりハズさないのよ、この造り手のワインは。イカにもタコにもシャルドネな感じで、 リンゴとハチミツの香りがしっかりしていて、それにバニラっぽい樽の香りが上手に乗っています。 味わいも甘過ぎず酸っぱすぎず、絶妙な丸っこさを感じる味わいに感心させられます。

 マコンあたりのシャルドネと言われればマルッと信じる、南仏リムーのシャルドネです。 もちろんそれ以上ではないわけですが、普通に美味しいワインを普通の値段で出してくれるのはとてもありがたいですね。

点数79点
Genchi 2018 [Fattoria Al Fiore]
名称Genchi 2018
ゲンキ 2018
生産者Fattoria Al Fiore
ファットリア・アル・フィオーレ
価格(あきさんから)
購入店

 このワインは、日本ワインのライターもされているあきさんが持参された日本ワイン。 造り手は宮城県にあるのですが、使われているブドウはナイアガラ、ネオ・マスカット、ロザリオ・ビアンコで、山形県産もあるようです。 "Genchi(ゲンキ)"というのはこのワイナリーで飼われている猫の名前らしいです。

 色は、写真でもボトルの底に少し液体が残っているのでわかると思いますが(クリックして拡大可能です)、 かなりしっかりしたオレンジ色です。 澱もかなりあって、底の方はガッツリ濁っています。 香りを嗅ぐと、まずそのボリュームに感心させられます。爽やかな高級石鹸とゆずポン酢、いかにも自然派な香りです。 味わいも、香りの印象通り酸味がしっかり。個人的には「酸っぱい」と言っても過言ではないレベルに感じます。

 「不自然派」を自認している師範なので、基本的にはあまり得意ではない系のワインです。 ただ、香りのボリュームは素晴らしいし、こういうワインが好きな方がいらっしゃる (実際、かなり方が「コレ美味しい!」と言われていました)のも理解出来ます。ワインはみんな違ってみんな良いんですよ。

点数75点
Materia Prima 2022 [Cavas Pares Balta]
名称Materia Prima 2022
マテリア・プリマ 2022
生産者Cavas Parés Baltà
カバス・パレス・バルタ
価格(まささんから)
購入店

 もう1本オレンジワインがあります。 こちらは幹事のまささんが持参されたスペイン産。 裏ラベルにはEU認定のエコ・マーク(ユーロリーフ)やヴィーガン認定のマークも書かれています。 「ワインにヴィーガンって。そもそも動物由来じゃ無いだろうよ」と思うのですが、 清澄に卵白等の動物性の材料を使ったりしない、ということのようです。

 色は前のワイン同様のオレンジ色ですが、根本的に違うのはこちらには濁りが無いことです。 例えばドイツでは、濁ったワインはワインとして認められなかったりするみたいですので、 欧州ではやはり濁りは好まれないのではないかと思います。 香りは、前のワインをややマイルドにした感じ。傾向は似ています(っていうか自然派は一般に傾向が似ている気がします)が、 こちらは普通の白ワインに近い印象を受けます。 味わいも、確かにこれも酸味しっかりですが、「酢」とか「酸っぱい」ってレベルではありません。

 ・・・などど、これまたネガティブ寄りな書きっぷりになってしまいましたが、 こういうのもアリだと思いますし好きな人も多いと思います。師範も嫌いではありません。 でもやっぱり全部似ている気がするんですよ、自然派ワインって。

点数77点
代々木公園での花見 パンをカット

 大人数で飲み食いする楽しさは、こんなアホみたいに大きなパンをみんなで食べられることですね。 大きいだけじゃ無くて、皮の部分は香ばしくて中はしっとり、生ハムを載せて食べると絶妙でした。

Pseudonym 2022 [BLANKBOTTLE]
名称Pseudonym 2022
スーダニム 2022
生産者BLANKBOTTLE
ブランクボトル
価格(KC&おじおじさんから)
購入店

 だいぶ書いてて疲れてきましたが、これでようやく半分ですね。 こちらのワインは、KC&おじおじさんが持参された南アフリカ産。 「南アワインの東の聖地」アフリカーさんが独自輸入されている銘柄です。 ラベルに品種は書かれていませんが、サンソー100%とのことです。

 このワインもびっくり要素がたっぷりでした。 まず色が薄いんです。「濃いロゼかよ!」ってくらいの色合い。 サンソーって、もっと色の濃い品種じゃありませんでしたっけね。 香りは、まず感じるのは苺です。このワインにもちょっと自然派っぽい要素があって、 なんとなくガメイで造られたナチュールみたいな雰囲気です。 ただ、樽の香りもあるので、いわゆる自然派とは違う感じです。 味わいは、渋味は控えめ酸味はしっかりですが甘味もあるので、ピノ・ノワール的なバランスに感じられます。

 これは意外なサンソーでした。 なんだか南アフリカって自由ですよね。「この品種はこう造らなきゃ」みたいなこだわりの無さが感じられます。 ビックリ箱的な面白さがありますよ。

点数81点
Chikumagawa Asama Merlot 2020 [Manns Wines]
名称Chikumagawa Asama Merlot 2020
千曲川 浅間メルロー 2020
生産者Manns Wines
マンズワイン
価格(つぐみんさんから)
購入店

 横浜ジャズプロムナードでもご一緒したつぐみんさんが持参されたのは、長野県産のメルロー。 造り手は大手マンズワインです。 日本人の生真面目さか、キャップシールにはボトリングした日付が書かれていて、"20230529"なので昨年ですね。 ヴィンテージは2020年ですから、結構長い期間樽熟されていたようです。

 色は、メルローらしくしっかりと濃く、そして青みを感じる紫色です。 香りは「ザ・日本のメルロー」ですね。古い蔵の中のような、ちょっと墨汁のような、しっとりした香りを感じます。 エッジにはややレンガ色が見えるのは、樽熟期間の長さが影響しているのかも知れません。 味わいは、日本のメルローらしく軽めです。『カベルネ・フランっぽい』と言われる方もいましたが、確かにそういう感じがしますよ。

 やっぱり大手は安定感があるというか、その品種&その地方の典型的な雰囲気に仕上げていますね。 ちなみにマンズ小諸ワイナリーは26年前に見学しています。 また行きたくなりました。

点数78点
Au Bon Climat Santa Barbara County Pinot Noir 2021 [Au Bon Climat]
名称Au Bon Climat Santa Barbara County Pinot Noir 2021
オー・ボン・クリマ サンタ・バーバラ・カウンティ ピノ・ノワール 2021
生産者Au Bon Climat
オー・ボン・クリマ
価格(けんたろさんから)
購入店

 ピノ・ノワールが2本、どちらも薄紫色のラベル。 となると同時に飲んで比較したくなるものです。 先に注いだのがこちら、カリフォルニアの優良造り手「オー・ボン・クリマ」のピノですね。 この銘柄は2021年に2018年産と稽古しています。 頻繁に稽古する銘柄だと思っていたのですが、もう3年も前なんですね。

 色は、やや明るめの赤紫色です。 香りはいかにもカリフォルニアのピノ・ノワール、太陽の光をタップリ浴びて健全に熟した感じがします。 ほんのり樽の香りもあって、「これぞカリ・ピノ」な香りです。 味わいも、渋味軽めで甘酸っぱくて、陽気なカリフォルニア感満載ですよ。

 アウトドア、という環境の影響もあったのでしょう、「陽キャのワイン」で花見の席にはぴったりだと思いました。 オー・ボン・クリマもハズさないよなぁ。テクノロジーに裏付けされた味、という感じがしますよ。

点数82点
Bourgogne Pinot Noir Vieilles Vignes 2020 [Dom. de Rochebin]
名称Bourgogne Pinot Noir Vieilles Vignes 2020
ブルゴーニュ ピノ・ノワール ヴィエイユ・ヴィーニュ 2020
生産者Dom. de Rochebin
ドメーヌ・ド・ロシュバン
価格(まささんから)
購入店

 もう一方のピノ・ノワールは、本場ブルゴーニュ産です。 この銘柄は、2009年に2007年産と稽古しております。 特徴的な薄紫色のラベルなので、飲んだこと自体は覚えていましたが、もちろんどんなワインだったかなんて覚えちゃいません。

 まず色ですが、オー・ボン・クリマと比べると気持ち薄めだったように思います(下記の比較写真をご参照下さい) 香りは、ベリー感が少なくて革っぽさがあって、良く言えば落ち着いた、悪く言えば地味な香りです。 味わいも、甘さ控えめで渋味が固くて、こちらもやや地味な印象です。

 相対的に「陰キャ」なピノ・ノワールですね。 もちろんACブルゴーニュのクラスですから、そんなに大きな期待を寄せてもアレだとは思いますが、 オー・ボン・クリマと比較するとちょっと可哀そうな差に感じられました。

点数74点
代々木公園での花見 ピノ・ノワール比較

 ピノ・ノワールを比較しているところです。

 今回、師範は木村硝子のピッコロ15ozを2個持参しました。 やっぱりこういう会ではグラス2個あったほうが良いですよ。 多少荷物にはなりますが、飲み比べる楽しさには代えられません。

Cabardes Terroirs d'Altitude 2017 [Ch. de Pennautier]
名称Cabardès "Terroirs d'Altitude" 2017
カバルデス "テロワール・ダルティチュード" 2017
生産者Ch. de Pennautier
シャトー・ド・プノーティエ
価格(ともさんから)
購入店

 このワインは、はじめましてのともさんが持参されたもの。 ともさんはなんと師範家の長女と同い歳らしいです。 親子ほども離れた年齢でもこうやって楽しく飲める、ワインって素晴らしいですね~

 このあたりになるとかなり記憶もおぼろげになってくるのですが、 今回はちゃんとメモを取っていますのでそこから書き写します。 単語の羅列で恐縮ですが「南仏感」「エッジにオレンジ」「ドライフルーツ」 「還元臭」「味バランス良い」とのことです。

 そしてこのワイン、なんと25年前に1996年産と稽古していました。 ラベルのデザインはかなり変わっていますが、シャトー名になんとなく聞き覚えがあったんですよ。 当時はVDQSというランクだったんですね。今は無くなった格付けです。

点数79点
Barbaresco 2018 [Rosa dell Olmo]
名称Barbaresco 2018
バルバレスコ 2018
生産者Rosa dell Olmo
ローザ・デル・オルモ
価格(とおるの安ワインさんから)
購入店

 赤の最後は、とおるの安ワインさんが持参されたバルバレスコ。 「バルバレスコなんてすごいじゃないですか!」と皆に言われて『いやいやパチモンですよ』などと返されていました。 このワインを輸入したインポーターの中の人が同席しているにも関わらず、です。 間の悪いオッサンだな。

 そんなことは置いといて、このワイン、パチモンどころかちゃんとネッビオーロらしいバルバレスコです。 まず色が薄いのね。そしてかなりレンガ色で、普通の赤ワインだったら20年くらいたっているような外観をしています。 香りにも酸を感じる熟成感があるのですが、飲むと渋みが固いんです。でもそこがバルバレスコらしいんですね。

 「凄いバルバレスコ」ではないのですが「ちゃんとバルバレスコ」です。 2018年だとまだ若いんだと思いますが、もっと時間が経つとどうなるんでしょうね? 更に熟成感が増すようだったら師範的には好みでない方向ですが、バローロとかバルバレスコは熟成させるべし、なんて言いますよねぇ。

点数80点
Pfersigberg Muscat Grand Cru 2022 [Joseph Freudenreich]
名称Pfersigberg Muscat Grand Cru 2022
プェルシックベルグ ミュスカ グラン・クリュ 2022
生産者Joseph Freudenreich
ヨーゼフ・フロイデンライヒ
価格(お酒のズッキーさんから)
購入店

 当初皆さんが持ち寄ったワインとしてはこれが最後、はじめましてのお酒のズッキーさんが持参されたアルザス産のミュスカ、 それも格付けはグラン・クリュです。 ミュスカ自体日本ではあまり見ないのですが、そのグラン・クリュとなると初めてお目にしました。 それもそのはず、このワインはズッキーさんが現地のワイナリーで購入してハンドキャリーされたものなのだそうです。 そんな貴重なワイン、謹んで稽古させて頂きます。

 色は薄めです。グラン・クリュだからといってめっちゃ濃い色をしているわけではないようです。 香りはいかにもミュスカ、いかにもマスカット、というかムスク。 まささんは「ジャスミンティー」と言われてましたが確かにそんな雰囲気もあります。 味わいは、香りに反して甘さ控えめです。前の方で頂いたゲヴュルツと比べるとかなりドライ。 でもこれくらいが食中酒としては良いバランスだと思います。

 やっぱり師範はアルザスが好きなんです。 そして現地にいるとき最初に「ワインって美味ぁ!」と感じたのがミュスカなんですよ。 そんな懐かしさもあって、嬉しいワインでした。

点数83点
Pineau Charentais Cuvee du Petit Buis N.V. [Gui Lheraud]
名称Pineau Charentais "Cuvée du Petit Buis" N.V.
ピノー・シャランテ "キュヴェ・デュ・プティ・ビュイ" N.V.
生産者Gui Lhéraud
ギー・レラール
価格(丹治さんから)
購入店

 延長戦で稽古したのがこのピノー・デ・シャラント、コニャック地方の酒精強化ワインですね。 ワインの発酵中にブランデーを入れて発酵を止めるので、しっかり甘さが残ってアルコール度数高めのお酒になります。 道場への掲載は、1999年に稽古して以来の2本目になります。

 スミマセン、延長戦と言うことで気を抜いていて、あまりコメントを残していませんが、 「無慈悲な甘さ」などといっていたように思います。 ただやっぱり「甘いは美味い」なんですね。かなりアルコールでぼんやりした脳みそには、 これくらい甘いワインじゃないと刺激が無いように感じました。

 それにしても、フランスって国はそれぞれの地方に特色のあるお酒があって面白いですね。 このピノー・デ・シャラントとかバニュルスとかミュスカ・ド・リヴザルトとか。 酒飲みの歴史の長さを感じます。

点数80点
代々木公園での花見 片付け

 12時から飲み始めて、16時半過ぎには撤収しました。 全員で協力してレジャーシートのお片付け、「来た時よりも美しく」を心がけております(師範は撮影係で協力できずにスミマセン)

 そんな花の無い花見、いろいろ準備して貰って参加費は500円でした!安!!

代々木公園での花見 稽古したワインたち

稽古したワインたち。16人で19本、適量ですね。

イータリー 入口

 代々木公園を出て、方面に歩いて駅に向かっていたのですが、まだ飲み足りない数人で 「二次会に行きましょ~!」ということになりました。師範も「飲み足りない」側だったので、 オッサンですが同席させて頂くことになりました。

 お店を選ぶ際、いくつか皆さんに心あたりのあるお店に電話して頂きましたが、8人だとなかなか入れる店も無く、 飛び込みで向かったのがイータリー (Eataly) 原宿店。幸いテラス席が空いていました。

イータリー テラス席

 この二次会に参加したのは下記の皆さんです。

ハッピーなつみさん、野菊さん、KC&おじおじさん、けんたろさん、あきさん、ともさん、丹治さん、安ワイン道場師範

 このお店のテラス席、代々木公園が目の前に広がって大変景色がよろしゅうございます。 小雨が降りだしていましたが、上部がキャンティレバーになっているのでテーブルを壁側寄せれば大丈夫でした。

Primitivo di Manduria 2021 [Poggio le Volpi]
名称Primitivo di Manduria 2021
プリミティーヴォ・ディ・マンドゥリア 2021
生産者Poggio le Volpi
ポッジョ・レ・ヴォルピ
価格
購入店イータリー

 こちらのお店、マーケットが併設されていて、そこでワインを買うと2,000円の抜栓料で飲めるシステムのようです。 まずはお若い方に飲み物のチョイスをお任せして、最初に持ってきて頂いたのがこのプリミティーヴォ・ディ・マンドゥリア。 安旨ワインとして有名な銘柄ですね。道場でももちろん稽古していますが、 もう6年も前になるんですね。

 そしてこのワイン、やっぱり間違いなく美味しいんですね。 濃くて、フルーティで、樽の要素も感じられます。 イタリアもプーリア州あたりになると常に温暖なのか、ヴィンテージの差も無いように感じられます。 いつなんどき飲んでも美味しい安旨銘柄ですね。

点数80点
イータリー 乾杯

そして改めて乾杯。

グラスは、脚無しのタイプです。リーデルなのかダイソーなのかは確認できませんでした。 花見帰りなので皆マイグラスを持っているのでそっちを使っても良かったのですが、 まぁこれで十分ですわ。

Sannio Fiano Taburno 2017 [Fattoria La Rivolta]
名称Sannio Fiano Taburno 2017
サンニオ フィアーノ タブルノ 2017
生産者Fattoria La Rivolta
ファットリア・ラ・リボルタ
価格
購入店イータリー

 次が白です。お店の棚に置かれたワインから選んできているので、白でも冷えていないわけです。 もちろんワインクーラーは貸して頂けるので、白が冷えるまでの間、上の赤を飲んでいました。

 このワイン、あきさんかけんたろさんが選んでくれたんだと思いますが、 カンパーニャ州の白みたいですね。「サンニオ」というDOCは道場初登場です。 世の中にはまだまだ知らないワインがいっぱいありますよ。

 ではこのワインの香りや味わいは・・・どんなでしたっけね? 二次会ではメモを取っていないので朧げな記憶に頼ることになりますが、 結構シュッとした感じで、リンゴより洋ナシ、バニラよりビスケットな香りがあった気がします。 味わいも甘からず酸っぱからず、中庸な感じでした。

 いやいや、適当なことを書いているな。 初めてのDOCくらいもっと真面目に稽古しなさい!と己に猛省を促したい所存です。

点数(78点)
イータリー ポテトチップス

 料理は、ポテトチップスを買ってきて頂いています。 こんなんで良いんですよ。

 ちなみにここまでのワイン2本とこのポテチで一人1,400円でした。とても雰囲気の良い場所で、 かなりリーズナブルにワインが楽しめるお店ですよ。

Franciacorta Brut Rose N.V. [Contadi Castaldi]
名称Franciacorta Brut Rosé N.V.
フランチャコルタ ブリュット ロゼ N.V.
生産者Contadi Castaldi
コンターディ・カスタルディ
価格5,779円 (抜栓料+2,200円)
購入店イータリー

 この二次会の参加者の中で、師範は圧倒的に高齢者なわけです。 なのにみんなで割り勘だけ、ってのはやっぱりどこか心苦しいわけで、次のワインは師範が買って振る舞い酒することになりました (結果、その後の2本も振る舞い酒制度になっちゃったんで、良かったんだか悪かったんだか、ではありますが) 振る舞い酒といえばシャンパーニュでしょう!と見に行ったものの、"Eataly"ってくらいですからイタリアワインが中心なんです。 そういう時のフランチャコルタですよ。良い意味でジェネリック・シャンパーニュの存在はありがたいですね。

 前の白をあまり覚えていないくらいですからこちらはもっと覚えていないわけですが、 幸いグラスに注いだ写真を撮っていました。それによれば、結構泡立ちはしっかりしていてオレンジピンクのキレイな色合いだったようです。 現場からは以上です。

 ・・・で済ますのもアレですが、普通にシャンパーニュと同じように美味しいスパークリングだったと思います。 抜栓料を入れても8,000円弱、この環境で頂けるのであれば思いっきり「アリ!」ですよ。

点数(82点)
イータリー バーニャカウダ

 バーニャカウダなんかも頂いております。 手元にレシートが無いので、どなたかが買ってきて頂いたんでしょうね。遅ればせながらありがとうございます。

 丹治さんでした。ありがとうございます!

Langhe Nebbiolo 2021 [Fontanafredda]
名称Langhe Nebbiolo 2021
ランゲ ネッビオーロ 2021
生産者Fontanafredda
フォンタナフレッダ
価格(どなたかから)
購入店イータリー

 写真のタイムスタンプを見ると、前のフランチャコルタを開けたのが18時過ぎ、 そしてこの赤を開けたのが18時半過ぎだったみたいです。陽が落ちるのが早いですなぁ。

 などとどうでも良いことを書いているのは、もちろんこのワインがどういう内容だったのか覚えていないからです。 これもグラスに注いだ後の写真はあって、ネッビオーロらしくピノ・ノワールかと思うような明るめの赤紫色でしたね。 このワインと↓のワイン、どなたかが買って振る舞い酒して頂いたのだと思います。更に遅れながら御礼申し上げます。

点数??点
Cannonau di Sardegna Serenata 2020 [Silvio Carta]
名称Cannonau di Sardegna "Serenata" 2020
カンノナウ・ディ・サルデーニャ "セレナータ" 2020
生産者Silvio Carta
シルヴィオ・カルタ
価格(どなたかから)
購入店イータリー

 このワインを撮った際のタイムスタンプは19時ちょっと前。かなりのペースで飲んでますね。 サルデーニャ島のワインですが、なかなか普通は選ばないよなぁ・・・ と考えていたら、今回の参加者にはワインの資格をお持ちの方が多いんでした。 そりゃちょっと珍しいワイン、いきたくなっちゃいますよね。

 ハイ、どんなワインだったか、全く覚えておりません。 でも記憶が無いわけじゃないんですよ。たくさん飲んだ日でしたが、時間はかけているし水も飲みながらでしたので、 正体を無くすほど酔っぱらいはしませんでした・・・と思います・・・であって欲しいと願っています。

 そんな花見~二次会の1日でした。 最後の写真の撮影時間は20時ちょい前、健全です。 お付き合い頂いた皆さん、ありがとうございました!

点数??点
イータリー バーニャカウダ

イータリー原宿店で稽古したワインたち。この日稽古したのは24本。


23日(土)

アサヒ 食彩 生ジョッキ缶

 本日のアペロは、アサヒの「食彩 生ジョッキ缶」、お惣菜の鶏レバー煮に合わせました。

 スーパードライから採用されているこの缶、初めて開けたけど結構いい感じに泡が盛り上がって楽しいっすね。 洗い物が減るのもナイスです、ビールの色が見えないのは残念です。

 肝心の味や香りは、スーパードライのカッチカチした角を丸めて普通にした感じです。「プレミアム」な感じはしないな。

Charmer Pinot Noir 2019 [Lismore Wines]
名称Charmer Pinot Noir 2019
チャーマー ピノ・ノワール 2019
生産者Lismore Wines
リズモア・ワインズ
価格1,430円 (単品価格:2,530円)
購入店銘醸ワイン専門 CAVE de L NAOTAKA

 本日の夕食は、モウカザメの照り煮と馬刺、それに焼きナス、モヤシのナムル。 赤か白か迷うメニューですが、珍しく昨日のワイン会ではピノ・ノワール主体が無かったので、「ピノ欠乏症」にならないよう肝臓に注入することにしました。 選んだのは、Cave de L.NAOATAKAの「世界のピノ ノワール 飲み比べ 5本セット」からの4本目。 ニュージーランドは南島産のピノ・ノワールです。

 色はかなり薄めの赤紫色です。光にかざすと透き通っていて、やっぱりピノ・ノワールって良い色だよね、と実感します。 香りは、アメリカンチェリーの果実香に、ちょっとシラーっぽい胡椒の香り、それに生ゴムみたいな香り。 どちらかというと温暖な産地のピノっぽい香りです。樽熟はしていないのか、樽香は感じません。 味わいは、ピノらしく渋味おだやかで甘酸っぱいバランス。確かに名前通りのチャーミングさですね。

 ニュージーランドのピノ・ノワールって、もっと冷たい雰囲気というか冷涼な気候を感じさせるワインが多いイメージがありますが、 このピノはどちらかと言うと暖かい気配を感じます。先日の「ペア対抗!格付けワイン会」で稽古したピノもそうでした。 自分の中の印象を差し替える必要がありそうです。

 外飲みが続いたことにより、抜栓から6日後、小瓶に保存した100mlと再稽古・・・って誰もココ見て無いよね。 見た人がいたらツイッターで教えて頂くと喜びます&必ずリプします。
 結論から言うと、抜栓当日と大きな変化はありません。小瓶グッジョブです。 日本のメルローと比較しながら稽古しましたが、やっぱり明るさが違いますね。「陽の美」ですわ。

点数78点

22日(金)

ブラッスリー・レカン 入口

 本日は、古くからの飲み仲間で25年以上続くワイン会に参加。場所は上野のブラッスリー・レカン、 フレンチの名門「銀座レカン」が上野駅構内に出しているカジュアルなお店です。 このお店はBYOスタイルが採用されているので、ワイン持ち込み(ひとり1本まで)無料なんですね。 ワイン好き界隈では昨今話題のお店です。

 自分で持ち込まなくても、併設のワインショップ(下写真)のワインは販売価格で持ち込めるみたいです。 今回、1本目のシャンパーニュはここで調達して貰いました。

ブラッスリー・レカン 店内

今回の参加者は下記の皆さんです。
とびさん(幹事)
がぶさん(紅一点)
へんさん(岡山から)
磯子さん(男性です)
柳沢さん(熱心な門下生)
安ワイン道場師範(自分)
当初はここに光弘さん(大御所)も参加される予定だったのですが、 悲しいことに先日虹の橋を渡られました。この会を楽しみにされていたのに、大変残念です。

L'Hoste Grand Rose Brut N.V. [Champagne L'Hoste]
名称L'Hoste "Grand Rosé" Brut N.V.
ロスト "グラン・ロゼ" ブリュット N.V.
生産者Champagne L'Hoste
シャンパーニュ・ロスト
価格8,250円 (お店価格)
購入店ブラッスリー・レカン

 持ち込み無料なのは一人1本までなのですが、人数分のワインで足りるメンバーではありません。 そこで、1本目の泡はお店のセラー持ってきてのBYOとしました。 事前にとびさんがこのお店を訪問していて、当たりを付けて頂いていたのがこちらのシャンパーニュ。 品種はシャルドネ70%/ピノ・ノワール30%、ドザージュ10g/L。36か月瓶内熟成だそうです。

 師範としたことが、何に動揺したのかこのワインのボトル写真を撮り忘れています。 なので集合写真からの切り出しで失礼します。

 色は、かなりしっかりとしたオレンジピンク、泡立ちはさすがにシャンパーニュでゴンゴン出てきます。 香りは、品種構成を知らなきゃ「黒ブドウだけですよね」と言いそうになるくらいはっきりとベリーの香りを感じます。 味わいは、酸っぱすぎず甘すぎず、ちょうど良いくらい。加えて軽い苦味が全体を引き締めています。 36ヶ月瓶内熟成らしいですが、いわゆる熟成感は少なめでフレッシュな味わいですね。

 これは美味しいロゼ・シャンパーニュでした。 師範はやっぱりシャンパーニュにはちょっとベリーの香りがあったり樽の香りがあったり、 わかりやすく複雑さのあるものが好きなようです。

点数82点
ブラッスリー・レカン 乾杯

 それでは乾杯!・・・というか、この会の中心人物だった光弘さんを偲んで献杯。

 ちなみにこのお店、使えるグラスは1つ(多分木村硝子のピッコロ10oz)です。 持ち込み無料は大変ありがたいのですが、出来れば追加料金を払ってでも複数のグラスが使えるオプションがあれば更にありがたいなぁ、 と思いました。

ブラッスリー・レカン アミューズ

料理は、9,500円のコースでお願いしています。 まずはアミューズがコチラ。

ダブル・コンソメスープ

まるでコーヒーみたいなカップに入った、コーヒーみたいに色の濃いコンソメ・スープです。 不思議な酸味を感じるのですが、通常より長く煮込むので材料の酸味が移るんだとか。 こういうスープは初めての経験でした。

Les Trois Croix Rose 2021 [Famille Patrick Leon]
名称Les Trois Croix Rosé 2021
レ・トロワ・クロワ ロゼ 2021
生産者Les Trois Croix (Famille Patrick Léon)
レ・トロワ・クロワ (ファミーユ・パトリック・レオン)
価格(がぶさんから)
購入店

 ここから怒涛の持ち込みワインが始まります。 がぶさんが持参されたのは、当日にご近所のワインショップで薦められて買ったらしいロゼ。 産地はボルドーらしいですが、格付けはヴァン・ド・フランスです。ボルドー・ロゼを名乗らない理由はわかりません。 造り手は、ムートンやオーパス・ワンを手掛けた天才醸造家「パトリック・レオン」氏が家族で始めたワイナリーとのこと。 赤ワインの樽から果汁を抜いて造るセニエ方式のロゼ、品種はメルローらしいです。

 色はとても薄め、ピンク色というより薄いオレンジ色です。 香りには明らかに黒ブドウの雰囲気があって、目をつぶれば赤ワイン?と思うくらいです。 味わいは全体に軽め。ほんのり甘くてほんのり苦くて、スイスイと飲めてしまいます。

 春の山菜を思わせる味わいは、↓の筍との相性バッチリでした。気軽なワインとして花見に良さそうです。 でも、ロゼってだいたいそうですよね。 美味しくないロゼってめったに遭遇しませんし、めっちゃ美味いロゼもあまり経験がありません。

点数77点
ブラッスリー・レカン 前菜

前菜がコチラです。

筍のロースト 長野産の生ハム オランデーズソース

フレンチで筍を使う意欲的なアレンジ、春らしい一皿ですね~。 筍は柔らかく甘味があって、生ハムとオランデーズソースのコクも合わさって大変美味しゅうございます。

Condrieu Les Terrasses de l'Empire 2018 [Dom. Georges Vernay]
名称Condrieu "Les Terrasses de l'Empire" 2018
コンドリュー "レ・テラス・ド・ランピール" 2018
生産者Dom. Georges Vernay
ドメーヌ・ジョルジュ・ヴェルネィ
価格(柳沢さんから)
購入店

 柳沢さんが持参されたのは、ローヌにおける白ワインの銘醸地コンドリュー、 そこの看板造り手である「ドメーヌ・ジョルジュ・ヴェルネィ」のワイン。 コンドリュー自体、道場掲載まだ3本目です。 こういうワイン、なかなか自分じゃ買わないっすよね・・・っていうか実売5桁円のワインなのね。正座して稽古致します。

 色は普通、ちょっとレモン色が濃いかな?くらいな感じです。 香りは、最初嗅いだ時はとても弱く感じました。やっぱりグラスはもう少し大きい方が良いかなぁ。 時間が経つと、とても特徴的な、白桃と金柑の甘露煮のような甘い香りが感じられます。 味わいも実に特徴的。甘くは無いけど甘さを感じる旨味がたっぷり。口の中にブワッと広がります。

 なるほどこれがコンドリュー、これがヴィオニエなんですね。 こういう会なのでサクッと飲んじゃいましたが、時間をかければ凄いワインに化けたような気がします (・・・という学びを得て次↓のコス白は2杯目分は残しました)

点数81点
ブラッスリー・レカン 魚料理

魚料理がコチラです。

イサキのブレゼ ポーチドエッグのせ

ソースの名前は聞き漏らしました。 載せられた半熟卵が良い仕事しています。皆で「半熟卵って美味いよねぇ」とか「目玉焼きの自分流な焼き方」とか。 ひとしきり話題になっていました。

Cos d'Estournel Blanc 2019 [Ch. Cos d'Estournel]
名称Cos d'Estournel Blanc 2019
コス・デストゥルネル ブラン 2019
生産者Ch. Cos d'Estournel
シャトー・コス・デストゥルネル
価格21,300円
購入店銘醸ワイン専門 CAVE de L NAOTAKA

 そもそもこの会は、「ワイン持ち寄り」では無くて故・光弘さんの「セラー放出」企画だったんですよ。 そのラインナップには白が無かったので、会に向けて師範が別途調達したのがこのワインです。 それが残念ながらセラー放出企画は叶わなくなったので、この白のコス・デストゥルネルが師範の持ち寄りワインとなりました。 格付けはACボルドーですがお値段は21,300円也。これも何かのきっかけがないと手を出さないワインですよね。

 色は特にどうということはなく、普通に白ワインの色ですが、アルコール度数が14%もあるのでアシは長めです。 香りは、前のコンドリュー同様、かなり弱めに感じました。 こちらはグラスがどうこう言うより、師範が持参した際に冷やし過ぎていた可能性が大です。 温まるのを待って香りを嗅ぐと、しっかりとした、そして上品さを失わない樽香を感じます。 品種はソーヴィニョン・ブランが65%でセミヨンが35%とのこと。 ソーヴィニョン・ブランってあまり樽をかけない品種だと思いますが、 樽熟すると「甘く香ばしい」というより「深く香ばしい」香りになりますね。 カサブランカ(ユリ)みたいな香りも合わさって、 この品種に特徴的なハーブやトロピカルフルーツとはかなり傾向の異なる香りです。 味わいもとてもしっかりです。味わいのバランスとしては前のコンドリューと似た感じなのですが、 あちらが「ブワッと拡がる」味わいだとすれば、こちらは「長~く尾を引く」味わいです。

 いやー、これは美味いっす。さすがは名門ドコロが造る白ですね。 注いですぐの1杯目より、時間を開けた2杯目の方がはるかに好印象でした。 やっぱり良いワインは良いグラスでじっくり時間をかけて飲みたいですね~。

点数86点
Chateau Cos d'Esournel 1989 [Ch. Cos d'Estournel]
名称Château Cos d'Esournel 1989
シャトー・コス・デストゥルネル 1989
生産者Ch. Cos d'Estournel
シャトー・コス・デストゥルネル
価格(磯子さんから)
購入店

 師範がコス・デストゥルネルの白を持参することを公表したところ、 良いワインを昔いろいろ買い込んでおられる磯子さんがご本尊の赤を持参してくれました。 でっかい釣り針に見事引っかかって頂きありがとうございます。 シャトー・コス・デストゥルネル、直近では2016年に稽古した1995年産以来です。 こちらのヴィンテージはなんと1989年、白より遡ること30年前、師範はまだ大学生の頃ですよ。

 お店の方に抜栓して頂いたのですが、コルクはかなりヤバい状態になっていたので、ブロング式のオープナーを使って開けて頂きました。 色はとても健全です。エッジのあたりはレンガ色になっていますが、液体全体は濃い紫色です。 香りは凄いんです。まずボリュームが凄い。ドライプルーン、煮豆、ミルク、そんな香りが小さめのグラスでもブワーッと香ります。 もちろん熟成感はありますが、まだまだ勢いを感じる香りです。 ところが、口に含むと「あれっ?」となります。明らかに痩せているんですね。もうピークを過ぎたおばあちゃんワインの味わいです。

 香りは凄いんだけどなぁ~、飲まずにずっと嗅いでいた方がお得なワインでした。 でも、グラスは1つなので飲まざるを得ないんですよね。やっぱりグラス複数欲しいですよね~

点数83点
ブラッスリー・レカン 肉料理

肉料理はコチラです。

子羊のロースト 焼いたハマグリを添えて

お店の雰囲気からクラシカルな料理が出されることを想像していたのですが、子羊にハマグリ、なかなか野心的ですね。 合うかどうかに関しては師範はよくわからなかったのですが、他では味わえない取り合わせだと思います。

Chateau Pontet-Canet 2007 [Ch. Pontet-Canet]
名称Château Pontet-Canet 2007
シャトー・ポンテ・カネ 2007
生産者Ch. Pontet-Canet
シャトー・ポンテ・カネ
価格(へんさんから)
購入店

 このワインは岡山在住のへんさんが持参されました。 この会は毎度へんさんがお仕事で上京される予定に合わせて、だいたい毎年秋ごろ行われていました(前回の記録)。 それをこの時期に開催することになったのは、光弘さんの体調に合わせてのことでしたが・・・いやぁ早すぎますよ。

 というわけでわざわざこの会のためだけに上京されたへんさんが持参されたのは、メドック5級のシャトー・ポンテ・カネ。 フランスソムリエ協会ボルドー支部役員の 野田祥子さんがイチオシされているシャトーですね。 ツイッターでも結構話題になっているのに実は師範はファーストとの稽古経験が無く、一度は稽古してみたかった銘柄です。

 色は、前のコス・デストゥルネルよりも更に濃くて、エッジまできっちり紫色です。 香りは、ボリュームこそコスより弱めですが、ベリー感がしっかりしていて王道ボルドーな雰囲気が香ります。 そして素晴らしいのが味わい。甘味があって渋味がこなれていて、深みと落ち着きを感じる味わいです。

 なるほどこれは推すに値するワインだと思いました。 サン・テステフのコスがシャキッとした左岸らしいワインなのに対して、 ポイヤックのポンテ・カネはやや柔らかさがあって右岸みを感じます。 もちろん、土地の違いというよりもヴィンテージや造り手の違いの影響が大きいんだとは思いますが。

点数90点
ブラッスリー・レカン チーズ

チーズもコースに含まれています。嬉しいですね。

国産のウォッシュチーズ ドライフルーツ

美味しかったです(語彙力)。チーズの名前は失念しました。ちゃんとメモに書きましょう>自分。 そのうちへんさんのサイトに詳しい情報が載ると思います。

Chateau Le Bon Pasteur 2010 [Ch. Le Bon Pasteur]
名称Château Le Bon Pasteur 2010
シャトー・ル・ボン・パストゥール 2010
生産者Ch. Le Bon Pasteur
シャトー・ル・ボン・パストゥール
価格(とびさんから)
購入店

 ラストのワインは、幹事のとびさんが持参されたボルドー産の赤で、右岸のポムロール地区から。 とびさんが『最初に最も感銘を受けたボルドーワイン』とのこと。 光弘さんはボルドーがお好きな方だったので、今回はボルドー多めのワイン会となっております。 飲む順番は「ジロンド川の河口→内陸」「ヴィンテージが古い方→若い方」という順番にしました。

 前の2本と比べて若いワインなので、色合いも更に若い感じです。 香りは前のポンテ・カネに酷似しています。あちらはカベルネ・ソーヴィニョンが主体、こちらはメルローが主体だと思いますが、 ボルドーのワインで香りから品種を拾うのはとっても難しいですね。 ところが口に含むとやっぱり違うのよ。明らかに丸っこいんです。 良く出来たワインを「球体を感じる味わい」なんて言いますが、まさにそんな感じです。

 改めてラベルを見ると「ミシェル・ロラン」の名前があります。なるほどやっぱり彼の仕業か。 現在の時価で言えば、コス>ポンテ・カネ>ボン・パストゥールだと思いますが、 師範の好みはその逆でした。普段は「ボルドーは熟成させてナンボ」なんて言っていますが、今回は若いほうに惹かれましたね。 若いといっても10年以上経っているわけで、「熟成の初めの頃」が好きなんでしょうね。

点数92点
ブラッスリー・レカン デザート

デザートがコチラです。

ココナッツパルミジャーノ・チーズのかかったアイス

なんだかちりめんじゃことイクラみたいですね。 これに至っては、なんのアイスだったかすら記憶がオボロゲ、写真もボケております。 後半グダグダな師範の本領発揮であります。

金渓ワイン ロゼ N.V. [佐藤ぶどう酒]
名称Kinkei Wine Rose N.V.
金渓ワイン ロゼ N.V.
生産者
佐藤ぶどう酒
価格900円 (Glass)
購入店

 デザートの際にすっかり飲み物が無くなっていたので、お店の方に『グラスでデザートワインはいかがですか?』 との提案を受け、素直に採用させて頂きました。 ボトルを見せて頂いてビックリ、日本ワインの一升瓶ですよ。フレンチ・レストランのデザートワインとしてはかなり異例だと思います。 品種はマスカット・ベーリーAとデラウェアとのこと。グラス1杯900円だったみたいです。

 色はいかにもロゼ、キレイなピンク色です。 香りはいかにも日本ワイン、「ナイヤガラとかコンコードが入ってないっすか?」ってくらいラブルスカ種の雰囲気を感じます。 でも、そのいかにも生ブドウな香りが味わいの甘さと合って、それはそれで悪くないんですよ。

 なんだかんだ言って最後の1杯なんで、甘けりゃなんでも良かった気はします。 後になって考えると、900円のグラスワインを6人分頂くんだったら、その値段でなにかボトル1本頼めたかも?って気もします。 ワインリストを見せて貰えばよかったなぁ、といっても後の祭りですな。

点数74点
ブラッスリー・レカン お茶

 最後にコーヒーを頂きました。おごちそうさまでした。

 そんな「光弘さんを偲ぶ」ワイン会、会費はひとり10,000円ちょっと(※)でした。 ちょうどワインとも良い感じに合って、満足度の高いコース料理だったと思います。 そしてやっぱり持ち込み無料は強いですね。そういう店が増えてくれることを願っております。

(※)実は、幹事のとびさんが最初のシャンパーニュ代を徴収しわすれていたとのこと。 実際は+1,300円くらいです。今度みんなで奢ることになりました。

ブラッスリー・レカン 稽古したワインたち

 ブラッスリー・レカンで稽古したワインたち(グラスで頂いた日本ワインは写っていません)


20日(水祝)

サングリア

 昨日のイケて無かった赤ワイン、100mlに小瓶保存した分は、翌日サングリアに化けました。 こういう飲み物は明るいうちに頂くべきでしょう・・・ということで夕食前にアペロ。

 割ったジュースはDoleのオレンジ100%/200ml紙パック、容量単価だと微妙にこちら方が高いのよね。 結果、普通にオレンジジュース味になりました。もう少しジュースの比率を下げた方が良かったかも。

Villa Maria Earth Garden Chardonnay 2021 [Villa Maria]
名称Villa Maria "Earth Garden" Chardonnay 2021
ヴィラ・マリア "アース・ガーデン" シャルドネ 2021
生産者Villa Maria
ヴィラ・マリア
価格2,118円 (単品価格:2,390円)
購入店ワインセラー エスカルゴ

 本日の夕食は鍋。出汁はエバラ「柑橘醤油つゆ」、鍋ダネは豚肉とか鶏肉とか野菜とか。 師範は別に出汁無しの水炊きでも良いんだけど、長女がこういうのに今凝っています。 食前には本マグロ中トロの刺身も頂いております。

 そんな料理の相手に選んだのは、 「シャルドネ白ワイン厳選3本セット」送料込み6,590円からの最後の1本で、ニュージーランドのマールボロー産シャルドネ。 オーガニックなワインみたいです。 関係ないけど、New ZealandやNew Yorkはなぜ「ニュー・ジーランド」とか「ニュー・ヨーク」とか中黒点を打たないんですかね?

 閑話休題、ワインの情報を。 色は、やや緑色っぽさがあって若さを感じるレモン色です。 香りは、いい意味で「マジか!」です。陳腐な例えで恐縮ですが、「まるでムルソー」ですよ。、 リンゴとハチミツをベースに、樽由来のバターとバニラの香ばしさがあります。 フレンチオークなのかな?某ブレッド&バターみたいな下品さのない樽香に好感が持てます。 味わいは、香りの甘やかさから想像されるよりもかなりシャープで、甘さ控えめ酸味そこそこ、ネガティブではない苦味が全体を引き締めています。

 王道な造りのシャルドネです。オーガニックのメリットは分かりませんが、香りだけなら「ムルソー1級畑」ですよ。 それが2,000円ちょっとなのはありがたいですね。お値段もお手頃だし、皆さんにお薦め↓できるワインです。

 小瓶保存した3日後再稽古。 たいていのレストランが樽熟シャルドネに対してそうするように、ピノ・ノワール用の大きめグラスで頂きましたが、やっぱり良いですね。 樽の炎が収まって消し炭っぽくなった感じもナイスです。ホントこのワインはお値段以上に美味しかったっすよ。

点数82点

 このワインを含むシャルドネ3本セット、今でも売られていますが、それぞれの産地の特徴が感じられて、結構お買い得な感じでした。 現行のセットでは、師範が買った時のセットではイマイチだったブルゴーニュ産の1本が入れ替わっているのもナイスです。
シャルドネ白ワイン3本セット 6,790円


 単品で買ってもそれほど価格差は無いので、なにか他のワインと抱き合わせで買うのもアリだと思います。
Villa Maria "Earth Garden" Chardonnay 2021 2,390円


19日(火)

ヒューガルデン ホワイト

 本来火曜日は休肝日ですが、明日は春分の日、「休前日等特別措置法」が適用されて飲んでいいことになっております。

 そんな屁理屈を捏ねつつの食前酒は、賞味期限が近くて安売りされていたヒューガルデン。年末に買いました。 賞味期限は2月まで、キッチリ切れております。

ヒューガルデン ホワイトの澱

 上の写真でヴァイツェンにしては濁りが少ないのは、しっかり澱が固まっているからです。 瓶内二次発酵でデゴルジュ無しだとこうなりますよね。

 賞味期限は過ぎてて見た目はこんなですが、白ビールらしい柑橘系の香りがしっかりで、味は問題なく美味しいです。

Vinas Bajas Vino Tinto Tempranillo N.V. [Grandes Vinos y Vinedos]
名称Viñas Bajas Vino Tinto Tempranillo N.V.
ビーニャス・バハス ビーノ・ティント テンプラニーヨ N.V.
生産者Grandes Vinos y Viñedos
グランデス・ヴィーノス・イ・ヴィニェードス
価格350円 (単品価格:770円)
購入店タカムラ ワイン ハウス

 本日師範代は送別会、長女も職場の飲み会、次女も外出していたので夕飯は師範ひとり。 得意の「テキトー料理」で、メニューは豚ホルモンとキャベツの炒め物、鶏レバーの赤ワイン煮(お惣菜)。 こういうジャンクな料理に合いそうなのはジャンクな赤ワイン、ということでスペイン産の激安赤をチョイス。 「在庫一掃 訳あり 6本セット」 税送料込 3,980円からの3本目です。 これまでの2本は結構アタリでしたが、これは単価的にはかなり厳しい稽古が予想されます。

 色は普通に赤ワイン、値段の割にはしっかりした感じがする紫色です。 香りは・・・「無いに等しい」と言って良いでしょう。ぐるぐるスワリングしてズゴーって嗅ぐと、 テンプラらしいヤニっぽさの向こうにほんのりベリーが香ります。 味は酸味控えめ、甘味はもっと控えめ、渋味も軽くて一番顕著なのは苦味。明らかに苦いんですよ。 想像した通り、かなりタフな稽古になりました。

 最近「高ワイン道場」と揶揄されるような、舌の奢った状況が続いておりましたが、久しぶりに安ワインの神髄を見ました。 こういうのだったよね、激安ワインって。なんだか懐かしくなりました・・・でも好きでは無いです。でもでも流しに飲ませるほどでもないです。

点数54点

17日(日)

スタジオNOAH 恵比寿店 店内

 本日はバンドの練習日。場所はいつものスタジオNOAH 恵比寿店。

 いつもはダラダラ練習しているのですが、無謀にも今回、とあるジャズフェスティバルに応募するためにビデオを撮りました。 まぁ受かることは無いと思いますが、間違えないように細心の注意を払って演奏するのって神経使いますな (それでも間違えます。間違わないプロすげぇ)。

サイゼリヤ 恵比寿駅東口店 入口

 神経使った練習のあとは、神経を使わない反省会。お店はいつものサイゼリヤ 恵比寿駅東口店。 午後7時過ぎに伺ったところ4組待ちくらいの混雑度。20分くらい待って入店できました。

 普段はお昼過ぎの利用なので子供連れが多いのですが、 この時間はおひとり様のご利用が結構目立ちました。 一人でランブルスコ1本飲んでいる若いお嬢さんとか、カッコイイっす。

サイゼリヤ 恵比寿駅東口店 モバイルオーダー画面

 この店に伺うのは3ヶ月ぶりですが、注文システムがモバイルオーダー方式に変わっていました。 画面にメニューが表示されるのではなく、数字を入力するだけという極めて簡素なシステムです。 でも、このシンプルなユーザーインターフェースを実現するために、 元からあった商品番号のアルファベットを無くして数字だけにしたのはなかなか大きな決断だったと思います。 このお店には大変優秀な店員さん(※)がいるのですが、 その方ですら『まだ新しい番号は覚えていません』だそうです。もちろん、モバイルオーダーだから、 昔みたいに番号から商品を復唱する必要は無くなりましたけどね。

 また、この数字の配置が「電卓並び」ではなくて「電話並び」なのも興味深いですね。 どっちに合わせるかとか、中でいろいろ議論があったんだろうなぁ、と考えると楽しいです。


(※)男性の方ですが、明るい接客で、美味しい食べ方を説明して頂けたり、 ちょこちょこアドバイスもしてくれたりして、文字通り優秀な方です。ファミレスに置いとくのは惜しいくらいですよ。

サイゼリヤ 恵比寿駅東口店 乾杯

 元の番号は"BR01"、新しい番号は"3301"の生ビールをスマホからピピッと注文。 ヴォーカルさんは別のバンドの練習に向かったので、オッサン4人で乾杯です。

サイゼリヤ 恵比寿駅東口店 マルゲリータピザと辛味チキン

 もちろん料理もいろいろピピッと。こちらは マルゲリータピザ(Wチーズ)辛味チキンです。

 練習で気力を使ったからか、撮影が手抜き感満載。写真のホワイトバランスがヘンテコですね。 緑に寄っていてなんだか不味そうに写っていますが、実物はもう少し美味しそうでした。

In Cantos 2022 [Dolianova]
名称In Cantos 2022
イン・カントス 2022
生産者Dolianova
ドリアノーヴァ
価格1,650円 (お店価格)
購入店サイゼリヤ 恵比寿駅東口店

 生ビールを2杯ほど飲んで喉の渇きを潤したら、もちろんワインです。 ベースのAo氏が『さっぱりした白が飲みたい』と言うので、注文したのがこのサルデーニャ島産の白。 この銘柄は2年前に稽古していてサッパリ系という記憶があったし、 飲み友だちがサイゼリヤでワイン会をしていて『これが一番美味しい』と ツイートされていたので迷わずチョイスしました。

 色は・・・どうですかね?サイゼの唯一残念なところはグラスが単なる器としてしか機能していない点です。 香りはフレッシュ一点張り。地中海を思わせる柑橘類と潮風の香りがします・・・ってかそんな気がします。 だってサルデーニャ島のワインですからね。 味わいもフレッシュ、Ao氏の注文通りサッパリしていますよ。

 なんだかね、ワインの香りが~とか味わいが~とか、そんなことはどうでも良いというか、 普通にクイクイの飲んで美味しけりゃそれで良いじゃん、という気になります。 安ワイン道場の存在意義を危うくするワインです。

点数76点
サイゼリヤ 恵比寿駅東口店 ディアボラ風ハンバーグ

 サイゼリヤ、いわゆるファミレスメニューも良きですよねぇ。 特にこのディアボラ風ハンバーグなんか秀逸です。 刻んだタマネギがたっぷり入ったソースをサイゼリヤでは「ディアボラ風」と言うみたいですが (ネットで「ディアボラ風」を検索するとかなり違うものが出てきます)、 そのソースが美味いのよ。

 そして、この写真もなんだかピントがボケててスミマセン。 ま、みんな知っているメニューだし良いかと(雑)

Chianti Rufina Riserva Monte F.lli Bellini 2019 [F.lli Bellini]
名称Chianti Rufina Riserva "Monte F.lli Bellini" 2019
キアンティ・ルフィーナ リゼルバ "モンテ・フラッテリ・ベリーニ" 2019
生産者F.lli Bellini
フラッテリ・ベリーニ
価格2,200円 (お店価格)
購入店サイゼリヤ 恵比寿駅東口店

 白だけで終わるわけはないでしょう。 ちなみにキーボードのMz氏はコアなビール党なので、ビールを飲む合間のチェイサー代わりにワインを口に運ぶ程度、 ドラムのHr氏はそんなにたくさんはお酒を飲まないので、ベースのAo氏と二人でほぼ飲み干しています。

 注文した銘柄は、ちょっと挑戦してみたくなったのでキアンティを。 だってほら、安キアンティで「お土産ワインかよ!」ってくらい薄いのがあるじゃないですか。 それを避けたかったんでこれまで注文してきませんでした。 今日は雑に飲みたい気分だったので、これを選んだ次第です。

 で、最初に言いますが「安キアンティさん舐めててスミマセン!」です。 前述したように色はよくわかりませんが、そこそこ濃い感じでした。 香りは、イタリアらしいスミレの花のような香りと甘いベリーの香り、それに樽の香りまで感じます。 味わいもそこそこしっかりしていてトゲトゲしくなくて、スイスイ飲めてしまいます。

 コレ、単なるキアンティじゃなくてキアンティ・ルフィーナのリゼルバなんですね、 それがお店で2,000円、どうかしています。 大きめのグラスでゆっくり時間をかけて飲んだら、もっと好印象になるだろうと思われるワインです。

点数78点
サイゼリヤ 恵比寿駅東口店 ワインセラー

 サイゼリヤ、ワインセラーがあるんですね。 普通、ファミレスには無いんじゃないかな?ワインを美味しく提供するための企業努力には頭が下がります。

 そんなオッサン4人の反省会、お会計はトータルでも10,000円いかないのよ。 夕方の恵比寿、飲み屋は山ほどあるんだけど、やっぱりここに来てしまいます。 お値段の安さゆえにスイッチングコストが高いんです。 ホント「サイゼリヤしか勝たん!」です。


16日(土)

プランデルブ北鎌倉 外観

 今年の女性陣へのホワイトデーのお返しは『美味しいものが食べたい』とのこと。 そこで選んだお店が、鎌倉にあるプランデルブ(Plains d'Herbes)北鎌倉というフレンチレストラン。 街から離れた閑静な住宅街の中にある一軒家レストランです。

 前回訪問したのがこの時なので、約5年半ぶりです。これまでは夫婦での訪問だったのですが、 家族で伺うのは今回が初めてですね。

プランデルブ北鎌倉 ウェイティング

 自家用車で伺ったので(上の写真に写っている車とは別です)、予約の12時30分よりも15分前に到着。 まずは雰囲気のあるウェイティングエリアでお手洗い等の準備を整えます。奥には個室もあるみたいですね。 ご近所のお金持ち一家が使ったりするのかな?

プランデルブ北鎌倉 テーブル

 ほどなくダイニングに案内して頂きました。 今回の席は、一番奥にある和室を改装した半個室です。 テーブルには位置皿がセッティングされていました。いかにも「クラシックなフレンチ料理を出しますよ」って感じですね。

 今回お願いしたのは税込み7,000円のコース。やっぱり以前よりかなりお値段はアップしております。 12,000円のコースもありましたが、ここは7,000円一択です。

プランデルブ北鎌倉 スパークリングワイン

 まずはお飲み物です。ワインリストには泡赤白合わせて100種類弱くらい載っていたと思います。 ボトルで4桁円のワインは白赤それぞれ2種類ずつくらいで、それ以外は全て5桁。 さすがに昼からそこまで気合を入れることも無いかなぁ、と思い、グラスで頂くことにしました。

 最初に注文したのがスパークリングワイン 1,300円です。 シャンパーニュもありましたがそちらは1杯2,500円だったのでこちらを選択。 ボトルを見せて下さいとお願いしたら、 『ドラフトのワインなのでボトルでは無いんです、すみません。山梨産のシャルドネを使ったスパークリングワインです。』 とのことでした。

 そんなスパークリング、製法がシャルマー方式かガス添加かは分かりませんが、泡はちょっと少なめです。 香りはリンゴっぽさがしっかりしていて華やか、味わいはかなり甘めです。アルコール度数は低め(9%くらい?)かな? とりわけ美味しい、ってわけじゃありませんが、食前酒に軽く頂くにはピッタリだと思いました。73点くらいでしょうかね。

プランデルブ北鎌倉 乾杯

 というわけで家族で乾杯。ホワイトデーおめでとうございます!

 女性陣は、みなさんぶどうジュース 700円を召し上がっておられました。 師範代とかは『水で良い』なんて言ってましたが、やっぱり乾杯したいじゃないですか。

プランデルブ北鎌倉 前菜

前菜がこちらです。

(後列左から右に)
カスレ、鹿のパイ包み、あん肝の茶わん蒸し風
(前列左から右に)
サーモンのジュレ、玉葱のパイ、スモークチキンのサラダ

こういう、「手の込んだものをちょっとずつ」って嬉しいよね。 特に玉葱のパイが甘くて秀逸でした。ワインがガンガン進みます。

La Passion Blanc 2022 [EMB]
名称La Passion Blanc 2022
ラ・パッション ブラン 2022
生産者Maison Jean PLA
メゾン・ジャン・PLA
価格1,500円 (Glass)
購入店プランデルブ北鎌倉

 ・・・ということでグラスワインも追加注文します。 グラスは泡白赤2種類ずつ設定がありました。 まずは白の安い方からで、可愛いラベルでおなじみの「ラ・パッション」の白です。 これまで赤のグルナッシュとは数回稽古しておりますが、白は初めてですね。

 色はかなり濃いレモン色、というか薄い黄金色な感じです。 香りはいかにもパッション、パイナップルのような南国系フルーツの香りが感じられます。 そんな外観や香りなので甘めかな?と思って口に含むと、意外と甘さ控えめで酸味しっかりな味わい。 美味しいには美味しいけどちょっと意外でした。

 開けたて、ということもあったのかな? ラベルのかわいらしさとは裏腹に、かなり硬派な白という印象でした。 お値段1杯1,500円はなかなか強気な価格設定ですが(ボトルの小売価格がそれくらいですよね)、 雰囲気を含めたお値段ということで納得であります。

点数74点
プランデルブ 北鎌倉 スープ

↑の白を頂いている時に出された次の料理はこのスープでした。

安納芋のスープ

安納芋らしく、かなり甘さのしっかりしたスープです。ホイップした牛乳や、添えられた安納芋チップも良い感じ。 ただ、ワインと合わせるといけません。ワインが凄くドライ、というか酸っぱく感じられます。 合わせるならソーテルヌとかの甘口ワインか、いっそのことブランデーみたいなハードリカーですかね。

そんなことを、5年前も書いていました。進歩が無いですね~

Bourgogne Chardonnay 2022 [Louis Latour]
名称Bourgogne Chardonnay 2022
ブルゴーニュ シャルドネ 2022
生産者Louis Latour
ルイ・ラトゥール
価格2,000円 (Glass)
購入店プランデルブ北鎌倉

 ラ・パッションの白はサクッと飲み干して、もう一種類の白も頂きます。 こちらはルイ・ラトゥールのブルゴーニュ・シャルドネ、王道の路線ですね。 そういえば先月の和食屋さんで稽古したシャブリもルイ・ラトゥールでした。 お店でしばしば目にする理由は、安定的に量が供給できることと、アサヒビールの営業力の強さですかね。

 色は、シャルドネらしいちょっと麦わら色がかったレモン色です。 香りは結構複雑、柑橘類やリンゴに加えてほんのり樽の香ばしさも感じられます。 香りのボリュームという観点でもラ・パッションより一枚上手ですね。 味わいも、甘さ控えめという点ではラ・パッションと共通していますが、旨味がしっかりていて深みがあります。

 やっぱりハズさないよねぇ、ルイ・ラトゥール。 赤はパッとしない、というか赤の高級なレンジは「買ってはいけない」造り手という印象がありますが、 こういう裾モノの白は間違いないと思います。ビックリするほどのワインではありませんが、ホント安定していますよ。

点数78点
プランデルブ 北鎌倉 魚料理

合わせた魚料理がこちらです。

真鯛の香草焼き、トマトと菜の花のソース

真鯛に菜の花、春らしい一皿です。 これはブルゴーニュのシャルドネと好相性でした。 やっぱりレストランではこういう体験をしたいわけですよ。

Panul Reserva Espacial Pinot Noir 2022 [Vina Marchigue]
名称Panul "Reserva Espacial" Pinot Noir 2022
パヌール "レゼルバ・エスペシアル" ピノ・ノワール 2022
生産者Viña Marchigue
ビーニャ・マルチグエ
価格1,500円 (Glass)
購入店プランデルブ北鎌倉

 もちろん赤も飲んじゃうわけです。赤も選択肢は2つ、一方がこちらで、もう一方が2,000円の何だったか(ちゃんと見てません)。 メインの肉料理がウズラなので、ここはやっぱりピノ・ノワールでしょう、と。 パヌールという銘柄は、ずいぶん以前にも稽古したりしています。 当時は造り手が「ヴィニェードス・エラスリス・オバジェ」と書かれていましたが、 このワインのラベルによれば「ビーニャ・マルチグエ」とのこと。 経営譲渡?社名変更?ちょっとよくわかりません。

 そしてこのワイン、まず色がしっかりと濃い赤紫色です。 「そうだよねぇ、チリピノだからねぇ、ふふん」って感じで香りを嗅ぐと、これが素晴らしいのね。 冷涼な産地のピノ・ノワールという感じの、華やかでキュンとくる香りです。 ボリュームも立派なもので、花束みたいな印象を受けました。 味わいも悪くないんですよ。甘味と酸味のバランスが良くて、非常にスムーズな感じです。

 正直いって値段で選んだグラスワインでしたが、これはアタリでした。 開けたてじゃなかったことが逆に良かったのかもです。 それにしても最近のチリ・ワインは品質向上著しいですね。 お値段を調べたらボトルで1,000円台前半なのね。 ビックリ仰天、間違いなくこれは買うべきワインです。

点数82点
プランデルブ 北鎌倉 肉料理

メインの肉料理がこちらです。

ウズラ肉のソテー 赤ワインソース

↑のワインが美味しく感じられたのは、この料理と合わせたからかもしれません。 鴨とブルゴーニュのピノ・ノワールとの相性の良さは世に広く知られていますが、チリのピノだったらウズラです。

プランデルブ 北鎌倉 デザート

デザートがこちら。

フリュイエキゾチック・グラスヴァーニュ

いきなり異国の料理名ですが、トロピカルなフルーツのムースをサクッとしたチョコレート風味の焼き菓子で挟んだものと、 バニラアイスクリームです。とにかく見た目がオシャレですね。 デートの最後にこれが出されたら「うぁ~ステキ💛」ってなること間違いなしです。

プランデルブ 北鎌倉 ミニャルディーズ

最後にお茶とお菓子です。

ハーブティ(カモミール)とミニャルディーズ

普段は食後にはエスプレッソを頂くのですが、ランチで明るいお庭が見える景色だったので、ハーブティにしてみました。 人間、目から入る情報量の方が多いので、それに合わせたくなるものです。

プランデルブ 北鎌倉 店内

 そんなホワイトデーのお返しランチ、お会計は4人分トータルで40,000円ちょっとでした。

 正直言って、料理もワインも都内の激戦区あたりと比べると割高に感じられる部分もありますが、 なんといってもこのゆったりした雰囲気は貴重です。 たまにしか訪問しない人間が言うのもアレですが、末永く営業を続けて頂きたいものです。 そして、できればもう少しお手頃価格のボトルワインをリストして頂けると、安ワイン道場的には助かります。

サントリー トリプル生

 お昼にワインはそれなりに飲んでいるので、自宅に帰ってからは別の飲み物を頂きます。

 こちらは、師範代がコンビニで貰ってきたサントリーのトリプル生、YOASOBIとコラボしたロング缶。 缶のデザイン同様、スーパードライに似てちょっと無機的な味わいが、YOASOBIの音楽に合っているのかもですね。

 ちなみに、師範代が職場近所のローソンで昼飯を買ったら、このクーポンが当たったそうです。 本人飲まないのに『昼間っから焼うどんとビールのロング缶持ってるやべぇヤツ』と認識されてご立腹でした。 世間はもっと昼酒に寛大になってほしいものです。

サントリー 翠ジンソーダ

 ワイン以外の冷蔵庫在庫消費を続けます。次に開けたのは長女がコンビニで貰ってきた「翠ジンソーダ」、 結構流行っているみたいですね。

 味わいは、「まぁジンを炭酸で割ればこういう味になるよね」という、そのまんまな感じです。 でも、こういうのがお手頃価格で買えるとなると、いわゆるバーは差別化が難しくなるでしょうね。

Cochemer Sonnenberg Spatburgunder 2019

 こちらは、先日稽古してブショネ疑惑だったワインの残り。 「ペア対抗!格付けワイン会」の席にも持参してブショネ認定して頂きましたが、 もう1つ小瓶に保存していましたので稽古しました。

 結果、時間が経つとブショネ感が顕著になって、かなり飲み込むのが辛いワインになっています。 一定の確率で避けられないとはいえ残念。ブショネと気づかないうちに飲み干しちゃうのが吉だと思います。

風の森 秋津穂 507

 まだ飲み足りなくて、チビチビ嗜んでいる「風の森 秋津穂 507」を追加で肝臓に投入します。

 日本酒は、お猪口みたいな小さい器で頂いた方がスイスイ入って染みるなぁ、と思う時があります。 この器は金沢市在住の陶芸作家「佐合道子」さんの作品。飲んで応援石川県!です(お酒は奈良の酒蔵ですが)

よなよなエールとナポリタン

 さらに肝臓にアルコールを追加投入、これだけ飲むんだったらワイン開けても良かったんじゃないか疑惑がありますね。 そんなちゃんぽん呑みの最後は、長女作の「昔ながらのナポリタン」に合わせて勝手知ったる「よなよなエール」です 。 安定して美味いよね、このビール。

 このビールのおかげで、日本でもエールタイプのビールが市民権を得たと思っています。 ですので、『日本のビールは1種類(ピルスナー)しかない』とか言っている超大手のテレビCMにはかなり違和感を覚えます。

 ・・・などと酔っぱらいが悪態をつきながらおやすみなさい。


15日(金)

Chardonnay Brut Nature 2019 [La Jara]
名称Chardonnay Brut Nature 2019
シャルドネ ブルット・ナチュレ 2019
生産者La Jara
ラ・ジャラ
価格1,468円 (単品価格:1,804円)
購入店トスカニー イタリアワイン専門店

 本日は、師範代は宴会で不在、次女も沖縄旅行からの帰りが遅くなるということで、 夕食は師範と長女だけ。「それぞれで準備して食べましょう」ということになり、 師範が自分用に用意したのは刺身盛り合わせ(中トロ、ヒラメ、サーモン)、餃子(味の素の冷凍)、野菜サラダ(お惣菜)。 量たっぷり、一人前でトータル1,096円(税別)の豪華な夕食です。

 そんなメニューに合わせたのは、イタリアのスプマンテ。1月に買ったトスカニーのセットからの4本目。 単品でも1,000円台のお手頃価格ですが、それでいてヴィンテージ付きでブルット・ナチュレ、 かつオーガニックで異形ボトルなところに気合が感じられます。 セラーの中では邪魔ですが。

 色は結構しっかりしたレモン色です。泡立ちはシャンパーニュと比較すると少なめに感じます。 香りはそこそこボリュームがあります。蜜入りリンゴと洋ナシのコンポートと桃缶の香り、 それに柚子っぽい香りもあって、フルーツがいっぱいです。 ブリュット・ナチュレなので口に含むと味わいはドライ・・・かと思ったけど、実際は結構甘味を感じます。 酸味もしっかりでほんのり苦味のアクセントもあって、なかなか深みのある味わいです。

 これは美味しいスパークリングです。ストレートに左脳で「あぁ美味しい」と感じられます。 お手頃なお値段の理由は、産地がマイナーだからか、あるいは造り手の矜持でしょう。 3,000円してもおかしくない内容だと感じました。


 なんだかんだで小瓶保存した4日後再稽古。 泡はさすがに微発泡くらいになっています。 でも、良く出来たシャルドネの雰囲気はビシバシ伝わるんですよ。 泡が抜けても美味い、良いスパークリングの証明です。

点数80点

 3,000円以下で80点を超えたのでリンクを貼ります。 これからの花見の季節、ちょっと高級感のあるボトルデザインで高級っぽさを感じる味わい、アリだと思います。


13日(水)

Finca La Escondida Malbec 2022 [Finca La Escondida (Bodega La Rosa)]
名称Finca La Escondida Malbec 2022
フィンカ・ラ・エスコンディダ マルベック 2022
生産者Finca La Escondida (Bodega La Rosa)
フィンカ・ラ・エスコンディダ (ボデガ・ラ・ローザ)
価格1,062円 (通常価格:1,518円)
購入店ヤオコー 横浜天神橋店

 本日の夕食当番は師範で、メニューは青椒肉絲、焼き野菜(菜の花、人参、さつま芋)、玉子と豆苗スープ。 野菜多めのメニューです。 青椒肉絲の合わせ調味料はCookDoですが、長女の提案によりニンニクのみじん切りを加えたら圧倒的にコクが増しました。お薦め!

 そんな料理に合わせたワインは、アルゼンチン産のマルベック。「ヤオコーは毎月第一土曜は30%オフ」というのをツイッターで知り、 近所に新しく出来たヤオコーで買って来ました。 ちなみにマルベックは一段高級なレゼルバも買っていますが、料理に合わせて青めな香りがしそうなこちらをチョイスしました。。

 まず外観から。色は濃いけど、透明感のある紫色です。きちんとフィルターをかけて清澄しました、って感じです。 香りは、ベリーっぽい果実香に、想像した通りのピーマン的な青さを感じます。 ラベルを見なければ「カベルネ・ソーヴィニョン?」な香りですね。樽香は無さそうです。 味わいは、渋味と甘味はそこそこしっかりしていて、酸味はやや控えめ。 アルコール度数も12.5%と控えめなので、良いテンポで飲めちゃいます。

 調べたところ、「フィンカ・ラ・エスコンディダ」を造る「ボデガ・ラ・ローザ」は、「ミシェル・トリノ」なども手掛ける大手のようですね。 凄いワインでは無いのですが、ちゃんと必要条件を携えていてふつうに美味しい赤ワインです。 ただ、このクラスはコノ・スルはじめ強敵ぞろいなので、敢えてこれを選ぶ理由には欠けているかも・・・レゼルバに期待します!


 小瓶保存した翌々日再稽古。ひと嗅ぎして「あれ?これイタリア産だった?」な雰囲気を感じました。 明るい香りというか、日なたの匂いな感じ。 飲むと、渋味はまだ固いけどやや酸味も出てきた気がするので、いくらかバランスは良くなったような気がします。

点数73点

10日(日)

ペア対抗!格付けワイン会

 1月の「ラブリーエチケットワイン会」の時に集まったメンバーで、 『次は格付けワイン会をしよう!』ということになり、フットワークの軽い皆さんの尽力によりそれが実現しました。 名付けて「ペア対抗!格付けワイン会」でございます。 TV番組の「芸能人格付けチェック」に倣った、ゲーム性のあるワイン会です。

 格付けは、「どちらが高いワインか」ブラインドで比較する2本×五回戦、間違えたらランクが下がっていくというルールです。 ワインはお店に選んで頂き、参加者は誰も何が出されるか知りません。

エノテカダイナー 外観

 こんな面倒くさい企画の会場になって頂いたのは、京王線八幡山駅そばにあるエノテカダイナーさん(お店のサイト)。 昨年秋にも利用させて頂いています。 駅から徒歩3分くらい、今月で2周年らしく、地元に愛されるカジュアルなダイニングバー、って感じのお店です。

 そんなお店に、今回はこの企画のために貸し切り営業して頂きました。ありがとうございます!

エノテカダイナー 店内

 店内は、ダイニングに10席ほどとカウンターに4席ほど。 今回の企画にとってこのお店がちょうど良い塩梅だったのは、 ダイニングとカウンターのエリアが壁でゆるく仕切られている点です。 テイスティングする際には、ペアがカウンターのエリアに行き、他のメンバーに声を聞かれずに相談できるんです。

 また、不正が無いように(笑)、まささんによってカウンターには小型カメラが仕込んであり、 各ペアはそこで一旦相談した結果(AかBか)を記録するようになっていました。

格付けワイン会 組み分け

さて今回参加したメンバーは下記の皆さん、くじ引きによって下記5組の男女ペアになりました。
Harukaさん&ひろくんさん:チーム「美少女」
mishikaさん&アレンさん:チーム「意見が合わない」
2bさん&まささん:チーム「北海道」
ましゅまおさん&安ワイン道場師範:チーム「親子」
あいさん&いさみさん:チーム「オシャレ」

(※)チーム名は一部勝手に付けました。

格付けワイン会 小道具

 TV番組の雰囲気を忠実に再現できるように、 mishikaさんにはいろいろと小道具(AとBのカードとか、格付けの位置を示すボードとか)を用意して頂いております。 これがあると俄然盛り上がりますね。

 さらに、各ペアで色分けされたハチマキとか、ボードにはインスタントカメラで撮影したペアの写真を貼るとか、 本物以上に凝った雰囲気で、開始前から皆さん大盛り上がりです。 記録担当の道場としても、↓のようにボードの雰囲気を手書きhtmlで再現させて頂きました(スマホだと見づらいかも。スミマセン)

 超一流
グラン・クリュ
一流
プルミエ・クリュ
普通
デイリーワイン
二流
ぶどうジュース
三流
ビネガー
映す価値なし
ブショネ
Haruka & ひろくん          
Mishika & アレン          
2b & まさ          
ましゅまお & 師範          
あい & いさみ          

まずは皆さん最高位の「グラン・クリュ(超一流)」からスタートです。

エノテカダイナー 中村さん

 こちらがお店の中の人、中村さん(お店のアカウント)です。 ワインの選定から調達、料理の準備からサービス、何から何までお世話になります!

 ちなみに写真奥がカウンターのエリアです。各ペアはあちらに籠って(といっても制限時間2分)テイスティング&相談します。

エノテカダイナー 格付けワイン会スタート

 それではスタート。中村さんから伝えて頂いたのは『泡・白・白・赤・赤の対決です』とのこと。 全問正解を目指して頑張ります!


 ちなみに、ココの記録では『「高い方」を選んだ判断と点数が合ってないじゃん!』ってことになっていますが、 「高い=好き」とは限らないですし、テイスティング時の判断と、その後しっかり飲んだ後とではコロッと主旨を代えたりもしています。 参考程度にお願いします。

■一回戦

エノテカダイナー 泡対決

 一回戦は泡の飲み比べ。グラスが2つ並んでますが、これは違う2種類を並べたのではなく、 ペア(ましゅまおさん&師範)なので2つです。 基本的に、AからBへと飲み進める(逆戻りはできない)ルールです。

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Cremant de Bourgogne Reserve Brut N.V. [Paul Delane]
名称Crémant de Bourgogne Réserve Brut N.V.
クレマン・ド・ブルゴーニュ レゼルヴ ブリュット N.V.
生産者Paul Delane
ポール・デラン
価格(1,000円台後半)
購入店エノテカダイナー

 まずはAから。30mlという少なめの量が普通の白用グラスに注がれているので、色や泡を目視するのはなかなか難しい条件です。 香りを嗅ぐと、フレッシュな感じの柑橘類や青リンゴっぽい香りが感じられます。 口に含むと泡立ちは控えめ、そして結構甘さを感じます。

 だいたい早合点しがちな師範は、この時点で「これはニューワールドの泡、安い方」と決めつけちゃいました。 ましゅまおさんもニューワールド部分には首を傾げながらも、こちらがリーズナブルな方ということには同意して頂きました。

点数77点
Piper-Heidsieck Cuvee Brut N.V. [Piper-Heidsieck]
名称Piper-Heidsieck Cuvée Brut N.V.
パイパー・エイドシック キュヴェ・ブリュット N.V.
生産者Piper-Heidsieck
パイパー・エドシック
価格(4,000円台)
購入店エノテカダイナー

 次はBです。前述したように外観から差を見出すのは難しい感じです。 ただ香りが違うんですね。ボリュームは大差ないけど、こちらにはイーストっぽい熟成香があります。 口に含むと「これはシャンパーニュだよね」と確信する泡のボリュームときめ細かさ。 味わい的には甘さ控えめでタイトな感じでした。

 相棒のましゅまおさんの意見も同じで「Bの方が高い」で一致。 他のグループは『難しい、わからん、意見が割れた』と言われていたのが不思議なくらい、師範は自信満々でした・・・この時までは。

点数83点
格付けワイン会 一回戦

 結果は「Bが高い」で正解。どちらもピノ・ノワールが主体とのことです。 ちなみに、対決を終えたワインは、テーブルに出されてようやく自由に飲めます。

 一回戦で間違えたのは「Haruka & ひろくん」ペアと「あい & いさみ」ペア。 意外とばらけるものですね。確かに、Aの方が果実味というか、素直に美味しく感じられる気がしましたよ。 Aのお値段は1,000円台後半とのこと、シャンパーニュと張り合える大健闘のクレマン・ド・ブルゴーニュでした。

 超一流
グラン・クリュ
一流
プルミエ・クリュ
普通
デイリーワイン
二流
ぶどうジュース
三流
ビネガー
映す価値なし
ブショネ
Haruka & ひろくん          
Mishika & アレン          
2b & まさ          
ましゅまお & 師範          
あい & いさみ          

いきなり2組がデクラッセされました。

エノテカダイナー キャロット・ラペ、ホタテとそら豆のキッシュ

料理も紹介して参ります。
ホタテとそら豆のキッシュ(右)
キャロット・ラペ(左)
キッシュの方は、この会のための特別メニューとのこと。そら豆、季節っぽくて良いですね。 ラペの方はとても酒が進む味付け(かなり塩気強め)でした。この時点ではまだ一回戦が終わってなくて、 テーブルにワインがありません。 みんな「水が進むぅ~」と言ってましたよ。

■二回戦

格付けワイン会 白対決1

 二回戦は白の対決です。品種は明かされていませんが、今回の対決は「AとBは同じ品種」という条件だったようです。 ちなみに注ぐ量の30mlは、『制限時間の2分で両方は飲み切れない』という方は20mlにして貰っていました。 「ましゅまお&師範」ペアはずっと最後まで30mlです。

Tsuno Wine #6-B Shiramizu Chardonnay 2022 [都農ワイン]
名称Tsuno Wine "#6-B" Shiramizu Chardonnay 2022
都農ワイン "#6-B" 白水 シャルドネ 2022
生産者 都農ワイン
価格(4,290円 @公式オンライン)
購入店エノテカダイナー

 まずはAの方から。外観はややレモン色が強めに感じられます。 香りを嗅ぐと、リンゴのような果実香にほんのり香ばしい樽の雰囲気を感じます。 味わいは、香りの割にはスレンダーというか、シュッとした味わいに感じられました。

 香りの雰囲気からは「やっぱりシャルドネだよね~」がましゅまおさんと一致した見解でした。 ただ、産地がどこか、とかは全く分かりません。端正で美味しいけど、どこか無国籍な雰囲気の白・・・これは悩みます。

点数80点
Bread & Butter Chardonnay 2021 [Bread & Butter Winery]
名称Bread & Butter Chardonnay 2021
ブレッド&バター シャルドネ 2021
生産者Bread & Butter Winery
ブレッド&バター・ワイナリー
価格(3,000円弱)
購入店エノテカダイナー

 Aと違って、Bの方は香りを嗅いだ時点で「こりゃ間違いなくシャルドネ、それもカリフォルニア、まさに樽ドネ!」でした。 色もAより濃い感じでしたね。味わいも、アルコールの強さと甘さがあって、いかにもタコにもカリシャル樽ドネです。

 さてどちらが高いか、ですが、そりゃ普通に考えて樽が効いている方が高いワインなわけですよ。 そして昨今のカリフォルニア結構お高いですからね。 そんな予想もあって、今回もましゅまおさんと一致した見解として 「高いのはB」でファイナルアンサーです。

点数76点
格付けワイン対決 二回戦

 で、正解は「Aが高い」でした。なんと!ほかのチームはみんな正解、ここで間違えたのはましゅまお&師範のペアだけでした。 都農のシャルドネは14年前に稽古済み、 ブレッド&バターは全く同じものと昨年稽古しているのにぃ~、です。

 後出しジャンケンではありますが、テーブルに戻ってきた皆さんからは『Bの樽香はちょっと・・・』という意見が聞かれたんですよ。 そこで「もしかしてBはブレッド&バターじゃ?」と思いあたり、皆さんに「Bはブレッド&バターかも、と思いました?」 と聞いたら何人かが『そう!』とのこと。 うわ~、やられた!です。安易に「樽=高級」と判断した我々のミスでした。

 超一流
グラン・クリュ
一流
プルミエ・クリュ
普通
デイリーワイン
二流
ぶどうジュース
三流
ビネガー
映す価値なし
ブショネ
Haruka & ひろくん          
Mishika & アレン          
2b & まさ          
ましゅまお & 師範          
あい & いさみ          

「ましゅまお&師範」ペア、無念のデクラッセ。

エノテカダイナー キノコのソテー、ミックスナッツ

合間に料理の紹介を。
キノコのソテー(左)
ミックスナッツ(右)
テーブル上にはシャンパーニュ(パイパーエイドシック)があるわけですよ。 キノコの香りとシャンパーニュってのは合いますよね。 抜いたコルクがマッシュルームみたいな形をしているのも、「合う」と感じされる一因かもしれません。 人は視覚からの情報を信じてしまいがちですから。

エノテカダイナー ベーコンとウズラの卵のスモーク

こちらはこのお店のスペシャリテ。
ベーコンとうずらの卵のスモーク
スモークはこのお店の上階でされているらしく、何度か「火事ですか」と問い合わせがあったそうです。 煙たい感じが樽香にピッタリですよ。

■三回戦

格付けワイン会 白対決2

 三回戦も白の対決です。 テイスティングは鼻や舌ではなく頭でしがちな師範ですから、 ハナっから品種を想定しておりまして、「第一回目の開催」「ならばきっと主要品種のはず」ということで、 リースリングかソーヴィニョン・ブランだろうと決めてかかっていたわけですよ。

Chablis 2022 [Jean-Paul & Benoit DROIN]
名称Chablis 2022
シャブリ 2022
生産者Jean-Paul & Benoít DROIN
ジャン・ポール&ブノワ・ドロワン
価格(5,000円位)
購入店エノテカダイナー

 色は、二回戦の白2種より薄めだったような気がします。 香りには、はっきりとハーブのような涼やかな雰囲気を感じたんですよ。 もうその時点で師範の頭の中は「ソーヴィニョン・ブラン!」一択なわけです。 ましゅまおさんに伺うと『そうですかねぇ~』とあまり同意できないご様子。 でも師範は既に先入観に囚われております。

 結果的に、ニュージーランドあたりの冷涼な産地のソーヴィニョン・ブランだと想像しました。 甘さ控えめでもあるので、そんなに高級なクラスじゃないでしょうと判断しちゃいましたよ。

点数82点
Chablis 2021 [Simonnet-Febvre]
名称Chablis 2021
シャブリ 2021
生産者Simonnet-Febvre
シモネ・フェブル
価格(3,000円位)
購入店エノテカダイナー

 もう一方のBです。香りのボリュームはAより控えめだったように思います。 そこでましゅまおさんがボソッと「樽がいる!」というわけですよ、確かにほんのり香ばしさがあるように感じます。 味わいは、Aと比べて良く言えばスムーズ、悪く言えば弱い感じ。 なるほどAはステンレスでソーヴィニョン・ブランの特徴を引き出して、 こっちは樽で高級感を与えたんだろうと想像しました。

 ましゅまおさんと二人で出した答えは、三回戦も「Bが高い」です。 ちょっと腑に落ちない部分はありましたが、 Bはニューワールドの、ちょっと温かめの産地(カリフォルニアとか)で、樽をかけたソーヴィニョン・ブランだと自分を納得させたわけです。

点数79点
格付けワイン対決 三回戦

 正解はまた「Aが高い」でした。銘柄はどちらもシャブリ。ましゅまお&師範のペアは二連敗。 だってほら、またシャルドネが来るとは思わないじゃない。 ちなみにAの造り手のワインとは特級畑と稽古済み、Bは2015年産と稽古 していました。

 ホントごめんなさい。私が最初に余計な事言わなければ、プロのましゅまおさんだったらシャブリにたどり着けたかも。 銘柄を知って、時間が経って少し温度が上がったものを飲むと、間違いなくAの方が果実の厚みがあるんですよね。 甘く無い黄金糖のような雰囲気も感じられるようになります。いやー、テイスティングは頭でしちゃイカン、 とヒマワインさんが毎度書かれていることを痛感しました。

 超一流
グラン・クリュ
一流
プルミエ・クリュ
普通
デイリーワイン
二流
ぶどうジュース
三流
ビネガー
映す価値なし
ブショネ
Haruka & ひろくん          
Mishika & アレン          
2b & まさ          
ましゅまお & 師範          
あい & いさみ          

無傷だった二組もグレードを下げて、早くも全問正解ペアはいなくなりました。

エノテカダイナー キノコのソテー、ミックスナッツ

メイン料理の1品目がこちらです。
自家製ソーセージ
「ザ・肉!」って感じです。ブリッとしていてとても美味しい。こんな料理をみんなでワイワイ言いながらワインを予想して楽しむ、 最高じゃないですか。

■四回戦

格付けワイン会 赤対決1

 四回戦は赤の対決です。 師範の勝手な思い込みから連敗しているので、虚心坦懐の姿勢で臨む覚悟でございます。

Cloudy Bay Pinot Noir 2021 [Cloudy Bay]
名称Cloudy Bay Pinot Noir 2021
クラウディ・ベイ ピノ・ノワール 2021
生産者Cloudy Bay
クラウディ・ベイ
価格(4,000円位)
購入店エノテカダイナー

 色は、赤ワインとしては薄めです。ピノ・ノワールだろうなと思いつつも、先入観を敢えて取っ払うと、 別の品種としてはマスカット・ベーリーAが思い浮かびます。 なんとなくココナッツの香りがあるような感じがしたんですね。 味わいは、結構濃さがあって甘さもあります。 この甘さはベリーAじゃないですね。 そしてすごくわかり易い美味しさ・・・もしやこれは・・・

 「エーッ、赤もブレッド&バターのピノ・ノワールを持ってくるの?」なんて想像しちゃいましたよ。 とにかくわかり易い。ここまでわかり易いとそんなに高級品じゃないかも、と頭の中がグルグルです。

点数80点
Francois Labet Pinot Noir 2019 [Francois Labet]
名称François Labet Pinot Noir 2019
フランソワ・ラべ ピノ・ノワール 2019
生産者François Labet
フランソワ・ラべ
価格(2,000円位)
購入店エノテカダイナー

 そしてBの赤。濃さはこちらの方がちょっと濃いくらいだったと思います。 香りを嗅ぐと、「Aをマスカット・ベリーAだと思ったのは間違いでした」なピノ・ノワール感。 香りのボリュームはAに比べれば劣ります。でもなんだか深みと言うか、熟成感みたいなものがあったように感じるんですね。

 その「深み」に賭けて、こちらは南部ブルゴーニュ、ボーヌ当たりのピノ・ノワールだろうと想像して「Bが高い」をチョイス。 ましゅまおさんも首を傾げながらもBを選ばれていました。

点数76点
格付けワイン対決 四回戦

 正解はまたまた「Aが高い」でした。ましゅまお&師範のペアは三連敗。うぬ~。

 今回の2本も、クラウディ・ベイとは9年前に稽古しているし、 コルシカ島のピノも10年前に稽古しているわけですよ・・・なんて、そんな昔の記憶があるわけないですね。 それにしてもクラウディ・ベイってこんな派手なワインだったっけ? もっとしっとりしたイメージのあるワインだと思ったけど・・・ と大昔の記録を紐解くと「建設大臣・扇千景の化粧」なんて書いているので、 以前から派手系だったのかも知れません。

 超一流
グラン・クリュ
一流
プルミエ・クリュ
普通
デイリーワイン
二流
ぶどうジュース
三流
ビネガー
映す価値なし
ブショネ
Haruka & ひろくん          
Mishika & アレン          
2b & まさ          
ましゅまお & 師範          
あい & いさみ          

「あい&いさみ」ペアだけが正解。「ましゅまお&師範」ペアは最下位街道を突っ走っております。

エノテカダイナー 豚肩ロースのロースト、マスタードソース

メイン料理の2品目がドドーン!と。
豚肩ロースのロースト、マスタードソース
「えーっと、人数間違えていませんか?」なボリューム。 火の通し方も絶妙で柔らかく、こんなんなんぼあってもええですがな!な大皿料理でした。

■五回戦

格付けワイン会 赤対決2

 五回戦、最後の対決も赤です。 ビリにならないよう、写真みたく乾杯なんかしている場合ではありません。

 ちなみに最後の決戦を前に、ルール変更を申し出ました。新ルールは「最終回は間違えたら2ランクダウン」です。 だってね、そのままのルールだと「ましゅまお&師範」ペアは正解しても同率ビリ、トップに立つ望みは無いわけですよ。 それが新ルールにした場合「うちだけ正解」だったら同点トップに立てるわけです(二流のブドウジュースだけど)。

 そんな身勝手なルールを皆さん快く受け入れてくれて、大変優しい人たちです。

Mercedes Eguren Cabernet Sauvignon 2020 [Bodegas Eguren (Eguren Ugarde)]
名称Mercedes Eguren Cabernet Sauvignon 2020
メルセデス・エグーレン カベルネ・ソーヴィニョン 2020
生産者Bodegas Eguren (Eguren Ugarde)
ボデガス・エグーレン (エグーレン・ウガルデ)
価格(1,000円台前半)
購入店エノテカダイナー

 今回は絶対ハズせない、先入観を取っ払ってテイスティング。 香りは・・・独特のピーマン的な青さからカベルネ・ソーヴィニョンです・・・なんて決めつけるからイカンのだよ。 ましゅまおさんには『ブレンドの可能性も』と言われました。確かに。 とくればボルドーですかねぇ、やっぱり。 味わいも、若いボルドーっぽい雰囲気が濃厚です。

 ホント師範は第一印象から逃れることが難しく、テイスティングには向いていない性質を持っているようです。 ボルドーか、あるいは南仏のカベルネ主体だと想像しました。

点数75点
Semental Cabernet Sauvignon 2019 [Ch. Des Eyssards]
名称Semental Cabernet Sauvignon 2019
セメンタル カベルネ・ソーヴィニョン 2019
生産者Ch. Des Eyssards
シャトー・デ・ゼザール
価格(4,000円台)
購入店エノテカダイナー

 Bの方を嗅いでみると、やっぱりボルドーっぽいんだよな。 こちらの方が色が濃くて樽が利いているし、熟成感もあって良いボルドーな感じがします。 「ボルドーじゃないかも」と頭の中で軌道修正をかけても、意識が磁石に吸い寄せられるようにボルドーに戻ってきます。

 ただ、この2本だと皆さん「Bが高い」にするんだろうな。みんなと同じだったらうちのペアに勝ち目は無いよなぁ、 などと悩みましたが、ここでAを選ぶ勇気はなくBの札を上げ、ましゅまおさんも一緒でした。

点数81点
格付けワイン対決 五回戦

 正解は「Bが高い」、「ましゅまお&師範」ペア、4連敗を免れようやく正解しました。 Aの方は11年前に稽古した銘柄でした。

 意外と結果は割れて、正解が3ペア、不正解が2ペア。 師範は「こうに違いない」と思い込んだらそれに決めてかかる節がありますが、 皆さんはいろいろな選択肢を考えて悩まれたご様子。人それぞれですな・・・と投げやりな感想で締めます。

 そして、最終的な成績は下記、「Haruka&ひろくん」ペアと「2b&まさ」ペアが「普通のデイリーワイン」、同率で優勝でした。

 超一流
グラン・クリュ
一流
プルミエ・クリュ
普通
デイリーワイン
二流
ぶどうジュース
三流
ビネガー
映す価値なし
ブショネ
Haruka & ひろくん          
Mishika & アレン          
2b & まさ          
ましゅまお & 師範          
あい & いさみ          

ルール変更のおかげでビリにならずに済みました。

エノテカダイナー ワインリスト

 中村さんには、今回準備して頂いたワインを、手書きのイラスト入りのリストにして頂いています。 クリックして拡大しますからぜひご覧ください。イラスト上手だし、 そもそもこんな一回こっきりのイベントにこんな用意をして頂けるなんて神対応過ぎます。

エノテカダイナー シュークリーム

デザートまで用意して頂いております。
シュークリーム
食べたことは覚えています。美味しかったです!(記憶力)

Nicolas Feuillatte Grande Reserve Brut N.V. [Nicolas Feuillatte]
名称Nicolas Feuillatte Grande Réserve Brut N.V.
二コラ・フィアット グランド・レゼルヴ ブリュット N.V.
生産者Nicolas Feuillatte
二コラ・フィアット
価格10,000円 (お店価格)
購入店エノテカダイナー

 「ペア対抗!格付けワイン会」もつつがなく終了、皆さんお疲れさま!ということで改めて乾杯。 もちろんここはシャンパーニュの出番でしょう、とお願いして出して頂いたのは、 二コラ・フィアットのちょっといいグレードである「グランド・レゼルヴ」。 ショップ等では「グラン・レゼルヴ」と表記されていますが、"d"の後ろに"e"があるので、 ここは「グランド・レゼルヴ」の方が近いと思います。

 閑話休題、というかそういうどうでも良いことを書いているのは、どんなワインだったかあまり覚えていないからですね。 開放感からメモも取ってません。ただ、熟成感があって美味しいとは思ったんだよな。 正直今回稽古したワインの中で、これが普通に一番だったように思います。

 このシャンパーニュは参加費とは別会計で、一人1,000円ずつお支払い。 冷静に考えれば、ちょっとプレミアムなシャンパーニュがグラスで1杯1,000円は安いよね。 今どきありがたい話です。

点数85点
エノテカダイナー 乾杯

 そんな〆シャンで乾杯!

 次回は、対決に入る前にビールか何かでとりあえず乾杯しておくと、 最初の「料理を水で流し込む」ような事態に陥らずに済むよね・・・なんてことしか考えないメンバーは最高です。

エノテカダイナー 集合写真

 こちらが今回の集合写真。プライバシーに配慮してクリックしても拡大しませんが、楽し気な感じは伝わると思います。

 さて気になるお会計ですが、何と「コース料理+ワイン+お店貸切代金+格付けの出題+イラスト入りワインリスト」、 全て込みで10,000円でやって頂きました。めちゃめちゃ大サービスだったと思います! ありがとうございました!>中村さん

エノテカダイナー ハーレム写真

 もちろんハーレム写真も撮らせて頂いております。皆様ご協力ありがとうございます(こちらも拡大しません)

 いや~、楽しかったな。ゲーム性があって、過去イチ楽しいワイン会だったようにも思います。 やっぱり遊びは一生懸命にやるから楽しいんですよ。 準備その他でほとんどお手伝い出来ていない師範は、こうやって記録係として微力ながら貢献させて頂いている次第です。

エノテカダイナー 稽古したワインたち

「ペア対抗!格付けワイン会」で稽古したワインたち


9日(土)

野毛山動物園のレッサーパンダ

 本日午後からヒマだったので、ちょっと遠めのお散歩。目的地は野毛山動物園。 入園無料、子供たちが小さい時はお弁当を持って良く来てました。

 野毛山動物園、名物のゾウさんの「はま子」さんは天に召されましたが、レッサーパンダ氏は今でも元気。 大人も子供も彼(彼女?)の一挙手一投足をガン見しておりました。 身近に動物園があるのは良いですね(動物愛護の観点はとりあえず置いておきます)

はねあげ 伊勢佐木町店 外観

 野毛山を降りて野毛の飲み屋街から伊勢佐木町まで歩き、「一杯くらいご褒美良いんじゃね?」ということで入ったのが、 はねあげ 伊勢佐木町店という居酒屋。決め手になったのは『席料は頂きません』の文字でした。

 店内は、師範同様ヒマを持て余したオッサン数名が一人飲み。 大きめのテレビが真ん中にあるので、それを見ながら皆さん淡々と杯を傾けておりました。
(「喫煙OK」の店だったので、久しぶりに副流煙を嗅ぎました)

はねあげ 伊勢佐木町店 ビール

 散歩の途中で飲むものといえばとりあえず生ビールです。お値段495円。 銘柄はスーパードライですが、500円以下の生ビールは全て合格です。

はねあげ 伊勢佐木町店 なみなみワイン(白)

 もちろんワインがあることも確認して入店しております。モバイルオーダーで追加注文したのは なみなみワイン(白)、こちらも495円。 ラベルの無いボトルから注いで頂きましたが、かな~り酸化していて残念な味でした。 そりゃこんな店でワインなんて出ないよね。50点です。

 つまみは、この店のスペシャリテらしい手羽先唐揚げ 3本で303円。写真はビールのアテに1本食べた後です。 そうやって軽く飲み食い、お会計はそれぞれの値段を単純に足し算した1,298円。 やっぱり「席料無料」は強いっす。それなりに良い休憩ができました。

キリン一番搾り 超芳醇

 本日の食前酒は、最近発売されたキリンの「一番搾り 超豊潤」、限定醸造らしいです。

 確かに普通の一番搾りより色も味わいも濃い感じがしますね。缶デザインのイメージ通りです。 ただ、タイミング的には、これから冬に向かう年末あたりに出した方が良いビールという気もします。

Cochemer Sonnenberg Spatburgunder 2019 [Kloster Ebernach]
名称Cochemer Sonnenberg Spätburgunder 2019
コッヘマー ゾンネンベルク シュペートブルグンダー 2019
生産者Kloster Ebernach
クロスター・エベルナッハ
価格3,109円 (単品価格:5,500円)
購入店銘醸ワイン専門 CAVE de L NAOTAKA

 本日の夕食メニューは、豚ロースのソテー、鶏砂肝の炒め物、ナスの味噌焼き、菜の花のオリーブオイル炒め。 ワインは、「世界のピノ・ノワール 飲み比べ 5本セット」からの3本目、単品価格は一番高かった5,500円で、 割り戻しても3,000円を超えるプチ高級ワインです。 ドイツなのにブルゴーニュ型のボトル、モダンなラベル・・・こういうのはだいたいアタリのはずです(師範調べ)

 外観は、冷涼地のピノ・ノワールらしい薄い赤紫色です。ここまでは期待通りです。 香りのボリュームは結構あって、イチゴやチェリーのような香りがしっかりと感じられます。 ただ、それ以外に薄っすらと居るんですよ、段ボールが。 味わいは、甘味と酸味渋味がキチッとバランスした感じで、冷たい印象ながらも端正な感じはします ・・・でもやっぱり気になるのよ段ボールが。

 香りもそこそこ華やかだし、味わいのバランスも悪くないんだけど、やっぱりちょっとブショネじゃないかなぁ、と疑心暗鬼になるワインです。 断定する自信は全くありません。『こういうワインですよ』と言われれば「そうですよね~」と矛を収めます。 明日、有識者と飲む機会があるので、小瓶に保存して検証して貰いたいと考えています。

 翌日、ペア対抗!格付けワイン会に持参して、参加者の皆さんに判定して頂きました。 結果、「ほぼ感じない」が数名、「薄っすら感じる」が数名、「ガチのブショネ」が1名(2bさん)。 敏感な人には結構感じられるみたいですね。やっぱりブショネでした。

点数(75点)

8日(金)

Chateau Freybernat 2021 [Ch. Freybernat (Pierre de Perjan)]
名称Chateau Freybernat 2021
シャトー・フレイベルナ 2021
生産者Ch. Freybernat (Pierre de Perjan)
シャトー・フレイベルナ (ピエール・ド・プルジャン)
価格675円 (単品価格:1,485円)
購入店タカムラ ワイン ハウス

 本日の夕食は、辛い物が苦手な師範代が飲み会で不在なので、子供たちとキムチ鍋。 辛い料理にはソーヴィニョン・ブランが合うということになっております(師範調べ) ・・・ということでタカムラの「在庫一掃 訳あり 6本セット」税送料込 3,980円から、ボルドーのソーヴィニョン・ブラン。 そもそもボルドー・ブラン自体がハズさないので、大変固い選択だと思っております。

 色は薄めのレモン色。まぁだいたい安ボルドー白はこんな色ですね。 ところが香りにビックリです。いかにもソーヴィニョン・ブランらしい、 トロピカル・フルーツとハーブいっぱいな草原の香りがしっかりと感じられます。 いや~、この香りのボリュームは明らかにクラスを超えています。 味わいはとてもニュートラル。甘過ぎず酸っぱすぎず、何にでも合いそうな感じです。

 いや、ちょっとナメてました。これは美味いっす。闇鍋セットに放り込まれるのは可哀そうなくらいですよ。 樽香や深みは無いけど、ストレートに品種の個性が出て美味しいワインです。 そしてやっぱり辛い料理にソーヴィニョン・ブランは合います。


 翌日再稽古しましたが、前日と全く変わりない、というか香りのボリュームに関しては増したくらいのイメージです。 気軽なビストロのグラスワインをこれにしたら喜ばれると思いますよ。

点数80点

6日(水)

Bourgogne Grande Reserve Pinot Noir  2021 [Dom. Ternynck]
名称Bourgogne Grande Réserve Pinot Noir 2021
ブルゴーニュ グランド・レゼルヴ ピノ・ノワール 2021
生産者Dom. Ternynck
ドメーヌ・ターナック
価格2,176円 (単品価格:3,850円)
購入店銘醸ワイン専門 CAVE de L NAOTAKA

 本日の夕食は鍋。 選んだワインは「世界のピノ・ノワール 飲み比べ 5本セット」、送料込み11,000円からの2本目で、産地は後本家ブルゴーニュ。 この銘柄の2019年産と稽古済みで、大変好印象でした。 2021年産もイケていると良いな、と期待しながら稽古します。

 色はブルゴーニュのピノらしい澄んだ赤紫色。香りはなかなかいい感じです。 プラムのような、そしてちょっとザクロのようなフルーツの香りがフワッと香ります。 口に含むと、ちょっと肉っぽいニュアンスとか、茎っぽさも感じますよ。 味わいは、渋味はひかえめで、ほんのり甘くて酸味もそこそこ。万人受けしそうなバランスです。

 薄くて酸っぱいACブルゴーニュとは一線を画す、深みのあるワインです。 ただ、敢えて欠点を探すと、口の中で感じる肉っぽさが生臭みにも感じられるかも知れません。 2019VTのような「凄ぇ!」感は無かったんですけど、クオリティは高いと思います。


 小瓶保存した翌々日再稽古。「ザクロのような」と書いたちょっと薬草的な香りと、やっぱり生肉のニュアンスがあります。 自然派っぽい造りなのかな?ピュアなブルゴーニュ好きにはちょっと抵抗ある雰囲気かも知れません。

点数80点

5日(火)

ワインバー 蓮 外観

 本日は、ツイッター上のお知り合い美絵(Yoshie)さんが上京されるというので、Mikiさんにお誘い頂いてワインを飲みに。 お店は、飯田橋にあるワインバー蓮(お店のアカウント)というところ。 お名前はよく目にするお店でしたが、伺うのは初めてです。

 店内は、カウンターが6席ほどで奥にテーブル席が6席ほど、こぢんまりした感じです。 でも、この席数にきちんとしたコース料理も出して、ワンオペでまわしておられるのはさすがですよ。

ワインバー蓮 テーブル

本日の参加者は下記の皆さんです。
美絵🍇Yoshieさん(遠いところからようこそ)
Mikiさん(いつも幹事ありがとう)
米柱さん(お子さんの受験合格おめでとう)
ななさん(令和の文豪による随筆に期待)
安ワイン道場師範(今回唯一の男性)
開始時間は、平日にしては早めの午後6時。それでも皆さんキッチリ時間前に集合しました。

Cremant d'Alsace Cuvee Manekineko Brut N.V. [Clement Klur (Leon Heitzmann)]
名称Crémant d'Alsace "Cuvée Manekineko" Brut N.V.
クレマン・ダルザス "キュヴェ・マネキネコ" ブリュット N.V.
生産者Clément Klur (Leon Heitzmann)
クレマン・クリュール (レオン・ハイツマン)
価格9,000円 (お店価格)
購入店ワインバー蓮

 一本目はやっぱり泡ですよ。リストにはシャンパーニュ主体で5~6種類のスパークリング・ワインが載っていたように思います。 そんな中から皆さんで選んだのが、一番上に書かれていたクレマン・ダルザス。 蓮さん(で良いのかな?)に出して頂くと、可愛らしい猫が書かれたラベルのワインでした。 有名なワイン漫画で採り上げられた銘柄なんだとか。猫様をお飼いの方もいらしたので、これでいきましょう!となりました。

 色は薄めでやや黄色みがかっていて、泡立ちはクレマンとしてはかなり強めに感じました。 香りは、リンゴや柑橘類が香る、若いスパークリングな雰囲気。 特にリースリングみたいな華やかさは無いので、ピノ・ブラン主体だと想像しました。 味わいは、やや甘めで(シャンパーニュと比べると)酸味は控えめ。ニュートラルな味わいです。

 特段の個性は感じないスパークリングですが、これはこれで美味しいし、乾杯の一杯としてはこれで十分だと思います。 多少温度が上がってもバランスが崩れないので、使いやすい泡だと思いました。

点数77点
ワインバー蓮 乾杯

 それでは乾杯。男性は自分一人、「ほぼ」女子会なのでドキドキする・・・なぁんてこともない年齢の集団です。 もちろん師範が最年長でした。

ワインバー蓮 アミューズ

最初に出して頂いた料理がコチラ。
押し麦のタプナード エビ、トマト、紫カリフラワー、人参のピュレ
説明をちゃんとメモっていなかったので料理名は適当です。 本日の会にふさわしい、可愛らしい料理ですね。

 ちなみにこの写真、まるでデートしているかのように撮って「匂わせ投稿」するつもりでしたが、 あんまりそんな感じにも写らなかったのでここで供養させて頂きます。

ワインバー蓮 前菜盛り合わせ

次に出して頂いた料理がコチラ。
前菜盛り合わせ
盛って頂いたのは、 蝦夷鹿のテリーヌ、モナカにあん肝チーズ和え、生ハム、焼いたスティック・セニョール菜の花(でした)、 人参のラペだったと思います。 こんだけの量があれば少食な師範はワイン2本飲めますわ。

Barbaresco Riva Leone 2018 [MGM Mondo del Vino]
名称Barbaresco "Riva Leone" 2018
バルバレスコ "リヴァ・レオーネ" 2018
生産者MGM Mondo del Vino
MGM モンド・デル・ヴィーノ
価格6,500円 (お店価格)
購入店ワインバー蓮

 泡の次は白かなぁ、と考えていたわけですが、料理がガッツリ蝦夷鹿なんですよ。 というわけで赤を頂くことになりました。 蓮さんに3本ほど候補を選んで頂いて、ななさんがネッビオーロ勉強中とのことだし、 蝦夷鹿のワイルドな感じに合わせるならネッビオーロでしょう、 ということでバルバレスコになりました。

 色は、この品種らしく薄めの赤紫色です。 ブルゴーニュタイプのグラスに注いで頂いたこともあり、外観上はほぼピノ・ノワールですね。 香りはビックリするくらい華やかです。紫色の花のような香りとイチゴのフルーツがプワーッと香ります。 ヴィンテージは2018年、若いバルバレスコだとムッツリ黙っているワインが多いのですが、このワインは饒舌に語りかけてくれます。 味わいも、香りの印象通り渋味控えめでやわらかな感じ。こりゃ美味いわ。

 米柱さん曰く『エロい!』そうです。確かに、熟女のエロさではなくてギャルのエロさですねぇ ・・・ってなことを書くとフォロワーが減るしブロックされる、なんて話をして笑っておりました。 ともあれこのワインがバーで1本6,500円はアリ過ぎるアリ!だと思います。

点数85点
ワインバー蓮 パスタ

次の料理はコレです。
ラグーとトマトソースのパスタ
パスタは極太麺、「スパゲットーニ」ってやつですかね? 肉の存在感があって、赤ワインの肴にもってこいのパスタでした。

Predicat 2017 [Cellers Grifoll Declara]
名称Predicat 2017
プレディカット 2017
生産者Cellers Grifoll Declara
セラーズ・グリフォイ・デクララ
価格6,500円 (お店価格)
購入店ワインバー蓮

 赤ワインに合いそうな料理が続きますので、また赤を頂きます。 皆で相談して選んだのは、スペインはプリオラートの赤。品種はガルナッチャ(グルナッシュ)です。 実はこのワイン、ラベルに見覚えがあるなぁと思っていたら、同じヴィンテージのものと4年前に稽古していました。 飲んでいる時は気付きませんでしたよ。そりゃ年に600本も稽古すりゃ忘れますよ(と言い訳)

 色はしっかりと濃い紫色です。見た目からして濃そうです。 香りは、レーズンのような乾いたベリーの香りを感じます。 味わいは甘さしっかりで濃い味わい。いかにもスペインのガルナッチャですね

 ・・・なんて印象でしたが、4年前とはだいぶ感じ方が変わっているんですよ。 4年前はもっとガチャガチャ(ガルナッチャだけに)した感じでした。 それが熟成で丸くなったんですかね?明らかに今回の方が好印象でした。

点数79点
ワインバー蓮 鴨のソテー

メインの料理がコチラです。
マグレ鴨のソテー 大根とバルサミコソースとオレンジマーマレード
まるで一流フレンチみたいな料理です。これをワンオペで調理するだから凄いよね。 料理を出されるタイミングもバッチリでした。

Barolo 2018 [Giacomo Fenocchio]
名称Barolo 2018
バローロ 2018
生産者Giacomo Fenocchio
ジャコモ・フェノッキオ
価格12,000円 (お店価格)
購入店ワインバー蓮

 もう一本、赤を頂きます。 今回も3本提案して頂いて、1本がコレ、1本はカーヴ・ドッチのツヴァイゲルト、もう1本が・・・なんだっけ?忘れました。 その中から選んだのは、2本目に飲んだバルバレスコと同じヴィンテージである2018年産のバローロ。 品種も当然同じでネッビオーロ、2匹目のドジョウ狙いです ・・・ってか、やっぱりなんか共通性があった方がその品種を理解しやすいじゃないですか。

 では脳内比較しつつ稽古します。色は2本目のバルバレスコ同様、明るめの紫色ですが、相対的にこちらの方が濃いような気がしました。 グラスがボルドータイプだったからも知れません。 香りは、若いネッビオーロらしいスミレのような香りとやや動物的な雰囲気。大樽なのかな?いわゆる樽香はほとんど感じません。 味わいも、若いネッビオーロらしく渋味がカチッとしています。 ガチガチではないのですが、かなり固い印象ですね。

 典型的な「若いバローロ」という雰囲気でした。 同じ品種の同じヴィンテージでも、造り方が変わると雰囲気も違うんですね~ なんて言いながら、ブラインドで出されてこれがバローロだと当てられる自信はありません。 言えるのは「美味しいイタリアの赤」くらいでしょう。

点数82点
ワインバー蓮 デザート

デザートです。
チョコレートのテリーヌ
かな?こちらも自信がありません。固い味わいのバローロをまろやかな味わいにしてくれたような・・・それも定かではありません。 例によっていつもの「後半はグダグダ」でスミマセン。

 そんなワイン会、5,500円のコース料理にチャージ(お水「アクア・パンナ」付き)が600円、 一人あたりは13,000円くらいでした。ありがとうございました!>蓮さん&参加した皆さま

ワインバー蓮 稽古したワインたち

 稽古したワインたちがこちら。5人で4本、健康的です。


3日(日)

生垣(剪定前)

 春を迎えるにあたって、道場で毎年行っているのが生垣の剪定。 別にいつやっても良いみたいですが、ウチでは新芽が芽吹く前にまずやっちゃいます。 なぜなら、芽吹いた新芽を刈り込むのって、なんだか可哀そうじゃないですか。 芽吹く前でも新芽の萌芽はすでにあるんでしょうが、 堕胎は許されるけど赤ちゃん殺しは許されないのと同じ理屈ですよ。

生垣(剪定後)

 ・・・んなことはどうでもよくて、上が剪定前で下が剪定後。 午前中の撮影と午後の撮影なので光の向きが全く違って比較になりませんが、まぁやりましたよ、ってことで。

 もう樹齢は20年以上、だいぶ樹勢が落ちてきて切り取った量がかなり減りました。そして弱っていた1本は枯れてしまいました ・・・などと、ワインや飲食に全く関係ないことを書いているのは、来年の参考にしたいからです。

酔鯨と風の森の飲み比べ

 雛祭りなので明るいうちから日本酒を頂きます(女性陣は誰も飲めませんけど)

 左の「酔鯨 冬びより 金盞香 しぼりたて純米大吟醸」は年末に抜栓したものです。 やや甘さが増して酸が減った気がしますけど、今でも美味いですね。

 右が今回開けた「風の森 秋津穂507 真中採り」、 切りたてメロンの瑞々しい香り、ちりちりと甘酸っぱい味わい。 これが二千円で買えるのは日本酒どうかしてます。

Jean Sandrin Tradition Brut N.V. [Jean Sandrin]
名称Jean Sandrin "Tradition" Brut N.V.
ジャン・サンドラン "トラディシオン" ブリュット N.V.
生産者Jean Sandrin
ジャン・サンドラン
価格2,677円 (単品価格:7,150円)
購入店リカマン楽天市場店

 ひな祭りなのでもちろん本物のシャンパーニュでお祝いします。 選んだのは、「辛口シャンパン5本セット 第46弾」 15,999円(クーポンで2,000円オフ)からの一本。 都光輸入のシャンパーニュのベーシックなレンジとはだいたい稽古していますが、これは初稽古の銘柄。 セル-シュル-ウルスのレコルタン・マニピュラン、ブドウはピノ・ノワール100%のようです。

 では抜栓・・・ですが、特筆すべきはガス圧の強さ。かなり慎重に抜栓しましたが噴いちゃいました。 グラスに注いでも滝のように泡が昇ります。 香りは、ピノ・ノワール主体らしいベリーの香りと、多分ベースワインの一部を樽熟していると思われる香ばしい香りがあります。 師範の好き系な香りです。 味わいは、シャンパーニュらしく酸味しっかりですが、良い感じの甘さもあって、こちらも師範好き系です。

 最近なかなか稽古範囲では買えなくなったシャンパーニュ、「安ワイン道場師範」たる者が言うのもアレですが、 やっぱり美味いんですよ。他のスパークリングにはない深みがあります。 そんな中で、買値相当額は稽古範囲で買えたこのシャンパーニュはアタリでした。 相手を選ばず、いろいろ和食な料理に合わせてもバッチリでした。

 小瓶保存した3日後、食後酒として再稽古。 そもそもガス圧が高かったからか、結構泡の勢いは残っています。 香りや味わいも抜栓日と大差なく、保存しても大丈夫なシャンパーニュという印象です。ありがたや~。

点数83点
ひな祭りの食事

 ひな祭りの料理は、ハマグリのお吸い物、ちらし寿司(寿司種は真鯛とマグロ)、鶏手羽中の唐揚げ、菜の花のお浸し。 家族4人そろっての桃の節句料理、いつまで続けられますかねェ~。


2日(土)

宇宙DRAGON

本日の食前酒は、うちゅうブルーイングの「宇宙DRAGON」、先週の朝散歩でみなとみらいのハンマーヘッドにあるセブンイレブンで購入しました。 350mlで850円の高級ビールですが、この造り手のビールの中ではこれが一番安かったんですよ。

 このビール、ラベルに書かれた原材料は麦芽とオーツ麦とホップだけなんですが、 それでどうやってこんなグレープフルーツみたいな香りが出せるのかとても不思議です。 そのあたりが人気のヒミツかもですね。

 結果的に、十分価格に見合った美味しさが味わえますが、 それゆえ「ビール飲みてェ~」って時にゴクゴク飲んじゃうのはもったいないですね。 いわゆる普通のビールとは楽しみ方が違う気がします。

Haras de Pirque Reserva de Propiedad 2019 [Haras de Pirque]
名称Haras de Pirque Reserva de Propiedad 2019
アラス・デ・ピルケ レゼルバ・デ・プロピエダッド 2019
生産者Haras de Pirque
アラス・デ・ピルケ
価格667円 (単品価格:1,430円)
購入店エノテカ楽天市場店

 本日、最近近所に出来たスーパー「ヤオコー」にワインを買いに行きました。 そこで夕食の食材も調達、ふたつは鮮魚が安かったので鯛のお刺身、タコとブロッコリーとトマトのサラダ。 もうひとつは「味付けのお手並み拝見」ということで味付け済のプルコギ。 鯛の相手は昨日の残りのロゼにお任せするとして、選んだのはチリ産の赤。 年末に買ったエノテカの「チリワイン赤白10本セット」からの最後の1本です。

 色は、チリ産らしく青みを感じる紫色ですが、向こうが透ける程度の濃さでもあります。 香りは、カベルネ・ソーヴィニョンが主体と思われるピーマンのような青っぽさと、案外軽めなベリー香を感じます。 味わいは、甘さしっかり酸味もしっかりで、渋味は最初軽めですが余韻にはしっかり感じます。 なかなか奥行きのある味わいです。

 良く出来た赤です。さすが名門アンティノリがチリで手掛けるワインだなぁ、と。 南米らしいブドウの能力を発揮しながらも、粗野になり過ぎないあたりが好印象。 そして、10本稽古して感じるのは、やっぱり全てに「エノテカ節」を感じるんですよね。 バイヤーの嗜好が反映されているのかもしれません。


 小瓶保存した翌日再稽古。前日より樽が感じられるようになり、更に美味しくなった感があります。 エノテカ節、お友だちの カツミさんによれば、『どのワインもキチンとしていてお利口さんな感じ』だそう。なるほど納得です。

点数77点

1日(金)

師範謹製コロッケ

 久しぶりにコロッケ作ってます。 コロッケの、カツと比べて良い点は、中身は既に火が通っているので衣の揚げあがりだけを気にすれば良いところ。 餃子なんかと比べて良い点は、中身が出来た時点で味の確認ができるので失敗が少ないところ。

 悪い点は作るのがめっちゃ面倒なところです。

Quereu Rose 2022 [Fox Wines]
名称Quereu Rosé 2022
ケレウ ロゼ 2022
生産者Fox Wines
フォックス・ワインズ
価格545円 (単品価格:1,200円)
購入店タカムラ ワイン ハウス

 今日から3月、春ですぞ!春と言えばもちろんロゼですぞ!・・・ということで選んだのは、 先週購入したタカムラの「在庫一掃 訳あり 6本セット」 税送料込 3,980円から、チリ産のロゼ。 単品価格は1,000円を超えていますが、買値相当額はほぼワンコイン、これが美味しけりゃ大アタリですよ。

 色は薄いピンク色。品種はピノ・ノワールらしいですが、直接圧搾でしょうか。 香りは結構ちゃんとしています。確かに品種はピノらしく、サクランボや木イチゴの香りが感じられます。 味わいは、色の薄さや香りの可愛さをちょっと覆す、結構しっかりした感じです。 甘さそこそこで酸味しっかり、そしてアルコール度数は13.5%。かなり硬派なロゼ、といった雰囲気です。

 いや、コレ、ワンコインじゃあり得ないくらいちゃんとしてますよ。 普通に、というか普通以上に美味しいロゼです。 訳ありセットの1本目は結構アタリでした。

 小瓶保存した翌日、昨日の印象と何ら変わりがありません。 小瓶に移し替える必要も無かったかな、と。美味しいロゼですよ。

点数76点